JP2024515816A - Adamts結合免疫グロブリンの投与の方法 - Google Patents

Adamts結合免疫グロブリンの投与の方法 Download PDF

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Abstract

変形性関節症(例えば、変形性膝関節症)の治療の方法及び投与方式が本明細書に開示される。方法及び投与方式は、治療有効量のADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含む。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、それぞれが参照によりあらゆる目的のために全体として本明細書に組み込まれる、2022年4月1日に出願された米国仮特許出願第63/362,372号明細書及び2021年4月30日に出願された米国仮特許出願第63/182,561号明細書に対する優先権を主張する。
配列表
本出願は、ASCII形式で電子的に提出され、参照により全体として本明細書に組み込まれる配列表を含む。2022年4月20日に作成された前記ASCIIの写しは、ファイル名がPAT059112-WO-PCT_SL.txtであり、サイズが約171,234バイトである。
本開示は、治療有効量のADAMTS阻害ポリペプチドを投与することにより、ADAMTS活性が関与する疾患又は障害を治療する方法を提供する。
世界で最も多くみられる関節障害である変形性関節症(OA)は、早期死亡のリスクの増加と関連付けられている、既知の解決法のない重篤な慢性進行性関節疾患である。有症状の膝及び股関節OAを発症する生涯リスクは、それぞれ45%及び25%であり、膝及び股関節関節形成術の90%超の原因となっている。世界的にOAに罹患している人々の数は、1990年~2019年に48%まで上昇し、膝OAの負担は、長寿及び肥満の蔓延の拡大と共にエスカレートし続けると予測されている。
Osteoarthritis Research Society International(OARSI)によれば、疾患は、分子レベルの異常(病的な関節組織代謝)として最初に現れ、解剖学的及び/又は生理学的異常が後続する(軟骨破壊、骨リモデリング、骨棘形成、関節炎症及び正常な関節機能の消失によって特徴付けられる)。臨床的に、OAは、活動制限、睡眠中断、疲労、抑鬱、不安並びに最終的に自立心の消失及び生活の質の低下に至り得る関節痛、腫脹及びこわばりと関連している。
診療ガイドラインによれば、OAの非外科的治療は、薬理学的及び非薬理学的治療法の両方を含む(患者教育、理学療法士への紹介、運動、減量、歩行補助器、膝装具及び履物など)。OAのためのすべての現在入手可能な薬物療法は、一時的に疼痛を低下させることによって症状低減を提供するが、OAの構造的な進行を遅延させることは示されていない。加えて、これらの療法の長期の使用は、転倒に関係する骨折、オピオイドを与えられている患者における物質依存及び/又は乱用、心血管リスク並びに非ステロイド性抗炎症薬を与えられているOA患者における上部消化管出血を含む重篤な副作用と関連している。
人工膝関節全置換術(TKR)は、対症薬物療法を十分に試みたが、失敗した場合に検討される。しかしながら、すべての患者が結果に満足しているわけではなく、すなわち関節置換術から恩恵を受けるわけではない。複数の関節が罹患しており、且つ併存症といった有病率が高いOAコホートにおける長期の成績調査において、人工関節置換術を受けた人々の半分でのみ、疼痛の改善及び身体障害の低下として定義される良好な手術成績を上げた。長寿が増加し、OA有病率が上昇する(若い年齢でさえ)につれて、数が増加する一方の関節置換術は、公衆衛生の負担の増大を生じさせる。
全体として、OAの負担は、考慮すべきであり、薬理学的及び外科的治療のコストの増大、生活及び家を疾患に合うようにしなければならない個人及び家族の出費の増加並びに労働生産性の損失による社会に対する影響を含む。構造的な増悪を阻害することによってOA疾患進行を遅らせるか又は止めて、症状を改善することができる疾患修飾性変形性関節症治療薬(DMOAD)に対するかなり大きい満たされていない必要性がある。薬剤として推定されるものが多く調査されてきたが、DMOADとして臨床使用のために承認された医薬品はない。
主にアグリカナーゼの作用によって引き起こされるアグリカンの大量の消失は、様々な関節疾患において検出されており、OAの特徴である。A Disintegrin and Metalloproteinase with Thrombospondin motifs 5(ADAMTS5、別名ADAMTS11、ADMP-2及びアグリカナーゼ-2)は、軟骨に存在する主なアグリカナーゼであり、種々の証拠は、ADAMTS5が、変形性関節症の発病に関与する最重要酵素であることを示す。例えば、ADAMTS5 KOマウスは、軟骨変性から守られる。ヒト軟骨外植片及び軟骨細胞において、ADAMTS5のノックダウンは、アグリカン分解を減らし、この酵素がヒト組織にも含まれ得ることを示唆した。ADAMTS5によって生成されるアグリカン断片は、OA患者の滑液及び血清でも検出される。そのため、ADAMTS5によるアグリカン断片生成の阻害は、疼痛を低下させるだけでなく、軟骨変性を止める可能性がある。
本開示は、ヒト対象に治療有効量のADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することにより、変形性関節症(例えば、変形性膝関節症)を治療する方法に関する。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、3つの相補性決定領域(CDR)を含む少なくとも1つの免疫グロブリン単一可変ドメイン(ISVD)を含み、相補性決定領域は、CDR1~CDR3であり、(i)CDR1は、配列番号21、35、20、22、25、33、28、24、23、26、27、29、30、31、32及び34からなる群から選択され;(ii)CDR2は、配列番号37、53、36、40、50、51、44、45、43、39、38、41、119、42、46、47、48、49及び52からなる群から選択され;及び(iii)CDR3は、配列番号55、118、71、54、58、68、69、62、63、61、57、56、59、60、64、65、66、67及び70からなる群から選択される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、3つのCDRを含む少なくとも1つのISVDを含み、CDRは、CDR1~CDR3であり、
CDR1は、配列番号21であり、CDR2は、配列番号37であり、及びCDR3は、配列番号55であるか;
CDR1は、配列番号35であり、CDR2は、配列番号53であり、及びCDR3は、配列番号118であるか;
CDR1は、配列番号35であり、CDR2は、配列番号53であり、及びCDR3は、配列番号71であるか;
CDR1は、配列番号20であり、CDR2は、配列番号36であり、及びCDR3は、配列番号54であるか;
CDR1は、配列番号22であり、CDR2は、配列番号36であり、及びCDR3は、配列番号54であるか;
CDR1は、配列番号25であり、CDR2は、配列番号40であり、及びCDR3は、配列番号58であるか;
CDR1は、配列番号33であり、CDR2は、配列番号50であり、及びCDR3は、配列番号68であるか;
CDR1は、配列番号33であり、CDR2は、配列番号51であり、及びCDR3は、配列番号69であるか;
CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号44であり、及びCDR3は、配列番号62であるか;
CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号45であり、及びCDR3は、配列番号63であるか;
CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号43であり、及びCDR3は、配列番号61であるか;
CDR1は、配列番号24であり、CDR2は、配列番号39であり、及びCDR3は、配列番号57であるか;
CDR1は、配列番号23であり、CDR2は、配列番号38であり、及びCDR3は、配列番号56であるか;
CDR1は、配列番号26であり、CDR2は、配列番号41であり、及びCDR3は、配列番号59であるか;
CDR1は、配列番号27であり、CDR2は、配列番号119であり、及びCDR3は、配列番号60であるか;
CDR1は、配列番号27であり、CDR2は、配列番号42であり、及びCDR3は、配列番号60であるか;
CDR1は、配列番号29であり、CDR2は、配列番号46であり、及びCDR3は、配列番号64であるか;
CDR1は、配列番号30であり、CDR2は、配列番号47であり、及びCDR3は、配列番号65であるか;
CDR1は、配列番号31であり、CDR2は、配列番号48であり、及びCDR3は、配列番号66であるか;
CDR1は、配列番号32であり、CDR2は、配列番号49であり、及びCDR3は、配列番号67であるか;又は
CDR1は、配列番号34であり、CDR2は、配列番号52であり、及びCDR3は、配列番号70である。
いくつかの実施形態において、CDR1は、配列番号21であり、CDR2は、配列番号37であり、及びCDR3は、配列番号55である。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、3つのCDRを含む少なくとも1つのISVDを含み、CDRは、CDR1~CDR3であり、CDR1は、配列番号である。いくつかの実施形態において、ISVDは、配列番号2、116、19、1、3、6、16、17、10、11、9、5、4、7、8、117、12、13、14、15、18及び配列番号129のアミノ酸1~124からなる群から選択される。いくつかの実施形態において、ISVDは、配列番号129のアミノ酸1~124である。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、2つ以上のISVDを含み、a)少なくとも第1のISVDは、ADAMTS5の第1の抗原決定基、エピトープ、一部、ドメイン、サブユニット又はコンフォメーションに特異的に結合し;b)少なくとも第2のISVDは、血清アルブミンの第2の抗原決定基、エピトープ、一部、ドメイン、サブユニット又はコンフォメーションに特異的に結合する。いくつかの実施形態において、第1のISVDは、配列番号2、116、19、1、3、6、16、17、10、11、9、5、4、7、8、117、12、13、14、15、18及び配列番号129のアミノ酸1~124からなる群から選択される。いくつかの実施形態において、血清アルブミンに特異的に結合する第2のISVDは、配列番号131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142、143、144又は145からなる群から選択される。いくつかの実施形態において、第1のISVDは、配列番号129のアミノ酸1~124であり、及び第2のISVDは、配列番号138である。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、配列番号129(クローン577 2F3so-Alb)、配列番号130(クローン579 2F3so-093-Alb)、配列番号120(クローン4 2A12-Alb)、配列番号121(クローン5 2D7-Alb)、配列番号122(クローン6 2F3-Alb)、配列番号123(クローン69 049-Alb)、配列番号124(クローン70 9D3-Alb)、配列番号125(クローン71 3B2-Alb)、配列番号126(クローン129 2F3-093-Alb)、配列番号127(クローン130 049-093-Alb)及び配列番号128(クローン131 9D3-093-Alb)からなる群から選択される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、配列番号129(クローン577 2F3so-Alb)である。
いくつかの実施形態において、本開示は、変形性関節症を治療する方法であって、ヒト対象に少なくとも1つの用量の75~300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、変形性膝関節症である。いくつかの実施形態において、用量は、75mg、150mg又は300mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、月1回投与される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、ARGS断片の形成を減少させる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、KOOSスコア及び/又はWOMACスコアによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節における疼痛を減少させる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、MRIにおける自動セグメンテーションによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節の構造を維持する。
いくつかの実施形態において、本開示は、変形性関節症の治療におけるADAMTS5阻害ポリペプチドの使用を提供する。いくつかの実施形態において、治療は、ヒト対象に少なくとも1つの用量の75~300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することを含む。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、変形性膝関節症である。いくつかの実施形態において、用量は、75mg、150mg又は300mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、月1回投与される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、ARGS断片の形成を減少させる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、KOOSスコア及び/又はWOMACスコアによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節における疼痛を減少させる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、MRIにおける自動セグメンテーションによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節の構造を維持する。
いくつかの実施形態において、本開示は、変形性関節症の治療における使用のためのADAMTS5阻害ポリペプチドを提供し、例えば、治療は、ヒト対象に少なくとも1つの用量の75~300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することを含む。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、変形性膝関節症である。いくつかの実施形態において、用量は、75mg、150mg又は300mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、月1回投与される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、ARGS断片の形成を減少させる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、KOOSスコア及び/又はWOMACスコアによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節における疼痛を減少させる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、MRIにおける自動セグメンテーションによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節の構造を維持する。
いくつかの実施形態において、本開示は、変形性関節症の治療のための医薬の製造における使用のためのADAMTS5阻害ポリペプチドを提供する。いくつかの実施形態において、使用は、ヒト対象に少なくとも1つの用量の75~300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することを含む。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、変形性膝関節症である。いくつかの実施形態において、用量は、75mg、150mg又は300mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、月1回投与される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、ARGS断片の形成を減少させる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、KOOSスコア及び/又はWOMACスコアによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節における疼痛を減少させる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、MRIにおける自動セグメンテーションによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節の構造を維持する。
いくつかの実施形態において、本開示は、変形性関節症の治療における使用のためのADAMTS5阻害ポリペプチドを含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態において、治療は、ヒト対象に少なくとも1つの用量の75~300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することを含む。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、変形性膝関節症である。いくつかの実施形態において、用量は、75mg、150mg又は300mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、月1回投与される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、ARGS断片の形成を減少させる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、KOOSスコア及び/又はWOMACスコアによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節における疼痛を減少させる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、MRIにおける自動セグメンテーションによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節の構造を維持する。
単回投与用量漸増試験の対象の内訳を示す。 反復漸増投与試験の対象の内訳を示す。 X軸を120時間(5日間)に調整した線形目盛り及び片対数目盛りの単回投与後の化合物1の血清濃度(算術平均±SD)を示す。 X軸を1776時間(74日間)に調整した線形目盛り及び片対数目盛りの単回投与後の化合物1の血清濃度(算術平均±SD)を示す。 線形目盛り及び片対数目盛りのすべての投与量並びにレジメン(毎週及び1週おき)の化合物1の血清濃度-時間プロファイルを示す(1日目)。 線形目盛り及び片対数目盛りのすべての投与量並びにレジメン(毎週及び1週おき)の化合物1の血清濃度-時間プロファイルを示す(すべての試験日)。 健康な男性の参加者における化合物1の単回投与後の血清ARGSにおけるベースラインからの変化率を示す。ARGS=アグリカン破壊ネオエピトープ。 ARGSにおける減少率として測定される健康な男性の参加者における化合物1の最大阻害効果を示す。ARGS=アグリカン破壊ネオエピトープ。IQR=四分位範囲。Emin=最大阻害効果(Imax);箱の下端及び上端は、それぞれ25及び75パーセンタイルを示し;箱の中の実線は、中央値を示し;ひし形は、平均値を示す。黒丸は、値の範囲がIQRの外にあるが、1.5*IQR内にあることを示す。 線形目盛りのすべての投与量についてのベースラインからの変化率の中央値(Q1~Q3)(%)対時間プロファイルを示す。ARGS=アグリカン破壊ネオエピトープ。Q1S=毎週;Q2S=1週おき。
ADAMTS酵素の活性が関与する個体における疾患又は障害を治療及び/又は予防する方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、ADAMTS酵素は、ADAMTS5である。方法は、疾患又は障害の症状を治療する又は予防するのに有効な量で対象にADAMTSの活性を阻害するポリペプチドを投与することを含む。ADAMTS阻害ポリペプチドにより治療され得る疾患又は障害の例は、関節症及び骨軟骨異栄養症、関節炎疾患(変形性関節症、関節リウマチ、痛風性関節炎、乾癬性関節炎など)、外傷性断裂又は剥離、軟骨形成不全症、肋軟骨炎、脊椎骨端骨幹端異形成症、椎間板ヘルニア、腰椎椎間板変性疾患、変性関節疾患、再発性多発性軟骨炎、離断性骨軟骨炎並びにアグリカン症を含む。いくつかの実施形態において、疾患又は障害は、関節炎疾患である。いくつかの実施形態において、疾患又は障害は、変形性関節症である。
ADAMTS5阻害ポリペプチドは、国際公開第2018/220234号パンフレット(WO’234)において以前に記載されており、この内容は、参照により完全に組み込まれる。WO’234公報は、ADAMTS5関連疾患又は障害のための有力な治療としてADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を想定しているが、投与計画又は投薬量についてのいかなる明確な指示も提供しない。その代わりに、WO’234は、有力な投薬について広範囲に提示しながらも、特定の投与計画の選択を臨床医に任せている。従って、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与のための治療有効投薬量及び投与計画を確立する必要が残っている。本発明者らは、ここで、本明細書に記載される用量及び投与計画によりその必要を満たしている。
定義
用語「対象」は、本開示の方法に従う治療が提供される動物、ヒト又は非ヒトを指す。動物医療及び非動物医療での適用が、想定される。用語は、哺乳動物、例えばヒト、他の霊長目の動物、ブタ、マウス及びラットなどのげっ歯動物、ウサギ、モルモット、ハムスター、雌ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、ヒツジ並びにヤギを含むが、これらに限定されない。典型的な対象は、ヒト、家畜並びにネコ及びイヌなどのペットを含む。
用語「治療」、「治療すること」又は「治療する」は、1つ又は複数の治療剤の投与に起因する、望ましくない生理学的な変化若しくは障害(例えば、関節炎疾患(例えば、OA)などのADAMTS5に関係する障害)の進行、重症度及び/若しくは期間の低下若しくは回復のための又は障害の1つ若しくは複数の症状(例えば、1つ若しくは複数の識別可能な症状)の回復のための治療手段として本明細書で定義される。いくつかの実施形態において、用語「治療」、「治療すること」又は「治療する」は、身体的に、例えば、識別可能な症状の低下若しくは安定化による、生理学的に、例えば、理学的パラメータの低下若しくは安定化による又はその両方による、OAなどの障害の進行の低下又は安定化を指す。本開示の目的のために、有益な又は望ましい臨床結果は、検出可能であるか検出不可能であるかにかかわらず、症状の緩和、疾患の程度の縮小、疾患の状態の安定化(すなわち悪化していない)、疾患進行の遅延又は遅れ、疾患状態の回復又は一時的軽減及び逆転(部分的であるか全体であるかにかかわらず)を含むが、これらに限定されない。
対象は、このような対象が生物学的に、医学的に又は生活の質においてこのような治療から恩恵を受ける場合、治療「を必要とする」。
用語「薬学的に許容される」は、有効成分の生物学的活性の有効性を妨げない無毒性の材料を意味する。
主題の化合物の「投与」又は「投与すること」という用語は、薬、薬の修飾誘導体又はプロドラッグを、治療を必要とする対象に提供することを意味する。
本明細書で使用される用語「投与計画」は、一定期間にわたる薬の投与パターンを詳細に示す治療計画を指す。投与計画は、疾患の治療において用いられる薬の量並びにその投与の数及び頻度を定める。
用語「用量」は、一度に投与される薬の指定される量を指す。本明細書で使用されるように、用量は、治療効果を誘起する薬の量である。
用語「治療有効量」は、対象において望ましい生物学的又は医学的応答を誘起する、例えば、少なくとも部分的に症状を回復させる、状態を緩和する、進行を遅らせる若しくは遅延させる又は障害若しくは疾患を逆転させる薬の量を指す。
用語「ADAMTS5阻害ポリペプチド」は、プロテアーゼ活性などのADAMTS5の活性を阻害するポリペプチドを指す。例えば、プロテアーゼ活性は、アグリカン、バーシカン、ブレビカン、ニューロカン、デコリン及び/又はバイグリカンの切断であり得る。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、ADAMTS5のアグリカナーゼ活性に拮抗する。
用語ARGS、ARGS断片及びARGSネオエピトープは、アグリカン破壊ネオエピトープを指す。いくつかの実施形態において、ARGS断片又はネオエピトープは、配列アラニン-アルギニン-グリシン-セリン(配列番号175)を含み得る。
2つ以上のアミノ酸配列を比較する目的のために、第1のアミノ酸配列と第2のアミノ酸配列との間の「配列同一性」のパーセンテージ(本明細書では「アミノ酸同一性」とも称される)は、[第2のアミノ酸配列における対応する位置にあるアミノ酸残基と同一である第1のアミノ酸配列におけるアミノ酸残基の数]を[第1のアミノ酸配列におけるアミノ酸残基の総数]で割り、且つ[100%]を掛けることによって計算され得、第1のアミノ酸配列と比較した、第2のアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のそれぞれの欠失、挿入、置換又は追加は、本明細書で定義されるように、単一のアミノ酸残基(位置)の違い、すなわち「アミノ酸の違い」とみなされる。代わりに、2つのアミノ酸配列間の配列同一性の度合いは、アミノ酸配列の配列同一性の度合いを決定するための任意の既知のコンピュータアルゴリズムを使用して、計算され得る。
2つのアミノ酸配列を比較する場合、用語「アミノ酸の違い」は、第2の配列と比較した、第1の配列の位置の単一のアミノ酸残基の挿入、欠失又は置換を指し;2つのアミノ酸配列は、1、2つ又はそれを超えるこのようなアミノ酸の違いを含有することができることが理解される。アミノ酸の違いは、ADAMTS阻害ポリペプチドの特性を改善する又は少なくとも、望ましい特性をそれほど損なわない任意の1、2、3、4又は最大5つの置換、欠失又は挿入又はその任意の組み合わせとすることができる。
配列は、WIPO standard ST.25に従い、本明細書の本文において及び別の配列表において開示される。特定の番号により指定される配列番号は、本明細書の本文において及び別の配列表において同じでなければならない。例として、配列番号1は、本明細書の本文及び別の配列表の両方において、同じ配列を定めなければならない。本明細書の本文と別の配列表における配列定義との間に相違がある場合(例えば、本明細書の本文における配列番号1が別の配列表における配列番号2に間違って対応している場合)、特に特定の実施形態の本出願における特定の配列に対する参照は、別の配列表ではなく、本出願の本文における配列に対する参照として理解されるべきである。言い換えれば、本明細書の本文における配列定義/名称と別の配列表との間の相違は、別の配列表を、本明細書、実施例、図面及び請求項を含む本出願の本文において開示される配列及び名称に修正することによって解決されるべきである。
ADAMTS5結合ポリペプチド
本開示は、ADAMTS5に結合する少なくとも1つの免疫グロブリン単一可変ドメイン(ISVD)を含むポリペプチドの投与に関し、ADAMTS5に結合するISVDは、ADAMTS4、MMP1又はMMP14に結合しない。いくつかの実施形態において、ポリペプチドは、ホモサピエンス(Homo sapiens)(配列番号149)、ハツカネズミ(Mus musculus)(配列番号153)、テンジクネズミ(Cavia porcellus)(配列番号152)、ウシ(Bos taurus)(配列番号150)、アカゲザル(Macaca mulatta)(配列番号154)及び/又はドブネズミ(Rattus norvegicus)(配列番号151)由来のADAMTS5に特異的に結合する。いくつかの実施形態において、ADTAMS5結合ポリペプチドは、ホモサピエンス(Homo sapiens)ADAMTS5(配列番号149)に結合する(表1を参照されたい)。いくつかの実施形態において、本開示は、ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与に関する。
Figure 2024515816000001
Figure 2024515816000002
Figure 2024515816000003
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、(一般)構造を有するアミノ酸配列である少なくとも1つのISVDを含む。
FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4
FR1~FR4は、それぞれフレームワーク領域1~4を指し、CDR1~CDR3は、それぞれ相補性決定領域1~3を指す。この実施形態において、少なくとも1つのISVDは、配列番号2、116、19、1、3、6、16、17、10、11、9、5、4、7、117、8、12、13、14、15、18又は配列番号129のアミノ酸1~124のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%、少なくとも90%又は少なくとも95%のアミノ酸同一性を有し(表2を参照されたい)、アミノ酸同一性の度合いを決定する目的のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は、無視される。この点において、配列番号2、116、19、1、3、6、16、17、10、11、9、5、4、7、117、8、12、13、14、15、18及び配列番号129のアミノ酸1~124の免疫グロブリン単一可変ドメインのフレームワーク1配列(配列番号72~84)、フレームワーク2配列(配列番号85~94)、フレームワーク3配列(配列番号95~113)及びフレームワーク4配列(配列番号114~115)をリストする表3も参照されたい。
Figure 2024515816000004
Figure 2024515816000005
Figure 2024515816000006
Figure 2024515816000007
Figure 2024515816000008
Figure 2024515816000009
Figure 2024515816000010
Figure 2024515816000011
Figure 2024515816000012
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、4つのフレームワーク領域(それぞれFR1~FR4)及び3つの相補性決定領域(それぞれCDR1~CDR3)を含み、(i)CDR1は、配列番号21、35、20、22、25、33、28、24、23、26、27、29、30、31、32及び34;並びに配列番号21、35、20、22、25、33、33、28、24、23、26、27、29、30、31、32及び34と1、2又は3つのアミノ酸の違いを有するアミノ酸配列からなる群から選択され;(ii)CDR2は、配列番号37、53、36、40、50、51、44、45、43、39、38、41、119、42、46、47、48、49及び52;並びに配列番号37、53、36、40、50、51、44、45、43、39、38、41、119、42、46、47、48、49及び52と1、2又は3つのアミノ酸の違いを有するアミノ酸配列からなる群から選択され;及び(iii)CDR3は、配列番号55、118、71、54、58、68、69、62、63、61、57、56、59、60、64、65、66、67及び70;並びに配列番号55、118、71、54、58、68、69、62、63、61、57、56、59、60、64、65、66、67及び70と1、2、3又は4つのアミノ酸の違いを有するアミノ酸配列からなる群から選択される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、4つのフレームワーク領域(それぞれFR1~FR4)及び3つの相補性決定領域(それぞれCDR1~CDR3)から本質的になり、(i)CDR1は、配列番号21、35、20、22、25、33、28、24、23、26、27、29、30、31、32及び34;並びに配列番号21、35、20、22、25、33、33、28、24、23、26、27、29、30、31、32及び34と1、2又は3つのアミノ酸の違いを有するアミノ酸配列からなる群から選択され;(ii)CDR2は、配列番号37、53、36、40、50、51、44、45、43、39、38、41、119、42、46、47、48、49及び52;並びに配列番号37、53、36、40、50、51、44、45、43、39、38、41、119、42、46、47、48、49及び52と1、2又は3つのアミノ酸の違いを有するアミノ酸配列からなる群から選択され;及び(iii)CDR3は、配列番号55、118、71、54、58、68、69、62、63、61、57、56、59、60、64、65、66、67及び70;並びに配列番号55、118、71、54、58、68、69、62、63、61、57、56、59、60、64、65、66、67及び70と1、2、3又は4つのアミノ酸の違いを有するアミノ酸配列からなる群から選択される。例示的なフレームワーク配列は、表3において開示され、本明細書に記載されるISVDにおいて使用することができる。いくつかの実施形態において、表3において示されるCDRは、同じISVD構築物のそれぞれのフレームワーク領域と適合する。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、ISVDの群から選択されるISVDを含み、CDR1は、配列番号21、35、20、22、25、33、28、24、23、26、27、29、30、31、32及び34からなる群から選択され;CDR2は、配列番号37、53、36、40、50、51、44、45、43、39、38、41、119、42、46、47、48、49及び52からなる群から選択され;及びCDR3は、配列番号55、118、71、54、58、68、69、62、63、61、57、56、59、60、64、65、66、67及び70からなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、ISVDの群から選択されるISVDを含み、
CDR1は、配列番号21であり、CDR2は、配列番号37であり、及びCDR3は、配列番号55であり;
CDR1は、配列番号35であり、CDR2は、配列番号53であり、及びCDR3は、配列番号118であり;
CDR1は、配列番号35であり、CDR2は、配列番号53であり、及びCDR3は、配列番号71であり;
CDR1は、配列番号20であり、CDR2は、配列番号36であり、及びCDR3は、配列番号54であり;
CDR1は、配列番号22であり、CDR2は、配列番号36であり、及びCDR3は、配列番号54であり;
CDR1は、配列番号25であり、CDR2は、配列番号40であり、及びCDR3は、配列番号58であり;
CDR1は、配列番号33であり、CDR2は、配列番号50であり、及びCDR3は、配列番号68であり;
CDR1は、配列番号33であり、CDR2は、配列番号51であり、及びCDR3は、配列番号69であり;
CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号44であり、及びCDR3は、配列番号62であり;
CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号45であり、及びCDR3は、配列番号63であり;
CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号43であり、及びCDR3は、配列番号61であり;
CDR1は、配列番号24であり、CDR2は、配列番号39であり、及びCDR3は、配列番号57であり;
CDR1は、配列番号23であり、CDR2は、配列番号38であり、及びCDR3は、配列番号56であり;
CDR1は、配列番号26であり、CDR2は、配列番号41であり、及びCDR3は、配列番号59であり;
CDR1は、配列番号27であり、CDR2は、配列番号119であり、及びCDR3は、配列番号60であり;
CDR1は、配列番号27であり、CDR2は、配列番号42であり、及びCDR3は、配列番号60であり;
CDR1は、配列番号29であり、CDR2は、配列番号46であり、及びCDR3は、配列番号64であり;
CDR1は、配列番号30であり、CDR2は、配列番号47であり、及びCDR3は、配列番号65であり;
CDR1は、配列番号31であり、CDR2は、配列番号48であり、及びCDR3は、配列番号66であり;
CDR1は、配列番号32であり、CDR2は、配列番号49であり、及びCDR3は、配列番号67であり;及び
CDR1は、配列番号34であり、CDR2は、配列番号52であり、及びCDR3は、配列番号70である。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、ISVDを含み、CDR1は、配列番号21であり、CDR2は、配列番号37であり、及びCDR3は、配列番号55である。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、配列番号2、116、19、1、3、6、16、17、10、11、9、5、4、7、8、117、12、13、14、15、18及び配列番号129のアミノ酸1~124からなる群から選択されるISVDを含む。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、ADAMTS5に特異的に結合する2つ以上のISVDを含み、(a)少なくとも第1のISVDは、ADAMTS5の第1の抗原決定基、エピトープ、一部、ドメイン、サブユニット又はコンフォメーションに特異的に結合し;(b)少なくとも第2のISVDは、それぞれ第1の抗原決定基、エピトープ、一部、ドメイン、サブユニット又はコンフォメーションと異なるADAMTS5の第2の抗原決定基、エピトープ、一部、ドメイン、サブユニット又はコンフォメーションに特異的に結合する。いくつかの実施形態において、ADAMTS5に特異的に結合する第1のISVDは、配列番号2、1、3、6、16、17、10、11、9、5、4、7、8、117、12、13、14、15、18及び配列番号129のアミノ酸1~124からなる群から選択される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5に特異的に結合する第2のISVDは、配列番号118又は19である。いくつかの実施形態において、ADAMTS5に特異的に結合する2つ以上のISVDを含むADAMTS5阻害ポリペプチドは、配列番号126(クローン129 2F3-093-Alb)、配列番号127(クローン130 049-093-Alb)及び配列番号128(クローン131 9D3-093-Alb)からなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、上記に記載されるようにADAMTS5に特異的に結合する少なくとも1つのISVD及びヒト血清アルブミンなどの血清アルブミンに結合する少なくとも1つのISVDを含む。いくつかの実施形態において、血清アルブミンに結合するISVDは、4つのフレームワーク領域(それぞれFR1~FR4)及び3つの相補性決定領域(それぞれCDR1~CDR3)を含み又はそれから本質的になり、CDR1は、SFGMS(配列番号146)であり、CDR2は、SISGSGSDTLYADSVKG(配列番号147)であり、及びCDR3は、GGSLSR(配列番号148)である。いくつかの実施形態において、ヒト血清アルブミンに結合するISVDは、Alb8(配列番号131)、Alb23(配列番号132)、Alb129(配列番号133)、Alb132(配列番号134)、Alb11(配列番号135)、Alb11(S112K)-A(配列番号136)、Alb82(配列番号137)、Alb82-A(配列番号138)、Alb82-AA(配列番号139)、Alb82-AAA(配列番号140)、Alb82-G(配列番号141)、Alb82-GG(配列番号142)、Alb82-GGG(配列番号143)、Alb92(配列番号144)又はAlb223(配列番号145)からなる群から選択される(表4を参照されたい)。
Figure 2024515816000013
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、ADAMTS5に結合する少なくとも1つのISVD及び血清アルブミンに結合するISVDを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ADAMTS5に結合するISVD及び血清アルブミンに結合するISVDは、配列番号129(クローン577 2F3*-Alb)、配列番号130(クローン579 2F3*-093-Alb)、配列番号120(クローン4 2A12-Alb)、配列番号121(クローン5 2D7-Alb)、配列番号122(クローン6 2F3-Alb)、配列番号123(クローン69 049-Alb)、配列番号124(クローン70 9D3-Alb)、配列番号125(クローン71 3B2-Alb)、配列番号126(クローン129 2F3-093-Alb)、配列番号127(クローン130 049-093-Alb)及び配列番号128(クローン131 9D3-093-Alb)からなる群から選択される(表2を参照されたい)。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、互いに直接連結される又はリンカーを介して連結される少なくとも2つのISVDを含む。少なくとも2つのISVDがリンカーを介して連結される実施形態において、リンカーは、配列番号158~174(すなわち配列番号158、159、160、161、162、163、164、165、166、167、168、169、170、171、172、173及び174)からなる群から任意選択で選択され得る。いくつかの実施形態において、リンカーは、配列番号169の配列を含む(表5を参照されたい)。
Figure 2024515816000014
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、配列番号1~19(すなわち配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18及び19)、116~117又は120~130(すなわち配列番号120、121、122、123、124、125、126、127、128、129及び130)のいずれかと少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%又は100%の配列同一性を有する。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、少なくとも2つのISVDを含み、少なくとも2つのISVDは、同じ又は異なるものとすることができるが、少なくとも1つのISVDは、ADAMTS5に向けられる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、少なくとも2つのISVDから本質的になり、少なくとも2つのISVDは、同じ又は異なるものとすることができるが、少なくとも1つのISVDは、ADAMTS5に向けられる。いくつかの実施形態において、ADAMTS5に結合するISVDは、配列番号2、116、19、1、3、6、16、17、10、11、9、5、4、7、117、8、12、13、14、15、18及び配列番号129のアミノ酸1~124からなる群から選択される。例示的な二価の二重特異性ADAMTS5阻害ポリペプチドは、表2において示される(配列番号120~130、すなわち配列番号120、121、122、123、124、125、126、127、128、129及び130)。いくつかの実施形態において、二価の二重特異性ADAMTS5ポリペプチドは、配列番号129及び130を含む。
治療の方法
本開示は、少なくとも部分的にADAMTS5活性に起因する疾患又は障害の治療の方法を提供する。方法は、有効量(例えば、治療有効量)のADAMTS5阻害ポリペプチドのそれを必要とする対象への投与を含む。いくつかの実施形態において、対象は、ヒト対象である。ADAMTS5阻害ポリペプチドにより治療され得る疾患又は障害の例は、関節症及び骨軟骨異栄養症、関節炎疾患(変形性関節症、関節リウマチ、痛風性関節炎、乾癬性関節炎など)、外傷性断裂又は剥離、軟骨形成不全症、肋軟骨炎、脊椎骨端骨幹端異形成症、椎間板ヘルニア、腰椎椎間板変性疾患、変性関節疾患、再発性多発性軟骨炎、離断性骨軟骨炎並びにアグリカン症を含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、疾患又は障害は、関節炎疾患である。いくつかの実施形態において、疾患又は障害は、変形性関節症である。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、膝、手、股又は脊椎変形性関節症である。
疾患又は障害が変形性関節症である実施形態において、本明細書に記載される投与計画の1つに従うADAMTS5阻害化合物による治療は、プラセボによる治療と比較して、変形性関節症の進行を遅らせる又は止めること及び変形性関節症と関連する症状を低下させる又は消失させることが予想される。非限定的な一実施例において、治療は、Knee Injury and Osteoarthritis Outcome Score (KOOS)又はWestern Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC)スコアによって測定されるように疼痛を低下させ得る。いくつかの実施形態において、治療は、変形性関節症と関連するこわばりを低下させ得る。いくつかの実施形態において、治療は、MRIにおける自動セグメンテーションによって決定される軟骨体積に基づく関節構造の実質的な維持をもたらし得る。いくつかの実施形態において、ここに記載される投与計画の1つに従う治療は、罹患している関節における機能を改善又は維持し得る(例えば、さらなる減少を予防し得る)。いくつかの実施形態において、ここに記載される投与計画の1つに従う治療は、変形性関節症に罹患している関節の残存を延長し得、且つ/又は対象の生活の質を増加させ得る。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される投与方式に従う治療は、関節置換手術の必要を予防するか又は遅延させ得る。下記に記載される投与計画に従う治療は、ヒト対象が治療上の利益をもはや受けることはないという時間まで続けられ得る。
いくつかの実施形態において、記載される投与計画に従う治療は、ARGS断片の形成における減少をもたらす。ARGS断片は、アグリカンのADAMTS5によって誘発される切断を通して産生されるアグリカン破壊ネオエピトープである。ARGS断片の例示的な配列は、配列番号175として提供される。アグリカン断片は、軟骨基質中に保持され、続いてマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)によって切断され、32アミノ酸断片を放出する。この32アミノ酸断片は、変形性関節症患者からの滑液において確認されており、Toll様受容体-2(TLR-2)を活性化することが示された。TLR-2の活性化は、変形性関節症に罹患した関節における炎症及び疼痛を増悪することが示された。結果的に、ARGS断片の抑制は、変形性関節症に罹患した関節、例えば膝関節における炎症及び疼痛の減少をもたらすことが予想されるであろう。
ADAMTS5阻害ポリペプチドは、任意の既知の投与方法に従って投与され得る。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、皮下に投与される。他の可能性がある投与のルートは、例えば皮内、筋肉内、静脈内及び関節内を含む。ADAMTS5阻害ポリペプチドは、プレフィルドシリンジ、バイアル及びシリンジ、注射ペン、自動注入装置、i.v.点滴及びバッグ、ポンプ、パッチポンプなどを含むが、これらに限定されない、患者に治療薬を投与するための任意の既知の手段に従っても投与され得る。このような用品により、患者が薬を自己投与し得る(すなわち自らのために薬を投与する)か、又は医師が薬を投与し得る。
用量及び投与計画
本開示の方法は、いくつかの実施形態において、投与計画に従ってADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することを含み得る。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドについての投与計画は、1回又は複数回、対象にADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することによって開始することができる。いくつかの実施形態において、初回用量の投与後、対象は、次いで、1つ又は複数の追加の治療有効用量のADAMTS5阻害ポリペプチドを投与され得る。以降の治療有効用量は、例えば毎週の投与スケジュールに従って又は2週間ごとに1回(隔週)、3週間ごとに1回、4週間ごとに1回、6週間ごとに1回、2か月ごとに1回(隔月)、10週間ごとに1回、3か月ごとに1回、14週間ごとに1回、4か月ごとに1回、18週間ごとに1回、5か月ごとに1回、22週間ごとに1回、6か月ごとに1回、7か月ごとに1回、8か月ごとに1回、9か月ごとに1回、10か月ごとに1回、11か月ごとに1回若しくは12か月ごとに1回、投与することができる。いくつかの実施形態では、以降の用量は、毎月投与される。ADAMTS5阻害ポリペプチドの治療有効量は、各投与において同じであり得る又は投与毎に変動し得る。
いくつかの実施形態において、投与計画は、1週間に1回のヒト対象への300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含む。いくつかの実施形態において、投与計画は、隔週(すなわち2週間ごとに1回)のヒト対象への300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含む。いくつかの実施形態において、投与計画は、1か月に1回のヒト対象への300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含む。いくつかの実施形態において、投与計画は、隔月(すなわち2か月ごとに1回)のヒト対象への300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含み得る。いくつかの実施形態において、投与計画は、3か月ごとに1回のヒト対象への300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含み得る。
いくつかの実施形態において、投与計画は、毎週(すなわち7日ごとに約1回)のヒト対象への150mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含む。いくつかの実施形態において、投与計画は、隔週(2週間ごとに1回)のヒト対象への150mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含む。いくつかの実施形態において、投与計画は、1か月に1回のヒト対象への150mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含む。いくつかの実施形態において、投与計画は、隔月(2か月ごとに1回)のヒト対象への150mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含み得る。いくつかの実施形態において、投与計画は、3か月ごとに1回のヒト対象への150mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含み得る。
いくつかの実施形態において、投与計画は、毎週のヒト対象への75mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含む。いくつかの実施形態において、投与計画は、隔週(すなわち2週間ごとに1回)のヒト対象への75mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含む。いくつかの実施形態において、投与計画は、1か月に1回のヒト対象への75mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含む。いくつかの実施形態において、投与計画は、隔月(すなわち2か月ごとに1回)のヒト対象への75mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含み得る。いくつかの実施形態において、投与計画は、3か月ごとに1回のヒト対象への75mgのADAMTS5阻害ポリペプチドの投与を含み得る。
代わりに、いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチド投与計画は、「導入療法」及び「維持療法」を含む。「導入療法」は、1回又は数回、対象に投与される初回治療有効用量のADAMTS5阻害ポリペプチドを含む1つ又は複数の導入用量を含み得る。「導入療法」が1つ又は複数の用量を含む実施形態において、用量は、一般に、週1回、2週間ごとに1回(隔週)、3週間ごとに1回又は1か月に1回、投与される。いくつかの実施形態において、「導入療法」中に投与される用量(複数可)は、「維持療法」において投与される用量(複数可)よりも高い。いくつかの実施形態において、「導入療法」において投与される用量(複数可)は、「維持療法」中に投与されるものと同じであり、違いは、「導入療法」の用量がより高い頻度で投与されるということである。
「導入療法」の完了後、以降の用量(複数可)は、「維持療法」に従って投与され、治療有効用量は、2週間ごとに1回(隔週)、月1回、6週間ごとに1回、2か月ごとに1回(隔月)、10週間ごとに1回、3か月ごとに1回、14週間ごとに1回、4か月ごとに1回、18週間ごとに1回、5か月ごとに1回、22週間ごとに1回、6か月ごとに1回、7か月ごとに1回、8か月ごとに1回、9か月ごとに1回、10か月ごとに1回、11か月ごとに1回又は12か月ごとに1回、投与される。「維持療法」を含むいくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの治療有効用量は、「導入療法」中に投与される治療有効用量よりも低い。いくつかの実施形態において、「維持療法」において投与される用量(複数可)は、「導入療法」中に投与されるものと同じであり、違いは、「維持療法」の用量がより低い頻度で投与されるということである。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、2、4、6、8、10又は12週間にわたって週1回、300mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回300mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、2、4、6、8、10又は12週間にわたって週1回、300mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回150mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、4、6、8、10又は12週間にわたって2週間ごとに1回(隔週)、300mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回300mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、4、6、8、10又は12週間にわたって2週間ごとに1回(隔週)、300mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回150mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、1、2、3、4、5又は6か月にわたって月1回、300mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回150mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、1、2、3、4、5又は6か月にわたって月1回、300mgの用量で投与され、以降、維持療法中、2か月ごとに1回(隔月)、300mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、1、2、3、4、5又は6か月にわたって月1回、300mgの用量で投与され、以降、維持療法中、2か月ごとに1回(隔月)、150mgで投薬される。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、2、4、6、8、10又は12週間にわたって週1回、150mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回150mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、2、4、6、8、10又は12週間にわたって週1回、150mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回75mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、4、6、8、10又は12週間にわたって2週間ごとに1回(隔週)、150mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回150mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、4、6、8、10又は12週間にわたって2週間ごとに1回(隔週)、150mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回75mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、1、2、3、4、5又は6か月にわたって月1回、150mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回75mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、1、2、3、4、5又は6か月にわたって月1回、150mgの用量で投与され、以降、維持療法中、2か月ごとに1回(隔月)、150mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、1、2、3、4、5又は6か月にわたって月1回、150mgの用量で投与され、以降、維持療法中、2か月ごとに1回(隔月)、75mgで投薬される。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、2、4、6、8、10又は12週間にわたって週1回、75mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回75mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、4、6、8、10又は12週間にわたって2週間ごとに1回(隔週)、75mgの用量で投与され、以降、維持療法中、月1回75mgで投薬される。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、導入療法中、1、2、3、4、5又は6か月にわたって月1回、75mgの用量で投与され、以降、維持療法中、2か月ごとに1回(隔月)、75mgで投薬される。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドのための投与計画は、1つ又は複数の投与サイクルを含む。本明細書で使用される用語「投与サイクル」は、一定期間(すなわち投与期間)、薬を投与し、薬の投与が再開される前に休止期間が後続することを意味する。投与サイクルは、そのサイクルにおける薬の第1の投与により始まる。本明細書で使用される用語「休止期間」は、対象が薬を与えられない一定期間を指す(すなわち薬による治療が控えられる一定期間)。例えば、薬が毎日、毎週又は毎月与えられる場合、投与がしばらくの間、例えば数日、数週間又は数か月中止されるのであれば、休止期があるであろう。投与サイクルの投与期間及び/又は休止期間は、サイクル間で同じ又は異なるものとすることができる。例えば、投与期間が1週間に1回である場合、休止期間は、1週間又は1週間超であり得る。投与される薬の用量は、サイクル間で同じ又は異なるものとすることができることが想定される。
いくつかの実施形態において、投与サイクルは、1つ又は複数の月、例えば1か月、2か月、3か月、4か月、5か月、6か月、7か月、8か月、9か月、10か月、11か月、12か月などを含む。12か月の投与サイクルは、毎年の投与サイクルと称され得る。いくつかの実施形態において、投与サイクルは、6か月の投与サイクルである。
各投与サイクルは、投与期間中に1つ又は複数の用量の投与を含み得る。いくつかの実施形態において、投与サイクルは、投与期間中に1つの用量の投与を含む。いくつかの実施形態において、投与サイクルは、投与期間中に2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12の用量などの投与を含む。いくつかの実施形態において、投与計画における各投与サイクルは、同じ数の用量を含む。例えば、3つの投与サイクルを含む投与計画において、各投与サイクルは、ADAMTS5阻害ポリペプチドの4つの用量の投与を含み得る。いくつかの実施形態において、投与される用量の数は、同じ投与計画内で投与サイクル毎に変動し得ることも想定される。例えば、3つの投与サイクルを含む投与計画において、投与サイクル1は、ADAMTS5阻害ポリペプチドの3つの用量の投与を含み得、投与サイクル2及び3は、ADAMTS5阻害ポリペプチドの1つの用量の投与を含み得る。
投与期間中に2つ以上の用量の投与を含む実施形態において、用量は、連続的な期間(数週間又は数か月)中に投与され得る。投与期間中に2つ以上の用量の投与を含む実施形態において、用量は、期間を1つおいて、例えば1週おきに又は1か月おきに投与され得る。1つおきの用量を含む実施形態において、休止期間は、投与期間の最終用量が投与されるまで始まらないであろう。例えば、1週置きに投与される2つの用量を含む4週間の投与サイクルにおいて、用量は、1週目及び3週目に投与され、休止期間は、4週目になるであろう。
いくつかの実施形態において、休止期間は、投与期間と同じ期間ある。例えば、投与期間が1か月である場合、休止期間は1か月である。いくつかの実施形態において、休止期間は、投与期間と異なる期間ある。例えば、投与期間が1か月である場合、休止期間は1週間又は2か月であり得る。投与期間の長さ及び/又は休止期間の長さは、同じ投与計画内で投与サイクル毎に変動し得ることが想定される。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、1つ又は複数の6か月の投与サイクルを含む投与計画において投与される。この実施形態において、300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドは、連続3か月間、月1回投与され、3か月の休止期間が後続する。いくつかの実施形態において、6か月の投与サイクルは、連続5か月間、月1回、300mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することを含み、1か月の休止期間が後続する。代替の実施形態において、300mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドは、4、6、8、10又は12週間、週1回投与され、6か月のサイクルにおける残りの時間は、休止期である。いくつかの実施形態において、300mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドは、4週間週1回、次いで4か月間月1回の頻度で投与され、1か月の休止期間が後続する。いくつかの実施形態において、300mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドは、4週間週1回の頻度で投与され、次いで、4回の150mgの用量は、4か月間月1回投与され、1か月の休止期間が後続する。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、1つ又は複数の6か月の投与サイクルを含む投与計画において投与される。この実施形態において、150mgのADAMTS5阻害ポリペプチドは、連続3か月間、月1回投与され、3か月の休止期間が後続する。いくつかの実施形態において、6か月の投与サイクルは、連続5か月間、月1回、150mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することを含み、1か月の休止期間が後続する。いくつかの実施形態において、150mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドは、4、6、8、10又は12週間、週1回投与され、6か月のサイクルにおける残りの時間は、休止期である。いくつかの実施形態において、150mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドは、4週間週1回、次いで4か月間月1回の頻度で投与され、1か月の休止期間が後続する。いくつかの実施形態において、150mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドは、4週間週1回の頻度で投与され、次いで、4回の75mgの用量は、4か月間月1回投与され、1か月の休止期間が後続する。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドは、1つ又は複数の6か月の投与サイクルを含む投与計画において投与される。この実施形態において、75mgのADAMTS5阻害ポリペプチドは、連続3か月間、月1回投与され、3か月の休止期間が後続する。いくつかの実施形態において、6か月の投与サイクルは、連続5か月間、月1回、75mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することを含み、1か月の休止期間が後続する。いくつかの実施形態において、75mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドは、4、6、8、10又は12週間、週1回投与され、6か月のサイクルにおける残りの時間は、休止期である。いくつかの実施形態において、75mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドは、4週間週1回、次いで4か月間月1回の頻度で投与され、1か月の休止期間が後続する。いくつかの実施形態において、75mgの用量のADAMTS5阻害ポリペプチドは、4週間週1回の頻度で投与され、次いで、4回の50mgの用量は、4か月間月1回投与され、1か月の休止期間が後続する。
投与計画における投与のタイミングは、一般に、ADAMTS5阻害ポリペプチドの第1の用量の日から測定される。しかしながら、医療提供者が異なると、使用される命名ルールは異なる。とりわけ、ゼロ週目は、医療提供者によっては1週目と称され得るが、0日目は、医療提供者によっては1日目と称され得る。従って、異なる医師が、同じ投与スケジュールを指しながら、例えば、3週目中/21日目、3週目中/22日目、4週目中/21日目、4週目中/22日目に与えるものとして用量を指示する可能性がある。一貫性のために、投与の第1週は、本明細書では、1週目と称されるが、投与の第1日は、1日目と称される。しかしながら、この命名ルールは、単に一貫性のために使用され、限定するものとして解釈されるべきではなく、すなわち医師が特定の週を「1週目」又は「2週目」と称するかどうかに関係なく、毎週の投与は、ADAMTS5阻害ポリペプチドの毎週の用量の提供であることが当業者によって理解される。用量は、正確な時点で提供される必要はない、例えば、およそ29日目に予定される用量は、適切な週に提供される限り、例えば24日目~34日目、例えば30日目に提供することができ得ることがさらに理解される。さらに、「毎月の用量」は、先行する用量の4~5週間後に提供することができる。
いくつかの実施形態において、方法は、有効量のADAMTS5阻害ポリペプチドの1つ又は複数の用量の投与をさらに含み得る。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約50~1000mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約75~800mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約150~600mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約300~600mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約450~600mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約450~800mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約75~300mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約75~150mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約150~300mgである。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約75mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約150mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約300mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約450mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約600mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約750mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約800mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約1000mgである。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約300mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約150mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、約75mgである。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、50~1000mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、75~800mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、150~600mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、300~600mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、450~600mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、450~800mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、75~300mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、75~150mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、150~300mgである。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、75mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、150mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、300mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、450mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、600mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、750mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、800mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、1000mgである。
いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、300mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、150mgである。いくつかの実施形態において、ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、75mgである。
以下の実施例は、本開示の種々の実施形態を例示することを意図するものであり、限定するものとして解釈されるべきではない。略語は、当技術分野における慣習のとおりに使用される。
実施例1:健康な男性対象における皮下注射化合物1(抗ADAMTS-5ナノボディ)の単回漸増投与の安全性、忍容性、免疫原性、薬物動態及び薬力学を評価するための単一施設第I相ランダム化二重盲検プラセボ対照ファーストインヒューマン治験
試験デザイン:これは、健康な男性対象における皮下化合物1(Comp1)、ADAMTS5阻害ポリペプチドの単回漸増投与の安全性、忍容性、免疫原性、薬物動態及び薬力学を評価するための第I相単一施設ランダム化二重盲検プラセボ対照ファーストインヒューマン治験であった。適格性の主要な基準は、ボランティアが、年齢18~55歳(18歳と55歳を含む)で、18.5~29.9kg/m2(BMI)の肥満指数を有する健康なタバコを吸わない男性であることとした。
対象を、それぞれ対象が9人の6つの投与量のコホート(1mg、5mg、20mg、75mg、150mg、300mg)にランダム化した(図1)。それぞれのDLコホートにおいて、9人の健康な男性の参加者は、6:3の比で化合物1又はプラセボの単回投与を受けた。試験は、試験介入後1週間の院内期間を含んだ。退院後、すべての対象は、11日目~61日目までの7回の外来来院及び75日目の追跡調査来院に戻ることになっていた。
試験の主要目的は、75日間にわたってプラセボと比較した化合物1の単回漸増投与の安全性及び忍容性を判定することであった。安全評価項目は、治療により発現した有害事象(TEAE)及び重篤な有害事象(SAE)の性質、頻度及び重症度、注射部位の局所的な忍容性並びにECGパラメータとした。副次的目的は、化合物1の薬物動態の評価、化合物1とARGSとの間のPK/PDの関係性の特徴付け及びモデリング、血清ARGSにおけるベースラインからの比例的変化の調査、化合物1の免疫原性の評価並びに安全性判定として、化合物1曝露量対補正QT間隔の傾きの特徴付けを含んだ。
PK結果:化合物1は、投与後最初の時点(6時間)で、検出可能な全身レベルで速やかに吸収された。平均血清濃度は、次いで、プラトーに達し、レベルはおよそ24~120時間で比較的変化しなかった。次いで、濃度は、投与量に従い、多相性に且つ様々な傾きで下がるように思われた(図3及び図4)。幾何平均AUCinf及びCmaxは、1mgから300mgまでの用量の増量と共に、用量比を上回って増加した。同様に、認められた終末相Tt1/2は、用量依存的であり、用量の増加と共に用量比を超えて増加した。
血清PKパラメータ及び関連する変数を下記に示す。
Figure 2024515816000015
免疫原性は、抗薬物抗体(ADA)を測定することによって評価した。化合物1治療群における4人の対象(11%)及びプラセボ群における2人の対象(11%)が、ADA応答が陽性であることが確認された。化合物1が与えられる4人の参加者のうちの3人において、ADA陽性は、一時的であり、1人の参加者において、投与前のサンプルを含むすべてのサンプルが陽性であった。ADAの存在は、化合物1に対する曝露に影響を及ぼすようには思われなかった。
PD結果:アグリカンは、軟骨の細胞外基質中で見つけられる主な構造プロテオグリカンであり、アグリカンは、ADAMTS-5のタンパク質分解活性によって除去され、減る。ARGSは、ADAMTS-5によるアグリカン破壊中に形成されるネオエピトープであり、その血清中濃度を、非臨床及び臨床研究においてターゲットエンゲージメントバイオマーカ-として使用した。ARGS分析を、パーシャルバリデーション済みの半定量サンドイッチELISAを使用してヒト血清サンプルにおいて実行した。このアッセイにおいて、アグリカンのG2ドメインを標的にするビオチン化mAbを、ストレプトアビジンプレート上にコーティングする。血清中に存在するARGS-G2は、抗体に結合し、ホースラディッシュペルオキシダーゼに連結されたARGSネオエピトープに対して特異的なモノクローナル抗体により検出される。ARGS濃度は、化学発光反応によって明らかにされた。アッセイ感度は、55pmol/Lであった。
ARGS応答は、全身レベルでのターゲットエンゲージメントを示唆し、血清中のARGS応答についての非臨床データに基づく予測とよく一致した。ベースラインからの変化率(CFB)及びベースラインからの変化率についてのプロファイルは、24時間からスタートするARGSレベルにおける減少を見せ、投与のおよそ96時間後までに、75mg~300mgの用量及び20mg以下の用量で違いが明らかになった(図7)。平均血清濃度パーセントは、すべての時点でプラセボ群よりも75mg、150mg及び300mg用量群において低かった。しかしながら、3つの最も高い用量群間の用量応答の違いは、アッセイの特徴によって制限された。加えて、変化-及び変化率CFBによって例証されるARGSレベルの抑制は、サンプリング期間の終了まで75mg、150mg及び300mg用量群においてベースライン未満に維持された。ベースラインと比較したARGSにおける各参加者の最大の減少(Emin=Imax、%)について図形でまとめたものを、図8に示す。最も強力な平均最大阻害は、150mg用量(74%)で認められた。
安全性の結果:化合物1注射の安全性及び忍容性を、プラセボ又は300mgまでの化合物1の単回投与による皮下(sc)投与後、健康な男性の参加者において評価した。全体として、36人の参加者を、化合物1に曝露し、各用量群に6人とし、18人にプラセボを与えた(統合解析)。
sc注射を介して投与した300mgまでの単回投与した化合物1は、健康な男性の対象の試験集団で安全であり且つ忍容性が良好であった。中止に至る死亡、SAE又は治療により発現した有害事象(TEAE)は、試験中に報告されなかった。全体として、40人(74.1%)の参加者は、少なくとも1つのTEAEを報告した;12人(66.7%)の参加者はプラセボであり、28人(77.8%)の参加者は化合物1であった。
最も多いTEAEは、鼻咽腔炎、頭痛、接触性皮膚炎、注射部位反応及び筋肉痛であった。大半のTEAEは、重症度において軽度であった。150mgの化合物1を与えた1人の参加者は、背部痛の重度のTEAE(既存の背部痛の悪化)を報告し、これは、化合物1とは無関係であると評価された。この参加者は、この試験の期間前にも背部痛のエピソードを経験していた。化合物1を与えた36人の参加者のうちの6人は、化合物1に関係するとみなされたTEAEを報告した。これらは、化合物1を与えられた4人の参加者において報告された注射部位反応(化合物1を与えたすべてのうちの11.1%:2人の参加者は、75mg用量のコホートであり、150及び300mg用量のコホートにおいてそれぞれ1人であった)、単発的な腹痛、注射部位そう痒、めまい及び頭痛であった。全体として、化合物1 DLコホート間の及びプラセボと化合物1とによる治療間のTEAEの発生率における差は最小限であった。検査値、バイタルサイン、12誘導ECG又は局所的な忍容性に基づく安全性の懸念は、報告されなかった。
実施例2:有症状の変形性膝関節症を有する参加者における化合物1(抗ADAMTS-5ナノボディ)の皮下注射の安全性、忍容性、免疫原性、薬物動態及び薬力学を評価するための第Ib相単一施設二重盲検ランダム化プラセボ対照並行群間反復漸増投与試験
試験デザイン:これは、膝の有症状のOAを有する患者において皮下化合物1の安全性、忍容性、免疫原性、PK及びPDを評価するためにデザインした第Ib相単一施設ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間反復漸増投与試験であった。試験は、標的の膝において2~4のKL X線グレード及び100のうち、≧40のWestern Ontario McMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC)疼痛下位スコアを有する、40~75歳(40歳と75歳を含む)の男性又は女性の参加者の参加を認めた。膝のX線写真は、6か月よりも前のものであってはならず、X線検査(KL)のスコアを検証するためにランダム化前に放射線科医によって評価されなければならなかった。
患者は、二週間に一度の皮下化合物1又はプラセボ(6:2の比)を与えるために75mg、150mg及び300mgの3つの投与量のコホートのうちの1つにランダム化した。(図2)。これらのコホートからの及び前の単回漸増投与試験からの安全性データがいかなる安全性の懸念も示唆しなかったため、第4のコホートを、300mgの毎週の投与のために作った。試験の主要な目的は、106日間の期間にわたって有症状の膝OAを有する参加者において化合物1の繰り返しの投与の安全性及び忍容性を判定することであった。副次的目的は、化合物1のPKを判定し、その免疫原性を特徴付けることであった。探索的目的は、血清ARGSの阻害に対する化合物1の効果(及びPK/PDの関係性)並びに予想tmax時の曝露量-QT相互作用を判定することを含んだ。
PK結果:1日目の単回sc注射後、化合物1の血清濃度(5.831ng/mlのLLOQを超える)が、75mg、150mg及び300mgEOW並びに300mgの毎週の化合物1のコホートにおいて検出された。平均化合物1血清濃度は、75mg及び150mgEOWコホートについて投与の24時間後に並びに300mgEOW及び毎週のコホートについて投与の96時間後にピークに達した。各公称時点について、平均化合物1濃度は、用量投与EOWコホートにおいて、用量と共に増加した。それらの結果は、化合物1が、投与後最初のサンプル時点(6時間)で、検出可能な全身レベルで速やかに吸収されたことを示した(図5)。
用量投与EOWについて29日目の及び毎週用量投与について36日目の反復sc注射後、平均化合物1血清濃度は、平均濃度が投与の6時間後にピークに達した150mgEOWコホートを除くすべてのコホートについて投与の96時間後にピークに達した。総じて、平均化合物1濃度は、EOWコホートにおいて用量と共に増加した。平均化合物1濃度は、毎週300mgについて36日目の投与の96時間後に最も高かった(図6)。
1日目に、幾何平均AUCtau及びCmaxは、75mgから300mgEOWまでの用量の増量と共に、およそ用量比例的な増加を示した。化合物1 Ttmaxの中央値は、75mg及び150mgEOWコホートにおいておよそ24時間であり、300mgEOW及び毎週のコホートにおいておよそ97時間であった。
Figure 2024515816000016
300mgの毎週のコホートにおける複数回の投与後、化合物1曝露量は、最初の2週間で2倍になり、Racc(Cmax)値は2に近づいた。29日目に、化合物1 Ttmax中央値は、300mgの毎週のコホートにおけるおよそ119時間と比較して、EOW用量投与コホートにおいておよそ95時間から109時間の範囲に及んだ。AUCtau及びCmaxの蓄積は、用量投与EOWコホートの全体にわたって概して2倍以内であったが、300mgの毎週のコホートにおいておよそ3倍であった。
Figure 2024515816000017
EOW及び毎週のコホートからのPKパラメータは、同等であったが、投与計画が異なることにより限定的であった。見かけ上、PK濃度対時間のプロットの目測に基づくと、EOW及び毎週のコホートにおいて定常状態に達することはなかった。用量比例性の評価は、EOWレジメンからのデータのみを使用して行った。全体として、AUCtau及びCmaxは、75mg~300mgの用量範囲の全体にわたっておよそ用量比例的に増加するように思われた。
150mgEOWコホートにおける1人の参加者、300mgEOWコホートにおける1人の参加者及び300mgの毎週のコホートにおける3人の参加者は、ADA試験結果が陽性であることが確認された。150mgEOWコホートにおける参加者は、先在するADAを有し、これは、治療中に急増しなかった。まとめると、24人の参加者のうちの合計4人は、治療により発現したADAを有した。陽性の治療により発現したADA試験結果は、64日目(N=2)及び85日目(N=2)にスタートしていることが認められた。AUCtauデータは、ADA陰性と陽性の結果間で視覚的に比較した。検出可能なADAを有していない300mgの毎週の投与量のコホートにおける1人の参加者を除いて、ADA陽性の結果を有する参加者において観察されるAUCtauは、ADA陰性の結果を有する参加者におけるAUCtauと同等であった。サンプリング期間全体にわたって、300mgの毎週の投与量のコホートにおけるこの1人のADA陽性の参加者の化合物1曝露量は、同じ用量のコホートにおける他の参加者よりも低かった。ADA形成と化合物1曝露レベルにおける変化との間に明らかな時間的関係(64日目及び85日目)はなかった。
PD結果:ARGSは、実施例1において記載される同じ方法によりターゲットエンゲージメント及びPDバイオマーカ-として測定した。この試験におけるアッセイのLLOQは、80pmol/Lであった。
平均のベースラインからの変化量(CFB)及びCFB率は、6時間からスタートするARGSレベルにおける減少を見せた(図9)。数値的に、平均CFB血清濃度は、概して、4つすべての投与量において、ほとんどの時点でプラセボ群よりも低かった。ターゲットエンゲージメントは、達成された(プラセボと比較して≧35%の平均CFB)。治療の終了時の化合物1 75mgEOWについてのCFB率の最小二乗平均(95%CI)は、-76.8%(-90.7~62.8%)であった。ARGS濃度におけるおよそ50%の平均減少量(プラセボに対して)は、15日目から認められ、EOS(106日目)を通して維持された。しかしながら、4つの治療間の用量応答の違いは、明確でなかった。
安全性の結果:毎週300mgまでの化合物1の反復sc投与は、概して、判定した集団について忍容性が良好であり且つ安全であるとみなされた。全体として、異なる化合物1コホート間の及び化合物1による治療とプラセボとの間のTEAEの発生率における差は最小限であったが、治療に関係するTEAEの発生率は、より高い用量のコホートにおいてより高かった。
死亡は、観察されなかった。2人の患者は、重篤なTEAE(グレード3)を示した。コホート2(150mgEOW)における1人の患者は、第2の投与後に喘息(グレード3)を報告したが、事象は、インフルエンザによって起こったものであり、化合物1に関係しないと治験責任医師によってみなされた。事象は、再発なく消散し、患者は、さらなる合併症なく第3の投与を受けた。2人目の参加者は、プラセボに割り当てられており、試験治療に関係するとみなされず、治療の変更を必要とせず且つEOS前に消散した膝OAの疼痛の増加(グレード3)として登録された。
2人の参加者は、筋骨格系TEAEにより試験を中止した。用量コホート2(150mgEOW)からの1人の参加者は、筋緊張グレード1を経験し、第3の投与を受ける前に試験から離脱した。事象は、軽度であり、いかなる日常生活も妨げず、試験治療とは無関係であるとみなされた。成績は、参加者が追跡調査不能であったため、快復していない/消散していないと記録された。2人目の参加者は、コホート4(毎週300mg)に割り当てられており、17、29及び36日目に上腕、臀部、大腿部、上背部及びふくらはぎにおける筋肉痛グレード1を報告し、試験を完全に中止したが、追跡調査来院のために通院した。患者は、疼痛の管理のための治療を受け、AEは、中止に際して消散した。事象は、治療に関係するとはみなされなかった。
10人の患者は、試験治療に関係すると評価されたTEAEを報告した。すべての治療について報告された最も多くみられるTEAEは、頭痛、関節痛、注射部位反応及び筋緊張であった。すべての報告された注射部位反応は、重症度においてグレード1であり、EOS前に消散した。2人の参加者は、局所治療を受け、その他は、介入なしで事象が消散したことを報告した。注射部位の疼痛は、300mgのEOWを与えられた1人の参加者によって報告された。TEAEは、介入なくEOS前に消散した。ADAの形成と注射部位反応の発生率との間に明確な相関性はなかった。
筋肉に関係する事象の発生率は、プラセボと比較して化合物1を与えられた対象においてより高く、重症度は、300mgEOW及び300mgの毎週のコホートにおける患者においてより高かった。これらの事象のいずれも、いかなる重要なクレアチンホスホキナーゼ(CPK)増加とも関連していなかった。
実施例3:有症状の変形性膝関節症を有する患者における化合物1(抗ADAMTS-5ナノボディ)の効力、安全性及び忍容性を調査するランダム化2群間プラセボ対照参加者、治験責任医師及び治験依頼者盲検化概念実証試験
これは、有症状の膝OAを有する患者における疼痛及び軟骨保護に対する化合物1の効果を確立するための概念実証(POC)試験である。ADAMTS-5の疼痛に対する利益及び阻害の仕組みが前臨床試験において実証されたが、OAを有する患者に対する治療標的としてのその役割は、依然として明確に示されていない。有症状の膝OAを有する患者の標的膝における疼痛に対する化合物1の効果は、治療の12週間後に判定し、標的膝における軟骨体積の保護に対する効果は、治療の52週間後に判定する。
試験デザイン-これは、有症状の膝OAを有するおよそ98人の患者において4週間ごとに(q4w)化合物1 300mgのs.c.注射対プラセボの効力、安全性及び忍容性を調査する目的を有する、ランダム化2治療群間並行群間参加者、治験責任医師及び治験依頼者盲検化プラセボ対照デザインを使用する非検証的試験である。試験は、適格性を評価し、参加者に禁止薬を漸減させるために使用するおよそ6週間までのスクリーニング期間を設ける。-4~-1日目の来院中、適格参加者は、1:1の比で治療群の一方にランダム化する。1日目に、ランダム化された参加者は、治療期間に入り、この間、参加者は、化合物1 300mgのq4w sc注射又はプラセボを受ける。最後の試験治療投与は、48週目に行われ、治療終了(EOT)の来院は、4週間後の52週目に行われる。試験終了(EOS)の来院は、EOT来院の8週間後の60週目に行われる。スクリーニングからEOSまでの全試験期間は、最高66週間であることが予想される。主要な解析は、主要評価項目を評価するためにすべての参加者が12週目に達した時に実行する(12週目のKOOSによる疼痛)。
スクリーニング期間は、3回の来院からなる:
・スクリーニング1-同意書に署名した後、参加者は、適格性を確認するための評価を受ける。必要とされる評価は、参加者の最大の利益になる場合又はロジスティクス上の理由で数日間にわたって行われ得る。X線検査は、標的膝において実行され、参加者の適格性を評価するために、独立したレビュアによる中央評価に出す。併用禁止薬により治療されている参加者は、スクリーニング1で休薬期間を開始する。スクリーニング1は、1日目の40暦日前までスケジュールされ得るが、理想的には、1日目より前のできるだけ近い時期に行われなければならない。
・スクリーニング2-1日目の20~9暦日前にスケジュールされなければならない。参加者は、疼痛の評価及びスクリーニング1の評価の結果のレビューのために治験実施施設に行く。参加者が依然として適格である場合、この来院から12週目の来院まで毎日、疼痛の日誌に記入するように及びこの来院から4週目の来院まで日中にアクティグラフィーセンサーを着用するように指示される。
・スクリーニング3(電話連絡)-適格性は、電話連絡の7日前の疼痛の日誌及びKOOSによる疼痛の結果に基づいて再評価する。治験責任医師は-4日目~-1日目に電話をスケジュールし、参加者が少なくとも7日間、疼痛の日誌及びKOOS疼痛質問表に記入するのを可能にし得る。適格性が確認された場合、参加者は、治療群の一方にランダム化される。
治療期間中、参加者は、効力、安全性、PK及びPD評価を受ける。治療期間は、16回の来院からなる:
・1日目、治療開始の来院:第1の試験治療投与。
・参加者は、評価スケジュールにおいて概説されるように、1日目、5日目、4週目、8週目及び12週目に現地評価を受ける。
・12週目後、参加者は、地域の法律によって許容される場合及び地域の機能に基づいて実行可能である場合、現地以外の環境でいくつかの来院を実行する可能性を有し得る:
・現地来院:28週目(膝MRIを含む)及び40週目;
・現地又は現地以外の来院(適用可能である場合):16、20、24、32、36、44、48週目。現地以外の来院は、評価スケジュールに従うQUC398 300mg又はプラセボのs.c.投与並びにPROによる疼痛の評価及び血液/尿サンプリングを含む。
・現地EOT来院は52週目に、すなわち最後の試験治療投与の4週間後に行われ、膝MRIを含む。
参加者は、EOT来院後8週間追跡調査される。任意選択の来院は、56週目に行われ、この間に血液サンプルがPK及びPD評価のために採取される。参加者は、地域の法律によって許容され、地域の機能に基づいて実行可能である場合、遠隔環境においてこの来院を実行する可能性を有し得る。現地EOS来院は、次いで、60週目に、すなわちEOT来院の8週間後に行われる。
試験集団-試験集団は、有症状の軽度から重度のX線検査した膝OA(Kellgren-Lawrence[KL]グレード2~4)を有する40~80歳の男性及び女性の成人患者からなる。およそ98人の参加者が、この試験においてランダム化されるよう計画される。治験責任医師は、患者が治験に患者を組み入れる前に選択基準のすべてを満たし、除外基準のいずれも満たさないことを確実にしなければならない。患者の適格性について検討する時に、追加の基準が治験責任医師によって適用されるべきではない。スクリーニング時の安全性についての臨床検査が除外基準のいずれかを満たすが、状態が一時的であり、第1の用量前に消散することが予想される場合、評価は、ランダム化前に一度繰り返され得る。繰り返された値が除外的なままである場合、参加者は、試験から除外される。
結果-判定される主要評価項目は、12週目の標的膝におけるOAの疼痛の低減といった点での化合物1の効力である。疼痛の低減は、12週目のKOOS疼痛下位尺度におけるベースラインからの変化によって測定される。KOOS疼痛下位尺度スコアは、100点満点で解析し、低いスコアは強い疼痛を意味する。化合物1による治療が、プラセボと比較して、標的膝においてOAの疼痛における減少をもたらすことが期待される。
試験は、数個の副次的目的を果たすために、プラセボと比較した化合物1の効力も評価する:
・経時的な標的膝におけるOAの疼痛の低減といった点での化合物1の効力。疼痛の低減は、KOOS疼痛下位尺度におけるベースラインからの変化及びPain Numerical Rating Scale (NRS)におけるベースラインからの変化によって測定される。KOOS疼痛下位尺度スコアは、100点満点で解析し、低いスコアは強い疼痛を意味する。化合物1による治療は、プラセボと比較して、経時的に、標的膝においてOAの疼痛における減少をもたらすことが期待される。
・プラセボと比較した、標的膝の内側の区画における軟骨を保護するといった点での化合物1の効力。MRIは、化合物1の軟骨構造及び組成に対する効果をモニターするために使用する。MRIは、軟骨の体積及び厚みにおける変化を定量化するために使用し;さらに、そのT2緩和時間及びいわゆるラジオミクスアプローチ、データ特徴付けアルゴリズムを使用して多数の特徴をT2マップから抽出し、軟骨組織の情報を提供する定量方法に基づく軟骨の質における変化について評価する。MRIは、1日目、28週目及び52週目に撮る。MRIは、来院時に他の臨床評価前又は後に実行することができ、ロジスティクス上の理由のために必要とされる場合、違う日にも実行することができるが、常に来院枠内で行われなければならない。化合物1による治療は、プラセボと比較して、標的膝において軟骨の保護をもたらすことが期待される。
・プラセボと比較した、標的膝におけるOAの臨床症状を低減し、且つ機能を改善するといった点での化合物1の効力。OAの臨床症状の低減及び機能における改善は、総KOOSスコアにおける変化、KOOS下位尺度における変化及びNRSによって評価されるPatient’s Global Assessment (PGA)におけるベースラインからの変化によって測定される。30秒椅子立ち上がり試験及び2分間歩行試験は、標準化されたパフォーマンスアウトカム測定法であり、治療期間の始めから終りまで及び完了時に機能における変化を判定するためにも使用される。化合物1による治療は、プラセボと比較して、標的膝において臨床症状の低減及び機能の改善をもたらすことが期待される。
番号付けされた実施形態
特許請求の範囲が添付されているが、以下の番号付けされた実施形態も本明細書で想定され、本開示の一部を形成する。
1.変形性関節症の治療を、それを必要とする対象において行う方法であって、ヒト対象に75~300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することを含む方法。
2.ADAMTS5阻害ポリペプチドは、3つの相補性決定領域(CDR)を含む少なくとも1つの免疫グロブリン単一可変ドメイン(ISVD)を含み、相補性決定領域は、CDR1~CDR3であり、(i)CDR1は、配列番号21、35、20、22、25、33、28、24、23、26、27、29、30、31、32及び34からなる群から選択され;(ii)CDR2は、配列番号37、53、36、40、50、51、44、45、43、39、38、41、119、42、46、47、48、49及び52からなる群から選択され;及び(iii)CDR3は、配列番号55、118、71、54、58、68、69、62、63、61、57、56、59、60、64、65、66、67及び70からなる群から選択される、実施形態1の方法。
3.ADAMTS5阻害ポリペプチドは、3つのCDRを含む少なくとも1つのISVDを含み、CDRは、CDR1~CDR3であり、
(i)CDR1は、配列番号21であり、CDR2は、配列番号37であり、及びCDR3は、配列番号55であるか;
(ii)CDR1は、配列番号35であり、CDR2は、配列番号53であり、及びCDR3は、配列番号118であるか;
(iii)CDR1は、配列番号35であり、CDR2は、配列番号53であり、及びCDR3は、配列番号71であるか;
(iv)CDR1は、配列番号20であり、CDR2は、配列番号36であり、及びCDR3は、配列番号54であるか;
(v)CDR1は、配列番号22であり、CDR2は、配列番号36であり、及びCDR3は、配列番号54であるか;
(vi)CDR1は、配列番号25であり、CDR2は、配列番号40であり、及びCDR3は、配列番号58であるか;
(vii)CDR1は、配列番号33であり、CDR2は、配列番号50であり、及びCDR3は、配列番号68であるか;
(viii)CDR1は、配列番号33であり、CDR2は、配列番号51であり、及びCDR3は、配列番号69であるか;
(ix)CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号44であり、及びCDR3は、配列番号62であるか;
(x)CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号45であり、及びCDR3は、配列番号63であるか;
(xi)CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号43であり、及びCDR3は、配列番号61であるか;
(xii)CDR1は、配列番号24であり、CDR2は、配列番号39であり、及びCDR3は、配列番号57であるか;
(xiii)CDR1は、配列番号23であり、CDR2は、配列番号38であり、及びCDR3は、配列番号56であるか;
(xiv)CDR1は、配列番号26であり、CDR2は、配列番号41であり、及びCDR3は、配列番号59であるか;
(xv)CDR1は、配列番号27であり、CDR2は、配列番号119であり、及びCDR3は、配列番号60であるか;
(xvi)CDR1は、配列番号27であり、CDR2は、配列番号42であり、及びCDR3は、配列番号60であるか;
(xvii)CDR1は、配列番号29であり、CDR2は、配列番号46であり、及びCDR3は、配列番号64であるか;
(xviii)CDR1は、配列番号30であり、CDR2は、配列番号47であり、及びCDR3は、配列番号65であるか;
(xix)CDR1は、配列番号31であり、CDR2は、配列番号48であり、及びCDR3は、配列番号66であるか;
(xx)CDR1は、配列番号32であり、CDR2は、配列番号49であり、及びCDR3は、配列番号67であるか;又は
(xxi)CDR1は、配列番号34であり、CDR2は、配列番号52であり、及びCDR3は、配列番号70である、実施形態2の方法。
4.ADAMTS5阻害ポリペプチドは、3つのCDRを含む少なくとも1つのISVDを含み、CDRは、CDR1~CDR3であり、CDR1は、配列番号21であり、CDR2は、配列番号37であり、及びCDR3は、配列番号55である、実施形態3の方法。
5.ISVDは、配列番号2、116、19、1、3、6、16、17、10、11、9、5、4、7、8、117、12、13、14、15、18及び配列番号129のアミノ酸1~124からなる群から選択される、実施形態1の方法。
6.ISVDは、配列番号129のアミノ酸1~124である、実施形態5の方法。
7.ADAMTS5阻害ポリペプチドは、2つ以上のISVDを含み、a)少なくとも第1のISVDは、ADAMTS5の第1の抗原決定基、エピトープ、一部、ドメイン、サブユニット又はコンフォメーションに特異的に結合し;b)少なくとも第2のISVDは、血清アルブミンの第2の抗原決定基、エピトープ、一部、ドメイン、サブユニット又はコンフォメーションに特異的に結合する、実施形態1の方法。
8.第1のISVDは、配列番号2、116、19、1、3、6、16、17、10、11、9、5、4、7、8、117、12、13、14、15、18及び配列番号129のアミノ酸1~124からなる群から選択される、実施形態7の方法。
9.第1のISVDは、配列番号129のアミノ酸1~124である、実施形態8の方法。
10.第2のISVDは、配列番号131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142、143、144又は145からなる群から選択される、実施形態7の方法。
11.第2のISVDは、配列番号138である、実施形態10の方法。
12.第1のISVDは、配列番号129のアミノ酸1~124であり、及び第2のISVDは、配列番号138である、実施形態7の方法。
13.ADAMTS5阻害ポリペプチドは、配列番号129(クローン577 2F3so-Alb)、配列番号130(クローン579 2F3so-093-Alb)、配列番号120(クローン4 2A12-Alb)、配列番号121(クローン5 2D7-Alb)、配列番号122(クローン6 2F3-Alb)、配列番号123(クローン69 049-Alb)、配列番号124(クローン70 9D3-Alb)、配列番号125(クローン71 3B2-Alb)、配列番号126(クローン129 2F3-093-Alb)、配列番号127(クローン130 049-093-Alb)及び配列番号128(クローン131 9D3-093-Alb)からなる群から選択される、実施形態1の方法。
14.ADAMTS5阻害ポリペプチドは、配列番号129(クローン577 2F3so-Alb)である、実施形態13の方法。
15.変形性関節症は、変形性膝関節症である、実施形態1~14のいずれかの方法。
16.ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、150mgである、実施形態1~15のいずれかの方法。
17.ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、300mgである、実施形態1~15のいずれかの方法。
18.ADAMTS5阻害ポリペプチドは、月1回投与される、実施形態1~17のいずれかの方法。
19.ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、ARGS断片の形成を減少させる、実施形態1~18のいずれかの方法。
20.ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、KOOSスコア又はWOMACスコアによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節における疼痛を減少させる、実施形態1~19のいずれかの方法。
21.ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、MRIにおける自動セグメンテーションによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節の構造を維持する、実施形態1~20のいずれかの方法。

Claims (21)

  1. 変形性関節症の治療を、それを必要とする対象において行う方法であって、ヒト対象に75~300mgのADAMTS5阻害ポリペプチドを投与することを含む方法。
  2. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドは、3つの相補性決定領域(CDR)を含む少なくとも1つの免疫グロブリン単一可変ドメイン(ISVD)を含み、前記相補性決定領域は、CDR1~CDR3であり、
    (i)CDR1は、配列番号21、35、20、22、25、33、28、24、23、26、27、29、30、31、32及び34からなる群から選択され;
    (ii)CDR2は、配列番号37、53、36、40、50、51、44、45、43、39、38、41、119、42、46、47、48、49及び52からなる群から選択され;及び
    (iii)CDR3は、配列番号55、118、71、54、58、68、69、62、63、61、57、56、59、60、64、65、66、67及び70からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドは、3つのCDRを含む少なくとも1つのISVDを含み、前記CDRは、CDR1~CDR3であり、
    (i)CDR1は、配列番号21であり、CDR2は、配列番号37であり、及びCDR3は、配列番号55であるか;
    (ii)CDR1は、配列番号35であり、CDR2は、配列番号53であり、及びCDR3は、配列番号118であるか;
    (iii)CDR1は、配列番号35であり、CDR2は、配列番号53であり、及びCDR3は、配列番号71であるか;
    (iv)CDR1は、配列番号20であり、CDR2は、配列番号36であり、及びCDR3は、配列番号54であるか;
    (v)CDR1は、配列番号22であり、CDR2は、配列番号36であり、及びCDR3は、配列番号54であるか;
    (vi)CDR1は、配列番号25であり、CDR2は、配列番号40であり、及びCDR3は、配列番号58であるか;
    (vii)CDR1は、配列番号33であり、CDR2は、配列番号50であり、及びCDR3は、配列番号68であるか;
    (viii)CDR1は、配列番号33であり、CDR2は、配列番号51であり、及びCDR3は、配列番号69であるか;
    (ix)CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号44であり、及びCDR3は、配列番号62であるか;
    (x)CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号45であり、及びCDR3は、配列番号63であるか;
    (xi)CDR1は、配列番号28であり、CDR2は、配列番号43であり、及びCDR3は、配列番号61であるか;
    (xii)CDR1は、配列番号24であり、CDR2は、配列番号39であり、及びCDR3は、配列番号57であるか;
    (xiii)CDR1は、配列番号23であり、CDR2は、配列番号38であり、及びCDR3は、配列番号56であるか;
    (xiv)CDR1は、配列番号26であり、CDR2は、配列番号41であり、及びCDR3は、配列番号59であるか;
    (xv)CDR1は、配列番号27であり、CDR2は、配列番号119であり、及びCDR3は、配列番号60であるか;
    (xvi)CDR1は、配列番号27であり、CDR2は、配列番号42であり、及びCDR3は、配列番号60であるか;
    (xvii)CDR1は、配列番号29であり、CDR2は、配列番号46であり、及びCDR3は、配列番号64であるか;
    (xviii)CDR1は、配列番号30であり、CDR2は、配列番号47であり、及びCDR3は、配列番号65であるか;
    (xix)CDR1は、配列番号31であり、CDR2は、配列番号48であり、及びCDR3は、配列番号66であるか;
    (xx)CDR1は、配列番号32であり、CDR2は、配列番号49であり、及びCDR3は、配列番号67であるか;又は
    (xxi)CDR1は、配列番号34であり、CDR2は、配列番号52であり、及びCDR3は、配列番号70である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドは、3つのCDRを含む少なくとも1つのISVDを含み、前記CDRは、CDR1~CDR3であり、CDR1は、配列番号21であり、CDR2は、配列番号37であり、及びCDR3は、配列番号55である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記ISVDは、配列番号2、116、19、1、3、6、16、17、10、11、9、5、4、7、8、117、12、13、14、15、18及び配列番号129のアミノ酸1~124からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ISVDは、配列番号129のアミノ酸1~124である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドは、2つ以上のISVDを含み、
    a)少なくとも第1のISVDは、ADAMTS5の第1の抗原決定基、エピトープ、一部、ドメイン、サブユニット又はコンフォメーションに特異的に結合し;
    b)少なくとも第2のISVDは、血清アルブミンの第2の抗原決定基、エピトープ、一部、ドメイン、サブユニット又はコンフォメーションに特異的に結合する、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1のISVDは、配列番号2、116、19、1、3、6、16、17、10、11、9、5、4、7、8、117、12、13、14、15、18及び配列番号129のアミノ酸1~124からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1のISVDは、配列番号129のアミノ酸1~124である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第2のISVDは、配列番号131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142、143、144又は145からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  11. 前記第2のISVDは、配列番号138である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記第1のISVDは、配列番号129のアミノ酸1~124であり、及び前記第2のISVDは、配列番号138である、請求項7に記載の方法。
  13. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドは、配列番号129(クローン577 2F3so-Alb)、配列番号130(クローン579 2F3so-093-Alb)、配列番号120(クローン4 2A12-Alb)、配列番号121(クローン5 2D7-Alb)、配列番号122(クローン6 2F3-Alb)、配列番号123(クローン69 049-Alb)、配列番号124(クローン70 9D3-Alb)、配列番号125(クローン71 3B2-Alb)、配列番号126(クローン129 2F3-093-Alb)、配列番号127(クローン130 049-093-Alb)及び配列番号128(クローン131 9D3-093-Alb)からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  14. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドは、配列番号129(クローン577 2F3so-Alb)である、請求項13に記載の方法。
  15. 前記変形性関節症は、変形性膝関節症である、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、150mgである、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドの用量は、300mgである、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドは、月1回投与される、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、ARGS断片の形成を減少させる、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、KOOSスコア又はWOMACスコアによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節における疼痛を減少させる、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記ADAMTS5阻害ポリペプチドの投与は、MRIにおける自動セグメンテーションによって決定されるように、変形性関節症に罹患している関節の構造を維持する、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
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