JP2024512174A - 管をその中間部において外側から厚肉化するための装置 - Google Patents
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Abstract
管をその中間部において厚肉化するための装置が開示される。この装置は、管の外面を支持するように構成されている、第1の支持部材を含む。第1の支持部材の少なくとも一部は、厚肉化される管の中間部の輪郭に対応する輪郭で画定される。装置は、管の内面を支持するように構成されたマンドレルと、マンドレルの端部を支持するように構成されている第2の支持部材と、を更に含む。装置は、マンドレルの自由端と第1の支持部材との間で管の端部に当接するように構成されたパンチを含む。パンチは、管に軸方向力を加えるように構成されている。パンチによる軸方向力の印加は管を塑性変形させ、中間部における管の厚肉化をもたらす。
Description
本開示は、製造技術の分野に関する。本開示は、特に、管を形成する、又は厚肉化するための装置に関するが、これらに限定されない。本開示の更なる実施形態は、管をその中間において厚肉化するための装置及びプロセスを開示する。
管は、金属、プラスチック、又は複合材料などの材料で作製された、長尺中空円筒である。管は、家庭用、医療用、燃料ガス分配用、自動車用、並びに空調及び冷凍など他の用途を含む様々な用途で使用され得る。例えば、二輪車など自動車用途では、管は、フレーム、座席システム、燃料供給構成要素に使用することができ、自動車リンクアームでは、管を直列に溶接して一体化フレームを形成する必要がある。自動車組立ラインは、様々な用途のために、中間部に余分な厚みを有する管を必要とする。これは、全長にわたって余分な厚みを有する管を使用することによって、又は管の中間部を厚肉化することによって達成することができる。後者のアプローチは、アセンブリ全体の総重量を確実に低減する。
従来、種々の変厚管の製造方法を開示する先行技術が既知である。例えば、可撓性圧延は、先行技術の米国特許第7107682(B2)号に開示されており、これは、変厚の平坦シートを製造するための圧延技術、及び最終的に変厚肉管をもたらす管製造のためにそれらを使用することについて繰り返し述べる。他のプロセスとしては、スエージオートフレッテージが挙げられ、このプロセスでは、わずかに大きい直径を有するマンドレルを管に挿入することによって、厚肉管に所望の内部輪郭が提供される。他のプロセスとしては、位置制御されたマンドレル法を使用する管引抜が挙げられ、この場合は、長手方向に沿って可変厚さを有する管を製造するために、特別に設計されたマンドレルが使用される。更に別の特許である米国特許第6807837(B1)号は、内部マンドレルを伴わない縮小ダイの使用について開示している。ダイの一方の側に引張特性の軸方向力が加えられ、ダイの他方の側に圧縮特性の軸方向力が加えられる。これらの力の相対的な大きさの変化が、可変肉厚を形成させる。簡単に説明すると、変厚管を製造するための当技術分野で既知の従来のプロセスは、可撓性圧延、スエージオートフレッテージプロセス、位置制御されたマンドレル法を使用する管引抜、特殊なダイ設定を用いた押出、並びに管の端部の内部及び外部据え込みである。
上述のプロセスの展開は、工作機械器具設備へのより高い投資及び/又はサイクル時間の増加による低い生産性など経済的制約のために制限される。また、管は、それに伴う圧縮力に起因して座屈し得る。
本開示は、上述の1つ以上の制限を克服することを対象とする。
従来のプロセスの1つ以上の欠点は、特許請求されるプロセスによって克服され、本開示において特許請求されるプロセスの提供によって更なる利点が提供される。
本開示の技術によって、更なる特徴及び利点が実現される。本開示の他の実施形態及び態様は、本明細書で詳細に説明され、特許請求される開示の一部と見なされる。
本開示の1つの非限定的な実施形態では、管をその中間部において厚肉化するための装置が開示される。この装置は、管の外面を支持するように構成されている、第1の支持部材を含む。第1の支持部材の少なくとも一部は、管の中間部で特徴付けられる輪郭で画定される。装置は、管の内面を支持するように構成されたマンドレルを更に含み、第2の支持部材は、マンドレルの端部を支持するように構成されている。装置は、マンドレルの自由端と第1の支持部材との間で管の端部に当接するように構成されたパンチを含む。パンチは、管に軸方向力を加えるように構成されている。パンチによる軸方向力の印加は、管を塑性変形させ、内径を一定に保ちつつ、中間部における、外側からの管の厚肉化をもたらす。
本開示の一実施形態では、第1の支持部材は、管の締め付けから管の外面に半径方向力を加えるように構成されている。輪郭は、第1の支持部材のほぼ中間部において画定される。
本開示の一実施形態では、マンドレルは、管の内面を半径方向に支持するように構成されている。
本開示の一実施形態では、管を塑性変形させることは、第1の支持部材によって画定される輪郭への材料の蓄積をもたらし、それによって、外面に沿って管の中間部を厚肉化する。
本開示の一実施形態では、装置は、マンドレルの固定端と第1の支持部材との間で管の別の端部に当接するように構成されたリトラクタを含み、このリトラクタは、パンチによって加えられる軸方向力の方向とは反対の方向に軸方向力を加えるように構成されている。
本開示の一実施形態では、パンチはアクチュエータに結合されて、管に軸方向力を加える。リトラクタはアクチュエータに結合されて、管に軸方向力を加える。アクチュエータは、電動アクチュエータ及び油圧アクチュエータのうちの少なくとも1つである。
別の非限定的な実施形態では、内面及び外面で画定された本体部を含む管が開示される。本体部は、外面に沿った管の中間部における厚みが、管の外面の他の部分の厚みよりも大きくなるように構成されている。
本開示の一実施形態では、管の内面は均一の厚みである。
本開示の別の非限定的な実施形態では、装置を使用して、管をその中間部において厚肉化するプロセスが開示される。このプロセスは、管の外面に第1の支持部材を位置付けることを含む。更に、マンドレルは、マンドレルの端部が第2の支持部材によって支持されるように、管の内面に位置付けられる。更に、軸方向力がパンチによって管に加えられて管を塑性変形させ、中間部における管の厚肉化をもたらす。
本開示の一実施形態では、プロセスは、管の外面の中間部を塑性変形させる、パンチによって加えられる軸方向力とは反対の方向に、リトラクタによって軸方向力を加えることを含む。
上述の本開示の態様及び実施形態は、互いに任意の組み合わせで使用され得ることを理解されたい。態様及び実施形態のうちのいくつかを組み合わせて、本開示の更なる実施形態を形成することができる。
前述の概要は、例示的なものにすぎず、限定することを決して意図するものではない。上述の例示的な態様、実施形態、及び特徴に加えて、更なる態様、実施形態、及び特徴が、図面及び以下の詳細な説明を参照することによって明らかになるであろう。
本開示の今までにない特徴及び特性は、添付の特許請求の範囲に記載されている。しかしながら、本開示自体、並びにその好ましい使用モード、更なる目的、及び利点は、添付の図面と併せて読まれるときに、例示的な実施形態の以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解されるであろう。ここで、1つ以上の実施形態が、添付の図面を参照して、単なる例として説明され、同様の参照数字は、同様の要素を表す。
本開示の一実施形態による、管をその中間部において厚肉化するために使用される装置の概略図を示す。
本開示の実施形態による、第1の支持部材と、管と、第2の支持部材と、を含む、装置の一部の概略図を示す。
本開示の実施形態による、中間部において厚肉化された管を示す図1の装置を示す。
本開示の一実施形態による、厚肉管の断面図を示す。
図1の装置によって厚肉化される管の概略図を示す。
図面は、例示のみを目的として本開示の実施形態を示す。当業者であれば、以下の説明から、本明細書に記載の本開示の原理から逸脱することなく、本明細書に示される構造及び方法の代替的な実施形態が用いられ得ることを容易に認識するであろう。
上記では、以下の本開示の詳細な説明がより良く理解され得るように、本開示の特徴及び技術的利点を大まかに概説した。本開示の特許請求の範囲の主題を形成する本開示の追加の特徴及び利点が、以下で説明される。当業者は、開示される概念及び特定の実施形態が、本開示の同じ目的を実行するために他の構造を修正又は設計するための基礎として容易に利用され得ることを理解するべきである。当業者は、そのような等価なプロセスが、添付の特許請求の範囲に記載される本開示の趣旨及び範囲から逸脱しないことも理解するべきである。本開示の特徴であると考えられる、今までにいない特徴は、その構成及び動作方法の両方に関して、更なる目的及び利点とともに、添付の図に関連して考慮するときに、以下の説明からより良く理解されるであろう。しかしながら、図のそれぞれは、例示及び説明のみを目的として提供され、本開示の限定の定義として意図されないことが明確に理解されるべきである。本明細書で一般的に説明され、図に示される本開示の態様は、多種多様な異なる構成で配置、置換、組み合わせ、及び設計することができ、それらの全てが本明細書で明示的に企図され、本開示の一部をなすことが容易に理解されよう。
本開示のいくつかの実施形態は、管、特に自動車の構成要素に使用される管をその中間部において厚肉化するための装置を開示する。この装置は、管の外面を堅固に支持するように構成されている、第1の支持部材を含む。第1の支持部材は、厚肉化される管の中間部の輪郭に対応する輪郭で画定され得る。一実施形態では、第1の支持部材は、管を締め付けるために管の外面に半径方向力を加えるように構成され得る。第1の支持部材の輪郭は、管のほぼ中間部において画定され得る。更に、マンドレルは、管の内面を支持するように構成され得、マンドレルは、管の内面を半径方向に支持するように構成され得る。
装置は、マンドレルの自由端と第1の支持部材との間で管の端部に当接するように構成されたパンチを更に含み得る。パンチは、管に軸方向力を加えるように構成され得る。リトラクタは、パンチの反対端に位置付けられ得る。リトラクタは、マンドレルの固定端と第1の支持部材との間で管の別の端部に当接するように設計され得る。リトラクタは、パンチによって加えられる軸方向力の方向と反対の方向に軸方向力を加えるように構成され得る。一実施形態では、パンチ及びリトラクタは、アクチュエータに結合されて、管に軸方向力を加え得る。アクチュエータは、電動アクチュエータ及び油圧アクチュエータのうちの少なくとも1つを含むリニアアクチュエータであり得る。パンチ及びリトラクタは、組み合わせて、圧縮力を管に印加し、管を塑性変形させるように構成され得る。管を塑性変形させると、管は、中間部において厚肉化をもたらし得る。本開示の装置によって形成される管は、内面及び外面で画定される本体部を含み得る。本体部は、外面に沿った管の中間部における厚みが、管の他の部分の厚みよりも大きくなるように構成され得る。
本明細書で使用される用語「...を含む/備える(comprises...a)」、「...を含む/備える(comprising)」、又はそれらの任意の他の変形は、構成要素又はステップのリストを含むアセンブリが、それらの構成要素又はステップのみを含むのではなく、明示的に列挙されていない、又はそのような構成若しくは方法に固有の他の構成要素若しくはステップを含み得るように、非排他的な包含を網羅することが意図される。言い換えれば、「...を含む/備える(comprises...a)」が続くアセンブリ内の1つ以上の要素は、更なる制約なしに、アセンブリ内の他の要素又は追加の要素の存在を排除しない。
これ以降、本開示は、例示的な実施形態の1つ以上の図を用いて説明される。しかしながら、そのような例示的な実施形態は、本開示を限定するものとして解釈されるべきではない。
以下の段落は、図1~図5を参照して本開示について説明する。図面において、同じ要素又は同様の機能を有する要素は、同じ参照符号によって示される。本開示の原理の理解を促進する目的で、ここでは、図面に示される特定の実施形態を参照し、特定の言語を使用してそれらについて説明する。それにもかかわらず、それによって本発明の範囲を限定することは意図されておらず、例示された方法におけるそのような改変及び更なる修正、並びに本明細書中に例示されるような本発明の原理のそのような更なる適用は、本発明が属する分野の当業者が通常考え付くように企図されることを理解されたい。
以下の詳細な説明は、本質的に単なる例示であり、用途及び使用を制限することを意図するものではない。更に、前述の「背景技術」若しくは「発明の概要」又は以下の詳細な説明において提示されるいかなる理論にも束縛されることを意図しない。本開示は、そうではないと明示的に指定されている場合を除いて、様々な代替の向き及びステップ順序を想定し得ることを理解されたい。添付の図面に示され、以下の明細書で説明される特定のデバイス又は構成要素は、添付の「特許請求の範囲」で定義される本発明の概念の単なる例示的な実施形態であることも理解されたい。したがって、開示され得る実施形態に関する特定の寸法又は他の物理的特性は、「特許請求の範囲」で別段に明示的に述べられていない限り、限定するものと見なされるべきではない。以下では、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。「隣接する」、「並置される」、「実質的に/ほぼ」、「間に」、「沿って」、「自由端」、「固定端」、又は「左」といういくつかの特定の用語、及びこれらの特定の用語を含み、特定の方向に向けられた他の用語が使用されるが、これらの用語又は単語の使用目的は、図面を参照して本発明の理解を容易にすることである。したがって、これらの用語又は単語の意味が本発明の技術的範囲を不当に限定するものではないことに留意すべきである。
図1は、本開示の例示的な実施形態であり、管(T)の外面(TO)の中間部(I)を厚肉化するために使用される装置(10)の絵画図を示す。一実施形態では、厚肉化される管(T)は、図5に描写されている。図1に示されるように、装置(10)は、第1の支持部材(1)と、マンドレル(2)と、パンチ(5)と、を含み得る。管(T)は、それぞれ管(T)の外面(TO)及び内面(TI)上で、第1の支持部材(1)とマンドレル(2)との間にしっかりと保持され得る。第1の支持部材(1)は、外面(TO)上で管(T)を堅固に支持し、締め付けるように構成され得る。第1の支持部材(1)は、アクチュエータから締め付け力を受けるように構成され得る外面を含み得る。第1の支持部材(1)の外面は、アクチュエータに接続され得る。ある実施形態では、第1の支持部材(1)の少なくとも一部は、管(T)の中間部(I)の輪郭に対応する輪郭で画定され得る。すなわち、第1の支持部材(1)の中間部(I)は、管(T)の外面(TO)上で画定され得る輪郭を特徴とし得る。輪郭は、第1の支持部材(1)の内面上で画定され得る。更に、マンドレル(2)は、内側、すなわち内面(TI)から管(T)を堅固に支持するように構成され得る。図1に示されるような第2の支持部材(4)は、マンドレル(2)を支持するように構成され得る。第2の支持部材(4)は、マンドレル(2)をしっかりと収容するように構成され得る。一実施形態では、第1の支持部材(1)は、第1の支持部材(1)とマンドレル(2)との間に管(T)をしっかりと保持するために必要な力を提供する第1の外部電源によって駆動され得る。パンチ(5)は、マンドレル(2)の自由端と第1の支持部材(1)との間で管(T)の端部に当接するように設計され得、外部電源(図示せず)によって駆動され得る。いくつかの実施形態では、パンチ(5)の寸法は、装置内で厚肉化される管(T)の寸法と同様であり得る。第1の外部電源は、第1の支持部材(1)を半径方向内向きに駆動する。一実施形態では、上記のような第1の支持部材(1)に対する半径方向内向きの力は、管(T)を堅固に支持し得る第1の支持部材(1)に内向きの力を付与する。
同様に、マンドレル(2)は、管(T)の内面(TI)を半径方向に支持するように構成され得、管(T)に半径方向外向きの力を加え得る。一実施形態では、パンチ(5)は、アクチュエータによる駆動時に、管(T)の端部に軸方向力を加え得る。いくつかの実施形態では、パンチ(5)は、アクチュエータによって軸方向に変位させられて、管(T)の端部に圧縮荷重を印加し、管(T)を変形させ得る。一実施形態では、装置(10)は、マンドレル(2)の固定端と第1の支持部材(1)との間で管の別の端部に当接するように設計され得るリトラクタ(3)を含み得る。リトラクタ(3)は、堅固に又は取り外し可能に第2の支持部材(4)に固定され得る。リトラクタ(3)は、アクチュエータ(図示せず)に結合され得る。リトラクタ(3)は、圧縮中に管(T)を支持するように構成され得る。いくつかの実施形態では、リトラクタ(3)は、マンドレル(2)から管(T)を押し出すように設計され得る。一実施形態では、リトラクタ(3)は、(図1に示されるように)第2の支持部材(4)に隣接して位置付けられ得る。リトラクタ(3)は、(参照数字5によって示される特徴内の矢印で示されるように)パンチ(5)によって加えられる軸方向力の方向と反対の方向に軸方向力を加えるように構成され得る。パンチ(5)によって付与される力は、管(T)に対する圧縮力として作用し、リトラクタ(3)は、パンチ(5)の力と反対の等しい力を付与して、管(T)を所定の位置に保持する。圧縮力は、中間部(I)を、第1の支持部材(1)に形成されたダイを画定する輪郭に塑性変形させる。更に、管(T)に作用する圧縮力は、第1の支持部材(1)の輪郭によって形成されたダイの形状に管(T)を変形させる。管(T)は、材料が第1の支持部材(1)によって画定される輪郭に蓄積するために、圧縮力に起因して塑性変形され得る。第1の支持部材(1)によって画定される輪郭内での管(T)の塑性変形の結果は、図3に示されるように、管(T)のほぼ中間部(I)が厚肉化され得ることである。
更に、管(T)は、内面(TI)の全域がマンドレル(2)によって、また、外面のほぼ中間部(I)を除く全域が第1の支持部材(1)によってしっかりと保持される。両端の管(T)は、(図3に示されるように)パンチ(5)及びリトラクタ(3)による圧縮力を受け得る。管(T)の端部に加えられた力は、管(T)を、第1の支持部材(1)の輪郭によって形成されたダイの形状に塑性変形させる。圧縮力は、アクチュエータによって駆動され得るパンチ(5)によって付与され得る。図1~図3に示されるように、管(T)は、一端又は両端に圧縮力を受け得る。管(T)の端部に付与される圧縮力は、管(T)のほぼ中間部(I)を塑性変形させる。管(T)の中間部(I)の厚みは第1の支持部材(1)の輪郭の形状をとるので、その厚みは塑性変形後に増加する。アクチュエータは、油圧駆動、空気圧駆動などのうちのいずれか1つであり得るが、これらに限定するものではない。当該装置(10)及び当該方法を使用して形成された管(T)は、図4に示されるように、本体部(B)と、中間部(I)と、を有し得る。
図4に示されるように、管(T)は、本体部(B)と、中間部(I)と、を含む。管(T)の本体部(B)の内面(TI)は、均一断面であり得る。中間部(I)は、第1の支持部材(1)に形成されたダイへの塑性変形によって形成され得る。中間部(I)は、管(T)の本体部(B)の厚みよりも大きい厚みを有し得る。管(T)の中間部(I)の厚みは、本体部(B)の厚みよりも最大約30%大きいことがある。図3に示されるように、この図は、装置(10)の第1の支持部材(1)とマンドレル(2)との間に保持された、完全に製造された管(T)を描く。一実施形態では、厚肉化プロセスは、特定の合金元素を有する軟鋼などであるが、これに限定されない様々な材料に対して実施することができる。
装置(10)は、ほぼ中間部(I)において管(T)を厚肉化することができ、より短いサイクル時間を保証し、装置(10)の生産性を向上させる。本方法は、より少ないトン数の装置の使用により、従来の装置よりも低い運転コストを有する。また、管(T)は、プロセス中に歪み硬化を受け、管(T)の強度の増加を容易にする。
等価物
本明細書における実質的に全ての複数形及び/又は単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈及び/又は用途に適切であるように、複数形から単数形に、及び/又は単数形から複数形に変換することができる。様々な単数形/複数形の読み替えは、明確にするために本明細書に明示的に記載され得る。
本明細書における実質的に全ての複数形及び/又は単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈及び/又は用途に適切であるように、複数形から単数形に、及び/又は単数形から複数形に変換することができる。様々な単数形/複数形の読み替えは、明確にするために本明細書に明示的に記載され得る。
概して、本明細書で使用される用語は、「オープンな」用語として概して意図されることが当業者によって理解されるであろう(例えば、用語「含む(including)」は、「含むがそれに限定されない」と解釈されるべきであり、用語「有する(having)」は、「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、用語「含む(includes)」は、「含むがそれに限定されない」と解釈されるべきであるなど)。導入された請求項の記載の特定の数が意図される場合、そのような意図は請求項において明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが当業者によって更に理解されるであろう。例えば、説明を理解するための補助として、請求項の記載を導入するために導入句「少なくとも1つ」及び「1つ以上」の使用を含み得る。しかしながら、そのような句の使用は、同じ請求項が導入句「1つ以上」又は「少なくとも1つ」及び「a」又は「an」など不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、そのような記載を1つだけ含む発明に限定することを意味すると解釈されるべきではなく(例えば、「a」及び/又は「an」は、典型的には、「少なくとも1つ」又は「1つ以上」を意味すると解釈されるべきである)、請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用についても同じことが当てはまる。加えて、導入された請求項の記載の特定の数が明示的に記載されている場合であっても、当業者は、そのような記載は、典型的には、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることを認識するであろう(例えば、他の修飾語を伴わない「2回の記載」というそのままの記載は、典型的には、少なくとも2回の記載、又は2回以上の記載を意味する)。更に、「A、B、及びCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した規則が使用される場合、概して、そのような構造は、当業者が規則を理解するであろう意味で意図される(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBをともに、A及びCをともに、B及びCをともに、並びに/又はA、B、及びCをともに有するシステムなどを含むが、これらに限定されない)。「A、B、又はCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した規則が使用される場合、概して、そのような構造は、当業者が規則を理解するであろう意味で意図される(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBをともに、A及びCをともに、B及びCをともに、並びに/又はA、B、及びCをともに有するシステムなどを含むが、これらに限定されない)。説明又は図面のいずれにおいても、2つ以上の代替用語を提示する事実上全ての離接語及び/又は離接句も、用語のうちの1つ、用語のいずれか、又は両方の用語を含む可能性を企図すると理解されるべきであることが、当業者によって更に理解されるであろう。例えば、語句「A又はB」は、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むと理解されるであろう。
様々な態様及び実施形態が本明細書に開示されているが、他の態様及び実施形態が当業者には明らかであろう。本明細書に開示される様々な態様及び実施形態は、例示を目的としており、限定を意図するものではなく、真の範囲及び趣旨は説明に示されている。
Claims (14)
- 管(T)をその中間部(I)において厚肉化するための装置(10)であって、前記装置(10)は、
前記管(T)の外面(TO)を支持するように構成された第1の支持部材(1)であって、前記第1の支持部材(1)の少なくとも一部は、前記管(T)の前記中間部(I)に特徴付けられる輪郭で画定され、内面を不変に保つ、第1の支持部材(1)と、
前記管(T)の前記内面(TI)を支持するように構成されたマンドレル(2)と、
前記マンドレル(2)の端部を支持するように構成された第2の支持部材(4)と、
前記マンドレル(2)の自由端と前記第1の支持部材(1)との間で前記管(T)の端部に当接するように構成されたパンチ(5)であって、前記パンチ(5)は、前記管(T)に軸方向力を加えるように構成されている、パンチ(5)と、を備え、
前記パンチ(5)による軸方向力の印加は、前記管(T)を塑性変形させ、前記中間部(I)における前記管(T)の厚肉化をもたらす、装置(10)。 - 前記第1の支持部材(1)は、前記管(T)を締め付けるために前記管(T)の前記外面(TO)に半径方向力を加えるように構成されている、請求項1に記載の装置(10)。
- 前記輪郭は、前記第1の支持部材(1)のほぼ中間部(I)において画定される、請求項1に記載の装置(10)。
- 前記マンドレル(2)は、前記管(T)の前記内面(TI)を半径方向に支持するように構成されている、請求項1に記載の装置(10)。
- 前記管(T)を塑性変形させることは、前記第1の支持部材(1)によって画定される前記輪郭への材料の蓄積をもたらし、それによって、前記外面(TO)に沿って前記管(T)の前記中間部(I)を厚肉化する、請求項1に記載の装置(10)。
- 前記マンドレル(2)の固定端と前記第1の支持部材(1)との間で前記管(T)の別の端部に当接するように構成されたリトラクタ(3)を備え、前記リトラクタ(3)は、前記パンチ(5)によって加えられる軸方向力の方向とは反対の方向に軸方向力を加えるように構成されている、請求項1に記載の装置(10)。
- 前記パンチ(5)はアクチュエータに結合されて、前記管(T)に軸方向力を加える、請求項1に記載の装置(10)。
- 前記リトラクタはアクチュエータに結合されて、前記管に軸方向力を加える、請求項6に記載の装置。
- 前記アクチュエータは、電気アクチュエータ及び油圧アクチュエータのうちの1つである、請求項7又は8に記載の装置。
- 請求項1に記載の装置を用いて形成された金属管。
- 内面(TI)及び外面(TO)で画定された本体部(B)を備え、
前記本体部(B)は、前記外面(TO)に沿った管(T)の中間部(I)における厚みが、前記管(T)の前記外面(TO)の他の部分の厚みよりも大きくなるように構成されている、管(T)。 - 前記管(T)の前記内面(TI)は均一径である、請求項11に記載の管(T)。
- 請求項1に記載の装置(10)を使用して管(T)をその中間部(I)において厚肉化するプロセスであって、前記プロセスは、
前記第1の支持部材(1)を、前記管(T)の前記外面(TO)に位置付けることと、
前記マンドレル(2)を、前記管(T)の前記内面(TI)に位置付けることと、
前記第2の支持部材(4)によって前記マンドレル(2)の前記端部を支持することと、
前記パンチ(5)によって前記管(T)に軸方向力を加えて前記管(T)を塑性変形させ、前記中間部(I)における前記管(T)の厚肉化をもたらすことと、を含む、プロセス。 - 前記管(T)の前記外面(TO)の前記中間部(I)を塑性変形させる前記パンチ(5)によって加えられる前記軸方向力と反対方向に、リトラクタ(3)によって前記軸方向力を加えることを含む、請求項13に記載のプロセス。
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