JP2025041252A - 動力伝達装置 - Google Patents

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JP2025041252A JP2023148435A JP2023148435A JP2025041252A JP 2025041252 A JP2025041252 A JP 2025041252A JP 2023148435 A JP2023148435 A JP 2023148435A JP 2023148435 A JP2023148435 A JP 2023148435A JP 2025041252 A JP2025041252 A JP 2025041252A
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Abstract

Figure 2025041252000001
【課題】係合子型クラッチと電磁クラッチを組み合わせた動力伝達装置において、その電磁クラッチの磁気効率を向上させる。
【解決手段】電磁クラッチ20の電磁石23を、アーマチュア22に向かって軸方向に開口するC形断面を有する環状のフィールドコア25の内側に、ソレノイドコイル27を巻き付けた非磁性のボビン26を挿入固定したものとし、アーマチュア22を電磁石20から離反する方向に付勢する離反ばね24を、その一端部がボビン26のアーマチュア22との対向面に形成された環状の凹部26aに収容され、他端部がアーマチュア22の電磁石23との対向面に当接する状態で配置するようにした。これにより、従来のアーマチュアの離反ばね支持用の凹部が不要となる分、アーマチュア22を通る磁路の断面積が大きくなり、電磁クラッチ20の磁気効率を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、回転駆動される入力側部材の動力を静止部材に伝達することにより、入力側部材を任意のタイミングで停止可能とした動力伝達装置に関する。
回転駆動される入力側部材を任意のタイミングで停止可能とした動力伝達装置として、入力側部材から静止部材への動力の伝達と遮断の切り換えを、係合子型クラッチと電磁クラッチの組み合わせによって行うものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示されている動力伝達装置は、図9に示すように、回転駆動される入力側部材としての軸51と、軸51に対して静止する静止部材としてのケース52と、軸51とケース52との間に設けられる係合子型クラッチ60と、係合子型クラッチ60の係合状態と係合解除状態の切り換えを行う電磁クラッチ70とを備えている。
係合子型クラッチ60は、軸51と一体に形成される内輪61と、ケース52に固定される外輪62との間に、係合子としての複数のローラ63が保持器64で保持された状態で組み込まれている。また、電磁クラッチ70は、係合子型クラッチ60の保持器64と中間プレート71を介して周方向で係合するアーマチュア72と、アーマチュア72と軸方向で所定の隙間をおいて対向する電磁石73と、アーマチュア72を電磁石73から離反する方向に付勢する離反ばね74とを有している。
電磁クラッチ70の電磁石73は、環状のフィールドコア75にソレノイドコイル76を巻回したものである。また、離反ばね74は、その一端部がフィールドコア75のアーマチュア72との対向面に当接し、他端部がアーマチュア72のフィールドコア75との対向面に形成された環状の凹部72aに収容される状態で配置されている。
そして、電磁石73に通電すると、アーマチュア72がフィールドコア75に吸着されることにより、軸51に動力(回転トルク)が加えられたときに係合子型クラッチ60が係合状態となって、軸51から係合子型クラッチ60を介してケース52へ動力が伝達され、軸51の回転が停止されるようになっている。一方、電磁石73に通電していないときは、アーマチュア72が電磁石73から離れて、係合子型クラッチ60が係合解除状態となり、軸51からケース52への動力の伝達は遮断され、軸51は自由に回転可能な状態となる。すなわち、この動力伝達装置は、電磁クラッチ70への通電によって作動する(動力の伝達を行う)励磁型のものである。
特開2023-055395号公報
ところで、上記特許文献1の動力伝達装置では、電磁クラッチ70のアーマチュア72が、フィールドコア75との対向面に離反ばね74の他端部を収容する環状の凹部72aを有しているため、この部分を磁路として利用できず、電磁クラッチ70の磁気効率が悪いという問題がある。
そこで、この発明は、係合子型クラッチと電磁クラッチを組み合わせた動力伝達装置において、その電磁クラッチの磁気効率を向上させることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、回転駆動される入力側部材と、前記入力側部材に対して静止する静止部材と、前記入力側部材と前記静止部材のうちの一方に固定される内輪と他方に固定される外輪との間に、係合子が保持器で保持された状態で組み込まれており、前記保持器が前記係合子を前記内輪および前記外輪に対して周方向に相対移動させることによって、前記係合子が内輪と外輪とに係合する係合状態と前記係合子が内輪および外輪と係合しない係合解除状態とが切り換わる係合子型クラッチと、前記係合子型クラッチの係合状態と係合解除状態との切り換えを行う電磁クラッチとを備え、
前記電磁クラッチは、前記係合子型クラッチの保持器と周方向で係合するアーマチュアと、前記アーマチュアと軸方向で所定の隙間をおいて対向する環状のフィールドコアにソレノイドコイルを巻回した電磁石と、前記アーマチュアを前記電磁石から離反する方向に付勢する離反ばねとを有しており、前記電磁石に通電すると、前記アーマチュアが前記フィールドコアに吸着されることにより、前記係合子型クラッチが係合状態となり、前記電磁石に通電していないときは、前記アーマチュアが前記電磁石から離れて、前記係合子型クラッチが係合解除状態となるようにした励磁型の動力伝達装置において、
前記電磁クラッチのフィールドコアに、前記ソレノイドコイルの前記アーマチュアと対向する側を覆う非磁性部材が固定されており、前記非磁性部材のアーマチュアとの対向面に形成された凹部に前記離反ばねの一端部が収容されている構成(構成1)を採用した。
なお、入力側部材と内輪または外輪との固定方法、および静止部材と内輪または外輪との固定方法は、固定対象となる両部材の一体形成も含むものとする(以下同じ)。
また、この発明は、回転駆動される入力側部材と、前記入力側部材に対して静止する静止部材と、前記入力側部材と前記静止部材のうちの一方に固定される内輪と他方に固定される外輪との間に、係合子が保持器で保持された状態で組み込まれており、前記保持器が前記係合子を前記内輪および前記外輪に対して周方向に相対移動させることによって、前記係合子が内輪と外輪とに係合する係合状態と前記係合子が内輪および外輪と係合しない係合解除状態とが切り換わる係合子型クラッチと、前記係合子型クラッチの係合状態と係合解除状態との切り換えを行う電磁クラッチとを備え、
前記電磁クラッチは、前記係合子型クラッチの保持器と周方向で係合するアーマチュアと、前記アーマチュアと軸方向で所定の隙間をおいて対向する環状のフィールドコアにソレノイドコイルを巻回した電磁石と、前記アーマチュアを前記電磁石から離反する方向に付勢する離反ばねとを有し、前記離反ばねで前記アーマチュアを前記内輪と外輪のうちの前記入力側部材に固定される方である回転輪に押し付けており、前記電磁石に通電すると、前記アーマチュアが前記フィールドコアに吸着されて前記回転輪から離れることにより、前記係合子型クラッチが係合解除状態となり、前記電磁石に通電していないときは、前記アーマチュアが前記回転輪に押し付けられることにより、前記係合子型クラッチが係合状態となるようにした無励磁型の動力伝達装置において、
前記電磁クラッチのフィールドコアに、前記ソレノイドコイルの前記アーマチュアと対向する側を覆う非磁性部材が固定されており、前記非磁性部材のアーマチュアとの対向面に形成された凹部に前記離反ばねの一端部が収容されている構成(構成2)を採用することもできる。
上記構成1または構成2の動力伝達装置では、電磁クラッチの電磁石の磁路と関係しない部分に離反ばねの一端部を収容する凹部を形成することにより、従来の離反ばねの他端部を収容するアーマチュアの凹部を不要としたので、従来よりもアーマチュアを通る磁路の断面積を大きくして電磁クラッチの磁気効率を向上させることができる。
上記構成1または構成2において、前記非磁性部材は、前記ソレノイドコイルが巻き付けられるボビンとすることができる。
また、上記構成1乃至3のいずれにおいても、前記非磁性部材を、前記凹部の内側で前記離反ばねと摺接する金属製プレートが取り付けられているものとすれば、入力側部材の回転速度が高い場合でも非磁性部材の摩耗を防止できるので好ましい。
この発明の動力伝達装置は、上述したように、電磁クラッチの電磁石の磁路と関係しない部分に離反ばね支持用の凹部を形成して、アーマチュアの離反ばね支持用の凹部を不要としたものであるから、従来よりもアーマチュアを通る磁路の断面積を大きくして電磁クラッチの磁気効率を向上させることができる。
また、アーマチュアに離反ばね支持用の凹部を形成する必要がないため、アーマチュアをプレス加工のみで形成することが可能であり、アーマチュアの製作コストの低減も図れる。
この発明の第1実施形態にかかる動力伝達装置の縦断正面図 図1のII-II線に沿った断面図 図1の要部を拡大して示す縦断正面図 図3に対応して離反ばね収容部の変形例を示す要部の縦断正面図 この発明の第2実施形態にかかる動力伝達装置の縦断正面図 図5のVI-VI線に沿った断面図 この発明の第3実施形態にかかる動力伝達装置の縦断正面図 図7のアーマチュア付近の変形例を示す縦断正面図 従来の動力伝達装置の縦断正面図
以下、図1乃至図8に基づき、この発明の実施形態を説明する。図1乃至図3は、この発明の第1実施形態にかかる励磁型の動力伝達装置を示す。この第1実施形態の動力伝達装置の基本的な構成および動作は前述の図9に示した従来のものと同じであり、以下ではその構成および動作について詳述するとともに従来のものとの相違点について説明する。
この動力伝達装置は、図1に示すように、回転駆動される入力側部材としての軸1と、軸1に対して静止する静止部材としての筒状のケース2と、軸1とケース2との間に設けられる係合子型クラッチ10と、係合子型クラッチ10の係合状態と係合解除状態との切り換えを行う電磁クラッチ20とを備えている。軸1の一端部の外周とケース2の内周との間には、軸1を回転可能に支持する軸受3が配置されている。
図1および図2に示すように、係合子型クラッチ10は、軸1と一体に形成される回転輪としての内輪11と、ケース2に固定される外輪12との間に、係合子としての複数のローラ13が保持器14で保持された状態で組み込まれており、内輪11および保持器14に回り止めされたセンタリングばね15を有している。
内輪11は、図示省略したモータシャフト等の入力軸の外周にスプライン嵌合されて、その入力軸から伝達される回転トルクにより軸1と一体に回転駆動されるようになっている。なお、この実施形態では内輪11と軸1とを一体に形成したが、回転駆動される軸と別体に形成した内輪を軸に固定するようにしてもよい。また、内輪11の外周と外輪12の内周との間には、内輪11を回転可能に支持する軸受16が配置されている。
外輪12は、その外周に形成されたキー溝12aとケース2の内周に形成されたキー溝2aとに共通のキー部材17が嵌め込まれることによって、ケース2に回り止めされている。
内輪11の外周には複数のカム面11aが形成されており、各カム面11aが外輪12の内周の円筒面12bと径方向で対向している。これにより、各カム面11aと外輪12の円筒面12bの間に周方向中央から周方向両端に向かって次第に狭小となる楔形空間18が形成され、各楔形空間18にローラ13が1つずつ配されている。
保持器14は、径方向に貫通するポケット14aが周方向に間隔をおいて複数形成された環状部材であり、各ポケット14aにローラ13を1つずつ収容する状態で、内輪11に対して軸方向移動を規制され、周方向移動可能に支持されるように組み込まれている。そして、この保持器14に保持されたローラ13が楔形空間18の広大部(周方向中央部)にあるとき、係合子型クラッチ10はローラ13が内輪11および外輪12と係合しない係合解除状態となり、保持器14がローラ13を楔形空間18の狭小部へ相対移動させると、係合子型クラッチ10はローラ13が内輪11と外輪12とに係合する係合状態となる。
センタリングばね15は、C形環状部15aと、C形環状部15aの両端からそれぞれ径方向外側に延びる一対のフック15bとからなり、そのC形環状部15aが内輪11の軸方向一端面に形成された環状溝11bに、一対のフック15bが内輪11の環状溝11bから外周まで貫通する径方向溝11cにそれぞれ嵌め込まれている。また、フック15bは、内輪11の径方向溝11cから径方向外側への突出部分が、径方向溝11cと同じ周方向幅で保持器14に形成された保持器溝14bに挿入され、径方向溝11cの周方向両端の溝内面と、保持器溝14bの周方向両端の溝内面にそれぞれ接触している。これにより、センタリングばね15は、内輪11に回り止めされ、ローラ13が内輪11および外輪12と係合しない位置に保持器14を弾性的に保持するようになっている。
図1および図3に示すように、電磁クラッチ20は、係合子型クラッチ10の軸方向一方側(図面右側)で軸1の外周に嵌め込まれる円盤状の中間プレート21と、中間プレート21の軸方向一方側で軸1の外周に回嵌め込まれる円盤状のアーマチュア22と、アーマチュア22と軸方向一方側で所定の隙間をおいて対向する電磁石23と、アーマチュア22を電磁石23から離反する方向に付勢する離反ばね24とを有する。
中間プレート21は、軸1の外周に回転自在かつ軸方向移動不可の状態で嵌め込まれており、係合子型クラッチ10のセンタリングばね15の内輪11からの抜け出しを防止する役割も果たすものである。そして、この中間プレート21の外周に形成された断面L字状の係合凸部21aが、保持器14に形成された係合凹部14cとアーマチュア22に形成された軸方向孔22aの両方に周方向隙間なく挿入されている。すなわち、この中間プレート21を介して保持器14とアーマチュア22とが周方向で係合している。
アーマチュア22は、磁性材料(鉄、珪素鋼など)で形成されており、軸1の外周に回転自在かつ軸方向移動可能な状態で嵌め込まれている。
電磁石23は、アーマチュア22に向かって軸方向に開口するC形断面を有する環状のフィールドコア25と、フィールドコア25のC形断面の内側に配される樹脂製のボビン26と、ボビン26を介してフィールドコア25に巻回されるソレノイドコイル27とを有しており、ケース2の内側に固定されている。ボビン26は、ソレノイドコイル27が巻き付けられた状態でフィールドコア25のC形断面の内側に挿入され、フィールドコア25の開口側の数か所を加締めることにより、ソレノイドコイル27のアーマチュア22と対向する側を覆う状態でフィールドコア25に固定されている。ボビン26を形成する樹脂の種類としては、例えば、PA66(ポリアミド66)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)があげられる。なお、この例では、ボビン26を加工性がより良い樹脂製としているが、ボビンは非磁性の部材であればよい。ソレノイドコイル27は、ケース2の一端部に形成された貫通孔2bに通したリード線28から電力を供給されるようになっている。なお、リード線28とケース2の貫通孔2bの内周の間には、その隙間を埋めるゴム製のグロメット29が装着されている。
離反ばね24は、ウェーブワッシャ等の環状のばねからなり、その一端部がボビン26のアーマチュア22との対向面に形成された環状の凹部26aに収容され、他端部がアーマチュア22の電磁石23との対向面に当接する状態で配置されている。
この電磁クラッチ20では、電磁石23に通電しない無励磁状態のとき、離反ばね24がその付勢力によってアーマチュア22を電磁石23から軸方向に離れた位置に支持することにより、アーマチュア22が回転可能となり、中間プレート21を介してアーマチュア22と周方向で係合している保持器14も回転可能な状態になる。一方、電磁石23に通電すると、電磁石23がフィールドコア25とアーマチュア22とを通る磁気回路を生成する励磁状態となって、アーマチュア22を離反ばね24の弾性力に抗してフィールドコア25側へ吸引し、アーマチュア22が離反ばね24を軸方向に圧縮してフィールドコア25の端面に押し付けられる。このとき、アーマチュア22とフィールドコア25の互いの当接面の摩擦抵抗により、アーマチュア22、中間プレート21および保持器14が回転不能な状態になる。
この動力伝達装置は、上述した係合子型クラッチ10と電磁クラッチ20の動作の組み合わせにより、軸1からケース2への動力の伝達と遮断の切り換えを行って、回転駆動される軸1を任意のタイミングで停止することができる。
すなわち、電磁クラッチ20の電磁石23に通電していない無励磁状態のときは、アーマチュア22が離反ばね24により電磁石23から離反させられて、中間プレート21および保持器14とともに回転可能な状態にある。このとき、内輪11にスプライン嵌合された入力軸に動力(回転トルク)が加えられて軸1と内輪11が一体に正逆いずれに回転しても、保持器14が内輪11と一体に回転するセンタリングばね15に連れ回されるので、係合子型クラッチ10はローラ13が内輪11および外輪12と係合しない係合解除状態が維持されて、軸1(と一体の内輪11)からケース2への動力の伝達は行われず、軸1(および入力軸)は自由に回転し得る空転状態となる。
一方、電磁クラッチ20の電磁石23に通電して励磁状態としたときは、アーマチュア22が離反ばね24の弾性力に抗して電磁石23に吸着され、フィールドコア25の端面に押し付けられた摩擦接触状態となる。このとき、入力軸に動力が加えられて軸1と内輪11が正逆いずれかの方向に回転すると、これと一体に回転するセンタリングばね15から保持器14に軸1の動力が伝わる。しかし、保持器14に中間プレート21を介して周方向で係合しているアーマチュア22とフィールドコア25との間の摩擦抵抗による制動力が保持器14に作用するので、内輪11は径方向溝11cの溝内面でセンタリングばね15の一対のフック15bの一方を周方向に押して撓ませながら、保持器14に対して相対回転する。その結果、保持器14に保持されたローラ13が相対的に楔形空間18の狭小部へ移動して、係合子型クラッチ10はローラ13が内輪11と外輪12とに係合する係合状態となり、軸1から係合子型クラッチ10を介してケース2へ動力が伝達され、軸1の回転が停止される。
この第1実施形態の動力伝達装置の構成および動作は上述した通りであり、前述の従来のもの(図9)との相違点は、電磁クラッチ20の離反ばね24の支持構造にある。すなわち、従来の図9のものでは、アーマチュア72の電磁石73との対向面に形成した環状の凹部72aに離反ばね74の他端部を収容しているが、この第1実施形態では、ボビン26のアーマチュア22との対向面に形成した環状の凹部26aに離反ばね24の一端部を収容している。
これにより、第1実施形態の動力伝達装置は、従来のものよりもアーマチュア22を通る磁路の断面積が大きく、電磁クラッチ20の磁気効率が高いものとなっている。また、アーマチュア22をプレス加工のみで形成できるので、アーマチュア72のプレス加工後に凹部72aの形成が必要な従来のものよりも製作コストの低減を図れる。
図4は電磁クラッチ20の離反ばね24収容部の変形例を示す。この変形例では、樹脂製のボビン26に、その凹部26aの内側で離反ばね24の一端部と摺接する環状の金属製プレート30をインサート成形して一体化することにより、軸1の回転速度が高い場合でもボビン26の摩耗を防止できるようにしている。
図5および図6は第2実施形態の動力伝達装置を示す。この第2実施形態は、第1実施形態の外輪固定・内輪回転の構造の係合子型クラッチ10に代えて、内輪固定・外輪回転の構造の係合子型クラッチ40を組み込んだものである。また、これに合わせて、第1実施形態と異なる2段筒状のケース4を採用しており、軸1は電磁石23を介してケース4に固定されて静止部材の一部となっている。
この第2実施形態のケース4は、一端側の開口が電磁石23のフィールドコア25に溶接等で固定された蓋5で塞がれている。その蓋5は、電磁石23のリード線28を通す貫通孔5aを有し、その貫通孔5aの内周とリード線28の間にグロメット29が装着されており、ケース4にねじ止めされている。
係合子型クラッチ40は、軸1と一体に形成される内輪41と、入力側部材としての軸部42aを有する外輪42との間に、係合子としての複数のローラ43が保持器44で保持された状態で組み込まれており、外輪42および保持器44に回り止めされたセンタリングばね45を有している。
外輪42は、その軸部42aが図示省略した入力軸の外周にスプライン嵌合して、入力軸から伝達される回転トルクにより回転駆動されるようになっている。この外輪42の外周とケース4の内周との間には、外輪42を回転可能に支持する軸受46が配置されている。
外輪42の内周には複数のカム面42bが形成されており、各カム面42bが内輪41の外周の円筒面41aと径方向で対向している。これにより、各カム面42bと内輪41の円筒面41aの間に周方向中央から周方向両端に向かって次第に狭小となる楔形空間47が形成され、各楔形空間47にローラ43が1つずつ配されている。
保持器44は、第1実施形態と同じく複数のポケット44aにローラ43を1つずつ収容する環状部材であるが、外輪42に対して軸方向移動を規制され、周方向移動可能に支持されるように組み込まれている。そして、この保持器44に保持されたローラ43の楔形空間47に対する相対位置の変化によって係合子型クラッチ40の係合解除状態と係合状態とが切り換わる点は、第1実施形態と同じである。
センタリングばね45は、第1実施形態と同様のC形環状部45aと一対のフック45bとからなり、そのC形環状部45aが保持器44の軸方向中央部の内周に形成された環状溝44bに嵌め込まれ、一対のフック45bが保持器44の径方向に貫通する保持器溝44cと外輪42の軸方向一端面に形成された径方向溝42cに嵌め込まれている。保持器溝44cと外輪42の径方向溝42cは同じ周方向幅に形成されており、フック45bは、保持器溝44cの周方向両端の溝内面と、外輪42の径方向溝42cの周方向両端の溝内面とにそれぞれ接触している。これにより、センタリングばね45は、外輪42に回り止めされ、ローラ43が内輪41および外輪42と係合しない位置に保持器44を弾性的に保持するようになっている。
図5に示すように、電磁クラッチ20は、第1実施形態の中間プレート21をなくし、アーマチュア22の軸方向孔22aに保持器44の一端部に形成した係合凸部44dを周方向隙間なく挿入することにより、アーマチュア22を保持器44と直接周方向で係合させている。また、電磁石23のフィールドコア25をトレランスリング31で軸1に固定して、軸1および内輪41が外輪42に対して静止するようにしている。なお、この例では、フィールドコア25と軸1をトレランスリング31を介して固定しているが、フィールドコア25の内周に軸1の外周を直接固定(例えば、スプライン嵌合)する方法でもよい。その他の部分の構成および動作は第1実施形態と同じである。
この第2実施形態の動力伝達装置は、上記の構成であり、電磁クラッチ20に通電していない無励磁状態のときは、外輪42が回転しても、係合子型クラッチ40は係合解除状態が維持されて外輪42から軸1への動力伝達は行われず、外輪42は空転状態となる。一方、電磁クラッチ20に通電して励磁状態としたときは、外輪42がわずかに回転すると、係合子型クラッチ40が係合状態となり、外輪42から係合子型クラッチ40を介して軸1へ動力が伝達され、外輪42の回転が停止される。この動力伝達が可能な状態と遮断される状態との切り換えのメカニズムは、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
そして、この第2実施形態でも、第1実施形態と同じく、電磁クラッチ20は離反ばね24の一端部をボビン26の凹部26aに収容しているので、従来のものよりも磁気効率が高く、アーマチュアの製作コストの低減が図れる。
図7は第3実施形態の動力伝達装置を示す。この第3実施形態は、第2実施形態の励磁型の動力伝達装置をベースとし、これを無励磁型に変更したものである。以下、第2実施形態との相違点について説明する。
この第3実施形態の係合子型クラッチ40は、第2実施形態と同じく内輪固定・外輪回転のものであるが、係合解除状態と係合状態を切り換えるための構成は第1実施形態と同様のものとなっている。
すなわち、まず、保持器44は、内輪41に対して軸方向移動を規制され、周方向移動可能に支持されるように組み込まれている。また、図示は省略するが、内輪41の外周に複数のカム面が形成され、外輪42の内周面が円筒面とされて、各カム面と外輪42の円筒面との間に形成される楔形空間にローラ43が1つずつ配されている。そして、センタリングばね45は、C形環状部45aが内輪41の軸方向一端面に形成された環状溝41bに嵌め込まれ、一対のフック45bが内輪41の径方向溝41cおよび保持器44の保持器溝44cに挿入されて、径方向溝41cの周方向両端の溝内面と保持器溝44cの周方向両端の溝内面にそれぞれ接触している。
また、電磁クラッチ20は、第1実施形態と同じく、中間プレート21の係合凸部21aが保持器44の係合凹部44eとアーマチュア22の軸方向孔22aに周方向隙間なく挿入されており、中間プレート21を介して保持器44とアーマチュア22とが周方向で係合している。また、離反ばね24は、アーマチュア22を係合子型クラッチ40の回転輪である外輪42に押し付けるようにしている。
この第3実施形態の動力伝達装置は、上記の構成であり、電磁クラッチ20に通電していない無励磁状態のときは、アーマチュア22が外輪42に押し付けられているため、外輪42がわずかに回転すると、アーマチュア22と周方向で係合している保持器44もわずかに回転して係合子型クラッチ40が係合状態となり、外輪42から係合子型クラッチ40を介して軸1へ動力が伝達され、外輪42の回転が停止される。一方、電磁クラッチ20に通電して励磁状態としたときは、アーマチュア22がフィールドコア25に吸着されて外輪42から離れるので、係合子型クラッチ40は係合解除状態となり、外輪42から軸1への動力の伝達は行われず、外輪42は空転状態となる。
図8は上記第3実施形態の変形例を示す。この変形例では、電磁クラッチ20のアーマチュア22の軸方向他方側の面に中間プレート21と周方向で係合する摩擦板32を接着等により固定し、アーマチュア22の軸方向孔22aをなくしている。これにより、アーマチュア22は、摩擦板32を介して外輪42に押し付けられるとともに、摩擦板32および中間プレート21を介して保持器44と周方向で係合するようになっている。この摩擦板32にアーマチュア22よりも外輪42との間の摩擦抵抗が大きいものを用いることにより、無励磁状態のときに、外輪42から軸1への動力伝達による外輪42の停止動作をより確実に行えるようになる。
上記の第3実施形態およびその変形例においても、電磁クラッチ20はボビン26の凹部26aに離反ばね24の一端部を収容しているので、第1、第2実施形態と同じ効果を奏することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した第2実施形態、第3実施形態およびその変形例においては、第1実施形態の変形例と同様に、電磁クラッチのボビンとして、離反ばねと摺接する金属製プレートが一体化されたものを用いることができる。
また、電磁クラッチのボビンの代わりに、フィールドコアに固定されてソレノイドコイルのアーマチュアと対向する側を覆う他の非磁性部材を用いて、その非磁性部材のアーマチュアとの対向面に離反ばねの一端部を収容する凹部を形成するようにしてもよい。その場合の非磁性部材は、単純な円板状のものや断面L字状のものを採用することができる。
そして、この発明の動力伝達装置は、車両(多目的車両を含む)、船舶、建設機械等の駆動部やステアリング装置に広く用いることができる。
1 軸
2、4 ケース
10、40 係合子型クラッチ
11、41 内輪
12、42 外輪
13、43 ローラ(係合子)
14、44 保持器
20 電磁クラッチ
22 アーマチュア
23 電磁石
24 離反ばね
25 フィールドコア
26 ボビン(非磁性部材)
26a 凹部
27 ソレノイドコイル
30 金属製プレート
32 摩擦板

Claims (4)

  1. 回転駆動される入力側部材と、
    前記入力側部材に対して静止する静止部材と、
    前記入力側部材と前記静止部材のうちの一方に固定される内輪(11、41)と他方に固定される外輪(12、42)との間に、係合子(13、43)が保持器(14、44)で保持された状態で組み込まれており、前記保持器(14、44)が前記係合子(13、43)を前記内輪(11、41)および前記外輪(12、42)に対して周方向に相対移動させることによって、前記係合子(13、43)が内輪(11、41)と外輪(12、42)とに係合する係合状態と前記係合子(13、43)が内輪(11、41)および外輪(12、42)と係合しない係合解除状態とが切り換わる係合子型クラッチ(10、40)と、
    前記係合子型クラッチ(10、40)の係合状態と係合解除状態との切り換えを行う電磁クラッチ(20)とを備え、
    前記電磁クラッチ(20)は、前記係合子型クラッチ(10、40)の保持器(14、44)と周方向で係合するアーマチュア(22)と、前記アーマチュア(22)と軸方向で所定の隙間をおいて対向する環状のフィールドコア(25)にソレノイドコイル(27)を巻回した電磁石(23)と、前記アーマチュア(22)を前記電磁石(23)から離反する方向に付勢する離反ばね(24)とを有しており、
    前記電磁石(23)に通電すると、前記アーマチュア(22)が前記フィールドコア(25)に吸着されることにより、前記係合子型クラッチ(10、40)が係合状態となり、前記電磁石(23)に通電していないときは、前記アーマチュア(22)が前記電磁石(23)から離れて、前記係合子型クラッチ(10、40)が係合解除状態となるようにした励磁型の動力伝達装置において、
    前記電磁クラッチ(20)のフィールドコア(25)に、前記ソレノイドコイル(27)の前記アーマチュア(22)と対向する側を覆う非磁性部材(26)が固定されており、前記非磁性部材(26)のアーマチュア(22)との対向面に形成された凹部(26a)に前記離反ばね(24)の一端部が収容されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 回転駆動される入力側部材と、
    前記入力側部材に対して静止する静止部材と、
    前記入力側部材と前記静止部材のうちの一方に固定される内輪(41)と他方に固定される外輪(42)との間に、係合子(43)が保持器(44)で保持された状態で組み込まれており、前記保持器(44)が前記係合子(43)を前記内輪(41)および前記外輪(42)に対して周方向に相対移動させることによって、前記係合子(43)が内輪(41)と外輪(42)とに係合する係合状態と前記係合子(43)が内輪(41)および外輪(42)と係合しない係合解除状態とが切り換わる係合子型クラッチ(40)と、
    前記係合子型クラッチ(40)の係合状態と係合解除状態との切り換えを行う電磁クラッチ(20)とを備え、
    前記電磁クラッチ(20)は、前記係合子型クラッチ(40)の保持器(44)と周方向で係合するアーマチュア(22)と、前記アーマチュア(22)と軸方向で所定の隙間をおいて対向する環状のフィールドコア(25)にソレノイドコイル(27)を巻回した電磁石(23)と、前記アーマチュア(22)を前記電磁石(23)から離反する方向に付勢する離反ばね(24)とを有し、前記離反ばね(24)で前記アーマチュア(22)を前記内輪(41)と外輪(42)のうちの前記入力側部材に固定される方である回転輪に押し付けており、
    前記電磁石(23)に通電すると、前記アーマチュア(22)が前記フィールドコア(25)に吸着されて前記回転輪から離れることにより、前記係合子型クラッチ(40)が係合解除状態となり、前記電磁石(23)に通電していないときは、前記アーマチュア(22)が前記回転輪に押し付けられることにより、前記係合子型クラッチ(40)が係合状態となるようにした無励磁型の動力伝達装置において、
    前記電磁クラッチ(20)のフィールドコア(25)に、前記ソレノイドコイル(27)の前記アーマチュア(22)と対向する側を覆う非磁性部材(26)が固定されており、前記非磁性部材(26)のアーマチュア(22)との対向面に形成された凹部(26a)に前記離反ばね(24)の一端部が収容されていることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 前記非磁性部材(26)は、前記ソレノイドコイル(27)が巻き付けられるボビン(26)である請求項1または2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記非磁性部材(26)は、前記凹部(26a)の内側で前記離反ばね(24)と摺接する金属製プレート(30)が取り付けられている請求項1または2に記載の動力伝達装置。
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