JP2500595Y2 - 頭部冷却機能を備えた風呂装置 - Google Patents

頭部冷却機能を備えた風呂装置

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JP2500595Y2
JP2500595Y2 JP1993004475U JP447593U JP2500595Y2 JP 2500595 Y2 JP2500595 Y2 JP 2500595Y2 JP 1993004475 U JP1993004475 U JP 1993004475U JP 447593 U JP447593 U JP 447593U JP 2500595 Y2 JP2500595 Y2 JP 2500595Y2
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JP1993004475U
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博司 山野
純嗣 山野
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純嗣 山野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、快適な入浴を図るため
の風呂装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、入浴は身体、精神の疲労を回復
し、気力、活力を生じさせるためにゆたりとくつろげる
環境であることが望ましい。しかし、例えばお湯風呂に
おいて、お湯が熱すぎたり又は入浴時間が長くなったり
するとのぼせた状態となって不快感が生じることがあ
る。かかる場合に、入浴者の頭部を冷却すればのぼせる
こともなく、快適に入浴することが出来る。このため、
例えば実開昭64―50825号のような気泡風呂装置
が知られており、この装置では気泡を発生させるための
エア路から、頭部冷却用のエア噴出口へ導くためのエア
路を分岐させ、頭部に向けてエアを噴出することで頭を
冷やしながら入浴出来るようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、通常入
浴者は入浴時に後頭部を下方にして仰向け姿勢となり、
例えば後頭部を浴槽の縁部に載せる等によって安楽な入
浴姿勢をとっていることから、上記装置の場合エア噴出
によって冷却されるのは主として前頭部側であり、のぼ
せ等に有効であると思われる後頭部をしっかり冷却させ
ることが出来なかった。又、例えば水風呂に入浴する際
に、寒さによって不快感が生じることがあり、この場
合、後頭部を冷水で冷却すれば寒さを感じなくなるが、
上記装置では、かかる効果を得ることが出来なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、浴槽周縁に沿って内側縁部と外側縁部から成り入浴
者の後頭部を支え得る水溜凹部を設け、この水溜凹部
浴槽に臨む内側縁部を外側縁部よりも高く設け、冷水を
導入するようにした。そして前記浴槽には、浴槽内の湯
水が前記水溜凹部内に混入するのを防止するためのあふ
れ水排水路を設けた。又、前記水溜凹部の上部には、入
浴者の頭部に向けて冷風を吹き付けることの出来るエア
吹出し部を設けた。又、別実施例では浴槽周縁の内側縁
部の内側に入浴者の頭部を支え得る冷却管を設け、この
冷却管内に冷水を導通させるようにした。
【0005】
【作用】入浴者は仰向け姿勢で後頭部を水溜凹部内に入
れ、冷水で後頭部を冷やしながら入浴すると、例えば熱
いお湯風呂の場合でも、或いは長時間入浴してものぼせ
ることがなく快適である。この際、首筋は浴槽周縁の内
側縁部に載るため首筋のマッサージ効果もある。又、水
風呂の場合は直接後頭部が冷水によって冷やされるた
め、寒さを感じなくなり快適である。そして、あふれ水
排水路によって浴槽の水を水溜凹部に混入せしめないこ
とで、水溜凹部内の冷水を綺麗に保つことが出来、不潔
感がなくなる。更に、この頭部の上から冷風を吹き付け
るようにすることで、一層快適感が向上する。又、別実
施例のように頭部を冷やすことの出来る冷却管を浴槽周
縁の内側縁部の内側に設けることで、入浴者は、ほぼ全
身を浴槽内の湯水に浸した姿勢で頭部を冷却することが
出来る。そして、この場合、特に水風呂の場合に有効で
ある。
【0006】
【実施例】本考案の風呂装置の実施例について添付した
図面に基づき説明する。図1は本考案の風呂装置の1実
施例の平面図、図2は図1の縦断面図である。
【0007】本考案の風呂装置は、お湯風呂或いは水風
呂を問わず適用であるものであり、お湯風呂に対しては
特にのぼせ等の防止に効果があり、水風呂に対しては特
に寒さの感覚をなくして快適感を向上させるのに効果が
ある。
【0008】すなわち、例えば多人数用の浴槽1の周縁
には、内側縁部2と外側縁部3の間の略水平な上面に水
溜凹部4が設けられ、この水溜凹部4は浴槽1の外周縁
に沿って矩形状の帯状溝として形成されている。
【0009】そして、この水溜凹部4の幅間隔は、入浴
者の頭部を載置せしめることの出来る程度の充分な広さ
を持たせ、又、断面形状を概略人間の後頭部の曲線に合
せた円弧状にして入浴者の頭部を快適に支持し得るよう
にするとともに、内側縁部2の幅間隔は、入浴者の首筋
を支えることの出来る程度の幅間隔とし、しかも角部に
丸みを持たせて快適に首筋を支持し得るようにしてい
る。
【0010】そして、この水溜凹部4内に冷水5を導入
している。又、この水溜凹部4内の冷水5を入れ替える
ため、例えば不図示の排水孔を設けており、通常は栓を
する等して用いる。
【0011】ところで、内側縁部2と外側縁部3の高さ
は図2に示すように異なっており、内側縁部2の方を差
t分だけ外側縁部3より高くしている。
【0012】これは、水溜凹部4内に頭部を入れた時
等、水溜凹部4内であふれようとする冷水5を浴槽1内
に入り込ませないためであり、冷水5を外側縁部3から
浴槽1外部に排水することで、例えばお湯風呂の場合に
浴槽1内の湯水の温度変化を防止することが出来る。
【0013】又、この浴槽1には、図2に示すような複
数のあふれ水排水路6を設けている。このあふれ水排水
路6は、浴槽1内の水面が所定の高さ以上になった時に
浴槽1外に排水するためのものであり、浴槽1内の湯水
を水溜凹部4に混入させないためのものである。
【0014】そして、このあふれ水排水路6は、例えば
水溜凹部4の下方の浴槽1を斜めに貫く貫通孔として構
成し、浴槽1内の湯水を有効に排出し得るよう、その孔
径、数等を考慮している。従って、水溜凹部4内の冷水
を常に綺麗な状態に保つことが出来る。
【0015】又、かかる水溜凹部4の上部には、図2に
示すようなエア吹出し部7を設けてもよい。つまり、不
図示のエア供給源から圧縮エアを吹き付けて頭部の上部
側を冷却する。こうすることで、後頭部のみならず前頭
部も冷却することが出来る。
【0016】次に図3、図4に基づいて別実施例につい
て説明する。尚、図3は浴槽の平面図であり、図4はそ
の縦断面図である。
【0017】この実施例は水溜凹部4を小区画に区分し
たものであり、この水溜凹部4の断面形状等は前記実施
例の場合と同一である。但し、あふれ水排水路6aは、
前記実施例の貫通孔と異なって溝状に構成され、例えば
各水溜凹部4、4の間の上面に複数設けられている。そ
して、この実施例でも前記と同様の効果がある。
【0018】因みに、浴槽1の形状は、以上のような矩
形状に限られず、例えば図5の(A)〜(C)に示すよ
うな円形、花びら形、三角形等であっても適用出来るこ
とはいうまでもない。この場合、水溜凹部4は図のよう
に小区画に区分してもよいし、又は連続させてもよい。
又、不図示であるが、勿論この場合も適宜あふれ水排水
路を設ける。
【0019】又、以上のような浴槽1は、例えば図6、
図7に示すように個人用の浴槽1であっても適用出来
る。
【0020】つまり、この場合は浴槽1の頭部側の周縁
のみに水溜凹部4を設け、又、貫通孔としたあふれ水排
水路6を設ける。
【0021】ところで、以上のような水溜凹部4は浴槽
1の周縁上面に一体に設けるのでなく、浴槽1とは別体
に設けて浴槽1に隣接して配置するようにしてもよい。
そしてこの場合は、特に浴槽1の内側縁部2と外側縁部
3との間隔の狭い浴槽1に有効である。
【0022】次に図8、図9に基づいて更に別実施例に
ついて説明する。
【0023】この実施例では浴槽1の内側縁部2の内側
に複数列の冷却管8を設けている。そして、この冷却管
8の中央を凹部9として入浴者の頭部を快適に支え得る
ようにし、又、例えば給水接続部8aから冷水を導入
し、数列の冷却管8内を往復させながら排水接続部8b
から排水出来るようにしている。
【0024】勿論、かかる冷水管8は太い1本でも良い
し、又、上方に前述のエア吹出し部7を設けてもよい。
そしてこの場合、入浴者は浴槽1内の湯水に殆ど全身を
浸したままで頭部を冷却することが出来るが、特に水風
呂の場合に有効である。
【0025】尚、水風呂の場合は以上のような頭部冷却
機構の代りに、浴槽自体の低温を利用するようにしても
よい。すなわち、例えば浴槽の内側縁部2に段部を設け
て頭部を載せれば浴槽自体が冷えていることから頭が冷
やされる。
【0026】そして、以上のような風呂装置において
は、入浴者の頭部が有効に冷やされて快適性が向上す
る。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本考案の風呂装置は水溜
凹部又は冷却管内の冷水によって後頭部を冷やしながら
入浴出来るようにしたため、お湯風呂、水風呂を問わず
快適性が増す。すなわち、お湯風呂であれば長時間入浴
してものぼせるようなことがなく、水風呂であれば
部を冷やすことで寒さによる不快感を防止することが出
来る。そして、水溜凹部は浴槽に臨む内側縁部を外側縁
部よりも高く設けたので、水溜凹部に後頭部を載せて冷
水が溢れても、外側縁部から浴槽外部に排水されるか
ら、浴槽内に冷水が流れ込んで浴槽内の湯水の温度が変
化する心配がない。又、逆にあふれ水排水路によって水
溜凹部の冷水中に浴槽内の湯水が混入せず、清潔を保つ
ことが出来る。又、エア吹出し部を併用すれば、頭部の
冷却効果は一層高まり、快適性を更に向上させ得るとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の風呂装置の1実施例の平面図
【図2】図1の縦断面図
【図3】別実施例の平面図
【図4】図3の縦断面図
【図5】異なる浴槽形状に適用した実施例の平面図
【図6】個人浴槽に適用した斜視図
【図7】図6の縦断面図
【図8】別実施例の斜視図
【図9】図8の縦断面図
【符号の説明】
1 浴槽 2 内側縁部 3 外側縁部 4 水溜凹部 5 冷水 6、6a あふれ水排水路 7 エア吹出し部 8 冷却管 9 凹部

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽周縁に沿って内側縁部と外側縁部か
    ら成り入浴者の頭部を支え得る水溜凹部を設け、この
    水溜凹部は浴槽に臨む内側縁部を外側縁部よりも高く設
    け、冷水を導入するようにしたことを特徴とする頭部冷
    却機能を備えた風呂装置。
  2. 【請求項2】 前記浴槽には、浴槽内の湯水が前記水溜
    凹部内に混入するのを防止するためのあふれ水排水路が
    設けられたことを特徴とする請求項1に記載の頭部冷却
    機能を備えた風呂装置。
  3. 【請求項3】 前記水溜凹部の上部には、入浴者の頭部
    に向けて冷風を吹き付けることの出来るエア吹出し部を
    設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    頭部冷却機能を備えた風呂装置。
  4. 【請求項4】 浴槽周縁の内側縁部の内側に入浴者の頭
    部を支え得る冷却管を設け、この冷却管内に冷水を導通
    させるようにしたことを特徴とする頭部冷却機能を備え
    た風呂装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却管の上部には、入浴者の頭部に
    向けて冷風を吹き付けることの出来るエア吹出し部を設
    けたことを特徴とする請求項4に記載の頭部冷却機能を
    備えた風呂装置。
JP1993004475U 1993-02-15 1993-02-15 頭部冷却機能を備えた風呂装置 Expired - Lifetime JP2500595Y2 (ja)

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JP5450879B1 (ja) * 2013-10-25 2014-03-26 博紀 藤田 頭部被水用遮水具

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JPS5252750U (ja) * 1975-10-15 1977-04-15
JPS61164553A (ja) * 1985-01-18 1986-07-25 ハ−ビ−・イ−・ダイアモンド バスタブ
JPS62182690U (ja) * 1986-05-10 1987-11-19
JP3112083U (ja) * 2004-12-15 2005-08-04 ヤマコー株式会社

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