JP2024511265A - 弾性積層体を製造する方法および装置、ならびに弾性積層体を備えた使い捨て吸収性衛生製品 - Google Patents

Abstract

本開示は、使い捨て吸収性衛生製品(1、101、200)用の弾性積層体(304、304'、304''、304''')を製造する方法に関し、前記弾性積層体(304、304'、304''、304''')は少なくとも第1の連続シート(301)および少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')を備えている。さらに、装置、および方法により製造された弾性積層体を備えた使い捨て吸収性衛生製品が開示される。

Description

本開示は、吸収性物体用の弾性積層体を製造するための方法に関し、弾性積層体は、少なくとも第1の連続シートおよび少なくとも1つの弾性ストランドを備えている。本開示はまた、装置、および方法により作られた製品に関する。

おむつまたは失禁用ガードなどの吸収性物体は、身体に隣接して着用される物体であり、尿、血液、排泄物および汗などの身体滲出液の封じ込めおよび吸収のために使用される。このような物体は普通、一般的に1つまたは複数の弾性ストランドの形の弾性部材が供給される。製造効率および経済性の利益のために、弾性部材は脚部開口、ウエスト開口、および直立ギャザーなどの物体の選択した領域に配置される。弾性部材は、着用者上の定位置に物体を維持するのを助けること、適切な3次元の形を物体に提供すること、着用者の皮膚に対して物体の部分を密封するのを助けることなどの1つまたは複数の機能を行い、したがって、漏れのリスクが少なくなる。

吸収性物体は、大量、高速で製造される。製造中の吸収性物体の他の構成部品内またはその上への例えば1つまたは複数の弾性糸またはストランドの形の弾性部材の組み込みを可能にする方法が、したがって必要である。弾性部材は普通、吸収性物体の特定の領域内に配置されるだけであるが、しばしば、連続した形で(例えば、ロール上で)供給され、したがって、弾性部材を切断する1つまたは複数のステップが普通は必要とされる。

弾性部材は普通、ホットメルト接着剤などの液体接着剤によって他の構成部品に取り付けられる。様々な分配システムが、様々な構成部品の上にホットメルト接着剤を塗布するために開発されてきた。一例では、ホットメルト接着剤は、薄い弾性糸/ストランドの1つまたは複数に塗布され、糸/ストランドはその後、使い捨て吸収性個人衛生製品の弾性化部分を形成するために、平らな不織基板に塗布される。分配システムの下流側で、様々な構成部品(例えば、平らな基板層および弾性ストランド)は普通、構成部品を一緒に固定するために、圧力ニップを通過する。

最近数年にわたって、柔らかい吸収性物体に対する要望が増大し、より柔らかい材料を使用することによって対処される。これらのより柔らかい材料はしかし、製造中にほこりおよびばらばらになった繊維を発生し、問題となる可能性がある。ほこりおよびばらばらになった繊維は、弾性ストランド上にホットメルトを追加する糊付け過程中に問題を生じることがある。問題としては、弾性ストランドに塗布されている糊が十分ではないこと、およびストランドの破断さえも挙げられる。

いくつかの解決法が提案されてきた。このような解決法の1つは、これを通して空気が流れることができる出口を有する糊ノズルを使用することを含む、特許文献１に開示されている。出口は、弾性ストランドに向けて方向付けられ、ノズルの切り欠きへ上流側入口に近接するストランドを衝突させる。出口から排出された空気流は、ストランドによって担持される各粒子がノズルの切り欠きに入る前、その間、またはその後のいずれかで、粒子をストランドに付着させ、粒子をストランドから取り除く力を克服するのに十分な速度または大きさを有する。

しかし、代替の可撓性解決法の必要がまだある。

米国特許出願公開第２００４／０１６４１８０号明細書

接着剤で被覆される前に、弾性ストランドをほこりおよびばらばらになった繊維または他の汚染物質からきれいにする代替可撓性システムを提供することが望ましい。

本開示の第1の態様によると、使い捨て吸収性衛生製品用の弾性積層体を製造する方法が提供され、前記弾性積層体は少なくとも第1の連続シートおよび少なくとも1つの弾性ストランドを備えている。方法は、機械方向に第1の表面を有する前記第1の連続シートを前進させ、横機械方向に幅を規定するステップと、前記少なくとも1つの弾性ストランドを機械方向に伸びた状態で前進させるステップと、少なくとも1つの液体排出通路を備えたノズルから前記少なくとも1つの弾性ストランドの上に液体接着剤を分配するステップと、空気噴出デバイスから前記少なくとも1つの弾性ストランドの上に空気を噴出させるステップであって、前記空気噴出デバイスは、ほこり、ばらばらになった繊維または他の汚染物質を吹き飛ばすために、前記液体接着剤が前記少なくとも1つの弾性ストランドの上に分配される前に、前記ノズルから上流側の所定の距離に配置されている、ステップとを含む。

前記液体接着剤が前記弾性ストランドの上に分配される前に、前記ノズルから上流側の所定の距離に配置された空気噴出デバイスから弾性ストランドの上に空気を噴出させることによって、弾性ストランドがノズルに入る前に、ほこりおよびばらばらになった繊維または他の汚染物質を効率的な方法で取り除くことができる。これにより、十分でない糊が弾性ストランドに塗布されるリスクが減少し、また、ストランドの破断が減少する。使用される空気は、空気がノズルおよびその液体排出通路から所定の距離で加えられる特定の応用例で加熱される必要がないので、ノズルから所定の距離に空気噴出デバイスを有することが有利であってもよい。このような例示的応用例では、空気を加熱するのに加熱デバイスが必要ないので、これは費用を節約する可能性がある。

機械方向に第1の表面を有し、横機械方向に幅を規定する第1の連続シートは、例えば、直立ギャザー、吸収性物体内で脚部弾性材および/またはウエストおよび/または腹部弾性材を形成するために、弾性ストランドで積層体を一緒に形成してもよい不織材料であってもよい。本開示の内容では、「不織布」は、追加で必要とされるかどうかに関わらず、織られた、編まれた、房が付けられた、糸またはフィラメントの縛りを組み込んだステッチ結合された、または湿式フライス加工によってフェルトにされた、紙および製品を除く、摩擦、および/または密着および/または接着によって結合された指向的またはランダムに配向された繊維の製造シート、ウェブまたはバットである。第1の連続シートは有利には、例えば、スパンボンド、エアレイド、ウェットレイド、カードまたはメルトブロー不織布から選択されてもよい。繊維は、セルロース繊維、再生セルロース、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、またはその組合せなどの天然または合成材料で作られていてもよい。

市販の繊維は、約0.001mm未満から約0.2mmより大きい範囲の直径を有し、いくつかの異なる形、短い繊維(ステープルとして知られる、または刻まれた)、連続単繊維(フィラメントまたはモノフィラメント)、連続フィラメントの捩じられていない束(麻くず)、および連続フィラメントの捩じられた束(糸)がある。不織布は、メルトブロー、スパンボンド、溶剤スピン、電子スピン、およびカードなどの多くの過程によって形成することができる。

不織材料は、スパンボンドメルトブローまたはスパンボンドメルトブロースパンボンドタイプなどのいくつかのタイプの不織材料の積層体または組合せであってもよい。不織材料は非弾性であってもよい。不織層の坪量は、5から80g/m²、例えば、10から40g/m²、特に10から30g/m²で変化することができる。坪量が40g/m²以下である場合、製品に対する十分な通気性、ドレープ性および快適性を得ることができる。10から30g/m²の坪量は、優れた処理性を提供しながら、物体の着用者に改良した快適性および可撓性を提供することが分かった。

「弾性ストランド」という用語は、例えば、天然または合成ゴム、スパンデックス(ポリウレタンポリウレアコポリマー)とも呼ばれる、熱可塑性ポリウレタンまたはスチレンブロックコポリマーまたはエラステインなどの熱可塑性エラストマーなどの弾性材料で作られた糸またはストランドを意味することを意図している。弾性ストランドは、「LYCRA」という商品名で市販されているエラステインタイプであってもよいが、任意の適切な弾性ストランドを使用してもよい。ストランドは、約80から800dtexの直線質量密度、dtexを有してもよい。

弾性ストランドは、製造過程中に伸ばされる。初期非張力原長さの約30から約300%、例えば、70から250%の範囲、特に初期非張力原長さの100から200%の範囲で伸ばされてもよい。弾性ストランドは、破断することなく少なくとも約200%の伸びに耐えることが可能であるタイプであってもよく、したがって、破断のリスクなく製造過程で安全に使用することができる。

ストランドを被覆するために使用される液体接着剤は、熱可塑性状を有するホットメルト接着剤であってもよい。任意のタイプの知られているホットメルト接着剤を使用してもよく、ホットメルト接着剤は、例えば、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリオレフィン、ポリエステルおよび/またはポリアミド、ポリウレタン、スチレンブロックコポリマー、シリコーンゴムおよび/または天然大豆たんぱく質系接着剤であってもよい。接着剤は非毒性であってもよい。接着剤は、商標Henkei Dispomelt 5482の製品と同様の製品などのスチレンブロックコポリマー系ホットメルト接着剤であってもよい。適切なホットメルト接着剤の他の例は、例えば、H. B. Fuller社によって、例えばNW1002またはFC8200、およびBostic H4281の商品名の製品で製造される。ノズルは接着ノズルである。ノズルおよび空気噴出デバイスは、以下にさらに記載される、装置に関連して記載されるようなのと同じ特性および利点を有する。

例示的な一実施形態では、前記方法はまた、前記液体接着剤が前記弾性ストランドの上で前記液体排出通路から分配された後に、前記第1の連続シートの前記第1の表面に前記少なくとも1つの弾性ストランドを結合するステップを含んでもよい。

例示的な一実施形態では、前記噴出デバイスは前記ノズルとは別のデバイスである。別のデバイスとして空気噴出デバイスを有することによって、既存の製造機械および/またはラインを補うことができる。したがって、既存の機器/製造ラインは、空気噴出デバイスで容易に補われてもよい。空気噴出デバイスは、任意の機械または製造ラインで使用することができ、機械の特定の供給者またはノズル機器の供給者によるものではない。さらに、別の空気噴出デバイスを有することは、デバイスの位置を調節する、および弾性ストランドに対して空気を加える角度を調節するための柔軟性を提供する。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記空気排出通路を介して少なくとも1つの弾性ストランドの上で前記空気を噴出するための少なくとも1つの弾性ストランドを備え、前記少なくとも1つの空気排出通路は、第1の点で前記少なくとも1つの弾性ストランドとその延長線で交差する第1の仮想中心軸を備え、前記ノズルの前記少なくとも1つの液体排出通路は、第2の点で前記少なくとも1つの弾性ストランドとその延長線で交差する第2の仮想中心軸を備え、前記所定の距離は前記少なくとも1つの弾性ストランドに沿って前記第1の点と前記第2の点の間であり、前記所定の距離は約150mmと約900mmの間、特に約150mmと約600mmの間である。例えば空気加熱デバイスによって加熱されない例えば空気が使用されない場合、加熱されない空気はノズル、および弾性ストランド上に分配される接着剤を冷却し得るので、空気噴出デバイスはノズルに近すぎるように配置されなくてもよい。これは、積層体内の接着結合の悪い品質につながり、使い捨て吸収性衛生製品の品質に影響を与えることがある。

例示的な一実施形態では、前記方法はさらに、弾性ストランドガイドでノズルに少なくとも1つの弾性ストランドを案内するステップを含み、前記弾性ストランドガイドは前記ノズルと前記空気噴出デバイスの間に配置されている。弾性ストランドガイドは、機械内の所望の位置に少なくとも1つの弾性ストランドを案内する。弾性ストランドガイドは、その外周領域上で溝を備えた案内ロールであってもよい。各弾性ストランドはそれぞれの溝内に配置されている。ロールは回転してもよい。弾性ストランドガイドはまた、共に接続され、互いに独立して回転するいくつかのガイドロールであってもよく、各ガイドロールは、弾性ストランドが中に配置されるための1つまたは複数の溝を有する。

例示的な一実施形態では、前記弾性ストランドガイドは、前記ノズルより前記空気噴出デバイス近くに配置されている。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記弾性ストランドガイドの上、および前記少なくとも1つの弾性ストランドの上に空気を噴出する。このように、弾性ストランド上および弾性ストランド上にあり得るほこりおよび/またはばらばらになった繊維は、同時にきれいにされ得る。これは、さらに製造を改善する。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で冷気を噴出する。冷気は、加熱されていない空気を意味する。すなわち、空気は加熱デバイスによって意図的に加熱されていない。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記空気排出通路を介して前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で前記空気を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路を備えている。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、約0.5から1.5バールの範囲、特に1から1.5バールの範囲の空気圧で空気を噴出する。したがって、各空気排出通路から来る空気は、0.5から1.5バールの範囲、特に1から1.5バールの範囲の空気圧を有する。これは、粒子をストランドに接着し、粒子をストランドから取り外す力を克服するのに十分な速度または大きさをそれぞれの空気排出通路から排出された空気に与える。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記少なくとも1つの空気排出通路を介して前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で前記空気を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路は、前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で空気を噴出するために、所定の距離で前記少なくとも1つの弾性ストランドの上または下に配置されている。少なくとも1つの空気排出通路は、第1の点で前記少なくとも1つの弾性ストランドとその延長線で交差する第1の仮想中心軸を備え、前記所定の距離は、前記第1の仮想中心軸に沿って前記少なくとも1つの空気排出通路および前記第1の点から測定される。

例示的な一実施形態では、前記少なくとも1つの空気排出通路と前記少なくとも1つの弾性ストランドの間の所定の距離は、30から70mmの範囲である。例えば、40mmであってもよい。弾性ストランドの近くに空気排出通路を有する利点は、より少ない空気エネルギー(バール)がほこりを吹き飛ばすのに必要であることである。これはまた、空気噴出デバイスの周囲での望ましくない空気流のリスクを減らし、最悪のシナリオでは、製造ラインの他の部分を遮る可能性がある。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記少なくとも1つの空気排出通路を介して前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で前記空気を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路は、第1の点で前記少なくとも1つの弾性ストランドとその延長線で交差する第1の仮想中心線を備え、前記第1の仮想中心軸は前記少なくとも1つの弾性ストランドに対する角度内であり、前記角度は約50°から130°、特に70°から110°の間の範囲内である。弾性ストランドに対する角度で空気を遮ることによって、全てのほこりおよびばらばらになった繊維または他の汚染物質がさらに取り除かれる可能性が大きくなる。

例示的な一実施形態では、前記方法はさらに、第1の層折り畳みを形成するために第1の連続シートを折り畳むステップと、第1の連続シートと第1の層折り畳みを結合するステップとを含み、第1の層折り畳みは、前記少なくとも1つの弾性ストランドに重なる。弾性ストランドに重なる第1の層折り畳みを形成するために第1の連続シートを折り畳むことによって、直立ギャザーは吸収性物体に対して形成することができる。別の方法では、構成は脚部弾性材またはウエスト弾性材を形成してもよい。

脚部領域の股領域の縁部は、実質的に物体の長手方向に配置された脚部弾性材を備えることができる。適合を改良し、使い捨てウェアラブル吸収性物体の余分な漏れバリアを提供するために、脚部弾性材を使用することができる。

直立ギャザーは、表面シートの側部で吸収体のそれぞれの側縁部のほぼ周りで上向きに延びている。直立ギャザーは、吸収性物体の中心股領域のそれぞれの側縁部でバリアまたは壁面を画定し、尿または流体糞便材料などの身体流体材料の横流れを防ぐまたは遅らせるように働く。直立ギャザーは、吸収性物体の長手方向に股領域で長手縁部に実質的に平行に進んでもよい。直立ギャザーは、弾性ストランドを含み、漏れを防ぐように優れた適合の手段を提供する、少なくともその中心部分で弾性的に集められてもよい。直立ギャザーは、吸収性製品の全長にわたって長手方向に延びてもよい。しかし、直立ギャザーはより短くてもよいことが分かる。

ウエスト弾性材の目的は、物体を着用する着用者のウエスト周りで優れた適合を吸収性物体に提供することである。ウエスト弾性材は、ウエスト開口周りでウエスト縁部に比較的近くで締め付けられる。

例示的な一実施形態では、前記方法はさらに、機械方向に第1の表面を有する第2の連続シートを前進させるステップと、横機械方向の幅を規定するステップと、前記液体接着剤が前記弾性ストランドの上で前記液体排出通路から分配された後に、前記第1の連続シートの前記第1の表面と前記第2の連続シートの前記第1の表面の間で前記少なくとも1つの弾性ストランドを結合するステップとを含んでいる。2つの連続シートの間に配置された弾性ストランドを有することによって、開いているおむつ内の前面または背面弾性材を製造することができる、または脚部弾性材を製造することができる。別の方法では、ウエスト弾性材および腹部弾性材を備えたパンツおむつの前面および/または背面ウエストパネルを製造することができる。第2の連続シートは、吸収性物体内で、例えば、直立ギャザー、脚部弾性材および/またはウエストおよび/または腹部弾性材として使用されるように積層体を形成してもよい不織材料であってもよい。不織材料の定義は、第1の連続シートのものと同じである。

弾性積層体の様々な不織材料層は、同じまたは異なる材料であってもよく、同じ、同様のまたは異なる坪量を有してもよい。異なる材料が選択される場合、シートにわたって異なる表面特徴を有する弾性化積層体を得ることができる。例えば、層は異なる摩擦性状または異なる液体/蒸気透過性状を有してもよい。

本開示の別の態様によると、使い捨て吸収性衛生製品用の弾性積層体を製造するための装置が提供される。前記弾性積層体は、少なくとも第1の連続シートおよび少なくとも1つの弾性ストランドを備えている。前記装置は、機械方向に第1の表面を有する前記第1の連続シートを連続して前進させ、横機械方向に幅を規定するように構成された第1の供給デバイスと、伸びた状態で機械方向に少なくとも1つの弾性ストランドを連続して前進させるように構成された第2の供給デバイスと、前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で液体接着剤を分配させるために少なくとも1つの液体排出通路を有するノズルと、前記ノズルから上流側に所定の距離に配置された空気噴出デバイスであって、前記空気噴出デバイスが、前記液体接着剤が前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で分配される前に、前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で空気を噴出するようになっている、空気噴出デバイスとを備えている。

装置は、方法に関連して上に記載したのと同じ利点を有し、例えば、第1の連続シート、少なくとも弾性ストランドおよび液体接着剤に対して上に提供した定義は本明細書に記載した装置にも当てはまる。装置に関連して以下に記載する特性、定義および利点は、方法にも当てはまる。

第1の供給デバイスは、第1の連続シートを供給するローラの形であってもよい。第2の供給デバイスはまた、少なくとも1つの弾性ストランドを供給するローラの形であってもよい。さらに、張力制御デバイスは、弾性ストランドの所要の弾性張力を作り出すために使用されてもよい。

空気噴出デバイスは、製造環境において見られることがあるほこり、ばらばらになった繊維および他の汚染物質を取り除くために、弾性ストランドの上に空気を噴出するデバイスである。空気噴出デバイスは、加圧空気源に接続された1つまたはいくつかの空気噴出ヘッドを備えていてもよい。各空気噴出ヘッドは、加圧空気がこれを通過する1つまたは複数の空気排出通路を備えていてもよい。空気排出通路は、弾性ストランドに向けて案内される。空気排出通路の数は、洗浄されようとしている弾性ストランドの数と同じであってもよく、空気排出通路の間の距離は洗浄される弾性ストランドの間の距離と同じであってもよい。空気噴出デバイスは例えば、スウェーデン、BorasのSilvent ABによるエアナイフ、または空気噴出デバイスを形成するために共に接続された1つまたはいくつかの空気ノズルを備えたデバイスであってもよい。使用することができるエアノズルの例は、Silvent ABによるAIR NOZZLE SILVENT 9002W-Sである。しかし、空気噴出デバイスは、Silvent AB社によるエアナイフ、または共に接続された1つまたはいくつかのエアノズルを備えたデバイスに限るものではない。弾性ストランドからほこりおよびばらばらになった繊維などの汚染物質を取り除くために、任意の他の適切な空気噴出デバイスを使用することができる。

少なくとも1つの液体排出通路を有するノズルは、糊ノズル、すなわち、接着剤ノズルである。ノズルは、接触分配システムのノズルであってもよい。このようなシステムは、押し出された接着剤で充填されるように構成された1つまたは複数の溝を含むスロットコーティングノズルである。各個別のストランドは、例えば、Vスロットまたはコームスロットコーティングデバイスである可能性があるスロットコーティングデバイスによって、別に被覆される。コームスロットまたはコームコータによって、この場合は、弾性ストランド用案内デバイスとして使用することができるような方法で設計されたシムで準備されたスロットコータを意味する。しかし、デバイスはまた、各ストランド用の、案内デバイスが取り付けられたおよび取り付けられていないV字切り欠きスロットコータであってもよい。接着剤は、弾性ストランド上の別個の結合点として配置される、または別の方法では弾性ストランドを完全に覆ってもよい。

例示的な一実施形態では、前記装置はさらに、前記液体接着剤が前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で前記液体排出通路から分配された後に、前記少なくとも1つの弾性ストランドを前記第1の連続シートの前記第1の表面に結合するように構成された結合デバイスを備えていてもよい。前記少なくとも1つの弾性ストランドを前記第1の連続シートの前記第1の表面に結合するように構成された結合デバイスは、2つのロールの間を通過するときに、構成部品を共に固定する圧力ニップを画定するように互いに対して位置決めされた2つのロールの形をとってもよい。別の方法では、結合デバイスは、1つのロール、および圧力ニップを形成する逆転動表面であってもよい。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは別のデバイスである。空気噴出デバイスを別のデバイスとして有することによって、既存の製造機械および/またはラインを補うことができる。したがって、既存の機器/製造ラインは、空気噴出デバイスで容易に補われてもよい。空気噴出デバイスは、任意の機械の上で使用することができ、機械の特定の供給者またはノズル機器の供給者に左右されない。さらに、別の空気噴出デバイスを有することにより、機械内のそのデバイスの配置と、弾性ストランドに対する空気を加える角度を調節することが容易になる。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記空気排出通路を介して前記少なくとも1つの弾性ストランドの上に前記空気を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路を備え、前記少なくとも1つの空気噴出通路は、第1の点で少なくとも1つの弾性ストランドとその延長線で交差する第1の仮想中心軸を備え、前記ノズルの前記少なくとも1つの液体排出通路は、第2の点で前記少なくとも1つの弾性ストランドとその延長線で交差する第2の仮想中心軸を備え、前記所定の距離は前記少なくとも1つの弾性ストランドに沿って前記第1の点と前記第2の点の間であり、前記所定の距離は約150mmと約900mmの間、特に約150mmと約600mmの間である。例えば空気加熱デバイスによって加熱されない空気が使用される場合、比較的冷えた空気がノズル、および弾性ストランド上に分配される接着剤を冷却することがあり望ましくないので、空気噴出デバイスはノズルに近すぎるように配置されなくてもよい。これは、積層体内の接着結合の悪い品質につながり、使い捨て吸収性衛生製品の品質に影響を与えることがある。

例示的な一実施形態では、前記装置はさらに、ノズルに少なくとも1つの弾性ストランドを案内するように配置された弾性ストランドガイドを備え、前記弾性ストランドガイドは前記ノズルと前記空気噴出デバイスの間に配置されている。弾性ストランドガイドは、装置内の所望の位置に少なくとも1つの弾性ストランドを案内する。弾性ストランドは、その外周領域上で溝を備えた案内ロールの形であってもよい。各弾性ストランドはそれぞれの溝内に配置されている。ロールは回転してもよい。弾性ストランドガイドは別の方法では、共に接続され、互いに独立して回転するいくつかのガイドロールの形であってもよい。各ガイドロールは、弾性ストランドが中に配置されるための1つまたは複数の溝を有する。

例示的な一実施形態では、前記弾性ストランドガイドは、前記ノズルより前記空気噴出デバイス近くに配置されている。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記弾性ストランドガイドの上、および前記少なくとも1つの弾性ストランドの上に空気を噴出する。このように、ほこり、ばらばらになった繊維、および/または他の汚染物質が、弾性ストランドの表面から同時にきれいにされ得る。これは、さらに製造を改善する。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で冷気を噴出する。冷気は、加熱されていない空気を意味する。すなわち、空気は加熱デバイスによって意図的に加熱されていない。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記空気排出通路を介して前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で前記空気を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路を備えている。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、約0.5から1.5バールの範囲、特に1から1.5バールの範囲の空気圧で空気を噴出する。したがって、各少なくとも1つの空気排出通路から来る空気は、0.5から1.5バールの範囲、特に1から1.5バールの範囲の空気圧を有する。これは、粒子をストランドに接着し、粒子をストランドから取り外す力を克服するのに十分な大きさを有する速度を空気排出通路から排出された空気に与える。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記少なくとも1つの空気排出通路を介して前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で前記空気を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路は、所定の距離で前記少なくとも1つの弾性ストランドの上または下に配置されている。少なくとも1つの空気排出通路は、第1の点で前記少なくとも1つの弾性ストランドとその延長線で交差する第1の仮想中心軸を備え、前記所定の距離は、前記第1の仮想中心軸に沿って前記少なくとも1つの空気排出通路および前記第1の点から測定される。

例示的な一実施形態では、前記空気排出通路と前記少なくとも1つの弾性ストランドの間の前記所定の距離は、30から70mmの範囲である。例えば、40mmであってもよい。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、前記空気排出通路を介して前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で前記空気を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路は、第1の点で前記少なくとも1つの弾性ストランドとその延長線で交差する第1の仮想中心線を備え、前記第1の仮想中心軸は前記少なくとも1つの弾性ストランドに対する角度内であり、前記角度は約50°から130°、特に70°から110°の間の範囲内である。弾性ストランドに対する角度で空気を遮ることによって、弾性ストランドの表面から全てのほこりおよびばらばらになった繊維および/または他の汚染物質がさらに取り除かれる可能性が大きくなる。

例示的な一実施形態では、前記空気噴出デバイスは、少なくとも1つの空気排出通路を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路はそれぞれ、それぞれの弾性ストランドの上に空気を噴出する。このように、各弾性ストランドがノズルに到達する前に洗浄されていることが保証される。

例示的な一実施形態では、前記装置はさらに、第1の層折り畳みを形成するために第1の連続シートを折り畳み、第1の連続シートおよび第1の層折り畳みを直接結合する折畳デバイスを備え、第1の層折り畳みは、前記少なくとも1つの弾性ストランドに重なる。弾性ストランドに重なる第1の層折り畳みを形成するために第1の連続シートを折り畳むことによって、直立ギャザーは吸収性物体に対して形成される。別の方法では、構成は、例えば、脚部弾性材またはウエスト弾性材を形成してもよい。

例示的な一実施形態では、前記装置はさらに、機械方向に第1の表面を有する第2の連続シートを連続的に前進させ、横機械方向の幅を規定するように構成された第3の供給デバイスと、前記液体接着剤が前記弾性ストランドの上で前記液体排出通路から分配された後に、前記第1の連続シートの前記第1の表面と前記第2の連続シートの前記第1の表面の間で前記少なくとも1つの弾性ストランドを結合する結合デバイスとを備えている。2つの連続シートの間に配置された弾性ストランドを有することによって、開いているおむつ内の前面または背面弾性材を製造することができる、または脚部弾性材を製造することができる。別の方法では、ウエスト弾性材および腹部弾性材を備えたパンツおむつの前面および/または背面ウエストパネルを製造することができる。第2の連続シートは、不織材料であってもよい。不織材料の定義は、第1の連続シートと同じである。第3の供給デバイスは、ローラ、または第2の連続シートを供給するのに適した任意の他の種類のデバイスであってもよい。

本開示の別の態様によると、上に記載した方法により製造される弾性積層体を備えた使い捨て吸収性衛生製品が提供される。使い捨て吸収性衛生物体、吸収性製品または吸収性物体とも呼ばれてもよい使い捨て吸収性衛生製品は、パンツタイプの吸収性物体、すなわち、パンツおむつ、一体型吸収性物体、すなわち開いたおむつ、ベルトタイプの吸収性物体、すなわちベルトおむつまたは吸収性パッドとも呼ばれるベルト付きおむつであってもよい。

概して、本開示全体を通して使用される全ての用語は、本明細書にそうでないと明示的に定義されていない限り、技術分野における通常の意味により解釈されたい。「a/an/the[要素、デバイス、構成部品、手段、ステップなど]」への全ての言及は、そうでないと明示的に記されていない限り、その要素、デバイス、構成部品、手段、ステップなどの少なくとも1つの例にオープンに言及するものとして解釈されたい。

本開示の例示的実施形態の他の目的、特性および利点は、以下の詳細な開示と、図面から明らかになるだろう。当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、以下に明示的に記載したもの以外の実施形態を作り出すために、例示的実施形態の異なる特性を組み合わせてもよいことが直ぐに分かるだろう。

本開示の上記と追加の目的、特性および利点は、本発明の例示的実施形態の以下の例示的および非限定的な詳細な説明を通してより良く理解され、添付の図面を参照して、同じ参照番号は同様の要素に使用される。

パンツタイプの吸収性物体、すなわちパンツおむつの略斜視正面図である。 図1のパンツタイプの吸収性物体の上面図である。 図1および図2のパンツタイプの吸収性物体用の製造過程の略図である。 一体型吸収性物体、すなわち開いたおむつの略斜視上面図である。 図4の断面A-Aを示す図である。 ベルトタイプの吸収性物体、すなわちベルト付きおむつの斜視上面図である。 図3に示した製造過程で使用することができる装置の第1の例示的実施形態を略図的に示す側面図である。 図7aの装置の第1の部分を示す略斜視上面図である。 図7aの空気噴出デバイスおよびノズルの拡大図である。 図7cと同様の図であるが、空気噴出デバイスの第2の実施形態の図である。 図7cと同様の図であるが、図7cの空気噴出デバイスが弾性ストランドに対して異なる角度に配置されている図である。 例えば、吸収性物体用の脚部弾性材を製造するために使用することができる装置の第2の例示的実施形態を示す図である。 例えば、吸収性物体内で使用される直立ギャザーを製造するために使用することができる装置の第3の例示的実施形態を示す図である。 図7aから図7e、図8および図9に示した空気噴出デバイスの例を示す図である。

全ての図は高度に図式化し、必ずしも等尺ではなく、本発明を明瞭にするために必要な部分のみを示し、他の部品は省略される、または単に提示されているだけである。

開示の様々な態様を次に、例示的実施形態が示された添付の図面を参照して、以下により完全に記載する。しかし、例示的実施形態は、多くの異なる形をとってもよく、本明細書に記載した実施形態の詳細に限るものと解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は完璧性および完全性のために提供される。同様の参照符号は、明細書全体を通して同様の要素のことを言う。

本明細書において記載する目的で、「後」、「前」、「長手」、「内側」、「外側」、「外部」およびその派生語は、図面で配向されたような例示的実施形態に関する。しかし、例示的実施形態は、そうでないと明示的に特定されている場合を除いて、様々な代替配向を想定してもよい。また、図面に示され、本明細書に記載された例は単に例示的実施形態であることを理解されたい。したがって、本明細書で開示される例示的実施形態に関連する寸法および他の物理的特徴は、そうでないと明示的に記されていない限り、限定するものであると解釈されるものではない。

開示は主に、使い捨て吸収性衛生製品に言及し、これは使用後に洗濯される、あるいは吸収性製品として回復されるまたは再利用されることを意図していない製品を意味する。「吸収性製品」によって、尿および/または血液などの体液を吸収するまたは吸収するようになっている、および/または固体排泄物を含む製品を意味する。

おむつまたは失禁用ガードなどの吸収性物体/製品は、身体に隣接して着用される物体であり、尿、血液、排泄物および汗などの身体滲出液の封じ込めおよび吸収のために使用される。本開示により吸収性物体とも呼ばれる吸収性衛生製品は、使い捨て製品である。「使い捨て」の用語は、一般的に洗濯される、あるいは吸収性製品として回復されるまたは再利用されることを意図していない吸収性製品のことを記載するために使用され、例えば、一回の使用後に捨てることを意図され、環境適合性方法で再利用される、堆肥にされる、あるいは処分されるように構成されてもよい。

使い捨て吸収性衛生製品または物体とも呼ばれる「吸収性物体/製品」は、身体滲出液を吸収し含む消費者製品のことを言い、より特には、身体から排出される様々な滲出液を吸収し含むように着用者の身体に対してまたは近接して配置される製品のことを言う。吸収性衛生製品とも呼ばれる吸収性物体は、例えば、おむつおよび失禁用デバイスを備えている。おむつは、例えば、一体型おむつ、パンツおむつ、およびベルト付きおむつを含む。おむつは、乳幼児、低年齢小児または大人用おむつである可能性がある。

このような物体は普通、一般的に1つまたは複数の弾性ストランドの形の弾性部材が供給される。弾性部材は脚部開口、ウエスト開口、および直立ギャザーなどの物体の選択した領域に配置される。弾性部材はいくつかの機能を有してもよい。例えば、着用者上の定位置に物体を維持するのを助ける、適切な3次元の形を物体に提供する、および/または着用者の皮膚に対して物体の部分を密封するのを助けてもよく、したがって、漏れのリスクが少なくなる。

開いたおむつとも呼ばれるいわゆる一体型おむつは、おむつが着用者のウエスト周りに付けられた場合に、おむつの前および後部がこれによって結合される締付タブ/パネルを含んでいることを特徴とする。一体型おむつは、前および/または後領域に弾性材を有してもよい。これらは普通、脚部弾性材も有し、直立ギャザーを備えていてもよい。

いわゆるパンツおむつは、おむつの前および後部がウエストで結合されることを特徴とする。このタイプのおむつは、パンツのように正確に着用者の上に置かれる、すなわち、着用者の脚部の上で引かれることを意図している。パンツおむつのウエスト部での結合は普通は、パンツおむつを取り除くために着用者の脚部および足の上にパンツを引き下げる必要がないように、着用者からパンツおむつを取り除くために破断して開くことができる。パンツおむつは通常は、ウエスト部に脚部開口周りに両方の弾性領域を備えている。再締付手段により開いて再び閉じることができるパンツおむつも存在する。このようなパンツおむつは、例えば、製品が汚れたかどうかをチェックする、または製品の幅を調節するために開き、その後に、再び閉じることができる。パンツおむつは普通、ウエスト領域および腹部領域に前および後ウエストパネルの両方に弾性材を有する。しかし、前または後領域のみがウエストおよび/または腹部領域内に弾性材を備えていてもよい。パンツおむつはまた普通、脚部弾性材を備えており、直立ギャザーを備えていてもよい。

いわゆるベルトおむつ/ベルト付き製品は、おむつの胴体に関して横に配向され、胴体と一体的に取り付けられたベルトを備えていることを特徴とする。吸収体は胴体に配置されている。ベルトは、胴体の後端部または前端部のいずれか側に延びる2つのベルト部を有していてもよい。ベルトおむつを付ける場合、2つのベルト部は、第1の段階で着用者のウエスト周りで締め付けられることを意図している。ベルト付きおむつの胴体の前端部または後端部は、着用者の脚部の間でベルトから緩めてつるされている。ベルト部が共に結合されると、吸収材胴体は着用者の脚部の間に案内され、ベルトに締め付けられる。ベルトは、その自由横縁部によっておむつの胴体上に配置された固定要素を接着させることを意図した固定表面を備えている。このタイプの製品は、認知症などがある可能性がある患者の介護をする介護人に特に有用である。別のタイプのベルトおむつは、別のベルト、および吸収性構造を備えた別の胴体を備えた2部品製品の形である。使用の際、ベルトは着用者のウエスト周りで締め付けられ、その後、胴体は胴体のコーナーでフックおよびループ要素またはテープ要素によりベルトの外側に結合される。

ベルト付きおむつは、前および/または後ウエスト領域に弾性材を有していてもよい。これらは普通、脚部弾性材も備え、直立ギャザーを備えていてもよい。

上に記載したように、上に記載したおむつタイプの3つは全て脚部弾性材を有していてもよい。脚部弾性材は、フィット感を改善し、使い捨て着用可能吸収性製品の余分な漏れバリアを提供するために使用することができる。脚部領域の股領域の縁部は、実質的に製品の長手方向に配置された脚部弾性材を備えることができる。脚部弾性材の課題は、製品のフィット感を改善することを含む。それぞれの脚部弾性材は、拡張状態では、糊付け、超音波溶接などによって股領域の領域で層の少なくとも1つに結合された1つまたは複数の弾性ストランドからなることができる。別の方法では、それぞれの脚部弾性材は、例えば、発泡材料の弾性リボン材料からなることができる。それぞれの脚部弾性材は、使用の際に着用者から離れて面することを意図した背面シートの側に配置されていることが好ましい。

上に記載した3つのおむつタイプは全て、表面シートの側で吸収体のそれぞれの側縁部周りでほぼ上向きに延びる、1対の直立ギャザーを有していてもよい。このような直立ギャザーは、尿または流体糞便材料などの身体流体材料の横流れを防ぐまたは遅らせるように働く、吸収性製品の中心股領域のそれぞれの側縁部でバリアまたは壁面を画定する。直立ギャザーは、吸収性製品の長手方向に股領域で長手縁部に実質的に平行に進んでもよい。直立ギャザーは、弾性材を含んでもよく、弾性ストランド、糸またはリボン材料などの弾性材料を含んでもよく、漏れを防ぐように優れたフィット感のための手段を提供する、少なくとも中心部分で弾性的にギャザーがされてもよい。直立ギャザーは、吸収性製品の全長にわたって長手方向Lに延びていてもよい。しかし、直立ギャザーはより短くてもよいことが分かるだろう。

上に記載した3つのおむつタイプは全て、ウエスト弾性材を有していてもよい。ウエスト弾性材は、前部分および/または後部分の一部を形成するウエスト縁部に少なくとも部分的に沿って、胴体に締め付けられた弾性ストランド、糸またはリボン材料などの少なくとも1つの弾性材料を含んでいる。ウエスト弾性材の目的は、物体を着用する人のウエスト周りに優れたフィット感を備えた吸収性製品を提供することである。ウエスト弾性材は、ウエスト開口周りでウエスト縁部に比較的近くに締め付けられる。

別の弾性材料を、腹部の領域内のウエスト弾性材、すなわち、いわゆる腹部弾性材に隣接して、および着用者の背面側、すなわち、股に向けた方向に配置してもよい。これらの弾性構成部品の目的は、物体の着用者に対する優れたフィット感および快適性に貢献することである。これらは普通、いわゆるパンツおむつで存在する。

弾性材を使用することができる他の製品は、例えば、着用者の下着内に置くことができる使い捨て吸収性パッドであってもよい。使い捨て吸収性パッドは、本明細書に記載した3種類のおむつと同様の方法で、脚部弾性材または直立ギャザーを備えることができる。したがって、このような使い捨て吸収性パッドをさらには記載しない。

図1は、組み立てられ使用する準備ができた状態で示された、使い捨てパンツタイプ吸収性物体1の実施形態を示している。同じ吸収性物体1が図2にも示されているが、その主な構成部品を示すために、平らにして上から見たような状態である。

図1および図2を参照すると、パンツタイプの吸収性物体1は、例えば、乳幼児、子供または大人、男性または女性の着用者による使用に適合されたパンツおむつ、生理用パンツまたは失禁用パンツの形である。図1によるパンツタイプの吸収性物体1は、前部分3、後部分4とも呼ばれる背面部分4、前および後部分3、4を接続する股部分5、および物体の長手方向に中心ライン6(図2を参照)を有する単一部品胴体2を備えている。吸収性物体1は、長手方向、横方向および厚さ方向を有する。

前部分3はウエスト縁部7、1対の脚部縁部9、10、および1対の側縁部11、12を有する。さらに、背面部分4は、ウエスト縁部8、1対の脚部縁部13、14および1対の側縁部15、16を有する。

上に記載したように、吸収性物体1は、前記股部分5内に主にある吸収体17を備えた股部分5を備えている。吸収体17は、胴体2とは別に製造され、適切な製造ステップで胴体2に挿入および締め付けられてもよい。

前部分3の側縁部11、12は、ウエスト開口20および1対の脚部開口21、22を少なくとも部分的に画定するために、側部継ぎ目、フックおよびループファスナ、接着剤ファスナなどの永久的または再閉塞可能な側部接続18、19により背面部分4の対向する側縁部15、16に取り付けられている。

弾性ウエスト構成部品23の形の第1の弾性要素は、前部分3および後部分3の一部をそれぞれ形成するウエスト縁部7、8に少なくとも部分的に沿って胴体2に締め付けられている。弾性ウエスト構成部品23の目的は、物体を着用する人のウエスト周りに優れたフィット感を備えた吸収性製品1を提供することである。弾性ウエスト構成部品23は、ウエスト開口20周りでウエスト縁部7、8に比較的近くに締め付けられる。

さらに、弾性脚部構成部品24の形の第2の弾性要素は、物体を着用する着用者の脚部周りに優れたフィット感を備えた吸収性製品1を提供する目的で、前部分2の脚部縁部9、10に少なくとも部分的に沿って胴体2に締め付けられている。弾性脚部構成部品24は、脚部縁部9、10に比較的近くに締め付けられる。

特に図2に示すように、弾性脚部構成部品24は、前部分3に直線を形成し、背面部分4に湾曲構成を有する。

さらに、第1の吸収体弾性材25および第2の吸収体弾性材26は、股部分5に沿って配置されている。第1の吸収体弾性材25は第1の股縁部28に沿って配置され、第2の吸収体弾性材26は第2の股縁部29に沿って配置されている。特に、第1の吸収体弾性材25および第2の吸収体弾性材26は、長手股縁部28、29に比較的近くに配置され、第2のセットの脚部弾性材を形成する。同様の方法で、弾性ウエスト構成部品23および弾性脚部構成部品24はまた、図1および図2に示すように、それぞれウエスト縁部7、8および脚部縁部9、10に比較的近くに配置されている。

弾性脚部構成部品24および弾性ウエスト構成部品23が、それぞれ脚部およびウエスト縁部7、8、9、10に近い位置で締め付けられる場合、より少ない非弾性化ウェブ材料は、より少ないフリルが前記縁部に沿って作り出されるように、脚部およびウエスト縁部で利用可能である。脚部縁部での大量の材料が、着用者によって不快と認識されることがあり、物体が従来の下着と同様ではないという印象を着用者に与えることがあるので、これは望ましくないことがある。

弾性脚部構成部品24を脚部縁部9、10のより近くに位置決めしたことが、また、着用者の脚部の形状に対応する改善されたフィット感を有する吸収性物体1につながってもよい。

さらに、図1および図2に示すように、吸収性物体1は、物体1、すなわち、着用者の腹部および背面側の領域の周りでほぼ平行な方法で、互いから特定の距離で取り付けられたいくつかの弾性ストランドに両方とも基づく、前弾性構成部品30および背面弾性構成部品31を備えている。これらの弾性構成部品30、31の目的は、物体1の着用者の優れたフィット感および快適性に貢献することである。特に、弾性ストランドの構成は、男性および女性の生体構造、および物体1の男性および女性の着用者の適切なフィット感および快適性に対する必要性に適合させることができる。

これらの弾性構成部品は通常、ウエスト縁部、脚部縁部および2つの股縁部に沿って配置された、弾性糸とも呼ばれるいくつかの弾性ストランドを備えている。

弾性ストランドの位置決め、また弾性ストランドの弾性性状は、それぞれ男性および女性の生体構造に個別にフィットするように配置されてもよい背面弾性構成部品31および前弾性構成部品30の構成を提供するように個別に適合させることができる。より正確には、弾性ストランドの位置決めは、ストランドがアレイ内の吸収性物体に沿って幾何学的意味で配置された方法、また任意の2つの隣接する弾性ストランドの間の距離のことを言う。

吸収性物体1は、液体透過性表面シート32、すなわち物体1の着用者に面することを意図したシート、および液体不透過性背面シート33、すなわち着用者によって着用される衣類に面するように配置されたシートを備えている。

吸収体17は、表面シート32と背面シート33の間に配置されている。

表面シート32および背面シート33は、例えば、接着剤結合、糊付け、または例えば熱または超音波による溶接によって、互いに接続されてもよい。表面シート32および/または背面シート33はさらに、接着剤または熱結合などの任意の知られている方法によって吸収体に取り付けられていてもよい。

パンツタイプの吸収性物体1はまた、直立ギャザー(図示せず)を有していてもよい。

パンツタイプの吸収性物体1用の製造ラインの例示的実施形態は、図3に略図的に示されている。ウェブ材料の第1の連続シート38は、第1のウェブ断面38aおよび第2のウェブ断面38bを形成するように、長手方向に供給され、また分割される。第1のウェブ断面38aは、吸収性物体1の前部分3(図1aおよび図2を参照)用の背面シートの基礎を形成し、第2のウェブ断面38bは背面部分4用の背面シートの基礎を形成する。別の方法では、第1のウェブ断面38aおよび第2のウェブ断面38bは、2つの別のウェブである。

複数の弾性材料のストリップは、張力状態で第1および第2のウェブ断面38a、38bに取り付けられている。より正確には、弾性材料の第1のストリップ39および第2のストリップ40は、弾性ウエスト構成部品23の基礎を形成し、弾性材料の第3のストリップ41および第4のストリップ42は弾性脚部構成部品24の基礎を形成する。また、弾性材料の第5のストリップ43および第6のストリップ44は、それぞれ、前弾性構成部品30および背面弾性構成部品31の基礎を形成する。

弾性材料のストリップ39、40、41、42、43、44は、ウェブ材料の連続シート38a、38bに糊付けされ、前記ストリップは、弾性積層体、すなわち、図1および図2を参照して上に記載したように吸収性物体1の弾性ウェブ機構を形成することを意図している。糊付けの代替法は、超音波結合、溶接、エンボス加工、機械的締付などである。

弾性積層体を形成するための方法および装置は、図7aから図9に図示および記載されている。

次に、ウェブ材料の別の連続シート45、すなわち第2の連続シートが、第3のウェブ断面45aおよび第4のウェブ断面45bを形成するために、長手方向に提供され、分割される。第3のウェブ断面45bは、前部分3用の表面シートの基礎を形成し、第4のウェブ断面45bは背面部分4の表面シートの基礎を形成する。別の方法では、第3のウェブ断面45aおよび第4のウェブ断面45bは別のウェブである。

第3のウェブ断面45aおよび第4のウェブ断面45bは、第1のウェブ断面38aと第3のウェブ断面45aの間、また第2のウェブ断面38bと第4のウェブ断面45bの間に挟まれた弾性材料のストリップ39、40、41、42、43、44を有する積層製品を形成するために、それぞれ、第1のウェブ断面38aおよび第2のウェブ断面38bに結合される。上記ウェブ断面および弾性ストリップの取付は、ここでは、連続したステップで行われるものとして記載されている、または単一のステップで行われてもよい。

接着剤を使用して、第1のウェブ断面38aと第3のウェブ断面45aの間、また第2のウェブ断面38bと第4のウェブ断面45bの間に挟まれた弾性材料のストリップ39、40、41、42、43、44を有する積層製品を製造する方法および装置の例示的実施形態が、図7aおよび図7bに略図的に示されている。

その吸収体17で股部分5(図1参照)を形成するためには、ウェブ材料の第3の連続シート46が提供され、股部分5用背面シートの基礎を形成する。吸収体17はその後、第3の連続シート46の上に配置される。また、弾性材料の第7のストリップ47および第8のストリップ48がまた、ウェブ材料の第3のシート46上に配置される。弾性材料の第7のストリップ47は、第1の吸収体弾性材25の基礎を形成し(図1および図2参照)、弾性材料の第8のストリップ48は、第2の吸収体弾性材26の基礎を形成する。

次に、ウェブ材料の第4の連続シート49が、第1のウェブ断面38a、第2のウェブ断面38b、第3のウェブ断面45aおよび第4のウェブ断面45bを参照して、上に記載したのと同様の方法で適切に、第3の連続シート46に提供され、結合されている。この過程中に、脚部弾性材を形成する弾性材料の第7のストリップ47および第8のストリップ48と、吸収体17は、ウェブ材料の前記第3の連続シート46とウェブ材料の前記第4の連続シート49の間に挟まれる。

折畳手順が次に、股部分5の縁部を折り畳み、股部分に股縁部28、29(図1参照)を形成するように行われる。この折畳動作は、図3において矢印50および51で単純化された方法で示されている。同様に、前部分3および背面部分4の折り畳みは、単純化した方法で矢印53、54で図3に示されている。

股部分5の脚部弾性材を製造するための方法および装置の例示的実施形態が、図8に略図的に示されている。しかし、図8では、第4の連続シート49はまた提供されていない。これは、後の段階で提供されてもよい、または折畳動作の前に加えられてもよい。折畳動作の前に加えられる場合、折畳位置に折り畳まれた部分を保持するのに別の接着剤が必要となることがある。

別の製造ステップ(図3参照)では、ウェブ材料の第3のシート46、ウェブ材料の第4のシート49、および吸収体17により形成されるウェブは、個別の片52に切断され、それぞれが、第1および第2のウェブ断面38a、38bおよび第3および第4のウェブ断面45a、45bによって形成されるウェブにその後に取り付けられる上記股部分5を形成する。これに関して、股部分5は、前部分3および背面部分4をブリッジし、完成吸収物体の基礎を形成するように、所定の距離に配置される。図3に示すように、股部分5を形成する片52は、前部分および背面部分を形成するウェブに関して横方向に配置される。

股部分5は、超音波結合、溶接、接着剤、エンボス加工、機械的締付などの任意の知られている締付技術を使用して、胴体に取り付けられてもよい。このように、完全な胴体が物体1に対して形成される。

その後の製造ステップでは、脚部開口55は、完成吸収性製品の胴体を形成する積層ウェブ材料から切り出される。切断は、2つの対向するローラを使用した転動切断などの、任意のタイプの適切な切断機器(図3には図示せず)によって行われてもよい。

次に、第1のウェブ断面38bが胴体の背面シートになり、第4のウェブ断面45bが胴体の表面シートになるように、第1および第4のウェブ断面38b、45bは、最終製品を形成するために折り畳まれる。このような折畳は、図3に矢印56で示されている。例えば、側部継ぎ目の溶接の後に、製品の連続アセンブリが、切断機器(図3には図示せず)により個別の吸収性物体に切断される。

図4は、いわゆる一体型吸収性物体、すなわち一体型おむつを示している。また、開いたおむつとも呼ばれる。そのタイプのおむつは、おむつが着用者のウエスト周りに付けられる場合にこれによりおむつの前および後ウエスト断面が取り付けられる、締付タブを備えていることを特徴とする。図4は、一体型おむつ101の様々な構成部品を示す。

おむつ101は、いわゆる一体型タイプの開いたおむつである。おむつ101は、販売時にウエスト断面で共に結合されないが、代わりに、着用者の胴体周りで付けられ、その後、着用者のウエスト周りで共に結合されることを意図している。このようなタイプの開いたおむつ101は、幼児および失禁する大人の着用者の両方のために幅広く使用される。

開いたおむつ101は基本的に、砂時計の形状を有し、長手縁部112、113、前横縁部114および後横縁部115を示す。開いたおむつ101はまた、前縁部断面121、後端部断面122、および端部断面121、122の間に置かれたより狭い股断面123を示す。股断面123は、使用中に着用者の太腿の間の最も狭い領域に置かれることを意図している。

おむつ101が着用されている場合、股断面123の前部および前端部断面121は基本的に、尿に対する受け入れ領域として働き、股断面123の後部および後端部断面122は基本的に、糞便に対する受け入れ領域として働く。

おむつ101は、使用中に着用者に向けて面することを意図したおむつ101の表面上に配置された、液体透過性カバー層102、すなわち表面シート、使用中に着用者から離れて面することを意図したおむつの表面上に配置された、背面層104、すなわち背面シート、表面シート102と背面シート104の間に囲まれた吸収体106、および吸収体106の外側に配置された側部フラップ103を備えている。

開いたおむつ101の表面シート102は、吸収体106全体の周面に沿って吸収体106の外側に延びている。表面シート102は、目的に適切な任意の材料からなることができる。

背面シート104はまた、吸収体106の外側に延び、表面シート102と同じ延長線を有する。

表面シート102および背面シート104は、吸収体106全体の周面に沿って、吸収体106の外側で互いに接続されている。表面シート102および背面シート104は、複数の異なる手段によって互いに接続することができる。このような接続手段の例としては、糊付け、熱溶融、超音波溶接などが挙げられる。

弾性構成部品105は、おむつ101の長手方向に実質的に配向される、開いたおむつ101の側部フラップ103のこれらの部分において吸収体106の外側に配置されている。弾性構成部品105は、脚部弾性材であり、液体および排泄物が開いたおむつ101の長手縁部112、113を通して漏れるのを防ぐ課題を有し、このようにして、周囲の層と共に外側液体バリア108を形成する。

弾性構成部品105は、拡張状態で、少なくともおむつ101の股断面123内で、表面シート102と背面シート104の間に加えられた1つまたは複数の弾性ストランドからなる。弾性構成部品105は、糊付けによって背面シート104および表面シート102に取り付けられている。別の方法では、超音波溶接などを、弾性構成部品を取り付けるために使用することができる。

代替実施形態では、弾性構成部品は、使用中に着用者に向けて面することを意図した側部フラップ103の側、または側部フラップの反対側に配置することができ、この場合、それぞれ表面シート102および背面シート104に自然に取り付けられるだけである。

弾性構成部品は代替実施形態では、弾性ストリップ材料、例えば、発泡材料、弾性不織布、弾性フィルム、弾性積層体などによって構成することができる。

液体または糞便がおむつ101の側縁部112、113を通して漏れるのをさらに防ぐために、開いたおむつ101は、内側側部漏洩バリア124、すなわち、直立ギャザー124を備えている。

図5は、図4の断面A-Aを示し、内側側部漏洩バリア、すなわち直立ギャザー124を示している。各直立ギャザー124は、少なくとも背面シート104および/または表面シート102に取り付けられた、自由直立している第1の端縁部領域130および第2の端縁部領域131を有する。自由直立している第1の端縁部領域130は、その近接端132から自由に延びている。股領域では、近接端132は、この場合、脚部弾性材料105の内向き横方向に配置されている。

内側側部漏洩バリア、すなわち直立ギャザー124は、予め張力が加えられた状態で、内側側部漏洩バリア124に取り付けられた弾性要素134を備えている。弾性要素134は、自由直立している第1の端縁部領域130の縁部の近くに配置されていることが好ましい。予め張力が加えられた弾性要素134が解放された場合、自由直立している第1の端縁部領域130で共に収縮され、内側側部漏洩バリア124は、少なくともおむつ101の股領域123内で表面シート102から離れた持ち上げられた構成にされ(図4参照)、ここで側部漏洩バリア124は折られず、表面シート102に取り付けられている。

弾性要素134は、おむつの長手方向Lに延びる弾性材料のストランド、糸またはリボンであってもよい。脚部弾性材料105はまた、長手方向Lに延びる弾性材料のストランド、糸またはリボンであってもよい。1つまたは複数のストランド、糸またはリボンは、各直立ギャザー134および各脚部弾性材105内に弾性材を形成するために使用されてもよい。

直立ギャザーは、例えば、表面シートまたは背面シート用の上に記載された材料のいずれかからなっていてもよい。直立ギャザーは、例えば、スパンボンド材料などの不織材料のシート材料からなっていてもよい。

図4から分かるように、おむつ101の後端部断面122は、着用者周りのおむつの柔らかいおよび可撓性のある折り畳みを可能にする、ウエスト弾性材125を備えている。

ウエスト弾性材125はここに示した例では、開いたおむつ101の後横縁部115に平行に延びる、多くのストランド形状の基本的に平行に配向された弾性要素110を有する。

弾性要素110は、表面シート102と背面シート104の間に配置され、2つの層102、104に拡張状態で固定され、それにより、着用者のウエスト周りでおむつ101を締め付ける保持が得られる。弾性要素110が接触すると、2つの層102、104は図に示すように皺が寄る。

代替実施形態では、ウエスト弾性材は予め作られた別のウエストバンドで作られてもよいと考えることができ、この場合、弾性要素110は材料の2つの別のストリップまたは材料の折り畳まれたストリップの間で固定されている。弾性化されたウエストバンドはその後、おむつの背面シートおよび/または表面シートに取り付けられている。ウエストバンドは、おむつを作り出するために使用される機械内で製造することができる、または前もって製造することができ、後者の場合では、おむつを製造する機械にロールの形で便利に供給される。

他の代替実施形態では、おむつの前端部断面121がまたウエスト弾性材125を備えることが考えられ、おむつが着用者を取り囲む場合に開いたおむつ101の柔軟性および可撓性が増大する。このような追加のウエスト弾性材は別の方法では、ここで示したストランド以外のタイプの弾性材料で達成することができ、弾性フィルム、弾性不織布、弾性発泡材、または脚部弾性材と同じような様々な種類の弾性積層体を含むことができる。

着用者周りにおむつ101をしっかり保持するための2つの締付タブ126が、後端部断面122と併せて配置されている。1つの締付タブ126はこの場合、後端部断面122の各側部断面に配置されている。締付タブ126は、開いたおむつが、おむつ101の前端部断面121上に配置された受け入れ部に固定することが可能である固定デバイス127を示す締付タブ126によって着用されている場合、前端部断面121に後端部断面122を接続する。締付タブは弾性材であってもよい。

固定デバイス127は、フックおよびループ材料で作られた雄部を含んでもよく、例えば、おむつ101が着用されている場合に受け入れ部に向けて面する締付タブ126の側の接着剤により、締付タブ126に取り付けられている。締付タブ126用の、図4に図示されていない、受け入れ部は、締付タブ126の固定デバイス127に適合された受け入れ材料のストリップを有する。

受け入れ部は、使用中に着用者から離れて面するおむつの側で、すなわち、吸収体106から離れて配向された背面シート104の側で、前横縁部114に実質的に平行に延びている。ここに記載した例示的な例では、受け入れ部内の材料は、フックおよびループ材料で作られた雌部からなり、おむつ101の長手方向のその延長線が締付タブ126の幅129と一致するように適当に設計されている。受け入れ部は基本的に、おむつ101の横方向におむつ101全体の幅にわたって延びている。

おむつの代替の例示的実施形態では、それぞれの固定デバイス127用の別の受け入れ部の配置を考えることが可能であり、受け入れ部はおむつ101の前横縁部114でおむつの長手縁部112、113と併せて配置されている。他の代替実施形態では、背面シート104は、締付タブ126の固定デバイス127と相互作用するように適合することができ、この場合、特別な受け入れ部は必要ない。

着用者上に開いたおむつ101を付ける場合、開いたおむつ101は着用者の股の領域内の着用者の脚部の間に位置決めされている。おむつ101はその後、締付タブ126を前端部断面121に重ねさせることによって着用者のウエスト周りで閉じられ、それによって、締付タブ126の固定デバイス127は、おむつをしっかり保持するために、受け入れ部に加えることができる。

締付タブ126は、長手方向に進む側縁部112、113に隣接してある後端部断面122のこれらの領域に置かれた接続領域内で後端部断面122に取り付けられている。

材料の組合せは普通、固定デバイス127と受け入れ部の間の接続が開かれ、再び閉じられて、着用されている場合に開いたおむつ101の検査を可能にするように選択される。

図6は、いわゆるベルトタイプの吸収性物体200、すなわち、使用の際に着用者に向けて面することを意図した側から示されたベルト付きおむつを示している。

ベルトタイプの吸収性物体200は、胴体212およびウエストベルト215を備えている。ベルト215は本例示的実施形態では、第1のベルト部分216および第2のベルト部分217を含んでいる。さらに、ベルトタイプの吸収性物体200は、長手方向Xおよび横方向Yを有する。

さらに、胴体212は第1の端部分218、第2の端部分214、およびその間に延びる中心部分203を有する。第1の端部分218は、背面領域とも呼ばれる後領域であってもよい。第2の端部分214は、前領域であってもよい。別の方法では、逆であってもよい。中心部分は、前および後領域を接続する股領域である。本例示的実施形態では、第1の端部分は背面領域218であり、第2の端部分は前領域214である。

典型的には、物体は使用中に着用者に面する身体配向表面220、および使用中に着用者から離れて面する衣類配向表面222を備えている。

胴体は、着用者に向けて面することを意図した身体配向表面220を形成する表面シート220を含んでいる。胴体はまた、使用中に着用者から離れて面することを意図した衣類配向表面222を形成する背面シートを含んでいる。吸収体240は、表面シート220と第2の実質的に液体透過性の背面シート222の間に配置されている。

第1および第2のベルト部分216、217は胴体212に取り付けられ、それによって、第1のベルト部分216および第2のベルト部分217は、外部表面216a、217aを有するベルトを形成するために、物体の着用者のウエスト周りで互いに固定するように胴体の第1の端部分218の各側に延びている。したがって、第1および第2のベルト部分216、217はそれぞれ、後領域218で胴体212に接続されている。

典型的には、厳密には必要ではないが、ベルト部分は部分的または全体的に弾性であってもよい。したがって、これ以下、ウエストベルトは時々、ベルトとも呼ばれてもよい。ベルトタイプの吸収性物体200のベルト215は、着用者のウエストを囲むことを意図している。すなわち、ベルトを形成するベルト部分216、217は、着用者のウエストを囲むことを意図している。ベルトはここでは、使用中に着用者に面する内側表面219、および使用中に着用者から離れて面する外側(外部)表面216aおよび217aを有し、前記ベルトは第1のベルト部分216および第2のベルト部分217を備えている。したがって、第1のベルト部分は使用中に着用者に面する内側表面219aを有する。同様に、第2のベルト部分は、使用中に着用者に面する内側表面219bを有する。図6に示すベルト物体では、ベルト部分(第1のベルト部分216および第2のベルト部分217)は、ベルト物体の横方向Yに延びている。ベルト部分(第1のベルト部分216および第2のベルト部分217)はまた、長手方向Xに延びている。

第1のベルト部分216および第2のベルト部分217は、前記第1のベルト部分216および前記第2のベルト部分217がそれぞれ、物体の着用者周りで互いに固定するように、胴体の第1の端部分の各側に延びるように、胴体212に取り付けられている。この目的で、これ以下にさらに記載するように、第1のベルト部分216は、物体の着用者周りでベルト部分を互いに固定するために第2のベルト部分217に取り付けられるように適合されたファスナ251または締付構成部品を有する。

この例では、ファスナは表面217aに解放可能に取り付けられるように構成されている。したがって、ファスナは、噛合構成部品の間に相互接続を形成するように、物体の別の部に再び締め付けるように構成された、いわゆる「再締付可能」ファスナである。したがって、ファスナは典型的には、よく知られているように、再締付可能な方法で取り付けられるように適合されている。ベルト部分のもう一方の外部表面217aは、いくつかの例では、噛合い締付構成部品(図示せず)を備えていてもよい。

さらに、ファスナ251および噛合い締付構成部品の各1つは、互いに機械的相互接続を形成することが可能である機械的コネクタ構造を備えていてもよい。機械的コネクタ構造の一例は、フックおよびループ材料である。これにより、ファスナおよび噛合い締付構成部品は、吸収性物体の着用者周りで互いに固定するために、前記第1のベルト部分と前記第2のベルト部分の間に相互接続を形成するように機械的に接続可能である。相互接続は時々、再締付可能接続と呼ばれてもよい。

上に記載したように、胴体の第2の端部分214は、物体がパンツのウエスト部分の一部を形成するベルト部分でパンツ状形状を呈するように、ベルト部分に胴体の第2の端部分214を固定するための締付デバイス248、249を備えている。胴体の第2の端部分214は典型的には、第1のベルト部分216および/または第2のベルト部分217の外部表面216a、217aに固定されている。すなわち、前領域、すなわち図5の胴体の第2の端部分214は、ベルトに胴体の前端部を固定するための締付デバイス248、249を含んでいる。

ベルトタイプの吸収性物体200のフィット感を改善するために、表面シート220の長手縁部201、202は、実質的に物体の長手方向Xに配置された脚部弾性材245を備えることができる。脚部弾性材245の課題は、物体のフィット感を改善すること、およびベルト物体200を布地の多数回使用ブリーフ/パンツのようにすることを含む。それぞれの脚部弾性材245は、拡張状態で、糊付け、超音波溶接などによって表面シート220に結合された1つまたは複数の弾性ストランドを備えることができる。別の方法では、それぞれの脚部弾性材245は、例えば、発泡材料の弾性リボン材料の形をとることができる。それぞれの脚部弾性材245は、使用の際に、着用者から離れて面することを意図した表面シート220の側に配置されていてもよい。

ベルトタイプの吸収性物体200はまた、直立ギャザー(図示せず)を有していてもよい。

ベルトタイプの吸収性物体200の後または前領域218、214はまた、ベルト物体200に着用者のウエストの柔らかな可撓性エンクロージャを与えるために、ベルトタイプの吸収性物体200の第2の横縁部205または第1の横縁部204に沿って配置された弾性要素の形のいわゆるウエスト弾性材246を備えることができる。図6では、ベルト物体200の前端部214だけがウエスト弾性材246を備えている。ウエスト弾性材246は、着用者から離れて面することを意図した表面シート220の側に糊によって取り付けられた弾性発泡材料の薄いストリップの形である。ウエスト弾性材246はまた、拡張状態で、糊付け、超音波溶接などによって表面シート220に結合された1つまたは複数の弾性ストランドを備えることができる。ウエスト弾性材246は、着用者のウエスト周りでベルトタイプの吸収性物体10を伸ばす保持力を達成するように、伸びた状態で加えられる。

ベルトタイプの吸収性物体210が着用者に付けられる場合、(ベルト215を形成する)ベルト部分216および217は、着用者のウエスト周りで最初に固定される。緩く下がっているベルト物体210の前領域214はその後、着用者の脚部の間に案内され、その後、締付デバイス248、249は着用者から離れて配向されたベルト215の側で胃の上でベルト部分216および217(すなわち、ベルト215)に固定される。締付デバイスのフック要素はこの場合、着用者から離れて配向されたベルト215の表面、例えば、ベルト部分表面216aおよび217aに配置されたループに固定される。また、ベルトがベルト物体の前端部に接続されているベルトタイプの吸収性物体が考えられる。このような物体は、逆の方法で着用者に付けられる、すなわち、ベルトが着用者のウエスト周りで固定された後に、緩く下がっている後端部は着用者の脚部の間に案内され、着用者から離れて配向されたベルトの側の背面でベルトに固定される。

上に記載し、図1から図6に示した全ての吸収性物体内の表面シートは、使い捨て吸収性衛生製品の太線側(boldfacing side)に配置された液体透過性表面シートである。表面シートに適切な材料は、使い捨て吸収性衛生製品の分野において普通に知られており、本開示の目的で、これに限らないが、不織材料および穿孔ポリマーフィルムを含む、表面シート材料としての使用に対して普通に知られている任意の材料を使用してもよい。

表面シートは、尿などの排出された体液が表面シートの厚さを通して貫通することを可能にするように、適切に十分流体透過性である。また、表面シートは、着用者の皮膚に複雑および柔らかな感じである材料から適切に製造されている。

表面シートは、織ったおよび不織ウェブ、穿孔フィルム、オープンセルフォーム、または上記材料の組合せまたは積層体などの様々なウェブ材料から製造されてもよい。

本開示の内容では、「不織布」は、追加で必要とされるかどうかに関わらず、織られた、編まれた、房が付けられた、糸またはフィラメントの縛りを組み込んだステッチ結合された、または湿式フライス加工によってフェルトにされた、紙および製品を除く、摩擦、および/または密着および/または接着によって結合された指向的またはランダムに配向された繊維の製造シート、ウェブまたはバットである。繊維は天然または人工由来であってもよく、ステープルまたは連続フィラメントであってもよい、または適所で形成されてもよい。市販の繊維は、約0.001mm未満から約0.2mmより大きい範囲の直径を有し、いくつかの異なる形、短い繊維(ステープルとして知られる、または刻まれた)、連続単繊維(フィラメントまたはモノフィラメント)、連続フィラメントの捩じられていない束(麻くず)、および連続フィラメントの捩じられた束(糸)がある。不織布は、メルトブロー、スパンボンド、溶剤スピン、電子スピン、およびカードなどの多くの過程によって形成することができる。

表面シートとして適切な不織材料は、ポリエステルまたはポリプロピレンなどの合成繊維、または綿繊維などの天然繊維から製造することができる。合成および天然繊維の混合もまた使用されてもよい。

表面シートに使用される不織材料は、例えば、スパンボンド、SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)などのスパンボンド/スパンボンド複合材料またはスパンボンド/メルトブロー複合材料、SSMS、SSMMS、SMMS、ポリプロピレンの不織材料またはポリプロピレンおよびポリエチレンの生体成分繊維、またはこのような材料の組合せ製であってもよい。表面シートはまた、弾性性状を有してもよい。

表面シートは、尿が下層構造内で表面シートを貫通する傾向を改善するために親水化されてもよい。不織布を親水化する方法が知られており、界面活性剤コーティングを塗布すること、不織布上に重合反応を開始した後に不織布の上に親水性モノマー合成物およびラジカル重合化開始剤を塗布すること、親水性ナノ粒子のコーティングを塗布すること、または高エネルギー処理(コロナ、プラズマ)で不織表面を処理することなどによって、親水性コーティングで不織材料をコーティングするステップを含む。

界面活性剤コーティングは、例えば、界面活性剤を含む槽内に材料を噴霧、スロットコーティング、キスロールコーティングおよび/または浸漬することを含む任意の適切な手段によって不織材料に界面活性剤合成物を塗布することによって得られてもよい。親水性処理は、吸収性物体の組立中にインラインで行われてもよい、または別に行われてもよく、表面シートはその後、使い捨て吸収性衛生製品製造プラントに使用する準備ができたロールとして運ばれてもよい。

表面シート材料は、8から20g/m²などの、12から17g/m²の坪量を有してもよい。しかし、開示はこの坪量のみを有する表面シート材料に限るものではない。

上に記載し、図1から図6に示した吸収性物体の全てにおける背面シートは、使い捨て吸収性衛生製品の衣類に面した側に配置されている。背面シートとして適切な材料は、使い捨て吸収性衛生製品の業界で普通に知られている。背面シートは、吸収性アセンブリによって吸収された滲出液がベッドシートおよび下着などの、使い捨て吸収性衛生製品を含んでもよい他の外部物体を汚すのを防ぐ。背面シートは、尿などの液体に対して実質的に不透過性であってもよい。

背面シートは、実質的に液体不透過性であってもよいが、呼吸可能、すなわち気体透過性であり、液体に対して実質的に不透過性でありながら、空気および他の気体が背面シートを通過する可能性があることを暗示している。

これに限らないが、ポリマーフィルム、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエチレンまたはポリプロピレンのコポリマーのフィルム、親水性不織材料、流体不透過性発泡材および流体不透過性積層体を含む、背面シート材料としての使用に普通に知られている任意の材料は背面シート内に含めてもよい。

背面シートは、材料の1つまたは複数の層を備えていてもよい。例えば、背面層は、使い捨て吸収性衛生製品の外側表面に布地の柔らかい感じを提供するために、吸収性アセンブリに向けた液体不透過性ポリマーフィルムおよび衣類側に向けた不織布の積層体であってもよい。

また、背面シートは、使用の際により良いフィット感を製品に与えるために、全体的または部分的弾性材料で作られる、あるいはこれを含んでいてもよいことが考えられる。

上に記載し、図1から図6に示した吸収性物体全てにおいて、吸収芯とも呼ばれる吸収体は、1つまたは複数の芯を含むことができる。芯は、セルロース綿毛パルプの1つまたは複数の層から構成することができる。セルロース綿毛パルプは、流体保持ゲルの構成で、吸収の際に大量の流体を化学結合するタイプの、高吸収ポリマー材料、いわゆる超吸収性ポリマーを繊維または粒子と混合させることができる。芯はまた、芯の内側の層内に配置された、または芯の1つまたは複数の表面に接続された高吸収ポリマー材料を備えることができる。芯はさらに、芯の性状を改善するための別の構成部品を含むことができる。このような構成部品の例は、結合繊維、様々なタイプの流体分配層または繊維、寸法的安定化構成部品、補強繊維などである。

超吸収性ポリマーは、吸収性製品の分野においてよく知られており、このような製品の吸収性状を改善するのを助けるために使用される。超吸収性ポリマーは、方法NSWP 241.0.R2(15)にしたがって測定されたような、少なくとも5倍の重量の水溶性0.9%生理食塩水を吸収することが可能などの、ヒドロゲルの形成の際に大量の流体を吸収することが可能な水膨潤性および水不溶性ポリマーによって構成される。超吸収性ポリマーは、ポリビニルアルコール、ポリエチレン酸化物、架橋スターチ、グアーガム、キサンタンガム、架橋ポリアクリレートなどの、無機または有機架橋親水性ポリマーであってもよい。ポリマーは、例えば、粉末、顆粒、マイクロ粒子、フィルム、フォームおよび繊維の形であってもよい。流体との接触の際、このような超吸収性ポリマーは、その構造内に流体を吸収することによって膨張する。一般的に、超吸収性ポリマーは、このような物体内で損傷された流体を迅速に吸収することができ、漏れを防ぐ、および流体損傷後でさえも乾いた感じを提供するのを助けるためにこのような流体を保持することができる。

超吸収性ポリマーのタイプは、同じであっても、芯内で変化してもよい。例えば、第1のセットの特徴を備えた超吸収性ポリマーを、吸収体の前および後領域で、または第1の芯内で使用してもよく、第2のセットの特徴を備えた超吸収性ポリマーを、吸収体の中心領域、または第2の芯内で使用してもよい。

捕捉層は、表面シートと吸収体の間に配置することができる。転写層、またはADL(獲得および分配層)としても当業界で呼ばれる、捕捉層として適切な材料は、使い捨て吸収性衛生製品の業界において一般的に知られており、本開示の目的で、捕捉層として有用であると当業者に知られている任意の材料を使用してもよい。捕捉層は、例えば、エアレイド層、スパンレース層、高ロフト、フォーム、または液体捕捉および吸収層として働くように吸収性物体で使用されてもよい任意の他のタイプの材料層の形であってもよい。捕捉層は適切には、吸収性芯によって吸収される前に、排出された液体を迅速に受け、一時的に格納するようになっている。このような捕捉層は、例えば、エアレイド不織布、スパンレース不織布、高ロフト不織布、またはフォーム材料から構成されていてもよい。エアレイド不織布は、綿毛、木材パルプで作り出されてもよく、ここでは、綿毛繊維は高速移動する空気流内に分散され、圧力および真空により移動スクリーンの上で凝縮される。捕捉層は、ポリエステル繊維の空気通過結合不織布であることが好ましい。

その性状の意味で、表面シートおよび/または背面シートなどの、図1から図6に開示された使い捨て吸収性物体の異なる部分に関連して記載された「不織布」という用語は、一方では紙および厚紙のもう一方では布地のグループの間に配置されている。不織布に関して、エアレイド、ウェットレイド、スパンレース、スパンボンド、メルトブロー技術などの多数の極めて変化する製造過程が使用される。繊維は、適所で製造される合成繊維として、エンドレス繊維またはエンドレスの長さで予め作られた繊維の形、またはステープル繊維の形であってもよい。別の方法では、天然繊維から、または合成繊維および天然繊維の混合から作られてもよい。

示されているが、本開示の図では図示されていない使い捨て吸収性衛生製品で一般的に利用される別の構成部品は、本開示による使い捨て吸収性衛生製品で利用されてもよい。

湿度インジケータ、例えば、尿と接触した際にその色が変化する材料は、漏れるイベントが起こったかどうかを示すなどのために、吸収性アセンブリおよび背面の間に配置されたような使い捨て吸収性衛生製品内に含まれ、背面シートを通して見えてもよい。

図7aおよび図7bは、互いに平行な2つの弾性積層体304'を製造するための装置300を略図的に示している。例えば、図1および図2に示した吸収性パンツの弾性積層体を製造するために使用することができ、その製造過程は図3に示されている。図7aは、図7bの装置を側部から示しているが、図7bに示されていないいくつかの追加の部品を備えている。各積層体304'は、2つの連続シート301と302の間に複数の弾性ストランド303を備えている(図7aを参照のこと、図7bは装置の第1の部品のみを示しているため)。

図7aにおける装置の第1の部品を示す図7bから分かるように、2つの弾性積層体304、304'は平行に、互いに独立して製造される。したがって、図7bの装置300は、装置300を作り出す各デバイスの二倍を備えている。すなわち、装置300は、2つの噴出デバイス309、2つの案内ロール308、2つの接着剤ノズル306、2つの支持ロール315などを備えている。装置は、1つの弾性積層体を作ることに関して記載されているだけである。他の弾性積層体でも、同じことが当てはまる。装置300は、装置を作り出す各デバイスの二倍を有することに限らない。1つの弾性積層体のみが製造されようとしている場合、各デバイスの1つのみが必要であってもよい。これは、図9に示されている、直立ギャザーを作り出す場合であってもよい。

弾性積層体304'を製造するために、第1の連続シート301は、機械方向Mに第1の供給デバイス(図示せず)によって不織ウェブロールから供給され、当業界で知られるダンサーシリンダ(図示せず)を通過してもよく、したがって、十分に張力をかけるためにさらには記載しない。

複数の弾性ストランド303は、機械方向Mに第2の供給デバイス(図示せず)によってマルチストランドローラから平行に供給される。ストランド303は、互いに間隔を置いて配置され、約1から20ストランド毎センチメートル、例えば、1から10ストランド毎センチメートル、特に2から6ストランド毎センチメートルであってもよい。積層体内のストランド間の間隔は、例えば、約0.5から約10mmであってもよく、これにより、十分な弾性および快適性を備えた弾性積層体を提供することができる。弾性ストランド303は、ダンサーローラ(図示せず)により張力が加えられる。弾性糸とも呼ばれる弾性ストランドは、例えば、天然または合成ゴムなどの弾性材料、熱可塑性ポリウレタンまたはスチレンブロックコポリマーなどの熱可塑性エラストマー、またはスパンデックス(ポリウレタンポリウレアコポリマー)とも呼ばれるエラステインで作られる。ストランドは、「LYCRA」という商品名で市販されているエラステインタイプであってもよいが、任意の適切な弾性ストランドを使用してもよい。ストランドは、約80から800dtexの直線質量密度、dtexを有してもよい。

弾性ストランドは、製造過程中に伸ばされる。初期非張力原長さの約30から約300%、例えば、約70から250%の範囲、特に初期非張力原長さの約100から200%の範囲で伸ばされてもよい。弾性ストランドは、破断することなく少なくとも約200%の伸びに耐えることが可能であるタイプであってもよく、したがって、破断のリスクなく製造過程で安全に使用することができる。吸収性製品の改善されたフィット感は、間の距離、直線密度、および互いに、および身体の開口に関するエラストマー材料の予ひずみを制御することによって作り出すことができる。これは、所望の性状を示す弾性積層体全体を通して異なる材料を選択することによって起こってもよい。異なる材料は、製品内にフィット力を動的に作り出すように働いてもよい弾性積層体を作り出すために、特定の距離、直線密度、および予ひずみで組み合わせられる。

伸ばされた、すなわち、伸ばされた弾性ストランドは、接着剤分配システム305に向けて、案内ロール308としてここでは例示された、弾性ストランドガイド308を介して案内される。案内ロール308は、その外周面領域に溝を有する回転可能ロールである。各弾性ストランドは、それぞれの溝内に配置されている。1つのより大きいガイドロールの代替形態として、いくつかの回転可能ガイドロールを共に接続させることができ、互いに独立して回転する。各ガイドロールは、弾性ストランドを中に配置するための1つまたは複数の溝を有してもよい。

接着剤分配システム305は、それぞれの弾性ストランド303の上に液体接着剤を分配するために、いくつかの液体排出通路307をそれぞれ備えた2つのノズル306(図7b参照)を備えている。液体排出通路の数は、接着剤でコーティングされる弾性ストランドと同じであってもよい。

各ノズル306は、1つまたは複数の溝(図示せず)を含むスロットコーティングノズルである。各溝は、1つの液体排出通路307(図7c参照)から押し出された接着剤が充填されるように構成されている。各個別のストランドは、例えば、Vスロットまたはコームスロットコーティングデバイスである可能性があるスロットコーティングデバイスによって、別に被覆される。コームスロットまたはコームコータによって、この場合は、弾性ストランド用案内デバイスとして使用することができるような方法で設計されたシムで準備されたスロットコータを意味する。しかし、デバイスはまた、各ストランド用の、案内デバイスが取り付けられたおよび取り付けられていないV字切り欠きスロットコータであってもよい。

このようなデバイスは、例えば、オハイオ州(米国)、Nordson Corporation of Amherst社によって運ばれ、例えば、Speed-Coat(商標)Slot applicatorという名前で市販されているデバイス、またはUniversal(商標)Surewrap(登録商標)Nozzleの名前で市販されているデバイス、またはAllegro(登録商標)Elastic Attachment Nozzleという名前で市販されているデバイスの形であってもよい。

溝を通して移動する伸ばされた弾性ストランドは、対応する溝内の押し出された接着剤で囲まれる。したがって、伸ばされた弾性ストランドは、ストランドがスリットコーティングノズル内で溝を通して移動するときに被覆される。しかし、接着剤を備えた弾性ストランドを提供するために、当業界で知られている他のタイプの接着剤ノズルを使用することができることを理解されたい。

弾性ストランド303が接着剤を受けた後に、弾性ストランド303'は、第1の連続シートおよび弾性ストランドを備えた弾性積層体304を形成するために、第1の連続シート301の下流側に案内される。第1の連続シート301は、弾性ストランド303の下で通過し、弾性積層体304を形成する接着剤被覆弾性ストランド303'と接触するように案内される。したがって、第1の連続シート301の第1の表面は、弾性ストランド301'に結合される。弾性積層体304は、機械方向Mに前進し続ける。

第2の連続シート302は、不織ウェブロール(図示せず)から第3の供給デバイス(図示せず)によって供給され、弾性ストランド303'の上を通過し、接着剤被覆弾性ストランド303'と接触するように、ロール318によって案内される。したがって、第2の連続シート302の第1の表面は、弾性ストランド301'に結合される。両方の連続シートは、横機械方向の幅を画定する。横機械方向は、機械方向Mと垂直な方向である。弾性ストランドが接着剤で被覆されるので、2つの連続シート301、302は、層が弾性ストランドに取り付けられている領域の外側で実質的に接着剤がない。2つの連続シート301、302はしたがって、接着剤結合点で互いに直接接触しなくともよいが、代わりに、弾性ストランドを介して結合されるのみであってもよい。

第1および第2の連続シート301、302および伸ばされた接着剤被覆弾性ストランド303'が一緒にされた後、積層体(図7a参照)を形成するために、結合デバイス316によって圧縮される。結合デバイス3016は、2つのロールの間を通過する場合に、構成部品を共に固定する圧力ニップを形成する2つのロールを備えている。圧縮後、所定の波形パターンを備えた波形弾性積層体を形成するために、弾性ストランドは形成された積層体内で緩められる。

第2の連続シート302の代替形態として、積層体304'は、第1の層折り目を形成するために第1の連続シートを折り畳み、第1の連続シートおよび第1の層折り目を直接結合することによって形成することができ、第1の層折り目は前記少なくとも1つの弾性ストランドに重なり合う。これは、図8および図9に示されている。

図7aおよび図7bの装置300はさらに、ほこり、ばらばらになった繊維または他の汚染物質を吹き飛ばすために、弾性ストランドの上で空気排出通路313を介して空気310を噴出するデバイスである空気噴出デバイス309を備えている。空気噴出デバイス309は、ノズル306の上流側で、弾性ストランド303の上に配置されている。フレーム322(図7b参照)に取り付けられ、フレーム322の一部のみを示している。空気噴出デバイス309は別のデバイスであり、既存の機器/製造ラインが空気噴出デバイスで容易に補われてもよいことを意味する。空気噴出デバイス309は、任意の機械または製造ラインで使用することができ、機械の特定の供給者またはノズル機器の供給者によるものではない。さらに、別の空気噴出デバイスを有することは、空気噴出デバイス309の位置を調節することを容易にし、弾性ストランドに対する特定の角度で空気噴出デバイスからの空気を可能にするための容易な調節を行う。

弾性ストランドガイド308は、前記ノズル306と前記空気噴出デバイス309の間に配置されている。弾性ストランドガイド308は、前記ノズル306より前記空気噴出デバイス309の近くに配置され、空気噴出デバイス309は前記弾性ストランドガイド308の上、および前記弾性ストランド303の上に空気を噴出する。このように、弾性ストランドガイド上にあってもよいほこりおよびばらばらになった繊維および/または他の汚染物質は、弾性ストランドおよび弾性ストランドガイド308で同時にきれいにされ得る。空気噴出デバイス309は、弾性ストランドの上に配置され、弾性ストランド303の上部で空気を噴出する。別の方法では、空気噴出デバイス309は、弾性ストランドの下に配置され、弾性ストランド303(図示せず)の下から空気を噴出してもよい。これは、空気での弾性材の洗浄を意味し、弾性材の下からおよび上部から起こる可能性がある。空気噴出デバイス309は別の方法では、弾性ストランドガイド30(ここでは、案内ロール308と例示される)とノズル306の間に配置されていてもよい。

空気噴出デバイス309の位置は、装置内の利用可能な空間によって決められてもよい。例えば、既存の製造ラインが空気噴出デバイス309で補われる場合、弾性ストランド303の上、または弾性ストランド303の下に配置された空気噴出デバイス309に対する空間があるだけであってもよい。

空気噴出デバイス309は、1つまたはいくつかの空気噴出ヘッド311を備えていてもよい。空気噴出ヘッド311は、加圧空気源(図示せず)に接続されている。図7bでは、6つの空気噴出ヘッド311が共に接続され、空気管312を介して加圧空気源に流体接続されている。空気噴出ヘッド311は、図10に示されている。図10に示すような各空気噴出ヘッド311は、加圧空気がこれを通して通過する1つまたは複数の空気排出通路313を備えていてもよい。図7aおよび図7b、特に図7cに示すように、空気排出通路313は、空気が弾性ストランドに当たるように、弾性ストランドに向けて案内される。好ましくは、空気排出通路313の数は、洗浄されようとしている弾性ストランド303の数と同じであってもよく、空気排出通路313の間の距離は洗浄される弾性ストランドの間の距離と同じであってもよい。したがって、1つの空気排出通路からの空気は1つの弾性ストランドを洗浄してもよい。空気噴出デバイスは、約0.5から1.5バールの範囲、特に約1から1.5バールの範囲の空気圧で各空気排出通路313を通して空気を噴出する。これは、空気排出通路から排出された空気に、粒子を弾性ストランドに接着し、粒子を弾性ストランドから取り除く力を克服するのに十分な大きさを有する速度を与える。空気は冷たい。「冷気」では、加熱デバイスまたはその目的で設計された構成部品によって、意図的に加熱されなかった空気を意味する。空気噴出デバイスは、これに関して、目的を持って加熱されなかった空気を噴出する。すなわち、空気は追加の加熱デバイスによって加熱されなかった。しかし、空気は非加熱に限らず、加熱空気の使用が代替形態として考えられる。

空気噴出デバイスは例えば、Silvent ABによるエアナイフ、いくつかのエアノズル、すなわち、空気噴出デバイス309を形成するために共に接続されてもよい、図7bに示すような空気噴出ヘッド311であってもよい。使用することができるエアノズル、すなわち、空気噴出ヘッドの例は、Silvent ABによるAIR NOZZLE SILVENT 9002W-Sである。しかし、空気噴出デバイスは、Silvent AB社によるエアナイフ、または共に接続されたいくつかのエアノズルを備えたデバイスに限るものではない。弾性ストランドの表面からほこりおよびばらばらになった繊維または他の汚染物質を取り除くために、任意の他の適切な空気噴出デバイスを使用することができる。

空気噴出デバイス309は、液体接着剤が前記弾性ストランド303の上に分配される前に、ノズル305の上流側で所定の距離D1に配置されている。図7cは、図7aにおいて液体接着剤が前記弾性ストランド303の上に分配される前に、ノズル305の上流側で所定の距離D1に配置された空気噴出デバイス309の拡大図を示している。図7cの空気噴出デバイス309は、空気排出通路313の1つを通して機械方向に沿って断面図で示されている。空気排出通路313は、第1の点P1で弾性ストランド303とその延長線で交差する第1の仮想中心軸314を備えている。ノズル306はまた、液体排出通路307の1つを通して、図7の機械方向に沿って断面図で示されている。液体排出通路307は、第2の点P2で1つの弾性ストランド303とその延長線で交差する第2の仮想中心軸319を備えている。所定の距離D1は弾性ストランド303に沿って前記第1の点P1と前記第2の点P2の間で測定される。所定の距離D1は、150mmと900mmの間、特に150mmと600mmの間である。さらに、前記空気噴出デバイス309の前記空気排出通路313は、前記少なくとも1つの弾性ストランド303から所定の距離D2で弾性ストランド303の上に配置されている。所定の距離は、空気排出通路313、すなわち、その開口があるところ、および前記第1の仮想中心軸314に沿った前記第1の点P1から測定される。所定の距離D2は、約30から約70mmの間である。弾性ストランド303の近くに空気排出通路313を有する利点は、より少ない空気エネルギー(バール)がほこりを吹き飛ばすのに必要であることである。これはまた、空気噴出デバイスの周囲での望ましくない空気流のリスクを減らし、最悪のシナリオでは、製造ラインの他の部分を遮る可能性がある。

第1の点P1で弾性ストランド303とその延長線で交差する第1の仮想中心軸314は、角度αで配置されている。角度は、弾性ストランド(303、303'')に対して(約)90°である。しかし、約50°から約130°の間、例えば、約70°から約110°までである角度にあってもよい。このように、空気310(図7aに示す)は、弾性ストランド303の上の角度で噴出される。どのようにこれを行うことができるかが、両方とも図7cと同様である図7dおよび図7eに例示され、したがって、差のみが記載されている。

図7dは、空気排出通路313の第1の仮想中心軸314が90°より大きい第2の角度α1で第1の点(P1)で弾性ストランド303とその延長線で交差するように、空気排出通路313が、空気噴出デバイス309内で別の位置、すなわち別の方向に配置されていることを除いて、図7cと同様である。

図7eは、空気排出通路313の第1の仮想中心軸314が90°より大きい第2の角度α2で第1の点(P1)で弾性ストランド303とその延長線で交差するように、空気噴出デバイス309が取り付けられていることを除いて、図7cと同様である。図7dおよび図7eの両方では、空気排出通路313はまた、前記少なくとも1つの弾性ストランド303から所定の距離D2で弾性ストランド303の上に配置されている。所定の距離は、空気排出通路313、すなわち、その開口があるところ、および前記第1の仮想中心軸314に沿った前記第1の点P1から測定される。

図7dおよび図7eに示した両方の変更形態は、ノズル306に向けた方向に空気を噴出するが、ノズル306から離れる方向に空気を噴出するように設計されてもよい。

図7aおよび7bの第2の連続シートの代替形態として、積層体は、第1の層折り目を形成するために第1の連続シートを折り畳み、第1の連続シートおよび第1の層折り目を直接結合することによって形成することができ、第1の層折り目は前記少なくとも1つの弾性ストランドに重なり合う。これは、図8に示されている。

図8は、図7aおよび図7bの装置と同様の装置を示し、したがって、差のみが記載される。図8では、2セットの弾性ストランド303''を備えた弾性積層体304''が製造される。各セットは、3つの弾性ストランドを備えている。しかし、より多くまたはより少ない弾性ストランドを弾性セット内に設けることができる。2つのセットの弾性ストランド303''は、1つの連続シート301に取り付けられている。各セットの弾性ストランド303''は、連続シート301のそれぞれの長手縁部320に配置されている。機械方向と垂直な方向である横機械方向に共に接続された2つの空気噴出ヘッド311を備えた、1つの空気噴出デバイス309が設けられている。しかし、空気噴出ヘッドの数は、図7aに示すように2または6に限るものではない。数は大きくても少なくてもよい。

弾性ストランドが2つのノズル306によって接着剤を備えた後に、それぞれの長手縁部320は、それぞれの層折り目321を形成し、第1の連続シート301およびそれぞれの層折り目321を結合するために、折畳デバイス(図示せず)によって折り畳まれ、層折り目221は、接着剤によってカバーされたそれぞれのセットの弾性ストランド303''に重なり合う。

結合デバイス(図示せず)は、折畳デバイスの後に配置することができる。結合デバイスは、特に折り目の位置で、弾性積層体304''を圧縮するのに効果的なこれらの圧縮ロールの間で通過する弾性積層体304''を備えた2つの圧縮ロールを備えていてもよい。

弾性積層体304''は、吸収体17がウェブ材料の第3のシート46とウェブ材料の第4のシート49の間に配置された後に、後の段階で、個別片52に切断される、図3のウェブ材料の第3のシート46とウェブ材料の第4のシート49の変更形態を形成するように使用されてもよい。しかし、図8に示した変更形態では、吸収体が個別片(図示せず)に切断される前に、積層体304''と第2の連続シートの間に積層されるように、吸収体は積層体304''、その後に、第2の連続シート上に配置することができる。

図9は、図8の装置と同様の装置を示している。したがって、差のみが記載される。図9では、1セットの弾性ストランド303''を備えた弾性積層体304'''が製造される。セットは、3つの弾性ストランド303''を備えている。しかし、より多くまたはより少ない弾性ストランドを積層体内に設けることができる。弾性ストランド303''は、1つの連続シート301に取り付けられている。弾性ストランド303''は、連続シート301の2つの長手縁部320の1つに配置されている。ほこりおよびばらばらになった繊維および/または他の汚染物質を取り除くために、弾性ストランド303''上に空気を噴出するように適合された1つの空気噴出ヘッド311を備えた1つの空気噴出デバイス309が提供される。

弾性ストランドは、1つのノズル306によって接着剤で被覆されている。接着剤が弾性ストランド303''に分配された後に、セットの弾性ストランドが配置されている長手縁部320は、折畳デバイス(図示せず)によって折り畳まれ、第1の連続シート301および層折り目321を結合しており、層折り目221は弾性ストランド303''に重なり合う。

結合デバイス(図示せず)は、折畳デバイスの後に配置することができる。結合デバイスは、弾性積層体が間を通り、特に折り目が配置される弾性積層体を圧縮する2つの圧縮ロールを備えてもよい。弾性積層体304'''は、例えば図5に示された直立ギャザーとして例えば使用されてもよい。

上に記載した弾性積層体を使用することができる他の製品は、例えば、着用者の下着に配置することができる使い捨て吸収性パッドであってもよい。使い捨て吸収性パッドは、本明細書に記載された3つの種類のおむつと同様の方法で脚部弾性材または直立ギャザーを備えることができる。したがって、このような使い捨て吸収性パッドはさらには記載しない。

弾性積層体を作るために記載した装置および方法は、吸収性物体を製造するより大きな装置の一部であってもよい。別の方法では、その後に、吸収性物体を製造するために別の装置内に供給される積層体を製造する別の装置であってもよい。

開示はまた、開示の記載した態様、変更形態、代替形態および例示的実施形態の全ての考えられる組合せを含む。

さらに、開示は上記態様または例に限るものではないが、以下の特許請求の範囲内の他の態様および例示的実施形態に自然に適用可能である。

特許請求の範囲に記載された参照符号は、特許請求の範囲によって保護される主題の範囲を限定するもの見られるものではなく、その機能は特許請求項をより容易に理解することである。

1 吸収性物体
2 胴体
3 前部分
4 後部分、背面ブブn
5 股部分
6 中心ライン
7 ウエスト縁部
8 ウエスト縁部
9 脚部縁部
10 脚部縁部
11 側縁部
12 側縁部
13 脚部縁部
14 脚部縁部
15 側縁部
16 側縁部
17 吸収体
18 側部接続
19 側部接続
20 ウエスト開口
21 脚部開口
22 脚部開口
23 弾性ウエスト構成部品
24 弾性脚部構成部品
25 吸収体弾性材
26 吸収体弾性材
28 股縁部
29 股縁部
30 前弾性構成部品
31 背面弾性構成部品
32 液体透過性表面シート
33 液体不透過性背面シート
38 連続シート
38a ウェブ断面
38b ウェブ断面
39 ストリップ
40 ストリップ
41 ストリップ
42 ストリップ
43 ストリップ
44 ストリップ
45 連続シート
45a ウェブ断面
45b ウェブ断面
46 連続シート
47 ストリップ
48 ストリップ
49 連続シート
55 脚部開口
101 おむつ
102 液体透過性カバー層、表面シート
103 側部フラップ
104 背面層、背面シート
106 吸収体
110 弾性要素
112 長手縁部
113 長手縁部
114 前横縁部
115 後横縁部
121 前縁部断面
122 後縁部断面
123 股断面
124 内側側部漏洩バリア、直立ギャザー
126 締付タブ
127 固定デバイス
134 弾性要素
200 吸収性物体
201 長手縁部
202 長手縁部
203 中心部分
212 胴体
214 端部分
215 ウエストベルト
216 ベルト部分
216a 外部表面
217 ベルト部分
217a 外部表面
218 端部分
220 身体配向表面、表面シート
222 衣類配向表面、背面シート
240 吸収体
245 脚部弾性材
248 締付デバイス
249 締付デバイス
251 ファスナ
300 装置
301 連続シート
302 連続シート
304 積層体
304' 積層体
305 接着剤分配システム
306 接着剤ノズル
307 液体排出通路
308 案内ロール
309 噴出デバイス
311 空気噴出ヘッド
315 支持ロール
318 ロール

Claims (30)

1. 使い捨て吸収性衛生製品(1、101、200)用の弾性積層体(304、304'、304''、304''')を製造する方法であって、前記弾性積層体(304、304'、304''、304''')は少なくとも第1の連続シート(301)および少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')を備え、前記方法は、
   機械方向に第1の表面を有する前記第1の連続シート(301)を前進させ、横機械方向に幅を規定するステップと、
   前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')を前記機械方向(M)に伸びた状態で前進させるステップと、
   少なくとも1つの液体排出通路(307)を備えたノズル(306)から前記少なくとも1つの弾性ストランドの上に液体接着剤を分配するステップと、
   空気噴出デバイス(309)から前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上に空気(310)を噴出させるステップであって、前記空気噴出デバイス(309)は、ほこり、ばらばらになった繊維または他の汚染物質を吹き飛ばすために、前記液体接着剤が前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上に分配される前に、前記ノズル(306)から上流側の所定の距離(D1)に配置されている、ステップと、
   を含む、方法。
2. 前記液体接着剤が前記弾性ストランド(303、303'')の上に前記液体排出通路(307)から分配された後に、前記第1の連続シート(301)の前記第1の表面に前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')を結合するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
3. 前記空気噴出デバイス(309)は前記ノズル(306)とは別のデバイスである、請求項1または2に記載の方法。
4. 前記空気噴出デバイス(309)は、空気排出通路(313)を介して前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上で前記空気(310)を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路(313)を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)は第1の点(P1)で前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')とその延長線で交差する第1の仮想中心軸(314)を備え、前記ノズル(306)の前記少なくとも1つの液体排出通路(307)は、第2の点(P2)で前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')とその延長線で交差する第2の仮想中心軸(319)を備え、前記所定の距離(D1)は前記弾性ストランド(303)に沿って前記第1の点(P1)と前記第2の点(P2)の間であり、前記所定の距離(D1)は150mmと900mmの間、特に150mmと600mmの間である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
5. 前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')を弾性ストランドガイド(308)で前記ノズル(306)に案内するステップをさらに備え、前記弾性ストランドガイド(308)は、前記ノズル(306)と前記空気噴出デバイス(309)の間に配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
6. 前記弾性ストランドガイド(308)は、前記ノズル(306)よりも前記空気噴出デバイス(309)に、より近くに配置されている、請求項5に記載の方法。
7. 前記空気噴出デバイス(309)は、前記少なくとも1つの弾性ストランドガイド(308)の上、および前記弾性ストランド(303、303'')の上に空気(310)を噴出する、請求項5または6に記載の方法。
8. 前記空気噴出デバイス(309)は、前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上に冷気(310)を噴出する、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
9. 前記空気噴出デバイス(309)は、約0.5から1.5バールの範囲、例えば1から1.5バールの範囲の空気圧で空気(310)を噴出する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
10. 前記空気噴出デバイス(309)は、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)を介して前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上で前記空気(310)を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路(313)を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)は、前記少なくとも1つの弾性ストランド(303)の上で空気を噴出するために、所定の距離(D2)で前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上または下に配置されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
11. 前記少なくとも1つの空気排出通路(313)と前記少なくとも1つの弾性ストランド(303)の間の前記所定の距離(D2)は、30から70mmの範囲である、請求項10に記載の方法。
12. 前記空気噴出デバイス(309)は、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)を介して前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上で前記空気(310)を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路(313)を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)は、第1の点(P1)で前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')とその延長線で交差する第1の仮想中心軸(314)を備え、前記第1の仮想中心軸(314)は前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')に対する角度(α、α1、α2)内であり、前記角度(α、α1、α2)は約50°から130°、特に70°から110°の間の範囲内である、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
13. 前記方法は、
    第1の層折り目(321)を形成するために前記第1の連続シート(301)を折り畳むステップと、
    前記第1の連続シート(301)および前記第1の層折り目(321)を結合するステップであって、前記第1の層折り目(321)は前記少なくとも1つの弾性ストランド(303'')に重なり合う、ステップと、
    をさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
14. 前記方法は、
    機械方向(M)に第1の表面を有する第2の連続シート(302)を前進させ、横機械方向に幅を規定するステップと、
    前記液体接着剤が前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303')の上で前記液体排出通路(307)から分配された後に、前記第1の連続シート(301)の前記第1の表面と前記第2の連続シート(302)の前記第1の表面の間で前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')を結合するステップと、
    をさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
15. 使い捨て吸収性衛生製品(1、101、200)用の弾性積層体(304、304'、304''、304''')を製造する装置(300)であって、前記弾性積層体(304、304'、304''、304''')は少なくとも第1の連続シート(301)および少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')を備え、前記装置は、
    機械方向(M)に第1の表面を有する前記第1の連続シート(301)を連続的に前進させ、横機械方向に幅を規定するように構成された第1の供給デバイスと、
    前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')を前記機械方向(M)に伸びた状態で連続的に前進させるように構成された第2の供給デバイスと、
    前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上に液体接着剤を分配するために少なくとも1つの液体排出通路(307)を有するノズル(306)と、
    前記液体接着剤が前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上に分配される前に、空気噴出デバイス(309)が前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上に空気(310)を噴出するように、前記ノズル(306)から上流側の所定の距離(D1)に配置された空気噴出デバイス(309)と、
    を備えた、装置(300)。
16. 前記方法は、前記液体接着剤が前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上に前記液体排出通路(307)から分配された後に、前記第1の連続シート(301)の前記第1の表面に前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')を結合するように構成された結合デバイス(316)をさらに備えた、請求項15に記載の装置(300)。
17. 前記空気噴出デバイス(309)は別のデバイスである、請求項15または16に記載の装置(300)。
18. 前記空気噴出デバイス(309)は、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)を介して前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上で前記空気(310)を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路(313)を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)は第1の点(P1)で前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')とその延長線で交差する第1の仮想中心軸(314)を備え、前記ノズル(306)の前記少なくとも1つの液体排出通路(307)は、第2の点(P2)で前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')とその延長線で交差する第2の仮想中心軸(319)を備え、前記所定の距離(D1)は前記弾性ストランド(303、303'')に沿って前記第1の点(P1)と前記第2の点(P2)の間であり、前記所定の距離(D1)は150mmと900mmの間、特に150mmと600mmの間である、請求項15から17のいずれか一項に記載の装置(300)。
19. 前記装置(300)は、前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')を前記ノズル(306)に案内するように配置された弾性ストランドガイド(308)をさらに備え、前記弾性ストランドガイド(308)は、前記ノズル(306)と前記空気噴出デバイス(309)の間に配置されている、請求項15から18のいずれか一項に記載の装置(300)。
20. 前記弾性ストランドガイド(308)は、前記ノズル(306)よりも前記空気噴出デバイス(309)に、より近くに配置されている、請求項19に記載の装置(300)。
21. 前記空気噴出デバイス(309)は、前記弾性ストランドガイド(308)の上、および前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上に空気(310)を噴出する、請求項19または20に記載の装置(300)。
22. 前記空気噴出デバイス(309)は、前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上に冷気(310)を噴出する、請求項15から21のいずれか一項に記載の装置(300)。
23. 前記空気噴出デバイス(309)は、約0.5から1.5バールの範囲、特に1から1.5バールの範囲の空気圧で空気(310)を噴出する、請求項15から22のいずれか一項に記載の装置(300)。
24. 前記空気噴出デバイス(309)は、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)を介して前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で前記空気(310)を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路(313)を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)は、所定の距離(D2)で前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の上または下に配置されている、請求項15から23のいずれか一項に記載の装置(300)。
25. 前記少なくとも1つの空気排出通路(313)と前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')の間の前記所定の距離(D2)は、30から70mmの範囲である、請求項24に記載の装置(300)。
26. 前記空気噴出デバイス(309)は、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)を介して前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で前記空気(310)を噴出するための少なくとも1つの空気排出通路(313)を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)は、第1の点(P1)で前記少なくとも1つの弾性ストランド(303)とその延長線で交差する第1の仮想中心軸(314)を備え、前記第1の仮想中心軸(314)は前記少なくとも1つの弾性ストランド(303、303'')に対する角度(α、α1、α2)内であり、前記角度(α、α1、α2)は約50°から130°、特に70°から110°の間の範囲内である、請求項15から25のいずれか一項に記載の装置(300)。
27. 前記空気噴出デバイス(309)は、少なくとも1つの空気排出通路(313)を備え、前記少なくとも1つの空気排出通路(313)のぞれぞれは、それぞれの弾性ストランド(303'')の上で空気を噴出する、請求項15から26のいずれか一項に記載の装置(300)。
28. 第1の層折り目(321)を形成するために前記第1の連続シート(301)を折り畳み、前記第1の連続シート(301)および前記第1の層折り目(321)を直接結合する折畳デバイスをさらに備えた装置(300)であって、前記第1の層折り目(321)は前記少なくとも1つの弾性ストランド(303'')に重なり合う、請求項15から27のいずれか一項に記載の装置(300)。
29. 前記装置(300)は、
    機械方向(M)に第1の表面を有する第2の連続シート(302)を連続的に前進させ、横機械方向に幅を規定するように構成された第3の供給デバイスと、
    前記液体接着剤が前記少なくとも1つの弾性ストランドの上で前記液体排出通路(307)から分配された後に、前記第1の連続シート(301)の前記第1の表面と前記第2の連続シート(302)の前記第1の表面の間で前記少なくとも1つの弾性ストランド(303'')を結合する結合デバイスと、
    をさらに備えた、請求項15から27のいずれか一項に記載の装置(300)。
30. 請求項1から14のいずれか一項に記載の方法により製造された弾性積層体(304、304'、304''、304''')を備えた、使い捨て吸収性衛生製品(1、101、200)。

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