JP2024507424A - 男性用流体収集アセンブリおよびシステム、その使用方法、ならびにその製造方法 - Google Patents

男性用流体収集アセンブリおよびシステム、その使用方法、ならびにその製造方法 Download PDF

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Abstract

例示的な流体収集アセンブリが、シースおよびベースを含む。シースは、近位領域および近位領域から延びる遠位領域を有する流体不透過性障壁を含む。近位領域は第1の幅を呈し、遠位領域は第1の幅より小さい第2の幅を呈する。近位領域は開口を画定し、遠位領域は流体出口を画定する。流体不透過性障壁は、チャンバを画定する。シースはまた、チャンバ内に配置された少なくとも1つの多孔質材料を含む。ベースは、シースに取り付けることができ、またはシースに取り付けられるように構成することができる。ベースは、ベースがシースに取り付けられたときに開口と位置合わせされる開口部を画定する。ベースは、開口部が陰茎の上に位置決めされた状態で、個人の陰茎の周りの領域に固定されるように構成される。

Description

様々な状況において、人間または動物は、運動能力が制限または低下され、典型的な排尿プロセスが困難または不可能になることがある。たとえば人間は、運動能力の低下を生じる障害を受けまたは有することがある。操縦士、運転手、および危険区域での作業者が受けるように、人間の移動条件が制限されることがある。加えて、監視の目的または臨床試験のために、採尿が必要となることもある。
失禁などのこれらの状況のいくつかに対処するために、フォーリーカテーテルなどの尿道カテーテルを使用することができる。しかし残念ながら、尿道カテーテルは不快であり痛みを伴う可能性があり、感染症などの合併症を招きうる。加えて、医療施設などでは、寝たきり患者の排泄のために使用される容器である差し込み便器が使用されることもある。しかし差し込み便器は、不快感、漏れ、および他の衛生上の問題を招きやすい。
不快感、かぶれ、および痛みなど、尿失禁のほとんどの深刻な影響を被る男性は典型的に高齢者であり、多くの場合は寝たきりである。彼らはまた、衛生状態を維持するために継続的な支援を必要とする。これらの患者に多く見られる特徴としては、彼らは典型的に仰向けに寝ていること、多くの場合陰茎のサイズが年齢とともに減少すること、脂肪組織を含む皮膚の盛り上がりによって陰茎が後退し、仰臥位置で上向きになることが多いこと、患者が陰茎に手を伸ばしてデバイスを操作することが難しいことが挙げられる。採尿デバイスは、これらの特徴を参照して設計されるべきである。
利用可能な解決策は、典型的に起立した状態で、陰茎の遠位端に排尿口が対向するようにして使用するためのものである(カップおよび漏斗など)。コンドーム式カテーテルなどの他の設計は、患者が操作するのが難しく、寸法的に適合しないことが多すぎ、装着状態を確実に維持することができない。
米国特許出願公開第2019/247222号明細書 国際公開第2021/155206号 米国特許出願公開第2021/121318号明細書 国際公開第2022/006256号
したがって、人間または動物、特に男性から、使用者および/または周辺部の汚染を最小にして快適に尿を収集することが可能なデバイスが必要とされている。
本明細書に開示する実施形態は、男性用流体収集アセンブリ、男性用流体収集アセンブリを含むシステム、男性用流体収集アセンブリを製造する方法、および男性用流体収集アセンブリを使用する方法を対象とする。一実施形態では、流体収集アセンブリが開示される。流体収集アセンブリは、シースを含む。シースは、近位領域および近位領域から延びる遠位領域を含む流体不透過性障壁を含む。近位領域は第1の幅を呈し、遠位領域は第1の幅より小さい第2の幅を呈する。近位領域は開口を画定し、遠位領域は流体出口を画定する。流体不透過性障壁は、少なくともチャンバを画定する。シースはまた、チャンバ内に配置された少なくとも1つの多孔質材料を含む。流体収集アセンブリはまた、シースの近位領域に固定されまたは固定されるように構成されたベースを含む。ベースは、陰茎周辺の皮膚に取り付けられるように構成される。ベースは、シースの開口に対応する開口部を画定する。
一実施形態では、システムが開示される。システムは、流体収集アセンブリを含む。流体収集アセンブリは、シースを含む。シースは、近位領域および近位領域から延びる遠位領域を含む流体不透過性障壁を含む。近位領域は第1の幅を呈し、遠位領域は第1の幅より小さい第2の幅を呈する。近位領域は開口を画定し、遠位領域は流体出口を画定する。流体不透過性障壁は、少なくともチャンバを画定する。シースはまた、チャンバ内に配置された少なくとも1つの多孔質材料を含む。流体収集アセンブリはまた、シースの近位領域に固定されまたは固定されるように構成されたベースを含む。ベースは、陰茎周辺の皮膚に取り付けられるように構成される。ベースは、シースの開口に対応する開口部を画定する。システムはまた、真空力を印加するように構成された真空源と、流体収納容器と、出口に接続され、真空源および流体収納容器と流体連通する少なくとも1つの導管とを含む。
一実施形態では、流体収集アセンブリを製造する方法が開示される。この方法は、シースの流体不透過性障壁にベースを取り付けることを含む。シースは、近位領域および近位領域から延びる遠位領域を含む流体不透過性障壁を含む。近位領域は第1の幅を呈し、遠位領域は第1の幅より小さい第2の幅を呈する。近位領域は開口を画定し、遠位領域は流体出口を画定する。流体不透過性障壁は、少なくともチャンバを画定する。ベースは、陰茎周辺の皮膚に取り付けられるように構成される。ベースは、流体不透過性障壁にベースを取り付けた後にシースの開口に対応する開口部を画定する。方法はまた、チャンバ内に少なくとも1つの多孔質材料を配置することを含む。
一実施形態では、個人から体液を収集するためのシステムを使用する方法が開示される。この方法は、陰茎周辺の皮膚にベースを取り付けることを含む。ベースは、シースに固定されまたは固定されるように構成される。シースは、近位領域および近位領域から延びる遠位領域を含む流体不透過性障壁を含む。近位領域は第1の幅を呈し、遠位領域は第1の幅より小さい第2の幅を呈する。近位領域は開口を画定し、遠位領域は流体出口を画定する。流体不透過性障壁は、少なくともチャンバを画定する。シースはまた、チャンバ内に配置された少なくとも1つの多孔質材料を含む。
限定されることなく、開示する実施形態のいずれからの特徴でも互いに組み合わせて使用することができる。加えて、以下の詳細な説明および添付の図面を考慮することで、本開示の他の特徴および利点も当業者には明らかである。
図面は本開示のいくつかの実施形態を示し、図面に示す異なる図または実施形態において、同一の参照番号は同一または類似の要素または特徴を指す。
それぞれ一実施形態による流体収集アセンブリの等角上面図および等角底面図である。 それぞれ一実施形態による流体収集アセンブリの等角上面図および等角底面図である。 任意の実施形態によるそれぞれ平面C-CおよびD-Dに沿って切り取った流体収集アセンブリの断面概略図である。 任意の実施形態によるそれぞれ平面C-CおよびD-Dに沿って切り取った流体収集アセンブリの断面概略図である。 図1Aおよび図1Bに示す流体収集アセンブリの分解等角図である。 一実施形態による図1Aに示す平面1F-1Fに沿って切り取ったポートの断面図である。 一実施形態による多孔質材料の断面概略図である。 一実施形態によるベースの上面図である。 一実施形態によるベースの断面概略図である。 一実施形態による互いに一体形成された第1のパネルおよび第2のパネルを含む流体収集アセンブリの断面概略図である。 一実施形態による実質的に類似の流体収集アセンブリを埋没陰茎および非埋没陰茎に対してどのように使用することができるかを示す断面概略図である。 一実施形態による実質的に類似の流体収集アセンブリを埋没陰茎および非埋没陰茎に対してどのように使用することができるかを示す断面概略図である。 一実施形態による流体収集のためのシステムのブロック図である。 一実施形態による流体を収集する方法の流れ図である。 一実施形態による流体収集アセンブリを製造する方法の流れ図である。
本明細書に開示する実施形態は、男性用流体収集アセンブリ、男性用流体収集アセンブリを含むシステム、男性用流体収集アセンブリを製造する方法、および男性用流体収集アセンブリを使用する方法を対象とする。例示的な流体収集アセンブリは、シースおよびベースを含む。シースは、近位領域および近位領域から延びる遠位領域を有する流体不透過性障壁を含む。近位領域は第1の幅を呈し、遠位領域は第1の幅より小さい第2の幅を呈する。近位領域は開口を画定し、遠位領域は流体出口を画定する。流体不透過性障壁は、チャンバを画定する。シースはまた、チャンバ内に配置された少なくとも1つの多孔質材料を含む。ベースをシースに取り付ける(たとえば、恒久的に取り付ける)ことができ、またはベースを将来の何らかの期間にシースに固定されるように構成することができる。ベースは、ベースがシースに取り付けられたときに開口と位置合わせされる開口部を画定する。ベースは、開口部が陰茎の上に位置決めされた状態で、個人の陰茎の周りの領域に固定されるように構成される。
流体収集アセンブリを使用する例示的な方法は、個人の陰茎の周りの領域にベースを固定することを含む。ベースは、陰茎がベースによって画定された開口部を通って延びる(たとえば、陰茎が埋没しない)ように、またはそのような開口部に隣接する(たとえば、陰茎が埋没する)ように、個人に位置決めされる。シースがベースにまだ取り付けられていない場合、シースをベースに取り付けることもできる。たとえば、陰茎の周りの領域にベースを固定する前、その間、またはその後に、シースをベースに取り付けることができる。ベースが陰茎の周りの領域に固定され、シースがベースに取り付けられた後、個人は陰茎から体液を排出することができる。体液は、尿または汗を含むことができる。体液は、シースのチャンバに入る。多孔質材料は、チャンバに入る体液の少なくとも一部を受け取り、体液を流体出口の方へ誘導することができる。この方法は、たとえばチャンバと流体連通する真空源を介して出口に真空力が印加されたとき、流体出口を通ってチャンバから体液を取り出すことを含むことができる。本明細書に開示する流体収集アセンブリについて、陰茎に対して使用される男性用流体収集アセンブリとして論じるが、流体収集アセンブリは、女性からの体液を収集するために使用される女性用流体収集アセンブリとすることもできることに留意されたい。
図1Aおよび図1Bは、それぞれ一実施形態による流体収集アセンブリ100の等角上面図および等角底面図である。図1Cおよび図1Dは、任意の実施形態によるそれぞれ平面C-CおよびD-Dに沿って切り取った流体収集アセンブリ100の断面概略図である。図1Eは、流体収集アセンブリ100の分解図である。流体収集アセンブリ100は、シース102およびベース104を含む。一実施形態では、シース102は、第1のパネル108が第2のパネル110に取り付けられることから少なくとも部分的に形成された流体不透過性障壁106を含む。一実施形態では、示されているように、第1のパネル108および第2のパネル110は別個のシートである。流体不透過性障壁106はまた、第1のパネル108と第2のパネルとの間のチャンバ112と、開口114と、流体出口118とを画定する。シース102はまた、チャンバ112内に配置された少なくとも1つの多孔質材料122を含む。ベース104は、開口部124を含む。ベース104は流体不透過性障壁106の近位領域160に取り付けられ、開口部124が開口114と位置合わせされる。
流体不透過性障壁106の内面126(たとえば、第1のパネル108および第2のパネル110の内面)は、流体収集アセンブリ100内にチャンバ112を少なくとも部分的に画定する。流体不透過性障壁106は、チャンバ112内に体液を一時的に収納する。
流体不透過性障壁106は、流体不透過性ポリマー(たとえば、シリコーン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートなど)、金属膜、天然ゴム、別の好適な材料、またはこれらの組合せなど、任意の好適な流体不透過性材料から形成することができる。したがって、流体不透過性障壁106は、体液が流体不透過性障壁106を通過することを実質的に防止する。一例では、流体不透過性障壁106は、空気透過性および流体不透過性を有することができ、したがってチャンバ112に真空力が印加されたとき、漏れを防止しながら、チャンバ112を通る空気の流れを可能にする(すなわち、チャンバ112はほぼ大気圧を維持し、それによって真空力による痣または導管142のねじれを防止する)。そのような例では、流体不透過性障壁106は、複数の孔を画定する疎水性材料から形成することができる。流体不透過性障壁106の少なくとも外面127の少なくとも1つ以上の部分は、軟質および/または平滑な材料から形成することができ、それによって擦傷を低減させることができる。
一実施形態では、流体不透過性障壁106はポリウレタンから形成され、たとえばポリウレタンのみから形成される。臨床試験において、流体不透過性障壁106をポリウレタンから形成することで、流体収集アセンブリ100の機能が改善されることが判明した。たとえば、流体不透過性障壁106は、ポリウレタンから形成されたとき、流体不透過性障壁106が別の材料から形成されたときより大きい可撓性を呈することができる。ポリウレタンから形成すると流体不透過性障壁106の可撓性が増大することで、流体収集アセンブリ100を個人に取り付けて、流体収集アセンブリ100を個人に取り付けられた状態で維持することがより容易になる。また、ポリウレタンから形成すると流体不透過性障壁106の可撓性が増大することで、流体収集アセンブリ100が個人に共形となること、および/または個人の衣類の下にフィットすることを可能にするのに役立ち、それによって患者の快適さが増大する。流体不透過性障壁106の可撓性が増大することで、流体不透過性障壁106内に形成された角が存在する場合、流体収集アセンブリ100を使用する個人に不快に食い込むことを防止し、または少なくとも抑制し、それによって流体収集アセンブリ100の使用がより快適になる。ポリウレタンはまた、溶接されたときに可撓性を維持することができ、または他の方法で形成されたときに封止を有することができる。流体収集アセンブリ100を使用する個人が、ポリウレタンから形成された流体不透過性障壁106について、流体不透過性障壁106が他の材料から形成されたときより平滑であると説明していることも判明した。ポリウレタンから形成された流体不透過性障壁106のより平滑な感触により、流体収集アセンブリ100の着用がより快適になる。流体不透過性障壁106をポリウレタンから形成することで、流体不透過性障壁106が別の材料から形成された場合より静かに、流体不透過性障壁106を曲げる(たとえば、しわくちゃにする、しわを寄せるなど)ことが可能になることも判明した。流体不透過性障壁106の静音性が改善されることで、流体収集アセンブリ100をより目立たずに使用することが可能になる。たとえば、流体収集アセンブリ100を使用する個人が動くと、流体不透過性障壁106が曲がる可能性が高い。流体不透過性障壁106をポリウレタンから形成することで、流体不透過性障壁106が雑音を実質的に生成することなく、個人がより多く動くことが可能になる。最後に、ポリウレタンを含む流体不透過性障壁106は、様々な材料に溶接することが可能であり、それによって流体不透過性障壁106にベース104、通気孔134、およびポート130を取り付けることが容易になることが判明した。
一実施形態では、第1のパネル108または第2のパネル110のうちの少なくとも1つは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリカーボネート、またはポリ塩化ビニルなど、少なくとも部分的に透明の流体不透過性材料から形成される。第1のパネル108または第2のパネル110のうちの少なくとも1つを少なくとも部分的に透明の流体不透過性材料から形成することで、人間(たとえば、医師)が陰茎を検査することが可能になる。いくつかの実施形態では、第1のパネル108および第2のパネル110はどちらも、少なくとも部分的に透明の流体不透過性材料から形成される。たとえば、シースおよびベースを含むいくつかの従来の流体収集アセンブリは、ベースが陰茎の周りの領域に固定された後、ベースからシースを可逆的に取り外すことを可能にすることができる。ベースからシースを取り外すことで、人間が陰茎を検査することが可能になる。しかし、ベースから取外し可能になるようにシースを構成することで、シースとベースとの間に漏れが生じる可能性がある。先に論じたように、シース102をベース104に恒久的に取り付けることができ、ベース104がシース102に適当に取り付けられたとき(たとえば、シース102とベース104との間にしわが形成されないようにする)、シース102とベース104との間の漏れが実質的に防止される。第1のパネル108または第2のパネル110のうちの少なくとも1つが少なくとも部分的に透明の不透過性材料から形成されることを選択することで、陰茎の周りの領域から流体収集アセンブリ100全体を取り外さなくても、陰茎を検査することが可能になる。たとえば、チャンバ112は、陰茎がチャンバ112内へ延びたときに個人の陰茎を受け取るように構成される陰茎受取り区域131を含むことができる。陰茎受取り区域131は、少なくとも多孔質材料122と、第1のパネル108および/または第2のパネル110の少なくとも部分的に透明の材料の少なくとも一部分とによって画定することができる。言い換えれば、多孔質材料122はチャンバ112内に位置決めされるが、陰茎が開口114を通ってチャンバ112に挿入されるとき、多孔質材料が陰茎と第1のパネル108および/または第2のパネル110の透明部分の少なくとも一部分との間に位置決めされないようになっている。多孔質材料122は概して透明ではなく、したがって第1のパネル108および/または第2のパネル110の少なくとも部分的に透明の材料のうち、陰茎受取り区域131を画定する部分は、人間が陰茎受取り区域131を見て陰茎を検査することを可能にする窓を形成する。
一実施形態では、第2のパネル110は、少なくとも部分的に透明の材料から少なくとも部分的に形成され、人間が陰茎受取り区域131を見ることを可能にする窓を形成する。さらに、多孔質材料122は、陰茎受取り区域131と第1のパネル108の少なくとも一部分との間に位置決めされる。そのような実施形態は、流体収集アセンブリ100を使用する個人の尊厳を維持するのに役立つことができる。たとえば、使用中、第2のパネル110は概して個人に隣接しており、たとえば大腿および/または会陰に隣接している。したがって、第2のパネル110は概して、使用中に覆い隠されており、人間はまずシース102を個人から離れるように持ち上げなければ陰茎を見ることができない。一方、第1のパネル108は、個人から離れる方を向くことができ、第2のパネル110より容易に見ることができる。しかし、多孔質材料122が透明ではないため、および/または第1のパネル108が不透明の材料から形成されているため、人間(たとえば、通行人、訪問者など)が第1のパネル108を通して陰茎を見ることはできない。したがって、そのような実施形態では、そのような検査が必要にならない限り、第1のパネル108および/または多孔質材料122により人間が陰茎を見ることが防止され、それによって流体収集アセンブリ100を使用する個人の尊厳が守られる。一実施形態では、第1のパネル108が、少なくとも部分的に透明の材料から形成され、人間が陰茎受取り区域131を見ることを可能にする窓を形成する。さらに、多孔質材料122は、陰茎受取り区域131と第2のパネル110の少なくとも一部分との間に位置決めされる。そのような実施形態では、人間は、陰茎受取り区域131を見るためにシース102を持ち上げる追加の動作を実行する必要がないが、通行人も陰茎受取り区域131を見ることができるため、流体収集アセンブリ100を使用する個人の尊厳を維持することができない。
先に論じたように、第1のパネル108の少なくとも一部分および第2のパネル110の少なくとも一部分が互いに取り付けられる。一実施形態では、示されているように、第1のパネル108および第2のパネル110は、それらの外縁部(たとえば、上縁部136および側縁部138)の少なくとも一部分に沿って互いに張り付けられる。そのような実施形態では、第1のパネル108および第2のパネル110は、接着剤、縫製、熱封止、インパルス加熱、直接加熱、無線周波(「RF」)溶接、超音波(「US」)溶接、または任意の他の技法など、任意の好適な技法を使用して張り付けられる。特定の実施形態では、インパルス加熱は迅速であり、ポリウレタンパネルを互いに張り付けられるのに効果的であるため、第1のパネル108および第2のパネル110はインパルス加熱を使用して互いに張り付けられる。以下でより詳細に論じるように、流体不透過性障壁106を第1のパネル108および第2のパネル110から形成することで、特に第1のパネル108および第2のパネル110が縫製以外の技法を使用して互いに張り付けられるとき、流体収集アセンブリ100の製造速度を改善することができる。
一実施形態では、流体不透過性障壁106は、流体不透過性障壁106を通って延びる1つ以上のオリフィス132を画定する。シース102は、流体不透過性障壁106に取り付けられた1つ以上の通気孔134を含み、1つ以上の通気孔134は、1つ以上のオリフィス132にわたって延びる。通気孔134は、空気が通気孔134を通って流れることを可能にしながら、水(体液の主成分)が通気孔134を通って流れることは防止するように構成される。通気孔134は、チャンバ112を通る空気の流れを容易にする。たとえば、先に論じたように、真空源からチャンバ112へ真空を提供することができる。真空は、通気孔134を通って空気を引き込むことができ、それによって通気孔134から流体出口118への空気の流れを可能にすることができる。通気孔134からの空気の流れは、体液を流体出口118の方へ移動させるのに役立つ。通気孔134はまた、チャンバ112に印加された真空が、陰茎もしくは陰茎の周りの区域内の微細な表在血管を破裂させること(たとえば、痣を引き起こす)、または他の形で陰茎もしくは陰茎の周りの区域を損傷することを防止する。
通気孔134は、多孔質疎水性材料を含むことができる。多孔質疎水性材料によって画定される孔を相互接続することができ、それによって空気が通気孔134を通って流れることが可能になる。多孔質疎水性材料の疎水性は、水が通気孔134を通って流れることを防止することができる。一例では、多孔質疎水性材料の孔の平均サイズ(たとえば、孔の平均最大横寸法)は、約1μm以上、約5μm以上、約10μm以上、約20μm以上、約30μm以上、約40μm以上、約50μm以上、約60μm以上、約80μm以上、約100μm以上、約125μm以上、約150μm以上、約175μm以上、約200μm以上、約250μm以上、約300μm以上、約400μm以上、約500μm以上、約1mm以下、約750μm以下、約500μm以下、または約1μm~約10μm、約5μm~約20μm、約10μm~約30μm、約20μm~約40μm、約30μm~約50μm、約40μm~約60μm、約50μm~約80μm、約60μm~約100μm、約80μm~約125μm、約100μm~約150μm、約125μm~約175μm、約150μm~約200μm、約175μm~約250μm、約200μm~約300μm、約250μm~約400μm、約300μm~約500μm、約400μm~約750μm、もしくは約500μm~約1mmの範囲内になるように選択することができる。一例では、多孔質疎水性材料は、約90°~約110°、約100°~約120°、約110°~約130°、約120°~約140°、約130°~約150°、約140°~約160°、約150°~約170°、または約160°~180°の範囲内など、90°より大きい水に対する接触角を呈することができる。概して、孔のサイズは多孔質疎水性材料の疎水性に依存し、逆も同様である。たとえば、多孔質疎水性材料の疎水性を増大させることで、孔のサイズを増大させることが可能になる。
一実施形態では、通気孔134は、多孔質ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)層を含むことができる。現在、多孔質PTFE層は、多孔質PTFE層が酸性の体液に露出されたときでも、空気がその層を通って流れることを可能にしながら水が流れることは防止するのに並外れて効果的であると考えられている。しかし、多孔質PTFEは、ポリウレタンなどの他の材料に溶接するのが困難である。したがって、多孔質PTFE層を基板に取り付けることができる。基板は、多孔質材料を含むことができ、または基板を通って1つ以上の通路を画定することができる。基板は、多孔質PTFE層および流体不透過性障壁106に容易に取り付けられるように選択することができる。たとえば、ポリ塩化ビニルは多孔質PTFE層および流体不透過性障壁106に容易に取り付けることができるため、基板はポリ塩化ビニルから形成されるように選択することができる。
一実施形態では、オリフィス132は流体不透過性障壁106の第1のパネル108内に形成され、通気孔134は第1のパネル108に取り付けられる。そのような実施形態では、オリフィス132および通気孔134は、個人の皮膚に覆われて皮膚に接触する可能性が低い。オリフィス132および通気孔134を皮膚で覆うことで、オリフィス132および通気孔134のうち皮膚に覆われた部分を通る空気の流れが防止され、または少なくとも抑制される可能性がある。さらに、個人は、通気孔134が皮膚に接触することが不快であると感じることがあり、したがって第1のパネル108に通気孔134を配置することで、流体収集アセンブリ100を着用することをより快適にすることができる。一実施形態では、通気孔134の縁部が個人の皮膚にこすれること、または他の形で刺激することを防止するために、通気孔134は第1のパネル108の内部に取り付けられる。
一実施形態では、示されているように、オリフィス132のうちの少なくとも1つが、流体不透過性障壁106のうち流体不透過性障壁106の上縁部136またはその付近に位置する部分内に形成され、通気孔134のうちの少なくとも1つが、そのような部分に取り付けられる。流体不透過性障壁106の上縁部136は、個人が起立しているときに開口114の上に位置する流体不透過性障壁106の縁部を含むことができ、流体収集アセンブリ100は、個人の恥骨領域から自由にぶら下がることが可能になる。上縁部136またはその付近にオリフィス132を形成し、通気孔134を取り付けることで、通気孔134を通って流れる空気が陰茎を越え(それによって、陰茎を乾いた状態で保つ)、体液が上縁部136付近に溜まることが抑制される。一実施形態では、示されているように、オリフィス132のうちの少なくとも1つは、流体不透過性障壁106のうち流体不透過性障壁106の側縁部138またはその付近に位置する部分内に形成され、通気孔134のうちの少なくとも1つは、そのような部分に取り付けられる。流体不透過性障壁106の側縁部138は、上縁部136またはその付近から延びる流体不透過性障壁106の縁部を含むことができる。概して空気は、通気孔134から流体出口118に向かって延びる経路内を優先的に流れる。通気孔134が側縁部138から隔置され、かつ/または上縁部136もしくはその付近に位置するとき、これらの通気孔134からの優先的な空気の流れにより、チャンバ112のうち側縁部138に隣接している部分の少なくともいくつかを通る空気の流れを最小にすることができる。オリフィス132および通気孔134を側縁部138またはその付近に位置決めすることで、チャンバ112のうち側縁部138に隣接している部分を通る空気の流れを増大させることができ、それによってチャンバ112のそのような部分内に体液が溜まることが防止され、または少なくとも抑制される。
一実施形態では、オリフィス132および通気孔134は、細長い形状を呈することができる。一例では、上縁部136またはその付近に位置するオリフィス132および通気孔134は、流体収集アセンブリ100の、上縁部136に対して略平行および/または長手方向軸140に対して略垂直である細長い形状を呈することができる。そのような例では、オリフィス132および通気孔134の細長い形状により、空気はチャンバ112のうち、オリフィス132および通気孔134が細長い形状を呈しなかった場合および/または異なる方を向いていた場合より大きい割合を通って優先的に流れる。一例では、側縁部138またはその付近に位置するオリフィス132および通気孔134は、流体収集アセンブリ100の、側縁部138に対して略平行および/または長手方向軸140に対して略垂直である細長い形状を呈することができる。そのような例では、オリフィス132および通気孔134の細長い形状により、空気はチャンバ112のうち、オリフィス132および通気孔134が細長い形状を呈しなかった場合および/または異なる方を向いていた場合より大きい割合(たとえば、チャンバ112のうち側縁部138に隣接する部分)を通って優先的に流れることができる。
流体不透過性障壁106によって画定される開口114は、陰茎が埋没陰茎であるときは流体がチャンバ112に入るための侵入経路を提供し、陰茎が埋没していないときは陰茎がチャンバ112(たとえば、陰茎受取り区域131)に入ることを可能にする。開口114は、流体不透過性障壁106(たとえば、流体不透過性障壁106の内縁部)によって画定することができる。たとえば、開口114は、流体不透過性障壁106内に形成され、流体不透過性障壁106を通って外面127から内面126へ延び、それによって体液が流体収集アセンブリ100の外側からチャンバ112に入ることが可能になる。
一実施形態では、第2のパネル110は、開口114の全体を画定する。たとえば、開口114は、第2のパネル110によって画定された切抜きであり、第2のパネル110の外周部(たとえば、縁部)から隔置されている。そのような例では、第2のパネル110は、第1のパネル108の形状に実質的に対応する形状を呈することができ、それにより第1のパネル108を第2のパネル110にそれらの外周部に沿って取り付けることを容易にすることができる。また、陰茎がチャンバ112内に位置せず、シース102が平坦な表面上に置かれているとき、第1のパネル108および第2のパネル110が実質的に平坦になることが可能になる。第1のパネル108および第2のパネル110が実質的に平坦になることが可能であることで、流体収集アセンブリ100を着用することをより目立たなくすることができ、個人に当たって体液が溜まることを抑制することができる。しかし、いくつかの実施形態では、開口114は第2のパネル110の外周部から隔置されない。そのような実施形態では、開口114は、第2のパネル110の少なくとも1つの外周部から内方へ延びる切抜きとすることができる。第2のパネル110内に開口114を形成する他の例は、2021年6月30日出願の国際特許出願第PCT/US2021/039866号に開示されており、その開示を全体として本願に引用して援用する。
先に論じたように、流体不透過性障壁106は、近位領域160と、近位領域160からたとえば流体出口118(たとえば、ポート130)へ延びる遠位領域162とを含む。近位領域160は開口114を画定することができ、遠位領域162は流体出口118を画定することができる。近位領域160および遠位領域162はどちらも、チャンバ112を画定する。
一実施形態では、流体不透過性障壁106は、略弾丸形の形状を呈する。本明細書で使用するとき、流体不透過性障壁106の近位領域160が実質的に一定の第1の幅を呈し、流体不透過性障壁106の遠位領域162が第1の幅より小さい第2の幅を呈するとき、流体不透過性障壁106は略弾丸形の形状を呈する。第1および第2の幅は、長手方向軸140に対して垂直に測定することができ、シース102が平坦な表面上に位置するとき、シース102の厚さより大きくすることができる。流体不透過性障壁106の略弾丸形の形状により、流体収集アセンブリ100の動作が容易になるとともに、シース102がより快適になる。たとえば、実質的に一定の第1の幅は、個人の大腿の上部との接触を維持し、それによって流体収集アセンブリ100の位置を維持する。また、実質的に一定の第1の幅は、シース102が個人の大腿間に落ち、シース102のうち大腿間に落ちた部分を勃起した陰茎が持ち上げることを抑制するため、実質的に一定の第1の幅により、陰茎が勃起することがより容易になる。第2の幅を減少させることで、シース102がより細くなり、それによってシース102のうち陰茎を受け取る可能性が低い部分が個人の大腿間に垂れることが可能になる。こうして垂れることで、重力が体液を流体出口118の方へ移動させることを支援することが可能になる。また、第2の幅を減少させることで、体液が流体出口118およびポート130の方へ送られる。
一実施形態では、遠位領域162の第2の幅は、長手方向軸140に対して垂直に測定される遠位領域162の長さに沿って変動(たとえば、減少)することができる。一例では、遠位領域162の第2の幅は、近位領域160から流体出口118に向かって(たとえば、流体出口118まで)一定の割合で減少することができる。第2の幅が一定の割合で減少することで、遠位領域162を画定する流体不透過性障壁106の側縁部138がまっすぐになる。まっすぐな側縁部138は、近位領域160と遠位領域162との間の交差部に角を形成することがあり、これは個人に不快適に食い込むことがある。一例では、遠位領域162の第2の幅は、近位領域160から流体出口118に向かって(たとえば、流体出口118まで)可変の割合(たとえば、増大する割合)で減少することができる。第2の幅が可変の割合で減少することで、遠位領域162を画定する流体不透過性障壁106の側縁部138が湾曲し、たとえば凸状に湾曲する。湾曲した側縁部138は、個人に食い込みうる角の形成を防止することができ、それによって遠位領域162の側縁部138がまっすぐであった場合より流体収集アセンブリ100が快適になる。しかし、遠位領域162の側縁部138が湾曲しているのではなくまっすぐであるとき、遠位領域162を通る空気の流れをより均一にすることができることに留意されたい。
流体不透過性障壁106は、略弾丸形の形状以外の形状を呈することもできることに留意されたい。一例では、流体不透過性障壁106は、2021年6月30日出願の国際特許出願第PCT/US2021/039866号により詳細に論じられているように、略方形の形状を呈することができ、その開示は先に本願に引用して援用した。一例では、流体不透過性障壁106は、略三角形の形状、半楕円形の形状、または任意の他の好適な形状を呈することができる。
流体不透過性障壁106は、流体出口118を画定する。流体出口118は、第1のパネル108および第2のパネル110のうち、互いに取り付けられていない部分から形成することができる。実施形態では、示されていないが、流体出口118は、導管142に直接取り付けられるように構成される。そのような実施形態では、導管142は、チャンバ112内に少なくとも部分的に配置することができ、または他の方法で流体出口118を通ってチャンバ112と流体連通することができる。流体出口118は、導管142に対して少なくとも実質的に液密の封止を形成するようなサイズおよび形状とすることができ、それによって体液がチャンバ112から漏れるのを実質的に防止することができる。接着剤、溶接、干渉もしくは摩擦嵌め、または他の方法を使用して導管142を流体出口118に接合することによって、導管142を流体出口118(たとえば、第1のパネル108および第2のパネル110)に取り付けることができる。導管142を流体出口118に取り付けることで、漏れを防止することができ、導管142が流体出口118から不注意で取り外されることを防止することができる。一例では、第1のパネル108および第2のパネル110を互いに取り付けるステップと同じ製造ステップで、導管142を流体出口118に取り付けることができる。一実施形態では、示されているように、流体出口118は、導管142に間接的に取り付けられるように構成される。そのような実施形態では、シース102は、流体不透過性障壁106に直接取り付けられたポート130を含むことができ、ポート130は、導管142に取り付けられるように構成される。
図1Fは、一実施形態による図1Eに示す平面1F-1Fに沿って切り取ったポート130の断面図である。ポート130は、第1の部分144および第2の部分146を含む。第1の部分144は、流体不透過性障壁106に取り付けられるように構成され、任意選択でチャンバ112内に少なくとも部分的に配置されるように構成される。第2の部分146は、導管142に取り付けられるように構成される。第1の部分144は、入口148を画定し、第2の部分146は、入口148から下流に位置するポート130の出口150を画定する。ポート130はまた、入口148から出口150へ延びるチャネル152を画定する。入口148はチャネル152の入口を指し、必ずしもポート130の入口を指すものではないことに留意されたい。一例では、入口148は、ポート130がシンク156を含まないとき、ポート130およびチャネル152の両方の入口とすることができる。一例では、示されているように、ポート130がシンク156を含むとき、シンク156がポート130の入口を形成するため、入口148はポート130の入口でなくてもよい。
ポート130の第1の部分144は、任意の好適な技法を使用して流体不透過性障壁106に取り付けることができる。一実施形態では、第1の部分144は、第1の部分144を流体不透過性障壁106に取り付ける前に、第1のパネル108と第2のパネル110との間に配置される。そのような実施形態では、第1の部分144は、流体不透過性障壁106の内面126に当接し、内面126に取り付けられる。一実施形態では、第1の部分144は、接着剤、インパルス加熱、直接加熱、US溶接、RF溶接、本明細書に開示する任意の他の取付け技法、または別の他の好適な取付け技法のうちの少なくとも1つを使用して、流体不透過性障壁106に取り付けられる。
少なくとも第2の部分146は、流体不透過性障壁106より大きい剛性を呈する。第2の部分146の少なくとも一部分が、流体不透過性障壁106より大きい厚さを呈するため、または第2の部分146の少なくとも一部分が、流体不透過性障壁106の少なくとも一部分を形成する材料のヤング率より大きいヤング率(すなわち、弾性率)を呈する材料から形成されるため、第2の部分146は、流体不透過性障壁106より大きい剛性を呈することができる。流体不透過性障壁106に対して第2の部分146の剛性を増大させることで、導管142が流体不透過性障壁106に直接取り付けられるときは実行するのが困難または不可能となりうる技法を使用して、第2の部分146を導管142に取り付けることが可能になる。一例では、導管142が流体不透過性障壁106に直接取り付けられるときは実行するのが困難または不可能となりうる干渉嵌めを使用して、導管142を第2の部分146に取り付けることができる。そのような例では、導管142に当接するように構成された第2の部分146の表面が先細りする。第2の部分146の表面を先細りさせることで、第2の部分146がオスコネクタを形成するときは、第2の部分146を導管142に挿入することをより容易にすることができ、第2の部分146がメスコネクタを形成するときは、導管142を第2の部分146内へ受け取ることをより容易にすることができる。また、第2の部分146の表面を先細りさせることで、第2の部分146が導管142にどれだけ挿入されるか、または導管142が第2の部分146にどれだけ挿入されるかを制御することによって、第2の部分146と導管142との間の干渉嵌めの強度を制御することが可能になる。一例では、示されていないが、第2の部分146の表面は、導管142が流体不透過性障壁106に直接取り付けられるときは実行するのが困難または不可能となりうるねじ締めで、導管142に取り付けられるように構成される。そのような例では、第2の部分146は、導管142に接触するまたは導管142に最も近い第2の部分146の表面から延びる1つ以上の螺旋状に延びる隆線を含むことができる。ねじ山を含む第2の部分146の表面および/またはねじ山は先細りさせることができることに留意されたい。一例では、示されていないが、導管142に接触するまたは導管142に最も近い第2の部分146の表面は、円周方向に延びる隆線を含むことができる。隆線を含む第2の部分146の表面および/または隆線を先細りさせることもできることに留意されたい。
一実施形態では、少なくとも第2の部分146は、導管142より大きい剛性を呈する。第2の部分146の少なくとも一部分が、導管142より大きい厚さを呈するため、または第2の部分146の少なくとも一部分が、導管142の少なくとも一部分を形成する材料のヤング率より大きいヤング率を呈する材料から形成されるため、第2の部分146は、導管142より大きい剛性を呈することができる。第2の部分146の剛性を増大させることで、チャネル152の崩壊が防止される。たとえば、特定の状況では、導管142を流体不透過性障壁106に直接取り付けることで、チャンバ112に強い真空が印加されたとき、導管142のうち流体不透過性障壁106に取り付けられた部分が少なくとも部分的に崩壊する可能性があることが判明した。しかし、ポート130の剛性を増大させることで、そのような崩壊が防止される。
一実施形態では、第1の部分144は、流体不透過性障壁106および/または導管142より大きい剛性を呈する。たとえば、第1の部分144は、第2の部分146と同等の剛性を呈することができる。第1の部分144の剛性を増大させることで、入口148、チャネル152のうち入口148によって画定される部分、およびシンク156の崩壊が防止される。また、第1の部分144の剛性を増大させることで、取付けプロセス中に第1の部分144を実質的に変形させることなく第1の部分144に圧力を印加することができるため、ポート130を第1の部分144に取り付けることをより容易にすることができる。
第1の部分144は、第2の部分146とは異なる形状を呈することができる。たとえば、第1の部分144は、長手方向軸140に対して略垂直の方向に延びる第1の細長い形状を呈することができ、第2の部分146は、長手方向軸140に対して略平行に延びる第2の細長い形状(たとえば、略円筒形の形状)を呈することができる。第1の部分144の第1の細長い形状は、流体不透過性障壁106に取り付けられる第1の部分144の表面積を増大させることによって、第1の部分144と流体不透過性障壁106との間の取付けを強化することができる。第1の部分144の第1の細長い形状はまた、シース102のねじれを防止し、または少なくとも抑制する。第1の細長い形状の例には、略方形の断面形状、略楕円形の断面形状、略長円形の断面形状、または略菱形の断面形状が含まれる。特定の例では、第1の細長い形状は略菱形の断面形状である。なぜなら、より丸い角と比較すると、第2の部分146から最も離れて隔置された略菱形の断面形状の比較的鋭い角により、第1の部分144、第1のパネル108、および第2のパネル110の間に間隙を形成することなく、流体不透過性障壁106を第1の部分144に取り付けることが容易になるからである。特定の例では、第1の細長い形状は丸い角を含む。なぜなら丸い角は、鋭い角より個人に不快に食い込む可能性が低いからである。長手方向軸140に対して平行に延びる第2の部分146の第2の細長い形状は、導管142への取付けを容易にすることができる。
第1の部分144は、第1の最大厚さを呈することができ、第2の部分146は、第2の最大厚さを呈することができる。別途より詳細に論じるように、シース102は、平坦な表面上に配置されたとき、実質的に平坦になるように構成され、それにより流体収集アセンブリ100を目立たずに着用することが可能になり、チャンバ112内に体液が溜まることが防止され、または少なくとも抑制され、埋没陰茎に対して流体収集アセンブリ100を使用することが可能になる。「実質的に平坦」とは、概して流体収集アセンブリ100が目立たずに着用されることを妨げない誤差を許容し、それでもなお体液が溜まることを抑制し、埋没陰茎によって流体収集アセンブリ100が使用されることを可能にし、たとえばポート130、通気孔134、または流体不透過性障壁106に形成される軽微な膨らみもしくは波によって引き起こされる誤差を許容することに留意されたい。概して、ポート130は、第1の最大厚さおよび第2の最大厚さを最小にするように構成され、それによってシース102が平坦になる能力が防止され、または少なくとも抑制される。第2の最大厚さは、概して、導管142を第2の部分146に取り付ける必要によって左右される。たとえば、第2の最大厚さは、第2の部分146がオスコネクタであるときは、導管142の内径よりわずかに大きい必要があることがあり、第2の部分146がメスコネクタであるときは、導管142の外径よりわずかに大きい必要があることがある。特定の例では、第2の部分146の第2の最大厚さは、第2の部分146がメスコネクタであるときより第2の部分146がオスコネクタであるときの方が小さいため、第2の部分146はオスコネクタである。第2の部分146がオスコネクタであるとき、第2の最大厚さを導管142の外径より小さくすることができるため、第2の部分146は、導管142が流体不透過性障壁106に直接取り付けられた場合ほど、シース102が平坦になる能力に悪影響を与えないことに留意されたい。
概して、シース102が平坦になる能力に第1の部分144が与える悪影響が最小になるように、第1の部分144の第1の最大厚さは実質的に第2の最大厚さ以下である。一例では、第2の最大厚さが第1の部分144と第2の部分146との間の交差部またはその付近に位置するとき、個人に不快に食い込みうる角の形成を防止するために、第1の最大厚さを第2の最大厚さに実質的に等しくすることができる。第2の部分146の外面154が先細りしているとき、第2の最大厚さは、第1の部分144と第2の部分146との間の交差部またはその付近に位置することができる。
一実施形態では、第1の部分144の第1の最大厚さは、流体不透過性障壁106および多孔質材料122の集合的な厚さ(たとえば、第1のパネル108および第2のパネル110の集合的な厚さ)より大きい。流体不透過性障壁106および多孔質材料122の集合的な厚さに対する第1の部分144の第1の最大厚さの厚さを増大させることで、ポート130またはその付近でシース102が平坦になることが妨げられる。しかし、特に流体不透過性障壁106がポリウレタンから形成されるとき、流体不透過性障壁106の可撓性を高くすることで、ポート130に隣接するシース102のうち、平坦にならない部分の割合が最小になることに留意されたい。さらに、第1の部分144は、開口114から隔置され、第1の最大厚さが埋没陰茎に対して使用される流体収集アセンブリ100の能力に影響を及ぼすことが防止されるか、空気の流れが最大になる箇所に位置し、体液が溜まることが抑制されるか、または第1の最大厚さが導管142の最大厚さより小さく、それによって導管142は、流体収集アセンブリ100を目立たずに使用する能力に対して、ポート130より悪影響を及ぼすかのうちの少なくとも1つである。一例では、第1の最大厚さは、流体不透過性障壁106および多孔質材料122の集合的な厚さより約500%以下(すなわち、5倍大きい)、約400%以下、約300%以下、約200%以下、または約150%以下だけ大きくすることができる。第1の最大厚さは、入口148がチャンバ112から体液を取り出すのに十分な大きさになることを可能にするために、流体不透過性障壁106および多孔質材料122の集合的な厚さより大きくすることができ、これは導管142のサイズによって左右されうることに留意されたい。
一実施形態では、ポート130の第1の部分144は、入口148とは別個のシンク156を画定することができる。シンク156は、入口148から上流に位置決めされる。たとえば、入口148は、第1の部分144および第2の部分146の交差部またはその付近におけるチャネル152の対応する寸法と同等の寸法(たとえば、幅および/または厚さ)を呈することができる。入口148の寸法がチャネル152の寸法に対して多くても約±10%または多くても約±5%だけ異なるとき、入口148の寸法はチャネル152の対応する寸法と同等である。たとえば、示されているように、入口148は、第1の部分144および第2の部分146の交差部におけるチャネル152の幅と実質的に同じ幅を呈する。シンク156は、入口148の対応する寸法より大きく、第1の部分144および第2の部分146の交差部におけるチャネル152の対応する寸法と同等でない最大寸法を呈する。たとえば、示されているように、第1の部分144によって画定されるシンク156は、入口148の対応する幅ならびに第1の部分144および第2の部分146の交差部におけるチャネル152の対応する幅より大幅に大きい最大寸法(すなわち、幅)を呈する。第2の部分146に比べて第1の部分144の幅がより広いことで、第1の部分144がシンク156を画定することが可能になることに留意されたい。
シンク156により、チャンバ112を通ってポート130に入り、ポート130を進む体液の流れが容易になる。たとえば、入口148に比べてシンク156の寸法がより広いことで、シンク156を含まない(すなわち、入口148がポート130の入口である)実質的に類似のポート130に比べて、体液がポート130に入ることがより容易になる。また、入口148に比べてシンク156の幅がより広いことで、シンク156を含まない実質的に類似のポート130に比べて、チャンバ112のより大きい割合に空気の流れが分散する。入口148に比べてシンク156の寸法がより広いことで、ポート130がシンク156を含まなかった場合より、ポート130のうち占有されていない体積が増大する。ポート130の体積が大きくなることで、多孔質材料122に加えてポート130が体液を一時的に収納することができるため、ポート130がより大きい体積の体液を受け取って保持することが可能になり、それによって多孔質材料122が体液で過飽和状態になることが抑制される。言い換えれば、シンク156は、流体リザーバを形成することができる。また、シンク156により、ポート130がシンク156を含まなかった場合に比べて、ポート130を通って流れる体液の乱流が減少することが判明した。乱流が減少することで、ポート130がシンク156を含まなかった場合に比べて、体液がより速くポート130を通って流れることが可能になり、それによって多孔質材料122における体液の過飽和が抑制される。シンク156によって体液の乱流を減少させることで、第2の部分146がオスコネクタを形成するとき、流体収集アセンブリ100の動作を特に容易にすることができる。たとえば、第2の部分146をオスコネクタとして形成することで、チャネル152の横寸法(たとえば、直径)が減少し、第2の部分146の横寸法により、体液がチャンバ112から取り出される速度が制限される。シンク156によってポート130を通る体液の乱流を減少させることで、この問題を軽減するのに役立つ。
一実施形態では、シンク156の寸法は、実質的に一定に維持される。シンク156の寸法を実質的に一定に維持することで、シンク156の体積が最大になり、さらに流体リザーバとなりうるポート130の体積が最大になる。しかし、シンク156の寸法を実質的に一定に維持することで、入口148およびシンク156の交差部に段差が形成されることがあり、入口148とシンク156との間に段差が存在しなかった場合より、ポート130を通って流れる体液の乱流が増大する可能性がある。一実施形態では、示されているように、シンク156の寸法は、シンク156の長さ(たとえば、長手方向軸140に対して平行に測定される)の少なくとも一部分に沿って先細りさせることができる。言い換えれば、シンク156の寸法は、その長さの少なくとも一部分に沿って変動することができる。シンク156の寸法を先細りさせることで、入口148およびシンク156の交差部における段差を防止し、または少なくとも減少させることができる。したがって、寸法を先細りさせることで、シンク156の寸法が実質的に一定に維持された場合より、ポート130を通って流れる体液の乱流を減少させることができる。シンク156の寸法を先細りさせることで、シンク156内、さらにはポート130内に一時的に収納されうる体液の体積が減少することに留意されたい。
流体不透過性障壁106の可撓性により、シース102が曲がって略L字形またはU字形を呈する可能性があり、それにより流体不透過性障壁106がポート130の入口にわたって延びる(たとえば、シンク156にわたって、またはポート130がシンク156を含まないときは入口148にわたって延びる)可能性がある。たとえば、使用中、流体収集アセンブリ100は、流体収集アセンブリ100が概して個人の恥骨領域から個人の足に向かって延びるように、個人に位置決めすることができる。しかし多くの病院では、真空源が個人のベッドの後ろに位置決めされており、したがって個人がベッドに横になっているとき、導管142は流体出口118から個人の頭部に向かって延びる。したがって、導管142によってシース102が曲がり、略L字形またはU字形を呈する可能性がある。シース102が曲がって略L字形またはU字形を呈するとき、流体不透過性障壁106はポート130の入口を塞ぐ可能性があり、それによって体液がポート130に入ることが防止または抑制されうることが判明した。したがって、いくつかの実施形態では、ポート130は、第1の部分144からチャンバ112内へ延びる少なくとも1つのタブ158を含むことができる。
第1の部分144から延びるタブ158により、シース102が曲がって略L字形またはU字形を呈するときでも、体液がポート130へ流れることを可能にする通路が形成される可能性が増大する。言い換えれば、タブ158は、シース102が曲がっているときに、体液がポート130内へ流れ続けることを可能にすること、および/または体液がポート130内へ流れることができる速度を増大させることができる。
タブ158は、約2mm以上、約3mm以上、約4mm以上、約5mm以上、約6mm以上、約7mm以上、約8mm以上、約9mm以上、約1cm以上、約1.25cm以上、約1.5cm以上、または約1mm~約3mm、約2mm~約4mm、約3mm~約5mm、約4mm~約6mm、約5mm~約7mm、約6mm~約8mm、約7mm~約9mm、約8mm~約1cm、約9mm~約1.25cm、もしくは約1cm~約1.5cmの範囲内の距離だけ、第1の部分144から延びることができる。概して、シース102が曲がっているときに、体液がポート130内へ流れ続けることを可能にするタブ158の能力および/または体液がポート130内へ流れることができる速度を増大させる能力は、タブ158が第1の部分144から延びる距離が増大するにつれて改善される。しかし、タブ158が第1の部分144から延びる距離を増大させることで、たとえばシース102が曲がっているとき、タブ158が個人に不快に食い込む可能性が増大する。タブ158が個人に不快に食い込む可能性は、多孔質材料122でタブ158を緩衝することによって軽減することができる。第1の部分144のうち第1のパネル108に隣接している側にタブ158が形成され、タブ158と第2のパネル110との間に位置決めされるように多孔質材料122を構成するとき、タブ158を多孔質材料122によって緩衝することができる。
一実施形態では、タブ158は、ポート130の残り部分と同じ材料から形成することができる。そのような実施形態では、ポート130は、一体構造(たとえば、単体構造)を呈することができ、それによりポート130の製造をより効率的にすることができる。一実施形態では、タブ158は、ポート130の残り部分とは別個のものとする(たとえば、異なる材料から形成する)ことができる。そのような実施形態では、ポート130の製造において2つの部品を(1つではなく)ばらばらに形成し、これらを互いに取り付ける必要があるため、ポート130の製造がより困難になる可能性がある。
図1A~図1Eを再び参照すると、流体出口118およびポート130は、使用者によって着用されたときにチャンバ112の重量分析最低点になると予期されるシース102の遠位領域162またはその付近に位置することができる。流体出口118およびポート130がシース102の遠位領域162またはその付近に位置することで、流体出口118およびポート130が別の場所に位置した場合に比べて、導管142がより多くの体液を受け取ることが可能になり、溜まる可能性が低減される(たとえば、体液が溜まると細菌の増殖および悪臭の原因となりうる)。たとえば、毛細管力によって多孔質材料122内に体液が溜まる。しかし、特に多孔質材料122の少なくとも一部分が体液で飽和状態にあるとき、体液は重力方向に優先的に流れることができる。それに応じて、流体出口118およびポート130は、流体収集アセンブリ100において、使用者によって着用されたときに流体収集アセンブリ100内の低重量点になると予期される位置に配置することができる。
先に論じたように、シース102は、チャンバ112内に配置された少なくとも1つの多孔質材料122を含む。多孔質材料122は、体液をチャンバ112の1つ以上の選択領域へ、たとえば陰茎から離れて流体出口118に向かって誘導することができる。したがって、多孔質材料122は、体液をチャンバ112から取り出すことを容易にすることができ、陰茎が湿った材料に当たることを防止するパッド層を形成することができる。陰茎が湿った材料に当たると、陰茎の皮膚の悪化を引き起こすことがあり、かつ/または流体収集アセンブリ100を着用することがより不快になる可能性がある。多孔質材料122はまた、陰茎からの尿の流れを弱めることができる。
一実施形態では、多孔質材料122は、開口114から体液を吸い取るように構成された芯材を含み、それによって体液がチャンバ112から漏れることが防止される。そのような「吸い取り」は、芯材への流体の吸収を含まない。言い換えれば、材料がしばらくの間流体に露出されて流体から取り出された後、材料への流体の吸収は実質的に生じない。吸収は所望されないが、「吸収が実質的に生じない」という用語は、芯材の乾燥重量の約30重量%未満、芯材の乾燥重量の20重量%未満、15重量%未満、10重量%未満、約7重量%未満、約5重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満、または約0.5重量%未満など、芯材への流体の公称量の吸収(たとえば、吸収性)を許容することができる。芯材はまた、以下でより詳細に論じるように、概してチャンバ112の内部に向かって流体を吸い取ることができる。一実施形態では、多孔質材料122は、体液を吸着または吸収するように構成される。芯材と同様に、そのような吸着または吸収材料は、体液を開口114から離れる方へ移動させることができ、それによって体液がチャンバ112から漏れることが防止される。
多孔質材料122は、任意の好適な多孔質材料から形成することができる。たとえば、多孔質材料122は、ナイロン(たとえば、紡糸ナイロン繊維)、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、他の多孔質ポリマー、疎水性フォーム、連続気泡フォーム、羊毛、絹、亜麻、綿(たとえば、綿ガーゼ)、フェルト、他の布、コーティングされた多孔質材料(たとえば、撥水コーティングされた多孔質材料)、任意の他の好適な多孔質材料、またはこれらの組合せから形成することができる。
図1Gは、一実施形態による多孔質材料122の断面概略図である。多孔質材料122は、第1の層164および第2の層166を含む。第1の層164および第2の層166は、織布材料とすることができる。また、多孔質材料122は複数の繊維168を含み、複数の繊維168は第1の層164と第2の層166との間に層を形成する。第1の層164、第2の層166、および複数の繊維168の各々が複数の孔を画定し、それによって多孔質材料122を介した体液の輸送および空気の循環が可能になる。複数の繊維168によって画定される孔は、より大きい孔またはより多くの孔のうちの少なくとも1つとすることができ、それによって乾燥した体液が多孔質材料122に詰まる可能性が減少する。また、複数の繊維168の存在により、陰茎に対する多孔質材料122の肌触りがよくなり、陰茎に対する緩衝作用が提供される。複数の繊維168はまた、真空力によって多孔質材料が崩壊することを防止することができる。
一実施形態では、複数の繊維により、第1の層164を第2の層166から距離dだけ隔置することができる。距離dは、複数の繊維168を形成する繊維の数および複数の繊維168が詰め込まれる密度に基づいて選択することができる。たとえば、距離dは、約0.25mm以上、約0.5mm以上、約0.75mm以上、約1mm以上、約1.5mm以上、約2mm以上、約3mm以上、約4mm以上、約5mm以上、約6mm以上、約8mm以上、約10mm以上、約12.5mm以上、約15mm以上、または約0.25mm~約0.75mm、約0.5mm~約1mm、約0.75mm~約1.5mm、約1mm~約2mm、約1.5mm~約3mm、約2mm~約4mm、約3mm~約5mm、約4mm~約6mm、約5mm~約8mm、約6mm~約10mm、約8mm~約12.5mm、もしくは約10mm~約15mmの範囲内になるように選択することができる。距離dの厚さは、多孔質材料122の吸収性を調整するために選択することができる。たとえば、厚さを増大させることで、複数の繊維168の体積および/または複数の繊維168によって画定される多孔率を増大させることができ、それにより多孔質材料122によって受け取って多孔質材料122内に少なくとも部分的に収納することができる体液の量が増大する。
第1の層164、第2の層166、および複数の繊維168は、疎水性材料、親水性材料、ポリエステル、綿、または本明細書に開示する任意の他の多孔質材料などの任意の好適な材料から形成することができる。一実施形態では、第1の層164、第2の層166、または複数の繊維168のうちの1つ以上は、多孔質材料122に体液が収納されることを抑制する疎水性材料から形成され、それによりチャンバ112から体液を取り出すことを容易にすることができる。一実施形態では、第1の層164および第2の層166、または複数の繊維168のうちの1つ以上は、多孔質材料122に体液が一時的に収納されることを可能にする親水性材料から形成され、それによって個人の皮膚の周りに溜まる体液の量が制限される。一実施形態では、第1の層164、第2の層166、または複数の繊維168のうちの2つ以上は、異なる材料から形成される。そのような実施形態では、第1の層164が陰茎受取り区域131を画定することができ、または他の形で第2の層166より陰茎受取り区域131の近くに位置する。第1の層164は疎水性材料から形成することができ、複数の繊維168は親水性材料から形成される。そのような構成では、第1の層164を通って体液を引き込み、複数の繊維168内に一時的に収納することができる。しかし第1の層164は、その疎水性のため、実質的に乾燥した状態を維持することができ、それにより多孔質材料122が陰茎に対して乾燥感をもたらすことが可能になる。一実施形態では、第1の層164または第2の層166のうちの少なくとも1つは布(たとえば、布ガーゼ)から形成され、複数の繊維168はナイロン繊維(たとえば、紡糸ナイロン繊維)から形成される。
一実施形態では、示されていないが、多孔質材料122は、図1Gに示すように3つの層ではなく、2つの層から形成することもできる。たとえば、多孔質材料122は、流体透過性膜および流体透過性支持体から形成することができる。流体透過性支持体は、陰茎受取り区域131を画定することができ、または他の形で流体透過性支持体より陰茎受取り区域131の近くに位置することができる。流体透過性膜は、陰茎受取り区域131から体液を吸い取るように構成および/または構築することができ、それによって陰茎受取り区域131内に存在しまたは他の形で個人の皮膚に触れる体液の量が最小になる。流体透過性膜はまた、体液を吸着または吸収するように構成することができ、それにより陰茎受取り区域131内の存在しまたは他の形で個人の皮膚に触れる体液の量が最小になることにも留意されたい。流体透過性膜は、本明細書に開示する多孔質材料のいずれかから形成することができる。たとえば、流体透過性膜は、ガーゼ(たとえば、絹、亜麻、または綿ガーゼ)、別の柔らかい布、別の滑らかな布、織布もしくは不織布材料(たとえば、紡糸ナイロン繊維)、または任意の他の好適な多孔質材料などの布から形成することができる。流体透過性膜をガーゼ、柔らかい布、および/または滑らかな布(または陰茎に接触しうる本明細書に開示する他の多孔質材料122のいずれか)から形成することで、流体収集アセンブリ100によって引き起こされる擦傷を低減させることができる。
流体透過性膜が比較的つぶれやすく、薄い、または他の形で容易に変形する材料から形成されることがあるため、流体透過性支持体は、流体透過性膜を支持するように構成される。たとえば、流体透過性支持体は、流体透過性膜が流体透過性支持体と流体不透過性障壁106との間に配置されるように位置決めすることができる。したがって、流体透過性支持体は、流体透過性膜の位置を支持および維持することができる。流体透過性支持体は、本明細書に上記で開示した流体透過性膜材料のいずれかを含むことができる。たとえば、流体透過性膜材料は、流体透過性支持体として使用されるとき、流体透過性膜より高密度または高剛性の形態で利用することができる。流体透過性支持体は、流体透過性膜ほど変形しない任意の流体透過性材料から形成することができる。たとえば、流体透過性支持体は、多孔質ポリマー(たとえば、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)構造または連続気泡フォームを含むことができる。いくつかの例では、流体透過性支持体は、綿、羊毛、絹、またはこれらの組合せなどの天然の材料から形成することができる。そのような例では、材料は、撥水コーティングなど、材料内への流体の吸収を防止または制限するためのコーティングを有することができる。いくつかの例では、流体透過性支持体は、布、フェルト、ガーゼ、またはこれらの組合せから形成することができる。
一実施形態では、多孔質材料122は、単一の層(たとえば、第1の層164、第2の層166、複数の繊維168から形成された層、流体透過性膜、流体透過性支持体、または別の多孔質層のうちの1つ)を含むことができる。一実施形態では、多孔質材料122は、4つ以上の層から形成することができる。
多孔質材料122を形成することができる他の材料の例は、2021年1月7日出願の米国特許仮出願第63/134,754号、2021年9月8日出願の米国特許仮出願第63/241,575号、および2021年9月23日出願の米国特許仮出願第63/247,491号に開示されており、これらの各々の開示を全体として本願に引用して援用する。
一実施形態では、多孔質材料122は、シート(たとえば、多層シート)とすることができる。多孔質材料122が平坦な表面上に置かれているときは略平面であるとき、空洞を画定しない(たとえば、管状でない)とき、またはその厚さより大きい長さおよび幅を呈するときのうちの少なくとも1つであるとき、多孔質材料122はシートである。多孔質材料122をシートとして形成することで、流体収集アセンブリ100の製造を容易にすることができる。たとえば、多孔質材料122をシートとして形成することで、第1のパネル108、第2のパネル110、および多孔質材料122の各々をシートにすることが可能になる。流体収集アセンブリ100の製造中、第1のパネル108、第2のパネル110、および多孔質材料122を積み重ねて、次いで同じ製造ステップで互いに取り付けることができる。たとえば、多孔質材料122は、第1のパネル108および第2のパネル110のサイズと同じサイズの形状、またはそれより好ましくはわずかに小さい形状を呈することができる。したがって、第1のパネル108および第2のパネル110をその外縁部(たとえば、上縁部136および側縁部138)に沿って互いに取り付けることで、多孔質材料122を第1のパネル108および第2のパネル110に取り付けることもできる。第1のパネル108および/または第2のパネル110が多孔質材料122の周りに延びるように、多孔質材料122は第1のパネル108および第2のパネル110よりわずかに小さくすることができ、したがって多孔質材料122は、体液が漏れうる流体不透過性障壁106を通る通路を形成しない。また、多孔質材料122を第1のパネル108および/または第2のパネル110に取り付けることで、多孔質材料122がチャンバ112内で大幅に移動することを防止することができ、たとえば多孔質材料122が流体出口118付近で束になることを防止することができる。一例では、多孔質材料122は、第1のパネル108を第2のパネル110に取り付ける前または後に、第1のパネル108または第2のパネル110に取り付けることができる(たとえば、接着剤により)。一例では、多孔質材料122を第1のパネル108または第2のパネル110のうちの少なくとも1つに取り付けるのではなく、単に多孔質材料122をチャンバ112内に配置することができる。一実施形態では、以下でより詳細に論じるように、多孔質材料122は、中空の略円筒形の形状など、シート以外の形状を呈することができる。
多孔質材料122は、多孔質材料122がチャンバ112のすべてを部分的または実質的に完全に占有するように、流体不透過性障壁106の形状に概して対応する形状を呈することができる。たとえば、示されているように、多孔質材料122は、略弾丸形の形状を呈することができる。多孔質材料122が、近位領域160に対応する近位部分170と、近位部分170から延びて遠位領域162に対応する遠位部分172とを含むとき、多孔質材料122は略弾丸形の形状を呈することができる。近位部分170は、実質的に一定の第1の幅を呈することができ、遠位部分172は、第1の幅より小さい第2の幅を呈することができる。第2の幅は、一定とすることができ、または変動する(たとえば、一定または可変の割合で変動する)ことができる。多孔質材料122は、略方形の形状、略半楕円形の形状、または任意の他の好適な形状など、略弾丸形の形状以外の形状を呈することもできる。
概して、陰茎が陰茎受取り区域131内に位置せず、シース102が平坦な表面上に位置するとき、シース102は実質的に平坦である。流体不透過性障壁106が略管状の流体不透過性障壁ではなく第1のパネル108および第2のパネル110から形成されるため、シース102は実質的に平坦である。さらに、先に論じたように、多孔質材料122をシートとすることができ、それによりシース102も実質的に平坦となる。シース102について、実質的に平坦であると説明するが、多孔質材料122の厚さに応じて、多孔質材料122のうちの少なくとも1つによりシース102内にわずかな膨らみが形成されることがあるため、ポート130の周りに膨らみが生じることがあり、またはベース104の周りにシース102の部分が引っ張られることがあることに留意されたい。またシース102は柔軟であり、したがって使用中、シース102は平坦でない表面上に位置することがあり(たとえば、精巣、会陰、および/または大腿間に位置することがある)、シース102がこれらの形状の表面と共形となる可能性があるため、シース102が使用中に実質的に平坦でないこともあることにも留意されたい。
陰茎が陰茎受取り区域131内に位置せず、シース102が平坦な表面上に位置するとき、シース102が実質的に平坦になることが可能であることで、埋没陰茎および非埋没陰茎に対して流体収集アセンブリ100を使用することが可能になる。たとえば、流体収集アセンブリ100が埋没陰茎に対して使用されているとき、陰茎は陰茎受取り区域131内へ延びず、それによりシース102は開口部124にわたって比較的平坦になる。シース102が開口部124にわたって比較的平坦であるとき、多孔質材料122は開口部にわたって延び、埋没陰茎に密接している。したがって、多孔質材料122は、普通なら個人の皮膚に触れて溜まるはずの体液の少なくとも大部分を受け取って取り除くため、多孔質材料122により、埋没陰茎から排出された体液が個人の皮膚に触れて溜まることが防止または抑制される。したがって、個人の皮膚は乾いた状態を維持し、それによって流体収集アセンブリ100を使用する快適さが改善され、皮膚の悪化が防止される。しかし、埋没陰茎に対して使用されるように構成された他の従来の流体収集アセンブリとは異なり、流体収集アセンブリ100は、陰茎が完全に勃起しているときでも、非埋没陰茎をなお陰茎受取り区域131内に受け取ることができるため、非埋没陰茎に対しても使用することができる。加えて、シース102が実質的に平坦になることが可能であることで、シース102が実質的に平坦でなかった場合に比べて、流体収集アセンブリ100をより目立たずに使用することが可能になり、それによって場合によっては気まずいシナリオが回避される。
シース102が実質的に平坦であるとき、多孔質材料122は、チャンバ112の実質的にすべてを占有することができ、陰茎受取り区域131はしぼんでいる(図1Cおよび図1Dには例示の目的でしぼんでいない状態を示す)。言い換えれば、シース102は、多孔質材料122によって常に占有されない領域を画定するのではない。体液が溜まると衛生上の問題が生じ、臭いが発生し、および/または個人の皮膚が体液に接触したままになる可能性があり、不快さおよび皮膚の悪化を引き起こすおそれがあるため、多孔質材料122がチャンバ112の実質的にすべてを占有するとき、チャンバ112内へ排出される体液が長期間にわたって溜まる可能性が低くなる。
先に論じたように、第1のパネル108、第2のパネル110、および多孔質材料122は、比較的高い可撓性を有するように選択することができる。第1のパネル108、第2のパネル110、および多孔質材料122がそれぞれ、支持されていないと形状を維持することができないとき、第1のパネル108、第2のパネル110、および多孔質材料122は比較的高い可撓性を有する。上記で論じたように、第1のパネル108、第2のパネル110、および多孔質材料122の可撓性により、シース102が実質的に平坦になることを可能にすることができる。また、第1のパネル108、第2のパネル110、および多孔質材料122の可撓性により、陰茎のサイズおよび形状が変化する(たとえば、勃起する)ときでも、シース102が陰茎の形状に共形となり、体液が溜まりうるチャンバ112内の占有されない空間を最小にすることを可能にすることができる。
先に論じたように、流体収集アセンブリ100は、陰茎を取り囲む皮膚(たとえば、恥丘、大腿、精巣、および/または会陰)に結合されるように構成されたベース104を含み、ベース104を通るように陰茎が配置される。たとえば、ベース104は開口部124を画定することができ、開口部124は、開口部124を通るように陰茎が位置決めされるように構成される。ベース104は、可撓性を有することができ、それによってベース104が皮膚表面の形状に共形となり、ベース104が皮膚表面を引っ張ることを軽減することを可能にする。
図1Hは、一実施形態によるベース104の上面図である。ベース104を大腿に取り付けると、個人が動いたときにベース104が不快に引っ張る可能性があるため、ベース104は大腿に取り付けられるのではなく、陰茎の周りの領域(たとえば、恥丘)に取り付けられるように構成される。一例では、ベース104は、1次取付け部分174および2次取付け部分176を含むことができる。1次取付け部分174は、恥丘に取り付けられるように構成され、2次取付け部分176は、恥丘を除いて、陰茎の周りの領域(たとえば、精巣の上部)に取り付けられるように構成される。1次取付け部分174は、略方形または台形の形状を呈することができる。恥丘は陰茎の周りの他の領域ほど敏感ではなく大きいため、1次取付け部分174は、開口部124から2次取付け部分176より遠くへ延びることができる。2次取付け部分176は、1つ以上の凹状側縁部178を含むことができる。凹状側縁部178は、2次取付け部分176が個人の大腿に取り付けられることを防止するのに役立つことができる。ベース104が個人に不快に食い込むことを防止し、または少なくとも抑制するために、ベース104のあらゆる角を丸くすることができることに留意されたい。
ベース104は、図1Hに示す形状以外の形状を呈することができる。たとえば、ベース104は、3つの頂点および各頂点間に延びる縁部を有する部分的に略三角形の形状を呈することができる。ベース104が個人に食い込んで傷つけることを防止するために、頂点を丸くすることができる。開口部124は、中心を外れて、他の頂点より頂点のうちの1つの近くに位置することができる。ベース104を形成することができる形状の他の例は、2021年1月29日出願のPCT出願第PCT/US2021/015787号に開示されており、この開示を全体として本願に引用して援用する。
一実施形態では、示されていないが、開口部124は、略円形の形状を呈することができる。一実施形態では、示されているように、開口部124は、円形以外の形状を呈することができる。開口部124の円形以外の形状は、陰茎の基部の断面形状に対応することおよび/または陰茎の周りの領域により良好に共形となることのうちの少なくとも1つになるように選択することができ、これらはいずれも、体液が漏れたり溜まったりすることを制限することができる。たとえば、示されているように、開口部124は、略鐘形の形状を呈することができる。略鐘形の形状は、凹状(開口部124の内部に対して)の上縁部180と、凹状の上縁部180とは反対に位置する凹状の下縁部182とを含む。略鐘形の形状はまた、上縁部180と下縁部182との間に延びる2つの凸状側縁部184を含む。上縁部180、下縁部182、および側縁部184の間のあらゆる角を丸くすることができる。2つの凸状側縁部184により、開口部124の幅が変動する。たとえば、2つの凸状側縁部184により、上縁部180付近の開口部124の幅が、下縁部182付近の開口部124の幅より小さくなる。開口部124の略鐘形の形状は、開口部124が陰茎の基部の形状に対応することを可能にすることができ、それにより体液がチャンバ112から漏れることが防止され、体液が溜まることが抑制される。開口部124は、略三角形の形状、略台形の形状、略ヒポピード(hippopede)形の形状、または任意の他の好適な円形以外の形状など、他の円形以外の形状を呈することができる。
図1Iは、一実施形態によるベース104の断面概略図である。ベース104は、頂面188および底面190を有する基板186を含む。頂面188は底面190よりシース102に近く、底面190は頂面188より個人の皮膚に近い。ベース104はまた、底面190の少なくとも一部分に配置された接着剤層192を含むことができる。接着剤層192は、ベース104を陰茎の周りの皮膚に取り付けるように構成される。ベース104はまた、接着剤層192から容易に取り外されるように構成された剥離ライナ194を含むことができ、剥離ライナ194は、接着剤層192が物体に不注意で取り付けられることを防止するように構成される。
基板186は、体液がベース104を通ってチャンバ112から漏れることを防止するために、流体不透過性材料から形成することができる。たとえば、基板186は、本明細書に開示する流体不透過性材料のいずれかから形成することができる。特定の例では、基板186は、疎水性の多孔質材料、たとえば疎水性の織布または不織布材料から形成することができる。疎水性の多孔質材料の疎水性は、その小さい孔とともに、体液が多孔質材料を通って流れることを防止することができる。疎水性の多孔質材料は、空気が多孔質材料を通って流れることを可能にすることができ、それにより流体収集アセンブリ100を着用することをより快適にすることができることに留意されたい。
一実施形態では、基板186は、約2mm以下、約1.5mm以下、約1mm以下、約0.75mm以下、約0.5mm以下、約0.3mm以下、約0.2mm以下、約0.1mm以下、約0.05mm以下、または約0.05mm~約0.2mm、約0.1mm~約0.3mm、約0.2mm~約0.5mm、約0.3mm~約0.75mm、約0.5mm~約1mm、約0.75mm~約1.5mm、もしくは約1~約2mmの範囲内の厚さを呈する。上記の厚さのいずれかを呈するように基板186を形成することで、基板186は、陰茎を取り囲む皮膚の形状および輪郭に共形となるのに十分な可撓性を有することができる。たとえば、陰茎を取り囲む皮膚の形状および輪郭は個人によって変動しうるものであり、基板186を薄膜になるように構成することで、ベース104が陰茎を取り囲む皮膚の形状および輪郭に共形となることを可能にしながら、ベース104と皮膚との間に体液が漏れうる間隙が形成されることを防止することができる。さらに、薄膜の基板186は、個人の皮膚を引っ張ることなく、または実質的に引っ張ることなく、個人の皮膚に取り付けることが可能であり、それにより流体収集アセンブリ100が長期間にわたって使用することがより快適になる。基板の厚さを減少させると、流体収集アセンブリ100が皮膚を引っ張る量も減少し、たとえば約2mmの厚さを呈する基板は、約0.5mmの厚さを呈する実質的に類似の基板より皮膚を引っ張ることに留意されたい。
接着剤層192は、陰茎を取り囲む皮膚に基板186を安全に取り付けることができる任意の接着剤から形成することができる。一例では、接着剤層192は、シリコーン系の接着剤、たとえばシリコーンゲル接着剤から形成することができる。3Mから入手可能なMedical Silicone Tape 2475Pなどのシリコーン系の接着剤は、皮膚表面を拭き取った直後でも、陰茎を取り囲む皮膚に流体収集アセンブリ100を少なくとも24時間にわたって固定することが判明した。一例では、接着剤層192は、アクリルゲル接着剤またはヒドロゲルから形成することができる。
一実施形態では、ベース104は、少なくとも部分的に透明である(たとえば、基板186および接着剤層192は、少なくとも部分的に透明の材料から形成される)。そのような実施形態では、人間(たとえば、医師)が、たとえば皮膚の健康状態を判定するために、陰茎を取り囲む皮膚を検査することが可能である。さらに、人間は、ベース104と個人の皮膚との間の体液が漏れうる間隙を検出することが可能である。人間は、間隙を検出した後、漏れを防止し、皮膚が体液に接触することによって引き起こされる皮膚の悪化を防止するために、間隙を除去すること、または流体収集アセンブリ100を交換することが可能である。
先に論じたように、ベース104は、シース102に取り付けられる(たとえば、恒久的に取り付けられる)ように構成される。たとえばベース104がシース102に取り付けられた状態で流体収集アセンブリ100が提供されるとき、またはシース102に取り付けられていない状態でベース104が提供されるが、将来のある時点でシース102に取り付けられるように構成されるとき、ベース104はシース102に取り付けられるように構成される。ベース104は、任意の好適な技法を使用してシース102に取り付けることができる。たとえば、ベース104は、接着剤、縫製、熱封止、インパルス加熱、RF溶接、またはUS溶接を使用して、シース102に取り付けることができる。
一実施形態では、ベース104は、シース102に恒久的に取り付けられる。シース102もしくはベース104のうちの少なくとも1つを損傷すること、シース102をベース104から分離するために刃を使用すること、シース102をベース104に取り付ける接着剤を分解するために化学物質を使用すること、および/またはシース102をベース104に取り付けた接着剤もしくは取付け(たとえば、超音波溶接)を溶融もしくは軟化させるために熱を使用することがなければ、ベース104をシース102から取り外すことができないとき、ベース104はシース102に恒久的に取り付けられている。一実施形態では、ベース104は、非恒久的な取付けを使用してシース102に取り付けられる。
一実施形態では、ベース104のすべてがシース102に取り付けられ、それによりシース102とベース104との間の取付けを強化することができる。一実施形態では、示されているように、開口部124を画定するまたは開口部124に隣接するベース104の内側部分のみが、シース102に取り付けられる。ベース104の内側部分のみをシース102に取り付けるだけで、使用中にベース104がシース102に取り付けられた状態を維持するのに十分となりうる。ベース104の内側部分をシース102に取り付けるだけで、ベース104の外側部分(たとえば、ベース104のうち、内側部分以外の部分)を流体収集アセンブリ100の使用者が容易に取り扱うことを可能にすることができ、それによりベース104を個人に取り付けることがより容易になる。
一実施形態では、第2のパネル110を第1のパネル108に取り付ける前に、ベース104を第2のパネル110に取り付けることができ、それによりたとえばUS溶接、RF溶接、およびインパルス加熱を使用して、ベース104をシース102に取り付けることが容易になる。多孔質材料122をチャンバ112内で固定する前にベース104を第2のパネル110に取り付けることで、ベース104が邪魔になる可能性があるため、多孔質材料122をチャンバ112内で固定することが困難になることがある。一例では、示されているように、ベース104および多孔質材料122が、それぞれ1つ以上のベース間隙196および1つ以上の多孔質材料間隙198を画定することができる。ベース間隙196および多孔質材料間隙198は、ベース間隙196および多孔質材料間隙198が互いに隣接するように、概して互いに位置合わせすることができる。ベース間隙196および多孔質材料間隙198により、ベース間隙196および多孔質材料間隙198と概して位置合わせされる流体不透過性障壁106の対向する部分を互いに取り付けることが可能になる(たとえば、US溶接、RF溶接、インパルス加熱、直接加熱、ヒートステーキングなどを使用する)。流体不透過性障壁106の対向する部分を互いに取り付けることで、多孔質材料122をチャンバ112内で固定することができる。特定の例では、示されているように、ベース間隙196および多孔質材料間隙198は、ベース104および多孔質材料122のうち、開口部124のうち流体出口118から最も遠くに隔置された部分に隣接しまたはその上に位置する部分(たとえば、流体出口118からより遠くに隔置される)内に形成することができる。ベース間隙196および多孔質材料間隙198をそのように位置決めすることで、多孔質材料122が開口部124にわたって延びた状態を維持することができる。
図1A~図1Dを再び参照すると、先に論じたように、流体収集アセンブリ100は導管142を含む。導管142は、プラスチック管材(たとえば、医療用管材)などの可撓性材料を含むことができる。そのようなプラスチック管材は、熱可塑性エラストマ、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル、ポリテトラフルオロエチレンなどの管材を含むことができる。いくつかの例では、導管142は、シリコンまたはラテックスを含むことができる。いくつかの例では、導管142は、導管が可撓性を有することを可能にする直径または壁厚さのうちの1つ以上を有することなどによって、1つ以上の弾性部分を含むことができる。
以下でより詳細に説明するように、導管142は、流体収納容器(図示せず)および真空源(図示せず)のうちの1つ以上に結合され、流体収納容器(図示せず)と真空源(図示せず)との間に少なくとも部分的に延びるように構成される。一例では、導管142は、真空源(図示せず)に直接接続されるように構成される。そのような例では、導管142は、流体不透過性障壁106から少なくとも1フィート、少なくとも2フィート、少なくとも3フィート、または少なくとも6フィートだけ延びることができる。別の例では、導管142は、流体収納容器(図示せず)および真空源(図示せず)のうちの少なくとも1つに間接的に接続されるように構成される。いくつかの例では、導管は、それだけに限定されるものではないが、米国特許第6,117,163号、第6,123,398号、および第8,211,063号に開示されているものを含めて、C.R.Bard,Inc.から入手可能なSTATLOCK(登録商標)カテーテル固定デバイスなどのカテーテル固定デバイスによって、着用者の皮膚に固定されており、これらの開示をすべて全体として本願に引用して援用する。
導管142の入口および出口は、真空源(図示せず)をチャンバ112に流体的に(たとえば、直接的または間接的に)結合するように構成される。真空源(図4)が導管142内に真空/真空を印加すると、チャンバ112内の体液を入口148内へ吸い込み、導管142を介して流体収集アセンブリ100から出すことができる。いくつかの例では、導管142は、導管142内の体液の可視性を覆い隠すために、艶消しまたは不透明(たとえば、黒色)とすることができる。
いくつかの例では、真空源は、流体収集デバイスから離れて位置することができる。そのような例では、導管142を流体収納容器に流体的に接続することができ、流体収納容器は、真空源と流体収集アセンブリ100との間に配置することができる。
動作中、流体収集アセンブリ100を使用する男性は、チャンバ112内へ体液(たとえば、尿)を排出することができる。体液はチャンバ112内に溜まることができ、または他の形で収集する(たとえば、多孔質材料122内に受け取る)ことができる。体液の少なくとも一部は、入口を介して導管142の内部に引き込むことができる。体液は、真空源によって提供される真空/真空を介して流体収集アセンブリ100から抜き出すことができる。動作中、通気孔134は、チャンバ112に体液が導入され、その後チャンバ112から取り出された場合でも、チャンバ112内の圧力を大気圧で実質的に維持することができる。
先に論じたように、流体収集アセンブリ100は、別個のシートである第1のパネル108および第2のパネル110から形成され、それにより第1のパネルを少なくとも部分的に不透明にし、第2のパネルを少なくとも部分的に透明にすることを可能にすることができる。しかし、第1のパネル108および第2のパネル110を別個のシートから形成することで縁部が形成される可能性があり、これは患者の不快さを引き起こすことがあり、第1のパネル108を第2のパネル110に取り付けるために、相当量の製造(たとえば、溶接または他の取付け技法)が必要とされる。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書に開示する流体収集アセンブリは、互いに一体形成された第1および第2のパネル(たとえば、単体構造を呈する)から形成することができ、それにより縁部の少なくともいくつかを除去することができ、そのような流体収集アセンブリの製造を簡略化することができる。たとえば、図2は、一実施形態による互いに一体形成された第1のパネル208および第2のパネル210を含む流体収集アセンブリ200の断面概略図である。本明細書に別途開示することを除いて、流体収集アセンブリ200は、本明細書に開示する流体収集アセンブリのいずれかと同じまたは実質的に同様のものとすることができる。たとえば、流体収集アセンブリ200は、シース202およびベース(図示せず)を含む。シース202は、チャンバ212、開口(図示せず)、および流体出口(図示せず)を少なくとも画定する。流体収集アセンブリ200はまた、チャンバ212内に配置された少なくとも1つの多孔質材料222を含む。
先に論じたように、第1のパネル208および第2のパネル210は互いに一体形成される。したがって、第1のパネル208および第2のパネル210は、互いに取り付けられた異なるシートではなく、流体不透過性障壁206の異なる領域である。第1のパネル208は、流体不透過性障壁206のうち多孔質材料222に隣接している領域であり、第2のパネル210は、流体不透過性障壁206のうち陰茎受取り区域231に隣接している領域である(例示の目的でしぼんでいない状態で示す)。
一実施形態では、示されているように、第1のパネル208および第2のパネル210は、ブローフィルム押出プロセスを使用して形成された薄壁管などの薄壁管から形成される。第1のパネル208および第2のパネル210を薄壁管から形成することで、第1のパネル208および第2のパネル210の長手方向縁部を互いに取り付ける必要が排除される。しかし、第1のパネル208および第2のパネル210のうち、その近位端領域および遠位端領域を形成する部分は、本明細書に開示する技法のいずれかを使用して互いに取り付ける必要があることがある。したがって、第1のパネル208および第2のパネル210を薄壁管から形成することで、第1のパネル208および第2のパネル210のうち互いに取り付ける必要のある部分がより少なくなるため、流体収集アセンブリ200の製造がより効率的になる。さらに、第1のパネル208および第2のパネル210を薄壁管から形成することで、第1のパネル208および第2のパネル210を2つの別個のシートから形成した場合と比較すると、個人に食い込みうる縁部の数が減少する。
一実施形態では、第1のパネル208および第2のパネル210は、折り畳まれた単一のシートから形成される。第1のパネル208および第2のパネル210を単一の折り畳まれたシートから形成することで、第1のパネル208および第2のパネル210の長手方向縁部のうちの1つを互いに取り付ける必要が排除される。しかし、第1のパネル208および第2のパネル210のうち、近位端領域、遠位端領域、および折り目とは反対に位置する部分を形成する部分は、本明細書に開示する取付け技法のいずれかを使用して互いに取り付ける必要があることがある。したがって、第1のパネル208および第2のパネル210を単一の折り畳まれたシートから形成することで、第1のパネル208および第2のパネル210を2つの別個のシートから形成した場合と比較すると、流体収集アセンブリ200の製造がより効率的になり、形成される縁部の数が減少する。いずれの実施形態でも、陰茎がチャンバ212内に位置しないとき、第1のパネル208および第2のパネル210はなお実質的に平坦になることができることに留意されたい。
一実施形態では、第2のパネル210内に開口を形成することができる。たとえば、第2のパネル210内に切抜きを形成することができ、切抜きは、第2のパネル210の外縁部(たとえば、薄壁管または単一の折り畳まれたシートの外縁部)から隔置され、または第2のパネル210の外縁部から内方へ延びる。
先に論じたように、本明細書に開示する流体収集アセンブリは、埋没陰茎および非埋没陰茎に対して使用することができる。図3Aおよび図3Bは、一実施形態による実質的に類似の流体収集アセンブリを埋没陰茎および非埋没陰茎に対してどのように使用することができるかを示す断面概略図である。図3Aを参照すると、第1の個人301aは、埋没陰茎303a(わずかな隆起として概略的に示す)を有する。流体収集アセンブリ300aは、第1の個人301aに取り付けられる。流体収集アセンブリ300aは、図1A~図1Iに示した流体収集アセンブリ100と実質的に同じものとして示されている。しかし、流体収集アセンブリ300aは、本明細書に開示する流体収集アセンブリのいずれかを構成することができることに留意されたい。流体収集アセンブリ300aは、ベース304aの開口部およびシース302aの開口が埋没陰茎303aに隣接するように、第1の個人301aに取り付けられる。流体収集アセンブリ300aは実質的に平坦になるため、多孔質材料322aは開口に概して隣接しており、ベース304aの厚さ分のみ埋没陰茎303aから隔置することができ、それにより多孔質材料322aによって受け取られる前に体液が溜まる空間はほとんど許容されない。多孔質材料322aを埋没陰茎303aから隔置することができる距離は、ベース304aの厚さより小さく(たとえば、多孔質材料322aが開口部内へ膨らむ)、またはベース304aの厚さよりわずかに大きい(たとえば、精巣305aが膨らみを生じて多孔質材料322aを開口314aから押しのけ、または多孔質材料322aが非シート状の形状を呈する)ことに留意されたい。
図3Bを参照すると、第2の個人301bは、非埋没陰茎303bを有する。流体収集アセンブリ300aと同じまたは実質的に同じ流体収集アセンブリ300bが、第2の個人301bに取り付けられる。流体収集アセンブリ300bは、陰茎303bがベース304bの開口部およびシース302bの開口を通って延びるように、第2の個人301bに取り付けられる。流体収集アセンブリ300bの可撓性のため、シース302b内に陰茎303bを受け取ることができる。
図4は、一実施形態による流体収集のためのシステム407のブロック図である。システム407は、流体収集アセンブリ400、流体収納容器409、および真空源411を含む。流体収集アセンブリ400は、本明細書に開示する流体収集アセンブリのいずれかを含むことができる。流体収集アセンブリ400、流体収納容器409、および真空源411は、1つ以上の導管442を介して互いに流体的に結合することができる。たとえば、流体収集アセンブリ400は、導管442を介して、流体収納容器409または真空源411のうちの1つ以上に動作可能に結合することができる。流体収集アセンブリ400内に収集された体液(たとえば、尿または他の体液)は、流体収集アセンブリ400内へ突出する導管442を介して、流体収集アセンブリ400から取り出すことができる。導管442の出口に印加される真空(たとえば、真空)力に応答して、導管442の入口を介して流体収集アセンブリ400のチャンバ内へ真空力を導入することができる。
真空力は、真空源411によって、導管442の出口に直接的または間接的に印加することができる。真空力は、流体収納容器409を介して間接的に印加することができる。たとえば、導管442の出口を流体収納容器409内に配置することができ、追加の導管442が流体収納容器409から真空源411へ延びることができる。それに応じて、真空源411は、流体収納容器409を介して流体収集アセンブリ400に真空を印加することができる。真空力は、真空源411を介して直接印加することができる。たとえば、導管442の出口を真空源411内に配置することができる。追加の導管442が、真空源411から、流体収集アセンブリ400の外側の箇所、たとえば流体収納容器409へ延びることができる。そのような例では、真空源411を流体収集アセンブリ400と流体収納容器409との間に配置することができる。
流体収納容器409は、流体収納容器409内に流体を保持するようなサイズおよび形状である。流体収納容器409は、バッグ(たとえば、排液バッグ)、ボトルもしくはカップ(たとえば、収集ジャー)、または体液を収納するための任意の他の密閉容器を含むことができる。いくつかの例では、導管442は、流体収集アセンブリ400から延びることができ、導管442内の第1の箇所で流体収納容器409に取り付けることができる。追加の導管442をその第2の箇所で流体収納容器409に取り付けることができ、真空源411へ延びることができ、真空源411に取り付けることができる。それに応じて、流体収納容器409を介して流体収集アセンブリ400に真空(たとえば、真空)を引き込むことができる。真空源411を使用して、尿などの流体を流体収集アセンブリ400から排出することができる。
真空源411は、手動真空ポンプ、および電気真空ポンプ、膜ポンプ、遠心ポンプ、容積型ポンプ、磁気駆動ポンプ、蠕動ポンプ、または真空を生じさせるように構成された任意のポンプのうちの1つ以上を含むことができる。真空源411は、流体収集アセンブリ400から流体を取り出すための真空または真空を提供することができる。いくつかの例では、真空源411は、電源コード(たとえば、電源ソケットに接続される)、1つ以上の電池、またはさらには手動の動力(たとえば、手動の真空ポンプ)のうちの1つ以上によって動力供給することができる。いくつかの例では、真空源411は、流体収集アセンブリ400の外側、流体収集アセンブリ400上、または流体収集アセンブリ400内に適合するようなサイズおよび形状とすることができる。たとえば、真空源411は、1つ以上の小型ポンプまたは1つ以上のマイクロポンプを含むことができる。本明細書に開示する真空源411は、スイッチ、ボタン、プラグ、リモートコントロール、または真空源411を起動するのに好適な任意の他のデバイスのうちの1つ以上を含むことができる。
図5は、一実施形態による流体を収集する方法500の流れ図である。流体を収集する方法500は、本明細書に開示する流体収集アセンブリおよび/または流体収集システムのうちのいずれかを使用することができる。方法500は、「陰茎に隣接してまたは陰茎の周りに流体収集アセンブリの開口を位置決めする」ことを示す動作510を含むことができる。動作510に続いて、「陰茎からの体液を流体収集アセンブリのチャンバ内へ受け取る」ことを示す動作520を行うことができる。
方法500の動作510および520は例示を目的とする。たとえば、方法500の動作510および520は、異なる順序で実行、複数の動作に分割、修正、補足、または結合することができる。一例では、方法500の動作510または520のうちの1つ以上を方法500から省略することができる。
動作510は、「陰茎に隣接してまたは陰茎の周りに流体収集アセンブリの開口を位置決めする」ことを示す。流体収集アセンブリの開口を位置決めする動作510は、本明細書に開示する流体収集アセンブリまたはシステムのいずれかを利用することを含むことができる。いくつかの例では、動作510は、流体収集アセンブリの多孔質材料が開口にわたって延びるように、開口を位置決めすることを含むことができ、それにより多孔質材料が埋没陰茎に当接すること、または埋没陰茎に近接して位置決めされることが可能になる。いくつかの例では、動作510は、男性の尿道がベースの開口部およびシースの開口に隣接して位置決めされるように、埋没陰茎の上に流体収集アセンブリのベースを位置決めすることを含むことができる。そのような例では、動作510は、陰茎の少なくとも一部分がシースの開口を通って流体収集アセンブリのチャンバ内に位置決めされるように、非埋没陰茎の周りに男性用流体収集アセンブリのシースを位置決めすることを含むことができる。
動作520は、「陰茎からの体液を流体収集アセンブリのチャンバ内へ受け取る」ことを示す。いくつかの例では、陰茎からの体液を流体収集アセンブリのチャンバ内へ受け取ることは、流体収集アセンブリの開口を通って体液を受け取ることを含む。陰茎からの体液を流体収集アセンブリのチャンバ内へ受け取ることは、多孔質材料を使用して、開口からの体液の吸い取り、吸収、または吸着のうちの少なくとも1つを行うことを含むことができる。いくつかの例では、陰茎からの体液を流体収集アセンブリのチャンバ内へ受け取ることは、流体収集アセンブリのシースのチャンバ内へ体液を受け取ることを含むことができる。陰茎からの体液を流体収集アセンブリのチャンバ内へ受け取ることは、チャンバのうち真空源と流体連通する導管の入口に流体的に結合された部分に向かって体液を流すことを含むことができる。たとえば、陰茎からの体液を流体収集アセンブリのチャンバ内へ受け取ることは、重力、吸い取り、または真空力などを介して、チャンバの低重量点へ体液を流すことなどを含むことができる。
方法500は、チャンバ内に配置されたまたは他の形でチャンバと流体連通する導管を介してチャンバから体液を吸い込むのに効果的な真空源によって真空を印加することを含むことができる。導管はまた、本明細書に開示する真空源のいずれかを使用して、真空源に流体的に結合することができる。真空源によって真空を印加する流体収集アセンブリ内で導管の入口と流体連通する真空源(たとえば、真空デバイス)を起動することを含むことができる。いくつかの例では、流体収集アセンブリ内で導管の入口と流体連通する真空源を起動することは、オン/オフスイッチを入れること、ボタンを押下すること、真空源のプラグを電源コンセントに差し込むこと、真空源に電池を入れることなどのうちの1つ以上によって、真空源に動力を供給することを含むことができる。いくつかの例では、真空源は、手動の真空ポンプを含むことができ、真空源によって真空を印加することは、チャンバ内に配置されて真空源に流体的に結合された導管を介してチャンバから体液を吸い込むのに効果的な手動の真空ポンプを手動で動作させることを含むことができる。
いくつかの例では、チャンバ内に配置されて真空源に流体的に結合された導管を介してチャンバから体液を吸い込むのに効果的な真空源によって真空を印加することは、流体収集アセンブリのチャンバから少なくとも一部の体液を取り出すのに効果的となりうる。いくつかの例では、チャンバ内に配置されて真空源に流体的に結合された導管を介してチャンバから体液を吸い込むのに効果的な真空源によって真空を印加することは、チャンバからの体液の少なくとも一部を流体収納容器(たとえば、ボトルまたはバッグ)へ伝達するのに効果的となりうる。
いくつかの例では、真空源(たとえば、真空デバイス)は、流体収集アセンブリ上または流体収集アセンブリ内に配置することができ、真空源によって真空を印加することは、真空源を起動することを含むことができる。いくつかの例では、真空源は、流体収集アセンブリから隔置することができ、真空源によって真空を印加することは、真空源を起動することを含むことができる。
いくつかの例では、チャンバ内に配置されて真空源に流体的に結合された導管を介してチャンバから体液を吸い込むのに効果的な真空源によって真空を印加することは、チャンバ内の湿度を検出すること(たとえば、1つ以上の湿度センサによる)と、湿度に応答して、チャンバ内に真空を提供するように真空源を起動することとを含むことができる。湿度または湿度レベルがチャンバ内に存在することを示す信号に応答した真空源の制御は、コントローラ(たとえば、この動作を実行するようにプログラムされたコンピュータ)などを介して自動とすることができ、または流体収集アセンブリのチャンバから体液を取り出すことを必要とする可能性がある湿度レベルが存在するという指示を単に提供することができる。後者の場合、使用者は、指示を(たとえば、コントローラから)受け取り、真空ポンプを手動で起動することができる。
一例では、方法500は、流体収集アセンブリから取り出された体液を、流体収集アセンブリから隔置されて導管に流体的に結合された流体収納容器内などへ収集することを含むことができる。流体収納容器は、本明細書に開示する流体収納容器のいずれかを含むことができる。
図6は、一実施形態による流体収集アセンブリを製造する方法600の流れ図である。方法600は、本明細書に開示する流体収集アセンブリおよび/または流体収集システムのうちの少なくともいくつかを製造するために使用することができる。方法600は、「第1のパネルおよび第2のパネルをその縁部の少なくとも一部分に沿って互いに取り付けてシースを形成する」ことを示す動作610を含むことができる。動作610に続いて、「第1のパネルと第2のパネルとの間に画定されたチャンバ内に少なくとも1つの多孔質材料を配置する」ことを示す動作620を行うことができる。
方法600の動作610、620は例示を目的とする。たとえば、方法600の動作610、620は、異なる順序で実行、複数の動作に分割、修正、補足、または結合することができる。一例では、方法600の動作610、620のうちの1つ以上を方法600から省略することができる。動作610または620のいずれかが、本明細書に開示する流体収集デバイスまたはシステムのうちのいずれかを使用することを含むことができる。
動作610は、「第1のパネルの少なくとも一部分および第2のパネルの少なくとも一部分をその縁部の少なくとも一部分に沿って互いに取り付けてシースを形成する」ことを示す。一例では、第1および第2のパネルが別個のシートであるとき、動作610は、第1のパネルおよび第2のパネルを互いに隣接して(たとえば、互いに重なって)位置決めすることを含むことができる。第1のパネルおよび第2のパネルを互いに隣接して位置決めすることで、第1のパネルと第2のパネルとの間にチャンバが形成される。第1および第2のパネルを位置決めした後、第1および第2のパネルを互いに取り付けることができ、たとえばその外縁部の少なくとも一部分に沿って互いに取り付けることができる。たとえば、その外縁部のうち、陰茎を受け取るように構成された開口(開口が第1または第2のパネルのうちの1つによって完全に画定されない場合)および流体出口を画定する部分を除いて、第1および第2のパネルの外縁部のすべてを互いに取り付けることができる。一例では、第1および第2のパネルは互いに一体形成される。そのような例では、動作610は、すでに取り付けられていない第1および第2のパネルの縁部を取り付けることを含むことができる。第1および第2のパネルが薄壁管によって形成されるとき、動作610は、第1および第2のパネルのうちその近位および遠位端領域をともに形成する部分を取り付けることを含むことができる。第1および第2のパネルが単一の折り畳まれたシートによって形成されるとき、動作610は、第1および第2のパネルのうちその近位および遠位端領域をともに形成する部分同士を張り付け、第1および第2のパネルのうち折り目とは反対に位置する部分同士を張り付けることを含むことができる。
第1および第2のパネルは、任意の好適な技法を使用して互いに取り付けることができる。一実施形態では、第1および第2のパネルは、第1および第2のパネルを互いに縫い合わせることによって互いに取り付けられる。一実施形態では、第1および第2のパネルは、縫製以外の技法を使用して、たとえば熱封止、RF溶接、またはUS溶接を介して互いに取り付けられる。縫製以外の技法を使用して第1および第2のパネルを互いに取り付けることで、方法600中に形成される流体収集アセンブリの製造速度を増大させることができる。たとえば、熱封止、RF溶接、またはUS溶接は、第1および第2のパネルを互いに縫い合わせた場合より大幅に速く実行することができる。さらに、熱封止、RF溶接、またはUS溶接は、縫製と比較すると、より良好な防水封止を形成することができる。
動作620は、「第1のパネルと第2のパネルとの間に画定されたチャンバ内に少なくとも1つの多孔質材料を配置する」ことを示す。一実施形態では、動作610の前に、多孔質材料を第1または第2のパネルのうちの1つに取り付けることができる(たとえば、接着剤、熱封止、RF溶接、US溶接、または任意の他の好適な技法により)。そのような実施形態では、第1および第2のパネルを互いに隣接して位置決めすることで、多孔質材料もチャンバ内に配置される。一実施形態では、多孔質材料は、第1および第2のパネルが互いに隣接して位置決めされるとき、第1のパネルと第2のパネルとの間に位置決めすることができる。言い換えれば、第1のパネル、多孔質材料、および第2のパネルは、多孔質材料が第1のパネルと第2のパネルとの間に位置決めされた積層体を形成することができる。動作620はまた、第1および第2のパネルが互いに取り付けられるときに、多孔質材料を第1および第2のパネルに取り付けることができる。したがって、方法600は、多孔質材料を第1および第2のパネルに取り付ける別個の動作を必要とせず、したがって方法600がより効率的かつ迅速になる。
一実施形態では、多孔質材料は、第1および第2のパネルを互いに取り付けた後にチャンバ内に配置される。一例では、先に論じたように、多孔質材料は、流体不透過性障壁のうち1つ以上のベース間隙および1つ以上の多孔質材料間隙に隣接している部分を取り付けることによって、第1および第2のパネルに取り付けられる。一例では、多孔質材料は、接着剤、テープなどによって、第1もしくは第2のパネルのうちの1つ以上に取り付けることができ、または多孔質材料は、第1および第2のパネルに取り付けられなくてもよい。多孔質材料を第1および第2のパネルに取り付けないことで、方法600をより効率的かつ迅速にすることができるが、多孔質材料は、流体出口付近で束になることなどによって、チャンバ内で動く可能性がある。
一実施形態では、方法600は、第1のパネル、第2のパネル、および多孔質材料のうちの1つ以上を形成することを含むことができる。一例では、方法600は、たとえば第1および第2のパネルを打ち抜くことによって、第1および第2のパネルを形成することができる(それによって画定される開口、切抜き、または穿孔を含む)。上記で論じたように、第1および第2のパネルを打ち抜き、第1および第2のパネルを互いに取り付けることは、単一のシートを円筒に形成する場合より、迅速かつ容易に行うことができる。一例では、多孔質材料がシート状の形状を呈するとき、多孔質材料を多孔質材料のシートから打ち抜くこともできる。一例では、第1および第2のパネルは、薄壁管を形成するためのブローフィルム押出技法を使用して形成することができる。一例では、打ち抜き以外の技法またはブローフィルム押出以外の技法はより複雑でありまたは時間がかかる可能性があるが、第1のパネル、第2のパネル、または多孔質材料のうちの少なくとも1つをそのような技法によって形成することができる。打ち抜き以外およびブローフィルム押出以外の技法の例には、刃による切断、他の押出技法、成形(たとえば、射出成形)、または任意の他の好適な技法が含まれる。
一実施形態では、方法600は、ベースを形成することを含むことができる。一例では、ベースは、シート(たとえば、基板、少なくとも1つの接着剤層、および少なくとも1つの剥離ライナを含むシート)からベースを打ち抜くことによって形成することができる。たとえばベースが薄膜から形成され、ベースが開口部を画定するリング状の突起などの突起を含まなくてもよいことから、ベースを打ち抜きによって形成することができる。別法として、打ち抜き以外の技法はより時間がかかる可能性があるが、ベースを射出成形または任意の他の好適な技法によって形成することができる。
一実施形態では、方法600は、動作610および620によって少なくとも部分的に形成されたシースにベースを取り付ける(たとえば、恒久的に取り付ける)ことを含むことができる。一例では、方法600は、最終使用者に流体収集アセンブリを提供する前に、ベースをシースに取り付けることを含む。そのような例では、方法600は、ベースをシースに恒久的に取り付けることと、ベースをシースに取り付けた後、流体収集アセンブリをパッケージ内に配置することとを含むことができる。一例では、方法600は、最終使用者に流体収集アセンブリを提供する前に、ベースをシースに恒久的に取り付けることを含まない。そのような例では、方法600は、シースおよびベースが互いに取り付けられていない状態で、流体収集アセンブリをパッケージ内に配置することを含むことができる。最終使用者は、パッケージから流体収集アセンブリを取り出すことができ、パッケージから流体収集アセンブリを取り出した後、ベースをシースに恒久的に取り付けることができる。たとえば、最終使用者は、陰茎を取り囲む皮膚にベースを取り付ける前、その間、またはその後に、ベースをシースに恒久的に取り付けることができる。
上記に開示する実施形態は、男性からの体液を収集するように構成された流体収集アセンブリに関することに留意されたい。しかし、女性の尿道口は埋没陰茎と機能的に類似しているため、そのような流体収集アセンブリはまた、女性からの体液を収集するために使用することもできることに留意されたい。
様々な態様および実施形態について本明細書に開示したが、他の態様および実施形態も企図される。本明細書に開示する様々な態様および実施形態は例示を目的とし、限定することを意図したものではない。
程度を表す用語(たとえば、「約」、「実質的」、「概して」など)は、構造的または機能的に重要でない変動を示す。一例では、数量を示す用語に程度を表す用語が含まれるとき、程度を表す用語は、数量を示す用語の±10%、±5%、または+2%を意味すると解釈される。一例では、程度を表す用語が形状を修飾するために使用されるとき、程度を表す用語は、程度を表す用語によって修飾される形状が、開示する形状の外観を有することを示す。たとえば、程度を表す用語は、形状が、鋭い角ではなく丸い角、まっすぐな縁部ではなく湾曲した縁部、縁部から延びる1つ以上の突起、長い形状、開示する形状と同じ形状などを有することができることを示すために使用することができる。

Claims (36)

  1. 近位領域および前記近位領域から延びる遠位領域を含む流体不透過性障壁であり、前記近位領域が第1の幅を呈し、前記遠位領域が前記第1の幅より小さい第2の幅を呈し、前記近位領域が開口を画定し、前記遠位領域が流体出口を画定し、前記流体不透過性障壁が少なくともチャンバを画定する、流体不透過性障壁、ならびに
    前記チャンバ内に配置された少なくとも1つの多孔質材料を含む、
    シースと、
    前記シースの前記近位領域に固定されまたは固定されるように構成されたベースであって、陰茎周辺の皮膚に取り付けられるように構成され、前記シースの前記開口に対応する開口部を画定する、ベースと
    を備えることを特徴とする流体収集アセンブリ。
  2. 請求項1に記載の流体収集アセンブリであって、前記流体不透過性障壁が、第1のパネルと、前記第1のパネルに張り付けられた第2のパネルとを含むことを特徴とする流体収集アセンブリ。
  3. 請求項1または2に記載の流体収集アセンブリであって、前記流体不透過性障壁が、互いに一体形成された第1のパネルおよび第2のパネルを含むことを特徴とする流体収集アセンブリ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記流体不透過性障壁がポリウレタンを含むことを特徴とする流体収集アセンブリ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記第1の幅が実質的に一定であり、前記第2の幅が前記近位領域から前記流体出口の方へ減少していることを特徴とする流体収集アセンブリ。
  6. 請求項5に記載の流体収集アセンブリであって、前記第2の幅が実質的に一定の割合で減少していることを特徴とする流体収集アセンブリ。
  7. 請求項5に記載の流体収集アセンブリであって、前記第2の幅が、前記近位領域からの距離が増大するにつれて増大する割合で減少していることを特徴とする流体収集アセンブリ。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、
    前記流体不透過性障壁が、前記流体不透過性障壁を通って延びる1つ以上のオリフィスを画定し、
    前記シースが、前記流体不透過性障壁に取り付けられて前記1つ以上のオリフィスを覆う1つ以上の通気孔をさらに含み、前記1つ以上の通気孔が、前記1つ以上の通気孔を通って空気が流れることを可能にし、前記1つ以上の通気孔を通って水が流れることを実質的に防止するように構成されていることを特徴とする流体収集アセンブリ。
  9. 請求項8に記載の流体収集アセンブリであって、前記1つ以上の通気孔が、基板に取り付けられた多孔質ポリテトラフルオロエチレン層を含み、前記基板が前記流体不透過性障壁に取り付けられていることを特徴とする流体収集アセンブリ。
  10. 請求項8または9に記載の流体収集アセンブリであって、前記1つ以上の通気孔が、前記流体不透過性障壁の内面に取り付けられていることを特徴とする流体収集アセンブリ。
  11. 請求項8から10のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記1つ以上のオリフィスおよび前記1つ以上の通気孔が細長い形状を呈することを特徴とする流体収集アセンブリ。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記少なくとも1つの多孔質材料がポリエチレンを含むことを特徴とする流体収集アセンブリ。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記少なくとも1つの多孔質材料が、前記流体不透過性障壁の前記第1の部分および前記第2の部分の形状に概して対応する形状を呈することを特徴とする流体収集アセンブリ。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記シースが、前記流体出口に取り付けられたポートをさらに含み、前記ポートが、入口を画定する第1の部分と、出口を画定する第2の部分とを含み、前記第2の部分が、導管に取り付けられるように構成されていることを特徴とする流体収集アセンブリ。
  15. 請求項14に記載の流体収集アセンブリであって、前記第2の部分が、前記導管に対するオスコネクタを形成するように構成されていることを特徴とする流体収集アセンブリ。
  16. 請求項14または15に記載の流体収集アセンブリであって、前記第2の部分が、前記第1の部分以上の最大厚さを呈することを特徴とする流体収集アセンブリ。
  17. 請求項14から16のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記第1の部分が第1の幅を呈し、前記第2の部分が第2の幅を呈し、前記第1の幅が前記第2の幅より少なくとも2倍大きいことを特徴とする流体収集アセンブリ。
  18. 請求項14から17のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記第1の部分が、前記入口から上流にシンクを画定し、前記シンクが、前記入口の対応する幅または厚さより大きい幅または厚さのうちの少なくとも1つを呈することを特徴とする流体収集アセンブリ。
  19. 請求項14から18のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記ポートが、前記第1の部分から前記チャンバ内へ延びる少なくとも1つのタブを含むことを特徴とする流体収集アセンブリ。
  20. 請求項14から19のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記第1の部分が、略ダイヤモンド形の断面形状を呈することを特徴とする流体収集アセンブリ。
  21. 請求項1から20のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記ベースが不織布基板を含むことを特徴とする流体収集アセンブリ。
  22. 請求項21に記載の流体収集アセンブリであって、前記不織布基板が疎水性を有することを特徴とする流体収集アセンブリ。
  23. 請求項1から22のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記ベースが、前記ベース内に1つ以上のベース間隙を画定することを特徴とする流体収集アセンブリ。
  24. 請求項23に記載の流体収集アセンブリであって、前記少なくとも1つの多孔質材料が、前記少なくとも1つの多孔質材料を通って延びる1つ以上の多孔質材料間隙を画定し、前記1つ以上の多孔質材料間隙が、前記1つ以上のベース間隙と概して位置合わせされていることを特徴とする流体収集アセンブリ。
  25. 請求項24に記載の流体収集アセンブリであって、前記1つ以上のベース間隙および前記1つ以上の多孔質材料間隙と概して位置合わせされた前記流体不透過性障壁の対向する部分同士が、互いに張り付けられていることを特徴とする流体収集アセンブリ。
  26. 請求項1から25のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記ベースが、前記開口部に隣接する内側領域と、前記内側領域によって前記開口部から隔置された外側領域とを含み、前記内側領域が前記流体不透過性障壁に取り付けられ、前記外側領域が前記流体不透過性障壁に取り付けられていないことを特徴とする流体収集アセンブリ。
  27. 請求項1から26のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記ベースが1つ以上の凹状縁部を含むことを特徴とする流体収集アセンブリ。
  28. 請求項1から26のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリであって、前記開口部が略鐘形の形状を呈することを特徴とする流体収集アセンブリ。
  29. 請求項1から28のいずれか1項に記載の流体収集アセンブリと、
    真空力を印加するように構成された真空源と、
    流体収納容器と、
    前記出口に接続され、前記真空源および前記流体収納容器と流体連通する少なくとも1つの導管と
    を備えることを特徴とするシステム。
  30. 流体収集アセンブリを製造する方法であって、
    シースの流体不透過性障壁にベースを取り付けることであり、前記シースが、近位領域および前記近位領域から延びる遠位領域を含む流体不透過性障壁を含み、前記近位領域が第1の幅を呈し、前記遠位領域が前記第1の幅より小さい第2の幅を呈し、前記近位領域が開口を画定し、前記遠位領域が流体出口を画定し、前記流体不透過性障壁が少なくともチャンバを画定し、前記ベースが、陰茎周辺の皮膚に取り付けられるように構成され、前記ベースが、前記流体不透過性障壁に前記ベースを取り付けた後に前記シースの前記開口に対応する開口部を画定する、取り付けることと、
    前記チャンバ内に少なくとも1つの多孔質材料を配置することとを含むことを特徴とする方法。
  31. 請求項30に記載の方法であって、前記流体不透過性障壁に前記ベースを取り付けることが、インパルス加熱または無線周波溶接を使用して前記流体不透過性障壁に前記ベースを取り付けることを含むことを特徴とする方法。
  32. 請求項30または31に記載の方法であって、
    第1のパネルおよび前記第1のパネルとは別個の第2のパネルを含む前記流体不透過性障壁を提供することと、
    前記第1のパネルの外周部を前記第2のパネルの外周部に張り付けることとをさらに含むことを特徴とする方法。
  33. 請求項32に記載の方法であって、前記流体不透過性障壁に前記ベースを取り付けることが、前記第2のパネルに前記ベースを取り付けることを含むことを特徴とする方法。
  34. 請求項33に記載の方法であって、前記第1のパネルに前記ベースを取り付けることが、前記第1のパネルの前記外周部の少なくとも一部分を前記第2のパネルの前記外周部に張り付ける前に実行されることを特徴とする方法。
  35. 請求項30から34のいずれか1項に記載の方法であって、
    前記ベースおよび前記少なくとも1つの多孔質材料を提供することであり、前記ベースが1つ以上のベース間隙を含み、前記少なくとも1つの多孔質材料が1つ以上の多孔質材料間隙を含み、前記1つ以上のベース間隙および前記1つ以上の多孔質材料間隙が、前記チャンバ内に前記少なくとも1つの多孔質材料を配置した後に概して位置合わせされる、提供することと、
    前記1つ以上の多孔質材料間隙に隣接している前記流体不透過性障壁の対向する部分同士を互いに張り付けることとをさらに含むことを特徴とする方法。
  36. 個人から体液を収集するためのシステムを使用する方法であって、
    陰茎周辺の皮膚にベースを取り付けることを含み、前記ベースが、シースに固定されまたは固定されるように構成され、前記シースが、
    近位領域および前記近位領域から延びる遠位領域を含む流体不透過性障壁であり、前記近位領域が第1の幅を呈し、前記遠位領域が前記第1の幅より小さい第2の幅を呈し、前記近位領域が開口を画定し、前記遠位領域が流体出口を画定し、前記流体不透過性障壁が少なくともチャンバを画定する、流体不透過性障壁と、
    前記チャンバ内に配置された少なくとも1つの多孔質材料とを含むことを特徴とする方法。
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