JP2502024Y2 - マットレス装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は外観上の美観を向上さ
せて商品価値を高めるようにしたマットレス装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のマットレス装置は図３及び図４に
示すように、多数のスプリング１０をヘリカル線１１で
平板状に連結し、その上下面周縁に枠線１２を取着して
スプリングユニット１３を形成し、このスプリングユニ
ット１３の上下面にサイザル等の保護材１４を介してウ
レタンフォ−ム等の弾性材１５を重合し、それらを袋状
に形成した外装体１６で被覆して形成されてなる。

【０００３】上記外装体１６は、表地１７と裏地１８と
の間に綿やウレタンフォ−ム等の詰物１９を設けこれら
三者を一体にキルティング２０してなる鏡地体２１と、
表地２２と裏地２３との間にウレタンフォ−ム等の詰物
２４を設けこれら三者を一体にキルティング２５してな
るまち地体２６とを袋状に縫着して形成され、上記鏡地
体２１は上記弾性材１５の上面を被い、上記まち地体２
６は上記スプリングユニット１３の外周面を被い、上記
鏡地体２１の周縁部とまち地体２６の周縁部を布テ−プ
２７で被いこれらを一体に縫着してエッジ部２８を形成
してなる。又、上記鏡地体２１の裏面側周辺部にはフラ
ンジ布２９の一端側を縫着し、このフランジ布２９の他
端側を上記保護材１４及び弾性材１５の周辺部を巻き込
んで上記スプリングユニット１３の周辺部に位置するス
プリング１０にクリップ３０で止着してなる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】ところで上記構成のマ
ットレス装置であると上記鏡地体２１にフランジ布２９
を縫着する際に縫着糸３１は上記鏡地体２１の裏地１
８、詰物１９及び表地１７を一緒に縫着していることに
より、図４に示すようにマットレス装置の表面側四方周
辺部にこの縫着糸３１が露出してしまいマットレス装置
の外観上の美観を損ねてしまうという課題がある。

【０００５】更に上記構成のマットレス装置であると、
マットレス装置の上下面周縁にはそれぞれ各一本づつの
エッジ部２８が形成されているだけであるのでボリュ−
ム感や豪華さに欠け、外観上の美観を向上して商品価値
を高めることができないという課題がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この考案は上記事情に基
づきなされたもので、その目的とするところは、外観上
の美観を向上させて商品価値を高めるようにしたマット
レス装置を提供する事にある。そのためにこの考案は、
多数のスプリングを平板状に連結してスプリングユニッ
トを形成し、このスプリングユニットの上下面の少なく
とも一方の面に弾性材を重合しそれらを外装体で被覆す
るようにしたマットレス装置において、上記外装体を、
上記弾性材を被うインナ−クロスと、このインナ−クロ
スの上面に設けられ、表地と裏地との間に詰物を設けこ
れら三者を一体にキルティングしてなる鏡地体と、上記
スプリングユニットの外周面を被うまち地体と、上記鏡
地体の裏面側周辺部に上記インナ−クロス共に縫着され
その縫着糸が上記鏡地体の表地に絡まないように上記裏
地と詰物に絡ませて設けられた連結布と、上記鏡地体の
周縁部と上記連結布の一側周縁部を布テ−プで被いそれ
らを一体に縫着してなる第１のエッジ部と、上記まち地
体の周縁部と上記連結布の他側周縁部を布テ−プで被い
それらを一体に縫着してなる第２のエッジ部とで形成し
た。

【０００７】

【作用】上記鏡地体の表面には上記連結布及びインナ−
クロスを縫着する為の縫着糸が露出することがないので
外観上の美観を損ねる事がない。又、マットレス装置の
上下面周縁部には第１、第２のエッジ部が形成されるの
でボリュ−ム観や豪華さが増加し商品価値が高まる。

【０００８】

【実施例】以下この考案の一実施例を図１及び図２を参
照して説明する。図中４０はこの考案に係わるマットレ
ス装置である。このマットレス装置４０はスプリングユ
ニット４１を有している。このスプリングユニット４１
は多数のスプリング４２をヘリカル線４３で平板状に連
結し、その上下面周縁に枠線４４を取着して形成されて
いる。このスプリングユニット４１の上下面にはサイザ
ル等の保護材４５を介してウレタンフォ−ム等の弾性材
４６が重合され、それらが袋状に形成された外装体４７
で被覆されることによりマットレス装置４０が構成され
ている。

【０００９】上記外装体４７は、上記弾性材４６を被い
上記保護材４５と弾性材４６の周縁部を巻き込んで上記
スプリングユニット４１の周辺部に位置するスプリング
４２にクリップ４８で止着されたインナ−クロス４９
と、このインナ−クロス４９の上面に設けられ、表地５
０と裏地５１の間にウレタンフォ−ム等の詰物５２を設
けこれら三者を一体にキルティング５３してなる鏡地体
５４と、上記スプリングユニット４１の外周面を被い、
表地５５と裏地５６との間に詰物５７を設けこれらを一
体にキルティング５８してなるまち地体５９と、上記鏡
地体５４の裏面側周辺部に、上記表地５０と同じ材質の
１枚の布地を略中央部で２つに折り返して形成されその
折り返し部が上記インナ−クロス４９と共に縫着され、
その縫着糸６０を上記鏡地体５４の表地５０に絡まない
ように裏地５１と詰物５２に絡ませて設けられた連結布
６１と、上記鏡地体５４の周縁部と上記連結布６１の一
側周縁部を布テ−プ６２で被いそれらを一体に縫着して
なる第１のエッジ部６３と、上記まち地体５９の周縁部
と連結布６１の他側周縁部を布テ−プ６２で被いそれら
を一体に縫着してなる第２のエッジ部６４とで形成され
ている。

【００１０】しかして上記構成のマットレス装置４０に
よれば、マットレス装置４０の上下面周縁部には、鏡地
体５４の周縁部と連結布６１の一側周縁部を布テ−プ６
２で被いそれらを一体に縫着して形成した第１のエッジ
部６３と、まち地体５９の周縁部と連結布６１の他側周
縁部を布テ−プ６２で被いそれらを一体に縫着して形成
した第２のエッジ部６４が互いに隣接して形成されてい
ることにより、従来のマットレス装置に比べてボリュ−
ム感が表現され豪華さが増し、外観上の美観が向上して
商品価値が高まる。

【００１１】更に、上記上記鏡地体５４の裏面側に連結
布６１及びインナ−クロス４９を縫着する縫着糸６０を
鏡地体５４の裏地５１及び詰物５２に絡ませ、表地５０
には絡ませないようにしていることにより、マットレス
装置４０の鏡地体５４の表面側には縫着糸６０が露出す
ることがない。それ故、図４に示す従来のマットレス装
置では、鏡地体２１の表面に符号３１で示す縫着糸が露
出することによりマットレス装置の外観上の美観を損ね
ているのに対してこの考案は外観上の美観を損ねてしま
うという事がない。

【００１２】なお上記実施例ではスプリングユニットの
上下面に弾性材を重合するようにしたが、これに限らず
例えばボトムマットレスのようにスプリングユニットの
下面を枠体上に固定し、スプリングユニットの上面だけ
に弾性材を重合するようにしても良い。叉、上記実施例
では、１枚の連結布を２つに折り返し、その折り返し部
を鏡地体に縫着し、その一側周縁部と鏡地体の周縁部を
布テ−プで被いそれらを一体に縫着して第１のエッジ部
を形成し、他側周縁部とまち地体の周縁部を布テ−プで
被いそれらを一体に縫着して第２のエッジ部を形成する
ようにしたが、これに限らず２枚の連結布を重ね合せ、
一側をインナ−クロスと共に鏡地体の裏面側に縫着し、
他側の一方の周縁部を鏡地体の周縁部と共に布テ−プで
被いそれらを一体に縫着して第１のエッジ部を形成し、
他方の周縁部をまち地体の周縁部と共に布テ−プで被い
それらを一体に縫着して第２のエッジ部を形成するよう
にしても良い。

【００１３】

【考案の効果】以上述べたようにこの考案は、スプリン
グユニットの上下面の少なくとも一方の面に弾性材を重
合しそれらを外装体で被覆してなるマットレス装置にお
いて、上記外装体を、上記弾性材を被うインナ−クロス
と、このインナ−クロスの上面に設けられ、表地と裏地
との間に詰物を設けこれら三者を一体にキルティングし
てなる鏡地体と、上記スプリングユニットの外周面を被
うまち地体と、上記鏡地体の裏面側周辺部に上記インナ
−クロスと共に縫着されその縫着糸が上記鏡地体の表地
に絡まないように裏地と詰物に絡ませて設けられた連結
布と、上記鏡地体の周縁部と連結布の一側周縁部を布テ
−プで被いそれらを一体に縫着してなる第１のエッジ部
と、上記まち地体の周縁部と連結布の他側周縁部を布テ
−プで被いそれらを一体に縫着してなる第２のエッジ部
とで形成した。

【００１４】従って、マットレス装置の上下面周縁部に
はそれぞれ第１、第２のエッジ部が互いに隣接して形成
されているので、マットレス装置のボリュ−ム感や豪華
さが増加し、外観上の美観が向上し商品価値が高まる。
更に、鏡地体に連結布及びインナ−クロスを縫着する縫
着糸が鏡地体の表面に露出することがないのでマットレ
ス装置の外観上の美観を損ねてしまうという事がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係わるマットレス装置の断面図。

【図２】同じくマットレス装置の平面図。

【図３】従来のマットレス装置の断面図。

【図４】同じくマットレス装置の平面図。

【符号の説明】

４０ マットレス装置 ４１ スプリングユニット ４６ 弾性材 ４７ 外装体 ４９ インナ−クロス ５０ 表地 ５１ 裏地 ５２ 詰物 ５４ 鏡地体 ５９ まち地体 ６０ 縫着糸 ６１ 連結布 ６３ 第１のエッジ部 ６４ 第２のエッジ部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数のスプリングを平板状に連結してス
   プリングユニットを形成し、このスプリングユニットの
   上下面の少なくとも一方の面に弾性材を重合し、それら
   を外装体で被覆してなるマットレス装置に於いて、上記
   外装体は、上記弾性材を被うインナ−クロスと、上記イ
   ンナ−クロスの上面に設けられ、表地と裏地との間に詰
   物を設けこれら三者を一体にキルティングしてなる鏡地
   体と、上記スプリングユニットの外周面を被うまち地体
   と、上記鏡地体の裏面側周辺部に上記インナ−クロスと
   共に縫着され、その縫着糸を上記鏡地体の表地に絡まな
   いように上記鏡地体の裏地と詰物に絡ませて設けられた
   連結布と、上記鏡地体の周縁部と上記連結布の一側周縁
   部を布テ−プで被いそれらを一体に縫着してなる第１の
   エッジ部と、上記まち地体の周縁部と上記連結布の他側
   周縁部を布テ−プで被いそれらを一体に縫着してなる第
   ２のエッジ部とで形成されている事を特徴とするマット
   レス装置。