JP2500175B2 - 混繊糸の製造方法 - Google Patents

混繊糸の製造方法

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JP2500175B2 JP12442992A JP12442992A JP2500175B2 JP 2500175 B2 JP2500175 B2 JP 2500175B2 JP 12442992 A JP12442992 A JP 12442992A JP 12442992 A JP12442992 A JP 12442992A JP 2500175 B2 JP2500175 B2 JP 2500175B2
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清 中川
亨夫 金井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成繊維フィラメント
糸を流体噴射加工して混繊糸を製造する方法に関する。
さらに詳しくは、流体加工ノズルの使用期間を長く保持
して混繊糸を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から合成繊維フィラメント糸を流体
噴射加工して混繊糸を製造する方法はよく知られてい
る。たとえば、複数本のフィラメント糸条を引き揃え
て、糸条に対して実質的に垂直方向または一定の角度を
つけて空気などの流体を噴射するのである。流体の撹乱
流により構成繊維は入り乱れ、混繊糸が得られる。また
一定の条件の場合には、小さなループや糸長差などが形
成され、ふくらみ感がある独特の風合繊維が得られる。
このような流体加工としては、たとえば特開平3−26
0128号公報、同2−234933号公報等が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
流体噴射加工を利用した混繊糸の製造方法においては、
加工中のノズル内部に繊維油剤やオリゴマーなどが付着
しやすく、比較的短期間にノズルを取り替えて洗浄する
ことが必要であった。このため、生産効率は落ち、省力
化できず、結果として生産コストの上昇につながってい
たという問題がある。また本発明者らはすでにノズルを
連続して加熱しつつ製造する方法を提案しているが、こ
の方法では加工コストが高くなる問題がある。
【0004】本発明は、前記従来技術の課題を解決する
ため、省エネルギー化できて加工コストがそれ程高くな
らず、かつ流体加工ノズルの使用期間を長く保持して経
時的にむらの少ない混繊糸を製造する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の混繊糸の製造方法は、合成繊維フィラメン
ト糸を流体噴射加工して混繊糸を製造する方法におい
て、間歇的に加工ノズルを積極加熱し、ノズル内壁に付
着する異物の蓄積を防止しつつ混繊加工することを特徴
とする。
【0006】前記構成においては、間歇的なノズル加熱
温度が、ノズル吐出部の温度で測定して40℃以上であ
ることが好ましい。
【0007】
【作用】前記本発明の構成によれば、間歇的に加工ノズ
ルを積極加熱し、ノズル内壁に付着する異物の蓄積を防
止しつつ混繊加工することにより、省エネルギー化でき
て加工コストがそれ程高くならず、かつ流体加工ノズル
の使用期間を長く保持して経時的にむらの少ない混繊糸
を製造することができる。これは、本発明者らの分析に
よると、加工ノズル内においては、例えば圧縮空気が膨
脹して噴射されるので、断熱膨脹により周辺温度が下が
り、通常の使用方法では環境温度よりもノズル内温度ま
たはノズル吐出部の温度の方が約15℃も低いことが判
明した。このため、環境温度がたとえば30℃のとき
は、ノズル内部の温度は約15℃程度となり、内部に繊
維油剤やオリゴマーなどが固化し、付着しやすい状態と
なってしまうのである。したがってノズルを間歇的に積
極加熱することによって、繊維油剤やオリゴマーなどの
固化、付着を防止できる。
【0008】本発明において、間歇的加熱とは、例えば
数分毎の短周期、数十分毎の中周期、または玉揚げ毎
(1ドッフィング毎)の長周期で、断続的、非連続的に
加工ノズル(流体噴射ノズル)に供給するエアーの温度
を加熱するか、またはノズル自体を加熱するようにして
も良い。
【0009】また、ノズル吐出部の温度を40℃以上に
間歇的に加熱するという本発明の好ましい構成によれ
ば、さらに加工ノズルのロングライフ化が達成できる。
【0010】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに具体的に
説明する。まず、以下の実施例におけるノズル出口部の
排霧温度、およびループ交絡数の測定法について説明す
る。 〈ノズル出口部の排霧温度〉高圧に圧縮されたエアーは
開織部への供給時、膨脹熱の発生により温度低下が起
り、ノズル内の開織部の雰囲気状態の温度を正確に測定
することが難しい。このため、ノズル内部の開織部の温
度に近いノズル出口部の温度を測定した。図1に本実施
例で使用する一実施例のノズルを示す。図1において、
1は流体噴射孔、2は糸挿入口、3は糸通過口、4は糸
排出口、5は流体衝突部、Aは排霧温度測定位置であ
る。図1に示すように、ノズルの排出孔の端に密着させ
るように測温部を設置し、室温またはノズル本体部の温
度に影響されない最高温度(室内、およびノズル本体温
度よりも排霧温度が低い場合は最低温度)を測定する。
出口からの測温部の設置距離は10mm以内とする。 〈ループ交絡数〉 (1)測定機:TORAYフライカウンターOT−10
4 (2)測定張力:0.1g/d (3)測定速度:50m/分 (4)測定時間:20秒 (5)糸表面の測定位置:標準糸使用により、糸の中心
部よりループ交絡数が最高値を示す位置を設定し、測定
する。
【0011】実施例1 芯糸にポリエステル原糸30D−12F、サヤ糸にポリ
エステル原糸50D−48Fを使用し、次の条件で流体
噴射加工を実施した。
【0012】加工条件 (1) 加工糸速 500m/分 (2) 圧縮エアー圧力 9.0kg/cm2 (3) 芯糸フィード率 +5.0% (4) サヤ糸フィード率 +10.0% (5) 給水量/錘 50cc/分 これらの加工の際に、ノズルに供給するエアー配管の途
中に電気ヒーターによる加熱装置を取り付けて間歇的に
供給エアーを加熱した。エアー加熱サイクルは、図2に
示すとおりとした。すなわち加熱時間と非加熱時間の関
係は次の表1に示す通りであった。表1において、加熱
時間(X),非加熱時間(Y)は次の式の通りである。 加熱時間(X)=(A〜B)+(B〜C) 非加熱時間(Y)=(C〜D)+(D〜A) なお図2においては、供給する高圧エアーの温度を記載
しているが、図1のAは排霧温度測定位置の測定温度
は、供給ガスの温度より15℃低かった。
【0013】
【表1】
【0014】以上の結果を図3に示す。図3から明らか
なように、ループ交絡数の低下の割合は、エアーを加熱
しない通常の方法よりも少なくなり、かつ連続加熱する
よりも省エネルギー効果も見い出せた。また、経日のノ
ズルの汚れによる交絡不良や交絡むらによる糸切れ発生
の防止に効果があり、ノズルの洗浄周期を、従来の平均
約5日間から大幅に延長することができた。
【0015】なお加熱エアー温度は60℃、すなわち繊
維のポリマーの二次転移点以下であり、染着性などの品
質特性に影響は無かった。またループ交絡数(箇/m)
は加熱しない通常の高圧エアーの場合と、加熱した場
合、最大ループ数で2.5%の変動内であり、ノズル汚
れによるループ数許容範囲より小さく、品質的にまった
く問題は無かった
【0016】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、間
歇的に加工ノズルを積極加熱し、ノズル内壁に付着する
異物の蓄積を防止しつつ混繊加工することにより、省エ
ネルギー化できて加工コストがそれ程高くならず、かつ
流体加工ノズルの使用期間を長く保持して経時的にむら
の少ない混繊糸を製造することができる。
【0017】また、ノズル吐出部の温度を40℃以上に
間歇的に加熱するという本発明の好ましい構成によれ
ば、さらに加工ノズルのロングライフ化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で使用するノズル断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例の条件を示す測定データであ
る。
【図3】本発明の実施例の結果を示す測定データであ
る。
【符号の説明】
1 流体噴射孔 2 糸挿入口 3 糸通過口 4 糸排出口 5 流体衝突部 A 排霧温度測定位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩島 実 愛知県中島郡平和町上三宅1丁目1番 東レ・テキスタイル株式会社本社東海事 業場内 (56)参考文献 特開 平2−104730(JP,A) 特開 昭60−65133(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維フィラメント糸を流体噴射加工
    して混繊糸を製造する方法において、間歇的に加工ノズ
    ルを積極加熱し、ノズル内壁に付着する異物の蓄積を防
    止しつつ混繊加工することを特徴とする混繊糸の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 間歇的なノズル加熱温度が、ノズル吐出
    部の温度で測定して40℃以上である請求項1に記載の
    混繊糸の製造方法。
JP12442992A 1992-05-18 1992-05-18 混繊糸の製造方法 Expired - Lifetime JP2500175B2 (ja)

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JPH05321059A JPH05321059A (ja) 1993-12-07
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