JP2024520869A - 内槽フランジ組立体及び洗濯機 - Google Patents

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Abstract

本発明は、洗濯機の技術分野に属し、内槽フランジ組立体及び洗濯機を開示する。前記内槽フランジ組立体はフランジ及び遠心排水装置を含む。前記フランジには取付部が設けられる。前記遠心排水装置は、前記取付部に取り付けられ、遠心力の作用を受けてフランジに対し相対的に摺動する遠心スライダと、遠心スライダに伴われてフランジに対し相対的に運動するバルブプラグと、遠心スライダの摺動方向に沿って一定の延伸長さを有し、遠心スライダが遠心力の作用を受けて摺動する方向とは反対方向の位置復帰力を遠心スライダに付与し、外周側が遠心スライダ及び/又は取付部により完全に被覆される弾性部材、を含む。本発明の内槽フランジ組立体は洗濯機に適用可能であり、弾性部材の外周側を完全に被覆することで、弾性部材が洗濯機の排水と接触しないよう保護可能とする。これにより、弾性部材の腐食又は糸屑の引っ掛かりに起因する機能喪失によって遠心排水装置が内槽を閉塞できなくなるとの事態が回避される。【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯機の技術分野に属し、具体的には、内槽フランジ組立体及び洗濯機に関する。
従来技術の洗濯機の大多数は互いに連通する内槽及び外槽を含んでいる。洗濯機は、動作時に、外槽に洗浄水が貯えられ、内槽に洗濯物が投入される。また、洗浄水は、内槽と外槽の間に存在し得る。よって、洗濯機の動作時間が長くなるにつれ、洗浄水中に存在する垢や糸屑は内槽と外槽の間の空間に滞る。且つ、クリーニングも難しいため、年中使用していると細菌や異臭が発生してしまう。この問題を解決するために、従来技術では、内槽に脱水孔を設けない洗濯機が提案されている。これにより、洗浄過程で内槽は独立して洗浄水を貯え得るが、同時に、従来の排水方式では孔無し内槽からの排水を実現できない。
内槽に脱水孔を設けない上記の洗濯機について、現在提案されている解決策は、内槽の回転時に発生する遠心力を利用して排水口を開放可能な排水密封装置を内槽に設ける、というものである。これにより、洗浄及びすすぎ過程における内槽の閉塞を実現し、排水が必要なときには排水口を開放して外部に排水可能とする。上記の方案では、排水完了後の排水密封装置の自動位置復帰を実現するために、通常は、排水密封装置のバルブプラグか、バルブプラグに接続される遠心部材にバネ又は類似の部品を接続する必要がある。これにより、遠心力が不足しているときには、バネによりバルブプラグを動かして排水口を再び閉塞可能とするか、遠心部材を反対方向に運動させてバルブプラグを動かし、排水口を閉塞可能とする。
しかし、一般的に、内槽からの排水は排水密封装置を通過する必要があるため、排水密封装置のバネは長期にわたり湿った環境に置かれる可能性がある。これにより、金属製のバネの場合には、一定度合いの腐食が生じる恐れがあり、加えて、排水中に含まれる洗剤が腐食の度合いを更に加速させる場合もある。そのほか、排水中に混入した糸屑がバネ上に残留することもある。これに対し、一般的に、排水密封装置のバネが提供する位置復帰力と、遠心部材が内槽の回転に伴って発生可能な遠心力の大きさには厳密な連携関係が求められる。しかし、バネ上への糸屑の残留やバネ自体の腐食は、いずれも提供可能な位置復帰力の大きさを変化させ、ひいては弾性を喪失させる場合もある。結果として、排水密封装置の機能喪失が招来され、洗濯機の使用に影響が及ぶ。
上記に鑑みて、本発明を提案する。
上記の課題を解決するために、本発明における第1の発明の目的は、フランジに遠心排水装置を取り付け、且つその弾性部材の外周側を完全に被覆して、弾性部材が洗濯機の排水と接触しないよう保護可能とすることで、弾性部材の腐食又は糸屑の引っ掛かりに伴う機能喪失を回避し、遠心排水装置の使用寿命を延ばす内槽フランジ組立体及び洗濯機を提供することである。具体的には、以下の技術方案を採用する。
内槽フランジ組立体はフランジ及び遠心排水装置を含む。前記フランジには取付部が設けられる。前記遠心排水装置は、前記取付部に取り付けられ、遠心力の作用を受けてフランジに対し相対的に摺動する遠心スライダと、遠心スライダに伴われてフランジに対し相対的に運動するバルブプラグと、遠心スライダの摺動方向に沿って一定の延伸長さを有し、遠心スライダが遠心力の作用を受けて摺動する方向とは反対方向の位置復帰力を遠心スライダに付与し、外周側が遠心スライダ及び/又は取付部により完全に被覆される弾性部材、を含む。
更に、前記遠心スライダは、前記取付部と対向し且つ間隔を置いて設けられる表面を有し、前記弾性部材は、遠心スライダと取付部の対向する表面の間に取り付けられる。
前記遠心スライダ及び/又は取付部には、弾性部材の上方に位置する第1被覆部と、弾性部材の下方に位置する第2被覆部が形成される。
前記第1被覆部、第2被覆部、及び遠心スライダと取付部の対向する表面が弾性部材の外周側を完全に被覆する。
更に、前記遠心スライダのうち取付部に面する表面は、部分的に取付部に向かって突出して第1被覆部及び第2被覆部を形成する。前記第1被覆部と第2被覆部の間には開口を有する挟持溝が形成される。前記弾性部材は前記挟持溝の内部に載置され、前記挟持溝の開口は取付部により閉塞される。
好ましくは、前記挟持溝の深さは、第1被覆部及び第2被覆部の両側付近から中央部に向かうほど深くなっており、第1被覆部と第2被覆部を接続する陥凹曲面を形成している。
更に、前記フランジの取付部は、少なくとも一部が前記挟持溝の内部に位置する。
更に、前記フランジの辺縁の一部は陥凹して取付口を形成しており、前記遠心スライダは前記取付口内に適合的に取り付けられる。また、前記フランジのうち取付口の外周に位置する部分の領域が前記取付部を形成している。
好ましくは、前記取付口は、フランジの周方向に沿って延伸し、一定の長さを有している。前記取付部は2つ設けられ、それぞれ、取付口の長さの延伸方向における両端外側に位置する。2つの取付部における対向して設けられる辺縁は互いに平行である。
更に、前記取付部には摺動路が固定的に取り付けられる。前記遠心スライダには第1当止部が設けられ、前記摺動路は、前記第1当止部と対向し且つ間隔を置いて設けられる第2当止部を有する。前記弾性部材の両端は、それぞれ、前記第1当止部と第2当止部の対向する表面に当止する。
更に、前記遠心スライダのうち取付部に面する表面には陥凹する挟持溝が設けられる。前記挟持溝は弾性部材の長さ方向に沿って延設され、前記弾性部材は前記挟持溝内に設けられる。
前記挟持溝の一端は閉塞するよう設けられて第1当止部を形成しており、挟持溝の他端は開放するよう設けられる。前記摺動路の第2当止部は、前記挟持溝の開放されている一端を閉塞する。
更に、前記摺動路には案内溝が開設されている。前記遠心スライダには、遠心スライダの摺動方向に沿って延伸する摺動部が設けられる。前記摺動部は摺動可能に前記案内溝内に挿設される。
好ましくは、前記摺動路は取付部の下面に接続される摺動路固定部を有する。前記摺動路固定部のうち取付口の内側に面する表面の下縁は、取付口の内部に向かって突出して支持部を形成している。
前記第2当止部は、摺動路固定部のうち取付口の内側に面する表面から突出している。第2当止部の下面は支持部の上面と間隔を置いて設けられ、これらの間に前記案内溝が形成される。
更に、前記摺動部のうちフランジの中心軸線に近接する一端の下面は、部分的に突出して位置規制ボスを形成している。前記位置規制ボスは、支持部のうちフランジの中心軸線に近接する一端に対向して設けられる。
本発明は、更に、内槽を含み、前記内槽に排水口が開設されている洗濯機を提供する。当該洗濯機は、更に、上述した内槽フランジ組立体を含む。前記フランジは内槽の槽底と同軸に設けられるとともに、内槽の槽底に固定的に取り付けられる。
洗浄/すすぎ過程では、弾性部材の位置復帰力の作用を受けて、遠心スライダがバルブプラグを動かし、排水口を閉塞する。これにより、洗浄/すすぎ過程では、内槽に独立して水を貯えさせる。また、排水過程では、遠心スライダが、遠心力の作用を受けて弾性部材の位置復帰力に抗し、フランジの径方向に沿って外側へ運動する。これにより、バルブプラグを動かして排水口を開放し、排水を行う。
本発明の第2の目的は、洗濯機を提供することである。当該洗濯機は、遠心力の作用を受けて内槽の排水口を開放可能な遠心排水装置を有する。且つ、その方向転換伝動機構と取付ブラケットの接続フレームのそれぞれの延伸方向は、槽底の存在する平面上における垂直投影が重なり合っている。これにより、排水口の下方の面積に対する占有を減少させることで、排水過程において水流に対する妨害作用を減少させ、排水効率への影響を回避可能とする。具体的には、以下の技術方案を採用する。
洗濯機は、内槽及び遠心排水装置を含み、内槽の槽底に排水口が開設されている。また、特徴として、前記遠心排水装置は、取付ブラケットと、相対運動可能に取付ブラケットに取り付けられ、洗浄/すすぎ過程で排水口を閉塞して内槽に独立して水を貯えさせるバルブプラグと、遠心力の作用を受けて内槽の槽底に対し相対的に摺動する遠心スライダと、バルブプラグと遠心スライダを接続し、槽底の径方向に沿う遠心スライダの摺動を、内槽の軸線と平行な方向に沿うバルブプラグの運動に変換することで排水口を開放する方向転換伝動機構、を含む。
前記取付ブラケットは、内槽の槽底に接続されるベースと、ベースとバルブプラグを接続する接続フレームを含む。槽底が存在する平面上における接続フレームの延伸方向の垂直投影は、槽底が存在する平面上における方向転換伝動機構の延伸方向の垂直投影と重なり合う。
更に、前記方向転換伝動機構は、内槽の下方に設けられ、一端が前記遠心スライダに接続されて遠心スライダに付随して運動する接続ロッドと、一端が接続ロッドの他端にヒンジ接続されており、接続ロッドに伴われて遠心スライダと同一方向に運動し、他端が前記バルブプラグにヒンジ接続されており、バルブプラグを内槽の軸線と平行な方向に運動させる方向転換ロッド、を含む。
槽底が存在する平面上における前記接続ロッドの延伸方向の垂直投影は、槽底が存在する平面上における接続フレームの延伸方向の垂直投影と重なり合う。
好ましくは、前記接続ロッドは、槽底の径方向に沿って延設される。
更に、前記接続フレームは、バルブプラグを取り付けるための案内部と、排水口の下方に位置して前記ベースと案内部を接続する接続部を含む。槽底が存在する平面上における接続部の延伸方向の垂直投影は、槽底が存在する平面上における接続ロッドの延伸方向の垂直投影と重なり合う。
更に、前記接続部は、垂直方向において接続ロッドと内槽の槽底の間に位置している。
好ましくは、前記ベースは、槽底のうち排水口の外周に位置する部分に接続され、前記案内部は排水口の内部又は排水口の下方に位置する。前記槽底のうち排水口の外周に位置する部分は槽底の下方に向かって突出しており、前記接続部の上面は、両端から中央部に向かうほど高さが低下する陥凹曲面となっている。
更に、前記ベースは、排水口の外周に間隔を置いて2つ設けられ、内槽の槽底に接続される固定部と、2つの前記固定部を接続するための中継部、を含む。
前記接続部の両端は、前記中継部と案内部にそれぞれ接続される。
好ましくは、前記固定部には取付孔が開設されている。
更に、前記排水口は円形である。前記中継部は、案内部の存在する側に向かって、前記排水口と同一円心の弧状の辺縁を有している。且つ、前記弧状の辺縁に対応する半径は排水口の半径よりも大きい。
更に、前記案内部は中空の摺動路を有する。また、前記バルブプラグは、内槽の内部に設けられ、排水口を閉塞/開放するために用いられる密封カバーと、一端が相対運動可能に前記案内部の中空の摺動路内に設けられるとともに方向転換ロッドにヒンジ接続され、他端が案内部から伸出して密封カバーに固定的に接続される支持ロッド、を含む。
更に、前記方向転換ロッドの一端は排水口の下方に位置しており、接続ロッドに伴われて槽底の径方向に沿って運動する。また、方向転換ロッドの他端は、排水口から内槽の内部に伸入して支持ロッドに接続されており、支持ロッドを介して密封カバーを上下に運動させ、排水口を開放/閉塞させる。
更に、前記遠心スライダは、内槽の軸線と垂直なプレート状構造となっている。プレート状構造の遠心スライダは、槽底の周方向に沿って延伸し、一定の長さを有している。
好ましくは、前記遠心スライダは槽底の外周に近接して設けられる。
更に、前記内槽の槽底には摺動路が固定的に取り付けられる。前記摺動路には、遠心スライダの摺動方向と平行な案内溝が開設されている。前記遠心スライダには摺動部が設けられ、前記摺動部は摺動可能に前記案内溝内に挿設される。
好ましくは、前記遠心スライダと摺動路の間には弾性部材が更に取り付けられる。前記弾性部材は遠心スライダに位置復帰力を付与する。前記位置復帰力の作用方向は、遠心スライダが遠心力の作用を受けて摺動する方向とは反対である。
好ましくは、前記摺動路は2つ設けられる。2つの摺動路の案内溝は互いに平行であり、前記遠心スライダは2つの摺動路の間に取り付けられる。
上記の技術方案を用いることで、本発明は従来技術と比較して以下の有益な効果を有する。
本発明の内槽フランジ組立体では、フランジに遠心排水装置を取り付ける。そして、遠心スライダ及び/又はフランジの取付部により被覆構造を形成して、遠心スライダに位置復帰力を付与する弾性部材の外周側を完全に被覆する。これにより、洗濯機に適用する際に、弾性部材が洗濯機の排水と接触しないよう保護可能となるため、弾性部材が湿った環境において腐食するとの事態や、弾性部材に糸屑が引っ掛かることによる弾性の喪失が回避される。よって、遠心排水装置の使用寿命が延びる。
本発明の洗濯機において、方向転換伝動機構と取付ブラケットの接続フレームのそれぞれの延伸方向は、槽底の存在する平面上に重なり合う垂直投影を有している。これにより、排水口の下方の面積に対する占有を減少させられるため、排水口の大きな面積が遮られて排水効率に影響を及ぼすとの事態が回避される。また、排水中に混入した糸屑が遠心排水装置に引っ掛かる可能性も低下させられるため、糸屑の引っ掛かりに起因する排水効率の低下や、遠心排水装置による内槽の密閉が妨げられることに起因する漏水が回避される。
本発明の洗濯機において、弾性部材は、洗浄/すすぎ過程では遠心スライダに対し位置復帰力を付与する。遠心スライダは、受けた力をバルブプラグに伝達して排水口の閉塞に用いるため、密封効果がより良好となる。また、排水時には、内槽を一定の回転速度で回転させるよう制御することで、位置復帰力に抗し得る遠心力を発生させれば、遠心スライダを運動させることが可能となる。これにより、バルブプラグを運動させて、排水口を開放する。これには内槽の位置決めが不要なため、制御方法が簡単である。
以下に、図面を組み合わせて、本発明の具体的実施形態につき更に詳細に述べる。
図面は、本発明の一部として本発明の更なる理解のために用いられる。また、本発明の概略的実施例及びその説明は本発明の解釈のために用いられるが、本発明を不当に限定するものではない。なお、言うまでもなく、以下で記載する図面は実施例の一部にすぎず、当業者であれば、創造的労働を要さないことを前提に、これらの図面から更にその他の図面を得ることも可能である。
図1は、本発明の実施例1~3における洗濯機の内槽底部の分解図である。 図2は、本発明の実施例1~3におけるフランジの概略構造図である。 図3は、本発明の実施例1~3におけるフランジの下面図である。 図4は、本発明の実施例1~3における洗濯機の排水口が密閉状態の場合の内槽底部の概略図である。 図5は、本発明における図4のA部分の概略拡大図である。 図6は、本発明の実施例1~3における洗濯機の排水口が密閉状態の場合の内槽底部の断面図である。 図7は、本発明における図6のB部分の概略拡大図である。 図8は、本発明の実施例1~3における洗濯機の排水口が開放状態の場合の内槽底部の概略図である。 図9は、本発明の実施例1~3における洗濯機の排水口が開放状態の場合の内槽底部の断面図である。 図10は、本発明における図9のC部分の概略拡大図である。 図11は、本発明の実施例における遠心スライダの概略構造図である。 図12は、本発明の実施例における2つの摺動路の概略構造図である。 図13は、本発明の実施例における取付ブラケットの概略構造図である。 図14は、本発明の実施例における取付ブラケットの別の視点からの概略図である。 図15は、本発明の実施例4及び5における洗濯機の排水口が密閉状態の場合の内槽底部の概略図である。 図16は、本発明における図15のD部分の概略拡大図である。 図17は、本発明の実施例4及び5における洗濯機の内槽底部の分解図である。 図18は、本発明の実施例4及び5における洗濯機の排水口が閉塞状態の場合の排水口部分の断面図である。 図19は、本発明の実施例4及び5における洗濯機の排水口が開放状態の場合の排水口部分の断面図である。
説明すべき点として、これらの図面及び文字記載は何らかの方式で本発明の構想の範囲を制限するとの意図ではなく、特定の実施例を参照して当業者に本発明の概念を説明するためのものである。
本発明の実施例の目的、技術方案及び利点をより明瞭とすべく、以下では、本発明の実施例における図面を組み合わせて、実施例の技術方案につき明瞭簡潔に述べる。なお、以下の実施例は本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を制限するものではない。
本発明の記載において、説明すべき点として、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「内」、「外」等の用語で示される方向又は位置関係は、図示に基づく方向又は位置関係であって、本発明の記載の便宜上及び記載の簡略化のためのものにすぎず、対象となる装置又は部材が特定の方向を有し、特定の方向で構成及び操作されねばならないことを明示又は暗示するものではない。よって、本発明を制限するものと解釈すべきではない。
本発明の記載において、説明すべき点として、別途明確に規定及び限定しない限り、「取り付ける」、「連なる」、「接続する」との用語は広義に解釈すべきである。例えば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体的な接続であってもよい。また、機械的な接続であってもよいし、電気的な接続であってもよい。且つ、直接的な連なりであってもよいし、中間媒体を介した間接的な連なりであってもよい。当業者であれば、具体的状況に応じて本発明における上記用語の具体的意味を解釈可能である。
図1~図12に示すように、本実施例で記載する内槽フランジ組立体は、フランジ700及び遠心排水装置を含む。フランジ700には第2取付部740が設けられる。前記遠心排水装置は、第2取付部740に取り付けられて、遠心力の作用を受けてフランジ700に対し相対的に摺動する遠心スライダ300と、遠心スライダ300に伴われてフランジ700に対し相対的に運動するバルブプラグ200と、遠心スライダ300の摺動方向に沿って一定の延伸長さを有し、遠心スライダ300が遠心力の作用を受けて摺動する方向とは反対方向の位置復帰力を遠心スライダ300に付与し、外周側が遠心スライダ300と第2取付部740により完全に被覆される弾性部材610、を含む。
本実施例において、遠心スライダ300は、フランジ700の径方向に沿って摺動可能にフランジ700に取り付けられる。遠心スライダ300とバルブプラグ200の間は伝動機構を介して接続される。遠心スライダ300は、フランジ700の径方向に沿って摺動する際に、前記伝動機構を介してバルブプラグ200を運動させる。
前記内槽フランジ組立体は洗濯機に適用される。排水時には、内槽を一定の回転速度で回転させるよう制御することで、遠心スライダ300が、遠心力の作用でフランジ700の径方向に沿って外側へ摺動し、伝動機構を介してバルブプラグ200を動かすことで排水口101を開放する。また、内槽の回転速度が回転を停止するまで低下する過程では、遠心スライダ300の受ける遠心力が徐々に減少する。そして、遠心スライダ300の受ける遠心力が、弾性部材610が発生させる位置復帰力よりも小さくなると、遠心スライダ300は、位置復帰力の作用でフランジ700の中心に向かって摺動し、伝動機構を介してバルブプラグ200を動かすことで排水口101を閉塞する。これにより、遠心排水装置の自動位置復帰が実現される。
本実施例では、遠心スライダ300と第2取付部740を組み合わせることで、弾性部材610の外周側を完全に被覆して、弾性部材610が簡単には洗濯機の排水と接触しないよう保護可能とする。これにより、金属材質でなる弾性部材610について、弾性部材610が長期にわたり湿った環境に置かれて腐食し、弾性を喪失する結果、位置復帰力を提供できなくなるとの事態を回避可能となる。そのほか、弾性部材610に糸屑が引っ掛かり、弾性部材610が有効な変形を生じ得なくなることに伴う弾性の喪失も回避可能となる。上記の構造により、遠心排水装置内部の弾性部材610が簡単には弾性を喪失しないよう保護されるため、遠心排水装置の使用寿命が延びる。
本実施例における弾性部材610はバネであり、圧縮されたときに、遠心スライダ300の位置復帰力として弾性力を発生可能である。また、弾性部材610は、圧縮されたときに弾性力を提供可能な任意の弾性装置としてもよい。
本実施例の別の方案では、遠心スライダ又はフランジの第2取付部が、単独で弾性部材の外周側を被覆可能な被覆構造を形成することで、同じ効果を奏してもよい。
本実施例の具体的方案において、遠心スライダ300は、第2取付部740と対向し且つ間隔を置いて設けられる表面を有し、弾性部材610は、遠心スライダ300と第2取付部740の対向する表面の間に取り付けられる。
遠心スライダ300及び/又は第2取付部740には、弾性部材610の上方に位置する第1被覆部324と、弾性部材610の下方に位置する第2被覆部325が形成される。
第1被覆部324、第2被覆部325、及び遠心スライダ300と第2取付部740の対向する表面が弾性部材610の外周側を完全に被覆する。
詳細には、第1被覆部324と第2被覆部325は、全てが遠心スライダ300により形成されてもよいし、全てが第2取付部740により形成されてもよい。或いは、第1被覆部324と第2被覆部325のいずれか一方が遠心スライダ300により形成され、他方が第2取付部740により形成されてもよい。
本実施例の更なる方案において、遠心スライダ300のうち第2取付部740に面する表面は、部分的に第2取付部740に向かって突出して第1被覆部324及び第2被覆部325を形成する。第1被覆部324と第2被覆部325の間には、開口を有する挟持溝326が形成される。弾性部材610は挟持溝326の内部に載置され、挟持溝326の開口は第2取付部740により閉塞される。
遠心スライダ300に第1被覆部324及び第2被覆部325を形成して、フランジ700の第2取付部740と組み合わせ、挟持溝326の内側面と、第2取付部740のうち遠心スライダ300に面する表面とで弾性部材610の外周側を完全に被覆する。本構造はシンプルであり、実現が容易である。
好ましくは、挟持溝326の深さは、第1被覆部324及び第2被覆部325の両側付近から中央部に向かうほど深くなっており、第1被覆部324と第2被覆部325を接続する陥凹曲面を形成している。本実施例では、円柱状のバネを弾性部材610として採用する。挟持溝326内に弾性部材610の外周面とより良好に密着可能な陥凹曲面を形成して、弾性部材610を挟持溝326内に安定的に保持することで、変位が生じにくくなる。
本実施例の更なる方案において、フランジ700の第2取付部740は、少なくとも一部が挟持溝326の内部に位置する。
第2取付部740の辺縁を挟持溝326内に挿設すれば、第一に、挟持溝326の開口に対する第2取付部740の閉塞作用が保証される。これにより、遠心スライダ300の摺動過程で、第2取付部740と遠心スライダ300に位置ずれが生じて弾性部材610が外部に露出するとの事態が発生しなくなる。第二に、挟持溝326は、遠心スライダ300の摺動方向と平行な方向に延伸しているため、第2取付部740の辺縁を挟持溝326内に挿設すれば、遠心スライダ300の摺動過程で一定の案内作用を奏することができ、遠心スライダ300の摺動経路の安定が保証される。
本実施例の更なる方案において、フランジ700の辺縁の一部は陥凹して取付口710を形成しており、遠心スライダ300は取付口710内に適合的に取り付けられる。また、フランジ700のうち取付口710の外周に位置する部分の領域が第2取付部740を形成している。
好ましくは、取付口710は、フランジ700の周方向に沿って延伸し、一定の長さを有している。第2取付部740は2つ設けられ、それぞれ、取付口710の長さの延伸方向における両端外側に位置する。また、2つの第2取付部740における対向して設けられる辺縁は互いに平行である。
上記の方案において、フランジ700は、辺縁の一部が陥凹することで取付口710を形成し、遠心排水装置、特に、遠心スライダ300に対し取付スペースを提供している。また、遠心スライダ300を平板状の構造とすれば、フランジ700と面一の平面に取り付け可能となり、フランジ700の上側又は下側のスペースを余分に占有する必要がなくなるため、構造全体がコンパクトとなり、占有スペースが小さくなる。これにより、洗濯機の内槽下方における占有スペースの大きさを縮小可能となるため、内槽の容量増大設計を行うのに都合がよい。
更に、第2取付部740には摺動路600が固定的に取り付けられる。遠心スライダ300には第1当止部322が設けられ、摺動路600は、第1当止部322と対向し且つ間隔を置いて設けられる第2当止部602を有する。弾性部材610の両端は、それぞれ、第1当止部322と第2当止部602の対向する表面に当止する。
第1当止部322と第2当止部602との間隔の距離及び弾性部材610の初期長さの設計によって、バルブプラグ200が排水口101を閉塞する位置にあるとき、即ち、遠心スライダ300がフランジ700の中心軸線に近接する位置にあるときに、弾性部材610は一定の予圧縮力を有する。弾性部材610は、前記予圧縮力によって第1当止部322を右方に押し動かし、更に、伝動機構を介してバルブプラグ200に作用力を付与することで、バルブプラグ200による排水口101の密封を補助する。これにより、密封効果が更に良好となる。
遠心スライダ300がフランジ700の外周に向かって摺動する過程では、第1当止部322と第2当止部602が徐々に近接し、弾性部材610を更に圧縮することでより大きな弾性力を発生させるのと同時に、バルブプラグ200を動かして排水口101を開放する。また、遠心スライダ300の受ける遠心力が徐々に消失するときには、弾性部材610が発生させる弾性力が遠心スライダ300の位置復帰力となり得て、第1当止部322を右方に押し動かすことで遠心スライダ300をフランジ700の中心軸線に近接する方向へ摺動させ、バルブプラグ200を動かして排水口101を再び閉塞する。
具体的に、挟持溝326は、弾性部材610の長さ方向に沿って延設される。挟持溝326の一端は、閉塞するよう設けられて第1当止部322を形成する。また、挟持溝326の他端は開放するよう設けられる。摺動路600の第2当止部602は、挟持溝326の開放されている一端を閉塞する。弾性部材610は、挟持溝326の内部に設けられて、両端がそれぞれ第1当止部322及び第2当止部602に当止する。
本実施例の更なる方案において、摺動路600には案内溝601が開設されている。また、遠心スライダ300には、遠心スライダ300の摺動方向に沿って延伸する摺動部321が設けられる。摺動部321は、摺動可能に案内溝601内に挿設される。
上記の方案において、摺動路600の案内溝601は、遠心スライダ300の摺動部321と連携して、遠心スライダ300の摺動過程で主たる案内作用を奏するとともに、遠心スライダ300に対する第2取付部740の補助的な案内作用と連携する。これにより、摺動経路からの遠心スライダ300の逸脱を回避可能とすることで、バルブプラグ200をより安定的に運動させる。
具体的に、摺動路600は、第2取付部740の下面に接続される摺動路固定部603を有する。摺動路固定部603には孔が開設されている。また、第2取付部740には第2取付孔741が設けられている。ネジを第2取付孔741及び摺動路固定部603の開孔に挿通することで、第2取付部740と摺動路固定部603を一体的に接続可能となり、摺動路600とフランジ700の取り付け及び固定が実現される。
摺動路固定部603のうち取付口710の内側に面する表面の下縁は、取付口710の内部に向かって突出して支持部604を形成している。また、第2当止部602は、摺動路固定部603のうち取付口710の内側に面する表面から突出している。第2当止部602の下面は支持部604の上面と間隔を置いて設けられ、これらの間に案内溝601が形成される。
本実施例において、摺動部321と第2被覆部325は、遠心スライダ300に設けられる同一構造である。当該構造は、摺動路600の案内溝601と連携して、遠心スライダ300に対する案内を実現する一方、弾性部材610の下側面を遮蔽するためにも使用可能であり、第1被覆部324及び第2取付部740と連携して、弾性部材610の外周側の被覆を実現可能とする。同一構造で2種類の作用及び効果を実現することで、遠心スライダ300の構造を簡略化し得るとともに、内槽フランジ組立体の構造全体をいっそうコンパクトにできる。
本実施例の更なる方案において、摺動部321のうちフランジ700の中心軸線に近接する一端の下面は、部分的に突出して位置規制ボス323を形成している。位置規制ボス323は、支持部604のうちフランジ700の中心軸線に近接する一端に対向して設けられる。
上記の方案において、位置規制ボス323は、支持部604と連携して遠心スライダ300の摺動可能範囲を規制する。遠心スライダ300は、位置規制ボス323が支持部604の右端に当接するまで摺動すると、それ以上は摺動不可能となる。これにより、遠心スライダ300が摺動により到達可能な最も遠い距離を正確に制御可能となる。また、更に、洗濯機の内部構造を設計する際に、遠心スライダ300の摺動に対して十分な大きさのスペースを正確に確保可能となる。よって、遠心スライダ300が摺動して排水口101を開放する際に、遠心スライダ300と洗濯機の内部構造に擦れ、ひいては衝突が発生するとの事態が回避される。
本実施例の更なる方案において、遠心スライダ300は、遠心部材本体310と、遠心部材本体310に固定的に接続される摺動部材320を含む。遠心スライダ300と第2取付部740及び摺動路600との連携・取り付け構造は、いずれも摺動部材320に形成される。遠心スライダ300は、摺動部材320により摺動可能にフランジ700及び摺動路600に取り付けられる。
具体的に、遠心部材本体310は、フランジ700の周方向に沿って一定の長さだけ延伸している。摺動部材320は、遠心部材本体310の長さ方向の両端に設けられる。第1被覆部324、第2被覆部325(即ち、摺動部321)及び第1当止部322は、いずれも摺動部材320により形成される。弾性部材610の外周側は、摺動部材320とフランジ700の第2取付部740により完全に被覆される。
より大きな質量を提供して更に大きな遠心力を発生させるために、遠心部材本体310は金属材料からなるが、摺動路600に直接取り付けると、両者の間の摩擦係数が大きくなり、遠心スライダ300の摺動時に大きな摩擦抵抗が発生することで、遠心スライダ300の摺動が妨げられて排水口101を開放できなくなるとの事態が発生する恐れがある。
本実施例では、遠心部材本体310の両側に、摺動路600と連携して摺動するための摺動部材320を設ける。摺動部材320は、摩擦係数を低下可能な材料からなる。例えば、プラスチック製の摺動部材320を選択して、遠心部材本体310の両端に固定してもよい。摺動部材320と摺動路600の間の摩擦係数を小さくすると、遠心スライダ300が受ける滑り摩擦力を減少させられるため、より小さな遠心力の作用で遠心スライダ300の摺動を実現して、排水口101の開放を制御可能となる。
本実施例は、更に、洗濯機を提供する。当該洗濯機は、内槽を含み、前記内槽に排水口101が開設されている。また、更に、上述した内槽フランジ組立体を含む。フランジ700は、内槽の槽底100と同軸に設けられるとともに、内槽の槽底100に固定的に取り付けられる。
洗浄/すすぎ過程では、弾性部材610の位置復帰力の作用を受けて、遠心スライダ300がバルブプラグ200を動かすことで排水口101を閉塞する。これにより、洗浄/すすぎ過程では、内槽に独立して水を貯えさせる。また、排水過程では、遠心スライダ300が、遠心力の作用を受けて弾性部材610の位置復帰力に抗し、フランジ700の径方向に沿って外側へ運動する。これにより、バルブプラグ200を動かして排水口101を開放し、排水を行う。
本実施例では、内槽の槽壁のうち、少なくとも洗濯機の最高水位よりも低い領域には脱水孔が設けられていない。洗浄/すすぎ過程では、弾性部材610が遠心スライダ300をフランジ700の中心軸線に近接する位置に保持することで、バルブプラグ200に排水口101を閉塞させて、密閉された内槽を形成する。これにより、洗浄/すすぎ過程における内槽の独立した貯水が実現される。洗濯機には、外槽を設けることなく、内槽の下方にのみ集水装置を設けてもよい。集水装置の上縁の高さを内槽の槽口の高さよりも低くすることで、内槽の容量増大を実現可能となる。
洗浄/すすぎ過程では、内槽が自由状態となり、バルブプラグ200が排水口101を閉塞する。また、排水時には、内槽を一定の回転速度で回転させるよう制御する。これにより、十分な遠心力が発生することで、遠心スライダ300は弾性部材610から付与される作用力に抗する。遠心スライダ300は、遠心力の作用によりフランジ700の径方向に沿って外側へ摺動することで、バルブプラグ200を運動させて排水口101を開放し、排水機能を実現する。
本実施例の洗濯機において、内槽は、洗浄/すすぎ過程で独立して水を貯えることが可能である。また、遠心排水装置を備えた内槽フランジ組立体を内槽の下方に取り付けることで、内槽の排水機能を実現する。遠心排水アセンブリには、遠心スライダ300に位置復帰力を付与するための弾性部材610が設けられている。これにより、遠心力の消失後には、遠心スライダ300が自動的に位置復帰可能となり、バルブプラグ200が排水口101を閉塞した状態に戻る。また、遠心スライダ300、フランジ700及び摺動路600の構造設計によって、弾性部材610は周辺構造により完全に被覆されるため、排水過程で洗濯機からの排水に直接接触することがない。これにより、弾性部材610が腐食するとの事態や、糸屑が引っ掛かるとの事態の発生を防止可能となり、弾性部材610の弾性の喪失が回避されるため、遠心排水装置及び洗濯機の使用寿命が延びる。
図1~図14に示すように、本実施例は上記実施例1を更に限定する。前記遠心排水装置は、更に、遠心スライダ300とバルブプラグ200を接続する方向転換伝動機構と、バルブプラグ200を取り付けるための取付ブラケット500を含む。バルブプラグ200は、相対運動可能に取付ブラケット500に取り付けられる。遠心スライダ300は、方向転換伝動機構を介してバルブプラグ200を運動させる。方向転換伝動機構は、遠心スライダ300の一方向の摺動をバルブプラグ200の他方向の運動に変換可能である。
具体的に、図6~図12に示すように、遠心スライダ300がフランジ700の径方向に沿って水平に摺動するとき、バルブプラグ200は、取付ブラケット500に対して、フランジ700の中心軸線と平行な方向に沿って垂直に運動することで、排水口101を開放/閉塞する。排水口101は内槽の槽底100に設けられる。これにより、排水口101の開放時には下方に向かって直接排水されるため、排水効率がより高くなる。
本実施例の遠心排水装置において、取付ブラケット500は、具体的に、フランジ700に接続されるベース510、及び、ベース510とバルブプラグ200を接続するための接続フレーム520を含む。
フランジ700が存在する平面上における接続フレーム520の延伸方向の垂直投影は、フランジ700が存在する平面上における方向転換伝動機構の延伸方向の垂直投影と重なり合う。
上記の方案において、内槽フランジ組立体が内槽の槽底100に取り付けられる際に、取付ブラケット500の接続フレーム520と方向転換伝動機構は排水口101の下方に位置するが、遠心排水装置の構造設計によって、フランジ700が存在する平面上、即ち、図中の水平面上における接続フレーム520及び方向転換伝動機構のそれぞれの延伸方向の垂直投影を重ねることで、排水口101の下方の面積に対する占有を減少させられる。これにより、洗濯機が排水を行う際に、排水口101が大きな面積で遮られるとの事態が回避されるため、高い排水効率が保証される。
また、洗濯機の排水中には大量の糸屑が混入している場合がある。これらの糸屑は、排水水流が通過する任意の位置に引っ掛かって残留する恐れがある。しかし、接続フレーム520と方向転換伝動機構の延伸方向は水平面上に重なり合う投影を有しており、排水水流への露出面積を小さくすることも可能なため、引っ掛かりによる糸屑の残留が減少する。これにより、糸屑の引っ掛かりに起因する排水効率の低下や、遠心排水装置の内槽閉塞動作の妨害に起因する漏水が回避される。
本実施例において、遠心スライダ300とバルブプラグ200の異なる方向の運動を実現するために、前記方向転換伝動機構は、具体的に、左端が遠心スライダ300に接続されており、遠心スライダ300に付随して運動する接続ロッド420と、一端が接続ロッド420の右端にヒンジ接続されており、接続ロッド420に伴われて遠心スライダ300と同一方向に運動し、他端がバルブプラグ200にヒンジ接続されており、バルブプラグ200を他方向に運動させる方向転換ロッド410、を含む。
フランジ700が存在する平面上における接続フレーム520の延伸方向の垂直投影は、フランジ700が存在する平面上における接続ロッド420の延伸方向の垂直投影と重なり合う。
本実施例の好ましい方案において、接続ロッド420の延伸方向は遠心スライダ300の摺動方向と平行である。即ち、接続ロッド420と接続フレーム520は、いずれもフランジ700の径方向に沿って延伸している。上記の方式によれば、接続ロッド420から方向転換ロッド410に付与される作用力がフランジ700の周方向に沿う成分を有さないよう確実に保証し得るため、バルブプラグ200が受ける作用力の水平方向の成分が減少する。よって、バルブプラグ200が取付ブラケット500に対して運動する際に受ける摩擦抵抗が減少する。
本実施例において、遠心スライダ300が遠心力の作用で水平に左方へ摺動すると、接続ロッド420が方向転換ロッド410の一端を遠心スライダ300に同期して左方へ運動させる。すると、方向転換ロッド410の他端が、接続ロッド420にヒンジ接続されている一端周りに揺動することで、バルブプラグ200を取付ブラケット500内で垂直方向に上方へ運動させる。
詳細には、接続ロッド420の右端は接続溝を有し、方向転換ロッド410の下端は前記接続溝内に設けられて接続ロッド420にヒンジ接続される。
本実施例の更なる方案において、接続フレーム520は、バルブプラグ200を取り付けるための案内部521と、ベース510と案内部521を接続するための接続部522を含む。
フランジ700が存在する平面上における接続部522の延伸方向の垂直投影は、フランジ700が存在する平面上における接続ロッド420の延伸方向の垂直投影と重なり合う。
更に、接続ロッド420は、遠心スライダ300から、槽底100の径方向に沿って外側から内側に向かって延伸し、方向転換ロッド410にヒンジ接続されている。また、遠心スライダ300とフランジ700の中心軸線との間の距離を、バルブプラグ200と前記中心軸線との距離よりも大きくする。即ち、遠心スライダ300の方が大きな回転半径を有している。こうすることで、遠心スライダ300はより大きな遠心力を提供可能となる。
本実施例において、接続部522は接続ロッド420の上方に設けられ、且つ、これらは同一方向に延伸している。これにより、上下に重なり合う構造が形成されるため、洗濯機への取り付け時に排水口101に対する遮蔽が減少し、構造がシンプルとなる。
本実施例の好ましい方案において、接続部522の上面は、両端から中央部に向かうほど高さが低下する陥凹曲面となっている。
本実施例において、バルブプラグ200は、内槽の内部から下方に向かって排水口101を閉塞する。より良好な密封効果を実現するために、槽底100のうち排水口101の外周に位置する部分は、槽底100の下方に向かって突出し、バルブプラグ200に組み合わされる。案内部521の位置は排水口101に対応している。ベース510は、取付ブラケット500の固定に用いられ、排水口101の外周に設けられる。よって、接続部522は、排水口101の外周から排水口101の中心に近接する箇所まで延伸する。また、接続部522の中央領域は、槽底100における下方に向かって突出する領域を通過する。接続部522の上面を両端から中央部に向かうほど高さが低下する陥凹曲面とすることで、槽底100における下方に向かって突出する領域を有効に回避可能となるため、取付ブラケット500を槽底100にいっそう近接させて取り付けられる。即ち、フランジ700と内槽の槽底100の下面を可能な限り近接させられるため、構造がいっそうコンパクトになる。
本実施例の更なる方案において、接続部522の下面には、接続ロッド420と同一方向に延伸する凹溝5221が設けられ、接続ロッド420の一部が凹溝5221内に設けられる。上記のように設ければ、垂直方向において接続部522を接続ロッド420にいっそう近接させて、遠心排水装置の全体的な構造設計をいっそうコンパクトにすることができる。こうして、縦方向の高さをフランジ700の厚さに可能な限り近付けて、フランジ700の下面からの突出体積を減少させることで、洗濯機に適用する際に内槽の下方スペースに対する占有を減少させられるため、内槽の容量増大にとって都合がよい。
本実施例において、ベース510は、具体的に、間隔を置いて2つ設けられ、それぞれが案内部521の両側に位置してフランジ700に接続される固定部511と、2つの固定部511を接続するための中継部512を含む。
接続部522の両端は、それぞれ、中継部512と案内部521に接続される。
本実施例において、ベース510の固定部511は、フランジ700に接続されて、フランジ700に対する取付ブラケット500の固定を実現する。また、案内部521は、固定部511に対し浮くように設けられる。固定部511を2つとし、好ましくは案内部521に対し対称とすることで、取付ブラケット500の固定効果がより良好となり、構造が更に堅固となる。
本実施例の更なる方案において、案内部521は垂直に延伸する中空の摺動路を有する。中継部512は、案内部521の存在する側に向かって弧状の辺縁を有している。前記弧状の辺縁の円心は前記中空の摺動路の軸線上に位置する。前記弧状の辺縁に対応する半径は排水口101の半径よりも大きい。これにより、中継部512が排水口101の下方の面積を回避可能となるため、中継部512が排水水流を妨げて排水効率に影響を及ぼすとの事態が防止される。
本実施例におけるバルブプラグ200は、具体的に、密封カバー201及び支持ロッド202を含む。密封カバー201は内槽の内部に設けられ、排水口101を閉塞/開放するために用いられる。支持ロッド202の両端は、密封カバー201と方向転換ロッド410にそれぞれ接続される。具体的に、支持ロッド202の下端は、摺動可能に案内部521の中空の摺動路内に設けられて、方向転換ロッド410にヒンジ接続される。また、支持ロッド202の上端は、案内部521から伸出して密封カバー201に固定的に接続される。
更に、案内部521の右側には、垂直に延伸し且つ下端が開口した退避溝5211が備わっている。方向転換ロッド410が揺動して支持ロッド202を運動させるときに、密封カバー201が排水口101を閉塞する際には、方向転換ロッド410の下半部が退避溝5211を通過して案内部521から伸出する。また、支持ロッド202の下端には開口した取付溝が備わっている。方向転換ロッド410の上端は、前記取付溝に挿入されて支持ロッド202にヒンジ接続される。
好ましくは、密封カバー201の外周の下側にはガスケット203が固定的に設けられる。バルブプラグ200が排水口101を閉塞するときに、ガスケット203は、槽底100の内側における排水口101の外周に密封状に密着することで、より良好な密封効果を奏する。
密封カバー201は内槽の内部に位置し、上から下に向かって排水口101を閉塞する。よって、内槽内に水が貯えられているときには、水圧が密封カバー201の上面に作用することで補助的な密封力が提供されるため、密封効果がより良好となる。また、案内部521は、支持ロッド202の水平方向の運動を規制可能なため、方向転換ロッド410によって、遠心スライダ300の水平運動がバルブプラグ200の垂直方向の運動に有効に変換される。
本実施例では、遠心排水装置の構造設計によって、取付ブラケット500の接続フレーム520と方向転換伝動機構のそれぞれの延伸方向をフランジ700が存在する平面上で重ね合わせている。具体的には、接続部522と方向転換伝動機構における接続ロッド420のそれぞれの延伸方向をフランジ700が存在する平面上で重ね合わせている。これにより、排水口101の下方の面積に対する遠心排水装置による遮蔽を減少させられるため、洗濯機の排水過程で、排水水流に対する遠心排水装置の妨害作用が減少し、排水効率が向上する。また、接続部522と接続ロッド420は上下に重なり合っており、排水水流への露出面積が減少するため、糸屑の引っ掛かりを減少させられる。これにより、糸屑の引っ掛かりが遠心排水装置の動作効果に影響を及ぼすとの事態が回避される。
図1~図12に示すように、本実施例は、上記実施例1又は2の内槽フランジ組立体に用いられて遠心排水装置との統合的な設置を実現し、洗濯機に直接取り付け可能な一体構造を形成するフランジ700を提供する。
本実施例のフランジ700は、図2及び図3に示すように、フランジ700の辺縁の一部が内側に陥凹して取付口710を形成している。取付口710は、フランジ700の周方向において一定の延伸長さを有している。取付口710は、延伸方向の両端に位置する2つの第1辺縁711と、2つの第1辺縁711を接続する第2辺縁712を有する。第2辺縁712には、取付口710の内側に向かって突出する第1取付部720が設けられる。
取付口710の2つの第1辺縁711の外側には、それぞれ、摺動路600を取り付けるための第2取付部740が形成される。また、第2取付部740には第2取付孔741が設けられている。
本実施例は、更に、遠心排水アセンブリとフランジ700を組み付けて形成される内槽フランジ組立体を提供する。遠心排水アセンブリは、フランジ700の取付口710内に取り付けられ、取付ブラケット500が第1取付部720に接続される。摺動路600は第2取付部740に接続される。遠心スライダ300は、摺動可能に摺動路600に取り付けられることで、安定的にフランジ700の径方向に沿って摺動可能となる。
上記の方案において、フランジ700は、辺縁の一部が陥凹することで取付口710を形成し、遠心排水装置に対し取付スペースを提供している。また、取付口710の内側に向かって突出する第1取付部720及び取付ブラケット500によって、遠心排水装置とフランジ700の固定を更に実現しやすくしている。遠心排水装置は全体がフランジ700に統合されるため、構造がコンパクトとなり、占有スペースが小さくなる。これらは、予め組み立てて内槽フランジ組立体を構成したあと、全体を洗濯機に取り付ければよいため、組み立て工程が簡単である。
具体的に、本実施例における上記の第1取付部720は、第2辺縁712からフランジ700の外周に向かって一定の長さだけ延伸して形成される。
詳細には、第1取付部720には第1取付孔721が設けられている。好ましくは、第1取付孔721は、第1取付部720の延伸方向に沿って少なくとも2つ設けられる。
本実施例において、第1取付部720は、具体的に、取付ブラケット500の固定部511に接続される。組み立て時には、ネジを第1取付孔721に挿通して第1取付部720と取付ブラケット500の固定部511を接続及び固定することで、フランジ700に対する取付ブラケット500の固定を実現可能である。遠心スライダ300は、取付口710内に適合的に取り付けられる。そして、遠心力の作用によりフランジ700の径方向に沿って内側から外側へ摺動し、接続ロッド420及び方向転換ロッド410を介してバルブプラグ200を上方へ運動させることで、排水口101を開放可能である。
本実施例の更なる方案において、第1取付部720は、取付口710内に対称に2つ設けられる。2つの第1取付部720の延伸方向は互いに平行である。
更に、2つの第1辺縁711は、いずれも第1取付部720の延伸方向と平行である。
前記遠心排水装置において、遠心スライダ300は、フランジ700の中心軸線と垂直なプレート状構造となっており、且つ、取付口710内に適合的に取り付けられる。
上記の方案では、遠心力の作用によって、遠心スライダ300はフランジ700に対し径方向に沿って摺動する。また、取付ブラケット500とフランジ700の相対位置は常に固定されている。つまり、遠心スライダ300と取付ブラケット500の間にも同一方向における相対的な摺動が存在する。取付口710の形状は、遠心スライダ300の外輪郭に適合している。また、第1取付部720及び第1辺縁711の延伸方向は、いずれも遠心スライダ300の摺動方向と平行である。遠心スライダ300の摺動過程では、その辺縁と取付口710の第1辺縁711との隙間、及び、第1取付部720及び取付ブラケット500の辺縁との隙間が常に安定を維持するため、遠心スライダ300の摺動経路が不安定になるとの状況が回避されて、バルブプラグ200を運動させる効果がより良好となる。
本実施例の更なる方案において、第2辺縁712は、一部が内側に陥凹することで排水回避口730を形成している。第1取付部720は、第2辺縁712のうち排水回避口730以外の領域に設けられる。
好ましくは、2つの第1取付部720は排水回避口730の両側にそれぞれ位置する。
前記内槽フランジ組立体を洗濯機に適用する場合には、排水回避口730が内槽の排水口101の下方に位置することで、排水水流を回避する。また、第1取付部720を排水回避口730以外の領域に設けることで、排水水流を妨げて洗濯機の排水効率に影響を及ぼすとの事態を防止可能となる。
2つの第1取付部720が取付ブラケット500の2つの固定部511にそれぞれ接続されることで、取付ブラケット500をより安定的にフランジ700に固定可能となる。
本実施例において、2つの固定部511を接続する中継部512の上面は、固定部511の上面よりも高くなっている。2つの第1取付部720の間には間隔空間が存在する。固定部511は第1取付部720の下面に接続され、固定部511よりも高く設けられた中継部512は2つの第1取付部720の間の間隔空間を平らに埋めることが可能である。
更に、遠心スライダ300におけるフランジ700の中心軸線に面する辺縁には、陥凹した切欠き311が設けられている。遠心スライダ300がフランジ700の中心軸線に近接する位置にあるとき、即ち、遠心スライダ300が遠心力の作用を受けておらず、バルブプラグ200が排水口101を閉塞する位置にあるとき、取付ブラケット500及びフランジ700の第1取付部720は切欠き311内に適合的に設けられる。
上記の方案において、取付ブラケット500が第1取付部720に接続及び固定されたあと、取付口710の内側には一定の大きさの突出構造が形成される。遠心スライダ300は、遠心力の作用を受けていないとき、全体が取付口710の内部に位置するとともに、フランジ700の中心軸線に面する辺縁が取付口710の第2辺縁712に近接する。そこで、切欠き311を設ければ、取付ブラケット500及び第1取付部720が取付口710の内側に形成する突出構造を回避可能となる。これにより、遠心スライダ300をフランジ700と面一の平面に取り付け可能となり、フランジ700よりも高く、或いは低く取り付ける必要がなくなるため、内槽フランジ組立体の縦方向の高さを小さくする効果が奏される。
パルセータ洗濯機の場合には、達し得る最高回転速度に制約があるため、遠心スライダ300によって排水口101を十分に開放する遠心力を提供するには、遠心スライダ300の質量を増大させる必要がある。即ち、より体積の大きな遠心スライダ300が必要となる。本実施例において、取付口710は、フランジ700の周方向に沿って延伸し、一定の長さを有している。また、遠心スライダ300はプレート状構造となっており、且つ取付口710と適合する外輪郭を有している。よって、フランジ700の周方向に沿う取付口710及び遠心スライダ300の延伸長さを大きくすることで、遠心スライダ300の質量の増大を有効に実現できる。
本実施例において、フランジ700の下面の中央領域751は陥凹している。中央領域751とフランジ700の下面の外周領域752の間は、傾斜した中継面753を介して連なっている。
取付口710の第2辺縁712は中央領域751の内部に位置し、第1辺縁711のうちフランジ700の外周から離隔する一端は外周領域752内に位置する。第1辺縁711と第2辺縁712の間は、丸角713を介して連なっている。
丸角713の外側におけるフランジ700の下面は、フランジ700の下面の中央領域751と面一である。また、第1辺縁711がフランジ700の外周から離隔するよう延伸する延長線上には垂直接平面754が形成されている。
本実施例におけるフランジ700は、辺縁の一部が陥凹することで形成される取付口710を有し、遠心排水装置の取り付けのためにスペースを提供している。また、取付口710の内側に向かって突出する第1取付部720を設け、遠心排水装置の取付ブラケット500との接続に用いることで、遠心排水装置とフランジ700の固定を実現する。フランジ700と遠心排水装置は、予め組み立てて内槽フランジ組立体を構成したあと、全体を洗濯機に取り付ければよいため、組み立て工程が簡単である。フランジ700の構造を改変し、遠心排水装置をフランジ700に統合的に設置することで、構造がコンパクトとなり、全体の体積が小さくなる。これにより、内槽の下方スペースに対する占有を減少させられるため、内槽の容量増大にとって都合がよい。
図11~図19に示すように、本実施例で記載する洗濯機は、内槽及び遠心排水装置を含む。内槽の槽底100には排水口101が開設されている。前記遠心排水装置は、取付ブラケット500と、相対運動可能に取付ブラケット500に取り付けられ、洗浄/すすぎ過程で排水口101を閉塞して内槽に独立して水を貯えさせるバルブプラグ200と、遠心力の作用を受けて内槽の槽底100に対し相対的に摺動する遠心スライダ300と、バルブプラグ200と遠心スライダ300を接続し、槽底100の径方向に沿う遠心スライダ300の摺動を、内槽の軸線と平行な方向に沿うバルブプラグ200の運動に変換することで、排水口101を開放して排水する方向転換伝動機構、を含む。
本実施例では、内槽の槽壁のうち、少なくとも洗濯機の最高水位よりも低い領域には脱水孔が設けられていない。洗浄/すすぎ過程では、バルブプラグ200が排水口101を閉塞して密閉された内槽を形成することで、洗浄/すすぎ過程における内槽の独立した貯水を実現する。洗濯機には、外槽を設けることなく、内槽の下方にのみ集水装置を設けてもよい。集水装置の上縁の高さを内槽の槽口の高さよりも低くすることで、内槽の容量増大が実現可能される。且つ、内槽と外槽の間に汚れが蓄積しやすく、クリーニングが困難であるとの課題も回避されるため、洗浄水の使用量を節約するとの目的も実現可能となる。
本実施例において、取付ブラケット500は、内槽の槽底100に接続されるベース510、及び、ベース510とバルブプラグ200を接続する接続フレーム520を含む。槽底100が存在する平面上における接続フレーム520の延伸方向の垂直投影は、槽底100が存在する平面上における方向転換伝動機構の延伸方向の垂直投影と重なり合う。
上記の方案において、遠心排水装置は内槽の槽底100に取り付けられ、バルブプラグ200が排水口101と連携することで排水口101の閉塞及び開放を実現する。取付ブラケット500におけるバルブプラグ200を接続するための接続フレーム520、及び、バルブプラグ200と遠心スライダ300を接続する方向転換伝動機構は、いずれも排水口101の下方に位置する部分を有する。そこで、遠心排水装置の構造設計によって、取付ブラケット500の接続フレーム520及び方向転換伝動機構のそれぞれの延伸方向が、槽底100の存在する平面上に重なり合う垂直投影を有するようにしている。具体的には、排水口101の範囲内で重なり合うようにすることで、排水口101の下方の面積に対する占有を減少可能としている。これにより、排水口101の大きな面積が遮られて排水効率に影響を及ぼすとの事態が回避される。
また、洗濯機の排水中には大量の糸屑が混入している場合がある。これらの糸屑は、排水水流が通過する任意の位置に引っ掛かって残留する恐れがある。しかし、槽底100が存在する平面上における接続フレーム520及び方向転換伝動機構のそれぞれの延伸方向の垂直投影は重なり合っているため、排水水流への遠心排水装置の露出面積を小さくすることも可能である。よって、排水中に混入した糸屑が遠心排水装置に引っ掛かる可能性が低下し、引っ掛かりによる糸屑の残留が減少する。これにより、糸屑の引っ掛かりに起因する排水効率の低下や、遠心排水装置による内槽の密閉が妨げられることに起因する漏水が回避される。
本実施例において、前記方向転換伝動機構は、具体的に、内槽の下方に設けられ、左端が遠心スライダ300に接続されて遠心スライダ300に付随して運動する接続ロッド420と、一端が接続ロッド420の右端にヒンジ接続されており、接続ロッド420に伴われて遠心スライダ300と同一方向に運動し、他端がバルブプラグ200にヒンジ接続されており、バルブプラグ200を内槽の軸線と平行な方向に運動させる方向転換ロッド410、を含む。
槽底100が存在する平面上における接続ロッド420の延伸方向の垂直投影は、槽底100が存在する平面上における接続フレーム520の延伸方向の垂直投影と重なり合う。
本実施例の好ましい方案において、接続ロッド420は、槽底100の径方向に沿って延設される。遠心スライダ300は槽底100の径方向に沿って摺動するため、接続ロッド420の延伸方向は遠心スライダ300の摺動方向と平行である。上記の方式によれば、接続ロッド420から方向転換ロッド410に付与される作用力が槽底100の周方向に沿う成分を有さないよう確実に保証し得るため、バルブプラグ200が受ける作用力の水平方向の成分が減少する。よって、バルブプラグ200が取付ブラケット500に対して運動する際に受ける摩擦抵抗が減少する。
遠心スライダ300が遠心力の作用で槽底100の径方向に沿って内側から外側へ摺動すると、接続ロッド420が方向転換ロッド410の一端を遠心スライダ300に同期して外側へ運動させる。すると、方向転換ロッド410の他端が、接続ロッド420にヒンジ接続されている一端周りに揺動することで、バルブプラグ200を取付ブラケット500内で内槽の軸線と平行な方向に運動させる。
詳細には、接続ロッド420の右端は接続溝を有し、方向転換ロッド410の下端は前記接続溝内に設けられて接続ロッド420にヒンジ接続される。
本実施例の更なる方案において、接続フレーム520は、バルブプラグ200を取り付けるための案内部521と、排水口101の下方に位置してベース510と案内部521を接続する接続部522を含む。槽底100が存在する平面上における接続部522の延伸方向の垂直投影は、槽底100が存在する平面上における接続ロッド420の延伸方向の垂直投影と重なり合う。
更に、接続ロッド420は、一端が遠心スライダ300に接続されており、且つ、槽底100の径方向に沿って外側から内側に向かって延伸し、方向転換ロッド410にヒンジ接続されている。また、遠心スライダ300と内槽の軸線との間の距離を、バルブプラグ200と内槽の軸線との距離よりも大きくする。即ち、遠心スライダ300の方が大きな回転半径を有することで、いっそう大きな遠心力を提供可能となる。槽底100の径方向に沿って延伸する接続ロッド420を遠心スライダ300と方向転換ロッド410の間に接続することで、遠心スライダ300とバルブプラグ200の間の伝動を実現可能となる。
本実施例において、接続部522は、垂直方向において接続ロッド420と内槽の槽底100の間に位置しており、接続ロッド420は接続部522と同一方向に延伸している。これにより、上下に重なり合う構造が形成されるため、排水口101の下方における排水水流への妨害が減少し、構造がシンプルとなる。
本実施例の好ましい方案において、ベース510は、槽底100のうち排水口101の外周に位置する部分に接続され、案内部521は排水口101の内部又は排水口101の下方に位置する。槽底100のうち排水口101の外周に位置する部分は、槽底100の下方に向かって突出している。また、接続部522の上面は、両端から中央部に向かうほど高さが低下する陥凹曲面となっている。
本実施例において、バルブプラグ200は内槽の内部に設けられ、上から下に向かって槽底100の排水口101を閉塞する。また、排水口101の外周における槽底100の一部が、上から下に向かうほど直径が小さくなる錐面を形成している。これにより、バルブプラグ200が排水口101を閉塞する際に、錐面構造がバルブプラグ200といっそう良好に連携可能となるため、更に確実な密封効果が提供される。
ベース510と案内部521の設置位置により、接続部522は排水口101の外周から排水口101の中心に近接する箇所まで延伸する。また、接続部522の中央部分は、槽底100における下方に向かって突出する錐面構造の存在領域を通過する。接続部522の上面を両端から中央部に向かうほど高さが低下する陥凹曲面とすることで、上記の突出する錐面構造を有効に回避可能となるため、取付ブラケット500を槽底100にいっそう密着させて取り付けられる。これにより、槽底100と遠心排水装置の取り付け構造がいっそうコンパクトになり、内槽の下方スペースに対する占有が減少する。
更に好ましくは、接続部522の下面には、接続ロッド420と同一方向に延伸する凹溝5221が設けられ、接続ロッド420の一部が凹溝5221内に設けられる。上記のように設ければ、垂直方向において接続部522を接続ロッド420にいっそう密着させて、遠心排水装置の全体的な構造設計をいっそうコンパクトにし、全体の体積を減少させることが可能となる。これにより、内槽の下方スペースに対する占有が更に減少する。
本実施例の更なる方案において、ベース510は、排水口101の外周に間隔を置いて2つ設けられ、内槽の槽底100に接続される固定部511と、2つの固定部511を接続するための中継部512を含む。
接続部522の両端は、中継部512と案内部521にそれぞれ接続される。
好ましくは、固定部511には取付孔5111が開設されている。
本実施例において、取付ブラケット500は、固定部511を介して内槽の槽底100に接続される。組み立て時には、ネジを固定部511の取付孔5111に挿通することで、取付ブラケット500を内槽の槽底100に固定可能である。また、案内部521は、固定部511に対し浮くように設けられる。固定部511を2つとし、好ましくは案内部521に対し対称とすることで、取付ブラケット500の固定効果がより良好となり、構造が更に堅固となる。
本実施例の更なる方案において、排水口101は円形となっている。また、中継部512は、案内部521の存在する側に向かって、排水口101と同一円心の弧状の辺縁を有している。且つ、前記弧状の辺縁に対応する半径は排水口101の半径よりも大きい。上記の弧状の辺縁を設けることで、中継部512が排水口101の下方の面積を回避可能となるため、中継部512による排水水流の妨害が防止され、排水効率への影響が回避される。
本実施例の具体的方案において、案内部521は中空の摺動路を有する。また、バルブプラグ200は、内槽の内部に設けられ、排水口101を閉塞/開放するために用いられる密封カバー201と、下端が摺動可能に案内部521の中空の摺動路内に設けられるとともに方向転換ロッド410にヒンジ接続され、上端が案内部521から伸出して密封カバー201に固定的に接続される支持ロッド202、を含む。
好ましくは、密封カバー201の外周の下側にはガスケット203が固定的に設けられる。バルブプラグ200が排水口101を閉塞するときに、ガスケット203は、槽底100の内側における排水口101の外周に密封状に密着することで、より良好な密封効果を奏する。
密封カバー201は内槽の内部に位置し、上から下に向かって排水口101を閉塞する。よって、内槽内に水が貯えられているときには、水圧が密封カバー201の上面に作用することで補助的な密封力も提供され得るため、密封効果がより良好となる。また、案内部521は、支持ロッド202の水平方向の運動を規制可能なため、方向転換ロッド410によって、遠心スライダ300の水平運動がバルブプラグ200の垂直方向の運動に有効に変換される。
本実施例において、方向転換ロッド410の下端は排水口101の下方に位置し、接続ロッド420に伴われて槽底100の径方向に沿って運動する。また、方向転換ロッド410の上端は、排水口101から内槽の内部に伸入して支持ロッド202に接続されており、支持ロッド202を介して密封カバー201を上下に運動させ、排水口101を開放/閉塞させる。
更に、案内部521の右側には、垂直に延伸し且つ下端が開口した退避溝5211が備わっている。方向転換ロッド410が揺動して支持ロッド202を運動させるときに、密封カバー201が排水口101を閉塞する際には、方向転換ロッド410の下半部が退避溝5211を通過して案内部521から伸出する。また、支持ロッド202の下端には開口した取付溝が備わっている。方向転換ロッド410の上端は、前記取付溝に挿入されて支持ロッド202にヒンジ接続される。
本実施例の更なる方案において、遠心スライダ300は、内槽の軸線と垂直なプレート状構造となっている。プレート状構造の遠心スライダ300は、槽底100の周方向に沿って延伸し、一定の長さを有している。
好ましくは、遠心スライダ300は槽底100の外周に近接して設けられる。
パルセータ洗濯機の場合には、達し得る最高回転速度に制約があるため、遠心スライダ300によって排水口101を十分に開放する遠心力を提供するには、遠心スライダ300の質量を増大させる必要がある。即ち、より体積の大きな遠心スライダ300を遠心排水装置に採用する必要がある。
本実施例の方案では、遠心スライダ300をプレート状構造としているため、内槽の槽底100に可能な限り密着させて取り付けることができ、内槽の下方スペースに対する占有が減少する。且つ、遠心スライダ300の敷設面積を増大させることで、即ち、槽底100の周方向に沿う延伸長さを大きくして体積を増大させることで、より大きな質量を持たせることができる。これにより、遠心スライダ300の質量を増大させるために内槽の下方スペースを余分に占有することなく、提供可能な遠心力を増大させられる。また、遠心スライダ300を槽底100の外周に近接させて設ければ、回転半径を増大させられるほか、より大きな取り付けスペースを提供可能となるため、遠心スライダ300の敷設面積を増大させるのに都合がよい。
更に、プレート状構造の遠心スライダ300における内槽の軸線に面する辺縁には、陥凹した切欠き311が設けられている。遠心スライダ300が内槽の軸線に近接する位置にあるとき、即ち、遠心スライダ300が遠心力の作用を受けておらず、バルブプラグ200が排水口101を閉塞する位置にあるとき、取付ブラケット500は切欠き311内に適合的に設けられる。
上記の方案では、取付ブラケット500が槽底100の下方において占有する領域と、遠心スライダ300が内槽の軸線と近接する位置にあるときに槽底100の下方において占有する領域に重なりが存在する。そこで、切欠き311を設ければ、槽底100の下面に固定されている取付ブラケット500を回避可能となるため、遠心スライダ300を取付ブラケット500よりも低くすることなく、槽底100の下面に可能な限り密着させて取り付け可能となる。これにより、遠心排水装置が内槽の下方において占有するスペースの垂直方向の高さを小さくできるため、構造がいっそうコンパクトになる。
本実施例において、洗濯機の内槽は、洗浄/すすぎ過程で独立して水を貯えることが可能である。また、内槽の槽底100に取り付けられる遠心排水装置によって内槽の排水機能が実現される。遠心排水装置の構造設計により、排水口101の下方に位置する部分、即ち、取付ブラケット500の接続部522及び方向転換伝動機構における接続ロッド420のそれぞれの延伸方向は、槽底100の存在する平面に重なり合う垂直投影を有する。これにより、排水口101の下方の面積に対する占有を減少させることができ、排水水流に対する妨害が回避されるため、排水効率が向上する。且つ、接続部522と接続ロッド420は上下に重なり合う構造を形成しており、排水水流への露出面積も小さくなるため、糸屑の引っ掛かりが減少する。そのほか、遠心スライダ300、方向転換伝動機構及び取付ブラケット500の構造を互いに組み合わせることで、いっそうコンパクトに内槽の槽底100に取り付け可能となり、内槽の下方スペースに対する占有が減少するため、内槽の容量増大設計にとって都合がよい。
図11~図19に示すように、本実施例は上記実施例4を更に限定する。前記内槽の槽底100には摺動路600が固定的に取り付けられる。摺動路600には、遠心スライダ300の摺動方向と平行な案内溝601が開設されている。遠心スライダ300には摺動部321が設けられ、摺動部321が摺動可能に案内溝601内に挿設される。
上記の方案において、摺動路600の案内溝601は、遠心スライダ300の摺動部321と連携して、遠心スライダ300の摺動方向を案内する。これにより、遠心排水装置が内槽に付随して回転する際に、遠心スライダ300が安定的に槽底100の径方向に沿って外側へ摺動可能となることで、方向転換ロッド410がより良好にバルブプラグ200を上方に押し開けて排水を行うよう確実に保証される。
具体的に、摺動路600は2つ設けられる。2つの摺動路600の案内溝601は互いに平行であり、遠心スライダ300は2つの摺動路600の間に取り付けられる。2つの摺動路600を設け、遠心スライダ300における槽底100の周方向に沿って延伸する両端とそれぞれ連携して案内することで、遠心スライダ300に対する案内作用がより良好となる。
本実施例の好ましい方案において、遠心スライダ300は、遠心部材本体310と、遠心部材本体310に固定的に接続される摺動部材320を含む。摺動部321は摺動部材320に形成される。摺動部材320は、摺動可能に摺動路600に取り付けられる。
具体的に、より大きな質量を提供して更に大きな遠心力を発生させるために、遠心部材本体310は金属材料からなるが、摺動路600に直接取り付けると、両者の間の摩擦係数が大きくなり、遠心スライダ300の摺動時に大きな摩擦抵抗が発生することで、遠心スライダ300の摺動が妨げられて排水口101を開放できなくなるとの事態が発生する恐れがある。
本実施例では、遠心部材本体310の両端に、摺動路600と連携して摺動するための摺動部材320をそれぞれ設ける。摺動部材320は、摩擦係数を低下可能な材料からなる。例えば、プラスチック製の摺動部材320を選択して、遠心部材本体310の両端に固定してもよい。摺動部材320と摺動路600の間の摩擦係数を小さくすると、遠心スライダ300が受ける滑り摩擦力を減少させられるため、より小さな遠心力の作用で遠心スライダ300の摺動を実現して、排水口101の開放を制御可能となる。
本実施例の更なる方案において、遠心スライダ300と摺動路600の間、具体的には、摺動部材320と摺動路600の間には、更に弾性部材610が取り付けられる。弾性部材610は遠心スライダ300に位置復帰力を付与する。前記位置復帰力の作用方向は、遠心スライダ300が遠心力の作用を受けて摺動する方向とは反対である。
上記の方案において、内槽の回転が一定の回転速度に達すると、遠心スライダ300は遠心力の作用で左方へ摺動する。そして、接続ロッド420及び方向転換ロッド410を介してバルブプラグ200を上方へ押し開け、排水口101を開放して排水する。また、内槽の回転速度が停止するまで次第に低下する過程では、遠心力が徐々に減少する。そして、遠心力が弾性部材610から遠心スライダ300に付与される作用力よりも小さくなると、弾性部材610が遠心スライダ300を右方へ運動させて位置復帰させることで、バルブプラグ200が下方に引っ張られて排水口101を再び閉塞する。
本実施例において、遠心スライダ300には第1当止部322が設けられ、摺動路600には、第1当止部322と対向し且つ間隔を置いて配置される第2当止部602が設けられる。弾性部材610の両端は、それぞれ、第1当止部322と第2当止部602の対向する表面に当止する。遠心スライダ300が槽底100の径方向に沿って外側へ摺動する過程では、第1当止部322と第2当止部602が互いに近接することで、弾性部材610を圧縮し、遠心力とは反対方向の作用力を発生させる。
本実施例における弾性部材610はバネであるが、弾性部材610は、圧縮されたときに弾性力を提供可能な任意の弾性装置としてもよい。
上記の方案では、第1当止部322と第2当止部602との間隔の距離及び弾性部材610の初期長さの設計によって、バルブプラグ200が排水口101を閉塞する位置にあるとき、即ち、遠心スライダ300が槽底100の中心に近接する位置にあるときに、弾性部材610は圧縮された状態となって一定の予圧縮力を有する。弾性部材610は、前記予圧縮力によって第1当止部322を右方に押し動かす。すると、遠心スライダ300は、接続ロッド420及び方向転換ロッド410を介してバルブプラグ200に対し下方への引張力を付与することで、バルブプラグ200による排水口101の密封を補助する。これにより、密封効果が更に強化される。
本実施例の更なる方案において、遠心スライダ300における摺動路600に面する表面の上下の辺縁は、摺動路600に向かって突出することで第1被覆部324及び第2被覆部325をそれぞれ形成している。第1被覆部324と第2被覆部325の間には挟持溝326が形成され、弾性部材610は挟持溝326の内部に載置される。
第1被覆部324と第2被覆部325を設け、弾性部材610の上下両側から弾性部材610を遮蔽することで、洗濯機の排水時に、排水水流と弾性部材610との接触を一定の度合いで回避可能となる。
特に、金属材質でなる弾性部材610について、弾性部材610が長期にわたり湿った環境に置かれて腐食し、弾性を喪失する結果、遠心スライダ300の位置復帰に使用できなくなるとの事態を回避可能となる。そのほか、弾性部材610に糸屑が引っ掛かり、弾性部材610が有効な変形を生じ得なくなることに伴う弾性の喪失も回避可能となる。上記の構造により、遠心排水装置内部の弾性部材610が簡単には弾性を喪失しないよう保護されて、遠心排水装置の長期的な有効性が保証されるため、洗濯機の使用寿命が延びる。
好ましくは、挟持溝326の深さは、第1被覆部324及び第2被覆部325の両側付近から中央部に向かうほど深くなっており、第1被覆部324と第2被覆部325を接続する陥凹曲面を形成している。本実施例では、円柱状のバネを弾性部材610として採用する。挟持溝326内に弾性部材610の外周面とより良好に密着可能な陥凹曲面を形成して、弾性部材610を挟持溝326内に安定的に保持することで、変位が生じにくくなる。
更に、摺動路600、又は、槽底100の対応位置に設けられる突出構造によって挟持溝326の開口を遮蔽することで、弾性部材610の外周側を完全に被覆してもよい。これにより、排水水流が弾性部材610に接触する可能性が更に減少するとともに、弾性部材610が挟持溝326から抜け落ちないようにも保証される。
本実施例における弾性部材610の両端は、それぞれ、遠心スライダ300の第1当止部322及び摺動路600の第2当止部602に当止する。具体的に、挟持溝326の一端は閉塞するよう設けられて第1当止部322を形成しており、挟持溝326の他端は開放するよう設けられる。摺動路600の第2当止部602は、挟持溝326の開放されている一端を閉塞することで、弾性部材610を挟持溝326の内部に位置させるとともに、両端を第1当止部322及び第2当止部602にそれぞれ当止させる。
更に、摺動路600は、槽底100に接続される摺動路固定部603を有する。摺動路固定部603には孔が開設されている。ネジを摺動路固定部603に挿通することで、摺動路固定部603と内槽の槽底100の固定が実現される。また、摺動路固定部603の厚さを調整し、挟持溝326の開口を遮蔽可能とすることで、弾性部材610の外周側を完全に被覆する。
摺動路固定部603のうち遠心スライダ300に面する表面の下縁は、遠心スライダ300に向かって突出して支持部604を形成している。また、第2当止部602は、摺動路固定部603のうち遠心スライダ300に面する表面から突出している。第2当止部602の下面は支持部604の上面と間隔を置いて設けられ、これらの間に、遠心スライダ300の摺動部321と連携して遠心スライダ300の摺動に対する案内作用を実現する案内溝601が形成される。
本実施例の遠心スライダ300において、摺動部321と第2被覆部325は遠心スライダ300に設けられる同一構造である。当該構造は、摺動路600の案内溝601と連携して、遠心スライダ300に対する案内を実現する一方、弾性部材610の下側面を遮蔽するためにも使用可能であり、第1被覆部324と連携して、弾性部材610と排水水流との接触を減少させる。同一構造で2種類の作用及び効果を実現することで、遠心スライダ300の構造を簡略化し得るとともに、遠心排水装置の構造全体をいっそうコンパクトにできる。
具体的に、遠心スライダ300における遠心部材本体310は、十分な遠心力を発生可能な質量を提供するためにのみ用いられる。遠心スライダ300と摺動路600との連携・取り付け構造は、いずれも摺動部材320に形成される。詳細には、遠心部材本体310は、槽底100の周方向に沿って一定の長さだけ延伸している。摺動部材320は、遠心部材本体310の長さ方向の両端に設けられる。第1被覆部324、第2被覆部325(即ち、摺動部321)及び第1当止部322は、いずれも摺動部材320により形成される。
本実施例の更なる方案において、摺動部321のうち内槽の軸線に近接する一端の下面は、部分的に突出して位置規制ボス323を形成している。位置規制ボス323は、支持部604のうち内槽の軸線に近接する一端に対向して設けられる。
上記の方案において、位置規制ボス323は、支持部604と連携して遠心スライダ300の摺動可能範囲を規制する。遠心スライダ300は、位置規制ボス323が支持部604の右端に当接するまで摺動すると、それ以上は摺動不可能となる。これにより、遠心スライダ300が摺動により到達可能な最も遠い距離を正確に制御可能となる。また、更に、洗濯機の内部構造を設計する際に、遠心スライダ300の摺動に対して十分な大きさのスペースを正確に確保可能となる。よって、遠心スライダ300が摺動して排水口101を開放する際に、遠心スライダ300と洗濯機の内部構造に擦れ、ひいては衝突が発生するとの事態が回避される。
本実施例において、内槽の槽底100には、遠心スライダ300に対し案内作用を奏する摺動路600が設けられている。遠心スライダ300の摺動部321と摺動路600の案内溝601が連携することで、遠心スライダ300が安定的に槽底100の径方向に沿って摺動し、摺動経路から逸脱しないよう保証可能となる。また、遠心スライダ300と摺動路600の間には弾性部材610が設けられている。これにより、遠心力を受けていないときには、遠心スライダ300を自動的に位置復帰可能とすることで、内槽の排水口101がバルブプラグ200により閉塞された状態に戻す。また、遠心スライダ300に第1被覆部324と第2被覆部325を設けて弾性部材610の上下の両側を遮蔽することで、弾性部材610が簡単には排水水流と接触しないよう保護可能となる。これにより、腐食又は糸屑の引っ掛かりによる弾性部材610の弾性の喪失が回避されるため、遠心排水装置の長期的な有効性を保証可能となり、洗濯機の使用寿命が延びる。
以上の記載は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を何らかの形式に制限するものではない。本発明については好ましい実施例によって上記のように開示したが、本発明を限定するとの主旨ではない。本発明の技術方案を逸脱しない範囲において、当業者が上記で提示した技術内容を用いて実施可能なわずかな変更或いは改変は、同等に変形された等価の実施例であって、いずれも本発明の技術方案の内容を逸脱するものではない。また、本発明の技術的本質に基づいて上記の実施例に加えられる何らかの簡単な修正、同等の変形及び改変は、いずれも本発明の方案の範囲に属する。
100 槽底
101 排水口
200 バルブプラグ
201 密封カバー
202 支持ロッド
203 ガスケット
300 遠心スライダ
310 遠心部材本体
311 切欠き
320 摺動部材
321 摺動部
322 第1当止部
323 位置規制ボス
324 第1被覆部
325 第2被覆部
326 挟持溝
410 方向転換ロッド
420 接続ロッド
500 取付ブラケット
510 ベース
511 固定部
512 中継部
520 接続フレーム
521 案内部
5211 退避溝
522 接続部
5221 凹溝
600 摺動路
601 案内溝
602 第2当止部
603 摺動路固定部
604 支持部
610 弾性部材
700 フランジ
710 取付口
711 第1辺縁
712 第2辺縁
713 丸角
720 第1取付部
721 第1取付孔
730 排水回避口
740 第2取付部
741 第2取付孔
751 中央領域
752 外周領域
753 中継面
754 垂直接平面

Claims (20)

  1. フランジ及び遠心排水装置を含む内槽フランジ組立体において、
    前記フランジには取付部が設けられ、前記遠心排水装置は、
    前記取付部に取り付けられ、遠心力の作用を受けてフランジに対し相対的に摺動する遠心スライダと、
    遠心スライダに伴われてフランジに対し相対的に運動するバルブプラグと、
    遠心スライダの摺動方向に沿って一定の延伸長さを有し、遠心スライダが遠心力の作用を受けて摺動する方向とは反対方向の位置復帰力を遠心スライダに付与し、外周側が遠心スライダ及び/又は取付部により完全に被覆される弾性部材、を含むことを特徴とする内槽フランジ組立体。
  2. 前記遠心スライダは、前記取付部と対向し且つ間隔を置いて設けられる表面を有し、前記弾性部材は、遠心スライダと取付部の対向する表面の間に取り付けられ、
    前記遠心スライダ及び/又は取付部には、弾性部材の上方に位置する第1被覆部と、弾性部材の下方に位置する第2被覆部が形成され、
    前記第1被覆部、第2被覆部、及び遠心スライダと取付部の対向する表面が弾性部材の外周側を完全に被覆することを特徴とする請求項1に記載の内槽フランジ組立体。
  3. 前記遠心スライダのうち取付部に面する表面は、部分的に取付部に向かって突出して第1被覆部及び第2被覆部を形成し、前記第1被覆部と第2被覆部の間には開口を有する挟持溝が形成され、前記弾性部材は前記挟持溝の内部に載置され、前記挟持溝の開口は取付部により閉塞され、
    好ましくは、前記挟持溝の深さは、第1被覆部及び第2被覆部の両側付近から中央部に向かうほど深くなっており、第1被覆部と第2被覆部を接続する陥凹曲面を形成していることを特徴とする請求項2に記載の内槽フランジ組立体。
  4. 前記フランジの取付部は、少なくとも一部が前記挟持溝の内部に位置することを特徴とする請求項3に記載の内槽フランジ組立体。
  5. 前記フランジの辺縁の一部は陥凹して取付口を形成しており、前記遠心スライダは前記取付口内に適合的に取り付けられ、前記フランジのうち取付口の外周に位置する部分の領域が前記取付部を形成しており、
    好ましくは、前記取付口は、フランジの周方向に沿って延伸し、一定の長さを有しており、前記取付部は2つ設けられ、それぞれ、取付口の長さの延伸方向における両端外側に位置し、2つの取付部における対向して設けられる辺縁は互いに平行であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の内槽フランジ組立体。
  6. 前記取付部には摺動路が固定的に取り付けられ、前記遠心スライダには第1当止部が設けられ、前記摺動路は、前記第1当止部と対向し且つ間隔を置いて設けられる第2当止部を有し、前記弾性部材の両端は、それぞれ、前記第1当止部と第2当止部の対向する表面に当止することを特徴とする請求項5に記載の内槽フランジ組立体。
  7. 前記遠心スライダのうち取付部に面する表面には陥凹する挟持溝が設けられ、前記挟持溝は弾性部材の長さ方向に沿って延設され、前記弾性部材は前記挟持溝内に設けられ、
    前記挟持溝の一端は閉塞するよう設けられて第1当止部を形成しており、挟持溝の他端は開放するよう設けられ、前記摺動路の第2当止部は、前記挟持溝の開放されている一端を閉塞することを特徴とする請求項6に記載の内槽フランジ組立体。
  8. 前記摺動路には案内溝が開設されており、前記遠心スライダには、遠心スライダの摺動方向に沿って延伸する摺動部が設けられ、前記摺動部は摺動可能に前記案内溝内に挿設され、
    好ましくは、前記摺動路は取付部の下面に接続される摺動路固定部を有し、前記摺動路固定部のうち取付口の内側に面する表面の下縁は、取付口の内部に向かって突出して支持部を形成しており、
    前記第2当止部は、摺動路固定部のうち取付口の内側に面する表面から突出しており、第2当止部の下面は支持部の上面と間隔を置いて設けられ、これらの間に前記案内溝が形成されることを特徴とする請求項6に記載の内槽フランジ組立体。
  9. 前記摺動部のうちフランジの中心軸線に近接する一端の下面は、部分的に突出して位置規制ボスを形成しており、前記位置規制ボスは、支持部のうちフランジの中心軸線に近接する一端に対向して設けられることを特徴とする請求項8に記載の内槽フランジ組立体。
  10. 内槽を含み、前記内槽に排水口が開設されている洗濯機において、
    更に、請求項1~9のいずれか1項に記載の内槽フランジ組立体を含み、前記フランジは内槽の槽底と同軸に設けられるとともに、内槽の槽底に固定的に取り付けられ、
    洗浄/すすぎ過程では、弾性部材の位置復帰力の作用を受けて、遠心スライダがバルブプラグを動かし、排水口を閉塞することで、洗浄/すすぎ過程で内槽に独立して水を貯えさせ、排水過程では、遠心スライダが、遠心力の作用を受けて弾性部材の位置復帰力に抗し、フランジの径方向に沿って外側へ運動することで、バルブプラグを動かして排水口を開放し、排水を行うことを特徴とする洗濯機。
  11. 内槽及び遠心排水装置を含み、内槽の槽底に排水口が開設されている洗濯機において、
    前記遠心排水装置は、
    取付ブラケットと、
    相対運動可能に取付ブラケットに取り付けられ、洗浄/すすぎ過程で排水口を閉塞して内槽に独立して水を貯えさせるバルブプラグと、
    遠心力の作用を受けて内槽の槽底に対し相対的に摺動する遠心スライダと、
    バルブプラグと遠心スライダを接続し、槽底の径方向に沿う遠心スライダの摺動を、内槽の軸線と平行な方向に沿うバルブプラグの運動に変換することで排水口を開放する方向転換伝動機構、を含み、
    前記取付ブラケットは、
    内槽の槽底に接続されるベースと、
    ベースとバルブプラグを接続する接続フレームであって、槽底が存在する平面上における接続フレームの延伸方向の垂直投影が、槽底が存在する平面上における方向転換伝動機構の延伸方向の垂直投影と重なり合う接続フレーム、を含むことを特徴とする洗濯機。
  12. 前記方向転換伝動機構は、
    内槽の下方に設けられ、一端が前記遠心スライダに接続されて遠心スライダに付随して運動する接続ロッドと、
    一端が接続ロッドの他端にヒンジ接続されており、接続ロッドに伴われて遠心スライダと同一方向に運動し、他端が前記バルブプラグにヒンジ接続されており、バルブプラグを内槽の軸線と平行な方向に運動させる方向転換ロッド、を含み、
    槽底が存在する平面上における前記接続ロッドの延伸方向の垂直投影は、槽底が存在する平面上における接続フレームの延伸方向の垂直投影と重なり合い、
    好ましくは、前記接続ロッドは、槽底の径方向に沿って延設されることを特徴とする請求項11に記載の洗濯機。
  13. 前記接続フレームは、
    バルブプラグを取り付けるための案内部と、
    排水口の下方に位置して前記ベースと案内部を接続する接続部であって、槽底が存在する平面上における接続部の延伸方向の垂直投影が、槽底が存在する平面上における接続ロッドの延伸方向の垂直投影と重なり合う接続部、を含むことを特徴とする請求項12に記載の洗濯機。
  14. 前記接続部は、垂直方向において接続ロッドと内槽の槽底の間に位置しており、
    好ましくは、前記ベースは、槽底のうち排水口の外周に位置する部分に接続され、前記案内部は排水口の内部又は排水口の下方に位置し、前記槽底のうち排水口の外周に位置する部分は槽底の下方に向かって突出しており、前記接続部の上面は、両端から中央部に向かうほど高さが低下する陥凹曲面となっていることを特徴とする請求項13に記載の洗濯機。
  15. 前記ベースは、
    排水口の外周に間隔を置いて2つ設けられ、内槽の槽底に接続される固定部と、
    2つの前記固定部を接続するための中継部、を含み、
    前記接続部の両端は、前記中継部と案内部にそれぞれ接続され、
    好ましくは、前記固定部には取付孔が開設されていることを特徴とする請求項14に記載の洗濯機。
  16. 前記排水口は円形であり、前記中継部は、案内部の存在する側に向かって、前記排水口と同一円心の弧状の辺縁を有しており、且つ、前記弧状の辺縁に対応する半径は排水口の半径よりも大きいことを特徴とする請求項15に記載の洗濯機。
  17. 前記案内部は中空の摺動路を有し、前記バルブプラグは、
    内槽の内部に設けられ、排水口を閉塞/開放するために用いられる密封カバーと、
    一端が相対運動可能に前記案内部の中空の摺動路内に設けられるとともに方向転換ロッドにヒンジ接続され、他端が案内部から伸出して密封カバーに固定的に接続される支持ロッド、を含むことを特徴とする請求項13~16のいずれか1項に記載の洗濯機。
  18. 前記方向転換ロッドの一端は排水口の下方に位置しており、接続ロッドに伴われて槽底の径方向に沿って運動し、方向転換ロッドの他端は、排水口から内槽の内部に伸入して支持ロッドに接続されており、支持ロッドを介して密封カバーを上下に運動させ、排水口を開放/閉塞させることを特徴とする請求項17に記載の洗濯機。
  19. 前記遠心スライダは、内槽の軸線と垂直なプレート状構造となっており、プレート状構造の遠心スライダは、槽底の周方向に沿って延伸し、一定の長さを有しており、
    好ましくは、前記遠心スライダは槽底の外周に近接して設けられることを特徴とする請求項11~18のいずれか1項に記載の洗濯機。
  20. 前記内槽の槽底には摺動路が固定的に取り付けられ、前記摺動路には、遠心スライダの摺動方向と平行な案内溝が開設されており、前記遠心スライダには摺動部が設けられ、前記摺動部は摺動可能に前記案内溝内に挿設され、
    好ましくは、前記遠心スライダと摺動路の間には弾性部材が更に取り付けられ、前記弾性部材は遠心スライダに位置復帰力を付与し、前記位置復帰力の作用方向は、遠心スライダが遠心力の作用を受けて摺動する方向とは反対であり、
    好ましくは、前記摺動路は2つ設けられ、2つの摺動路の案内溝は互いに平行であり、前記遠心スライダは2つの摺動路の間に取り付けられることを特徴とする請求項11~19のいずれか1項に記載の洗濯機。
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