JP2024512280A - 共押出成形された中空プロファイルを有するスペーサー - Google Patents

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Abstract

遮断ガラスユニット用スペーサー(I)であって、少なくとも下記を有する遮断ガラスユニット用スペーサー(I):- 中空プロファイル(1)であって、長手方向(X)に延在しており、ポリマー基材(6)及び拡散バリア材(7)から共押出成形された中空プロファイル(1)、この中空プロファイル(1)は:- 第一側壁(2.1)及び第二側壁(2.2)、前記側壁(2.1、2.2)を互いに接続するグレージング内部壁(3);- 外側壁(5)であって、前記グレージング内部壁(3)と実質的に平行に配置されており、前記側壁(2.1、2.2)を互いに接続する、外側壁(5);- 空洞(8)であって、前記側壁(2.1、2.2)、前記グレージング内部壁(3)及び前記外側壁(5)によって囲まれている、空洞(8)、を有し、ここで、- 前記外側壁(5)は、少なくとも2つの基材の層(6.1、6.2)及び少なくとも2つの拡散バリア材の層(7.1、7.2)を有し、- 1つの基材の層(6.1、6.2)が、常に2つの拡散バリア材の層(7.1、7.2)の間に配置されており、- 前記基材の層(6.1、6.2)及び前記拡散バリア材の層(7.1、7.2)は、長手方向(X)に延在し、かつ、- 前記外側壁(5)内の少なくとも1つの拡散バリア材の層(7.1)は、前記第一側壁(2.1)から前記第二側壁(2.2)まで延在する。【選択図】図3

Description

本発明は、遮断ガラスユニット用スペーサー、遮断ガラスユニット及びその使用に関する。
遮断グレージング(絶縁グレージング)は一般に、ガラス又はポリマー材料でできている少なくとも2つのペインを含む。ペインは、スペーサーによって画定されたガス空間又は真空空間によって、互いに分離されている。遮断ガラスの熱遮断能力は、単一グレージングの熱遮断能力よりも著しく高く、三重グレージングにおいて又は特殊なコーティングをもって、さらにもっと向上かつ改善しうる。例えば、銀を含有するコーティングは、赤外線の透過の減少を可能とし、このようにして冬季において建物の冷却を減少させる。
ガラスの性質及び構造に加え、遮断グレージングの追加の構成要素もまた、非常に重要である。封止(シール)及びとりわけスペーサーは、遮断グレージングの品質に大きく影響する。遮断グレージングでは、周方向のスペーサーが、2つのガラスペインの間に固定され、それによって、ガスが充填されている又は空気が充填されている内側ペイン間スペースが作られ、これは、湿気の侵入に対して密閉されており、熱遮断特性を確保する。
遮断グレージングの熱遮断特性は、エッジ複合部の領域、特にスペーサーの領域における熱伝導率によって大きく影響される。金属スペーサーの場合、金属の熱伝導率が高いため、ガラスのエッジで熱橋が形成されることになる。一方では、この熱橋は、遮断グレージングのエッジ領域での熱損失につながり、他方では、高い空気の湿度及び低い外部の温度によって、凝縮物が、スペーサーの領域において内側ペイン上に形成されることにつながる。これらの問題を解決するために、熱的に最適化された、いわゆる「ウォームエッジ」システムが、ますます用いられるようになってきており、ここで、スペーサーは、熱伝導率の低い材料、特にはプラスチックから成る。プラスチックでできているスペーサーの欠点は、ガス及び湿気に対する密性が低いことである。したがって、プラスチック製スペーサーは一般的に、密度が高い材料でできているバリアフィルムが、少なくともそれらの外側面上に提供される。特に、薄い金属箔、又は金属性層及びポリマー層でできている多層フィルムが、例えば国際公開第2013/104507号に開示されているように、バリアフィルムとして適している。
ペインとスペーサーとの間の接続は、いわゆる一次封止剤(プライマリシーラント)でできている接着剤、例えばポリイソブチレンでできている接着剤によって作られる。この接着が機能しない場合、これは湿気の侵入口となるであろう。一次封止剤の量を正確に計量しなければならず、それによって、一次封止剤が内側ペイン間スペース内に侵入するのを防止する。側壁の領域内に、一次封止剤を適用しうるくぼみを有するスペーサーが、例えば米国特許出願公開第2012 0308746号明細書に開示されているように、存在する。
外側ペイン間スペースにおいてスペーサーの外側に向いている面上に、二次封止剤(セカンダリシーラント)が、一般的にエッジシーリングとして適用され、これは、気候的負担による機械的負荷を吸収し、このようにして、遮断グレージングの安定性を確保する。スペーサーの外側面は、二次封止剤との良好な接着性が確保されるように設計されなければならない。経時的な温度変化によって、例えば日射を通して、遮断グレージングの個別の構成要素が膨張し、冷却の際に再び収縮する。ガラスは、ポリマー材料でできているスペーサーよりも強く膨張する。したがって、この機械的な動きは、接着剤及びエッジシーリングを伸ばしたり又は縮ませたりし、これらは、それら自体の弾性を通して限られた範囲でしか、このような動きを補うことができない。遮断グレージングの耐用年数の経過中、記載されている機械的ストレスは、接着剤の部分的又は全面的な剥離を意味しうる。この封止剤とスペーサーとの間の接続の剥離は、空気中の湿気の遮断グレージング内への侵入を可能にしうるし、これは、曇りがペインの領域において生じるという結果をもたらし、遮断効果が低下するという結果をもたらす。したがって、スペーサーの、封止剤と接触している面は、封止剤との可能な限り最も良好な接着性を有するべきである。
封止剤との接着性を向上させるための1つのアプローチは、スペーサーの外側面上に配置されている蒸気バリアフィルムの特性の適合である。この目的のために、文献欧州特許出願公開第2719533号明細書は、SiOx又はAlOyの薄い接着層を有するフィルムを、二次封止剤に向いている面上に有するスペーサーを開示している。配向EVOH層は、とりわけ、湿気に対するバリア層として機能する。
バリアフィルムを有するスペーサーというコンセプトの欠点は、バリアフィルムのスペーサー自体及び二次封止剤に対する接着性が、長期間にわたって非常に良好である必要があることである。そうでなければ、バリアフィルムが剥離する場合があり、これが今度は耐漏洩性の損失を意味する。さらに、バリアフィルムを有するこのようなスペーサーの、いくつかの段階での製造は、比較的複雑である。典型的に、フィルム及び基体は、異なる製造業者によって作られ、その後、第三の製造業者によって接着されなければならない場合がある。
国際公開第2012100961号は、別体のバリアフィルムを用いないスペーサーを記載している。このスペーサーは、側壁及び一部の外側壁に適用される2つの金属性ストリップを用いる。外側壁では、2枚の金属ストリップの間に隙間が存在し、それによって、熱橋が、一方のペインから他方のペインに、連続した金属性ストリップを介して形成されるのを防ぐ。この領域では、耐拡散性を確保する層状ケイ酸塩が、外側壁のポリマー材料内に導入されている。しかしながら、金属性ストリップは、スペーサーの熱遮断特性を悪化させる。
このような背景に対し、できるだけ少ない個別のステップで作ることができるスペーサーであって、同時に遮断ガラスユニット用スペーサーの、遮断ガラスユニットの耐用期間にわたる耐漏洩性及び接着性のための、要件を満たすスペーサーが望まれている。
したがって、本発明の目的は、上述の欠点を有しない改良されたスペーサーを提供し、改良された遮断ガラスユニットを提供することである。
本発明の目的は、本発明によれば、独立請求項1に従う遮断ガラスユニット用スペーサーによって達成される。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項から現れる。
本発明による遮断ガラスユニット及びその使用は、さらなる独立請求項から現れる。
図1は、本発明によるスペーサーのさらにありうる実施形態の断面図である。 図2は、中空プロファイルの詳細である。 図3は、本発明によるスペーサーのありうる実施形態の断面図である。 図4は、本発明によるスペーサーのさらにありうる実施形態の断面図である。 図5は、図3の詳細Aの断面図である。 図6は、本発明による遮断ガラスユニットのありうる実施形態の断面図である。 図7は、本発明による遮断ガラスユニットを作り出すためのフローチャートである。
遮断ガラスユニット用の本発明によるスペーサーは、少なくとも1つのポリマー中空プロファイルを有し、これは、その長手方向において延在しており、第一側壁、第二側壁、グレージング内部壁、外側壁及び空洞を有する。スペーサーの空洞は、中実で形成されたスペーサーと比較して重量の減少につながり、追加の構成要素、例えば乾燥剤などを受け入れるために利用できる。空洞は、側壁、グレージング内部壁、及び外側壁によって囲まれている。グレージング内部壁は、第一側壁を第二側壁に対して接続している。側壁は、中空プロファイルの壁であり、これに、遮断ガラスユニットの外側のペインが、一次封止剤によって取り付けられている。グレージング内部壁は、中空プロファイルの壁であり、これは、完成した遮断ガラスユニット内に設置された後、内側ペイン間スペースに向いている。外側壁は、グレージング内部壁と実質的に平行に配置されており、第一側壁を第二側壁に対して接続している。完成した遮断ガラスユニット内に設置後、外側壁は外側ペイン間スペースに向いている。
中空プロファイルは、ポリマー基材及び拡散バリア材から共押出成形される。拡散バリア材は、ポリマー基材よりもガス及び湿気に対する高い耐拡散性を有する。この2つの材料は共押出成形されるため、それらは、特に強固に接続されており、長期的に安定した中空プロファイルを形成する。
ポリマー基材及び拡散バリア材は、層状に配置され、すなわち、壁は、これらの材料の個別の層で構成され、これらは、連続的に、すなわち、途切れることなく、長手方向Xにおいて延在し、それぞれの壁と平行に延在する。
外側壁は、少なくとも2つの基材の層及び少なくとも2つの拡散バリア材の層を含有し、これらは交互に配置されている。これは、基材の層が、常に2つの拡散バリア材の層の間に配置されていることを意味する。複数の層を用いることで、単一層では十分なバリア効果を達成できないであろう拡散バリア材を用いることができるようになる。さらに、バリア効果は、複数の個別の層を1つの厚い層の代わりに用いる場合、大幅に向上する;なぜなら、1つの層内の特定の位置での漏れを、2つ目の層によって補いうるためである。外側壁では、少なくとも1つの拡散バリア材の層が、第一側壁から第二側壁まで延在している。拡散バリア材の層を通じた、湿気の侵入及びガス充填の損失が、このようにして、中空プロファイルの全幅にわたって防止される。したがって、外側壁上に配置されているバリアフィルムは、もはや必要ない;なぜなら、その機能が、中空プロファイル内の拡散バリア材によって処理されるためである。これは、スペーサーの製造を大幅に簡素化し、本発明の大きな利点となる。
好ましい実施形態では、拡散バリア材の層は、外側壁内にのみ配置されている。側壁及びグレージング内部壁は、この場合、拡散バリア材の層を含有しない。これは特に、作るのに簡単かつ費用効果が高い。
さらに好ましい実施形態では、グレージング内部壁は、少なくとも2つの基材の層及び少なくとも2つの拡散バリア材の層を有する。この場合、基材の層は、常に2つの拡散バリア材の層の間に配置されている。基材の層及び拡散バリア材の層は、長手方向において延在し、グレージング内部壁に平行に延在する。グレージング内部壁における拡散バリア材の追加配置は、プロファイルの密閉性を改善する。好ましくは、少なくとも1つの拡散バリア材の層が、第一側壁から第二側壁まで延在している。グレージング内部壁内及び外側壁内の層の数は、互いに異なっていてもよいし、又は同一であってもよい。対称構造が好ましく、それによって、グレージング内部壁及び外側壁内の、基材及び拡散バリア材の層の数は、同じになる。
好ましい実施形態では、第一側壁及び第二側壁は、基材から成る。これは、費用効果が高く、対称構造では特に頑丈である。拡散バリア材を、外側壁内に、かつ好ましくはグレージング内部壁内にも、配置することで、スペーサーの密閉性が確保される。
代替的な好ましい実施形態では、中空プロファイルの全ての壁は、拡散バリア材の層及び基材の層を有する。好ましくは、全ての壁が、同じ数の基材の層及び拡散バリア材の層を有する。この構造は、特に良好に共押出成形されうる。特に好ましくは、基材の層及び拡散バリア材の層は、空洞の周囲に連続的に配置され、それによって、層が、外側壁から第一側壁を横切り、グレージング内部壁を横切り、第二側壁を横切り、外側壁まで延在している。この結果、2つの材料の層が交互に入れ子状態になったタマネギのような構造がもたらされる。これは、特に頑丈であることが証明されており、非常に良好に共押出成形されうる。特に好ましくは、空洞に向いている面上に配置されている層が、基材から成り、それによって、外側層が、拡散バリア材から成るようにする。これは、湿気の侵入及びガスの損失に対する、最大限の保護を提供する。
原則的に、外側層、及び空洞に面している層は、拡散バリア材又は基材から成りうる。外側層は、環境に面しているスペーサーの層、すなわち周囲の空気と接触している層である。例えば、完成した遮断ガラスユニットでは、外側壁の外側層は、外側ペイン間スペースに面しており、かつ二次封止剤と接触しており、一方、側壁の外側層はペインに面しており、かつ一次封止剤と接触している。
好ましくは、中空空間に面している層は、基材から作られる。これらの層は、完成したグレージング内では見えないため、光学的品質の低い材料、例えば再生プラスチックなどを、ここで用いてもよい。外側層としての拡散バリア材による配置は、特に有利である;なぜなら、バリアが、このようにして、湿気が侵入しうる外部環境に向かって直接配置されるためである。スペーサーの密閉性は、このようにして、さらに改善される。
拡散バリア材を有する壁は、好ましくは、3つ、4つ、5つ又はそれ以上の拡散バリア材の層を含有し、これらは、基材の中間層と交互に配置されている。スペーサーの耐拡散性を、層の数を介して制御しうる。層の数を増やすことによって、密閉性は改善する。
さらに好ましい実施形態では、接着層が、外側壁の外部環境に向いている面上、すなわち、外側壁の面のうち空洞とは反対側に向いている面上に配置されており、この接着層は、中空プロファイルの外側層よりも二次封止剤とのより良い接着性を有する。
接着層は、好ましくは、0.025mm~0.210mm、好ましくは0.040mm~0.100mmの厚さのガラスフィルムであり、これは、外側壁に接着されている。用いられる接着剤は、好ましくは、非ガス系接着剤、好ましくは熱可塑性ポリウレタン又はポリメタクリレートである。
代替的には、接着層は、好ましくは、1種以上の接着促進添加剤を有するポリマー層である。好ましい接着促進添加剤は、酸化ケイ素(SiO)、酸化クロム(CrO)、酸化チタン(TiO)及び/又は窒化ケイ素(Si)である。接着層の材料中の接着促進添加剤の含有量は、0.1重量%~20重量%、好ましくは1重量%~15重量%、特に好ましくは2重量%~10重量%である。接着層は、好ましくは、接着促進添加剤を添加した中空プロファイルの基材から実質的に成る。これによって、中空プロファイル内の異なる材料による材料不適合及び応力が防止される。接着層は、好ましくは中空プロファイルとともに共押出成形される。これは、スペーサーの製造プロセスを簡素化し、複合部の安定性を向上させる。接着促進添加剤を有するポリマー層は、好ましくは、50μm~500μm、好ましくは100μm~400μmの厚さを有する。
代替的には、接着層は、好ましくは、5nm~100nmの厚さを有する非晶質二酸化ケイ素層である。二酸化ケイ素層は、好ましくは、火炎熱分解法で堆積される。例えば、PYROSIL(商標)法が適している。この層は、中空プロファイルに簡単に適用でき、二次封止剤との接着性を改善する。
好ましい実施形態では、拡散バリア材は、ポリマー拡散バリア材である。金属性拡散バリア材と比較したポリマー拡散バリア材の利点は、熱伝導率がより低いことである。この結果、スペーサーの遮断機能が改善される。スペーサーは、好ましくは金属性構成要素、例えば鉄又は元素金属でできている構成要素を含まない。これによって、良好な熱遮断性が確保される。別の好ましい実施形態では、スペーサーは、金属性補強要素、例えばワイヤー又はシートなどを含み、これらは長手方向の剛性を改善する。
拡散バリア材は、好ましくはエチレンビニルアルコールコポリマー(EVOH)である。EVOHは、中空プロファイルを、湿気の侵入及びガス充填の損失に対して特に良好に密閉し、基材とともに共押出成形されうる。代替の好ましい拡散バリア材は、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)であり、これは、例えばSaranという商品名で入手可能であり、優れたバリア特性を有する。
代替的には、拡散バリア材は、充填剤(フィラー)を有するポリマーであり、ここで、充填剤は、好ましくは層状ケイ酸塩である。このポリマーは、好ましくは基材と同じであり、それによって、材料の非適合性が回避される。
層状ケイ酸塩を有するポリマーは、比較的低い熱伝導率を有し、さらに中空プロファイルの剛性を改善する。層状ケイ酸塩は、好ましくは、ポリマー内に小さな円盤の形態で混入され、これらは、内在的に耐拡散性である。押出成形の際、小さな円盤は、おおむね方向付けられており、それによって、小さな円盤の平らな面が、中空プロファイルのそれぞれの壁に平行に整列させられている。拡散バリア材の層には、層状ケイ酸塩の多数の小さな円盤が存在し、これらは、互いに上下にかつ隣り合って配置されている。小さな円盤の全体が、個別の水分子又はガス分子のための通り道を長くすることによって又は塞ぐことによって、バリア効果を作り出す。複数の層の拡散バリア材を壁内に配置することによって、単一層の拡散バリア材のバリア効果を高めることができ、それによって、別体のバリアフィルムを用いる必要がなくなる。中空プロファイル中の層状ケイ酸塩の含有量は、5体積%~60体積%、好ましくは8体積%~35体積%、特に好ましくは10体積%~30体積%である。
代替的には、拡散バリア材は、充填剤を有するポリマーであり、ここで、カーボンナノチューブ(CNT)が、充填剤として用いられる。ポリマーは、好ましくは、基材と同じであり、それによって、材料の非適合性が回避される。中空プロファイル中のカーボンナノチューブの含有量は、好ましくは1体積%~20体積%である。
本発明による構造のおかげで、スペーサーは、ガス、例えばアルゴンなどのペイン間スペースからの拡散に対して、かつ、湿気のペイン間スペース内への拡散に対して、良好な密閉性を提供する。本発明によるスペーサーは、好ましくは、試験規格EN 1279 Parts 2 + 3を満たす。
本発明によるスペーサーの好ましい実施形態では、ポリマー基材は、バイオベースポリマー、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PET-G)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアミド(PA)、ポリアミド-6,6、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリロニトリルスチレンアクリレスター(ASA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン/ポリカーボネート(ABS/PC)、スチレンアクリロニトリル(SAN)、PET/PC、PBT/PC、又はそれらのコポリマーを含有する。特に好ましい実施形態では、ポリマー基材は、本質的に、列挙されたポリマーのうちの1種から成る。ポリマー基材は、特に好ましくは、再生ポリマーを含有する。
中空プロファイルは、好ましくはガラス繊維補強である。ポリマー基材中のガラス繊維含有量の選択を通じて、中空プロファイルの熱膨張係数を変化させてよく、かつ調整してよい。ポリマー基材は、好ましくは、20重量%~50重量%、特に好ましくは30重量%~40重量%のガラス繊維含有量を有する。ポリマー基材中のガラス繊維含有量は、同時に中空プロファイルの強度及び安定性を改善する。
ガラス繊維補強スペーサーは、一般的に剛性のあるスペーサーであり、これらは、遮断ガラスユニット用のスペーサーフレームを組み立てる際に、個別のストレートピースから差し込まれたり又は溶接されたりする。ここで、接続箇所を、封止剤で個別に密閉しなければならず、それによって、スペーサーフレームの最適な密閉性を確保する。
代替的な好ましい実施形態では、中空プロファイルは、ガラス繊維を含有しない。ガラス繊維の存在は、スペーサーの熱遮断特性を悪化させ、スペーサーを硬く脆くする。ガラス繊維を含まない中空プロファイルは、より良く曲げることができ、ここで、接続箇所の密閉が省略される。曲げる際、スペーサーは、特定の機械的負荷にさらされる。
さらに好ましい実施形態では、ポリマー基材は、発泡ポリマーから成る。この場合、発泡剤は、中空プロファイルの押出成形の際に、ポリマー基材に添加される。発泡スペーサーの例は、国際公開第2016139180号に開示されている。発泡させた実施形態は、非発泡の中空プロファイルと比較して、中空プロファイルを通る熱伝導率の低減、並びに材料及び重量の節約につながる。
本発明によるスペーサーの好ましい実施形態では、中空プロファイルは、実質的に均一な壁厚dを有する。壁厚dは、好ましくは0.5mm~2mmの範囲である。この範囲では、スペーサーは特に頑丈である。
基材の層の厚さは、好ましくは100μm~900μm、特に好ましくは200μm~800μmである。拡散バリア材の層の厚さは、好ましくは100μm~900μm、特に好ましくは200μm~800μmである。
中空プロファイルの外側壁は、グレージング内部壁とは反対側にある壁であって、遮断ガラスユニットの内部(内側ペイン間スペース)とは反対側に、外側ペイン間スペースの方向に、向いている壁である。外側壁は、好ましくはグレージング内部壁と実質的に平行に延在する。平面状の外側壁は、その全体にわたってグレージング内部壁と平行であり、スペーサーと側壁との間の密閉表面が最大化されるという利点、及び、より単純な形状によって製造プロセスが容易になるという利点を有する。
本発明によるスペーサーの好ましい実施形態では、外側壁のうち側壁に最も近い部分が、側壁の方向において、外側壁に対して30°~60°の角度α(アルファ)で、傾斜している。この実施形態は、中空プロファイルの安定性を改善する。好ましくは、側壁に最も近い部分は、45°の角度α(アルファ)で傾斜している。この場合、スペーサーの安定性がさらに改善される。
本発明によるスペーサーの好ましい実施形態では、第一側壁及び第二側壁が、外側壁及びグレージング内部壁に対して垂直に延在する。第一側壁及び第二側壁は、この場合、互いに平行に延在する平面状の側壁である。これは、平面状の表面を、遮断グレージングの外側のペインに結合するために利用できる、という利点を有する。
本発明によるスペーサーのさらに好ましい実施形態では、第一側壁及び第二側壁が、空洞の方向において湾曲している。このようにして、第一側壁における第一凹部は、それぞれ、第一側壁と隣接するペインとの間に配置されている一次封止剤を受け入れるために形成される。第二側壁における第二凹部は、第二側壁と隣接するペインとの間に配置されている一次封止剤を受け入れるために作り出される。凹部における一次封止剤の適用は、密閉性を改善し、一次封止剤が内側ペイン間スペースの方向において侵入するのを防ぐ。この効果は、特に高温時、例えば日射下などで発揮しうる。2つの側壁は、好ましくは、空洞の方向において同じ程度に湾曲しており、それによって、第一凹部と第二凹部は同じ大きさとなり、スペーサーは対称構造を有する。これは、中空プロファイルの安定性を改善する。
好ましい実施形態では、不透明な装飾層が、グレージング内部壁の、空洞とは反対側を向いている面上に配置されている。そして、装飾層は、完成した遮断ガラスユニットにおける視認可能な表面であるため、それは、視覚的に魅力的な様式で設計されうる。例えば、グレージング内部壁の色を、柔軟に適合させてよく、又は視覚的にあまり魅力的ではない再生ポリマーを基材として用いてよい;なぜなら、不透明な装飾層のみが、利用者に見えるためである。この文脈において、不透明とは、装飾層が、下地層を利用者の視界から隠すことを意味する。このように、装飾層は、半透明又は透明ではなく、不透明である。装飾層は、好ましくはポリマー装飾層である。代替的には、それはまた、例えば、木材、紙、ポリマー、吹き付け塗装層、又はガラスなどから成っていてもよい。装飾層を、フィルムとして中空プロファイルに接着してよく、スプレーしてよく、適用してよく、又は、好ましくは、ポリマー基材及び拡散バリア材とともにポリマー装飾層として共押出成形してよい。
好ましい実施形態では、グレージング内部壁は、少なくとも1つの穿孔を有する。好ましくは、複数の穿孔が、グレージング内部壁内に形成される。穿孔の総数は、遮断ガラスユニットの大きさに依存する。グレージング内部壁内の穿孔は、中空空間を遮断ガラスユニットの内側ペイン間スペースに接続し、それによって、両者間のガス交換を可能にする。これによって、空気中の湿気の吸収が、空洞内に位置する乾燥剤によって可能となり、このようにして、ペインが曇るのを防ぐ。穿孔は、好ましくはスロットとして設計され、特に好ましくは幅0.2mm、長さ2mmのスロットとして設計される。このスロットは、最適な空気交換を、乾燥剤が空洞から内側ペイン間スペース内に侵入することができることなく、確保する。中空プロファイルの製造後、穿孔は、単純に、グレージング内部壁内に打ち抜いてよいし、又は掘削してよい。穿孔は、好ましくは、グレージング内部壁内に熱間で打ち抜かれる。
中空プロファイルは、好ましくは、グレージング内部壁に沿って、5mm~55mm、好ましくは10mm~20mmの幅を有する。本発明の意味において、幅は、側壁間に延在する寸法である。幅は、2つの側壁の、互いに反対側を向いている表面間の距離である。遮断ガラスユニットのペイン間の距離は、グレージング内部壁の幅の選択を通して決定される。グレージング内部壁の正確な寸法は、遮断ガラスユニットの寸法及び望ましいペイン間スペースの大きさに依存する。
中空プロファイルは、好ましくは、側壁に沿って、5mm~15mm、特に好ましくは6mm~10mmの高さを有する。この高さの範囲では、スペーサーは、有利な安定性を有するが、その他にも、有利には、遮断ガラスユニット内で目立たない。さらに、スペーサーの空洞は、適切な量の乾燥剤を受け入れるのに有利な大きさを有する。スペーサーの高さは、外側壁とグレージング内部壁の互いに反対側を向いている表面間の距離である。
空洞は、好ましくは、乾燥剤、好ましくはシリカゲル、モレキュラーシーブ、CaCl、NaSO、活性炭、ケイ酸塩、ベントナイト、ゼオライト、及び/又はそれらの混合物を含有する。
本発明はまた、本発明によるスペーサーを作る方法を含み、これは、少なくとも、ポリマー基材及び拡散バリア材を共押出成形して中空プロファイルを形成するステップを有する。
本発明はさらに、遮断ガラスユニットを含み、これは、少なくとも第一ペイン、第二ペイン、第一ペインと第二ペインとの間に配置されている本発明による周方向のスペーサー、内側ペイン間スペース、及び外側ペイン間スペースを有する。本発明によるスペーサーは、周方向のスペーサーフレームを形成するように配置されている。第一ペインは、一次封止剤によってスペーサーの第一側壁に取り付けられており、第二ペインは、一次封止剤によって第二側壁に取り付けられている。これは、一次封止剤が、第一側壁と第一ペインとの間、かつ第二側壁と第二ペインとの間に、配置されていることを意味する。
第一ペイン及び第二ペインは、平行に、好ましくは合同的に、配置されている。したがって、2つのペインのエッジは、好ましくは、エッジ領域において面一に配置されており、すなわち、それらは、同じ高さに位置している。内側ペイン間スペースは、第一及び第二ペイン並びにグレージング内部壁によって区画されている。外側ペイン間スペースは、第一ペイン、第二ペイン、及びスペーサーの外側壁によって区画されているスペースとして画定される。外側ペイン間スペースは、少なくとも部分的に二次封止剤で充填されている。二次封止剤は、遮断ガラスユニットの機械的安定性に寄与し、エッジ複合部に作用する気候的負担の一部を吸収する。
好ましい実施形態では、接着層が、外側壁の面のうち外側ペイン間スペースに向いている面上に配置されており、二次封止剤が、接着層と接触している。接着層は、特に良好な接着性を二次封止剤に対して有する。これは、遮断ガラスユニットのエッジ複合部の密閉性及び長期安定性を改善する。
好ましい実施形態では、第一側壁及び第二側壁は、スペーサーの空洞に方向において湾曲しており、それによって、第一凹部が、第一側壁と第一ペインとの間に一次封止剤で充填されており、第二凹部が、第二側壁と第二ペインとの間に一次封止剤で充填されている。凹部は、完全に平面状の側壁の場合よりも多くの一次封止剤を導入する可能性を提供する。これは、側壁に沿った封止の安定性を改善する。さらに、一次封止剤が、強い日射の場合に、内側ペイン間スペース内に流れ込むのを防止され、そこで見えるようになるのを防止される。
本発明による遮断ガラスユニットのさらに好ましい実施形態では、二次封止剤は、第一ペイン及び第二ペインに沿って適用されるため、外側壁の中央領域は、二次封止剤を有しない。中央領域は、外側壁の2つの外側領域とは対照的に、2つの外側のペインに対して中央に配置されている領域を示し、外側壁の2つの外側領域は、第一ペイン及び第二ペインに隣接している。このようにして、遮断ガラスユニットの良好な安定化が達成され、ここで、二次封止剤の材料費が、同時に節約される。同時に、この配置は、外側のペインに隣接する外側領域内で、外側壁に2本の二次封止剤を適用することによって、容易に作り出される。
さらに好ましい実施形態では、二次封止剤は、外側ペイン間スペース全体が二次封止剤で完全に充填されるように、適用される。これによって、遮断ガラスユニットが最大限に安定化される。
二次封止剤は、好ましくはポリマー又はシラン変性ポリマー、特に好ましくは有機ポリスルフィド、シリコーン、ホットメルト、ポリウレタン、室温架橋型(RTV)シリコーンゴム、過酸化物架橋型シリコーンゴム及び/又は付加架橋型シリコーンゴムを含有する。これらの封止剤は、特に優れた安定化効果を有する。
一次封止剤は、好ましくはポリイソブチレンを含有する。ポリイソブチレンは、架橋型又は非架橋型ポリイソブチレンであってよい。
遮断ガラスユニットの第一ペイン及び第二ペインは、好ましくは、ガラス、セラミック及び/又はポリマー、特に好ましくは石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、ポリメチルメタクリレート又はポリカーボネートを含有する。
第一ペイン及び第二ペインは、2mm~50mm、好ましくは3mm~16mmの厚さを有し、ここで、2つのペインはまた、異なる厚さを有していてもよい。
本発明による遮断ガラスユニットの好ましい実施形態では、スペーサーフレームは、本発明による1つ以上のスペーサーから成る。例えば、それは、曲げられて完全なフレームを形成する、本発明によるスペーサーであってよい。それはまた、1つ以上のプラグコネクターを介して互いに連結されている、本発明による複数のスペーサーであってもよい。プラグコネクターを、長手方向コネクター又はコーナーコネクターとして設計してよい。このようなコーナーコネクターを、例えば、封止を有する成形プラスチック部品として設計してよく、その中で、マイターカットを提供されている2つのスペーサーが接する。
原則的には、遮断ガラスユニットの多種多様な幾何学的形状は、例えば、長方形、台形、及び丸みを帯びた形状であってよい。丸い幾何学的形状を作り出すために、本発明によるスペーサーは、例えば、加熱された状態において曲げうる。
さらなる実施形態では、遮断グレージングは、2つ超のペインを有する。この場合、スペーサーは、例えば、少なくとも1つの追加のペインが配置される溝を含んでよい。また、複数のペインを、積層されたガラスペインとして形成してもよい。
本発明はさらに、本発明による遮断ガラスユニットを作る方法を含み、これは、少なくとも以下のステップを有する:
- 本発明によるスペーサーを提供すること、
- スペーサーを接合してスペーサーフレームを形成すること、
- 第一ペイン及び第二ペインを提供すること、
- スペーサーを一次シーラントによって第一ペインと第二ペインとの間に固定すること、
- 2つのペイン及びスペーサーのペイン配置を押し固めること、並びに、
- 少なくとも部分的に、外側ペイン間スペースを二次封止剤で充填すること。
遮断ガラスユニットを、当業者に公知の複層グレージングシステムにおいて機械的に作る。まず、本発明によるスペーサーを有するスペーサーフレームを提供する。例えば、スペーサーフレームを、溶接、接着、及び/又はプラグコネクターによって作り出す。第一ペイン及び第二ペインを提供し、スペーサーフレームを、第一及び第二ペインの間に、一次封止剤によって固定する。スペーサーフレームは、スペーサーの第一側壁を第一ペイン上に置かれ、一次封止剤によって固定される。そして、第二ペインを、第一ペインと同じようにスペーサーの第二側壁上に置き、同様に一次封止剤によって固定し、ペイン配置を押し固める。外側ペイン間スペースを、少なくとも部分的に二次封止剤で充填する。このようにして、本発明による方法は、遮断ガラスユニットの簡単で費用効果の高い製造を可能にする。
また、第一ペイン及び第二ペインを、本発明によるスペーサーフレームを提供する前に、提供してもよい。
本発明はさらに、本発明による遮断ガラスユニットを、建物内部グレージング、建物外部グレージング及び/又はファサードグレージングとして用いることを含む。
本発明の様々な実施形態を、個別に、又は任意の組み合わせで実施してよい。特に、上述及び以下に説明する特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、指定された組み合わせだけでなく、他の組み合わせ又は単独でも用いてよい。
本発明によるスペーサーに関する記載は、本発明による遮断ガラスユニット及び本発明による方法にも同様に当てはまる。同様に、本発明による遮断ガラスユニットに関する記載を、本発明によるスペーサーに適用してもよい。
以下、本発明を、より詳細に、図面を参照して説明する。図面は、純粋に概略的な表現であり、縮尺どおりではない。それらは、本発明を何ら制限するものではない。それらは、以下を示す:
図1は、本発明によるスペーサーのさらにありうる実施形態の断面図である。
図2は、中空プロファイルの詳細である。
図3は、本発明によるスペーサーのありうる実施形態の断面図である。
図4は、本発明によるスペーサーのさらにありうる実施形態の断面図である。
図5は、図3の詳細Aの断面図である。
図6は、本発明による遮断ガラスユニットのありうる実施形態の断面図である。
図7は、本発明による遮断ガラスユニットを作り出すためのフローチャートである。
図1は、本発明に従う、ありうるスペーサーIを通した断面図を示す。図2は、グレージング内部壁3の平面図とともにスペーサーの透視断面図を示し、ここで、図2は、中空プロファイル1の層状構造を示していない。スペーサーは、共押出成形された中空プロファイル1を有し、これは、長手方向(X)において延在し、第一側壁2.1、それと平行に延在する側壁2.2、グレージング内部壁3及び外側壁5を有する。グレージング内部壁3は、側壁2.1及び2.2に対して垂直に延在し、2つの側壁を接続する。外側壁5は、グレージング内部壁3の反対側にあり、2つの側壁2.1及び2.2を接続する。外側壁5は、側壁2.1及び2.2に対して実質的に垂直に延在する。しかしながら、外側壁5の一部5.1及び5.2は、側壁2.1及び2.2に最も近く、側壁2.1及び2.2の方向において、外側壁5に対して約45°の角度α(アルファ)で傾斜している。この傾斜した幾何学的形状は、中空プロファイル1の安定性を改善する。
中空プロファイル1は、共押出成形された中空プロファイルであり、これは、複数の層のポリマー基材6及び拡散バリア材7から共押出成形される。例えば、10重量%のガラス繊維を有するポリプロピレンを、基材6として用い、EVOHを、拡散バリア材7として用いた。ポリマー基材6及び拡散バリア材7は、層状に配置されている。全ての壁3、2.1、2.2及び5において、その材料の個別の層は、連続的に、すなわち途切れることなく、長手方向Xにおいて配置され、それぞれの壁に平行に延在する。中空プロファイル1の全ての壁における拡散バリア材の配置は、湿気の侵入に対するスペーサーの特に良好な密閉性を確保する。全ての壁において、中空プロファイル1は、それぞれ、2層の基材6及び2層の拡散バリア材7を含有する。単一層としては十分なバリア効果を有しないであろうEVOHを、このようにして用いてよく、それによって、完全に金属を含まないスペーサーが、実施例において得られる。これは、スペーサーを通る特に低い熱伝導率を確保する。基材6及び拡散バリア材7の層は、それぞれ、交互に配置され、それによって、玉ねぎ状の構造が作り出されている。空洞8に向いている面から見て、層の順序は:基材-拡散バリア材-基材-拡散バリア材である。このようにして、空洞8は、基材6によって完全に区画され、スペーサーIの外部環境に向いている面上で、拡散バリア材7が、全体に配置されている。外側層は、拡散バリア材7から成るため、湿気の侵入及び内側ペイン間スペースからのガス損失に対する、最大限の保護が確保される。
中空プロファイルの壁厚dは、1mmである。壁厚は、実質的にいずれの場所でも同じである。これは、中空プロファイルの安定性を改善し、製造を簡素化する。中空プロファイル1は、例えば、6.5mmの高さh、及び15.5mmの幅を有する。この幅は、Y方向において第一側壁2.1から第二側壁2.2まで延在している。外側壁5、グレージング内部壁3、並びに2つの側壁2.1及び2.2は、空洞8を囲んでいる。空洞8は、乾燥剤11を受け入れることができる。穿孔24は、遮断ガラスユニット内の内側ペイン間スペースに対する接続を作り出し、グレージング内部壁3内に形成されている。そして、乾燥剤11は、グレージング内部壁3内の穿孔24を介して内側ガラス間スペース15から湿気を吸収することができる。追加のバリアフィルムは、外側壁5上に配置されない;なぜなら、EVOHの層が、完全にバリア機能を担っているためである。基材6の層は、それぞれ、300μmの厚さを有し、拡散バリア材7の層は、それぞれ、約200μmの厚さを有する(図面では、層の厚さを、説明の目的のためにほぼ同じ厚さで概略的に示している)。
図3は、本発明に従う、ありうるスペーサーIを通した断面図を示す。図5は、グレージング内部壁3及び外側壁5における、層構造の詳細図に関する図3からの詳細Aを示す。スペーサーIは、共押出成形された中空プロファイル1を有し、これは、長手方向(X)において延在し、第一側壁2.1、第二側壁2.2、グレージング内部壁3、及びそれと平行に延在する外側壁5を有する。グレージング内部壁3は、2つの側壁2.1及び2.2を接続する。外側壁5は、グレージング内部壁3の反対側にあり、2つの側壁2.1及び2.2を接続する。第一側壁2.1及び第二側壁2.2は、空洞8の方向において湾曲しており、それによって、一次封止剤のための第一凹部10.1が、第一側壁2.1と第一ペインとの間に提供され、一次封止剤のための第二凹部10.2が、第二側壁2.2と第二ペインとの間に提供される。凹部は、完全に平面状の側壁の場合よりも多くの一次シーラントを導入する可能性を提供する。これは、側壁に沿った封止の安定性を改善する。さらに、一次封止剤が、強い日射があった場合に、内側ペイン間スペースに流れ込むのを防止され、そこで見えるようになるのを防止される。2つの側壁2.1及び2.2は、空洞8の方向に同じ程度に湾曲しており、それによって、凹部10.1及び10.2は、同じ大きさであり、スペーサーは、対称構造を有する。この場合の対称性は、図4に示すように、対称軸Sに関するものである。
中空プロファイル1は、共押出成形された中空プロファイルであり、ポリマー基材6及び拡散バリア材7から共押出成形される。第一側壁2.1及び第二側壁2.2は、基材6から成る。これは、費用効果が高く、対称構造では特に安定性が高い。2層の拡散バリア材及び2層のポリマー基材は、それぞれ、外側壁5及びグレージング内部壁3において、交互に配置されている。外側壁5及びグレージング内部壁3内の拡散バリア材の層は、中空プロファイルの幅b全体にわたって延在し、このようにして、スペーサーの良好な密閉性を確保する。グレージング内部壁3及び外側壁5内の材料の個別の層は、連続的に、すなわち途切れることなく、長手方向Xにおいて配置されており、それぞれの壁に平行に延在する。用いられた基材6は、例えば、ポリアミド6.6であり、25体積%の層状ケイ酸塩を含有するポリアミド6.6が、拡散バリア材7として用いられた。完全に金属を含まないスペーサーが、このようにして得られる。これは、スペーサーを通る特に低い熱伝導率を確保する。外側壁及びグレージング内部壁3の内側層6.2は、それぞれ、ポリマー基材から成る。空洞8は、このようにして、基材6によって完全に区画され、拡散バリア材7は、中空プロファイルIの外側ペイン間スペースに向いている面上に配置されている。外層7.1が、拡散バリア材7から成るため、湿気の侵入及び内側ペイン間スペースからのガス損失に対する最大限の保護が確保される。
接着層31が、外側壁5の外部環境に向いている面上に配置されている。接着層31は、完成した遮断ガラスユニット内の二次封止剤と接触している。実施例では、接着層31は、中空プロファイル1とともに共押出成形され、接着促進添加剤として10重量%のSiOxを含有するPEから実質的に成る。接着層31は、二次封止剤に対するより良好な接着性を有し、それによって、エッジ複合部の長期安定性が、本発明による構造のおかげでさらに改善される。例えば、接着層31の厚さは約100μmである。
中空プロファイルの壁厚dは、約1mmである。壁厚は、本質的にいずれの場所でも同じである。これは、中空プロファイルの安定性を改善し、製造を簡素化する。中空プロファイル1は、例えば、6.5mmの高さh、12.5mmの幅bを有する。幅は、Y方向において第一側壁2.1から第二側壁2.2まで延在し、グレージング内部壁3又は外側壁5に沿って中空プロファイルの最も幅の広い箇所で測定される。グレージング内部壁3及び外側壁5の高さでの幅bは、同じである。外側壁5、グレージング内部壁3並びに2つの側壁2.1及び2.2は、空洞8を囲んでいる。空洞8は、乾燥剤11を受け入れることができる。穿孔(ここでは図示せず)は、遮断ガラスユニット内の内側ガラス間スペースに対する接続を作り出し、グレージング内部壁3内に形成されている。そして、乾燥剤11は、グレージング内部壁3内の穿孔を介して内側ペイン間スペース15から湿気を吸収することができる。追加のバリアフィルムは、外側壁5上に配置されない;なぜなら、層状ケイ酸塩の層が、完全にバリア機能を担っているためである。基材6の層は、それぞれ、250μmの厚さを有し、拡散バリア材7の層は、それぞれ、約250μmの厚さを有する。
図4は、基本的に図3に示したスペーサーと同様に構築されたスペーサーを示す。図3に示したスペーサーとは対照的に、この実施例における中空プロファイル1の全ての壁3、2.1、2.2及び5は、2層の拡散バリア材7及び2層の基材6を有する。全ての壁内に同じ数の層を有するこの構造は、特に良好に共押出成形されうる。基材6の層及び拡散バリア材7の層は、空洞8の周囲に連続的に配置されており、それによって、それぞれの層が、外側壁5から第一側壁2.1を横切り、グレージング内部壁3を横切り、第二側壁2.2を横切り、外側壁5まで延在する。この結果、2つの材料の層が交互に入れ子状になっている玉ねぎ状の構造がもたらされる。これは、特に安定性が高いことが証明されており、非常に良好に共押出成形されうる。空洞に向いている面上に配置されている内側層は、この例では、基材6から成り、それによって、外側層は、拡散バリア材7から成る。これは、湿気の侵入及びガスの損失に対する最大限の保護を提供する。拡散バリア材7の層は、それぞれ200μmの厚さを有し、ポリマー基材の層は、300μmの厚さを有する。黒色PETフィルムの形態である不透明な装飾層9は、下地の中空プロファイル1を視界から隠し、グレージング内部壁3のグレージング内部に向いている面に接着されている。これは、実施例において基材6が、再生ポリプロピレンであり、拡散バリア材7が、EVOHである場合に、特に有利である。そして、再生ポリプロピレンが、効果的にカバーされ、視覚的に好ましいイメージが、遮断ガラスユニットの利用者に対して作り出される。二次封止材との接着性を改善するために、厚さ約30nmの二酸化ケイ素層の形態である接着層31が、外側壁5上に配置されており、この例ではPYROSIL(商標)-Vによって適用されている。
図6は、図4に示すスペーサーIを有する本発明による遮断ガラスユニットIIのエッジ領域の断面図を示す。第一ペイン13は、一次封止剤17によってスペーサーIの第一側壁2.1に接続されており、第二ペイン14は、一次封止剤17によって第二側壁2.2に取り付けられている。一次封止剤17は、本質的に架橋型ポリイソブチレンである。内側ペイン間スペース15は、第一ペイン13と第二ペイン14との間に位置し、本発明によるスペーサーIのグレージング内部壁3によって区画されている。内側ペイン間空間15は、空気で充填されているか、又は不活性ガス、例えばアルゴンなどで充填されている。空洞8は、乾燥剤11、例えばモレキュラーシーブが充填されている。空洞8は、グレージング内部壁3内の穿孔24を介して内層ペイン間スペース15に接続されている。グレージング内部壁3内の穿孔24を通して、ガス交換が、空洞8と内側ペイン間スペース15との間で行われ、ここで、乾燥剤11は、内側ペイン間15スペースから空気中の湿気を吸収する。第一ペイン13及び第二ペイン14は、側壁2.1及び2.2を越えて突出しており、それによって、外側ペイン間スペース16が作り出され、これは、第一ペイン13と第二ペイン14との間に位置し、スペーサーIの接着層31を有する外側壁5によって区画されている。外側ペイン間スペース16は、二次封止材18で充填されている。二次封止材18は、実施例においてポリサルファイドである。ポリサルファイドは、エッジ複合部に作用する力を特によく吸収し、このようにして、遮断ガラスユニットIIの高い安定性に寄与する。本発明によるスペーサーの接着層に対するポリスルフィドの接着性は、大変良い。第一ペイン13及び第二ペイン14は、厚さ3mmのソーダ石灰ガラスから成る。
図7は、本発明による遮断ガラスユニットIIを作り出すための、本発明による方法のフローチャートを示す。第一ステップIでは、本発明によるスペーサーIを提供する。第二ステップIIでは、スペーサーIを接合してスペーサーフレームを形成する。第三ステップIIIでは、第一ペイン13及び第二ペイン14を提供する。代替的には、第三ステップIIIはまた、第一ステップIの前に行われてもよい。第四ステップIVでは、スペーサーIを、第一ペイン13と第二ペイン14との間に、一次封止剤17によって固定する。第五ステップVでは、ペイン13、14及びスペーサーIのペイン配置を、遮断ガラスプレス機内で押し固める。第六ステップVIでは、外側ペイン間スペース16を、少なくとも部分的に二次封止材18で充填する。
I スペーサー
II 遮断ガラスユニット、遮断グレージング
1 中空プロファイル
2.1 第一側壁
2.2 第二側壁
3 グレージング内部壁
5 外側壁
5.1、5.2 外側壁のうち側壁に最も近い部分
6 基材、ポリマー基材
6.1、6.2 基材の第一層及び第二層
7 拡散バリア材
7.1、7.2 拡散バリア材の第一層及び第二層
8 空洞
9 装飾層
10 凹部、カットアウト
10.1、10.2 第一又は第二凹部
11 乾燥剤
13 第一ペイン
14 第二パネル
15 内側ペイン間スペース
16 外側ペイン間スペース
17 一次封止剤
18 二次封止剤
24 グレージング内部壁内の穿孔
31 接着層
X 長手方向、中空プロファイルの延在方向
Y 短手方向
Z 高さ方向
d 壁厚
h 基体の高さ
b 基体の幅

Claims (15)

  1. 遮断ガラスユニット用スペーサー(I)であって、少なくとも下記を有する遮断ガラスユニット用スペーサー(I):
    - 中空プロファイル(1)であって、長手方向(X)に延在しており、ポリマー基材(6)及び拡散バリア材(7)から共押出成形された中空プロファイル(1)、
    この中空プロファイル(1)は:
    - 第一側壁(2.1)及び第二側壁(2.2)、前記側壁(2.1、2.2)を互いに接続するグレージング内部壁(3);
    - 外側壁(5)であって、前記グレージング内部壁(3)と実質的に平行に配置されており、前記側壁(2.1、2.2)を互いに接続する、外側壁(5);
    - 空洞(8)であって、前記側壁(2.1、2.2)、前記グレージング内部壁(3)及び前記外側壁(5)によって囲まれている、空洞(8)、
    を有し、ここで、
    - 前記外側壁(5)は、少なくとも2つの基材の層(6.1、6.2)及び少なくとも2つの拡散バリア材の層(7.1、7.2)を有し、
    - 1つの基材の層(6.1、6.2)が、常に2つの拡散バリア材の層(7.1、7.2)の間に配置されており、
    - 前記基材の層(6.1、6.2)及び前記拡散バリア材の層(7.1、7.2)は、長手方向(X)に延在し、かつ、
    - 前記外側壁(5)内の少なくとも1つの拡散バリア材の層(7.1)は、前記第一側壁(2.1)から前記第二側壁(2.2)まで延在する。
  2. 請求項1に記載の遮断ガラスユニット用スペーサー(I)であって、
    - 前記グレージング内部壁(3)が、少なくとも2つの基材の層(6.1、6.2)及び少なくとも2つの拡散バリア材の層(7.1、7.2)を有し、
    - 1つの基材の層(6.1、6.2)は、常に2つの拡散バリア材の層(7.1、7.2)の間に配置されており、かつ、
    - 前記基材の層(6.1、6.2)及び前記拡散バリア材の層(7.1、7.2)は、長手方向(X)において延在する、
    遮断ガラスユニット用スペーサー(I)。
  3. 前記第一側壁(2.1)、前記第二側壁(2.2)及び前記グレージング内部壁(3)が、前記外側壁(5)と同数の基材の層(6.1,6.2)及び拡散バリア材の層(7.1,7.2)を有する、請求項1又は2に記載の遮断ガラスユニット用スペーサー(I)。
  4. 前記第一側壁(2.1)及び前記第二側壁(2.2)が、前記基材から成る、請求項1又は2に記載の遮断ガラスユニット用スペーサー(I)。
  5. 前記第一側壁(2.1)及び前記第二側壁(2.2)が、前記空洞(8)の方向において湾曲している、請求項1~4のいずれか一項に記載の遮断ガラスユニット用スペーサー(I)。
  6. 接着層(31)が、前記外側壁(5)の、前記空洞(8)とは反対側を向いている面上に配置されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の遮断ガラスユニット用スペーサー(I)。
  7. 前記接着層(31)が、接着剤によって前記外側壁(5)に固定されているガラスフィルムである、請求項6に記載の遮断ガラスユニット用スペーサー(I)。
  8. 前記接着層(31)が、前記中空プロファイル(1)とともに共押出成形されたものであり、前記接着層(31)が、1種以上の接着促進添加剤を有するポリマー層であり、前記接着促進添加剤が、酸化ケイ素、酸化クロム、酸化チタン及び/又は窒化ケイ素の群から選択される、請求項6に記載の遮断ガラスユニット用スペーサー(I)。
  9. 前記ポリマー基材(6)が、バイオベースポリマー、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PET-G)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアミド、ポリアミド-6,6、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリロニトリルスチレンアクリレスター(ASA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン/ポリカーボネート(ABS/PC)、スチレンアクリロニトリル(SAN)、PET/PC、PBT/PC、又はこれらのコポリマーを有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の遮断ガラスユニット用スペーサー(I)。
  10. 前記空洞(8)が、完全に前記基材(6)によって区画されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の遮断ガラスユニット用スペーサー(I)。
  11. 不透明な装飾層(9)が、前記グレージング内部壁(3)の、前記空洞(8)とは反対側を向いている面上に配置されている、請求項1~10のいずれか一項に記載の遮断ガラスユニット用スペーサー(I)。
  12. 遮断ガラスユニット(II)であって、少なくとも、第一ペイン(13)、第二ペイン(14)、前記第一ペイン(13)と前記第二ペイン(14)との間に周方向に配置されている請求項1~11のいずれか一項に記載のスペーサー(I)、を有しており、
    - 前記第一ペイン(13)は、前記第一側壁(2.1)に一次封止剤(17)によって取り付けられており、
    - 前記第二ペイン(14)は、前記第二側壁(2.2)に一次封止剤(17)によって取り付けられており、
    - 内側ペイン間スペース(15)は、前記グレージング内部壁(3)、前記第一ペイン(13)及び前記第二ペイン(14)によって、区画されており、
    - 外側ペイン間スペース(16)は、前記外側壁(5)、前記第一ペイン(13)及び前記第二ペイン(14)によって、区画されており、
    - 二次封止材(18)は、前記外側ペイン間スペース(16)内に配置されている、
    遮断ガラスユニット(II)。
  13. 接着層(31)が、前記外側壁(5)の前記外側ペイン間スペース(16)に向いている面上に配置されており、前記二次封止材(18)が、前記接着層(31)と接触している、請求項12に記載の遮断ガラスユニット(II)。
  14. 前記第一側壁(2.1)及び前記第二側壁(2.2)が、前記空洞(8)の方向において湾曲しており、それによって、第一凹部(10.1)が、前記第一側壁(2.1)と前記第一ペイン(1)との間で第一封止材(17)によって充填されており、第二凹部(10.2)が、前記第二側壁(2.2)と第二ペイン(2)との間で第二封止材(17)によって充填されている、請求項12又は13に記載の遮断ガラスユニット(II)。
  15. 請求項12~14のいずれか一項に記載の遮断ガラスユニット(II)の、建物内部グレージング、建物外部グレージング及び/又はファサードグレージングとしての使用。
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