JP2024507550A - Hiv療法に有用な化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物、それらの塩、それらの医薬組成物、並びに対象におけるHIVを治療又は予防する方法に関する。

Description

本発明は、化合物、医薬組成物及びそれらの使用方法に関する。特に、そのような使用方法には、例えば、HIVを治療する方法及びHIVを予防する方法が含まれる。
ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)感染は、後天性免疫不全症(AIDS)の発症を引き起こす。HIVの症例数は増え続けており、現在、世界中で推定3,500万人以上がHIV感染症に罹患している(例えば、http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S235230181630087X?via%3Dihub)。
現在、抗レトロウイルス薬によるウイルス複製の長期抑制は、HIV-1感染症を治療するための唯一の選択肢である。実際、米国食品医薬品局は、6種の異なる阻害剤クラスに対して25種の薬物を承認しており、患者の生存率及び生活の質を大幅に向上させることが示されている。しかしながら、複数の問題、例えば、以下に限定されないが、望ましくない薬物―薬物相互作用;薬物-食品相互作用;療法の不遵守;酵素標的の変異による薬物耐性;及びHIV感染症によって引き起こされる免疫学的損傷に関連する炎症のために、追加の療法が依然として必要であると考えられている。
現在、ほとんどすべてのHIV陽性患者は、高活性抗レトロウイルス療法(「HAART」)と呼ばれる抗レトロウイルス薬の組合せの治療レジメンにより治療されている。しかしながら、HAART療法は複雑になることが頻繁にあり、この理由は、異なる薬物の組合せを患者にほとんど毎日投与して、薬物耐性HIV-1バリアントの急速な出現を回避する必要があるためである。患者の生存に対するHAARTの好影響にもかかわらず、薬物耐性は依然として発生する可能性があり、非感染者と比較して生存と生活の質は正常化されていない[Lohse Ann Intern Med 2007 146;87-95]。実際、いくつかの非AIDS性、例えば、心血管疾患、虚弱及び神経認知障害の罹患率及び死亡率は、HAARTにより抑制されているHIV感染対象で増加している[Deeks Annu Rev Med 2011;62:141-155]。非AIDS性罹患率/死亡率の発生頻度の増加は、HIV感染症によって引き起こされる免疫学的損傷に関連する全身性炎症の上昇との関連で発生し、HIV感染症によって引き起こされる免疫学的損傷に関連する全身性炎症の上昇により引き起こされる可能性がある[Hunt J Infect Dis 2014][Byakagwa J Infect Dis 2014][Tenorio J Infect Dis 2014]。
現在の抗レトロウイルス療法(ART)は、HIV複製を効果的に抑制し、HIV感染者の健康状態を改善し得るが、個人内のHIVウイルスリザーバーを完全に排除することはできないと考えられている。HIVゲノムは、感染した個人のほとんどの免疫細胞内に潜伏し続け、いつでも再活性化し得る。それにより、ARTの中断後、ウイルス複製は通常数週間以内に再開する。少数の個人では、このウイルスリザーバーのサイズが大幅に縮小され、ARTの停止時に、ウイルス複製のリバウンドが遅延する[Henrich TJ J Infect Dis 2013][Henrich TJ Ann Intern Med 2014]。あるケースでは、白血病の治療中にウイルスリザーバーが排除され、数年間の追跡調査中にウイルスのリバウンドは観察されなかった[Hutter G N Engl J Med 2009]。これらの例は、ウイルスリザーバーの減少又は排除が可能であり、ウイルスの寛解又は治癒につながり得る概念を示唆している。その結果、直接的な分子的手段によって、例えば、CRISPR/Cas9システムによるウイルスゲノムの切除によってウイルスリザーバーを排除する方法、又はART中に潜伏リザーバーの再活性化を誘導し、それにより潜伏細胞を排除する方法が追求されてきた。潜伏リザーバーが誘導されると、通常、潜伏感染細胞が直接死滅するか、ウイルスが可視化された後に免疫系によって誘導された細胞が死滅する。これはART中に実行されるために、生成されたウイルスゲノムは新しい細胞の感染を引き起こさないと考えられており、リザーバーのサイズを低下させ得る。
HAART療法は複雑になることが頻繁にある。この理由は、異なる薬物の組合せを患者にほぼ毎日投与して、薬物耐性HIV-1バリアントの急速な出現を回避する必要があるためである。患者の生存に対するHAARTの好影響にもかかわらず、薬物耐性は依然として発生する可能性がある。
現在のガイドラインでは、治療には3種の十分な有効薬物を含めることが推奨されている。例えば、https://aidsinfo.nih.gov/guidelinesを参照されたい。さらに、治療レジメンとして2種の薬物の組合せを使用することができる。通常、一次療法では、ウイルス酵素の逆転写酵素及びインテグラーゼを標的とする2~3種の薬物を組み合わせる。抗レトロウイルス薬によるHIV-1感染患者の持続的な治療の成功には、承認された薬物に対する耐性を生じたHIV株に対して有効な、新規の改良薬物を継続的に開発することが必要であると考えられている。例えば、3TC/FTC(ラミブジン/エムトリシタビン)を含むレジメンに関する個人は、これらの薬物に対する感受性を100分の1未満に低下させるM184V変異を示す場合がある。例えば、https://hivdb.stanford.edu/dr-summary/resistance-notes/NRTIを参照されたい。
変異の成立を予防することに対処し得る別の方法は、薬物レジメンへの患者の服薬アドヒアランスを高めることである。これを達成するための一つの方法は、投与頻度を減少させることである。非経口投与の場合には、溶解性を低下させ、間質液内の放出速度を制限するために、親油性の高い原薬を有することが有利であると考えられている。しかしながら、ほとんどの核酸系逆転写酵素阻害剤は親水性であるため、長時間作用型の非経口剤としての使用が制限される可能性がある。
上記の欠点に対処し得る化合物に対する必要性が依然として存在する。
一態様において、本発明は、式(I)の化合物:

[式中、
は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール、(C-C20)アルキレン-CO及びアリールからなる群から選択され、
は、(C-C10)アルキル、(C-C10)アルキレンアリール及びアリールからなる群から選択され、
は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール及びアリールからなる群から選択され、
は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール、(C-C20)アルキレン-CO及びアリールからなる群から選択され、
Xは、結合、NR又はOであり、
は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール及びアリールからなる群から選択され、
は、H、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール、(C-C20)アルキレン-CO及びアリールからなる群から選択され、
、R、R、R、R及びRのそれぞれは、独立して、1個又は2個以上の(C-C14)アルキル、Cl、F、オキソ又は(C-C)アルコキシで置換されていてもよい。]
又はその薬学的に許容可能な塩を提供する。
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、HIVに対して有効な1種又は2種以上の薬剤とを含む組合せを提供する。
別の態様において、本発明は、患者においてHIV感染症を治療する方法であって、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を患者に投与することを含む方法を提供する。
別の態様において、本発明は、HIV感染症を発症するリスクがある対象においてHIV感染症を予防する方法であって、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を対象に投与することを含む方法を提供する。
別の態様では、療法において使用するための式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩が提供される。
別の態様では、HIV感染症の治療に使用するための式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩が提供される。
別の態様では、HIV感染症の予防に使用するための式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩が提供される。
別の態様では、HIV感染症を治療するための医薬の製造における式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の使用が提供される。
別の態様では、HIV感染症を予防するための医薬の製造における式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の使用が提供される。
別の態様において、本発明は、患者においてHIV感染症を治療する方法であって、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、HIVに対して有効な1種又は2種以上の薬剤とを含む組合せを患者に投与することを含む方法を提供する。
別の態様において、本発明は、HIV感染症を発症するリスクがある対象においてHIV感染症を予防する方法であって、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、HIVに対して有効な1種又は2種以上の薬剤とを含む組合せを対象に投与することを含む方法を提供する。
別の態様では、療法に使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、HIVに対して有効な1種又は2種以上の薬剤とを含む組合せが提供される。
別の態様では、HIV感染症の治療に使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、HIVに対して有効な1種又は2種以上の薬剤とを含む組合せが提供される。
別の態様では、HIV感染症の予防に使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、HIVに対して有効な1種又は2種以上の薬剤とを含む組合せが提供される。
別の態様では、HIV感染症を治療するための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、HIVに対して有効な1種又は2種以上の薬剤とを含む組合せの使用が提供される。
別の態様では、HIV感染症を予防するための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、HIVに対して有効な1種又は2種以上の薬剤とを含む組合せの使用が提供される。
これら及びその他の態様は、本明細書に記載の本発明に包含される。
この出願を通じて、化合物、組成物及び方法に関連する様々な実施形態が参照される。記載されている様々な実施形態は、様々な例示的な例を提供することを意図しており、選択的な種の説明として解釈されるべきではない。むしろ、本明細書で提供される様々な実施形態の説明は、重複する範囲のものであり得ることに留意されたい。本明細書で論じられる実施形態は、単に例示的なものであり、本発明の範囲を限定することを意味しない。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明の範囲を限定することを意図しないことを理解されたい。本明細書及び以下の特許請求の範囲では、記載された実施形態によって本明細書で特に言及されない限り、以下の意味を有するように定義されるいくつかの用語が参照される。
「アルキル」という用語は、飽和の直鎖又は分枝鎖の炭化水素基を表す。例示の目的で、一例として、「(C-C25)アルキル」という用語は、1~6個の炭素原子を含むアルキル基を表す。例示的なアルキルには、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、ペンチル及びヘキシル並びに長鎖アルキルが含まれるが、これらに限定されない。
「アルキレン」という用語は、二価の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を表す。非限定的な例として、(C-C25)アルキレン-アリール及び(C-C20)アルキレン-COという用語は、例示の目的で、1~25個又は1~20個の炭素原子を含むアルキレン部分であって、直鎖又は分枝鎖の炭素部分であるアルキレン部分の1個又は2個以上の炭素原子において、記載されているような1個又は2個以上の同一であっても異なっていてもよい基を有する基を表すことを意図している。
「アルコキシ」は、酸素結合原子を介して結合した、上記で定義したアルキル部分を含む基を表す。一例として、「(C-C)アルコキシ」という用語は、酸素結合原子を介して結合した1~4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の炭化水素基を表す。この特定の例において、例示的な「(C-C)アルコキシ」基には、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、s-ブトキシ、イソブトキシ及びt-ブトキシが含まれるが、これらに限定されない。
「アリール」という用語は、例えば、6~14個の炭素原子を有し(例えば、(C-C14)アリール)、ヒュッケル則に従う少なくとも1個の芳香環を有する単環式又は縮合二環式基を表す。「アリール」基の例は、フェニル(C)、ナフチル、インデニル、ジヒドロインデニル、アントラセニル及びフェナントレニルである。
「ハロゲン」及び「ハロ」という用語は、クロロ、フルオロ、ブロモ又はヨード置換基を表す。
「オキソ」という用語は、二重結合した酸素部分を表し、例えば、炭素原子に直接結合すると、カルボニル部分(C=O)が形成される。
「薬学的に許容可能な」という用語は、健全な医学的判断の範囲内で、合理的な利益/リスク比に見合った過剰な毒性、刺激又はその他の問題若しくは合併症なしに、ヒト及び動物の組織と接触する使用に好適である化合物、材料、組成物及び剤型を表す。
「薬学的に許容可能な塩」という用語は、対象化合物の所望の生物活性を保持し、望ましくない毒性効果を最小限に抑える塩を表す。これらの薬学的に許容可能な塩は、化合物の最終的な単離及び精製中にin situで、又は遊離酸又は遊離塩基の形態の精製化合物をそれぞれ適切な塩基又は酸と別個に反応させることによって調製され得る。非限定的な例としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム及びテトラアルキルアンモニウム、並びに、分子が塩基性官能基を含む場合、有機酸又は無機酸の塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、酒石酸塩、メシル酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩及びシュウ酸塩が含まれる。適切な塩には、P.Heinrich Stahl,Camille G.Wermuth(Eds.),Handbook of Pharmaceutical Salts Properties,Selection,and Use;2002に記載されている塩が含まれる。例えば、本発明の薬学的に許容可能な塩は、慣用の化学的方法により、塩基性又は酸性部分を含有する親化合物から合成され得る。一般に、そのような塩は、これらの化合物の遊離酸又は塩基形態と、水若しくは有機溶媒中又はそれら2つの混合物中の化学量論量の適切な塩基又は酸とを反応させることによって、調製され得る。溶媒としては、一般に、非水性媒体、例えば、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール又はアセトニトリルが好ましい。塩は、溶液から析出させて、濾過により収集するか、又は溶媒の蒸発により回収してもよい。塩でのイオン化の程度は、完全にイオン化された塩からほとんどイオン化されていない塩まで様々であり得る。好適な塩の一覧は、Remington's Pharmaceutical Sciences, 17th ed., Mack Publishing Company, Easton, Pa., 1985, p.1418(その記載は、好適な塩の一覧に関してのみ、参照により本明細書に組み込まれる)に見出される。
患者における疾患の予防又は疾患を「予防する」という用語は、障害又はその生物学的兆候の可能性又は重症度を実質的に減少させるため、或いはそのような障害又はその生物学的兆候の発症を遅らせるための薬物の予防的投与を指す。
「治療」という用語は、特定の状態を緩和すること、状態の1又は2以上の症状を排除又は軽減すること、状態の進行を緩徐化又は排除すること、及び以前に罹患した又は診断された患者又は対象における状態の再発を遅延させることを指す。
「ヘテロ原子」という用語は、窒素、酸素又は硫黄を意味し、任意のリンの酸化形態、任意の窒素の酸化形態、例えば、N(O){N-O}、任意の硫黄の酸化形態、例えば、S(O)及びS(O)、並びに任意の塩基性窒素の四級化形態を含む。
「患者」又は「対象」という用語は、哺乳動物を指し、ヒト及び非ヒト哺乳動物を含む。最も好ましくは、「患者」はヒトを指すと解釈される。
一態様では、式(I)の化合物:

[式中、
は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール、(C-C20)アルキレン-CO及びアリールからなる群から選択され、
は、(C-C10)アルキル、(C-C10)アルキレンアリール及びアリールからなる群から選択され、
は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール及びアリールからなる群から選択され、
は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール、(C-C20)アルキレン-CO及びアリールからなる群から選択され、
Xは、単結合、NR又はOであり、
は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキルアリール及びアリールからなる群から選択され、
は、H、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキルアリール、(C-C20)アルキル-CO及びアリールからなる群から選択され、
、R、R、R、R及びRのそれぞれは、独立して、1個又は2個以上の(C-C14)アルキル、Cl、F、オキソ又は(C-C)アルコキシで置換されていてもよい。]
又はその薬学的に許容可能な塩が提供される。
一実施形態において、Rは(C-C14)アリールである。より好ましくは、RはCアリールである。
一実施形態において、Rは(C-C20)アルキレン-COである。より好ましくは、Rは(C-C20)アルキレン-COから選択され、Rは(C-C25)アルキルである。
一実施形態において、Rは(C-C10)アルキレン-(C-C14)アリールである。より好ましくは、RはCアルキレンCアリールである。
一実施形態において、Rは(C-C10)アルキルである。別の実施形態において、Rは(C-C)アルキルである。より好ましくは、RはCアルキルである。
一実施形態において、Rは(C-C25)アルキル、例えば、(C-C25)アルキルである。別の実施形態において、Rは(C-C)アルキルである。別の実施形態において、Rは(C10-C15)アルキルである。別の実施形態において、Rは(C15-C25)アルキルである。
一実施形態において、Rは(C-C25)アルキルである。別の実施形態において、Rは(C-C10)アルキルである。別の実施形態において、Rは(C15-C25)アルキルである。
一実施形態において、Xは結合である。
一実施形態において、Xは「O」である。
一実施形態において、XはNRである。
一実施形態において、RはCアリールであり、RはCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rは(C-C25)アルキルであり、Rは(C-C25アルキル)であり、Xは結合である。
一実施形態において、RはCアリールであり、RはCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rは(C-C25)アルキルであり、Rは(C-C25アルキル)であり、XはOである。
一実施形態において、RはCアリールであり、RはCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rは(C-C25)アルキルであり、Rは(C-C25アルキル)であり、XはNRである。
一実施形態において、Rは(C-C25)アルキレン-COであり、RはCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rは(C-C25)アルキルであり、Rは(C-C25アルキル)であり、Xは結合である。
一実施形態において、Rは(C-C25)アルキレン-COであり、RはCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rは(C-C25)アルキルであり、Rは(C-C25アルキル)であり、XはOである。
一実施形態において、Rは(C-C25)アルキレン-COであり、RはCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rは(C-C25)アルキルであり、Rは(C-C25アルキル)であり、XはNRである。
一実施形態において、Rは(C-C10)アルキルである。
一実施形態において、Rは(C-C)アルキルである。
上記の実施形態に加えて、さらなる実施形態において、本発明の化合物は、以下に記載する1個又は2個以上の置換基によって置換されていてもよい。例えば、一実施形態において、R、R、R、R、R及びRのそれぞれは、独立して、1個又は2個以上の(C-C)アルキル、Cl、F、オキソ又は(C-C)アルコキシで置換されていてもよい。好ましくは、一例として、アリール基のそれぞれは、(C-C)アルキル、Cl、F、オキソ又は(C-C)アルコキシから選択される1個又は2個以上の置換基で置換されていてもよい。
一例として、一実施形態において、RはCアルキレンCアリールであり、ここで、Cアリールは、1個又は2個以上の(C-C14)アルキル、Cl又はFによって置換されていてもよい。より具体的には、Cアリールは、1個又は2個以上のF、例えば、2個のFで置換されていてもよい。好ましい例として:C6アリールは、

である。
本発明の別の態様において、本発明は、様々な別個の化合物を包含し得る。一例として、このような特定の化合物は、表1からなる群から選択され得る。





















一実施形態において、本発明は、上記の表1に列挙された別個の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を包含する。
様々な実施形態において、本明細書に記載の式(I)の化合物のいずれかのプロドラッグもまた、本発明の範囲内にある。
本発明の一実施形態によれば、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物が提供される。さらなる実施形態において、化合物は、アモルファス形態である。さらなる実施形態において、化合物は、結晶形態である。さらなる実施形態において、医薬組成物は錠剤形態である。さらなる実施形態において、医薬組成物は非経口形態である。さらなる実施形態において、化合物は、噴霧乾燥された分散剤として存在する。
本発明の一実施形態によれば、対象におけるHIV感染症を治療する方法であって、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を対象に投与することを含む、方法が提供される。
本発明の一実施形態によれば、対象におけるHIV感染症を治療する方法であって、本明細書に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、方法が提供される。
本発明の一実施形態によれば、HIV感染症を発症するリスクのある対象におけるHIV感染症を予防する方法であって、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を対象に投与することを含む、方法が提供される。
本発明の一実施形態によれば、HIV感染症を治療するための医薬の製造における、式(I)の化合物の使用が提供される。
本発明の一実施形態によれば、HIV感染症を予防するための医薬の製造における、式(I)の化合物の使用が提供される。
本発明の一実施形態によれば、HIV感染症の治療に使用するための、式(I)の化合物が提供される。
本発明の一実施形態によれば、HIV感染症の予防に使用するための、式(I)の化合物が提供される。
本発明の一実施形態によれば、HIV感染症を発症するリスクのある対象におけるHIV感染症を予防する方法であって、本明細書に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、方法が提供される。
さらに、本発明の化合物は、特定の幾何学的又は立体異性形態であり得る。本発明は、本発明の範囲に含まれる化合物として、すべてのそのような化合物、例えば、シス-及びトランス-異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、それらのラセミ混合物、及びそれらのその他の混合物、例えば、エナンチオマー的又はジアステレオマー的に富化された混合物を企図する。追加の不斉炭素原子が、置換基、例えば、アルキル基中に存在してもよい。すべてのそのような異性体及びそれらの混合物は、本発明に含まれることが意図される。
光学活性(R)-及び(S)-異性体並びにd及びl異性体は、キラルシントン又はキラル試薬を使用して調製され得、或いは、慣用の技術を使用して分割され得る。例えば、本発明の化合物の特定のエナンチオマーが望まれる場合には、それは不斉合成によって、又はキラル補助剤による誘導体化によって調製され得る。後者の場合には、得られたジアステレオマー混合物は分離され、補助基は切断されて、純粋な所望のエナンチオマーが得られる。或いは、分子が、塩基性官能基、例えば、アミノ基又は酸性官能基、例えば、カルボキシル基を含有する場合には、適切な光学活性酸又は塩基を使用してジアステレオマー塩を形成させ、次いで、そうして形成されたジアステレオマーを当技術分野で公知の分別結晶法又はクロマトグラフィー手段によって分割し、次いで、純粋なエナンチオマーを回収することができる。さらに、エナンチオマー及びジアステレオマーの分離は、キラル固定相を使用するクロマトグラフィーを使用して、場合により、化学的誘導体化(例えば、アミンからのカルバメートの形成)と組み合わせて、キラル固定相を使用するクロマトグラフィーを使用して、達成されることが多い。
本発明の別の実施形態において、式(I)の化合物が提供され、ここで、化合物又は化合物の塩は、ヒトにおけるHIV感染症の治療に使用するための医薬の製造において使用される。
本発明の別の実施形態において、式(I)の化合物が提供され、ここで、化合物又は化合物の塩は、ヒトにおけるHIV感染症の予防に使用するための医薬の製造において使用される。
一実施形態において、式(I)の化合物又はその塩を含む医薬製剤は、非経口投与に適合した製剤である。別の実施形態において、製剤は、長時間作用型の非経口製剤である。さらなる実施形態において、製剤はナノ粒子製剤である。
本発明の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はその他の薬学的に許容可能な誘導体は、単独で、又はその他の治療薬と組み合わせて使用され得る。したがって、その他の実施形態において、対象におけるHIV感染症を治療及び/又は予防する方法は、式(I)の化合物の投与に加えて、HIVに対して有効な1種又は2種以上の追加の医薬品の投与をさらに含み得る。
そのような実施形態において、HIVに対して有効な1種又は2種以上の追加の薬剤は、ジドブジン(zidovudine)、ジダノシン(didanosine)、ラミブジン(lamivudine)、ザルシタビン(zalcitabine)、アバカビル(abacavir)、スタブジン(stavudine)、アデホビル(adefovir)、アデホビルジピボキシル(adefovir dipivoxil)、ホジブジン(fozivudine)、トドキシル(todoxil)、エムトリシタビン(emtricitabine)、アロブジン(alovudine)、アムドキソビル(amdoxovir)、エルブシタビン(elvucitabine)、ネビラピン(nevirapine)、デラビルジン(delavirdine)、エファビレンツ(efavirenz)、ロビリド(loviride)、イムノカル(immunocal)、オルチプラズ(oltipraz)、カプラビリン(capravirine)、レルシビリン(lersivirine)、GSK2248761、TMC-278、TMC-125、エトラビリン(etravirine)、サキナビル(saquinavir)、リトナビル(ritonavir)、インジナビル(indinavir)、ネルフィナビル(nelfinavir)、アンプレナビル(amprenavir)、ホスアンプレナビル(fosamprenavir)、ブレカナビル(brecanavir)、ダルナビル(darunavir)、アタザナビル(atazanavir)、チプラナビル(tipranavir)、パリナビル(palinavir)、ラシナビル(lasinavir)、エンフビルチド(enfuvirtide)、T-20、T-1249、PRO-542、PRO-140、TNX-355、BMS-806、BMS-663068、BMS-626529、5-へリックス(5-Helix)、ラルテグラビル(raltegravir)、エルビテグラビル(elvitegravir)、ドルテグラビル(dolutegravir)、カボテグラビル(cabotegravir)、ビクテグラビル(bictegravir)、ビクリビロク(vicriviroc)(Sch-C)、Sch-D、TAK779、マラビロク(maraviroc)、TAK449、ジダノシン(didanosine)、テノホビル(tenofovir)、ロピナビル(lopinavir)、及びダルナビル(darunavir)からなる群から選択される。
したがって、式(I)の本発明の化合物と、任意のその他の1種又は2種以上の医薬有効成分とは、一緒に又は別個に投与されてもよく、別個に投与する場合には、投与は同時に又は任意の順序で順次に行ってもよい。本発明の式(I)の化合物及びその他の1種又は2種以上の医薬有効成分の量と、投与の相対的タイミングとは、所望の併用治療効果を達成するために選択される。式(I)の本発明の化合物及びその塩、溶媒和物又はその他の薬学的に許容可能な誘導体と、その他の治療剤との組合せにおける投与は、(1)両方の化合物を含む単一の医薬組成物;又は(2)化合物のうちの1種をそれぞれ含む別個の医薬組成物の同時投与による組合せであってもよい。或いは、組合せは、別個に順次投与され得、一方の治療剤が最初に投与され、他方が2番目に投与されるか、又はその逆である。そのような順次投与は、時間的に近くてもよく、又は時間的に離れていてもよい。式(I)の1種若しくは2種以上の化合物又はその塩、及びその他の1種又は2種以上の医薬有効成分の量と、投与の相対的タイミングとは、所望の併用治療効果を達成するために選択される。
さらに、式(I)の本発明の化合物は、HIVの予防又は治療に有用であり得る1種又は2種以上のその他の薬剤と組み合わせて使用され得る。このような薬剤の例には、以下の薬剤を含む:
核酸系逆転写酵素阻害剤、例えば、ジドブジン、ジダノシン、ラミブジン、ザルシタビン、アバカビル、スタブジン、アデホビル、アデホビルジピボキシル、ホジブジン、トドキシル、エムトリシタビン、アロブジン、アムドキソビル、エルブシタビン及び同様の薬剤;
非核酸系逆転写酵素阻害剤(例えば、抗酸化活性を有する薬剤、例えば、イムノカル、オルチプラズ等)、例えば、ネビラピン、デラビルジン、エファビレンツ、ロビリド、イムノカル、オルチプラズ、カプラビリン、レルシビリン、ドラビリン、GSK2248761、TMC-278、TMC-125、エトラビリン及び同様の薬剤;
プロテアーゼ阻害剤、例えば、サキナビル、リトナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ホスアンプレナビル、ブレカナビル、ダルナビル、アタザナビル、チプラナビル、パリナビル、ラシナビル及び同様の薬剤;
侵入、吸着及び融合阻害剤、例えば、エンフビルチド(T-20)、T-1249、PRO-542、PRO-140、TNX-355、BMS-806、BMS-663068(ホステムサビル)、BMS-626529(テムサビル)、5-へリックス及び同様の薬剤;
インテグラーゼ阻害剤、例えば、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、ビクテグラビル、カボテグラビル及び同様の薬剤;
成熟阻害剤、例えば、PA-344及びPA-457、及び同様の薬剤;及び
CXCR4及び/又はCCR5阻害剤、例えば、ビクリビロク(vicriviroc)(Sch-C)、Sch-D、TAK779、マラビロク(UK427,857)、TAK449、並びにWO02/74769、PCT/US03/39644、PCT/US03/39975、PCT/US03/39619、PCT/US03/39618、PCT/US03/39740及びPCT/US03/39732に開示されている薬剤、並びに同様の薬剤;
キャプシド阻害剤、例えば、GS-6207及び同様の薬剤。
本発明の化合物を、HIVの予防又は治療に有用な1種又は2種以上の薬剤と組み合わせて使用し得るさらなる例は、表2に見出される。
本発明の化合物とHIV薬剤との組合せの範囲は、上で挙げたものに限定されることなく、原則として、HIVの治療及び/又は予防に有用な任意の医薬組成物との任意の組合せを含む。上記のとおり、そのような組合せにおいて、本発明の化合物及びその他のHIV薬剤は、別個に又は一緒に投与されてもよい。さらに、1種の薬剤は、その他の1種又は2種以上の薬剤の投与の前、同時又は後であってもよい。
本発明は、薬理的促進剤として有用な1種又は2種以上の薬剤と組み合わせて、且つ、HIVの予防又は治療のための追加の化合物を伴って又はそれを伴わずに使用され得る。そのような薬理的促進剤(又は薬物動態強化剤)の例には、限定されないが、リトナビル、GS-9350及びSPI-452が含まれる。
リトナビルは、10-ヒドロキシ-2-メチル-5-(1-メチルエチル)-1-1[2-(1-メチルエチル)-4-チアゾリル]-3,6-ジオキソ-8,11-ビス(フェニルメチル)-2,4,7,12-テトラアザトリデカン-13-オン酸,5-チアゾリルメチルエステル,[5S-(5S,8R,10R,11R)]であり、ノービア(Norvir)としてAbbott Laboratories社(Abbott park,Illinois)から入手可能である。リトナビルは、HIV感染症治療のためのその他の抗レトロウイルス薬剤とともに適応とされるHIVプロテアーゼ阻害剤である。リトナビルはまた、P450媒介の薬物代謝及びP-糖タンパク質(Pgp)細胞輸送系を阻害し、それによって、生物体内での有効化合物の濃度上昇をもたらす。
GS-9350は、薬理的促進剤としてGilead Sciences(Foster City California)によって開発された化合物である。
SPI-452は、薬理的促進剤としてSequoia Pharmaceuticals(Gaithersburg,Maryland)によって開発された化合物である。
本発明の一実施形態において、式(I)の化合物は、リトナビルと組み合わせて使用される。一実施形態において、組合せは、経口固定用量の組合せである。別の実施形態において、式(I)の化合物は、長時間作用型の非経口注射剤として調合され、リトナビルは、経口組成物として調合される。一実施形態において、長時間作用型の非経口注射剤として調合された式(I)の化合物と、経口組成物として調合されたリトナビルとを含むキットが提供される。別の実施形態において、式(I)の化合物は、長時間作用型の非経口注射剤として調合され、リトナビルは、注射用組成物として調合される。一実施形態において、長時間作用型の非経口注射剤として調合された式(I)の化合物と、注射用組成物として調合されたリトナビルとを含むキットが提供される。
本発明の別の実施形態において、式(I)の化合物は、GS-9350と組み合わせて使用される。一実施形態において、組合せは、経口固定用量の組合せである。別の実施形態において、式(I)の化合物は、長時間作用型の非経口注射剤として調合され、GS-9350は、経口組成物として調合される。一実施形態において、長時間作用型の非経口注射剤として調合された式(I)の化合物と、経口組成物として調合されたGS-9350とを含むキットが提供される。別の実施形態において、式(I)の化合物は、長時間作用型の非経口注射剤として調合され、GS-9350は、注射用組成物として調合される。一実施形態において、長時間作用型の非経口注射剤として調合された式(I)の化合物と、注射用組成物として調合されたGS-9350とを含むキットが提供される。
本発明の一実施形態において、式(I)の化合物は、SPI-452と組み合わせて使用される。一実施形態において、組合せは、経口固定用量の組合せである。別の実施形態において、式(I)の化合物は、長時間作用型の非経口注射剤として調合され、SPI-452は、経口組成物として調合される。一実施形態において、長時間作用型の非経口注射剤として調合された式(I)の化合物と、経口組成物として調合されたSPI-452とを含むキットが提供される。別の実施形態において、式(I)の化合物は、長時間作用型の非経口注射剤として調合され、SPI-452は、注射用組成物として調合される。一実施形態において、長時間作用型の非経口注射剤として調合された式(I)の化合物と、注射用組成物として調合されたSPI-452とを含むキットが提供される。
本発明の一実施形態において、式(I)の化合物は、以前に出願されたPCT/CN2011/0013021(参照により本明細書に組み込まれる)に見出される化合物と組み合わせて使用される。
上記のその他の治療薬は、本明細書に記載の化学物質と組み合わせて使用される場合には、例えば、米国医薬品便覧(PDR:Physicians' Desk Reference)に示された量で、又は当業者がその他の形で決定した量で使用され得る。
本発明の別の実施形態では、レトロウイルスファミリーのウイルスのうち1種のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、哺乳動物におけるウイルス感染症を治療する方法であって、上記ウイルス感染症と診断された哺乳動物、又は上記ウイルス感染症を発症するリスクを有する哺乳動物に、式(I)の化合物を投与することを含む、方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、レトロウイルスファミリーのウイルスのうち1種のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、哺乳動物におけるウイルス感染症を治療する方法であって、この方法が、上記ウイルス感染症と診断された哺乳動物、又は上記ウイルス感染症を発症するリスクを有する哺乳動物に、式(I)の化合物を投与することを含み、上記ウイルスがHIVウイルスである、方法が提供される。いくつかの実施形態において、HIVウイルスは、HIV-1ウイルスである。
本発明の別の実施形態では、レトロウイルスファミリーのウイルスのうち1種のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、哺乳動物におけるウイルス感染症を治療する方法であって、上記ウイルス感染症と診断された哺乳動物、又は上記ウイルス感染症を発症するリスクを有する哺乳動物に、式(I)の化合物を投与することを含み、HIVウイルスに対して有効な治療有効量の1種又は2種以上の薬剤の投与をさらに含む、方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、レトロウイルスファミリーのウイルスのうち1種のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、哺乳動物におけるウイルス感染症を治療する方法であって、この方法が、上記ウイルス感染症と診断された哺乳動物、又は上記ウイルス感染症を発症するリスクを有する哺乳動物に、式(I)の化合物を投与することを含み、且つ、HIVウイルスに対して有効な治療有効量の1種又は2種以上の薬剤の投与をさらに含み、HIVウイルスに対して有効な上記薬剤が、核酸系逆転写酵素阻害剤;非核酸系逆転写酵素阻害剤;プロテアーゼ阻害剤;侵入、吸着及び融合阻害剤;インテグラーゼ阻害剤;成熟阻害剤;キャプシド阻害剤;CXCR4阻害剤;及びCCR5阻害剤から選択される、方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、レトロウイルスファミリーのウイルスのうち1種のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、哺乳動物におけるウイルス感染症を予防する方法であって、上記ウイルス感染症と診断された哺乳動物、又は上記ウイルス感染症を発症するリスクを有する哺乳動物に、式(I)の化合物を投与することを含む、方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、レトロウイルスファミリーのウイルスのうち1種のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、哺乳動物におけるウイルス感染症を予防する方法であって、この方法が、上記ウイルス感染症と診断された哺乳動物、又は上記ウイルス感染症を発症するリスクを有する哺乳動物に、式(I)の化合物を投与することを含み、上記ウイルスがHIVウイルスである、方法が提供される。いくつかの実施形態において、HIVウイルスは、HIV-1ウイルスである。
本発明の別の実施形態では、レトロウイルスファミリーのウイルスのうち1種のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、哺乳動物におけるウイルス感染症を予防する方法であって、上記ウイルス感染症と診断された哺乳動物、又は上記ウイルス感染症を発症するリスクを有する哺乳動物に、式(I)の化合物を投与することを含み、HIVウイルスに対して有効な治療有効量の1種又は2種以上の薬剤の投与をさらに含む、方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、レトロウイルスファミリーのウイルスのうち1種のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、哺乳動物におけるウイルス感染症を予防する方法であって、この方法が、上記ウイルス感染症と診断された哺乳動物、又は上記ウイルス感染症を発症するリスクを有する哺乳動物に、式(I)の化合物を投与することを含み、且つ、HIVウイルスに対して有効な治療有効量の1種又は2種以上の薬剤の投与をさらに含み、HIVウイルスに対して有効な上記薬剤が、核酸系逆転写酵素阻害剤;非核酸系逆転写酵素阻害剤;プロテアーゼ阻害剤;侵入、吸着及び融合阻害剤;インテグラーゼ阻害剤;成熟阻害剤;キャプシド阻害剤;CXCR4阻害剤;及びCCR5阻害剤から選択される、方法が提供される。
さらなる実施形態において、式(I)の本発明の化合物又はそれらの薬学的に許容可能な塩は、上記の表1に記載の化合物の群から選択される。
表1の化合物は、以下に記載される合成方法、一般スキーム及び実施例に従って合成された。
別の実施形態において、薬学的に許容可能な希釈剤と、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩とを含む医薬組成物が提供される。
特定の実施形態において、本発明の化合物又はその薬学的に許容可能な塩は、表1に記載の化合物から選択される。
本発明の式(I)の化合物は、非溶媒和形態及び溶媒和形態の両方であり得る。「溶媒和物」という用語は、本発明の化合物と、1種又は2種以上の薬学的に許容可能な溶媒分子、例えば、エタノールとを含む。「水和物」という用語は、溶媒が水である場合に使用される。薬学的に許容可能な溶媒和物には、水和物、及び結晶化の溶媒が同位体で置換されていてもよい(例えば、DO、d-アセトン、d-DMSO)その他の溶媒和物が挙げられる。
1個又は2個以上の不斉炭素原子を含有する式(I)の化合物は、2種又は3種以上の立体異性体であり得る。式(I)の化合物が、アルケニル基、アルケニレン基又はシクロアルキル基を含む場合に、幾何シス/トランス(又はZ/E)異性体が可能である。化合物が、例えば、ケト基、オキシム基又は芳香族部分を含む場合に、互変異性性(「互変異性」)が生じ得る。単一の化合物が2以上の型の異性性を示し得ることになる。
特許請求される本発明の化合物の範囲内に含まれるのは、式(I)の化合物のすべての立体異性体、幾何異性体及び互変異性体形態、例えば、2以上の型の異性性を示す化合物、及びそれらの1種又は2種以上の混合物である。対イオンが光学的に活性である酸付加塩又は塩基付加塩、例えば、D-乳酸塩若しくはL-リジン、又はラセミ体、例えば、DL-酒石酸塩又はDL-アルギニンもまた含まれる。
シス/トランス異性体は、当業者に周知の慣用の技術、例えば、クロマトグラフィー及び分別結晶法により分離され得る。
別個のエナンチオマーの調製/単離のための慣用の技術としては、好適な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、又は、ラセミ体(又は塩若しくは誘導体のラセミ体)の分割、例えば、キラル高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)を使用する分割が挙げられる。
或いは、ラセミ体(又はラセミ前駆体)を、好適な光学的に活性な化合物、例えば、アルコールと、又は式(I)の化合物が酸性若しくは塩基性部分を含む場合には、酸若しくは塩基、例えば、酒石酸若しくは1-フェニルエチルアミンと反応させてもよい。得られたジアステレオマー混合物を、クロマトグラフィー及び/又は分別結晶法により分離し、ジアステレオ異性体の一方又は両方を、当業者に周知の手段によって対応する純粋な1種又は2種以上のエナンチオマーに変換してもよい。
本発明のキラル化合物(及びそのキラル前駆体)は、不斉固定相を有する樹脂によるクロマトグラフィーであって、0~50%、典型的には2~20%のイソプロパノールと、0~5%のアルキルアミン、典型的には0.1%のジエチルアミンとを含有する炭化水素、典型的にはヘプタン又はヘキサンからなる移動相を使用するクロマトグラフィー、典型的にはHPLC又はSFCを使用して、エナンチオマー的に富化された形態で得られてもよい。溶離液の濃縮によって、富化された混合物が得られる。
立体異性体の混合物は、当業者に公知の慣用の技術によって分離してもよい[例えば、E L Elielによる「Stereochemistry of Organic Compounds」(Wiley, New York, 1994)を参照されたい]。
本発明は、1個又は2個以上の原子が、同じ原子番号であるが、天然で通常見出される原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する原子により置き換えられている、式(I)のすべての薬学的に許容可能な同位体標識された化合物を含む。
本発明の化合物が含有するのに好適な同位体の例としては、水素の同位体(例えば、H及びH)、炭素の同位体(例えば、11C、13C及び14C)、塩素の同位体(例えば、36Cl)、フッ素の同位体(例えば、18F)、ヨウ素の同位体(例えば、123I及び125I)、窒素の同位体(例えば、13N及び15N)、酸素の同位体(例えば、15O、17O及び18O)、リンの同位体(例えば、32P)及び硫黄の同位体(例えば、35S)が挙げられる。
式(I)の特定の同位体標識された化合物、例えば、放射性同位体を組み込んだ化合物は、薬物及び/又は基質の組織分布研究に有用である。放射性同位体トリチウム(すなわち、H)及び炭素-14(すなわち、14C)は、その組み込みの容易性及び即時の検出手段を考慮すると、この目的にとって特に有用である。重同位体、例えば、重水素(すなわち、H)による置換は、より高い代謝安定性から生じる特定の治療的利益、例えば、in vivoでの半減期の増大又は投与量要求の低減をもたらし得、したがって、いくつかの状況では好ましい可能性がある。
式(I)の同位体標識された化合物は、一般に、当業者に公知の慣用の技術によって、又は従前から使用される非標識試薬の代わりに適切な同位体標識された試薬を使用する、本明細書に記載のプロセスに類似のプロセスによって、調製され得る。
本発明の化合物は、プロドラッグとして投与されてもよい。したがって、それ自体薬理学的活性がほとんど又はまったく有しない可能性がある式(I)の化合物の特定の誘導体は、体内又は体上に投与されると、「プロドラッグ」として式(I)の化合物に変換され得る。このようなプロドラッグが包含し得る化合物の一例は、例えば、米国特許第7,339,053号に記載されている4’-エチルニル-2-フルオロ-2’-デオキシアデノシン(EFdA)である。本発明の化合物は、プロドラッグとして投与されてもよい。一実施形態において、本発明の化合物は、例えば、米国特許第7,339,053号に記載されている4’-エチニル-2-フルオロ-2’-デオキシアデノシン(EFdA)のプロドラッグであり、これは以下の式の核酸系逆転写酵素阻害剤である。
プロドラッグは、物理化学的特性を調整し、複数の投与パラダイムを促進し、活性な親(EFdA)の薬物動態及び/又は薬力学的プロファイルを改善することができると考えられている点で有用である。例えば、EFdAと比較してそのプロドラッグは、長時間作用型の非経口投与様式を促進し得、且つ/或いは、抗ウイルス持続性の改善を促進し得る。
本明細書に記載の化学物質及び化学物質の組合せの投与は、類似する有用性を有する薬剤に関して許容可能な投与様式、例えば、限定するものではないが、経口、舌下、皮下、静脈内、鼻内、局所、経皮、腹腔内、筋肉内、肺内、経膣、直腸又は眼内のうちのいずれかを介する投与であり得る。いくつかの実施形態では、経口又は非経口投与が使用される。投与の例としては、限定するものではないが、経口の場合は7日ごとに1回、筋肉内の場合は8週間ごとに1回、又は皮下の場合は6か月ごとに1回が挙げられる。
医薬組成物又は製剤としては、固体、半固体、液体及びエアロゾル剤型、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、液剤、懸濁液剤、坐剤、エアロゾル剤等が挙げられる。化学物質はまた、所定の速度での長期投与及び/又は時限パルス投与のために、持続又は制御放出剤型、例えば、デポー注射、浸透圧ポンプ、丸剤、経皮(例えば電気輸送)パッチ等で投与され得る。特定の実施形態において、組成物は、正確な用量の単回投与にとって好適な単位剤型において提供される。
本明細書に記載の化学物質は、単独で、又はより典型的には、慣用の医薬担体、賦形剤等(例えば、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルカム、セルロース、クロスカルメロースナトリウム、グルコース、ゼラチン、スクロース、炭酸マグネシウム等)と組み合わせて投与され得る。所望の場合には、医薬組成物はまた、少量の非毒性補助物質、例えば、湿潤化剤、乳化剤、可溶化剤、pH緩衝剤等(例えば、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、シクロデキストリン誘導体、モノラウリン酸ソルビタン、酢酸トリエタノールアミン、オレイン酸トリエタノールアミン等)も含むことができる。一般に、意図される投与様式に応じて、医薬組成物は、約0.005~95重量%;特定の実施形態では、約0.5~50重量%の化学物質を含む。そのような剤型を調製する実際の方法は、当業者には公知であるか、又は明らかである。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Company,Easton,Pennsylvaniaを参照されたい。
特定の実施形態において、組成物は、丸剤又は錠剤の形態をとり、したがって、組成物は、有効成分とともに、希釈剤、例えば、ラクトース、スクロース、リン酸二カルシウム等;滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム等;及び結合剤、例えば、デンプン、アカシアゴム、ポリビニルピロリジン、ゼラチン、セルロース、セルロース誘導体等を含む。別の固体剤型では、粉末、マルメ(marume)、溶液又は懸濁液(例えば、炭酸プロピレン、植物油又はトリグリセリドによる)を、ゼラチンカプセル中に封入する。
例えば、薬学的に投与可能な液体の組成物は、少なくとも1種の化学物質及び任意選択の医薬アジュバントを担体(例えば、水、生理食塩水、含水デキストロース、グリセロール、グリコール、エタノール等)中に溶解させる、分散する等して、溶液又は懸濁液を形成させることによって、調製され得る。注射剤は、液体溶液若しくは懸濁液として、エマルジョンとして、又は注射前の液体への溶解若しくは懸濁にとって好適な固体形態で、慣用の形態で調製され得る。そのような非経口組成物中に含まれる化学物質の割合は、その具体的な性質に加えて、化学物質の活性及び対象の必要性に大きく依存する。しかしながら、有効成分の割合は、溶液中で0.01%~10%で使用可能であり、組成物が上記割合にその後希釈される固体である場合には、有効成分の割合はより高くなる。特定の実施形態において、組成物は、溶液中に約0.2~2%の有効成分を含んでもよい。
本明細書に記載の化学物質の医薬組成物はまた、ネブライザー用のエアロゾル若しくは溶液として、又は吹送用の超微粒粉末として、単独で、又は不活性担体、例えば、ラクトースと組み合わせて、気道に投与され得る。そのような場合には、医薬組成物の粒子の直径は、50μm未満、特定の実施形態では10μm未満である。
一般に、提供される化学物質は、類似する有用性を有する薬剤のための許容可能な投与様式のうちのいずれかにより、治療上有効量で投与される。化学物質、すなわち、有効成分の実際の量は、多数の因子、例えば、処置される疾患の重症度、対象の年齢及び相対的健康状態、使用される化学物質の効力、投与経路、投与形態、及びその他の因子に依存する。薬物は、1日1回以上、例えば、1日1回又は2回投与可能である。
一般に、化学物質は、以下の経路:経口投与、全身(例えば、経皮、鼻内又は坐剤による)投与又は非経口(例えば、筋肉内、静脈内又は皮下)投与のうちのいずれか1つにより医薬組成物として投与される。特定の実施形態では、苦痛の程度に応じて調整可能な便利な一日投与量レジメンによる経口投与を使用してもよい。組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、半固体剤、散剤、持続放出製剤、溶液剤、懸濁液剤、エリキシル剤、エアロゾル剤又は任意のその他の適切な組成物の形態をとることができる。提供される化学物質を投与するための別の様式は、吸入である。
製剤の選択は、様々な因子、例えば、薬物投与の様式及び薬物物質のバイオアベイラビリティに依存する。吸入による送達の場合、化学物質は、液体溶液、懸濁液、エアロゾル噴射剤又は乾燥粉末として調合され、投与用の好適なディスペンサーに充填され得る。いくつかの種類の医薬吸入デバイス:ネブライザー吸入器、定量吸入器(MDI)及びドライパウダー式吸入器(DPI)が存在する。ネブライザーデバイスは、治療剤(液体形態で調合される)を患者の気道に運搬するミストとして噴霧させる高速の空気流をもたらす。MDIは、典型的には、圧縮ガスとともに包装された製剤である。作動時に、デバイスは、圧縮ガスにより、一定量の治療剤を放出し、したがって、設定された量の薬剤を投与する信頼性の高い方法を提供する。DPIは、自由流動粉末の形態で治療剤を投薬し、自由流動粉末は、デバイスによって呼吸時に患者の吸気流中に分散させることができる。自由流動粉末を達成するために、治療剤は、賦形剤、例えば、ラクトースとともに調合される。一定量の治療剤は、カプセル形態で保存され、各回の作動により投薬される。
近年、表面積を増大させること、すなわち、粒径を低下させることによってバイオアベイラビリティを増大させることができるという原理に基づいて、不十分なバイオアベイラビリティを示す薬物のための医薬組成物が開発された。例えば、米国特許第4,107,288号には、有効物質が高分子の架橋マトリックス上に担持された10~1,000nmのサイズ範囲の粒子を有する医薬製剤が記載されている。米国特許第5,145,684号には、薬物物質を表面改質剤の存在下でナノ粒子(平均粒径400nm)に粉砕し、次いで、液体媒体中に分散させて、顕著に高いバイオアベイラビリティを示す医薬製剤を得る、医薬製剤の製造が記載されている。
組成物は、一般に、本明細書に記載の少なくとも1種の化学物質を、少なくとも1種の薬学的に許容可能な賦形剤と組み合わせて構成される。許容可能な賦形剤は、非毒性であり、投与を補助し、且つ、本明細書に記載の少なくとも1種の化学物質の治療利益に悪影響を与えない。そのような賦形剤は、任意の固体、液体、半固体、又はエアロゾル組成物の場合には、当業者にとって一般に利用可能である気体賦形剤であってもよい。
固体医薬賦形剤には、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、胡粉、シリカゲル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク等が含まれる。液体及び半固体賦形剤は、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノール及び様々な油、例えば、石油、動物油、植物油又は合成由来の油、例えば、ピーナッツ油、ダイズ油、鉱油、ゴマ油等から選択してもよい。注射用溶液剤のための液体担体には、水、生理食塩水、含水デキストロース及びグリコールが含まれる。
圧縮ガスを使用して、本明細書に記載の化学物質をエアロゾル形態で分散させてもよい。この目的のために好適な不活性ガスは、窒素、二酸化炭素等である。その他の好適な医薬賦形剤及びその製剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,E.W.Martin編(Mack Publishing Company, 第18版, 1990)に記載されている。
組成物中の化学物質の量は、当業者によって使用される全範囲内で変動し得る。典型的には、組成物は、重量パーセント(wt%)基準で、総組成物を基準に約0.01~99.99wt%の本明細書に記載の少なくとも1種の化学物質を含み、残部は1種又は2種以上の好適な医薬賦形剤である。特定の実施形態において、本明細書に記載の少なくとも1種の化学物質は、約1~80wt%のレベルで存在する。
様々な実施形態において、本発明の医薬組成物は、式(I)の化合物、その塩、及び上記の組合せを包含する。
合成方法
合成方法は、以下の一般的な方法及び手順を使用して、容易に入手可能な出発材料を使用してもよい。典型的な又は好ましいプロセス条件(すなわち、反応温度、時間、反応物のモル比、溶媒、圧力等)が示されている場合、別段記載しない限り、その他のプロセス条件も使用可能であることが理解される。最適な反応条件は、使用される特定の反応物又は溶媒によって変動し得るが、そのような条件は、通常の最適化手順によって当業者によって決定され得る。
さらに、本発明の方法は、ある官能基が望ましくない反応を受けるのを防止する保護基を使用可能である。様々な官能基に対して好適な保護基、並びに特定の官能基の保護及び脱保護に対して好適な条件は、当技術分野で周知である。例えば、多数の保護基が、T.W.Greene and G.M.Wuts,Protecting Groups in Organic Synthesis,第3版,Wiley,New York,1999及びそこで引用されている参考文献に記載されている。
さらに、提供される化学物質は、1個又は2個以上のキラル中心を含んでいてもよく、そのような化合物は、純粋な立体異性体として、すなわち、別個のエナンチオマー若しくはジアステレオマーとして、又は立体異性体が富化された混合物として調製又は単離可能である。すべてのそのような立体異性体(及び富化された混合物)は、別段示さない限り本明細書の範囲内に包含される。純粋な立体異性体(又は富化された混合物)は、例えば当技術分野で周知の光学活性出発材料又は立体選択的試薬を使用して調製され得る。或いは、そのような化合物のラセミ混合物は、例えば、キラルカラムクロマトグラフィー、キラル分割剤等を使用して分離され得る。
実施例1~16における化合物を含む本明細書の式(I)の化合物は、リンのキラル中心(phosphorus chiral center)を含有する。実施例1~16のそれぞれにおける異性体混合物を分離して、実施例で実施した分離の結果で観察されたそれらの溶出順序に基づいて、異性体#A、例えば、異性体1A(より速く溶出する異性体)及び異性体#B、例えば、異性体1B(より遅く溶出する異性体)を得た。保持時間が示されている場合、それらは、実施例における各異性体の相対的な溶出順序を示すためにのみ記載されている。本明細書で使用される条件とは異なる条件下で実施される場合には、分離された異性体の溶出順序は、異なる場合がある。実施例1~16の「A」及び「B」立体異性体のそれぞれにおけるリンのキラル中心の絶対立体化学(R又はS)は決定されなかった。アスタリスク()は、実施例化合物の関連する化学構造図において、リンのキラル中心を示すために使用される場合がある。
以下の反応についての出発材料は、一般に公知の化合物であるか、又は公知の手順若しくはその自明な変法によって調製可能である。例えば、出発材料の多くは、商業的供給元、例えば、Aldrich Chemical社(Milwaukee,Wisconsin,USA)、Bachem社(Torrance,California,USA)、Ernka-Chemce社又はSigma社(St.Louis,Missouri,USA)から入手可能である。その他の出発材料は、標準的な参考書、例えば、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,第1~15巻 (John Wiley and Sons, 1991)、Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds,第1~5巻及び補足 (Elsevier Science Publishers, 1989)、Organic Reactions,第1~40巻 (John Wiley and Sons, 1991)、March’s Advanced Organic Chemistry (John Wiley and Sons, 第4版)、及びLarock’s Comprehensive Organic Transformations (VCH Publishers Inc., 1989)に記載の手順又はその自明な変法によって調製可能である。
逆の内容が記載されていない限り、本明細書に記載の反応は、大気圧下で、一般に-78℃~200℃の温度範囲内で行ってもよい。さらに、実施例で使用されるか、又は別段の指定がある場合を除き、反応時間及び条件は、近似的なものであることが意図され、例えば、概ね大気圧下で、約-78℃~約110℃の温度範囲内で、約1~約24時間にわたって行い、反応は平均で約16時間である一晩にわたって行う。
「溶媒」、「有機溶媒」及び「不活性溶媒」という用語はそれぞれ、それとともに記載されている反応の条件下で不活性である溶媒を意味し、上記溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフラニル(「THF」)、ジメチルホルムアミド(「DMF」)、クロロホルム、塩化メチレン(又はジクロロメタン又はDCM)、ジエチルエーテル、メタノール、N-メチルピロリドン(「NMP」)、ピリジン等が挙げられる。
本明細書に記載の化学物質及び中間体の単離及び精製は、所望の場合、任意の好適な分離又は精製手順、例えば、濾過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、厚層クロマトグラフィー、又はこれらの手順の組合せによって行うことができる。好適な分離及び単離手順の具体的な説明は、以下の本明細書の実施例を参照することで得られる。しかしながら、その他の同等な分離又は単離手順もまた使用可能である。
所望の場合、(R)-及び(S)-異性体は、当業者に公知の方法によって、例えば、分離可能(例えば、結晶化により分離可能)であるジアステレオ異性体の塩又は錯体の形成によって;分離可能(例えば、結晶化、ガス液体クロマトグラフィー又は液体クロマトグラフィーにより分離可能)であるジアステレオ異性体の誘導体の形成を介して;一方のエナンチオマーとエナンチオマー特異的試薬との選択的反応(例えば、酵素的酸化又は還元)及びそれに続く変更されたエナンチオマーと変更されていないエナンチオマーとの分離によって;又は、キラル環境(例えば、キラル支持体、例えば、結合キラル配位子を有するシリカによるキラル環境、又はキラル溶媒存在下のキラル環境)におけるガス液体クロマトグラフィー又は液体クロマトグラフィーによって、分割可能である。或いは、光学活性な試薬、基質、触媒若しくは溶媒を使用する不斉合成により、又は不斉変換によって一方のエナンチオマーを他方のエナンチオマーに変換することにより、特定のエナンチオマーを合成することができる。
実施例及び一般合成
以下の実施例及び予測的な合成方法は、上記の発明を製造及び使用する方法をより完全に説明するのに役立つ。これは決して本発明の真の範囲を限定するのに役立つのではなく、むしろ例示目的で提示されることが理解される。別段指定しない限り、以下の略語は、以下の意味を有する。略語が定義されていない場合、それはその一般に受け入れられている意味を有する。
aq.=水性
μL=マイクロリットル
μM=マイクロモル
NMR=核磁気共鳴
Boc=tert-ブトキシカルボニル
br=ブロード
Cbz=ベンジルオキシカルボニル
d=ダブレット
℃=摂氏
DCM=ジクロロメタン
dd=ダブルダブレット
DIPEA=N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMAP=N,N-ジメチルアミノピリジン
DMF=N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
EDC=N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩
EtOAc=酢酸エチル
g=グラム
h又はhr=時間
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
Hz=ヘルツ
IU=国際単位
IC50=50%阻害濃度
J=カップリング定数(Hz)
LCMS=液体クロマトグラフィー質量分析
m=マルチプレット
M=モル濃度
M+H=質量スペクトルの親ピーク+H(parent mass spectrum peak plus H)
mg=ミリグラム
min=分
mL=ミリリットル
mM=ミリモル濃度
mm=ミリメートル
mmol=ミリモル
MMTr=モノメトキシトリチル
MS=質量スペクトル
MTBE=メチルtert-ブチルエーテル
nM=ナノモル濃度
PE=石油エーテル
ppm=百万分率
q.s.=十分量
s=シングレット
RT=保持時間
sat.=飽和
t=トリプレット
TBDMS=tert-ブチルジメチルシリル
TBDPS=tert-ブチルジフェニルシリル
TEA=トリエチルアミン
THF=テトラヒドロフラン
TMS=トリメチルシリル
さらに、本発明の様々な化合物が、作製され得、一実施形態では、以下のスキーム1~2に記載の一般合成経路によって作製され得る。
スキーム1
スキーム2
スキーム3
スキーム4
スキーム1、2、3及び4の「A」及び「B」立体異性体のそれぞれにおけるリンのキラル中心の絶対立体化学(R又はS)は決定されなかった。
スキーム1、2、3及び4において、nは1~10であり、R、R、R及びRのそれぞれは、アルキル、アルキレンアリール又はアリールであり、R、R、R及びRのそれぞれは、独立して、1個又は2個以上の(C-C14)アルキル、Cl、F、オキソ又は(C-C)アルコキシで置換されていてもよい。
実施例1
工程1:ヘキサデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
ヘキサデカン-1-オール(15g、61.9mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(16.41g、61.9mmol)、1H-イミダゾール(12.64g、186mmol)及びHATU(35.3g、93mmol)のDCM(200mL)混合物に、DIPEA(32.4mL、186mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=20:1、RF=0.5)は、反応が完了したことを示した。混合物を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=20:1)を用いて精製して、ヘキサデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(23g、47.0mmol、収率76%)を白色固体として得た。
工程2:ヘキサデシル L-フェニルアラニネート
ヘキサデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(23g、47.0mmol)のDCM(500mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(100mL)を加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1、RF=0.3)は、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮してDCMを除去し、残留物のpHをNaHCO(水溶液)で約8に調整し、EtOAc(100mL)で2回抽出した。有機相を水(100mL)で洗浄し、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=5:1)を用いて精製して、ヘキサデシル L-フェニルアラニネート(18g、46.2mmol、収率98%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.26 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.18 (t, J = 8.4 Hz, 3H), 4.09 - 3.85 (m, 2H), 3.66 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 2.89 - 2.80 (m, 2H), 1.45 (dd, J = 13.2, 6.5 Hz, 2H), 1.22 (s, 26H), 0.84 (t, J = 6.7 Hz, 3H).
工程3:ヘキサデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
ヘキサデシル L-フェニルアラニネート(2.66g、6.82mmol)、トリエチルアミン(1.188mL、8.52mmol)の冷(氷水浴)DCM(6mL)溶液に、フェニル ホスホロジクロリデート(1.799g、8.52mmol)のDCM(1mL)溶液を窒素雰囲気下で滴下した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(1g、3.41mmol)の冷(氷水浴)THF(20mL)/ピリジン(10mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(8.52mL、8.52mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは生成物の存在を示した。混合物を濾過し、濃縮して黄色の固体を得た。次いで、固体をEtOAc(40mL)に溶解させ、HCl(0.05N、20mL)で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(40mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、ヘキサデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(1.3g、0.091mmol、収率2.66%)を黄色の固体として得た。
LCMS(M+H)=821.0;保持時間(0.1%TFA)=3.147分。
工程4:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(ヘキサデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(185mg、1.072mmol)のDCM(60mL)溶液に、DMAP(595mg、4.87mmol)及びEDC(934mg、4.87mmol)を加え、得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、ヘキサデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(800mg、0.974mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(40mL)でクエンチし、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を逆相カラム(Boston、120g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(ヘキサデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(400mg、0.407mmol、収率41.7%)を得た。LCMS:保持時間(0.1%TFA)=4.626分。ジアステレオマーを、分取SFC(機器:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:OZ 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MEOH(0.5% アンモニア/メタノール)=45/55、流量:80g/分、背圧:100bar、検出波長:260nm、サイクル時間:10分、サンプル溶液:430mgを30mLメタノールに溶解、注入量:2.2mL)で分離して、最初に溶出する異性体(実施例1A、RT:1.62分、130mg、0.126mmol、収率30.7%)を白色固体として得、次いで、2番目に溶出する異性体(実施例1B、RT:2.68分、135mg、0.136mmol、収率33.2%)を白色固体として得た。
最初に溶出する異性体:LCMS:保持時間(0.1%TFA)=4.714分。HPLC:保持時間(0.1% NHHCO)=15.833分。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.04 (s, 1H), 7.28 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.25-7.19 (m, 4H), 7.16 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.12 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 7.5, 1.8 Hz, 2H), 6.43 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 6.09 (brs, 2H), 5.58 (dd, J = 6.7, 3.8 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 11.1, 6.7 Hz, 1H), 4.23 (ddd, J = 15.1, 9.8, 5.3 Hz, 1H), 4.11 (dd, J = 11.1, 5.9 Hz, 1H), 4.01 (td, J = 6.8, 2.0 Hz, 2H), 3.71-3.60 (m, 1H), 2.97 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.64-2.48 (m, 3H), 2.38 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.82 (s, 2H), 1.70-1.60 (m, 2H), 1.25 (t, J = 7.7 Hz, 38H), 0.87 (dt, J = 4.1, 3.3 Hz, 6H)
2番目に溶出する異性体:LCMS:保持時間(0.1%TFA)=4.774分。HPLC:保持時間(0.1%NHHCO)=14.483分。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.21 (ddd, J = 10.7, 6.9, 5.3 Hz, 5H), 7.15 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.13-7.08 (m, 3H), 6.39 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.12 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 6.5, 4.4 Hz, 1H), 4.36-4.28 (m, 1H), 4.25 (dd, J = 11.1, 6.3 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 11.1, 5.7 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.69 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 2.68-2.53 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.82 (s, 4H), 1.71-1.62 (m, 2H), 1.26 (t, J = 6.8 Hz, 36H), 0.87 (dt, J = 7.0, 3.3 Hz, 6H)
実施例2
工程1:オクタデシル (tert-ブトキシカルボニル)フェニルアラニネート
オクタデカン-1-オール(32.5g、120mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(29g、109mmol)及びHATU(62.3g、164mmol)のDCM(100mL)溶液に、1H-イミダゾール(22.32g、328mmol)及びDIPEA(57.3mL、328mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1、Rf=0.5)は、反応が完了したことを示した。反応を水(200mL)及びDCM(100mL)でクエンチした。次いで、有機層を分離し、水層をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。残留物をcombiflash(シリカゲルカラム330g、ヘキサン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製した。所望の生成物を含む適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、オクタデシル (tert-ブトキシカルボニル)フェニルアラニネート(32g、61.8mmol、収率56.5%)を黄色の固体として得た。
工程2:オクタデシル フェニルアラニネート
オクタデシル (tert-ブトキシカルボニル)フェニルアラニネート(32g、61.8mmol)のDCM(400mL)溶液に、TFA(28.6mL、371mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1、Rf=0.1)は、反応が完了したことを示した。反応を1N NaHCO(200mL)及びDCM(100mL)でクエンチし、次いで、有機層を分離した。水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、粗生成物オクタデシル フェニルアラニネート(19g、45.5mmol、収率73.6%)を得た。これを精製せずに次の工程で使用した。
工程3:オクタデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)フェニルアラニネート
オクタデシル L-フェニルアラニネート(5.70g、13.64mmol)及びトリエチルアミン(1.901mL、13.64mmol)のDCM(80mL)溶液に、フェニル ホスホロジクロリデート(2.038mL、13.64mmol)のDCM(80mL)溶液を、窒素雰囲気下、約5℃で滴下した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(2g、6.82mmol)のTHF(40mL)/ピリジン(20mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(17.05mL、17.05mmol)を窒素雰囲気下、0℃で滴下した。次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を濾過し、濃縮して黄色の固体を得た。次いで、固体をEtOAc(40mL)に溶解させ、HCl(0.05N、20mL)で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(40mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18、BOSTON、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、オクタデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)フェニルアラニネート(1.2g、1.354mmol、収率19.85%)を黄色の固体として得た。LCMS(M+H)=849.4;保持時間(0.1%TFA)=3.568分。ジアステレオマーを、分取SFC(機器:SFC-150(Waters)、カラム:IH 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:35℃、移動相:CO/MeOH(0.2% アンモニア/メタノール)=60/40、流量:100g/分、背圧:100bar、検出波長:214nm、サイクル時間:4分、サンプル溶液:1,900mgを100mLメタノールに溶解、注入量:3mL)で分離して、最初に溶出する異性体(中間体2A、RT:1.76分、800mg、0.908mmol、収率38.5%)を得、次いで、2番目に溶出する異性体(中間体2B、RT:3.21分、650mg、0.766mmol、収率32.5%)を白色固体として得た。
最初に溶出する異性体:LCMS(M+H)=849.4;保持時間(0.1%TFA)=2.874分。HPLC:保持時間(0.1%NHHCO):11.004分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.92 (s, 1H), 7.25-7.17 (m, 5H), 7.14 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.12-7.08 (m, 4H), 6.31 (dd, J = 7.3, 4.3 Hz, 1H), 6.10 (s, 2H), 4.71 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.26 (dd, J = 11.2, 7.7 Hz, 2H), 4.20 (dd, J = 11.3, 8.8 Hz, 1H), 4.03 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.88 (s, 1H), 2.99 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.76-2.63 (m, 3H), 1.86 (s, 2H), 1.24 (d, J = 9.0 Hz, 30H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
2番目に溶出する異性体:LCMS(M+H)=849.5;保持時間(0.1%TFA)=2.839分。HPLC:保持時間(0.1%NHHCO):10.931分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.78 (s, 1H), 7.30-7.26 (m, 2H), 7.23 (dd, J = 8.4, 4.6 Hz, 3H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 3H), 7.06 (dd, J = 7.5, 1.7 Hz, 2H), 6.32 (dd, J = 7.4, 4.2 Hz, 1H), 6.24 (s, 2H), 4.64 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.23-4.15 (m, 2H), 4.02 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.97 (dd, J = 11.5, 8.4 Hz, 1H), 3.73 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.04-2.92 (m, 2H), 2.70 (s, 1H), 2.66 (dt, J = 13.7, 7.8 Hz, 1H), 2.57 (ddd, J = 13.6, 7.1, 4.2 Hz, 1H), 1.89 (s, 2H), 1.24 (d, J = 4.9 Hz, 30H), 0.87 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程4:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(オクタデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(67.0mg、0.389mmol)のDCM(10mL)溶液に、DMAP(216mg、1.767mmol)及びEDC(339mg、1.767mmol)を加え、得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、オクタデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体2A、300mg、0.353mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(60mL)で希釈し、水で洗浄し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を分取薄層クロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(オクタデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(実施例2A、109mg、0.104mmol、収率29.5%)を無色油状物として得た。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=15.68分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.25-7.19 (m, 4H), 7.17-7.14 (m, 3H), 7.13-7.08 (m, 3H), 6.40 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 6.08 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 6.8, 4.8 Hz, 1H), 4.37-4.28 (m, 1H), 4.25 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.68 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.63-2.52 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.67(quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.52(quint, J = 6.4 Hz, 2H), 1.32-1.20 (m, 42H), 0.91-0.84 (m, 6H).
デカン酸(55.8mg、0.324mmol)のDCM(15mL)溶液に、DMAP(180mg、1.472mmol)及びEDC(282mg、1.472mmol)を加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、オクタデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体2B、250mg、0.294mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLC(DCM:MeOH=10:1、Rf=0.8)は反応が完了したことを示した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。混合物を分取薄層クロマトグラフィー(DCM:CHOH=10:1、Rf=0.7)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(オクタデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(実施例2B、140mg、0.140mmol、収率47.4%)を得た。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=16.183分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 7.27 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.25-7.20 (m, 2H), 7.17 (dd, J = 12.9, 7.0 Hz, 4H), 7.11 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 7.4, 1.8 Hz, 2H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.14 (s, 2H), 5.58 (dd, J = 6.7, 3.8 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 11.0, 6.8 Hz, 1H), 4.26-4.18 (m, 1H), 4.11 (dd, J = 11.1, 5.9 Hz, 1H), 4.01 (td, J = 6.8, 1.8 Hz, 2H), 3.67 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.97 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.64-2.56 (m, 2H), 2.52 (ddd, J = 13.9, 6.2, 3.8 Hz, 1H), 2.38 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.92 (s, 2H), 1.69-1.61 (m, 2H), 1.30-1.21 (m, 42H), 0.87 (dt, J = 7.0, 3.3 Hz, 6H).
実施例3
工程1:イコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
イコサン-1-オール(33.8g、113mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(25g、94mmol)、イミダゾール(19.25g、283mmol)、DIPEA(49.4mL、283mmol)及びHATU(53.7g、141mmol)のDCM(200mL)混合物を、25℃で16時間撹拌した。TLCは新しい生成物の存在を示した。水(200mL)を加え、得られた混合物をDCM(150mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=30:1)を用いて精製して、イコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(20g、10.99mmol、収率11.67%)を白色固体として得た。
工程2:イコシル L-フェニルアラニネート
イコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(30g、55.0mmol)のDCM(200mL)溶液に、TFA(42.3mL、550mmol)を0℃で加えた。5分後、冷浴を取り外し、混合物を室温で2時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水で洗浄し、飽和NaHCOで洗浄した。合わせた水層をDCM(200mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)を用いて精製して、イコシル L-フェニルアラニネート(25g、50.5mmol、収率92%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 7.40-7.10 (m, 5H), 4.0-3.85 (m, 2H), 3.55 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 2.92- 2.71 (m, 2H), 1.91 (s, 1H), 1.54-1.38 (m, 2H), 1.23 (s, 33H), 0.85 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程3:イコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イコシル L-フェニルアラニネート(7.60g、17.05mmol)、トリエチルアミン(2.376mL、17.05mmol)のDCM(48mL)冷溶液に、フェニル ホスホロジクロリデート(3.60g、17.05mmol)のDCM(1mL)溶液を窒素雰囲気下、0℃で滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(2g、6.82mmol)のTHF(24mL)/ピリジン(12mL)冷溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(17.05mL、17.05mmol)を窒素雰囲気下、0℃で滴下し、次いで、反応物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残留物をDCMで希釈し、0.5N HClで3回洗浄し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0~5%)を用いて精製して、イコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(800mg、0.867mmol、収率12.71%)を得た。LCMS(M+H)=876.0;保持時間(0.1%TFA)=4.30分。
工程4:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(イコシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
イコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(1000mg、1.140mmol)のDCM(10mL)溶液に、DMAP(139mg、1.140mmol)、DIEA(0.597mL、3.42mmol)及びEDC(1093mg、5.70mmol)を加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、デカン酸(196mg、1.140mmol)を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。TLCは新しい生成物の存在を示した。反応混合物を水で希釈し、DCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(イコシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(500mg、0.446mmol、収率39.1%)を得た。ジアステレオマーを、分取SFC(SFC-80(Thar、Waters)、カラム:(R,R)Whelk-O1 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MEOH(0.2% アンモニア/メタノール)=45/55、流量:80g/分、背圧:100bar、検出波長:260nm、サイクル時間:9分)で分離して、最初に溶出する異性体(実施例3A、120mg、0.114mmol、収率20.93%)を白色固体として得、次いで、2番目に溶出する異性体(実施例3B、110mg、0.107mmol、収率19.64%)を白色固体として得た。
最初に溶出する異性体:1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.24-6.99 (m, 10H), 6.43 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 5.58 (dd, J = 6.7, 3.7 Hz, 1H), 4.35- 4.18 (m, 2H), 4.11 (dd, J = 11.0, 5.8 Hz, 1H), 4.02 (dd, J = 6.7, 5.1 Hz, 2H), 3.62 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.96 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.66- 2.49 (m, 3H), 2.38 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.54 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.25 (t, J = 7.1 Hz, 48H), 0.88 (dd, J = 6.8, 5.4 Hz, 6H).
2番目に溶出する異性体:1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.98 (s, 1H), 7.25-7.08 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.02 (s, 1H), 5.56 (dd, J = 6.5, 4.5 Hz, 1H), 4.38-4.07 (m, 3H), 4.05-3.97 (m, 2H), 3.64 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.09-2.93 (m, 2H), 2.67-2.55 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.58-1.45 (m, 3H), 1.27 (d, J = 9.3 Hz, 48H), 0.93- 0.84 (m, 6H).
実施例4
工程1:ドコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
ドコサン-1-オール(55.4g、170mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(50g、188mmol)、イミダゾール(38.5g、565mmol)、DIPEA(99mL、565mmol)及びHATU(107g、283mmol)のDCM(500mL)混合物を、25℃で16時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。水(500mL)を加え、混合物をDCM(250mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=20:1)を用いて精製して、ドコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(48g、79mmol、収率42.2%)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.33-7.23 (m, 3H), 7.13 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 4.98 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.18-4.01 (m, 2H), 3.20- 2.96 (m, 2H), 1.68- 1.52 (m, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.26 (s, 38H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:ドコシル L-フェニルアラニネート
ドコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(48g、84mmol)の冷(氷水浴)DCM(500mL)溶液に、TFA(64.4mL、836mmol)を加えた。5分後、混合物を冷浴から取り出し、室温で2時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を水で洗浄し、飽和NaCOで洗浄した。合わせた水層をDCM(400mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)を用いて精製して、ドコシル L-フェニルアラニネート(36g、72.2mmol、収率86%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 7.40-7.10 (m, 5H), 4.07- 3.85 (m, 2H), 3.55 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 2.92- 2.71 (m, 2H), 1.91 (s, 1H), 1.54-1.38 (m, 2H), 1.23 (s, 38H), 0.85 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程3:ドコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
ドコシル L-フェニルアラニネート(2019mg、4.26mmol)、トリエチルアミン(0.238mL、1.705mmol)の冷(氷水浴)DCM(48mL)溶液に、フェニル ホスホロジクロリデート(899mg、4.26mmol)のDCM(2mL)溶液を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(500mg、1.705mmol)の冷(氷水浴)THF(20mL)/ピリジン(10mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(3.41mL、3.41mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残留物をDCMで希釈し、0.5N HClで3回洗浄し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0~5% MeOH/DCM)を用いて精製して、ドコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(400mg、0.442mmol、収率25.9%)を得た。LCMS(M+H)=905.7;保持時間(0.1%TFA)=4.39分。ジアステレオマーを、分取SFC(SFC-80(Thar、Waters)、カラム:(R,R)Whelk-O1 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MEOH(0.2% アンモニア/メタノール)=45/55、流量:80g/分、背圧:100bar、検出波長:260nm、サイクル時間:9分)で分離して、最初に溶出する異性体ドコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体4A、1.2g、1.326mmol、収率40.0%)を白色固体として得(LCMS(M+H)=906.7)、次いで、2番目に溶出する異性体ドコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体4B、1.5g、1.657mmol、収率50.0%)を得た(LCMS(M+H)=906.7)。
工程4:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(ドコシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
ドコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体4A、400mg、0.442mmol)のDCM(10mL)溶液に、DMAP(54.0mg、0.442mmol)、EDC(254mg、1.326mmol)及びDIEA(0.232mL、1.326mmol)を加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、デカン酸(76mg、0.442mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0~10% MeOH/DCM)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(ドコシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(実施例4A、260mg、0.239mmol、収率54.0%)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.98 (s, 1H), 7.26 - 7.05 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.09 (s, 1H), 5.56 (dd, J = 6.5, 4.4 Hz, 1H), 4.39-4.19 (m, 2H), 4.13 (dd, J = 11.1, 5.6 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.76-3.60 (m, 1H), 3.11-2.94 (m, 2H), 2.67-2.57 (m, 3H), 2.39 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 1.66 (dd, J = 14.7, 7.3 Hz, 2H), 1.50 (dd, J = 20.8, 14.5 Hz, 2H), 1.36-1.20 (m, 51H), 0.93- 0.78 (m, 6H).
ドコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体4B、400mg、0.442mmol)のDCM(10mL)溶液に、DMAP(54.0mg、0.442mmol)、EDC(254mg、1.326mmol)及びDIEA(0.232mL、1.326mmol)を加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、デカン酸(76mg、442mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは、新たな化合物の存在を示した。反応混合物を水で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0~10% MeOH/DCM)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(ドコシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(実施例4B、200mg、0.188mmol、収率42.5%)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.25- 6.96 (m, 10H), 6.43 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 6.08 (s, 1H), 5.58 (dd, J = 6.7, 3.8 Hz, 1H), 4.32-4.18 (m, 2H), 4.09 (dt, J = 14.2, 7.1 Hz, 1H), 4.06-3.94 (m, 2H), 3.67 (dt, J = 21.6, 10.9 Hz, 1H), 2.95 (t, J = 9.9 Hz, 2H), 2.66- 2.49 (m, 3H), 2.38 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.64 (dd, J = 14.6, 7.3 Hz, 2H), 1.54 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 1.38-1.17 (m, 51H), 0.97-0.81 (m, 6H).
実施例5
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(ドコシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
ドコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体4A、400mg、0.442mmol)のDCM(10mL)溶液に、DMAP(54.0mg、0.442mmol)、EDC(254mg、1.326mmol)、DIEA(0.232mL、1.326mmol)及びイコサン酸(138mg、0.442mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0~10% MeOH/DCM)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(ドコシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(実施例5A、220mg、0.183mmol、収率41.5%)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.25-7.03 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 5.57 (dd, J = 6.4, 4.4 Hz, 1H), 4.42-4.21 (m, 2H), 4.14 (dd, J = 11.0, 5.7 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.75 (dt, J = 30.9, 10.5 Hz, 1H), 3.07- 2.92 (m, 2H), 2.69-2.56 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.74-1.59 (m, 2H), 1.56-1.45 (m, 2H), 1.38-1.17 (m, 71H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
ドコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体4B、400mg、0.442mmol)のDCM(20mL)溶液に、DMAP(54.0mg、0.442mmol)、EDC(254mg、1,326mmol)、DIEA(0.232mL、1.326mmol)及びイコサン酸(138mg、0.442mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0~10% MeOH/DCM)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(ドコシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(実施例5B、160mg、0.133mmol、収率30.2%)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.24-6.98 (m, 10H), 6.43 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 6.10 (s, 1H), 5.59 (dd, J = 6.7, 3.7 Hz, 1H), 4.26 (ddd, J = 25.7, 13.2, 6.4 Hz, 2H), 4.11 (dd, J = 11.0, 5.8 Hz, 1H), 4.01 (dd, J = 6.7, 5.1 Hz, 2H), 3.68 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.95 (t, J = 10.4 Hz, 2H), 2.66-2.49 (m, 3H), 2.38 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 1.64 (dd, J = 14.5, 7.2 Hz, 2H), 1.50 (d, J = 17.8 Hz, 2H), 1.37-1.16 (m, 71H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
実施例6
工程1:イソプロピル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
プロパン-2-オール(4.53g、75mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(20g、75mmol)及びHATU(34.4g、90mmol)のDCM(300mL)混合物に、1H-イミダゾール(15.40g、226mmol)及びトリエチルアミン(31.4mL、226mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応を水(100mL)でクエンチし、DCM(100mL)で希釈し、次いで、有機層を分離した。水層をDCM(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製して、イソプロピル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(22.7g、73.8mmol、収率98%)を白色固体として得た。LCMS(M+Na)=330.0;保持時間(0.1%TFA)=2.08分。
工程2:イソプロピル L-フェニルアラニネート
イソプロピル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(22.7g、73.8mmol)のDCM(120mL)溶液に、TFA(40mL、519mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をNHHCO(20mL)で中和し、水(200mL)で希釈し、DCM(3×200mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)を用いて精製して、イソプロピル L-フェニルアラニネート(12.5g、60.3mmol、収率82%)を黄色の油状物として得た。LCMS(M+H)=208.0;保持時間(0.1%TFA)=1.13分。
工程3:イソプロピル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イソプロピル L-フェニルアラニネート(5.30g、25.6mmol)、トリエチルアミン(3.56mL、25.6mmol)のDCM(60mL)混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(3.82mL、25.6mmol)のDCM(1mL)溶液を窒素雰囲気下、0℃で滴下し、次いで、反応混合物を同温度で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(3g、10.23mmol)のTHF(20mL)及びピリジン(10mL)の溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(25.6mL、25.6mmol)を窒素雰囲気下、0℃で滴下した。次いで、混合物を同温度で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に0℃で滴下した。混合物を10℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を2N NHCl(10mL)でクエンチし、EtOAc(200mL)で希釈した。有機層を水(50mL)で洗浄し、ブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18、BOSTON、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(1g、1.368mmol、収率13.37%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=639.0;保持時間(10mM NHHCO)=1.67分。
工程4:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
イコサン酸(323mg、1.034mmol)のDCM(40mL)溶液に、EDC(901mg、4.70mmol)及びDMAP(574mg、4.70mmol)を加え、得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(600mg、0.940mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(200mL)で希釈し、有機層を分離し、水(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18、BOSTON、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液及び100%THF)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(600mg、0.643mmol、収率68.41%)を無色油状物として得た。ジアステレオマーを、分取SFC(機器:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:IG 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/EtOH(1.0% アンモニア/メタノール)=35/65、流量:80g/分、背圧:100bar、検出波長:260nm、サイクル時間:15分)で分離して、最初に溶出する異性体(実施例6A、RT1:1.57分、135mg、0.145mmol、収率:15.40%)を薄灰色の固体として得、次いで、2番目に溶出する異性体(実施例6B、RT2:2.53分、115mg、0.123mmol、収率:13.12%)を茶色の油状物として得た。
最初に溶出する異性体:LCMS(M+H)=933.5;保持時間(0.05%TFA)=4.05分。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=14.89分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 7.22-7.10 (m, 7H), 7.08-7.04 (m, 2H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.04 (brs, 2H), 5.57 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 4.94 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 10.8, 6.8 Hz, 1H), 4.22-4.15 (m, 1H), 4.09 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 3.60 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.96 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.61 (s, 1H), 2.61-2.50 (m, 2H), 2.38 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.65 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.30-1.22 (m, 32H), 1.17 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.13 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
2番目に溶出する異性体:LCMS(M+H)=934.4;保持時間(0.05%TFA)=4.03分。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=15.31分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.24-7.20 (m, 5H), 7.16 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.12 (d, J = 7.6 Hz, 3H), 6.40 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.91 (brs, 2H), 5.57 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 4.94 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.30-4.22 (m, 2H), 4.13 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 3.60 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.69-2.55 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.72-1.68 (m, 2H), 1.28-1.22 (m, 32H), 1.14 (dd, J = 8.0, 6.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例7
工程1:イソプロピル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
イソプロピル L-アラニネートヒドロクロリド(2.095g、12.50mmol)、トリエチルアミン(3.48mL、25.00mmol)の冷(氷水浴)DCM(60mL)溶液に、フェニル ホスホロジクロリデート(2.637g、12.50mmol)のDCM(1mL)溶液を、窒素雰囲気下で滴下し、次いで、反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(1466mg、5mmol)のTHF(60mL)及びピリジン(20mL)の冷(氷水浴)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(12.50mL、12.50mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、次いで、残留物をEtOAc(200mL)で希釈した。有機層を水(40mL)で洗浄し、1N HCl(40mL)で洗浄し、ブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1)を用いて精製して、イソプロピル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(510mg、0.907mmol、収率18.13%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=563.0;保持時間(0.1%TFA)=1.48、1.49分。
工程2:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
イコサン酸(306mg、0.978mmol)のDCM(20mL)溶液に、DMAP(543mg、4.44mmol)及びEDC(852mg、4.44mmol)を加え、得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(500mg、0.889mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄し、ブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18、BOSTON、0~100% 10mM NHHCO/MeOH、98%)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(450mg、0.526mmol、収率59.13%)を白色固体として得た。ジアステレオマーを、分取SFC(機器:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:AD 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(1.0% アンモニア/メタノール)=45/55、流量:80g/分、背圧:100bar、検出波長:260nm、サイクル時間:8.7分)で分離して、最初に溶出する異性体(実施例7A、RT1:1.24分、160mg、0.187mmol、収率:21.00%)を白色固体として得、次いで、2番目に溶出する異性体(実施例7B、RT2:2.24分、211mg、0.243mmol、収率:27.4%)を白色半固体として得た。
最初に溶出する異性体:LCMS(M+H)=857.3;保持時間(0.05%TFA)=3.76分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=13.23分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.04 (s, 1H), 7.32-7.28 (m, 2H), 7.25-7.20 (m, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.45 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.11 (brs, 2H), 5.67 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 4.98 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.42 (dd, J = 6.0, 3.2 Hz, 2H), 4.02-3.93 (m, 1H), 3.86-3.80 (m, 1H), 2.75 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.64 (s, 1H), 2.57 (ddd, J = 14.0, 6.0, 4.0 Hz, 1H), 2.39 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66 (quint, J = 7.6 Hz, 2H), 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.32-1.22 (m, 32H), 1.20 (dd, J = 8.0, 6.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
2番目に溶出する異性体:LCMS(M+H)=857.4;保持時間(0.05%TFA)=3.79分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=13.36分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.09 (s, 1H), 7.32-7.28 (m, 2H), 7.20 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.02 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 5.01 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 11.2, 6.8 Hz, 1H), 4.34 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.01 (dd, J = 16.0, 8.8 Hz, 1H), 3.80 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.71 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.67-2.60 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.66 (quint, J = 7.6 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.30-1.24 (m, 32H), 1.22 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例8
工程1:2-エチルブチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート
2-エチルブタン-1-オール(5.11g、50.0mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(9.46g、50mmol)及びHATU(26.6g、70.0mmol)のDCM(200mL)混合物に、1H-イミダゾール(10.21g、150mmol)及びDIPEA(26.2mL、150mmol)を加えた。反応混合物を25℃で一晩撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、DCM(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2-エチルブチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(13.67g、50.0mmol、収率100%)を無色油状物として得、それ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS(M+Na)=296.1;保持時間(0.1%TFA)=2.11分。
工程2:2-エチルブチル L-アラニネート
2-エチルブチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(13.67g、50mmol)のDCM(40mL)溶液に、TFA(20mL、260mmol)を加えた。得られた反応混合物を25℃で3時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を濃縮し、残留物をNaHCO(50mL)で希釈し、DCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)を用いて精製して、2-エチルブチル L-アラニネート(8g、46.2mmol、収率92%)を無色油状物として得た。LCMS(M+H)=174.1;保持時間(0.1%TFA)=1.17分。
工程3:2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル L-アラニネート(1.182g、6.82mmol)、トリエチルアミン(1.188mL、8.52mmol)の冷(氷水浴)DCM(42mL)溶液に、フェニル ホスホロジクロリデート(1439mg、6.82mmol)のDCM(1mL)溶液を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(1g、3.41mmol)のTHF(28mL)及びピリジン(14mL)の溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(8.52mL、8.52mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、混合物を同じ温度で30分間撹拌した。次いで、最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に0℃で滴下した。混合物を10℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物をEtOAc(200mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄し、ブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、分取HPLCを用いて精製して、2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(520mg、0.774mmol、収率22.70%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=605.3;保持時間(0.05%TFA)=1.65分。
工程4:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(520mg、0.860mmol)及びEDC(824mg、4.30mmol)のDCM(10mL)混合物に、イコサン酸(323mg、1.032mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮して粗生成物を得た。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、120g、0~100% DCM/MeOH)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(450mg、0.450mmol、収率52.4%)を白色半固体として得た。LCMS(M+H)=900.1;保持時間(0.05%TFA)=4.32分。ジアステレオマーを、分取SFC(機器:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:IG 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/EtOH(1.0% アンモニア/メタノール)=35/65、流量:80g/分、背圧:100bar、検出波長:260nm、サイクル時間:6分)で分離して、最初に溶出する異性体(実施例8A、RT:1.16分、142mg、0.155mmol、収率:43.5%)を薄灰色の半固体として得、次いで、2番目に溶出する異性体(実施例8B、RT:1.88分、105mg、0.117mmol、収率:32.8%)を薄灰色の半固体として得た。
最初に溶出する異性体:LCMS(M+H)=900.5;保持時間(0.05%TFA)=4.29分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=16.18分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.05 (s, 1H), 7.32-7.27 (m, 2H), 7.22 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.45 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.13 (brs, 2H), 5.67 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 4.42-4.39 (m, 2H), 4.09-3.98 (m, 3H), 3.85 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.75 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.64 (s, 1H), 2.57 (ddd, J = 13.6, 6.0, 4.0 Hz, 1H), 2.39 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.49 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 1.36-1.24 (m, 39H), 0.90-0.83 (m, 9H).
2番目に溶出する異性体:LCMS(M+H)=899.5;保持時間(0.05%TFA)=4.34分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=16.53分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.05 (s, 1H), 7.32-7.27 (m, 2H), 7.23-7.18 (m, 2H), 7.13 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.03 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.11-4.05 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 3.84 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.72 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.66-2.59 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66 (quint, J = 7.6 Hz, 2H), 1.50 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 1.39 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.35-1.25 (m, 36H), 0.90-0.85 (m, 9H).
実施例9
工程1:2-エチルブチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブタン-1-オール(5.11g、50.0mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(13.27g、50mmol)及びHATU(26.6g、70.0mmol)のDCM(200mL)混合物に、1H-イミダゾール(10.21g、150mmol)、DIPEA(26.2mL、150mmol)を加えた。得られた反応混合物を25℃で一晩撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を水(100mL)で希釈し、有機層を分離し、水層をDCM(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2-エチルブチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(17.45g、49.9mmol、収率100%)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(M+Na)=372.0;保持時間(0.1%TFA)=2.11分。
工程2:2-エチルブチル L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(17.45g、49.9mmol)のDCM(40mL)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(20mL、260mmol)を加え、混合物を25℃で3時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)を用いて精製して、2-エチルブチル L-フェニルアラニネート(9.5g、38.1mmol、収率76.35%)を無色油状物として得た。LCMS(M+H)=250.2;保持時間(0.01%TFA)=1.46分。
工程3:2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル L-フェニルアラニネート(4.25g、17.05mmol)、トリエチルアミン(2.376mL、17.05mmol)のDCM(50mL)溶液に、フェニル ホスホロジクロリデート(2.55mL、17.05mmol)のDCM(5mL)溶液を窒素雰囲気下、0℃で滴下し、次いで、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(2g、6.82mmol)のTHF(20mL)及びピリジン(10mL)の溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(17.05mL、17.05mmol)を窒素雰囲気下、0℃で滴下した。次いで、混合物を同温度で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に0℃で滴下し、10℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物をDCM(200mL)で希釈し、水(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18、BOSTON、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(850mg、1.073mmol、収率15.73%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=681.0;保持時間(10mM NHHCO)=1.83分。
工程4:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
イコサン酸(303mg、0.970mmol)のDCM(50mL)溶液に、DMAP(538mg、4.41mmol)及びEDC(845mg、4.41mmol)を加え、得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(600mg、0.881mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18、BOSTON、0~100% MeOH/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(600mg、0.615mmol、収率69.81%)を無色油状物として得た。ジアステレオマーを、分取SFC(機器:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:IG 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/EtOH(1.0% アンモニア/メタノール)=35/65、流量:80g/分、背圧:100bar、検出波長:260nm、サイクル時間:9.6分で分離して、最初に溶出する異性体(実施例9A、RT:1.58分、130mg、0.133mmol、収率:15.12%)を淡灰色の固体として得、次いで、2番目に溶出する異性体(実施例9B、RT:2.32分、170mg、0.172mmol、収率19.50%)を無色油状物として得た。
最初に溶出する異性体:LCMS(M+H)=976.3;保持時間(0.05%TFA)=4.70分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=17.22分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.25-7.10 (m, 8H), 7.04 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 2H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.06 (brs, 2H), 5.59 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 10.8, 6.4 Hz, 1H), 4.27-4.21 (m, 1H), 4.11 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.99 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 3.92 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.65 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.97 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.65-2.58 (m, 2H), 2.51 (ddd, J = 13.6, 6.0, 3.6 Hz, 1H), 2.38 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.65 (quint, J = 7.6 Hz, 2H), 1.43 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.32-1.22 (m, 36H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.83 (t, J = 7.6 Hz, 6H).
2番目に溶出する異性体:LCMS(M+H)=975.3;保持時間(0.05%TFA)=4.73分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=19.12分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.26-7.21 (m, 4H), 7.20-7.14 (m, 3H), 7.11 (dd, J = 6.8, 1.6 Hz, 3H), 6.40 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.20 (brs, 2H), 5.57 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 1H), 4.39-4.29 (m, 1H), 4.24 (dd, J = 10.8, 6.4 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 11.2, 5.6 Hz, 1H), 3.95 (dd, J = 6.0, 2.0 Hz, 2H), 3.74 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.06-2.95 (m, 2H), 2.67-2.54 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.6 Hz, 2H), 1.42 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.32-1.21 (m, 36H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.83 (t, J = 7.6 Hz, 6H).
実施例10
工程1:ヘキサデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
ヘキサデカン-1-オール(15g、61.9mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(16.41g、61.9mmol)、1H-イミダゾール(12.64g、186mmol)及びHATU(35.3g、93mmol)のDCM(200mL)混合物に、DIPEA(32.4mL、186mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=20:1)を用いて精製して、ヘキサデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(23g、47.0mmol、収率76%)を白色固体として得た。
工程2:ヘキサデシル L-フェニルアラニネート
ヘキサデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(23g、47.0mmol)のDCM(500mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(100mL)を加え、室温で12時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物のpHをNaHCO(水溶液)で8に調整し、EtOAc(500mL)で2回抽出した。合わせた有機相を水(300mL)で洗浄し、ブライン(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=5:1)を用いて精製して、ヘキサデシル L-フェニルアラニネート(18g、46.2mmol、収率98%)を白色固体として得た。
工程3:ヘキサデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
1-((L-フェニルアラニル)オキシ)ヘキサデカン-7-イリウム(5301mg、13.64mmol)、トリエチルアミン(1.901mL、13.64mmol)の冷(氷水浴)DCM(42mL)溶液に、フェニル ホスホロジクロリデート(2878mg、13.64mmol)のDCM(1mL)溶液を、窒素雰囲気下で滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(2000mg、6.82mmol)の冷(氷水浴)THF(28mL)/ピリジン(14mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(17.05mL、17.05mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に室温で滴下し、16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物をEtOAc(150mL)で希釈し、水(80mL)で2回洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、分取HPLCを用いて精製して、ヘキサデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(1.3g、1.472mmol、収率21.59%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=821.0;保持時間(10mM NHHCO)=3.162分。
工程4:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(ヘキサデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
イコサン酸(293mg、0.938mmol)のDCM(20mL)溶液に、DMAP(521mg、4.26mmol)及びEDC(817mg、4.26mmol)を加え、得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、ヘキサデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(700mg、0.853mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLC(DCM:MeOH=10:1、Rf=0.8)は、反応が完了したことを示した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗成物を分取TLC(DCM:CHOH=10:1、Rf=0.7)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(ヘキサデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(290mg、0.260mmol、収率30.5%)を得た。ジアステレオマーを、分取SFC(機器:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:OZ 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MEOH(1.0% アンモニア/メタノール)=40/60、流量:80g/分、背圧:100bar、検出波長:260nm、サイクル時間:9.5分、サンプル溶液:290mgを17mLのメタノールに溶解、注入量:3mL)で分離して、最初に溶出する異性体(実施例10A、RT:1.88分、90mg、0.078mmol、収率29.9%)を白色固体として得、次いで、2番目に溶出する異性体(実施例10B、RT:2.93分、96mg、0.084mmol、収率32.3%)を白色固体として得た。
最初に溶出する異性体:HPLC:保持時間(0.1%NHHCO)=38.538分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.27 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 7.25-7.20 (m, 2H), 7.20 -7.15 (m, 3H), 7.15-7.09 (m, 2H), 7.05-7.01 (m, 2H), 6.42 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.14 (s, 2H), 5.58 (dd, J = 6.6, 3.8 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 11.0, 6.6 Hz, 1H), 4.26-4.18 (m, 1H), 4.10 (dd, J = 11.0, 5.8 Hz, 1H), 4.01 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.69 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 2.96 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.61 (s, 1H), 2.57 (dd, J = 12.9, 5.9 Hz, 1H), 2.54-2.47 (m, 1H), 2.38 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 1.76 (s, 6H), 1.69-1.60 (m, 2H), 1.24 (d, J = 7.6 Hz, 54H), 0.87 (t, J = 6.7 Hz, 6H).
2番目に溶出する異性体:HPLC:保持時間(0.1%NHHCO)=39.401分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.25-7.18 (m, 5H), 7.15 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.11 (t, J = 5.7 Hz, 3H), 6.39 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.99 (s, 2H), 5.59-5.54 (m, 1H), 4.31 (ddd, J = 16.5, 10.2, 6.3 Hz, 1H), 4.25 (dd, J = 11.0, 6.2 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 11.0, 5.7 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.63 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.63-2.54 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.79-1.62 (m, 6H), 1.25 (s, 56H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
実施例11
工程1:オクタデシル (tert-ブトキシカルボニル)フェニルアラニネート
オクタデカン-1-オール(32.5g、120mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(29g、109mmol)及びHATU(62.3g、164mmol)のDCM(100mL)溶液に、1H-イミダゾール(22.32g、328mmol)及びDIPEA(57.3mL、328mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1、Rf=0.5)は反応が完了したことを示した。反応を水(200mL)及びDCM(100mL)でクエンチした。次いで、有機層を分離し、水層をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。残留物をcombiflash(シリカゲルカラム330g、ヘキサン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製した。所望の生成物を含む適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、オクタデシル (tert-ブトキシカルボニル)フェニルアラニネート(32g、61.8mmol、収率56.5%)を黄色の固体として得た。
工程2:オクタデシル フェニルアラニネート
オクタデシル (tert-ブトキシカルボニル)フェニルアラニネート(32g、61.8mmol)のDCM(400mL)溶液に、TFA(28.6mL、371mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1、Rf=0.1)は、反応が完了したことを示した。反応を1N NaHCO(200mL)及びDCM(100mL)でクエンチし、次いで、有機層を分離した。水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、粗生成物オクタデシル フェニルアラニネート(19g、45.5mmol、収率73.6%)を得、これを精製せずに次の工程で使用した。
工程3:オクタデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)フェニルアラニネート
オクタデシル L-フェニルアラニネート(5.70g、13.64mmol)及びトリエチルアミン(1.901mL、13.64mmol)のDCM(80mL)溶液に、フェニル ホスホロジクロリデート(2.038mL、13.64mmol)のDCM(80mL)溶液を、窒素雰囲気下、約5℃で滴下した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(2g、6.82mmol)のTHF(40mL)/ピリジン(20mL)溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(17.05mL、17.05mmol)を窒素雰囲気下、0℃で滴下した。次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を濾過し、濃縮して黄色の固体を得た。次いで、固体をEtOAc(40mL)に溶解させ、HCl(0.05N、20mL)で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(40mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18、BOSTON、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、オクタデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)フェニルアラニネート(1.2g、1.354mmol、収率19.85%)を黄色の固体として得た。LCMS(M+H)=849.4;保持時間(0.1%TFA)=3.568分。ジアステレオマーを、分取SFC(機器:SFC-150(Waters)、カラム:IH 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:35℃、移動相:CO/MeOH(0.2% アンモニア/メタノール)=60/40、流量:100g/分、背圧:100bar、検出波長:214nm、サイクル時間:4分、サンプル溶液:1,900mgを100mLメタノールに溶解、注入量:3mL)で分離して、最初に溶出する異性体(中間体11A、RT:1.76分、800mg、0.908mmol、収率38.5%)を得、次いで、2番目に溶出する異性体(中間体11B、RT:3.21分、650mg、0.766mmol、収率32.5%)を白色固体として得た。
最初に溶出する異性体:LCMS(M+H)=849.4;保持時間(0.1%TFA)=2.874分。HPLC:保持時間(0.1%NHHCO):11.004分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.92 (s, 1H), 7.25-7.17 (m, 5H), 7.14 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.12-7.08 (m, 4H), 6.31 (dd, J = 7.3, 4.3 Hz, 1H), 6.10 (s, 2H), 4.71 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.26 (dd, J = 11.2, 7.7 Hz, 2H), 4.20 (dd, J = 11.3, 8.8 Hz, 1H), 4.03 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.88 (s, 1H), 2.99 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.76-2.63 (m, 3H), 1.86 (s, 2H), 1.24 (d, J = 9.0 Hz, 30H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
2番目に溶出する異性体:LCMS(M+H)=849.5;保持時間(0.1%TFA)=2.839分、HPLC:保持時間(0.1%NHHCO):10.931分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.78 (s, 1H), 7.30-7.26 (m, 2H), 7.23 (dd, J = 8.4, 4.6 Hz, 3H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 3H), 7.06 (dd, J = 7.5, 1.7 Hz, 2H), 6.32 (dd, J = 7.4, 4.2 Hz, 1H), 6.24 (s, 2H), 4.64 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.23-4.15 (m, 2H), 4.02 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.97 (dd, J = 11.5, 8.4 Hz, 1H), 3.73 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.04-2.92 (m, 2H), 2.70 (s, 1H), 2.66 (dt, J = 13.7, 7.8 Hz, 1H), 2.57 (ddd, J = 13.6, 7.1, 4.2 Hz, 1H), 1.89 (s, 2H), 1.24 (d, J = 4.9 Hz, 30H), 0.87 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程5:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(オクタデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
イコサン酸(101mg、0.324mmol)のDCM(10mL)溶液に、DMAP(180mg、1.472mmol)及びEDC(282mg、1.472mmol)を加え、得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、オクタデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体11A、250mg、0.294mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、水で洗浄し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、分取TLC(DCM/MeOH=10/1)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(オクタデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(実施例11A、145mg、0.127mmol、収率43.1%)を白色固体として得た。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=60.25分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.26-7.18 (m, 5H), 7.15 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.13-7.08 (m, 3H), 6.39 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.16 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 6.4, 4.4 Hz, 1H), 4.36-4.29 (m, 1H), 4.25 (dd, J = 10.8, 6.4 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.73 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.02-2.98 (m, 2H), 2.65-2.55 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.67(quint, J = 6.8 Hz, 2H), 1.52(quint, J = 6.0 Hz, 2H), 1.30-1.22 (m, 62H), 0.90-0.85 (m, 6H).
イコサン酸(101mg、0.324mmol)のDCM(10mL)溶液に、DMAP(180mg、1.472mmol)及びEDC(282mg、1.472mmol)を加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、オクタデシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体11B、250mg、0.294mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、DCM(15mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を分取TLC(DCM:CHOH=10:1、Rf=0.7)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(オクタデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(実施例11B、115mg、0.101mmol、収率34.2%)を得た。HPLC:保持時間(0.1%NHHCO)=63.275分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.03 (s, 1H), 7.27 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.25-7.20 (m, 2H), 7.18 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.12 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.06-7.01 (m, 2H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.13 (s, 2H), 5.58 (dd, J = 6.7, 3.8 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 11.0, 6.6 Hz, 1H), 4.26-4.18 (m, 1H), 4.11 (dd, J = 11.0, 5.8 Hz, 1H), 4.01 (td, J = 6.8, 1.6 Hz, 2H), 3.68 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 2.96 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.64-2.47 (m, 3H), 2.38 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.82 (s, 2H), 1.69-1.60 (m, 2H), 1.30-1.21 (m, 62H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
実施例12
工程1:イコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
イコサン-1-オール(33.8g、113mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(25g、94mmol)、イミダゾール(19.25g、283mmol)、DIPEA(49.4mL、283mmol)及びHATU(53.7g、141mmol)のDCM(200mL)混合物を、25℃で16時間撹拌した。TLCは新しい生成物の存在を示した。水(200mL)を加え、混合物をDCM(150mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=30:1)を用いて精製して、イコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(20g、10.99mmol、収率11.67%)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.3-7.28 (m, 1H), 7.26-7.11 (m, 4H), 4.99 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.12-4.02 (m, 2H), 3.49 (s, 1H), 3.17-2.99 (m, 2H), 1.42 (s, 8H), 1.26 (s, 36H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:イコシル L-フェニルアラニネート
イコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(30g、55.0mmol)のDCM(200mL)溶液に、TFA(42.3mL、550mmol)を0℃で加えた。5分後、混合物を室温まで加温し、2時間撹拌した。TLCは出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物のpHを飽和NaCOで7~8に調整し、DCM(300mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)を用いて精製して、イコシル L-フェニルアラニネート(25g、50.5mmol、収率92%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 7.34-7.08 (m, 5H), 4.00-3.88 (m, 2H), 3.55 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 2.92- 2.73 (m, 2H), 1.91 (s, 2H), 1.52-1.39 (m, 2H), 1.23 (s, 35H), 0.85 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程3:イコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イコシル L-フェニルアラニネート(7.60g、17.05mmol)及びトリエチルアミン(2.376mL、17.05mmol)の冷(氷水浴)DCM(48mL)溶液に、フェニル ホスホロジクロリデート(3.60g、17.05mmol)のDCM(1mL)溶液を氷水中の窒素雰囲気下で滴下し、次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(2g、6.82mmol)のTHF(24mL)/ピリジン(12mL)溶液に、窒素雰囲気下、0℃でtert-ブチルマグネシウムクロリド(17.05mL、17.05mmol)を加え、次いで、混合物を室温まで加温し、30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に室温で滴下し、2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濾過し、濃縮し、次いで、残留物をDCMで希釈した。混合物に水を加え、抽出した。次いで、有機層を0.5N HClで3回洗浄し、ブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0~5% MeOH/DCM)を用いて精製して、イコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(800mg、0.867mmol、収率12.71%)を得た。LCMS(M+H)=877.7;保持時間(0.1%TFA)=3.82分。
工程4:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(イコシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
イコシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(1200mg、1.368mmol)のDCM(10mL)溶液に、DMAP(167mg、1.368mmol)、EDC(1311mg、6.84mmol)、DIEA(0.717mL、4.10mmol)及びイコサン酸(428mg、1.368mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水で希釈し、DCM(40mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得た。残留物を、分取TLC(DCM:MeOH=10:1)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((((S)-1-(イコシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(800mg、0.628mmol、収率45.9%)を得た。ジアステレオマーを、分取SFC(機器:SFC-150(Waters)カラム:OZ 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:35℃、移動相:CO/MeOH(0.2% アンモニア/メタノール)=50/50、流量:120g/分、背圧:100bar、検出波長:214nm、サイクル時間:3分)で分離して、最初に溶出する異性体(実施例12A、160mg、0.137mmol、収率26.7%)をオフホワイトの固体として得、次いで、2番目に溶出する異性体(実施例12B、150mg、0.127mmol、収率24.78%)をオフホワイトの固体として得た。
最初に溶出する異性体:1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.24-6.96 (m, 10H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.58 (dd, J = 6.8, 3.7 Hz, 1H), 4.26 (ddd, J = 25.6, 13.8, 6.4 Hz, 2H), 4.11 (dd, J = 10.9, 5.8 Hz, 1H), 4.09-3.95 (m, 2H), 3.58 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.96 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.66-2.47 (m, 3H), 2.38 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.53 (s, 4H), 1.36-1.17 (m, 68H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
2番目に溶出する異性体:1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.24-6.95 (m, 10H), 6.41 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.58 (dd, J = 6.8, 3.7 Hz, 1H), 4.26 (ddd, J = 25.6, 13.8, 6.4 Hz, 2H), 4.11 (dd, J = 10.9, 5.8 Hz, 1H), 4.09-3.95 (m, 2H), 3.58 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.96 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.66-2.47 (m, 3H), 2.38 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.53 (s, 4H), 1.36-1.17 (m, 68H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
実施例13
工程1:デシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(10g、37.7mmol)、HOBt(7.64g、56.5mmol)及びEDC(8.67g、45.2mmol)のDCM(150mL)混合物に、DIPEA(19.75mL、113mmol)を0℃で加えた。30分後、デカン-1-オール(5.97g、37.7mmol)を加えた。得られた反応混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。次いで、反応物を水(100mL)で希釈し、有機層を分離し、水層をDCM(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=10:1)を用いて精製して、デシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(13g、32.1mmol、収率85%)を無色油状物として得た。LCMS:(M+Na)=428.1;保持時間(0.1%TFA)=2.69分。
工程2:デシル L-フェニルアラニネート
デシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(13g、32.1mmol)のDCM(100mL)溶液に、TFA(19.76mL、256mmol)を0℃で加えた。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をDCM(100mL)で希釈し、NaHCO(50mL)で中和した。有機層を分離し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=2:1)を用いて精製して、デシル L-フェニルアラニネート(8.2g、26.8mmol、収率84%)を黄色の油状物として得た。LCMS(M+H)=306.1;保持時間(0.1%TFA)=1.74分。
工程3:デシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
デシル L-フェニルアラニネート(4.17g、13.64mmol)及びトリエチルアミン(1.380g、13.64mmol)のDCM(60mL)撹拌混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(2.88g、13.64mmol)のDCM(10mL)溶液を約0℃で滴下し、0℃で1時間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(2g、6.82mmol)のTHF(40.00mL)及びピリジン(20.0mL)の撹拌溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(1.993g、17.05mmol)を窒素雰囲気下、0℃で滴下し、同じ温度で30分間撹拌した。最初に調製した混合物を、2番目に調製した混合物に0℃で滴下し、0℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物をEtOAc(600mL)で希釈し、水(100mL×2)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、デシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(900mg)を白色固体として得た。ジアステレオマーを分取SFC(機器:SFC-80(Thar、Waters)、カラム:AS 20×250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(1.0% アンモニア/メタノール)=60/40、流量:80g/分、背圧:100bar、検出波長:260nm、サイクル時間:10分、サンプル溶液:900mgを30mLメタノールに溶解、注入量:2mL)で分離して、最初に溶出する異性体(中間体13A、160mg、0.209mmol、収率3.06%)を白色半固体として得(LCMS(M+H)=737.2;保持時間(0.05%TFA)=1.99分)、次いで、2番目に溶出する異性体(中間体13B、300mg、0.407mmol、収率5.97%)を白色固体として得た(LCMS(M+H)=737.2;保持時間(0.05%TFA)=1.98分)。
工程4:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(デシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(38.6mg、0.224mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に、3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(195mg、1.018mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(124mg、1.018mmol)を加え、得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、デシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体13A、150mg、0.204mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)及び水(30mL)に分配した。次いで、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、0~100% CHOH/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(デシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(114mg、0.125mmol、収率61.6%)を無色油状物として得た。LCMS(M+H)=891;保持時間(0.05%TFA)=3.29分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=11.90分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.27-7.22 (m, 4H), 7.21-7.15 (m, 3H), 7.14-7.11 (m, 3H), 6.42 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.00 (brs, 2H), 5.59 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 4.38-4.31 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 10.8, 6.4 Hz, 1H), 4.15 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.04 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.66 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 3.02 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.70-2.57 (m, 3H), 2.42 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.69 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.54 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.35-1.23 (m, 26H), 0.93-0.88 (m, 6H).
デカン酸(51.4mg、0.299mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に、3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(260mg、1.357mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(166mg、1.357mmol)を加え、得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、デシル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(中間体13A、200mg、0.271mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)及び水(30mL)に分配した。次いで、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18、BOSTON、0~100% CHOH/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((((S)-1-(デシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(100mg、0.110mmol、収率40.6%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=891;保持時間(0.05%TFA)=3.26分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=11.81分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.25-7.10 (m, 8H), 7.06-7.02 (m, 2H), 6.45-6.41 (m, 1H), 6.20 (brs, 2H), 5.58 (dd, J = 6.8, 3.6 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 11.2, 6.8 Hz, 1H), 4.26-4.19 (m, 1H), 4.10 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.01 (dt, J = 6.8, 2.0 Hz, 2H), 3.73 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.96 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.61 (s, 1H), 2.58 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 2.51 (ddd, J = 14.0, 6.4, 4.0 Hz, 1H), 2.38 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.65 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.53 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.30-1.23 (m, 26H), 0.91-0.87 (m, 6H).
実施例14
工程1:オクチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
EDC(17.34g、90mmol)、HOBt(11.54g、75mmol)及び(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(20.0g、75mmol)のDCM(100mL)撹拌混合物に、DIPEA(39.5mL、226mmol)を-10℃で加えた。30分後、オクタン-1-オール(11.78g、90mmol)のDCM(100mL)溶液を上記の溶液に加え、25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、有機層を分離し、水層をDCM(80mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=10:1)を用いて精製して、オクチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(18.0g、45.3mmol、収率60.0%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=377.7;保持時間(0.1%TFA)=2.423分。
工程2:オクチル L-フェニルアラニネート
TFA(80mL、1038mmol)及びオクチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(18.0g、47.7mmol)のDCM(200mL)混合物を、25℃で一晩撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物のpHをNaHCO(1N)で8~9に調整し、DCM(500mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)を用いて精製して、オクチル L-フェニルアラニネート(12g、43.3mmol、収率91%)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.33 - 7.27 (m, 2H), 7.26 - 7.16 (m, 3H), 4.09 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.72 (dd, J = 7.8, 5.4 Hz, 1H), 3.08 (dd, J = 13.5, 5.4 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 13.5, 7.8 Hz, 1H), 1.64 - 1.57 (m, 2H), 1.28 (s, 10H), 0.89 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
工程3:オクチル ((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
オクチル L-フェニルアラニネート(5.00g、18.02mmol)の無水DCM(40mL)撹拌溶液に、TEA(5.02mL、36.0mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリド(3.80g、18.02mmol)の無水DCM(50mL)溶液を、1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(3.32g、18.02mmol)及びトリエチルアミン(2.51mL、18.02mmol)のDCM(30mL)溶液を20分間かけて加え、0℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(150mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの等量混合物(even mixture)を含む固体の粗生成物(22g)を得た。粗生成物を10%EtOAc/ヘキサン(100mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収して、オクチル ((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(2,300mg、3.84mmol、収率21.28%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.35 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.22 (dt, J = 13.3, 5.7 Hz, 6H), 7.08 - 6.99 (m, 2H), 4.44 (ddd, J = 15.7, 10.0, 5.8 Hz, 1H), 4.16 - 3.95 (m, 2H), 3.77 (t, J = 11.1 Hz, 1H), 3.15 (dd, J = 13.7, 5.3 Hz, 1H), 3.05 (dd, J = 13.7, 6.3 Hz, 1H), 1.60 - 1.49 (m, 2H), 1.37 - 1.12 (m, 10H), 0.88 (t, J = 6.9 Hz, 3H). 31P NMR (162MHz, CDCl3) δ -1.58.
工程4:オクチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.18g、0.614mmol)のTHF(36mL)及びピリジン(9.00mL)の撹拌溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(1.289mL、1.289mmol)を-15℃で滴下した。30分後、オクチル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(0.552g、0.921mmol)のTHF(5mL)溶液を-15℃で上記溶液に滴下し、-15℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を飽和NHClでクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、オクチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(170mg、0.233mmol、収率38.0%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=709.0;保持時間(10mM NHHCO)=1.974分。
工程5:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(オクチルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(45.5mg、0.264mmol)のDCM(4mL)撹拌溶液に、DMAP(147mg、1.199mmol)及びEDC(230mg、1.199mmol)を加え、得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、オクチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(170mg、0.240mmol)のDCM(2mL)溶液を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を水(10mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(オクチルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(129mg、0.140mmol、収率58.4%)を淡黄色の固体として得た。LCMS:保持時間(0.1%TFA)=2.746分。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=9.376分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.03 (s, 1H), 7.25-7.18 (m, 5H), 7.15 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.14-7.09 (m, 3H), 6.39 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.99 (s, 2H), 5.56 (dd, J = 6.3, 4.5 Hz, 1H), 4.32 (ddd, J = 16.6, 10.3, 6.4 Hz, 1H), 4.25 (dd, J = 11.1, 6.3 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 11.1, 5.7 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.63 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 2.62 (s, 1H), 2.62-2.57 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.70-1.62 (m, 2H), 1.55-1.48 (m, 2H), 1.32-1.26 (m, 12H), 1.24 (s, 10H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 6H).
実施例15
工程1:ドデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(15g、56.5mmol)、HOBt(11.46g、85mmol)及びEDC(13.01g、67.8mmol)のDCM(150mL)撹拌混合物に、TEA(7.88mL、56.5mmol)を0℃で加えた。30分間撹拌した後、ドデカン-1-オール(10.54g、56.5mmol)を加えた。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(80mL)で希釈し、DCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=10:1)を用いて精製して、ドデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(14.2g、32.2mmol、収率57.0%)を黄色の油状物として得た。LCMS(M+Na)=456.4;保持時間(0.05%TFA)=3.20分。
工程2:ドデシル L-フェニルアラニネート
ドデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(14.6g、33.7mmol)のDCM(150mL)撹拌溶液に、TFA(31.1mL、404mmol)を0℃で加えた。得られた反応混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をDCM(100mL)で希釈し、NaHCO(50mL)で中和した。有機層を分離し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=2:1)を用いて精製して、ドデシル L-フェニルアラニネート(9.4g、27.6mmol、収率82%)を無色油状物として得た。LCMS(M+H)=334.3;保持時間(0.05%TFA)=1.88分。
工程3:ドデシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
ドデシル L-フェニルアラニネート(4g、11.99mmol)の無水DCM(25mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(1.834mmol、13.19mmol)を-70℃で滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(2.505g、11.87mmol)の無水DCM(8mL)溶液を滴下した。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(2.185g、11.87mmol)及びトリエチルアミン(1.834mL、13.19mmol)のDCM(30mL)溶液を滴下し、0℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(20mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×10mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。混合物を10%EtOAc/ヘキサン(30mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収して、ドデシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(1.8g、2.57mmol、収率21.39%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de)。LCMS(M+H)=656.2;保持時間(0.05%TFA)=3.31分。31P NMR (162MHz, DMSO-d6) δ 0.21.
工程3:ドデシル ((R)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
ドデシル L-フェニルアラニネート(5.9g、17.69mmol)の無水DCM(40mL)撹拌溶液に、TEA(2.71mL、19.46mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリド(3.73g、17.69mmol)の無水DCM(50mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(3.26g、17.69mmol)及びトリエチルアミン(2.71mL、19.46mmol)のDCM(30mL)溶液を20分間かけて加え、0℃で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(150mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの等量混合物を含む固体を得た。粗生成物を20%EtOAc/ヘキサン(100mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収して、ドデシル ((R)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(2.3g、3.51mmol、収率19.83%、31P-NMRによる測定で>98% de)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.30 (m, 2H), 7.25 - 7.15 (m, 6H), 7.09 - 7.03 (m, 2H), 4.52 - 4.36 (m, 1H), 4.16 - 3.97 (m, 2H), 3.88 (dd, J = 19.3, 10.1 Hz, 1H), 3.14 (dd, J = 13.7, 5.4 Hz, 1H), 3.10 - 2.99 (m, 1H), 1.61 - 1.46 (m, 2H), 1.38 - 1.16 (m, 18H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H). 31P NMR (162MHz, CDCl3) δ -1.56.
工程4:ドデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(300mg、1.023mmol)の無水THF(60mL)及びピリジン(15.0mL)の撹拌溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(2.046mL、2.046mmol)を-15℃で滴下した。この混合物に、ドデシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(939mg、1.432mmol)の無水THF(20mL)溶液を1時間かけて滴下した。反応混合物をこの温度で一晩撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を2N NHCl(10mL)及び水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×150mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、80g、0~100% CHOH/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、ドデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(190mg、0.248mmol、収率24.28%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=764.9;保持時間(10mM NHHCO)=2.44分。
工程4:ドデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.36g、1.228mmol)のTHF(100mL)及びピリジン(2.00mL)の撹拌溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(2.58mL、2.58mmol)を0℃で滴下し、反応物を25℃で30分間撹拌した。ドデシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(0.805g、1.228mmol)のTHF(5mL)溶液を、-15℃で上記の溶液に滴下し、-15℃で4時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応を2M HCl(10mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をNaHCO溶液(50mL)で洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)を用いて精製して、ドデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(270mg、0.353mmol、収率28.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=765.7;保持時間(0.1%TFA)=2.41分。
工程5:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(ドデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(37.2mg、0.216mmol)の冷(氷水浴)DCM(15mL)撹拌溶液に、3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(188mg、0.981mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(120mg、0.981mmol)を加えた。0.5時間後、ドデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.196mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)及び水(30mL)に分配した。次いで、有機層をブライン(15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHOH/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(ドデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(129mg、0.138mmol、収率70.5%)を無色油状物として得た。LCMS(M+H)=919.3;保持時間(0.1%TFA)=3.52分。純度:100%(254nm)。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=11.12分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.25-7.09 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.99 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 6.4, 4.4 Hz, 1H), 4.36-4.29 (m, 1H), 4.25 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.64 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.67-2.56 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.52 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.30-1.20 (m, 30H), 0.91-0.86 (m, 6H).
実施例16
工程1:テトラデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(15g、56.5mmol)、HOBt(4.33g、28.3mmol)及びEDC(16.26g、85mmol)のDCM(120mL)撹拌混合物に、DIPEA(29.6mL、170mmol)を0℃で加えた。30分後、テトラデカン-1-オール(12.12g、56.5mmol)のDCM(20mL)溶液を加え、25℃で16時間撹拌した。LCMSは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水(80mL)で希釈し、有機層を分離し、水相をDCM(80mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(Santai、120g、石油エーテル:EtOAc=30:1)を用いて精製して、テトラデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(20g、39.4mmol、収率69.8%)を黄色の油状物として得た。LCMS(M+Na)=484.2;保持時間(10%TFA)=3.532分。
工程2:テトラデシル L-フェニルアラニネート
テトラデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(20g、43.3mmol)のDCM(160mL)撹拌混合物に、TFA(28.6mL、372mmol)を0℃で加え、25℃で4時間撹拌した。LCMSは新しい化合物の存在を示した。反応物を濃縮し、残留物のpHをNaOH(1N)で8~9に調整し、混合物をDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(Santai、80g、DCM:MeOH=10:1)を用いて精製して、テトラデシル L-フェニルアラニネート(12g、33.2mmol、収率77%)を黄色の油状物として得た。LCMS(M+H)=362.4;保持時間(0.1%TFA)=2.506分。
工程3:テトラデシル ((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
テトラデシル L-フェニルアラニネート(6.0g、16.59mmol)の無水DCM(100mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(2.54mL、18.25mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(3.47g、16.43mmol)の無水DCM(35mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(3.02g、16.43mmol)及びトリエチルアミン(2.54mL、18.25mmol)のDCM(30mL)溶液を20分間かけて加え、0℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(250mL)でトリチュレートし、次いで、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの等量混合物を含む粗固体26gを得た。粗生成物を20%EtOAc/ヘキサン(200mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収して、テトラデシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(5.0g、7.31mmol、収率44.1%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de:N76107-92-A1)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.35 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.26 - 7.15 (m, 6H), 7.12 - 7.00 (m, 2H), 4.50 - 4.38 (m, 1H), 4.15 - 3.95 (m, 2H), 3.85 - 3.70 (m, 1H), 3.10 (ddd, J = 37.7, 13.4, 5.5 Hz, 2H), 1.54 (s, 2H), 1.36 - 1.14 (m, 22H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H). 31P NMR (162 MHz, CDCl3) δ -1.57.
工程4:テトラデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.6g、2.046mmol)のTHF(120mL)及びピリジン(30.0mL)の撹拌溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(4.30mL、4.30mmol)を-15℃で滴下した。次いで、反応物を25℃で30分間撹拌した。テトラデシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ))-L-ホスホリルフェニルアラニネート(2.098g、3.07mmol)のTHF(12.5mL)溶液を、-15℃で上記の溶液に滴下し、-15℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応を飽和NHCl(20mL)でクエンチし、濃縮してTHFを除去した。得られた水性混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相をNHCl溶液(20mL)で洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、80g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、テトラデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(760mg、0.857mmol、収率41.9%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=793.0;保持時間(10mM NHHCO)=2.767分。
工程5:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(テトラデシルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(47.8mg、0.277mmol)のDCM(4mL)撹拌溶液に、DMAP(154mg、1.261mmol)及びEDC(242mg、1.261mmol)を加え、室温で0.5時間撹拌した。次いで、テトラデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.252mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=17:1、Rf=0.45)は、新しい化合物の存在を示した。混合物を水(10mL)でクエンチし、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM:MeOH=17:1、Rf=0.45)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(テトラデシルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(137mg、0.139mmol、収率55.2%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(M+H)=947.7;保持時間(0.1%TFA)=4.127分。HPLC;保持時間(10mM NHHCO)=14.764分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.25-7.21 (d, J = 7.6 Hz, 4H), 7.20 (dd, J = 6.4, 2.1 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.13-7.08 (m, 3H), 6.39 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.99 (s, 2H), 5.57 (dd, J = 6.6, 4.3 Hz, 1H), 4.32 (ddd, J = 9.6, 8.1, 4.9 Hz, 1H), 4.25 (dd, J = 11.1, 6.3 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 11.1, 5.7 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.63 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.66-2.54 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.71-1.62 (m, 2H), 1.55-1.48 (m, 2H), 1.27 (d, J = 2.5 Hz, 9H), 1.25 (d, J = 4.9 Hz, 24H), 0.90-0.86 (m, 6H).
実施例17
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(オクチルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
イコサン酸(97mg、0.310mmol)のDCM(4mL)溶液に、DMAP(172mg、1.411mmol)及びEDC(270mg、1.411mmol)を加え、室温で0.5時間撹拌した。次いで、オクチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(N77883-37、200mg、0.282mmol)のDCM(3mL)溶液を加え、室温で16時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=17:1、Rf=0.45)は、新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM:CHOH=17:1、Rf=0.45)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(オクチルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(170mg、0.162mmol、収率57.4%)を白色固体として得た。HPLC;保持時間(10mM NHHCO):15.683分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.22 (d, J = 7.9 Hz, 4H), 7.20-7.18 (m, 1H), 7.15 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.13-7.08 (m, 3H), 6.39 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.08 (s, 2H), 5.57 (dd, J = 6.6, 4.2 Hz, 1H), 4.36-4.28 (m, 1H), 4.25 (dd, J = 11.1, 6.3 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 11.1, 5.7 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.68 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.67-2.53 (m, 3H), 2.39 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.71-1.61 (m, 2H), 1.56-1.47 (m, 2H), 1.25 (d, J = 4.2 Hz, 42H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 6H).
実施例18
工程1:デシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
デシル L-フェニルアラニネート(3g、9.82mmol)のDCM(20mL)溶液に、トリエチルアミン(1.502mL、10.80mmol)を-70℃で滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(2.051g、9.72mmol)の無水DCM(8mL)溶液を滴下した。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(1.790g、9.72mmol)及びトリエチルアミン(1.502mL、10.80mmol)のDCM(30mL)溶液を滴下し、0℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(20mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×10mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を10%EtOAc/ヘキサン(30mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収し、デシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(1.5g、2.390mmol、収率24.34%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de)。LCMS(M+H)=628.0;保持時間(0.1%TFA)=2.78分。31P NMR (DMSO-d6, 162MHz) δ 0.22.
工程2:デシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(150mg、0.511mmol)の無水THF(30mL)及びピリジン(15mL)の溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(1.023mL、1.023mmol)を-15℃で滴下した。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した。次いで、デシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(642mg、1.023mmol)の無水THF(15mL)溶液を-15℃で滴下し、-15℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を2N NHCl(20mL)でクエンチし、EtOAc(200mL)で希釈した。有機層を水(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHOH/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、デシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.196mmol、収率38.4%)を白色固体として得た。
LCMS(M+H)=737.0;保持時間(10mM NHHCO)=2.20分。
工程3:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(デシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
イコサン酸(63.6mg、0.204mmol)の冷(氷水浴)DCM(10mL))撹拌溶液に、3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(195mg、1.018mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(124mg、1.018mmol)を加え、0.5時間撹拌した。次いで、この混合物にデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.204mmol)を加え、25℃で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)及び水(30mL)に分配した。次いで、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、分取TLC(DCM/CHOH=20/1)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(デシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(133mg、0.127mmol、収率62.5%)を無色油状物として得た。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=19.81分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.26-7.14 (m, 7H), 7.13-7.09 (m, 3H), 6.40 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.11 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 6.4, 4.4 Hz, 1H), 4.36-4.29 (m, 1H), 4.25 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.69 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.67-2.55 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.52 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.31-1.20 (m, 46H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
実施例19
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(ドデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
イコサン酸(57.2mg、0.183mmol)の冷(氷水浴)DCM(15mL)撹拌溶液に、3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(175mg、0.915mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(112mg、0.915mmol)を加え、得られた混合物を0.5時間撹拌した。次いで、ドデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(N76670-81、140mg、0.183mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)及び水(30mL)に分配した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、分取TLC(DCM/CHOH=20/1)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(ドデシルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(103mg、0.092mmol、収率50.4%)を無色油状物として得た。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=26.12分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.29-7.27 (m, 1H), 7.25-7.19 (m, 4H), 7.18-7.14 (m, 2H), 7.13-7.09 (m, 3H), 6.40 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.99 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 6.0, 4.4 Hz, 1H), 4.36-4.29 (m, 1H), 4.25 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.63 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 2.65-2.57 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.52 (quint, J = 6.0 Hz, 2H), 1.30-1.23 (m, 50H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
実施例20
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(テトラデシルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
イコサン酸(87mg、0.277mmol)のDCM(4mL)撹拌溶液に、DMAP(154mg、1.261mmol)及びEDC(242mg、1.261mmol)を0℃で加え、得られた混合物を0.5時間撹拌した。次いで、テトラデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(N77883-38、200mg、0.252mmol)のDCM(3mL)溶液を0℃で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。TLC(DCM:CHOH=17:1、Rf=0.45)は、新しい化合物の存在を示した。混合物を水(10mL)でクエンチし、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM:CHOH=17:1、Rf=0.45)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(テトラデシルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(172mg、0.149mmol、収率59.0%)を白色固体として得た。HPLC:保持時間(10mM NHHCO):37.405分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.03 (s, 1H), 7.25-7.21 (m, 4H), 7.19 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.08-7.03 (m, 3H), 6.39 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 6.04 (s, 2H), 5.56 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.36-4.28 (m, 1H), 4.25 (dd, J = 11.1, 6.3 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 11.1, 5.7 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.64 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 2.64-2.54 (m, 3H), 2.39 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.71-1.62 (m, 2H), 1.55-1.48 (m, 2H), 1.28 (d, J = 17.2 Hz, 54H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
実施例21
工程1:ヘプタン-4-イル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(40g、151mmol)のDCM(300mL)撹拌混合物に、DMAP(1.842g、15.08mmol)及びEDC(37.6g、196mmol)を0℃で加えた。0.5時間後、ヘプタン-4-オール(22.80g、196mmol)のDCM(50mL)溶液を0℃で加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。LCMSは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水(90mL)で希釈し、有機層を分離し、水相をDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(Santai、220g、石油エーテル:EtOAc=30:1)を用いて精製して、ヘプタン-4-イル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(45g、124mmol、収率82%)を淡黄色の油状物として得た。LCMS(M+Na)=386.1;保持時間(10%TFA)=2.36分。
工程2:ヘプタン-4-イル L-フェニルアラニネート
ヘプタン-4-イル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(45g、124mmol)のDCM(300mL)撹拌混合物に、TFA(60mL、779mmol)を0℃で加え、得られた混合物を25℃で5時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を濃縮し、残留物のpHをNaOH(1N)で8~9に調整し、DCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(Santai、220g、DCM:MeOH=10:1)を用いて精製して、ヘプタン-4-イル L-フェニルアラニネート(30g、114mmol、収率92%)を淡黄色の油状物として得た。LCMS(M+H)=264.0;時間(0.1%TFA)=1.516分。
工程3:ヘプタン-4-イル ((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
ヘプタン-4-イル L-フェニルアラニネート(18.5g、70.2mmol)の無水DCM(35mL)溶液に、トリエチルアミン(10.25mL、73.8mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(14.67g、69.5mmol)の無水DCM(35mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(12.80g、69.5mmol)及びトリエチルアミン(10.74mL、77mmol)のDCM(30mL)溶液を20分間かけて加え、0℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(25mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(250mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×50mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して、44gの粗生成物を得た。粗生成物を5%EtOAc/ヘキサン(200mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収して、ヘプタン-4-イル ((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(5g、7.19mmol、収率10.24%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de)。LCMS(M+H)=586.2;保持時間(0.1%TFA)=2.137分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.33 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.23 (t, J = 5.5 Hz, 3H), 7.21-7.15 (m, 3H), 7.12-7.08 (m, 2H), 4.91-4.83 (m, 1H), 4.42 (tt, J = 9.8, 6.1 Hz, 1H), 3.59 (s, 1H), 3.10 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.50-1.39 (m, 4H), 1.26-1.16 (m, 4H), 0.84 (td, J = 7.3, 5.3 Hz, 6H). 31P NMR (162MHz, CDCl3) δ -1.62.
工程2:ヘプタン-4-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(800mg、2.73mmol)のTHF(160mL)及びピリジン(20mL)の撹拌溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(5.46mL、5.46mmol)を-15℃で滴下した。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物に、ヘプタン-4-イル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(2396mg、4.09mmol)の無水THF(10mL)溶液を滴下し、-15℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を2N NHCl(20mL)でクエンチし、EtOAc(200mL)及び水(50mL)に分配した。水層をEtOAc(2×150mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、120g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、ヘプタン-4-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(700mg、0.984mmol、収率36.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=695.3;保持時間(0.05%TFA)=1.78分。
工程5:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート
2-プロピルペンタン酸(37.7mg、0.261mmol)のDCM(4mL)撹拌溶液に、DMAP(145mg、1.188mmol)及びEDC(228mg、1.188mmol)を0℃で加えた。0.5時間後、ヘプタン-4-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(165mg、0.238mmol)を加え、得られた混合物を15℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、12g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート(134mg、0.153mmol、収率64.5%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=821.7;保持時間(0.1%TFA)=2.396分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=7.883分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.25-7.21 (m, 4H), 7.20-7.17 (m, 1H), 7.17-7.13 (m, 4H), 7.10 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.38 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 5.98 (s, 2H), 5.53 (dd, J = 7.0, 4.7 Hz, 1H), 4.87-4.80 (m, 1H), 4.33 (tt, J = 10.1, 6.7 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 11.1, 6.2 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 11.1, 5.6 Hz, 1H), 3.65 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 3.06 (dd, J = 13.8, 6.2 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.8, 6.9 Hz, 1H), 2.73-2.64 (m,1H), 2.61 (s, 1H), 2.57 (ddd, J = 13.9, 6.4, 4.7 Hz, 1H), 2.47 (tt, J = 8.6, 5.5 Hz, 1H), 1.70-1.60 (m, 2H), 1.52-1.45 (m, 2H), 1.45-1.38 (m, 4H), 1.34 (dd, J = 15.0, 7.4 Hz, 4H), 1.23-1.12 (m, 4H), 0.92 (td, J = 7.2, 1.6 Hz, 6H), 0.83 (td, J = 7.3, 1.5 Hz, 6H).
実施例22
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル オクタノエート
オクタン酸(37.4mg、0.259mmol)の冷(氷水浴)DCM(10mL)撹拌溶液に、3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(207mg、1.080mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(132mg、1.080mmol)を加え、0.5時間撹拌した。次いで、ヘプタン-4-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.216mmol)を加え、25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)及び水(30mL)に分配した。有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル オクタノエート(107mg、0.124mmol、収率57.5%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=821.3;保持時間(0.05%TFA)=2.14分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=8.09分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.26-7.21 (m, 4H), 7.19-7.09 (m, 6H), 6.39 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.24 (brs, 2H), 5.55 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.90-4.82 (m, 1H), 4.38-4.28 (m, 1H), 4.19 (dd, J = 10.8, 6.4 Hz, 1H), 4.06 (dd, J = 11.2, 5.6 Hz, 1H), 3.75 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.07 (dd, J = 14.0, 6.4 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 14.0, 7.2 Hz, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.60-2.55 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.43-1.19 (m, 16H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.83 (dt, J = 7.2, 2.0 Hz, 6H).
実施例23
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(44.6mg、0.259mmol)の冷(氷水浴)DCM(10mL)撹拌溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(132mg、1.080mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(207mg、1.080mmol)を加え、得られた混合物を0.5時間撹拌した。次いで、ヘプタン-4-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.216mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)及び水(30mL)に分配した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(150mg、0.175mmol、収率81%)を無色油状物として得た。LCMS(M+H)=849.3;保持時間(0.05%TFA)=2.28分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=8.72分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.23 (dd, J = 7.6, 2.4 Hz, 4H), 7.20-7.09 (m, 6H), 6.39 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.00 (brs, 2H), 5.57-5.53 (m, 1H), 4.90-4.81 (m, 1H), 4.38-4.28 (m, 1H), 4.19 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 3.63 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.07 (dd, J = 13.6, 6.4 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 14.4, 7.2 Hz, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.61-2.55 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.48-1.39 (m, 4H), 1.34-1.25 (m, 12H), 1.24-1.15 (m, 4H), 0.90-0.80 (m, 9H).
実施例24
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート
ドデカン酸(47.6mg、0.238mmol)のDCM(4mL)撹拌溶液に、DMAP(132mg、1.080mmol)及びEDC(207mg、1.080mmol)を0℃で加えた。0.5時間後、ヘプタン-4-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.216mmol)のDCM(2mL)溶液を加えた。得られた混合物を15℃で一晩撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、有機層を分離し、水相をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、12g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート(103mg、0.116mmol、収率53.5%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=877.7;保持時間(0.1%TFA)=2.837分。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=9.728分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.03 (s, 1H), 7.25-7.21 (m, 4H), 7.19 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.17-7.13 (m, 4H), 7.10 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.39 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.06 (s, 2H), 5.55 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.88-4.81 (m, 1H), 4.33 (tt, J = 10.1, 6.7 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 11.1, 6.5 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 11.1, 5.8 Hz, 1H), 3.64 (t, J = 10.6 Hz, 1H), 3.07 (dd, J = 13.8, 5.9 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.8, 7.0 Hz, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.57 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.71-1.62 (m, 2H), 1.47-1.38 (m, 4H), 1.33-1.24 (m, 16H), 1.18 (ddd, J = 11.7, 9.8, 6.1 Hz, 4H), 0.88 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 0.83 (td, J = 7.3, 2.5 Hz, 6H).
実施例25
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート
テトラデカン酸(54.2mg、0.238mmol)のDCM(4mL)撹拌溶液に、DMAP(132mg、1.080mmol)及びEDC(207mg、1.080mmol)を0℃で加えた。0.5時間後、ヘプタン-4-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.216mmol)のDCM(2mL)溶液を加えた。得られた混合物を15℃で一晩撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、有機層を分離し、水相をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、12g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート(140mg、0.153mmol、収率71.0%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=905.1;保持時間(0.1%TFA)=3.237分。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=9.766分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.05 (s, 1H), 7.26-7.21 (m, 4H), 7.20-7.17 (m, 1H), 7.15 (dd, J = 9.4, 4.9 Hz, 4H), 7.10 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.39 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.15 (s, 2H), 5.54 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.89-4.81 (m, 1H), 4.33 (ddd, J = 16.6, 10.0, 6.8 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 11.1, 6.6 Hz, 1H), 4.06 (dd, J = 11.1, 5.8 Hz, 1H), 3.67 (s, 1H), 3.07 (dd, J = 13.7, 6.1 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.8, 7.1 Hz, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.59-2.53 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66 (dd, J = 14.6, 7.2 Hz, 2H), 1.47-1.38 (m, 4H), 1.32 (s, 2H), 1.26 (s, 18H), 1.23-1.14 (m, 4H), 0.85 (ddd, J = 11.2, 9.6, 4.4 Hz, 9H).
実施例26
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル パルミテート
パルミチン酸(72.0mg、0.281mmol)の冷(氷水浴)DCM(10mL)撹拌溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(132mg、1.080mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(207mg、1.080mmol)を加え、得られた混合物を0.5時間撹拌した。次いで、ヘプタン-4-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.216mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(80mL)及び水(20mL)に分配した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% MeOH/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル パルミテート(161mg、0.166mmol、収率77%)を淡黄色の半固体として得た。LCMS(M+H)=933.5;保持時間(0.05%TFA)=3.79分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=12.41分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.23 (dd, J = 7.6, 2.4 Hz, 4H), 7.21-7.18 (m, 1H), 7.18-7.13 (m, 4H), 7.10 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.39 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.01 (brs, 2H), 5.58-5.53 (m, 1H), 4.85 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 4.38-4.28 (m, 1H), 4.19 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 11.2, 5.6 Hz, 1H), 3.64 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.07 (dd, J = 13.2, 5.6 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 14.0, 7.2 Hz, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.61-2.55 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 6.8 Hz, 2H), 1.48-1.39 (m, 4H), 1.34-1.26 (m, 24H), 1.22-1.12 (m, 4H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.83 (dt, J = 7.2, 2.8 Hz, 6H).
実施例27
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ステアレート
ステアリン酸(133mg、0.468mmol)の冷(氷水浴)DCM(15mL)撹拌溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(220mg、1.799mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(345mg、1.799mmol)を加え、得られた混合物を0.5時間撹拌した。次いで、ヘプタン-4-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(250mg、0.360mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)及び水(30mL)に分配した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% MeOH/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ステアレート(110mg、0.113mmol、収率31.3%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(M+H)=962.4;保持時間(0.05%TFA)=4.29分。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=17.03分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.23 (dd, J = 7.6, 2.0 Hz, 4H), 7.21-7.18 (m, 1H), 7.18-7.13 (m, 4H), 7.10 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.39 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.97 (brs, 2H), 5.55 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 4.85 (quint, J = 5.6 Hz, 1H), 4.38-4.29 (m, 1H), 4.19 (dd, J = 10.8, 6.4 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 3.61 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.07 (dd, J = 13.6, 6.4 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 14.0, 7.2 Hz, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.57 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.40 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.49-1.39 (m, 4H), 1.29-1.22 (m, 28H), 1.21-1.10 (m, 4H), 0.88 (t, J = 6.4 Hz, 3H), 0.83 (dt, J = 7.6, 2.8 Hz, 6H).
実施例28
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート
イコサン酸(82mg、0.261mmol)のDCM(4mL)撹拌溶液に、DMAP(145mg、1.188mmol)及びEDC(228mg、1.188mmol)を0℃で加えた。0.5時間後、ヘプタン-4-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(165mg、0.238mmol)のDCM(2mL)溶液を加えた。得られた混合物を15℃で一晩撹拌した。TLC(DCM:MeOH=20:1、R=0.3)は、新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、有機層を分離し、水層をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM:MeOH=20:1、R=0.3)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル イコサノエート(143mg、0.138mmol、収率58.1%)を白色固体として得た。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=13.594分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.10 (s, 1H), 7.24 (d, J = 7.7 Hz, 4H), 7.19 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 8.4 Hz , 3H), 7.10 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.04 (s, 2H), 5.54 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.86 (dd, J = 12.2, 5.8 Hz, 1H), 4.36-4.28 (m, 1H), 4.18 (dd, J = 11.1, 6.6 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 11.1, 6.0 Hz, 1H), 3.61 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.08 (dd, J = 13.6, 5.7 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.8, 7.1 Hz, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.59-2.52 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.71-1.62 (m, 2H), 1.48-1.39 (m, 4H), 1.38-1.30 (m, 4H), 1.25 (s, 28H), 1.22-1.15 (m, 4H), 0.85 (ddd, J = 10.4, 9.6, 4.4 Hz, 9H).
実施例29
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ドコサノエート
ドコサン酸(89mg、0.261mmol)のDCM(4mL)撹拌溶液に、DMAP(145mg、1.188mmol)及びEDC(228mg、1.188mmol)を0℃で加えた。0.5時間後、ヘプタン-4-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(165mg、0.238mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を15℃で16時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=20:1、Rf=0.3)は、新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、有機層を分離し、水層をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。混合物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、0~100% CHOH/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-(ヘプタン-4-イルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ドコサノエート(107mg、0.104mmol、収率43.7%)を白色固体として得た。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=17.825分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.25-7.20 (m, 4H), 7.18 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.17-7.12 (m, 4H), 7.09 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.39 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.19 (s, 2H), 5.55 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.84 (dd, J = 11.9, 6.2 Hz, 1H), 4.33 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 11.0, 6.5 Hz, 1H), 4.06 (dd, J = 11.0, 5.8 Hz, 1H), 3.71 (t, J = 10.6 Hz, 1H), 3.07 (dd, J = 13.7, 5.9 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.7, 6.9 Hz, 1H), 2.61 (s, 1H), 2.56 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.39 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 1.66 (dd, J = 14.4, 7.2 Hz, 2H), 1.46-1.38 (m, 4H), 1.30 (s, 2H), 1.25 (s, 34H), 1.21-1.14 (m, 4H), 0.84 (ddd, J = 11.4, 9.2, 4.2 Hz, 9H).
実施例30
工程1:ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート
4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(230g、1141mmol)及びヘキサン-1-オール(117g、1141mmol)のDCM(1000mL)混合物に、トリエチルアミン(239mL、1712mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮して、粗ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(280g、943mmol、収率103%)を黄色の油状物として得、これを精製せずに次の工程で使用した。
工程2:オクチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
オクチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(160mg、0.226mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(0.094mL、0.677mmol)、次いで、ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(121mg、0.452mmol)を加え、室温で2日間撹拌した。TLCにより、新たな生成物が形成されたことが示された。残留物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0~10% MeOH/DCM)を用いて精製して、オクチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(160mg、0.187mmol、収率83%)を白色泡状物として得た。LCMS(M+H)=837.7;保持時間(0.1%TFA)=2.43分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.26 - 7.05 (m, 10H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.15 (s, 2H), 5.47 (dd, J = 6.6, 4.5 Hz, 1H), 4.47 - 4.25 (m, 2H), 4.27 - 4.12 (m, 3H), 4.02 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.74 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.83 - 2.60 (m, 3H), 1.82 - 1.62 (m, 2H), 1.60 - 1.46 (m, 2H), 1.38 (dd, J = 14.2, 6.3 Hz, 2H), 1.36 - 1.15 (m, 14H). 0.89 (dt, J = 13.8, 6.9 Hz, 6H).
実施例31
工程1:デシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
デシル L-フェニルアラニネート(3g、9.82mmol)のDCM(20mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(1.502mmol、10.80mmol)を-70℃で滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(2.051g、9.72mmol)の無水DCM(8mL)溶液を滴下した。反応混合物をこの温度で30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(1.790g、9.72mmol)及びトリエチルアミン(1.502mL、10.80mmol)のDCM(30mL)溶液を滴下し、0℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(20mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×10mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を10%EtOAc/ヘキサン(30mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収し、デシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(1.5g、2.390mmol、収率24.34%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de)。LCMS(M+H)=628.0;保持時間(0.1%TFA)=2.78分。31P NMR (162MHz, DMSO-d6) δ 0.22.
工程2:デシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.2g、0.682mmol)のTHF(10mL)及びピリジン(2mL)の撹拌溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(1.432mL、1.432mmol)を0℃で滴下し、0℃で30分間撹拌した。デシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(0.428g、0.682mmol)のTHF(25mL)溶液を、-15℃で上記溶液に滴下し、-15℃で16時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応を2M HCl(10mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をNaHCO溶液(50mL)で洗浄し、ブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0~10% MeOH/DCM)を用いて精製して、デシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(160mg、0.217mmol、収率31.8%)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.88 (s, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.25 - 7.07 (m, 8H), 6.31 (dd, J = 7.4, 4.3 Hz, 1H), 6.06 - 5.72 (m, 2H), 4.71 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.37 - 4.12 (m, 3H), 4.04 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.71 (s, 1H), 3.47 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.81 - 2.55 (m, 3H), 1.53 (s, 2H), 1.26 (d, J = 23.2 Hz, 14H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程3:デシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
デシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(140mg、0.190mmol)のDCM(10mL)撹拌混合物に、トリエチルアミン(0.079mL、0.570mmol)、次いで、ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(102mg、0.380mmol)を加え、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0~10% MeOH/DCM)を用いて精製して、デシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(130mg、0.150mmol、収率79%)を白色泡状物として得た。LCMS(M+H)=865.7;保持時間(0.1%TFA)=2.60分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.26 - 7.07 (m, 10H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.05 - 5.64 (m, 2H), 5.48 (dd, J = 6.9, 4.4 Hz, 1H), 4.31 (ddd, J = 13.6, 10.4, 5.0 Hz, 2H), 4.17 (dt, J = 16.5, 5.8 Hz, 3H), 4.01 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.63 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.83 - 2.62 (m, 3H), 1.76 -1.69 (m, 2H), 1.57 - 1.47 (m, 2H), 1.38 (dd, J = 15.0, 6.4 Hz, 2H), 1.35 - 1.21 (m, 18H), 0.89 (dt, J = 13.8, 6.9 Hz, 6H).
実施例32
ドデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
ドデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(252mg、0.329mmol)のDCM(10mL)溶液に、トリエチルアミン(0.138mL、0.988mmol)及びDMAP(40.3mg、0.329mmol)、次いで、ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(176mg、0.659mmol)を加え、室温で2日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0~5% MeOH/DCM)を用いて精製して、ドデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(120mg、0.131mmol、収率39.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=892.7;保持時間(0.1%TFA)=2.517分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.26 - 7.04 (m, 10H), 6.37 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.17 (s, 2H), 5.47 (s, 1H), 4.31 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 4.18 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 4.01 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.73 (s, 1H), 3.00 (s, 2H), 2.69 (d, J = 18.1 Hz, 3H), 1.69 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.51 (s, 2H), 1.46 - 1.07 (m, 24H), 0.89 (d, J = 8.0 Hz, 6H).
実施例33
テトラデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
テトラデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.189mmol)のDCM(10mL)撹拌混合物に、トリエチルアミン(0.026mL、0.189mmol)及びDMAP(23.11mg、0.189mmol)、次いで、ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(101mg、0.378mmol)を加え、反応混合物を23℃で2日間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカカラム40g、0~10% MeOH/DCM)を用いて精製して、テトラデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(125mg、0.135mmol、収率71.4%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=920.7;保持時間(0.1%TFA)=2.849分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.04 (s, 1H), 7.26 - 7.07 (m, 10H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.16 (s, 2H), 5.47 (dd, J = 6.6, 4.5 Hz, 1H), 4.38 - 4.24 (m, 2H), 4.24 - 4.09 (m, 3H), 4.02 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.75 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.13 - 2.89 (m, 2H), 2.81 - 2.61 (m, 3H), 1.82 - 1.62 (m, 2H), 1.61 - 1.46 (m, 2H), 1.46 - 1.35 (m, 2H), 1.33 - 1.18 (m, 26H), 0.89 (dt, J = 10.1, 6.9 Hz, 6H).
実施例34
工程1:ヘキサデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(20g、75mmol)、HOBt(15.28g、113mmol)及びEDC(17.34g、90mmol)のDCM(150mL)撹拌混合物に、TEA(10.51mL、75mmol)を0℃で加えた。30分後、ヘキサデカン-1-オール(18.28g、75mmol)を加え、得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(80mL)で希釈し、有機層を分離し、水層をDCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=100:0~10:1)を用いて精製して、ヘキサデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(17.2g、35.1mmol、収率46.6%)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.31 - 7.27 (m, 2H), 7.26 - 7.07 (m, 3H), 4.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.08 (dd, J = 6.9, 5.7 Hz, 2H), 3.19 - 2.85 (m, 2H), 1.59 (s, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.25 (d, J = 6.6 Hz, 22H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:ヘキサデシル L-フェニルアラニネート
ヘキサデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(17g、34.7mmol)のDCM(75mL)撹拌溶液に、TFA(30mL、389mmol)を0℃で加えた。5分後、混合物を15℃で2時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を濃縮し、残留物をDCM(100mL)で希釈し、飽和NaCOでpHを8~9に調整した。有機層を分離し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)を用いて精製して、ヘキサデシル L-フェニルアラニネート(13g、33.4mmol、収率86%)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.30 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.26 - 7.17 (m, 3H), 4.09 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.72 (dd, J = 7.8, 5.4 Hz, 1H), 3.08 (dd, J = 13.5, 5.4 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 13.5, 7.8 Hz, 1H), 1.59 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 1.27 (d, J = 9.3 Hz, 28H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程3:ヘキサデシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
ヘキサデシル L-フェニルアラニネート(10g、25.7mmol)の無水DCM(100mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(3.94mL、28.2mmol)-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニルホスホン酸ジクロリド(5.00g、25.7mmol)の無水DCM(50mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(4.72g、25.7mmol)及びTEA(3.94mL、28.2mmol)のDCM(30mL)溶液を20分間かけて加え、0℃で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(150mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×100mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの等量混合物を含む粗固体12gを得た。混合物を20%EtOAc/ヘキサン(100mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収し、ヘキサデシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(5.2g、6.94mmol、収率27.0%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.35 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.26 - 7.13 (m, 8H), 7.13 - 6.93 (m, 2H), 4.44 (ddd, J = 15.6, 10.1, 5.8 Hz, 1H), 4.07 (ddt, J = 10.7, 6.7, 5.6 Hz, 2H), 3.79 (t, J = 11.1 Hz, 1H), 3.19 - 2.96 (m, 3H), 1.70 (d, J = 11.5 Hz, 2H), 1.40 (dd, J = 15.5, 8.2 Hz, 1H), 1.35 - 1.20 (m, 26H), 0.91 - 0.82 (m, 3H). 31P NMR (162MHz, CDCl3) δ -1.57.
工程4:ヘキサデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.3g、1.023mmol)のTHF(20mL)及びピリジン(1.0mL)の撹拌溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(2.148mL、2.148mmol)を0℃で滴下した。次いで、反応物を25℃で30分間撹拌した。(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.3g、1.023mmol)のTHF(20mL)溶液を、上記溶液に-15℃で滴下し、-15℃で12時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応を2M HCl(10mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO溶液(20mL)で洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(25g、DCM:MeOH=20:1)を用いて精製して、ヘキサデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(301mg、0.348mmol、収率34.0%)を得た。 1H NMR (400MHz, CDCl3)δ 7.90 (s, 1H), 7.25 - 7.01 (m, 10H), 6.31 (dd, J = 7.3, 4.3 Hz, 1H), 6.02 (s, 1H), 4.72 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 4.23 (dt, J = 20.5, 8.5 Hz, 3H), 4.03 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.00 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 2.83 - 2.53 (m, 2H), 1.56 (d, J = 27.4 Hz, 3H), 1.35 - 1.14 (m, 28H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H).
工程5:ヘキサデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
ヘキサデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(300mg、0.365mmol)のDCM(20mL)撹拌混合物に、トリエチルアミン(0.153mL、1.096mmol)、DMAP(44.6mg、0.365mmol)及びヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(195mg、0.731mmol)をN下、15℃で加え、20℃で2日間撹拌した。LCMSは新しい生成物の存在を示した。反応混合物を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0~10% MeOH/DCM)を用いて精製して、ヘキサデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(120mg、0.124mmol、収率34.0%)を得た。LCMS(M+H)=948.7;保持時間(0.1%TFA)=3.80分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.27 - 7.03 (m, 10H), 6.48 - 6.26 (m, 1H), 6.01 (s, 1H), 5.48 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 1H), 4.46 - 4.23 (m, 2H), 4.25 - 4.11 (m, 3H), 4.01 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.70 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.02 (t, J = 10.6 Hz, 2H), 2.80 - 2.61 (m, 3H), 1.75 - 1.63 (m, 2H), 1.36 - 1.17 (m, 34H), 0.89 (dt, J = 10.3, 6.9 Hz, 6H).
実施例35
工程1:オクタデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(20g、75mmol)、HOBt(15.28g、113mmol)及びEDC(17.34g、90mmol)のDCM(150mL)撹拌混合物に、TEA(10.51mL、75mmol)を0℃で加えた。30分後、オクタデカン-1-オール(20.39g、75mmol)を加え、得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(40mL)で希釈し、有機層を分離し、水層をDCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=100:0~10:1)を用いて精製して、オクタデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(20.2g、39.0mmol、収率51.8%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.32 - 7.27 (m, 2H), 7.26 - 7.11 (m, 3H), 4.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.12 - 4.04 (m, 2H), 3.14 - 3.00 (m, 2H), 1.65 - 1.53 (m, 4H), 1.42 (s, 9H), 1.29 - 1.22 (m, 28H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:オクタデシル L-フェニルアラニネート
オクタデシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(20g、38.6mmol)の冷(氷水浴)DCM(150mL)撹拌溶液に、TFA(50mL、649mmol)を加えた。5分後、混合物を室温で2時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を濃縮し、残留物をDCM(100mL)で希釈し、飽和NaCOでpHを8~9に調整した。有機層を分離し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)を用いて精製して、オクタデシル L-フェニルアラニネート(14.6g、35.0mmol、収率53.9%)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.30 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.26 - 7.17 (m, 3H), 4.09 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.72 (dd, J = 7.8, 5.4 Hz, 1H), 3.08 (dd, J = 13.5, 5.4 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 13.5, 7.8 Hz, 1H), 1.59 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 1.27 (d, J = 9.3 Hz, 30H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程3:オクタデシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
オクタデシル L-フェニルアラニネート(14.1g、33.8mmol)の無水DCM(200mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(5.16mL、37.1mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(7.05g、33.4mmol)の無水DCM(50mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(6.15g、33.4mmol)及びトリエチルアミン(5.16mL、37.1mmol)のDCM(50mL)溶液を20分間かけて加え、0℃で4時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、次いで、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(500mL)でトリチュレートした。トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの等量混合物を含む粗固体25gを得た。混合物を20%EtOAc/ヘキサン(400mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収し、オクタデシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(10g、13.52mmol、収率40.0%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de:N76107-96-A1)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.35 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.26 - 7.13 (m, 6H), 7.05 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 4.44 (s, 1H), 4.13 - 3.95 (m, 2H), 3.77 (t, J = 11.1 Hz, 1H), 3.10 (ddd, J = 39.1, 13.8, 6.0 Hz, 2H), 1.54 (s, 2H), 1.26 (s, 30H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H). 31P NMR (162MHz, CDCl3) δ -1.57.
工程4:オクタデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.3g、1.023mmol)のTHF(40mL)及びピリジン(2.000mL)の撹拌溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(2.148mL、2.148mmol)を0℃で滴下し、反応物を25℃で30分間撹拌した。オクタデシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(0.984g、1.330mmol)のTHF(20mL)溶液を上記溶液に-15℃で滴下し、-15℃で4時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を2M HCl(20mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO溶液(20mL)で洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0~10% MeOH/DCM)を用いて精製して、オクタデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(320mg、0.362mmol、収率35.4%)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.90 (s, 1H), 7.26 - 7.04 (m, 10H), 6.31 (dd, J = 7.1, 4.4 Hz, 1H), 6.28 - 5.93 (m, 2H), 4.71 (s, 1H), 4.35 - 4.15 (m, 3H), 4.02 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.95 (t, J = 11.0 Hz, 1H), 3.82 (s, 1H), 2.99 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.81 - 2.61 (m, 3H), 1.51 (s, 2H), 1.24 (d, J = 9.7 Hz, 30H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程5:オクタデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
オクタデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(320mg、0.377mmol)のDCM(20mL)撹拌混合物に、トリエチルアミン(0.158mL、1.131mmol)、DMAP(46.0mg、0.377mmol)及びヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(403mg、1.508mmol)を、N下、15℃で加えた。混合物を室温で3日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(25g、0~7% MeOH/DCM)を用いて精製して、オクタデシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(191mg、0.188mmol、収率49.8%)を淡黄色の固体として得た。LCMS;保持時間(0.1%TFA)=4.08分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.26 - 7.00 (m, 10H), 6.92 - 6.44 (m, 2H), 6.37 (s, 1H), 5.48 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.30 (dd, J = 11.2, 6.5 Hz, 2H), 4.24 - 4.07 (m, 4H), 4.01 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.11 - 2.90 (m, 2H), 2.67 (s, 3H), 1.78 - 1.65 (m, 2H), 1.51 (s, 2H), 1.44 - 1.15 (m, 36H), 0.89 (dt, J = 10.3, 6.9 Hz, 6H).
実施例36
工程1:イコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(20g、75mmol)、HOBt(15.28g、113mmol)及びEDC(17.34g、90mmol)のDCM(150mL)撹拌混合物に、TEA(10.51mL、75mmol)を0℃で加えた。30分後、イコサン-1-オール(22.51g、75mmol)を加え、得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(80mL)で希釈し、有機層を分離し、水層をDCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=100:0~10:1)を用いて精製して、イコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(20g、36.6mmol、収率48.6%)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.33 - 7.27 (m, 2H), 7.25 - 7.08 (m, 3H), 4.98 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.07 (tt, J = 5.4, 2.7 Hz, 2H), 3.09 (dd, J = 13.9, 7.3 Hz, 2H), 1.57 - 1.52 (m, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.26 (s, 34H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:イコシル L-フェニルアラニネート
イコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(19.5g、35.7mmol)の冷(氷水浴)DCM(150mL)撹拌溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸を加えた。5分後、混合物を25℃で2時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を濃縮し、残留物をDCM(100mL)で希釈し、飽和NaCOでpHを8~9に調整した。有機層を分離し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)を用いて精製して、イコシル L-フェニルアラニネート(14.5g、32.5mmol、収率91%).1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.30 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.26 - 7.17 (m, 3H), 4.09 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.72 (dd, J = 7.8, 5.4 Hz, 1H), 3.08 (dd, J = 13.5, 5.4 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 13.5, 7.8 Hz, 1H), 1.59 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 1.27 (d, J = 9.3 Hz, 34H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程3:イコシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イコシル L-フェニルアラニネート(12.6g、28.3mmol)の無水DCM(100mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(4.32mL、31.1mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(5.90g、28.0mmol)の無水DCM(35mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(5.15g、28.0mmol)及びトリエチルアミン(4.32mL、31.1mmol)のDCM(30mL)溶液を20分間かけて加え、0℃で4時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(250mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの等量混合物を含む26gの粗固体を得た。混合物を20%EtOAc/ヘキサン(200mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収し、イコシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(5g、6.51mmol、収率23.04%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.35 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.26 - 7.13 (m, 6H), 7.05 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 4.44 (s, 1H), 4.13 - 3.95 (m, 2H), 3.77 (t, J = 11.1 Hz, 1H), 3.10 (ddd, J = 39.1, 13.8, 6.0 Hz, 2H), 1.54 (s, 2H), 1.26 (s, 34H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H). 31P NMR (162MHz, CDCl3) δ -1.57.
工程4:イコシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.3g、1.023mmol)のTHF(40mL)及びピリジン(2.000mL)の撹拌溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(2.148mL、2.148mmol)を0℃で滴下した。次いで、反応物を25℃で30分間撹拌した。イコシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(1.257g、1.637mmol)のTHF(20mL)溶液を、-15℃で上記溶液に滴下し、-15℃で4時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応を2M HCl(20mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO溶液(20mL)で洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/0~10/1)を用いて精製して、イコシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(330mg、0.365mmol、収率35.6%)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.90 (s, 1H), 7.26 - 7.04 (m, 10H), 6.31 (dd, J = 7.1, 4.4 Hz, 1H), 6.28 - 5.93 (m, 2H), 4.71 (s, 1H), 4.35 - 4.15 (m, 3H), 4.02 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.95 (t, J = 11.0 Hz, 1H), 3.82 (s, 1H), 2.99 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.81 - 2.61 (m, 3H), 1.51 (s, 2H), 1.24 (d, J = 9.7 Hz, 34H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程5:イコシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イコシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(330mg、0.376mmol)のDCM(20mL)撹拌混合物に、トリエチルアミン(0.157mL、1.129mmol)、DMAP(46.0mg、0.376mmol)及びヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(402mg、1.505mmol)を、N下、15℃で加えた。混合物を15℃で3日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(25g、0~7% MeOH/DCM)を用いて精製して、イコシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.149mmol、収率39.7%)を白色固体として得た。HPLC:RT(10mM NHHCO)=22.56分。H NMR:N78913-5-A1。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.97 (s, 1H), 7.26 - 7.04 (m, 10H), 6.38 (s, 1H), 6.32 - 5.98 (m, 2H), 5.47 (s, 1H), 4.31 (s, 2H), 4.19 (s, 3H), 4.02 (s, 2H), 3.77 (s, 1H), 3.01 (s, 2H), 2.67 (s, 3H), 1.69 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 1.52 (s, 2H), 1.45 - 1.16 (m, 40H), 0.95 - 0.83 (m, 6H).
実施例37
工程1:ドコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
ドコサン-1-オール(19.70g、60.3mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(16g、60.3mmol)、EDC(17.34g、90mmol)、イミダゾール(12.32g、181mmol)、DIPEA(31.6mL、181mmol)及び(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(16g、60.3mmol)のDCM(500mL)混合物を、25℃で16時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水(500mL)で希釈し、有機層を分離し、水層をDCM(250mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=20:1)を用いて精製して、ドコシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(12g、20.91mmol、収率34.7%)を白色固体として得た。H NMR:N76106-76-A1。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.33 - 7.06 (m, 5H), 4.98 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.17 - 3.94 (m, 2H), 3.15 - 2.99 (m, 2H), 1.65 - 1.56 (m, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.26 (s, 38H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:ドコシル L-フェニルアラニネート
ドコシル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(12g、20.91mmol)の冷(氷水浴)DCM(500mL)撹拌溶液に、TFA(16.11mL、209mL)を加えた。5分後、混合物を室温で2時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応混合物を水及び飽和NaCOで洗浄した。合わせた水層をDCM(400mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)を用いて精製して、ドコシル L-フェニルアラニネート(10g、19.00mmol、収率91%)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.43 - 6.96 (m, 5H), 4.09 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.72 (dd, J = 7.8, 5.4 Hz, 1H), 3.08 (dd, J = 13.5, 5.4 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 13.5, 7.8 Hz, 1H), 1.71 - 1.51 (m, 4H), 1.26 (s, 38H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程3:ドコシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
ドコシル L-フェニルアラニネート(16g、33.8mmol)の無水DCM(100mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(5.16mL、37.1mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(7.05g、33.4mmol)の無水DCM(35mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(6.15g、33.4mmol)及びトリエチルアミン(5.16mL、37.1mmol)のDCM(30mL)溶液を20分間かけて加え、0℃で4時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をtert-ブチルメチルエーテル(250mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをtert-ブチルメチルエーテル(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの等量混合物を含む粗固体21gを得た。混合物を20%EtOAc/ヘキサン(200mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収し、ドコシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(5.5g、6.91mmol、収率20.46%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de:N76107-98-A1)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.35 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.26 - 7.13 (m, 6H), 7.05 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 4.44 (s, 1H), 4.13 - 3.95 (m, 2H), 3.77 (t, J = 11.1 Hz, 1H), 3.10 (ddd, J = 39.1, 13.8, 6.0 Hz, 2H), 1.54 (s, 2H), 1.26 (s, 38H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H). 31P NMR (162MHz, CDCl3) δ -1.57.
工程4:ドコシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.3g、1.023mmol)のTHF(40mL)及びピリジン(2.0mL)の撹拌溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(2.148mL、2.148mmol)を0℃で滴下した。次いで、反応物を25℃で30分間撹拌した。ドコシル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(1.628g、2.046mmol)のTHF(20mL)溶液を、-15℃で上記溶液に滴下し、-15℃で4時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応を2M HCl(20mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO溶液(20mL)で洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(0~10% MeOH/DCM)を用いて精製して、ドコシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(340mg、0.362mmol、収率35.4%)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.90 (s, 1H), 7.26 - 7.06 (m, 10H), 6.31 (dd, J = 7.1, 4.4 Hz, 1H), 6.26 - 5.83 (m, 2H), 4.72 (s, 1H), 4.35 - 4.17 (m, 3H), 4.07 - 3.95 (m, 3H), 3.80 (s, 1H), 2.99 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.83 - 2.55 (m, 3H), 1.51 (s, 2H), 1.36 - 1.04 (m, 38H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程5:ドコシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
ドコシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(340mg、0.376mmol)のDCM(20mL)撹拌混合物に、トリエチルアミン(0.157mL、1.127mmol)、DMAP(45.9mg、0.376mmol)及びヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(402mg、1.503mmol)を、N下、15℃で加えた。混合物を室温で3日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(25g、0~7% MeOH/DCM)を用いて精製して、ドコシル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(166mg、0.161mmol、収率42.8%)を白色固体として得た。HPLC:RT(10mM NHHCO)=17.516分。H NMR:N78913-6-A1。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.27 - 7.02 (m, 10H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 3H), 5.60 - 5.40 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 10.9, 6.4 Hz, 2H), 4.19 (t, J = 6.4 Hz, 3H), 4.01 (t, J = 6.7 Hz, 3H), 3.08 - 2.91 (m, 2H), 2.70 (d, J = 30.0 Hz, 3H), 1.80 - 1.66 (m, 2H), 1.51 (s, 2H), 1.43 - 1.10 (m, 44H), 0.89 (dt, J = 10.2, 6.8 Hz, 6H).
実施例38
工程1:イソプロピル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(N76107-86)
イソプロピル L-アラニネート塩酸塩(8.0g、47.7mmol)の無水ジクロロメタン(50mL)撹拌溶液に、TEA(13.77mL、99mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニルホスホン酸ジクロリド(9.21g、47.2mmol)の無水ジクロロメタン(50mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(8.70g、47.2mmol)及びTEA(7.32mL、52.5mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液を、20分間かけて加えた。粗混合物を0℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、ジクロロメタン(25mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をTBME(150mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをTBME(2×25mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの等量混合物を含む粗固体22gを得た。混合物を20%EtOAcのヘキサン(100mL)溶液でトリチュレートし、濾過により回収して、イソプロピル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(7.0g、15.44mmol、収率32.4%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.36 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.26 - 7.17 (m, 3H), 5.04 (dt, J = 12.5, 6.3 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 16.1, 8.3 Hz, 1H), 4.08 - 3.87 (m, 1H), 1.46 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.25 (t, J = 5.9 Hz, 6H). 31P NMR (162MHz, CDCl3) δ -1.60.
工程2:イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(N78870-36)
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.25g,0.852mmol)のTHF(50mL)及びピリジン(2.50mL)の溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(1.705mL、1.705mmol)を-15℃で滴下し、-15℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物にイソプロピル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(0.502g、1.108mmol)のTHF(15mL)溶液を加え、得られた反応混合物を-15℃で2時間撹拌した。LCMSは生成物/副生成物=1/1を示した。反応混合物をNHCl(4mL)でクエンチし、EtOAc(200mL)及び水(30mL)に分配した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(8% MeOHのDCM溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(90mg、0.154mmol、収率18.08%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=563.3;保持時間(0.05%TFA)=1.44分。
工程3:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート
ノナン酸(50.6mg、0.320mmol)のDCM(8mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(32.6mg、0.267mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(102mg、0.533mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.267mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート(127mg、0.177mmol、収率66.2%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=703.0;保持時間(10mM NHHCO)=1.80分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.21 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 6.05 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 7.2, 4.4 Hz, 1H), 5.01 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 11.2, 5.6 Hz, 1H), 4.06-3.95 (m, 1H), 3.84 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.72 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.64 (s, 1H), 2.64-2.59 (m, 1H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.6 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.35-1.25 (m, 10H), 1.22 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H)
実施例39
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(59.7mg、0.347mmol)のDCM(8mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(32.6mg、0.267mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(102mg、0.533mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.267mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(125mg、0.172mmol、収率64.5%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=717.5;保持時間(0.05%TFA)=2.00分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.05 (s, 1H), 7.28 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 7.20 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.04 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 5.01 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 10.8, 6.4 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.06-3.95 (m, 1H), 3.82 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.76-2.67 (m, 1H), 2.66-2.59 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.6 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.33-1.24 (m, 12H), 1.22 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例40
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート
ドデカン酸(64.1mg、0.320mmol)のDCM(8mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(32.6mg、0.267mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(102mg、0.533mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.267mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート(79mg、0.102mmol、収率38.3%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=745.5;保持時間(0.05%TFA)=2.13分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.05 (s, 1H), 7.28 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 7.21 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.94 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 5.01 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.06-3.95 (m, 1H), 3.79 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.72 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.64 (s, 1H), 2.63-2.59 (m, 1H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66-1.62 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.34-1.24 (m, 16H), 1.22 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例41
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート
テトラデカン酸(73.1mg、0.320mmol)のDCM(8mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(32.6mg、0.267mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(102mg、0.533mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.267mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート(115mg、0.147mmol、収率55.3%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=773.5;保持時間(0.05%TFA)=2.30分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.06 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 5.01 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 4.05-3.96 (m, 1H), 3.84 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.72 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.64 (s, 1H), 2.64-2.59 (m, 1H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.33-1.25 (m, 20H), 1.22 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例42
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル パルミテート
パルミチン酸(82mg、0.320mmol)のDCM(8mL)溶液に、N,N-ジメチルピリルジン-4-アミン(32.6mg、0.267mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(102mg、0.533mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.267mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル パルミテート(114mg、0.141mmol、収率52.9%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=801.5;保持時間(0.05%TFA)=2.53分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.14 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 5.01 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.06-3.96 (m, 1H), 3.87 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.71 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.66-2.59 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.38 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.32-1.25 (m, 24H), 1.21 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例43
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ステアレート
ステアリン酸(182mg、0.640mmol)のDCM(8mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(65.2mg、0.533mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(204mg、1.067mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(300mg、0.533mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ステアレート(126mg、0.147mmol、収率27.6%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=829.4;保持時間(0.05%TFA)=2.83分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.07 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.21 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.44 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.09 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 5.01 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.06-3.96 (m, 1H), 3.84 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.71 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.66-2.59 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.37 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.32-1.25 (m, 28H), 1.22 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例44
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート
2-プロピルペンタン酸(46.1mg、0.320mmol)のDCM(8mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(32.6mg、0.267mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(102mg、0.533mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.267mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート(105mg、0.150mmol、収率56.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=689.0;保持時間(10mM NHHCO)=1.71分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.04 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.20 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 5.87 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.8 Hz, 1H), 5.00 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.44 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.33 (dd, J = 11.2, 5.6 Hz, 1H), 4.05-3.96 (m, 1H), 3.79 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.80 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.68-2.60 (m, 2H), 2.51-2.43 (m, 1H), 1.71-1.65 (m, 2H), 1.52-1.44 (m, 2H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.35-1.27 (m, 4H), 1.21 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.91 (t, J = 7.2 Hz, 6H).
実施例45
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(180mg、0.320mmol)及びDMAP(39.1mg、0.320mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.134mL、0.960mmol)、次いで、ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(428mg、1.600mmol)で処理し、混合物を25℃で2日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(105mg、0.145mmol、収率45.4%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=691.3;保持時間(0.05%TFA)=1.81分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 5.97 (brs, 2H), 5.57 (dd, J = 7.2, 4.4 Hz, 1H), 5.00 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.46 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.37 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.19 (dt, J = 6.8, 2.8 Hz, 2H), 4.06-3.95 (m, 1H), 3.83 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.85 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.76-2.70 (m, 1H), 2.69 (s, 1H), 1.70 (quint, J = 6.8 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.36-1.24 (m, 6H), 1.21 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 0.90 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例46
工程1:ヘプチル(4-ニトロフェニル)カーボネート
ヘプタン-1-オール(4g、34.4mmol)及びDMAP(0.421g、3.44mmol)のDCM(80mL)混合物に、TEA(7.20mL、51.6mmol)を0℃で滴下した。15分間撹拌した後、4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(8.16g、34.4mmol)を加えた。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が終了したことを示した。反応混合物をDCM(100mL)及び水(50mL)に分配した。有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、ヘプチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(9g、28.8mmol、収率84%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.28 (dd, J = 7.2, 2.4 Hz, 2H), 7.39 (dd, J = 7.2, 2.0 Hz, 2H), 4.29 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.76 (quint, J = 6.8 Hz, 2H), 1.46-1.27 (m, 8H), 0.90 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.356mmol)及びDMAP(43.4mg、0.356mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.149mL、1.067mmol)、次いで、ヘプチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(500mg、1.778mmol)で処理し、混合物を25℃で2日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(97mg、0.135mmol、収率38.0%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=705.4;保持時間(0.05%TFA)=1.87分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 7.28 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.12 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.97 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 5.00 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.46 (dd, J = 10.8, 6.4 Hz, 1H), 4.37 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.19 (dt, J = 6.8, 2.4 Hz, 2H), 4.06-3.95 (m, 1H), 3.79 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.83 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.76-2.70 (m, 1H), 2.69 (s, 1H), 1.70 (quint, J = 6.8 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.36-1.25 (m, 8H), 1.22 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例47
工程1:4-ニトロフェニルオクチルカーボネート
オクタン-1-オール(4g、30.7mmol)及びDMAP(0.375g、3.07mmol)のDCM(120mL)混合物に、TEA(4.66g、46.1mmol)を0℃で滴下した。15分間撹拌した後、4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(6.19g、30.7mmol)を加えた。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が終了したことを示した。反応混合物をDCM(120mL)及び水(50mL)に分配し、有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、4-ニトロフェニルオクチルカーボネート(9g、27.4mmol、収率89%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.28 (dd, J = 7.2, 2.4 Hz, 2H), 7.38 (dd, J = 7.2, 2.0 Hz, 2H), 4.29 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.76 (quint, J = 6.8 Hz, 2H), 1.45-1.24 (m, 10H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
工程2:イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.356mmol)及びDMAP(43.4mg、0.356mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.149mL、1.067mmol)、次いで、4-ニトロフェニルオクチルカーボネート(525mg、1.778mmol)で処理し、混合物を25℃で2日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(110mg、0.150mmol、収率42.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=719.2;保持時間(0.05%TFA)=1.92分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.22-7.16 (m, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.00 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 7.2, 4.4 Hz, 1H), 5.00 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.46 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.37 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.19 (dt, J = 6.8, 2.4 Hz, 2H), 4.06-3.97 (m, 1H), 3.82 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.85 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.76-2.70 (m, 1H), 2.69 (s, 1H), 1.70 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.34-1.24 (m, 10H), 1.21 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例48
工程1:4-ニトロフェニルノニルカーボネート
4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(5g、24.81mmol)及びノナン-1-オール(3.58g、24.81mmol)及びDMAP(0.303g、2.481mmol)のDCM(100mL)溶液を、TEA(5.19mL、37.2mmol)で処理し、混合物を室温で3時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。水(80mL)を加え、混合物をDCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、4-ニトロフェニルノニルカーボネート(5g、13.74mmol、収率55.4%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.39 - 8.22 (m, 2H), 7.46 - 7.31 (m, 2H), 4.29 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.88 - 1.72 (m, 2H), 1.30 (d, J = 11.3 Hz, 12H), 0.90 - 0.85 (m, 3H).
工程2:イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.356mmol)及びDMAP(43.4mg、0.356mmol)のDCM(5mL)混合物を、TEA(0.149mL、1.067mmol)、次いで、4-ニトロフェニルノニルカーボネート(550mg、1.778mmol)で処理し、混合物を25℃で2日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(115mg、0.150mmol、収率42.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=733.3;保持時間(0.05%TFA)=1.98分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.22-7.18 (m, 2H), 7.12 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.00 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 5.00 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.46 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.37 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.19 (dt, J = 6.8, 2.4 Hz, 2H), 4.07-3.96 (m, 1H), 3.83 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.85 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.76-2.70 (m, 1H), 2.68 (s, 1H), 1.70 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.34-1.25 (m, 12H), 1.21 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例49
工程1:デシル (4-ニトロフェニル)カーボネート
4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(5g、24.81mmol)、デカン-1-オール(3.93g、24.81mmol)及びDMAP(0.303g、2.481mmol)のDCM(100mL)溶液を、TEA(5.19mL、37.2mmol)で処理し、混合物を室温で3時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。水(80mL)を加え、混合物をDCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、デシル (4-ニトロフェニル)カーボネート(5.1g、13.40mmol、収率54.0%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.39 - 8.22 (m, 2H), 7.46 - 7.31 (m, 2H), 4.29 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.88 - 1.72 (m, 2H), 1.30 (d, J = 11.3 Hz, 14H), 0.90 - 0.85 (m, 3H).
工程2:イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.356mmol)及びDMAP(43.4mg、0.356mmol)のDCM(5mL)混合物を、TEA(0.149mL、1.067mmol)、次いで、デシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(575mg、1.778mmol)で処理し、混合物を25℃で2日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(139mg、0.180mmol、収率50.7%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=747.5;保持時間(0.05%TFA)=2.04分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.28 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 7.20 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.12 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.09 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 7.2, 4.4 Hz, 1H), 5.00 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.46 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.37 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 4.19 (dt, J = 6.8, 2.0 Hz, 2H), 4.05-3.97 (m, 1H), 3.88 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 2.85 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.76-2.70 (m, 1H), 2.68 (s, 1H), 1.70 (quint, J = 6.8 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.34-1.24 (m, 14H), 1.21 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例50
工程1:4-ニトロフェニルペンタン-3-イルカーボネート
4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(5g、24.81mmol)及びペンタン-3-オール(2.187g、24.81mmol)のDCM(100mL)混合物を、TEA(5.19mL、37.2mmol)で処理し、混合物を室温で3時間撹拌した。TLCは、新たな生成物が形成されたことを示した。水(80mL)を加え、混合物をDCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、4-ニトロフェニルペンタン-3-イルカーボネート(6g、23.69mmol、収率96%)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.28 (dd, J = 7.2, 2.0 Hz, 2H), 7.39 (dd, J = 7.2, 2.0 Hz, 2H), 4.90-4.83 (m, 1H), 1.75-1.57 (m, 2H), 1.50-1.36 (m, 2H), 0.96 (t, J = 7.2 Hz, 6H).
工程2:イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.356mmol)及びDMAP(43.4mg、0.356mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.149mL、1.067mmol)、次いで、4-ニトロフェニルペンタン-3-イルカーボネート(360mg、1.422mmol)で処理し、混合物を25℃で2日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(134mg、0.193mmol、収率54.4%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=677.2;保持時間(0.05%TFA)=1.73分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.30-7.25 (m, 2H), 7.22-7.18 (m, 2H), 7.12 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.06 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 7.2, 4.0 Hz, 1H), 5.00 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.63 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.47 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.39 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.07-3.97 (m, 1H), 3.86 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.83 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.71 (ddd, J = 14.0, 6.4, 4.0 Hz, 1H), 2.67 (s, 1H), 1.66 (quint, J = 6.8 Hz, 4H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.21 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 0.94 (dt, J = 7.6, 1.2 Hz, 6H).
実施例51
工程1:ヘプタン-4-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート
ヘプタン-4-オール(3g、25.8mmol)及びDMAP(0.315g、2.58mmol)のDCM(120mL)混合物に、TEA(5.38mL、38.7mmol)を0℃で滴下した。15分間撹拌した後、4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(5.20g、25.8mmol)を加えた。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が終了したことを示した。反応混合物をDCM(120mL)及び水(50mL)に分配した。有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製して、ヘプタン-4-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(3.7g、13.15mmol、収率50.9%)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.28 (dd, J = 7.2, 2.0 Hz, 2H), 7.39 (dd, J = 7.2, 2.0 Hz, 2H), 4.90-4.83 (m, 1H), 1.75-1.57 (m, 4H), 1.50-1.36 (m, 4H), 0.96 (t, J = 7.2 Hz, 6H).
工程2:イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.356mmol)及びDMAP(43.4mg、0.356mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.149mL、1.067mmol)、次いで、ヘプタン-4-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(400mg、1.422mmol)で処理し、混合物を25℃で2日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をMeOHに溶解させ、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、Biotage;勾配:0~100% ACN/10mM NHHCO水溶液、流量:40mL/分、カラム;Boston 40g)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(139mg、0.195mmol、収率54.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=705.3;保持時間(0.05%TFA)=1.84分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.12 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.92 (brs, 2H), 5.55 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 5.00 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.81-4.74 (m, 1H), 4.47 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.39 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.06-3.97 (m, 1H), 3.80 (dd, J = 10.8, 9.6 Hz, 1H), 2.84 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.75-2.68 (m, 1H), 2.66 (s, 1H), 1.66-1.51 (m, 4H), 1.46-1.31 (m, 7H), 1.22 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 0.93 (dt, J = 12.0, 7.2 Hz, 6H).
実施例52
工程1:4-ニトロフェニルノナン-5-イルカーボネート
ノナン-5-オール(3g、20.80mmol)及びDMAP(0.254g、2.080mmol)のDCM(120mL)混合物に、TEA(3.16g、31.2mmol)を0℃で滴下した。15分間撹拌した後、4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(4.19g、20.80mmol)を加えた。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が終了したことを示した。反応混合物をDCM(120mL)及び水(50mL)に分配した。有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製して、4-ニトロフェニルノナン-5-イルカーボネート(4.08g、13.19mmol、収率63.4%)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.28 (dd, J = 7.2, 2.0 Hz, 2H), 7.39 (dd, J = 7.2, 2.0 Hz, 2H), 4.86-4.79 (m, 1H), 1.74-1.62 (m, 4H), 1.43-1.31 (m, 8H), 0.93 (t, J = 7.2 Hz, 6H).
工程2:イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.356mmol)及びDMAP(43.4mg、0.356mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.149mL、1.067mmol)、次いで、4-ニトロフェニルノナン-5-イルカーボネート(440mg、1.422mmol)で処理し、混合物を25℃で3日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標))C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(102mg、0.137mmol、収率38.6%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=733.3;保持時間(0.05%TFA)=1.94分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.12 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.93 (brs, 2H), 5.55 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 5.00 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.77-4.71 (m, 1H), 4.47 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.39 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.07-3.95 (m, 1H), 3.80 (dd, J = 10.8, 9.6 Hz, 1H), 2.81 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.71 (ddd, J = 14.0, 6.0, 4.0 Hz, 1H), 2.65 (s, 1H), 1.65-1.51 (m, 4H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.35-1.25 (m, 8H), 1.22 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.94-0.88 (m, 6H).
実施例53
工程1:2-エチルブチル ((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル L-アラニネート塩酸塩(20g、95mmol)の無水ジクロロメタン(50mL)撹拌溶液に、TEA(10.0g、13.8mL、99.0mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニルホスホン酸ジクロリド(18.41g、94mmol)の無水ジクロロメタン(80mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物を、この温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、さらに1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(17.38g、94mmol)及びTEA(5.27g、7.26mL、52.1mmol)のジクロロメタン(60mL)溶液を20分間かけて加えた。粗混合物を0℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物はTBME(800mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをTBME(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、20%EtOAcのヘキサン(250mL)溶液でトリチュレートし、固体を濾過により回収して、2-エチルブチル ((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(7.8g、15.75mmol、収率16.51%)を白色固体として得た。LCMS:(M+H)=496.1;保持時間(0.05%TFA)=2.01分。
工程2:2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.25g、0.852mmol)のTHF(50mL)混合物及びピリジン(2.500mL)を含む溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(1.705mL、1.705mmol)を-15℃で滴下し、-15℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物に、2-エチルブチル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(0.549g、1.108mmol)のTHF(15mL)溶液を加え、得られた反応混合物を-15℃で2時間撹拌した。LCMSは生成物/副生成物=1/1であることを示した。反応混合物をNHCl(4mL)でクエンチし、EtOAc(200mL)及び水(30mL)に分配した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(8% MeOHのDCM溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(130mg、0.213mmol、収率25.01%)を白色固体として得た。LCMS:(M+H)=605.3;保持時間(0.05%TFA)=1.61分。
工程3:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート
ノナン酸(51.0mg、0.323mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(30.3mg、0.248mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(95mg、0.496mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート(100mg、0.130mmol、収率52.2%)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート(100mg、0.130mmol、収率52.2%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=745.3;保持時間(0.05%TFA)=2.08分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.07 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.23-7.19 (m, 2H), 7.13 (dt, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.22 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.11-4.04 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 3.93 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.71 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.64 (s, 1H), 2.64-2.59 (m, 1H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.50 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 1.39 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.37-1.25 (m, 14H), 0.92-0.83 (m, 9H).
実施例54
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(55.6mg、0.323mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(30.3mg、0.248mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(95mg、0.496mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.248mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(108mg、0.137mmol、収率55.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=759.4;保持時間(0.05%TFA)=2.15分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.13 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.23-7.19 (m, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.95 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.11-4.04 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.77 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.74-2.60 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.6 Hz, 2H), 1.51 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.36-1.25 (m, 16H), 0.91-0.85 (m, 9H).
実施例55
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート
ドデカン酸(64.6mg、0.323mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(30.3mg、0.248mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(95mg、0.496mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.248mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート(122mg、0.153mmol、収率61.7%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=787.3;保持時間(0.05%TFA)=2.33分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.04 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.22-7.19 (m, 2H), 7.13 (dt, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.87 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 7.2, 4.4 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.11-4.04 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.78 (dd, J = 11.2, 9.2 Hz, 1H), 2.73 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.66-2.60 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.70-1.65 (m, 2H), 1.50 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.39 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.35-1.25 (m, 20H), 0.91-0.85 (m, 9H).
実施例56
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート
テトラデカン酸(73.7mg、0.323mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(30.3mg、0.248mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(95mg、0.496mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.248mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート(117mg、0.137mmol、収率55.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=815.4;保持時間(0.05%TFA)=2.55分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.04 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.22-7.19 (m, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.91 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 7.2, 4.4 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.11-4.04 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.79 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.72 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.66-2.59 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.70-1.67 (m, 2H), 1.50 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.34-1.25 (m, 24H), 0.91-0.85 (m, 9H).
実施例57
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル パルミテート
パルミチン酸(83mg、0.323mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(30.3mg、0.248mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(95mg、0.496mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.248mmol)を加え、得られた混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル パルミテート(116mg、0.137mmol、収率55.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=843.1;保持時間(0.1%TFA)=3.30分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.05 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.23-7.18 (m, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.00 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.11-4.04 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.84 (dd, J = 10.8, 9.2 Hz, 1H), 2.72 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.66-2.59 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.70-1.62 (m, 2H), 1.50 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.39 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.34-1.23 (m, 28H), 0.90-0.84 (m, 9H).
実施例58
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ステアレート
ステアリン酸(92mg、0.323mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(30.3mg、0.248mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(95mg、0.496mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.248mmol)を加え、得られた混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ステアレート(151mg、0.173mmol、収率69.7%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=871.3;保持時間(0.1%TFA)=3.90分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.04 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.23-7.19 (m, 2H), 7.13 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.92 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 7.2, 4.4 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.11-4.04 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.80 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.72 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.66-2.59 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66-1.62 (m, 2H), 1.50 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.39 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.35-1.20 (m, 32H), 0.90-0.85 (m, 9H).
実施例59
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート
2-プロピルペンタン酸(42.9mg、0.298mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(30.3mg、0.248mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(95mg、0.496mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.248mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート(105mg、0.137mmol、収率55.3%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=731.2;保持時間(0.05%TFA)=1.99分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.03 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.22-7.18 (m, 2H), 7.13 (dt, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.88 (brs, 2H), 5.66 (dd, J = 7.2, 5.2 Hz, 1H), 4.44 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.33 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.11-4.05 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.81 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.79 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.68-2.61 (m, 2H), 2.51-2.43 (m, 1H), 1.65-1.60 (m, 2H), 1.56-1.45 (m, 3H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.36-1.30 (m, 8H), 0.91 (dt, J = 7.2, 1.2 Hz, 6H), 0.87 (t, J = 7.6, Hz, 6H).
実施例60
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.248mmol)のDCM(10mL)混合物を、TEA(0.104mL、0.744mmol)、DMAP(30.3mg、0.248mmol)、次いで、ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(265mg、0.992mmol)で処理し、得られた混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(100mg、0.136mmol、収率55.0%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=733.7;保持時間(0.1%TFA)=1.94分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.26 - 7.20 (m, 2H), 7.15 - 7.00 (m, 3H), 6.35 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.11 - 5.84 (m, 2H), 5.50 (dd, J = 7.0, 4.4 Hz, 1H), 4.35 (ddd, J = 33.6, 11.1, 6.1 Hz, 2H), 4.12 (td, J = 6.7, 2.4 Hz, 2H), 4.04 - 3.90 (m, 2H), 3.87 - 3.73 (m, 1H), 2.77 (dd, J = 14.0, 7.0 Hz, 1H), 2.70 - 2.56 (m, 2H), 1.75 - 1.54 (m, 3H), 1.42 (dd, J = 12.5, 6.2 Hz, 1H), 1.32 - 1.18 (m, 10H), 0.81 (dt, J = 10.6, 7.1 Hz, 9H).
実施例61
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(150mg、0.248mmol)のDCM(10mL)混合物を、TEA(0.104mL、0.744mmol)、DMAP(30.3mg、0.248mmol)、次いで、ヘプチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(279mg、0.992mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。水(20mL)を加え、次いで、混合物をDCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM=0:100~1:20)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(106mg、0.141mmol、収率56.6%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=747.7;保持時間(0.1%TFA)=1.99分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.26 - 7.20 (m, 2H), 7.15 - 7.00 (m, 3H), 6.35 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.11 - 5.84 (m, 2H), 5.50 (dd, J = 7.0, 4.4 Hz, 1H), 4.35 (ddd, J = 33.6, 11.1, 6.1 Hz, 2H), 4.12 (td, J = 6.7, 2.4 Hz, 2H), 4.04 - 3.90 (m, 2H), 3.87 - 3.73 (m, 1H), 2.77 (dd, J = 14.0, 7.0 Hz, 1H), 2.70 - 2.56 (m, 2H), 1.75 - 1.54 (m, 3H), 1.42 (dd, J = 12.5, 6.2 Hz, 1H), 1.32 - 1.18 (m, 12H), 0.81 (dt, J = 10.6, 7.1 Hz, 9H).
実施例62
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.331mmol)のDCM(10mL)混合物を、TEA(0.138mL、0.992mmol)、DMAP(40.4mg、0.331mmol)、次いで、4-ニトロフェニルオクチルカーボネート(391mg、1.323mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(180mg、0.235mmol、収率71.2%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=761.7;保持時間(0.1%TFA)=2.04分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.26 - 7.20 (m, 2H), 7.15 - 7.00 (m, 3H), 6.35 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.11 - 5.84 (m, 2H), 5.50 (dd, J = 7.0, 4.4 Hz, 1H), 4.35 (ddd, J = 33.6, 11.1, 6.1 Hz, 2H), 4.12 (td, J = 6.7, 2.4 Hz, 2H), 4.04 - 3.90 (m, 2H), 3.87 - 3.73 (m, 1H), 2.77 (dd, J = 14.0, 7.0 Hz, 1H), 2.70 - 2.56 (m, 2H), 1.75 - 1.54 (m, 3H), 1.42 (dd, J = 12.5, 6.2 Hz, 1H), 1.32 - 1.18 (m, 14H), 0.81 (dt, J = 10.6, 7.1 Hz, 9H).
実施例63
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.331mmol)及びDMAP(40.4mg、0.331mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.138mL、0.992mmol)、次いで、4-ニロフェニルノニルカーボネート(409mg、1.323mmol)で処理し、混合物を20℃で3日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(40g、0~4% MeOHのDCM溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(132mg、0.166mmol、収率50.0%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=775.3;保持時間(0.05%TFA)=2.11分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 7.30-7.25 (m, 2H), 7.22-7.18 (m, 2H), 7.12 (t, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.22 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 1H), 4.46 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.38 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.19 (dt, J = 6.8, 2.0 Hz, 2H), 4.11-4.04 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 3.94 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.83 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.72 (ddd, J = 14.0, 6.4, 4.4 Hz, 1H), 2.68 (s, 1H), 1.70 (quint, J = 6.8 Hz, 2H), 1.50 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.39 (dd, J = 7.2 Hz, 3H), 1.36-1.25 (m, 16H), 0.91-0.84 (m, 9H).
実施例64
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.331mmol)及びDMAP(40.4mg、0.331mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.138mL、0.992mmol)、次いで、デシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(428mg、1.323mmol)で処理し、混合物を20℃で3日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(40g、0~4% MeOHのDCM溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(109mg、0.134mmol、収率40.4%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=789.3;保持時間(0.05%TFA)=2.18分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.30-7.25 (m, 2H), 7.22-7.18 (m, 2H), 7.13 (t, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.98 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 1H), 4.46 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.38 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 4.19 (dt, J = 6.8, 2.0 Hz, 2H), 4.11-4.04 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.84 (dd, J = 11.2, 9.2 Hz, 1H), 2.85 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.72 (ddd, J = 14.0, 6.4, 4.4 Hz, 1H), 2.68 (s, 1H), 1.70 (quint, J = 6.8 Hz, 2H), 1.50 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.39 (dd, J = 6.8 Hz, 3H), 1.35-1.25 (m, 18H), 0.91-0.85 (m, 9H).
実施例65
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.331mmol)及びDMAP(40.4mg、0.331mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.138mL、0.992mmol)、次いで、4-ニトロフェニルペンタン-3-イルカーボネート(335mg、1.323mmol)で処理し、混合物を25℃で4日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% MeOH/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(100mg、0.134mmol、収率40.5%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=719.2;保持時間(0.05%TFA)=1.87分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.30-7.25 (m, 2H), 7.22-7.18 (m, 2H), 7.12 (dt, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.08 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 4.63 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 4.47 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.39 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.12-4.05 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 3.89 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.83 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.71 (ddd, J = 14.0, 6.0, 4.0 Hz, 1H), 2.67 (s, 1H), 1.66 (quint, J = 7.2 Hz, 4H), 1.50 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 1.39 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.35-1.29 (m, 4H), 0.94 (dt, J = 7.6, 1.2 Hz, 6H), 0.87 (t, J = 7.6, Hz, 6H).
実施例66
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.331mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(40.4mg、0.331mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.138mL、0.992mmol)、次いで、ヘプタン-4-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(372mg、1.323mmol)で処理し、混合物を25℃で4日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、3% MeOHのDCM溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(99mg、0.133mmol、収率40.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=747.3;保持時間(0.05%TFA)=1.97分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.30-7.27 (m, 2H), 7.22-7.18 (m, 2H), 7.12 (dt, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.91 (brs, 2H), 5.55 (dd, J = 7.2, 4.0 Hz, 1H), 4.81-4.74 (m, 1H), 4.47 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.39 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.12-4.05 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 3.80 (dd, J = 11.2, 9.6 Hz, 1H), 2.83 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.71 (ddd, J = 14.0, 6.0, 4.0 Hz, 1H), 2.66 (s, 1H), 1.68-1.42 (m, 7H), 1.39 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.36-1.29 (m, 6H), 0.93 (dt, J = 12.4, 7.6 Hz, 6H), 0.87 (t, J = 7.6, Hz, 6H).
実施例67
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(200mg、0.331mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(40.4mg、0.331mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.138mL、0.992mmol)、次いで、4-ニトロフェニルノナン-5-イルカーボネート(409mg、1.323mmol)で処理し、混合物を25℃で3日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、0~3% MeOHのDCM溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(142mg、0.183mmol、収率55.4%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=775.3;保持時間(0.05%TFA)=2.10分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.22-7.18 (m, 2H), 7.12 (dt, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.91 (brs, 2H), 5.55 (dd, J = 7.2, 4.0 Hz, 1H), 4.77-4.70 (m, 1H), 4.46 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.39 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 4.12-4.05 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 3.80 (dd, J = 10.8, 9.2 Hz, 1H), 2.83 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.71 (ddd, J = 14.0, 6.0, 4.0 Hz, 1H), 2.65 (s, 1H), 1.65-1.56 (m, 4H), 1.50 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.36-1.29 (m, 12H), 0.92-0.85 (m, 12H).
実施例68
工程1:イソプロピル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
プロパン-2-オール(13.59g、226mmol)、HOBt(8.66g、56.5mmol)、EDC(32.5g、170mmol)のDCM(250mL)混合物に、-10℃でDIEA(59.2mL、339mmol)を加えた。30分間撹拌した後、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(30g、113mmol)のDCM(50mL)溶液を加え、25℃で16時間撹拌した。TLCは新しい化合物の存在を示した。反応物を水(500mL)で希釈し、DCM(250mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=100/0~20/1)を用いて精製して、イソプロピル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(23g、74.8mmol、収率66.2%)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.36 - 7.19 (m, 3H), 7.15 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 5.00 (s, 2H), 4.63 - 4.41 (m, 1H), 3.17 - 2.95 (m, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.20 (dd, J = 11.9, 6.3 Hz, 6H).
工程2:イソプロピル L-フェニルアラニネート
イソプロピル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(23g、74.8mmol)のDCM(300mL)溶液に、N下、-10℃でTFA(57.6mL、748mmol)を加えた。反応物をN下、25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮して残留物を得、これを水(250mL)で希釈し、NaHCO溶液でpHを7に調整し、EtOAc(250mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレートした。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/0~20/1)を用いて精製して、イソプロピル L-フェニルアラニネート(10g、48.2mmol、収率64.5%)を黄色の油状物として得た。LCMS(M+H)=208.0;保持時間(0.1%TFA)=1.169分。
工程3:イソプロピル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イソプロピル L-フェニルアラニネート(10g、48.2mmol)の無水DCM(100mL)溶液に、トリエチルアミン(7.38mL、53.1mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(10.08g、47.8mmol)の無水DCM(50mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、さらに1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(8.79g、47.8mmol)及びトリエチルアミン(7.38mL、53.1mmol)のDCM(30mL)溶液を20分間かけて加えた。粗混合物を0℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、ジクロロメタン(2×25mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をTBME(200mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。フィルターケーキをTBME(2×25mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、16gの粗生成物をジアステレオマーの混合物として得た。混合物を、20%EtOAcのヘキサン(100mL)溶液でトリチュレートし、濾過により回収して、イソプロピル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(6.0g、11.33mmol、収率23.49%)を白色固体として得た(31P-NMRによる測定で>98% de)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.35 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.25 - 7.15 (m, 6H), 7.12 - 7.03 (m, 2H), 4.96 (dt, J = 12.5, 6.2 Hz, 1H), 4.39 (ddd, J = 15.8, 10.0, 6.0 Hz, 1H), 3.79 (t, J = 11.1 Hz, 1H), 3.14 (dd, J = 13.7, 5.3 Hz, 1H), 3.04 (dd, J = 13.7, 6.5 Hz, 1H), 1.16 (dd, J = 16.8, 6.3 Hz, 6H). 31P NMR (162MHz, DMSO-d6) δ -1.54.
工程4:イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.25g、0.852mmol)のTHF(40mL)及びピリジン(2.0mL)の溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(1.79mL、1.79mmol)を0℃で滴下した。次いで、反応物を25℃で30分間撹拌した。イソプロピル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(0.587g、1.108mmol)のTHF(20mL)溶液を、上記溶液に0℃で滴下し、0℃で4時間撹拌した。TLCは反応の完了を示した。反応物を2M HCl(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO溶液(20mL)で洗浄し、ブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/0~10/1)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(133mg、0.204mmol、収率23.94%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=639;保持時間(0.1%TFA)=1.577分。
工程5:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.235mmol)のDCM(10mL)混合物を、EDC(90mg、0.470mmol)、DMAP(28.7mg、0.235mmol)、次いで、ノナン酸(44.6mg、0.282mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート(115mg、0.148mmol、収率62.9%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=778.7;保持時間(0.1%10mM NHHCO)=2.126分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.25 - 7.07 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.91 (s, 2H), 5.57 (dd, J = 6.7, 4.2 Hz, 1H), 4.94 (dt, J = 12.5, 6.2 Hz, 1H), 4.35 - 4.22 (m, 2H), 4.13 (dd, J = 11.0, 5.7 Hz, 1H), 3.61 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.73 - 2.52 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.68 - 1.62 (m, 2H), 1.28 (s, 10H), 1.14 (dd, J = 7.5, 6.4 Hz, 6H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例69
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.235mmol)のDCM(10mL)混合物を、EDC(90mg、0.470mmol)、DMAP(28.7mg、0.235mmol)、次いで、デカン酸(48.6mg、0.282mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(150mg、0.186mmol、収率79%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=792.7;保持時間(0.1%TFA)=2.089分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.26 - 7.07 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.04 (s, 2H), 5.58 (dd, J = 6.7, 4.1 Hz, 1H), 4.94 (hept, J = 6.3 Hz, 1H), 4.29 (ddd, J = 18.5, 17.0, 13.0 Hz, 2H), 4.13 (dd, J = 11.0, 5.7 Hz, 1H), 3.67 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.10 - 2.91 (m, 2H), 2.73 - 2.53 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.75 - 1.59 (m, 2H), 1.30 (d, J = 18.5 Hz, 12H), 1.14 (dd, J = 8.3, 6.3 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例70
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.235mmol)のDCM(10mL)混合物を、EDC(90mg、0.470mmol)、DMAP(28.7mg、0.235mmol)、次いで、ドデカン酸(56.5mg、0.282mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート(105.2mg、0.128mmol、収率54.6%)を白色固体として得た。
LCMS(M+H)=821.7;保持時間(0.1%TFA)=2.253分。H NMR:N78514-83-A1;1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.26 - 7.08 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.94 (s, 2H), 5.57 (dd, J = 6.7, 4.2 Hz, 1H), 5.01 - 4.78 (m, 1H), 4.28 (ddd, J = 21.0, 10.7, 6.4 Hz, 2H), 4.13 (dd, J = 11.0, 5.7 Hz, 1H), 3.63 (dd, J = 20.6, 9.9 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.74 - 2.53 (m, 3H), 2.47 - 2.31 (m, 2H), 1.64 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 1.29 (d, J = 22.9 Hz, 16H), 1.14 (dd, J = 8.0, 6.3 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例71
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.235mmol)のDCM(10mL)混合物を、EDC(90mg、0.470mmol)、DMAP(28.7mg、0.235mmol)、次いで、テトラデカン酸(64.4mg、0.282mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート(110mg、0.130mmol、収率55.2%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=848.7;保持時間(0.1%TFA)=2.452分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.26 - 7.08 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.94 (s, 2H), 5.57 (dd, J = 6.7, 4.2 Hz, 1H), 5.01 - 4.78 (m, 1H), 4.28 (ddd, J = 21.0, 10.7, 6.4 Hz, 2H), 4.13 (dd, J = 11.0, 5.7 Hz, 1H), 3.63 (dd, J = 20.6, 9.9 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.74 - 2.53 (m, 3H), 2.47 - 2.31 (m, 2H), 1.64 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 1.29 (d, J = 22.9 Hz, 20H), 1.14 (dd, J = 8.0, 6.3 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例72
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル パルミテート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.235mmol)のDCM(10mL)混合物を、EDC(90mg、0.470mmol)、DMAP(28.7mg、0.235mmol)、次いで、パルミチン酸(72.3mg、0.282mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル パルミテート(110.2mg、0.126mmol、収率53.5%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=876.7;保持時間(0.1%TFA)=2.72分。純度(254nm)=100%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.26 - 7.07 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 6.31 (s, 2H), 5.57 (dd, J = 6.6, 4.2 Hz, 1H), 4.93 (dq, J = 12.4, 6.2 Hz, 1H), 4.34 - 4.18 (m, 2H), 4.14 (dd, J = 11.1, 5.7 Hz, 1H), 3.80 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.09 - 2.91 (m, 2H), 2.67 - 2.53 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.72 - 1.60 (m, 2H), 1.29 (d, J = 24.7 Hz, 24H), 1.14 (dd, J = 10.2, 6.3 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例73
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ステアレート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.235mmol)のDCM(10mL)混合物を、EDC(90mg、0.470mmol)、DMAP(28.7mg、0.235mmol)、次いで、ステアリン酸(66.8mg、0.235mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ステアレート(130.0mg、0.144mmol、収率61.2%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=904.7;保持時間(0.1%TFA)=3.65分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.26 - 7.07 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 6.31 (s, 2H), 5.57 (dd, J = 6.6, 4.2 Hz, 1H), 4.93 (dq, J = 12.4, 6.2 Hz, 1H), 4.34 - 4.18 (m, 2H), 4.14 (dd, J = 11.1, 5.7 Hz, 1H), 3.80 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.09 - 2.91 (m, 2H), 2.67 - 2.53 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.72 - 1.60 (m, 2H), 1.29 (d, J = 24.7 Hz, 28H), 1.14 (dd, J = 10.2, 6.3 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例74
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート
2-プロピルペンタン酸(40.6mg、0.282mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピジン-4-アミン(28.7mg、0.235mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(90mg、0.470mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.235mmol)を加え、得られた混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート(114mg、0.149mmol、収率63.3%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=765.2;保持時間(0.05%TFA)=1.94分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.24-7.19 (m, 10H), 6.39 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.94 (brs, 2H), 5.56 (dd, J = 7.2, 4.8 Hz, 1H), 4.93 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.32-4.24 (m, 2H), 4.13 (dd, J = 11.2, 5.6 Hz, 1H), 3.64 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.73 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.59 (ddd, J = 13.2, 6.4, 4.8 Hz, 1H), 2.51-2.42 (m, 1H), 1.70-1.60 (m, 2H), 1.54-1.44 (m, 2H), 1.39-1.30 (m, 4H), 1.14 (dd, J = 9.6, 6.4 Hz, 6H), 0.92 (dt, J = 7.2, 2.0 Hz, 6H).
実施例75
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.235mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.098mL、0.705mmol)で処理し、DMAP(28.7mg、0.235mmol)、次いで、ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(251mg、0.940mmol)を加え、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(100mg、0.127mmol、収率54.0%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=766.7;保持時間(0.1%NHHCO)=2.007分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.26 - 7.07 (m, 10H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.93 (s, 2H), 5.48 (dd, J = 6.9, 4.3 Hz, 1H), 4.93 (dt, J = 12.5, 6.3 Hz, 1H), 4.28 (ddd, J = 15.8, 9.8, 5.5 Hz, 2H), 4.24 - 4.09 (m, 3H), 3.66 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.85 - 2.59 (m, 3H), 1.76 - 1.70 (m, 2H), 1.45 - 1.22 (m, 6H), 1.14 (t, J = 6.6 Hz, 6H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例76
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.313mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.131mL、0.940mmol)、DMAP(38.3mg、0.313mmol)、次いで、ヘプチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(352mg、1.253mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(90mg、0.115mmol、収率36.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=780.7;保持時間(0.1%TFA)=1.947分。純度(254nm)=100%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.96 (s, 1H), 7.26 - 7.07 (m, 10H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.92 (s, 2H), 5.48 (dd, J = 6.9, 4.3 Hz, 1H), 5.03 - 4.82 (m, 1H), 4.37 - 4.25 (m, 2H), 4.26 - 4.10 (m, 3H), 3.64 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.85 - 2.59 (m, 3H), 1.72 (s, 2H), 1.40 - 1.24 (m, 8H), 1.14 (t, J = 6.6 Hz, 6H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例77
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.313mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.131mL、0.940mmol)、DMAP(38.3mg、0.313mmol)、次いで、4-ニトロフェニルオクチルカーボネート(370mg、1.253mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。水(20mL)を加え、次いで、混合物をDCM(20L×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、残留物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100:0~20:1)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(87mg、0.109mmol、収率34.9%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=794.7;保持時間(0.1%TFA)=2.000分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.26 - 7.07 (m, 10H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.93 (s, 2H), 5.48 (dd, J = 6.9, 4.3 Hz, 1H), 4.93 (dt, J = 12.5, 6.3 Hz, 1H), 4.28 (ddd, J = 15.8, 9.8, 5.5 Hz, 2H), 4.24 - 4.09 (m, 3H), 3.66 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.85 - 2.59 (m, 3H), 1.76 - 1.70 (m, 2H), 1.45 - 1.22 (m, 10H), 1.14 (t, J = 6.6 Hz, 6H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例78
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.235mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.098mL、0.705mmol)、DMAP(28.7mg、0.235mmol)、次いで、デシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(304mg、0.940mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(102.1mg、0.121mmol、収率51.3%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=822.7;保持時間(0.1%TFA)=2.118分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.26 - 7.06 (m, 10H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.85 (s, 2H), 5.48 (dd, J = 6.9, 4.3 Hz, 1H), 5.04 - 4.89 (m, 1H), 4.29 (ddd, J = 12.8, 8.0, 5.2 Hz, 2H), 4.17 (dt, J = 11.1, 6.2 Hz, 3H), 3.61 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.81 - 2.59 (m, 3H), 1.69 (dd, J = 14.6, 7.0 Hz, 2H), 1.44 - 1.22 (m, 14H), 1.14 (t, J = 6.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例79
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.235mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.098mL、0.705mmol)、DMAP(28.7mg、0.235mmol)、次いで、4-ニトロフェニルノニルカーボネート(291mg、0.940mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(100mg、0.122mmol、収率51.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=808.7;保持時間(0.1%TFA)=2.507分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.10 (s, 1H), 7.26 - 7.06 (m, 10H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.35 - 6.02 (m, 2H), 5.58 - 5.35 (m, 1H), 5.04 - 4.83 (m, 1H), 4.32 - 4.25 (m, 2H), 4.18 (dt, J = 17.4, 6.4 Hz, 3H), 3.71 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 3.10 - 2.87 (m, 2H), 2.83 - 2.59 (m, 3H), 1.76 - 1.67 (m, 2H), 1.31 (dd, J = 24.9, 10.4 Hz, 12H), 1.15 (dd, J = 7.3, 6.5 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例80
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.313mmol)及びDMAP(38.3mg、0.313mmol)のDCM(6mL)混合物を、トリエチルアミン(0.131mL、0.940mmol)、次いで、4-ニトロフェニルノナン-5-イルカーボネート(388mg、1.253mmol)で処理し、混合物を20℃で3日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(116mg、0.142mmol、収率45.4%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=809.3;保持時間(0.05%TFA)=2.02分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.97 (s, 1H), 7.25-7.20 (m, 4H), 7.19-7.08 (m, 6H), 6.40 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.94 (brs, 2H), 5.45 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 4.94 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.78-4.71 (m, 1H), 4.33-4.25 (m, 2H), 4.19 (dd, J = 11.2, 5.6 Hz, 1H), 3.64 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.74 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.67 (ddd, J = 14.0, 6.0, 4.0 Hz, 1H), 2.63 (s, 1H), 1.67-1.55 (m, 4H), 1.40-1.30 (m, 8H), 1.14 (dd, J = 8.8, 6.0 Hz, 6H), 0.91 (dd, J = 14.0, 7.2 Hz, 6H).
実施例81
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.313mmol)及びDMAP(38.3mg、0.313mmol)のDCM(6mL)混合物を、トリエチルアミン(0.131mL、0.940mmol)、次いで、4-ニトロフェニルペンタン-3-イルカーボネート(317mg、1.253mmol)で処理し、混合物を20℃で2日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(130mg、0.169mmol、収率54.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=753.2;保持時間(0.05%TFA)=1.84分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.25-7.08 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.82 (brs, 2H), 5.47 (dd, J = 7.2, 4.0 Hz, 1H), 4.94 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.64 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.33-4.25 (m, 2H), 4.19 (dd, J = 11.2, 5.6 Hz, 1H), 3.60 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.76 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.71-2.66 (m, 1H), 2.65 (s, 1H), 1.71-1.64 (m, 4H), 1.14 (dd, J = 8.0, 6.4 Hz, 6H), 0.95 (dt, J = 7.6, 2.0 Hz, 6H).
実施例82
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.313mmol)及びDMAP(38.3mg、0.313mmol)のDCM(6mL)混合物を、トリエチルアミン(0.131mL、0.940mmol)、次いで、ヘプタン-4-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(352mg、1.253mmol)で処理し、混合物を20℃で2日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)によって精製して、イソプロピル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(123mg、0.155mmol、収率49.5%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=781.2;保持時間(0.05%TFA)=1.93分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.97 (s, 1H), 7.26-7.08 (m, 10H), 6.39 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.94 (brs, 2H), 5.45 (dd, J = 7.2, 4.0 Hz, 1H), 4.94 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.82-4.74 (m, 1H), 4.33-4.24 (m, 2H), 4.19 (dd, J = 10.8, 5.6 Hz, 1H), 3.64 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.75 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.66 (ddd, J = 14.0, 6.0, 4.0 Hz, 1H), 2.64 (s, 1H), 1.68-1.52 (m, 4H), 1.48-1.30 (m, 4H), 1.14 (dd, J = 8.8, 6.4 Hz, 6H), 0.93 (dd, J = 14.0, 7.2 Hz, 6H).
実施例83
工程1:2-エチルブチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブタン-1-オール(5.08g、49.8mmol)、HOBt(3.81g、24.88mmol)、EDC(14.31g、74.6mmol)のDCM(100mL)混合物に、DIEA(26.1mL、149mmol)を-10℃で加えた。30分間撹拌した後、(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(13.2g、49.8mmol)のDCM(10mL)混合物を加え、25℃で2時間撹拌した。TLC及びLCMSは、新しい生成物の存在を示した。反応物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、残留物を得た。それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=100/0~20/1)を用いて精製して、2-エチルブチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(12.5g、35.8mmol、収率71.9%)を無色油状物として得た。LCMS(M-Boc+H)=250.0;保持時間(0.05%TFA)=2.589分。
工程2:2-エチルブチル L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(12.5g、35.8mmol)のDCM(200mL)溶液に、N下でTFA(27.6mL、358mmol)を加えた。反応物をN下、25℃で2時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮し、残留物を水(50mL)で希釈した。NaHCO溶液でpHを7に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレートした。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/0~20/1)を用いて精製して、2-エチルブチル L-フェニルアラニネート(8.5g、34.1mmol、収率95%)を淡黄色の油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.25 (ddd, J = 25.3, 16.4, 7.2 Hz, 5H), 4.38 (s, 2H), 4.07 - 3.93 (m, 2H), 3.87 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 3.12 (dd, J = 13.7, 5.6 Hz, 1H), 2.99 (dd, J = 13.7, 7.3 Hz, 1H), 1.46 (dq, J = 12.2, 6.1 Hz, 1H), 1.28 (dd, J = 14.2, 7.2 Hz, 4H), 0.86 (t, J = 7.4 Hz, 6H)
工程3:2-エチルブチル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル L-フェニルアラニネート(8.5g、34.1mmol)の無水DCM(35mL)溶液に、トリエチルアミン(9.95mL、71.6mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(7.12g、33.7mmol)の無水DCM(35mL)溶液を、1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、さらに1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(6.21g、33.7mmol)及びトリエチルアミン(5.21mL、37.5mmol)のDCM(30mL)溶液を20分間かけて加え、0℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、DCM(25mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をTBME(150mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをTBME(2×25mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、20%EtOAcのヘキサン(100mL)溶液でトリチュレートし、固体を濾過により回収して、2-エチルブチル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(4.2g、7.35mmol、収率21.56%)を白色固体として得た。(31P-NMRによる測定で>98% de)。LCMS(M+H)=571;保持時間(0.05%TFA)=2.384分。31P NMR (162MHz, DMSO-d6) δ -1.54.
工程4:2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.3g、1.023mmol)のTHF(60mL)及びピリジン(15.0mL)の溶液に、0℃でtert-ブチルマグネシウムクロリド(2.148mL、2.148mmol)を滴下した。次いで、反応物を25℃で30分間撹拌した。2-エチルブチル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(0.877g、1.534mmol)のTHF(20mL)溶液を、-15℃で上記溶液に滴下し、-15℃で4時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を2M HCl(30mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO溶液(50mL)で洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(塩基性)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.294mmol、収率28.7%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=681;保持時間(0.05%TFA)=1.760分。
工程5:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート
ノナン酸(45.3mg、0.286mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(26.9mg、0.220mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(84mg、0.441mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.220mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート(131mg、0.156mmol、収率71.0%)を白色固体として得た。LCMS:LCMS(M+H)=821.3;保持時間(0.05%TFA)=2.157分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.26 - 7.06 (m, 10H), 6.39 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.37 - 5.90 (m, 2H), 5.57 (s, 1H), 4.34 (t, J = 9.9 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 5.8, 1.7 Hz, 2H), 3.77 (s, 1H), 3.09 - 2.92 (m, 2H), 2.70 - 2.50 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.79 - 1.59 (m, 2H), 1.49 - 1.14 (m, 15H), 0.86 (dt, J = 14.9, 7.0 Hz, 9H).
実施例84
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(49.4mg、0.286mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(26.9mg、0.220mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(84mg、0.441mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.220mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(133mg、0.159mmol、収率72.3%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=835.3;保持時間(0.05%TFA)=2.235分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.26 - 7.07 (m, 10H), 6.40 (s, 1H), 6.14 (s, 2H), 5.57 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.40 - 4.29 (m, 1H), 4.23 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 5.8, 2.0 Hz, 2H), 3.72 (s, 1H), 3.08 - 2.90 (m, 2H), 2.72 - 2.52 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 1.41 (dd, J = 12.5, 6.2 Hz, 1H), 1.37 - 1.14 (m, 16H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.83 (t, J = 7.4 Hz, 6H).
実施例85
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート
ドデカン酸(57.4mg、0.286mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(26.9mg、0.220mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(84mg、0.441mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.220mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート(147mg、0.165mmol、収率75.0%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=863.4;保持時間(0.05%TFA)=2.419分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.21 (dd, J = 41.8, 19.0 Hz, 10H), 6.92 - 6.50 (m, 2H), 6.41 (s, 1H), 5.60 (s, 1H), 4.36 (s, 1H), 4.27 (s, 1H), 4.17 (s, 1H), 4.06 (s, 1H), 3.97 (s, 2H), 3.02 (s, 2H), 2.64 (s, 3H), 2.41 (s, 2H), 1.68 (s, 2H), 1.28 (s, 21H), 0.97 - 0.73 (m, 9H).
実施例86
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート
テトラデカン酸(65.4mg、0.286mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(26.9mg、0.220mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(84mg、0.441mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.220mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート(117mg、0.127mmol、収率57.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=891.5;保持時間(0.05%TFA)=2.678分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.18 (dt, J = 22.0, 12.8 Hz, 10H), 6.91 (s, 2H), 6.39 (s, 1H), 5.59 (s, 1H), 4.25 (t, J = 34.3 Hz, 4H), 3.96 (s, 2H), 3.01 (s, 2H), 2.60 (d, J = 18.0 Hz, 3H), 2.40 (s, 2H), 1.67 (s, 2H), 1.26 (s, 25H), 0.85 (d, J = 26.3 Hz, 9H).
実施例87
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル パルミテート
パルミチン酸(73.5mg、0.286mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(26.9mg、0.220mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(84mg、0.441mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.220mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル パルミテート(124mg、0.132mmol、収率60.0%)を白色固体として得た。LCMS:保持時間(0.05%TFA)=3.309分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.26 - 7.05 (m, 10H), 6.67 (s, 2H), 6.39 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.67 - 5.44 (m, 1H), 4.34 (s, 1H), 4.25 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.16 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.06 (s, 1H), 3.96 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.01 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.76 - 2.49 (m, 3H), 2.39 (dd, J = 16.0, 8.4 Hz, 3H), 1.79 - 1.53 (m, 2H), 1.45 - 1.16 (m, 29H), 0.85 (dt, J = 14.8, 6.9 Hz, 9H).
実施例88
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ステアレート
ステアリン酸(217mg、0.764mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(71.8mg、0.588mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(225mg、1.175mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル ((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(400mg、0.588mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ステアレート(200mg、0.205mmol、収率34.9%)を淡黄色の半固体として得た。LCMS:保持時間(0.05%TFA)=4.355分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.25 - 7.07 (m, 10H), 6.40 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.01 (s, 2H), 5.65 - 5.53 (m, 1H), 4.34 (s, 1H), 4.29 - 4.20 (m, 1H), 4.13 (dd, J = 11.0, 5.6 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 5.8, 2.4 Hz, 2H), 3.65 (s, 1H), 3.00 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.73 - 2.47 (m, 3H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 1.48 - 1.16 (m, 33H), 0.85 (dt, J = 14.9, 7.0 Hz, 9H).
実施例89
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート
2-プロピルペンタン酸(49.6mg、0.344mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(32.3mg、0.264mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(101mg、0.529mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(180mg、0.264mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート(140mg、0.168mmol、収率63.4%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=807.3;保持時間(0.05%TFA)=2.096分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.13 (s, 1H), 7.21 (dd, J = 13.9, 7.1 Hz, 5H), 7.17 - 7.07 (m, 5H), 6.39 (s, 1H), 6.32 - 5.74 (m, 2H), 5.54 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.34 (s, 1H), 4.24 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 5.8, 2.7 Hz, 2H), 3.69 (s, 1H), 3.10 - 2.91 (m, 2H), 2.65 (d, J = 16.9 Hz, 3H), 2.47 (s, 1H), 1.66 (s, 2H), 1.55 - 1.15 (m, 11H), 0.92 (td, J = 7.2, 1.8 Hz, 6H), 0.83 (t, J = 7.4 Hz, 6H).
実施例90
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(180mg、0.264mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.111mL、0.793mmol)、DMAP(32.3mg、0.264mmol)、次いで、ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(283mg、1.058mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(101mg、0.121mmol、収率45.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=809;保持時間(0.1%TFA)=2.022分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.26 - 7.19 (m, 5H), 7.13 (dd, J = 15.5, 7.5 Hz, 5H), 6.38 (s, 1H), 5.99 - 5.64 (m, 2H), 5.48 (s, 1H), 4.27 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 4.19 (dd, J = 13.8, 8.0 Hz, 3H), 3.95 (dd, J = 5.8, 2.7 Hz, 2H), 3.58 (s, 1H), 3.01 (s, 2H), 2.71 (d, J = 35.7 Hz, 3H), 1.70 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 1.31 (dd, J = 40.4, 19.2 Hz, 11H), 0.96 - 0.74 (m, 9H).
実施例91
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(180mg、0.264mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.111mL、0.793mmol)、DMAP(32.3mg、0.264mmol)、次いで、ヘプチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(298mg、1.058mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製した。H NMR:N78913-50-A1。2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(95mg、0.113mmol、収率42.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=823.3;保持時間(0.05%TFA)=2.076分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.22 (dd, J = 12.5, 7.0 Hz, 5H), 7.13 (dd, J = 15.4, 7.5 Hz, 5H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.06 - 5.66 (m, 2H), 5.54 - 5.40 (m, 1H), 4.43 - 4.26 (m, 2H), 4.17 (dt, J = 11.0, 6.2 Hz, 3H), 3.95 (dd, J = 5.8, 2.6 Hz, 2H), 3.61 (s, 1H), 3.00 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.84 - 2.60 (m, 3H), 1.77 - 1.66 (m, 2H), 1.51 - 1.15 (m, 13H), 1.00 - 0.75 (m, 9H).
実施例92
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(180mg、0.264mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.111mL、0.793mmol)、DMAP(32.3mg、0.264mmol)、次いで、4-ニトロフェニルオクチルカーボネート(312mg、1.058mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製した。H NMR:N78913-51-A1。2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(127mg、0.150mmol、収率56.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=837.2;保持時間(0.05%TFA)=2.133分。純度(254nm)=99%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.24 - 8.05 (m, 1H), 7.22 (dd, J = 14.3, 7.2 Hz, 5H), 7.12 (dd, J = 13.6, 7.0 Hz, 5H), 6.38 (s, 1H), 6.31 - 5.60 (m, 2H), 5.46 (s, 1H), 4.44 - 4.09 (m, 5H), 3.96 (dd, J = 5.8, 2.6 Hz, 2H), 3.62 (s, 1H), 3.01 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 2.79 - 2.59 (m, 3H), 1.70 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 1.28 (s, 15H), 0.99 - 0.73 (m, 9H).
実施例93
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.294mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.123mL、0.881mmol)、DMAP(35.9mg、0.294mmol)、次いで、4-ニトロフェニルペンタン-3-イルカーボネート(298mg、1.175mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(110mg、0.138mmol、収率47.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=795.3;保持時間(0.1%TFA)=1.958分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.96 (s, 1H), 7.26 - 7.18 (m, 5H), 7.14 (dd, J = 14.1, 8.3 Hz, 5H), 6.40 (s, 1H), 6.11 - 5.61 (m, 2H), 5.47 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.24 (dd, J = 29.4, 6.0 Hz, 3H), 3.95 (dd, J = 5.8, 2.9 Hz, 2H), 3.63 (s, 1H), 3.01 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 2.69 (d, J = 33.6 Hz, 3H), 1.68 (s, 1H), 1.66 - 1.56 (m, 3H), 1.50 - 1.35 (m, 1H), 1.33 - 1.15 (m, 4H), 0.95 (ddd, J = 9.8, 5.6, 1.9 Hz, 6H), 0.83 (t, J = 7.4 Hz, 6H).
実施例94
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.294mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.123mL、0.881mmol)、DMAP(35.9mg、0.294mmol)、次いで、ヘプタン-4-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(331mg、1.175mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(99mg、0.118mmol、収率40.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=823.3;保持時間(0.05%TFA)=2.056分。純度(254nm)=98%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.96 (s, 1H), 7.31 - 6.99 (m, 11H), 6.59 (s, 2H), 6.39 (s, 1H), 5.46 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.78 (s, 1H), 4.30 (dd, J = 10.8, 6.5 Hz, 2H), 4.22 (s, 1H), 4.04 (s, 1H), 3.95 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 3.00 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.68 (d, J = 30.9 Hz, 3H), 1.72 - 1.51 (m, 4H), 1.33 (ddd, J = 21.0, 13.5, 6.8 Hz, 9H), 1.04 - 0.71 (m, 12H).
実施例95
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.294mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.123mL、0.881mmol)、DMAP(35.9mg、0.294mmol)、次いで、4-ニトロフェニルノナン-5-イルカーボネート(364mg、1.175mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)によって精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(119mg、0.140mmol、収率47.6%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=851.3;保持時間(0.05%TFA)=2.178分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.96 (s, 1H), 7.26 - 7.17 (m, 5H), 7.17- 7.06 (m, 5H),6.58 (s, 2H), 6.39 (s, 1H), 5.46 (s, 1H), 4.82-4.67 (m, 1H), 4.44-4.14 (m, 3H), 4.10-3.85 (m, 3H) , 3.10-2.93 (m, 2H), 2.63 (s, 3H), 1.76 - 1.51 (m, 4H), 1.48-1.13 (m, 13H), 1.04 - 0.69 (m, 12H).
実施例96
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.294mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.123mL、0.881mmol)、DMAP(35.9mg、0.294mmol)、次いで、4-ニトロフェニルノニルカーボネート(364mg、1.175mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(148mg、0.172mmol、収率58.6%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=851.4;保持時間(0.05%TFA)=2.229分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.26 - 7.18 (m, 5H), 7.17 - 7.03 (m, 5H), 6.38 (s, 1H), 5.96 (s, 2H), 5.48 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.27 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 4.25 - 4.07 (m, 3H), 3.95 (dd, J = 5.8, 2.4 Hz, 2H), 3.67 (s, 1H), 3.09 - 2.92 (m, 2H), 2.71 (d, J = 34.1 Hz, 3H), 1.69 (s, 1H), 1.53 - 1.07 (m, 18H), 0.86 (dt, J = 14.9, 7.1 Hz, 9H).
実施例97
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.294mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.123mL、0.881mmol)、DMAP(35.9mg、0.294mmol)、次いで、デシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(380mg、1.175mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、BOSTON、40g、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液)を用いて精製して、2-エチルブチル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(152mg、0.174mmol、収率59.2%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=865.4;保持時間(0.05%TFA)=2.327分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.22 (dd, J = 12.7, 7.1 Hz, 5H), 7.13 (dd, J = 14.8, 7.6 Hz, 5H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.94 - 5.67 (m, 2H), 5.47 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.43 - 4.23 (m, 2H), 4.17 (dt, J = 11.1, 6.1 Hz, 3H), 3.95 (dd, J = 5.8, 2.8 Hz, 2H), 3.59 (s, 1H), 3.01 (s, 2H), 2.86 - 2.54 (m, 3H), 1.70 (s, 1H), 1.34 (d, J = 52.8 Hz, 20H), 0.86 (dt, J = 14.9, 7.1 Hz, 9H).
実施例98
工程1:トリコサン-12-オール
トリコサン-12-オン(100g、295mmol)のTHF(600mL)及びメタノール(100mL)の溶液に、NaBH(16.76g、443mmol)を15℃で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物をNHCl水溶液でクエンチし、濃縮して有機溶媒を除去した。水(1500mL)を加え、形成された固体を濾過し、水(800mL)で洗浄した。ケーキを減圧下で乾燥させて、トリコサン-12-オール(95g、279mmol、収率94%)を白色固体として得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。1H NMR (400MHz, MeOD) δ 3.50 (s, 1H), 1.42 (s, 4H), 1.30 (s, 36H), 0.90 (s, 6H).
工程2:トリコサン-12-イル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート
(tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニン(24.53g、92mmol)、1H-イミダゾール(17.99g、264mmol)及びHATU(50.2g、132mmol)のDCM(500mL)混合物に、DIPEA(46.1mL、264mmol)を加えた。30分間撹拌した後、トリコサン-12-オール(30g、88mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=40:1、Rf=0.4)は、反応が完了したことを示した。混合物を水で洗浄し、有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をDCMに溶解させ、シリカカラム(SanTai、330g)に注入し、石油エーテル(100mL/分)でフラッシュクロマトグラフィー(Biotage)を用いて精製して、トリコサン-12-イル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(43g、73.1mmol、収率83%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.29 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.26 - 7.19 (m, 2H), 7.18 - 7.14 (m, 2H), 4.96 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.89 - 4.82 (m, 1H), 4.55 (dd, J = 14.1, 6.4 Hz, 1H), 3.13 (dd, J = 13.8, 6.0 Hz, 1H), 3.01 (dd, J = 13.8, 6.4 Hz, 1H), 1.47 (d, J = 17.4 Hz, 4H), 1.41 (s, 9H), 1.25 (s, 36H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 6H).
工程3:トリコサン-12-イル L-フェニルアラニネート
トリコサン-12-イル (tert-ブトキシカルボニル)-L-フェニルアラニネート(50g、85mmol)のDCM(100mL)溶液に、TFA(45.9mL、595mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=5:1、Rf=0.4)は、反応が完了したことを示した。反応物を濃縮し、飽和NaHCOを用いてpHをpH=8~9に調整した。混合物をDCM(250mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO水溶液(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をDCMに溶解させ、シリカカラム(SanTai、330g)に注入し、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage)(0~7% MeOH/DCM、100mL/分)を用いて精製して、トリコサン-12-イル L-フェニルアラニネート(38g、78mmol、収率92%)を黄色の油状物として得た。LCMS(M+H)=488.5;保持時間(0.1%TFA)=2.907分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.32 - 7.27 (m, 2H), 7.23 (dd, J = 9.9, 4.5 Hz, 3H), 4.89 (quint, J = 6.2 Hz, 1H), 3.70 (dd, J = 8.2, 5.3 Hz, 1H), 3.11 (dd, J = 13.6, 5.3 Hz, 1H), 2.81 (dd, J = 13.5, 8.2 Hz, 1H), 1.51 (d, J = 5.1 Hz, 4H), 1.31-1.29 (m, 36H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 6H).
工程4:トリコサン-12-イル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
トリコサン-12-イル L-フェニルアラニネート(35g、71.7mmol)の無水DCM(550mL)溶液に、-70℃で20分間かけてトリエチルアミン(10.47mL、75mmol)を滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(14.99g、71.0mmol)の無水DCM(50mL)溶液を、1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、2時間かけて0℃まで昇温させ、さらに1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(13.07g、71.0mmol)及びトリエチルアミン(10.97mL、79mmol)のジクロロメタン(70mL)溶液を20分間かけて加え、0℃で3時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=5:1、Rf=0.5)は、反応が完了したことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をTBME(700mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。濾過ケーキをTBME(2×100mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物をジアステレオマーの混合物として得た。混合物を石油エーテル(150mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収して、トリコサン-12-イル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(17g、20.99mmol、収率29.3%)(31P-NMRによる測定で>98% de)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.33 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.25 - 7.21 (m, 3H), 7.19 (t, J = 8.4 Hz, 3H), 7.10 (dd, J = 7.2, 2.0 Hz, 2H), 4.84 (quint, J = 6.1 Hz, 1H), 4.47 - 4.37 (m, 1H), 3.88 - 3.80 (m, 1H), 3.10 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.50-1.42 (m, 4H), 1.33 - 1.28 (m, 4H), 1.23 (d, J = 14.9 Hz, 32H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 6H). 31P NMR (162MHz, CDCl3) δ -1.54 (s).
工程5:トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.6g、2.4mmol)のTHF(120mL)及びピリジン(30mL)の溶液に、-15℃でtert-ブチルマグネシウムクロリド(4.3mL、4.3mmol)を滴下した。30分間撹拌した後、トリコサン-12-イル ((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(2.16g、2.66mmol)のTHF(15mL)溶液を、-15℃で上記溶液に滴下し、反応物を-15℃で4時間撹拌した。この反応を5バッチ行った(600mg規模、合計3gの(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オールを使用)。LCMSは反応が完了したことを示した。反応を飽和NHCl(20mL)でクエンチし、濃縮した。粗生成物をEtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をTHFに溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、勾配:70~100% CAN/10mM NHHCO水溶液、流量:60mL/分、カラム:Boston C18、80g)を用いて精製して、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(0.45g、0.490mmol、収率23.93%)(総量:2.7g)を淡黄色の固体として得た。LCMS(M+H)=919.5;保持時間(0.1%TFA)=4.371分。
工程6:トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-3-アセトキシ-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
酢酸(19.60mg、0.326mmol)のDCM(6mL)溶液に、DMAP(26.6mg、0.218mmol)及びEDC(83mg、0.435mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(200mg、0.218mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMS及びTLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をDCM(2mL)に溶解させた。次いで、溶液をシリカゲルカラム(SanTai、25g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOHのDCM溶液;流量:30mL/分)を用いて精製して、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-3-アセトキシ-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(141mg、0.147mmol、収率67.4%)を無色油状物として得た。LCMS(M+H)=961.4;保持時間(0.05%TFA)=2.66分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.11 (s, 1H), 7.23 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 7.21-7.12 (m, 5H), 7.09 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.39 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.26 (brs, 2H), 5.54 (dd, J = 6.4, 3.6 Hz, 1H), 4.82 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 4.39-4.29 (m, 1H), 4.17 (dd, J = 11.2, 6.8 Hz, 1H), 4.04 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 3.68 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.09 (dd, J = 13.6, 6.0 Hz, 1H), 2.95 (dd, J = 13.6, 7.2 Hz, 1H), 2.65 (s, 1H), 2.61-2.48 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 2.05 (s, 1H), 1.50-1.41 (m, 4H), 1.29-1.14 (m, 36H), 0.87 (dd, J = 7.2, 6.0 Hz, 6H).
実施例99
トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6―アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(イソブチリルオキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
イソ酪酸(18.69mg、0.212mmol)及びDMAP(19.94mg、0.163mmol)のDCM(5mL)混合物を、EDC(62.6mg、0.326mmol)で処理した。0.5時間撹拌した後、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.163mmol)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をDCM(2mL)に溶解させ、シリカカラム(SanTai、12g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~3% MeOH/DCM、30mL/分)を用いて精製して、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(イソブチリルオキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(147mg、0.145mmol、収率89%)を淡黄色の油状物として得た。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=18.222分、純度:97.30%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.07 (s, 1H), 7.23 (d, J = 7.7 Hz, 4H), 7.16 (dd, J = 17.2, 7.1 Hz, 5H), 7.09 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.3-6.1(m, 1H), 5.51 (dd, J = 6.7, 4.1 Hz, 1H), 4.81 (p, J = 6.0 Hz, 1H), 4.39-4.28 (m, 1H), 4.17 (dd, J = 11.1, 6.5 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 11.1, 6.0 Hz, 1H), 3.66 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 3.09 (dd, J = 14.2, 5.6 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.9, 7.1 Hz, 1H), 2.69-2.60 (m, 2H), 2.59-2.49 (m, 2H), 1.44 (s, 4H), 1.28-1.16 (m, 42H), 0.87 (dt, J = 7.0, 3.3 Hz, 6H).
実施例100
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(トリコサン-12-イルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ブチレート
酪酸(18.69mg、0.212mmol)及びDMAP(19.94mg、0.163mmol)のDCM(5mL)混合物を、EDC(62.6mg、0.326mmol)で処理した。0.5時間撹拌した後、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.163mmol)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をDCM(2mL)に溶解させ、シリカカラム(SanTai、12g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~3% MeOH/DCM、30mL/分)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(トリコサン-12-イルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ブチレート(101mg、0.098mmol、収率60.3%)を淡黄色の油状物として得た。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=18.423分、純度:96.39%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.09 (s, 1H), 7.26-7.21 (m, 4H), 7.20-7.12 (m, 5H), 7.09 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.40-6.10 (m, 2H), 5.54 (dd, J = 6.7, 4.0 Hz, 1H), 4.81 (dd, J = 12.3, 6.1 Hz, 1H), 4.38-4.27 (m, 1H), 4.17 (dd, J = 11.1, 6.6 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 11.1, 6.0 Hz, 1H), 3.65 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 3.09 (dd, J = 13.9, 5.9 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.8, 7.1 Hz, 1H), 2.63-2.61 (m, 1H), 2.60-2.46 (m, 2H), 2.39 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.75-1.67 (m, 2H), 1.44 (s, 4H), 1.26 (d, J = 17.2 Hz, 36H), 1.02-0.97 (m, 3H), 0.87 (dd, J = 6.9, 5.6 Hz, 6H).
実施例101
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(トリコサン-12-イルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ヘキサノエート
ヘキサン酸(24.64mg、0.212mmol)のDCM(6mL)溶液に、DMAP(19.94mg、0.163mmol)及びEDC(62.6mg、0.326mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、トリコサン-12-イル((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.163mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMS及びTLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をDCM(2mL)に溶解させた。次いで、混合物をシリカゲルカラム(SanTai、25g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOHのDCM溶液、流量:30mL/分)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(トリコサン-12-イルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ヘキサノエート(127mg、0.125mmol、収率76%)を無色油状物として得た。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=23.78分、純度:100%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.23 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 7.21-7.16 (m, 3H), 7.14 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.09 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.38 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.53 (dd, J = 6.4, 3.6 Hz, 1H), 4.82 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.37-4.29 (m, 1H), 4.16 (dd, J = 11.6, 7.2 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 3.63 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.09 (dd, J = 14.0, 5.6 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.6, 7.2 Hz, 1H), 2.63 (s, 1H), 2.61-2.55 (m, 1H), 2.49 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.71-1.65 (m, 2H), 1.37-1.32 (m, 4H), 1.28-1.16 (m, 40H), 0.94-0.90 (m, 3H), 0.87 (dt, J = 6.8, 1.2 Hz, 6H).
実施例102
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(トリコサン-12-イルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル オクタノエート
オクタン酸(30.6mg、0.212mmol)及びDMAP(19.94mg、0.163mmol)のDCM(5mL)混合物を、EDC(62.6mg、0.326mmol)で処理した。0.5時間撹拌した後、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.163mmol)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をDCM(2mL)に溶解させ、シリカカラム(SanTai、12g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~3% MeOH/DCM、30mL/分)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(トリコサン-12-イルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル オクタノエート(160mg、0.150mmol、収率92%)を淡黄色の油状物として得た。HPLC保持時間(10mM NHHCO)=30.92分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.13 (s, 1H), 7.23 (d, J = 7.4 Hz, 4H), 7.18 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 7.17-7.11 (m, 3H), 7.09 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.37 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 5.52 (dd, J = 6.9, 3.8 Hz, 1H), 4.82 (p, J = 6.3 Hz, 1H), 4.33 (dq, J = 9.6, 6.9 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 11.2, 6.6 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 11.2, 6.0 Hz, 1H), 3.68 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 3.09 (dd, J = 13.7, 5.5 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.9, 7.3 Hz, 1H), 2.64-2.53 (m, 2H), 2.51-2.44 (m, 1H), 2.39 (dd, J = 13.3, 5.6 Hz, 2H), 2.34 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.72-1.59 (m, 4H), 1.34-1.27 (m, 14H), 1.26-1.19 (m, 30H), 0.89 (s, 3H), 0.88-0.87 (m, 4H), 0.86 (s, 2H).
実施例103
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(トリコサン-12-イルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート
ノナン酸(33.6mg、0.212mmol)のDCM(6mL)溶液に、DMAP(19.94mg、0.163mmol)及びEDC(62.6mg、0.326mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.163mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMS及びTLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をDCM(2mL)に溶解させた。次いで、混合物をシリカゲルカラム(SanTai、25g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOHのDCM溶液;流量:30mL/分)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(トリコサン-12-イルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート(136mg、0.128mmol、収率79%)を無色油状物として得た。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=38.32分、純度:100%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.18 (s, 1H), 7.23 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 7.21-7.10 (m, 5H), 7.09 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.38 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 5.52 (dd, J = 6.8, 3.6 Hz, 1H), 4.82 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.38-4.29 (m, 1H), 4.16 (dd, J = 11.2, 6.8 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.61 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.09 (dd, J = 14.0, 5.6 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.6, 7.2 Hz, 1H), 2.63 (s, 1H), 2.58 (ddd, J = 14.0, 6.0, 4.0 Hz, 1H), 2.50 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.71-1.63 (m, 2H), 1.50-1.42 (m, 4H), 1.34-1.18 (m, 46H), 0.90-0.85 (m, 9H).
実施例104
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(トリコサン-12-イルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート
2-プロピルペンタン酸(30.6mg、0.212mmol)のDCM(6mL)溶液に、DMAP(19.94mg、0.163mmol)及びEDC(62.6mg、0.326mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(150mg、0.163mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMS及びTLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をDCM(2mL)に溶解させた。次いで、混合物をシリカゲルカラム(SanTai、25g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOHのDCM溶液;流量:30mL/分)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-((((S)-(((S)-1-オキソ-3-フェニル-1-(トリコサン-12-イルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート(121mg、0.116mmol、収率70.9%)を無色油状物として得た。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=29.72分、純度:100%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.98 (s, 1H), 7.22 (d, J = 7.6 Hz, 3H), 7.20-7.13 (m, 5H), 7.10 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.38 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 5.52 (dd, J = 6.8, 4.8 Hz, 1H), 4.81 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.40-4.29 (m, 1H), 4.18 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 11.2, 5.6 Hz, 1H), 3.78 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.08 (dd, J = 13.6, 5.6 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 14.0, 7.2 Hz, 1H), 2.68-2.55 (m, 3H), 2.51-2.43 (m, 1H), 1.72-1.62 (m, 2H), 1.52-1.41 (m, 6H), 1.39-1.30 (m, 6H), 1.27-1.17 (m, 34H), 0.92 (dd, J = 7.2, 1.6 Hz, 6H), 0.87 (dd, J = 6.8, 6.0 Hz, 6H).
実施例105
トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(250mg、0.272mmol)及びDMAP(33.2mg、0.272mmol)のDCM(6mL)の混合物を、トリエチルアミン(0.114mL、0.816mmol)、次いで、ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(436mg、1.632mmol)で処理し、混合物を25℃で24時間撹拌した。LCMS及びTLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をDCM(2mL)に溶解させた。次いで、混合物をシリカゲルカラム(SanTai、25g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOHのDCM溶液;流量:30mL/分)を用いて精製して、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(148mg、0.141mmol、収率52.0%)を白色固体として得た。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=25.27分、純度:100%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.22 (d, J = 8.0 Hz, 3H), 7.21-7.12 (m, 5H), 7.10 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.38 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.99 (brs, 2H), 5.44 (dd, J = 6.4, 4.4 Hz, 1H), 4.81 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 4.39-4.30 (m, 1H), 4.24-4.17 (m, 3H), 4.08 (dd, J = 11.6, 7.2 Hz, 1H), 3.70-3.60 (m, 1H), 3.08 (dd, J = 14.0, 6.0 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.6, 6.8 Hz, 1H), 2.74-2.60 (m, 3H), 1.74-1.67 (m, 4H), 1.42-1.18 (m, 44H), 0.91 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.87 (dt, J = 6.8, 1.2 Hz, 6H).
実施例106
トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(250mg、0.272mmol)及びDMAP(33.2mg、0.272mmol)のDCM(6mL)混合物を、トリエチルアミン(0.114mL、0.816mmol)、次いで、4-ニトロフェニルペンタン-3-イルカーボネート(276mg、1.088mmol)で処理し、混合物を25℃で2日間撹拌した。LCMS及びTLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をDCM(2mL)に溶解させた。次いで、混合物をシリカゲルカラム(SanTai、25g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOHのDCM溶液;流量:30mL/分)を用いて精製して、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(133mg、0.129mmol、収率47.3%)を無色油状物として得た。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=21.24分、純度:100%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.30 (s, 1H), 7.25-7.17 (m, 6H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.08 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.38 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.41 (dd, J = 6.8, 3.6 Hz, 1H), 4.83 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 4.64 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 4.38-4.29 (m, 1H), 4.19 (dd, J = 11.6, 7.2 Hz, 1H), 4.12 (dd, J = 11.6, 6.8 Hz, 1H), 3.67 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.10 (dd, J = 13.2, 6.0 Hz, 1H), 2.95 (dd, J = 14.0, 7.2 Hz, 1H), 2.69 (ddd, J = 14.4, 6.0, 3.6 Hz, 1H), 2.66 (s, 1H), 2.59-2.50 (m, 1H), 1.72-1.63 (m, 4H), 1.50-1.42 (m, 4H), 1.28-1.14 (m, 36H), 0.95 (dt, J = 7.6, 1.6 Hz, 6H), 0.87 (dt, J = 7.2, 1.2 Hz, 6H).
実施例107
トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-((ヘキシルカルバモイル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート
トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(300mg、0.326mmol)及びDMAP(39.9mg、0.326mmol)のDCM(6mL)混合物を、TEA(0.136mL、0.979mmol)、次いで、1-イソシアナトヘキサン(0.713mL、4.90mmol)で処理し、混合物を40℃で7時間撹拌した。LCMS及びTLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をDCM(2mL)に溶解させた。次いで、混合物をシリカゲルカラム(SanTai、25g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOHのDCM溶液;流量:30mL/分)を用いて精製して、トリコサン-12-イル ((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-((ヘキシルカルバモイル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-フェニルアラニネート(105mg、0.100mmol、収率30.7%)を無色油状物として得た。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=23.51分、純度:100%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.30 (s, 1H), 7.25-7.22 (m, 3H), 7.21-7.12 (m, 5H), 7.08 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.35 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.45 (dd, J = 7.2, 4.4 Hz, 1H), 4.89-4.79 (m, 2H), 4.28-4.29 (m, 1H), 4.13 (dd, J = 11.6, 6.8 Hz, 1H), 4.04 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 3.71 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.22 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.10 (dd, J = 14.0, 5.6 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 13.6, 7.2 Hz, 1H), 2.83 (s, 1H), 2.62-2.58 (m, 1H), 2.41 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 1.57-1.51 (m, 2H), 1.48-1.41 (m, 4H), 1.33-1.15 (m, 42H), 0.92-0.85 (m, 9H).
実施例108
工程1:イソプロピル (S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
プロパン-2-オール(2.63g、43.8mmol)、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(12g、39.8mmol)及びHATU(18.17g、47.8mmol)のDCM(150mL)混合物に、1H-イミダゾール(8.13g、119mmol)及びトリエチルアミン(16.61mL、119mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応物を水(60mL)及びDCM(100mL)で希釈し、次いで、有機層を分離した。水層をDCM(2×200mL)で抽出し、次いで、合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Santai、120g、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)を用いて精製した。生成物を含む適切な画分を合わせ、溶媒を真空中で除去して、イソプロピル (S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(8g、23.30mmol、収率58.5%)を黄色の油状物として得た。LCMS(M+Na)=366.1;保持時間(0.1%TFA)=2.146分。
工程2:イソプロピル (S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
イソプロピル (S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(22g、64.1mmol)のDCM(100mL)混合物に、TFA(34.6mL、448mmol)を0℃で加え、得られた反応混合物を5℃で一晩撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を濃縮し、飽和NaHCOでpHを8~9に調整した。混合物を分配し、水相をDCM(120mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をDCMに溶解させ、シリカカラム(SanTai、120g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~10% MeOH/DCM、80mL/分)を用いて精製して、イソプロピル (S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(12.5g、49.9mmol、収率78%)を黄色の油状物として得た。LCMS(M+H)=244.0;保持時間(10mmol NHCO)=1.65分。
工程3:イソプロピル (S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
イソプロピル (S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(12.3g、50.6mmol)の無水DCM(200mL)溶液に、トリエチルアミン(7.38mL、53.1mmol)を-70℃で10分間かけて滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(10.56g、50.1mmol)の無水DCM(50mL)溶液を、1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、さらに1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(9.21g、50.1mmol)及びトリエチルアミン(7.73mL、55.6mmol)のDCM(60mL)溶液を20分間かけて加え、混合物を0℃で3時間撹拌した。LCMSは新しいスポットが存在することを示した。反応混合物を濾過し、フィルターケーキをDCMですすいだ。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をTBME(500mL)でトリチュレートした。固体のトリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをTBME(2×60mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残留物を石油エーテル(80mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収して、イソプロピル (S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(5.7g、10.08mmol、収率19.94%)(31P-NMRによる測定で>98% de)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=566.0;保持時間(0.1%TFA)=2.264分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.36 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.22 (t, J = 7.9 Hz, 3H), 7.09 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 6.67 (tt, J = 9.0, 2.2 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 5.06 - 4.94 (m, 1H), 4.42 - 4.31 (m, 1H), 3.97 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 3.63 - 2.74 (m, 6H), 1.29 (d, J = 26.7 Hz, 2H), 1.20 (dd, J = 11.6, 6.3 Hz, 6H). 31P NMR (162MHz, CDCl3) δ -1.51 (s).
工程4:イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.25g、0.852mmol)のTHF(40mL)及びピリジン(2mL)の溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(1.705mL、1.705mmol)を-15℃で滴下し、反応混合物を-15℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物にイソプロピル (S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(0.578g、1.023mmol)のTHF(15mL)溶液を加え、-15℃で2時間撹拌した。反応混合物をNHCl(4mL)でクエンチし、EtOAc(200mL)及び水(30mL)に分配した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をDCMに溶解させ、シリカゲルカラム(SanTai、80g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(6% MeOHのDCM溶液;流量:50mL/分)を用いて精製して、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(227mg、0.337mmol、収率39.5%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=675.2;保持時間(0.05%TFA)=1.60分。
工程5:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート
ノナン酸(42.2mg、0.267mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(27.2mg、0.222mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(85mg、0.445mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.222mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をMeOH(5mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、Biotage;0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:40mL/分;カラム:Boston;40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート(116mg、0.136mmol、収率61.3%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=815.3;保持時間(0.05%TFA)=2.02分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.30-7.24 (m, 2H), 7.18-7.15 (m, 2H), 7.14-7.10 (m, 1H), 6.68 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 2H), 6.63 (tt, J = 9.2, 2.4 Hz, 1H), 6.40 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 5.98 (brs, 2H), 5.63 (dd, J = 7.2, 4.8 Hz, 1H), 4.96 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.28-4.22 (m, 2H), 3.81 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 2.98 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.78 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.67-2.61 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.6 Hz, 2H), 1.35-1.25 (m, 10H), 1.16 (dd, J = 6.0, 4.0 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例109
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(46.0mg、0.267mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(27.2mg、0.222mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(85mg、0.445mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.222mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をMeOH(5mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、Biotage;0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:40mL/分;カラム:Boston;40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(125mg、0.145mmol、収率65.2%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=829.2;保持時間(0.05%TFA)=2.08分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.29-7.24 (m, 2H), 7.18-7.14 (m, 2H), 7.14-7.10 (m, 1H), 6.68 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 2H), 6.63 (tt, J = 9.2, 2.4 Hz, 1H), 6.40 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 6.07 (brs, 2H), 5.63 (dd, J = 7.2, 4.4 Hz, 1H), 4.96 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 10.8, 6.4 Hz, 1H), 4.27-4.22 (m, 2H), 3.87 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.98 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.78 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.67-2.61 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.35-1.25 (m, 12H), 1.16 (dd, J = 6.0, 4.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例110
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート
ドデカン酸(53.5mg、0.267mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(27.2mg、0.222mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(85mg、0.445mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.222mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮した。残留物をMeOH(5mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、Biotage;0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:40mL/分;カラム:Boston;40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート(141mg、0.161mmol、収率72.3%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=857.3;保持時間(0.05%TFA)=2.22分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.29-7.24 (m, 2H), 7.18-7.10 (m, 3H), 6.68 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 2H), 6.63 (tt, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.40 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 5.92 (brs, 2H), 5.63 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 1H), 4.96 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.28-4.21 (m, 2H), 3.77 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.98 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.78 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.67-2.61 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.70-1.61 (m, 2H), 1.35-1.25 (m, 16H), 1.16 (dd, J = 6.0, 3.6 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例111
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート
テトラデカン酸(60.9mg、0.267mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(27.2mg、0.222mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(85mg、0.445mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.222mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮した。残留物をMeOH(5mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、Biotage;0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:40mL/分;カラム:Boston;40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート(125mg、0.137mmol、収率61.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=885.3;保持時間(0.05%TFA)=2.41分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.29-7.23 (m, 2H), 7.18-7.14 (m, 2H), 7.11 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.68 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 2H), 6.62 (tt, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.40 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 6.27 (brs, 2H), 5.63 (dd, J = 7.2, 4.4 Hz, 1H), 4.96 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.35 (dd, J = 10.8, 6.4 Hz, 1H), 4.29-4.21 (m, 2H), 4.01 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.97 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.77 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.67-2.60 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.35-1.25 (m, 20H), 1.16 (t, J = 6.0 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例112
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル パルミテート
パルミチン酸(57.0mg、0.222mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(27.2mg、0.222mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(85mg、0.445mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.222mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮した。残留物をMeOH(5mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、Biotage;0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:40mL/分;カラム:Boston;40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル パルミテート(139mg、0.152mmol、収率68.3%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=914.4;保持時間(0.05%TFA)=2.64分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.18 (s, 1H), 7.28-7.24 (m, 2H), 7.17-7.14 (m, 2H), 7.11 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.68 (dd, J = 7.6, 2.0 Hz, 2H), 6.63 (tt, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.40 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.24 (brs, 2H), 5.61 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 1H), 4.96 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.34 (dd, J = 11.2, 6.8 Hz, 1H), 4.29-4.20 (m, 2H), 3.89 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.98 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.72 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.69-2.62 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.66 (quint, J = 7.2 Hz, 2H), 1.38-1.22 (m, 24H), 1.17 (dd, J = 6.4, 4.8 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例113
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ステアレート
ステアリン酸(127mg、0.445mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(54.3mg、0.445mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(171mg、0.889mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(300mg、0.445mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮した。残留物をMeOH(5mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、Biotage;0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:40mL/分;カラム:Boston;40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ステアレート(127mg、0.135mmol、収率30.3%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=941.3;保持時間(0.05%TFA)=3.55分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.03 (s, 1H), 7.31-7.26 (m, 2H), 7.18 (dd, J = 8.0, 1.2 Hz, 2H), 7.14 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.70 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 2H), 6.65 (tt, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.14 (brs, 2H), 5.65 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 1H), 4.98 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.37 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.30-4.24 (m, 2H), 3.91 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.79 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.70-2.62 (m, 2H), 2.42 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.68 (quint, J = 7.6 Hz, 2H), 1.39-1.25 (m, 28H), 1.18 (dd, J = 6.4, 4.8 Hz, 6H), 0.90 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例114
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート
2-プロピルペンタン酸(32.1mg、0.222mmol)のDCM(6mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(27.2mg、0.222mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(85mg、0.445mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.222mmol)を加え、得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮した。残留物をMeOH(5mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、Biotage;0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:40mL/分;カラム:Boston;40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート(100mg、0.125mmol、収率56.2%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=801.3;保持時間(0.05%TFA)=1.95分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.29-7.24 (m, 2H), 7.17-7.10 (m, 3H), 6.68 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 2H), 6.67-6.60 (m, 1H), 6.39 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 5.87 (brs, 2H), 5.62 (dd, J = 7.2, 5.6 Hz, 1H), 4.95 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.36 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.29-4.22 (m, 2H), 3.77 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.98 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.85 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.70-2.62 (m, 2H), 2.51-2.43 (m, 1H), 1.71-1.60 (m, 2H), 1.53-1.43 (m, 2H), 1.37-1.30 (m, 4H), 1.16 (dd, J = 6.4, 4.8 Hz, 6H), 0.91 (dt, J = 7.2, 1.2 Hz, 6H).
実施例115
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.222mmol)のDCM(10mL)混合物を、ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(238mg、0.889mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(27.2mg、0.222mmol)、次いで、トリエチルアミン(45.0mg、0.445mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。油状残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(Biotage;0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:50mL/分;カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(105mg、0.131mmol、収率58.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=802.7;保持時間(0.1%TFA)=1.909分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.30 - 7.27 (m, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.18 - 7.09 (m, 3H), 6.75 - 6.55 (m, 3H), 6.38 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 5.84 (s, 2H), 5.54 (dd, J = 7.2, 4.8 Hz, 1H), 5.06 - 4.82 (m, 1H), 4.40 (dd, J = 11.0, 6.3 Hz, 1H), 4.33 - 4.24 (m, 2H), 4.22 - 4.16 (m, 2H), 3.72 (t, J = 10.2 Hz, 1H), 3.04 - 2.87 (m, 3H), 2.83 - 2.65 (m, 2H), 1.76 - 1.66 (m, 2H), 1.42 - 1.26 (m, 6H), 1.21 - 1.11 (m, 6H), 0.90 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
実施例116
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.222mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.062mL、0.445mmol)、DMAP(27.2mg、0.222mmol)、次いで、ヘプチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(250mg、0.889mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。油状残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(Biotage;70~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:50mL/分;カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(100mg、0.119mmol、収率53.5%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=816.7;保持時間(0.1%TFA)=1.956分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.18 - 7.09 (m, 3H), 6.71 - 6.60 (m, 3H), 6.38 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 5.93 (s, 2H), 5.54 (dt, J = 16.4, 8.2 Hz, 1H), 5.14 - 4.86 (m, 1H), 4.40 (dd, J = 11.0, 6.4 Hz, 1H), 4.34 - 4.12 (m, 4H), 3.79 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 3.05 - 2.87 (m, 3H), 2.79 - 2.63 (m, 2H), 1.70 (dd, J = 12.3, 4.2 Hz, 2H), 1.45 - 1.22 (m, 8H), 1.19 - 1.07 (m, 6H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例117
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.222mmol)のDCM(10mL)混合物を、4-ニトロフェニルオクチルカーボネート(263mg、0.889mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(27.2mg、0.222mmol)、次いで、トリエチルアミン(45.0mg、0.445mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。油状残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(Biotage、勾配:70~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:50mL/分;カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(100mg、0.117mmol、収率52.6%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=830.7;保持時間(0.1%TFA)=2.003分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.18 - 7.09 (m, 3H), 6.71 - 6.60 (m, 3H), 6.38 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 5.93 (s, 2H), 5.54 (dt, J = 16.4, 8.2 Hz, 1H), 5.14 - 4.86 (m, 1H), 4.40 (dd, J = 11.0, 6.4 Hz, 1H), 4.34 - 4.12 (m, 4H), 3.79 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 3.05 - 2.87 (m, 3H), 2.79 - 2.63 (m, 2H), 1.70 (dd, J = 12.3, 4.2 Hz, 2H), 1.45 - 1.22 (m, 10H), 1.19 - 1.07 (m, 6H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例118
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.296mmol)を4-ニトロフェニルノニルカーボネート(367mg、1.186mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(36.2mg、0.296mmol)、次いで、トリエチルアミン(60.0mg、0.593mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得、これをDCM(3mL)に溶解させ、シリカカラム(SanTai、40g)に注入し、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOH/DCM、50mL/分)を用いて精製して、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(105mg、0.124mmol、収率41.9%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=844.7;保持時間(0.1%TFA)=2.635分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.25 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.18 - 7.07 (m, 3H), 6.77 - 6.56 (m, 3H), 6.38 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 6.34 - 5.96 (m, 2H), 5.54 (dd, J = 7.1, 4.7 Hz, 1H), 5.00 - 4.89 (m, 1H), 4.40 (dd, J = 11.0, 6.5 Hz, 1H), 4.34 - 4.13 (m, 4H), 3.94 (s, 1H), 2.94 (dd, J = 35.0, 6.6 Hz, 3H), 2.76 - 2.66 (m, 2H), 1.75 - 1.63 (m, 2H), 1.44 - 1.21 (m, 12H), 1.18 - 1.08 (m, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例119
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.296mmol)のDCM(10mL)混合物を、デシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(384mg、1.186mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(36.2mg、0.296mmol)、次いで、トリエチルアミン(60.0mg、0.593mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。粗生成物をDCM(3mL)に溶解させ、シリカカラム(SanTai、40g)に注入し、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOH/DCM、50mL/分)を用いて精製して、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(110mg、0.128mmol、収率43.2%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=858.7;保持時間(0.1%TFA)=2.715分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.25 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.18 - 7.07 (m, 3H), 6.77 - 6.54 (m, 3H), 6.37 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 6.35 - 5.95 (m, 2H), 5.54 (dd, J = 7.1, 4.7 Hz, 1H), 5.01 - 4.88 (m, 1H), 4.40 (dd, J = 11.0, 6.5 Hz, 1H), 4.36 - 4.13 (m, 4H), 3.96 (s, 1H), 3.03 - 2.84 (m, 3H), 2.80 - 2.64 (m, 2H), 1.74 - 1.63 (m, 2H), 1.39 - 1.20 (m, 14H), 1.16 (dd, J = 6.2, 4.8 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例120
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(GSK4422353A)
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.296mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(60.0mg、0.593mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(36.2mg、0.296mmol)、次いで、4-ニトロフェニルペンタン-3-イルカーボネート(300mg、1.186mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。粗生成物をDCM(3mL)に溶解させ、シリカカラム(SanTai、40g)に注入し、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOH/DCM、50mL/分)を用いて精製して、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(90mg、0.114mmol、収率38.5%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=788.7;保持時間(0.1%TFA)=2.339分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.28 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.18 - 7.08 (m, 3H), 6.76 - 6.55 (m, 3H), 6.39 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.36 - 5.88 (m, 2H), 5.53 (dd, J = 7.1, 4.3 Hz, 1H), 5.01 - 4.89 (m, 1H), 4.68 - 4.60 (m, 1H), 4.39 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 4.35 - 4.20 (m, 2H), 3.91 (s, 1H), 3.05 - 2.83 (m, 3H), 2.67 (s, 2H), 1.66 (td, J = 7.4, 3.9 Hz, 4H), 1.20 - 1.09 (m, 6H), 0.95 (td, J = 7.4, 1.8 Hz, 6H).
実施例121
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.296mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.082mL、0.593mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(36.2mg、0.296mmol)、次いで、ヘプタン-4-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(334mg、1.186mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。粗生成物をDCM(3mL)に溶解させ、シリカカラム(SanTai、40g)に注入し、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOH/DCM、50mL/分)を用いて精製して、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(90mg、0.110mmol、収率37.2%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=816.7;保持時間(0.1%TFA)=2.486分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.18 - 7.07 (m, 3H), 6.69 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 6.39 (s, 1H), 6.29 - 5.77 (m, 2H), 5.59 - 5.42 (m, 1H), 5.03 - 4.88 (m, 1H), 4.84 - 4.68 (m, 1H), 4.46 - 4.37 (m, 1H), 4.35 - 4.19 (m, 2H), 3.84 (s, 1H), 2.98 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 2.66 (s, 2H), 1.55 (d, J = 5.6 Hz, 4H), 1.38 (dd, J = 12.0, 5.2 Hz, 4H), 1.16 (t, J = 5.7 Hz, 6H), 0.93 (dd, J = 12.5, 7.2 Hz, 6H).
実施例122
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.296mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.082mL、0.593mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(36.2mg、0.296mmol)、次いで、4-ニトロフェニルノナン-5-イルカーボネート(367mg、1.186mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。粗生成物をDCM(3mL)に溶解させ、シリカカラム(SanTai、40g)に注入し、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOH/DCM、50mL/分)を用いて精製して、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(120mg、0.142mmol、収率47.9%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=844.7;保持時間(0.1%TFA)=2.600分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.96 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.18 - 7.08 (m, 3H), 6.67 (dd, J = 13.7, 11.8 Hz, 3H), 6.39 (s, 1H), 6.23 - 5.86 (m, 2H), 5.52 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.00 - 4.86 (m, 1H), 4.81 - 4.68 (m, 1H), 4.39 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 4.33 (s, 2H), 3.93 - 3.78 (m, 1H), 2.98 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 2.66 (s, 2H), 1.67 - 1.51 (m, 4H), 1.33 (dd, J = 7.1, 3.4 Hz, 8H), 1.19 - 1.10 (m, 6H), 0.90 (q, J = 6.9 Hz, 6H).
実施例123
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-((ヘキシルカルバモイル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.296mmol)及びDMAP(72.4mg、0.593mmol)のDCM(5mL)混合物を、TEA(0.124mL、0.889mmol)、次いで、1-イソシアナトヘキサン(0.6mL、4.12mmol)で処理し、混合物を35℃で6時間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をDCM(2mL)に溶解させ、シリカゲルカラム(SanTai、25g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~3% MeOHのDCM溶液;流量:30mL/分)を用いて精製して、イソプロピル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-((ヘキシルカルバモイル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(94mg、0.112mmol、収率37.8%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=802.2;保持時間(0.1%TFA)=1.90分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.10 (s, 1H), 7.29-7.24 (m, 2H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.11 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.70 (dd, J = 7.6, 2.0 Hz, 2H), 6.63 (tt, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 6.38 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 6.12 (brs, 2H), 5.54 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.95 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 4.89 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.33 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.28-4.21 (m, 2H), 3.93 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.21 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 2.99 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.70-2.64 (m, 3H), 1.53 (quint, J = 6.8 Hz, 2H), 1.35-1.27 (m, 6H), 1.16 (t, J = 6.8 Hz, 6H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例124
工程1:2-エチルブチル (S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
2-エチルブタン-1-オール(13.57g、133mmol)、EDC(19.09g、100mmol)のDCM(400mL)混合物に、DMAP(1.622g、13.28mmol)を0℃で加えた。30分間撹拌した後、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(20g、66.4mmol)のDCM(20mL)混合物を加え、25℃で2時間撹拌した。LCMSは新しい化合物の存在を示した。反応物を水(250mL)で希釈し、有機層を分離し、水層をDCM(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得た。粗生成物をDCM(20mL)に溶解させ、シリカカラム(SanTa、330g)に注入し、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% EtOAc/石油エーテル、50mL/分)を用いて精製して、2-エチルブチル (S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(18g、46.7mmol、収率70.3%)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 6.78 - 6.56 (m, 3H), 5.06 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.57 (dd, J = 13.5, 6.2 Hz, 1H), 4.04 (ddd, J = 27.1, 10.9, 5.8 Hz, 2H), 3.07 (ddd, J = 34.2, 13.8, 6.0 Hz, 2H), 1.56 - 1.17 (m, 14H), 0.88 (t, J = 7.5 Hz, 6H).
工程2:2-エチルブチル (S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
2-エチルブチル (S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(18g、46.7mmol)のDCM(200mL)溶液に、TFA(36.0mL、467mmol)を、N下、-10℃で加えた。反応物をN下、25℃で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮し、残留物を水(500mL)に取り、NaHCO水溶液でpHを7に調整し、EtOAc(250mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレートし、2-エチルブチル (S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(13g、45.6mmol、収率98%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 6.85 - 6.62 (m, 3H), 4.11 - 3.94 (m, 2H), 3.79 (dd, J = 7.3, 6.0 Hz, 1H), 3.00 (ddd, J = 21.1, 13.7, 6.7 Hz, 2H), 2.77 (s, 2H), 1.48 (dt, J = 12.6, 6.3 Hz, 1H), 1.39 - 1.17 (m, 4H), 0.87 (td, J = 7.4, 0.7 Hz, 6H).
工程3:2-エチルブチル (S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
2-エチルブチル (S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(13g、45.6mmol)の無水DCM(200mL)溶液に、トリエチルアミン(6.97mL、50.1mmol)を-70℃で15分間かけて滴下した。この混合物に、フェニル ホスホロジクロリデート(9.52g、45.1mmol)の無水DCM(35mL)溶液を1時間かけて加えた。反応混合物をこの温度でさらに30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで昇温させ、さらに1時間撹拌した。この混合物に、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(8.30g、45.1mmol)及びトリエチルアミン(6.97mL、50.1mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液を、20分間かけて加えた。粗混合物を0℃で4時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。白色固体(トリエチルアミン塩酸塩)を濾別し、ジクロロメタン(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をTBME(250mL)でトリチュレートし、トリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。ケーキをTBME(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、26gの粗生成物ジアステレオマー混合物を得た。混合物を10%EtOAcのヘキサン溶液(50mL)でトリチュレートし、固体を濾過により回収して、2-エチルブチル (S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(5g、8.23mmol、収率18.07%)を白色固体として得た。(31P-NMRによる測定で>98% de)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.37 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.27 - 7.15 (m, 3H), 6.67 (tt, J = 9.0, 2.3 Hz, 1H), 6.63 - 6.53 (m, 2H), 4.44 (tt, J = 9.9, 5.9 Hz, 1H), 4.17 - 3.91 (m, 3H), 3.08 - 3.00 (m, 2H), 1.47 (dd, J = 12.5, 6.3 Hz, 1H), 1.34 - 1.24 (m, 4H), 0.95 - 0.77 (m, 7H). 31P NMR (162MHz, CDCl3) δ -1.60 (s).LCMS(M+H)=608.0。
工程4:2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(0.3g、1.023mmol)のTHF(50mL)及びピリジン(2.5mL)の溶液に、tert-ブチルマグネシウムクロリド(2.046mL、2.046mmol)を-15℃で滴下し、反応混合物を-15℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物に、2-エチルブチル (S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-(((S)-(パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(0.746g、1.228mmol)のTHF(15mL)溶液を加え、得られた反応混合物を-15℃で2時間撹拌した。反応をNHCl水溶液(4mL)でクエンチし、EtOAc(200mL)及び水(30mL)に分配した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をMeOHに溶解させ、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、Biotage;勾配:0~60% ACN水溶液(0.1%TFA);流量:50mL/分;カラム:Boston;80g)を用いて精製して、2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(300mg、0.416mmol、収率40.6%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=717.2;保持時間(0.05%TFA)=1.75分。
工程5:(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート
ノナン酸(43.1mg、0.272mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(25.6mg、0.209mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(80mg、0.419mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル (2S)-2-(((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.209mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮して残留物を得た。残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、勾配:70~100% ACN/10mM NHHCO水溶液;流量:30mL/分、カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ノナノエート(100mg、0.117mmol、収率55.8%)を白色固体として得た。LCMS:LCMS(M+H)=857.7;保持時間(10mM NHHCO)=2.62分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.24 (s, 2H), 7.13 (dd, J = 16.7, 7.9 Hz, 3H), 6.72 - 6.57 (m, 3H), 6.40 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 6.10 (s, 2H), 5.63 (dd, J = 7.0, 4.6 Hz, 1H), 4.33 (ddd, J = 9.8, 8.6, 4.9 Hz, 2H), 4.29 - 4.22 (m, 1H), 4.02 - 3.93 (m, 2H), 3.88 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.77 (dt, J = 13.9, 7.1 Hz, 1H), 2.69 - 2.57 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.73 - 1.60 (m, 2H), 1.42 (dt, J = 12.6, 6.3 Hz, 1H), 1.36 - 1.22 (m, 14H), 0.86 (dt, J = 14.9, 6.9 Hz, 9H).
実施例125
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート
デカン酸(46.9mg、0.272mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(25.6mg、0.209mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(80mg、0.419mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル (2S)-2-(((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.209mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮して、残留物を得た。残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、勾配:70~100% ACN/10mM NHHCO水溶液;流量:30mL/分;カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル デカノエート(100mg、0.115mmol、収率54.9%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=870.7;保持時間(10mM NHHCO)=2.699分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.13 (dd, J = 16.3, 7.9 Hz, 3H), 6.73 - 6.58 (m, 3H), 6.40 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 6.05 (s, 2H), 5.63 (dd, J = 7.1, 4.6 Hz, 1H), 4.33 (ddd, J = 9.8, 8.6, 4.9 Hz, 2H), 4.28 - 4.21 (m, 1H), 4.02 - 3.92 (m, 2H), 3.86 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.77 (dt, J = 13.9, 7.0 Hz, 1H), 2.69 - 2.60 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (dt, J = 15.0, 7.4 Hz, 2H), 1.42 (dt, J = 12.6, 6.3 Hz, 1H), 1.37 - 1.20 (m, 16H), 0.86 (dt, J = 14.9, 7.0 Hz, 9H).
実施例126
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート
ドデカン酸(54.5mg、0.272mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(25.6mg、0.209mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(80mg、0.419mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル (2S)-2-(((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.209mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮して、残留物を得た。残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:30mL/分;カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ドデカノエート(100mg、0.108mmol、収率51.6%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=899.4;保持時間(0.05%TFA)=2.389分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.29 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.14 (dd, J = 15.4, 7.9 Hz, 3H), 6.72 - 6.57 (m, 3H), 6.40 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 5.93 (s, 2H), 5.62 (dd, J = 7.1, 4.6 Hz, 1H), 4.33 (td, J = 11.1, 4.9 Hz, 2H), 4.24 (dd, J = 11.0, 5.8 Hz, 1H), 4.04 - 3.92 (m, 2H), 3.77 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.77 (dt, J = 13.9, 7.0 Hz, 1H), 2.71 - 2.59 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 1.43 (dt, J = 12.6, 6.3 Hz, 1H), 1.36 - 1.21 (m, 20H), 0.92 - 0.78 (m, 9H).
実施例127
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート
テトラデカン酸(62.1mg、0.272mmol)のDCM溶液(10mL)にN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(25.6mg、0.209mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(80mg、0.419mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル (2S)-2-(((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.209mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮して、残留物を得た。残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:30mL/分、カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル テトラデカノエート(110mg、0.117mmol、収率56.0%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=927.4;保持時間(0.05%TFA)=2.640分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.14 (dd, J = 15.6, 7.9 Hz, 3H), 6.76 - 6.56 (m, 3H), 6.40 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 5.96 (s, 2H), 5.63 (dd, J = 7.1, 4.7 Hz, 1H), 4.39 - 4.29 (m, 2H), 4.29 - 4.17 (m, 1H), 4.02 - 3.89 (m, 2H), 3.80 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.77 (dt, J = 13.9, 7.0 Hz, 1H), 2.70 - 2.58 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 - 1.60 (m, 2H), 1.43 (dt, J = 12.5, 6.3 Hz, 1H), 1.37 - 1.19 (m, 24H), 0.91 - 0.79 (m, 9H).
実施例128
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル パルミテート
パルミチン酸(69.8mg、0.272mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(25.6mg、0.209mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(80mg、0.419mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル (2S)-2-(((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.209mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮して、残留物を得た。残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:30mL/分、カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル パルミテート(105mg、0.108mmol、収率51.7%)を白色固体として得た。LCMS:保持時間(0.05%TFA)=3.623分。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=12.630分、純度:98.5%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.98 (s, 1H), 7.29 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 15.1, 7.8 Hz, 3H), 6.74 - 6.58 (m, 3H), 6.40 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 5.86 (s, 2H), 5.63 (dd, J = 7.0, 4.6 Hz, 1H), 4.42 - 4.28 (m, 2H), 4.28 - 4.20 (m, 1H), 4.04 - 3.91 (m, 2H), 3.75 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.78 (dt, J = 13.9, 7.1 Hz, 1H), 2.70 - 2.59 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.67 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.43 (dt, J = 12.6, 6.4 Hz, 1H), 1.36 - 1.20 (m, 28H), 0.86 (dt, J = 7.7, 6.8 Hz, 9H).
実施例129
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ステアレート
ステアリン酸(77mg、0.272mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(25.6mg、0.209mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(80mg、0.419mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル (2S)-2-(((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.209mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮して、残留物を得た。残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:30mL/分、カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル ステアレート(105mg、0.103mmol、収率49.3%)を白色固体として得た。LCMS:保持時間(0.05%TFA)=3.999分。HPLC:保持時間(10mM NHHCO)=7.697分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.24 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 15.3, 7.8 Hz, 3H), 6.77 - 6.53 (m, 3H), 6.40 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 5.98 (s, 2H), 5.63 (dd, J = 7.1, 4.7 Hz, 1H), 4.42 - 4.29 (m, 2H), 4.28 - 4.19 (m, 1H), 4.04 - 3.91 (m, 2H), 3.81 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.77 (dt, J = 13.9, 7.0 Hz, 1H), 2.70 - 2.58 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.68 - 1.60 (m, 2H), 1.43 (dt, J = 12.5, 6.2 Hz, 1H), 1.38 - 1.05 (m, 32H), 0.92 - 0.77 (m, 9H).
実施例130
(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート
2-プロピルペンタン酸(39.2mg、0.272mmol)のDCM(10mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(25.6mg、0.209mmol)及び3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(80mg、0.419mmol)を加え、得られた混合物を氷水浴温度で0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチル (2S)-2-(((((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.209mmol)を加え、得られた混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応物を真空中で濃縮して、残留物を得た。残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:30mL/分;カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-((((S)-(((S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イル 2-プロピルペンタノエート(90mg、0.107mmol、収率51.0%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=843.3;保持時間(0.1%TFA)=2.395分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.25 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.13 (dd, J = 15.4, 7.8 Hz, 3H), 6.64 (ddd, J = 11.2, 9.7, 4.1 Hz, 3H), 6.39 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 6.22 (s, 2H), 5.62 (dd, J = 7.1, 5.5 Hz, 1H), 4.41 - 4.21 (m, 3H), 4.05 - 3.89 (m, 3H), 2.99 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.83 (dt, J = 13.6, 7.0 Hz, 1H), 2.72 - 2.59 (m, 2H), 2.47 (ddd, J = 8.5, 5.4, 3.0 Hz, 1H), 1.66 (ddd, J = 20.6, 12.3, 7.1 Hz, 2H), 1.53 - 1.39 (m, 3H), 1.37 - 1.20 (m, 8H), 0.91 (td, J = 7.1, 1.1 Hz, 6H), 0.83 (t, J = 7.4 Hz, 6H).
実施例131
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.209mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.088mL、0.628mmol)、DMAP(25.6mg、0.209mmol)、次いで、ヘキシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(224mg、0.837mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、勾配:70~100% ACN/10mM NHHCO、流量:30mL/分、カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘキシルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(40mg、0.047mmol、収率22.62%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=845.7;保持時間(0.1%TFA)=2.02分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.24 (s, 2H), 7.13 (dd, J = 13.9, 7.4 Hz, 3H), 6.73 - 6.60 (m, 3H), 6.38 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 5.80 (s, 2H), 5.55 (dd, J = 7.2, 4.8 Hz, 1H), 4.44 - 4.24 (m, 3H), 4.19 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 4.02 - 3.91 (m, 2H), 3.73 (s, 1H), 2.99 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.92 (dt, J = 13.9, 7.0 Hz, 1H), 2.77 - 2.70 (m, 1H), 2.69 (s, 1H), 1.76 - 1.65 (m, 2H), 1.46 - 1.18 (m, 11H), 0.87 (dt, J = 14.8, 7.1 Hz, 9H).
実施例132
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.209mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.088mL、0.628mmol)、DMAP(25.6mg、0.209mmol)、次いで、ヘプチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(236mg、0.837mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、勾配:70~100% ACN/10mM NHHCO水溶液;流量:30mL/分;カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(90mg、0.105mmol、収率50.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=859.3;保持時間(0.05%TFA)=2.079分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.28 (t, J = 3.7 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.13 (dd, J = 14.6, 7.8 Hz, 3H), 6.73 - 6.59 (m, 3H), 6.38 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 5.95 (s, 2H), 5.55 (dd, J = 7.1, 4.8 Hz, 1H), 4.39 (dt, J = 15.4, 7.7 Hz, 1H), 4.34 - 4.25 (m, 2H), 4.19 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 4.02 - 3.91 (m, 2H), 3.83 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.91 (dt, J = 14.0, 7.0 Hz, 1H), 2.77 - 2.66 (m, 2H), 1.73 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 1.67 (s, 1H), 1.47 - 1.14 (m, 13H), 0.86 (dt, J = 14.8, 6.9 Hz, 9H).
実施例133
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(150mg、0.209mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.088mL、0.628mmol)、DMAP(25.6mg、0.209mmol)、次いで、4-ニトロフェニルオクチルカーボネート(247mg、0.837mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、勾配:70~100% ACN/10mM NHHCO水溶液;流量:30mL/分;カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((オクチルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(92mg、0.105mmol、収率50.4%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=873.3;保持時間(0.05%TFA)=2.125分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.24 (s, 2H), 7.19 - 7.07 (m, 3H), 6.77 - 6.54 (m, 3H), 6.38 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 6.31 - 5.89 (m, 2H), 5.59 - 5.48 (m, 1H), 4.44 - 4.35 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 10.8, 5.7 Hz, 2H), 4.19 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.96 (dd, J = 13.2, 7.2 Hz, 3H), 2.99 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.89 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 2.79 - 2.59 (m, 2H), 1.75 - 1.58 (m, 2H), 1.34 (ddd, J = 19.3, 13.3, 6.5 Hz, 15H), 0.97 - 0.72 (m, 9H).
実施例134
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.279mmol)及びDMAP(34.1mg、0.279mmol)のDCM(6mL)混合物を、トリエチルアミン(0.117mL、0.837mmol)、次いで、4-ニトロフェニルノニルカーボネート(259mg、0.837mmol)で処理し、混合物を25℃で2日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮した。残留物をMeOH(5mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、Biotage;0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:40mL/分;カラム:Boston;40g)を用いて精製して、2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(124mg、0.139mmol、収率49.6%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=887.3;保持時間(0.05%TFA)=2.19分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.29-7.24 (m, 2H), 7.17-7.10 (m, 3H), 6.70-6.60 (m, 3H), 6.38 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 5.94 (brs, 2H), 5.53 (dd, J = 7.2, 4.8 Hz, 1H), 4.38 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.35-4.26 (m, 2H), 4.19 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.02-3.92 (m, 2H), 3.75 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.88 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.77-2.70 (m, 1H), 2.69 (s, 1H), 1.70-1.66 (m, 2H), 1.43 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 1.36-1.21 (m, 16H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.84 (t, J = 7.2 Hz, 6H).
実施例135
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(GSK4425554A)
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.279mmol)及びDMAP(34.1mg、0.279mmol)のDCM(6mL)混合物を、トリエチルアミン(0.117mL、0.837mmol)、次いで、デシル(4-ニトロフェニル)カーボネート(271mg、0.837mmol)で処理し、混合物を25℃で2日間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮した。残留物をMeOH(5mL)に溶解させ、逆相クロマトグラフィー(SepaFlash(登録商標)C18カラム、Biotage;0~100% CHCN/10mM NHHCO水溶液;流量:40mL/分;カラム:Boston;40g)を用いて精製して、2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-3-(((デシルオキシ)カルボニル)オキシ)-2-エチニルテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(162mg、0.178mmol、収率63.9%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=901.1;保持時間(0.05%TFA)=2.27分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.29-7.24 (m, 2H), 7.17-7.10 (m, 3H), 6.69-6.66 (m, 2H), 6.65-6.61 (m, 1H), 6.38 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 5.94 (brs, 2H), 5.53 (dd, J = 7.2, 4.8 Hz, 1H), 4.38 (dd, J = 11.2, 6.4 Hz, 1H), 4.35-4.26 (m, 2H), 4.19 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 4.01-3.92 (m, 2H), 3.76 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.89 (quint, J = 6.8 Hz, 1H), 2.77-2.70 (m, 1H), 2.69 (s, 1H), 1.69-1.65 (m, 2H), 1.43 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.34-1.21 (m, 18H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.84 (t, J = 7.6 Hz, 6H).
実施例136
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.279mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.117mL、0.837mmol)、DMAP(34.1mg、0.279mmol)、次いで、4-ニトロフェニルペンタン-3-イル カーボネート(283mg、1.116mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。残留物をMeOH(3mL)に溶解させ、逆相フラッシュクロマトグラフィー(Biotage、勾配:70~100% ACN/10mM NHHCO水溶液;流量:30mL/分;カラム:Boston C18、40g)を用いて精製して、2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ペンタン-3-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(100mg、0.120mmol、収率43.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=831.7;保持時間(0.1%TFA)=2.264分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.24 (s, 2H), 7.13 (dd, J = 16.1, 7.9 Hz, 3H), 6.64 (dd, J = 22.5, 7.5 Hz, 3H), 6.39 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 6.14 (s, 2H), 5.53 (dd, J = 7.0, 4.3 Hz, 1H), 4.64 (p, J = 6.2 Hz, 1H), 4.36 (ddd, J = 30.5, 11.0, 6.3 Hz, 3H), 4.06 - 3.84 (m, 3H), 2.99 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.89 (dt, J = 14.0, 7.0 Hz, 1H), 2.80 - 2.61 (m, 2H), 1.74 - 1.51 (m, 4H), 1.42 (dt, J = 12.3, 6.1 Hz, 1H), 1.35 - 1.12 (m, 4H), 0.95 (t, J = 7.1 Hz, 6H), 0.83 (t, J = 7.4 Hz, 6H).
実施例137
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(GSK4422355A)
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.279mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.077mL、0.558mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(34.1mg、0.279mmol)、次いで、ヘプタン-4-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(314mg、1.116mmol)で処理し、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。粗生成物をDCM(3mL)に溶解させ、シリカカラム(SanTai、40g)に注入し、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOH/DCM、50mL/分)を用いて精製して、2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ヘプタン-4-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(120mg、0.140mmol、収率50.1%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=858.7;保持時間(0.1%TFA)=2.635分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.24 (s, 2H), 7.18 - 7.08 (m, 3H), 6.75 - 6.56 (m, 3H), 6.38 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 6.27 - 5.88 (m, 2H), 5.52 (dd, J = 7.1, 4.3 Hz, 1H), 4.78 (s, 1H), 4.44 - 4.25 (m, 3H), 3.97 (dd, J = 5.8, 4.0 Hz, 3H), 2.99 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.88 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 2.66 (s, 2H), 1.69 - 1.50 (m, 4H), 1.48 - 1.32 (m, 5H), 1.30 - 1.18 (m, 4H), 0.93 (td, J = 7.3, 5.0 Hz, 6H), 0.83 (t, J = 7.4 Hz, 6H).
実施例138
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.279mmol)のDCM(10mL)混合物を、トリエチルアミン(0.077mL、0.558mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(34.1mg、0.279mmol)、次いで、4-ニトロフェニルノナン-5-イルカーボネート(345mg、1.116mmol)を加え、混合物を室温で2日間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得た。粗生成物をDCM(3mL)に溶解させ、シリカカラム(SanTai、40g)に注入し、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage)(0~5% MeOH/DCM、50mL/分)を用いて精製して、2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-(((ノナン-5-イルオキシ)カルボニル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(100mg、0.113mmol、収率40.4%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=887.4;保持時間(0.1%TFA)=2.731分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 7.27 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.17 - 7.09 (m, 3H), 6.66 (dd, J = 10.6, 8.7 Hz, 3H), 6.39 (s, 1H), 6.23 - 5.76 (m, 2H), 5.60 - 5.46 (m, 1H), 4.82 - 4.69 (m, 1H), 4.43 - 4.26 (m, 3H), 4.05 - 3.77 (m, 3H), 2.99 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.93 - 2.83 (m, 1H), 2.66 (s, 2H), 1.67 - 1.53 (m, 4H), 1.40 - 1.16 (m, 13H), 0.90 (q, J = 6.9 Hz, 6H), 0.84 (t, J = 7.5 Hz, 6H).
実施例139
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-((ヘキシルカルバモイル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート
2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(200mg、0.279mmol)及びDMAP(68.2mg、0.558mmol)のDCM(5mL)混合物を、TEA(0.117mL、0.837mmol)、次いで、1-イソシアナトヘキサン(0.6mL、4.12mmol)で処理し、混合物を35℃で7時間撹拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。反応混合物を濃縮した。残留物をDCM(2mL)に溶解させ、シリカゲルカラム(SanTai、25g)に注入し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage)(0~3% MeOH/DCM;流量:30mL/分)を用いて精製して、2-エチルブチル (S)-2-(((S)-(((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-((ヘキシルカルバモイル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(96mg、0.113mmol、収率40.4%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=844.2;保持時間(0.05%TFA)=2.01分。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.09 (s, 1H), 7.29-7.24 (m, 2H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.11 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.69 (dd, J = 7.6, 2.0 Hz, 2H), 6.63 (tt, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 6.38 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 6.14 (brs, 2H), 5.54 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.89 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.36-4.29 (m, 2H), 4.24 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 6.0, 3.6 Hz, 3H), 3.21 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.00 (dd, J = 6.0, 3.6 Hz, 2H), 2.70-2.64 (m, 3H), 1.53 (quint, J = 6.8 Hz, 2H), 1.42 (quint, J = 6.4 Hz, 1H), 1.35-1.21 (m, 10H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.83 (t, J = 7.6 Hz, 6H).

Claims (41)

  1. 式(I)の化合物:
    [式中、
    は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール、(C-C20)アルキレン-CO及びアリールからなる群から選択され、
    は、(C-C10)アルキル、(C-C10)アルキレンアリール及びアリールからなる群から選択され、
    は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール及びアリールからなる群から選択され、
    は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール、(C-C20)アルキレン-CO及びアリールからなる群から選択され、
    Xは、結合、NR又はOであり、
    は、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール及びアリールからなる群から選択され、
    は、H、(C-C25)アルキル、(C-C25)アルキレンアリール、(C-C20)アルキレン-CO及びアリールからなる群から選択され、
    、R、R、R、R及びRのそれぞれは、独立して、1個又は2個以上の(C-C14)アルキル、Cl、F、オキソ又は(C-C)アルコキシで置換されていてもよい。]
    又はその薬学的に許容可能な塩。
  2. が(C-C14)アリールである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  3. がCアリールである、請求項1~2のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  4. が(C-C20)アルキレン-COである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  5. が(C-C20)アルキレン-COから選択され、Rが(C-C25)アルキルである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  6. が(C-C10)アルキレン-(C-C14)アリールである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  7. がCアルキレンCアリールであり、Cアリールが1個又は2個以上の(C-C14)アルキル、Cl又はFによって置換されていてもよい、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  8. が(C-C)アルキルである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  9. が(C)アルキルである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  10. が(C-C25)アルキルである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  11. が(C-C)アルキルである、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  12. が(C-C10)アルキルである、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  13. が(C15-C25)アルキルである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  14. が(C-C25)アルキルである、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  15. が(C-C10)アルキルである、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  16. が(C15-C20)アルキルである、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  17. Xが結合である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  18. XがOである、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  19. XがNRである、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  20. がCアリールであり、RがCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rが(C-C25)アルキルであり、Rが(C-C25)アルキルであり、Xが結合である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  21. がCアリールであり、RがCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rが(C-C25)アルキルであり、Rが(C-C25)アルキルであり、XがOである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  22. がCアリールであり、RがCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rが(C-C25)アルキルであり、Rが(C-C25)アルキルであり、XがNRである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  23. が(C-C25)アルキレン-COであり、RがCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rが(C-C25)アルキルであり、Rが(C-C25)アルキルであり、Xが結合である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  24. が(C-C25)アルキレン-COであり、RがCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rが(C-C25)アルキルであり、Rが(C-C25)アルキルであり、XがOである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  25. が(C-C25)アルキレン-COであり、RがCアルキル又はCアルキレンCアリールであり、Rが(C-C25)アルキルであり、Rが(C-C25)アルキルであり、XがNRである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  26. 以下の化合物:





















    からなる群から選択される化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  27. 請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
  28. 前記医薬組成物が非経口形態である、請求項27に記載の医薬組成物。
  29. 前記医薬組成物が錠剤形態である、請求項27に記載の医薬組成物。
  30. 前記医薬組成物が長時間作用型の非経口注射剤として調合される、請求項27に記載の医薬組成物。
  31. 請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と、HIVに対して有効な1種又は2種以上の薬剤とを含む組合せ。
  32. 患者においてHIV感染症を治療する方法であって、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を対象に投与することを含む、前記方法。
  33. HIV感染症を発症するリスクのある患者においてHIV感染症を予防する方法であって、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を対象に投与することを含む、前記方法。
  34. 患者においてHIV感染症を治療する方法であって、請求項31に記載の組合せを対象に投与することを含む、前記方法。
  35. HIV感染症を発症するリスクがある患者においてHIV感染症を予防する方法であって、請求項31に記載の組合せを対象に投与することを含む、前記方法。
  36. HIV感染症の治療に使用するための、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  37. HIV感染症の予防に使用するための、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  38. HIV感染症を治療するための医薬の製造における、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  39. HIV感染症を予防するための医薬の製造における、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  40. HIV感染症を治療するための医薬の製造における、請求項31に記載の組合せ又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  41. HIV感染症を予防するための医薬の製造における、請求項31に記載の組合せ又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
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