JP2500943Y2 - ト―スタの機械的及び電気的制御部材を支持するための装置 - Google Patents

ト―スタの機械的及び電気的制御部材を支持するための装置

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JP2500943Y2
JP2500943Y2 JP1994011328U JP1132894U JP2500943Y2 JP 2500943 Y2 JP2500943 Y2 JP 2500943Y2 JP 1994011328 U JP1994011328 U JP 1994011328U JP 1132894 U JP1132894 U JP 1132894U JP 2500943 Y2 JP2500943 Y2 JP 2500943Y2
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エセンベール,ロジェ
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バランディエ,ジャン−マリ
ルソ,アレン
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セブ ソシエテ アノニム
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J37/00Baking; Roasting; Grilling; Frying
    • A47J37/06Roasters; Grills; Sandwich grills
    • A47J37/08Bread-toasters
    • A47J37/0814Bread-toasters with automatic bread ejection or timing means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H11/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches
    • H01H11/04Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches of switch contacts
    • H01H11/06Fixing of contacts to carrier ; Fixing of contacts to insulating carrier

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  • Baking, Grill, Roasting (AREA)
  • Thermally Actuated Switches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電気器具特にトースタ
の機械的及び電気的部材を支持するための装置に関す
る。本考案は同様に、この機械的及び電気的部材に対し
て行われたさまざまな改良にも関する。
【0002】
【従来の技術】既知のトースタは一般に、以下のように
区別される3つの主要部品を制御箱の内部に収納してい
る: ─ 電気的部材及び機構が取りつけられている剛性ある
ベースとして用いられる金属サポート; ─ 絶縁及び金属部分から成る電気的部材(タイマー、
スイッチ、給電ケーブル取付け具); ─ 一般にクリップ又は舌状部を伴って製造されている
接続部分を用いて電気的部材を連結する絶縁可とう導線
から成る電気的接続部分。
【0003】この構成は、手作業でのみとりつけること
のできる数多くの部品を発生させる(特に、可とう配線
及び差込み接続部分)。その上各々の電気的部材はトー
スタハウジングから効率良く絶縁されていなくてはなら
ない。さらに、全ての電気的及び機械的部材は、トース
タに固定された後で調整されなくてはならない。従っ
て、現在のトースタの設計は複雑でかつコストの高いも
のである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、製造及び取
りつけコストの低減及び信頼性の増大の両方を可能にす
るような、機械的及び電気的部材を支持するための装置
を作り出すことによって、既知の実施例の欠点を補正す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】従って、本考案は、スラ
イスパン用サポートの移動を制御する手段を具備した、
少なくとも1つの加熱抵抗器及びスライスパンの支持用
サポートを収容するハウジング、前記サポートを低位置
にロックするための手段、加熱抵抗器への給電用手段、
前記抵抗器の加熱温度を調整するための手段、一定の加
熱時間の後にこの給電を遮断するための手段を含む、垂
直タイプのトースタにとりつけることのできる装置に関
する。
【0006】本考案に従うと、この装置には、上述の手
段が固定されている電気絶縁材料でできたプレートが含
まれており、このプレートは前記手段の電気部材全てに
対する絶縁性サポートを形成しており、前記手段は予め
調整され、前記プレートは前記ハウジングの1面への固
定用手段を含んでいる。該プレートは、トースタの全て
の機械的及び電気的な制御用部材又は手段を工場内でそ
の上にとりつけることを可能にしている。
【0007】該プレートが全ての電気的部材に対する絶
縁性サポートを形成していることから、各々の部材につ
いて個々の電気絶縁を具備するというコスト増加の原因
となる必要性が無くなる。その上、この部材は全て、ト
ースタをハウジングに固定する前にプレート上で予備調
整され、これははるかに便利なことである。
【0008】本考案の有利な一態様に従うと、プレート
はプラスチック材料でできており、プラスチックで成形
加工され、プレートの一つの面上に突出する突起つまり
舌状部を含んでおり、この突起又は舌状部はプレートに
対し垂直な導通要素又は機械的要素の並進運動によって
この要素を収容し固定するように整形されている。この
プレートは、材料が絶縁性をもつこと及び成形加工中に
賦形することができることによって、裸の電気的部材を
直接受け入れることを可能にしている。電気的接続部分
は、切り抜き金属ストリップ(以下、「ストリップ」は
薄板材料の細長い切れ、即ち細片を意味する。)で作る
ことができ、このストリップはこの部分の寸法上の安定
性により自動的にはめ込まれ得る。このストリップ上へ
の接点の位置づけ及びその形状の付与により、その他の
付属部品無しで、かつ接続部分無しで、スイッチ機能を
具現化することが可能になる。
【0009】その上、このプレートは、単純なやり方で
機構の位置づけ及び案内を行う(例えばトースタのスラ
イダを制御するもの);プラスチック材料製の舌状部が
具備されていることから、ネジ又はリベットタイプの付
属部品無しで、差込みを用いた経済的な組立てが可能で
ある。さらに、部品用のケーシングは、自動化可能な単
一の垂直下降運動のみによってこの部品をとりつけでき
るような形で作られている。ケーシングの形状は成形加
工により容易に生成できる。
【0010】従って、本考案に基づく装置は、部品数の
減少及び自動化可能な部品の取付けのため、信頼性の増
大及び組立てコストの減少といった目的に合致するもの
である。本考案の有利な態様に従うと、プラスチック材
料製のプレートの突起又は舌状部は、前記導通又は機械
要素を収容するつまり包み込むための支え面またはスロ
ットを含んでいる。
【0011】本考案の好ましい一態様に基づくと、舌状
部又は突起は、プレートの外側面に対して垂直なストリ
ップの並進運動の後、このストリップを包み込むか差し
込むか又ははさむことによって固定することができる支
え面またはスロットを有している。本考案に基づく装置
には、2つの位置の間でのスライダの滑動を案内するた
めの手段及びこれらの位置のうちの一方に向けてスライ
ダを戻すためのバネを含む、トースタ内のスライスパン
を支持する目的をもつスライダも含まれている。
【0012】本考案に従うと、前述の案内手段は、バネ
の直径と一致する直径をもちスライド内に作られた単数
又は複数の円筒形穴内に係合するロッドを含み、この戻
しバネはロッドのまわりにとりつけられ、円筒形の単数
又は複数の穴内に係合し、前記バネはロッドの端部の一
方の上にとりつけられ、バネの反対側の端部は、バネが
スライダの隣接する穴に押しつけられるべく整形されて
いる。
【0013】バネの軸とロッドの軸は一致していること
から、ロッドの軸に対し横方向の見かけの力は全く生成
されず、かくして摩耗及び摩擦の危険性を避けることが
できる。本考案に基づく装置は同様に、電源に接続され
た導通部材上に電気的に支持された端部をバイメタルス
トリップとは反対の側に有しバイメタルストリップの近
くにあるゾーン内で柔軟な電気抵抗器に接続された導通
ストリップに連結されたバイメタルストリップを含む、
加熱抵抗器の給電を遮断するための装置をも含んでお
り、ここにおいて、前記端部はバイメタルストリップの
変形効果の下で前記部材全体の上を滑動することがで
き、さらに前記部材上の前記ストリップの予め定められ
た滑動路の後、前記導通部材からストリップを分離させ
るための手段が具備されている。
【0014】本考案の有利な態様に従うと、ストリップ
を分離するための手段は、ストリップの中に作られた凹
所及び前記導通部材に対しストリップにより支持されか
つ前記予め定められた滑動路の後で前記凹所内に係合す
ることのできる部材を含んでおり、かくしてストリップ
は凹所内に係合する部材の方へ弾性戻し手段により曲が
ることができ、ひいては導通部材から分離することがで
きることになる。
【0015】本考案に基づく装置にはさらに、バイメタ
ルストリップの湾曲を行う電気加熱抵抗器と結びつけら
れたバイメタルストリップの機能を調整するための手段
が含まれており、このバイメタルストリップの端部の一
方は前記抵抗器の給電の遮断を制御するためならびに機
械的部材を解放するために、電気的及び機械的部材と相
互作用している。
【0016】この装置は、バイメタルストリップの端部
のうち一方が固定シャフト上に旋回可能な形ではめ込ま
れており、バイメタルストリップの長さの方向に滑動可
能な形ではめ込まれた本体の中に作られたスロット内に
係合する部材を支持していること、このスロットはほぼ
この方向に延び、バイメタルストリップが休止状態にあ
るとき前記部材をその上に支持する上部傾斜路ならびに
バイメタルストリップが一定の湾曲段階に達したとき前
記部材をその上に支持する下部傾斜路を限定しており、
これらの傾斜路はバイメタルストリップとの関係におい
て異なる予め定められた勾配を形成していることによっ
て定義づけされる。
【0017】本考案の有利な態様に従うと、下部傾斜路
の勾配は、本体を滑動させることにより、抵抗器の加熱
を確保する給電の維持時間を調整するように決定され、
上部傾斜路の勾配は、2つの傾斜路の間の距離を変更
し、抵抗器の冷却時点で機械的部材の解放点を調整する
ように決定される。従って、2つの傾斜路の間の一定の
距離ひいては解放点の調整すなわちトースタのスライダ
の上昇は、抵抗器の加熱を確保する給電の維持時間の各
々の調整に対応する。
【0018】本考案に基づく装置は同様に、トースタ内
に垂直に滑動可能な形ではめ込まれたパンホルダスライ
ダをロック及びアンロックするための機械的手段も含ま
れており、この装置は、低位置でのスライダのロックを
確保し、スライダの上昇は戻しバネにより確保されてい
る。本考案に従うと、これらの手段は、下部連接棒に枢
着された上部連接棒を含み、共通の連接部分と反対側の
上部連接棒端部は1つの固定点で枢着され、共通の連接
部分と反対側の下部連接棒端部はスライダに枢着され、
又、上部連接棒に対し横方向に延びる中間レバーがバネ
の作用に対抗してこの上部連接棒に枢着されており、こ
のレバーの端部は、スライダが低位置に移動したとき固
定した保持ノッチにフック留めできるような先端部を含
んでおり、このロック状態は、スライダの戻しバネの頂
部に向かって及ぼされる力により維持されており、中間
レバーを旋回させ先端部をノッチからアンロックしてス
ライダの上昇を可能にするため中間レバーの端部に引張
りを加えるための手段が具備されている。
【0019】従ってスライダの上昇を制御するためには
上述の中間レバーの端部にわずかな垂直方向の引張りを
加えるだけで充分である。本考案のその他の特徴及び利
点は、以下の説明からさらに明白になるものと思われ
る。
【0020】
【実施例】図1の実施態様においては、トースタ1は、
その側面方向端面の1つの上にプラスチック材料で成形
加工されたプレート2を含んでおり、このプレートの寸
法はほぼ前記側面の寸法に一致している。電気絶縁性を
もつプラスチック材料で作られたこのプレート2は機械
的サポート及び電気的サポートの両方として役立つ。
【0021】図示されている例において、プレート2は
その外側面上に、プレートと同時に成形されかつ7,8
といった金属接続及び接触ストリップを収容し(付加的
な絶縁又は固定用部品無しで)直接位置づけることを目
的とする一定数の舌状部つまり突起(3,4,5,6)
を有している。これらのストリップ7,8は、図1には
示されていないタイミング装置を用いてトースタの作動
を制御するのに用いられる。
【0022】プレート2上に作られた舌状部又は突起
(3,4,5,6)は、プレート2に垂直な方向での引
抜きにより離型され得るような形に整形されている。同
様に、これらの舌状部又は突起3,4,5,6は、スト
リップをプレート2に垂直な方向に単に動かすことによ
って(矢印F1 及びF2 参照)ストリップ7,8を収容
し位置づけるべく整形されている。この動きは、ロボッ
ト又はマニピュレータアームによってきわめて単純に行
うことができる。
【0023】従って、ストリップ7は、突起4の相補的
表面に対し押しつけられるU字形に折り曲げられた部分
9を有し、一方このストリップ7の端部10は、突起4
の上にある舌状部3に支えられている。ストリップ7は
U字形部分9の下に2つの弾性舌状部11を含み、この
舌状部は、ストリップ7を収容するスロット12によっ
て突起の左側部分から分離されている突起5の直線部分
に差込まれる。このストリップ7は同様に矩形カップの
形をした突起6内に作られた上部スロット13とも係合
する。
【0024】ストリップ7及び8は、互いに向かい合っ
た状態で、これら2つのストリップが互いに相手に向か
って応力を受けたときその間で電気的接触を確立するこ
とのできる接点7a,8aを有している。舌状部及び突
起3,4,5,6は、互いに対するストリップ7,8の
きわめて精確な位置づけを確実なものにし、かくして、
ネジなどの付加的部品無しに容易な成形を可能にしなが
らすばらしい信頼性が保証されることになる。
【0025】当然のことながら、プレート2は、容易に
成形可能でしかもロボットでも位置づけ可能なその他の
部材又は付属部品を収容できるようなその他の突起又は
凹所を含んでいてもよい。図2の実施態様においては、
トースタの端面のうちの1つの上に具備されているプレ
ート15には中央の凹所(開口)16がある。
【0026】上下方向に垂直に滑動するスライダ17が
この凹所(開口)16内にはめ込まれている。このスラ
イダ17は、開口部17a内に固定されたつかみ部材
(図示せず)によって操作され得る。図2において、ス
ライダ17は、低位置にある。このスライダ17は、ト
ーストすべきスライスパンを支持する水平アーム(図示
せず)を支持する。
【0027】スライダ17はその垂直滑動運動におい
て、スライダ17の頂部及び底面内に作られた円筒形穴
19,20内に係合した垂直ロッド18によって案内さ
れている。これらの穴19,20は、ロッド18のもの
よりも著しく大きい直径、実際にはロッド18上にはめ
込まれたコイルバネの直径に一致する直径を有する。こ
のバネ21は、プレート15の高さのほぼ全体にわたり
延びている。その上端部21aは円錐形であり、ロッド
18の上部にはめ込まれており、一方その下端部は、ス
ライダ17の下部穴20の周囲に対して突き当たる拡大
された直径23を有している。
【0028】図2に示されている位置において、スライ
ダ17は低位置にあり、バネ21は伸びている。スライ
ダ17は、図2に示されていない1つの部材を用いてこ
の位置にロックされている。この部材がアンロックされ
たとき、スライダ17はバネ21により上方に戻され、
このバネは同時にスライスパンをもち上げる。スライダ
17が移動した場合、バネ21はその戻し機能に加え
て、滑動する支え面としても役立つ。応力はロッド18
の軸内に精確に加わるとすると、スライダ17は、スラ
イダの支え面の摩耗や摩擦をひき起こす傾向をもついか
なるトルクも受けない。
【0029】さらに、バネ21はロッド18と同軸であ
るとすると、アセンブリの製造はきわめてコンパクトな
ものである。図3は、ロッド18、バネ21及びスライ
ダ17のアセンブリのはめ込みを示している。まず第1
に、バネ21が矢印F3 の方向にスライダ17の穴20
及び19の中にはめ込まれる。この導入は、バネ21の
上端部21aが円錐形であることによって容易になって
いる。
【0030】バネ21の拡大された後部23によりバネ
はスライダ17の穴20の下で停止することができる。
次にスライダ内の所定の位置にあるバネ21とロッド1
8を係合させるだけでよい。図4及び図5に示されてい
る実施態様においては、スライダ17(点線で示されて
いる)の移動を制御するためのシステムを示した。ま
ず、既知の原理を喚起しておこう。図4に示されている
休止位置において、スライダ17は高位置にある。ユー
ザは、スライスパンをトーストしたい場合、スライダ1
7を低位置に置く。当該実施態様においては、図5に示
されているように、スライダ17と結びつけられたバネ
21(図2参照)は伸ばされ、このスライダは、プレー
ト15と一体化したストッパ部材26と係合状態でスラ
イダ17と一体化した1つの機構25により支持された
鼻部24によってロックされる(図2も参照)。機構2
5については以下に詳しく既述する。
【0031】ここで、スライスパンが充分に焼けた時点
でのスライダ17のアンロックを制御できるようにする
装置について説明する。この装置には、垂直に延びしか
もU字形上部部分39で延長されたダイキャストリブ2
8(特に図7及び図8参照)によりほぼその全長にわた
って補強されている金属ストリップ27が含まれてい
る。ストリップ27の下端部30は、この高さにおいて
このストリップの湾曲が局部的に生じるように狭められ
ている。
【0032】ストリップ27の下端部は、ストリップ2
7に対しほぼ垂直に延びるバイメタルストリップ31と
一体化させられている。バイメタルストリップ31の端
部32は、プレート15と一体化されたシャフト34上
に枢着された耳片33を含んでいる。ストリップ27と
接触した状態にある裸の導線36と絶縁された導線37
の間に電気接続されている電気加熱抵抗器35が、バイ
メタルストリップ31のまわりに巻きつけられている。
【0033】加熱抵抗器35は、薄い弾性接続プレート
38とストリップ27の上部39の間の相互作用によ
り、オンオフ切替えされる。上記部分39に向かっての
薄いプレート38の移動は固定式ストッパ40により制
限される。図4に示されている位置において、ストリッ
プ27の上部部分39は薄いプレート38から分離さ
れ、スライダ17は高位置にある。加熱抵抗器35には
電力は供給されていない。
【0034】図5に示されている位置において、スライ
ダ17は低位置にあり、機構25のアーム42の端部上
に作られたスタッド41が、ストリップ27に支えら
れ、ストリップの端部39を薄いプレート38と接触し
た状態に保っている。さらに、スライダ17は、薄いプ
レート38に連結された連結棒38aに支えられ、かく
して連結棒38aの給電を確実に行っている電気スイッ
チ38bを閉じている。
【0035】加熱抵抗器はこうして給電を受ける。この
加熱抵抗器35はこのとき、バイメタルストリップ31
を加熱する。バイメタルストリップは湾曲し、ストリッ
プ27(図6参照)の上昇をひき起こす。ここで、以下
に説明する部材43がシャフト34を中心とするバイメ
タルストリップ31の旋回を制限するということがわか
る。
【0036】ストリップ27の上昇中、ストリップの部
分39は、薄い弾性プレート38全体にわたり滑動し、
アーム42のスタッド41がストリップ27内に作られ
た窓44内に侵入するまで、抵抗器35の給電は維持さ
れる(図7も参照のこと)。この係合のため、ストリッ
プ27はアーム42の方に向かって弾性的に曲がり、ス
トリップの部分39は薄いプレート38から分離してス
トッパ26に支えられる。加熱抵抗器35はその時にオ
フに切替えられる。
【0037】抵抗器35の給電が遮断されると、バイメ
タルストリップ31はその休止位置に戻る傾向をもつ。
この移動の間、ストリップ27は矢印F4 の方向に引張
られる。アーム42のスタッド41はストリップの窓4
4内に保持されているとすると、このスタッド41は下
方へと引張られ、アーム42の旋回、ストッパ26の保
持用ノッチ45からの鼻部24の解放及びスライダ17
の上昇を戻しバネ21の作用を通してひき起こす。
【0038】トースタを作動位置にリセットするために
は、アーム42の鼻部24がストッパ26の保持用ノッ
チ45上にフック留めする図5に示されている位置まで
手でスライダ17を下げるだけでよい。このロック方法
は、アーム42の端部がスタッド41と先端部24の間
に、保持用ノッチ45の上流でストッパ26の上に作ら
れた傾斜路47の上を滑動できる1つの湾曲した面46
を含んでいるという事実によって容易になっている。
【0039】作動位置へのこのリセットがスライダ17
の自動的上昇の直後に行われた場合、バイメタルストリ
ップ31は大気温まで戻っておらず、従ってその休止位
置を完全に取戻していない。この場合、窓44とアーム
42のスタッド41の間に存在する距離は、バイメタル
ストリップ31がその初期の位置及び形状を完全に取り
戻した場合に比べて小さい。
【0040】従って、バイメタルストリップ31の加熱
抵抗器をオンに切替えた後、バイメタルストリップ31
は図6に示されている位置をきわめて急速に取り戻すこ
とになり、この位置において、スタッド41は窓44と
かみ合い、その後抵抗器35はオフに切替えられてスラ
イダ17は上昇する。この場合、スライダ17により支
持されているスライスパンはトースタ内にある抵抗器の
放射に充分に露呈されず、従って焼き加減が不充分であ
る。
【0041】この欠点を補正するため、本実施態様は以
下に説明するような補償システムを提供している。「補
償」という語は、第2の作動中及びその後に続くN回の
作動中にパンの同じ焼き加減を得るため、第1の作動の
後、トースタの調整から器具が自動的に減少させなくて
はならない時間を定義づけるものである。実際、低温か
ら出発した場合、トースト時間は、例えば中程度の焼け
具合(マーク3)については160秒である。20秒の
停止の後(焼けたパンの取り出しならびに再装入)、ト
ースタは再びオンに切替えられる。このとき作動時間
は、パンの同じ焼け具合を得るためには120秒でなく
てはならない。従ってこの場合、補償は25%である。
【0042】この補償は、構造上得られるものである。
バイメタルストリップの冷却ひいてはその戻りは、トー
スタのケーシング(加熱棒、反射体、グリル、枠組な
ど)の冷却の反射である。理想的な熱システムについ
て、温度上昇曲線及び冷却曲線は反復的である。これら
の曲線は図9に示されており、ここでは縦座標に温度
θ、横座標に時間Tがとられている。
【0043】この図において用いられている文字は、そ
れぞれ次のことを意味する:すなわち、 OAB:第1の温度上昇曲線(調整マーク6) A:調整マーク1についての、ヒータ31(及び加熱
棒)の遮断 OA′:調整マーク1についての、第1回の加熱時間 AC:ヒータの冷却 C:スライダの上昇(サイクル終わり) D:再装入 C′D′:取り出し/再装入に必要な時間 OF:熱補償を表す。
【0044】LMN:温度上昇曲線、なおその区間DM
はN回目のオン切替えの間に用いられる。 実際には、単純な冷却は、材料及びその構成要素の厚
み、構成要素間の分子結合及びその他の原因に特有のバ
イメタルストリップのヒステリシス現象によって補足さ
れる。このヒステリシスは、バイメタルストリップの温
度が高ければ高いほど大きくなる。これは、再起動温度
に応じて補償時間に付加される。
【0045】システム50は、バイメタルストリップ3
1の反対側に位置づけされ、図示していない水平な案内
面内に滑動可能な形ではめ込まれた1つの部材51を含
んでいる。この部材51は、ほぼバイメタルストリップ
31の方向でこのストリップの下に延びている1本のス
ロット52を含んでいる。このスロット52は、上部傾
斜路53及び下部傾斜路54を限定している。
【0046】枢着された耳片33に隣接するバイメタル
ストリップの端部32と一体化されたアーム43がこの
スロット52の中に係合している。このアーム43の端
部は、バイメタルストリップ32が休止状態にある場合
(図4及び図5参照)上部傾斜路53に支えられている
か又は、バイメタルストリップが湾曲している場合(図
6参照)下部傾斜路54に支えられているような1つの
拍車状突起55を支持している。
【0047】従って、抵抗器35の加熱の開始時点で、
バイメタルストリップ31の湾曲は、ストリップ27の
上方移動を全く生じさせない。これは、この時間中バイ
メタルストリップ31が湾曲して上部傾斜路53のアー
ム43の拍車状突起55を、シャフト34を中心とした
旋回により下部傾斜路54の方へと移動させるからであ
る。従って、バイメタルストリップ31の次に続く湾曲
がストリップ27の上方移動をひき起こすのは、下部傾
斜路54に拍車状突起55が支えられる時点になってか
らのことである。
【0048】従って、拍車状突起55と上部傾斜路53
の間の距離d(図6参照)は、バイメタルストリップ3
1の湾曲がストリップ27の移動を全く生み出さない時
間を決定する。この結果、バイメタルストリップ31が
冷えている時すなわち湾曲していない場合(図4及び図
5参照)、スライダ17が低位置にある時間(及びスラ
イスパンが抵抗器の放射に露呈されている時間)は、拍
車状突起55が距離dだけ移動するのに必要な時間に、
スタッド41が窓44内に係合するまでストリップ27
を移動させるのに必要な時間を加えたものに等しい。
【0049】一方、最初の使用の後、スライダ17が低
位置にリセットされバイメタルストリップ31がなお暖
かく湾曲していて拍車状突起55が下部傾斜路54に支
えられている場合、上述の時間は、ストリップ27を移
動させるのに必要な時間まで低減される。傾斜路53及
び54の勾配を念頭に置くと、上述の距離dはこれらの
傾斜路との関係における拍車状突起55の位置の関数と
して変化する。この距離dはブロック51を右へ又は左
へと移動させることによって調整でき、これは、スライ
スパンのトースト時間を調整する効果を有する。
【0050】下部傾斜路54は、バイメタルストリップ
31の傾斜を調整し従ってトースタの加熱棒及びヒータ
ー35がオンに切替えられる時間を決定することを可能
にする。傾斜路54の勾配よりも小さい勾配をもつ上部
傾斜路53は、冷却曲線上のサイクル停止点を変更させ
ることを可能にし、このことは次のサイクルにおける再
開温度を変更することにより補償に対し作用する。上部
傾斜路は、長時間調整について、拍車状突起55が短時
間の場合ほど高く上昇しないような勾配をもつ。
【0051】要約すると、傾斜路54は加熱時間を調整
できるようにするのに対し、対傾斜路53は冷却曲線内
の遮断点を変更できるようにする。本実施態様のもう1
つの重要な特徴は、スライダ17と結びつけられた機構
25の構造にある。これは、ナックル継手機構である。
この機構は、プレート15に対して平行な枢着された2
本の連接棒56及び57で構成されている(図4、図5
及び図8参照)。
【0052】上部連接棒56の端部は58でプレートに
枢着されている。その反対側端部は、連接部分59によ
り、それ自体連接部分60によりスライダ17に連結さ
れている下部連接棒57に連結されている。すでに上に
示したように、このスライダ17は垂直に滑動でき、そ
の移動はロッド18により案内されている(図2参
照)。
【0053】中間レバー42は上部連接棒56に対して
横方向に延びており、この連接棒にピボット61によっ
て連結されている。レバー42の回転は、連接棒56の
方向に延びしかもレバー56と一体化された2つの突出
部64の間に案内されている端部63aをもつレバー4
2に対し横方向にあるバネアーム63によって制限され
ている。すでに説明したとおり、中間レバー42の端部
は、湾曲した表面46を有し、この表面の後部におい
て、ストッパ26上に作られた保持用ノッチ45内にロ
ックできるフック留め鼻部24が図5に示されているよ
うに作られている。
【0054】図5に示されている位置において、スライ
ダ17のバネにより及ぼされる力F5 はスライダを上方
へともっていく。連接棒56及び57の連接点59は端
部連接部58及び60を結んだ線を超えたところにある
ため、この力F5 は水平合力F7 を発生させ(図5参
照)、この力は中間レバー42のレベルまでくるとノッ
チ45を鼻部24に対し押しつける傾向をもつ。
【0055】鼻部24はレバー42の端部を下方に引張
ることによりノッチからアンロックされる(図5の矢印
6 参照)。この力F6 の作用を通して、レバー42は
バネアーム63により加えられる戻し作用に対抗して6
1を中心にしてわずかに旋回する。レバー42を旋回さ
せるのに必要な力は、約60g及び100gである。す
でに説明したように、この力は、ストリップ27の底面
の方への引張りを生じさせるバイメタルストリップ31
の冷却中に生み出される。
【0056】レバー42の旋回の後、機構25は図4に
示されている位置をとる。スライダ17を低位置に再度
ロックするためには、スライダをこの目的で具備された
ハンドルを用いて下方へと引張るだけでよい。こうして
レバー42の端部は自動的にストッパ26の反対側にく
る。動作を続けることにより、レバー42の端部の湾曲
部分46はストッパの傾斜路47の上を滑動し、かくし
てバネアーム63の弾性変形が生じ、通路の終わりで鼻
部24は保持用ノッチ45上にフック留めされる。
【0057】当然のことながら、本考案は、上述の実施
例に制限されるわけではなく、本考案の範囲から逸脱す
ることなく数多くの変更を行うことができる。とりわ
け、レバー42は連接棒57上に旋回可能な形ではめ込
むこともできるし、同様に2つの連接棒に共通のシャフ
ト59上に直接はめ込むこともできる。このレバーは無
しですませて、シャフト59を保持するための磁石又は
電磁石といった装置で置き換えることも又可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気的接続を支持することを目的とする側面方
向プレートを具備したトースタの部分的斜視図である。
【図2】スライスパンをもち上げるための滑動するスラ
イダを支持するトースタのプレートの平面図である。
【図3】スライダ、その戻しバネ及びその案内ロッドを
示す分解平面図である。
【図4】高位置にあるスライダの機械的及び電気的制御
装置の平面図である。
【図5】スライダが低位置にある状態での、図4に類似
する図である。
【図6】スライダの上昇機構の解放を制御するストリッ
プに対するバイメタルストリップの作用を示す、図5に
類似する図である。
【図7】制御ストリップの平面図である。
【図8】スライダの機械的及び電気的制御装置の分解斜
視図である。
【図9】作動図である。
【符号の説明】
1…トースタ 2…プレート 3,4,5,6…突起 7,8…ストリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 8901276 (32)優先日 1989年2月1日 (33)優先権主張国 フランス(FR) (72)考案者 ルソ,アレン フランス国,88120 バニェイ,サン− アーム,リュ アンリ−プレ,14 (56)参考文献 実公 昭57−19053(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライスパンの支持用サポート(17)
    と少なくとも1個の加熱抵抗器を収容するハウジング
    (1)を含むトースタに適合するように取り付けられる
    装置であって、前記装置は: スライスパンのサポートの移動を制御するために設けら
    れる手段(31)と、 前記サポートを低位置にロックするための手段(25)
    と、 加熱抵抗器へ電力を供給するための手段と、 前記抵抗器の加熱温度を調整するための手段と、 或る加熱時間の経過後に、この電力の供給を遮断するた
    めの手段とを備えており、 前記加熱抵抗器への電力の供給を遮断するための手段は
    バイメタルストリップ(31)を含んでおり、 前記バイメタルストリップ(31)は電気加熱抵抗器
    (35)と協同するようになっていて、 前記電気加熱抵抗器(35)は、それによって生成され
    る熱の効果を受けて前記バイメタルストリップ(31)
    の変形を可能にするように取り付けられ、 前記バイメタルストリップは、このバイメタルストリッ
    プ(31)の変形の或る段階においてこの抵抗器(3
    5)の電力の供給を遮断するための電気スイッチ(3
    8,39)と相互作用をなすようになっており、 前記装置は前記手段の全てが完全にそれに固定される電
    気絶縁材料からできたプレート(2)を有し、 前記プレートは前記手段の電気的部材の全てのための絶
    縁サポートを形成しており、 前記手段は、バイメタルストリップ(31)を含み、ハ
    ウジングにプレートを固定する前に前記プレート上で予
    め調整されるようになっていると共に、 前記プレート(2)が前記ハウジング(1)の一側へそ
    れを固定するための手段を有していることを特徴とする
    装置。
  2. 【請求項2】 加熱抵抗器への電力の供給を遮断するた
    めの手段はバイメタルストリップ(31)を含んでお
    り、 前記バイメタルストリップ(31)は電気加熱抵抗器
    (35)と協同するようになっていて、 前記電気加熱抵抗器(35)は、それによって生成され
    る熱の効果を受けて前記バイメタルストリップ(31)
    の変形を可能にするように取り付けられ、 前記バイメタルストリップは、このバイメタルストリッ
    プ(31)の変形の或る段階においてこの抵抗器(3
    5)の電力の供給を遮断するための電気スイッチ(3
    8,39)と相互作用をなすようになっており、 前記バイメタルストリップ(31)は導通ストリップ
    (27)と連結されており、 前記導通ストリップ(27)は電気抵抗器(35)に接
    続されていると共に、その反対側の端部(39)が、電
    源に接続された導通部材(38)に弾力的にのしかかる
    ようになっており、 前記バイメタルストリップ(31)の変形の効果を受け
    て、この端部(39)がこの部材(38)上を滑動する
    ことができるようになっていて、 前記部材上でのこのストリップの所定の滑動路の後に、
    前記導通部材(38)から前記ストリップ(39)を分
    離させるための手段が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の装置。
JP1994011328U 1989-02-01 1994-09-12 ト―スタの機械的及び電気的制御部材を支持するための装置 Expired - Lifetime JP2500943Y2 (ja)

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