JP2501001Y2 - マルチクレヨン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、クレヨンの製造に際し、赤色、黄色、青
色、白色、黒色、またはその他の色に着色された各クレ
ヨンを結合させて任意の形状に成型し、筆記時には同じ
ように消耗して行くクレヨン材質のものから構成された
マルチクレヨンを提供するものである。

〔従来の技術と課題〕

従来、クレヨンは低学年の線描を主とする時代の子ど
もの描画に適している。一般にクレヨンの製造は、パラ
フィン、木ロウ、硬化ロウ、その他に色素を加え、熱し
て溶解し、粒子をこまかくして型に入れ冷却する。クレ
ヨンのなかに、ワックス、ヤシ油などを主原料とした質
のやわらかなものがあり、軟質クレヨン、またパス類な
どと呼ばれているが、この材料はむしろ塗る絵に適して
いて、重色、混色もいっそう自由である。この製造法で
つくられたクレヨン等の棒状筆記体はそれぞれ単色のも
のから構成されており外観的にも単調過ぎる欠点がある
上、筆記した際にもきばつな筆跡をかもしだすことが不
可能であった。

〔課題を解決するための手段〕

本考案のマルチクレヨンは、常法すなわちパラフィ
ン、木ロウ、硬化ロウ、その他にそれぞれ、複数の色
素、たとえば酸化チタン、弁柄、群青、紺青、カーボン
ブラック等公知のクレヨン用色素また、食用色素のアル
ミニウムレーキその他炭酸カルシウム、カオリン、タル
ク等の体質色素などを加え、熱して溶解し、粒子をこま
かくして型に入れ冷却する。このようにして得られた赤
色、黄色、青色、白色、黒色、またはその他の色に着色
された各クレヨンを結合させて任意の形状、たとえば星
型、月型、ハート型、動物の型、その他いろいろな型に
成型して得られるものである。

また、本考案のクレヨンは、色の異なる模様部たとえ
ば赤色、黄色、青色、白色、黒色、その他の色の模様部
がコントラスト的に浮き上った状態で外観的にもきれい
で、きばつな模様をかもし出す。しかも筆記した際には
１本で画面に描画した時、各模様部の異った色が混在す
る状態となり従来にないきれいな、かつ、きばつな筆跡
をかもしだし興味をそそるクレヨンを提供するものであ
る。

また、本考案に用いるクレヨンの大きさは、直径４〜
10cmの枠内に収まるものが一般に採用される。なお描画
するにあたり差し支えのない大きさのものであればよ
く、とくにこの大きさを限定するものではない。

つぎに、本考案のマルチクレヨンを実施例をもって説
明する。

実施例１ 第１図は、星型のマルチクレヨンの斜視図を示すもの
であり、赤色（４）、黄色（５）、青色（６）、白色
（７）、黒色（８）の各模様部がコントラスト的に浮き
上った状態となり外観的にきれいな模様をかもしだした
ものを示す。しかし筆記した際には赤色と黄色との混合
色、黄色と青色との混合色、青色と白色との混合色、白
色と黒色との混合色、赤色、黄色と青色との混合色、黄
色、青色と白色との混合色などがあらわれ従来にないき
れいな筆跡をかもしだすものである。

第２図は、星型のマルチクレヨンの断面図を示すもの
であり、赤色（４）、黄色（５）、青色（６）、白色
（７）、黒色（８）の模様部がコントラスト的に浮き上
ったた状態となり外観的にきれいな模様をかもしだした
ものを示す。

その星型のマルチクレヨンの大きさは直径8cmの枠内
に収まるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、マルチクレヨンの斜視図を示す。 第２図は、マルチクレヨンの断面図を示す。 １……マルチクレヨン表面部 ２……マルチクレヨン側面部 ３……マルチクレヨン断面部 ４……模様部赤色 ５……模様部黄色 ６……模様部青色 ７……模様部白色 ８……模様部黒色

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】クレヨンの製造に際し、赤色、黄色、青
   色、白色、黒色、またはその他の色に着色された各クレ
   ヨンを結合させて任意の形状に成型させてなるマルチク
   レヨン。