JP2024520658A - 自動食器洗いサイクルのための添加剤、アルミニウムの腐食を防止する組成物、その使用及び方法 - Google Patents

Abstract

【課題】アルミニウム及びアルミニウム合金を保護する利益をもたらす、自動食器洗浄機で使用するための組成物を提供する。【解決手段】本発明は、ケイ酸塩源及び環含有有機酸を含む食器洗い添加剤組成物又は洗剤組成物に関し、添加剤組成物は、２０ｍｇ～５０００ｍｇの間のケイ酸塩源及び／又は５０ｍｇ～１０，０００ｍｇの間の環含有有機酸化合物を含み、この組成物は、１部のケイ酸塩源対４部の環含有有機酸化合物及び４部のケイ酸塩源対１部の環含有有機酸化合物の間の比を含む。この組成物は、アルミニウム及びアルミニウム合金を保護する利益をもたらす。本発明は、本組成物を含有するパッケージ及びデバイス、並びに本組成物を使用する自動食器洗浄機での食器洗浄の方法にさらに関する。【選択図】なし

Description

本発明は、食器洗い用途に使用するための組成物に関する。特に、本発明は、アルミニウム及びアルミニウム合金を保護する利益をもたらす、自動食器洗浄機で使用するための組成物に関する。本発明は、自動食器洗浄機の洗浄サイクルにおけるアルミニウムの腐食を防止する方法にさらに関する。

アルミニウム及びその合金は、工業用及び家庭用台所用品の部品に一般的に使用されており、例えば鍋、フライパン、カトラリー、換気扇フードのグリーストラップ、ガーリックプレス、おろし金、及び缶切りなどの器具が挙げられる。鍋及びフライパンに使用されるネジ及びリベットも、アルミニウム又はアルミニウムの合金で作られていることが多い。
自動食器洗浄機のｐＨは、典型的にはｐＨ８．５より大きく、ｐＨ１０を超えることさえあり得る。このようなアルカリ性条件下では、アルミニウム及びその合金は腐食を受けやすい。アルミニウム腐食の顕著な影響の１つが「光沢損失」であり、アルミニウム表面に一般的に見られる金属光沢が鈍くなってしまう。さらなる影響は、灰色若しくは黒色に変色するか、又は台所用品のアルミニウム部品が虹色に変色することである。食器洗浄機のユーザーは、ほんの数回の食器洗いサイクル後に、アルミニウム及びアルミニウム合金の部品の光沢損失及び変色に気づくことが多く、これが、アルカリ性条件がアルミニウム部品に及ぼす腐食作用である。
頻繁に洗浄した後には、アルミニウム及びアルミニウム合金の腐食がひどくなり、これらの部品が溶解するか、又はかなり弱くなり始める場合があり、すなわち、部品が質量の損失を示す。これは、影響を受ける部品が、例えば鍋又はフライパンに取っ手を取り付けるためのネジ又はリベットである場合に最も顕著となる。結果として、使用中に鍋又はフライパンの取っ手が鍋又はフライパンの残りの部分から外れてしまい、鍋又はフライパンの中身がユーザー及び床にこぼれてしまうことがある。鍋又はフライパンが高温又は沸騰した液体を収容するのに使用される場合、これはユーザー又はユーザーの近くにいる他の人にとって非常に危険である。

さらに、アルミニウム部品の腐食により、鋭利な端部が残り、影響を受けた台所用品のユーザーが不注意に怪我をする可能性がある。
さらに、腐食によって、腐食したアルミニウム部品を有する台所用品を使用して調理された食品に、アルミニウム部品の破片が沈着することがしばしば起こる。これは、意図せず食品と一緒に金属の破片を摂取してしまった人にとって、明らかに危険で不快なことである。
長年、食器洗浄機用洗剤組成物の多くはリン酸塩ベースであった。しかしながら、このような組成物に関連する環境への悪影響のため、２０１７年以降、米国を含む多くの国々及び欧州連合では、リン酸塩ベース洗剤の使用が禁止、又は少なくとも厳しく制限されている。グルタミン酸Ｎ，Ｎ－二酢酸（ＧＬＤＡ）及びメチルグリシン二酢酸（ＭＧＤＡ）ベース洗剤は、洗浄効果の点ではリン酸塩ベース洗剤のリン酸塩を含まない満足な代替物と考えられているが、アルミニウム腐食の程度は、リン酸塩を含まない洗剤を使用した場合、従来使用されていたリン酸塩ベース洗剤と比較してはるかに大きい。したがって、リン酸塩を含まない洗剤の使用が法的に義務付けられて以来、台所用品におけるアルミニウム及びアルミニウム合金の腐食の問題が増加している。

アルカリ性条件下でアルミニウム表面に有害な影響を有しない洗剤組成物の製造が試みられてきた。しかしながら、例えば米国特許出願公開第２００８／０１０８５３９号に開示されているようなこのような組成物は、満足な洗浄効果を維持しながらアルミニウム表面の腐食を防ぐために、リン酸塩ベース化合物に依存している。

例えば国際公開第２０１４０２７１８１号に記載されているように、直鎖有機酸化合物、及びアルミニウム保護効果をもたらすケイ酸塩源を添加することが公知であり、メチルグリシン二酢酸（ＭＧＤＡ）（他の直鎖酸の中でも）がケイ酸塩と混合されている。「直鎖有機酸」とは、有機酸化合物中で環を形成するように連結する１種又は複数の一連の原子を含まない有機酸を意味する。しかしながら、このような組成物の保護効果は限られている。
本発明の実施形態は、これらの欠点又は他の欠点を改善すること、並びに／又はさらなる洗剤成分を含む組成物において、あらゆる洗剤成分の満足な洗浄性能を可能にしながらも、アルミニウム及びアルミニウム合金を腐食から保護する改良された組成物を提供することを目的とする。
本発明の実施形態の目的は、本明細書に明示的に開示されているか否かにかかわらず、従来技術の少なくとも１つの問題を克服又は軽減することである。

本発明の第１の態様によれば、自動食器洗いサイクルのための添加剤組成物であって、ケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物を含み、２０ｍｇ～５０００ｍｇの間のケイ酸塩源及び／又は５０ｍｇ～１０，０００ｍｇの間の環含有有機酸化合物を含み、１部のケイ酸塩源対４部の環含有有機酸化合物及び４部のケイ酸塩源対１部の環含有有機酸化合物の間の比を含む、添加剤組成物が提供される。
したがって、添加剤組成物は、自動食器洗浄機の食器洗いサイクルのいずれの段階においても有用である。この明細書では、「食器洗いサイクル」という用語は、主洗浄、及び予備洗浄のすすぎ段階、中間段階、及びあらゆる追加の洗浄又はすすぎ段階を含む、食器洗い操作全体を意味する。

ケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物を含む組成物を提供することにより、有利には、食器洗浄機、特に自動食器洗浄機で使用される場合に、アルミニウム及びアルミニウム合金部品の保護が強化される。本発明組成物は、最新技術の食器洗浄機用洗剤、添加剤若しくはすすぎ助剤における追加の添加剤成分として使用するか、又は別個の製品として使用するか、又は食器洗い洗浄サイクルのあらゆるステップにおいて１回又は複数回適用することができ、例えば、本発明組成物を予備洗浄段階で投与し、続いて主洗浄サイクルにおいて最新技術の洗剤組成物を添加することができる。本発明の添加剤組成物はまた、食器洗いサイクルの１つ若しくは複数の段階中に連続的に、例えば、ゆっくり溶解する供給源からの定常放出として、又は１つ若しくは複数の食器洗いサイクルの段階中に添加剤組成物を連続的に若しくは定められた時間間隔で投与するように配置されたガジェット（ｇａｄｇｅｔ）からの定常放出として放出されてもよい。
驚くべきことに、環含有有機酸化合物及びケイ酸塩源の組み合わせは、直鎖有機酸化合物及びケイ酸塩源の組み合わせと比較して、アルミニウム及びその合金の保護を強化することが判明した。

有益なことに、このことは、アルミニウム又はアルミニウム合金で作られた台所用品の部品が腐食を著しく受けにくく、したがって、本発明の洗剤組成物を使用して洗浄した場合、アルミニウム及びアルミニウム合金の部品の質量の損失がないか、又は少なくとも実質的に少ないことを意味する。
さらに、ケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物を含む添加剤組成物を提供することにより、食器洗いサイクル中に台所用品が示す光沢損失が著しく低減する。したがって、新しいアルミニウム及び研磨されたアルミニウムの表面に一般に見られる金属光沢は、ケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物を含む添加剤組成物を利用せずに洗浄した場合よりも、はるかに長くその光沢が維持される。

有利には、ケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物を含む添加剤組成物を提供することにより、台所用品のアルミニウム部品の変色又は虹色が著しく低減する。
有利には、第１の態様による本発明は、リン酸塩を含まない洗剤の一部として又はそれに加えて使用することができる添加剤組成物を提供し、この添加剤組成物は、従来使用されていたリン酸塩ベース洗剤と十分に同等な洗浄性能を維持し、アルミニウム及びアルミニウム合金部品の腐食を防止する。
さらに有利には、ケイ酸塩源及び環含有有機酸の組み合わせは相乗効果を示し、それによりアルミニウム腐食の３つの要因（すなわち、質量損失、変色及び光沢損失）の各々が、追加成分としてケイ酸塩源のみを含み得る、有機酸のみを含み得る、又はケイ酸塩源も有機酸も含み得ない従来の洗剤組成物と比較して著しく低減する。
ケイ酸塩源は、アルカリ金属ケイ酸塩、又は／及び食器洗い工程中に十分な量のケイ酸塩を供給する他のあらゆる供給源、例えば、非晶質シリカ、コロイド状シリカ、シリカのエステル及び水溶性ガラス、又はそれらのあらゆる組み合わせからなる群より選択される材料であってもよい。

ケイ酸塩源をアルカリ金属ケイ酸塩として提供することは、有利には、ケイ酸塩源が天然に存在する材料から得られることを意味する。有利には、天然に存在する材料を使用することで、洗剤組成物のエコロジカルフットプリントが大幅に減少する。
好ましくは、ケイ酸塩源はケイ酸ナトリウムである。「ケイ酸ナトリウム」とは、式Ｎａ_2xＳｉ_yＯ_2y+x又は（Ｎａ₂Ｏ）_x・（ＳｉＯ₂）_yを持つあらゆる化合物を意味することを我々は意図する。このような化合物には、これらに限定されないが、メタケイ酸ナトリウムＮａ₂ＳｉＯ₃、オルトケイ酸ナトリウムＮａ₄ＳｉＯ₄、ピロケイ酸ナトリウムＮａ₆Ｓｉ₂Ｏ₇、又は二ケイ酸二ナトリウムＮａ₂Ｓｉ₂Ｏ₅が含まれ得る。

有益なことに、ケイ酸ナトリウムは、例えば砂、ソーダ及び水の混合物を加熱することによって、天然に存在する材料から得られる。ケイ酸ナトリウムはまた、ソルベイ法を使用して製造されたソーダから得られる。
ケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物は、約１：４～約４：１の質量比で存在する。ケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物は、好ましくは、約１：３．５～約３．５：１、約１：３～約３：１、約１：２．５～約２．５：１、約１：２～約２：１、約１：１．５～約１．５：１、又は約１：１の質量比で存在してもよい。より好ましくは、ケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物は、約１：３～約３：１の質量比で存在してもよい。
ケイ酸塩源は、添加剤組成物中に２０ｍｇ～５０００ｍｇの間、好ましくは５０ｍｇ～３０００ｍｇの間、より好ましくは１００ｍｇ～２０００ｍｇの間の量で存在し、したがって、添加剤組成物が適用される食器洗いサイクル又はその段階の間に、同量が放出され得る。
環含有有機酸は、抗菌作用を有する場合がある。
環含有有機酸化合物は、１種又は複数のＣ₃－Ｃ₉、又はＣ₆－Ｃ₉環含有有機酸、又はそれらの混合物であってもよい。環含有有機酸には、環式化合物、多環式化合物、複素環式化合物、二環式化合物及びスピロ化合物からなる群より選択される環構造が含まれてもよい。環含有有機酸には、シクロブテン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、エチレンオキシド、エチレンイミン、トリメチレンオキシド、フラン、テトラヒドロフラン、チオフェン、ピロール、ピロリジン、ピラン、ピリジン、ピペリジン、イミダゾール、チアゾール、ジオキサン、モルホリン及びピリミジン、又はそれらの組み合わせからなる群より選択される任意に置換された環構造の少なくとも１種が含まれ得る。

いくつかの実施形態では、環含有有機酸化合物には、安息香酸構造又はフラノン構造が含まれてもよい。
好ましい実施形態では、環含有有機酸化合物は、アセチルサリチル酸（２－アセチルオキシ安息香酸）、サリチル酸及びアスコルビン酸（（２Ｒ）－２－［（１Ｓ）－１，２－ジヒドロキシエチル］－３，４－ジヒドロキシ－２Ｈ－フラン－５－オン）、又はそれらのあらゆる塩若しくはエステル；又はそれらのあらゆる混合物からなる群より選択され得る。

有益なことに、これらの酸はいずれも比較的安価に製造される。したがって、本発明組成物の製造は、多くの場合製造するのにコストがかかる複雑な合成化学物質に依存する化合物と比較して、比較的安価である。さらに、アセチルサリチル酸は標準的な食器洗いサイクルで過酢酸及びサリチル酸に分解されるが、これは天然に存在する酸である。したがって、アセチルサリチル酸は好ましいエコロジカルフットプリントを示す。さらに、過酢酸は洗浄を増強するのに役立つことができ、抗菌作用を有し得る。
環含有有機酸化合物は、５０ｍｇ～１００００ｍｇの間、好ましくは７０～７０００ｍｇの間、より好ましくは１００～５０００ｍｇの間の量で存在し、添加剤組成物が適用される食器洗いサイクル又はその段階の間に、同量が放出され得る。
当業者であれば、本明細書で「酸」化合物という用語が使用される場合、これは単一の純粋な酸を必要とするのではなく、それらのあらゆる塩及び／又はそのエステル、並びにそれらのあらゆる混合物（例えば、純粋な酸及び／又は酸性塩と組み合わせた環含有有機酸塩）も使用できることを理解するであろう。
本発明組成物は、酸化防止剤をさらに含んでもよい。
酸化防止剤は、レシチンなどのアミン、又はグルタミン、メチオニン、及びシステインなどのアミノ酸、又はパルミチン酸アスコルビル（ａｓｃｏｒｂｉｌ ｐａｌｍｉｔａｔｅ）、ステアリン酸アスコルビル（ａｓｃｏｒｂｉｌ ｓｔｅａｒａｔｅ）、及びクエン酸トリエチルなどのエステル、又はそれらの混合物であってもよい。

添加剤組成物は、当技術分野で公知のあらゆる形態をとることができる。可能な形態には、粉末、液体、ゲル、又はタブレットが含まれる。本発明組成物は、２種類以上の形態の混合物を含んでもよい。例えば、組成物は、非粉末成分（例えば、ゲル、又は液体、又は水性液体、又はそれらの混合物）及び遊離粉末成分（ｆｒｅｅ ｐｏｗｄｅｒ ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ）を含んでもよい。遊離粉末成分は、圧縮粉末、又は非圧縮粉体、又はそれらの混合物であってもよい。
多区画カプセルは、各区画に異なる部分の組成物を有してもよいか、又は各区画に同じ組成物を有してもよい。異なる区画は、所望により、成分の総量のあらゆる割合を含有してもよい。
カプセルは、タブレット、粉末、ゲル、ペースト、若しくは液体、又はそれらの組み合わせで充填されてもよい。カプセル、特に多区画カプセルには、ポリビニルアルコールフィルムカプセルが含まれてもよい。概して、各区画の最大寸法（フランジを除く）は、８、６、５、又は４ｃｍである。例えば、角丸直方体の区画は、１～５ｃｍ、特に３．５～４．５ｃｍの長さ、１．５～３．５ｃｍ、特に２～３ｃｍの幅、及び１～２．５ｃｍ、特に１～２ｃｍ、例えば１．２５～１．７５ｃｍの高さを有してもよい。
添加剤組成物は、ユニットドーズ製剤であってもよい。

環含有有機酸化合物及びケイ酸塩源は、粉末、結晶、顆粒、若しくはブロックで構成されていてもよいか、又は両成分を含有する顆粒、結晶、又はブロックを形成するように混合されていてもよい。顆粒及び結晶は、０．０１ｍｍ～５ｍｍの間、例えば０．０５ｍｍ～３ｍｍの間、又は０．１ｍｍ～２ｍｍの間の平均直径を有することができる。

本発明の第２の態様によれば、本発明の第１の態様の添加剤組成物を含む洗剤組成物が提供される。

洗剤組成物は、あらゆる好適な洗剤成分を含んでもよく、それらは、ビルダー、界面活性剤、漂白剤、漂白活性化剤、酵素、アルカリ性源、さらなる酸性源、加工助剤、着色剤、香料、消泡剤、ポリマー、泡制御剤、腐食防止剤、防腐剤、又はそれらのあらゆる組み合わせからなる群より選択されてもよい。各種類の洗剤成分の好適な例は、以下の「洗浄活性剤」の見出しの項に列挙されている。
第２の態様による洗剤組成物は、第１の態様による本発明のあらゆる任意の特徴を含んでもよい。
第３の態様によれば、本発明の第１の態様による添加剤組成物又は本発明の第２の態様による洗剤組成物を含有するパッケージ又はデバイスが提供される。
第３の態様によるパッケージ又はデバイスは、第１又は第２の態様による本発明のあらゆる任意の特徴を含んでもよい。
パッケージには、水溶性容器又はカプセルが含まれてもよい。水溶性容器又はカプセルには、ポリビニルアルコールカプセル又は容器、好ましくは熱成形ポリビニルアルコールカプセル又は容器、特に熱成形ポリビニルアルコール多区画カプセル又は容器が含まれてもよい。

水溶性カプセル又は容器には、水溶性フィルムが含まれてもよいか、又は水溶性フィルムであってもよい。水溶性フィルムは、室温で剛性であっても可撓性であってもよい。
好ましくは、水溶性カプセル又は容器には、ポリ（ビニルアルコール）（ＰＶＯＨ）フィルムが含まれているか、又はポリ（ビニルアルコール）（ＰＶＯＨ）フィルムで作られている。ＰＶＯＨフィルムは、部分的又は完全にアルコール化又は加水分解されていてもよく、例えば、４０～１００％、好ましくは７０～９２％、最も好ましくは約８５％～約９２％アルコール化又は加水分解されたポリ酢酸ビニルフィルムであってもよい。加水分解の程度は、ＰＶＯＨが水に溶解し始める温度に影響することが公知である。加水分解率８８％は、冷水（すなわち室温の水）に溶解するフィルムに相当し、加水分解率９２％は温水に溶解するフィルムに相当する。フィルムは、キャスト、インフレーション、又は押し出しフィルムであってもよい。さらに、無延伸、一軸延伸、又は二軸延伸フィルムであってもよい。

ＰＶＯＨフィルムは、熱成形ＰＶＯＨフィルムであってもよい。
水溶性容器は、多区画の水溶性容器であってもよい。多区画水溶性カプセル又は容器には、２つ以上、３つ以上、４つ以上、５つ以上、又は６つ以上の分離した区画が含まれてもよい。各区画は、横並び、同心円状、円の扇形として、又はあらゆる好適なランダムな又は整理されたパターンで配置することができる。カプセル又は容器は、ポケット及びそれを取り囲むフランジを含む第１のＰＶＯＨフィルムと、ポケットのカバーとして貼付され、フランジを覆って密封された第２のＰＶＯＨフィルムを含む場合がある。添加剤組成物又は洗剤組成物は、ポケット内に配置することができる。カプセル又は容器は、１つより多くのポケット、例えば２つ以上、３つ以上、４つ以上、５つ以上、又は６つ以上のポケット、及びそれを取り囲むフランジを含む第１のＰＶＯＨフィルムと、各ポケットのカバーとして貼付され、フランジを覆って密封された第２のＰＶＯＨフィルムを含む場合がある。いくつかの実施形態では、３つ又は４つのポケットがある。

有益なことに、多区画容器はまた、さまざまな形態（すなわち、固体形態、液体形態又はゲル形態）の組成物を異なる区画内に配置することを可能にする。このような容器は、消費者にとって審美的により魅力的である。
添加剤組成物のさまざまな形態は、多区画カプセル又は容器の異なる区画に配置されてもよい。例えば、パッケージには、添加剤組成物の第１の形態が第１の区画に配置され、添加剤組成物の第２の形態が第２の区画に配置される多区画パッケージが含まれてもよい。
いくつかの実施形態では、パッケージには、本発明の第１の態様の添加剤組成物又は本発明の第２の態様の洗剤組成物で充填された少なくとも１つの区画と、少なくとも１種の洗剤成分又は洗剤組成物で充填された少なくとも１つのさらなる区画とを含む多区画カプセル又は容器が含まれる。いくつかの実施形態では、少なくとも１つの区画が、本発明の添加剤組成物で充填され、少なくとも２つのさらなる区画が、異なる洗剤成分又は洗剤組成物で充填される。

添加剤組成物又は洗剤組成物の環含有有機酸化合物及びケイ酸塩源は、他の成分と混合されてもよいし、そこから分離されてもよい。例えば、本発明組成物は、多区画カプセル又は容器の形態をとることができ、環含有有機酸化合物及びケイ酸塩源は、ともに混合されて１つの区画に配置されてもよく、あらゆる任意成分の残りは、１つ又は複数の他の区画に配置されてもよく、環含有有機酸化合物は１つの区画に配置されてもよく、ケイ酸塩源は別の区画に配置されてもよく、他の任意成分の残りは、１つ又は複数の他の区画に配置されてもよいか、又は環含有有機酸化合物及びケイ酸塩は、ともに混合されるか又は別々に配置されてもよく、他の任意成分は２つ以上の区画に配置されてもよい。

他の実施形態では、デバイスは、本発明の添加剤組成物又は洗剤組成物のリザーバと、添加剤組成物又は洗剤組成物が排出される少なくとも１つの分配用開口部とを備える。分配用開口部は、添加剤組成物又は洗剤組成物を連続的に、又は定められた間隔若しくは時間間隔で分配することができるか、又は洗浄サイクルの特定の段階、例えば予備洗浄中及び／若しくは主洗浄中、若しくは主洗浄後に組成物を分配するように配置することができる。

パッケージには、単回使用のためのユニットドーズ形式が含まれてもよい。単一の洗浄サイクルのための用量の場合、本発明のパッケージには、少なくとも１ｇ、２ｇ、３ｇ、４ｇ又は少なくとも５ｇの添加剤組成物又は洗剤組成物、例えば１～５０ｇ、特に５～３０ｇ、特に１０ｇ～２５ｇの間の添加剤組成物又は洗剤組成物が含有されていてもよい。意図した量に達するために、他の成分が充填剤として使用されてもよい。これらの充填剤は、本明細書で上述したようなものであってもよく、硫酸ナトリウムのような粉末、糖のような結晶、水のような液体、又は他の液体などであってもよい。香料又は染料のようなさらなる助剤成分も、このような単回洗浄用量に使用することができる。

パッケージ又はデバイスには、多サイクルパッケージ又はデバイスが含まれてもよく、すなわち、パッケージ又はデバイスは、洗浄の多数サイクルにわたって本発明の添加剤組成物又は洗剤組成物を放出するように構成されてもよく、食器洗浄機に添加して多数サイクルで放置してもよいか、又はサイクルごとに取り除いて交換してもよい。多サイクルパッケージ又はデバイスは、本発明の添加剤組成物又は洗剤組成物の複数の用量を含んでもよい。複数の用量は、例えば、洗浄サイクルごとに１回、洗浄サイクルごとの１段階ごとに１回、又は洗浄サイクルごとの２つ以上の段階で１回など、あらゆる定められた時間に１回分の用量を放出するように手配することができる。多サイクルデバイスは、固体形態の本発明の添加剤組成物又は洗剤組成物のブロックを含んでもよく、このブロックは、使用中に溶解して、各サイクル中の所望の時間にある用量の組成物を放出するように手配される。パッケージ又はデバイスが多サイクルブロック、カプセル、又はガジェットを含む場合、各食器洗いサイクルに対して、アルミニウム保護組成物を提供するために十分な量の本発明組成物を含有する組成物を、例えば１～２０ｇの間で含んでもよい。
以下の洗浄活性剤の部類の１種又は複数は、本発明の添加剤組成物、本発明の洗剤組成物、又は本発明の多区画パッケージ若しくはデバイスのあらゆる区画に配置されたあらゆる洗剤中に、所望により存在してもよい。洗浄活性剤の部類が本発明の添加剤組成物、洗剤組成物、パッケージ又はデバイスに存在する場合、各洗浄活性剤の部類から１種より多くの成分が存在してもよい。

洗浄活性剤
本発明組成物が食器洗い洗剤の一部として使用される可能性がある場合、洗剤の最新技術成分と組み合わせて使用することができる。当業者であれば、本明細書で「洗剤」という用語が使用される場合、これには、食器洗浄機における食器洗い中に適用するために使用されるすすぎ助剤及び他の添加剤組成物も含まれることを理解するであろう。洗剤組成物は、界面活性剤、アルカリ性源、酸性源（特にすすぎ及び庫内洗浄剤用）、ビルダー、酵素、ポリマー、腐食防止剤、漂白剤、ケア剤、及び香料、染料などの他の助剤成分から選択され得る１種又は複数の活性成分を含んでもよい。

ビルダー
洗剤組成物は、当技術分野で公知のあらゆる成分を含んでもよい。洗剤組成物は、ビルダーを含んでもよい。ビルダーは、所望により、リン酸塩含有ビルダー、若しくはリン酸塩を含まないビルダーのいずれか、又はそれぞれの混合物でもよい。米国を含む多くの国々及び欧州連合では、リン酸塩ビルダーが制限されているため、リン酸塩を含まないビルダーが好ましい。洗剤組成物は、第２のビルダー（コビルダー）を含んでもよい。
リン酸塩を含まないビルダーは、１つ又は複数のカルボキシル基を持つ非ポリマー性有機分子を、さらに又は代替として含んでもよい。カルボキシル基を含む有機分子であるビルダー化合物には、クエン酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、乳酸及びそれらの塩が含まれ得る。これらの有機化合物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩を使用してもよく、特に、これに限定されないが、ナトリウム塩が挙げられる。リン酸塩を含まないビルダーは、クエン酸ナトリウムであってもよい。
リン酸塩を含まないコビルダーは、２つのカルボキシル基を含む１種又は複数のポリカルボン酸塩であってもよく、例えば、マロン酸、（エチレンジオキシ）二酢酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロン酸、及びフマル酸の水溶性塩が挙げられる。リン酸塩を含まないコビルダーは、３つのカルボキシル基を含む１種又は複数のポリカルボン酸塩であってもよく、例えば水溶性クエン酸塩が挙げられる。リン酸塩を含まないコビルダーは、１種又は複数のヒドロキシカルボン酸であってもよく、例えばクエン酸が挙げられる。
リン酸塩含有ビルダーが使用される場合、リン酸塩含有ビルダーは、一リン酸塩、二リン酸塩、トリポリリン酸塩若しくはオリゴマーポリリン酸塩、又はそのアルカリ金属塩、特に、これらに限定されないが、そのナトリウム塩、例えばトリポリリン酸ナトリウム（ＳＴＰＰ）のうちの１種又は複数から選択されてもよい。

リン酸塩含有ビルダーの従来の量を使用してもよく、典型的には１５質量％～７０質量％、又は２０質量％～６０質量％、又は２５質量％～５０質量％の範囲である。リン酸塩を含まないビルダーがさらに含まれる場合、リン酸塩を含まないビルダーは、コハク酸塩ベース化合物から選択されてもよい。「コハク酸塩ベース化合物」という用語には、コハク酸ベース化合物が含まれることが意図されており、このような用語は、本明細書では互換的に使用され得る。コハク酸塩ベース化合物の従来の量を使用してもよく、典型的に５質量％～８０質量％、又は１５質量％～７０質量％、又は２０質量％～６０質量％の範囲である。化合物は、単独で使用しても混合物として使用してもよい。

洗剤組成物には、他の好適なビルダー、例えば、グルタミン酸－Ν，Ν－二酢酸（ＧＬＤＡ）、メチルグリシン二酢酸（ＭＧＤＡ）、アスパラギン酸－Ｎ－モノ酢酸（ＡＳＭＡ）、アスパラギン酸－Ｎ，Ｎ－二酢酸（ＡＳＤＡ）、アスパラギン酸－Ｎ－モノプロピオン酸（ＡＳＭＰ）、イミノ二コハク酸（ＩＤＡ）、Ｎ－（２－スルホメチル）アスパラギン酸（ＳＭＡＳ）、Ｎ－（２－スルホエチル）アスパラギン酸（ＳＥＡＳ）、Ｎ－（２－スルホメチル）グルタミン酸（ＳＭＧＬ）、Ｎ－（２－スルホエチル）グルタミン酸（ＳＥＧＬ）、Ｎ－メチルイミノ二酢酸（ＭＩＤＡ）、ａ－アラニン－Ｎ，Ｎ－二酢酸（ａ－ＡＬＤＡ）、β－アラニン－Ｎ，Ｎ－二酢酸（β－ＡＬＤＡ）、セリン－Ｎ，Ｎ－二酢酸（ＳＥＤＡ）、イソセリン－Ｎ，Ｎ－二酢酸（ＩＳＤＡ）、フェニルアラニン－Ｎ，Ｎ－二酢酸（ＰＨＤＡ）、アントラニル酸－Ｎ，Ｎ－二酢酸（ＡＮＤＡ）、スルファニル酸－Ｎ，Ｎ－二酢酸（ＳＬＤＡ）、タウリン－Ｎ，Ｎ－二酢酸（ＴＵＤＡ）及びスルホメチル－Ｎ，Ｎ－二酢酸（ＳＭＤＡ）、イミノコハク酸四ナトリウム、イミノ二コハク酸（ＩＤＳ）及び（ヒドロキシ）イミノ二コハク酸（ＨＩＤＳ）並びにそれらのアルカリ金属塩若しくはアンモニウム塩、又はそれらの混合物が含まれてもよい。

ビルダーには、ポリカルボン酸及びその部分的又は完全に中和された塩、モノマー性ポリカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸及びその塩、リン酸塩及びホスホン酸塩、並びにそれらの混合物のホモポリマー及びコポリマーが含まれてもよい。上記化合物の塩は、アンモニウム塩及び／又はアルカリ金属塩、すなわちリチウム塩、ナトリウム塩、又はカリウム塩であってもよい。

ビルダーは、有機ビルダーでもよい。
洗剤組成物中に存在するビルダーの総量は、少なくとも５質量％、少なくとも１０質量％、少なくとも１５質量％、少なくとも２０質量％、少なくとも２５質量％、少なくとも３０質量％、少なくとも３５質量％、少なくとも４０質量％、少なくとも４５質量％、又は少なくとも５０質量％であってもよい。
洗剤組成物中に存在するビルダーの総量は、最大８０質量％、最大７０質量％、最大６０質量％、最大５０質量％、又は最大４５質量％の量であってもよい。洗剤組成物に使用される実際の量は、使用されるビルダーの性質に依存する場合がある。

界面活性剤
洗剤組成物は、１種又は複数の界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤は、非イオン性、アニオン性、カチオン性、両性又は双性イオン性界面活性剤、又はそれらの好適な混合物のいずれであってもよい。好ましくは、界面活性剤は、非イオン性界面活性剤である。非イオン性界面活性剤は、６～２０個の炭素原子を持つモノヒドロキシアルカノールの反応によって調製されるエトキシル化非イオン性界面活性剤であってもよい。界面活性剤は、アルコール１モル当たり少なくとも１２モル、少なくとも１６モル、少なくとも２０モル、又は少なくとも２５モルのエチレンオキシドを有することができる。非イオン性界面活性剤は、１６～２０個の炭素原子を持つ直鎖脂肪アルコール、及びアルコール１モル当たり少なくとも１２モル、少なくとも１６モル、又は少なくとも２０モルのエチレンオキシドであってもよい。
非イオン性界面活性剤は、界面活性剤分子中にプロピレンオキシド単位をさらに含んでもよい。プロピレンオキシド単位は、非イオン性界面活性剤の全分子量の最大２５質量％、最大２０質量％、又は最大１５質量％を構成することができる。
界面活性剤は、ポリオキシエチレン－ポリオキシプロピレンブロックコポリマー単位をさらに含むエトキシル化モノヒドロキシアルカノールであってもよい。エトキシル化モノヒドロキシアルカノールのアルコール部分は、非イオン性界面活性剤の全分子量の３０質量％超、５０質量％超、又は７０質量％超を構成することができる。非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン及びポリオキシプロピレンのリバースブロックコポリマー（ｒｅｖｅｒｓｅ ｂｌｏｃｋ ｃｏｐｏｌｙｍｅｒ）、並びにトリメチロールプロパンで開始されたポリオキシエチレン及びポリオキシプロピレンのブロックコポリマーを含んでもよい。

非イオン性界面活性剤は、次式：
Ｒ¹Ｏ［ＣＨ₂ＣＨ（ＣＨ₃）Ｏ］Ｘ［ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ］Ｙ［ＣＨ₂ＣＨ（ＯＨ）Ｒ²］
で表される界面活性剤であってもよく、
式中、Ｒ¹は、４～１８個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分岐状の脂肪族炭化水素基又はそれらの混合物を表し、Ｒ²は、２～２６個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分岐状の脂肪族炭化水素残基（ｈｙｄｒｏｃａｒｂｏｎ ｒｅｓｔ）又はそれらの混合物を表し、ｘは、０．５～１．５の間の値であり、ｙは、少なくとも１５の値である。

非イオン性界面活性剤は、次式：
Ｒ¹Ｏ［ＣＨ₂ＣＨ（Ｒ³）Ｏ］Ｘ［ＣＨ₂］ｋＣＨ（ＯＨ）［ＣＨ₂］ｊＯＲ²
の末端キャップ型ポリオキシアルキル化非イオン性界面活性剤であってもよく、
式中、Ｒ¹及びＲ²は、１～３０個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状、飽和又は不飽和の、脂肪族又は芳香族の炭化水素基を表し、Ｒ³は、水素原子、又はメチル基、エチル基、ｎ－プロピル基、ｉｓｏ－プロピル基、ｎ－ブチル基、２－ブチル基、若しくは２－メチル－２－ブチル基を表し、ｘは、１～３０の間の値であり、ｋ及びｊは、１～１２の間の値であり、好ましくは１～５の間であり、より好ましくはｋ＝１及びｊ＝１である。ｘの値が２より大きい場合、上式中の各Ｒ³は、異なっていてもよい。Ｒ¹及びＲ²は、６～２２個の炭素原子、好ましくは８～１８個の炭素原子を有する、好ましくは、直鎖状又は分岐状、飽和又は不飽和の、脂肪族又は芳香族炭化水素基である。Ｒ³基としては、Ｈ、メチル又はエチルが特に好ましい。特に好ましいｘの値は、１～２０の間、好ましくは６～１５の間に含まれる。

上述したように、ｘの値が２より大きい場合、式中の各Ｒ³は、異なっていてもよい。例えば、ｘ＝３の場合、Ｒ³は、エチレンオキシド（ＥＯ）（Ｒ³＝Ｈ）単位でもプロピレンオキシド（ＰＯ）（Ｒ³＝メチル）単位でもよく、あらゆる順序で使用することができ、例えば、（ＰＯ）（ＥＯ）（ＥＯ）、（ＥＯ）（ＰＯ）（ＥＯ）、（ＥＯ）（ＥＯ）（ＰＯ）、（ＥＯ）（ＥＯ）（ＥＯ）、（ＰＯ）（ＥＯ）（ＰＯ）、（ＰＯ）（ＰＯ）（ＥＯ）及び（ＰＯ）（ＰＯ）（ＰＯ）が挙げられる。
洗剤組成物は、アルコキシル化アルコール及びヒドロキシ基含有アルコキシル化アルコールの混合物を含む非イオン性界面活性剤を含んでもよい。
洗剤組成物は、洗剤組成物の全質量に対して、０．１質量％～２０質量％、１質量％～１５質量％、又は２質量％～１０質量％の量の非イオン性界面活性剤を含んでもよい。

酵素
洗剤組成物は、１種又は複数の酵素を含んでもよい。酵素は、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ及びペルオキシダーゼ、又はそれらの混合物を含む群より選択されてもよい。好ましくは、酵素はプロテアーゼ若しくはアミラーゼ、又はそれらの混合物である。有利には、酵素、特に、これらに限定されないが、プロテアーゼ及びアミラーゼは、食器洗い洗剤組成物に好ましい洗浄効果を与えるのに特に効果的である。これらの酵素のあらゆる好適な種類を、所望により使用してもよい。１種より多くの種類を使用してもよい。
洗剤組成物は、洗剤組成物１ｇ当たり少なくとも０．００１ｍｇ、少なくとも０．０１ｍｇ、又は少なくとも０．１ｍｇの活性酵素を含んでもよい。
洗剤組成物は、洗剤組成物１ｇ当たり約１．５～約１０ｍｇ、約１．８～約５ｍｇ、又は約２～約４ｍｇの活性酵素を含んでもよい。

漂白剤
洗剤組成物は、１種又は複数の漂白添加剤又は漂白活性化触媒を含んでもよい。漂白添加剤は、有機過酸、例えば過安息香酸及びペルオキシカルボン酸、例えばフタルイミドペルオキシカプロン酸（ＰＡＰ）であってもよい。有利には、有機過酸は、これらの漂白剤が比較的低温、例えば約３０℃で活性であるため、漂白活性化剤又は触媒を使用する必要がなく、このことは、このような漂白材料が本発明によって好ましいものであることの一因となる。
洗剤組成物は、漂白化合物の性質に応じて、１種又は複数の漂白活性化剤又は漂白触媒を含んでもよい。漂白活性化剤は、テトラアセチルエチレンジアミン（ＴＡＥＤ）であってもよい。漂白触媒は、シュウ酸マンガン、酢酸マンガン、又は二核マンガン錯体であってもよい。
洗剤組成物は、水を含んでもよい。

酸性及びアルカリ性
洗剤組成物は、溶解時に所望のｐＨを得るために、酸性源又はアルカリ性源を含んでもよい。酸性源は、あらゆる酸性化合物であり得、例えばポリカルボン酸、例えばクエン酸が挙げられる。アルカリ性源は、炭酸塩でも炭酸水素塩（アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩など）でもよい。アルカリ性源は、あらゆる塩基性化合物であり得、例えば、強塩基及び弱酸のあらゆる塩が挙げられる。アルカリ性源の非限定的な例としては、水酸化アルカリ、水素化アルカリ、酸化アルカリ、セスキ炭酸アルカリ、炭酸アルカリ、ホウ酸アルカリ、鉱酸のアルカリ塩、アルカリアミン、アルカロイド、又はそれらの混合物が挙げられる。アルカリ性源は、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムであってもよい。アルカリ性源は、洗浄液に約８～約１２、好ましくは約９～約１１．５のｐＨを与えるのに十分な量で存在することができる。洗剤組成物は、組成物の約１質量％～約４０質量％、又は約２質量％～約２０質量％のアルカリ性源を含んでもよい。
アルカリ性源には、一価のイオンの供給源が含まれてもよい。有益なことに、一価のイオンは高いアルカリ性に寄与し、有利には、洗浄溶液のイオン強度を最小限にしか上昇させない。アルカリ性源は、金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムであってもよい。

腐食防止剤
洗剤組成物は、１種又は複数の腐食防止剤を含んでもよい。腐食防止剤は、ガラス及び／又は金属の腐食に対して利益をもたらす可能性があり、この用語は、非鉄金属、特に銀及び銅の変色を防止又は低減することを意図した薬剤を包含する。
洗剤組成物は、多価イオン、例えば亜鉛イオン、ビスマスイオン及び／又はマンガンイオンを含んでもよい。有益なことに、これらの多価イオンは、ガラス及び／又は金属の腐食を抑制する可能性がある。
洗剤組成物は、ポリアルキレンイミン（ｐｏｌｙａｌｋｙｌｅｎｉｍｍｉｎｅ）及び／又はポリクワットのような、ガラス及び／又は金属の腐食を抑制するためのポリマーを含んでもよい。

洗剤組成物は、銀／銅腐食抑制剤として使用するのに好適であることが公知な有機及び無機の酸化還元活性物質を含んでもよい。無機酸化還元活性物質は、亜鉛、ビスマス、マンガン、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、コバルト及びセリウムの塩及び／又はそれらの錯体からなる群より選択される金属塩及び／又は金属錯体であってもよく、金属は、酸化状態ＩＩ、ＩＩＩ、ＩＶ、Ｖ又はＶＩのうちのいずれか１種の酸化状態にある。金属塩及び／又は金属錯体は、ＭｎＳＯ₄、クエン酸マンガン（ＩＩ）、ステアリン酸マンガン（ＩＩ）、マンガン（ＩＩ）アセチルアセトネート、マンガン（ＩＩ）［１－ヒドロキシエタン－１，１－ジホスホネート］、Ｖ₂Ｏ₅、Ｖ₂０、ＶＯ₂、ＴｉＯＳＯ₄、Ｋ₂ＴｉＦ₆、Ｋ₂ＺｒＦ₆、ＣｏＳＯ₄、Ｃｏ（ＮＯ₃）₂、酢酸亜鉛、硫酸亜鉛及びＣｅ（ＮＯ₃）₂からなる群より選択されてもよい。多価イオンの供給源は、硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩、グルコン酸塩、及び金属－タンパク質化合物から選択されてもよい。

洗剤組成物は、１種又は複数の銀／銅腐食防止剤、例えばベンゾトリアゾール（ＢＴＡ）若しくはビス－ベンゾトリアゾール、又はそれらの置換誘導体、例えばトリルトリアゾールを含んでもよい。ベンゾトリアゾール誘導体は、芳香環上の利用可能な置換部位が部分的又は完全に置換された化合物であり、例えば直鎖状又は分枝状のＣ_1-20アルキル基、及びヒドロキシル基、チオ基、フェニル基、又はハロゲン、例えばフッ素、塩素、臭素、及びヨウ素が挙げられる。
洗剤組成物は、全質量に対して、０．０１質量％～５質量％、０．０５質量％～３質量％、０．１質量％～２．５質量％、又は０．２質量％～２質量％の量の腐食防止剤を含んでもよい。

ポリマー
洗剤組成物は、１種又は複数のポリマーを含んでもよい。有益なことに、１種又は複数のポリマーは、洗剤組成物の洗浄性能を向上させる可能性がある。ポリマーは、スルホン化ポリマーであってもよい。ポリマーは、コポリマーであってもよい。コポリマーは、ＣＨ₂＝ＣＲ¹－ＣＲ²Ｒ³－Ｏ－Ｃ₄Ｈ₃Ｒ⁴－ＳＯ₃Ｘのコポリマーであってもよく、式中、Ｒ¹、Ｒ²、Ｒ³及びＲ⁴は、独立して１～６個の炭素原子を持つアルキル又は水素であり、Ｘは、水素又は、変性アクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸及びメチレンマロン酸若しくはそれらの塩、無水マレイン酸、アクリルアミド、アルキレン、ビニルメチルエーテル、スチレン、若しくはそれらの混合物を含む他のあらゆる好適なモノマー単位を持つアルカリである。
コポリマーは、スルホン化モノマー単位を含んでもよく、例えば、２－アクリルアミド－２－メチル－１－プロパンスルホン酸、２－メタクリルアミド－２－メチル－１－プロパンスルホン酸、３－メタクリルアミド－２－ヒドロキシ－プロパンスルホン酸、アリルスルホン酸（ａｌｌｙｓｕｌｐｈｏｎｉｃ ａｃｉｄ）、メタリルスルホン酸（ｍｅｔｈａｌｌｙｓｕｌｐｈｏｎｉｃ ａｃｉｄ）、２－ヒドロキシ－３－（２－プロペニルオキシ）プロパンスルホン酸、２－メチル－２－プロペン－１－スルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、３－スルホプロピルアクリレート、３－スルホプロピルメタクリレート、スルホメチルアクリルアミド、スルホメチルメタクリルアミド及びそれらの水溶性塩、又はそれらの混合物が挙げられる。
洗剤組成物は、少なくとも０．１質量％、少なくとも０．５質量％、少なくとも１質量％、少なくとも３質量％、又は最大４０質量％、最大２５質量％、最大１５質量％、又は最大１０質量％の量のスルホン化ポリマーを含んでもよい。

発泡抑制剤（ｆｏａｍ ｃｏｎｔｒｏｌ ａｇｅｎｔ）
洗剤組成物は、１種又は複数の発泡抑制剤を含んでもよい。１種又は複数の発泡抑制剤は、この分野で従来使用されているあらゆるものであってよく、例えばシリコーン及びその誘導体、又はパラフィン油、又はそれらの混合物が挙げられる。発泡抑制剤は、０．５質量％以下の量で存在してもよい。

防腐剤
洗剤組成物は、少量の、従来の量の１種又は複数の防腐剤を含んでもよい。

助剤
洗剤組成物は、例えば香料、染料のような助剤成分を含んでもよい。
第４の態様によれば、汚れた台所用品の処理又は洗浄のための、あらゆる前述の態様における本発明による組成物の使用が提供される。台所用品には、卓上食器類が含まれてもよく、これらには、焼物、カトラリー、鍋、フライパン、及び皿からなる群より選択される少なくとも１種の物品が含まれてもよい。
第４の態様による本発明は、第１から第３の態様による本発明のあらゆる任意の特徴を含んでもよい。
第５の態様によれば、食器洗い機、好ましくは自動食器洗い機で台所用品を処理又は洗浄するための方法であって、第１の態様の添加剤組成物、第２の態様の洗剤組成物、及び／又は第３の態様のパッケージ又はデバイスを、自動食器洗い機に添加する方法が提供される。
第５の態様による本発明は、前述の態様による本発明のあらゆる任意の特徴を含んでもよい。
第５の態様の方法は、いくつかの実施形態では、任意の順序で、環含有有機酸化合物及びケイ酸塩源を（ともに又は別々に）食器洗い機の洗浄液に添加することと、食器洗い洗剤組成物の残りの成分を、食器洗い機の洗浄液に別々に添加することとを含んでもよい。例えば、この方法は、残りの成分を添加する前又は後に、環含有有機酸及びケイ酸塩源を添加することを含んでもよい。これは、本発明の多区画パッケージを提供することによって達成することができ、この多区画パッケージにおいて、環含有有機酸及びケイ酸塩は、残りの成分に対して水溶性パッケージの別の区画にあり、前記別の区画は、洗浄サイクル中に、他の１区画又は複数の区画（又は少なくとも１つの他の区画）の前又は後に溶解するように構成される。又は、本発明組成物を、予備洗浄及び／又は主洗浄の開始時、及び／又は最新技術の洗剤若しくは洗剤成分を分配する前若しくは後の洗浄工程のあらゆる他のステップに提供することによって達成することができる。

食器洗い機で台所用品を処理又は洗浄するための方法は、本発明の第１の態様の添加剤組成物、第２の態様の本発明による洗剤組成物、又は第３の態様の本発明によるパッケージ若しくはデバイスを、主洗浄サイクル、予洗浄サイクル、又は最終すすぎサイクルの開始時（又はそれらのあらゆる組み合わせ）に、自動食器洗い機に添加することを含んでもよい。
本発明の第６の態様によれば、アルミニウム腐食を低減するための、第１の態様の添加剤組成物、第２の態様の洗剤組成物、及び／又は第３の態様のパッケージ若しくはデバイスの使用が提供される。
この使用は、鍋、フライパン、及び卓上食器類など、アルミニウムを含有する台所用品のアルミニウム腐食を低減するためものであってもよい。この使用により、自動食器洗浄機の洗浄サイクル中の台所用品におけるアルミニウム腐食が低減される可能性がある。

（実施例１）
自動食器洗い洗剤
試験品は、ＰＴＦＥコーティングされたアルミニウムのフライパンで、その外底面のアルミニウムは被覆されていない。
試験用の従来の洗剤組成物のＰＶＯＨフィルムカプセル合計１８ｇ（ＰＶＯＨなしで１５．５ｇ）を、以下のように調製した。

アルミニウム腐食プロファイル
従来のリン酸塩を含まない洗剤組成物は、アルミニウムに対して高い腐食効果（すなわち、質量の損失が大きく、変色及び光沢損失が強いか又は非常に強い）を有することが公知である。本発明によるケイ酸塩源及び環含有有機酸を含む洗剤組成物は、この腐食効果を大幅に低減することが判明した。下表に示すように、以下の組成物を試験し、そのうち、組成物５及び７は、本発明の組成物の例であり、組成物１は、追加の酸化合物又はケイ酸塩を含まず洗剤のみを含有する対照であり、組成物２、３、４、６は、直鎖状又は環含有有機酸を含有するがケイ酸塩源を含有しない参考例であり、組成物８は、ケイ酸塩源を含有するが直鎖状又は環含有有機酸を含有しないか、又は直鎖有機酸及びケイ酸塩源を含有する。

使用したケイ酸塩源はＢｒｉｔｅｓｉｌ（登録商標）Ｈ２Ｏ ケイ酸ナトリウム水和物で、約８２．５質量%のケイ酸ナトリウム及び約１７．５質量%の水で構成されていた。

試験は、以下のプロトコルを使用して実施した。
食器洗いサイクルの回数：１０
食器洗浄機の種類：Ｍｉｅｌｅ ＧＳＬ２ Ｌａｂ Ｄｉｓｈｗａｓｈｅｒ
プログラム：Ｐ６－６５°Ｃ／１０分
水の硬度：＜１°ＧＨ
汚れ：質量平均分子量（ＭＷ）で１６ｇのバラスト汚れ
繰り返し：２回（平均スコアを計算）
投与量：各試験において、上記の組成物のうちの１種を、食器洗いサイクルの主洗浄段階の開始時に食器洗浄機に添加した。
各試験において、食器洗いサイクルの開始前に２つの試験品を食器洗浄機内に入れた。

得点（変色及び光沢損失の特徴に関して）：
５＝変色又は光沢損失なし
４＝軽度の変色又は光沢損失
３＝目に見える変色又は光沢損失
２＝強い変色又は光沢損失
１＝非常に強い変色又は光沢損失
アルミニウム試験品を、目視及び重量測定法で検査した。
平均得点で少なくとも０．５の差は、有意差とみなされる。質量損失に関しては、平均得点に加えて標準偏差も算出した。

上表で観察できるように、組成物番号５及び７では、ケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物の組み合わせを含む洗剤組成物は、質量損失、変色及び光沢損失に関して、全体的に強化されたアルミニウムの相乗的保護効果を示した。比較的に、追加成分としてケイ酸塩源のみを含む組成物（すなわち組成物８）は、質量損失に関して同様の範囲の保護を提供し得たが、環含有有機酸化合物なしでは、光沢損失の点で本発明組成物５及び７の保護レベルを達成することができなかった。
追加成分として直鎖有機酸のみを含む組成物（すなわち組成物２）、及び追加成分として環含有有機酸のみを含む組成物（すなわち組成物４及び６）は、従来の洗剤組成物（組成物番号１）と比較して、質量損失、及び光沢損失及び変色に対する限定された保護しか示さなかった。
直鎖酸（クエン酸）及びケイ酸塩源の両方を含有する組成物である組成物３は、組成物８と比較して質量損失に対して拮抗効果を示した。
組成物３はまた、ケイ酸塩源及び環含有有機酸を含む組成物（すなわち、それぞれアセチルサリチル酸及びアスコルビン酸を含む組成物５及び７）と比較して、質量損失に関して好ましくない性能を示し、質量損失に対する保護に関して相乗効果又は少なくとも中立効果が観察された。組成物５及び７が、組成物３と比較して、変色及び光沢損失に関して改善された性能を示したことはまた、注目すべきであり驚くべきことである。
したがって、驚くべきことに、本発明の組成物に関連する相乗的な保護効果がある。

（実施例２）
遅延投与試験（Ｄｅｌａｙｅｄ Ｄｏｓｉｎｇ Ｔｅｓｔ）
試験品は、ＰＴＦＥコーティングされたアルミニウムのフライパンで、その外底面のアルミニウムは被覆されていない。
試験用の従来の洗剤組成物のＰＶＯＨフィルムカプセル合計１８ｇ（ＰＶＯＨなしで１５．５ｇ）を、以下のように調製した：

本発明による添加剤組成物を、以下のように調製した。

本発明によるケイ酸塩源及び環含有有機酸を含む添加剤組成物は、従来の洗剤組成物の前に食器洗いサイクルに添加した場合、アルミニウムに対する腐食効果を大幅に低減する（すなわち、質量損失の低減、変色及び光沢損失の低減）ことが判明した。上表に示すように、組成物を試験し、そのうち組成物２～４は、本発明の添加剤組成物の例であり、組成物１は、ケイ酸塩源及び環含有有機酸を含まない対照であった。したがって、組成物１で示される試験では、従来の洗剤組成物のみを食器洗浄機に添加した。
試験は、以下のプロトコルを使用して実施した。
食器洗いサイクルの回数：５
食器洗浄機の種類：Ｂｏｓｃｈ ＳＭＳ４６ＭＷ０３
プログラム：エコウォッシュ
水の硬度：＜１°ＧＨ
汚れ：バラスト汚れなし
繰り返し：２回（平均スコアを計算）
投与量：各試験において、上記の添加剤組成物のうちの１種を、食器洗いサイクルの予備洗浄段階の開始時に食器洗浄機に添加した。
予備洗浄段階の開始から約２２分後（すなわち、主洗浄段階の開始時）に、従来の洗剤組成物を食器洗浄機ディスペンサーから添加した。
各試験において、食器洗いサイクルの開始前に２つの試験品を食器洗浄機内に入れた。
得点（変色及び光沢損失の特徴に関して）：
５＝変色又は光沢損失なし
４＝軽度の変色又は光沢損失
３＝目に見える変色又は光沢損失
２＝強い変色又は光沢損失
１＝非常に強い変色又は光沢損失
アルミニウム試験品を、目視及び重量測定法で検査した。
平均得点で少なくとも０．５の差は、有意差とみなされる。
質量損失に関しては、平均得点に加えて標準偏差も算出した。

上表で観察できるように、組成物番号２、３及び４では、ケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物の組み合わせを含む添加剤組成物を順次投与し、その後に従来の洗剤組成物を投与すると、質量損失、変色及び光沢損失に関して、全体的に強化されたアルミニウムの相乗的保護効果を示す。比較的に、ケイ酸塩源及び環含有有機酸を含む添加剤組成物を添加しなかった組成物１で示される試験において、従来の洗剤組成物は、質量損失、変色及び光沢損失に関して好ましくない性能を示した。
アルミニウム保護の程度は、添加剤組成物（組成物２及び４）中に存在するケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物の量が増加するにつれて増加することが観察された。
特に、環含有有機酸化合物とケイ酸塩源が３：１の質量比で存在する場合（組成物２及び４）、及び１：３の質量比で存在する場合（組成物３）、質量損失、変色及び光沢損失に関して、全体的に強化されたアルミニウムの相乗的保護効果が観察される。
従来の洗剤組成物のみを含む（組成物１）試験と比較して、本発明による添加剤組成物（組成物番号２）で比較的少量のケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物を使用した場合に、好ましい結果を得られることは、注目すべきであり驚くべきことである。
上記の実施形態は、例としてのみ説明したものである。添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、多くの変形が可能である。

Claims (15)

1. 自動食器洗いサイクルのための添加剤組成物であって、ケイ酸塩源及び環含有有機酸化合物を含み、２０ｍｇ～５０００ｍｇの間のケイ酸塩源及び／又は５０ｍｇ～１０，０００ｍｇの間の環含有有機酸化合物を含み、１部のケイ酸塩源対４部の環含有有機酸化合物及び４部のケイ酸塩源対１部の環含有有機酸化合物の間の比を含む、添加剤組成物。
2. ケイ酸塩源が、ケイ酸ナトリウムである、請求項１に記載の添加剤組成物。
3. 環含有有機酸化合物が、１種又は複数のＣ₃－Ｃ₉環含有有機酸及び／又はその塩及び／又はそのエステルを含む、請求項１又は２に記載の添加剤組成物。
4. 環含有有機酸化合物が、環式化合物、多環式化合物、複素環式化合物、二環式化合物及びスピロ化合物からなる群より選択される環構造を含む、請求項１～３のいずれか１項に記載の添加剤組成物。
5. 環含有有機酸化合物が、少なくとも安息香酸又はフラノン又は／及びそれらの塩又は／及びそれらのエステルを含む、請求項１～４のいずれか１項に記載の添加剤組成物。
6. 環含有有機酸が、アセチルサリチル酸、アスコルビン酸及びサリチル酸、それらの塩、それらのエステル、又はそれらの混合物からなる群より選択される少なくとも１種の化合物である、請求項１～５のいずれか１項に記載の添加剤組成物。
7. 添加剤組成物が、酸化防止剤をさらに含む、請求項１～６のいずれか１項に記載の添加剤組成物。
8. 酸化防止剤が、レシチン、グルタミン、メチオニン、システイン、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル及びクエン酸トリエチル、並びにそれらの混合物からなる群より選択される、請求項７に記載の添加剤組成物。
9. 粉末、液体、ゲル、タブレット、パウチ又はブロックの形態である、請求項１～８のいずれか１項に記載の添加剤組成物。
10. 請求項１～９のいずれか１項に記載の添加剤組成物を含む食器洗い洗剤組成物であって、好ましくは実質的にリン酸塩を含まず、より好ましくは、粉末、液体、ゲル、タブレット、パウチ又はブロックの形態である、食器洗い洗剤組成物。
11. 請求項１～１０のいずれか１項に記載の添加剤又は食器洗い洗剤組成物を含有するパッケージ又はデバイスであって、好ましくは多区画容器であり、添加剤組成物又は洗剤組成物が好ましくは少なくとも１つの区画に配置される、パッケージ又はデバイス。
12. 汚れた台所用品の処理又は洗浄のための、請求項１～１０のいずれか１項に記載の組成物又は請求項１１に記載のパッケージ若しくはガジェットの使用。
13. 食器洗い機で台所用品を処理又は洗浄する方法であって、請求項１～１０のいずれか１項に記載の組成物、又は請求項１１に記載のパッケージ若しくはデバイスを、好ましくは主洗浄段階及び／又は予備洗浄段階の開始時に、食器洗い機に添加する、方法。
14. 請求項１～１０のいずれか１項に記載の組成物、又は請求項１１に記載のパッケージ若しくはデバイスが、食器洗いサイクルの複数の段階にわたって、又は複数の食器洗浄サイクルの少なくとも１つの段階にわたって、添加剤組成物又は洗剤組成物を放出する投与形式を含む、請求項１３に記載の食器洗い機で台所用品を処理又は洗浄する方法。
15. 処理の方法が、アルミニウムの腐食を防止又は低減する方法である、請求項１３又は１４に記載の方法。