JP2024507759A - イベント位置送信方法、装置、およびシステム - Google Patents

Abstract

イベント位置を効率的かつ簡便かつ迅速に送信するために、イベント位置送信方法、システム、装置、およびチップ、コンピュータ可読記憶媒体、ならびにコンピュータプログラム製品が開示される。システムは、収集サーバ（100）と受信サーバ（110）とを含む。収集サーバ（100）は、対象イベントの第1の情報を取得し、第1の情報が対象イベントの第1の位置を含む（S300）、第1の情報に基づいて、一般地図タイルに基づく対象イベントの一般位置情報を決定し（S301およびS302）、かつ受信サーバ（110）へ一般位置情報を送信する（S303）、ように構成される。受信サーバ（110）は、収集サーバ（100）から一般位置情報を受信し（S304）、かつ一般位置情報に基づいて第2の情報を決定し、第2の情報が対象イベントの第2の位置を含む（S305およびS306）、ように構成される。この方法によると、送信過程において、対象イベントの特徴情報に対する様々な地図提供者の依存度が効果的に軽減され、対象イベントの位置情報の互換性が実現され、汎用性が高く、イベント位置送信のセキュリティが効果的に保証される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2021年2月10日に中国国家知識産権局に提出された「イベント位置送信方法、装置、およびシステム」と題する中国特許出願第202110185477．1号の優先権を主張するものであり、同中国特許出願は参照によりその全体が本書に組み入れられる。

本出願は、情報収集技術分野に関し、特に、イベント位置送信方法、装置、およびシステムに関する。

現在、位置送信過程でイベントの位置情報を収集するときには、セキュリティを向上させるために、収集サーバは、多くの場合、収集サーバに提供される地図提供者地図タイルのためのデータアクセス・操作インターフェイスを使用する必要があり、次いで、地図提供者地図タイルに基づいてイベントの位置情報を決定し、得られたイベントの位置情報を送信する。

しかしながら、地図サービス提供者に適合された地図提供者地図タイルには互換性がないことが多々あるため、前述の方式でイベント位置が送信される場合は、柔軟性が乏しく、汎用性が低い。

本出願は、イベント位置送信方法、装置、およびシステムを提供することによって、イベント位置を効率的かつ簡便かつ迅速に送信できるようにする。

本出願の本実施形態で提供されるイベント位置送信方法が、イベント位置送信装置およびイベント位置送信システムによって実行され得ることを理解されたい。

イベント位置送信システムは、収集サーバと受信サーバとを含む。

収集サーバは、対象イベントの位置情報を収集するように構成され、これにより、第1の地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を得る。

本出願の本実施形態において、第1の地図タイルは、本出願の本実施形態で設定される一般地図タイルとして理解できる。換言すると、本出願の本実施形態の収集サーバは、一般地図タイルに基づいて対象イベントの位置を決定でき、地図提供者サーバは、一般地図タイルに基づく対象イベントの位置に基づいて、地図提供者サーバに適合された地図タイルに基づく対象イベントの位置を得ることができる。

本出願の本実施形態で説明される収集サーバは、複数の形態を有し得、以下のいくつかの形態に特に限定されない。

形態1：図1の（a）に示されているように、収集サーバは、例えば車両などの移動収集サーバであってよく、または車載電子機器（例えば、モバイルデータセンター（mobile data center、MDC））、車載チップ、車両内のプロセッサなどであってよい。これは、本出願の本実施形態で具体的に限定されない。

加えて、本出願の本実施形態において、収集サーバが車両である場合、車両は受信サーバと直接的に通信でき、または受信サーバと間接的に通信でき、例えば、道路脇ユニットや基地局などの中間媒体を使用して転送と切り替えが実施される。

さらに、本出願の本実施形態の任意選択の方式では、収集サーバが車両である場合、車両は、収集装置、保管装置、処理装置、通信システム、測位装置などを含む。

収集装置は、対象イベントの特徴情報などを収集するように構成される。

本出願の本実施形態の任意選択の収集装置は、画像撮影機能と検知機能とを有する装置であってよい。

例えば、本出願の本実施形態の収集装置は、画像撮影装置と検知装置との組み合わせで構成されるシステムであり、すなわち、2つの装置が独立して存在し、2つの装置が一体的に収集装置と呼ばれる。あるいは、本出願の本実施形態の収集装置は、画像撮影装置と検知装置とを統合することによって得られる装置であってもよい。あるいは、本出願の本実施形態の収集装置は、画像撮影機能を有する検知装置であってもよい。

収集装置が画像撮影装置と検知装置とで構成される一例を説明に用いる。本出願の本実施形態の車両の画像撮影装置は、単眼カメラや双眼カメラなどであってよい。画像撮影装置の撮影領域は、車両の外部環境であってよい。

車両の検知装置は、対象イベントの特徴情報を得るように構成され、これにより、対象イベントの位置情報を決定するにあたって車両内の処理装置や測位装置などを支援する。例えば、本出願の本実施形態の検知装置は、環境情報を得るように構成されたライダ、ミリ波レーダ、超音波レーダなどを含み得、車両の姿勢を得るように構成された慣性航法システムなどをさらに含み得る。

本出願の本実施形態では、車両の画像撮影装置と車両の検知装置を合わせて使用して対象イベントの特徴情報を収集でき、これにより、対象イベントの位置情報を決定するにあたってプロセッサを支援することに注意されたい。

車両の保管装置は、1つ以上のプログラムとデータ情報とを保管するように構成され、1つ以上のプログラムは命令を含む。

処理装置は、画像撮影装置、検知装置、および全地球航法衛星システム（global navigation satellite system、GNSS）によって得られた情報に基づいて、対象イベントの位置情報を決定するように構成される。

通信システムは、受信サーバと共に情報送信を行うように構成される。

GNSSは、対象イベントの現在の経緯度位置、および／または地図提供者地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定するように構成される。

例えば、本出願の本実施形態のGNSSは、米国の全地球測位システム（global positioning system、GPS）、欧州のガリレオ、ロシアのGLONASS、中国の北斗などを含み得る。

形態2：図1の（b）に示されているように、収集サーバは、例えば道路脇ユニット（road side unit、RSU）などの固定収集サーバであってもよい。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、RSUは、カメラ、レーダ、GPS、通信システム、検知装置などのうちのいずれか1つ以上を統合したものであり、収集機能、処理機能、送受信機能などを有する。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、第1の地図タイルに基づく対象イベントの位置情報は、対象イベントに対応する経緯度位置に基づいて収集サーバによって得られる。

例えば、収集サーバは、対象イベントの経緯度位置を決定し、次いで、対象イベントの経緯度位置を第1の地図タイルに対応する位置情報に変換する。

本出願の本実施形態の別の任意選択の方式では、第1の地図タイルに基づく対象イベントの位置情報は、地図提供者地図に基づき対象イベントに対応する地図提供者位置情報に基づいて、収集サーバによって得られる。

例えば、収集サーバは、地図提供者地図に基づく対象イベントの地図提供者位置情報を決定し、次いで、対象イベントの地図提供者位置情報を第1の地図タイルに基づく位置情報に変換する。

RSUが、RSUと同様の機能を有する別の装置に置き換えられてもよいことに注意されたい。これは、本出願で限定されない。

本出願の実施形態の任意選択の一実装において、第1の態様で説明されている方法は、収集サーバによって実行されてよい。収集サーバは、道路脇ユニット、車両、または車両内のチップであってよい。以下では、実行のための一例として道路脇ユニットを使用する。

本出願の実施形態の任意選択の一実装において、第2の態様で説明されている方法は、受信サーバによって実行されてよい。受信サーバは、地図提供者サーバや関連する管理部門などであってよい。これは、本出願の実施形態で具体的に限定されない。

第1の態様によると、本出願の一実施形態は、以下を含む、イベント位置送信方法を提供する。

収集サーバは、対象イベントの第1の情報を得、第1の情報が対象イベントの第1の位置を含み、収集サーバは、第1の情報に基づいて、一般地図タイルに基づく対象イベントの一般位置情報を決定し、かつ収集サーバは、受信サーバが一般位置情報に基づいて第2の情報を決定するようにするために、少なくとも1つの受信サーバへ一般位置情報を送信し、第2の情報が対象イベントの第2の位置を含む。前述の方法に基づき、一般地図タイルに基づいて対象イベントを決定する方式が提供される。送信過程では、対象イベントの特徴情報に対する様々な地図提供者の依存度を効果的に軽減でき、イベント位置送信の実施中には、対象イベントの位置情報の互換性および汎用性が高く、ハードウェア保管および計算リソースに対する要件が低減される。加えて、一般地図タイルに基づいて得られる対象イベントの位置情報は、対象イベントの暗号化された位置と等しいので、イベント位置送信のセキュリティを効果的に保証できる。

可能な一実装において、第1の情報内の第1の位置が対象イベントの経緯度位置である場合、収集サーバは、経緯度位置と一般地図タイルとの変換規則に基づいて、第1の位置を一般位置情報に変換する。

前述の方法に基づき、本出願の本実施形態の収集装置が対象イベントの第1の位置を収集する場合、得られる対象イベントの第1の位置は、対象イベントの経緯度位置であり得る。この場合に基づいて、本出願の一実施形態は、経緯度位置と一般地図タイルとの変換規則を提供するので、一般地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を第1の位置に基づいて得ることができる。

可能な一実装において、第1の情報内の第1の位置が第1の地図タイルに基づいて決定される対象イベントの位置である場合、収集サーバは、第1の地図タイルと一般地図タイルとの変換規則に基づいて、第1の位置を一般位置情報に変換する。

前述の方法に基づき、本出願の本実施形態の収集装置が対象イベントの第1の位置を収集する場合、得られる対象イベントの第1の位置は、第1の地図タイルに基づいて決定される対象イベントの位置であり得る。この場合に基づいて、本出願の一実施形態は、第1の地図タイルと一般地図タイルとの変換規則を提供するので、一般地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を第1の位置に基づいて得ることができる。

可能な一実装において、収集サーバは、第1の地図タイルと一般地図タイルとの変換規則に基づいて、第1の地図タイルに対応する一般地図タイルの座標を決定し、かつ収集サーバは、一般地図タイルの座標と一般地図タイルのアンカー点とに基づいて、一般地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定する。

前述の方法に基づき、本出願の一実施形態は、変換規則に基づいて、一般地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定する方式、すなわち、変換規則に基づいて、第1の地図タイルに対応する一般地図タイルの座標を決定するステップと、次いで、一般地図タイルの座標と一般地図タイルのアンカー点とに基づいて、一般地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定するステップとを含む方式を提供する。

可能な一実装において、一般地図タイルのアンカー点は、一般地図タイルの中心点またはコーナー点であり、または、一般地図タイルのアンカー点は、一般地図タイルの座標に基づいて符号化計算を行うことによって得られる。

前述の方法に基づき、本出願の一実施形態は、一般地図タイルのアンカー点を決定する複数の方式を提供する。例えば、一般地図タイルの中心点またはコーナー点が、一般地図タイルのアンカー点として決定される。別の一例として、一般地図タイルの座標に対して符号化計算が行われることによって、一般地図タイルのアンカー点が得られる。

可能な一実装において、収集サーバは、符号化座標内の水平座標と垂直座標とに基づいて、一般地図タイルを水平方向と垂直方向に均等に分割し、かつ、符号化座標内の階層座標に基づいて、水平方向と垂直方向に均等に分割された第1の地図タイルからアンカー点を決定する。

前述の方法に基づき、本出願の一実施形態は、アンカー点を得るために一般地図タイルの座標に対して符号化計算を行う方式、例えば、符号化座標内の水平座標と垂直座標とに基づいて、一般地図タイルを水平方向と垂直方向に均等に分割するステップと、次いで、符号化座標内の階層座標に基づいて、水平方向と垂直方向に均等に分割された一般地図タイルからアンカー点を決定するステップとを含む方式を、提供する。

本出願の本実施形態において、収集サーバと共に本出願のイベント位置送信方法を実行する受信サーバが、本出願の本実施形態の収集サーバによって認証される受信サーバであることに注意されたい。本出願の本実施形態において、収集サーバによって認証される受信サーバは、本出願の本実施形態の一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換規則を得る資格を有する受信サーバ、および／または本出願の本実施形態の一般地図タイルと経緯度位置との変換規則を得る資格を有する受信サーバとして理解できる。

可能な一実装において、一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換規則、および／または一般地図タイルと経緯度位置との変換規則は、収集サーバおよび／または受信サーバの複数のローカル保管装置／単一のローカル保管装置に保管される。

可能な一実装において、一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換規則、および／または一般地図タイルと経緯度位置との変換規則は、収集サーバと受信サーバとによるアクセスが可能なサードパーティの保管プラットフォームに保管される。

前述の変換規則を保管する受信サーバが、変換規則を得る資格を有することに注意されたい。

可能な一実装において、収集サーバは、受信サーバの識別子と、収集サーバに保管された、変換規則を得る資格を有する受信サーバの識別子のリストとに基づいて、受信サーバの認証が成功したかどうかを決定する。

第2の態様によると、本出願の一実施形態は、以下を含む、イベント位置送信方法を提供する、すなわち、
受信サーバは、収集サーバから一般位置情報を受信し、一般位置情報が一般地図タイル内の対象イベントの位置を決定するために使用され、一般位置情報が対象イベントの第1の情報に基づいて得られ、第1の情報が対象イベントの第1の位置を含み、かつ受信サーバは、一般位置情報に基づいて第2の情報を決定し、第2の情報が対象イベントの第2の位置を含む。

前述の方法に基づき、一般地図タイルに基づいて対象イベントを決定する方式が提供される。送信過程では、対象イベントの特徴情報に対する様々な地図提供者の依存度を効果的に軽減でき、イベント位置送信の実施中には、対象イベントの位置情報の互換性および汎用性が高く、ハードウェア保管および計算リソースに対する要件が低減される。加えて、一般地図タイルに基づいて得られる対象イベントの位置情報は、対象イベントの暗号化された位置と等しいので、イベント位置送信のセキュリティを効果的に保証できる。

可能な一実装において、受信サーバは、経緯度位置と一般地図タイルとの変換規則に基づいて、一般位置情報を第2の位置に変換し、第2の位置は、対象イベントの経緯度位置である。

前述の方法に基づき、本出願の本実施形態において、受信サーバは、一般位置情報を受信した後に、一般位置情報に基づいて対象イベントの経緯度位置を決定する必要がある場合に、経緯度位置と一般地図タイルとの変換規則に基づき、かつ受信した一般位置情報に基づき、第2の地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を、すなわち第2の位置を、得ることができる。

可能な一実装において、受信サーバは、第2の地図タイルと一般地図タイルとの変換規則に基づいて、一般位置情報を第2の位置に変換し、第2の位置は、第2の地図タイルに基づいて決定される対象イベントの位置である。

前述の方法に基づき、本出願の本実施形態の受信サーバが対象イベントの第1の位置を収集する場合、得られる対象イベントの第1の位置は、一般地図タイルに基づいて決定される対象イベントの位置であり得る。この場合に基づいて、本出願の一実施形態は、第1の地図タイルと一般地図タイルとの変換規則を提供するので、一般地図タイルに基づいて決定される対象イベントの位置情報を一般位置情報に基づいて得ることができる。

可能な一実装において、受信サーバは、第2の地図タイルと一般地図タイルとの変換規則に基づいて、一般地図タイルに対応する第2の地図タイルの座標を決定し、かつ第2の地図タイルの座標と第2の地図タイルのアンカー点とに基づいて、第2の地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定する。

前述の方法に基づき、本出願の一実施形態は、変換規則に基づいて、第2の地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定する方式、すなわち、変換規則に基づいて、一般地図タイルに対応する第2の地図タイルの座標を決定するステップと、次いで、第2の地図タイルの座標と第2の地図タイルのアンカー点とに基づいて、第2の地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定するステップとを含む方式を、提供する。

可能な一実装において、第2の地図タイルのアンカー点は、第2の地図タイルの中心点またはコーナー点であり、または、第2の地図タイルのアンカー点は、第2の地図タイルの座標に基づいて符号化計算を行うことによって得られる。

前述の方法に基づき、本出願の一実施形態は、第2の地図タイルのアンカー点を決定する複数の方式を提供する。例えば、第2の地図タイルの中心点またはコーナー点が、第2の地図タイルのアンカー点として決定される。別の一例として、第2の地図タイルの座標に対して符号化計算が行われることによって、第2の地図タイルのアンカー点が得られる。

可能な一実装において、受信サーバは、符号化座標内の水平座標と垂直座標とに基づいて、第2の地図タイルを水平方向と垂直方向に均等に分割し、かつ、符号化座標内の階層座標に基づいて、水平方向と垂直方向に均等に分割された第2の地図タイルからアンカー点を決定する。

前述の方法に基づき、本出願の一実施形態は、アンカー点を得るために第2の地図タイルの座標に対して符号化計算を行う方式、例えば、符号化座標内の水平座標と垂直座標とに基づいて、第2の地図タイルを水平方向と垂直方向に均等に分割するステップと、次いで、符号化座標内の階層座標に基づいて、水平方向と垂直方向に均等に分割された第2の地図タイルからアンカー点を決定するステップとを含む方式を、提供する。

本出願の本実施形態において、収集サーバと共に本出願のイベント位置送信方法を実行する受信サーバが、本出願の本実施形態の収集サーバによって認証される受信サーバであることに注意されたい。本出願の本実施形態において、収集サーバによって認証される受信サーバは、本出願の本実施形態の一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換規則を得る資格を有する受信サーバ、および／または本出願の本実施形態の一般地図タイルと経緯度位置との変換規則を得る資格を有する受信サーバとして理解できる。

可能な一実装において、一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換規則、および／または一般地図タイルと経緯度位置との変換規則は、収集サーバおよび／または受信サーバの複数のローカル保管装置／単一のローカル保管装置に保管される。

可能な一実装において、一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換規則、および／または一般地図タイルと経緯度位置との変換規則は、収集サーバと受信サーバとによるアクセスが可能なサードパーティの保管プラットフォームに保管される。

前述の変換規則を保管する受信サーバが、変換規則を得る資格を有することに注意されたい。

第3の態様によると、本出願の一実施形態は、イベント位置送信装置をさらに提供する。本装置は、第1の態様または第2の態様のいずれかの可能な実装による作業を実行するように構成されてよい。例えば、本装置は、第1の態様および第2の態様のいずれかの可能な実装による作業を実行するように構成されたモジュールまたはユニットを含み得る。例えば、本装置は、トランシーバモジュールと処理モジュールとを含む。

第4の態様によると、本出願の一実施形態は、プロセッサを含み、さらにメモリを任意に含む、チップシステムを提供する。メモリは、コンピュータプログラムを保管するように構成される。プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、かつコンピュータプログラムを実行するように構成され、その結果、チップシステムが設置されたイベント位置送信装置は、第1の態様または第2の態様のいずれかの可能な実装による方法を実行することを可能にされる。

第5の態様によると、本出願の一実施形態は、イベント位置送信システムを提供する。本システムは、収集サーバと少なくとも1つの受信サーバとを含む。

収集サーバは、対象イベントの第1の情報を得、第1の情報が対象イベントの第1の位置を含み、第1の情報に基づいて、一般地図タイルに基づく対象イベントの一般位置情報を決定し、かつ少なくとも1つの地図提供者サーバへ一般位置情報を送信する、ように構成される。

受信サーバは、収集サーバから一般位置情報を受信し、かつ一般位置情報に基づいて第2の情報を決定し、第2の情報が対象イベントの第2の位置を含む、ように構成される。

前述の方法に基づき、一般地図タイルに基づいて対象イベントを決定するシステムが提供される。本システムを用いて行われる送信過程では、対象イベントの特徴情報に対する様々な地図提供者の依存度を効果的に軽減でき、イベント位置送信の実施中には、対象イベントの位置情報の互換性および汎用性が高く、ハードウェア保管および計算リソースに対する要件が低減される。加えて、一般地図タイルに基づいて得られる対象イベントの位置情報は、対象イベントの暗号化された位置と等しいので、イベント位置送信のセキュリティを効果的に保証できる。

第6の態様によると、本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。本コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。イベント位置送信装置内のトランシーバモジュールおよび処理モジュールによって、またはイベント位置送信装置内のトランシーバおよびプロセッサによって、コンピュータプログラムコードが実行されると、イベント位置送信装置は、第1の態様または第2の態様のいずれかの可能な実装による方法を実行することを可能にされる。

第7の態様によると、本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。本コンピュータ可読記憶媒体はプログラムを保管し、プログラムは、イベント位置送信装置が第1の態様または第2の態様のいずれかの可能な実装による方法を実行することを可能にする。

本出願の一実施形態によるイベント位置送信システムの概略図である。 本出願の一実施形態による車両の概略図である。 本出願の一実施形態によるイベント位置送信方法の概略図である。 本出願による地図マッピングの概略図である。 本出願の一実施形態によるアンカー点の選択シナリオの概略図である。 本出願の一実施形態による変換方法のシナリオの概略図である。 本出願の一実施形態による対象イベントの説明の概略図である。 本出願の一実施形態による第1の適用シナリオの概略図である。 本出願の一実施形態による第2の適用シナリオの概略図である。 本出願による第1のイベント位置送信装置の概略図である。 本出願による第2のイベント位置送信装置の概略図である。 本出願による第3のイベント位置送信装置の概略図である。

現在、位置送信過程でイベントの位置情報を収集するときには、セキュリティを向上させるために、収集サーバは、多くの場合、収集サーバに提供される地図提供者地図タイルのためのデータアクセス・操作インターフェイスを使用する必要があり、次いで、地図提供者地図タイルに基づいてイベントの位置情報を決定し、得られたイベントの位置情報を送信する。

しかしながら、地図サービス提供者に適合された地図提供者地図タイルには互換性がないことが多々あるため、前述の方式でイベント位置が送信される場合は、柔軟性が乏しく、汎用性が低い。

この問題を解決するために、本出願の実施形態は、イベント位置送信方法、装置、およびシステムを提供することによって、効率的で迅速で汎用的なイベント位置送信方法を提供する。

本出願の実施形態の理解を容易にするため、本出願の一実施形態はイベント位置送信システムを提供する。図1に示されているように、システムは、収集サーバ100と受信サーバ110とを含む。

収集サーバ100は、対象イベントの位置情報を収集するように構成され、これにより、一般地図タイルに基づく対象イベントの一般位置情報を得る。

本出願の本実施形態では、一般地図タイルが設定される。本出願の本実施形態において、収集サーバは、一般地図タイルに基づいて対象イベントの位置情報を決定でき、受信サーバは、対象イベントの一般位置情報に基づいて、受信サーバに適合された地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定できる。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、一般地図タイルの変換インターフェイスが収集サーバに備えられてよい。一般地図タイルの変換インターフェイスは、収集された対象イベントの第1の情報を一般地図タイルに基づく対象イベントの一般位置情報に変換するために収集サーバによって使用される。

本出願の本実施形態で説明される収集サーバは、複数の形態を有し得、以下のいくつかの形態に特に限定されない。

形態1：図1の（a）に示されているように、収集サーバは、例えば車両などの移動収集サーバであってよく、または車載電子機器（例えば、モバイルデータセンター（mobile data center、MDC））、車載チップ、車両内のプロセッサなどであってよい。これは、本出願の本実施形態で具体的に限定されない。

加えて、本出願の本実施形態において、収集サーバが車両である場合、車両は受信サーバと直接的に通信でき、または受信サーバと間接的に通信でき、例えば、道路脇ユニットや基地局などの中間媒体を使用して転送と切り替えが実施される。

さらに、本出願の本実施形態の任意選択の方式では、図2に示されているように、収集サーバが車両である場合、車両は、収集装置210、保管装置220、処理装置230、通信システム240、測位装置250などを含む。

収集装置210は、対象イベントの特徴情報などを収集する。

本出願の本実施形態の任意選択の収集装置は、画像撮影機能と検知機能とを有する装置であってよい。

例えば、本出願の本実施形態の収集装置は、画像撮影装置と検知装置との組み合わせで構成されるシステムであり、すなわち、2つの装置が独立して存在し、2つの装置が一体的に収集装置と呼ばれる。あるいは、本出願の本実施形態の収集装置は、画像撮影装置と検知装置とを統合することによって得られる装置であってもよい。あるいは、本出願の本実施形態の収集装置は、画像撮影機能を有する検知装置であってもよい。

収集装置が画像撮影装置と検知装置とで構成される一例を説明に用いる。本出願の本実施形態の車両の画像撮影装置は、単眼カメラや双眼カメラなどであってよい。画像撮影装置の撮影領域は、車両の外部環境であってよい。

車両の検知装置は、対象イベントの特徴情報を得るように構成され、これにより、対象イベントの位置情報を決定するにあたって車両内の処理装置や測位装置などを支援する。例えば、本出願の本実施形態の検知装置は、環境情報を得るように構成されたライダ、ミリ波レーダ、超音波レーダなどを含み得、車両の姿勢を得るように構成された慣性航法システムなどをさらに含み得る。

本出願の本実施形態では、車両の画像撮影装置と車両の検知装置を合わせて使用して対象イベントの特徴情報を収集でき、これにより、対象イベントの位置情報を決定するにあたってプロセッサを支援することに注意されたい。

車両の保管装置220は、1つ以上のプログラムとデータ情報とを保管するように構成され、1つ以上のプログラムは命令を含む。

処理装置230は、画像撮影装置、検知装置、および全地球航法衛星システム（global navigation satellite system、GNSS）によって得られた情報に基づいて、対象イベントの位置情報を決定するように構成される。

通信システム240は、受信サーバと共に情報送信を行うように構成される。

測位装置（GNSS）250は、対象イベントの現在の経緯度位置、および／または地図提供者地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定するように構成される。

例えば、本出願の本実施形態のGNSSは、米国の全地球測位システム（global positioning system、GPS）、欧州のガリレオ、ロシアのGLONASS、中国の北斗などを含み得る。

形態2：図1の（b）に示されているように、収集サーバは、例えば道路脇ユニット（road side unit、RSU）などの固定収集サーバであってもよい。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、RSUは、カメラ、レーダ、GPS、通信システム、検知装置などのうちのいずれか1つ以上を統合したものであり、収集機能、処理機能、送受信機能などを有する。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、対象イベントの一般位置情報は、対象イベントに対応する経緯度位置に基づいて収集サーバによって得られる。

例えば、収集サーバは、対象イベントの経緯度位置を決定し、次いで、対象イベントの経緯度位置を一般位置情報に変換する。

本出願の本実施形態の別の任意選択の方式では、対象イベントの一般位置情報は、対象イベントに対応する地図タイルの位置情報に基づいて収集サーバによって得られる。

例えば、収集サーバは、地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定する。例えば、収集サーバは、地図提供者Cの地図タイルに基づく対象イベントの第1の位置を決定し、次いで、対象イベントの第1の位置を一般位置情報に変換する。

形態3：図1の（c）に示されているように、収集サーバは、移動収集サーバおよび固定収集サーバを、例えば道路脇ユニット（road side unit、RSU）を、含み得る。

RSUが、RSUと同様の機能を有する別の装置に置き換えられてもよいことに注意されたい。これは、本出願で限定されない。

受信サーバ110は、受信、送信、および処理の機能を有する装置であり、対象イベントの第2の情報などを得るために、収集サーバなどと通信し、かつ収集サーバから受信された対象イベントの一般位置情報を処理するように構成される。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、一般地図タイルの変換インターフェイスが受信サーバに備えられてもよい。一般地図タイルの変換インターフェイスは、対象イベントの受信された一般位置情報を対象イベントの第2の位置に変換するために使用される。

本出願の実施形態で説明されているシステムアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願の実施形態の技術的なソリューションをより明確に説明することを意図しているが、本出願の実施形態で提供される技術的なソリューションを限定することは意図していない。加えて、当業者は、ネットワークアーキテクチャの進化と新しいサービスシナリオの出現にともない、本出願の実施形態で提供される技術的なソリューションが同様の技術的問題にも適用可能であることに気付くことができる。図1から図2が、理解を容易にするために描かれた簡略化された概略図にすぎないことを理解されたい。システムアーキテクチャは別のデバイスをさらに含み得、または別のユニットモジュールをさらに含み得る。

理解を容易にするため、以下では本出願の実施形態のいくつかの用語を説明および記述する。

（1）地図タイル：本出願の本実施形態において、地図タイルピラミッドモデルは、多重解像度階層モデルである。解像度はタイルピラミッドの最下層から最上層にかけて低くなるが、タイルピラミッドによって表される地理的範囲は変わらない。

（2）地図タイルの座標：座標は、三次元座標で、例えば（x、y、z）で、表すことができる。ここで、xおよびyは平面上の数字を示し、zはタイル層を示す。

任意選択で、本出願の本実施形態において、地図タイルの座標は、代わりに、デジタル情報の文字列として、例えば201203として、表すこともできる。タイルの層は、デジタル情報の文字列の一および十の位の数字を一緒に使用することによって表される。y軸上のタイルの番号は、デジタル情報の文字列の千および百の位の数字を一緒に使用することによって表される。x軸上のタイルの番号は、デジタル情報の文字列の万の位の数字を使用して表される。換言すると、デジタル情報の文字列201203は、20のx軸番号と、12のy軸番号と、3のタイル層とを有する地図タイルを示す。

地図提供者が使用する地図タイル座標系は地図提供者によって異なり得、地図タイル座標系が異なると、座標系原点や座標系軸方向などが異なる。その結果、異なる地図タイル座標系に基づいて得られる対象イベントの位置には互換性がない。

（3）ソースイベント情報ファイル：本出願の本実施形態において、ソースイベント情報ファイルは主に、対応する対象イベントの基本情報を、例えば、対象イベントの第1の位置を、記述するために使用される。対象イベントの第1の位置は、経緯度位置であってよく、または第1の地図提供者地図タイルに基づいて得られる位置であってもよい。

加えて、ソースイベント情報ファイルは、対象イベントの重大度（例えば、重大度はレベル10からレベル1のいずれか1つであってよく、レベル10は最低レベルを表し、レベル1は最高レベルを表す）や対象イベントの種類などをさらに含み得る。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、ソースイベント情報ファイルは、表の形態か文書の形態であってよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。

例えば、対象イベント1のソースイベント情報ファイルが以下の表1に示されているファイルであると仮定する。

加えて、本出願の実施形態における「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。「および／または」という用語は、関連する対象間の関連関係を記述するものであり、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび／またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表し得る。AおよびBは、単数形であっても複数形であってもよい。文字「／」は、一般に、関連する対象間の「または」関係を示す。以下の項目（個）のうちの少なくとも1つ、またはその類似表現は、これらの項目の任意の組み合わせを指し、単数の項目（個）または複数の項目（個）の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つの項目（個）は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを示し得、a、b、およびcは単数であっても複数であってもよい。

特に明記しない限り、本出願の実施形態で言及される「第1」および「第2」などの序数は、複数の対象を区別するために使用され、複数の対象の順序、時系列、優先順位、または重要度を限定することを意図しない。加えて、本出願の実施形態、特許請求の範囲、および添付の図面における「含む（include）」および「有する（have）」という用語は排他的ではない。例えば、一連のステップまたはモジュールを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、列挙されているステップまたはモジュールに限定されず、列挙されていないステップまたはモジュールをさらに含み得る。

さらに、本出願の一実施形態で提供されるイベント位置送信方法は主に、図1に示されているシステムアーキテクチャに適用される。本出願の本実施形態において、イベント位置送信システムアーキテクチャは、少なくとも1つの収集サーバと少なくとも1つの受信サーバとを含む。

具体的に述べると、図3に示されているように、本出願の本実施形態で提供されるイベント位置送信方法は、以下のステップを含む。

S300：収集サーバは、対象イベントの第1の情報を得、第1の情報が、対象イベントの第1の位置を含む。

本出願の本実施形態において、対象イベントの第1の情報は、収集サーバによって得られる対象イベントのソースイベント情報ファイルとして理解できる。

本出願の本実施形態において、対象イベントの第1の位置は、対象イベントの経緯度位置であってよく、または第1の地図タイルに基づいて得られる対象イベントの第1の位置であってもよい。

S301：収集サーバは、第1の情報に基づいて、第1の位置を一般位置情報に変換する方法を決定し、一般位置情報が、一般地図タイルに基づいて決定される対象イベントの位置である。

S302：収集サーバは、第1の位置を一般位置情報に変換する方法に従って、第1の情報内の第1の位置を一般位置情報に変換する。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、実際の適用時に、一般地図タイルの変換インターフェイスが収集サーバに備えられてよい。一般地図タイルの変換インターフェイスは、一般位置情報の変換方法を決定し、かつ一般位置情報の変換方法に従って第1の情報を一般位置情報に変換する機能を有する。したがって、S301およびS302の内容は、一般位置情報を得るために、一般地図タイルの変換インターフェイスに第1の情報を入力する形にさらに簡略化されてもよい。

S303：収集サーバは、対応する受信サーバへ一般位置情報を送信する。

本出願の本実施形態において、収集サーバと受信サーバとの間には対応関係がある。例えば、1つの収集サーバが複数の受信サーバに対応し、または1つの収集サーバが1つの受信サーバに対応する。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、本出願の本実施形態の収集サーバは、収集サーバ識別子と受信サーバ識別子との対応関係に基づいて、一般位置情報が送信される必要がある受信サーバを決定できる。

S304：受信サーバは、一般位置情報を受信する。

S305：受信サーバは、一般位置情報に基づいて、第2の情報を得るために使用される変換方法を決定する。

S306：受信サーバは、第2の情報を得るために使用された変換方法に従って、一般位置情報を第2の情報に変換し、第2の情報が、対象イベントの第2の位置を含む。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、実際の適用時に、一般地図タイルの変換インターフェイスが受信サーバに備えられてもよい。一般地図タイルの変換インターフェイスは、第2の情報の変換方法を決定し、かつ第2の情報の変換方法に従って一般位置情報を第2の情報に変換する機能を有する。したがって、S305およびS306の内容は、第2の情報を得るために、一般地図タイルの変換インターフェイスに一般位置情報を入力する形にさらに簡略化されてもよい。

本出願の本実施形態において、収集サーバと共に本出願のイベント位置送信方法を実行する受信サーバが、本出願の本実施形態の収集サーバによって認証される受信サーバであることに注意されたい。本出願の本実施形態において、収集サーバによって認証される受信サーバは、本出願の本実施形態の一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換規則を得る資格を有する受信サーバ、および／または本出願の本実施形態の一般地図タイルと経緯度位置との変換規則を得る資格を有する受信サーバとして理解できる。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、本出願の本実施形態の収集サーバは、受信サーバの識別子に基づいて、受信サーバの認証が成功したかどうかを決定し得る。

例えば、変換規則を得る資格を有する受信サーバの識別子のリストを収集サーバがローカルに保管すると仮定する。例えば、変換規則を得る資格を有する受信サーバの識別子のリストを以下の表2に示す。

収集サーバによってサーブされる受信サーバが、受信サーバ1～5であると仮定する。収集サーバが対象イベントの第1の位置を得た後に、収集サーバが、受信サーバ1～3と共に、本出願の本実施形態のイベント位置送信方法を使用できることは、表2の内容から知ることができる。この場合、収集サーバは、第1の位置に対応する一般位置情報を決定した後に、受信サーバ1～3へ一般位置情報を送信できる。

さらに、本出願の本実施形態において、一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換規則および／または一般地図タイルと経緯度位置との変換規則は、収集サーバおよび／または受信サーバ（変換規則を得る資格を有する）の複数のローカル保管装置／単一のローカル保管装置に保管されてよい。別の一例として、変換規則は、収集サーバと受信サーバとによるアクセスが可能なサードパーティの保管プラットフォームに保管されてもよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。

本出願の本実施形態によると、一般地図タイルに基づいて対象イベントを決定する方式が提供される。送信過程では、対象イベントの特徴情報に対する様々な地図提供者の依存度を効果的に軽減でき、イベント位置送信の実施中には、対象イベントの位置情報の互換性および汎用性が高く、ハードウェア保管および計算リソースに対する要件が低減される。加えて、一般地図タイルに基づいて得られる対象イベントの一般位置情報は、対象イベントの暗号化された位置と等しいので、イベント位置送信のセキュリティを効果的に保証できる。

さらに、本出願の実施形態で使用される一般地図タイルには複数のケースがあり、以下のいくつかのケースに特に限定されない。

一般地図タイル1：本出願の本実施形態では、地図提供者地図タイルライブラリ内の地図提供者地図タイルが、本出願の実施形態で使用される一般地図タイルとして決定される。

例えば、地図提供者地図タイルライブラリに5つの地図提供者地図タイルがあると、例えば、地図提供者Aの地図タイル、地図提供者Bの地図タイル、地図提供者Cの地図タイル、地図提供者Dの地図タイル、および地図提供者Eの地図タイルがあると、仮定する。

本出願の本実施形態では、本出願の実施形態で使用される一般地図タイルとして5つの地図提供者地図タイルから地図提供者地図タイルが選択されてよい。例えば、地図提供者Aの地図タイルが一般地図タイルとして選択される。

一般地図タイル2：本出願の本実施形態では、一般地図タイルを得るために、平面地図が既定の分割ルールに基づいて分割される。

具体的に述べると、少なくとも1層の一般地図タイルを得るために、既定の分割ルールに基づいて平面地図に対してタイル分割が行われ、一般地図タイルの各層は少なくとも1つの一般地図タイルを含む。一般地図タイルの座標系が設定され、設定された一般地図タイルの座標系に基づいて一般地図タイルの座標が決定される。

例えば、図4に示されているように、より良好な提示のために、三次元空間内の点は多くの場合、投影方式で二次元空間にマッピングされ、これにより、地表上の点と投影面上の点との一対一の対応関係が成立する。例えば、インターネット地図では通常、三次元空間内の点がメルカトル図法で二次元空間にマッピングされることによって、平面地図が得られる。

そして、得られた平面地図に対してタイル分割が行われる。平面地図に対してタイル分割が行われた後に1層のタイルが得られると仮定すると、その層は1つのタイルを含む。平面地図に対してタイル分割が行われた後に2層のタイルが得られると仮定すると、レベルが0である平面地図は1つのタイルを含み、レベルが1である平面地図は少なくとも2つのタイルを含む。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、一般地図タイルに対応する地図提供者地図タイルのアンカー点として一般地図タイルのアンカー点が使用される。例えば、地図提供者Aの地図タイルが一般地図タイルとして選択される。この場合、地図提供者Aの地図タイルのアンカー点決定方式は、一般地図タイルのアンカー点決定方式である。

本出願の本実施形態の別の任意選択の方式では、一般地図タイルのアンカー点は、一般地図タイル内の固定点である。例えば、一般地図タイルの中心点またはコーナー点が、一般地図タイルのアンカー点として決定される。

本出願の本実施形態の別の任意選択の方式では、一般地図タイルのアンカー点は、一般地図タイルの座標に基づいて決定される。

例えば、一般地図タイルのアンカー点は、一般地図タイルの座標に基づいて符号化計算を行うことによって得られる。

具体的に述べると、第1の地図タイルは、符号化座標内の水平座標と垂直座標とに基づいて水平方向と垂直方向に均等に分割され、アンカー点は、符号化座標内の階層座標に基づいて、水平方向と垂直方向に均等に分割された第1の地図タイルから決定される。

符号化方式は、座標（x、y、z）内のx、y、およびzに対応する係数kを乗算して、符号化座標（kx、ky、kz）を得る。

例えば、一般地図タイルの座標が（9、9、3）と過程すると、座標（9、9、2）に対して符号化が行われる。符号化係数kは7であり、符号化座標は（63，63，21）である。

そして、図5に示されているように、一般地図タイルは、符号化座標におけるxの値の上位桁の絶対値に基づいて水平方向に均等に分割される、すなわち、符号化座標におけるxの値の上位桁の絶対値は6であるため、一般地図タイルは水平方向に6つの部分に均等に分割される。一般地図タイルは、符号化座標におけるyの値の上位桁の絶対値に基づいて垂直方向に均等に分割される、すなわち、符号化座標におけるyの値の上位桁の絶対値は6であるため、一般地図タイルは垂直方向に6つの部分に均等に分割される。最後に、図5に示されているように、符号化座標におけるzの値の上位桁に対応する、水平方向と垂直方向に均等に分割された一般地図タイル内の点が、アンカー点として決定される。換言すると、水平方向と垂直方向に6x6の部分に均等に分割された一般地図タイル内の第2の点がアンカー点として決定される。

さらに、本出願の本実施形態では、一般地図タイルが決定された後に、一般地図タイルに基づいて、一般地図タイルと少なくとも1つの地図提供者地図タイルとの変換方法、および／または一般地図タイルと経緯度位置との変換方法をさらに決定する必要がある。これらの方法は、以下で別々に説明する。

ケース1：一般地図タイルと少なくとも1つの地図提供者地図タイルとの変換方法が本出願の本実施形態で決定される。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、一般地図タイルを少なくとも1つの地図提供者地図タイルに変換する方法は、一般地図タイルの座標系と地図提供者地図タイルの座標系とに基づいて、一般地図タイルから地図提供者地図タイルへの座標シフトを決定し、少なくとも1つの地図提供者地図タイルを一般地図タイルに変換する方法は、地図提供者地図タイルから一般地図タイルへの座標シフトを決定する。

例えば、地図提供者Cの地図タイルから一般地図タイルへの変換を説明のための一例として使用する。

図6の（a）に地図提供者Cの地図タイルの座標系が示されており、図6の（b）に一般地図タイルの座標系が示されていると仮定する。地図提供者Cの地図タイルに対する一般地図タイルの座標シフトが、2単位の水平座標シフトと1単位の垂直座標シフトとを含むことが分かる。

したがって、一般地図タイルを地図提供者Cの地図タイルに変換する方法が、水平座標を右に2単位シフトし、垂直座標を上に1単位シフトすることを含み、地図提供者Cの地図タイルを一般地図タイルに変換する方法が、水平座標を左に2単位シフトし、垂直座標を下に2単位シフトすることを含むことが、この座標シフトから分かる。

前述した一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換方法が例にすぎず、本出願の本実施形態を限定するものではないことに注意されたい。本出願の本実施形態において、一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換方法は、実際の状況に基づいて複数の方式で設定されてよい。例えば、一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換過程では暗号化符号化を使用することもできる、すなわち、その変換は図6に示されている座標系変換ほど単純ではない。暗号化符号化は、関数マッピング関係または動的暗号化符号化方式であってよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。

さらに、本出願の本実施形態において、一般地図タイルと少なくとも1つの地図提供者地図タイルとの変換方法が決定された後には、一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換方法における対応関係を保管できる。例えば、対応関係は、収集サーバおよび／または受信サーバの複数のローカル保管装置／単一のローカル保管装置に保管されてよい。別の一例として、対応関係は、収集サーバと受信サーバとによるアクセスが可能なサードパーティの保管プラットフォームに保管されてもよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。

例えば、一般地図タイルと地図提供者地図タイルとの変換方法における対応関係が以下の表3に示されていると仮定する。

収集サーバによって得られる対象イベントの第1の位置が地図提供者Aの地図タイルに基づいて決定されると仮定すると、収集サーバは、地図提供者Aの地図タイルを一般地図タイルに変換するために使用される対応する変換方法1に従って、地図提供者Aの地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を一般地図タイルの位置情報に変換する。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、収集サーバによって得られる第1の位置が地図提供者地図タイルに基づいて決定される場合に、収集サーバによって収集され第1の位置を含む第1の情報は、地図提供者地図タイルの識別情報をさらに含み得るので、収集サーバは、その識別情報に基づいて変換方法を決定できる。

ケース2：一般地図タイルと経緯度位置との変換方法が本出願の本実施形態で決定される。

ケース2では、収集サーバが一般地図タイルと経緯度位置との変換方法をさらに設定する必要がある。一般地図タイルと経緯度位置との変換には複数の方法があり得る。例えば、本出願の本実施形態において、本出願の本実施形態の一般地図タイルと経緯度位置との変換方法は、地図提供者地図タイルと経緯度位置との対応関係を計算する方法に基づいて決定されてよい。

さらに、イベント位置を送信する実際のプロセスでは、前述のイベント位置送信方法を3つの段階として、例えば、以下で別々に説明する収集段階、符号化段階、および復号段階として、詳述できる。

段階1：収集段階
本出願の本実施形態の収集段階では、収集サーバが主に対象イベントの第1の情報を得、第1の情報は、対象イベントの第1の位置を含む。

本出願の本実施形態において、収集サーバによって収集される第1の位置には複数のケースがあり、以下のケースに特に限定されない。

ケース1：収集サーバによって得られる対象イベントの第1の位置は、対象イベントの経緯度位置である。

ケース2：収集サーバによって得られる対象イベントの第1の位置は、地図提供者地図タイルに基づく位置情報である。

さらに、ケース2では、本出願の本実施形態の任意選択の方式において、収集サーバによって収集される第1の情報は、地図提供者地図タイルの識別子をさらに含む。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、第1の位置は、地図タイルの座標と、地図タイルのアンカー点に対する対象イベントの位置シフトとを使用することによって表されるので、第1の位置に基づいて対象イベントの位置や領域形状などを得ることができる。

対象イベントの領域形状は、点、線、平面など様々な形態であってよく、または複数の点、複数の線、複数の平面などを組み合わせた形態であってもよい。

例えば、図7に示されているように、対象イベントが図中に示されている多角形であり、対象イベントが位置する地図タイルの中心点がアンカー点として選択されたと仮定する。したがって、アンカー点に対する対象イベントの位置シフトと、対象イベントが位置する地図タイルの座標とを使用することによって、対象イベントの具体的な位置や領域形状などを記述できる。

段階2：符号化段階
本出願の本実施形態において、収集サーバが符号化段階で一般地図タイルに基づいて対象イベントの収集された第1の位置を一般位置情報に変換することは理解されよう。換言すると、収集サーバは、対象イベントの収集された第1の位置を符号化することで、一般地図タイルに基づく対象イベントの一般位置情報を得る。

例えば、収集サーバによって収集される第1の情報に含まれる第1の位置が対象イベントの経緯度位置であると仮定する。

収集サーバは、経緯度位置と一般地図タイルとの変換方法に従って、第1の位置を一般位置情報に変換する。一般位置情報は、一般地図タイルの座標と、一般地図タイルのアンカー点に対する位置シフトとを含む。

例えば、収集サーバによって収集される第1の情報に含まれる第1の位置が、地図提供者Cの地図タイルに基づいて決定される対象イベントの位置情報であると仮定する。収集サーバは、地図提供者Cの地図タイルの識別子に基づいて、地図提供者地図タイルと一般地図タイルとの変換方法を決定する。例えば、地図提供者Cの地図タイルと一般地図タイルとの変換方法は、変換方法6であると決定される。

この場合、収集サーバは、変換方法6に従って、第1の位置を一般位置情報に変換する。一般位置情報は、一般地図タイルの座標と、一般地図タイルのアンカー点に対する位置シフトとを含む。

段階3：復号段階
本出願の本実施形態において、復号段階は、一般地図タイルに基づいて決定される一般位置情報に基づいて、対象イベントを対象イベントの第2の情報に変換する段階として理解できる。換言すると、収集サーバは、受信された対象イベントの一般位置情報を復号することで、対象イベントの第2の情報を得る。

本出願の本実施形態において、第2の情報は、対象イベントの第2の位置を含む。第2の位置は、対象イベントの経緯度位置であってよく、または第2の位置は、第2の地図タイルに基づいて得られる対象イベントの位置情報であってもよい。

本出願の本実施形態の受信サーバは、収集サーバと協働する地図提供者、および／または関連する管理部門であってよい。第2の地図タイルは、受信サーバに適合された地図タイルである。

例えば、受信サーバによって決定される必要がある対象イベントの第2の位置が、対象イベントの経緯度位置であると仮定する。この場合、受信サーバは、一般地図タイルと経緯度位置との変換方法に従って、一般位置情報を第2の位置に変換する。一般位置情報は、一般地図タイルの座標と、一般地図タイルのアンカー点に対する位置シフトとを含む。

例えば、受信サーバによって決定される必要がある対象イベントの第2の位置が、受信サーバに適合された地図提供者地図タイルに基づいて決定される対象イベントの位置情報であると仮定する。例えば、第2の位置は、地図提供者Cの地図タイルに基づいて決定される対象イベントの位置情報である。この場合、受信サーバは、一般地図タイルと地図提供者Cの地図タイルとの変換方法に従って、一般位置情報を第2の位置に変換する。一般位置情報は、一般地図タイルの座標と、一般地図タイルのアンカー点に対する位置シフトとを含む。

本出願で提供される技術的なソリューションをより明確に提示するため、以下では、複数の実施形態を提供して本出願で提供されるイベント位置送信方法を説明する。

以下の説明が、本出願で提供される技術的なソリューションの例にすぎず、本出願で提供される技術的なソリューションを限定するものではないことに注意されたい。本出願の技術的問題を解決するために、以下の実施形態を組み合わせることによって、または変えることによって、得られる方式は、本出願の保護範囲内に入るものとする。

実施形態1：1つの収集サーバと1つの受信サーバとの相互作用
イベント位置の現在の送信シナリオが図8に示されていると仮定する。収集サーバは車両Aである。受信サーバは地図提供者Aである。1つの対象イベントがある。

車両Aは、対象イベントの第1の情報を得る。第1の情報は、対象イベントの種類や対象イベントの第1の位置などを含み得る。対象イベントの第1の位置は、経度および緯度によって表されてよく、または地図提供者地図タイルに基づいて表されてもよい。

車両Aは、車両Aのために提供された一般地図タイルの変換インターフェイスに第1の情報を入力することによって、一般地図タイルに基づく対象イベントの一般位置情報を得る。一般地図タイルの変換インターフェイスは、対応する変換方法に従って、第1の位置を一般位置情報に変換するように構成される。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、一般位置情報は、対象イベントの種類と、一般地図タイルの座標と、一般地図タイルのアンカー点に対する対象イベントのシフトとを含む。

一般地図タイルの変換インターフェイスが、認定された地図提供者の地図タイルに基づいて得られた位置情報のみを変換するように構成されることに注意されたい。

収集サーバは、受信サーバへ一般位置情報を送信する。

セキュリティをより確実にするため、収集サーバは、一般位置情報を暗号化し、暗号化された一般位置情報を受信サーバへ送信することができる。

受信サーバは、一般位置情報を受信した後に、一般位置情報と、受信サーバに適合された地図提供者地図タイルの識別子とを、一般地図タイルの変換インターフェイスに入力することによって、受信サーバに適合された地図提供者地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を得、または、一般地図タイルの変換インターフェイスに一般位置情報を入力することによって、対象イベントの経緯度位置に関する情報を得る。

実施形態2：複数の収集サーバと複数の受信サーバとの相互作用
イベント位置の現在の送信シナリオが図9に示されていると仮定する。収集サーバは、車両Aと道路脇ユニットAである。受信サーバは、地図提供者Aと地図提供者Bである。現在、3つの対象イベントが、すなわち、対象イベント1、対象イベント2、および対象イベント3が、ある。

車両Aは、対象イベント1の第1の情報を得る。対象イベント1の第1の情報は、対象イベント1の種類や対象イベント1の第1の位置などを含み得る。道路脇ユニットAは、対象イベント2の第1の情報と、対象イベント3の第1の情報とを得る。対象イベント2の第1の情報は、対象イベント2の種類や対象イベント2の第1の位置などを含み得る。対象イベント3の第1の情報は、対象イベント3の種類や対象イベント3の第1の位置などを含み得る。

対象イベントの第1の位置は、経度および緯度によって表されてよく、または地図提供者地図タイルに基づいて表されてもよい。説明を容易にするため、本出願の本実施形態では、対象イベント1～3に対応する第1の位置がいずれも地図タイルに基づいて得られる位置情報であると仮定する。

車両Aは、車両Aに適合された一般地図タイルの変換インターフェイスに対象イベント1の第1の情報を入力することによって、一般地図タイルに基づく対象イベント1の一般位置情報を得る。道路脇ユニットAは、道路脇ユニットAに適合された一般地図タイルの変換インターフェイスに対象イベント2の第1の情報を入力することによって、一般地図タイルに基づく対象イベント2の一般位置情報を得る。道路脇ユニットAは、道路脇ユニットAに適合された一般地図タイルの変換インターフェイスに対象イベント3の第1の情報を入力することによって、一般地図タイルに基づく対象イベント3の一般位置情報を得る。

一般地図タイルの変換インターフェイスは、対応する変換方法に従って、対象イベントの第1の位置を対象イベントの一般位置情報に変換するように構成される。

本出願の本実施形態の任意選択の方式では、一般位置情報は、対象イベントの種類と、一般地図タイルの座標と、一般地図タイルのアンカー点に対する対象イベントのシフトとを含む。

一般地図タイルの変換インターフェイスが、認定された地図提供者の地図タイルに基づいて得られた位置情報のみを変換するように構成されることに注意されたい。

さらに、収集サーバと受信サーバとの対応関係が以下の表4に示されているものと仮定する。

車両Aは、対象イベント1の一般位置情報を得た後に、表2の内容に基づいて、対象イベント1の一般位置情報1を地図提供者Aと地図提供者Bへ送信する。道路脇ユニットAは、対象イベント2の一般位置情報を得た後に、表2の内容に基づいて、対象イベント2の一般位置情報2を地図提供者Aと地図提供者Bへ送信する。道路脇ユニットAは、対象イベント3の一般位置情報を得た後に、表2の内容に基づいて、対象イベント3の一般位置情報3を地図提供者Aと地図提供者Bへ送信する。

地図提供者Aは、対象イベント1の一般位置情報1を受信した後に、一般位置情報1と地図提供者Aの地図タイルの識別子とを一般地図タイルの変換インターフェイスに入力することによって、地図提供者Aの地図タイルに基づく対象イベント1の位置情報を得る。

任意選択で、地図提供者Aは、一般地図タイルの変換インターフェイスに一般位置情報1を入力することによって、対象イベント1の経緯度位置情報を得ることもできる。

地図提供者Aは、対象イベント2の一般位置情報2を受信した後に、一般位置情報2と地図提供者Aの地図タイルの識別子とを一般地図タイルの変換インターフェイスに入力することによって、地図提供者Aの地図タイルに基づく対象イベント2の位置情報を得る。

任意選択で、地図提供者Aは、一般地図タイルの変換インターフェイスに一般位置情報2を入力することによって、対象イベント2の経緯度位置情報を得ることもできる。

地図提供者Aは、対象イベント3の一般位置情報3を受信した後に、一般位置情報3と地図提供者Aの地図タイルの識別子とを一般地図タイルの変換インターフェイスに入力することによって、地図提供者Aの地図タイルに基づく対象イベント3の位置情報を得る。

任意選択で、地図提供者Aは、一般地図タイルの変換インターフェイスに一般位置情報3を入力することによって、対象イベント3の経緯度位置情報を得ることもできる。

同様に、地図提供者Bは、対象イベントの一般位置情報を受信した後に、一般位置情報と地図提供者Bの地図タイルの識別子とを一般地図タイルの変換インターフェイスに入力することによって、地図提供者Bの地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を得る。

任意選択で、地図提供者Bは、一般地図タイルの変換インターフェイスに一般位置情報を入力することによって、対象イベントの経緯度位置情報を得ることもできる。

セキュリティをより確実にするため、車両Aおよび／または道路脇ユニットAは、一般位置情報を暗号化し、暗号化された一般位置情報を対応する受信サーバへ送信することができる。

前述の機能を実施するために、前述のデバイスの各々が、機能を実行するためのハードウェア構造および／またはソフトウェアユニットを含むことは、本出願のソリューションの前述の説明から理解されよう。当業者は、本明細書で開示されている実施形態で説明されている例のユニットおよびアルゴリズムステップを参照して、本出願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実装され得ることに容易く気付くはずである。機能がハードウェアによって実行されるか、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的なソリューションの具体的な用途と設計上の制約しだいで決まる。当業者は、具体的な用途ごとに様々な方法を用いて説明されている機能を実装できるが、その実装が本出願の範囲を超えると考えるべきではない。

図10に示されているように、本出願の一実施形態は、イベント位置送信装置を提供する。イベント位置送信装置は、プロセッサ1000と、メモリ1001と、トランシーバ1002とを含む。

プロセッサ1000は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当する。メモリ1001は、作業の実行中にプロセッサ1000によって使用されるデータを保管できる。トランシーバ1002は、プロセッサ1000の制御下でデータを送受信し、かつメモリ1001とのデータ通信を実行するように構成される。

バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含み得、これらは、具体的には、プロセッサ1000によって表される1つ以上のプロセッサおよびメモリ1001によって表されるメモリの様々な回路によってリンクされる。バスアーキテクチャはさらに、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路といった他の様々な回路をリンクできる。これらはいずれも当技術で周知であり、したがって本明細書ではこれ以上説明しない。バスインターフェイスはインターフェイスを提供する。プロセッサ1000は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当する。メモリ1001は、作業の実行中にプロセッサ1000によって使用されるデータを保管できる。

本出願の実施形態で開示されている手順は、プロセッサ1000に適用されてよく、またはプロセッサ1000によって実施されてよい。実施過程では、安全運転のための監視手順のステップが、プロセッサ1000内のハードウェアの集積論理回路によって、またはソフトウェアの形をとる命令によって、完遂されてよい。プロセッサ1000は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは別のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであってよく、本出願の実施形態で開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または実行できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサなどであってよい。本出願の実施形態を参照して開示されている方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせによって、直接実行されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリ、またはレジスタなど、当技術の成熟した記憶媒体に配置されてよい。記憶媒体は、メモリ1001に配置される。プロセッサ1000は、メモリ1001内の情報を読み取り、プロセッサ1000のハードウェアと共同で信号処理手順のステップを完遂する。

本出願の任意選択の方式では、イベント位置送信装置は収集サーバである。この場合、プロセッサ1000は、図3に記載されている方法を実行するために、メモリ1001内のプログラムを読み取るように構成される。

本出願の別の任意選択の方式では、イベント位置送信装置は受信サーバである。この場合、プロセッサ1000は、図3に記載されている方法を実行するために、メモリ1001内のプログラムを読み取るように構成される。

図11に示されているように、本出願はイベント位置送信装置を提供する。この装置は、プロセッサ1100と、メモリ1101と、通信インターフェイス1102とを含む。

プロセッサ1100は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当する。メモリ1101は、作業の実行中にプロセッサ1100によって使用されるデータを保管できる。通信インターフェイス1102は、プロセッサ1100の制御下でデータを送受信し、かつメモリ1101とのデータ通信を実行するように構成される。通信インターフェイス1102は、代わりに、トランシーバなどであってもよい。

プロセッサ1100は、中央処理装置（central processing unit、CPU）、ネットワークプロセッサ（network processor、NP）、またはCPUとNPとの組み合わせであってよい。プロセッサ1000は、ハードウェアチップをさらに含み得る。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路（application－specific integrated circuit、ASIC）、プログラマブルロジックデバイス（programmable logic device、PLD）、またはそれらの組み合わせであってよい。PLDは、複合プログラマブルロジックデバイス（complex programmable logic device、CPLD）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（field－programmable gate array、FPGA）、ジェネリックアレイロジック（generic array logic、GAL）、またはそれらの任意の組み合わせであってよい。メモリ1101は、プログラムコードを保管できる任意の媒体を、例えば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ（read－only memory、ROM）、ランダムアクセスメモリ（random access memory、RAM）、磁気ディスク、または光ディスクを、含み得る。

プロセッサ1100、メモリ1101、および通信インターフェイス1102は、互いに接続される。任意選択で、プロセッサ1100、メモリ1101、および通信インターフェイス1102は、バス1103を通じて互いに接続される。バス1103は、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト（peripheral component interconnect、PCI）バス、拡張業界標準アーキテクチャ（extended industry standard architecture、EISA）バスなどであってよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類できる。表現を容易にするため、図11では、ただ1つの太線を使ってバスが表されている。しかし、これは、1本のバスしかないことを、または1種類のバスしかないことを、意味しない。

具体的に述べると、イベント位置送信装置が収集サーバである場合、プロセッサ1100は、メモリ1101内のプログラムを読み取り、かつ以下のステップ、すなわち、
対象イベントの第1の情報を得るステップであって、第1の情報が対象イベントの第1の位置を含む、ステップと、第1の情報に基づいて、一般地図タイルに基づく対象イベントの一般位置情報を決定するステップと、受信サーバが一般位置情報に基づいて第2の情報を決定するようにするために、少なくとも1つの受信サーバへ一般位置情報を送信するステップであって、第2の情報が対象イベントの第2の位置を含む、ステップと
を実行するように構成される。

具体的に述べると、イベント位置送信装置が受信サーバである場合、プロセッサ1100は、メモリ1101内のプログラムを読み取り、かつ以下のステップ、すなわち、
収集サーバから一般位置情報を受信するステップであって、一般位置情報が一般地図タイル内の対象イベントの位置を決定するために使用され、一般位置情報が対象イベントの第1の情報に基づいて得られ、第1の情報が対象イベントの第1の位置を含む、ステップと、一般位置情報に基づいて第2の情報を決定するステップであって、第2の情報が対象イベントの第2の位置を含む、ステップと
を実行するように構成される。

図12に示されているように、本出願はイベント位置送信装置を提供する。この装置は、トランシーバモジュール1200と処理モジュール1201とを含む。

本出願の本実施形態の任意選択の方式において、イベント位置送信装置が収集サーバである場合、本装置は、以下の内容を実行するために、トランシーバモジュール1200と処理モジュール1201とを含む。

トランシーバモジュール1200は、対象イベントの第1の情報を得、第1の情報が対象イベントの第1の位置を含む、ように構成される。

処理モジュール1201は、第1の情報に基づいて、一般地図タイルに基づく対象イベントの一般位置情報を決定するように構成される。

トランシーバモジュール1200は、少なくとも1つの受信サーバへ一般位置情報を送信するように構成される。

一実装において、処理モジュール1201は、具体的には、
第1の情報内の第1の位置が対象イベントの経緯度位置である場合に、経緯度位置と一般地図タイルとの変換規則に基づいて、第1の位置を一般位置情報に変換する
ように構成される。

一実装において、処理モジュール1201は、具体的には、
第1の情報内の第1の位置が第1の地図タイルに基づいて決定される対象イベントの位置である場合に、第1の地図タイルと一般地図タイルとの変換規則に基づいて、第1の位置を一般位置情報に変換する
ように構成される。

一実装において、処理モジュール1201は、具体的には、
第1の地図タイルと一般地図タイルとの変換規則に基づいて、第1の地図タイルに対応する一般地図タイルの座標を決定し、かつ
一般地図タイルの座標と一般地図タイルのアンカー点とに基づいて、一般地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定する
ように構成される。

一実装において、一般地図タイルのアンカー点は、一般地図タイルの中心点またはコーナー点であり、または、一般地図タイルのアンカー点は、一般地図タイルの座標に基づいて符号化計算を行うことによって得られる。

一実装において、処理モジュール1201は、具体的には、
符号化座標内の水平座標と垂直座標とに基づいて、一般地図タイルを水平方向と垂直方向に均等に分割し、かつ、符号化座標内の階層座標に基づいて、水平方向と垂直方向に均等に分割された一般地図タイルからアンカー点を決定する
ように構成される。

本出願の本実施形態の任意選択の方式において、イベント位置送信装置が受信サーバである場合、本装置は、以下の内容を実行するために、トランシーバモジュール1200と処理モジュール1201とを含む。

トランシーバモジュール1200は、収集サーバから一般位置情報を受信し、一般位置情報が一般地図タイル内の対象イベントの位置を決定するために使用され、一般位置情報が対象イベントの第1の情報に基づいて得られ、第1の情報が対象イベントの第1の位置を含む、ように構成される。

処理モジュール1201は、一般位置情報に基づいて第2の情報を決定し、第2の情報が対象イベントの第2の位置を含む、ように構成される。

一実装において、処理モジュール1201は、具体的には、
経緯度位置と一般地図タイルとの変換規則に基づいて、一般位置情報を第2の位置に変換し、第2の位置が、対象イベントの経緯度位置である、
ように構成される。

一実装において、処理モジュール1201は、具体的には、
第2の地図タイルと一般地図タイルとの変換規則に基づいて、一般位置情報を第2の位置に変換し、第2の位置が、第2の地図タイルに基づいて決定される対象イベントの位置である、
ように構成される。

一実装において、処理モジュール1201は、具体的には、
第2の地図タイルと一般地図タイルとの変換規則に基づいて、一般地図タイルに対応する第2の地図タイルの座標を決定し、かつ
第2の地図タイルの座標と第2の地図タイルのアンカー点とに基づいて、第2の地図タイルに基づく対象イベントの位置情報を決定する
ように構成される。

一実装において、第2の地図タイルのアンカー点は、第2の地図タイルの中心点またはコーナー点であり、または、第2の地図タイルのアンカー点は、第2の地図タイルの座標に基づいて符号化計算を行うことによって得られる。

一実装において、処理モジュール1201は、具体的には、
符号化座標内の水平座標と垂直座標とに基づいて、第2の地図タイルを水平方向と垂直方向に均等に分割し、かつ、符号化座標内の階層座標に基づいて、水平方向と垂直方向に均等に分割された第2の地図タイルからアンカー点を決定する
ように構成される。

図12に示されているトランシーバモジュール1200および処理モジュール1201の機能は、メモリ1001内のプログラムを実行することによってプロセッサ1000によって実行されてよく、プロセッサ1000によって単独で実行されてもよく、メモリ1101内のプログラムを実行することによってプロセッサ1100によって実行されてもよく、またはプロセッサ1100によって単独で実行されてもよい。

いくつかの可能な実装において、本出願の実施形態で提供されるイベント位置送信方法の様々な態様は、プログラム製品の形態で実装されてもよい。このプログラム製品はプログラムコードを含む。プログラムコードがコンピュータデバイス上で実行されると、本明細書で説明されている本出願の様々な例示的実施形態によるイベント位置送信方法のステップをコンピュータデバイスが実行することを可能にするためにプログラムコードが使用される。

プログラム製品は、1つ以上の可読媒体の任意の組み合わせであってよい。可読媒体は、可読信号媒体または可読記憶媒体であってよい。例えば、可読記憶媒体は、電気、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体システム、装置、もしくはデバイス、またはそれらの任意の組み合わせであってよいが、これらに限定されない。可読記憶媒体のより具体的な例（非網羅的なリスト）は、1つ以上の導線を有する電気的接続、ポータブルディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ（RAM）、読み取り専用メモリ（ROM）、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ（EPROMまたはフラッシュメモリ）、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ（CD－ROM）、光学式記憶部品、磁気式記憶部品、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む。

本出願の一実装のイベント位置送信プログラム製品は、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ（CD－ROM）を使用してよく、プログラムコードを含んでよく、サーバデバイス上で実行してよい。しかしながら、本出願のプログラム製品はこれに限定されない。本明細書では、可読記憶媒体は、プログラムを含む、または保管する、任意の有形の媒体であってよく、プログラムは、通信および送信装置もしくはデバイスによって使用されてよく、またはこれと組み合わせて使用されてよい。

可読信号媒体は、ベースバンドで、またはキャリアの一部として、伝搬されるデータ信号を含み得、データ信号は可読プログラムコードを携える。伝搬されるデータ信号は、電磁信号、光信号、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない複数の形態であってよい。可読信号媒体は、代わりに、可読記憶媒体以外の任意の可読媒体であってもよい。可読媒体は、周期的ネットワークアクションシステム、装置、もしくはデバイスによって使用される、またはこれと組み合わせて使用される、プログラムを送信、伝搬、または送信できる。

可読媒体に含まれるプログラムコードは、無線媒体、有線媒体、光ケーブル、RF媒体、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体を使用して送信されてよい。

本出願の作業を実行するために使用されるプログラムコードは、1つ以上のプログラム設計言語の任意の組み合わせで書かれてよい。プログラム設計言語は、JavaやC＋＋などのオブジェクト指向プログラム設計言語を含み、「C」言語や同様のプログラム設計言語などの従来の手続き型プログラム設計言語をさらに含む。プログラムコードは、ユーザの計算デバイス上で全面的に実行されてよく、ユーザデバイス上で部分的に実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、ユーザの計算デバイス上で部分的に実行され、かつ遠隔計算デバイス上で部分的に実行されてもよく、または遠隔計算デバイスもしくはサーバ上で全面的に実行されてもよい。プログラムコードが遠隔計算デバイス上で実行される場合、遠隔計算デバイスは、ローカルエリアネットワーク（LAN）やワイドエリアネットワーク（WAN）を含む任意の種類のネットワークを使用してユーザの計算デバイスに接続されてよく、または外部の計算デバイスに接続されてもよい。

本出願の一実施形態は、イベント位置送信方法のための計算デバイス可読記憶媒体をさらに提供する、すなわち、停電後に内容が失われない。この記憶媒体は、プログラムコードを含むソフトウェアプログラムを保管する。プログラムコードが計算デバイス上で実行されると、ソフトウェアプログラムが1つ以上のプロセッサによって読み取られて実行されるときに、本出願の前述の実施形態のいずれかのイベント位置送信ソリューションを実施できる。

以上、本出願の実施形態の方法、装置（システム）、および／またはコンピュータプログラム製品のブロック図および／またはフローチャートを参照して、本出願を説明した。ブロック図および／またはフローチャートのブロック、ならびにブロック図および／またはフローチャートのブロックの組み合わせが、コンピュータプログラム命令を使用して実施できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータのプロセッサ、専用コンピュータのプロセッサ、および／またはマシンを生成するための別のプログラム可能データ処理装置に提供されてよく、その結果、コンピュータのプロセッサおよび／または別のプログラム可能データ処理装置によって実行される命令は、フローチャートおよび／またはブロック図のブロック内の指定された機能／動作を実施する方法を作成する。

相応に、本出願はさらに、ハードウェアおよび／またはソフトウェア（ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む）を使用して実装されてよい。さらに、本出願は、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形をとってもよい。このコンピュータプログラム製品は、命令実行システムによって使用されるか、または命令実行システムと組み合わせて使用される媒体に実装されたコンピュータ使用可能またはコンピュータ可読プログラムコードを有する。本出願の文脈では、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読媒体は、任意の媒体であってよく、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって使用されるか、または命令実行システム、装置、もしくはデバイスと組み合わせて使用されるプログラムを、含む、保管する、伝達する、送信する、または転送することができる。

本出願は、複数のフローチャートを参照して複数の実施形態を詳細に説明している。しかしながら、これらのフローチャートと、その対応する実施形態の関連する説明が、理解を容易にするための例にすぎず、本出願を限定するものではないことを理解されたい。各フローチャートの各ステップは、必ずしも実行される必要はない。例えば、一部のステップはスキップされてもよい。加えて、各ステップの実行順序は固定されておらず、図示されているものに限定されない。各ステップの実行順序は、ステップの機能および内部ロジックに基づいて決定される。

本出願で説明されている複数の実施形態はランダムに組み合わされてよく、またはステップは実行のために互いに交差してよい。実施形態の実行順序や実施形態のステップの実行順序は固定されておらず、図示されているものに限定されない。実施形態の実行順序と実施形態のステップの交差実行順序は、実施形態およびステップの機能および内部ロジックを使用して決定されるべきである。

本出願は、特定の特徴とその実施形態を参照して説明されているが、本出願の範囲から逸脱することなく、それらに対して様々な修正や組み合わせを行えることは明らかである。相応に、本明細書と添付の図面は、添付の特許請求の範囲によって決定される本出願の例示的な説明にすぎず、本出願の範囲をカバーする修正、バリエーション、組み合わせ、または同等のもののいずれかまたはすべてと見なされる。当然ながら、当業者は、本出願の範囲から逸脱することなく、本出願に対して様々な修正やバリエーションを行うことができる。このように、本出願は、本出願のこれらの修正およびバリエーションが、本出願の特許請求の範囲およびそれらの同等の技術によって決定される範囲内に入る限り、本出願のこれらの修正およびバリエーションをカバーすることを意図している。

100 収集サーバ
110 受信サーバ
210 収集装置
220 保管装置
230 処理装置
240 通信システム
250 測位装置
1000 プロセッサ
1001 メモリ
1002 トランシーバ
1100 プロセッサ
1101 メモリ
1102 通信インターフェイス
1103 バス
1200 トランシーバモジュール
1201 処理モジュール

Claims (19)

1. イベント位置送信システムであって、前記送信システムは、収集サーバと少なくとも1つの受信サーバとを含み、
   前記収集サーバは、対象イベントの第1の情報を取得し、前記第1の情報が前記対象イベントの第1の位置を含み、前記第1の情報に基づいて、一般地図タイルに基づく前記対象イベントの一般位置情報を決定し、かつ前記少なくとも1つの受信サーバへ前記一般位置情報を送信する、ように構成され、
   前記受信サーバは、前記収集サーバから前記一般位置情報を受信し、かつ前記一般位置情報に基づいて第2の情報を決定し、前記第2の情報が前記対象イベントの第2の位置を含む、ように構成される、
   送信システム。
2. イベント位置送信方法であって、前記方法は、
   対象イベントの第1の情報を取得するステップであって、前記第1の情報が前記対象イベントの第1の位置を含む、ステップと、
   前記第1の情報に基づいて、一般地図タイルに基づく前記対象イベントの一般位置情報を決定するステップと、
   受信サーバが前記一般位置情報に基づいて第2の情報を決定するようにするために、少なくとも1つの前記受信サーバへ前記一般位置情報を送信するステップであって、前記第2の情報が前記対象イベントの第2の位置を含む、ステップと
   を含む、方法。
3. 前記第1の情報に基づいて、一般地図タイルに基づく前記対象イベントの一般位置情報を決定する前記ステップは、
   前記第1の情報内の前記第1の位置が前記対象イベントの経緯度位置である場合に、前記経緯度位置と前記一般地図タイルとの変換規則に基づいて、前記第1の位置を前記一般位置情報に変換するステップ
   を含む、請求項2に記載の方法。
4. 前記第1の情報に基づいて、一般地図タイルに基づく前記対象イベントの一般位置情報を決定する前記ステップは、
   前記第1の情報内の前記第1の位置が第1の地図タイルに基づいて決定される前記対象イベントの位置である場合に、前記第1の地図タイルと前記一般地図タイルとの変換規則に基づいて、前記第1の位置を前記一般位置情報に変換するステップ
   を含む、請求項2に記載の方法。
5. 前記第1の地図タイルと前記一般地図タイルとの変換規則に基づいて、前記第1の位置を前記一般位置情報に変換する前記ステップは、
   前記第1の地図タイルと前記一般地図タイルとの前記変換規則に基づいて、前記第1の地図タイルに対応する前記一般地図タイルの座標を決定するステップと、
   前記一般地図タイルの前記座標と前記一般地図タイルのアンカー点とに基づいて、前記一般地図タイルに基づく前記対象イベントの位置情報を決定するステップと
   を含む、請求項4に記載の方法。
6. 前記一般地図タイルの前記アンカー点は、前記一般地図タイルの中心点またはコーナー点であり、または、
   前記一般地図タイルの前記アンカー点は、前記一般地図タイルの前記座標に基づいて符号化計算を行うことによって取得される、
   請求項5に記載の方法。
7. 前記一般地図タイルの前記アンカー点が、前記一般地図タイルの前記座標に基づいて符号化計算を行うことによって取得されることは、
   符号化座標内の水平座標と垂直座標とに基づいて、前記一般地図タイルを水平方向と垂直方向に均等に分割するステップと、
   前記符号化座標内の階層座標に基づいて、水平方向と垂直方向に均等に分割された前記一般地図タイルから前記アンカー点を決定するステップと
   を含む、請求項6に記載の方法。
8. イベント位置送信方法であって、前記方法は、
   収集サーバから一般位置情報を受信するステップであって、
   前記一般位置情報が一般地図タイル内の対象イベントの位置を決定するために使用され、前記一般位置情報が前記対象イベントの第1の情報に基づいて取得され、前記第1の情報が前記対象イベントの第1の位置を含む、ステップと、
   前記一般位置情報に基づいて第2の情報を決定するステップであって、前記第2の情報が前記対象イベントの第2の位置を含む、ステップと
   を含む、方法。
9. 前記一般位置情報に基づいて第2の情報を決定する前記ステップは、
   経緯度位置と前記一般地図タイルとの変換規則に基づいて、前記一般位置情報を前記第2の位置に変換するステップであって、前記第2の位置が前記対象イベントの前記経緯度位置である、ステップ
   を含む、請求項8に記載の方法。
10. 前記一般位置情報に基づいて第2の情報を決定する前記ステップは、
    第2の地図タイルと前記一般地図タイルとの変換規則に基づいて、前記一般位置情報を前記第2の位置に変換するステップであって、前記第2の位置が、前記第2の地図タイルに基づいて決定される前記対象イベントの位置である、ステップ
    を含む、請求項8に記載の方法。
11. 第2の地図タイルと前記一般地図タイルとの変換規則に基づいて、前記一般位置情報を前記第2の位置に変換する前記ステップは、
    前記第2の地図タイルと前記一般地図タイルとの前記変換規則に基づいて、前記一般地図タイルに対応する前記第2の地図タイルの座標を決定するステップと、
    前記第2の地図タイルの前記座標と前記第2の地図タイルのアンカー点とに基づいて、前記第2の地図タイルに基づく前記対象イベントの位置情報を決定するステップと
    を含む、請求項10に記載の方法。
12. 前記第2の地図タイルの前記アンカー点は、前記第2の地図タイルの中心点またはコーナー点であり、または、
    前記第2の地図タイルの前記アンカー点は、前記第2の地図タイルの前記座標に基づいて符号化計算を行うことによって取得される、
    請求項11に記載の方法。
13. 前記第2の地図タイルの前記アンカー点が、前記第2の地図タイルの前記座標に基づいて符号化計算を行うことによって取得されることは、
    符号化座標内の水平座標と垂直座標とに基づいて、前記第2の地図タイルを水平方向と垂直方向に均等に分割するステップと、
    前記符号化座標内の階層座標に基づいて、水平方向と垂直方向に均等に分割された前記第2の地図タイルから前記アンカー点を決定するステップと
    を含む、請求項12に記載の方法。
14. イベント位置送信装置であって、
    対象イベントの第1の情報を取得するように構成されたトランシーバモジュールであって、前記第1の情報が前記対象イベントの第1の位置を含む、トランシーバモジュールと、
    前記第1の情報に基づいて、一般地図タイルに基づく前記対象イベントの一般位置情報を決定するように構成された処理モジュールと
    を含み、
    前記トランシーバモジュールが、少なくとも1つの受信サーバへ前記一般位置情報を送信するように構成される、
    イベント位置送信装置。
15. イベント位置送信装置であって、
    収集サーバから一般位置情報を受信するように構成されたトランシーバモジュールであって、前記一般位置情報が一般地図タイル内の対象イベントの位置を決定するために使用され、前記一般位置情報が前記対象イベントの第1の情報に基づいて取得され、前記第1の情報が前記対象イベントの第1の位置を含む、トランシーバモジュールと、
    前記一般位置情報に基づいて第2の情報を決定するように構成された処理モジュールであって、前記第2の情報が前記対象イベントの第2の位置を含む、処理モジュールと
    を含む、イベント位置送信装置。
16. 1つ以上のプロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む、イベント位置送信装置であって、
    前記メモリは、1つ以上のプログラムとデータ情報とを保管し、前記1つ以上のプログラムが命令を含む、ように構成され、
    前記プロセッサは、前記メモリ内の前記少なくとも1つ以上のプログラムに基づいて、請求項2から7のいずれか一項に記載の方法、または請求項8から13のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、
    イベント位置送信装置。
17. イベント位置送信チップであって、前記チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、前記コンピュータプログラムを実行するように構成され、これにより、前記送信チップは、請求項2から7のいずれか一項に記載の方法、または請求項8から13のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされる、イベント位置送信チップ。
18. コンピュータ命令を含む、コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令がイベント位置送信装置で実行されると、前記装置は、請求項2から7のいずれか一項に記載の方法、または請求項8から13のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
19. コンピュータプログラムコードを含む、コンピュータプログラム製品であって、イベント位置送信装置内のトランシーバモジュールおよび処理モジュールによって、またはイベント位置送信装置内のトランシーバおよびプロセッサによって、前記コンピュータプログラムコードが実行されると、前記装置は、請求項2から7のいずれか一項に記載の方法、または請求項8から13のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされる、コンピュータプログラム製品。

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