JP2024518745A - ウェブ製品のリール形状を制御する装置 - Google Patents

ウェブ製品のリール形状を制御する装置 Download PDF

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Abstract

ウェブ製品のリールの形状を制御するための制御装置であって、評価されるべき少なくとも一つのリールのための一つのピックアップゾーンと、前記少なくとも一つのリールを前記ピックアップゾーンからアンローディングゾーンに向かって移動させるための移動装置と、前記ピックアップゾーンとアンローディングゾーンとの間で作用するように構成され、少なくとも前記リールの直径を評価する評価装置とを備えている。【選択図】 図5

Description

本発明は、紙ベースの製品、紙、ティッシュペーパー、不織布、フィルム、マルチマテリアルラミネート及び同様の製品のようなリールに巻かれる連続的な薄い製品、即ち、ウェブ製品を製造する分野に関する。
特に、本発明は、ウェブ製品のリールを最適に生産するための工場で有利に使用できる、ウェブ製品のリール形状を制御する装置に関する。
さらに、本発明は、このような装置を備えた、薄い製品、即ち、ウェブ製品のリール製造設備にも関する。
多くの産業分野において、例えば、円筒状コアに巻き取ることによって製造される、親リール(又はマスターロール)と呼ばれるウェブ材料のリールを、巻取り装置又は巻戻し装置として公知の装置を用いて、親リールを巻解いて異なる寸法のリールに巻戻す工程を介して、異なる寸法のリールに変換することが必要とされる。こうして得られた小型の完成品サブリールは、他の物品の生産ラインに供給する半完成品として使用される。
巻戻し装置は、一般に、サブリールの支持コアを準備するステーションを備え、前記支持コアは、例えば、製造されるサブリールの数に等しい数の円筒形コアに長手方向(即ち、円筒形ボディの軸線方向)に切断される初期円筒形本体を有し、各コアは、それが支持するサブリールの幅に等しい横方向幅(即ち、その軸線に沿った長さ)を有する。
従って、複数のサブリールは、相互に隣り合わせで製造される。ハンドラが複数のリールをピックアップし、それらを分割し、即ち、それらを分離し、それらを包装ステーションに運び、そこで、ラベルを貼り付け、積重ねて、包装する。
ウェブ製品の製造中、様々な製品欠陥が発生する可能性があり、それらはリールの幾何学的特徴に基づいて検出される。
例えば、リールの軸線方向の幅が所望の幅と異なっていたり、リールのコアがリール内部の中央になく、平坦面から突出していたりする。さらに、リールの表面には、コアと整列していないウェブの巻取によって形成された「隆起」や、リール及び/又はコアから突出した単一プライがある。
他の欠陥としては、例えば、リールの切頭円錐形状、即ち、伸縮した外観や、リールの平坦面の非平行な構成が挙げられる。
リールの品質を評価し、必要に応じて不合格とするかどうかを決定するためには、これらの「欠陥」やその他のリールの不適合を特定しなければならない。さらに、プラントに対策を講じ、欠陥の原因となる処理パラメータを修正するために、これらの欠陥を知ることが必要である。
本発明の目的は、ウェブ製品のリール製造の品質を向上させることにあり、品質パラメータを示すリールの幾何学的パラメータの同定を容易にすることにある。
本発明のもう一つの重要な目的は、操作において信頼性の高いウェブ製品のリールの形状を制御する装置を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、様々なタイプやサイズのリールに適した、ウェブ製品のリールの形状を制御する装置を提供することにある。
本発明の他の重要な目的は、ウェブ製品のリールを製造するプラントの生産品質性能を向上させることができるウェブ製品のリールの形状を制御する装置を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、高品質の製品を得ることができるウェブ製品のリールを製造するプラントを提供することにある。
これらの目的及び以下の説明により明らかになる他の目的は、ウェブ製品のリールの形状を制御する制御装置であって、
評価されるべき少なくとも一つのリールのための少なくとも一つのピックアップゾーンと、
ピックアップゾーンからアンローディングゾーンに向かう移動経路に沿って少なくとも一つのリールを移動させる移動装置と、
リールの一つ又は複数の幾何学的パラメータ、中でも例えばリールの外径を評価するための評価装置と
を備え、
前記評価装置が、リールの移動経路に沿って少なくとも部分的に設けられた少なくとも一つの評価ゾーンにおいて作用するように構成されている
制御装置によって達成される。
一般に、リールは、二つの円形平坦面と、ウェブ製品が巻かれる円筒形コアによって画定されるリールの軸線と同軸の中心孔とを備えた円筒形構造を有する。
前述したように、幾何学的パラメータは、リールの一つ外径の測定に関し、また、リールの軸線周りの異なる角度に従って測定された、リールの複数の外径の測定にも関する。
生産プラントは、所定の外径のリールを生産するように設定されている。製造されたリールの外径を確認することで、製造工程が正しく設定されているかどうかを検証することができる。
同じリールの異なる外径(例えば、互いに直交する二つの外径)を検証することで、「真円度」、即ちリールの平坦面の円形状を検証することができる。
外径に加えて、本発明による制御装置は、他の幾何学的パラメータ、例えば、リールの幅、即ち、平坦面から平坦面まで、即ち、リールの軸線に平行に測定されたリールの幅を評価することができる。リールの軸線方向幅の値が、生産時に望まれる幅と異なることは、例えば、親リールから問題のリールに巻かれたより小さなウェブへのウェブ製品の切断刃の位置が正しくないことの兆候となり得る。
本発明による制御装置によって評価できるリールの別の幾何学的パラメータは、ウェブ製品が巻かれたリールの内側コアの一つの直径、又は異なる角度に従って取られた複数の直径である。評価され得るリールの別の幾何学的パラメータは、深さ及び/又はリールのコアと外周との間の表面における環状ゾーンの幅である。
本発明による制御装置によって評価することができるリールのさらに別の幾何学的パラメータは、リールの表面において、コアの中心とその表面におけるリールの外周の中心との不一致性であり、例えば、リールの表面とコアの表面との異なる角度における直径の値を比較することによって評価され得る。
本発明による制御装置によって評価され得るリールの別の幾何学的パラメータは、リールの平坦面からのコアの突出、即ち、リールの表面とコアの端面との間の距離である。
本発明による制御装置によって評価され得るリールのさらに別の幾何学的パラメータは、リールの二つの表面の平面度であり、誤った形状の場合、二つの表面の「テレスコープ状」、即ち、ほぼ切頭円錐状の形状(一方が凹面、他方が凸面)を有することにある。この平面性の欠如は、例えば、コアの端面の軸方向距離とリールの外縁(即ち、リールの最外周)との間の、例えば、リールの表面で測定された値によって与えられる。
本発明による制御装置によって評価され得るリールの別の幾何学的パラメータは、例えば、リールの表面の傾斜、即ち、二つの平坦面が、リールの軸線に対して、一般に多かれ少なかれ平行に傾斜している(即ち、直交していない)ことである。この評価は、例えば、リールの軸線上に突出したリールの外径の両端間の距離によって与えられる。
リールの表面の平面性の欠如はまた、表面に隆起が形成される(即ち、リールの巻き取りが不規則になり、表面上に、リールの平坦面に対して突出し、かつ、等価的に反対側の平面が凹む製品の環状ゾーンを形成する)などの他の欠陥につながる可能性がある。この場合、本発明による制御装置によって評価され得るリールの別の幾何学的パラメータは、例えば、リールの軸線に平行な、突出する平坦面からの隆起のエッジの距離である。
隆起の場合と同様に、本発明による制御制御によって評価され得るリールの別の幾何学的パラメータは、リールの表面から突出した製品のあらゆる単一プライに関するものであり、例えば、コアの中心からのプライの距離の測定を提供する。
隆起の場合と同様に、本発明による制御装置によって評価され得るリールの別の幾何学的パラメータは、表面の表面粗さに関するものであり、例えば、コアの周りに巻かれたウェブ製品の端部の軸線方向距離として、例えば、一つの表面の直径線に沿って測定される。
従って、幾何学的パラメータとは、ここではリールの幾何学的特徴の測定値を意味し、リールのポイント間の距離、リールのポイントとリール外部の基準ゾーンとの距離、又は面積や体積等の測定値であり得る。幾何学的パラメータは、リール上で直接測定された他の幾何学的パラメータの測定値から間接的に特定することができる。例えば、リールの二点のポイント間の距離の測定は、例えば、リール上のこれらのポイントの距離を直接測定することによって、又は、リールの外部の基準からリールの二つのポイントのうちの一方のポイントの距離を測定し、かつ、前記外部の基準に対する他方のポイントの距離を測定することによって、このようにして間接的に距離を計算することによって行われ得る。さらに、電子プログラムによって、距離が特定されるべきポイントを含むリールのゾーンの画像を取得し、取得した画像上で直接距離を計算することも可能である。
本発明の目的のために、所定の幾何学的パラメータの検出は、汚れた跡のあるゾーン、他の材料で汚染されたゾーンなどの視覚的欠陥の検出にも用いられる。例えば、これらの視覚的欠陥は、リール内の汚染ゾーンの幾何学的位置特定を提供することによって検出される。
従って、有利には、本発明によれば、制御装置のリールの幾何学的パラメータの評価装置は、好ましくは、リールの他の部分に関して、又はリールの外部の一つ以上の基準面に関して、リールの一つ以上の部分の距離を直接的又は間接的に測定するように適合された、光学センサ、レーザセンサ、レーザ走査装置、超音波装置、ビデオカメラ、機械的フィーラ、及びこのリストの装置の任意の組み合わせから成る一つ又は複数の距離測定装置を有する。有利には、これらの距離測定装置は、リールの幾何学的パラメータに変換するために、検出された信号の電子処理プログラムと関連付けることができる。
超音波装置の場合、幾何学的パラメータに加えて、剛性や弾性率、内部減衰などのリールの物理的パラメータも検出できる。
好ましい実施形態では、本発明による制御装置の移動装置は、移動経路のゾーンから少なくとも一つのリールをピックアップし、この移動経路の少なくとも一部に沿って前記リールを移動させるように適合された、少なくとも一つのピックアップ移動装置を備える。好ましくは、このピックアップ移動装置は、ピックアップ移動中にリールの少なくとも一つの幾何学的パラメータを評価するための評価装置の少なくとも一部を構成する。
好ましい実施形態によれば、移動装置は、搬送方向に少なくとも一列に配置されたリールの少なくとも一つのコンベアを備え、前記評価装置による前記幾何学的パラメータの評価ゾーンが、前記コンベアによって画定された経路に沿って設けられる。
コンベアとは、好ましくは、リールを下方から支持し、即ち、リールのいどうt夕にリールをその上に載せるように構成された、少なくとも一つのリールのための移動手段を意味している。
幾つかの実施形態において、本発明による制御装置には、ピックアップゾーンと少なくとも一つのリールコンベアとの間で作用し、ピックアップゾーンから少なくとも一つの前記リールをピックアップし、コンベア上にリールを移動させるように構成された、少なくとも一つの前記ピックアップ移動装置が設けられる。
いくつかの実施形態において、本発明による制御装置には、少なくとも一つのコンベアとアンローディングゾーンとの間に配置され、評価装置によって評価された後に、少なくとも一つのリールをコンベアからピックアップし、アンローディングゾーンに向かって移動させるように構成された、少なくとも一つの前述のピックアップ移動装置が設けられる。
好ましい実施形態によれば、コンベヤは、例えば、リールを供給方向に移動させることを可能にする、その上にリールが載るチェーン付きのタイプのコンベヤベルト、若しくは、ローラコンベアシステム又はこれらの組み合わせであり得、例えば、コンベヤベルトの互いに対向する部分によって形成され得る。
様々な実施形態によれば、リールのシーケンスを並行して移動させるために、二つ以上のコンベヤが並べて配置され得る。
例えば、コンベヤは、リールをその表面が上向きになるように受けるように構成されたリール受け構造を有し、例えば、コンベヤベルトを有するコンベヤは、リールの軸線が垂直に配置されるようにされたリールの支持面を画定する。
コンベア上では、次々と配置される複数の単一リールも、二つ以上の同軸リールのグループも、例えば一つずつ重ねて配置され得る。
好ましい実施形態によれば、制御装置は、少なくとも一列に配置されたリールの少なくとも一つのマガジンを備え、このマガジンに前記ピックアップゾーンが画定される。
有利には、好ましい実施形態によれば、ピックアップゾーンは、リールが円筒側面で支持され、平坦面が載らないように、即ち、それぞれの平坦面が下方を向かない自由な方向を向くように、リールを受けるように構成されたリール受け構造を有する。 例えば、この構造は凹型構造、例えばV字型構造とすることができる。
他の好ましい実施形態では、ピックアップゾーンは、好ましくはリール軸線が垂直に向けられた状態で、リールの表面が上方を向くようにリールを受けるように構成されたリール受け構造を有することができ、又は、リールの各平坦面がリールの移動方向に向くようにリールを受けるように構成されたリール受け構造を有することができる。
好ましい実施形態によれば、少なくとも一つのコンベヤは、少なくとも一つのリールを搬送するための少なくとも第一及び第二セクションを有することができ、ここで、リールは、互いに異なる軸線に関する二つの方向で前記セクションに沿って移動し、それにより、異なる移動方向に沿った異なる幾何学的パラメータの評価を容易にする。例えば、コンベヤは、コンベヤベルトの直交する二つのセクションを有し得、ここで、少なくとも一つのリールは、幾何学的パラメータの第一評価が行われる第一セクションに沿って移動し、その後、幾何学的パラメータの第二評価が行われる第二セクションに、第一セクションと直交して移送される。
好ましい実施形態によれば、評価装置による幾何学的パラメータの評価ゾーンは、少なくとも一つのリールコンベヤによって画定される搬送経路に沿って設けられる。
幾つかの好ましい実施形態によれば、この評価ゾーンは、ピックアップゾーンからアンローディングゾーンへのリールのピックアップ移動装置によるピックアップゾーンと一致する。
幾つかの好ましい実施形態によれば、評価ゾーンにおいて、幾何学的パラメータを検出するステップの間、評価されるリールと前記評価装置の少なくとも一部との間に相対移動システムが存在する。従って、リールと評価装置との間に相対移動があり、その相対移動の間にリールの複数の部分を評価することができ、装置の評価能力を高めることができる。例えば、評価装置は、リールを評価ゾーンに移動させるコンベアの周りで静止しているか、そうでなければ、リールが評価ゾーンに入ると、評価装置がリール上に移動する。
好ましくは、この相対移動システムには、評価装置の前記少なくとも一部に対するリールの位置を検出する装置が設けられる。例えば、このようなリールの位置を検出する装置としては、エンコーダシステムがある。
好ましい実施形態によれば、評価装置は、少なくとも一つの距離測定センサ(好ましくは、非接触型であるが、機械的フィーラのような接触型でもよい)、好ましくは、光学センサ又はレーザセンサを備え、この少なくとも一つの距離測定センサに対するリールの相対移動の間、距離測定センサは、好ましくは連続的な読み取りシーケンスでリールからそれぞれの距離を読み取るように適合されている。この構造には、エンコーダ装置のような、距離測定センサに対するリールの相対移動方向における位置を検出する装置が含まれる。それにより、距離測定センサによって行われる距離読み取りに対して、前記移動方向におけるリールの相対位置(エンコーダの場合には、エンコーダにおいて測定された距離)が既知となり、従って、距離測定センサによってリールから取得された距離情報と、移動方向におけるリールの位置に関する情報との組み合わせにより、リールの幾何学的情報を得ることが可能になる。
好ましくは、評価装置は、リールの評価ゾーンにおける少なくとも一つの距離測定センサの位置を調整するための調整装置を備えている。特に、この距離測定センサの位置を調整する調整装置は、センサの位置の少なくとも一つの調整方向、好ましくは、リールからのセンサの距離の読み取り方向と平行な調整方向を有し、異なるサイズのリール又はリールの異なるゾーンに対する距離の読み取りを最適化することを可能にする。また、好ましくは、距離測定センサの位置調整装置は、基準システムに対する距離センサの位置がわかるように、エンコーダシステムのような、調整方向に沿った距離測定センサの位置を示す別の装置をさらに備える。また、好ましくは、この調整装置は自動タイプであり、距離測定センサを自動的かつ空間的に制御された方法で移動させることを可能にする。
有利には、好ましい実施形態によれば、リールコンベヤ、例えばコンベヤベルトは、リールの支持高さを画定し、以下の距離測定センサの一つ又は複数が、搬送方向に沿って設けられている。
・前記高さの下方、又は上方に配置され、評価されるリールが占めることができる空間の下方、又は上方に配置され、動作時に上方、又は下方、垂直、又は垂直に対して傾斜した方向を向きの少なくとも一つの第一距離測定センサであって、好ましくは二つの第一距離測定センサが存在し、一つは前記高さの下方に配置され、一つは前記高さの上方に配置され、好ましくは距離測定方向に相互に整列される前記第一距離測定センサ
・前記高さの上方に位置し、前記リールの搬送方向に対して横方向の位置にあり、動作時に、前記リールが占めることができる空間に向かって横方向を向く少なくとも一つの第二距離測定センサであって、好ましくは、前記搬送方向に対して対向する横方向の位置に配置され、好ましくは、前記距離測定方向において相互に整列された少なくとも二つの第二距離測定センサが存在する前記第二距離測定センサ
例えば、上記の距離測定センサの場合、平坦面を(支持高さを画定する)コンベア上に載せた状態でリールを配置し、かつ、(リールがコンベアによって移動している)測定中にセンサが静止していると仮定すると、第一下側センサが、例えば、リールの直径線に沿って、例えば連続的に、例えば非常に短い時間間隔で(例えばミリ秒ごとに、装置の精度を定義する上で、ポイントの読み取りが連続的な読み取りと同等になるように)、ポイントのラインを読み取ることができる。この第一距離測定センサは、コンベヤに付随するエンコーダシステムによって与えられるリールの既知の動きと組み合わせて、下側面におけるリールの外径の長さ、下側面の隆起の有無、プライの有無、下側面の粗さ、コアの直径、コアの動き、及び一般的にリールの平面の平面性(又は平面性の欠如)に関連するすべてのパラメータを決定することができる。
前記高さの上方に配置され、かつ、評価されるリールが占めることができる空間の上に配置され、作動中、下方を向き、好ましくは第一下側距離測定センサと垂直に整列された別の第一距離測定センサを設けることで、リールの上側面について上述したパラメータと同じパラメータを得ることが可能になる。さらに、リールの上方及び下方の二つの第一距離測定センサによって測定された距離を組み合わせることにより、その差によってリールの軸線方向幅のパラメータを計算することが可能である。
第二距離測定センサ、より好ましくは、前記高さの上方に位置し、リールの搬送方向に対して横方向に位置し、かつ、互いに向き合う(前述のように、好ましくは整列された)一対の第二距離測定センサの存在と、センサの測定中のリールの動きを知ることを可能にするコンベヤのエンコーダとの組み合わせにより、リールを通過する複数の平行なコードの長さに関する情報を得ることが可能になり、これにより、特に、真円度のパラメータ等を定義することができる。当然ながら、装置はセンサによって計算された全ての距離情報を組み合わせて、間接的に関心のある全ての幾何学的パラメータを得る。
他の実施形態では、評価装置は、リールの他の部分に対して、又はリールの外部の一つ以上の基準面に対して、リールの一つ以上の部分の距離を測定するように適合され、かつ、リールのピックアップゾーンからアンローディングゾーンへの移動経路に作用するように構成された少なくとも一つの距離測定装置を備える。従って、評価は、コンベアベルト(この場合は存在しない)におけるリールの移動に沿って行われるのではなく、好ましくは、マガジンに設けられたピックアップゾーンからアンローディングゾーンへの直接の移動中に行われる。より好ましくは、この評価は、リールがピックアップゾーンにあるとき、即ちリールのピックアップゾーンと評価ゾーンが一致しているときに行われる。この場合、好ましくは、前記距離測定装置は、前記ピックアップ移動装置の外部に配置され、前記ピックアップゾーンに配置された前記リールの平坦面の一部を測定するように方向付けられる。
好ましくは、少なくとも一つの前記距離測定装置は、ピックアップゾーンからアンローディングゾーンへのリールの移動経路の特定のゾーンに向けて配置され、方向付けられる。距離測定装置が、それに向けて方向付けられている移動経路のこの特定のゾーンは、ピックアップゾーンからアンローディングゾーンへのピックアップ移動装置による移動ステップの間にリールの一部を測定するために、ピックアップゾーンとは異なるゾーンである。
例えば、第一距離測定装置は、ピックアップゾーンにあるリールの表面を評価するように方向付けられ、第二距離測定装置は、前記リールがピックアップゾーンからピックアップされ、アンローディングゾーンに向かって移動されると、(以前は「影」になっていた)反対側の第二表面を評価するように配置される。当然ながら、リールの他の部分を評価するように構成された第三距離測定装置も存在し得る。別の場合には、ピックアップゾーンに向けられた距離測定装置は存在せず、ピックアップゾーンからアンローディングゾーンへのリールの移動経路に沿って配置された一つ又は複数の距離測定装置が存在し得る。
好ましい実施形態では、限定するものではないが、特に、距離測定装置が、ピックアップゾーンに配置されたリールの平坦面の一部を測定するように向けられるか、又は、ピックアップゾーンからアンローディングゾーンへのリールの移動経路の特定の領域に向けられている場合、制御装置の少なくとも一つの距離測定装置は、リールの一部、好ましくは、リールの側面、平坦面の一部、又は平坦面の全部を操作するように適合されたレーザスキャナ、又は電子画像処理プログラムと関連付けられたビデオカメラ、又は別の画像プロジェクタであって、前記リールの一つ以上の幾何学的パラメータを再構築するために、リールの前記部分に画像を投影するように適合された電子プログラムと関連付けられたビデオカメラと組み合わせられ、平坦面の前記部分に画像を投影するように適合された画像プロジェクタを備えている。
好ましい実施形態では、制御装置は、以下の特徴の一つ以上を有する少なくとも一つのリールマガジンを備えている。
・前記マガジンにおいて、前記リールは少なくとも一列に配列され、その上に前記ピックアップゾーンが画定される。
・前記マガジンは、リールをその延長に沿って、好ましくは、その上でリールが支持されるコンベアベルトによって形成されるピックアップゾーンに向かって移動させるように構成されている。
・前記マガジンは、リールを受け取り、リールが停止した状態で、リールがピックアップ移動装置によってピックアップされるのを待機するように構成され、ピックアップゾーンは、各リールについて、マガジン内で占める位置によって画定される。
・前記マガジンは、リールが円筒面を支持面上に載せた状態で、即ち、リールの軸線が水平又は水平に対してわずかに傾斜した状態で、即ち垂直でない状態でマガジン内に静止した状態で支持されるように、リールを受け入れる構造を有する。
・前記マガジンは、前記リールの軸線が垂直又はほぼ垂直に配置された状態で前記リールが前記マガジン内で支持されるように、即ち、前記リールの少なくとも幾つかが平坦面を支持面上に載置した状態で前記マガジン内で支持されるように、前記リールを受け入れる構造を有する。
好ましい実施形態によれば、移動装置は、リールの把持支持装置を有するピックアップ移動装置を備えている。好ましくは、ピックアップ移動装置は、リールの把持支持装置に関連付けされたマニピュレータが設けられたロボット、例えば産業用ロボット、例えば、人型ロボットを備えている。
本発明による制御装置の好ましい実施形態において、把持支持装置には、リールの幾何学的パラメータの評価装置の少なくとも一部が設けられ得、それにより、保持されるリールのパラメータの評価が可能となる。このようにして、リールの幾何学的パラメータの評価は、この把持支持装置によってリールを把持するステップの間、全体的又は部分的に行われ得る。例えば、制御装置が必要とする全ての幾何学的パラメータは、把持支持装置上に存在する評価装置によって評価され得る。あるいは、これらの幾何学的パラメータの一部のみを、把持支持装置上に存在する評価装置によって評価し、他の幾何学的パラメータを、既に上述した実施形態において提供された評価装置の構造の幾つかの実施例によって識別してもよく、即ち、前記コンベア上に部分的に存在する評価装置及び/又は前記コンベアの外部に存在する評価装置によって評価することができる。
好ましい実施形態によれば、この把持支持装置は、リールのコアに挿入されるように適合された中央ハブを備え、好ましくは、例えば拡張可能なタイプのコアブロック手段を備える。
好ましくは、前記ハブは、例えば、第一コンパクト構造でリールのコアに挿入され、リールのコアの内壁にブロックされるように互いに対して広げられるように適合された二つの顎部によって形成されている。好ましくは、グリッパの拡張の相対運動は、例えば、運動力学機構と空気圧シリンダのような運動アクチュエータとの組み合わせによって与えられる。
好ましくは、把持支持装置は、リールの円筒側からハブに向かってリールを押圧するために、例えば、中央のハブに面する凹部を有する凹状構造を備えた少なくとも一つの側方保持側壁を備えている。この側壁は、ハブがリールのコアに挿入されたときに、例えばリールの軸線に直交する横方向ガイド上にスライド可能に取り付けられ、例えば移動アクチュエータによってそのスライドを制御することが可能になる。
好ましくは、把持支持装置はプッシャを備え、このプッシャは、例えば、リールの平坦面に対して作用し、リールを前記ハブから取り外す方向に押すように適合されたプッシャヘッドを有する。好ましくは、前記プッシャは、前記移動/取外し方向に沿った前記ヘッドの位置、即ち、前記方向に沿ったリールの表面の位置、即ち、前記ハブ上の位置が分かるように、移動/引き抜き方向におけるプッシャヘッドの位置の基準システム、例えばエンコーダシステムと関連付けられている。好ましくは、このプッシャは、リールを把持装置から切り離した状態でコアから出るように、リールをハブに沿って押すことができる。好ましくは、プッシャは、連続する表面が互いに接触するように、ハブ上に存在する複数のリールを圧縮することができる。また、プッシャは、リールがピックアップゾーンにあり、かつ、ハブがコアに挿入される前に、ピックアップ前にリールを圧縮することもできる。
前述のように、幾つかの実施形態では、把持支持装置は、リールの幾何学的パラメータの評価装置の少なくとも一部を備えることができる。例えば、ハブを備えたこの把持支持装置は、リールの平坦面の半径に沿って作用するように適合された少なくとも一つの距離測定装置を備えている。
例えば、この少なくとも一つの距離測定装置は、距離測定センサ、例えば光学センサやレーザセンサである。
好ましくは、ハブがリールのコアに挿入されたときに、リールの軸線に対して横方向に沿って移動するように適合された距離測定センサが存在する。例えば、距離測定センサ用のスライドトラックと距離センサに作用する移動アクチュエータとが存在する。このようにして、センサは、リール又はそのセミコードの半径、コアの半径、センサが向いているリールの平坦面に関連する隆起、突出したプライ及び粗さを評価することが実際に可能になる。
より好ましくは、少なくとも二つの距離測定センサが存在し、それぞれのスライドトラック上に配置され、ハブがリールのコアに挿入されたときに、リールの直径線にほぼ対応する同一線に沿って移動するように適合されている。
別の特徴によれば、本発明は、
・二つの隣接するリールが、相互に接触する各平坦面を有するように、相互に同軸に隣接して配置された薄製品の複数のリールを製造する第一部分と、
・前記第一部分において製造されたリールを包装する第二部分と
を備えたウェブ製品のリールを製造するプラントであって、
さらに、第一部分と第二部分との間に配置された、ウェブ製品のリールの形状を制御する制御装置を備えている
プラントに関する。
例えば、プラントの第一部分は、各隣接するコア上への複数のウェブの巻取りステーションを備え、隣接する平坦面が接触し、(多かれ少なかれ水平の軸線を備えた)同数の同軸の隣接するリールの集合体を製造する。好ましくは、コアを、コアの軸線方向の長さに等しい、巻かれるウェブ材料の幅を有するサイズに切断する装置が、巻取りステーションに関連付けられる。
例えば、巻取りステーションには、(巻取りステーションで製造される単一リールの幅に対してより大きな幅、例えば巻取り中にステーションで製造されるリールの幅の合計に多かれ少なかれ等しい幅を持つ)親リールから来るウェブを、それぞれのコアに巻取られるリールの所望の寸法に等しい幅のウェブに切断する切断モジュールが設けられ、この切断モジュールには、ウェブの巻取り方向に対する横方向の位置が調整可能なナイフが設けられている。
好ましい実施形態によれば、プラントは、プラントの前記第一部分から出る隣接した同軸のリール集合体のシフティングモジュールであって、この隣接するリール集合体を第一部分からピックアップゾーンにシフトさせるように構成されたシフティングモジュールを備え、ピックアップゾーンは、隣接するリールを、その平坦面がリールを把持するための方向に向くように受け取るように構成され、好ましくは、隣接するリール集合体は、隣接するリールを、それらの各平坦面がリールを把持するための方向に向くように受け取るよう構成された上述の幾つかの好ましい実施形態及び実施例におけるようなマガジン上に配置されるように適合されている。
好ましい実施形態によれば、プラントの第二部分は、制御装置の下流に作動的に配置された積重ねモジュールを備え、ここで、リールは、水平軸又は垂直軸に従って同軸に積み重ねられ、好ましくは、包装フィルムによる積重ねられたリールの包装モジュールが存在する支持体上に配置される。
別の態様によれば、本発明は、(実際には、上述した生産プラントの第二部分に設けられ得る)ウェブ製品のリールのプラントを処理するための包装ステーションに関し、該包装ステーションは、好ましくは少なくとも部分的に同軸に積重ねられ、相互に隣接して配置されたリールの包装モジュールと、上述した実施例の一つ又は複数によるリールの形状を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、包装モジュールの上流に機能的に配置され、より好ましくは、リールの積重ねモジュールの上流に配置され、さらに好ましくは、積重ねられたリールの包装モジュールの上流に配置される。
好ましい実施形態によれば、プラントの第二部分は、リールのラベリングモジュールを備え、制御装置から出るリールにラベルを付け、その後、積み重ねモジュールに運ぶように構成されている。
好ましい実施形態によれば、プラントの第二部分は、前記制御装置によって検出された一つ以上の幾何学的パラメータの許容範囲が記憶されたデータベースを備えるプラントの電子制御センタを備え、幾何学的パラメータがそれぞれの許容範囲外で検出された時に、
・それぞれの許容範囲外で前記少なくとも一つの幾何学的パラメータが検出されたリールを、不適合リールを位置決めするためのゾーンに向かって移動させるか、又はそのリールを拒絶する処理、
・それぞれの許容範囲外で前記少なくとも一つの幾何学的パラメータが検出されたリールに、不適合であることを示すラベルを貼る処理、及び
・前記許容範囲からのパラメータの偏差を引き起こす一つのプロセスパラメータ/機能又は複数のパラメータ/機能を修正する処理
の一つ又は複数を実行する。
本発明による制御装置によって取得されたリールの表面及び寸法品質に関する情報は、リール選択システムの管理を最適化するために使用することができる。
実際、包装ステップ中に、本発明による制御装置があるリールが製造公差に適合していないことを検出した場合、そのリールは欠陥の重大度に基づいて分類され得る。
制御装置は、リールを本来送られるべき積重ねモジュールに送る代わりに、欠陥の度合いに応じて、品質の劣るリール、再加工が必要なリール、あるいは不合格リールに割り当てられたゾーンに送るようリール移動システムに通知することができる。
同様に、リールラベリングモジュールは、本発明による制御装置から情報を受け取り、ラベルに不適合に関する情報を印刷することができる。
リール製造プラントでは、巻戻しの間、製品のウェブは所望の幅のロールを形成するためにストリップに切断される。公知のように、この工程でベルトが受ける張力とベルトの機械的特性のために、切断工程から得られるストリップの幅は、ウェブをストリップに切断する刃の刃先間の距離と同じにはならない。切断ブレードの位置決め工程の目的は、生産仕様に適合した幅のリールを得ることにある。
制御装置は、リールの軸線方向幅に関連する幾何学的パラメータを検出することにより、所望の幅のリールを形成するためにブレードの距離を修正するための情報を提供することができる。
ブレードは、自動システムによって位置決めされる場合もあれば、オペレータが手動で位置決めする場合もある。どちらの場合も、制御装置は、所望の幅のリールが得られるようにブレードを設定できる情報を提供することができる。一方では、情報がソフトウェアを通じて自動的に送信され、もう一方では、情報がテーブルでオペレータに伝えられ、オペレータが手動でブレードの位置を修正する。
上記に示したものと同様の考慮事項が、巻戻し装置の巻取り軸線に沿った段ボールコアの軸線方向の切断及び位置決めにも適用される。市場の要求によれば、段ボールコアはリールの平坦面からはみ出してはならず、リールの幅に対して短すぎてもならない。軸線方向の切断及び位置決め作業は、自動システムで行われる場合もあれば、オペレータが手動で行う場合もある。制御装置は、リールの有効幅、段ボールコアの有効幅、及びこれら二体間の相対位置を読み取ることができる。制御装置が収集した情報に基づいて、段ボールコアの切断長や巻取り軸線上の位置決めを修正することができる。従って、コアの端面とリールの平坦面との間に高い対応関係を得るための正確な情報を提供することができる。
巻取り装置の(長手方向の)切断組立体が鈍くなりつつある刃を有する場合、通常、リールの端面は不規則になり、即ち、例えば、部分的に突出したエッジを有することになる。本発明による制御装置は、この異常を制御し、装置のオペレータに切削工具のメンテナンスの必要性を知らせることができる。
巻かれる製品のウェブは、不織布の場合、高いポアソン比値を特徴とする材料である。このことは、不織布のストリップが巻取り中に可変張力を受けると、ストリップの幅が大きく変化することを意味する。その結果、リールの平坦面は完全な平面ではなく、リールの幅のばらつきの影響を受ける。特に、巻き戻しサイクルの間、加速、定速、減速の三つの巻線フェーズが識別できる。装置のすべての回転部材の慣性のために、様々なストリップの張力は、様々な巻線フェーズに応じて変化し得る。このような張力の変動が発生した場合、平坦面では上記の三つゾーンがはっきりと識別できる。そうでない場合:巻戻し装置の三つの動作フェーズで巻かれたストリップは、フェーズごとに異なる幅を持つことになる。リール平坦面の分析システムが、ストリップの張力の変動に起因する非平面性を検出した場合、システムは、より大きな平面性を持つ完成リールの表面と必要な許容範囲内の幅を持つストリップを得るように、巻取り機の動作パラメータ(ベルト張力、先行するリールに対するローラの差速度)を修正し得る。
不織布の種類によっては、ウェブの横歪みとウェブの厚み方向の歪みとの間のポアソン比が高いという特徴がある(実際には、シートが圧縮されると幅が広がる傾向がある)。リールでは、様々なターンが最も内側のターンに半径方向の圧力をかけ、これにより、様々なターンを形成するウェブの半径方向の圧力が、最も外側のターンに対して内側のターンで大きくなる。ウェブが高いポアソン比を持つ場合、リールの形状は変形することになる。この欠点は、巻取り中に巻取り装置の様々な運転パラメータを変化させることによって修正することができる。これに最も影響を与えるパラメータは、巻取り張力とライダローラがリールに与える力である。リールの直径が大きくなるにつれて、これらの値を小さくすることで、リールの平面性の面でメリットが得られる。
本発明による制御装置によって取得された情報に基づくこれらのフィードバック制御はすべて、巻取り装置のパラメータの正しい設定に寄与し、例えば「機械学習」タイプの人工知能アルゴリズムによって管理することができる。
本発明は、本発明の実施形態の非限定的な例を示す本明細書及び添付図面に従うことにより、よりよく理解されるであろう。
本発明によるリール製造プラントの概略側面図である; 本発明によるリール製造プラントの概略上面図である。 図1のプラントの巻戻し装置の概略側面図である。 図1のプラントの巻戻し装置の概略平面図である。 リールの概略図である。 図1と同様のプラントにおける、本発明による制御装置の第一実施例の概略斜視図である。 図5の装置の一部を示している。 本発明による制御装置の図5及び図6に関する変形例を示す図である。 先の図面に関する変形例におけるコンベヤベルトを備えた実施例の概略斜視図である。 図8のコンベアベルトの一部の側面図である。 本発明による制御装置の図5及び図7に関する変形例を示す図である。 本発明による制御装置に使用されるリール用把持及び支持装置の概略斜視図である。 図5~図9の実施例に関する変形例における、本発明による制御装置の一部の概略側面図であり、ピックアップゾーンからコンベアへの一つ又は複数のリールのピックアップ及び移動装置として機能する傾斜装置(tilter)を示している。
図1を参照すると、本発明によるウェブ製品のリール製造プラントが、全体として番号100で示されている。
このプラント100は、リールBを製造するための第一部分101を備え、また、例えば、プラントの別の部分で製造された親リールBmから来る、例えば不織布、薄紙、又は他の類似製品(フィルムやラミネート製品等)のような薄製品Tのウェブが処理される、例えば巻戻し装置102を備えている。
特に図2及び図3を参照すると、巻戻し装置102は、例えば、形成されるリールBを支持するための管状円筒状コアAを製造するステーション103と、巻取りステーション104とを備えている。前記巻取ステーション104には、親リールBmのウェブTを巻解く巻解きゾーン105と、巻解きゾーン105の前に、同軸に隣接して配置された支持コアAを配置するゾーン106と、コアAを配置するゾーン106と巻解きゾーン105との間に配置される複数のブレード108を備えた切断モジュール107とが設けられている。複数のブレード108に不図示のポジションシフターが関連付けされ、ブレードが、方向fkに従って、即ち、巻解き方向fsに対して横方向に動かされ、薄製品Tを支持コアAの横幅と同じ横幅を有する連続ウェブNに切断するように切断位置が調整される。この明細書において、「横方向(transverse)」は、薄製品Tの送り方向fsに直交する方向、即ち、リールBの回転軸線に平行な方向を意味する。
各リールBは、図4に示すように、第一円形平坦面B1と、対向する第二円形平坦面B2と、円筒側面B3と、筒状円筒支持コアAとを有する。
従って、プラントの第一部分101は、同軸上に相互に隣接して配置された薄製品NのリールBの集合体の製造を提供し、二つの隣接するリールは、相互に接触するそれぞれの平坦面B1-B2を有する。
プラントの第一部分101の下流には、第一部分101で製造されたリールBを包装するためのプラントの第二部分110が設けられている。
有利には、第一部分101で製造されるリールBの形状を制御するための制御装置10が、プラント100の第一部分101と第二部分110との間に存在する。別の見方をすれば、プラントの第二部分と制御装置10とは、実際にはリールの包装ステーションを形成している。
例えば、プラントの第一部分101には、第一部分101から出る、即ち、巻戻し装置102で製造された隣接するリールの集合体のためのシフトシステム109が設けられており、これらの集合体を制御装置10内にシフトさせるように適合されている。例えば、このシフティングシステムには、巻戻し装置102から出る隣接するリールの集合体が配置される(地上を移動可能、又は例えば天井クレーンを用いて空中に上昇可能な)トロリー109Aが、公知の方法に従って設けられ得、複数リールをピックアップして互いにフリーにし、このフリーな方法で(一度に一つずつ、又は全て一緒に)トロリー109A上に束ねる装置、又は、さらに他のタイプの装置などの各々に設けることができる。
トロリー109Aは、制御装置10の領域内で移動され、ここでは、これらのトロリーに設けられた傾斜装置を用いて、リールBの集合体をそれぞれのマガジン12上に移動させる。これらのマガジンでは、リールの集合体は一列に並び、実質的に相互に同軸になっている。各マガジンの先頭には、以下に説明するように、一つ以上のリールのピックアップゾーン12Aが設けられている。
各マガジン12は、例えば、電動支持ローラからなる移動ベルトによって形成することができ、この移動ベルトによって、その上に配置された集合体のリールをピックアップゾーン12Aに向かって送り方向に移動させることができる。
例えば、これらのマガジン12は、リールBを受け取るように構成された構造を有し、リールBは、ローラコンベアベルトによって確定される移動方向、即ち、矢印f2の方向に向いた各平坦面B1又はB2を有する。実際には、これらのリールは、(例えば、下から上に傾斜した)送り方向f2と並行なリール軸を有し得る。例えば、マガジン12の構造は、凹部構造、例えば、上向きの凹部を有するV字型構造であり得る。
代わりに、マガジン12は「静止型」であり得、即ち、そこに堆積されたリールは停止され、ピックアップゾーン12Aに向かって移動されない。この場合、リールは、シフティングシステム109によって堆積された位置と同じ位置から、ピックアップ移動装置(後述)によって、一つずつ(列の先頭から)ピックアップされる。この装置は、常に列の先頭から最後のリールまでを、その都度列の先頭に位置するリールの位置と一致する新しいピックアップゾーンでピックアップする。また、この場合、マガジン12の構造は凹部構造、例えば、上向きの凹部を有するV字型構造であり得る。
一般に、制御装置10には、移動経路に沿って、ピックアップゾーン12Aからアンローディングゾーン13へのリール移動装置11と、この移動経路に沿って作用するように構成された、リールの一つ又は複数の幾何学的パラメータ、中でも少なくともリールBの外径の評価装置14とが設けられている。
図5及び図6は、制御装置10の第一実施例を示しており、この実施例では、移動装置11は、一つ又は複数のマガジン12(図1Aには二つのマガジン12が示されている)から来る一連のリールBを移動させるコンベア、例えばコンベアベルト15を備えている。
この実施例では、コンベアベルト15は、リールBの支持面を画定し、それにより、リールBの軸が垂直に配置されようにされている。実際には、コンベヤは、リールBを受けるための構造を有し、リールの面B1又はB2が上向きになるようにリールを受けるように構成されている。
コンベアベルト15には、リールBを搬送するための、例えば、相互に直交する少なくとも第一セクション15A及び第二セクション15Bが設けられ得る。
第一セクション15Aは、例えば、駆動スプロケット間で駆動されるチェーンタイプのコンベアベルトの一部によって構成され、リールの平坦面の支持面を画定する。一方で、第二セクションは、例えば、(チェーンの移動及び伸長が、有利にはローラの回転軸線と平行である)電動ローラによって構成される。
リールBは、マガジン12の先頭のピックアップゾーン12Aから少なくとも一つのリールBをピックアップし、第一セクション15A上に移動させるように適合された第一ピックアップ移動装置30(以下でよりよく説明する)によって、第一セクション15A上に配置される。この第一セクション15Aにおいて、リールは矢印f3に従って移動する(例えば、地面と多少平行になる)。リールは、第二セクション15Bとの交差部15ABに到達すると、方向f3と直交する方向f4に移動する。
例えば、第一セクション15Aのチェーンは、垂直移動システム(簡単のために図には示されていない)と関連付けられ、これらのチェーンによって画定されるリールの支持面がコンベヤベルトの第二セクション15Bのローラによって画定される支持高さの上方から下方に移動できるようにされる。従って、リールが交差部15ABに到達すると、第一セクションのチェーンは下降し、リールはコンベヤベルトの第二セクション15Bによって自由に移動できる状態になる。
コンベヤベルト15の第二セクション15Bの端部は、例えば、第一ピックアップ移動装置30に類似した第二ピックアップ移動装置30Aのためのハンドリングゾーンを画定し、コンベヤ15の第二セクション15Bからリールをピックアップし、それを積重ねモジュール16に移動させるように適合されている。積重ねモジュール16には、それぞれのプラットフォーム16Aが設けられており、プラットフォーム16Aにおいて、リールは積み重ねられ、かつ、公知の方法に従って、ローラハンドラ16Bによって、包装フィルムで包装するための包装モジュール17に向かって順次動かされる。例えば、同じロボット32によって扱われる、積み重ねられたリールの間に配置する段ボールディスク用のマガジン16Cも、包装ゾーンに存在する。
ピックアップ及び移動装置30(及びオプションで30A)は、後述するリール用把持及び支持装置31を備えている。
これらの実施例において、ピックアップ移動装置30は、例えば、同型の産業用ロボット32、例えば、(そのマニピュレータに関連する把持及び支持装置31を有する)人型産業ロボットであり得る。前記産業ロボット32は、例えば、ピックアップゾーン12AからリールBをピックアップし、コンベヤベルトの第一セクション15A上にそれを運ぶ(又は、第二ピックアップ移動装置30Bの場合には、第二セクション15Bから積み重ねモジュール16上に運ぶ)ように構成されているものである。
評価装置14により、プラントの第一製造部分101とプラントの第二包装部分110との間を通過するリールの幾何学的パラメータを評価することができる。
この実施例では、評価装置14は、コンベヤベルト15の第二セクション15Bに沿って配置され、評価装置14には、リールの他の部分に対して、又はリールの外部の一つ以上の基準面に対して、リールの一つ以上の部分の距離を測定するように適合された複数の距離測定装置20が設けられている。
例えば、この複数の距離測定装置は、例えば、光学センサ又はレーザセンサである一対の第一距離センサ21を有し、これらのセンサは、コンベヤベルト上のリールの支持面の上及び下、即ち、コンベヤベルト上のリールの支持高さの上及び下に配置された、一方向に従った対象物からの距離を測定するように適合されている。第一下側センサ21'は、第二セクション15B上のリールの支持高さの下に配置され、第一上側センサ21''は、支持高さの上、より詳細にはリールが占有できる空間の上に配置される。
二つの第一センサ21は、有利には、測定方向(例えば、垂直方向Y)に整列して保持される。
二つの第二距離測定センサ22が、コンベヤベルト15上のリールの支持高さにわたって、リールの搬送方向f4に対して横方向の位置に配置されている。これらのセンサ22は、好ましくは、距離測定方向X(例えば、水平方向)に相互に整列され、動作時には、コンベヤベルトの中心、即ち、リールが占めることができる空間に向かう横方向を向いている。
評価装置14は、さらに、各組21、22の少なくとも一つの距離測定センサについて、好ましくは両方について、リールの評価ゾーンにおけるそれぞれのセンサの位置を調整するためのそれぞれの調整装置123、223を備える。有利には、各調整装置123、223は、例えば、ガイドシステムと移動アクチュエータにより、センサを調整方向に沿って移動させることを可能にする。センサの位置の調節装置123、223は、基準システムに対する距離センサの位置が分かるように、調節方向に沿った距離センサ21~22の位置を示すための別の装置124、224、例えばエンコーダシステムをさらに備えている。有利には、調節装置は自動タイプであり、距離センサを自動的かつ空間的に制御された方法で移動させることが可能になるようにされている。
実施形態として、第一上部距離センサ21''に適用される調節装置123の例を詳細に説明するが、列挙した他の距離センサに連結される調節装置も同様である。
この距離センサ21''は、リールBの評価ゾーンにおいて、コンベヤベルトの第二セクション15B上に片持ち梁状に突出して配置されたビーム123Aの先端に取り付けられている。このビーム123Aは、コンベアベルト15Bの第二セクションの横方向に配置された柱123C上に設けられた垂直ガイド123B上にスライド可能に配置され、その移動のためにビームに作動的に接続されたベルトシステムを作動させるギアモータ123Dによって並進動作させられる。ギアモータ及びガイドに付随するエンコーダシステム124により、ガイド上のビーム、ひいてはセンサの位置、ひいてはコンベアベルト上のリールの支持高さからの距離を常に知ることができる。
柱123C(図示しない構成)は、コンベヤベルトの下に配置され、交差方向(好ましくはそれに直交する方向)に向けられた別のガイド上を摺動するキャリッジに設けられ得る。また、この場合、エンコーダが関連付けられた電動移動システムにより、自動化され空間的に制御された方法で、柱、ひいては第一上部距離センサを送り方向に対して交差する方向に移動させることができる。
要約すると、第一上部センサ21''は、例えば、矢印Yに平行な調整方向に沿って、また任意に矢印Yに直交する方向Xに平行な調整方向に沿って、位置を知りながら移動させることができる。
同様に、第二センサ22は、例えば、矢印Xによって与えられる調整方向に沿って、位置を知りながら、リールの評価ゾーンにおけるそれぞれのセンサの位置を調整するための調整装置223を有する。これらは、例えば、コンベヤベルト15Bの第二セクション上のリール用支持面の下に位置する横方向水平ガイド223B(f3に平行)上を摺動するブラケット223A上に設けられ、その移動のためにビームに作動的に連結されたベルトシステムを作動させるギアモータ223Dによって並進動作される。ギアモータ及びガイドに関連付けられたエンコーダシステム224によって、ブラケット、ひいてはガイド上のセンサ22の位置、ひいてはそれらの相互距離を常に知ることが可能になる。
このようにして、リールからの距離、すなわちセンサの読み取り範囲を最適化するために、リールの寸法に対してセンサの位置を最適化することが可能になる。
この実施例では、リールからの距離を測定する工程の間、距離測定センサ21、22は停止され、リールは、コンベヤベルトの第一セクションの移動によって与えられる送り方向f2に従って移動する。従って、評価されるリールと、距離センサ21、22によって形成される評価装置の少なくとも一部との間には、相対的移動システムが存在する。他の実施例では、相対的移動システムは、リールに対するセンサの移動、停止又はセンサよりも低速での移動を提供し得る(例えば、センサは並進ポータルに取り付けられ得る)。
距離センサ21、22によって検出された距離測定値から得られるリールの幾何学的パラメータの計算を最適化するために、例えば、センサに対して固定されたリールの外部の基準システムに対するリールの位置を検出するための装置26が設けられている。例えば、この種のリールの位置を検出する装置には、コンベヤベルトの第二セクション15Bの移動に関連するエンコーダシステムが設けられて得、これにより、この第二セクション15Bに固定されたリールの位置が分かる。
この実施例では、リールは、その平坦面がコンベア15上に載るように配置される。同様に、この装置は、軸線が水平或いはほぼ水平、又は傾斜した状態で、即ち、それらの円筒形側面がその上に載った状態で、コンベア上にリールが配置された場合にも対応し得る。リールは、それらがピックアップされるマガジンの中においても、軸線が垂直か、ほぼ垂直に、又は傾斜した状態で配置され得る。
動作の例としては、以下のようなものがある。
マガジン12のピックアップゾーン12Aから、ピックアップ移動装置30が、リールBを、その平坦面をコンベアベルト15上に載せた状態で、コンベアベルト15の第一セクション15A上に運ぶ。
このリールBは、コンベヤベルトの第一セクション15Aによって搬送される方向f3に従って交差部15ABに送られ、そこで第一セクションのチェーンが下降させられ、第二セクション上のリールの所定の支持高さで、リールがコンベヤベルトの第二セクション15Bによってピックアップされる。
従って、このリールは、リール14の幾何学的パラメータの評価装置の評価ゾーンに入る。この評価ゾーンでは、第一及び第二距離センサ21、22は、リールが評価ゾーンを通過すると、(装置123、223によって方向X及びYに沿った調整に作用しながら)リールに近接するように配置される。第一センサ21'及び21''は、リールの平坦面の中心線に多かれ少なかれ位置するように配置され、第二センサは、リールの高さの半分に多かれ少なかれ位置するように配置される(リールの幾何学的な製造パラメータは既知である)。
光学式距離測定センサ21、22は、例えば、ミリ秒ごとに読み取りを行うため、実際には、方向f4に平行な方向に沿って連続的に距離の読み取りを行う。
リールBが、第一センサ21の読み取り軸線と交差する時に(矢印Y)、センサはリールを検出する。その瞬間から、関連するエンコーダ26によってコンベヤベルト15Bの第二セクションの前方移動を知ることにより、センサ21の各垂直読取点間の水平距離が分かる。
二つの第一センサ21間の垂直距離を知りながら、各第一センサのリールのそれぞれの平坦面からの距離を読み取ることで、コード、好ましくはリールの平面の直径方向のコードに沿ったリールの軸方向幅パラメータを知ることが可能になる。
同じ読み取りから、リールの平坦面の二つの直径の長さと、リールのコアの直径とに関するパラメータを知ることが可能になる。
それぞれの平坦面からの第一センサの距離によって、例えば、隆起、突出したプライ、平坦面の粗さ、リールの円錐度などの存在を確認することが可能になる。
リールBが第二センサ22の読取軸線(矢印Xの軸線)と交差すると、これらのセンサがリールを検出する。その瞬間から、関連するエンコーダ26によってコンベヤベルト15Bの第二セクションの前進移動を知りながら、第二センサ22の各読み取り点間の水平距離が分かる。リールの側面にあるこれらの読み取り点は、実際にはおおよそ二つの円弧を形成する。
二つの第二センサ22間の水平距離を知りながら、各第二センサのリールのそれぞれの半円筒状側面からの距離読み取ることにより、リールの直径を含む、第二センサの高さにおけるリールの断面のコードの長さをミリ秒ごとに得ることが可能になる。
リールの直径に加え、一般的に真円度、すなわちリールの円筒度に関する情報を得ることができる。
リールの位置に基づいて組み合わされた第一センサと第二センサとの読み取り値の間の距離情報は、例えば、リールの真円度、円錐度、リールとコアの間の同軸性の欠如などの改善された評価のような、他の幾何学的パラメータを強調することを可能にする。
リールBが評価ゾーンを通過すると、それは第二ピックアップ移動装置30Aによってハンドリングゾーンに到達し、このハンドリングゾーンでリールBはスタッキングモジュール16に運ばれ、ここでリールは軸、例えば垂直方向に従って積み重ねられ、包装フィルムで包装されるために包装モジュール17に運ばれる。
この実施例では、コンベアベルト15は互いに直交する2つのセクションによって形成されており、評価ゾーンは第二セクション15Bにおいて完全に画定される。
別の好ましい実施形態では、評価装置14によるリールの評価ゾーンは、セクション15A及び15Bの両方に設けることができる。例えば、図7は、第二セクション15Bに存在する第一センサ21'及び21''と第二センサ22との両方をコンベアベルトの第一セクション15A(21A'、21A''及び22Bで示す)に複製し、直交する方向に従ってリールを測定し、リールの幾何学的パラメータの評価の精度を高める例を示している。
他の実施形態では、第一センサ21(又は第二センサ22)を第一セクションに設け、第二センサ22(又は第一センサ21)を第二セクション15Bに設けることができる。
他の実施形態では、コンベヤベルトの第一セクション及び第二セクションを反転させることができ、即ち、第二ピックアップ移動装置のハンドリングゾーンであるセクションがマガジンからリールを堆積させるゾーンとなり、コンベヤベルトの第二セクションが、それに沿ってリールが移動する第一部分となり、コンベヤベルトの第一セクションが、それに沿ってリールが移動する第二部分となる。
他の実施形態では、コンベヤベルトは、そこで、第一ピックアップ及び移動装置30によるマガジンからの到着ゾーン、評価ゾーン、及び第二ピックアップ及び移動装置30Aによるハンドリングゾーンが画定される単一の直線セクションによって画定され得る。この場合、この単一の直線セクションに沿って、第一センサ21のみ、又は第二センサ22のみを存在させることもできるし、又は、(直線セクションを第二セクション15Bとみなすことができる図5の場合のように)第一センサ21及び第二センサ22の両方を存在させることもできる。
上記の実施例では、コンベヤベルト15上に置かれた一連の単一リールの場合であって、評価装置が各リールを順番に個別に評価する場合が示されている。また、この装置は、一連のリールの集合体(例えば、2つ又は3つ)が互いに同軸に積み重ねられ、下側のリールがコンベヤベルト上に載り、プラント101の第一部分からコンベヤベルト上に到着する場合にも作動することができる。この場合、例えば、第一下側センサ21'は、下側リールの下面に関連するパラメータを評価し、第一上側センサ21''は上側リールの上面に関連する幾何学的パラメータを評価する。第二センサは、二つのリールのうち一方のリールの円筒側面に連動するパラメータを評価することができ、さらに第二センサは、他方のリールの円筒側面に連動するパラメータを評価することができる。
複数のコンベアベルト15が並べて配置され、それに沿ってプラントの第一部分から来るリールのそれぞれのシーケンスが移動され、それぞれが独自の評価ゾーンとピックアップゾーンを備えることができる。両方のコンベアベルトからプログラムされた方法でリールをピックアップして移動する単一のピックアップ移動装置(例えば産業用ロボット)、又は各コンベアベルト用の装置を存在させることができる。
上記の実施例では、リールと評価装置との間の相対移動が直線的な場合について説明した。他の実施形態では、評価装置と評価される一つのリール(又は複数のリール)との間の相対移動は、回転式とすることができる。少なくとも一つのリールが配置され、リールの評価ゾーンを画定する回転テーブルが設けられた簡単な実施例を以下に説明する。この回転テーブルの周囲には、一つ以上の距離測定センサが配置されている。リールがテーブルの上に置かれると、リールは回転するように、即ち、リールが一つ以上のセンサに対して回転(非直線)運動をするように操作される。有利には、その角度位置を評価するための装置、例えば、エンコーダシステムをテーブルと関連付けることができる。例えば、(好ましくは一対、好ましくは回転テーブルの対向する側に整列して配置される)距離センサは、例えば、回転されるリールの円筒側面からの距離を測定し、リールの円形形状に関する情報を得る。当然ながら、回転システムを逆にすることもできる。即ち、少なくとも一つのリールを評価ゾーンに停止させたまま、一つ以上の距離センサを搭載したフレームを、リールの軸線に平行な軸線を中心に回転させ、センサがリールの円筒側面の周囲を回転するようにする。
回転テーブル(又はセンサ付き回転フレーム)は、例えばコンベアベルト15の内部に組み込むことができ、リールが直線タイプの評価ゾーンと回転タイプの評価ゾーンとを通過するようにすることができる。他の実施形態では、この回転テーブル(又は評価ゾーンの周囲を回転する回転フレーム)をコンベアベルトの代わりに使用することもできる。例えば、ベルトコンベアと一体化されたテーブルの場合、回転テーブルは、その上にリールの通過に適した一連のローラが固定された回転フレームで構成することができる。
同様の実施例を、例えば図8と図9に示す。例えば、コンベアベルト315は、図5から図7に示すようにベルト15に置き換えられる。例えば、このコンベヤベルト315はローラタイプである。有利には、コンベアベルト315は、少なくとも二つ、この実施例では三つの部分に分割されている。ピックアップゾーン12AからピックアップされたリールBは、このベルトの第一部分315Aに載置される。
ベルト315の第二部分315Bで、リールは、例えばロボット32(又は他のピックアップ移動装置)によってピックアップされ、アンローディングゾーン13に運ばれる。
第一部分315Aと第二部分315Bは互いに分離している。これらの間には、垂直軸に従って回転テーブルとして機能する第三中間部分315Cが存在する。リールの評価ゾーン、即ち、評価装置314が存在するゾーンは、この第三中間部分315Cに設けられている。
例えば、上述したことに類似して、距離測定装置は、コンベヤベルト上のリールの支持面の上及び下、即ちコンベヤベルト上のリールの支持高さの上及び下に配置され、一方向に従って対象物からの距離を測定するように適合された、(少なくとも一つが必要な)一対の第一距離センサ321、例えば、光学センサ又はレーザセンサを備えている。第一下側センサ321'(図面では見えない)は、コンベヤベルトの第三部分315C上のリールの支持高さの下に配置され、第一上側センサ321''は、支持高さの上、より詳細にはリールが占めることができる空間の上に配置される。
二つの第一センサ321は、有利には、測定方向(例えば垂直方向Y)に整列された状態に維持される。
下側センサ321'は地面に対して固定されており、第三部分315Cから解放されている。同様に、上側センサ321''は地面に固定されたフレームワーク350に固定され、第三部分315Cから解放されている。
(少なくとも一つが必要な)二つの第二距離測定センサ322は、フレームワーク350に固定され、コンベヤベルト515の第三部分315C上のリールの支持高さの上方で、リールの搬送方向f4に対して横方向の位置に配置される。これらのセンサ322は、好ましくは、距離測定方向X(例えば、水平方向)に相互に整列され、動作時には、コンベヤベルトの中心、即ちリールが占めることができる空間に向かって横方向に面している。
評価装置314はさらに、各組321、322の少なくとも一つの距離測定センサについて、好ましくは両方について、リールの評価ゾーンにおけるそれぞれのセンサの位置を調整するためのそれぞれの調整装置を備えており、既に上述したのと同様に、即ち、それぞれの調整装置は、例えば、ガイドシステム及び移動アクチュエータによって、調整方向に沿ったセンサの移動を可能にする。さらに、上述した場合と同様に、このセンサの位置調整装置は、さらに、基準システムに対する距離センサの位置が分かるように、エンコーダシステムのような、調整方向に沿った距離センサの位置を示す装置を備えている。有利には、調節装置は自動タイプであり、距離センサを自動的かつ空間的に制御された方法で移動させることを可能にする。
この実施例では、ベルト315の第三部分315Cは、例えば、地面支持フレーム369とベルトの部分との間に介在された回転アクチュエータを介して、回転システム370によって、地面に対して垂直軸Zを中心に回転することができる。回転システム370の角度位置の評価装置371、例えばエンコーダシステムがそれに関連している。この第三部分315Cは回転テーブルである。
リールBは、ベルト315Aの第一部分からベルト315Cの第3部分へ通過する。リールは、リールを検知するセンサ321及び322の作用領域を通過する。回転テーブル315Cは、360°回転する(回転は、例えば、第一センサ321がリールのコアを検出したときに開始する)。好ましくは、テーブル315の回転中、リールはテーブルに対して停止され、即ち、第三部分315に沿って移動しない。他の実施形態では、ベルトの第三部分315に沿った送り方向におけるリールの位置を提供するエンコーダシステムが存在しているので、リールは、コンベアベルトの第三部分315に沿って移動し得る。
第一及び第二センサ321及び322によって与えられる情報は、前の図面の例で既に説明したものと実質的に類似している。
別の実施例では、図示しないが、リールの評価ゾーンは、ピックアップゾーンからアンローディングゾーンまでのリールの移動経路に沿って設けられ得、この評価ゾーンにおいて(例えば、リールは評価プラットフォーム上に運ばれ)、リールは停止され、少なくとも一つ(又はそれ以上)の距離測定装置(複数可)を搭載したロボット(又は他の装置)が、リールの好適な幾何学的パラメータを評価するために、リールの周囲で距離測定装置を移動させるように構成される。ロボットのリストの位置と向きがわかっているため、距離測定装置の位置もわかっている。
図12は、ピックアップゾーンからコンベアへの一つ又は複数のリールのピックアップ及び移動装置の変形例を示す。これまでの実施例では、一例として人型ロボット32が示されている。当然ながら、ピックアップゾーンから一つ又は複数のリールをピックアップし、同じ機能目的を持つコンベア又はプラントの他の部分に配置することができる他の任意の装置を使用することができる。特に、図12の実施例は、ピックアップゾーン12A(これは、例えば、先に図示したケースのマガジンの一つと同様である)の近傍に関節状に配置された傾斜装置332が示されており、この傾斜装置332は、マガジン上に存在する一連のリールの最初のリール、即ち、ゾーン12A内のリールを受け取る位置から、図5~図9の実施例におけるようなリールの評価装置が存在し得るコンベヤベルト15上にリールを放出する位置まで傾斜するように構成されている。
図10は、先の実施例の場合に関する変形例であり、本発明による装置10'を示している。
この実施例では、制御装置10'は、例えば、プラント101の第一部分から来る、直径の異なるリールB及びB'の二つのシーケンスの二つのマガジン112及び112'を備え、その先頭には、リールのピックアップ移動装置(例えば、産業用ロボット32)のためのそれぞれのピックアップゾーン112A、112A'が画定されている。
例えば、これらのマガジン112及び112'は、前の実施例で説明したものと類似しており、従って、例えばローラを備えたコンベヤベルトによって形成され、リールの移動方向に面するそれぞれの平坦面B1又はB2を有するようにリールBを受けるように構成された構造を備える。実際には、これらのリールは、そのリール軸線を送り方向と平行にすることができる(例えば、下から上に傾斜させる)。
例えば、このマガジン112、112'の構造は、凹部が上方を向いた凹部構造であり得、例えばV字構造とすることができる。
以下、マガジン112が一つの場合について説明する。巻取ステーション104から直接送られてくるリールB、即ち、例えば搬送装置109によって、隣接する平坦面を相互に接触させた同軸リールの集合体がその上に配置される。
マガジン112の端部、即ち頭部は、ピックアップ移動装置30(好ましくは産業用ロボット32)のためのピックアップゾーン112Aを画定する。この実施例では、このピックアップゾーンはリールBの評価ゾーンと一致している。当然のことながら、上述の実施例と同様に、このマガジンは「静止」させることもでき、即ち、そこに堆積されたリールは停止させられ、ピックアップゾーンに向かって移動させられないようにすることもできる。この場合、リールは、シフティングシステム109によって堆積されたのと同じ位置から、ロボットによって一つずつピックアップされる。この装置は、常に列の先頭から最後までのリールを、時間的に列の先頭にあるリールの位置と一致し、この場合リールの幾何学的パラメータの評価ゾーンとも一致する新たなピックアップゾーンでピックアップする。
実際、この場合、評価装置14は、マガジン112の外部に配置され、ピックアップゾーン112Aに配置されたリールの平坦面B1、B2の一部を測定するように向けられた距離測定装置120を備えることができる。
距離測定装置120は、例えば、ピックアップゾーン112Aに配置されたリールの平坦面の一部又は全部を2D又は3Dスキャン(図10において破線Wで示す)するように適合されたレーザスキャナ41を有する。2D又は3Dスキャンから、電子プログラムによって、目的の幾何学的パラメータを評価するために必要なリールの各部分の間の距離を測定することが可能である。
実際には、このスキャンによって、直径、コアの直径、リールに対するコアのずれ、平坦面から突出したリッジやプライ、粗さ等のリールの平坦面に関連する幾何学的パラメータを得ることが可能になる。
任意に別の距離測定装置120、例えば、同じレーザスキャナ(図には示されていない)を、ピックアップゾーン112Aに配置されたリールの幅を評価するように配置し、方向付けることができる。
代わりに、さらに別の距離測定装置120、例えば同様のレーザスキャナ121を、積み重ねモジュール116のプラットフォーム116A上で、ピックアップゾーン112Aからアンローディングゾーン13までのリールBの移動経路の特定のゾーンに向けられた状態で設けることができる。例えば、このレーザスキャナは、矢印Hに従って下から上に向けられており、リールを移動させるロボット32は、(前回のスキャン中に「影」になったために)前回評価されなかったリールBの平坦面を、走査ビーム(矢印Hで示される)上に通過させる。この場合、距離測定装置が向いている移動経路のこの特定のゾーンは、ピックアップゾーンとは別のゾーンである。
包装ゾーンには、例えば同じロボット32によって操作される、積み重ねられたリールの間に配置する段ボールディスク用のマガジン116Cも存在する。
前述したように、図10は、並べて配置された複数(実施例では二つ)のマガジン115及び115'を示しており、それに沿って、プラントの第一部分から来るそれぞれの一連のリールが移動され、それぞれに独自の評価ゾーン及びピックアップゾーンが設けられる。この場合、両方のコンベアベルトからピックアップして移動するようにプログラムされたリールのピックアップ移動装置(例えば産業用ロボット32)を一台設けることもできるし、コンベアベルトごとに装置を設けることもできる。好ましくは、各コンベアベルトに対して別々のスキャナ41と41'が設けられる。
リールに識別ラベルを貼るためにコンベヤベルト115の側面に配置されたオプションのラベリングモジュール50も存在することができる。
レーザスキャナの代わりに、距離測定装置120、121は、認識プログラムによって、評価されるべきリールの一部の形状を認識することができるビデオカメラを備えることができる。従って、電子プログラムによって、目的の幾何学的パラメータを評価するために必要なリールの各部分の間の距離を測定することが可能である。実際には、ビデオカメラによって、直径、コアの直径、リールに対するコアのずれ、平坦面から突出したリッジやプライ、粗さ等のリールの平坦面に関連する幾何学的パラメータを得ることが可能になる。
さらに、ビデオカメラは、リールの各部分の距離に直接関連するパラメータを得ることができるだけでなく、ビデオカメラに関連する適切な電子プログラムの分析によって、汚れた跡、異物による汚染等のリールの視覚的な異常も検出することができる。
さらに、距離測定装置120、121は、例えば、ピックアップゾーンに面するリールの平坦面の径方向ゾーン(又はこのピックアップゾーンからアンローディングゾーンへの移動経路の別のゾーン)において、一つ又は複数のラインの画像のような、リールBの平坦面上に画像を投影するように適合された画像プロジェクタを有し得る。ビデオカメラがリール上の一つライン(又は複数ライン)を観察し、電子プログラムがラインの形状を解釈して、その長さを計算し、溝の深さや波状の傾向のピーク、不連続面の寸法と位置などを計算し、目的の幾何学的パラメータを計算する。
制御装置10は、説明したような距離測定装置120、121の組み合わせを提供できることは明らかである。この組み合わせによっても、第一実施例で説明した距離センサ21、22を提供することができる。同様に、第一実施例において、センサ21、22の代わりに、上述のレーザスキャナ121、ビデオカメラ、プロジェクタ及びビデオカメラを使用することができる。
上述したセンサによって評価される非接触タイプの距離測定は、例えば、機械的なフィーラを用いた接触タイプの測定も可能であることは明らかである。
これらの最後の例では、リールは円筒側がマガジンの支持部に載るように配置され、分析される。同様に、この装置は、垂直又はほぼ垂直、又は傾斜した軸線でマガジン上にリールを配置する場合、即ち、平坦面をマガジンに載せる場合も提供し得る。
前述のように、ピックアップ移動装置30には、有利には、リールBの把持支持装置31が設けられ、この把持支持装置31は、産業用ロボット32のマニピュレータ、又は他の移動機械と関連付けることができる。
有利には、好ましい実施形態では、把持支持装置31には、リールの幾何学的パラメータの評価装置の少なくとも一部が設けられ得、それにより、保持されるリールのパラメータの評価が可能になる。例えば、上述した距離測定装置21、22、121のうちの一つ以上を、任意に互いに組み合わせて、この把持支持装置31上に存在させることができる。
この実施可能性は、図1A、図5、図6及び図7の実施例を参照して、前述の第一ピックアップ移動装置30と関連する場合と、前述の第二のピックアップ及び移動装置30Aと関連する場合の両方に加えて、前述の場合、即ちリールをマガジンから直接ピックアップしてアンローディングゾーンに運ぶピックアップ移動装置と関連する場合(図10の場合)にも提供することができる。
このようにして、リールの幾何学的パラメータの評価は、この把持支持装置によってリールをピックアップするステップの間、全体的又は部分的に行うことができる。
図11は、把持支持装置31の可能な実施形態を詳細に示している。
この把持支持装置31は、例えば、ロボット32のマニピュレータに接続するためのジョイント33Aを備えた主構造体33を有する。拡張可能なタイプの中央ハブ34が、この主構造体33から延びており、第一非拡張構造でリールのコアに挿入され、第二構造で拡張してコアの内壁にブロックされたままになるように適合されている。例えば、このハブは、例えば、第一コンパクト構造でリールのコアに挿入され、リールのコアの内壁にブロックされるように互いに対して矢印finに従って広げられるように適合された二つの顎部35で形成される。グリッパの拡張の相対運動は、例えば、運動力学機構と空気圧シリンダのような運動アクチュエータの組み合わせによって与えられる。
把持支持装置31はまた、リールの円筒側面の対向する側面を押圧するために、例えば、ハブ34に面する凹部を有する凹部構造を備えた、主構造体の対向する側面から突出する二つの側方保持側壁36を備える。これらの側壁36は、運動アクチュエータ(空気圧シリンダなど)により、その摺動を可能にするそれぞれの(例えば、ハブの延長線に対して直交する、即ち、ハブがリールのコアに挿入されたときのリールの軸線に対して直交する)横方向ガイド上に摺動可能に取り付けられている。例えば、横方向ガイド37は、主構造体33から対抗する側面において、片持ち梁状に突出する横方向アーム37Aに設けられる。
把持支持装置31は、プッシャ38をさらに備え、このプッシャ38は、例えば、リールの平坦面に対して作用し、リールをハブ34から取り外す方向に押すように適合されたプッシャヘッド38Aを有する。例えば、プッシャヘッドは、主構造体33に固定された運動アクチュエータ(空気圧シリンダ等)に取り付けられ、例えば、ハブがリールのコア内に挿入された時のハブの延長方向、即ち、リールの軸線に対して多かれ少なかれ平行な方向に作用するように適合されている。このプッシャ38は、リールをハブに沿って押し、コアから出るようにして、リールを把持支持装置から切り離すことができる。さらに、プッシャは、ハブ上に存在する複数のリールを、リールの連続する面が互いに接触するように、コンパクトにすることができる。
前述のように、いくつかの実施形態では、把持支持装置31は、リールの幾何学的パラメータの評価装置の少なくとも一部を備えることができる。上述した実施例では、例えば、符号21及び22で示された、上述したタイプの光学センサ又はレーザセンサである第三距離センサ25の形態の距離測定装置20が存在する。
より詳細には、この実施例では、各アーム37Aに対して、それぞれの横方向ガイド37に平行な方向、即ちハブがリールのコアに挿入されるときのリールの軸線に直交する方向に従って、例えば、それぞれのアーム37Aに沿って生成されたトラック39に沿って移動可能なキャリッジ25Aに取り付けられた第三距離センサ25が存在する。例えば空気圧シリンダなどの運動アクチュエータにより、第三センサ25の制御された移動が可能になる。トラックに沿ったセンサの位置を検出するシステム、例えばエンコーダシステムが、アクチュエータ/第三センサに関連付けされる。従って、この第三センサにより、実際には、リールの半径、コアの半径、第三センサ25が面しているリールの平坦面に関連する隆起、突出したプライ及び粗さを評価することが可能になる(読取方向は符号25Bで示されている)。リールのこれらの幾何学的パラメータは、ピックアップゾーン12Aからアンローディングゾーンへの移動中に読み取ることができる。エンコーダシステム(図には示されていない)のような、移動/引き抜き方向におけるプッシャヘッド38Aの位置の基準システムがプッシャ38と関連付けられ、前記移動/引き抜き方向に沿ったヘッド38Aの位置、即ち、この方向に沿った、即ちハブ34に沿ったリールの面の位置が分かるようにしていることに留意すべきである。実際には、プッシャはリールの正確な位置をシステムに知らせる機械的フィーラとして作動する。
概して、プラント110の第二部分は、制御装置10によって検出された一つ又は複数の幾何学的パラメータの許容範囲が記憶されたデータベースを備えるプラント100の電子制御センタ60を備え、幾何学的パラメータがそれぞれの許容範囲外に検出されると、以下の操作の一つ又は複数が実行されるようになっている:
・それぞれの許容範囲外の幾何学的パラメータが検出されたリールは、不適合リールを配置する、又はリールを拒絶するゾーンに向けて移動される。
・それぞれの許容範囲外の幾何学的パラメータが検出されたリールには、不適合というラベルが貼られる。
・リールの幾何学的パラメータが前記許容範囲から逸脱する原因となる一つのプロセスパラメータ/特徴、又は複数のパラメータ/特徴を修正するために、プラントの第一部分にフィードバックが送信される。
従って、制御装置10によって取得されたリールの表面及び寸法品質に関する情報は、リール選択システムの管理を最適化するために使用することができる。実際、包装ステップ中に、制御装置10が、あるリールが製造公差に適合していないことを検出した場合、そのリールは欠陥の重大性に基づいて分類され得る。制御装置は、リールを本来送られるべきスタックに送る代わりに、欠陥の度合いに応じて、品質の劣るリール、再加工が必要なリール、又は不合格リールに割り当てられたゾーンに送るよう、リール移動システムに通知することができる。
同様に、リールラベリングモジュールも制御装置10から情報を受け取り、この情報の要約をラベルに印刷することができる。制御装置10があるリールの欠陥を検出した場合、このリールに貼付されたラベルは、不適合に関する情報を提供することができる。
プラント100では、切断・巻戻しステップの間、製品のウェブは、所望の幅のリールを形成するためにストリップに切断される。公知のように、このステップでウェブが受ける張力とベルトの機械的特性のために、切断ステップから得られるストリップの幅は、ウェブをストリップに切断する刃の刃先間の距離と同じではない。切断ブレードの位置決め工程の目的は、生産仕様に適合した幅のリールを得ることである。
制御装置は、リールの軸線方向幅に関連する幾何学的パラメータを検出することにより、所望の幅のリールを形成するためにブレードの距離を補正するための情報を提供することができる。ブレードは、自動システムによって位置決めされる場合もあれば、オペレータが手動で位置決めする場合もある。どちらの場合も、制御装置は、所望の幅のリールを得るためにブレードを設定することができる情報を提供することができる。一方では、その情報はソフトウェアを通じて自動的に送信され、もう一方では、その情報は、ブレードの位置を手動で修正することになるオペレータにテーブルで伝えられる。
上記に示したものと同様の考慮事項が、巻戻し装置の巻取り軸に沿った段ボールのコアの軸線方向の切断及び位置決めにも適用される。市場の要求によれば、段ボールのコアは、リールの平坦面からはみ出してはならず、リールの幅に対して短すぎてもならない。軸線方向の切断及び位置決め処理は、自動システムで行われる場合もあれば、オペレータによって手動で行われる場合もある。制御装置は、リールの有効幅、段ボールのコアの有効幅、及びこれら二つの間の相対位置を読み取ることができる。制御装置によって収集された情報に基づいて、段ボールのコアの切断長や巻取り軸上の位置が修正される。そのため、コアのエッジとリールの平坦面との間に高い対応関係を得るための正確な情報を提供することができる。
巻取装置の(長手方向の)切断アセンブリが鈍くなりつつある刃を有する場合、通常、リールの最終表面は不規則になり、例えば、部分的に突出したエッジを有することになる。本発明による制御装置は、この異常を制御し、装置のオペレータに切削工具のメンテナンスの必要性を知らせることができる。
巻かれる製品のウェブは、不織布の場合、高いポアソン比値を特徴とする材料である。これは、不織布のストリップが巻取り中に可変な張力を受けると、ストリップの幅が大きく変化することを意味する。その結果、リールの平坦面は完全な平面ではなく、リールの幅のばらつきの影響を受ける。特に、巻き戻しサイクルでは、加速、定速、減速の三つの巻取フェーズが識別できる。装置の全ての回転部材の慣性のために、様々なストリップの張力が、様々な巻取フェーズに応じて変化することになる。このような張力の変動が発生した場合、平坦面では上記の三つのゾーンがはっきりと識別できる。それ以外の場合、巻戻し装置の三つの動作フェーズで巻かれたストリップは、フェーズごとに異なる幅を持つ。リールの平坦面の分析システムが、ストリップの張力の変動に起因する非平面性を検出した場合、システムは、より大きな平面性を持つ完成リールの表面と必要な許容範囲内の幅を持つストリップとを持つように、巻取り装置の動作パラメータ(ベルト張力、先行するものに対するローラの差速度)を修正することができる。
幾つかの種類の不織布は、ウェブの横歪みとウェブの厚み方向の歪みとの間のポアソン比が高いという特徴がある(実際には、シートが圧縮されると幅が広がる傾向がある)。あるリールでは、様々なターンが最も内側のターンに半径方向の圧力を及ぼし、これにより、様々なターンを形成するウェブの半径方向の圧力が、最も外側のターンに対して内側のターンでより大きくなる。ウェブが高いポアソン比を持つ場合、リールの形状は変形する。この欠点は、巻取り中に巻取り装置の様々な運転パラメータを変化させることによって修正することができる。この特徴に最も影響を与えるパラメータは、巻取り張力とライダローラがリールに与える力である。リールの直径が大きくなるにつれてこれらの値を小さくすることで、リールの平面性という点でメリットが得られる。
本発明による制御装置によって取得された情報に基づくこれらのフィードバック制御はすべて、巻取り装置のパラメータの正しい設定に寄与し、例えば「機械学習」タイプの人工知能アルゴリズムによって管理することができる。
上記は、本発明の可能な非限定的実施形態を表しているに過ぎず、本発明の基礎となる概念から逸脱することなく、形態や配置を変えることができることは理解されたい。添付の特許請求の範囲における符号は、純粋に、上記の説明及び添付の図面に照らして読みやすくするために付されたものであり、特許請求の範囲の保護範囲を何ら限定するものではない。

Claims (31)

  1. ウェブ製品のリール(B)の形状を制御するための装置(10)であって、
    評価されるべき少なくとも一つのリール(B)のための少なくとも一つのピックアップゾーン(12A、112A、112A')と、
    前記少なくとも一つのリール(B)を前記ピックアップゾーン(12A、112A、112A')からアンローディングゾーン(13)に向かって移動経路に沿って移動させるための移動装置(11)と、
    リール(B)の一つ又は複数の幾何学的パラメータを評価するための評価装置(14)と
    を備え、
    前記評価装置(14)が、リールの前記移動経路に沿って少なくとも部分的に設けられた少なくとも一つの評価ゾーンにおいて作用するように構成されている
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記評価装置(14)が、
    リールの一つ又は複数の部分の、リールの他の部分に対する距離、又は、リールの一つ又は複数の外部の基準面に対する距離を測定するように適合された、一つ又は複数の距離測定装置(20、120)であって、
    光学センサ、レーザセンサ、レーザ走査装置、超音波装置、ビデオカメラ、機械的フィーラ、及び前記リストの装置の可能な組合せを含む距離測定装置(20,120)を備え、
    前記距離測定装置(20、120)が、検出された信号をリールの幾何学的パラメータに変換するために、検出された信号の電子処理プログラムに関連付けされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記移動装置(11)が、前記移動経路のゾーンから少なくとも一つのリール(B)をピックアップし、前記移動経路の少なくとも一部に沿って移動させるように適合された、少なくとも一つのピックアップ移動装置(30、30A)を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記ピックアップ移動装置(30、30A)が、ピックアップ移動中にリールの少なくとも一つの幾何学的パラメータを評価するための前記評価装置(14)の少なくとも一部を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 前記移動装置(11)が、少なくとも搬送方向に一列に配置されたリール(B)の少なくとも一つのコンベヤ(15,315)を備え、
    前記コンベヤ(15)によって画定された経路に沿って、前記評価装置(14)による前記幾何学的パラメータの前記評価ゾーンが設けられている
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の装置。
  6. 少なくとも一つの前記ピックアップ移動装置(30)が存在し、
    前記ピックアップゾーン(12A)と前記少なくとも一つのリールコンベア(15、315)との間で作用し、
    前記ピックアップゾーン(12A)から少なくとも一つの前記リールをピックアップし、前記コンベア(15、315)上で前記リールを移動させるように適合されている
    ことを特徴とする請求項3又は4、及び請求項5に記載の装置。
  7. 少なくとも一つの前記ピックアップ移動装置(30)が存在し、
    前記少なくとも一つのコンベヤ(15、315)と前記アンローディングゾーン(13)との間に配置され、
    前記評価装置(14)によって評価された後に、前記コンベヤ(15、315)から少なくとも一つの前記リールをピックアップし、前記アンローディングゾーン(13)に向けて移動させるように適合されている
    ことを特徴とする請求項3又は4、及び請求項5又は6に記載の装置。
  8. 前記評価ゾーンにおいて、幾何学的パラメータを検出するステップの間、評価される前記リール(B)と前記評価装置(14)の少なくとも一部との間に相対移動システムが存在する
    ことを特徴とする請求項1~7の何れか一項に記載の装置。
  9. 前記相対移動システムに、前記評価装置(14)の前記少なくとも一部に対する前記リールの位置を検出するための装置(26)が設けられている
    ことを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 前記評価装置(14)が、少なくとも一つの距離測定センサ(21、22、321、322)、好ましくは、光学センサ又はレーザセンサを備え、
    前記距離測定センサ(21、22、321、322)に対するリールの相対移動の間、距離測定センサ(21、22、321、322)が、好ましくは連続的な読み取りシーケンスでリールからそれぞれの距離を読み取るように適合され、
    前記評価装置(14)が、前記距離測定センサ(21、22、321、322)に対して、相対的な移動方向における、リールの位置を検出する装置(26)をさらに備え、それにより、距離測定センサによって行われる各距離読み取りに対して、前記移動方向におけるリールの相対的な位置も既知となり、従って、距離測定センサ(21、22)によってリールから取得される距離情報と、移動方向におけるリールの位置に関する情報との組み合わせによって、リールの形状に関する情報を得ることができるようにした
    ことを特徴とする請求項1~9の何れか一項に記載の装置。
  11. リールの評価ゾーンにおける前記少なくとも一つの距離測定センサ(21、22、321、322)の位置を調整する調整装置(123、223)を備え、
    前記調整装置(123、223)が、センサの位置の少なくとも一つの調整方向、好ましくはセンサ(21、22、321、322)のリールからの距離の読み取り方向と平行な調整方向を備え、
    前記調整装置(123,223)が、さらに、前記調整方向に沿った前記距離測定センサ(21、22、321、322)の位置を表示するための別の装置をさらに備え、
    好ましくは、前記調整装置(123、223)は自動タイプである
    ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記リールコンベヤ(15,315)が、前記リールの支持高さを画定し、
    前記搬送方向に沿って、以下の距離センサのうちの一つ又は複数が設けられている
    ことを特徴とする請求項5~11の何れか一項に記載の装置。
    ・前記高さの下方又は上方に配置され、評価されるリールが占めることができる空間の下方又は上方に配置され、動作時に上方又は下方に向く少なくとも一つの第一距離センサ(21'、21''、321'、321'')であって、好ましくは二つの前記第一距離センサが存在し、一方の第一距離センサ(21'、321')が前記高さの下方に配置され、他方の第一距離センサ(21''、321'')が前記高さの上方に配置され、好ましくは距離測定方向に相互に整列されている。
    ・前記高さの上方に位置し、前記リールの搬送方向に対して横方向に位置し、動作時に、前記リールが占めることができる空間に向かって横方向に面する少なくとも一つの第二距離センサ(22、322)であって、好ましくは、前記搬送方向に対して対向する横方向の位置に配置され、好ましくは、距離測定方向において相互に整列された少なくとも二つの第二距離センサ(22、322)が存在するようにされている。
  13. 少なくとも一列に配置されたリールの少なくとも一つのマガジン(12)があり、
    その上に前記ピックアップゾーン(12A)が画定され、
    前記ピックアップ移動装置(30)が、前記マガジン(12)上の前記ピックアップゾーン(12A)から少なくとも一つのリールをピックアップし、それを前記パラメータ評価装置(14)が作用する前記コンベヤ(15、315)上に移動させるように適合され、
    好ましくは、別のピックアップ及び移動装置(30A)が、評価の少なくとも一部が行われた後に、前記少なくとも一つのリールを前記コンベヤ(15、315)からピックアップし、それをアンローディングゾーン(13)に移動させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1~12の何れか一項に記載の装置。
  14. 前記評価装置(14)が、少なくとも一つの距離測定装置(20,120)を備え、
    前記距離測定装置が、リールの他の部分に対する又はリールの外部の一つ以上の基準面に対するリールの一つ又は複数の部分の距離を測定するように適合され、前記少なくとも一つのピックアップ移動装置によって管理される移動経路に作用するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1~13の何れか一項に記載の装置。
  15. その上に前記ピックアップゾーン(112A)が画定されている、少なくとも一列に配置されたリールの少なくとも一つのマガジン(112)と、
    前記マガジン(112)の前記ピックアップゾーン(112A)から少なくとも一つのリールをピックアップし、それをアンロードゾーン(13)まで運ぶように構成された前記ピックアップ移動装置(30)と
    を備え、
    前記評価装置(14)が、前記マガジンの前記ピックアップゾーンに配置されたリールの平坦面の一部を測定するように方向付けられた少なくとも一つの距離測定装置(120)を備え、
    好ましくは、前記少なくとも一つの距離測定装置が、前記少なくとも一つのピックアップ移動装置の外部にある
    ことを特徴とする請求項1~14の何れか一項に記載の装置。
  16. 少なくとも一つの前記距離測定装置(120)が、前記ピックアップゾーン(112A)に配置された前記リールの一部、好ましくは、平坦面及び/又は側面に対する部分を測定するように方向付けられ、
    好ましくは、前記少なくとも一つの距離測定装置が、前記少なくとも一つのピックアップ移動装置(30)の外部にある
    ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
  17. 少なくとも一つの前記距離測定装置(120)が、前記ピックアップ移動装置(30)の外部に配置され、前記ピックアップゾーン(112A)から、前記ピックアップゾーン(112A)とは異なる前記アンローディングゾーン(13)までの前記少なくとも一つのリールの移動経路の特定のゾーンに向けられ、
    前記ピックアップ移動装置(30)による移動中に前記リールの一部の距離を測定するようにした
    ことを特徴とする請求項1~16の何れか一項に記載の装置。
  18. 前記少なくとも一つの距離測定装置(120)が、
    前記リールの一部、好ましくは側面又は平坦面の全部又は一部を走査するように適合されたレーザスキャナ(121)、又は、
    電子画像処理プログラムに関連付けされたビデオカメラ、又は、
    前記リールの一部に画像を投影するように適合され、前記リールの一部に投影された像を認識するように適合された電子プログラムに関連付けされたビデオカメラと組み合わせられた画像プロジェクタ
    を備え、
    前記リールの一つ又は複数の幾何学的パラメータを再構成するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1~17の何れか一項に記載の装置。
  19. 前記ピックアップ移動装置(30)が、少なくとも一つのリールのための把持支持装置(31)と関連付けられたマニピュレータを備えるロボット(32)、又はピックアップゾーン(12A)からコンベヤ(15)へリールを回転させるように適合された傾斜装置(332)を備えていることを特徴とする請求項1~18の何れか一項に記載の装置。
  20. 少なくとも一つのリールのための前記把持支持装置(31)に、保持されるリールの幾何学的パラメータの前記評価装置(14)の少なくとも一部が順に設けられている
    ことを特徴とする請求項19に記載の装置。
  21. 以下の特徴の一つ又は複数を備えている少なくとも一つのリールマガジン(12、112)を備え、前記特徴が、
    ・前記マガジンにおいて、前記リールが少なくとも一列に配置され、その上に前記ピックアップゾーン(12A、112A)が画定されていること、
    ・前記マガジン(12、112)が、リールをその延長に沿って、好ましくはピックアップゾーン(12A、112A)に向かって移動させるように構成され、好ましくは、リールが支持される移動ベルトによって形成されていること、
    ・前記マガジン(12、112)が、リールを受け取り、リールが停止した状態で、リールがピックアップ移動装置(30)によってピックアップされるのを待つように構成され、ピックアップゾーン(12A、112A)が、各リールについて、マガジン内で占める位置によって画定されていること、
    ・前記マガジン(12、112)が、リールを受けるための構造を有し、リールが、円筒状の側面を支持面上に載せた状態で、即ち、リールの軸線が水平又は水平に対して僅かに傾斜した状態で、即ち、垂直ではない状態で、マガジン内に静止した状態で支持されるようにされていること、及び
    ・前記マガジン(12、112)が、リールの軸線が垂直又はほぼ垂直に配置された状態でリールがマガジン内で支持されるように、リールを受け入れるための構造を有し、
    前記リールの少なくとも幾つかが、平坦面が支持面上に載せた状態で、マガジン内で支持されていること
    であることを特徴とする請求項1~20の何れか一項に記載の装置。
  22. 前記ピックアップゾーン(12A、112A)が、前記ピックアップゾーンにおいてピックアップされなければならない第一リールが、前記ピックアップ移動装置に面する表面と、隣接するリールの表面に面する反対側の表面とを有するように、リールを受け取るように構成されたリール受取構造を有する
    ことを特徴とする請求項1~21の何れか一項に記載の装置。
  23. 少なくとも一つのリールのための前記把持支持装置(31)が、前記少なくとも一つのリールのコアに挿入されるように構成されたハブ(34)と、ハブがリールのコアに挿入されたときにリールの軸線に対して横方向に沿って移動されるように適合された距離センサ(25)とを備えている
    ことを特徴とする請求項1~22の何れか一項に記載の装置。
  24. 少なくとも一つのリールのための前記把持支持装置(31)が、
    前記少なくとも一つのリールのコアに挿入されるように構成されたハブ(34)と、
    リールの平坦面に対して作用し、前記ハブ(34)から取り外す方向にリールを押すように適合されたプッシャヘッド(38A)を備えるプッシャ(38)と
    を有し、
    好ましくは、前記プッシャ(38)が、移動/取出し方向におけるプッシャヘッド(38A)の位置の基準システム、例えばエンコーダシステムと関連付けられ、
    前記移動/取出し方向に沿った前記ヘッド(38A)の位置、即ち、前記ハブ上の前記方向に沿ったリールの表面の位置を知ることができるようにした
    ことを特徴とする請求項1~23の何れか一項に記載の装置。
  25. 前記評価装置(14)が、リールの以下の幾何学的パラメータのうちの一つ以上を評価するように適合されている
    ことを特徴とする請求項1~24の何れか一項に記載の装置。
    リールの外径、リールの少なくとも一つの軸線方向幅、リールの真円度、前記ウェブ製品が巻かれているリールの内側コアの直径、リールの一つ又は両方の表面からのコアの突出、リールの2つの表面の平坦性の欠如、リールの表面から突出した製品のプライ、リールの表面に存在するウェブ製品の隆起、リールの外周の中心と一致しない厚紙コアの中心、リールの半径に応じたリールの厚さの変化、リールの視覚的欠陥
  26. 少なくとも一つのリールの前記評価ゾーンが、前記リールの前記移動経路に沿って設けられ、
    前記評価ゾーンにおいて、前記リールが停止され、
    前記評価ゾーンにおいて、少なくとも一つの距離測定装置(20、120)を支持するロボット(32)が、前記リールの少なくとも一つの前記幾何学的パラメータを評価するために、前記少なくとも一つの距離測定装置(20、120)を前記リールの周囲で移動させるように適合されている
    ことを特徴とする請求項1~25の何れか一項に記載の装置。
  27. 請求項1~26の何れか一項に記載のウェブ製品のリールの形状を制御する制御装置(10)を備えたウェブ製品のリール製造プラント(100)であって、
    ・同軸上に相互に隣接して配置された薄製品のリールの集合体を製造する第一部品(101)であって、隣接する二つのリールが相互に接触する各平坦面を有する第一部品(101)と、
    ・前記第一部分(101)で製造されたリールを包装するための第二部分(110)と
    を備え、
    ウェブ製品のリールの形状を制御する前記制御装置(10)が、前記第一部分と前記第二部分との間に配置されている
    ことを特徴とするウェブ製品のリール製造プラント。
  28. 前記第一部分から出る同軸で隣接するリールの集合体のシフトシステム(109)であって、前記同軸で隣接するリールの集合体を、前記第一部分(101)から前記ピックアップゾーン(12A、112A)にシフトさせるように構成されている前記シフトシステム(109)を備え、
    前記ピックアップゾーン(12A、112A)が、リールを把持するための方向に面するそれぞれの平坦面をリールが有するように、隣接するリールを受け入れるように構成されている
    ことを特徴とする請求項27に記載のプラント。
  29. 前記プラントの前記第二部分(110)が、
    前記制御装置(10)の下流に作動的に配置され、そこで前記リールが水平軸線又は垂直軸線に従って同軸に積重ねられる積重ねモジュール(16)と、
    好ましくは、包装フィルムを備えた、積み重ねられたリールの包装モジュール(17)と
    を備えていることを特徴とする請求項27又は28に記載のプラント。
  30. リールのラベリングモジュール(50)を備え、
    前記制御装置(10)から出る前記リールにラベリングが施され、その後、前記積重ねモジュール(16)に運ばれるようにした
    ことを特徴とする請求項27、28又は29に記載のプラント。
  31. 前記制御装置によって検出された一つ又は複数の幾何学的パラメータの許容範囲のデータベースを備えたプラントの電子制御センタ(60)を備え、
    少なくとも一つの幾何学的パラメータが各許容範囲外で検出された時に、
    ・前記少なくとも一つの幾何学的パラメータが許容範囲外で検出されたリールを、不適合リールを位置決めするゾーンに向かって移動させるか、又はそのリールを拒絶する処理、
    ・前記少なくとも一つの幾何学的パラメータが許容範囲外で検出されたリールに、不適合であることを示すラベルを付ける処理、及び
    ・前記許容範囲からのパラメータの偏差を引き起こす一つ又は複数の処理パラメータを修正する処理
    の一つ又は複数を実行するようにした
    ことを特徴とする請求項27~30の何れか一項に記載のプラント。
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