JP2502712Y2 - 浮遊不純物の除去装置 - Google Patents

浮遊不純物の除去装置

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JP2502712Y2
JP2502712Y2 JP4862293U JP4862293U JP2502712Y2 JP 2502712 Y2 JP2502712 Y2 JP 2502712Y2 JP 4862293 U JP4862293 U JP 4862293U JP 4862293 U JP4862293 U JP 4862293U JP 2502712 Y2 JP2502712 Y2 JP 2502712Y2
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敏郎 五家
大介 五家
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敏郎 五家
大介 五家
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は液面に浮遊する垢やゴ
ミ、その他の不純物を自動的に吸い出し分離して、その
液体を清浄化するための除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、一般家庭の風呂において、その
浴槽内の液面に浮遊する垢やゴミなどの不純物を除去す
るような場合、従来では手桶やメツシユ袋などを使っ
て、その不純物を手作業により掬い取っている実情であ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
方法では非常に煩わしいばかりでなく、上記浮遊不純物
が目視し難く、又その掬い取り作業上めまぐるしく動く
と共に沈むため、これをすばやく確実に除去することが
できない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
の解決を企図しており、そのために役立つ簡便な除去装
置として、液体貯溜槽の開口縁部を跨ぐ設置状態として
使用される不純物流出用第1曲管並びに液体流出用第2
曲管と、上記第1曲管の不純物吸込み口を液体貯溜槽内
の液面に沿って開口させるべく、その第1曲管の一端部
付近に取付け固定された位置決め用フロートと、同じく
第1曲管の中途位置から上記液面へ沈下する状態とし
て、連続的に屈曲形成されたエヤー抜き管部と、上記第
1、2曲管の液体貯溜槽外に臨む他端部へ、その両曲管
の合流状態に連通接続された捕集タンクと、上記捕集タ
ンクの吸出し口を開閉すべく、その捕集タンク内に封入
設置されたフロート弁とから成り、
【0005】上記捕集タンクを液体貯溜槽の液面よりも
低く位置決めして、サイフオン作用により上記第2曲管
から流出する液体の誘引力を受けて、上記液体貯溜槽の
液面に浮遊する垢やゴミなどの不純物が、上記第1曲管
を通じて自づと吸い出されるように設定したことを特徴
とするものである。
【0006】
【作用】本考案の上記構成によれば、浴槽内の液体は第
2曲管のサイフオン作用によって、その第2曲管から捕
集タンクへ流出されることになり、これを言わば呼び水
とする誘引力によって、浴槽内の液面に浮遊する不純物
が、上記第1曲管を通じて捕集タンクへ自づと吸い出さ
れることになる。
【0007】その際、第1曲管の不純物吸込み口はフロ
ートによって、液面に正しく位置決め開口されているほ
か、その第1曲管のエヤー抜き管部が液面からの沈下状
態にあり、更に捕集タンクの吸出し口は、フロート弁に
より閉鎖されているため、エヤーの侵入するおそれがな
く、その液面に浮遊の不純物を自づと確実に洩れなく吸
い出すことができる。
【0008】又、上記捕集タンク内に不純物を含む液体
が溜まれば、自づとフロート弁が延長管を開放作用する
ために、上記不純物は液体と一緒に延長管から流出され
ることとなる。その結果、上記不純物を除去するに当
り、手作業を一切加える必要がない。
【0009】
【実施例】以下、図面に基いて本考案の詳細を説明する
と、図1〜5はその本考案に係る風呂への適用例を示し
ており、(11)は垢やゴミなどの浮遊不純物(M)を
浴槽(液体貯溜槽)(B)の外部へ流出させる第1曲管
であって、好ましくは透明な可撓管から成り、その一端
部の不純物吸込み口(12)が浴槽(B)の内部へ臨む
ように、その浴槽(B)の開口縁部(13)を跨ぐ設置
状態に使用される。
【0010】(14)は上記第1曲管(11)の吸込み
口(12)を浴槽(B)内の液面(L)に沿って開口さ
せるための位置決め用フロートであり、その第1曲管
(11)の一端部付近に取付け固定されている。この
点、図示の実施例ではフロート(14)に第1曲管(1
1)を差し込み貫通させているが、勿論このような固定
手段に限らない。
【0011】又、(W)は上記フロート(14)の浮力
を調整するためのウエイトであり、これによって第1曲
管(11)の上記吸込み口(12)を、その開口径のほ
ぼ半分だけ液面(L)から上方へ露出させる位置関係と
して、正しく対応合致させ得るようになっている。
【0012】その場合、図示の実施例ではウエイト
(W)として複数のナツト(15)を採用すると共に、
これをフロート(14)から垂下する脚柱(16)へ着
脱自在に螺合締結しており、そのナツト(15)の使用
個数を増減することによって、フロート(14)の浮力
を容易に調整できるようになっているが、例えばそのナ
ツト(15)に代る鉛の玉などをフロート(14)へ、
着脱自在に付属させる構成を採用しても良い。
【0013】(17)は上記第1曲管(11)の中途位
置から下向きに張り出し屈曲されたエヤー抜き管部であ
り、この部分を液面(L)から沈下させることによっ
て、上記吸込み口(12)から第1曲管(11)の内部
へエヤーの侵入することを防いでいる。
【0014】更に、(18)は浴槽(B)内の液体
(F)を言わば呼び水として、上記第1曲管(11)に
沿う不純物(M)の流出作用を促がすための第2曲管で
あり、やはり好ましくは透明な可撓管から成ると共に、
その一端部の液体吸込み口(19)が浴槽(B)の内部
に沈下されている。この第2曲管(18)も上記第1曲
管(11)と同じく、浴槽(B)の開口縁部(13)を
跨ぐ設置状態として使用されることは、勿論である。
【0015】他方、上記浴槽(B)の外部に臨む第1、
2曲管(11)(18)の他端部は、その合流状態とし
て小さな漏斗型の捕集タンク(20)に連通接続されて
いる。その捕集タンク(20)は両曲管(11)(1
8)からの吊り下がり状態にあり、しかも液体貯溜槽
(B)の液面(L)よりも常に低く位置決め保持される
こととなる。
【0016】つまり、浴槽(B)内の液体(F)をサイ
フオン作用によって、上記第2曲管(18)から流出さ
せると共に、これを言わば呼び水とする誘引力により、
上記第1曲管(11)から浴槽(B)内の液面(L)に
浮遊する不純物(M)を、自づと確実・円滑に吸い出せ
るようになっているのである。
【0017】(21)は上記捕集タンク(20)から連
続的に垂下された1本の延長管であり、その好ましくは
第1、2曲管(11)(18)よりも大きな開口径を備
えた透明の可撓管から成る。(22)は捕集タンク(2
0)の吸出し口(23)を開閉作用するため、その捕集
タンク(20)の内部に封入設置されたフロート弁であ
る。
【0018】そして、上記捕集タンク(20)内に不純
物(M)を含む液体(F)が溜まるや否や、そのフロー
ト弁(22)が浮上して、延長管(21)を自づと開放
し、液体(F)と一緒に不純物(M)を浴槽(B)の洗
い場(24)へ流出させる一方、上記液体(F)が捕集
タンク(20)内に溜まらないうちは、延長管(21)
を閉鎖することによって、その延長管(21)から捕集
タンク(20)へエヤーが侵入しないようになってい
る。
【0019】(25)は上記第1、2曲管(11)(1
8)、捕集タンク(20)並びにその延長管(21)を
浴槽(B)へ、安定良く設置使用するための骨格であっ
て、1本の針金などから上記浴槽(B)を跨ぎ得るほぼ
門字型に屈曲形成されており、その骨格(25)の適当
な数個所にクランプバンド(26)などを介して、上記
第1、2曲管(11)(18)が並列状態に固定支持さ
れている。
【0020】又、(27)は同じく骨格(25)に取付
けられた複数の固定具であって、好ましくは図示実施例
のような吸着盤から成り、これによって浴槽(B)の開
口縁部(13)や起立内壁面、起立外壁面などへ、着脱
自在に固定させることができるようになっている。その
ため、その固定具(27)を浴槽(B)から取りはずす
ことにより、本考案を格納することも可能である。
【0021】上記構成の本考案を使用するに当っては、
その骨格(25)に付属する固定具(27)を、浴槽
(B)の開口縁部(13)や起立内壁面、起立外壁面な
どへ、図2〜5のように固定させることにより、上記第
1、2曲管(11)(18)を浴槽(B)の開口縁部
(13)へ跨がる状態に設置する。
【0022】そして、その第1曲管(11)の不純物吸
込み口(12)をフロート(14)により、浴槽(B)
内の液面(L)に正しく位置決めすると共に、第2曲管
(18)の液体吸込み口(19)を浴槽(B)内に沈下
させる一方、第1、2曲管(11)(18)の他端部か
ら吊り下がる捕集タンク(20)の吸出し口(23)
を、浴槽(B)の外部において上記液面(L)よりも低
い位置に保つのである。(H)はその相互間の落差を示
唆している。
【0023】そうすれば、浴槽(B)内の液体(F)は
第2曲管(18)のサイフオン作用によって、その第2
曲管(18)から捕集タンク(20)へ流出されること
になり、これを言わば呼び水とする誘引力によって、浴
槽(B)内の液面(L)に浮遊する不純物(M)が、上
記第1曲管(11)を通じて捕集タンク(20)へ自づ
と吸い出されることになる。
【0024】その際、第1曲管(11)の不純物吸込み
口(12)はフロート(14)によって、液面(L)に
正しく位置決め開口されているほか、その第1曲管(1
1)のエヤー抜き管部(17)が液面(L)からの沈下
状態にあり、更に捕集タンク(20)の吸出し口(2
3)は、フロート弁(22)により閉鎖されているた
め、エヤーの侵入するおそれがなく、その液面(L)に
浮遊の不純物(M)を自づと確実に洩れなく吸い出すこ
とができる。
【0025】又、上記捕集タンク(20)内に不純物
(M)を含む液体(F)が溜まれば、自づとフロート弁
(22)が延長管(21)を開放作用するために、上記
不純物(M)は液体(F)と一緒に延長管(21)から
流出されることとなる。その結果、上記不純物(M)を
除去するに当り、手作業を一切加える必要がない。その
除去作用を完了した場合には、本考案を浴槽(B)から
取りはずして、小型コンパクトに保管することもでき
る。
【0026】尚、図示の実施例では風呂の浴槽(B)を
液体貯溜槽として説明したが、例えば本考案を全体的に
大型化することにより、上記浴槽(B)に類似する用途
の浮遊物除去装置として、本考案を使用することも可能
である。又、その不純物(M)としても、上記垢やゴミ
などの固体のみに限らず、液体貯溜槽内に貯溜の正規な
液体を不純化する液体についても、これを分離すべき除
去装置として、本考案を適用することができる。
【0027】
【考案の効果】以上のように、本考案は浮遊不純物
(M)の除去装置として、液体貯溜槽(B)の開口縁部
(13)を跨ぐ設置状態として使用される不純物流出用
第1曲管(11)並びに液体流出用第2曲管(18)
と、上記第1曲管(11)の不純物吸込み口(12)を
液体貯溜槽(B)内の液面(L)に沿って開口させるべ
く、その第1曲管(11)の一端部付近に取付け固定さ
れた位置決め用フロート(14)と、同じく第1曲管
(11)の中途位置から上記液面(L)へ沈下する状態
として、連続的に屈曲形成されたエヤー抜き管部(1
7)と、上記第1、2曲管(11)(18)の液体貯溜
槽(B)外に臨む他端部へ、その両曲管(11)(1
8)の合流状態に連通接続された捕集タンク(20)
と、上記捕集タンク(20)の吸出し口(23)を開閉
すべく、その捕集タンク(20)内に封入設置されたフ
ロート弁(22)とから成り、
【0028】上記捕集タンク(20)を液体貯溜槽
(B)の液面(L)よりも低く位置決めして、サイフオ
ン作用により上記第2曲管(18)から流出する液体
(F)の誘引力を受けて、上記液体貯溜槽(B)の液面
(L)に浮遊する垢やゴミなどの不純物(M)が、上記
第1曲管(11)を通じて自づと吸い出されるように設
定してあるため、冒頭に述べた従来技術のように手作業
を加える必要なく、その液体貯溜槽(B)内の液面
(L)に浮遊する垢やゴミなどの不純物(M)を自づと
確実・円滑に吸い出し除去できる効果がある。
【0029】つまり、本考案の上記構成によれば、不純
物捕集タンク(20)が液体貯溜槽(B)の液面(L)
よりも低い位置に保持されるようになっていると共に、
その不純物流出用第1曲管(11)の中途位置には、液
面(L)から沈下するエヤー抜き管部(17)が屈曲形
成されている一方、上記捕集タンク(20)内にはその
吸出し口(23)の開閉用フロート弁(22)が封入設
置されてもいるため、液体流出用第2曲管(18)のサ
イフオン作用により液体貯溜槽(B)から流出される液
体(F)の誘引力を受けて、その液体貯溜槽(B)の浮
遊不純物(M)が第1曲管(11)から自づと確実に吸
い出されることになり、その第1、2曲管(11)(1
8)に侵入するエヤーによって、その不純物(M)の吸
い出し作用に支障を受けるおそれもない。
【0030】特に、請求項2の構成を採用するならば、
第1曲管(11)の不純物吸込み口(12)を位置決め
すべきフロート(14)の浮力を、その着脱自在のウエ
イト(W)によって調整し、上記吸込み口(12)を液
体貯溜槽(B)内の液面(L)に正しく対応合致させる
ことができるのであり、上記フロート(14)の吸い出
し除去効果をますます昂め得ることになる。
【0031】更に、請求項3の構成を採用するならば、
第1、2曲管(11)(18)が可撓管から成り、その
共通の骨格(25)によって液体貯溜槽(B)へ着脱自
在に取付け固定するようになっているため、その取付け
上の融通性に優れると共に、液体貯溜槽(B)から取り
はずして小型コンパクトに保管することができ、又第
1、2曲管(11)(18)の透明性によって、その内
部に付着の不純物(M)を除去すべく、便利に清掃でき
る効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】風呂への適用例として具体化した本考案の全体
を示す斜面図である。
【図2】その使用状態を示す側断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】同じく図3の5−5線に沿う拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
(11)・第1曲管 (12)・不純物吸込み口 (13)・開口縁部 (14)・位置決め用フロート (17)・エヤー抜き管部 (18)・第2曲管 (19)・液体吸込み口 (20)・捕集タンク (21)・延長管 (22)・フロート弁 (23)・吸出し口 (25)・骨格 (B)・浴槽(液体貯溜槽) (F)・液体 (L)・液面 (M)・不純物 (W)・ウエイト

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体貯溜槽(B)の開口縁部(13)を跨
    ぐ設置状態として使用される不純物流出用第1曲管(1
    1)並びに液体流出用第2曲管(18)と、 上記第1曲管(11)の不純物吸込み口(12)を液体
    貯溜槽(B)内の液面(L)に沿って開口させるべく、
    その第1曲管(11)の一端部付近に取付け固定された
    位置決め用フロート(14)と、 同じく第1曲管(11)の中途位置から上記液面(L)
    へ沈下する状態として、連続的に屈曲形成されたエヤー
    抜き管部(17)と、 上記第1、2曲管(11)(18)の液体貯溜槽(B)
    外に臨む他端部へ、その両曲管(11)(18)の合流
    状態に連通接続された捕集タンク(20)と、 上記捕集タンク(20)の吸出し口(23)を開閉すべ
    く、その捕集タンク(20)内に封入設置されたフロー
    ト弁(22)とから成り、 上記捕集タンク(20)を液体貯溜槽(B)の液面
    (L)よりも低く位置決めして、サイフオン作用により
    上記第2曲管(18)から流出する液体(F)の誘引力
    を受けて、上記液体貯溜槽(B)の液面(L)に浮遊す
    る垢やゴミなどの不純物(M)が、上記第1曲管(1
    1)を通じて自づと吸い出されるように設定したことを
    特徴とする浮遊不純物の除去装置。
  2. 【請求項2】位置決め用フロート(14)にウエイト
    (W)を着脱自在に取付けて、そのフロート(14)の
    浮力を調整することにより、第1曲管(11)の不純物
    吸込み口(12)を液体貯溜槽(B)の液面(L)に沿
    って正しく開口させるように設定したことを特徴とする
    請求項1記載の浮遊不純物の除去装置。
  3. 【請求項3】第1、2曲管(11)(18)を何れも透
    明な可撓管から作成して、その両曲管(11)(18)
    を共通の骨格(25)に固定支持させると共に、 上記骨格(25)を液体貯溜槽(B)へ着脱自在に取付
    けることにより、その液体貯溜槽(B)の開口縁部(1
    3)を跨ぐ設置状態として使用できるように設定したこ
    とを特徴とする請求項1記載の浮遊不純物の除去装置。
JP4862293U 1993-08-12 1993-08-12 浮遊不純物の除去装置 Expired - Lifetime JP2502712Y2 (ja)

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JPH0731185U JPH0731185U (ja) 1995-06-13
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