JP2502453B2

JP2502453B2 - 通信ネットワ―ク

Info

Publication number: JP2502453B2
Application number: JP5135740A
Authority: JP
Inventors: ジョン・エリス・ドレーク、ジュニア; エリザベス・アン・ハーバティック
Original assignee: International Business Machines Corp
Current assignee: International Business Machines Corp
Priority date: 1992-07-31
Filing date: 1993-06-07
Publication date: 1996-05-29
Anticipated expiration: 2011-05-29
Also published as: JPH06112938A; CA2094404A1; US5289460A; EP0582534A2; CA2094404C; EP0582534A3

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般に、デジタル通信シ
ステム及びネットワークに関し、特にツリー・リーダに
よって管理された指定のサブセットにユーザがグループ
化された、複数のユーザに対する多重配置通信で使用さ
れるパケット通信システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】多ノードの分散ツリーの使用においては
多ユーザ・データ通信ネットワークがよく知られてい
る。このようなシステムが直面する問題は、セットが独
立したオープン・セットである場合の親子関係、及びツ
リー相互関係の管理の機能、ユーザが自由にセットに加
入及び離脱できる独立性の存在、セット・リーダの変更
の可能性、親子関係の調整の可能性、及び１セット当た
りのツリー数の調整の可能性である。ツリー・リーダは
ツリーが存在する限り必要である。従来技術におけるパ
ケット通信システムのユーザ・グループ間において設定
されるこの種類の多ツリーの作成及び管理のサポート
は、ツリー管理機能によってネットワーク・トポロジの
一定の分析を必要とし、及びシステムへの加入と離脱の
場合にセットメンバによる一定の報告が必要であった。
これはトラフィック自身の通信に利用可能な帯域幅の大
半を占めるネットワークの"メインテナンス・トラフィ
ック"において高水準のレベルを必要とする。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】多ノード・オープン・
セット・ネットワークの多重配置のツリーの作成及びメ
インテナンスにおける前述の既知の諸問題を考慮して、
メンバがセットに加入又は離脱、或いは分散ツリーのリ
ンク障害時にツリー・リーダ及びセット・リーダの機能
が異なるノード上に存在する場合において、本発明の目
的はメッセージ通信ユーザのグループの複数のメッセー
ジ分散ツリーを管理する改善された手段を提供すること
にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】同時係属中の米国特許出
願第９００６２８号記載の分散ツリーの作成と制御の構
造を利用する同時係属中の米国特許出願第９００６４７
号記載の多ノード・パケット切換え通信ネットワークの
記載範囲内で、本発明はツリー・リーダと通信セット・
リーダの役割が、異なるノードに存在するユーザのセッ
トにおけるメンバ間において分散ツリーを管理するため
のサポート及び機能を提供する。これは、ノード・セッ
ト・マネージャと特定のノードにおいてユーザを有する
各ツリーの識別されたツリー・リーダとの間の直接通信
によって容易に実行できる。ツリー・リーダは様々な種
類の変化が発生する度にその旨の通知の受信を要求し
て、分散ツリーが作成される際に各ノードに対して示
す。指標コードはツリー・リーダがどの種類の通知の受
信を求めるかをノード・セット・マネージャに通知する
ために他のフィールドの値を含むように拡張された前述
の同時係属中の米国特許出願第９００６２８号記載のツ
リー要求メッセージに含まれる。ツリー要求メッセージ
には下記情報が含まれる。サブノードのユーザがセット
を離脱する場合のみにツリー・リーダに通知し、その結
果、ツリー・リーダは変化が生じたノードの特定のサブ
ノードにおけるツリーに対してユーザ・カウントを減じ
る情報と、現ツリーのサブノード内のユーザがセットに
加入する場合にツリー・リーダに通知し、その結果、ツ
リー・リーダは該サブノードのユーザ・カウントを増加
させ、或いはサブノードの全ユーザがセットを離脱する
場合に通知する情報と、サブノードのユーザがセットか
ら個別に離脱する場合のみに又はサブノードの個々のユ
ーザがセットに加入及び／又は離脱する場合はいつでも
通知する情報である。ツリー・リーダによる生成の時点
で、その旨の通知が必要であることの指標を印され、変
化を受けて影響を受けたノードにおけるセット・マネー
ジャは、影響を受けたノードにおいてユーザを有する各
ツリー・リーダに対してセット変更通知（ＳＣＮ）を送
信し、帰属関係の変化又は通信リンク障害のあったツリ
ー・リーダに対して該ノードで働く分散ツリーのユーザ
をサポートする必要性があることを知らせる。どのツリ
ー・リーダが更新情報を所望するかの条件を示す予め調
整された指標に応答して、セット・マネージャとツリー
・リーダ間の独立した通信を直接に行うことによって、
多量のトポロジ・データベース照会及びトラフィックの
分析は全体的に軽減され、データベースに対する独立の
行動も避けることができる。

【０００５】

【実施例】図１を参照すると、複数のノードＮ₁−Ｎ₇が
仮説的ネットワークで例示されている。各ノードは、こ
れらを相互接続する実線で図示される物理的通信リンク
によって相互に接続され、及びこれらでサポートされた
トランスミッション・ユーザ、すなわちターミナルＴＵ
数_N に対して、図示されるように同様に通信リンクによ
って接続されている。前述の同時係属中の特許出願に記
載のように、本発明の好ましい実施例における各ノード
は、図１でＳＭ数_N として表されているセット・マネー
ジャの機能を有する。セット・リーダ・シップ（ＳＬ
_N ）を設定及び管理する機能を有するネットワーク・レ
ジスタは、ノードＮ₁ に任意に存在するように指定され
ている。３つの異なる通信ユーザ・グループ（ツリー）
は、図１のトランスミッション・ユーザ（ＴＵ）のセッ
トから任意に選択されている。これらの通信ユーザ・グ
ループは、セット・リーダＳＬ₁ によって管理される分
散セットのツリー・リーダＴＬ₁としても機能するノー
ドＮ₆に在るＳＬ₁ によって識別されるセット１を有す
る。ツリー・リーダとセット・リーダの機能が同じノー
ドに存在する必要性はないが、これに関しては後述説明
とする。ＴＵ_X のような特定のトランスミッション・ユ
ーザは、様々なノードに位置するトランスミッション・
ユーザのサブセットにおいて、独自の分散ツリーを設定
（ＳＭによって）できる。例えば、ＴＵ_Xのサブセット
は、ＴＵ_X、ＴＵ₈、ＴＵ₅及びＴＵ₁₁とで構成されてい
る。分散ツリーの管理又は作成に直接関与しないセット
・リーダの機能は他のどこにでも存在できる。セット・
リーダがノードＮ₇でＴＵ_Xの役割をするノードには無
く、ノードＮ₆ に在ることが図示されている。他の分散
ツリーは、ツリー・リーダＴＬ_Yが在るノードＮ₄に存在
するＴＵ_Y によって設定されているが、セットＹのセッ
ト・リーダはノードＮ₆ に在る。

【０００６】図１は、一連のノードの特定のメンバとサ
ポートされたトランスミッション・ユーザとの間におけ
る通信のための様々な分散ツリーが作成され及び各ノー
ドは各々が同一又は異なるノードに存在するツリー・リ
ーダによって管理される分散ツリー（又は無し）に関与
することを図示している。又、ユーザの全体のセットの
セット・リーダ又は異なるサブセットの独立したセット
・リーダは、同一又は異なるノードに存在できることが
図示されている。

【０００７】前述の同時係属中の米国特許出願第９００
６２８号においてさらに改善が行われたツリー・リーダ
は、トランスミッション・ユーザによる要求、発信元の
ユーザ指定の帯域幅必要条件、ネットワーク・トポロジ
及びリンク容量によって要求されたツリーの親子関係に
もとづく分散ツリー作成の主機能を有する。分散ツリー
を作成することによってトランスポート・ユーザは、セ
ット又はセット内とトランスポート・ユーザが指定する
特定のサブセットと交信できる。本発明は、セット・リ
ーダ又はネットワーク・レジスタ機能との対話の必要な
しで、親子関係の変化及びリンク障害発生時にツリー・
リーダがツリーを管理できる分散機構及びその技術を説
明する。

【０００８】ユーザの一連のサブセット間でメッセージ
分散ツリーが作成される際は、起点として現ユーザの親
子関係を用いる。ツリー・リーダは現親子関係がどうで
あるかをセット・リーダに問い合わせ、トポロジ・デー
タベースへのアクセス、様々なノード又はサブノード
（単一のサブノードにおいてノードに接続されたローカ
ル・エリア・ネットワークにある特定のトランスミッシ
ョン・ユーザ又はユーザのグループとして機能するノー
ドにおける結合ポイント）における所望のセットメンバ
に対する分散ツリーを作成する。ツリー・リーダが分散
ツリーを作成すると、ツリー・リーダはリンクと付属の
サポートされたトランスミッション・ユーザとの間の通
信を扱う各ノード・セット・マネージャに対して自らの
変更セット通知要求を指定する。例えばトランスポート
・ユーザが分散ツリーに加入又は離脱するときはいつで
もツリー・リーダがその旨の通知を所望する場合、ツリ
ー・リーダは前述の同時係属中の特許出願でより詳細に
説明されているツリー要求メッセージの親子関係通知フ
ィールド内において２ビットを有する指標を設定する。
親子関係及び実際における分散ツリー自身の関係は、ツ
リー・リーダがツリーを作成する場合において必ずしも
正確でないので、ツリー要求メッセージに対する応答
は、現在割当てられ及び分散ツリー内に存在を所望され
るユーザを有するように指定された各サブノードにおい
て活動状態であるセット・メンバ数及び／又は識別を示
す。特定の分散ツリー内に含まれるサブノードに関する
ユーザ数のカウントを管理することによって、ツリー・
リーダはいつでもツリーに存在するユーザ数を知ること
ができる。ツリーの活動状態ユーザのカウントは該ツリ
ーに対して信頼のおける多重配置及び帯域幅予約管理を
求める。本発明は親子関係又はメンバ又はリンク障害に
ついての何れの変化をツリー・リーダ知らせるための手
段及び方法を提供する。その機構はツリーの作成におい
てツリー・リーダによる指定通知要求設定に従って、様
々なノードにおけるセット・マネージャ間の直接な通信
を用い、他のノードにあるセット・リーダからの介入を
必要としない。

【０００９】前述のように、ツリー・リーダは分散ツリ
ーの作成或いは拡張において使用される各ツリー要求メ
ッセージの通知フィールドの設定によって、セット又は
ツリー・ユーザ・メンバ通知要求を指定する。ツリー・
リーダは特定のサブノードのトランスミッション・ユー
ザがリーダであるツリーに関するセットを離脱するとき
にその旨を通知するように要求する。ツリー・リーダは
又、トランスミッション・ユーザがツリー内の存在を既
に指定されたサブノードのセットに加入するときはいつ
でもその旨を通知するように要求する。ツリー要求メッ
セージのメッセージ・ビットにもとづいて、要求された
通知の種類がセット・マネージャに知らされ、特定のＴ
Ｕ（トランスミッション・ユーザ）が、セットを離脱又
は加入する場合、又はセットメンバ又は通信リンクにお
いて物理的障害が発生する場合には、セット・マネージ
ャはセット・マネージャ自身が含まれる分散ツリーの一
部を管理する各ツリー・リーダに対して、セット変更通
知（ＳＣＮ）メッセージを送信して親子関係の変更を通
知する。各ノード・セット・マネージャは、親子関係通
知フィールド内にある全ての値の受信をサポートし、所
望の適切なセット変更通知（ＳＣＮ）メッセージを送信
する。これを実行するメカニズムは後述説明とする。

【００１０】ツリー・リーダからセット・マネージャへ
の親子関係通知フィールドは、ツリーの作成又は拡張の
際に送信されるツリー要求メッセージの２つの２進ビッ
トを有する。ツリーの作成又は拡張は特に本発明の一部
ではないので詳細な説明は行わない。しかしながら、ツ
リー要求メッセージの一部は２進値の００、０１、１０
及び１１を有する少くとも２ビットのフィールドを有す
る。このことはＳＣＮがツリー・リーダに送信される
際、及びセット・マネージャに通知される際に、本発明
において任意に指定できることを意味する。

【００１１】２進値００は特定のサブノードにおける全
トランスミッション・ユーザがセットを離脱する場合
は、いつでもセット・マネージャがツリー・リーダに知
らせる指定された意味である。これにより、ツリー・リ
ーダは分散ツリーを簡素化し、各影響を受けたツリーの
サブノードにおいてユーザ・カウントを減じる。

【００１２】２進コード０１はツリー・リーダによって
働く、現在、分散ツリー上に存在するサブノード内のユ
ーザがセットに加わる場合はいつでも、ツリー・リーダ
に通知することをセット・マネージャに知らせるために
使用され、これにより、ツリー・リーダは該ノード及び
該サブノードのトランスミッション・ユーザ・カウント
を増やす。２進コード０１は又、全てのトランスミッシ
ョン・ユーザが特定のサブノードのセットから離脱する
ときはいつでも、セット・マネージャはメッセージを送
信しなければならないことをセット・マネージャに通知
するために使用される。

【００１３】２進コード１０はサブノードにおける個々
のユーザが分散ツリー・セットを離脱するときはいつで
もＳＣＮを作成し、識別することをセット・マネージャ
に知らせるために使用される。２進コード１１はサブノ
ードにおけるユーザが分散ツリー・セットに加入又は離
脱するときは、いつでもツリー・リーダがＳＣＮによっ
て知らされることをセット・マネージャに知らせるため
に使用される。

【００１４】ツリー・リーダは、特定のサブノードにお
ける全トランスミッション・ユーザがセットから離脱す
るときはいつでも必ず分散ツリーを調整、或いは簡素化
することを要求される。セット・マネージャがツリー要
求メッセージを受信し、指定ツリー・アドレスが有効で
あるときはいつでもセット・マネージャは分散ツリーに
対して働く適切なリンク及びターミナル結合ポイントを
加え、ツリー要求メッセージで受信した親子関係通知の
値を記録する。その結果、ユーザ間の親子関係において
通知が所望される何れの種類の変化が発生するときはい
つでもツリー・リーダに正しく通知できるようになる。
各サブノード（すなわち、ノードへの結合点）におい
て、ノードとして機能するセット・マネージャはサブノ
ードに対するツリー・アドレスを含むトランスミッショ
ン・ユーザ数を記録し、及びこれらの値が分散ツリーの
トランスミッション・ユーザ・サブノード・メンバ・カ
ウントである。

【００１５】なぜツリー・リーダがセット・マネージャ
から通知を受信するのかは次の複数の基本的な理由から
である。ユーザが分散ツリーに加入又は離脱する場合、
セット・マネージャが必須の周期ツリー・リフレッシュ
信号を受信せず、及び時間切れの限界に到達してセット
・マネージャがユーザをツリーから切り離す結果となる
場合等である。トランスミッション・ユーザであるＴＵ
は、追加のツリーの作成又はツリー・リーダによって送
信されたツリー要求メッセージによってツリーの拡張な
しで、ツリーに既に含まれるサブノードに分散ツリーが
存在している場合、その分散ツリーに加えられる。

【００１６】ユーザのサブセット内で多重パーティ通信
のためにツリーを作成するツリー・リーダは、分散ツリ
ーの特定のノードにおけるサブノード内のユーザがセッ
トに加わるときはいつでも通知されることを望むかどう
かによってツリー要求メッセージを指定できる。このよ
うに、トランスミッション・ユーザがセットに加入する
ときはいつでもセット・マネージャは、トランスミッシ
ョン・ユーザが接続されているサブノードが、ツリー・
リーダによってそれぞれ管理される分散ツリーに関与し
ているかどうかを決めるためにチェックしなければなら
ない。次にセット・マネージャは適切なツリー・リーダ
又はリーダ、及び端末のトランスミッション・ユーザに
対してサブノード結合が、影響を受ける分散ツリーの各
々に加えられることを通知しなければならない。

【００１７】セット・マネージャは、又親子関係通知の
値をチェックする必要があり、及び必要に応じて前述の
ように通知する。これを実行するために、ツリー・アド
レスと共にＴＵの結合点（サブノードの識別）を記録す
る（前述の出願に記載のツリー・アドレス相関子インデ
ックス）。ツリー・リーダとして機能するセット・マネ
ージャは特定のツリーにおいて影響を受けたサブノード
でユーザ・カウントを増加させなければならず、及びツ
リー・リーダまでの経路を計算し、及びツリー・アドレ
ス相関子、トランスミッション・ユーザのノードＩＤ、
及びトランスミッション・ユーザ"結合"のような通知理
由と一緒であるサブノードＩＤ、及びツリーにおいて影
響を受けたサブノードにおけるトランスミッション・ユ
ーザ・カウントと共にセット変更通知メッセージを送信
する。セット・マネージャは、ＳＣＮメッセージを識別
するための及びどのような種類のＳＣＮメッセージが受
信されるかをツリー・リーダに知らせるためのメッセー
ジ識別子を有する。ツリー・リーダはメッセージを受信
するとその受信を認識するが、しかし、ＳＣＮを発信し
たセット・マネージャにおいてその認識が受信されない
場合、同一のメッセージ識別子と共にメッセージを再送
信する。ツリー・リーダがＳＣＮを受信すると、ツリー
・リーダはメッセージ識別子をチェックしてその認識を
再送信し、重複のメッセージがある場合はそれを破棄す
る。ツリー・リーダはこのように、セットメンバがセッ
トを離脱するか、又は加入する場合、又はローカル・セ
ットメンバに障害が生ずるか、又はメンバ或いはノード
への通信リンク障害が発生する場合、分散ツリーを維持
する。これはトランスミッション・ユーザ・アクセスを
制御するセット・マネージャが、通知を要求した全ての
関連ツリー・リーダに通知するからである。

【００１８】セット・マネージャは、トランスミッショ
ン・ユーザが離脱したユーザ・セットに関連する全ての
分散ツリーをチェックする。セット・マネージャは各々
の分散ツリーに対して以下の機能を実行する。第１に、
サブノードのユーザ・カウント及び関与する各分散ツリ
ーのツリーを減じる。第２にＴＵのターミナル結合ポイ
ント（サブノード）からツリー・アドレスの記録を削除
する。第３に、セット・マネージャは受信した通知の２
進値が10、11又はセットから離脱したＴＵが該サブノー
ドにおいて最後のＴＵであったならば、セット変更通知
メッセージを作成し、及び指定ツリーを識別するツリー
・アドレス相関子、ＴＵのノードＩＤ及びサブノー
ド、"ＴＵがセットを離脱"の通知理由、メッセージ識別
子、及びツリーのＴＵサブノード・カウントと共にＳＣ
Ｎをツリー・リーダに送信する。

【００１９】本発明は、又何らかの理由でセット・マネ
ージャがツリー・リーダからツリー・リフレッシュ・メ
ッセージを受信しないことからのツリー・アドレスの時
間切れを始めとするエラー状態に適応できる。セット・
マネージャはツリー・リフレッシュ・メッセージを受信
すると、前述の同時係属中の特許出願に記載のようにツ
リー・リフレッシュ・タイマを初期値にリセットする。
タイマが、ツリー・リフレッシュ・メッセージの受信な
しで時間切れになる場合、セット・マネージャは制御下
にある全ツリー、リンク及びターミナル結合点（サブノ
ード）からツリー・アドレスを削除し、"ツリー・リフ
レッシュ・メッセージを受信せず"の通知理由と共にＳ
ＣＮメッセージをツリー・リーダへ送信する。これは後
で詳細に説明されるツリー・リーダのプロセスによって
ツリー・リーダで扱われる。

【００２０】ここで図３を参照するに、ツリー・リーダ
として機能するセット・マネージャはボックス１として
図示され、ＳＣＮ又は他の図で示される流れ図に従って
応答するツリー・リフレッシュ・タイム・アウトを受信
する。

【００２１】親子関係通知識別子の値はツリーを作成す
る際にツリー・リーダによって送信されるツリー作成メ
ッセージで使用され、各々の影響を受けるノードにおい
てどのセット・マネージャの下で該ツリーの存続期間中
にＳＣＮメッセージを生成して送信するかの条件を決定
する。ツリー・リーダは、又リンク障害、ＴＵ障害又は
セット・マネージャがツリー・リフレッシュ・メッセー
ジの受信待機中に時間切れが発生する場合等の特定の障
害において特定のＳＣＮを受信する。

【００２２】図３のボックス１で表されるツリー・リー
ダとして機能するセット・マネージャがＳＣＮメッセー
ジを受信すると、セット・マネージャは前述の同時係属
中の特許出願において、より詳細に記述されるようにツ
リー・アドレス相関子識別を調べることによって、目的
とするツリー・リーダであるかどうかを決める。このア
ドレス相関子は特定のツリーを一意に識別し、該ツリー
を作成するツリー・リーダによって認識される。ツリー
・リーダとして機能するセット・マネージャが指定アド
レス又は目的のツリー・リーダでないならば、セット・
マネージャはメッセージを無視する。しかしながら、目
的とするツリー・リーダの場合、以下のアクションの１
つを実行する。

【００２３】ツリーの特定のサブノードにおけるユーザ
・カウントがゼロより大きく、且つＳＣＮで受信した通
知理由が、"ユーザ結合"或いは"ユーザ離脱"である場
合、ツリー・リーダは特定のサブノード及びツリーに関
係するユーザ・カウントを増加或いは減じる。特定のツ
リーのユーザ・サブノード・カウントがゼロであり、通
知理由が"ユーザ離脱"及びノードとサブノードのＩＤ
が、ツリーの特定の経路又はブランチにおける最後の要
素であるならば、ツリー・リーダは、影響を受けた通信
リンクの両方向へ"ツリー削除"メッセージを送信するこ
とによって該サブノードのリンクの記録を削除して該経
路を取去り、これによって、受信セット・マネージャに
対して該リンクに関連するツリー・アドレスを削除する
ように要求する。最後にツリー・リーダはＳＣＮの通知
理由が、セット・マネージャが適時のツリー・リフレッ
シュ・メッセージを受信しなかったことを確定する場
合、ツリー・リーダは識別されたノード及びサブノード
がツリーに留まることを実際に意図するかどうかを決め
なければならない。識別されたノード及びサブノードが
ツリー内に留まらなければならないのであれば、次にツ
リー・リーダは故意に該サブノードを削除せず、セット
・マネージャが接続を削除する該サブノードに対してツ
リーを再拡張しなければならない。この種類の状態は、
経路に伴うリンク障害によって起こる可能性があり、セ
ット・マネージャが最初にツリー・リフレッシュ・メッ
セージを受信できなかったことによる。セット・マネー
ジャがリフレッシュ・メッセージを受信せず、且つ時間
切れが生じる場合、ツリーは再作成又は拡張されなけれ
ばならない。同様にセット・マネージャは意図されたツ
リー削除メッセージを受信しない可能性があり、及びツ
リー・リーダは影響を受けたノード及びサブノードがツ
リーに対してもはや要求しないことを確定してアクショ
ンをとらない場合がある。さらに、ツリー・リーダが、
切り離されたサブノードが実際に分散ツリーに残される
べきと決める場合、ツリー・リーダは切離されたサブノ
ードの下方の全てのサブノードが又ツリーから切り離さ
れると推断し、これらのサブノードに対してツリーを再
拡張する必要がある。

【００２４】図２乃至図４においてセット・マネージャ
１は肯定の結合応答及び離脱応答、又は上述のようにＴ
Ｕ障害の指標を受信し、他の幾つかの経路の１つに進
む。ローカル・ユーザがセットに加わる場合、ボックス
２に進み、特定のユーザのサブノード内にグループＩＤ
に関連する他の分散ツリーがあるかどうかを求め、返答
が否定の場合、ボックス３からボックス１のセット管理
プロセスに戻る。しかしながら、返答が肯定の場合はボ
ックス４に進み、トランスミッション・ユーザ・サブノ
ードのグループＩＤを有する分散ツリー・リストが作成
される。次に、ボックス５に進み、リストの内容がチェ
ックされて分散ツリー・リストが空白であるかどうかが
求められる。返答が肯定の場合、プロセスはボックス７
を経由してセット・マネージャ１に戻る。しかしなが
ら、返答が否定の場合、プロセスはボックス６に進み、
分散ツリー親子関係通知の２進値が、０１又は１１を示
すかどうかがチェックされる。これらのどちらも発生し
ていない場合、ボックス１０に進み、分散ツリーがボッ
クス４で生成された分散ツリー・リストから削除され、
プロセスはリストの他のツリーをチェックするためにボ
ックス５に再び進む。

【００２５】しかしながら、親子関係通知の２進値がボ
ックス６において０１又は１１の場合、ボックス８に進
み、"ターミナル・エッジ"、すなわち特定のＴＵの働き
をするノード内のサブノード結合ポイントは、分散ツリ
ーのツリー・アドレスと関連して記録され、そしてブロ
ック９に進む。ブロック９ではセット・マネージャはＳ
ＣＮを作成して理由コードすなわち"ユーザ結合"と共に
ツリー・リーダに送信し、セット・マネージャによって
現在管理されているサブノードのトランスミッション・
ユーザ・カウントを与える。それからボックス１０に進
み、該分散ツリーはセット・マネージャによって受信さ
れた指標に従って処理及び通知されなければならないツ
リーのリストから削除される。

【００２６】トランスミッション・ユーザが特定のセッ
トから離脱する場合、セット・マネージャ１はブロック
１１に進み、特定のトランスミッション・ユーザ・サブ
ノードのグループＩＤに関係する多重分散ツリーがある
かどうかを求める。返答が否定の場合、プロセスはボッ
クス１２からセット・マネージャ１に戻る。返答が肯定
の場合、ボックス１３に進み、ボックス４同様に特定の
トランスミッション・ユーザ・サブノードのグループＩ
Ｄと現在、関係している分散ツリー・リストを作成す
る。次にブロック１４に進み、ブロック５と同様に、分
散ツリー・リストが空白であるかどうかが求められ、返
答が肯定の場合、プロセスはブロック１５を経由してセ
ット・マネージャ機能に戻る。しかしながら返答が否定
の場合、ツリー・アドレスはサブノード結合、すなわち
ブロック１６で示される特定のノードにおけるトランス
ミッション・ユーザのターミナル・エッジのために管理
されたトランスミッション・ユーザのリストから削除さ
れる。

【００２７】次にプロセスはブロック１７に進み、ツリ
ー・アドレスがサブノードの何れかのターミナル結合ポ
イントに記録されているかどうかを求める。返答が否定
の場合、ブロック１９に進み、ＳＣＮメッセージが作成
され、現在のサブノード・トランスミッション・ユーザ
・カウント及びトランスミッション・ユーザの離脱の理
由コードと共にツリー・リーダに送信される。

【００２８】しかしながら、ブロック１７における返答
が肯定の場合はブロック１８に進み、分散ツリーの親子
関係通知の２進値が１０又は１１であるかどうかを求
め、その返答が否定の場合、プロセスはリストの他の分
散ツリーを処理するためにブロック１４に戻る。ブロッ
ク１８における返答が肯定の場合、ブロック１９に進
み、ＳＣＮが作成されて前述のように送信される。

【００２９】ツリー・リフレッシュ・タイムアウト・タ
イマがツリー・リーダからリフレッシュ・メッセージを
受信せずに時間切れになると、セット・マネージャ１は
ブロック２０に進み、ＳＣＮメッセージを作成して "ツ
リー・リフレッシュ・メッセージを受信せず" を示す理
由コードと共にツリー・リーダに送信され、影響を受け
た現サブノードＩＤを与える。次にボックス２１に進
み、影響を受けた各サブノードでのリンク及びターミナ
ル結合ポイントからツリー・アドレスを削除してブロッ
ク２２を経由してセット・マネージャ・プロセスに戻
る。

【００３０】図５を参照するにセット・マネージャがツ
リー・リーダとして機能する場合、該ツリー・リーダは
図３で示されるセット・マネージャによって作成された
セット変更通知メッセージを受信する。ブロック２３で
ＳＣＮメッセージが調べられ、理由コードはユーザが接
続されたことを示すかどうかを求める。返答が肯定の場
合、ユーザは内部のツリー・リスト又はブロック２４の
ツリー・リーダによって管理された記録に加えられ、プ
ロセスはブロック２５を経由してブロック１のツリー・
リーダ・プロセスに戻る。ブロック２３において返答が
否定である場合、ブロック２６に進み、ユーザが離脱し
たことがその理由であるかどうかを求める。返答が否定
の場合はブロック３１に進み、ツリーを削除すべきかど
うかを求め、返答が肯定の場合はプロセスはブロック３
０経由でツリー・リーダに戻る。しかし、返答が否定の
場合、ツリーはブロック３２で示されるようにサブノー
ド及び何れの下方のサブノードへ再拡張される。ブロッ
ク３２は図９のブロック１０５に進み、不慮に短くされ
た分散ツリーを再拡張する。これは前述の同時係属中の
米国特許出願第９００６２８号記載のプロセスと同じで
ある。従って、図９は上記出願の元の図の一部である。
実際に、図６乃至図９は図の再番号付け以外において該
出願の一部と同じである。

【００３１】ブロック２６の理由コードが、ユーザのセ
ットからの離脱を確定した場合、プロセスはブロック２
７に進み、トランスミッション・ユーザが該ツリーに関
係する内部リストから削除され、それからブロック２８
に進み、特定のユーザのサブノードのカウントが０であ
るかどうかが求められる。返答が否定の場合、ブロック
３０からツリー・リーダ・プロセスに戻るが、しかし、
返答が肯定の場合、サブノードから離脱したＴＵがその
経路の端部、すなわち末端にあったかどうかを求めるこ
とが必要である。これは、ブロック２９で実行される。
返答が否定の場合、ツリー・リーダ・プロセスはブロッ
ク３０を経由して戻されるが、返答が肯定の場合、リン
クからツリー・アドレスを削除するためにツリー削除メ
ッセージを作成して"ツリー削除指標"が否定であるＴＵ
のサブノードへ送信することが必要である。これは、ユ
ーザがツリーから削除された特定のノード及びサブノー
ドにおける影響を受けたセット・マネージャに対する肯
定応答として働く。プロセスは、ブロック３４を経由し
て戻る。

【００３２】図６乃至図９は、前述の同時係属中の米国
特許出願図である。ブロック１０５で開始する図９は、
リフレッシュ時間切れが生じる場合又はツリーのリンク
障害発生時のツリー・リーダによって実行されるプロセ
スを説明する。

【００３３】

【発明の効果】以上のことから、特定のユーザ・セット
に関与する多くの分散ツリーはセット・リーダの介入な
しで存在及び管理できることが簡単に理解できよう。こ
れは第１に、ツリー・リーダが影響を受けたノード及び
サブノードからセット・マネージャによって通知される
ので、ツリー・リーダが親子関係変化の知識を得る必要
がある場合に必須のメッセージのネットワーク制御の流
れを省略する。第２に、各ツリー・リーダは特定のユー
ザの応用要求事項にもとづく親子関係通知の特定の所望
の種類を定義することができる。第３に、ツリー・リー
ダが新しい情報を要求する場合、及びツリーが最初に作
成されるときに親子関係変化が生じる場合に発生する可
能性がある競合状態を解決し及び親子関係及び通信リン
ク障害を処理するための分散方法及びその装置を提供す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】前述の同時係属中の米国特許出願及び本発明に
従ったノードがセット・マネージャ、レジスタ、セット
・リーダ及びツリー・リーダとして様々な機能を実行す
る、複数のネットワーク通信システムのユーザを有する
多ノード・ネットワークを系統的に示す図である。

【図２】通信システムのユーザがセットに加入又は離脱
する場合、又はセット・マネージャがリフレッシュ・メ
ッセージを受信せずに分散ツリー・リフレッシュ・イン
タバール・タイマが時間切れになる場合、ネットワーク
の各ノードにおけるセット・マネージャによって実行さ
れる動作の流れ図を系統的に示す図の一部である。

【図３】通信システムのユーザがセットに加入又は離脱
する場合、又はセット・マネージャがリフレッシュ・メ
ッセージを受信せずに分散ツリー・リフレッシュ・イン
タバール・タイマが時間切れになる場合、ネットワーク
の各ノードにおけるセット・マネージャによって実行さ
れる動作の流れ図を系統的に示す図の一部である。

【図４】通信システムのユーザがセットに加入又は離脱
する場合、又はセット・マネージャがリフレッシュ・メ
ッセージを受信せずに分散ツリー・リフレッシュ・イン
タバール・タイマが時間切れになる場合、ネットワーク
の各ノードにおけるセット・マネージャによって実行さ
れる動作の流れ図を系統的に示す図の一部である。

【図５】セット・マネージャはツリー・リーダが管理す
る分散ツリーに関連するノードからセット変更通知メッ
セージを受信するとツリー・リーダとして機能する。該
セット・マネージャによって実行される動作の流れ図を
系統的に示す図である。

【図６】様々に寄与するノード・セット・マネージャか
ら受信したメッセージに応答するツリー・リーダの動作
を系統的に示す図の一部である。

【図７】様々に寄与するノード・セット・マネージャか
ら受信したメッセージに応答するツリー・リーダの動作
を系統的に示す図の一部である。

【図８】様々に寄与するノード・セット・マネージャか
ら受信したメッセージに応答するツリー・リーダの動作
を系統的に示す図の一部である。

【図９】様々に寄与するノード・セット・マネージャか
ら受信したメッセージに応答するツリー・リーダの動作
を系統的に示す図の一部である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者エリザベス・アン・ハーバティックアメリカ合衆国27502、ノース・カロライナ州アペックス、マトロック・ストリート 4908 (56)参考文献特開平６−62029（ＪＰ，Ａ) 特開平６−152593（ＪＰ，Ａ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】結合メッセージがノードに存在する通信ネ
ットワークのユーザに対して送信及び配布される、通信
リンクによって相互接続された複数のノードを有する通
信ネットワークであって、上記通信ネットワークはユー
ザ指定のサブセットにおける任意のメンバ・グループ間
での通信のために分散ツリーに組織化され、ここにおい
て各上記ノードは少くとも１つの上記ユーザのサブセッ
トの分散ツリー・リーダとして動作するための手段を有
し、上記分散ツリー・リーダは分散ツリー・アドレスと
分散ツリー・アドレス相関識別子を生成するための手段
と、セット変更通知指標を有する分散ツリー作成要求メ
ッセージを作成し、上記分散ツリーによって機能するメ
ンバを有する全ての上記ノードに送信するための手段と
を有し、上記分散ツリー・アドレス相関識別子は上記分
散ツリーの上記分散ツリー・リーダに含まれる、上記サ
ブセットのメンバを有する全ての上記ノードにおいて上
記分散ツリーを一意に識別し、各々の上記ノードはさら
に、リンク及びノード或いはユーザ端末の障害と、上記ノー
ドによって目的にかなういずれのユーザの分散ツリー関
係の変化とを報告するための手段と、上記ネットワーク
において、上記ツリー作成要求メッセージによって通知
を要求された各上記分散ツリー・リーダに対してアドレ
ス指定し、ネットワーク変更通知メッセージを作成して
送信するための手段とを有する通信ネットワーク。
【請求項２】各々のノードにおいて受信した上記ネット
ワーク変更通知メッセージを調べるための手段、及び上
記ネットワーク変更通知メッセージによって状態を報告
する上記ノードのツリーに対して上記ノードがツリー・
リーダとして機能するかどうかを求める手段と、該手段
の確定に応答してネットワーク変更通知メッセージを調
べ、上記ネットワーク変更通知を作成し、影響を受けた
ノード及びサブノードの現ツリー・メンバ・ユーザ・カ
ウントがゼロより大きいかどうかを調べ、大きい場合は
上記ノード又はサブノードにおいてユーザ・カウントを
増加させ、又は上記ネットワーク変更通知の結果次第で
該ユーザ・カウントを減じる手段と、を有する請求項１記載の通信ネットワーク。
【請求項３】上記ノードに接続されたトランスミッショ
ン・ユーザを上記分散ツリーで一意に識別するための手
段を有することを特徴とする、請求項１記載の通信ネッ
トワーク。
【請求項４】上記ノードに接続されたトランスミッショ
ン・ユーザを上記分散ツリーで一意に識別するための手
段を有することを特徴とする、請求項２記載の通信ネッ
トワーク。
【請求項５】トランスミッション・ユーザが上記ツリー
を離脱したことを示す指標と、上記ノードから上記分散
ツリーの上記一意な識別を無くすことにより上記分散ツ
リーを省略するための特定の通信経路の最後のノードに
よって、上記トランスミッション・ユーザが働いていた
ことを示す指標とを有する、上記ネットワーク変更通知
メッセージの受信に応答するための手段と、を有する請求項４記載の通信ネットワーク。
【請求項６】上記ノードが上記分散ツリーにまだ含まれ
るべきかを求め、肯定であれば上記ノードを含むように
上記分散ツリーを再作成するための、上記分散ツリー・
リーダからタイムリー・ツリー・リフレッシュ・メッセ
ージを受信せよとのノードに対する通知が失敗したこと
の報告を含む上記ネットワーク変更通知メッセージの受
信に応答するための手段、を有する請求項１及至請求項５記載の通信ネットワー
ク。
【請求項７】上記ツリーに含まれ、影響を受けたサブノ
ードから下方の何れのノードを有するために上記分散ツ
リーを再作成するための手段、を有することを特徴とする請求項６記載の通信ネットワ
ーク。