JP2501536B2 - 脱穀装置の扱室受網 - Google Patents

脱穀装置の扱室受網

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JP2501536B2
JP2501536B2 JP5242726A JP24272693A JP2501536B2 JP 2501536 B2 JP2501536 B2 JP 2501536B2 JP 5242726 A JP5242726 A JP 5242726A JP 24272693 A JP24272693 A JP 24272693A JP 2501536 B2 JP2501536 B2 JP 2501536B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水稲、陸稲、麦、豆
などの穀類の脱穀に使用される脱穀装置の扱室受網に関
するものであり、とくには耐摩耗性および撥水性にすぐ
れた合成樹脂材料を主体としてその扱室受網を構成する
ことにより、すぐれた耐久性をもたらすとともに、受網
の目詰りを有効に防止するものである。
【0002】
【従来の技術】脱穀装置に適用されて脱粒、こなし、粗
選別などに寄与する従来既知の扱室受網としては、たと
えば図10に示すものがある。
【0003】図中1は扱室内に回転駆動可能に配置した
扱胴を、2はこの扱胴1の周面に、その周方向および軸
線方向へ間隔をおいて設けた扱歯をそれぞれ示し、ここ
では、扱胴1の下側に、その周面に沿う形状に湾曲させ
た扱室受網3が配設されている。
【0004】ここで、平面形状がほぼ矩形をなすこの扱
室受網3は、たとえば、a−a矢視図に示すように、線
径が約2〜2.6 φ、網目が9〜13mm程度のクリンプ金
網、織金網などからなる金網の複数枚、図示例では三枚
を並列に並べることにより構成されており、このような
受網3は、それぞれの金網3a, 3b, 3cの周辺部分を、取
付枠4の周辺に位置する外向きフランジ4aおよびその中
間部分に位置する支持桟4bに、取付プレート5を介して
溶接、ねじ止めなどすることによって、所定の位置に位
置決め保持されている。
【0005】かかる扱室受網3は、高い剛性の下で、そ
れ本来の機能を十分に発揮し得る他、それの取付枠4へ
の取り付けが比較的容易であり、しかも安価であるとい
う利点を有することから、現在市販の脱穀装置に最も多
用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼線を
素材とするこのような従来の扱室受網3は、錆び易いと
ともに、穀粒による摩耗を受け易いことから、耐久時間
が約100 時間( 耐用年数にすると1〜2年)程度しかな
く、この耐久時間は、脱穀装置それ自体の耐久時間の約
1/5程度であるため、脱穀装置がその寿命に至までの
間に、扱室受網3の数回の取り替えが必要となり、この
ことは、近年の傾向である省力化およびメンテナンスフ
リーのニーズから大きく隔絶したものである。
【0007】加えて、扱室受網3の素材としての鋼線は
撥水性が低く、たとえば、湿った稲穂の処理を行った場
合には、穂切れ、藁屑などがその扱室受網3に極めて付
着し易いことから、かかる場合には、扱室受網3のふる
い目が比較的早期に目詰まりして脱穀性能の低下の他、
多量の砕米が発生するという問題があった。
【0008】この発明は、従来技術のかかる問題を有利
に解決するものであり、下扱き型、上扱き型の別なく、
脱穀装置に適用されてすぐれた耐久性を発揮するととも
に、ふるい目の目詰まりを有効に防止することができる
脱穀装置の扱室受網を提供するものである。なおここで
いう扱室には、多くは、二番口に落下した穀粒、穂切れ
粒などの処理に供される処理室をも含むものとする。
【0009】
【問題点を解決するための手段】この発明の、脱穀装置
の扱室受網は、とくに、ふるい目を形成した受網を、補
強芯材を埋設した、耐摩耗性および撥水性にすぐれた合
成樹脂材料、たとえば、平均分子量が 100万〜 500万の
超高分子量ポリエチレンにて構成し、前記ふるい目の側
壁を、ふるい目を区画する桟の平坦な底面に対して直角
をなす平坦壁とするとともに、各ふるい目の平面輪郭形
状を、それの各隅部で曲線形状としたものである。
【0010】
【作用】このような扱室受網によれば、脱粒、こなし、
粗選別などのそれ本来の機能を十分に発揮し得る他、耐
摩耗性にすぐれた合成樹脂材料の作用に基づき、錆の発
生はもちろん、摩耗を有効に防止して耐久時間を従来品
の4〜5倍にまで高めることができる。
【0011】また、ここにおける受網は十分なる撥水性
を有することから、目詰まりの問題をとくに発生し易
い、湿ったもしくは濡れた穀粒の脱穀に際して、たとえ
ば、藁屑、穂切れなどのそこへの引掛り、付着などを十
分に防止することができる。これがため、ふる目の目詰
まりが長時間にわたって有効に阻止されることになり、
選別効率の低下ならびに、砕米その他の発生が有利に防
止されることになる他、ふる目の掃除のための工数が低
減されて作業効率が大幅に向上されることになる。
【0012】そしてここでは、合成樹脂材料中に補強芯
材を埋設して、扱室受網の剛性を高めることによって、
その扱室受網に作用する穀粒重量が大きい場合でも、受
網の変形を有効に防止して脱穀性能、選別性能などを常
に適正に維持することができる。さらには、ふるい目の
側壁を、そのふるい目を区画する桟の平坦底面に対して
直角をなす平坦壁として、ふるい目寸法をその上端から
下端まで実質的に同一とすることにより、穀粒等のその
ふるい目への通過を常に円滑かつ迅速ならしめ、この点
からも、ふるい目の目詰まり防止に大きく寄与すること
ができる。しかも、ふるい目の平坦壁は、扱室受網の頂
面に水滴が付着することがあっても、その水滴を速やか
に流下させることができる。加えてここでは、各ふるい
目の平面輪郭形状を、それの各隅部で曲線形状とするこ
とにより、藁屑等のからみ易いふるい目隅部への、それ
のからみ付き、引掛かり等をより有効に防止して、この
点においてもまたふるい目の目詰まりを防止することが
できる。
【0013】
【実施例】以下にこの発明を図示例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の一実施例を示す図であり、図中11
はこの発明の扱室受網を示す。
【0014】この扱室受網11は、耐摩耗性および撥水性
にすぐれた合成樹脂材料の一例として、平均分子量が 1
00万〜 500万の超高分子量ポリエチレンを用い、たとえ
ばそれのモールド成形によって、扱胴の軸線方向へ延在
する桟12a および扱胴の周方向へ延在する桟12b をそれ
ぞれ形成することにて構成することができ、それぞれの
桟12a, 12bによって区画されるふるい目13は、その平面
形状において、ほぼ正方形をなす。ここで、ふるい目13
の開口率を40〜75%とすることができるこの扱室受網11
は、通常は3〜10mmの厚さを有し、また各ふるい目13
は、8×8〜25×25mmの寸法を有する。
【0015】なおここにおいて、ふるい目13の開口率を
40〜75%とするのは、それが40%未満では穀粒の漏下効
率が低下し、それが75%を越える場合には受網11の耐久
性が低くなりすぎることによるものであり、また、受網
11の厚さを3〜10mmとするのは、3mm未満では十分なる
剛性を得ることができない一方、10mmを越える場合に
は、受網11と扱歯との間に所要の間隙を確保することが
できなくなるおそれが高いことによるものである。そし
てさらに、ふるい目13の寸法を8×8〜25×25mmとする
のは、それが8×8mm未満では穀粒の漏下効率が低すぎ
るに対し、25×25mmを越えるときには、たとえそれを処
理室に適用しても、選別機能をほとんど発揮し得なくな
ることによるものである。
【0016】このような扱室受網11は、所要の寸法のも
のを一回のモールド成形によって一体形成し得ることは
もちろんであるが、成形設備その他の都合によって一体
形成し得ない場合には、それを複数枚の単位ユニットに
て構成することもでき、この場合には、それらの各々
を、たとえば、従来例で述べたと同様にして、取付枠4
の外向きフランジ4aおよび支持桟4bに固定することがで
きる。なおここで、扱室受網11を、一体形成した場合に
は、それを、取付プレート5を介して、取付枠4のフラ
ンジ4aだけに固定することも可能であり、また、フラン
ジ4aの他に、支持桟4bにも固定することもできる。
【0017】ここにおいて、ふるい目13を区画するそれ
ぞれの桟12a, 12bの頂部を、図2に示すように、それら
の横断面形状が上向き凸曲線となるよう形成してそれら
の桟12a, 12bと藁屑その他との接触面積を減少させた場
合には、それらの、桟12a, 12bへの付着、ひいてはふる
い目13の目詰まりを有効に防止することができる。
【0018】しかもここでは、ふるい目13の側壁、いい
かえれば、それぞれの桟12a,12bの側壁を、それらの
桟12a,12bの平坦な底面に対して直角をなす平坦壁と
して、ふるい目13の寸法を、それの上端から下端まで実
質的に同一とすることによって、穀粒等のそのふるい目
13への通過を円滑かつ迅速ならしめることができ、ま
た、扱室受網の頂面に水滴が付着することがあっても、
前記直角平坦壁の作用下で、それを速やかに流下させ
て、その水滴への藁屑等の付着のおそれを十分に低減さ
せることができる。そしてまた、ふるい目13の各隅部の
平面輪郭を、図示のような曲線形状とすることにより、
藁屑等がとくにからみ易いふるい目隅部への藁屑その他
の引掛り、からまり等を有効に防止することができる。
【0019】従って、かかる扱室受網11によれば、超高
分子量ポリエチレンの耐摩耗性により、その耐久時間を
400〜500 時間にまで高めることができ、また、その撥
水性により、とくには濡れた穀粒の脱穀に際し、桟12a,
12bへの藁屑その他の付着、引掛り、からみつきなど、
ひいては、ふるい目13の目詰まりを有効に防止すること
ができる。
【0020】なおここで、扱室受網11の耐摩耗性は、穀
粒による摩耗を受け易い方の桟、すなわち、扱胴の軸線
方向へ延在する桟12a を他方の桟12b より丈高とした場
合に一層向上されることになる。
【0021】また、ふるい目13の目詰まりは、ふるい目
側壁を上述したような直角平坦壁として、ふるい目への
穀粒等の通過を円滑かつ迅速ならしめるとともに、付着
水滴の速やかなる流下をもたらすことおよび、ふるい目
13の隅部輪郭形状を曲線形状として、各ふるい目隅部へ
の藁屑等のからみ付き等を阻止することにより一層効果
的に防止されることになる。そしてまた図示のように、
それぞれの桟12a, 12bの頂部を曲面形状として、それら
の桟12a,12bと藁屑等との接触面積を低減させること
も目詰まりの防止のために有効である。加えて、図示例
では、桟12a, 12bの交差部を一体的に形成していること
から、その交差部に藁屑その他が挾まることに起因する
目詰まりの進行が確実に防止されることになる。
【0022】しかもここでは、それぞれの桟12a, 12b内
に織金網、硬鋼線、合成繊維のモノフィラメント、撚線
などにて構成することができる補強芯14を埋め込み固定
して受網自身の剛性を高めることによって、重量の大き
い穀粒に対しても受網の撓み変形を有効に防止して、脱
穀性能、選別性能などを常に好適なものとすることがで
きる。
【0023】ところで、この扱室受網11では、補強芯14
として金属線を用いた場合であっても、それは合成樹脂
材料内へ完全に埋め込まれているので、そこに錆が発生
するおそれはなく、これがため扱室受網11は、所期した
通りの剛性を長期間にわたって維持することができる。
【0024】以上、図1,2に示す実施例について説明
したが、耐摩耗性および撥水性にすぐれた合成樹脂材料
として、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリフ
ェニレンオキサイド、ポリカーボネート、ポリアミド、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、エチレン
−アクリル酸共重合体などを用いることもできる。
【0025】
【比較例】以下に、合成樹脂材料を超高分子量ポリエチ
レンとした場合の、図1,2に示すこの発明の扱室受網
と、図10に示す従来の扱室受網とのふるい目の目詰まり
に関する比較試験について説明する。
【0026】・試験条件 供試材料の性状 稲: 乾燥稲束をテスト前日の午後に40秒間水中に浸した
後放置し、テスト当日に再び水中へ20秒間浸して水滴を
自然落下させたもの 三番口排塵:テスト中に生成した三番口排塵1m3に水3
l を含ませたもの 供試材料の供給 合計126 束の稲束を脱穀した後、1m3の三番口排塵を扱
室内へ供給した。
【0027】・試験結果 目詰まりの発生状況を、ふるい目の開口率をもって評価
した。なおここにおける開口率は、目詰まりが全く発生
していない状態を100 %としたものである。この評価に
よれば、発明品の開口率が約70%であるに対し、従来品
のそれは5〜6%程度であった。
【0028】従って、発明品によれば、従来技術に比
し、ふるい目の目詰まりを極めて有効に防止し得ること
が明らかである。
【0029】図3はこの発明の他の実施例を示す図であ
り、この例は、受網用の単位ユニットの複数枚を、扱胴
の周方向もしくは軸線方向、図に示すところでは周方向
へ相互に連結することによって、一枚の扱室受網を構成
するものである。
【0030】ここでは扱胴の軸線方向へ長く延在する図
示の単位ユニット21は、幅方向へ延びる桟22a と長さ方
向へ延びる桟22b とによって区画されるふるい目23を有
するとともに、それを取付枠4の外向きフランジ4aに取
り付けるために、その長さ方向の両端部に設けたそれぞ
れの取付部24と、それを支持桟4bに取り付けるために、
その長さ方向の中間部に設けた取付部25とを有してお
り、板状平坦部からなるこれらのそれぞれの取付部24,
25は、ねじの挿入を許容する複数個の貫通孔24a,25aを
それぞれ有する。
【0031】ここで好ましくは、単位ユニット21全体
を、b-b 断面図に示すように、その幅方向において、扱
胴1の周面に沿わせて彎曲させることにより、単位ユニ
ット21ひいては扱室受網の取付精度を高めて各単位ユニ
ット21と扱胴1との間のクリアランスを充分均一ならし
め、このことにて、扱室受網の偏摩耗を有効に防止し、
併せて、脱粒性能および選別性能の、受網位置によるば
らつきを除去する。
【0032】なおここにおいて、取付部24の形状、寸
法、貫通孔24a の位置、数その他は、取付枠4の外向き
フランジ4aの寸法、形状などとの関連において適宜に変
更することができ、また、取付部25および貫通孔25a の
位置、数、寸法は、支持桟4bの位置、数、寸法などとの
関連の下で、これもまた適宜に変更することができる。
【0033】そしてまた、ここにおける単位ユニット21
は、隣り合う単位ユニット相互の、たとえば雌雄掛合に
よる連結を可能ならしめるため、少なくとも一方の側端
部、図では両側端部に、他の単位ユニットをそこへ連結
するための、長さ方向へ離間する複数個の掛合部26を有
する。
【0034】ここに示すこの掛合部26は、図4に拡大断
面図で示すような雌側の掛合部であり、この掛合部26
は、図5に拡大断面図で示すような雄側の掛合部27と対
をなして単位ユニット相互の直接的な連結をもたらす。
これがため、ここでは、単位ユニット21の両側端部に設
けた下向きフランジ26a を、長さ方向の所定の位置にて
その下端部側から切り欠き、そして、各切り欠き26b の
上方位置で、下向きフランジ26a の内側部分に、返り付
きの突起状をなす進入部の嵌まり込みを許容する受け部
26c を形成することによって掛合部26を構成する。従っ
て、その受け部26c の断面輪郭は、そこへ嵌め込まれる
進入部と丁度対応する返り付きの窪み形状をなす。
【0035】この一方において、図5に示す雄側の掛合
部27は、単位ユニットの側端部に設けた下向きフランジ
27a の下端部に、受け部26c と対応して位置する、上向
きの進入部27b を設けてなる。ここで、返り付きの突起
状をなすこの進入部27b は、下向きフランジ26a の下端
部外側部分の各部の厚さと実質的に等しい距離だけ、下
向きフランジ27a の外側へ離間して位置する。
【0036】従って、ここにおける雌雄掛合部26, 27の
相互の掛合、いいかえれば単位ユニットの相互連結は、
掛合部27の下向きフランジ27a の外表面に、掛合部26の
下向きフランジ26a の外表面を面接触させた状態で、そ
の下向きフランジ26a を、フランジ27a に対して押し下
げることにより、進入部27b を、それの外側方向への弾
性変形に基づいて受け部26c 内へ完全に進入させること
により行われ、このようにして、掛合部26, 27が一旦掛
合された後は、進入部27b の返り部分の作用により、そ
れらの不測の離脱が十分有効に防止されることになる。
【0037】なお図示例においては、単位ユニット21の
両側部の掛合部を、ともに雌側の掛合部26としている
が、それらの少なくとも一方を、雄側の掛合部27とする
ことも可能である。
【0038】かかる単位ユニット21は、それの所要枚数
を上述したようにして相互連結することによって、好ま
しくは、扱胴1の周面に沿う形状に予め彎曲した一枚の
扱室受網を構成することができ、この扱室受網は、各単
位ユニット21の取付部24, 25で、取付枠4の外向きフラ
ンジおよび支持桟4bにそれぞれねじ止めすることによ
り、受網本来の機能を充分に発揮することができる。
【0039】従って、ここにおける受網は、それを取付
枠4に直接的にねじ止めすることにより、従来技術に比
して受網の着脱を極めて容易ならしめることができ、ま
た、受網が局部的に損傷した場合には、損傷した部分の
単位ユニットだけを交換することにて、補修作業を容易
ならしめるとともに、補修コストを低減することができ
る。
【0040】図6,7は、単位ユニットのそれぞれの掛
合部の他の例を示す図であり、図7に示す雌側の掛合部
28は単位ユニット21の側端面21a に、平面形状がほぼ半
円状をなす受け部を、その側端面21a から下方へ幾分突
出させて形成することにより、また、図7に示す雄側の
掛合部29は、側端面21a より幅が若干狭い他の側端面21
b の下端から、上向きのフック状をなす突起を下方へ突
設することにより、それぞれ構成したものであり、この
例によれば、雄側掛合部29を雌側掛合部28内へ上方から
押し込み、そしてその雄側掛合部29のフック状部分を、
側端面21a の下縁に掛合させることによって、単位ユニ
ット21の相互連結ならびに確実なる抜け止めが実現され
ることになる。
【0041】以上単位ユニット21を直接的に相互連結す
るための掛合部構造について説明したが、その掛合部構
造を、ありほぞとあり溝とからなるあり継ぎ構造の他、
かま継ぎ構造、腰掛かま継ぎ構造などの既知の他の構造
とすることも可能である。
【0042】図8は、単位ユニットの他の例を示す図で
あり、ここに示す単位ユニット21は、その両側端部に、
長さ方向に間隔をおいて設けた上向きフランジ30を有す
る。ここでこの上向きフランジ30は、図9に示すところ
から明らかなように、取付枠4に設けられて扱胴1の軸
線方向へ延在するT字状ブラケット4cの、チャンネル状
の条溝4d内へその先端部を差し込むことにより、単位ユ
ニット21の、取付枠4への取り付けと、単位ユニット21
の間接的な相互連結とをもたらすべく機能する。
【0043】従って、この例によれば、単位ユニット21
から、図3に示す取付部24, 25を省いてもなお、それを
充分強固に取り付けることが可能となる。
【0044】なお、この例の上向きフランジ30は、単位
ユニット21の取り付け強度その他との関係において、単
位ユニット21の、長さ方向の端部近傍部分にだけ設ける
こともでき、また、その全長にわたって設けることもで
きる。
【0045】
【発明の効果】従って、この発明によれば、扱室受網
を、耐摩耗性および撥水性にすぐれた合成樹脂材料にて
構成することにより、従来技術に比し、耐久性の著しい
向上をもたらすことができるとともに、ふるい目の目詰
まりを極めて有効に防止することができるので、受網交
換および掃除のための作業工数の十分なる低減がもたら
されるとともに、脱穀性能が長期間にわたって維持され
ることになり、砕米の発生も十分に抑制されることにな
る。しかもここでは、補強芯材を埋設した合成樹脂材料
によって扱室受網を構成することにより、その受網の剛
性を高めてそれの撓みを有効に防止することができるの
で、穀粒重量の大小にかかわらず脱穀性能、選別性能な
どを常に適正に維持することができる。加えて、ふるい
目の目詰まりは、ふるい目の側壁を、それを区画する桟
の平坦な底面に対して直角をなす平坦壁として、穀粒等
のそのふるい目への通過を円滑かつ迅速ならしめるとと
もに、受網の頂面に付着することのある水滴の速やかな
流下をもたらすこと、および、ふるい目の各隅部の平面
輪郭形状を曲線形状として、そこへの藁屑等のからみ付
き等を阻止することによって、より一層効果的に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す部分平面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す図である。
【図4】雌側掛合部を示す断面図である。
【図5】雄側掛合部を示す断面図である。
【図6】他の雌側掛合部を例示する斜視図である。
【図7】他の雄側掛合部を例示する斜視図である。
【図8】単位ユニットの他の例を示す図である。
【図9】上向きフランジの作用状態を示す断面図であ
る。
【図10】従来例を示す図である。
【符号の説明】
11 扱室受網 12a, 12b 桟 13 ふるい目 14 補強芯

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀装置の扱胴の下側に、それに沿って
    配設される扱室受網であって、 その扱室受網を、補強芯材を埋設した、耐摩耗性および
    撥水性にすぐれた合成樹脂材料にて構成し、扱室受網に
    形成したふるい目の側壁を、そのふるい目を区画する桟
    の平坦な底面に対して直角をなす平坦壁とするととも
    に、各ふるい目の平面輪郭形状を、それの角隅部で曲線
    形状としてなる脱穀装置の扱室受網。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS578712A (en) * 1980-06-20 1982-01-18 Iseki Agricult Mach Sorting net in threshing apparatus

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JPH06233616A (ja) 1994-08-23

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