JP2024518824A - Enl/af9 yeatsのc結合阻害剤 - Google Patents

Enl/af9 yeatsのc結合阻害剤 Download PDF

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カーン,タンウィーア,エー.
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Abstract

式Iの化合物及び式Iの化合物を含む医薬組成物が開示される。式Iの化合物及びそれを含む医薬組成物を使用して急性白血病を治療する方法も開示される。【化1】TIFF2024518824000431.tif44170

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2021年5月13日に出願された米国仮特許出願第63/188,426号に対する優先権を主張し、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
発明の分野
本出願は、一般に、ENL/AF9 YEATSを阻害する化合物、及びそのような化合物を使用する治療方法に関する。化合物及び方法は、白血病などの血液癌を含む様々な異なる疾患の治療に使用される。
発明の背景
エピゲノムは、DNAに隣接する化学化合物の集合体であり、DNA配列を変更せずにゲノムの修飾に関与している。これは、DNA、RNA、及びその周りにDNAがパッケージ化されているヒストンの化学変化によって動的に制御される。エピジェネティックレギュレーターをコードする遺伝子の変異が急性骨髄性白血病(AML)の発症に関与していることが実証されている(Shih AH, Abdel-Wahab O, Patel JP, et al.“The role of mutations in epigenetic regulators in myeloid malignancies.” Nat.Rev. Cancer 2012;12:599-612)。
ENLは、アミノ末端YEATSドメイン(最初に発見されたファミリーのメンバーにちなんで命名された:Yaf9、ENL、AF9、Taf14、Sas5)と、不規則なカルボキシ末端タンパク質間相互作用(PPI)界面とを有する、クロマチンリーダータンパク質である。YEATSは、クロマチンがRNAポリメラーゼ及び転写因子により近づきやすくすることでエフェクターとして機能するヒストンアセチルリジンリーダーのファミリーである。Erb, et al.は、不均衡な数の白血病の癌原遺伝子及び従属物が、そのプロモーターにENLを有することを報告した(Erb, M. A. et al., “Transcription control by the ENL YEATS domain in acute leukaemia,” Nature 543, 270-274 (2017))。Wan, et al.は、ENLがアセチル化ヒストンH3に結合し、白血病に必須の遺伝子のプロモーター上でH3K27及びH3K9acと共局在化すること、並びにENLがAMLの維持に必要であることを発見した(Wan L., et al.“ENL links histone acetylation to oncogenic gene expression in acute myeloid leukaemia,” Nature 2017; 543:265-9)。
白血病の増殖におけるENLの役割を考慮すると、ENLのYEATSドメインの阻害剤は、血液癌の治療の潜在的な標的である。例えば、Moustakim, et al.は、ENL YEATSドメインの小分子阻害剤について記載している(Moustakim, M., et al., “Discovery of an MLLT1/3 YEATS Domain Chemical Probe,” Angew.Chem.Int.Ed. 2018, 57, 16302-16307)。Moustakimの阻害剤化合物は、ベンズイミダゾールのコアに結合したメチレン基に窒素原子を介して結合した環状窒素複素環を含有する。しかし、血液癌の治療に有用な改良された阻害剤の必要性が依然として存在する。
発明の概要
本発明は、YEATS/ENLを阻害し、それにより様々な癌、特に白血病などの血液癌を治療するための化合物、医薬組成物、及び方法を対象とする。
第一の態様では、本発明は、式I:
Figure 2024518824000002

(式中、
、X、及びXは、N及びCHから独立して選択され;
及びRは、
(a)RとRは一緒になってピロリジン又はピペリジンを形成する;及び
(b)R及びRはメチルである
から選択され;
は、
(a)1つ以上のC-Cアルキルで任意選択により置換された、縮合5,6二環式複素環;
(b)以下:C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C炭素環、C-Cオキサアルキル、C-Cアルコキシ、オキソ、ハロゲン、複素環、及びNHR(式中、Rは、C-Cアルキル及びC-Cオキサアルキルから選択される)の1つ以上で任意選択により置換された、縮合6,5二環式複素環;
(c)以下:C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロゲン、オキソ、及びNHR(式中、Rは、水素及びC-Cアルキルから選択される)の1つ以上で任意選択により置換された、縮合6,6二環式複素環
から選択される縮合二環である)
の化合物に関する。
第2の態様では、本発明は、式Iの化合物及び1つ以上の薬学的に許容される担体を含む医薬組成物に関する。医薬組成物は、1つ以上の治療剤をさらに含み得る。治療剤の例としては、Bcl-2阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4及び6(CDK4/6)阻害剤、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、ヒストンデメチラーゼ阻害剤、mTOR阻害剤、変異型イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH1及びIDH2)阻害剤、糖質コルチコイド、エピジェネティックモジュレーター及び化学療法剤が挙げられる。
第3の態様では、本発明は、治療有効量の式Iの化合物又はそれを含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、急性白血病の治療方法に関する。急性白血病は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)又は急性骨髄性白血病(AML)であり得る。
発明の詳細な説明
I.定義
本明細書で使用される場合、「アシル」とは、ホルミル、並びにカルボニル官能基を介して親構造に結合した、直鎖、分岐鎖、環状構造、飽和、不飽和、芳香族及びそれらの組み合わせの1、2、3、4、5、6、7及び8個の炭素原子の基を指す。アシル残基の1つ以上の炭素は、親への結合点がカルボニルに留まる限り、窒素、酸素、又は硫黄で置換されていてもよい。例としては、アセチル、ベンゾイル、プロピオニル、イソブチリル、t-ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルなどが挙げられる。低級アシルは、1~4個の炭素を含有する基を指す。二重結合した酸素は、置換基そのものとして呼ばれる場合、「オキソ」と呼ばれる。
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、直鎖又は分岐鎖の炭化水素構造を含む。低級アルキルは、1~6個の炭素原子のアルキル基を指す。低級アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s-及びt-ブチルなどが挙げられる。好ましいアルキル基は、C20以下のもの、例えば、C-C10アルキル、C-Cアルキル及びC-Cアルキルである。
本明細書で使用される場合、「アリール」及び「ヘテロアリール」は、(i)フェニル基(又はベンゼン)、又はO、N、若しくはSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有する単環式の5員若しくは6員の複素芳香環;(ii)O、N、又はSから選択される0~4個のヘテロ原子を含有する二環式の9員又は10員の芳香族又は複素芳香族環系;又は(iii)O、N、又はSから選択される0~5個のヘテロ原子を含有する三環式13員又は14員の芳香族又は複素芳香族環系を意味する。芳香族6~14員炭素環には、例えば、ベンゼン、ナフタレン、インダン、テトラリン、及びフルオレンが含まれ、5~10員芳香族複素環には、例えば、イミダゾール、ピリジン、インドール、チオフェン、ベンゾピラノン、チアゾール、フラン、ベンズイミダゾール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、ピリミジン、ピラジン、テトラゾール及びピラゾールが含まれる。本明細書で使用される場合、アリール及びヘテロアリールは、1つ以上の環が芳香族である残基を指すが、全てが芳香族である必要はない。
本明細書で使用される場合、「アリールアルキル」は、アリール残基がアルキルを介して親構造に結合している置換基を指す。例としては、ベンジル、フェネチルなどが挙げられる。「ヘテロアリールアルキル」は、ヘテロアリール残基がアルキルを介して親構造に結合している置換基を指す。一実施形態では、アリールアルキル又はヘテロアリールアルキルのアルキル基は、1~6個の炭素のアルキル基である。例としては、例えば、ピリジニルメチル、ピリミジニルエチルなどが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「C-C20炭化水素」又は「C-C20ヒドロカルビル」(置換基として)には、アルキル、シクロアルキル、ポリシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール及びそれらの組み合わせが含まれる。例としては、シクロプロピルメチル、ベンジル、フェネチル、シクロヘキシルメチル、カンホリル及びナフチルエチルが挙げられる。炭化水素は、元素成分として水素及び炭素のみから構成される置換基を指す。シクロアルキルはヒドロカルビルのサブセットであり、3~8個の炭素原子の環状炭化水素基が含まれる。シクロアルキル基の例としては、c-プロピル、c-ブチル、c-ペンチル、ノルボルニルなどが挙げられる。
「アルコキシ」又は「アルコキシル」は、酸素を介して親構造に結合した、直鎖、分岐鎖又は環状構造の1~8個の炭素原子の基、及びそれらの組み合わせを指す。例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロピルオキシ、シクロヘキシルオキシなどが挙げられる。低級アルコキシは、1~4個の炭素を含有する基を指す。本出願の目的上、アルコキシ及び低級アルコキシには、メチレンジオキシ及びエチレンジオキシが含まれる。
本明細書で使用される場合、「炭素環」には、環原子が全て炭素であるが、任意の酸化状態である環系が含まれる。したがって、(C-C)炭素環は、シクロプロパン、ベンゼン、シクロヘキセンなどの系を含む、非芳香族系及び芳香族系の両方を指し;(C-C12)炭素多環は、ノルボルナン、デカリン、インダン、ナフタレンなどの系を指す。炭素環は、他に限定されない限り、単環、二環及び多環を指す。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」という用語は、そのような量の本発明の化合物又は他の薬学的活性剤を投与されていない対応する患者と比較して、疾患、障害若しくは副作用の治療、治癒、予防若しくは回復の改善、又は疾患若しくは障害の進行速度の低下をもたらす、本発明の化合物又は他の任意の薬学的活性剤の任意の量を指す。
本明細書で使用される場合、「縮合二環」という用語は、各環(炭素環又は複素環)が別の環(炭素環又は複素環)と2つの隣接する原子を共有する二環式炭素環及び二環式複素環を指す。縮合炭素環の各環は、非芳香族環又は芳香族環から選択することができる。好ましい実施形態では、フェニルなどの芳香環は、別の芳香環に縮合されていてもよい。他の実施形態では、芳香環は、非芳香環、例えば、シクロヘキサン、シクロペンタン、又はシクロヘキセンに縮合していてもよい。縮合二環の例としては、6,6;6,5;及び5,6縮合二環系が挙げられ、ここで、各数字は各環の原子の数を示す。縮合二環は、水素原子を有することができる任意の1つ以上の位置で置換できる。縮合二環は、最初の数字が付けられた環、例えば、縮合6,5二環の「6」環で、親構造に結合される。
本明細書で使用される場合、「複素環」は、1~4個の炭素が、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子によって置換されたシクロアルキル又はアリール炭素環残基を意味する。窒素及び硫黄ヘテロ原子は、任意選択により酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子は、任意選択により四級化されていてもよい。別段の指定のない限り、複素環は非芳香族であっても芳香族であってもよい。本発明の範囲内である複素環の例としては、ピロリジン、ピラゾール、ピロール、インドール、キノリン、イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ベンゾフラン、ベンゾジオキサン、ベンゾジオキソール(置換基として存在する場合、一般にメチレンジオキシフェニルと呼ばれる)、テトラゾール、モルホリン、チアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、チオフェン、フラン、オキサゾール、オキサゾリン、イソオキサゾール、ジオキサン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。ヘテロアリールは、複素環が芳香族である複素環のサブセットであることに留意されたい。複素芳香環の非限定的な例としては、フラン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ピロール、インドール、イソインドール、チオフェン、ベンゾチオフェン、イミダゾール、ベンズイミダゾール、プリン、ピラゾール、インダゾール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、イソオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、キノリン、イソキノリン、ピラジン、キノキサリン、アクリジン、ピリミジン、キナゾリン、ピリダジン、シンノリン、フタラジン、及びトリアジンが挙げられる。ヘテロシクリル残基の例としては、さらに、ピペラジニル、2-オキソピペラジニル、2-オキソピペリジニル、2-オキソ-ピロリジニル、2-オキソアゼピニル、アゼピニル、4-ピペリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリジニル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエニル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、オキサジアゾリル、トリアゾリル及びテトラヒドロキノリニルが挙げられる。
酸素複素環は、環内に少なくとも1つの酸素を含有する複素環であり、追加の酸素原子及び他のヘテロ原子を含有し得る。硫黄複素環は、環内に少なくとも1つの硫黄を含有する複素環であり、追加の硫黄原子及び他のヘテロ原子を含有し得る。酸素ヘテロアリールは酸素複素環のサブセットであり、非限定的な例としては、フラン及びオキサゾールが挙げられる。硫黄ヘテロアリールは硫黄複素環のサブセットであり、例としては、チオフェン及びチアジンが挙げられる。窒素複素環は、環内に少なくとも1つの窒素を含有する複素環であり、追加の窒素原子及び他のヘテロ原子を含有し得る。非限定的な例としては、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ピロリジン及びチオモルホリンが挙げられる。窒素ヘテロアリールは窒素複素環のサブセットであり、非限定的な例としては、ピリジン、ピロール及びチアゾールが挙げられる。
二環式窒素複素環には、(1)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロールなどの縮合二環;(2)6-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタン、2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン、2-アザスピロ[3.3]ヘプタン、2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン、及び7-オキサ-2-アザスピロ[3.5]ノナンなどの、アザスピロヘキサン、ヘプタン及びオクタン;並びに(3)アザビシクロアルカン:8-アザビシクロ[3.2.1]オクタンが含まれる。本明細書に記載の化合物において、これらの二環式窒素複素環は、炭素を介してRを有する炭素に結合していてもよい。
本明細書で使用される場合、「任意選択により置換された」という用語は、「非置換又は置換された」と互換的に使用され得る。「置換された」という用語は、特定の基における1つ以上の水素原子の、特定のラジカルによる置換を指す。例えば、置換されたアリール、ヘテロシクリルなどは、各残基の1つ以上のhr原子が、ハロゲン、ハロアルキル、アルキル、アシル、アルコキシアルキル、ヒドロキシ低級アルキル、カルボニル、フェニル、ヘテロアリール、ベンゼンスルホニル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロアルコキシ、オキサアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル[-C(=O)O-アルキル]、カルボキサミド[-C(=O)NH]、アルキルアミノカルボニル[-C(=O)NH-アルキル]、シアノ、アセトキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルコキシ、ヘテロシクリルアルコキシ、アリールアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アルキルアミノアルキル、ヘテロシクリルアミノアルキル、ヘテロシクリルアルキルアミノアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、シクロアルキルアルキルアミノアルキル、アリールアミノアルキル、及びアリールアルキルアミノアルキル、メルカプト、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、ベンジル、ヘテロシクリル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ヘテロアリールオキシ、アミノスルホニル、アミジノ、グアニジノ、及びウレイド、(C1-6)ヒドロカルビル、-SOアルキル、-SONH、又は-SONHアルキルで置換された、アリール又はヘテロシクリルを指す。
本明細書で使用される場合、「オキサアルキル」は、1つ以上の炭素(及びそれらに結合した水素)が酸素で置換されたアルキル残基を指す。例としては、メトキシプロポキシ、3,6,9-トリオキサデシルなどが挙げられる。アルコキシは、結合点の炭素が酸素で置換されたオキサアルキルのサブセットである。オキサアルキルという用語は、当技術分野で理解されている通りの意味を意図しており[American Chemical Society発行のNaming and Indexing of Chemical Substances for Chemical Abstracts,196を参照、ただし127(a)の制限はない]、すなわち、酸素が単結合を介して隣接する原子に結合している(エーテル結合を形成している)化合物を指し、これは、カルボニル基に見られるような二重結合した酸素を指すものではない。同様に、チアアルキル及びアザアルキルは、1つ以上の炭素がそれぞれ硫黄又は窒素で置換されたアルキル残基を指す。非限定的な例としては、エチルアミノエチル及びメチルチオプロピルが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「溶媒和物」は、固体状態の式Iの化合物を指し、ここで、適切な溶媒の分子が、式Iの化合物とともに結晶格子に組み込まれている。治療的投与に適した溶媒は、投与される用量において生理学的に許容できるものである。治療的投与に適した溶媒の例は、エタノール及び水である。水が溶媒である場合、溶媒和物は水和物と呼ばれる。一般に、溶媒和物は、化合物を適切な溶媒に溶解し、冷却するか貧溶媒を使用することによって、溶媒和物を単離することにより形成される。溶媒和物は、典型的には、周囲条件下で乾燥又は共沸される。
本明細書で使用される場合、「対象」又は「それを必要とする対象」という用語は、本明細書において互換的に使用される。これらの用語は、治療されるべき基礎疾患があると診断された患者を指す。対象は、現在障害に関連する症状を経験していてもよく、又は過去に症状を経験したことがあってもよい。さらに、「それを必要とする対象」は、特定の疾患を発症するリスクがある患者、又は、たとえこの疾患の診断がなされていなかったとしても、疾患の生理学的システムの1つ以上を報告している患者であり得る。
本明細書で使用される場合、「治療」又は「治療すること」という用語は互換的に使用される。これらの用語は、治療効果を含むがそれに限定されない、有益な又は所望の結果を得るためのアプローチを指す。治療効果には、治療中の基礎疾患の根絶又は回復が含まれ、これには、患者が依然として基礎疾患を患っている可能性があったとしても、基礎疾患に関連する1つ以上の症状が根絶又は改善され、その結果、患者に改善が観察されることも含まれる。
II.化合物
本発明は、式I:
Figure 2024518824000003

(式中、
、X、及びXは、N及びCHから独立して選択され;
及びRは、
(a)RとRは一緒になってピロリジン又はピペリジンを形成する;及び
(b)R及びRはメチルである
から選択され;
は、
(a)1つ以上のC-Cアルキルで任意選択により置換された、縮合5,6二環式複素環;
(b)以下:C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C炭素環、C-Cオキサアルキル、C-Cアルコキシ、オキソ、ハロゲン、複素環、及びNHR(式中、Rは、C-Cアルキル及びC-Cオキサアルキルから選択される)の1つ以上で任意選択により置換された、縮合6,5二環式複素環;
(c)以下:C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロゲン、オキソ、及びNHR(式中、Rは、水素及びC-Cアルキルから選択される)の1つ以上で任意選択により置換された、縮合6,6二環式複素環
から選択される縮合二環である)
の化合物を提供する。
一態様では、化合物は、式II:
Figure 2024518824000004

(式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
のピロロ[3,2-c]ピリジンである。
特定の実施形態では、式IIのR及びRはメチルであり、化合物は式IIa:
Figure 2024518824000005

(式中、Rは、式Iについて上で定義した通りである)
のものである。
別の実施形態では、式IIのR及びRは一緒になってピロリジンを形成し、化合物は式IIb:
Figure 2024518824000006

(式中、Rは、式Iについて上で定義した通りである)
のものである。
式IIbの特定の下位実施形態では、Rは、1つ以上のC-Cアルキル(すなわち、1つ以上のR)で任意選択に置換された縮合5,6二環式複素環である。以下に記載される全ての実施形態では、Rは、縮合複素環の任意の環位置上の置換基であり得る。例示的な縮合5,6二環式複素環は、以下の通りである:
Figure 2024518824000007
式IIbの他の下位実施形態では、Rは縮合6,5二環式複素環であり、1つ以上のR(例えば、以下の1つ以上):C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C炭素環、C-Cオキサアルキル、C-Cアルコキシ、オキソ、ハロゲン、複素環、及びNHR(式中、Rは、C-Cアルキル及びC-Cオキサアルキルから選択される)で任意選択により置換されている。縮合6,5二環式複素環の例としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2024518824000008
式IIbのさらに他の下位実施形態では、Rは、縮合6,6二環式複素環であり、以下の1つ以上(すなわち、1つ以上のR)で任意選択により置換されている:C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロゲン、オキソ、及びNHR(式中、Rは、水素及びC-Cアルキルから選択される)。縮合6,6二環式複素環の例としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2024518824000009
特定の実施形態では、式IIのR及びRは一緒になってピペリジンを形成し、化合物は式IIc:
Figure 2024518824000010

(式中、Rは、式Iについて上で定義した通りである)
のものである。
式IIcの特定の下位実施形態では、Rは、1つ以上のC-Cアルキル(すなわち、1つ以上のR)で任意選択に置換された縮合5,6二環式複素環である。以下に記載される全ての実施形態では、Rは、縮合複素環の任意の環位置上の置換基であり得る。例示的な縮合5,6二環式複素環は、以下の通りである:
Figure 2024518824000011
式IIcの他の下位実施形態では、Rは縮合6,5二環式複素環であり、1つ以上のR(例えば、以下の1つ以上):C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C炭素環、C-Cオキサアルキル、C-Cアルコキシ、オキソ、ハロゲン、複素環、及びNHR(式中、Rは、C-Cアルキル及びC-Cオキサアルキルから選択される)で任意選択により置換されている。縮合6,5二環式複素環の例としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2024518824000012
式IIcのさらに他の下位実施形態では、Rは、縮合6,6二環式複素環であり、以下の1つ以上(すなわち、1つ以上のR):C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロゲン、オキソ、及びNHR(式中、Rは、水素及びC-Cアルキルから選択される)で任意選択により置換されている。縮合6,6二環式複素環の例としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2024518824000013
別の態様では、化合物は、式III:
Figure 2024518824000014

(式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
の1H-ピロロ[3,2-b]ピリジンである。
特定の実施形態では、式IIIのR及びRは一緒になってピロリジンを形成し、化合物は式IIIa:
Figure 2024518824000015

(式中、Rは、式Iについて上で定義した通りである)
のものである。
式IIIaの特定の下位実施形態では、Rは、縮合6,5二環式複素環であり、以下の1つ以上(すなわち、1つ以上のR):C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C炭素環、C-Cオキサアルキル、C-Cアルコキシ、オキソ、ハロゲン、複素環、及びNHR(式中、Rは、C-Cアルキル及びC-Cオキサアルキルから選択される)で任意選択により置換されている。縮合6,5二環式複素環の例としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2024518824000016
式IIIaの他の下位実施形態では、Rは、縮合6,6二環式複素環であり、以下の1つ以上(すなわち、1つ以上のR):C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロゲン、及びNHR(式中、Rは、水素 C-Cアルキルから選択される)で任意選択により置換されている。縮合6,6二環式複素環の例としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2024518824000017
さらに別の態様では、化合物は、式IV:
Figure 2024518824000018

(式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
のベンズイミダゾールである。
特定の一実施形態では、式IVのR及びRは一緒になってピペリジンを形成し、化合物は式IVa:
Figure 2024518824000019

(式中、Rは、式Iについて上で定義した通りである)
のものである。
別の実施形態では、式IVのR及びRは一緒になってピロリジンを形成し、化合物は式IVb:
Figure 2024518824000020

(式中、Rは、式Iについて上で定義した通りである)
のものである。
式IVbの特定の下位実施形態では、Rは、縮合6,5二環式複素環であり、以下の1つ以上(すなわち、1つ以上のR):C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C炭素環、C-Cオキサアルキル、C-Cアルコキシ、オキソ、ハロゲン、複素環、及びNHR(式中、Rは、C-Cアルキル及びC-Cオキサアルキルから選択される)で任意選択により置換されている。縮合6,5二環式複素環の例としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2024518824000021
さらなる下位実施形態では、化合物は、式IVb’:
Figure 2024518824000022

(式中、Rは、上記の通りである)のものである。特定の実施形態では、Rは、複素環である。
式IVbの他の下位実施形態では、Rは、縮合6,6二環式複素環であり、以下の1つ以上(すなわち、1つ以上のR):C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロゲン、及びNHR(式中、Rは、水素 C-Cアルキルから選択される)で任意選択により置換されている。縮合6,6二環式複素環の例としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2024518824000023
さらに別の態様では、化合物は式V:
Figure 2024518824000024

(式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
のものである。
特定の実施形態では、式VのR及びRは一緒になってピロリジンを形成し、化合物は式Va:
Figure 2024518824000025

(式中、Rは、式Iについて上で定義した通りである)
のものである。
式Vaの特定の下位実施形態では、Rは、縮合6,5二環式複素環であり、以下の1つ以上(すなわち、1つ以上のR):C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C炭素環、C-Cオキサアルキル、C-Cアルコキシ、オキソ、ハロゲン、複素環、及びNHR(式中、Rは、C-Cアルキル及びC-Cオキサアルキルから選択される)で任意選択により置換されている。縮合6,5二環式複素環の例としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2024518824000026

さらに別の態様では、化合物は、式VI:
Figure 2024518824000027

(式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
のものである。
特定の実施形態では、式VIのR及びRは一緒になってピロリジンを形成し、化合物は式VIa:
Figure 2024518824000028

(式中、Rは、式Iについて上で定義した通りである)
のものである。
式IVaの特定の下位実施形態では、Rは、縮合6,6二環式複素環であり、以下の1つ以上(すなわち、1つ以上のR):C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロゲン、及びNHR(式中、Rは、水素 C-Cアルキルから選択される)で任意選択により置換されている。縮合6,6二環式複素環の例としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2024518824000029
本明細書で使用される場合、「化合物」は、さらに明示的に限定しない限り、その化合物の塩を含むものとする。したがって、例えば、上で示した「式Iの化合物」という記述には、塩:
Figure 2024518824000030

(式中、Xは、任意の対イオンである)が含まれる。特定の実施形態では、「式Iの化合物」という用語は、化合物又はその薬学的に許容される塩を指す。「薬学的に許容される塩」という用語は、無機酸及び塩基、並びに有機酸及び塩基を含む、薬学的に許容される非毒性の酸又は塩基から調製される塩を指す。本発明の化合物が通常そうであるように塩基性である場合、塩は、無機酸及び有機酸を含む薬学的に許容される非毒性の酸から調製され得る。本発明の化合物に適した薬学的に許容される酸付加塩には、酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸(ベシル酸塩)、安息香酸、ホウ酸、酪酸、樟脳酸、樟脳スルホン酸、炭酸、クエン酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、エチレンジアミン四酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸、ヒドロキシナフトエ酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、ナフチレンスルホン酸、硝酸、オレイン酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、ピバリン酸、ポリガラクツロン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、酒石酸、テオクル酸、p-トルエンスルホン酸などのものが含まれる。さらなる薬学的に許容される塩には、適切な場合、非毒性のアンモニウムカチオン、並びに1~20個の炭素原子を有するアルキルに結合したカルボン酸、スルホン酸及びホスホン酸アニオンが含まれる。
別段の記載又は描写のない限り、本明細書に描写される構造は、その構造の全ての立体異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、及びシストランス異性体)形態;例えば、各不斉中心のR及びS配置、(Z)及び(E)二重結合異性体、並びに(Z)及び(E)構造異性体を含むことも意味する。したがって、本発明の化合物の単一の立体化学異性体、並びにエナンチオマー、ジアステレオマー、及びシス-トランス異性体(又は立体構造)混合物は、本発明の範囲内である。
特定の実施形態では、化合物は、式Iのキラル中心にR立体化学配置を有する。R立体化学を有する化合物は、一般的に、対応するS鏡像異性体よりも高い活性を示す。他の実施形態では、化合物は、式Iのキラル中心にS立体化学配置を有する。
Figure 2024518824000031
別段の記載のない限り、本発明の化合物の互変異性体は全て本発明の範囲内である。さらに、別段の記載のない限り、本明細書に示される構造は、1つ以上の同位体濃縮原子の存在においてのみ異なる化合物を含むことも意図される。例えば、重水素又は三重水素による水素の置換、又は13C若しくは14C富化炭素による炭素の置換を除いて本構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。このような化合物は、例えば、生物学的アッセイにおける分析ツール又はプローブとして有用である。
III.医薬組成物
本発明はまた、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物(その薬学的に許容される塩及び溶媒和物を含む)を含む医薬組成物を提供する。
医薬組成物は、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物及び1つ以上の薬学的に許容される添加剤を含む。添加剤の例としては、1つ以上の結合剤、増量剤、緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、希釈剤、崩壊剤、増粘剤又は粘度低下剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、酸化防止剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、味マスキング剤、付香剤、香味剤、希釈剤、研磨剤、ポリマーマトリックス系、可塑剤、及び薬物の洗練された体裁を提供するため、又は本発明の組成物を含む薬剤若しくは医薬品の製造を補助するための他の公知の添加剤が挙げられるが、これらに限定されない。担体及び添加剤の例は当業者に周知であり、例えば、Ansel, Howard C., et al., Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott, Williams & Wilkins, 2004;Gennaro, Alfonso R., et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.Philadelphia:Lippincott, Williams &Wilkins, 2000;and Rowe, Raymond C. Handbook of Pharmaceutical Excipients.Chicago, Pharmaceutical Press, 2005に詳細に記載されている。
添加剤の非限定的な例としては、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、又は他のデンプン、ゼラチン、アカシアなどの天然及び合成ガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、他のアルギン酸塩、粉末トラガカント、グアーガム、セルロース及びその誘導体(例えば、エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、アルファ化デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(例えば、No.2208、2906、2910)、ヒドロキシプロピルセルロース、二酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム(例えば、顆粒又は粉末)、微結晶セルロース、粉末セルロース、デキストレート、カオリン、ケイ酸、ソルビトール、デンプン、アルファ化デンプン、寒天、アルギン酸、炭酸カルシウム、微結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポラクリリンカリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ジャガイモ又はタピオカデンプン、その他のデンプン、アルファ化デンプン、その他のデンプン、粘土、その他のアルギン、その他のセルロース、ガム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱物油、軽鉱物油、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、その他のグリコール、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、硬化植物油(例えば、ピーナッツ油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油、及び大豆油)、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル、寒天、サイロイドシリカゲル(AEROSIL200、メリーランド州ボルチモア、W.R.Grace Co.製)、合成シリカの凝集エアロゾル(テキサス州プレイノ、Degussa Co.から市販)、CAB-O-SIL(マサチューセッツ州ボストン、Cabot Co.により販売されるパイロジェニック二酸化ケイ素製品)、着色剤及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
医薬組成物は、任意選択により、1つ以上の追加の治療剤を含み得る。
追加の治療剤には、Bcl-2阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4及び6(CDK4/6)阻害剤、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、ヒストンデメチラーゼ阻害剤、mTOR阻害剤、変異型イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH1及びIDH2)阻害剤、糖質コルチコイド、エピジェネティックモジュレーター、及び化学療法剤が含まれる。
現在、AML及びALLの標準治療は、化学療法剤による化学療法である。化学療法剤の例としては、ダウノルビシン、シタラビン、メトトレキサート、ミトキサントロン、メトトレキサート、マフォサミド(mafosamide)及びビンクリスチンが挙げられるが、これらに限定されない。
標的治療剤、例えば以下に論じるものは、単独で、又は化学療法剤と組み合わせて使用することができる。
Bcl-2阻害剤の例としては、例えば、オブリメルセン、ナビトクラクス、ベネトクラクスが挙げられるが、これらに限定されない。
サイクリン依存性キナーゼ4及び6(CDK4/6)阻害剤の例としては、パルボシクリブ、リボシクリブ、及びアベマシクリブが挙げられるが、これらに限定されない。
エピジェネティックモジュレーターには、メニン-ヒストンメチルトランスフェラーゼMLL(すなわち、メニン-MLL)阻害剤、FLT3阻害剤、P-TEFb阻害剤、ヒストンメチルトランスフェラーゼ阻害剤(例えば、DOT1L及びEZH2阻害剤)、ブロモドメイン及びエクストラターミナルドメイン(BET)阻害剤及びジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ(DHODH)阻害剤が含まれるが、これらに限定されない。
FLT3阻害剤の例としては、ソラフェニブ、レスタウルチニブ、スニチニブ、タンデュチニブ、キザルチニブ、ミドスタウリン、ギルテリチニブ、クレノラニブ、カボザンチニブ及びポナチニブが挙げられるが、これらに限定されない。
エピジェネティックモジュレーター(例えば、メニンMLL阻害剤及びFLT3阻害剤)の組み合わせも、これらがAMLモデルにおけるアポトーシス誘導の強化を示しているため、企図される。
一実施形態では、追加の治療剤は、少なくとも1つのBcl-2阻害剤と少なくとも1つのFLT3阻害剤の組み合わせを含む。
DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤の例としては、アザシチジン及びデシタビンが挙げられるが、これらに限定されない。
HDAC阻害剤の例としては、パノビノスタット及びボリノスタットが挙げられるが、これらに限定されない。
mTOR阻害剤の例としては、エベロリムスが挙げられるが、これに限定されない。
糖質コルチコイドの例としては、デキサメタゾン及びプレドニゾロンが含まれるが、これらに限定されない。
変異型イソクエン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤の例としては、イボシデニブ(IDH1)及びエナシデニブ(IDH2)が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、追加の治療剤は、少なくとも1つのイソクエン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤と少なくとも1つのCDK4/6阻害剤の組み合わせを含む。
IV.使用方法
本発明はまた、細胞における癌遺伝子発現を抑制するために本明細書に記載の少なくとも1つの化合物又は本明細書に記載の医薬組成物を使用する方法にも関する。一実施形態では、細胞における癌遺伝子発現を抑制する方法は、細胞を本明細書に記載の少なくとも1つの化合物に曝露することを含む。本発明はまた、急性白血病を治療するために本明細書に記載の少なくとも1つの化合物又は本明細書に記載の医薬組成物を使用する方法にも関する。一実施形態では、急性白血病を治療する方法は、治療有効量の本明細書に記載の少なくとも1つの化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む。
急性白血病は、造血細胞の悪性形質転換によって生じるクローンの芽細胞による正常な骨髄の置換を特徴とする、急速に進行する白血病である。急性白血病には、急性リンパ芽球性白血病(ALL)及び急性骨髄性白血病(AML)が含まれる。ALLにはCNSが関与することが多いのに対し、急性単芽球性白血病には歯肉が関与し、AMLには任意の部位の局所的な集合体(顆粒球肉腫又は緑色腫)が関与する。
一実施形態では、急性白血病は、ALLである。ALLは小児で最も一般的な悪性腫瘍であり、発生率のピークは3~5歳である。これは青年にも発生し、成人では第2のより低いピークがある。典型的な治療では、プレドニゾン、ビンクリスチン、アントラサイクリン又はアスパラギナーゼを含み得る、集中的な多剤併用療法の早期導入が重視される。他の薬剤及び組み合わせは、シタラビン及びエトポシド、並びにシクロホスファミドである。再発は通常、骨髄で発生するが、CNS又は精巣において単独で、又は骨髄と同時に発生する場合もある。多くの小児では第2寛解が誘導され得るが、その後の寛解は短期間である傾向にある。
別の実施形態では、急性白血病は、AMLである。AMLの発生率は年齢とともに増加し、成人ではより一般的な急性白血病である。AMLは化学療法又は放射線療法に関連している可能性がある(二次性AML)。寛解導入率はALLよりも低く、長期無病生存率は患者のわずか20~40%であると報告されている。治療法がALLと最も異なるのは、AMLが反応する薬剤がより少ない点である。基本的な導入療法にはシタラビンが含まれ、ダウノルビシン又はイダルビシンを伴う。いくつかの療法には、6-チオグアニン、エトポシド、ビンクリスチン、及びプレドニゾンが含まれる。AMLの臨床的側面は、C.A.Schiffer and R.M.Stone in Cancer Medicine, Ed. David W. Kufe et al, 6th Edition, B.C.Decker, 2003によってレビューされている。
このフランス、アメリカ、及びイギリス(FAB)分類は、急性骨髄性白血病を診断及び分類するために開発された。急性骨髄性白血病の診断には、骨髄細胞又は循環白血球の30%(又は最新の世界保健機関(WHO)分類システムに基づくと20%)以上の骨髄芽球が構成されていることが必要である。疾患の血液学的特性により、以下に記載される様々なサブタイプが定義される。FAB命名法(M1からM7)は、芽球が最もよく似ている正常な骨髄要素に従って急性骨髄性白血病のサブタイプを分類する。以下のリストは、FAB分類及びWHOによって認識されている追加クラスの両方を含む。
急性骨髄性白血病、最未分化型(MO)
非成熟型急性骨髄性白血病(M1)
成熟型急性骨髄性白血病(M2)
t(8;21)による成熟型急性骨髄性白血病
急性前骨髄球性白血病(M3)
過顆粒(hypergranular)型
微細顆粒(microgranular)型
急性骨髄単球性白血病(M4)
骨髄好酸球の増加を伴う急性骨髄単球性白血病(M4E0)
急性単球性白血病(M5)
急性単芽球性白血病(M5a)
成熟型急性単球性白血病(M5b)
赤白血病(赤血球系/骨髄系)(M6a)
未分化型赤白血病(Pure erythroid malignancy)(M6b)
急性巨核芽球性白血病(M7)
t(1;22)関連急性巨核芽球性白血病
急性好塩基球性白血病
急性骨髄線維症(骨髄線維症を伴う急性骨髄異形成)
ダウン症候群における急性及び一過性骨髄増殖性疾患低形成急性骨髄性白血病
骨髄肉腫
一実施形態では、上に列挙したAMLのサブタイプを治療する方法は、治療有効量の本明細書に記載の少なくとも1つの化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む。
本発明の方法で使用される少なくとも1つの化合物は、上記の医薬組成物の形態で提供され得る。
投与経路には、経口などの経腸経路;及び静脈内、動脈内、筋肉内、鼻腔内、直腸、腹腔内、皮下及び局所などの非経口経路が含まれる。
非経口投与の場合、活性化合物は、水、油(特に植物油)、エタノール、生理食塩水、デキストロース(グルコース)水溶液及び関連糖溶液、グリセロール、又はグリコール(プロピレングリコール又はポリエチレングリコールなど)などの適切な担体又は希釈剤と混合され得る。非経口投与用の溶液は、好ましくは、活性薬剤の水溶性塩を含有する。安定化剤、抗酸化剤及び防腐剤も添加され得る。適切な抗酸化剤としては、亜硫酸塩、アスコルビン酸、クエン酸及びその塩、並びにEDTAナトリウムが挙げられる。適切な防腐剤には、塩化ベンザルコニウム、メチル又はプロピルパラベン、及びクロルブタノールが含まれる。非経口投与のための組成物は、水性又は非水性の溶液、分散液、懸濁液又は乳濁液の形態をとり得る。
経口投与の場合、活性化合物は、錠剤、カプセル、丸剤、粉末、顆粒又は他の適切な経口剤形の調製のために、1つ以上の固体不活性成分と組み合わせてもよい。例えば、活性化合物は、充填剤、結合剤、保湿剤、崩壊剤、溶解遅延剤、吸収促進剤、湿潤剤、吸収剤又は潤滑剤などの少なくとも1つの添加剤と組み合わせてもよい。
治療効果を得るために本発明の組成物及び方法に使用される活性化合物の特定の用量は、当然のことながら、個々の患者の特定の状況によって決定される。このような状況には、患者のサイズ、体重、年齢及び性別、疾患の性質及びステージ、疾患の進行性、及び投与経路が含まれる。
本明細書に記載の化合物について、好ましい1日用量は、例えば、約1mg~約10,000mg、より好ましくは約5mg~約5,000mg、さらにより好ましくは約10mg~約3,000mg、最も好ましくは約50mg~約1,000mgの範囲である。特定の実施形態では、好ましい1日用量は、約50mg~約4,000mg、約100mg~約3,000mg、約500~約2,000、又は約750mg~約1,500mgの範囲である。他の実施形態では、好ましい1日用量は、2,000mg~約10,000mg、約3,000~約9,000mg、約4,000mg~約8,000mg、又は約4,500~約7,500mgの範囲である。
治療効果を提供するために必要に応じて、用量を1日1~4回、例えば1日1回投与することができる。特定の実施形態では、本発明の治療用化合物は、1回用量として、又は数日、数週間、若しくは数ヶ月にわたり得る予定された投与計画の一部として、静脈内投与される。本発明の化合物はまた、治療効果を得るために必要に応じて、定期的な注射によって投与してもよい。
本明細書に記載の方法は、追加の治療剤、例えば、Bcl-2阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4及び6(CDK4/6)阻害剤、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、ヒストンデメチラーゼ阻害剤、mTOR阻害剤、変異型イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH1及びIDH2)阻害剤、糖質コルチコイド、エピジェネティックモジュレーター、及び化学療法剤の投与をさらに含み得る。追加の治療剤は、本明細書に記載の化合物と同時に又はそれと連続して投与することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物及び追加の治療剤の投与は、相乗効果を生じることができる。
実施例
以下の化合物は、本明細書に開示される方法を使用して調製され、単離され、特徴付けられている。これらは本発明の部分的な範囲を示すものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
本発明の化合物は、有機合成化学の分野で周知の方法によって調製された。合成シーケンス中に、関係する分子上の感受性又は反応性の基を保護することが必要又は望ましい場合がある。これは、T. W.Greene and P. G.M. Wuts Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis, Fourth edition, John Wiley and Sons, 2006に記載されているものなどの従来の保護基を使用して達成された。保護基は、当技術分野で周知の方法を使用して、好都合な後続のステップで除去された。
全ての反応は、別段の指定のない限り、窒素の乾燥雰囲気下で実施した。示された反応温度は反応槽を指し、室温(rt)は25℃として示される。商用グレードの試薬及び無水溶媒はベンダーから受け取ったまま使用し、これらの成分をさらに精製又は乾燥する試みはなされなかった。減圧下での溶媒の除去は、テフロン結合KNf真空ポンプを使用し、およそ28mmHgの圧力でBuchiロータリーエバポレーターを用いて達成された。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、RediSep Rfシリカゲルカラムを備えたTeledyne Isco CombiFlash Companionユニットを使用して実行した。プロトンNMRスペクトルは、300MHz及び400MHzのBruker核磁気共鳴分光計で得た。化学シフト(δ)は100万分の1(ppm)で報告され、結合定数(J)の値はHzで、次のスペクトルパターンの指定とともに示される:d、ダブレット;t、トリプレット;q、カルテット;dd、ダブレットのダブレット;m、マルチプレット;brs、ブロードなシングレット。テトラメチルシランを内部標準として使用した。質量分光分析は、Agilent 1200システムでポジティブ及びネガティブモードのエレクトロスプレーイオン化(ESI)を使用して実施した。高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)純度分析は、勾配溶出[A、0.0284%NHOAc及び0.0116%酢酸を含むHO;B、CHCN]及び流速=1mL/min、UV検出用のPDAスキャンを使用する、二成分溶媒系A及びBを備えたVarian Pro Star HPLCシステムを使用して実施した。次のVarian Pro Star HPLC法を使用して、化合物の純度を確立した:
中間体1:(R)-2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-アミン
Figure 2024518824000032

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した500mLの丸底フラスコに、2-アミノ-4-ニトロアニリン(20.00g、133.06mmol、1.00当量)、(2R)-1-メチルピロリジン-2-カルボン酸(18.55g、143.64mmol、1.10当量)、HATU(59.56g、156.72mmol、1.20当量)、DIEA(67.48g、552.4mmol、4.00当量)、DCM(200.00mL)を入れた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、46g(粗製)の(2R)-N-(2-アミノ-5-ニトロフェニル)-1-メチルピロリジン-2-カルボキサミドが褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=351。
Figure 2024518824000033

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した1000mLの三口丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-[(2-アミノ-5-ニトロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-カルボキシレート(46.00g、131.29mmol、1.00当量)、AcOH(460mL)を入れた。得られた溶液を60℃で48時間撹拌した。得られた混合物を濃縮し、500mLの水の添加によりクエンチした。得られた溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×100のブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、32g(73.3%)のtert-ブチル(2R)-2-(5-ニトロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートが褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=333。
Figure 2024518824000034

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した500mLの三口丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-(5-ニトロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(32.00g、96.281mmol、1.00当量)を入れた。これにEA(320mL、5605.6mmol、58.22当量)中のHCl(g)を25℃で導入した。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。固体を濾過により回収した。これにより、26g(粗製)の5-ニトロ-2-[(2R)-ピロリジン-2-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール塩酸塩が黄色固体として得られた。
LC-MS: (ES,m/z):[M+1]=233。
Figure 2024518824000035

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した250mLの三口丸底フラスコに、5-ニトロ-2-[(2R)-ピロリジン-2-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール二塩酸塩(9.00g、29.493mmol、1.00当量)、ホルムアルデヒド(8.86g、294.93mmol、10.00当量)、DCM(90.00mL)、MeOH(45.00mL)、NaBH(OAc)(62.51g、294.93mmol、10.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。次いで、400mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×200mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、6.3g(86.74%)の2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-5-ニトロ-1H-1,3-ベンゾジアゾールが褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=247。
Figure 2024518824000036

1000mLの丸底フラスコに、2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-5-ニトロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール(5.00g、20.30mmol、1.00当量)を入れ、Pd/C(432.00mg、4.050mmol、0.20当量)、メタノール(500.00mL)を入れた。これにH(g)を25℃で導入した。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。これにより、4.55g(91.1%)の2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-アミンが淡褐色の油状物として得られた。
LC-MS:[M+1]=217。
H-NMR(300MHz,メタノール-d,ppm)δ 7.28(dd,J=8.4,0.6Hz,1H),6.87(dd,J=2.1,0.6Hz,1H),6.71(dd,J=8.4,2.1Hz,1H),3.54-3.41(m,1H),3.20(td,J=8.7,7.5,2.4Hz,1H),2.49-2.36(m,1H),2.35-2.22(m,4H),2.07-1.85(m,3H).
中間体2:(R)-2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン
Figure 2024518824000037

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した20Lの四口丸底フラスコに、2-クロロ-5-ヨードピリジン-4-アミン(490.0g、1.90mol、1.00当量)、TEA(974g、9.60mol、5.00当量)、DCM(12.30L)を入れた。続いて、0~5℃で撹拌しながら、DCM(7.4L)中のMsCl(882g、7.70mol、4.00当量)の溶液を滴下した。得られた溶液を0~10℃で6時間撹拌した。溶液のpH値をNaHCO(1mol/L)で7~8に調整した。得られた溶液を3×5Lのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。これにより、935g(94.6%)のN-(2-クロロ-5-ヨードピリジン-4-イル)-N-メタンスルホニルメタンスルホンアミドが黄色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=411。
Figure 2024518824000038

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した10Lの四口丸底フラスコに、N-(2-クロロ-5-ヨードピリジン-4-イル)-N-メタンスルホニルメタンスルホンアミド(935.0g、2.28mol、1.00当量)、THF(4.70L)、HO(4.70L)、NaOH(455g、11.4mol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。溶液のpH値をクエン酸(1mol/L)で3~4に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、438g(57.9%)のN-(2-クロロ-5-ヨードピリジン-4-イル)メタンスルホンアミドが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=333。
Figure 2024518824000039

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した10Lの四口丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(530.00g、2.6mol、1.00当量)、DCM(5.30L)、DMP(1340g、3.16mol、1.20当量)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた溶液を5.3LのHOで希釈した。得られた溶液を3×10Lの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×5LのNaS(水溶液)及び3×5LのNaHCO(水溶液)で洗浄した。得られた混合物を3×10Lのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。これにより、415g(79.09%)のtert-ブチル(2R)-2-ホルミルピロリジン-1-カルボキシレートが黄色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=200。
Figure 2024518824000040

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した10Lの四口丸底フラスコに、KCO(348g、2.5mol、1.20当量)、メタノール(4.15L)、tert-ブチル(2R)-2-ホルミルピロリジン-1-カルボキシレート(415.00g、2.09mol、1.00当量)、ジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネート(600g、3.1mol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた溶液を4LのHOで希釈した。得られた溶液を3×4Lの石油エーテルで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。これにより、297g(73.03%)のtert-ブチル(2R)-2-エチニルピロリジン-1-カルボキシレートが黄色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=196。
Figure 2024518824000041

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した10Lの四口丸底フラスコに、N-(2-クロロ-5-ヨードピリジン-4-イル)メタンスルホンアミド(438.00g、1.32mol、1.00当量)、TEA(533g、5.27mol、4.00当量)、ジメチルホルムアミド(4.40L)、tert-ブチル(2R)-2-エチニルピロリジン-1-カルボキシレート(283g、1.45mol、1.10当量)、Pd(PPhCl(46g、0.066mol、0.05当量)、CuI(25g、0.13mol、0.10当量)を入れた。得られた溶液を55℃で6時間撹拌した。得られた溶液を4.4LのHOで希釈した。得られた溶液を3×4.4Lの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×4.4Lのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:5)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、363g(68.9%)のtert-ブチル(2R)-2-[6-クロロ-1-メタンスルホニルピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]ピロリジン-1-カルボキシレートが白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=400。
Figure 2024518824000042

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した10Lの四口丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-[6-クロロ-1-メタンスルホニルピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]ピロリジン-1-カルボキシレート(363.00g、0.91mol、1.00当量)、MeOH(2.50L)、HO(1.10L)、NaOH(109g、2.72mol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。固体を濾過により回収した。これにより、259g(88.67%)のtert-ブチル(2R)-2-[6-クロロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]ピロリジン-1-カルボキシレートが白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=322。
Figure 2024518824000043

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した5Lの四口丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-[6-クロロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]ピロリジン-1-カルボキシレート(259.0g、0.80mol、1.00当量)、CsCO(787g、2.4mol、3.00当量)、DMF(2.60L)を入れた。続いて、0~5℃で撹拌しながらSEMCl(161g、0.97mol、1.20当量)を滴下した。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた溶液を2.6LのHOで希釈した。得られた溶液を3×2.6Lの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×2Lのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。固体を濾過により回収した。これにより、248g(68.2%)のtert-ブチル(2R)-2-(6-クロロ-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートが白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=452。
Figure 2024518824000044

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した10Lの四口丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-(6-クロロ-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(248.00g、0.55mol、1.00当量)、MeOH(2.40L)、MeOH(1.20L)中のHCl(1.5M)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。得られた溶液を2.5LのHOで希釈した。溶液のpH値をNaHCO(1mol/L)で7~8に調整した。得られた溶液を3×2.5Lのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、177g(91.7%)の(2R)-2-(6-クロロ-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル)ピロリジンが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=352。
Figure 2024518824000045

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した10Lの四口丸底フラスコに、(2R)-2-(6-クロロ-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル)ピロリジン(177.00g、0.5mol、1.00当量)、DCM(3.50L)、MeOH(1.77L)、パラホルムアルデヒド(453g、5mol、10.00当量)、NaBH(OAc)(640g、3mol、6.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。溶液のpH値をNaHCO(1mol/L)で8~9に調整した。固体を濾別した。得られた溶液を3×1.7Lのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、129g(70.1%)の(2R)-2-(6-クロロ-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル)-1-メチルピロリジンが黄色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=366。
Figure 2024518824000046

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した5Lの四口丸底フラスコに、(2R)-2-(6-クロロ-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル)-1-メチルピロリジン(129.00g、0.35mol、1.00当量)、トルエン(2.60L)、BINAP(22g、0.035mol、0.10当量)、t-BuONa(101g、1.06mol、3.00当量)、Pd(dba)(16g、0.017mol、0.05当量)、ジフェニルメタンイミン(192g、1.06mol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を110℃で16時間撹拌した。得られた溶液を2.6LのEAで希釈した。得られた混合物を3×1Lのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をTHF/PE(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、131g(72.8%)のN-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]-1,1-ジフェニルメタンイミンが黄色の油状物として得られた。
Figure 2024518824000047

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した10Lの四口丸底フラスコに、N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]-1,1-ジフェニルメタンイミン(131.00g、0.26mol、1.00当量)、THF(6.50L)、HO(1.10L)、HCl(0.5M)(88g、1.28mol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。得られた溶液を2.6LのHOで希釈した。得られた溶液を3×1Lのジクロロメタンで抽出し、水層を合わせた。溶液のpH値をNaHCO(1mol/L)で8~9に調整した。得られた溶液を3×2Lのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をTHF/PE(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、53.1g(59.74%)の2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミンが褐色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=347。
H-NMR:(300MHz,CDOD,ppm):δ 8.18(d,J=1.0Hz,1H),6.68(d,J=1.0Hz,1H),6.46(s,1H),5.61-5.48(m,2H),3.61-3.49(m,3H),3.23(t,J=7.9Hz,1H),2.46-2.35(m,2H),2.33(s,3H),2.02-1.84(m,3H),0.90(dd,J=8.8,7.4Hz,2H).
中間体3:2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-アミン
Figure 2024518824000048

250mLの丸底フラスコに、2-クロロ-5-ニトロピリジン-4-アミン(5.00g、28.8mmol、1.00当量)、メタノール(100.00mL)、ラネーニッケル(1.69g、28.808mmol、1.00当量)を加えた。これに25℃でH(g)(5atm)を導入した。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。これにより、4g(96.7%)の6-クロロピリジン-3,4-ジアミンが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=144。
Figure 2024518824000049

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した40mLの丸底フラスコに、6-クロロピリジン-3,4-ジアミン(1.00g、6.97mmol、1.00当量)、1-メチルピロリジン-2-カルボン酸(0.99g、7.67mmol、1.10当量)、DMF(10.00mL)、HATU(3.18g、8.36mmol、1.20当量)、DIEA(3.60g、27.86mmol、4.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、40mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を4×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×20mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。これにより、4g(粗製)のN-(5-アミノ-2-クロロピリジン-4-イル)-1-メチルピロリジン-2-カルボキサミドが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=255。
Figure 2024518824000050

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した250mLの丸底フラスコに、(2R)-N-(5-アミノ-2-クロロピリジン-4-イル)-1-メチルピロリジン-2-カルボキサミド(4.00g、1当量)、酢酸(80.00mL)を入れた。得られた溶液を120℃で48時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物をTHF/PE(1:5)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.7g(32%)の2-[6-クロロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル]-1-メチルピロリジンが褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=237。
Figure 2024518824000051

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの三口丸底フラスコに、2-[6-クロロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル]-1-メチルピロリジン(1.00g、4.225mmol、1.00当量)、DMF(15.00mL)を入れた。NaH(0.20g、8.450mmol、2.00当量)を加え、得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。[2-(クロロメトキシ)エチル]トリメチルシラン(0.70g、4.225mmol、1.00当量)を加え、得られた溶液を撹拌しながら0℃でさらに90分間反応させた。次いで、40mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×20mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。残留物をPE/THF(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、350mg(22.6%)の2-(6-クロロ-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1-メチルピロリジンが褐色の油状物として得られた。
LC-MS: (ES,m/z):[M+1]=367。
Figure 2024518824000052

50mLの丸底フラスコに、2-(6-クロロ-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1-メチルピロリジン(350mg、0.954mmol、1.00当量)、ジフェニルメタンイミン(518.57mg、2.862mmol、3.0当量)、BINAP(118.78mg、0.191mmol、0.2当量)、トリス((1E,4E)-1,5-ジフェニルペンタ-1,4-ジエン-3-オン)トリクロロメタンジパラジウム(98.72mg、0.095mmol、0.1当量)、t-BuONa(274.98mg、2.862mmol、3.0当量)、及びトルエン(10mL、93.989mmol、98.55当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、110℃で5時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。室温で水/氷(60mL)の添加により反応をクエンチした。水層をCHCl(3×30mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をTHF(25ml)に溶解し、HCl(0.5M)(10mL)を溶液に加えた。得られた混合物を室温で10時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去した。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。水層を飽和NaHCO(水溶液)でpH8に塩基性化した。水層をCHCl(3×40mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:9)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-アミン(180mg、53%)を褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=348。
中間体4:(R)-2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン
Figure 2024518824000053

50mLの三口丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(5.00g、23.22mmol、1.00当量)、Dess-Martinペルヨージナン(19.70g、46.45mmol、2.00当量)、DCM(20.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、Na(水溶液)の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を2×50mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。これにより、4.0g(80.8%)のtert-ブチル(2R)-2-ホルミルピペリジン-1-カルボキシレートが褐色の油状物として得られた。
Figure 2024518824000054

50mLの三口丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-ホルミルピペリジン-1-カルボキシレート(4.00g、18.755mmol、1.00当量)、KCO(3.11g、22.506mmol、1.20当量)、MeOH(12.00mL)を入れた。続いて、MeOH(6mL)中のジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネート(5.40g、0.028mmol、1.50当量)の溶液を0℃で撹拌しながら滴下した。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた溶液を2×50mLの石油エーテルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。これにより、2g(51%)のtert-ブチル(2R)-2-エチニルピペリジン-1-カルボキシレートが黄色の油状物として得られた。
GC-MS:(ES,m/z):[M-81]=128。
Figure 2024518824000055

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの三口丸底フラスコに、N-(2-クロロ-5-ヨードピリジン-4-イル)メタンスルホンアミド(700.0mg、2.1mmol、1.00当量)、tert-ブチル(2R)-2-エチニルピペリジン-1-カルボキシレート(881.11mg、4.210mmol、2.00当量)、CuI(40.09mg、0.211mmol、0.10当量)、TEA(852.02mg、8.420mmol、4.00当量)、DMF(10.00mL)、Pd(PPhCl(295.5mg、0.421mmol、0.20当量)を入れた。得られた溶液を55℃で2時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:10)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、540mg(62%)のtert-ブチル(2R)-2-[6-クロロ-1-メタンスルホニルピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートが褐色固体として得られた。
LC-MS: (ES,m/z):[M+H]=414
Figure 2024518824000056

50mLの丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-[6-クロロ-1-メタンスルホニルピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(430.00mg)、酢酸エチル(10.00mL)中のHCl(気体)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、380mgの(2R)-2-[6-クロロ-1-メタンスルホニルピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]ピペリジン塩酸塩が褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H-HCl]=314。
Figure 2024518824000057

100mLの三口丸底フラスコに、(2R)-2-[6-クロロ-1-メタンスルホニルピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]ピペリジン塩酸塩(380.00mg、1.089mmol、1.00当量)、DCM(20.00mL)、MeOH(10.00mL)、パラホルムアルデヒド(488.63mg、5.43mmol、5.00当量)、NaBH(OAc)(2299.37mg、10.85mmol、10.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、20mLの水の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を2×30mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、201mg(56.5%)の(2R)-2-[6-クロロ-1-メタンスルホニルピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]-1-メチルピペリジンが白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=328。
Figure 2024518824000058

50mLの丸底フラスコに、(2R)-2-[6-クロロ-1-メタンスルホニルピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]-1-メチルピペリジン(185.00mg、0.564mmol、1.00当量)、NaOH(67.71mg、0.000mmol、3.00当量)、HO(1.00mL)、MeOH(5.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。得られた溶液を2×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。これにより、120mg(85.2%)の(2R)-2-[6-クロロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]-1-メチルピペリジンが褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=250。
Figure 2024518824000059

50mLの三口丸底フラスコに、(2R)-2-[6-クロロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]-1-メチルピペリジン(120.0mg、0.480mmol、1.00当量)、CsCO(469.7mg、1.44mmol、3.00当量)、DMF(5.00mL)、SEM-Cl(120.16mg、0.720mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。固体を濾別した。得られた溶液を2×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、85mg(46.6%)の(2R)-2-(6-クロロ-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル)-1-メチルピペリジンが淡褐色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=380。
Figure 2024518824000060

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLの密閉管に、2-(6-クロロ-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-オクタヒドロピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル)-1-メチルピペリジン(80.00mg、0.206mmol、1.00当量)、ベンゼンメタンイミン(112.09mg、0.618mmol、3.00当量)、t-BuONa(59.43mg、0.618mmol、3.00当量)、トルエン(3.00mL)、Pd(dba)・CHCl(23.71mg、0.041mmol、0.20当量)、BINAP(51.35mg、0.082mmol、0.40当量)を入れた。得られた溶液を100℃で5時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、100mg(粗製)のN-[2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]-1,1-ジフェニルメタンイミンが褐色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=525。
Figure 2024518824000061

50mLの丸底フラスコに、N-[2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]-1,1-ジフェニルメタンイミン(100.00mg、0.191mmol、1.00当量)、THF(5.00mL)、HCl(5.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた溶液を2×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、44mg(2ステップで34%)の2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミンが褐色固体として得られた。生成物を以下の条件(カラム:Lux 5um Amylose-1、5*25cm、10μm、移動相A:CO、移動相B:IPA(0.5%2M NH-MeOH)、流速:160mL/分;勾配:定組成40%B;カラム温度(℃):35;背圧(bar):100;波長:220nm;RT1(分):4.47;RT2(分):5.89;サンプル溶媒:ACN;注入量:2mL)でSFCによりさらに精製し、主要鏡像異性体を回収して98%ee超の物質を得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=361
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=361
H-NMR(300MHz,メタノール-d,ppm):δ 8.23-8.17(m,1H),6.68(s,1H),6.47(s,1H),3.56(t,J=8.2Hz,2H),3.08(d,J=11.9Hz,1H),2.24(d,J=14.1Hz,1H),2.15(s,3H),1.97-1.68(m,5H),1.48(d,J=10.5Hz,1H),1.17(d,J=6.2Hz,3H),0.91(t,J=8.1Hz,2H),-0.22(s,9H).
中間体5:2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-アミン
Figure 2024518824000062

2Lの四口丸底フラスコに、2,5-ジブロモ-3-ニトロピリジン(60g、212.85mmol、1.00当量)及び酢酸(900mL、70.41当量)を室温で加えた。撹拌溶液に、窒素雰囲気下、室温で鉄(71.32g、1277mmol、6.0当量)を少しずつ加えた。得られた混合物を室温で6時間撹拌した。室温で水/氷(2L)の添加により反応をクエンチした。沈殿した固体を濾過により回収し、水(3×300mL)で洗浄した。これにより、2,5-ジブロモピリジン-3-アミン(60g、粗製)が褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=251。
Figure 2024518824000063

3Lの四口丸底フラスコに、2,5-ジブロモピリジン-3-アミン(60g、238.2mmol、1.00当量)、アセトニトリル(ACN、1200mL)、及びピリジン(56.52g、714.5mmol、3.0当量)を室温で加えた。撹拌溶液に、窒素雰囲気下、0℃で塩化メタンスルホニル(81.8g、714.5mmol、3.0当量)を滴下した。得られた混合物を室温で6時間撹拌した。室温で水/氷(2000mL)の添加により反応をクエンチした。得られた混合物をCHCl(2×1000mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×500mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、N-(2,5-ジブロモピリジン-3-イル)-N-メタンスルホニルメタンスルホンアミド(78.5g、80.76%)が褐色固体として得られ、これを次のステップに直接使用した。
Figure 2024518824000064

5Lの四口丸底フラスコに、N-(2,5-ジブロモピリジン-3-イル)-N-メタンスルホニルメタンスルホンアミド(78.5g、192.4mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(2400mL、173当量)、水(471mL、136当量)及びNaOH(46.16g、1154.2mmol、6.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。水層をCHCl(3×1500mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、N-(2,5-ジブロモピリジン-3-イル)メタンスルホンアミド(55.1g、86.8%)を褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M-1]=327。
Figure 2024518824000065

2Lの四口丸底フラスコに、N-(2,5-ジブロモピリジン-3-イル)メタンスルホンアミド(29g、87.9mmol、1.00当量)、tert-ブチル(2R)-2-エチニルピロリジン-1-カルボキシレート(22.31g、114.2mmol、1.3当量)、ヨウ化銅(I)(1.67g、8.8mmol、0.1当量)、Pd(PPhCl、ジイソプロピルアミン(71.14g、703mmol、8.0当量)及びテトラヒドロフラン(850mL)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、50℃で2時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。室温で飽和NHCl(水溶液)(1500mL)の添加により反応をクエンチした。水層をEtOAc(3×600mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、tert-ブチル(2R)-2-{6-ブロモ-1-メタンスルホニルピロロ[3,2-b]ピリジン-2-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート(18.5g、47.4%)を褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]+-=444。
Figure 2024518824000066

500mLの三口丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-{6-ブロモ-1-メタンスルホニルピロロ[3,2-b]ピリジン-2-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート(18.7g、42.1mmol、1.00当量)、HO(56mL)、MeOH(130mL)及びNaOH(5.1g、126.3mmol、3.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水(250mL)で希釈した。水層をCHCl(3×200mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、tert-ブチル(2R)-2-{6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-2-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート(14.6g、94.7%)が褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=366。
Figure 2024518824000067

500mLの三口丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-{6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-2-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート(14.6g、40mmol、1.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(220mL)及びCsCO(39.1g、119.6mmol、3.0当量)を室温で加えた。上記混合物に、[2-(クロロメトキシ)エチル]トリメチルシラン(6.65g、39.86mmol、1.0当量)を室温で20分間かけて滴下した。得られた混合物を室温でさらに5.5時間撹拌した。室温で水/氷(600mL)により反応をクエンチした。水層をEtOAc(3×300mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、tert-ブチル(2R)-2-(6-ブロモ-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-b]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(14.6g、73.8%)を褐色の油状物として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=496。
Figure 2024518824000068

500mLの三口丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-(6-ブロモ-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-b]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(14.6g、29.4mmol、1.00当量)及びMeOH(200mL、1.5mol/L)中のHCl溶液を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で12時間撹拌した。室温でNaHCO(水溶液)(600mL)により反応をクエンチした。混合物/残留物を飽和NaHCOでpH8に塩基性化した。水層をEtOAc(3×300mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、(2R)-2-(6-ブロモ-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-b]ピリジン-2-イル)ピロリジン(9.2g、78.9%)が褐色の油状物として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]+-=396。
Figure 2024518824000069

メタノール(46mL)、DCM(23mL)中の(2R)-2-(6-ブロモ-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-b]ピリジン-2-イル)ピロリジン(2.3g、5.8mmol、1.00当量)及びパラホルムアルデヒド(2.61g、58.02mmol、10当量)、酢酸(0.35g、5.8mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(11.07g、52.218mmol、9.0当量)を窒素雰囲気下、室温で少しずつ加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で12時間撹拌した。室温で水/氷(200mL)の添加により反応をクエンチした。混合物/残留物をNaHCOでpH8に塩基性化した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをCHCl(30mL)で洗浄した。得られた混合物をCHCl(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、(2R)-2-(6-ブロモ-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-b]ピリジン-2-イル)-1-メチルピロリジン(1.93g、81%)が褐色の油状物として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]+-=410。
Figure 2024518824000070

100mLの三口丸底フラスコに、(2R)-2-(6-ブロモ-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-b]ピリジン-2-イル)-1-メチルピロリジン(1.93g、4.7mmol、1.00当量)、ジフェニルメタンイミン(2.56g、14.1mmol、3.0当量)、BINAP(0.59g、0.940mmol、0.2当量)、Pd(dba)(0.43g、0.47mmol、0.1当量)、ナトリウムtert-ブトキシド(1.36g、14.1mmol、3.0当量)及びトルエン(50mL)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。室温で水/氷により反応をクエンチした。水層をCHCl(3×40mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、N-{2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル}-1,1-ジフェニルメタンイミン(5.5g、粗製)が褐色の油状物として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]+-=511。
Figure 2024518824000071

1000mLの三口丸底フラスコに、N-{2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル}-1,1-ジフェニルメタンイミン(5.5g、10.8mmol、1.00当量)、HCl(55mL)(1mol/L)及びテトラヒドロフラン(275mL)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で12時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去した。水層をEtOAc(3×50mL)で抽出した。水層をNaHCOでpH8に塩基性化した。水層をCHCl(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-アミン(1.4g、37.5%)が褐色の油状物として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=347。
H-NMR(400MHz,メタノール-d,ppm)δ 7.92(d,J=2.3Hz,1H),7.27(d,J=2.3Hz,1H),6.51(s,1H),5.64-5.47(m,3H),3.61-3.50(m,2H),3.28-3.19(m,1H),2.34(m,4H),2.03-1.85(m,5H),0.93-0.85(m,2H),-0.04(s,9H).
中間体6:(R)-2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-インドール-6-アミン
Figure 2024518824000072

250mLの三口丸底フラスコに、ベンゼンアミン、2-ブロモ-5-ニトロ-(10g、46.078mmol、1.00当量)、ピリジン(80mL)及びDCM(120mL)を室温で加えた。上記混合物に、塩化メタンスルホニル(21.1g、184.3mmol、4当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。室温でNaHCO(水溶液、500mL)の添加により反応をクエンチした。得られた混合物を分離し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×400mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、N-(2-ブロモ-5-ニトロフェニル)-N-メタンスルホニルメタンスルホンアミド(17g、粗製)が褐色固体として得られた。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
Figure 2024518824000073

500mLの丸底フラスコに、N-(2-ブロモ-5-ニトロフェニル)-N-メタンスルホニルメタンスルホンアミド(17g、45.6mmol、1.00当量)及びTHF(280mL)を室温で加えた。上記混合物に、HO(140mL)中のNaOH(11g、275.020mmol、6.04当量)の溶液を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた混合物を水(250mL)で希釈した。混合物をHCl(水溶液)でpH3に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(2×100mL)で洗浄した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、N-(2-ブロモ-5-ニトロフェニル)メタンスルホンアミド(11g、81.8%)が褐色固体として得られた。
H-NMR(300MHz,DMSO-d,ppm)δ 9.85(s,1H),8.21(d,J=3Hz,1H),8.0(s,2H),3.16(s,3H).
Figure 2024518824000074

500mLの丸底フラスコに、N-(2-ブロモ-5-ニトロフェニル)メタンスルホンアミド(10g、34mmol、1.00当量)、tert-ブチル(2R)-2-エチニルピロリジン-1-カルボン酸(7.94g、40.66mmol、1.2当量)及びTEA(27.43g、271.07mmol、8.00当量)を室温で加えた。得られた混合物をNで10分間バブリングし、次いでPd(PPhCl(2.38g、3.389mmol、0.1当量)及びCuI(1.29g、6.78mmol、0.2当量)を加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、70℃で一晩撹拌した。0℃で飽和NHCl(水溶液)(75mL)の添加により反応をクエンチした。沈殿した固体を濾過により回収し、水(2×100mL)で洗浄した。残留物を酢酸エチル(500mL)に溶解した。得られた混合物を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、tert-ブチル(2R)-2-(1-メタンスルホニル-6-ニトロインドール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(9g、64.9%)を黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H-56+41]=395。
Figure 2024518824000075

100mLの丸底フラスコに、tert-ブチル(2R)-2-(1-メタンスルホニル-6-ニトロインドール-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(620mg、1.514mmol、1.00当量)、DCM(13.00mL、204.466mmol、135.05当量)、及びHCl(EA中2M)(7.57mL、15.140mmol、10当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、1-メタンスルホニル-6-ニトロ-2-[(2R)-ピロリジン-2-イル]インドール塩酸塩(480mg、91.7%)が黄色固体として得られた。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=310。
Figure 2024518824000076

500mLの三口丸底フラスコに、1-メタンスルホニル-6-ニトロ-2-[(2R)-ピロリジン-2-イル]インドール塩酸塩(10g、28.9mmol、1.00当量)、DCM(200mL)、MeOH(100mL)、及びパラホルムアルデヒド(10.42g、115.7mmol、4当量)を室温で加えた。上記混合物に、NaBH(OAc)(36.77g、173.5mmol、6当量)を室温で1.5時間かけて3回に分けて加えた。得られた混合物を室温でさらに一晩撹拌した。室温でNaHCO(飽和)(400mL)の添加により反応をクエンチした。水層をDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:9)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、1-メタンスルホニル-2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-6-ニトロインドール(5.7g、61%)を黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=324。
Figure 2024518824000077

250mLの三口丸底フラスコに、1-メタンスルホニル-2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-6-ニトロインドール(5.7g、17.63mmol、1.00当量)、THF(90mL)及びTBAF(23.04g、88.1mmol、5当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をDCM(20mL)に溶解した。残留物を、DCM/MeOH(25:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-6-ニトロ-1H-インドール(3.2g、74%)を黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=246。
Figure 2024518824000078

8mLバイアルに、LAH(154.74mg、4.080mmol、10当量)及びTHF(1mL)を室温で加えた。上記混合物に、THF(2mL)中の2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-6-ニトロ-1H-インドール(100mg、0.408mmol、1.00当量)の混合物を80℃で滴下した。得られた混合物を窒素雰囲気下、80℃でさらに2時間撹拌した。0℃でNaSO・10HO(2g)の添加により反応をクエンチした。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをTHF(3x2mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。これにより、(R)-2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-インドール-6-アミン(82mg、57.4%)が黒色固体として得られた。粗生成物をさらに精製することなく直ちに次のステップに直接使用した。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=216。
酸中間体:
酸1:3-(ピリジン-4-イル)ベンゾ[d]イソオキサゾール-6-カルボン酸
Figure 2024518824000079

50mLの圧力反応器に、4-ヨードピリジン(1.20g、5.854mmol、1.00当量)、2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸(2.32g、0.012mmol、2.00当量)、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.41g、0.585mmol、0.10当量)、炭酸カリウム(3.26g、0.023mmol、4.00当量)、テトラヒドロフラン(12.00mL)、CO(5atm)を入れた。得られた溶液を80℃で一晩16時間撹拌した。反応混合物を氷/塩浴で25℃に冷却した。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、600mg(39.5%)のメチル3-フルオロ-4-(ピリジン-4-カルボニル)ベンゾエートが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=260。
Figure 2024518824000080

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、メチル3-フルオロ-4-(ピリジン-4-カルボニル)ベンゾエート(600.00mg、2.31mmol、1.00当量)、NHOH:HCl(7.00mg、0.101mmol、0.04当量)、ピリジン(7.50mL)を入れた。得られた溶液を115℃で3時間撹拌した。次いで、40mLの氷/水の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×20mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。これにより、420mg(66.2%)のメチル3-フルオロ-4-[(1Z)-(ヒドロキシイミノ)(ピリジン-4-イル)メチル]ベンゾエートが淡黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=275。
Figure 2024518824000081

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、メチル3-フルオロ-4-[(1Z)-(ヒドロキシイミノ)(ピリジン-4-イル)メチル]ベンゾエート(400.00mg、1.459mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(8mL)、DBU(1102.03mg、4.376mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を65℃で8時間撹拌した。次いで、30mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×10mLのクエン酸水溶液(5%)で洗浄した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、160mg(43.2%)のメチル3-(ピリジン-4-イル)-1,2-ベンゾオキサゾール-6-カルボキシレートが淡黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=255。
Figure 2024518824000082

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、メチル3-(ピリジン-4-イル)-1,2-ベンゾオキサゾール-6-カルボキシレート(160.00mg、0.629mmol、1.00当量)、MeOH(4.00mL)、HO(1.00mL)、水酸化ナトリウム(50.34mg、1.259mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で12時間撹拌した。溶液のpH値をHCl(37%)でpH=3に調整した。得られた混合物を濃縮した。これにより、220mg(NaClを含む)の3-(ピリジン-4-イル)-1,2-ベンゾオキサゾール-6-カルボン酸がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=241。
酸2:3-アセチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸
Figure 2024518824000083

50mLの丸底フラスコに、メチル2-(アミノメチル)ピリジン-4-カルボキシレート塩酸塩(700.00mg、3.454mmol、1.00当量)、ピルビン酸(608.40mg、2.00当量)、ピリジン(2.00mL)、EDCI(1324.43mg、6.908mmol、2.00当量)を加えた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、400mg(49%)のメチル2-[(2-オキソプロパンアミド)メチル]ピリジン-4-カルボキシレートが黄色固体として得られた。
LC-MS-:(ES,m/z):[M+H]=237
Figure 2024518824000084

50mLの丸底フラスコに、メチル2-[(2-オキソプロパンアミド)メチル]ピリジン-4-カルボキシレート(340.00mg、1.44mmol)、POCl(5.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で10時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。次いで、水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を2×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、50mg(16%)のメチル3-アセチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレートがオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=219。
Figure 2024518824000085

8mLの密閉管に、メチル3-アセチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(50.00mg、0.229mmol、1.00当量)、NaOH(18.33mg、2.00当量)、HO(1.00mL)、MeOH(5.00mL)を加えた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した(分取HPLC-003):カラム、SunFire Prep C18 OBD Column、19*150mm、5nm、移動相、水(0.05%HCl)及びACN(7分で15%B相から最大45%);検出器、UV254nm。これにより、30mg(64.12%)の3-アセチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸が白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=205
酸3:1-メチル-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000086

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した100mLの三口丸底フラスコに、6-クロロ-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(2.00g、13.023mmol、1.00当量)、ヨウ化メチル(2.77g、0.020mmol、1.5当量)、アセトニトリル(40.00mL)、炭酸カリウム(3.63g、0.026mmol、2.0当量)を入れた。得られた溶液を60℃で6時間撹拌した。固体を濾別した。次いで、100mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×50mLの酢酸エチルで抽出した。得られた混合物を3×50mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1:5)をとともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1g(45.8%)の6-クロロ-1-メチルピラゾロ[4,3-c]ピリジンがオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=168。
Figure 2024518824000087

50mLの密閉管に、6-クロロ-1-メチルピラゾロ[4,3-c]ピリジン(700.00mg、4.177mmol、1.00当量)、TEA(1267.89mg、12.530mmol、3.00当量)、MeOH(20.00mL)、Pd(dppf)Cl(305.60mg、0.418mmol、0.1当量)、CO(5atm)を入れた。得られた溶液を130℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、750mg(94%)のメチル1-メチルピラゾロ[4,3-c]ピリジン-6-カルボキシレートが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=192。
Figure 2024518824000088

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、メチル1-メチルピラゾロ[4,3-c]ピリジン-6-カルボキシレート(750.00mg、3.923mmol、1.00当量)、MeOH(8.00mL)、HO(2.00mL)、水酸化ナトリウム(313.80mg、7.846mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。次いで、15mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。溶液のpH値をHCl(37%)で3に調整した。得られた溶液を3×10mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。これにより、500mg(72%)の1-メチルピラゾロ[4,3-c]ピリジン-6-カルボン酸が淡黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=178。
酸4:5-フルオロ-3-メチルベンゾ[d]イソオキサゾール-6-カルボン酸
Figure 2024518824000089

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した250mLの三口丸底フラスコに、4-ブロモ-2,5-ジフルオロ安息香酸(4.50g、19mmol、1.00当量)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.22g、22.784mmol、1.20当量)、ジメチルホルムアミド(90mL)、HATU(10.83g、28.481mmol、1.50当量)、DIEA(9.82g、75.948mmol、4.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で6時間撹拌した。次いで、300mLの水/氷を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3×80mLの酢酸エチルで抽出した。得られた混合物を3×80mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。これにより、4.47g(84.1%)の4-ブロモ-2,5-ジフルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=280。
Figure 2024518824000090

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した250mLの三口丸底フラスコに、4-ブロモ-2,5-ジフルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(4.43g、15.82mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(86mL)、臭化メチルマグネシウム(EtO中3mol/L)(15.82mL、47.45mmol、3.00当量)を加え、得られた溶液を-78℃で30分間撹拌した。得られた溶液を撹拌しながら25℃でさらに2.5時間反応させた。次いで、300mLの水/氷を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を3×80mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×80mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。これにより、2.1g(56.49%)の1-(4-ブロモ-2,5-ジフルオロフェニル)エタノンが暗黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=235。
Figure 2024518824000091

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した40mLバイアルに、1-(4-ブロモ-2,5-ジフルオロフェニル)エタノン(500.00mg、2.13mmol、1.00当量)、ピリジン(10.00mL)、NHOH:HCl(1035mg、14.889mmol、7.00当量)を入れた。得られた溶液を105℃で3時間撹拌した。次いで、30mLのHCl(10%)の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を4×8mLの酢酸エチルで抽出し、濃縮した。これにより、500mg(94.00%)の(E)-N-[1-(4-ブロモ-2,5-ジフルオロフェニル)エチリデン]ヒドロキシルアミンが淡黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=250。
Figure 2024518824000092

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した40mLバイアルに、(E)-N-[1-(4-ブロモ-2,5-ジフルオロフェニル)エチリデン]ヒドロキシルアミン(460.00mg、1.840mmol、1.00当量)、ジメチルホルムアミド(10.00mL)、炭酸セシウム(2405mg、7.360mmol、4.00当量)を入れた。得られた溶液を70℃で2時間撹拌した。次いで、30mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×10mLの酢酸エチルで抽出した。得られた混合物を3×10mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。これにより、350mg(82.70%)の6-ブロモ-5-フルオロ-3-メチル-1,2-ベンゾオキサゾールが暗褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=230。
Figure 2024518824000093

50mLの圧力反応器に、6-ブロモ-5-フルオロ-3-メチル-1,2-ベンゾオキサゾール(320.00mg、1.39mmol、1.00当量)、メタノール(10.00mg)、酢酸ナトリウム(342.35mg、4.173mmol、3.0当量)、Pd(dppf)Cl(101.79mg、0.139mmol、0.10当量)、CO(20atm)を入れた。得られた溶液を80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、53mg(18.2%)のメチル5-フルオロ-3-メチル-1,2-ベンゾオキサゾール-6-カルボキシレートが淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=210。
Figure 2024518824000094

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLの丸底フラスコに、メチル5-フルオロ-3-メチル-1,2-ベンゾオキサゾール-6-カルボキシレート(53.00mg、0.253mmol、1.00当量)、MeOH(2.00mg)、HO(0.50mg)、水酸化ナトリウム(20.27mg、0.507mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で12時間撹拌した。溶液のpH値をHCl(37%)で3に調整した。得られた溶液を3×3mLのジクロロメタンで抽出し、濃縮した。これにより、45mg(91%)の5-フルオロ-3-メチル-1,2-ベンゾオキサゾール-6-カルボン酸がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M-1]_=194。
酸5:7-フルオロ-2-メチルキノリン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000095

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した250mLの三口丸底フラスコに、4-ブロモ-3-フルオロアニリン(5.50g、28.95mmol、1.00当量)、HCl(37%)(110.00mL)、クロトンアルデヒド(5.07g、72.335mmol、2.50当量)を入れた。得られた溶液を110℃で5時間撹拌した。溶液のpH値をNaOH(10%)で9に調整した。得られた溶液を3×150mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.5g(21.6%)の6-ブロモ-7-フルオロ-2-メチルキノリンが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=240。
Figure 2024518824000096

50mLの密閉管に、6-ブロモ-7-フルオロ-2-メチルキノリン(600.00mg、2.5mmol、1.00当量)、TEA(758.7mg、7.498mmol、3.00当量)、MeOH(20.00mL)、Pd(dppf)Cl(182.9mg、0.250mmol、0.1当量)、CO(5atm)を入れた。得られた溶液を130℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、480mg(87.6%)のメチル7-フルオロ-2-メチルキノリン-6-カルボキシレートが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=220。
Figure 2024518824000097

50mLの丸底フラスコに、メチル7-フルオロ-2-メチルキノリン-6-カルボキシレート(480.00mg、2.19mmol、1.00当量)、MeOH(4.00mL)、HO(1.00mL)、水酸化ナトリウム(175.16mg、4.38mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。溶液のpH値をHCl(10%)で3に調整した。得られた混合物を濃縮した。残留物を20mLのMeOH/DCM=1:4に溶解した。固体を濾別した。濾液を濃縮した。これにより、390mg(86.8%)の7-フルオロ-2-メチルキノリン-6-カルボン酸がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=206。
酸6:7-フルオロ-3-メチルベンゾ[d]イソオキサゾール-6-カルボン酸
Figure 2024518824000098

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した25mLの二口丸底フラスコに、6-ブロモ-7-フルオロ-3-メチル-1,2-ベンゾオキサゾール(4-ブロモ-2,3-ジフルオロ安息香酸を使用して、酸4、ステップ4に従って調製)150.00mg、0.652mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(5mL)を入れた。イソプロピルマグネシウムクロリド・塩化リチウム錯体(THF中1mol/L)(3.91mL、3.912mmol、6.00当量)を加え、得られた溶液を-20℃で30分間撹拌した。得られた溶液を撹拌しながら25℃でさらに2.5時間反応させた。次いで、得られた溶液をCOに注いだ。次いで、20mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×8mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。溶液のpH値をHCl(37%)で3に調整した。得られた溶液を3×8mLのジクロロメタンで抽出し、濃縮した。これにより、40mg(31.4%)の7-フルオロ-3-メチル-1,2-ベンゾオキサゾール-6-カルボン酸が淡黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=196。
酸7:1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000099

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、1-(5-ブロモピリジン-2-イル)エタンアミン(2.20g、10.942mmol、1.00当量)、酸化亜鉛(0.89g、10.942mmol、1.00当量)、ギ酸(6.60mL)を入れた。得られた溶液を70℃で8時間撹拌した。得られた溶液を10mLのDCMで希釈した。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。残留物をPE/THF(3:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.2g(47.9%)のN-[1-(5-ブロモピリジン-2-イル)エチル]ホルムアミドが無色の油状物として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=229。
Figure 2024518824000100

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、N-[1-(5-ブロモピリジン-2-イル)エチル]ホルムアミド(500.00mg、2.18mmol、1.00当量)、オキシ塩化リン(10mL)を入れた。得られた溶液を115℃で1時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。得られた溶液を3×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×10mlのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。これにより、400mg(86.8%)の6-ブロモ-1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジンが淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=211。
Figure 2024518824000101

50mLの密閉管に、6-ブロモ-1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン(400mg、1.9mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl(138.67mg、0.190mmol、0.1当量)、TEA(575.32mg、5.685mmol、3.0当量)、MeOH(20.00mL)、CO(5atm)を入れた。得られた溶液を120℃で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸(300mg、90%)が褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=191。
Figure 2024518824000102

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、メチル1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(300mg、1.577mmol、1.00当量)、水酸化ナトリウム(126.17mg、3.154mmol、2.0当量)、MeOH(4mL、98.8mmol、62.6当量)、HO(1mL、55.508mmol、35.19当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。溶液のpH値をHCl(37%)で3に調整した。得られた混合物を濃縮した。これにより、1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸(450mg、粗製)が褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=177。
酸8:3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000103

LDA(1.86mL、13.72mmol、1.2当量)の撹拌溶液に、テトラヒドロフラン(20mL)中の4-ブロモフルオロベンゼン(2g、11.429mmol、1.00当量)を窒素雰囲気下、-78℃で滴下した。得られた混合物を窒素雰囲気下、-78℃で1時間撹拌した。撹拌溶液に、THF(20mL)中の酢酸トリフルオロエチル(1.95g、13.72mmol、1.2当量)を窒素雰囲気下、-78℃で滴下した。得られた混合物を窒素雰囲気下、-78℃で1時間撹拌した。78℃で飽和NHCl(水溶液)(5mL)の添加により反応をクエンチした。得られた混合物を水(40mL)で希釈した。水層をEtOAc(3×20mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、n-ヘキサン/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、1-(5-ブロモ-2-フルオロフェニル)-2,2,2-トリフルオロエタノン(1.5g、48.4%)を淡褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=271。
Figure 2024518824000104

100mLの三口丸底フラスコに、1-(5-ブロモ-2-フルオロフェニル)-2,2,2-トリフルオロエタノン(1.5g、5.54mmol、1.00当量)及び1,2-ジメトキシエタン(30mL、332.9mmol、60.14当量)、NHNH・HO(2.77g、55.4mmol、10当量)を90℃で加えた。得られた混合物を減圧下で濃縮した。水(40mL)の添加により反応をクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール(0.8g、54.5%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=265。
Figure 2024518824000105

50mLの密閉管に、5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール(0.8g、3.018mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl(0.44g、0.604mmol、0.2当量)、TEA(0.92g、9.054mmol、3.0当量)、MeOH(20.00mL)、CO(20atm)を入れた。得られた溶液を130℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、メチル3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-5-カルボキシレート(0.5g、67.8%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=245
Figure 2024518824000106

8mLバイアルに、メチル3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-5-カルボキシレート(200mg、0.819mmol、1.00当量)、DCM(4mL、62.920mmol、76.82当量)及び三臭化ホウ素(DCM中1mol/L)(0.41mL、1.638mmol、2.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。室温で水(10mL)の添加により反応をクエンチした。水層をCHCl(3×10mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-5-カルボン酸(110mg、58%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=231
酸9:3-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000107

50mLの密閉管に、6-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリジン(2g、10.150mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl(1.49g、2.030mmol、0.2当量)、MeOH(30mL、740.967mmol、73.00当量)、TEA(3.08g、30.450mmol、3.0当量)、CO(20atm)を入れた。得られた溶液を80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(1.5g、83.88%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=177
Figure 2024518824000108

50mLの丸底フラスコに、メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(0.6g、3.406mmol、1.00当量)、DMF(12mL)及びNIS(0.92g、4.087mmol、1.2当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。室温で飽和Na(水溶液)(40mL)の添加により反応をクエンチした。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。得られた混合物を3×10mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、メチル3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(0.9g、87.5%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=303。
Figure 2024518824000109

三口丸底フラスコに、メチル3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(0.9g、3.00mmol、1.00当量)、トリメチル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリボリナン(0.94g、7.5mmol、2.5当量)、炭酸カリウム(1.24g、8.937mmol、3.0当量)、Pd(dppf)Cl(0.22g、0.298mmol、0.1当量)及びジメチルホルムアミド(20mL)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、80℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。室温で水(60mL)の添加により反応をクエンチした。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(0.32g、56.5%)を淡褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=191。
Figure 2024518824000110

8mLバイアルに、メチル3-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(320mg、1.682mmol、1.00当量)、水(1mL、55.509mmol、32.99当量)、メタノール(4mL、124.836mmol、74.20当量)及び水酸化ナトリウム(134.56mg、3.36mmol、2.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。室温で水/氷(10mL)の添加により反応をクエンチした。混合物/残留物を濃塩酸でpH4に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収した。これにより、3-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸(200mg、67.5%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS-(ES,m/z):[M+1]=177。
酸10:3-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸
Figure 2024518824000111

50mLの三口丸底フラスコに、THF(5mL)中のメチル2-(アミノメチル)ピリジン-4-カルボキシレート塩酸塩(500mg、2.5mmol、1.00当量)を加えた。混合物に室温でTEA(624.20mg、6.168mmol、2.5当量)を加えた。得られた混合物を60℃で3時間撹拌した。所望の生成物はLCMSによって検出できた。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(410mg、68.1%)を褐色の油状物として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=245。
Figure 2024518824000112

50mLの丸底フラスコに、HO(1mL)及びMeOH(5mL)中のメチル3-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(300mg、1.23mmol、1.00当量)及びLiOH(58.85mg、2.456mmol、2.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。混合物を1M HCl(水溶液)でpH5に酸性化した。沈殿した固体を濾過によって回収し、オーブンで乾燥させた。これにより、3-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸(170mg、60.1%)がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=231。
酸11:3-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボン酸
Figure 2024518824000113

50mLの三口丸底フラスコに、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボン酸(500mg、3.08mmol、1.00当量)、HCl(濃)(10mL)及びメタノール(10mL、312.09mmol、101.21当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、70℃で12時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。混合物/残留物を飽和NaHCO(水溶液)でpH8に中和した。水層をEtOAc(3×20mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボキシレート(430mg、79.2%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=177。
Figure 2024518824000114

50mLの丸底フラスコに、メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボキシレート(430mg、2.44mmol、1.00当量)、NIS(659mg、2.93mmol、1.2当量)、DMF(10mL、129.2mmol、52.9当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。室温で飽和Na(水溶液)(40mL)の添加により反応をクエンチした。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。得られた混合物を3×10mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、メチル3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボキシレート(480mg、65.10%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=303。
Figure 2024518824000115

mLの三口丸底フラスコに、メチル3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボキシレート(480mg、1.6mmol、1.00当量)、トリメチル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリボリナン(598.41mg、4.77mmol、3.0当量)、ジメチルホルムアミド(10mL、136.8mmol、86.10当量)、Pd(dppf)Cl(116.27mg、0.159mmol、0.1当量)、KCO(658.84mg、4.77mmol、3.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、80℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。室温で水(60mL)の添加により反応をクエンチした。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボキシレート(220mg、72.8%)を淡褐色固体として得た。
LC-MS-(ES,m/z):[M+1]=191
Figure 2024518824000116

8mLバイアルに、メチル3-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボキシレート(220mg、1.157mmol、1.00当量)、水酸化ナトリウム(92.53mg、2.314mmol、2.0当量)、水(1mL)、メタノール(4mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。室温で水/氷(10mL)の添加により反応をクエンチした。混合物/残留物を濃塩酸でpH4に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収した。これにより、3-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボン酸(160mg、78.52%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=177。
酸12:1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000117

100mLの三口丸底フラスコに、DCM(50mL、786.502mmol、29.26当量)中の5-ブロモピリジン-2-カルバルデヒド(5g、26.881mmol、1.00当量)及びtert-ブタンスルフィンアミド(3.26g、26.881mmol、1当量)を加えた。混合物に室温でCuSO(8.58g、53.762mmol、2当量)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、N-[(1Z)-(5-ブロモピリジン-2-イル)メチリデン]-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(7g、90%))を褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=289。
Figure 2024518824000118

100mLの二口丸底フラスコに、THF(20mL)中の(Z)-N-((5-ブロモピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド2g、6.916mmol、1.00当量)及びテトラブチルアンモニウムジフルオロトリフェニルシリケート97%(8.21g、15.215mmol、2.2当量)を室温で加えた。撹拌混合物に、窒素雰囲気下、THF(20mL)中のトリフルオロメチルトリメチルシラン(2.36g、16.6mmol、2.4当量)を-55℃で滴下した。得られた混合物を室温でさらに1時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。0℃で飽和NHCl(水溶液)(50mL)の添加により反応をクエンチした。得られた混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、N-[1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエチル]-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2g)が褐色の粗製油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=359。
Figure 2024518824000119

50mLの丸底フラスコに、N-[1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエチル]-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2g)及び1,4-ジオキサン(20mL)中のHCl(気体)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタンアミン二塩酸塩(1.85g、2ステップで84%)がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H-2HCl]=255。
Figure 2024518824000120

50mLの三口丸底フラスコに、ピリジン(10mL)中の1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタンアミン二塩酸塩(1g、3.049mmol、1.00当量)及びHCOOH(0.28g、6.098mmol、2当量)を加えた。次いで、EDCI(2.34g、12.196mmol、4当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で8時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。室温で水(20mL)の添加により反応をクエンチした。得られた混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(5:1~1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、N-[1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエチル]ホルムアミド(750mg、86.9%)を白色固体として得た。
LC-MS-(ES,m/z):[M+H]=283。
Figure 2024518824000121

50mLの丸底フラスコに、N-[1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエチル]ホルムアミド(750mg、2.65mmol、1.00当量)及びPOCl(2mL、21.46mmol、8.10当量)を加えた。得られた混合物を90℃で1時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。水(30mL)の添加により残留物をクエンチした。混合物を飽和NaCO(水溶液)でpH8に塩基性化した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン(653mg、93%)を褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=265。
Figure 2024518824000122

圧力タンク中で、10mL MeOH中の6-ブロモ-1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン(400mg、1.51mmol、1.00当量)及びPd(dppf)ClCHCl(122.95mg、0.151mmol、0.1当量)の溶液に、TEA(763.60mg、7.545mmol、5当量)を加えた。混合物を窒素で1.0分間パージし、次いで120℃で3時間、一酸化炭素で3MPaまで加圧した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過して、不溶性固体を除去した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(2:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(358mg、97.2%)を褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=245。
Figure 2024518824000123

50mL丸底フラスコ中で、10mL MeOH及び1mL HO中のメチル1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(353mg、1.45mmol、1.00当量)の溶液に、LiOH(69.24mg、2.892mmol、2当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物をクエン酸でpH5に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸(280mg、84.2%)が白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=231。
酸13:1-メチル-3-(トリフルオロメチル)インダゾール-6-カルボン酸
Figure 2024518824000124

10mL DMF中の6-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール(1g、3.773mmol、1.00当量)の溶液に、CsCO(2.46g、7.546mmol、2.0当量)及びMeI(0.70g、4.905mmol、1.3当量)を加えた。得られた混合物を室温で10時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)インダゾール(830mg、78.8%)を褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=278
Figure 2024518824000125

圧力タンク中で、20mL MeOH中の6-ブロモ-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)インダゾール(530mg、1.899mmol、1.00当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl・CHCl(154.72mg、0.190mmol、0.1当量)及びTEA(960.92mg、9.495mmol、5当量)を加えた。混合物を窒素で0.5分間パージし、次いで100℃で16時間、一酸化炭素で3MPaまで加圧した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1-メチル-3-(トリフルオロメチル)インダゾール-6-カルボキシレート(437mg、89%)を白色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=259
Figure 2024518824000126

50mLの丸底フラスコ中で、10mL MeOH中のメチル1-メチル-3-(トリフルオロメチル)インダゾール-6-カルボキシレート(300mg、1.162mmol、1.00当量)の溶液に、HO(1mL)及びLiOH(55.65mg、2.324mmol、2当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物をクエン酸でpH5に酸性化した。得られた混合物を濾過した。沈殿した固体を濾過により回収した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、1-メチル-3-(トリフルオロメチル)インダゾール-6-カルボン酸(226mg、79.7%)が白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M-H]=243。
酸14:1-シクロプロピルインダゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000127

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した100mLの三口丸底フラスコに、メチル1H-インダゾール-5-カルボキシレート(1.00g、5.7mmol、1.00当量)、DCE(50mL)、シクロプロピルボロン酸(0.98g、11.352mmol、2.00当量)、酢酸銅(1.03g、5.676mmol、1.00当量)、2,2’-ビピリジル(0.89g、5.7mmol、1.00当量)を入れた。得られた溶液を油浴中、70℃で16時間撹拌した。得られた溶液を50mLのNHClで希釈した。得られた溶液を2×20mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1/8)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、600mg(48.88%)のメチル1-シクロプロピルインダゾール-5-カルボキシレートがオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=217。
Figure 2024518824000128

40mLバイアルに、メチル1-シクロプロピルインダゾール-5-カルボキシレート(600mg、2.775mmol、1.00当量)、CHOH(12.00mL)、HO(4.00mL)、水酸化ナトリウム(550mg、13.88mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を油浴中、60℃で10時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を30mLのHOで希釈した。溶液のpH値をHCl(2mol/L)で3に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、450mg(80.2%)の1-シクロプロピルインダゾール-5-カルボン酸がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=203。
酸15:3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000129

150mLの密閉管に、5-ブロモ-3-メチル-1H-インダゾール(2.00g、9.476mmol、1.00当量)、TEA(4.79g、47.379mmol、5当量)、MeOH(40mL)、Pd(dppf)ClCHCl(1.54g、1.895mmol、0.20当量)を入れた。得られた溶液にCO(30atm)を充填し、80℃で16時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.66g(92%)のメチル3-メチル-1H-インダゾール-5-カルボキシレートが黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=191。
Figure 2024518824000130

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した252mLの三口丸底フラスコに、ジオキサン(30.00mL)、メチル3-メチル-1H-インダゾール-5-カルボキシレート(550.00mg、2.892mmol、1.00当量)、4-ヨードピリジン(1185.57mg、5.784mmol、2.00当量)、(1R,2R)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(660.41mg、5.784mmol、2.00当量)、CuI(550.72mg、2.892mmol、1.00当量)、CsCO(2827mg、8.676mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を100℃で24時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、770mg(粗製)のメチル3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボキシレートが淡褐色の固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=268。
Figure 2024518824000131

50mLの丸底フラスコに、メチル3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボキシレート(300.00mg、1.122mmol、1.00当量)、NaOH(89.78mg、2.244mmol、2.00当量)、HO(5.00mL)、MeOH(10.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。溶液のpH値をクエン酸(水溶液)で6に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、200mg(70.4%)の3-メチル-1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボン酸が白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=254。
酸16:3-クロロ-1H-インダゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000132

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した40mLバイアルに、メチル1H-インダゾール-5-カルボキシレート(550.00mg、3.122mmol、1.00当量)、CHCl(11.00mL)、NCS(500.25mg、3.746mmol、1.20当量)、DMSO(48.78mg、0.624mmol、0.20当量)を入れた。得られた溶液を室温で24時間撹拌した。得られた溶液を30mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×30mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を2×30mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1/3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、250mg(38%)のメチル3-クロロ-1H-インダゾール-5-カルボキシレートが褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M-H]=209
Figure 2024518824000133

50mLの丸底フラスコに、メチル3-クロロ-1H-インダゾール-5-カルボキシレート(250.00mg、1.187mmol、1.00当量)、CHOH(10.00mL)、HO(3.00mL)、水酸化ナトリウム(142.43mg、3.561mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた溶液を20mLのHOで希釈した。得られた溶液を2×20mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。溶液のpH値をHCl(3mol/L)で3に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、180mg(77%)の3-クロロ-1H-インダゾール-5-カルボン酸が褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=197。
酸17:3-フルオロ-1H-インダゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000134

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した40mLバイアルに、メチル1H-インダゾール-5-カルボキシレート(1.05g、5.960mmol、1.00当量)、ACN(アセトニトリル、20.00mL)、HOAc(2.00mL)、SelectFluor(3.17g、8.948mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を油浴中、80℃で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を30mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を2×20mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1/3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、230mg(20%)のメチル3-フルオロ-1H-インダゾール-5-カルボキシレートが黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=195。
Figure 2024518824000135

50mLの丸底フラスコに、メチル3-フルオロ-1H-インダゾール-5-カルボキシレート(230.00mg、1.185mmol、1.00当量)、CHOH(12.00mL)、HO(4.00mL)、水酸化リチウム(85.11mg、3.554mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた溶液を20mLのHOで希釈した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を2×10mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。溶液のpH値をHCl(1mol/L)で4に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、150mg(70.30%)の3-フルオロ-1H-インダゾール-5-カルボン酸が固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M-H]=179。
酸18:3-メトキシ-4-(メチルアミノ)キノリン-7-カルボン酸
Figure 2024518824000136

100mLの丸底フラスコに、2-アミノ-4-ブロモベンズアルデヒド(2.00g、10mmol、1.00当量)、エタノール(40.00mL)、2-(ベンジルオキシ)アセトアルデヒド(3.45g、0.023mmol、2.3当量)及びNaOH(2.40g、59.988mmol、6.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、100℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。得られた混合物を水(100mL)で希釈した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(2×30mL)で洗浄した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、3-(ベンジルオキシ)-7-ブロモキノリン(2.5g、63.7%)が褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=314。
Figure 2024518824000137

100mLの圧力反応器に、3-(ベンジルオキシ)-7-ブロモキノリン(2.72g、8.66mmol、1.00当量)、MeOH(60.00mL)、Pd(dppf)Cl(0.63g、0.866mmol、0.10当量)、及びTEA(4.38g、43.287mmol、5.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を一酸化炭素(20atm)雰囲気下、100℃で3時間撹拌した。混合物を室温まで放冷し、次いで300mLの水に注いだ。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(3×50mL)で洗浄した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、メチル3-(ベンジルオキシ)キノリン-7-カルボキシレート(2.3g、90.6%)が褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=294。
Figure 2024518824000138

1Lの丸底フラスコに、メチル3-(ベンジルオキシ)キノリン-7-カルボキシレート(2.30g、7.841mmol、1.00当量)及びMeOH(150.00mL)、THF(250.00mL)、Pd/C(0.46g、10%湿潤)を室温で加えた。フラスコを排気し、窒素で3回フラッシュし、続いて水素でフラッシュした。混合物を水素雰囲気下(バルーン)、室温で36時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをMeOH(3×50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EtOAc(1:9)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3-ヒドロキシキノリン-7-カルボキシレート(1g、62.8%)を灰色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=204。
Figure 2024518824000139

100mLの丸底フラスコに、メチル3-ヒドロキシキノリン-7-カルボキシレート(800.00mg、3.937mmol、1当量)及びNaOH(2N)(16.00mL)を室温で加えた。上記混合物に、I(1199.12mg、4.724mmol、1.20当量)及びKI(20%水溶液)(16.00mL、20%)の溶液を室温で滴下した。得られた混合物を室温でさらに一晩撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で希釈した。混合物を酢酸でpH4に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(2×10mL)で洗浄した。残留物を以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーにより精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、ACN/0.5%TFA水溶液、20分で10%~30%勾配;検出器、UV254nm。これにより、3-ヒドロキシ-4-ヨードキノリン-7-カルボン酸(400mg、32.3%)が黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=316。
Figure 2024518824000140

20mLバイアルに、3-ヒドロキシ-4-ヨードキノリン-7-カルボン酸(400.00mg、1.27mmol、1.00当量)、DMF(16.00mL)、CsCO(1.24g、3.8mmol、3.00当量)及びCHI(450.00mg、3.17mmol、2.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをEtOAc(2×10mL)で洗浄した。濾液を2×10mLのブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:2)で、溶出シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル4-ヨード-3-メトキシキノリン-7-カルボキシレート(280mg、64.3%)を淡黄色固体として得た。
LC-MS-(ES,m/z):[M+1]=344。
Figure 2024518824000141

20mLバイアルに、メチル4-ヨード-3-メトキシキノリン-7-カルボキシレート(280mg、0.816mmol、1.00当量)、THF中の2Mメチルアミン(0.5mg、0.016mmol、0.02当量)、KPO(433.05mg、2.040mmol、2.5当量)、[2-[2-(ジフェニルホスファニル)フェノキシ]フェニル]ジフェニルホスファン(87.90mg、0.163mmol、0.2当量)、ジオキサン(10mL、118.041mmol、144.65当量)及びPd(OAc)(18.32mg、0.082mmol、0.1当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。得られた混合物をEtOAc(40mL)で希釈した。得られた混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(1×10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/THF(1:4)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3-メトキシ-4-(メチルアミノ)キノリン-7-カルボキシレート(180mg、78.8%)を褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=247。
Figure 2024518824000142

MeOH(2mL、49.398mmol、67.58当量)及びHO(2mL、111.017mmol、151.89当量)中のメチル3-メトキシ-4-(メチルアミノ)キノリン-7-カルボキシレート(180mg、0.731mmol、1.00当量)及びNaOH(116.94mg、2.924mmol、4当量)の溶液を窒素雰囲気下、50℃で2時間撹拌した。混合物を希塩酸でpH2~3に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、HO(10ml)で洗浄した。これにより、3-メトキシ-4-(メチルアミノ)キノリン-7-カルボン酸(100mg、59%)が白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=233。
酸19:1-(ピリジン-2-イル)インダゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000143

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した20mLの四口丸底フラスコに、ジオキサン(10mL)中のメチル1H-インダゾール-5-カルボキシレート(500.00mg、2.84mmol、1.00当量)の溶液、2-ヨードピリジン(1163.6mg、5.676mmol、2.00当量)、トランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン(648.17mg、5.68mmol、2.00当量)、CsCO(2774mg、8.5mmol、3.00当量)、CuI(540.51mg、2.84mmol、1.00当量)を入れた。得られた溶液を100℃で12時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:5)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、300mg(41.7%)のメチル1-(ピリジン-2-イル)インダゾール-5-カルボキシレートが黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=254。
Figure 2024518824000144

20mLバイアルに、MeOH(5mL)中のメチル1-(ピリジン-2-イル)インダゾール-5-カルボキシレート(300.00mg、1.185mmol、1.00当量)の溶液、HO(5mL)中の水酸化ナトリウム(189.51mg、4.740mmol、4.00当量)の溶液を入れた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。HCl(2mol/L)を使用してpHを2に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、150mg(52.9%)の1-(ピリジン-2-イル)インダゾール-5-カルボン酸が白色固体として得られた。
酸20:1-(ピリジン-3-イル)-1H-インダゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000145

メチル1H-インダゾール-5-カルボキシレート及び3-ヨードピリジンを使用して、1-(ピリジン-2-イル)インダゾール-5-カルボン酸(酸19)と同様に調製した。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=254。
酸21:1-(ピリミジン-4-イル)インダゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000146

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した100mLの丸底フラスコに、DMF(20mL)中のメチル1H-インダゾール-5-カルボキシレート(500.00mg、2.838mmol、1.00当量)の溶液を入れた。続いて、NaH(81.73mg、2.043mmol、0.72当量、60%)を0℃で、いくつかのバッチで添加した。これにピリミジン、4-クロロ-(487.57mg、4.257mmol、1.50当量)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、100mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。固体を濾過により回収した。これにより、280mg(39%)のメチル1-(ピリミジン-4-イル)インダゾール-5-カルボキシレートが黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=255
Figure 2024518824000147

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した12mLバイアルに、MeOH(3mL)中のメチル1-(ピリミジン-4-イル)インダゾール-5-カルボキシレート(280.00mg、1.101mmol、1.00当量)の溶液、HO(2mL)中の水酸化ナトリウム(88.10mg、2.202mmol、2.00当量)の溶液を入れた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。HCl(水溶液)(2mol/L)を使用してpHを2に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、130mg(49%)の1-(ピリミジン-4-イル)インダゾール-5-カルボン酸が白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=241。
酸22:1-(ピリダジン-4-イル)インダゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000148

メチル1H-インダゾール-5-カルボキシレート及び4-ブロモピリダジン臭化水素酸塩を使用して、1-(ピリミジン-4-イル)インダゾール-5-カルボン酸(酸21)と同様に調製した。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=254。
酸23:3-[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メトキシエチル)アミノ]-1-メチルインダゾール-6-カルボン酸
Figure 2024518824000149

20mLバイアルに、メチル3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレート(500mg、1.638mmol、1.00当量)、CsCO(1333.87mg、4.095mmol、2.5当量)、DMF(10mL)及び2-ブロモエチルメチルエーテル(341.41mg、2.457mmol、1.5当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、90℃で4時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをEtOAc(3×10mL)で洗浄した。濾液を水(20mL)で処理した。得られた混合物を分離した。次いで、水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(3:2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3-[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メトキシエチル)アミノ]-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレート(480mg、80.7%)を黄色の油状物として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=364。
Figure 2024518824000150

20mLバイアルに、メチル3-[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メトキシエチル)アミノ]-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレート(480mg、1.321mmol、1.00当量)、MeOH(6mL、148.193mmol、112.20当量)、LiOH(94.89mg、3.963mmol、3当量)、及びHO(2mL、111.017mmol、84.05当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を水(10mL)に溶解した。得られた混合物を3×10mLの酢酸エチルで洗浄した。水層をHCl(水溶液)でpH6に酸性化した。混合物を4℃まで放冷した。粗生成物をその温度に維持した後に結晶化し、3-[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メトキシエチル)アミノ]-1-メチルインダゾール-6-カルボン酸(130mg、28%)を黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=350。
酸24:3-(オキセタン-3-イル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸ナトリウム
Figure 2024518824000151

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、メチル2-(アミノメチル)ピリジン-4-カルボキシレート塩酸塩(750.00mg、3.7mmol、1.00当量)、オキセタン-3-カルボン酸(453.42mg、4.441mmol、1.20当量)、ジメチルホルムアミド(10.00mL)、HATU(1688.74mg、4.441mmol、1.20当量)、DIEA(1913.39mg、14.805mmol、4.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。次いで、30mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を4×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。これにより、400mg(43.19%)のメチル2-[(オキセタン-3-イルホルムアミド)メチル]ピリジン-4-カルボキシレートが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=251。
Figure 2024518824000152

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、メチル2-[(オキセタン-3-イルホルムアミド)メチル]ピリジン-4-カルボキシレート(400.00mg、1.6mmol、1.00当量)、DCM(8.00mL)、バージェス試薬(1142.70mg、4.795mmol、3.0当量)を入れた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物をTHF/PE(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、140mg(39%)のメチル(2Z)-2-(アミノメチリデン)-1H-ピリジン-4-カルボキシレート;オキセタンが淡黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=233。
Figure 2024518824000153

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、メチル3-(オキセタン-3-イル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(140.00mg、0.603mmol、1.00当量)、水酸化ナトリウム(48.22mg、0.000mmol、2.00当量)、MeOH(0.80mL)、HO(0.20mL)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、160mg(粗製)のナトリウム3-(オキセタン-3-イル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレートが淡黄色固体として得られた。
LC-M(ES,m/z):[M+1]=219。
酸25:1-メトキシイソキノリン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000154

50mLの丸底フラスコ中で、10mL MeOH中の6-ブロモ-1-クロロイソキノリン(700mg、2.887mmol、1.00当量)の溶液に、MeONa(779.72mg、14.435mmol、5当量)を加えた。得られた混合物を80℃で23時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。室温で水/氷(100mL)の添加により反応をクエンチした。得られた混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-1-メトキシイソキノリン(610mg、88.8%)を黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=238。
Figure 2024518824000155

圧力タンク中で、10.0 MeOH中の6-ブロモ-1-メトキシイソキノリン(610mg、2.562mmol、1.00当量)の溶液に、TEA(1296.31mg、12.810mmol、5当量)及びPd(dppf)ClCHCl(208.72mg、0.256mmol、0.1当量を加えた。混合物を窒素で0.5分間パージし、次いで80℃で16時間、一酸化炭素で3MPaまで加圧した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1-メトキシイソキノリン-6-カルボキシレート(510mg、91.6%)を褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=218。
Figure 2024518824000156

50mL丸底フラスコ中で、10mL MeOH及び2mL HO中のメチル1-メトキシイソキノリン-6-カルボキシレート(510mg、2.35mmol、1.00当量)の溶液に、NaOH(187.81mg、4.696mmol、2当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物をクエン酸でpH5に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、1-メトキシイソキノリン-6-カルボン酸(410mg、86%)が白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=204。
酸26:3-メチル-1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000157

無水酢酸(10mL、97.954mmol、37.79当量)中の1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタンアミン二塩酸塩(850mg、2.592mmol、1.00当量)の溶液に、パラトルエンスルホネート(892.64mg、5.184mmol、2.0当量)を加えた。得られた混合物を100℃で3時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、PE/EA(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-3-メチル-1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン(390mg、53.9%)を褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=279。
Figure 2024518824000158

圧力タンク中で、10mL MeOH及びTEA(707mg、6.99mmol、5当量)中の6-ブロモ-3-メチル-1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン(390mg、1.4mmol、1.00当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl・CHCl(113.85mg、0.140mmol、0.1当量)を加えた。混合物を窒素で0.3分間パージし、次いで120℃で3時間、一酸化炭素で3MPaまで加圧した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過して、不溶性固体を除去した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3-メチル-1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(290mg、80.4%)を黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=259。
Figure 2024518824000159

50mL丸底フラスコ中で、10mL MeOH及び1mL HO中のメチル3-メチル-1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(290mg、1.123mmol、1.00当量)の溶液に、LiOH(53.79mg、2.246mmol、2当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物をクエン酸でpH5に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、3-メチル-1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸(220mg、80%)が白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=245。
酸27:3-メチル-1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000160

100mLの三口丸底フラスコ中で、THF(20mL)中の1-ブロモ-3-フルオロ-2-メトキシベンゼン(1g、4.9mmol、1.00当量)の溶液に、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(1.10g、7.803mmol、1.6当量)及びn-BuLi(2.34mL、5.9mmol、1.2当量)をN雰囲気下、-78℃で滴下した。反応混合物を-78℃で15分間撹拌した。次いで、N-メトキシ-N-メチルアセトアミド(1.51g、14.63mmol、3.0当量)を-78℃で滴下し、混合物をさらに1時間撹拌した。混合物を室温まで温め、10分間撹拌した。反応をTLCによってモニターした。反応をNHCl(50mL)でクエンチし、次いで混合物をEtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。残留物を、PE/EA(5:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、1-(4-ブロモ-2-フルオロ-3-メトキシフェニル)エタノン(1.1g、73%)を褐色の油状物として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=247。
Figure 2024518824000161

50mLの丸底フラスコ中で、10mL DME中の1-(4-ブロモ-2-フルオロ-3-メトキシフェニル)エタノン(1.1g、4.45mmol、1.00当量)の溶液に、NHNH・HO(1mL、20.575mmol、4.62当量)を加えた。得られた混合物を100℃で12時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-7-メトキシ-3-メチル-1H-インダゾール(220mg、20.50%)を白色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=241
Figure 2024518824000162

圧力タンク中で、10mLのMeOH及びTEA(461.69mg、4.565mmol、5当量)中の6-ブロモ-7-メトキシ-3-メチル-1H-インダゾール(220mg、0.913mmol、1.00当量)の溶液に、Pd(dppf)ClCHCl(74.34mg、0.091mmol、0.1当量)を加えた。混合物を窒素で0.3分間パージし、次いで120℃で4時間、一酸化炭素で3MPaまで加圧した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過して、不溶性固体を除去した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル7-メトキシ-3-メチル-1H-インダゾール-6-カルボキシレート(160mg、79.6%)を褐色の油状物として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=221。
Figure 2024518824000163

50mL丸底フラスコ中で、10mLのMeOH及び2mLのHO中のメチル7-メトキシ-3-メチル-1H-インダゾール-6-カルボキシレート(160mg、0.727mmol、1.00当量)の溶液に、LiOH(34.8mg、1.45mmol、2当量)を加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物をクエン酸でpH5に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、3-メチル-1-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸(88mg、58.7%)が白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=207。
酸28:3-フルオロ-1-メチルインダゾール-6-カルボン酸
Figure 2024518824000164

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した40mLバイアルに、メチル1H-インダゾール-6-カルボキシレート(1.1g、6.244mmol、1.00当量)、ACN(22mL)、及びSelectFluor(2.21g、6.244mmol、1当量)をいくつかのバッチで入れた。得られた溶液を油浴中、50℃で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を20mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を2×20mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、300mg(24.75%)のメチル3-フルオロ-1H-インダゾール-6-カルボキシレートが白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=195。
Figure 2024518824000165

50mLの丸底フラスコに、メチル3-フルオロ-1H-インダゾール-6-カルボキシレート(300mg、1.545mmol、1.00当量)、DMF(9mL)、CsCO(1006.83mg、3.090mmol、2当量)、MeI(328.96mg、2.317mmol、1.5当量)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた溶液を30mLのHOで希釈した。得られた溶液を2×20mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。得られた混合物をブライン3×30mLで洗浄した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、メチル3-フルオロ-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレート(200mg、62%)が白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=209。
Figure 2024518824000166

50mLの丸底フラスコに、メチル3-フルオロ-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレート(200mg、0.961mmol、1.00当量)、MeOH(9mL)、HO(3mL)、水酸化リチウム(69.02mg、2.883mmol、3当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を50mLのHOで希釈した。得られた溶液を2×20mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。溶液のpH値をHCl(3mol/L)で3に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、3-フルオロ-1-メチルインダゾール-6-カルボン酸(150mg、80.4%)が白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=195
酸29:3-メチル-[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000167

100mLの三口丸底フラスコに、1-(5-ブロモピリジン-2-イル)エタノン(2g、9.998mmol、1.00当量)、メタノール(40mL、1248.362mmol、124.86当量)及びNHNH・HO(1.50g、29.994mmol、3.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、60℃で6時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、5-ブロモ-2-[(1Z)-エタンヒドラゾノイル]ピリジン(2.1g、98.12%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=214。
Figure 2024518824000168

100mLの三口丸底フラスコに、5-ブロモ-2-[(1Z)-エタンヒドラゾノイル]ピリジン(2.1g、9.810mmol、1.00当量)、DCM(40mL、629.202mmol、64.14当量)、及びヨードソベンゼンジアセテート(3.79g、11.77mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。室温で飽和亜硫酸水素ナトリウム(水溶液)(40mL)の添加により反応をクエンチした。水層をCHCl(3×20mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-3-メチル-[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン(1.9g、91.3%)を淡黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=212。
Figure 2024518824000169

50mLの密閉管に、6-ブロモ-3-メチル-[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン(1.9g、8.960mmol、1.00当量)、酢酸ナトリウム(2.21g、26.880mmol、3.0当量)、メタノール(36mL)、Pd(dppf)Cl(1.31g、1.792mmol、0.2当量)、CO(20atm)を入れた。得られた溶液を100℃で5時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、メチル3-メチル-[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(1.6g、93.4%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=191。
Figure 2024518824000170

100mLの丸底フラスコに、メチル3-メチル-[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(1.6g、8.369mmol、1.00当量)、メタノール(32mL)及び水酸化ナトリウム(0.67g、16.738mmol、2.00当量)、水(8mL)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。混合物/残留物を濃塩酸でpH4に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収した。これにより、3-メチル-[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸(1.3g、88%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=177。
酸30:1-メチルイソキノリン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000171

50mLの圧力反応器に、6-ブロモ-1-メチルイソキノリン(250mg、1.13mmol、1.00当量)、CHOH(10mL)、Pd(dppf)Cl(82.37mg、0.113mmol、0.1当量)、TEA(455.64mg、4.504mmol、4当量)、CO(10atm)を入れた。得られた溶液を油浴中、120℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を30mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を2×20mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(3:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、メチル1-メチルイソキノリン-6-カルボキシレート(120mg、53%)が橙色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=202。
Figure 2024518824000172

50mLの丸底フラスコに、メチル1-メチルイソキノリン-6-カルボキシレート(120mg、0.596mmol、1.00当量)、MeOH(3mL)、HO(1mL)、水酸化リチウム(42.85mg、1.788mmol、3当量)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を50mLのHOで希釈した。得られた溶液を2×20mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。溶液のpH値をHCl(3mol/L)で3に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、1-メチルイソキノリン-6-カルボン酸(80mg、71.7%)がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=188。
酸31:3-イソプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸
Figure 2024518824000173

100mLの三口丸底フラスコ中で、20mL DCM中の1-(4-ブロモピリジン-2-イル)メタンアミン(1g、5.35mmol、1.00当量)の溶液に、塩化イソブチリル(0.63g、5.881mmol、1.1当量)及びTEA(0.81g、8.019mmol、1.5当量)を加えた。得られた混合物を室温で10時間撹拌した。水(100mL)の添加により反応をクエンチした。水層をCHCl(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、N-[(4-ブロモピリジン-2-イル)メチル]-2-メチルプロパンアミド(1.2g、87.3%)が褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=257。
Figure 2024518824000174

50mLの三口丸底フラスコに、N-[(4-ブロモピリジン-2-イル)メチル]-2-メチルプロパンアミド(1.2g、4.667mmol、1.00当量)及びPOCl(10mL、107.284mmol、23当量)を加えた。得られた混合物を100℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を飽和NaCO(水溶液)でpH8に塩基性化した。得られた混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、7-ブロモ-3-イソプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン(902mg、80.8%)を褐色の油状物として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=239。
Figure 2024518824000175

圧力タンク中で、20mL MeOH中の7-ブロモ-3-イソプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン(400mg、1.673mmol、1.00当量)の溶液に、Pd(dppf)ClCHCl(136.3mg、0.167mmol、0.1当量)及びNaOAc(686.1mg、8.365mmol、5当量)を加えた。混合物を窒素で0.2分間パージし、次いで100℃で1時間、一酸化炭素で3MPaまで加圧した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過して、不溶性固体を除去した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3-イソプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(310mg、84.9%)を褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=219。
Figure 2024518824000176

50mLの三口丸底フラスコ中で、10mL MeOH及び1mL HO中のメチル3-イソプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(310mg、1.42mmol、1.00当量)の溶液に、LiOH(68.03mg、2.84mmol、2当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物をクエン酸でpH4に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、赤外光下で乾燥させた。これにより、3-イソプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸(300mg)が白色の粗製固体として得られた。
LC-MS-(ES,m/z):[M+H]=204。
酸32:3-シクロプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸
Figure 2024518824000177

100mLの三口丸底フラスコに、1-(4-ブロモピリジン-2-イル)メタンアミン(2g、10.693mmol、1.00当量)、シクロプロパンカルボン酸(1.20g、13.901mmol、1.3当量)、ジメチルホルムアミド(40mL、547.23mmol、51.18当量)、HATU(4.88g、12.83mmol、1.2当量)及びDIEA(5.53g、42.77mmol、4.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で10時間撹拌した。室温で水/氷(150mL)の添加により反応をクエンチした。水層をEtOAc(3×60mL)で抽出した。得られた混合物を3×40mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、N-[(4-ブロモピリジン-2-イル)メチル]シクロプロパンカルボキサミド(2.8g、粗製)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=255。
Figure 2024518824000178

50mLの丸底フラスコに、N-[(4-ブロモピリジン-2-イル)メチル]シクロプロパンカルボキサミド(1.5g、5.88mmol、1.00当量)及びオキシ塩化リン(10mL、65.22mmol、11.09当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、7-ブロモ-3-シクロプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン(600mg、43%)を淡褐色の油状物として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=237。
Figure 2024518824000179

50mLの密閉管に、7-ブロモ-3-シクロプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン(600mg、2.531mmol、1.00当量)、酢酸ナトリウム(622.8mg、7.593mmol、3.0当量)、Pd(dppf)Cl(185.16mg、0.253mmol、0.1当量)、MeOH(20.00mL)、CO(20atm)を入れた。得られた溶液を100℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、メチル3-シクロプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(210mg、38%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=217。
Figure 2024518824000180

8mLバイアルに、メチル3-シクロプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(210mg、0.971mmol、1.00当量)、メタノール(4mL、124.836mmol、128.55当量)、水酸化リチウム(46.5mg、1.94mmol、2.0当量)、水(1mL、55.5mmol、57.16当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。室温で水/氷(10mL)の添加により反応をクエンチした。混合物/残留物を濃塩酸でpH4に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収した。これにより、3-シクロプロピルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸(305mg、粗製)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=203。
酸33:2-メチルピロロ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000181

50mLの圧力反応器に、3,6-ジメチルピリダジン(2g、18.494mmol、1.00当量)、エチル3-ブロモ-2-オキソプロパノエート(7.21g、36.99mmol、2.0当量)及び重炭酸ナトリウム(4.66g、55.482mmol、3.0当量)、エタノール(30mL、651.197mmol、35.21当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、120℃で20時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、エチル2-メチルピロロ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキシレート(600mg、16%)を淡褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=204
Figure 2024518824000182

8mLバイアルに、エチルピロロ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキシレート(600mg、3.2mmol、1.00当量)、メタノール(4mL)、水酸化リチウム(151.10mg、6.310mmol、2.0当量)、水(1mL、55.5mmol、17.60当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。室温で水/氷(10mL)の添加により反応をクエンチした。混合物/残留物を濃塩酸でpH4に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収した。これにより、2-メチルピロロ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボン酸(335mg、60.3%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=177。
酸34:1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000183

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した250mLの三口丸底フラスコに、メチル1H-インダゾール-5-カルボキシレート(2.0g、11.35mmol、1.00当量)、ジオキサン(40.00mL)、4-ヨードピリジン(2.33g、11.366mmol、1.00当量)、CuI(2.16g、11.342mmol、1.00当量)、DMEDA(ジメチルエチレンジアミン、0.20g、2.269mmol、0.20当量)、CsCO(11.10g、34.068mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を油浴中、100℃で2日間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を40mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を2×30mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。これにより、1.6g(37%)のメチル1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボキシレートがオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=254。
Figure 2024518824000184

100mLバイアルに、メチル1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボキシレート(1.60g、6.318mmol、1.00当量)、CHOH(32.00mL)、HO(10.00mL)、水酸化ナトリウム(1.26g、31.590mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を30mLのHOで希釈した。得られた溶液を2×30mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。溶液のpH値をHCl(3mol/L)で3に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、350mg(23%)の1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボン酸がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=240。
酸35:3-シクロプロピル-1-メチルインダゾール-6-カルボン酸
Figure 2024518824000185

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、メチル3-ヨード-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレート(1.00g、3.16mmol、1.00当量)、シクロプロピルボロン酸(815mg、9.49mmol、3.00当量)、Pd(PPh(365mg、0.316mmol、0.10当量)、トルエン(20.00mL)、HO(2.00mL)、KPO(2.69g、12.656mmol、4.00当量)を入れた。得られた溶液を油浴中、110℃で16時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、590mg(81%)のメチル3-シクロプロピル-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレートが黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=231。
Figure 2024518824000186

50mLの丸底フラスコに、メチル3-シクロプロピル-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレート(590.00mg、2.56mmol、1.00当量)、LiOH(184.08mg、3.00当量)、MeOH(10.00mL)、HO(2.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。溶液のpH値をクエン酸(水溶液)で2~3に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、450mgの3-シクロプロピル-1-メチルインダゾール-6-カルボン酸が白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=217。
酸36:3-シクロプロピル-1,2-ベンゾオキサゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000187

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した500mLの丸底フラスコに、5-ブロモ-2-フルオロベンゾニトリル(5.5g、27.499mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(110.00mL)を入れた。シクロプロピルマグネシウムブロミド(THF中1mol/L)(68.75mL、68.748mmol、2.50当量)を加え、得られた溶液を-78℃で2時間撹拌した。得られた溶液を撹拌しながら25℃でさらに30分間反応させた。次いで、100mLのHCl(10%)の添加により反応をクエンチし、さらに6時間撹拌した。得られた溶液を3×50mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。得られた混合物を3×50mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1:10)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、3.3g(49.37%)の(5-ブロモ-2-フルオロフェニル)(シクロプロピル)メタノンがオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=243。
Figure 2024518824000188

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、(5-ブロモ-2-フルオロフェニル)(シクロプロピル)メタノン(1.50g、6.17mmol、1.00当量)、NHOH・HCl(3002mg、0.042mmol、7.00当量)、ピリジン(15.00mL、186.353mmol、30.20当量)を入れた。得られた溶液を115℃で3時間撹拌した。溶液のpH値をHCl(1mol/L)で3に調整した。得られた溶液を3×50mLの酢酸エチルで抽出し、濃縮した。これにより、1.25g(78.5%)の(E)-N-[(5-ブロモ-2-フルオロフェニル)(シクロプロピル)メチリデン]ヒドロキシルアミンがオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=258。
Figure 2024518824000189

50mLの圧力タンク反応器に、(E)-N-[(5-ブロモ-2-フルオロフェニル)(シクロプロピル)メチリデン]ヒドロキシルアミン(1.25g、4.84mmol、1.00当量)、TEA(1470mg、14.53mmol、3.00当量)、Pd(dppf)Cl(354mg、0.484mmol、0.10当量)、MeOH(20.00mL)、CO(20atm)を入れた。得られた溶液を80℃で12時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、850mg(73.98%)のメチル3-[(1E)-シクロプロピル(ヒドロキシイミノ)メチル]-4-フルオロベンゾエートが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=238。
Figure 2024518824000190

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した20mLバイアルに、メチル3-[(1E)-シクロプロピル(ヒドロキシイミノ)メチル]-4-フルオロベンゾエート(450.00mg、1.897mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(8mL)、DBU(1433mg、5.691mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を75℃で12時間撹拌した。次いで、20mLのクエン酸水溶液(5%)の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、140mg(34%)のメチル3-シクロプロピル-1,2-ベンゾオキサゾール-5-カルボキシレートがオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=218。
Figure 2024518824000191

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した20mLバイアルに、メチル3-シクロプロピル-1,2-ベンゾオキサゾール-5-カルボキシレート(140mg、0.644mmol、1.00当量)、HO(1.00mL)、メタノール(4.00mL)、水酸化ナトリウム(51.6mg、1.3mmol、2当量)を入れた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。溶液のpH値をHCl(37%)で3に調整した。得られた混合物を濃縮した。これにより、220mg(粗製)の3-シクロプロピル-1,2-ベンゾオキサゾール-5-カルボン酸がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=204。
酸37:1-メチル-2-オキソ-3H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000192

50mLの丸底フラスコに、メチル3-アミノ-4-(メチルアミノ)ベンゾエート(600.00mg、3.330mmol、1.00当量)、THF(20.00mL)及びCDI(1620mg、10mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。室温で水(5mL)の添加により反応をクエンチした。沈殿した固体を濾過により回収し、水(3×10mL)で洗浄した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、メチル1-メチル-2-オキソ-3H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボキシレート(400mg、58.3%)が灰色固体として得られた。
LC-MS-(ES,m/z):[M+1]=207
Figure 2024518824000193

100mLの丸底フラスコに、メチル1-メチル-2-オキソ-3H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボキシレート(700.00mg、3.4mmol、1.00当量)、MeOH(20.00mL)、水(5.00mL)及びNaOH(543.12mg、13.579mmol、4当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)に溶解した。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。水相をHCl(1M水溶液)でpH5に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(2×10mL)で洗浄した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、1-メチル-2-オキソ-3H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボン酸(500mg、76.6%)が灰色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=193。
酸38:リチオ3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾール-5-カルボキシレート
Figure 2024518824000194

100mLの三口丸底フラスコに、5-ブロモ-3-メチル-1H-インダゾール(2.00g、9.48mmol、1.00当量)、DHP(1.20g、14.214mmol、1.50当量)、DCM(20.00mL)、TsOH(163.18mg、0.948mmol、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。次いで、50mLの水の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を2×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.6g(57.2%)の5-ブロモ-3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾールが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=295。
Figure 2024518824000195

100mLの圧力反応器に、5-ブロモ-3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾール(1.60g、5.420mmol、1.00当量)、TEA(1.65g、16.260mmol、3.00当量)、Pd(dppf)Cl(793.22mg、1.084mmol、0.20当量)、MeOH(20.00mL)を入れた。フラスコを排気し、窒素で3回フラッシュし、続いてCO(気体)でフラッシュした。混合物をCO雰囲気下(3MPa)、60℃で6時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.25g(84%)のメチル3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾール-5-カルボキシレートが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=275。
Figure 2024518824000196

50mLの丸底フラスコに、メチル3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾール-5-カルボキシレート(600.0mg、2.19mmol、1.00当量)、HO(2.0mL)、MeOH(10.0mL)、LiOH(157.1mg、6.56mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を40℃で12時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、510mg(87.58%)のリチオ3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾール-5-カルボキシレートが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+2H-Li]=275。
酸39:1,3-ジメチルインダゾール-6-カルボン酸
Figure 2024518824000197

100mLの三口丸底フラスコに、6-ブロモ-3-メチル-1H-インダゾール(2.90g、13.74mmol、1.00当量)及びDMF(60mL)、CsCO(8.95g、27.48mmol、2.0当量)を室温で加えた。上記混合物に、MeI(2.34g、16.49mmol、1.2当量)を室温で滴下した。得られた混合物を室温でさらに2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、得られた混合物を3×100mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EtOAc(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-1,3-ジメチルインダゾール(2.25g、72.75%)を白色固体として、及び6-ブロモ-2、3-ジメチルインダゾール(0.8g、26%)を白色固体として得た。
H-NMR:(300MHz,メタノール-d4,ppm)δ 7.72(m,1H),7.60(dd,J=8.7,1.7Hz,1H),7.23(dd,J=8.6,1.7Hz,1H),3.95(d,J=1.1Hz,3H),2.52(s,3H).
Figure 2024518824000198

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した250mLの三口丸底フラスコに、Ar下、-78℃の6-ブロモ-1,3-ジメチルインダゾール、n-BuLi(5.86mL、2M溶液、1.5当量)を滴下した。得られた溶液を-78℃で30分間撹拌し、続いてドライアイス(20.0g)をゆっくりと加えた。得られた溶液を-78℃で30分間撹拌した。得られた溶液を撹拌しながら-78℃でさらに2時間反応させた。次いで、100mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を2×30mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。HCl(3mol/L)を使用してpHを3に調整した。得られた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。これにより、1.4g(75.3%)の1,3-ジメチルインダゾール-6-カルボン酸が白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=191。
酸40:1-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]イソキノリン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000199

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの圧力タンク反応器に、6-ブロモイソキノリン-1-アミン(1.20g、5.38mmol、1.00当量)、CHOH(24.00mL)、Pd(dppf)Cl(0.39g、mmol、0.53mmol、0.10当量)、NaOAc(1.77g、21.58mmol、4.01当量)、CO(10atm)を入れた。得られた溶液を油浴中、80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を30mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を2×30mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、0.9g(82.7%)のメチル1-アミノイソキノリン-6-カルボキシレートが淡黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=203。
Figure 2024518824000200

100mLの三口丸底フラスコに、メチル1-アミノイソキノリン-6-カルボキシレート(0.90g、4.45mmol、1.00当量)、DCM(18.00mL)、BocO(2.43g、11.13mmol、2.50当量)、TEA(1.80g、17.80mmol、4.00当量)、DMAP(0.05g、0.45mmol、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で10時間撹拌した。得られた溶液を30mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×30mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1g(55.8%)のメチル1-[ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]イソキノリン-6-カルボキシレートが褐色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=403。
Figure 2024518824000201

100mLの丸底フラスコに、メチル1-[ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]イソキノリン-6-カルボキシレート(1.00g、2.49mmol、1.00当量)、CHOH(20.00mL)、HO(7.00mL)、NaOH(0.30g、7.501mmol、3.02当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた溶液を20mLのHOで希釈した。得られた混合物を真空下で濃縮した。溶液のpH値をHCl(3mol/L)で3に調整した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、1gの1-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]イソキノリン-6-カルボン酸が淡黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=289。
酸41:3-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸
Figure 2024518824000202

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した100mLの三口丸底フラスコに、メチル2-(アミノメチル)ピリジン-4-カルボキシレート塩酸塩(1.00g、4.9mmol、1.00当量)、無水酢酸(20.00mL)、p-トルエンスルホン酸(0.85g、4.936mmol、1.00当量)を入れた。得られた溶液を油浴中、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を冷却した。得られた溶液を40mLのNH/HO(10%)で希釈した。固体を濾過により回収した。これにより、500mg(53.3%)のメチル3-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレートが黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=191。
Figure 2024518824000203

50mLの丸底フラスコに、メチル3-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(500.00mg、2.629mmol、1.00当量)、CHOH(10.00mL)、HO(3.00mL)、水酸化ナトリウム(315.43mg、7.886mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。溶液のpH値をHCl(3M)で3に調整した。これにより、300mg(64.8%)の3-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸が黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=177。
酸42:3-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]-1-メチルインダゾール-6-カルボン酸
Figure 2024518824000204

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、メチル3-ヨード-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレート(1.00g、3.164mmol、1.00当量)、カルバミン酸tert-ブチル(1112mg、0.000mmol、3.00当量)、Pd(dba)(289.69mg、0.316mmol、0.10当量)、キサントホス(366.10mg、0.633mmol、0.20当量)、CsCO(4123mg、12.656mmol、4.00当量)、ジオキサン(20.00mL)を入れた。得られた溶液を油浴中、100℃で20時間撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、850mgのメチル3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレートが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=306。
Figure 2024518824000205

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mL丸底フラスコに、メチル3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレート(200.00mg、0.66mmol、1.00当量)、CHI(139.5mg、0.983mmol、1.50当量)、CsCO(534mg、1.64mmol、2.50当量)、DMF(3.00mL)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、10mLの氷/塩の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×5mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、120mg(58%)のメチル3-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレートが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=320。
Figure 2024518824000206

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、メチル3-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]-1-メチルインダゾール-6-カルボキシレート(120.00mg、0.376mmol、1.00当量)、水酸化リチウム(18.00mg、0.75mmol、2.00当量)、MeOH(1.20mL)、HO(0.30mL)を入れた。得られた溶液を25℃で12時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、110mg(96%)の3-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]-1-メチルインダゾール-6-カルボン酸がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=306
酸43:1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸
Figure 2024518824000207

50mLの三口丸底フラスコに、MeOH(14mL、345.785mmol、69.17当量)、MeOH中のNH(g)(7mL、246.616mmol、49.33当量)及びチタンイソプロポキシド(2.84g、9.998mmol、2.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で0.5時間撹拌した。撹拌溶液/混合物に、窒素雰囲気下、NaBH(0.28g、7.498mmol、1.5当量)を室温で少しずつ加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/THF(1:8)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、1-(4-ブロモピリジン-2-イル)エタンアミン(700mg、69.64%)を淡褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=201。
Figure 2024518824000208

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、1-(4-ブロモピリジン-2-イル)エタンアミン(700mg、3.481mmol、1.00当量)、ZnO(311.76mg、3.829mmol、1.1当量)、HCOOH(2.2mL、58.316mmol、16.75当量)を入れた。得られた溶液を70℃で8時間撹拌した。得られた溶液を10mLのDCMで希釈した。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。残留物をDCM/MeOH(98:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、N-[1-(4-ブロモピリジン-2-イル)エチル]ホルムアミド(400mg、50%)が無色の油状物として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=229。
Figure 2024518824000209

8mLバイアルに、N-[1-(4-ブロモピリジン-2-イル)エチル]ホルムアミド(400.00mg、1.746mmol、1.00当量)及びPOCl(3.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、80℃で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。得られた混合物をCHCl(30mL)で希釈した。室温でNaHCO(水溶液)により反応をクエンチした。得られた混合物を分離し、水層をCHCl(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、7-ブロモ-1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン(340mg、82%)が褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=211。
Figure 2024518824000210

30mLの密閉管に、7-ブロモ-1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン(350mg、1.66mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl(145.60mg、0.199mmol、0.12当量)、TEA(503.40mg、4.974mmol、3当量)、MeOH(10.00mL)、CO(5atm)を入れた。得られた溶液を120℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、メチル1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(300mg、95%)が褐色固体として得られた。
LC-MS-(ES,m/z):[M+1]=191。
Figure 2024518824000211

20mLバイアルに、メチル1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(300.00mg、1.577mmol、1.00当量)、MeOH(5.00mL)、NaOH(252.00mg、6.300mmol、3.99当量)及びHO(5.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を水(10mL)に溶解した。混合物をHCl(水溶液)でpH4に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(3×10mL)で洗浄した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸(200mg、72%)が灰色固体として得られた。
LC-MS-(ES,m/z):[M+1]=177。
酸44:1,3-ジメチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000212

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した250mLの三口丸底フラスコに、1-(5-ブロモピリジン-2-イル)エタノン(5.70g、28.495mmol、1.00当量)、MeOH(80.00mL)、Ti(Oi-Pr)(16.20g、56.990mmol、2.00当量)を入れた。これにMeOH(40.00mL)中のNH3(g)を25℃で導入した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。続いて、NaBH(1617.08mg、42.743mmol、1.50当量)を25℃で添加した。得られた溶液を撹拌しながら室温でさらに2時間反応させた。得られた混合物を濃縮した。残留物をTHFとともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、4g(69.8%)の1-(5-ブロモピリジン-2-イル)エタンアミンが淡黄色の油状物として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=201。
Figure 2024518824000213

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの三口丸底フラスコに、1-(5-ブロモピリジン-2-イル)エタンアミン(650.0mg、3.23mmol、1.00当量)、無水酢酸(14mL)、p-MeCSOH(556.7mg、3.233mmol、1.00当量)を入れた。得られた溶液を100℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物をTHF/PE(2:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、500mg(68.7%)の6-ブロモ-1,3-ジメチルイミダゾ[1,5-a]ピリジンが淡黄色固体として得られた。
LC-MS-(ES,m/z):[M+1]=225。
Figure 2024518824000214

50mLの密閉管に、6-ブロモ-1,3-ジメチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン(500mg、2.221mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl(325mg、0.444mmol、0.2当量)、TEA(674mg、6.664mmol、3.0当量)、MeOH(20.00mL)、CO(20atm)を入れた。得られた溶液を120℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物をTHF/PE(2:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、420mg(92.3%)のメチル1,3-ジメチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレートが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=205。
Figure 2024518824000215

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、メチル1,3-ジメチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(420mg、2.057mmol、1.00当量)、MeOH(4.00mL)、HO(1.00mL)、水酸化ナトリウム(164.5mg、0.000mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。溶液のpH値をHCl(37%)で4に調整した。得られた混合物を濃縮した。これにより、600mg(粗製)の1,3-ジメチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸が褐色固体として得られた。
LC-MS-(ES,m/z):[M+1]=191。
酸45:3,7-ジフルオロ-1H-インダゾール-6-カルボン酸
Figure 2024518824000216

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した40mLバイアルに、メチル1H-インダゾール-6-カルボキシレート(1.4g、7.947mmol、1.00当量)、ACN(25mL)、HOAc(2.5mL)、及びSelectFluor(8.45g、23.841mmol、3当量)を入れた。得られた溶液を油浴中、85℃で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を20mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を2×20mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1/5)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、メチル3,7-ジフルオロ-1H-インダゾール-6-カルボキシレート(110mg、6.5%)が黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M-H]=211
Figure 2024518824000217

50mLの丸底フラスコに、メチルメチル3,7-ジフルオロ-1H-インダゾール-6-カルボキシレート(110mg、0.518mmol、1.00当量)、MeOH(3mL)、HO(1mL)、水酸化リチウム(37.25mg、1.554mmol、3当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を50mLのHOで希釈した。得られた溶液を2×20mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。溶液のpH値をHCl(3mol/L)で3に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、3-フルオロ-1-メチルインダゾール-6-カルボン酸(150mg、80.4%)、3,7-ジフルオロ-1H-インダゾール-6-カルボン酸(50mg、48.7%)が黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M-H]=197。
酸46:8-フルオロ-3-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸
Figure 2024518824000218

500mLの三口丸底フラスコ中で、THF(50mL)中のジイソプロピルアミン(6.22g、61.423mmol、1.5当量)の溶液に、n-ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.5M、19.6mL)をN雰囲気下、78℃で滴下した。反応混合物を-78℃で10分間撹拌した。次いで、3-フルオロピリジン-2-カルボニトリル(5g、40.949mmol、1.00当量)の溶液を滴下し、混合物をさらに20分間撹拌した。次いで、50mLのTHF中のI(11.43g、45.044mmol、1.1当量)の溶液を滴下し、混合物をさらに20分間撹拌した。反応を飽和NHCl(100mL)でクエンチし、次いで混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュクロマトグラフィーで直接精製した。これにより、3-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-カルボニトリル(8.8g、86.7%)が褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=249
Figure 2024518824000219

500mLの三口丸底フラスコ中で、THF(50mL)中の3-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-カルボニトリル(2.0g、8.065mmol、1.00当量)の溶液に、BH・THF(24.19mL、24.195mmol、3.0当量)をN雰囲気下、室温で滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応を1M HCl(20mL)でクエンチした。混合物を飽和NaHCO(水溶液)でpH8に塩基性化し、次いで混合物をDCM:MeOH(4:1)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュクロマトグラフィーで直接精製した。これにより、1-(3-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)メタンアミン(689mg、33.9%)が褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=253。
Figure 2024518824000220

THF 20mL中の1-(3-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)メタンアミン(689mg、2.734mmol、1.00当量)の撹拌溶液/混合物に、AcO(1395.44mg、13.670mmol、5当量)を室温で加えた。得られた混合物を70℃で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗製の得られた混合物をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。これにより、N-[(3-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)メチル]アセトアミド(810mg、粗製)が褐色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=295。
Figure 2024518824000221

8mLの密閉管に、N-[(3-フルオロ-4-ヨードピリジン-2-イル)メチル]アセトアミド(810mg、1.00当量)及びPOCl(5mL)を室温で加えた。得られた混合物を100℃で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を飽和NaHCO(水溶液)でpH8に塩基性化した。得られた混合物を濾過した。濾液をCHCl(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、8-フルオロ-7-ヨード-3-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン(370mg、2ステップで17%)を褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=277。
Figure 2024518824000222

圧力タンク中で、20mL MeOH中の8-フルオロ-7-ヨード-3-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン(370mg、1.340mmol、1.00当量)の溶液に、TEA(542.5mg、5.360mmol、4当量)及びPd(dppf)ClCHCl(109.19mg、0.134mmol、0.1当量)を加えた。混合物を窒素で0.5分間パージし、次いで100℃で3時間、一酸化炭素で3MPaまで加圧した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過して、不溶性固体を除去した。残留物を、PE/EA(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル8-フルオロ-3-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(290mg、104%)褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=209。
Figure 2024518824000223

O(1mL)及び1,4-ジオキサン(5mL)中のメチル8-フルオロ-3-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(120mg)の撹拌溶液に、HCl(1mL)を室温で加えた。得られた混合物を90℃で6時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、8-フルオロ-3-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸(110mg、98%)が褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=195
酸47:3-メチル-1,2,3-ベンゾトリアゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000224

圧力タンク中で、CHOH(10mL)中の6-ブロモ-1-メチル-1,2,3-ベンゾトリアゾール(800mg、3.773mmol、1.00当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl(276.05mg、0.377mmol、0.1当量)、TEA(1527.04mg、15.092mmol、4当量)を加えた。混合物を窒素で10分間パージし、次いで100℃で16時間、一酸化炭素で30atmまで加圧した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過して、不溶性固体を除去した。得られた混合物をEA 3×20mLで抽出した。合わせた有機層をブライン3×20mLで洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、THF/PE(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3-メチル-1,2,3-ベンゾトリアゾール-5-カルボキシレート(600mg、83%)を褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=192。
Figure 2024518824000225

100mLの丸底フラスコに、メチル3-メチル-1,2,3-ベンゾトリアゾール-5-カルボキシレート(600mg、3.14mmol、1.00当量)、MeOH(18mL)、HO(6mL)、水酸化リチウム(300.64mg、12.552mmol、4当量)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を30mLのHOで希釈した。得られた溶液を2×20mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。溶液のpH値をHCl(3mol/L)で3に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、3-メチル-1,2,3-ベンゾトリアゾール-5-カルボン酸(450mg、81%)が褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=178。
酸48:リチオ3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾール-5-カルボキシレート
Figure 2024518824000226

100mLの三口丸底フラスコに、5-ブロモ-3-メチル-1H-インダゾール(2.00g、9.476mmol、1.00当量)、DHP(1.20g、14.214mmol、1.50当量)、DCM(20.00mL)、TsOH(163.18mg、0.948mmol、0.10当量)を入れた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。次いで、50mLの水の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を2×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.6g(57.20%)の5-ブロモ-3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾールが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=295。
Figure 2024518824000227

100mLの圧力反応器に、5-ブロモ-3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾール(1.60g、5.420mmol、1.00当量)、TEA(1.65g、16.260mmol、3.00当量)、Pd(dppf)Cl(793.22mg、1.084mmol、0.20当量)、MeOH(20.00mL)を入れた。フラスコを排気し、窒素で3回フラッシュし、続いてCO(気体)でフラッシュした。混合物をCO雰囲気下(3MPa)、60℃で6時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.25g(84%)のメチル3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾール-5-カルボキシレートが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=275。
Figure 2024518824000228

50mLの丸底フラスコに、メチル3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾール-5-カルボキシレート(600.00mg、2.187mmol、1.00当量)、HO(2.00mL)、MeOH(10.00mL)、LiOH(157.14mg、6.562mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を40℃で12時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、510mg(87.58%)のリチオ3-メチル-1-(オキサン-2-イル)インダゾール-5-カルボキシレートが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+2H-Li]=275。
酸49:1-シクロプロピル-1H-インダゾール-6-カルボン酸
Figure 2024518824000229

ジクロロエタン(20mL)中のメチル1H-インダゾール-6-カルボキシレート(170487-40-8、1g、5.7mmol、1当量)及びシクロプロピルボロン酸(0.98g、11.4mmol、2当量)の溶液に、2-(ピリジン-2-イル)ピリジン(0.89g、5.7mmol、1当量)及びCu(OAc)(1.03g、5.7mmol、1当量)を加えた。窒素雰囲気下、70℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1-シクロプロピルインダゾール-6-カルボキシレート(500mg、41%)を黄色の油状物として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=217
Figure 2024518824000230

50mL丸底フラスコに、CHOH(10mL)、HO(3mL)中のメチル1-シクロプロピルインダゾール-6-カルボキシレート(500mg、2.3mmol、1当量)及び水酸化リチウム(166mg、6.9mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で10時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を50mLのHOで希釈した。得られた溶液を2×20mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。溶液のpHをHCl(3M)で3に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、1-シクロプロピル-1H-インダゾール-6-カルボン酸(380mg、81.27%)が黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=203
酸50:1-メチルイソキノリン-7-カルボン酸
Figure 2024518824000231

EtOH(100mL)及びHO(25mL)中のNHOH・HCl(5.6g、80.4mmol、1.6当量)及びNaOAc(8.3g、101mmol、2.0当量)の溶液を室温で30分間撹拌した。この混合物に、m-ブロモアセトフェノン(10g、50mmol、1.0当量)を室温で少しずつ加え、次いで80℃に温め、さらに3時間撹拌した。混合物を室温まで放冷し、減圧下で濃縮した。得られた混合物を水(25mL)で希釈し、EtOAc(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(5:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、(E)-N-[1-(3-ブロモフェニル)エチリデン]ヒドロキシルアミン(10g)をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=214
Figure 2024518824000232

250mLの丸底フラスコに、(E)-N-[1-(3-ブロモフェニル)エチリデン]ヒドロキシルアミン(10.0g、46.7mmol、1.0当量)、無水酢酸(50mL)及びAcOH(50mL)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。得られた溶液を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO(5×50mL)及びブライン(80mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(5:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、(E)-[1-(3-ブロモフェニル)エチリデン]アミノアセテート(7.5g)を淡黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+Na+ACN]=319
Figure 2024518824000233

100mLの丸底フラスコに、(E)-[1-(3-ブロモフェニル)エチリデン]アミノアセテート(5g、19.5mmol、1.0当量)、酢酸ビニル(16.8g、195mmol、10.0当量)、CsOAc(1.1g、5.9mmol、0.3当量)、MeOH(50mL)及びペンタメチルシクロペンタジエニルロジウム(III)クロリド二量体(120mg、0.195mmol、0.01当量)を加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、60℃で24時間撹拌した。混合物を室温まで放冷し、真空下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製した:移動相A:水(0.05%TFA)、移動相B:アセトニトリル。回収した溶液を真空下で濃縮してアセトニトリルを除去し、残留物を凍結乾燥により乾燥させた。これにより、7-ブロモ-1-メチルイソキノリン(1.8g)がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=222
Figure 2024518824000234

100mLの圧力容器に、7-ブロモ-1-メチルイソキノリン(1.8g、8.mmol、1当量)、TEA(2.5g、24mmol、3.0当量)、MeOH(20mL)及びPd(dppf)Cl(0.59g、0.81mmol、0.1当量)を加えた。得られた混合物を一酸化炭素雰囲気下、120℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで放冷し、濾過し、濾過ケーキをEtOAc(3×20mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1-メチルイソキノリン-7-カルボキシレート(1.3g、80%)を淡黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=202
Figure 2024518824000235

THF(10mL)及びHO(2mL)中のメチル1-メチルイソキノリン-7-カルボキシレート(1.3g、6.5mmol、1当量)の撹拌溶液に、水酸化リチウム(464.2mg、19.4mmol、3.0当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、2M HCl(水溶液)でpH3~4に塩基性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(3×5mL)で洗浄した。これにより、1-メチルイソキノリン-7-カルボン酸(900mg、74%)が淡黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=188
酸51:1,3-ジメチル-1H-インダゾール-5-カルボン酸
国際公開第2021127166号、酸Fに従って調製
酸52:1-(ピリジン-4-イル)-1H-インダゾール-5-カルボン酸
国際公開第2021127166号、酸ACに従って調製
酸53:1-(ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-カルボン酸
Figure 2024518824000236

AcOH(25mL)及びHO(45mL)中のメチル3,4-ジアミノベンゾエート(10.0g、60.2mmol、1.0当量)の溶液に、HO(30mL)中の亜硝酸ナトリウム(8.30g、120mmol、2.0当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をNaHCOでpH8に酸性化し、EtOAc(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-5-カルボキシレート(10.1g)を黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=178
Figure 2024518824000237

DMF(5mL)中のメチル1H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-5-カルボキシレート(200.00mg、1.129mmol、1.0当量)、4-フルオロピリジン(164.41mg、1.7mmol、1.5当量)、KCO(468mg、3.4mmol、3.0当量)の溶液を80℃で1.5時間撹拌した。混合物を室温まで放冷し、HO(20mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をHO(5×20mL)及びブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。減圧下で濃縮した後、残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1-(ピリジン-4-イル)-1,2,3-ベンゾトリアゾール-5-カルボキシレート(150mg)を淡黄色の油状物として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=255
Figure 2024518824000238

MeOH(5mL)及びHO(1mL)中のメチル1-(ピリジン-4-イル)-1,2,3-ベンゾトリアゾール-5-カルボキシレート(150mg、0.590mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(47mg、1.2mmol、2.0当量)を加えた。得られた混合物を室温で6時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、2M HCl(水溶液)でpH3~4に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(3×5mL)で洗浄した。これにより、110mg(粗製)が得られた。この粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:移動相、A:水中0.1%HCl;B:アセトニトリル;勾配:7.9分で24~95%B。画分を回収し、真空下で濃縮して、1-(ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-カルボン酸(45mg)を白色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=240
酸54:1,4-ジメチルフタラジン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000239

i-PrOH(20mL)中の2-ヒドロキシ-4-ブロモアセトフェノン(1g、4.7mmol、1当量)及びアセトヒドラジド(0.34g、4.7mmol、1当量)の溶液を100℃で5時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。沈殿した固体を濾過により回収し、PrOH(20mL)で洗浄した。これにより、N’-[(1E)-1-(4-ブロモ-2-ヒドロキシフェニル)エチリデン]アセトヒドラジド(1.1g、87.%)が黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=271,273
Figure 2024518824000240

DCM(30mL)中のN’-[(1E)-1-(4-ブロモ-2-ヒドロキシフェニル)エチリデン]アセトヒドラジド(1.1g、4.0mmol、1当量)及び(ジアセトキシヨード)ベンゼン(3.9g、12.2mmol、3当量)の溶液を室温で16時間撹拌した。混合物をNaHCOでpH=8に塩基性化した。得られた混合物をDCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaCl(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、1/1酢酸エチル/石油エーテルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、1-(2-アセチル-4-ブロモフェニル)エタノン(600mg、61%)を褐色の油状物として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=241,243
Figure 2024518824000241

メタノール(20mL)中の1-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)エタノン(0.6g、2.5mmol、1当量)及びNHNH・HO(2.49g、49.8mmol、20当量)の溶液を60℃で2時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物6-ブロモ-1,4-ジメチルフタラジン(0.5g、68%)をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=237,239
Figure 2024518824000242

圧力容器中で、20mL MeOH中の6-ブロモ-1,4-ジメチルフタラジン(0.5g、2.1mmol、1当量)の溶液に、トリエチルアミン(0.64g、6.33mmol、3当量)及びPd(dppf)Cl(0.17g、0.211mmol、0.1当量)を加えた。混合物を窒素で3分間パージし、次いで一酸化炭素で加圧し、120℃で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(50/50)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1,4-ジメチルフタラジン-6-カルボキシレート(300mg、66%)を褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=217
Figure 2024518824000243

MeOH(10mL)HO(2mL)中のメチル1,4-ジメチルフタラジン-6-カルボキシレート(300mg、1.4mmol、1当量)の撹拌溶液に、水酸化リチウム(66.5mg、2.8mmol、2当量)を室温で少しずつ加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。混合物をpH3に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、HO(5mL)で洗浄して、1,4-ジメチルフタラジン-6-カルボン酸(220mg、78%)を褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=203
酸55:1-メチル-2-オキソインドリン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000244

100mLの三口丸底フラスコに、6-ブロモ-1H-インドール(2g、10.2mmol、1当量)、DMF(40mL)及びNaH(0.37g、15.3mmol、1.5当量)を0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、0℃で30分間撹拌した。この撹拌混合物に、窒素雰囲気下、0℃でヨウ化メチル(1.74g、12.2mmol、1.2当量)を滴下した。得られた混合物を0℃で3時間撹拌した。反応を0℃の水/氷でクエンチした。得られた混合物をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-1-メチルインドール(1.8g、84%)を褐色の油状物として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=210
Figure 2024518824000245

50mLの三口丸底フラスコに、6-ブロモ-1-メチルインドール(1.8g、8.6mmol、1当量)、2-メチル-2-プロパノール(20mL)及びN-ブロモスクシンイミド(6.1g、34mmol、4当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、40℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。得られた混合物を水(100mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を酢酸(30mL)で希釈した。撹拌溶液に亜鉛(2.8g、42.8mmol、5当量)を0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、0℃で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、水(100mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-1-メチル-3H-インドール-2-オン(1.2g、62%)を褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=226
Figure 2024518824000246

100mLの圧力容器に、6-ブロモ-1-メチル-3H-インドール-2-オン(1200mg、5.308mmol、1当量)、MeOH(24mL)、Pd(dppf)Cl(388.39mg、0.531mmol、0.10当量)及びTEA(1611mg、15.924mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を一酸化炭素雰囲気下、100℃で5時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。得られた混合物を水(100mL)で希釈し、混合物をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過及び減圧下での濃縮後、残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1-メチル-2-オキソ-3H-インドール-6-カルボキシレート(500mg、46%)を暗黄色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=206
Figure 2024518824000247

40mLの丸底フラスコに、メチル1-メチル-2-オキソ-3H-インドール-6-カルボキシレート(300mg、1.5mmol、1当量)、ジオキサン(6mL)、水(3mL)及びHCl(6M)(3mL)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、100℃で16時間撹拌し、室温まで冷却した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、DCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×15mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。これにより、1-メチル-2-オキソインドリン-6-カルボン酸(200mg、72%)が褐色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=192
酸56:1-メチル-2-オキソインドリン-5-カルボン酸
5-ブロモ-1H-インドールを使用して酸55と同様に調製
酸57:1-メチル-1,3-ジヒドロベンゾ[c]イソチアゾール-6-カルボン酸2,2-ジオキシド
Figure 2024518824000248

四塩化炭素(200mL)中のメチル4-メチル-3-ニトロベンゾエート(6g、30.7mmol、1当量)の溶液を、NBS(6.0g、34mmol、1.1当量)で、室温で処理し、続いて過酸化ベンゾイル(0.79g、3.1mmol、0.1当量)を室温で少しずつ加えた。得られた混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温まで放冷し、減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル=10/1で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル4-(ブロモメチル)-3-ニトロベンゾエート(5g、59%)を黄色の液体として得た。
Figure 2024518824000249

O(50mL)及びMeOH(100mL)中のメチル4-(ブロモメチル)-3-ニトロベンゾエート(5g、18.2mmol、1当量)及びNaSO(4.60g、36mmol、2当量)の撹拌溶液に、臭化テトラブチルアンモニウム(5.88g、18.244mmol、1当量)を室温で少しずつ加えた。得られた混合物を100℃で3時間撹拌した。混合物を室温まで放冷し、50mLの水で希釈した。得られた混合物を酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaCl(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物[4-(メトキシカルボニル)-2-ニトロフェニル]メタンスルホン酸(6g)をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
Figure 2024518824000250

100mL MeOH中の[4-(メトキシカルボニル)-2-ニトロフェニル]メタンスルホン酸(6g、22mmol、1当量)の溶液に、圧力タンク内のPd/C(10%、2.3g)を加えた。混合物を30psiの水素圧下、室温で16時間水素化し、セライトパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮した。これにより、[2-アミノ-4-(メトキシカルボニル)フェニル]メタンスルホン酸(4.5g、84%)が白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=246
Figure 2024518824000251

オキシ塩化リン(15mL)中の[2-アミノ-4-(メトキシカルボニル)フェニル]メタンスルホン酸(2g、5mmol、1当量、60%)の溶液を80℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで放冷し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル=1/1で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル2,2-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2ラムダ6,1-ベンゾチアゾール-6-カルボキシレート(300mg、27%)を黄色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=228
Figure 2024518824000252

ジメチルホルムアミド(10mL)中のメチル1,3-ジヒドロベンゾ[c]イソチアゾール-6-カルボキシレート2,2-ジオキシド(300mg、1.3mmol、1当量)及びKCO(365mg、2.6mmol、2当量)の撹拌溶液に、MeI(206mg、1.5mmol、1.1当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を、石油エーテル/酢酸エチル=1/1で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1-メチル-1,3-ジヒドロベンゾ[c]イソチアゾール-6-カルボキシレート2,2-ジオキシド(200mg、63%)を褐色固体として得た。
Figure 2024518824000253

1,4-ジオキサン中のメチル1-メチル-1,3-ジヒドロベンゾ[c]イソチアゾール-6-カルボキシレート2,2-ジオキシド(200mg、0.83mmol、1当量)及び塩化水素(ジオキサン中1M、5mL)の溶液を80℃で5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物1-メチル-1,3-ジヒドロベンゾ[c]イソチアゾール-6-カルボン酸2,2-ジオキシド(120mg、64%)を得、これを精製することなく直接使用した。
LC-MS:(ES,m/z):[M-H]=226
酸58:1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸
Figure 2024518824000254

1,4-ジオキサン(20ml)中のO-(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミン(5g、17.5mmol、1当量)及びHClO(8.8g、87.6mmol、5当量)の溶液を空気雰囲気下、0℃で3時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた混合物を水(50mL)で希釈し、沈殿した固体を濾過により回収し、ジエチルエーテル(20ml)で洗浄した。これにより、O-(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミン(2.5g、31%)が白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=216
Figure 2024518824000255

DCM(30ml)中のアミノO-(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミン(2.5g、5.3mmol、1当量)及び2-(5-ブロモピリジン-2-イル)アセトニトリル(1.05g、5.3mmol、1当量)の溶液を窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。上記混合物に、MeOH(40ml)中のKCO(3.7g、26.7mmol、5当量)を加え、窒素雰囲気下、室温で6時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、水(30mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20ml)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/エチルエーテル(8:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2(1H)-イミン(0.75g、64%)を黄色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=212,214
Figure 2024518824000256

50%HSO(10ml)中の6-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2(1H)-オン(700mg、3.3mmol、1当量)の溶液を、空気雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、水/氷(100ml)で反応をクエンチした。混合物を飽和NaCO(水溶液)でpH9に塩基性化し、EtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、6-ブロモ-1H-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-オン(560mg、72%)が黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=213,215
Figure 2024518824000257

DMF(10ml)中の6-ブロモ-1H-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-オン(560mg、2.6mmol、1当量)、ヨウ化メチル(560mg、3.9mmol、1.5当量)及びKCO(732mg、5.3mmol、2.0当量)の溶液を窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水(50ml)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機層を水(2×30ml)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-1-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-オン(420mg、70%)を黄色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=227,229
Figure 2024518824000258

圧力容器中で、20mL MeOH中の6-ブロモ-1-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-オン(200mg、0.881mmol、1当量)及びEtN(267mg、2.6mmol、3当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl(65mg、0.088mmol、0.1当量)を加えた。混合物を窒素で2分間パージし、次いで120℃で2時間、一酸化炭素で30気圧まで加圧した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過して、不溶性固体を除去した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1-メチル-2-オキソピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(120mg、66%)を淡黄色固体として得た。
LC-MS-:(ES,m/z):[M+H]=207
Figure 2024518824000259

MeOH(8ml)及び水(2ml)中のメチル1-メチル-2-オキソピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキシレート(100mg、0.485mmol、1当量)及び水酸化リチウム(23mg、0.97mmol、2当量)の溶液を空気雰囲気下、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を真空下で濃縮した。混合物を濃塩酸でpH4に酸性化した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸(120mg、粗製)が淡黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=193
以下の酸は業者から購入した。
Figure 2024518824000260
Figure 2024518824000261
Figure 2024518824000262
Figure 2024518824000263
実施例1:2-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000264

250mLの三口丸底フラスコ中で、100mL 1,4-ジオキサン中の(E)-(エチルN-[(2,4,6-トリメチルベンゼンスルホニル)オキシ]エタンイミデート)(5g、17.52mmol、1.00当量)の溶液に、HClO(3.77g、26.28mmol、1.5当量)を0~5℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、5℃で3時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。5℃で水/氷(200mL)の添加により反応をクエンチした。沈殿した固体を濾過により回収し、PE(2×50mL)で洗浄した。これにより、アミノ2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート(1.89g)が白色の粗製固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=216。
Figure 2024518824000265

50mLの三口丸底フラスコに、18mL DCM中のアミノ2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート(1.8g、8.362mmol、1.00当量)及びニコチン酸メチル(1.61g、11.707mmol、1.4当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、1-アミノ-3-(メトキシカルボニル)ピリジン-1-イウム2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート(1.9g)が黄色の粗製固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M-199]=153。
Figure 2024518824000266

100mLの三口丸底フラスコ中で、20mL CHCN中のブト-2-イン酸エチルエステル(0.60g、5.39mmol、1.0当量)の溶液に、KCO(2.98g、21.56mmol、4.0当量)及び1-アミノ-3-(メトキシカルボニル)ピリジン-1-イウム2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート(1.9g、5.391mmol、1.00当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、PE/EA(5:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、3-エチル6-メチル2-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,6-ジカルボキシレート(200mg、3ステップで4%)を黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=263。
Figure 2024518824000267

40mLの密閉管中で、1mL AcOH中の3-エチル6-メチル2-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,6-ジカルボキシレート(180mg、0.686mmol、1.00当量)の溶液に、HCl(12M)(1mL、32.912mmol、47.95当量)を加えた。得られた混合物を100℃で20時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、2-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸(84mg、69.5%)が白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=177
Figure 2024518824000268

8mLの密閉管中で、2mLのピリジン中の2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(70mg、0.202mmol、1.00当量)の溶液に、2-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボン酸(35.59mg、0.202mmol、1当量)及びEDCI(77.44mg、0.404mmol、2当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニターした。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、2-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキサミド(120mg)が褐色の油状物として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=505。
Figure 2024518824000269

50mLの丸底フラスコ中で、5mL DCM中の2-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキサミド(120mg、0.238mmol、1.00当量)の溶液に、CFCOOH(1mL、13.463mmol、56.62当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物をNHOH(水溶液)でpH9に塩基性化した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム、Sunfire Prep C18 OBD Column、50*250mm、5μm 10nm;移動相、水(0.05%NHO)及びACN(12分で22%ACNから最大57%;検出器、UV254nm。これにより、2-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキサミド(26.7mg、2ステップで18%)を褐色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=375。
H-NMR-(300MHz,メタノール-d,ppm):δ 9.16(s,1H),8.54(s,1H),8.16(s,1H),7.72(dd,J=9.3,1.6Hz,1H),7.64(d,J=9.3Hz,1H),6.52(d,J=9.5Hz,2H),3.45(t,J=7.9Hz,1H),3.26-3.22(m,1H),2.51(s,3H),2.41(q,J=8.9Hz,1H),2.31(s,4H),2.08-1.97(m,2H),1.97-1.87(m,1H).
実施例2:1-メチル-N-(2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-1H-インダゾール-5-カルボキサミド
Figure 2024518824000270

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持された4mLバイアルに、2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-アミン(75.00mg、0.216mmol、1.00当量)、1-メチルインダゾール-5-カルボン酸(B、41.82mg、0.237mmol、1.10当量)、EDCI(62.06mg、0.324mmol、1.50当量)、ピリジン(2.00mL)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、3mLの水の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×3mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×3mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。これにより、160mg(粗製)の1-メチル-N-[2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル]インダゾール-5-カルボキサミドが褐色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=506。
Figure 2024518824000271

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、1-メチル-N-[2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル]インダゾール-5-カルボキサミド(160.0mg、0.316mmol、1.00当量)、CFCOOH(3mL)、DCM(3.00mL)を入れた。得られた溶液を25℃で20時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:XBridge Prep C18 OBD Column、5μm、19*150mm;移動相、水(0.05%NH.HO)及びACN(7分で12%B相から最大34%;検出器、UV254nm。これにより、25.6mg(21.55%)の1-メチル-N-[2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル]インダゾール-5-カルボキサミドが淡黄色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=376。
H-NMR(300MHz,メタノール-d,ppm)δ 8.65(d,J=1.1Hz,1H),8.52(dd,J=1.7,0.8Hz,1H),8.42(d,J=1.0Hz,1H),8.20(d,J=0.9Hz,1H),8.09(dd,J=8.9,1.7Hz,1H),7.71(dt,J=8.9,1.0Hz,1H),4.15(s,3H),3.66(s,1H),3.27(d,J=8.0Hz,1H),2.53-2.34(m,5H),2.01(dt,J=24.1,9.5Hz,3H).
実施例3:(R)-N-(2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-1-(ピリジン-4-イル)-1H-インダゾール-5-カルボキサミド
Figure 2024518824000272

8mLバイアルに、1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボン酸、酸34(60.00mg、0.251mmol、1.00当量)、ピリジン(1.20mL)、2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-アミン(54.25mg、0.251mmol、1.00当量)、EDCI(72.12mg、0.376mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を20mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を2×20mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物(100mg)を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:XBridge Prep C18 OBD Column、5μm、19*150mm;移動相、水(0.05%NHO)及びACN(7分で19%B相から最大26%;検出器、UV254nm。これにより、18.8mg(17%)のN-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]-1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボキサミドが白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=438。
H-NMR:(300MHz,メタノール-d4,ppm)δ 8.74-8.72(m,2H),8.57-8.53(m,2H),8.21(d,J=1.3Hz,2H),8.10(d,J=1.9Hz,1H),8.09-8.01(m,2H),7.56(d,J=8.7Hz,1H),7.47(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),3.67-3.56(m,1H),3.29(t,J=7.7Hz,1H),2.51-2.26(m,5H),2.14-2.12(m,2H),1.99-1.91(m,1H).
実施例4:3-(1-ヒドロキシエチル)-N-(2-((R)-1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキサミド
Figure 2024518824000273

8mLの密閉管に、3-アセチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸(酸2、30.00mg、0.147mmol、1.00当量)、2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(50.92mg、0.147mmol、1.00当量)、EDCI(56.33mg、0.294mmol、2.00当量)、ピリジン(1.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、60mg(粗製)の3-アセチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキサミドが淡褐色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=533。
Figure 2024518824000274

8mLの密閉管に、3-アセチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3、2-c]ピリジン-6-イル]イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキサミド(60mg、粗製)、CFCOOH(1mL)、DCM(1mL)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム、SunFire Prep C18 OBD Column、19*150mm;移動相、水(0.05%HCl)及びACN(7分で5%B相から最大35%;検出器、UV254nm。これにより、12mg(2ステップで19%)の3-アセチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキサミド塩酸塩が白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H-HCl]=403
Figure 2024518824000275

8mLの密閉管に、3-アセチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキサミド塩酸塩(12mg、0.027mmol、1.00当量)、MeOH(1mL)、NaBH(5.17mg、0.135mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、1mLの1N HCl(水溶液)の添加により反応をクエンチした。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、19*150mm、5nm;移動相、水(0.05%NHO)及びACN(7分で19%B相から最大38%;検出器、UV254nm。これにより、4mg(36.2%)の3-(1-ヒドロキシエチル)-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキサミドが淡褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=405。
H-NMR:(300MHz,CDOD-d,ppm):δ 8.63(s,1H),8.50(d,J=7.6Hz,1H),8.33(d,J=1.8Hz,1H),8.23(s,1H),7.65(s,1H),7.25(dd,J=7.6,1.8Hz,1H),6.76(s,1H),5.36(q,J=6.6Hz,1H),4.16(s,1H),3.56(s,1H),2.97(d,J=9.9Hz,1H),2.63(s,3H),2.54-2.43(m,1H),2.37(d,J=8.3Hz,1H),2.29-2.10(m,2H),1.76(d,J=6.6Hz,3H).
実施例5:(R)-1-メチル-N-(2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000276

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mL丸底フラスコに、1-メチルピラゾロ[4,3-c]ピリジン-6-カルボン酸(酸3、33.00mg、0.186mmol、1.00当量)、2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(64.55mg、0.186mmol、1.00当量)、EDCI(71.42mg、0.372mmol、2.00当量)、ピリジン(2.00mL)を入れた。得られた溶液を25℃で12時間撹拌した。次いで、8mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×3mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×3mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。これにより、45mg(47.8%)の1-メチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-6-カルボキサミドが褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+1]=506。
Figure 2024518824000277

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLの丸底フラスコに、1-メチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド(45.00mg、0.089mmol、1.00当量)、DCM(2mL)、CFCOOH(2mL)を入れた。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム、XBridge Prep C18 OBD Column、19*150mm;移動相、水(0.05%NH.HO)及びACN(7分で35%B相から最大65%;検出器、UV254nm。これにより、19.7mg(59%)の1-メチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-6-カルボキサミドがオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=376。
H-NMR(300MHz,メタノール-d,ppm)δ 9.17(d,J=1.1Hz,1H),8.51(d,J=1.0Hz,1H),8.44(dt,J=7.5,1.1Hz,2H),8.34(d,J=1.1Hz,1H),6.54(d,J=1.0Hz,1H),4.20(s,3H),3.45(t,J=7.9Hz,1H),3.25(t,J=7.7Hz,1H),2.49-2.32(m,5H),2.11-1.85(m,3H).
実施例6:(R)-N-(2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキサミド
Figure 2024518824000278

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、メチル2-(アミノメチル)ピリジン-4-カルボキシレート塩酸塩(750.0mg、3.7mmol、1.00当量)、オキセタン-3-カルボン酸(453.42mg、4.44mmol、1.20当量)、ジメチルホルムアミド(10.00mL)、HATU(1688.74mg、4.441mmol、1.20当量)、DIEA(1913mg、14.805mmol、4.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。次いで、30mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を4×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。これにより、400mg(43%)のメチル2-[(オキセタン-3-イルホルムアミド)メチル]ピリジン-4-カルボキシレートが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=251。
Figure 2024518824000279

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、メチル2-[(オキセタン-3-イルホルムアミド)メチル]ピリジン-4-カルボキシレート(400.0mg、1.6mmol、1.0当量)、DCM(8.00mL)、バージェス試薬(1143mg、4.8mmol、3.0当量)を入れた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物をTHF/PE(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、140mg(39%)のメチル(2Z)-2-(アミノメチリデン)-1H-ピリジン-4-カルボキシレート;オキセタンが淡黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=233。
Figure 2024518824000280

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、メチル3-(オキセタン-3-イル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレート(140.0mg、0.603mmol、1.00当量)、水酸化ナトリウム(48.2mg、1.2mmol、2.00当量)、MeOH(0.80mL)、HO(0.20mL)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、160mg(粗製)のナトリウム3-(オキセタン-3-イル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキシレートが淡黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=219。
Figure 2024518824000281

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、3-(オキセタン-3-イル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボン酸ナトリウム(160.0mg、0.67mmol、1.00当量)、2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(92.34mg、0.27mmol、0.40当量)、ピリジン(2.00mL)、EDCI(255.40mg、1.33mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。次いで、10mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×4mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×4mlのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。これにより、120mg(33%)のN-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキサミドが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=547。
Figure 2024518824000282

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、N-{2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキサミド(120mg、0.219mmol、1.00当量)、トリフルオロ酢酸(2.00mL)、DCM(2.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム、XBridge Prep C18 OBD Column、5μm、19*150mm;移動相、水(0.05%NH.HO)及びACN(7分で30%B相から最大57%;検出器、UV254nm。これにより、N-{2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボキサミド(16mg、17.5%)がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=417。
H-NMR(300MHz,メタノール-d,ppm)δ 8.54(s,1H),8.33(t,J=1.5Hz,1H),8.20-8.10(m,2H),7.75(d,J=0.9Hz,1H),7.25(dd,J=7.5,1.8Hz,1H),6.53(d,J=1.0Hz,1H),5.18(dd,J=8.5,5.7Hz,2H),5.10(dd,J=6.8,5.7Hz,2H),5.00-4.89(m,1H),3.45(t,J=7.9Hz,1H),3.24(t,J=7.9Hz,1H),2.42(q,J=8.8Hz,1H),2.32(s,4H),2.13-1.89(m,3H).
実施例7:(R)-6-フルオロ-N-(2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-1-(ピリジン-4-イル)-1H-インダゾール-5-カルボキサミド
Figure 2024518824000283

8mLバイアルに、2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-アミン(67.27mg、0.311mmol、1.00当量)、ピリジン(1.50mL)、6-フルオロ-1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボン酸(6-フルオロ-1H-インダゾール-5-カルボン酸及び4-ヨードピリジンを使用して、酸16、ステップ2と同様に調製、80.00mg、0.311mmol、1.00当量)、EDCI(89.43mg、0.467mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を10mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を2×20mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物(90mg)を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、5μm、19*150mm;移動相、水(0.05%NHO)及びACN(7分で18%B相から最大40%;検出器、UV254nm。これにより、38.2mg(27%)の6-フルオロ-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]-1-(ピリジン-4-イル)インダゾール-5-カルボキサミドが白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=456。
H-NMR:(300MHz,メタノール-d4,ppm)δ 8.78-8.70(m,2H),8.52(s,1H),8.37(d,J=6.8Hz,1H),8.15(d,J=1.9Hz,1H),8.07-7.97(m,3H),7.55(d,J=8.7Hz,1H),7.48-7.39(m,1H),3.64(t,J=7.7Hz,1H),3.28-2.34(m,5H),2.15-1.95(m,3H).
F-NMR:(300MHz,メタノール-d4,ppm)δ -114.420
実施例8:1-メチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]インダゾール-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000284

8mLの密閉管に、2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(44.00mg、0.074mmol、1.00当量、61%)、1-メチルインダゾール-6-カルボン酸(A、13.11mg、0.074mmol、1.00当量)、EDCI(28.54mg、0.148mmol、2.00当量)、ピリジン(1.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、100mg(粗製)の1-メチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]インダゾール-6-カルボキサミドが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=519。
Figure 2024518824000285

8mLの密閉管に、1-メチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]インダゾール-6-カルボキサミド(100.00mg、粗製)、CFCOOH(2.00mL)、DCM(2.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。溶液のpH値をNH・HOで8に調整した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column、19*150mm、5μm;移動相、水(0.05%NHO)及びACN(7分で25%B相から最大55%;検出器、UV254nm。これにより、20mgの1-メチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]インダゾール-6-カルボキサミドが淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+H]=389。
H-NMR(300MHz,メタノール-d,ppm):δ 8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.28(s 1H),8.24(t,J=1.0Hz,1H),8.12(d,J=1.0Hz,1H),7.93(dd,J=8.5,0.9Hz,1H),7.79(dd,J=8.5,1.4Hz,1H),6.53(d,J=1.0Hz,1H),4.20(s,3H),3.19(dd,J=9.2,4.6Hz,1H),3.09(d,J=11.9Hz,1H),2.30-2.21(m,1H),2.14(s,3H),1.90(d,J=6.1Hz,3H),1.79(s,3H),1.49(s,1H).
実施例9:1-メチル-N-[2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]インダゾール-5-カルボキサミド
Figure 2024518824000286

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した100mLの三口丸底フラスコに、1-メチルピペリジン-2-カルボン酸(5.00g、34.92mmol、1.00当量)、2-アミノ-4-ニトロアニリン(5.88g、38.412mmol、1.10当量)、DMF(50.00mL)、HATU(15.93g、41.904mmol、1.20当量)、DIEA(18.05g、139.680mmol、4.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。次いで、200mLの水/氷の添加により反応をクエンチした。得られた溶液を3×70mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×70mLのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。これにより、11g(粗製)のN-(2-アミノ-5-ニトロフェニル)-1-メチルピペリジン-2-カルボキサミドが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=279。
Figure 2024518824000287

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した150mLの丸底フラスコに、N-(2-アミノ-5-ニトロフェニル)-1-メチルピペリジン-2-カルボキサミド(11.00g、39.52mmol、1当量)、酢酸(150.00mL)を入れた。得られた溶液を90℃で2日間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(9:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、5g(48.6%)の2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-5-ニトロ-1H-1,3-ベンゾジアゾールが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=261。
Figure 2024518824000288

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの丸底フラスコに、2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-5-ニトロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール(500.0mg、1.92mmol、1.00当量)、メタノール(10.00mL)、Pd/C(41mg、0.20当量)、H(5atm)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。固体を濾別した。得られた混合物を濃縮した。これにより、400mg(90.4%)の2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-アミンが褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=231。
Figure 2024518824000289

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-アミン(100.00mg、0.434mmol、1.00当量)、1-メチルインダゾール-5-カルボン酸(B、84.14mg、0.477mmol、1.10当量)、DMF(2.00mL)、HATU(198.11mg、0.521mmol、1.20当量)、DIEA(224.46mg、1.74mmol、4.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:XBridge Prep C18 OBD Column、5μm、19*150mm;移動相、水(0.05%NH.HO)及びACN(7分で30%B相から最大57%;検出器、UV254nm。これにより、33.2mg(19.7%)の1-メチル-N-[2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]インダゾール-5-カルボキサミドがオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=389。
H-NMR(300MHz,メタノール-d,ppm)δ 8.46(dd,J=1.7,0.8Hz,1H),8.18(d,J=0.9Hz,1H),8.12-8.00(m,2H),7.68(dt,J=9.0,1.0Hz,1H),7.55(d,J=8.6Hz,1H),7.46(d,J=8.7Hz,1H),4.13(s,3H),3.34-3.24(m,1H),3.08(d,J=11.3Hz,1H),2.30-2.16(m,1H),2.11(s,3H),1.90(dd,J=9.4,4.9Hz,3H),1.86-1.71(m,2H)1.50(s,1H).
以下の実施例は、中間体1及び対応する酸を使用して実施例3に従って調製した。
Figure 2024518824000290
Figure 2024518824000291
Figure 2024518824000292
Figure 2024518824000293
Figure 2024518824000294
Figure 2024518824000295
Figure 2024518824000296
Figure 2024518824000297
Figure 2024518824000298
Figure 2024518824000299
Figure 2024518824000300
Figure 2024518824000301
Figure 2024518824000302
中間体2及び対応する酸を使用して、実施例1のステップ5及び6に従って調製した。
Figure 2024518824000303
Figure 2024518824000304
Figure 2024518824000305
Figure 2024518824000306
Figure 2024518824000307
Figure 2024518824000308
Figure 2024518824000309
Figure 2024518824000310
Figure 2024518824000311
Figure 2024518824000312
Figure 2024518824000313
Figure 2024518824000314
Figure 2024518824000315
Figure 2024518824000316
Figure 2024518824000317
Figure 2024518824000318
Figure 2024518824000319
Figure 2024518824000320
Figure 2024518824000321
Figure 2024518824000322
Figure 2024518824000323
Figure 2024518824000324
Figure 2024518824000325
Figure 2024518824000326
Figure 2024518824000327
Figure 2024518824000328
Figure 2024518824000329
Figure 2024518824000330
Figure 2024518824000331
Figure 2024518824000332
Figure 2024518824000333
Figure 2024518824000334
Figure 2024518824000335
Figure 2024518824000336
Figure 2024518824000337
Figure 2024518824000338
中間体5及び対応する酸を使用して、実施例1のステップ5及び6に従って調製した。
Figure 2024518824000339
Figure 2024518824000340
中間体6及び対応する酸を使用して、実施例1のステップ5及び6に従って調製した。
Figure 2024518824000341
実施例77:N-[2-[1-(ジメチルアミノ)エチル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]-1-メチルインダゾール-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000342

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した100mLの三口丸底フラスコに、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン(1118.58mg、18.312mmol、1.2当量)、DMF(30.00mL)、DIEA(5916.83mg、45.781mmol、3.0当量)、HATU(6962.85mg、18.312mmol、1.2当量)、6-クロロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-カルボン酸(3.00g、15.260mmol、1.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた溶液を50mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×50mlのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.6g(43.75%)の6-クロロ-N-メトキシ-N-メチル-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-カルボキサミドが淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=240。
Figure 2024518824000343

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの三口丸底フラスコに、6-クロロ-N-メトキシ-N-メチル-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-カルボキサミド(1.60g、6.676mmol、1.00当量)、DMF(16.00mL)、CsCO(6525.64mg、20.028mmol、3.00当量)、SEMCl(1669.58mg、10.014mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。得られた溶液を20mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、1.5g(60.74%)の6-クロロ-N-メトキシ-N-メチル-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-カルボキサミドが淡褐色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=370。
Figure 2024518824000344

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した50mLの三口丸底フラスコに、6-クロロ-N-メトキシ-N-メチル-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-カルボキサミド(1.50g、4.055mmol、1.00当量)、THF(15.00mL)を入れた。続いて、ブロモ(メチル)マグネシウム(725.29mg、6.082mmol、1.50当量)を-78℃で撹拌しながら30分間かけて滴下した。得られた溶液を-78℃で1時間撹拌した。得られた溶液を20mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、600mg(45.55%)の1-(6-クロロ-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル)エタノンが黄色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=325。
Figure 2024518824000345

40mL丸底フラスコに、NHCl(166.99mg、3.122mmol、1.10当量)、DMF(5.00mL)、HATU(1618.69mg、4.257mmol、1.50当量)、DIEA(1100.41mg、8.514mmol、3.00当量)、1-メチルインダゾール-6-カルボン酸(A、500.00mg、2.838mmol、1.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。得られた溶液を20mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×20mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(1:2)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、240mg(48.27%)の1-メチルインダゾール-6-カルボキサミドが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=176。
Figure 2024518824000346

40mLの丸底フラスコに、1-(6-クロロ-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル)エタノン(500.00mg、1.539mmol、1.00当量)、ジオキサン(5.00mL)、1-メチルインダゾール-6-カルボキサミド(269.62mg、1.539mmol、1.00当量)、Pd(dba)(70.47mg、0.077mmol、0.05当量)、キサントホス(44.53mg、0.077mmol、0.05当量)、CsCO(1504.34mg、4.617mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を110℃で5時間撹拌した。得られた溶液を20mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を3×20mlのブラインで洗浄した。得られた混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)とともにシリカゲルカラムに適用した。これにより、300mg(42.05%)のN-(2-アセチル-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-1-メチルインダゾール-6-カルボキサミドが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=464。
Figure 2024518824000347

40mLの丸底フラスコに、N-(2-アセチル-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-1-メチルインダゾール-6-カルボキサミド(200.00mg、0.431mmol、1.00当量)、MeOH(4.00mL)、NaBH(48.96mg、1.294mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。得られた溶液を20mLのHOで希釈した。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。これにより、100mg(49.78%)のN-[2-(1-ヒドロキシエチル)-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]-1-メチルインダゾール-6-カルボキサミドが白色の油状物として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=466。
Figure 2024518824000348

8mLの丸底フラスコに、N-[2-(1-ヒドロキシエチル)-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]-1-メチルインダゾール-6-カルボキサミド(100.00mg、0.215mmol、1.00当量)、DCM(2.00mL)、TEA(65.20mg、0.644mmol、3.00当量)、MsCl(29.52mg、0.258mmol、1.20当量)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、100mg(85.64%)の1-[6-(1-メチルインダゾール-6-アミド)-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]エチルメタンスルホネートが黄色の油状物として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=544。
Figure 2024518824000349

8mLの丸底フラスコに、1-[6-(1-メチルインダゾール-6-アミド)-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イル]エチルメタンスルホネート(100.00mg、0.184mmol、1.00当量)、THF(1.00mL)中の2Mジメチルアミンを入れた。得られた溶液を室温で10時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、100mgの粗製のN-[2-[1-(ジメチルアミノ)エチル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]-1-メチルインダゾール-6-カルボキサミドが黄色の油状物として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=493。
Figure 2024518824000350

8mLの丸底フラスコに、N-[2-[1-(ジメチルアミノ)エチル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]-1-メチルインダゾール-6-カルボキサミド(100.00mg、0.203mmol、1.00当量)、DCM(2.00mL)、CFCOOH(99.48mg、1.015mmol、5.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。得られた溶液を10mLのHOで希釈した。溶液のpH値をNaHCO(1mol/L)で8~9に調整した。得られた溶液を3×10mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム:HPH C18、50*3.0mm、2.6μm;移動相A:水/0.05%NH・HO、移動相B:ACN;流速:1.2mL/分;勾配:1.1分で5%Bから100%B、0.7分保持、検出器、UV254nm。これにより、19mg(25.8%)のN-[2-[1-(ジメチルアミノ)エチル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]-1-メチルインダゾール-6-カルボキサミドが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=363。
H-NMR(300MHz,メタノール-d4,ppm):δ 8.58(d,J=1.0Hz,1H),8.26(m,2H),8.12(d,J=1.0Hz,1H),7.92(dd,J=8.5,0.9Hz,1H),7.79(dd,J=8.5Hz,1H),6.50(m,1H),4.20(s,3H),3.87(m,1H),2.29(s,6H),1.54(d,J=6.9Hz,3H).
実施例78:(R)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-(2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-1H-インダゾール-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000351

8mLの密閉管に、3-(ジフルオロメチル)-1-メチルインダゾール-6-カルボン酸(国際公開第2021127166号、酸ARに従って調製、52mg、0.23mmol、1.0当量)、2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(中間体2、79.7mg、0.23mmol、1.00当量)、EDCI(88mg、0.46mmol、2.0当量)及びピリジン(2.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を濃縮し、2×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。これにより、150mg(粗製)の3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]インダゾール-6-カルボキサミドが褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=555
Figure 2024518824000352

50mLの丸底フラスコに、3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]インダゾール-6-カルボキサミド(150.0mg、粗製)、CFCOOH(2.00mL)及びDCM(1.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌し、混合物を濃縮した。溶液のpH値をNaHCO水溶液で8に調整し、2×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、濃縮した。粗生成物(150mg)を、0.05%NH/HO及びアセトニトリルで溶出する分取HPLCにより精製した。画分の濃縮により、20.2mg(2ステップで20.8%)の(R)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-(2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-1H-インダゾール-6-カルボキサミドを淡褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=425
H-NMR(300MHz,メタノール-d,ppm):δ 8.56(s,1H),8.34(s,1H),8.24(s,1H),8.03(d,J=8.4Hz,1H),7.89(d,J=8.4Hz,1H),7.11(t,J=54.3Hz,1H),6.55(s,1H),4.23(d,J=1.6Hz,3H),3.47(t,J=7.8Hz,1H),3.27-3.22(m,1H),2.55-2.26(m,5H),2.10-1.93(m,3H).
19F-NMR(282MHz,メタノール-d,ppm):δ-119.83(s,2F)
実施例79:(R)-1-(メチルアミノ)-N-(2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)イソキノリン-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000353

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、1-(メチルアミノ)イソキノリン-6-カルボン酸(1374258-72-6、160mg、0.79mmol、1.0当量)、ピリジン(3.50mL)、2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(中間体2、137.1mg、0.4mmol、0.5当量)及びEDCI(151.7mg、0.79mmol、1.0当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、20mLのHOで希釈した。反応混合物を3×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、2×20mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。真空濃縮により、120mg(粗製)の1-(メチルアミノ)-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]イソキノリン-6-カルボキサミドを褐色の油状物として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=531
Figure 2024518824000354

50mLの丸底フラスコに、1-(メチルアミノ)-N-[2-[(2R)-1-メチルピロリジン-2-イル]-1-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル]イソキノリン-6-カルボキサミド(120.0mg、1当量)、DCM(3.00mL)及びCFCOOH(3.00mL)を入れた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を4mLのDMFで希釈した。溶液のpH値をNH/HOで8に調整した。粗生成物を、0.05%NH/HO及びアセトニトリルで溶出する分取HPLCによって精製し、34.8mgの(R)-1-(メチルアミノ)-N-(2-(1-メチルピロリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)イソキノリン-6-カルボキサミドを白色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=401
H-NMR:(300MHz,メタノール-d4,ppm)δ 8.55(s,1H),8.33(d,J=1.8Hz,1H),8.27-8.17(m,2H),8.03(dd,J=8.7,1.8Hz,1H),7.92(d,J=6.0Hz,1H),7.05(d,J=6.0Hz,1H),6.53(s,1H),3.45(t,J=7.8Hz,1H),3.24(t,J=7.8Hz,1H),3.10(s,3H),2.45-2.39(m,1H),2.31(s,3H),2.12-1.99(m,1H),2.09-1.91(m,3H).
実施例80:(R)-1-メチル-N-(2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)イソキノリン-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000355

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、1-メチルイソキノリン-6-カルボン酸(858646-61-4、30mg、0.16mmol、1.0当量)、ピリジン(3.00mL)、2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(中間体4、57.8mg、0.16mmol、1当量)及びEDCI(46mg、0.240mmol、1.5当量)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を20mLのHOで希釈し、3×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}イソキノリン-6-カルボキサミド(70mg、83%)を褐色の油状物として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=530
Figure 2024518824000356

50mLの丸底フラスコに、1-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}イソキノリン-6-カルボキサミド(70mg、0.132mmol、1.0当量)、DCM(4.00mL)及びCFCOOH(4.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を4mLのDMFで希釈した。溶液のpHをNH/HOで8に調整した。粗生成物(70mg)を、0.05%NH/HO及びアセトニトリルで溶出する分取HPLCにより精製した。これにより、(R)-1-メチル-N-(2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)イソキノリン-6-カルボキサミド(29mg、55%)が白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=400
H-NMR:(300MHz,メタノール-d4,ppm)δ 8.55(s,2H),8.50-8.40(m,2H),8.23-8.21(m,2H),7.84(d,J=6.0Hz,1H),6.51(s,1H),3.21-3.17(m,1H),3.16-3.13(m,1H),3.00(s,3H),2.26-2.23(m,1H),2.11(s,3H),1.89-1.76(m,5H),1.55-1.41(m,1H).
実施例81:(R)-3-フルオロ-1-メチル-N-(2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-1H-インダゾール-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000357

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、3-フルオロ-1-メチルインダゾール-6-カルボン酸(酸28、50mg、0.258mmol、1当量)、ピリジン(3.00mL)、2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(中間体4、83.57mg、0.232mmol、0.9当量)及びEDCI(148.10mg、0.774mmol、3当量)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を20mLのHOで希釈し、3×10mLの酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。これにより、(R)-3-フルオロ-1-メチル-N-(2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-1H-インダゾール-6-カルボキサミド(80mg、58%)が褐色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=537
Figure 2024518824000358

50mLの丸底フラスコに、3-フルオロ-1-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}インダゾール-6-カルボキサミド(80mg、0.149mmol、1当量)、DCM(4.00mL)及びCFCOOH(4.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で12時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を4mLのDMFで希釈し、溶液のpHをNH/HOで8に調整した。粗生成物(70mg)を、0.05%NHO及びアセトニトリルで溶出する分取HPLCにより精製した。これにより、3-フルオロ-1-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}インダゾール-6-カルボキサミド(24.7mg、41%)が白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=407
H-NMR:(300MHz,メタノール-d4,ppm)δ 8.54(s,1H),8.20(s,2H),7.85-7.72(m,2H),6.50(s,1H),4.03(s,3H),3.15(dd,J=9.0,4.2Hz,1H),3.06(d,J=11.1Hz,1H),2.26-2.21(m,1H),2.11(s,3H),1.88-1.76(m,5H),1.48-1.45(m,1H).
F-NMR:(282MHz,メタノール-d4,ppm)δ -137.611
中間体2及び対応する酸を使用して実施例79と同様に調製した。
Figure 2024518824000359
Figure 2024518824000360
Figure 2024518824000361
Figure 2024518824000362
中間体4及び対応する酸を使用して実施例2と同様に調製した。
Figure 2024518824000363
Figure 2024518824000364
Figure 2024518824000365
Figure 2024518824000366
Figure 2024518824000367
Figure 2024518824000368
Figure 2024518824000369
Figure 2024518824000370
Figure 2024518824000371
Figure 2024518824000372
Figure 2024518824000373
実施例99:(R)-1-メチル-N-(2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000374

DMF(20mL)中の6-ブロモ-1H-キノリン-2-オン(1g、4.46mmol、1当量)及びKCO(1.23g、8.93mmol、2当量)の撹拌混合物に、MeI(0.95g、6.7mmol、1.5当量)を室温で滴下した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。0℃で水(100mL)の添加により反応をクエンチし、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×200mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(50mL)とともに粉砕することにより精製した。これにより、6-ブロモ-1-メチルキノリン-2-オン(900mg、85%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=238,240
Figure 2024518824000375

30mLの圧力容器に、6-ブロモ-1-メチルキノリン-2-オン(900mg、3.78mmol、1当量)、Pd(dppf)Cl(138.3mg、0.189mmol、0.05当量)、MeOH(20mL、494mmol)及びTEA(1530mg、15.12mmol、4当量)を室温で加えた。得られた混合物を一酸化炭素雰囲気下、120℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで放冷し、減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1:2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1-メチル-2-オキソキノリン-6-カルボキシレート(650mg、79%)を褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=218
H-NMR:(400MHz,DMSO-d6,ppm)δ 8.37(d,J=2.0Hz,1H),8.13(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),8.07(d,J=9.6Hz,1H),7.64(d,J=8.8Hz,1H),6.70(d,J=9.6Hz,1H),3.89(s,3H),3.65(s,3H).
Figure 2024518824000376

THF(10mL)中のMeOH(10mL)中のメチル1-メチル-2-オキソキノリン-6-カルボキシレート(650mg、3.0mmol、1当量)の撹拌溶液に、水(2mL)中のLiOH(215mg、9mmol、3当量)の溶液を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、水(10mL)で希釈し、次いで減圧下で約10mLまで濃縮した。混合物をHCl(水溶液)でpH=3に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(2x10mL)で洗浄した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、1-メチル-2-オキソキノリン-6-カルボン酸(450mg、74%)が淡褐色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=204
Figure 2024518824000377

ピリジン(2mL)中の1-メチル-2-オキソキノリン-6-カルボン酸(50.72mg、0.249mmol、1.5当量)及び2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(60mg、0.166mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、EDCI(63.80mg、0.332mmol、2当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。室温で水(0.1mL)の添加により反応をクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物を水(5mL)に溶解し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、1-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-2-オキソキノリン-6-カルボキサミド(90mg、粗製)が褐色の油状物として得られた。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=546
Figure 2024518824000378

8mLバイアルに、1-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-2-オキソキノリン-6-カルボキサミド(90mg、粗製)、DCM(1.5mL)及びCFCOOH(1.5mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物をDMF(4mL)に溶解し、混合物を水酸化アンモニウムでpH11に塩基性化した。残留物を以下の条件(カラム:XBridge Shield RP18 OBD Column;移動相A:0.05%NH/HO、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:7分で26%Bから50%B;波長:220nm;RT1(分):6.7)で分取HPLCにより精製して、1-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-2-オキソキノリン-6-カルボキサミド(19.6mg)を白色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=416
H-NMR(300MHz,CDOD,ppm):δ 8.53(s,1H),8.36(d,J=2.1Hz,1H),8.27(dd,J=9.0,2.1Hz,1H),8.18(s,1H),8.03(d,J=9.3Hz,1H),7.73(d,J=9.0Hz,1H),6.76(d,J=9.6Hz,1H),6.50(s,1H),3.79(s,3H),3.18-3.14(m,1H),3.08-3.05(m,1H),2.27-2.18(m,1H),2.11(s,3H),1.89-1.82(m,3H),1.76-1.73(m,2H),1.50-1.46(m,1H).
実施例100:(R)-2-メチル-N-(2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-1-オキソ-1,2-ジヒドロイソキノリン-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000379

100mLの丸底フラスコに、メチル6-ブロモ-2H-イソキノリン-1-オン(1g、4.46mmol、1当量)、DMF(20mL)、KCO(1.85g、13.4mmol、3当量)及びCHI(0.76g、5.4mmol、1.2当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌し、50mLのHOで希釈した。反応混合物を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-2-メチルイソキノリン-1-オン(900mg、85%)を褐色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=238
Figure 2024518824000380

50mLの圧力容器に、6-ブロモ-2-メチルイソキノリン-1-オン(900mg、3.78mmol、1当量)、CHOH(5mL)、Pd(dppf)Cl(276.6mg、0.378mmol、0.1当量)、TEA(1530mg、15.12mmol、4当量)、及びCO(10atm)を入れた。得られた溶液を120℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷却し、真空下で濃縮した。残留物を60mLのHOで希釈し、3×20mLの酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、3×20mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)で溶出した。これにより、メチル2-メチル-1-オキソイソキノリン-6-カルボキシレート(750mg、91%)が橙色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=218
Figure 2024518824000381

100mLの丸底フラスコに、メチル2-メチル-1-オキソイソキノリン-6-カルボキシレート(750mg、3.45mmol、1当量)、CHOH(15mL)、HO(5.0mL)、及び水酸化リチウム(248mg、10.36mmol、3当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、20mLのHOで希釈した。反応混合物を2×10mLの酢酸エチルで抽出し、水層を合わせた。溶液のpH値をHCl(3mol/L)で3に調整した。固体を濾過により回収した。これにより、2-メチル-1-オキソイソキノリン-6-カルボン酸(700mg、99.8%)がオレンジ色の固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=204
Figure 2024518824000382

窒素の不活性雰囲気でパージ及び維持した8mLバイアルに、2-メチル-1-オキソイソキノリン-6-カルボン酸(70mg、0.344mmol、1当量)、ピリジン(3.00mL)、2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(124mg、0.344mmol、1当量)及びEDCI(198mg、1.03mmol、3当量)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を20mLのHOで希釈し、3×10mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×10mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで真空下で濃縮した。これにより、2-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-1-オキソイソキノリン-6-カルボキサミド(80mg、粗製)が褐色の油状物として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=546
Figure 2024518824000383

50mLの丸底フラスコに、2-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-1-オキソイソキノリン-6-カルボキサミド(80mg、0.147mmol、1当量)、DCM(3.0mL)及びCFCOOH(3.0mL)を入れた。得られた溶液を室温で16時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を4mLのDMFで希釈し、溶液のpHをNH・HOで8に調整した。粗生成物(70mg)を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム、XBridge Shield RP18 OBD Column;移動相A、0.05%NH・HO)及びアセトニトリル(7分で15%B相から最大31%)。これにより、2-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-1-オキソイソキノリン-6-カルボキサミド(36.5mg、60%)が白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=416
H-NMR:(300MHz,メタノール-d4,ppm)δ 8.54(d,J=0.6Hz,1H),8.45(d,J=8.4Hz,1H),8.29-8.17(m,2H),8.06(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),7.46(d,J=7.2Hz,1H),6.82(d,J=7.2Hz,1H),6.50(s,1H),3.65(s,3H),3.15(dd,J=9.3,4.5Hz,1H),3.06(d,J=11.4Hz,1H),2.22(dd,J=16.5,10.2Hz,1H),2.11(s,3H),1.88-1.75(m,5H),1.53-1.45(m,1H).
実施例101:(R)-3-メチル-N-(2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-カルボキサミド
Figure 2024518824000384

DMF(20mL)中の7-クロロ-3H-キナゾリン-4-オン(1g、5.54mmol、1当量)及びKCO(2.30g、16.6mmol、3当量)の撹拌混合物に、MeI(1.18g、8.306mmol、1.5当量)を室温で滴下した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応を0℃の水(100mL)でクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、7-クロロ-3-メチルキナゾリン-4-オン(900mg、84%)を黄色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=195,197
Figure 2024518824000385

50mLの圧力タンク反応器に、7-クロロ-3-メチルキナゾリン-4-オン(900mg、4.624mmol、1当量)、Pd(dppf)Cl2(169.18mg、0.231mmol、0.05当量)、MeOH(20mL)及びTEA(1871.77mg、18.496mmol、4当量)を室温で加えた。得られた混合物を一酸化炭素雰囲気下、140℃で16時間撹拌した。混合物を室温まで放冷した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/THF(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3-メチル-4-オキソキナゾリン-7-カルボキシレート(600mg、60%)を淡黄色固体として得た。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=219
Figure 2024518824000386

MeOH(10mL)中のメチル3-メチル-4-オキソキナゾリン-7-カルボキシレート(600mg、2.75mmol、1当量)の撹拌溶液に、水(2mL)中のNaOH(330mg、8.25mmol、3.00当量)の溶液を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、水(10mL)で希釈し、次いで減圧下で約10mLまで濃縮した。得られた混合物を1×10mLのDCMで洗浄し、水層をHCl(水溶液)でpH3に酸性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(2x10mL)で洗浄した。得られた固体を赤外光下で乾燥させた。これにより、3-メチル-4-オキソキナゾリン-7-カルボン酸(450mg、80%)がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=205
Figure 2024518824000387

ピリジン(2mL)中の3-メチル-4-オキソキナゾリン-7-カルボン酸(50.96mg、0.249mmol、1.5当量)及び2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(60mg、0.166mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、EDCI(63.80mg、0.332mmol、2当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。室温で水(0.25mL)の添加により反応をクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(25mL)に溶解し、2×20mLの水で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。これにより、3-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-4-オキソキナゾリン-7-カルボキサミド(100mg、粗製)が褐色の油状物として得られた。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=547
Figure 2024518824000388

8mLバイアルに、3-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-4-オキソキナゾリン-7-カルボキサミド(100mg、粗製)、DCM(1.5mL)及びCFCOOH(1.5mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、真空下で濃縮した。残留物をDMF(3mL)に溶解した。混合物を水酸化アンモニウムでpH11に塩基性化した。得られた混合物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した(カラム:XBridge Prep C18 OBD;移動相A:0.05%NH.HO、移動相B:ACN;流速:60mL/分;勾配:8分で5%Bから50%B)。回収した溶液を真空下で濃縮してACNを除去し、得られた溶液を凍結乾燥により乾燥させた。これにより、3-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-4-オキソキナゾリン-7-カルボキサミド(18.2mg)が白色固体として得られた。
LC-MS:(ES,m/z):[M+H]=417
H-NMR(300MHz,CDODppm):δ 8.54(s,1H),8.40-8.37(m,2H),8.28(d,J=1.2Hz,1H),8.19(s,1H),8.09(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),6.50(s,1H),3.63(s,3H),3.19-3.14(m,1H),3.06(d,J=11.4Hz,1H),2.27-2.19(m,1H),2.12(s,3H),1.89-1.82(m,3H),1.76-1.73(m,2H),1.48-1.46(m,1H).
実施例102:(R)-3-メチル-N-(2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000389

50mLの圧力密閉管に、6-ブロモ-3-メチルキナゾリン-4-オン(1g、4.18mmol、1当量)、TEA(1.27g、12.55mmol、3当量)、MeOH(15mL)及びPd(dppf)Cl(0.31g、0.418mmol、0.1当量)を加えた。得られた混合物を一酸化炭素雰囲気下、120℃で16時間撹拌した。混合物を室温まで放冷し、濾過し、濾過ケーキをEtOAc(3×20mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル:酢酸エチル(1:2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル3-メチル-4-オキソキナゾリン-6-カルボキシレート(810mg、89%)を淡黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=219
Figure 2024518824000390

MeOH(15mL)及びHO(5mL)中のメチル3-メチル-4-オキソキナゾリン-6-カルボキシレート(810mg、3.71mmol、1当量)の撹拌溶液に、NaOH(296.9mg、7.42mmol、2当量)を加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、2M HCl(水溶液)でpH3~4に塩基性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(3×5mL)で洗浄した。これにより、3-メチル-4-オキソキナゾリン-6-カルボン酸(600mg、71%)がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=205
Figure 2024518824000391

50mL丸底フラスコに、3-メチル-4-オキソキナゾリン-6-カルボン酸(60mg、0.294mmol、1当量)、2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(105.96mg、0.294mmol、1当量)、EDCI(225.33mg、1.176mmol、4当量)及びピリジン(3mL)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。粗生成物3-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-4-オキソキナゾリン-6-カルボキサミド(120mg)をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=547
Figure 2024518824000392

50mLの丸底フラスコに、3-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-4-オキソキナゾリン-6-カルボキサミド(120mg、粗製)、DCM(1.5mL)及びトリフルオロ酢酸(1.5mL)を加えた。得られた混合物を室温で20時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物にDMF(3mL)及びNH・HO(約10滴)を加えて希釈し、次いで混合物をさらに4時間撹拌した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した(カラム:XBridge Prep C18 OBD;移動相A:0.05%NH.HO、移動相B:ACN;流速:60mL/分;勾配:8分で5%Bから50%B。画分を真空下で濃縮し、凍結乾燥により乾燥させた。これにより、22.7mgの3-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-4-オキソキナゾリン-6-カルボキサミドが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=417
H-NMR(400MHz,メタノール-d,ppm)δ 8.90(d,J=2.0Hz,1H),8.53(s,1H),8.39-8.38(m,2H),8.19(s,1H),7.82(d,J=8.4Hz,1H),6.49-6.47(m,1H),3.63(s,3H),3.17-3.13(m,1H),3.07-3.04(m,1H),2.25-2.18(m,1H),2.11(s,3H),1.93-1.83(m,3H),1.78-1.74(m,2H),1.50-1.44(m,1H).
実施例103:(R)-1,3-ジメチル-N-(2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000393

50mLの丸底フラスコに、2-アセチル-5-ブロモ安息香酸(950mg、3.9mmol、1.0当量)、ヒドラジン水和物(85%)(587mg、11.73mmol、3.0当量)及びEtOH(10mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、石油エーテル:酢酸エチル(1:2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、7-ブロモ-4-メチル-2H-フタラジン-1-オン(800mg)をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=239
Figure 2024518824000394

DMF(10mL)中の7-ブロモ-4-メチル-2H-フタラジン-1-オン(0.8g、3.35mmol、1当量)及びKCO(1.39g、10.04mmol、3.0当量)の溶液をMeI(0.71g、5.02mmol、1.5当量)で、0℃で20分間滴下して処理した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応を0℃の水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を水(8×50mL)及びブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル:酢酸エチル(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、7-ブロモ-2,4-ジメチルフタラジン-1-オン(450mg)を黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=253
Figure 2024518824000395

50mLの圧力密閉管に、7-ブロモ-2,4-ジメチルフタラジン-1-オン(440mg、1.74mmol、1当量)、TEA(703.68mg、6.95mmol、4.0当量)、MeOH(10mL)及びPd(dppf)Cl(63.6mg、0.087mmol、0.05当量)を加えた。得られた混合物を一酸化炭素雰囲気下、120℃で16時間撹拌した。混合物を室温まで放冷し、濾過し、濾過ケーキをEtOAc(3×20mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を、石油エーテル:酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル1,3-ジメチル-4-オキソフタラジン-6-カルボキシレート(310mg)を淡黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=233
Figure 2024518824000396

MeOH(10mL)及びHO(2mL)中のメチル1,3-ジメチル-4-オキソフタラジン-6-カルボキシレート(310mg、1.34mmol、1当量)の撹拌溶液に、NaOH(133.47mg、3.34mmol、2.5当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、2M HCl(水溶液)でpH3~4に塩基性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(3×10mL)で洗浄した。これにより、1,3-ジメチル-4-オキソフタラジン-6-カルボン酸(220mg)がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=219
Figure 2024518824000397

50mLの丸底フラスコに、1,3-ジメチル-4-オキソフタラジン-6-カルボン酸(60.0mg、0.275mmol、1当量)、2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(99.14mg、0.275mmol、1当量)、EDCI(210.84mg、1.100mmol、4当量)及びピリジン(3mL)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。粗生成物1,3-ジメチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-4-オキソフタラジン-6-カルボキサミド(110mg)をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=561
Figure 2024518824000398

50mLの丸底フラスコに、1,3-ジメチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-4-オキソフタラジン-6-カルボキサミド(110mg、粗製)、TFA(2mL)及びDCM(4mL)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物をDMF(3mL)、NH・HO(10滴)で希釈し、次いで混合物をさらに4時間撹拌した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した(カラム:XBridge Prep C18 OBD;移動相A:0.05%NH.HO、移動相B:ACN;流速:60mL/分;勾配:8分で5%Bから50%B。画分を濃縮し、凍結乾燥により乾燥させた。これにより、15mgの1,3-ジメチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-4-オキソフタラジン-6-カルボキサミドが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=431
H-NMR(400MHz,メタノール-d,ppm)δ 8.97(s,1H),8.54(s,1H),8.46(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),8.20(s,1H),8.10(d,J=8.4Hz,1H),6.50(s,1H),3.82(s,3H),3.17-3.12(m,1H),3.07-3.04(m,1H),2.65(s,3H),2.25-2.22(m,1H),2.21(s,3H),1.88-1.83(m,3H),1.76-1.74(m,2H),1.49-1.40(m,1H).
実施例104:(R)-2,4-ジメチル-N-(2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-1-オキソ-1,2-ジヒドロフタラジン-6-カルボキサミド
Figure 2024518824000399

100mLの丸底フラスコに、EtOH(30mL)中の4-ブロモ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(3.0g、14.92mmol、1当量)及びアセトヒドラジド(2.21g、29.85mmol、2.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を還流しながら16時間撹拌した。混合物を室温まで放冷し、真空下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、N’-[(1E)-(4-ブロモ-2-ヒドロキシフェニル)メチリデン]アセトヒドラジド(2.7g)を白色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=257
Figure 2024518824000400

100mLの丸底フラスコに、THF(35mL)中のN’-[(1E)-(4-ブロモ-2-ヒドロキシフェニル)メチリデン]アセトヒドラジド(2.7g、10.5mmol、1当量)、Pb(OAc)(9.31g、21.0mmol、2.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を4時間撹拌し、得られた混合物を水(60mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、2-アセチル-4-ブロモベンズアルデヒド(2g)をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=227
Figure 2024518824000401

CHCN(30mL)及びHO(3mL)中の2-アセチル-4-ブロモベンズアルデヒド(1.9g、8.37mmol、1.0当量)の溶液を、H(2.5mL)で、0℃で5分間処理し、続いてNaClO(3.03g、33.47mmol、4.0当量)を0℃で少しずつ加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。0℃で2M HCl(20mL)の添加により反応をクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO(2×40mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、2-アセチル-4-ブロモ安息香酸(1.3g)がオフホワイトの固体として得られた。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=243
Figure 2024518824000402

50mLの丸底フラスコに、2-アセチル-4-ブロモ安息香酸(1.2g、4.94mmol、1当量)、ヒドラジン水和物(80%)(3mL)及びEtOH(15mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1:2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-4-メチル-2H-フタラジン-1-オン(0.9g)を淡黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=239
Figure 2024518824000403

DMF(10mL)中の6-ブロモ-4-メチル-2H-フタラジン-1-オン(900mg、3.77mmol、1当量)及びKCO(1.56g、11.30mmol、3.0当量)の溶液を、MeI(1.07g、7.53mmol、2.0当量)で、0℃で20分間滴下して処理した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応を0℃の水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を水(8×50mL)及びブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6-ブロモ-2,4-ジメチルフタラジン-1-オン(550mg)を淡黄色固体として得た。
LC-MS-(ES,m/z):[M+1]=253
Figure 2024518824000404

50mLの圧力密閉管に、6-ブロモ-2,4-ジメチルフタラジン-1-オン(550mg、2.17mmol、1当量)、TEA(879.59mg、8.69mmol、4.0当量)、MeOH(10mL)及びPd(dppf)Cl(79.50mg、0.109mmol、0.05当量)を加えた。得られた混合物を一酸化炭素雰囲気下、120℃で16時間撹拌し、室温まで放冷し、濾過し、濾過ケーキをEtOAc(3×20mL)で洗浄した。洗浄液を減圧下で濃縮し、残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル2,4-ジメチル-1-オキソフタラジン-6-カルボキシレート(400mg)を淡黄色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=233
Figure 2024518824000405

MeOH(6mL)及びHO(3mL)中のメチル2,4-ジメチル-1-オキソフタラジン-6-カルボキシレート(400mg、1.72mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、NaOH(137.78mg、3.44mmol、2.0当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、2M HCl(水溶液)でpH3~4に塩基性化した。沈殿した固体を濾過により回収し、水(3×10mL)で洗浄した。これにより、2,4-ジメチル-1-オキソフタラジン-6-カルボン酸(370mg)がオフホワイトの固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=219
Figure 2024518824000406

50mLの丸底フラスコに、2,4-ジメチル-1-オキソフタラジン-6-カルボン酸(60mg、0.275mmol、1当量)、2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(109.06mg、0.303mmol、1.1当量)、EDCI(210.84mg、1.100mmol、4.0当量)及びピリジン(3mL)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物2,4-ジメチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-1-オキソフタラジン-6-カルボキサミド(110mg)をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=561
Figure 2024518824000407

50mLの丸底フラスコに、2,4-ジメチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-1-オキソフタラジン-6-カルボキサミド(110mg、粗製)、TFA(2mL)及びDCM(2mL)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌し、真空下で濃縮した。得られた混合物にDMF(3mL)、NH・HO(10滴)を加えて希釈し、混合物をさらに4時間撹拌した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム:XBridge Prep C18 OBD 19*150mm 5um;移動相A:0.05%NH.HO、移動相B:ACN;流速:60mL/分;勾配:8分で5%Bから50%B。画分を濃縮し、凍結乾燥により乾燥させ、15mgの2,4-ジメチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-1-オキソフタラジン-6-カルボキサミドを白色固体として得た。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=431
H-NMR(400MHz,メタノール-d,ppm)δ 8.54(s,2H),8.49(d,J=8.0Hz,1H),8.38(dd,J=8.4,1.6Hz,1H),8.21(s,1H),6.51(s,1H),3.82-3.80(m,3H),3.17-3.12(m,1H),3.08-3.05(m,1H),2.71(s,3H),2.26-2.19(m,1H),2.11(s,3H),1.89-1.80(m,3H),1.74-1.78(m,2H),1.48-1.40(m,1H).
実施例105:(R)-4-メチル-N-(2-(1-メチルピペリジン-2-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-7-カルボキサミド
Figure 2024518824000408

50mLの丸底フラスコに、4-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-7-カルボン酸(国際公開第2021127166号、酸CHに従って調製、60mg、0.290mmol、1当量)、2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-アミン(104.42mg、0.290mmol、1当量)、EDCI(222.06mg、1.160mmol、4当量)及びピリジン(5mL)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。粗生成物4-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-7-カルボキサミド(110mg、粗製)をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=550
Figure 2024518824000409

50mLの丸底フラスコに、4-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-7-カルボキサミド(110mg、粗製)、トリフルオロ酢酸(1.5mL)及びDCM(1.5mL)を加えた。得られた混合物を室温で20時間撹拌し、真空下で濃縮した。得られた混合物にDMF(3mL)及びNH・HO(10滴)を加えて希釈し、次いで混合物をさらに4時間撹拌した。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム:XBridge Prep C18 OBD 19*150mm 5μm;移動相A:0.05%NH.HO、移動相B:ACN;流速:60mL/分;勾配:8分で5%Bから50%B。画分を濃縮し、凍結乾燥により乾燥させた。これにより、11.8mgの4-メチル-N-{2-[(2R)-1-メチルピペリジン-2-イル]-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル}-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-7-カルボキサミドが白色固体として得られた。
LC-MS(ES,m/z):[M+1]=420
H-NMR(300MHz,メタノール-d,ppm)δ 8.53(d,J=0.9Hz ,1H),8.17(s,1H),7.77(dd,J=8.4,2.1Hz,1H),7.66(d,J=1.8Hz,1H),7.32(d,J=8.7Hz,1H),6.51(d,J=0.6Hz ,1H),4.72(s,2H),3.44(s,3H),3.19-3.06(m,2H),2.29-2.20(m,1H),2.13(s,3H),1.90-1.78(m,5H),1.57-1.46(m,1H).
実施例106:
FRETアッセイ:
本発明の化合物をTR-FRET ENLスクリーニングアッセイで試験した。TR-FRET(時間分解蛍光エネルギー移動)を使用して、クロトニル化ヒストンペプチド(H3K9cr、aa1-20)に結合するENL YEATSドメインを定量できる。Streptavidin-Europium(Eu)キレートはビオチン化ペプチドに結合し、Anti-6xHIS ULight(商標)は6xHIS-ENLに結合する。Euキレートが320nmで励起されると、ENLがアシルペプチドに結合することによってEuとULightが近接した場合、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)が生じる。ULight発光(FRET)は665nmで測定され、ウェル間の変動を低減するために615nmでのEu発光に対して正規化される。
FRETアッセイ-プロトコル
本発明の化合物を3mMの濃度でDMSOに溶解し、続いて、アッセイが1%DMSOを含むように、アッセイバッファー(50mM HEPES PH7.0、150mM NaCl、0.05%BSA、0.2%Pluronic F-127)で希釈した。白色の384浅ウェルマイクロプレート(Proxiplate-384 Plus、PerkinElmer、6008280)に、150nLの化合物又は高対照(HC)ウェル用のビヒクル(アッセイバッファー中1%DMSO)及び5μLの30nM ENLタンパク質(6xHIS ENL YEATSドメイン、EpiCypher、15-0069)を組み合わせ、室温で15分間インキュベートした。低対照(LC)ウェルには、ENLタンパク質の代わりに5μLのアッセイバッファーを入れた。次いで、アッセイバッファー中、5μLの15nM H3K9crペプチド(H3 aa1-20、ビオチン化;EpiCypher、12-0099)を加え、室温で30分間インキュベートした。最後に、45nM Anti-6HIS ULight(PerkinElmer、TRF0105)及び1.5nM Streptavidin-Europium Chelate(PerkinElmer、AD0060)の混合物5μLを加え、室温でさらに30分間インキュベートした。TR-FRETシグナル(665nmシグナル/615nmシグナルX10,000)は、PerkinElmer 2104 EnVision(キセノンフラッシュランプ励起、320nm±37.5nm励起フィルター、407nmカットオフダイクロイックミラー、615nm±4.25(Europium)nm及び665nm±3.75nM(ULight)発光フィルター)を使用して測定した。化合物濃度反応曲線を、0.15nM~30μMの濃度範囲にわたって二重に実施した。各化合物濃度での反応からLC値を差し引いた値を、ビヒクル対照群反応の阻害パーセント(HC-LC)に変換した。阻害%と化合物濃度の関係を4パラメーターのロジスティック方程式を使用して分析して、下限及び上限の漸近線、50%阻害を生じる化合物濃度(IC50値)及び中間点位置での傾きを推定した。
Figure 2024518824000410
Figure 2024518824000411
Figure 2024518824000412
実施例107:
細胞アッセイ:
細胞ベースのアッセイを使用して、10%FBSを含有するIscoveの改変ダルベッコ培地(Gibco、12440061)で培養したMV4:11(MLL-AF4 MLL)細胞及びK562細胞の両方における細胞生存率を低下させる試験化合物の能力を評価した。アッセイは12日間にわたって実施され、細胞は4日目及び8日目に分割された。化合物濃度反応曲線を、0.15nM~30μMの濃度範囲にわたって二重に実施した。0日目に、化合物又はビヒクルを300nLで、100μLの体積でウェルあたり5000個の細胞とともに、96ウェル細胞培養プレート(Corning、3599)に直接プレーティングした。ブランクウェルには細胞培養培地を入れた。プレートを5%CO、37℃で4日間インキュベートした。4日目及び8日目に細胞を分割し、CTG読み取りのために細胞のアリコートを採取しながらさらに4日間インキュベートした。細胞分割のために、270nLの化合物又はDMSOを新しい96ウェル細胞培養プレートに加え、そこに90μLの培地及び元のアッセイプレートからの10μLの細胞(混合後)又は100μLの培地(ブランクウェル)を加えた。これを8日目に繰り返した。
細胞生存率は、CellTiter-Glo(登録商標)均一発光アッセイキット(Promega、G9243)を製造業者の指示に従って使用して評価した。これによりATPが定量され、代謝的に活性な細胞の存在が示される。4日目、8日目、及び12日目に、残りの細胞懸濁液20μlを、当量のCellTiter-Glo試薬が入った384ウェルプレート(Corning 3570)に吸引した。プレートを室温で10分間インキュベートした後、EnVisionプレートリーダー(PE、2104)を使用して発光シグナルを記録した。得られたデータを以下の通り分析した:
阻害(%)=100%×(Lumビヒクル-Lumサンプル)/(Lumビヒクル-Lumブランク
(式中、ビヒクルは0.3%DMSOで処理した細胞、ブランクは培地である)。IC50の決定は、XLfit(v5.3.1.3)を使用した曲線のフィッティングによって計算した:Y=底部+(上部-底部)/(1+10^((LogIC50-X)*HillSlope))。
Figure 2024518824000413
Figure 2024518824000414
Figure 2024518824000415

Claims (33)

  1. 式I:
    Figure 2024518824000416

    (式中、
    、X、及びXは、N及びCHから独立して選択され;
    及びRは、
    (a)RとRは一緒になってピロリジン又はピペリジンを形成する;及び
    (b)R及びRはメチルである
    から選択され;
    は、
    (a)1つ以上のC-Cアルキル(メチル)で任意選択により置換された、縮合5,6二環式複素環;
    (b)以下:C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C炭素環、C-Cオキサアルキル、C-Cアルコキシ、オキソ、ハロゲン、複素環、及びNHR(式中、Rは、C-Cアルキル及びC-Cオキサアルキルから選択される)の1つ以上で任意選択により置換された、縮合6,5二環式複素環;並びに
    (c)以下:C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロゲン、及びNHR(式中、Rは、水素及びC-Cアルキルから選択される)の1つ以上で任意選択により置換された、縮合6,6二環式複素環
    から選択される縮合二環である)
    の化合物。
  2. 式II:
    Figure 2024518824000417

    (式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
    の、請求項1に記載の化合物。
  3. 式III:
    Figure 2024518824000418

    (式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
    の、請求項1に記載の化合物。
  4. 式IV:
    Figure 2024518824000419

    (式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
    の、請求項1に記載の化合物。
  5. 式V:
    Figure 2024518824000420

    (式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
    の、請求項1に記載の化合物。
  6. 式VI:
    Figure 2024518824000421

    (式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
    の、請求項1に記載の化合物。
  7. 請求項1~6のいずれかの化合物及び1つ以上の薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  8. 1つ以上の治療剤をさらに含む、請求項7に記載の医薬組成物。
  9. 前記1つ以上の治療剤が、Bcl-2阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4及び6(CDK4/6阻害剤)、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、mTOR阻害剤、変異型イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH1及びIDH2)阻害剤、糖質コルチコイド、エピジェネティックモジュレーター及び化学療法剤からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬組成物。
  10. 治療有効量の請求項1~6のいずれかの化合物又は請求項7~9の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、急性白血病の治療方法。
  11. 前記急性白血病が、急性リンパ芽球性白血病(ALL)である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記急性白血病が、急性骨髄性白血病(AML)である、請求項10に記載の方法。
  13. 前記AMLが、急性骨髄性白血病、最未分化型(MO)、非成熟型急性骨髄性白血病(M1)、成熟型急性骨髄性白血病(M2)、t(8;21)による成熟型急性骨髄性白血病、急性前骨髄球性白血病(M3)、過顆粒(hypergranular)型、微細顆粒(microgranular)型、急性骨髄単球性白血病(M4)、骨髄好酸球の増加を伴う急性骨髄単球性白血病(M4E0)、急性単球性白血病(M5)、急性単芽球性白血病(M5a)、成熟型急性単球性白血病(M5b)、赤白血病 赤血球系/骨髄系(M6a)、未分化型赤白血病(Pure erythroid malignancy)(M6b)、急性巨核芽球性白血病(M7)、t(1;22)関連急性巨核芽球性白血病、急性好塩基球性白血病、急性骨髄線維症(骨髄線維症を伴う急性骨髄異形成)、ダウン症候群における急性及び一過性骨髄増殖性疾患、低形成急性骨髄性白血病、及び骨髄肉腫からなる群から選択されるサブタイプである、請求項12に記載の方法。
  14. 少なくとも1つの化合物が経口投与される、請求項10に記載の方法。
  15. 少なくとも1つの化合物が1日1~4回投与される、請求項10に記載の方法。
  16. 式I:
    Figure 2024518824000422

    (式中、
    、X、及びXは、N及びCHから独立して選択され;
    及びRは、
    (a)RとRは一緒になってピロリジン又はピペリジンを形成する;及び
    (b)R及びRはメチルである
    から選択され;
    は、
    (a)1つ以上のC-Cアルキル(メチル)で任意選択により置換された、縮合5,6二環式複素環;
    (b)以下:C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C炭素環、C-Cオキサアルキル、C-Cアルコキシ、オキソ、ハロゲン、複素環、及びNHR(式中、Rは、C-Cアルキル及びC-Cオキサアルキルから選択される)の1つ以上で任意選択により置換された、縮合6,5二環式複素環;並びに
    (c)以下:C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロゲン、オキソ、及びNHR(式中、Rは、水素及びC-Cアルキルから選択される)の1つ以上で任意選択により置換された、縮合6,6二環式複素環
    から選択される縮合二環である)
    の化合物。
  17. 式II:
    Figure 2024518824000423

    (式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
    の、請求項16に記載の化合物。
  18. 式IIa、IIb又はIIc:
    Figure 2024518824000424

    (式中、Rは、式Iについて上で定義した通りである)
    の、請求項17に記載の化合物。
  19. が、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-C炭素環、C-Cオキサアルキル、C-Cアルコキシ、オキソ、ハロゲン、複素環、及びNHR(式中、Rは、C-Cアルキル及びC-Cオキサアルキルから選択される)からなる群から選択される1つ以上のRで任意選択により置換された、
    Figure 2024518824000425

    から選択される縮合6,5二環式複素環である、請求項18に記載の化合物。
  20. が、1つ以上のR:C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ハロゲン、オキソ、及びNHR(式中、Rは、水素及びC-Cアルキルから選択される)で任意選択により置換された、
    Figure 2024518824000426

    から選択される縮合6,6二環式複素環である、請求項18に記載の化合物。
  21. 式III:
    Figure 2024518824000427

    (式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
    の、請求項16に記載の化合物。
  22. 式IV:
    Figure 2024518824000428

    (式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
    の、請求項16に記載の化合物。
  23. 式V:
    Figure 2024518824000429

    (式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
    の、請求項16に記載の化合物。
  24. 式VI:
    Figure 2024518824000430

    (式中、R、R及びRは、式Iについて上で定義した通りである)
    の、請求項16に記載の化合物。
  25. 請求項16~24のいずれかの化合物及び1つ以上の薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  26. 1つ以上の治療剤をさらに含む、請求項25に記載の医薬組成物。
  27. 前記1つ以上の治療剤が、Bcl-2阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4及び6(CDK4/6阻害剤)、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、mTOR阻害剤、変異型イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH1及びIDH2)阻害剤、糖質コルチコイド、エピジェネティックモジュレーター及び化学療法剤からなる群から選択される、請求項26に記載の医薬組成物。
  28. 治療有効量の請求項16~24のいずれかの化合物又は請求項25~27の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、急性白血病の治療方法。
  29. 前記急性白血病が、急性リンパ芽球性白血病(ALL)である、請求項28に記載の方法。
  30. 前記急性白血病が、急性骨髄性白血病(AML)である、請求項28に記載の方法。
  31. 前記AMLが、急性骨髄性白血病、最未分化型(MO)、非成熟型急性骨髄性白血病(M1)、成熟型急性骨髄性白血病(M2)、t(8;21)による成熟型急性骨髄性白血病、急性前骨髄球性白血病(M3)、過顆粒(hypergranular)型、微細顆粒(microgranular)型、急性骨髄単球性白血病(M4)、骨髄好酸球の増加を伴う急性骨髄単球性白血病(M4E0)、急性単球性白血病(M5)、急性単芽球性白血病(M5a)、成熟型急性単球性白血病(M5b)、赤白血病 赤血球系/骨髄系(M6a)、未分化型赤白血病(Pure erythroid malignancy)(M6b)、急性巨核芽球性白血病(M7)、t(1;22)関連急性巨核芽球性白血病、急性好塩基球性白血病、急性骨髄線維症(骨髄線維症を伴う急性骨髄異形成)、ダウン症候群における急性及び一過性骨髄増殖性疾患、低形成急性骨髄性白血病、及び骨髄肉腫からなる群から選択されるサブタイプである、請求項30に記載の方法。
  32. 少なくとも1つの化合物が経口投与される、請求項28に記載の方法。
  33. 少なくとも1つの化合物が1日1~4回投与される、請求項28に記載の方法。
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