JP2500052Y2 - パッファ形ガス開閉器 - Google Patents

パッファ形ガス開閉器

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JP2500052Y2
JP2500052Y2 JP80091U JP80091U JP2500052Y2 JP 2500052 Y2 JP2500052 Y2 JP 2500052Y2 JP 80091 U JP80091 U JP 80091U JP 80091 U JP80091 U JP 80091U JP 2500052 Y2 JP2500052 Y2 JP 2500052Y2
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arc contact
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contact
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直弘 金万
克則 阿久津
孝夫 朝倉
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、並列コンデンサを開閉
するのに好適なパッファ形ガス開閉器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】並列コンデンサを開閉するために従来用
いられていたパッファ形のガス開閉器の遮断部の構成を
図4及び図5に示した。図4は投入時の状態を示し、図
5は開路の途中の状態を示している。
【0003】これらの図において1は管状の固定アーク
コンタクト、2はシールド3の内側に配置されて接圧バ
ネ4により径方向の内側に付勢された固定主コンタクト
である。
【0004】5は固定アークコンタクト1と同軸的に設
けられた可動アークコンタクト、6は可動導体で、可動
導体6には可動アークコンタクト5を同心的に取り囲む
可動主コンタクト7と、パッファシリンダ9とが設けら
れている。
【0005】8は可動アークコンタクト5の固定アーク
コンタクト側の部分を囲むように設けられて可動主コン
タクトの先端部に取付けられたガス吹き付け用の絶縁ノ
ズルで、この絶縁ノズルは可動主コンタクト7の先端部
の内側に取付けられている。ノズル8は、固定アークコ
ンタクト1に嵌合するスロート部8aと該スロート部の
固定アークコンタクト側の端部から固定アークコンタク
ト側に向かって次第に径が大きくなる向きのテーパがつ
けられたテーパ部8bとを有し、投入時には図4に示す
ようにノズルのスロート部8aが固定アークコンタクト
1に外側から嵌合した状態になり、開路時には図5に示
したようにノズルのスロート部8aが固定アークコンタ
クト1から離脱した状態になるようになっている。
【0006】シリンダ9内には図示しない主回路導体に
固定されたパッファピストン10が嵌合され、シリンダ
9及びピストン10によりノズル8からガスを吹き出す
パッファ機構が構成されている。
【0007】この遮断部は絶縁容器内に収納され、該容
器内にはSF6 ガスが所定の圧力で封入されている。
【0008】上記の開閉器が開路する際には、先ず可動
主コンタクト7が固定主コンタクト2から無アークで離
れ、次いで可動アークコンタクト5が固定アークコンタ
クト1から離れる。可動アーク5が固定アークコンタク
ト1から離れると両アークコンタクト1,5間にアーク
が発生する。また可動導体6の開路側への変位に伴って
シリンダ9とピストン10とが相対的に変位し、シリン
ダ9内の容積が縮小される。
【0009】可動導体の開路側への変位の過程で絶縁ノ
ズル8が図5に鎖線で示した位置を通過した瞬間から、
絶縁ノズル8が固定アークコンタクト1から離脱するた
め、絶縁ノズル8と固定アークコンタクト1の先端部と
の間にガス通路が形成される。この時シリンダ9内のガ
スがガス通路12と可動アークコンタクト5の周囲の空
間とを通してノズル8から吹き出す。絶縁ノズル8のス
ロート部8aの内側のガス通路の断面積をSo 、固定ア
ークコンタクト1の内側空間の断面積をS1 、絶縁ノズ
ル8と固定アークコンタクト1の先端部との間に形成さ
れるガス通路の断面積をS2 とすると、S1 +S2 がガ
スの吹き付け面積となる。このガス吹き付け面積は可動
導体6の回路側への変位に伴って増大していく。
【0010】図3(A)に上記開閉器の回路時の可動ア
ークコンタクト5のコンタクトトラベル(コンタクトの
変位)を時間tに対して示した。図(B)はガスの吹き
付け面積の変化を示したもので、従来の開閉器では、同
図の折れ線aに示すように、開極(可動アークコンタク
トが固定アークコンタクトから離れることを言う。)後
時刻tA でノズル8が図5に鎖線で示した位置に達し、
この時点から吹き付け面積が急増する。これにより固定
及び可動アークコンタクト間のガスの密度が低下し、絶
縁耐力が低下する。従来の開閉器におけるアークコンタ
クト間の絶縁耐力の時間的な変化は図3(C)の曲線a
の通りで、時刻tA で絶縁耐力の極小点を生じる。
【0011】一方固定及び可動アークコンタクト間の回
路回復電圧の変化は図3(C)の曲線cの通りであるた
め、図示のQ点で回復電圧が絶縁耐力を上回ると再点弧
を生じる。図3(C)の横軸の目盛り「1/4」及び
「1/2」はそれぞれ開極後電源周波数の1/4サイク
ル及び1/2サイクルの時刻を示している。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】従来のガス開閉器で
は、開極後電源周波数の1/4サイクル以降に絶縁耐力
が急激に低下するため、再点弧(開極後1/4サイクル
を過ぎた後に起る閃絡)を生じて電流の遮断性能が低下
する恐れがあった。特に並列コンデンサを開閉する場合
には、開極後1/4サイクルを過ぎた後に絶縁耐力が低
下すると再点弧が生じ易いため、電流の遮断に失敗す
る。
【0013】本考案の目的は、アークコンタクト間の絶
縁回復特性を改善し、電流の遮断性能を向上させたガス
開閉器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は、管状の固定ア
ークコンタクトと、該固定アークコンタクトと同軸的に
設けられた可動アークコンタクトと、可動アークコンタ
クトとともに変位するように設けられたガス吹き付け用
ノズルと、開路時にノズルを通して固定アークコンタク
ト側に吹き出すガス流を生じさせるパッファ機構とを備
え、ノズルは固定アークコンタクトに嵌合するスロート
部と、該スロート部の固定アークコンタクト側の端部か
ら固定アークコンタクト側に向かって次第に径が大きく
なる向きのテーパがつけられたテーパ部とを有し、投入
時にはノズルのスロート部が固定アークコンタクトに外
側から嵌合した状態になり、開路時にはノズルのスロー
ト部が固定アークコンタクトから離脱した状態になるパ
ッファ形ガス開閉器に係わるものである。
【0015】本考案においては、開極後電源周波数の1
/4サイクル以内にノズルのスロート部が固定アークコ
ンタクトから離脱し、かつ開極後電源周波数の1/4サ
イクル以内に固定アークコンタクトの内側空間の断面積
S1 とテーパ部と固定アークコンタクトの先端部との間
に形成されるガス通路の断面積S2 との和がノズルのス
ロート部の内側のガス通路の断面積So 以上になるよう
にノズルのスロート部及びテーパ部の形状が定められて
いる。
【0016】
【作用】上記のように構成すると、開極後1/4サイク
ル以内にノズルのスロート部が固定アークコンタクトか
ら離れて可動ガスの吹き付け面積が急増する。ガス吹き
付け面積が急増すると可動アークコンタクトと固定アー
クコンタクトとの間のガス空間のガス密度が低下してア
ークコンタクト間の絶縁耐力が低下するが、開極後1/
4サイクル以内の期間では、絶縁耐力が低下しても回復
電圧が絶縁耐力を上回ることはないため、再点弧は生ぜ
ず、電流の遮断には支障を来さない。
【0017】
【実施例】図1及び図2はそれぞれ本考案の実施例の開
閉器の遮断部の構成を示したもので、図1は投入状態を
示し、図2は開路の途中の状態を示している。
【0018】これらの図において1は管状の固定アーク
コンタクト、2は固定アークコンタクト1を同心的に囲
むように設けられた固定主コンタクトで、固定主コンタ
クト2はシールド3の内側にフィンガ状の接触子片を環
状に並べて接圧バネ4により付勢したものからなってい
る。固定アークコンタクト1及び固定主コンタクト2は
遮断部を収容する図示しない絶縁容器に固定された固定
側の主回路導体に接続されている。
【0019】5は固定アークコンタクト1と同軸的に設
けられて固定アークコンタクト1に外側から接触する可
動アークコンタクトで、この可動アークコンタクト5は
可動導体6に接続されている。可動導体6にはまた可動
アークコンタクト5を同心的に取り囲む可動主コンタク
ト7が設けられ、この可動主コンタクトは固定主コンタ
クト2に内側から接触する。
【0020】8は可動アークコンタクト5の固定アーク
コンタクト側の部分を囲むように設けられたガス吹き付
け用の絶縁ノズルで、この絶縁ノズルは可動主コンタク
ト7の先端部の内側に取付けられている。
【0021】可動導体6にはまたパッファシリンダ9が
設けられ、このシリンダ内には、遮断部を収納する図示
しない絶縁容器に固定された主開路導体に接続されたパ
ッファピストン10が嵌合されている。パッファシリン
ダ9及びパッファピストン10により絶縁ノズル8を通
してガスを吹き出すパッファ機構11が構成されてい
る。
【0022】可動導体6は図示しない集電接触子を介し
て可動側の主回路導体に電気的に接続されている。可動
導体6は図示しない絶縁操作棒を介して操作器に連結さ
れている。
【0023】ノズル8は、固定アークコンタクト1に嵌
合するスロート部8aと該スロート部の固定アークコン
タクト側の端部から固定アークコンタクト側に向かって
次第に径が大きくなる向きのテーパがつけられたテーパ
部8bとを有し、投入時には図1に示すようにノズルの
スロート部8aが固定アークコンタクト1に外側から嵌
合した状態になり、開路時には図2に示したようにノズ
ルのスロート部8aが固定アークコンタクト1から離脱
した状態になる。
【0024】上記の遮断部は絶縁容器内に収納され、該
容器内にはSF6 ガスが所定の圧力で封入されている。
【0025】上記遮断部の基本的な構成は従来のものと
同様であるが、本実施例においては、絶縁ノズル8のス
ロート部8aの長さが従来のものより短く設定され、開
極後電源周波数の1/4サイクル以内に絶縁ノズルのス
ロート部8aが固定アークコンタクトから離脱するよう
になっている。
【0026】また開極後1/4サイクル以内に、固定ア
ークコンタクト1の内側空間の断面積S1 とノズルのテ
ーパ部と固定アークコンタクト1の先端部との間に形成
される環状のガス通路の断面積S2 との和がノズルのス
ロート部8aの内側のガス通路の断面積So 以上になる
ようにノズルのテーパ部8bのテーパ角θが設定されて
いる。
【0027】上記のように構成すると、ガス吹き付け面
積S1 +S2 の時間的な変化は図3(B)の折れ線bの
ようになり、開極後1/4サイクル以内の時刻tB でノ
ズルが固定アークコンタクト1から離脱してガス吹き付
け面積が急増する。このときの絶縁耐力の回復特性は図
3(C)の曲線bのようになる。ガス吹き付け面積が急
増するとアークコンタクト間のガスの密度が低下するた
め、絶縁耐力が低下するが、開極後1/4サイクル以内
の期間では回復電圧が絶縁耐力を上回ることがないた
め、閃絡は生じない。
【0028】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、ノズル
のスロート部が固定アークコンタクトから離脱してガス
の吹き付け面積が急増する時期を、開極後1/4サイク
ル以内の期間に設定したので、再点弧が生じるのを防い
で電流の遮断性能を向上させることができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の投入状態を示す要部断面図で
ある。
【図2】本考案の実施例の開路途中の状態を示す要部断
面図である。
【図3】(A),(B)及び(C)はそれぞれ開路時の
コンタクトトラベルの時間的な変化、ガス吹き付け面積
の時間的な変化及び絶縁回復特性を示した線図である。
【図4】従来の開閉器の投入状態を示す要部断面図であ
る。
【図5】従来の開閉器の開路途中の状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 固定アークコンタクト 2 固定主コンタクト 5 可動アークコンタクト 7 可動主コンタクト 8 ノズル 9 パッファシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−67972(JP,A) 特開 昭56−143627(JP,A) 特開 昭62−287531(JP,A) 特開 昭62−287532(JP,A) 実開 昭59−12439(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状の固定アークコンタクトと、前記固
    定アークコンタクトと同軸的に設けられた可動アークコ
    ンタクトと、前記可動アークコンタクトとともに変位す
    るように設けられたガス吹き付け用ノズルと、開路時に
    前記ノズルを通して固定アークコンタクト側に吹き出す
    ガス流を生じさせるパッファ機構とを備え、前記ノズル
    は前記固定アークコンタクトに嵌合するスロート部と該
    スロート部の固定アークコンタクト側の端部から固定ア
    ークコンタクト側に向かって次第に径が大きくなる向き
    のテーパがつけられたテーパ部とを有し、投入時には前
    記ノズルのスロート部が前記固定アークコンタクトに外
    側から嵌合した状態になり、開路時には前記ノズルのス
    ロート部が前記固定アークコンタクトから離脱した状態
    になるパッファ形ガス開閉器において、開極後電源周波
    数の1/4サイクル以内にノズルのスロート部が固定ア
    ークコンタクトから離脱し、かつ開極後電源周波数の1
    /4サイクル以内に固定アークコンタクトの内側空間の
    断面積S1 とテーパ部と固定アークコンタクトの先端部
    との間に形成されるガス通路の断面積S2 との和がノズ
    ルのスロート部の内側のガス通路の断面積So 以上にな
    るようにノズルのスロート部及びテーパ部の形状が定め
    られていることを特徴とするパッファ形ガス開閉器。
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