JP2024507392A - 装飾的用途のための耐久性アルミニウム合金シート - Google Patents

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Abstract

本発明は、重量%で、Mg:0.8~1.3、Mn:0.8~1.2、Cu:0.05~0.30、Cr:0.05~0.30、Fe:0.4以下、Si:0.3以下、Zn:0.25以下、Ti:0.15以下、不純物:各々0.05未満、合計0.15未満、残余はアルミニウム、を含む、アルミニウム合金製の装飾的で形成可能な部品向けの改良型シートに関する。本発明に係るシートを製造する方法は、本発明に係る組成物でスラブを鋳造するステップ、均質化ステップ、スラブを熱間および冷間圧延するステップ、焼鈍ステップ、およびテンションレベリングステップを含む。本発明に係るシートは、コーティングされた装飾部品、好ましくは自動車または家電製品または医療機器向けの装飾部品を製造するために特に有用である。【選択図】なし

Description

本発明は、形成可能であるアルミニウム合金製の装飾部品の分野に関する。これらの部品は、装飾目的のため、および/または耐久性のあるものにするために、形成前にコーティングされる。コーティングの硬化後の合金は、優れた耐デント性または耐擦傷性を呈するのに十分な硬さでなければならない。
本発明は、より詳細には、このタイプの用途および提供品に極めて好適である組成および製造プロセスを有するAA3xxxおよびAA5xxxシリーズのアルミニウム合金シートに関する。
アルミニウム合金は、特に自動車産業用というだけでなく、家電製品および医療機器産業においても、木材、鋼およびプラスチックと競合して、装飾部品の製造において一般的に使用されている。これらの部品は概して、典型的にはワニスまたは塗料でコーティングされている。
自動車産業の場合、例えば使用頻度の高いドアハンドル、ギアボックストリム、センターコンソール用の耐光性および耐衝撃性トリム要素、ダッシュボードおよび/またはドア上のトリムおよび/またはパネル、容量性機能要素のために内部装飾要素が生産され、また、詳細には窓周り、ボディ側またはドアのトリムストリップ、ベルトライン、テールゲートトリムストリップ、ラジエータグリルトリム、バンパーパイピング、ハブキャップ、ホイールハブカバーなどの外部要素も生産されている。
現在、押出し形材と成形シートという2つのタイプの製品が市販されている。
シート向けに使用される主たる合金タイプは、AA1XXX、AA3XXX、AA5XXXおよび8XXX合金である。熱処理の異なるAA5005アルミニウム合金圧延製品は、導体、台所用品、ダッシュボード、建築装飾、建築材料、車両内装材および車両外装材において広く使用されている。
国際公開第2014/203077号は、シリーズAA5xxxの高純度合金シートの竪型連続鋳造によって製造されたシートまたはストリップを成形し研磨することによる、アルミニウム合金製の特に窓枠またはボディシェルモールディングなどの自動車の外側モールディングリングの製造方法に関する。
複数の特許が、主としてパッケージング用途のためのAl-Mn-Mg合金を開示している:
欧州特許第0504077号明細書は、重量%でFe:0.25以下、Si:0.25以下、Mn:0.8~1.6、Mg:0.7~2.5、Cu:0.20~0.6、Cr:0~0.35、Ti:0~0.1、V:0~0.1、その他各々0.05以下、合計0.15以下、残余はAl、という組成を有する、高い機械的強度特性ならびに優れた等方性(少ない歪みウェッジ量)および優れた低温加工性を示す、深絞りおよび/または絞り加工用に意図されたAl系合金に関する。
国際公開第2018/143376号は、0.05~0.60質量%のSi、0.05~0.80質量%のFe、0.05~0.25質量%のCu、0.80~1.50質量%のMn、0.80~1.50質量%のMg、Alおよび偶発的な不純物を含有するアルミニウム合金シートに関する。
国際公開第2015/140833号は、Si:0.10~0.60質量%、Fe:0.10~0.80%、Cu:0.05~0.25%、Mn:0.80~1.50%、Mg:0.80~1.30%を含有し、残余がAlおよび不可避的な不純物から得られている、缶本体用のアルミニウム合金に関する。
国際公開第2016/149061号は、0.1~1.6重量%のMn、0.1~3重量%のMg、0.1~1.5重量%のCu、0.2~0.7重量%のFe、0.10~0.6重量%のSi、最大0.3重量%のCr、最大0.6重量%のZn、最大0.2重量%のTi、各々0.05重量%の微量元素、合計で0.15重量%未満の微量元素そして残余のAlを含む、ボトルおよび缶などの包装製品を製造するためのアルミニウム合金に関する。
国際公開第2016/100800号は、約0.15~0.50%のSi、0.35~0.65%のFe、0.05~0.30%のCu、0.60~1.10%のMn、0.80~1.30%のMg、0.000~0.0080%のCr、0.000~0.500%のZn、0.000~0.080%のTi、最大0.15%の不純物と、Alとしての残余を含む、アルミニウムボトルの用途に有用であるアルミニウム合金系を含む組成物および方法に関する。
中国特許第102703776号明細書は、発光ダイオード(LED)テレビ用のアルミニウム合金基板およびアルミニウム合金基板の生産方法に関する。基板は、質量パーセントで以下の成分:0.20~0.50パーセントのSi、0.30~0.70パーセントのFe、0.25パーセント以下のCu、0.8~1.0パーセントのMn、1.10~1.25パーセントのMg、0.12~0.30パーセントのCr、0.25パーセント以下のTi、0.10パーセント未満のZnおよび残りのAlを含む。これらの製品には、主に4つの要件がある:すなわち、所望の形状を提供するための優れた形成性、ポルトヴァン ル シャトリエバンド、ルーデルバンドまたはゆず肌などの形成によって生成される表面欠陥の無い魅力的な表面外観、耐食性などの十分な耐久性、そして耐擦傷性である。このような用途のために使用される現在の合金(5005、8014または1050など)は典型的には、要求されている形成性、耐食性および表面外観を有するものの、擦傷/デントを受ける可能性がある。他の特性のいずれも劣化させることなく耐擦傷性または耐デント性が改善された製品が、業界に求められている。
国際公開第2014/203077号 欧州特許第0504077号明細書 国際公開第2018/143376号 国際公開第2015/140833号 国際公開第2016/149061号 国際公開第2016/100800号 中国特許第102703776号明細書
本発明は、装飾部品を製造するために極めて好適であり、高い耐擦傷性を提供すると同時に形成性と耐食性を有し、かつ魅力的な表面外観を提供するアルミニウム合金製シートを提供することを目的とする。
本発明の第1の対象は、重量%で、
Mg:0.8~1.3、
Mn:0.8~1.2、
Cu:0.05~0.30、
Cr:0.05~0.30、
Fe:0.4以下、
Si:0.3以下、
Zn:0.25以下、
Ti:0.15以下、
不純物:各々0.05未満、合計0.15未満、
残余はアルミニウム、
を含むアルミニウム合金製のシートである。
本発明の別の対象は、
(a)スラブが、重量%で、
Mg:0.8~1.3、
Mn:0.8~1.2、
Cu:0.05~0.30、
Cr:0.05~0.30、
Fe:0.4以下、
Si:0.3以下、
Zn:0.25以下、
Ti:0.15以下、
不純物:各々0.05未満、合計0.15未満、
残余はアルミニウム、
を含むアルミニウム合金で鋳造され、
(b)スラブが、少なくとも550℃の温度で均質化され、
(c)均質化されたスラブが、3~10mmの厚みを有する中間圧延製品へと熱間圧延され、
(d)中間圧延製品が、任意には冷間圧延中の中間焼鈍を伴って、シートへと冷間圧延され、
(e)シートが、300℃~400℃の温度で焼鈍され、少なくとも1%の伸張を伴うテンションレベリングを受ける、
本発明に係るシートの製造方法である。
本発明のさらに別の対象は、コーティングされた装飾部品、好ましくは自動車、または家電製品または医療機器向けの装飾部品を製造するための、本発明に係るシートの使用である。
別段の指示の無いかぎり、合金の化学的組成に関する全ての表示は、合金の総重量に基づく重量百分率として表現されている。1.4Cuなる表現は、重量%で表わされた銅含有量に1.4が乗じられることを意味する。合金は、当業者にとって公知であるアルミニウム協会の規則に準じて呼称される。
引張りにおける静力学特性、換言すると極限引張強度UTS、従来の0.2%の伸びにおける降伏強度TYS、および破断点伸びA%は、NF EN ISO 6892-1規格にしたがった引張り試験によって決定される。破断点伸び(A%)は、50mmベース伸び計を用いて測定されたものであり、A50として報告されている。耐擦傷性は、実施例中で説明されている方法にしたがって測定された。
別段の記述の無いかぎり、EN12258(2012)規格の定義が適用される。シートは、0.20mm~6mmの均一の厚みを有する、矩形断面を有する圧延製品である。本発明に関しては、シートはクラッドシートではない。本発明のシートの好ましい厚みは、0.35mm~1.5mm、より好ましくは0.50mm~1.0mmである。
発明者らは、課題を解決するシート組成を発見した。詳細には、Al-Mg-Mn合金に対するCuおよびCrの同時添加によって、本発明のシートは、公知の製品に比べて、類似の形成性および耐食性で、より高い耐擦傷性を提供する。
本発明者らは最初、耐擦傷性を改善する目的で1.8重量%といった高いMg含有量を使用することを考慮したが、得られた製品は、形成中に観察されたルーデルバンド/ポルトヴァン-ル シャトリエバンドに関連した表面欠陥を有していた。これらのバンドを避けるためには、マグネシウム含有量は多くとも1.3重量%でなければならない。十分な強度および耐擦傷性を得るには、0.8重量%の最小Mg含有量が必要とされる。好ましくは、最小Mg含有量は、0.9重量%である。好ましくは、最大Mg含有量は、1.2重量%、そしてより好ましくは1.1重量%である。好ましい実施形態において、重量%で、Mgは0.9~1.1である。
強度および耐擦傷性を改善するために、Mnが使用される。Mn含有量は、0.8~1.2重量%である。好ましくは、最小Mn含有量は、0.85重量%、より好ましくは0.90重量%、そして好適には0.95重量%である。好ましくは、最大Mn含有量は、1.15重量%、より好ましくは1.10重量%、好適には1.05重量%である。好ましい実施形態において、重量%で、Mn:0.85~1.15、好ましくはMn:0.95~1.05である。
強度および耐擦傷性を改善するために、Cuが添加される。Cu含有量は、0.05~0.30重量%である。好ましくは、最小Cu含有量は、0.10重量%、より好ましくは0.15重量%である。好ましくは、最大Cu含有量は、0.25重量%、より好ましくは0.20重量%である。好ましい実施形態において、重量%で、Cu:0.10~0.25、好ましくはCu:0.15~0.20である。
強度および耐擦傷性を改善するために、Crが添加される。Cr含有量は、0.05~0.30重量%である。好ましくは、最小Cr含有量は、0.10重量%、より好ましくは0.15重量%である。好ましくは、最大Cr含有量は、0.27重量%、より好ましくは0.25重量%である。好ましい実施形態において、重量%で、Cr:0.10~0.30、好ましくはCr:0.15~0.25である。
所望の形成性を得るために、FeおよびSiはそれぞれ、最大0.4重量%および0.3重量%に制限されなければならない。しかしながら、例えば形成された部品上のゆず肌外観を制限することによって、表面外観のためには最小含有量が有益である。発明者らは、FeおよびSiの添加が、より純度の高い化学的構造に比較して、再結晶化中の粒子刺激核形成効果を増大させ、これにより、より小さな結晶粒が導かれ、形成された部品上のゆず肌が制限されると考えている。好ましくは、最小Fe含有量は、0.15重量%、より好ましくは0.20重量%である。好ましくは、最大Fe含有量は、0.35重量%、より好ましくは0.30重量%である。好ましい実施形態において、重量%で、Fe:0.15~0.35および/またはSi:0.10~0.25である。
好ましくは、最小Si含有量は、0.10重量%、より好ましくは0.15重量%、そしてさらに一層好ましくは0.18重量%である。好ましくは、最大Si含有量は、0.25重量%、より好ましくは0.23重量%である。
選択された好ましいFeおよびSi含有量で、合金のリサイクル性は極めて満足のいくものである。
Zn含有量は、最大0.25重量%に制限される。さらに亜鉛含有量を制限すると、通常はリサイクル性が劣化する。一実施形態において、Zn含有量は、少なくとも0.01重量%である。しかしながら、別の実施形態において、Zn含有量は、表面外観を改善するため、0.01重量%未満の不純物レベルに制限される。
Ti含有量は、最大0.15重量%に制限される。Tiは、詳細には鋳造中、結晶粒サイズの制御を改善するために添加され得る。一実施形態においては、Ti含有量は少なくとも0.01重量%である。好ましくは、最大Ti含有量は、0.10重量%、より好ましくは0.05重量%である。他の元素は不純物であり、その含有量は、各々0.05重量%未満、合計0.15重量%未満である。
本発明に係るシートを製造する方法は、本発明に係る組成物でスラブを鋳造するステップ、均質化ステップ、スラブを熱間および冷間圧延するステップ、焼鈍ステップ、およびテンションレベリングステップを含む。
スラブは、少なくとも550℃、好ましくは少なくとも575℃の温度で均質化される。最高均質化温度は、初期融解を回避するように定義され、典型的には630℃または620℃である。好ましくは、均質化は、少なくとも1時間、多くとも72時間、実施される。均質化の前または後で、通常、スラブはスカルピングされる。均質化されたスラブは次に、3~10mmの厚みを有する中間圧延製品へと熱間圧延される。好ましくは、初期熱間圧延温度は、少なくとも430℃である。中間圧延製品は、次に、シートへと冷間圧延され、任意には冷間圧延中、中間焼鈍を伴う。一実施形態において、中間圧延製品は、最初に1.5~8.0mmの第1の厚みまで冷間圧延され、次に300℃~450℃の温度で焼鈍され、その後、0.20mm~6mmの第2の厚みへと冷間圧延される。別の実施形態では、中間圧延製品は、0.20mm~6mmの厚みを有するシートへと直接冷間圧延される。
シートは次に、300℃~450℃の温度で焼鈍される。焼鈍は、十分な再結晶を得るように設計される。焼鈍後の質別は、O質別と名付けられる。最後に、シートは、少なくとも1%の伸張でテンションレベリングを受ける。テンションレベリングは、製品の平担度を改善するために必要とされる。有利には、典型的には150~230℃で1~10分間のコーティングの硬化後の降伏強度を改善することを目的として、1.8%、より好ましくは2%のテンションレベリング中に最小限の伸張が行なわれる。表面欠陥を防止し優れた形成性を保つために、テンションレベリング中3.5%、より好ましくは3%の最大限の伸張が行なわれる。本発明のシートは好ましくは、テンションレベリングの後、少なくとも130MPaの長手方向のTYS、および少なくとも13%、好ましくは少なくとも16%のA%を有し、典型的にはコーティングの硬化に対応する195℃で4分間のさらなる熱処理の後、少なくとも110MPaの長手方向のTYSおよび少なくとも16%のA%を有する。本発明に係るシートは好ましくは、好ましくは自動車または家電製品または医療機器向けの、コーティングされた装飾部品を製造するために使用される。好ましくは、これらのシートは、ドアハンドル、ギアボックストリム、センターコンソール用トリム要素、ダッシュボード用トリム、ダッシュボード用パネル、ドア用トリム、ドア用パネル、および容量性機能要素からなるリストの中から選択された自動車内部仕上げ要素、または、窓周り、ボディ側またはドアのトリムストリップ、テールゲートトリムストリップ、ラジエータグリルトリム、ホイールハブカバー、ベルトラインおよびバンパーパイピングからなるリストの中から選択された自動車外部要素を製造するために使用される。
本発明の詳細は、以下の実施例を用いてより良く理解されるものである。しかしながら、実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
[実施例]
表1に開示されている合金を、70mm×190mm×1500mmの寸法の小さなインゴットの形態に鋳造した。合金Cは本発明に係るものである。
Figure 2024507392000001
インゴットをスカルピングし、600℃で3時間均質化した。インゴットを、500℃超の出発温度で、7.6mmの厚みまで熱間圧延し、2.5mmの厚みまで冷間圧延した。340℃で1時間の中間焼鈍を実施し、0.76mmの厚みを有するシートになるまで冷間圧延を続行した。シートを340℃で1時間焼鈍して、十分に再結晶化した結晶粒構造を得た。その後シートを、圧延方向に2.5%の伸張で、テンションレベリングした。
形成されコーティングされた完成部品を代表する機械的特性を得るために、195℃で4分間のコーティング硬化シミュレーションを実施した。
長手方向Lで特徴付けされた機械的特性が、表2に提供されている。
Figure 2024507392000002
全ての試料をまた、同じワニス厚みでコーティングし、耐擦傷性を、引っかき硬度計(Erichsen Model 435 pen)で試験した。
使用した試験範囲は、0~20N(装置の範囲3)である。使用した試験用ホイールは、支給された鋼製ディスクである。硬度計を、試験対象の表面上に垂直に置き、ガイドホイールが表面に触れるように押し下げる。このようにして、試験用ディスクに作用する予め設定された力は、試験用表面上で十分に有効になる。その後計器を移動させ、ホイールは試験対象の試験片上にある。
耐擦傷性は、試験体が試験用表面上にいかなる痕跡も残さない最大の力に関係付けされる。結果は、典型的要件に比較して相対的に、「+」は要件よりわずかに上、「++」は要件より有意に上、として表3に提示されている。
Figure 2024507392000003
本発明に係る組成で、硬化前後の伸びを低下させることなく、耐擦傷性の改善が得られる。
[実施例2]
この実施例では、工業用寸法の本発明に係る製品を得た。表4で開示されている合金を、工業用寸法のインゴットの形態に鋳造した。
Figure 2024507392000004
インゴットをスカルピングし、600℃で3時間均質化した。インゴットを、500℃超の出発温度で、7.6mmの厚みまで熱間圧延し、0.76mmの厚みのシートになるまで直接冷間圧延した。シートを340℃で1時間焼鈍して、十分に再結晶化した結晶粒構造を得た。最終的に2.5%の伸張で、シートのテンションレベリングを実施した。
圧延方向Lで特徴付けされた機械的特性が、表5に提供されている。
Figure 2024507392000005
実施例1と同じ方法でシートの耐擦傷性を評価した。結果は++であった。

Claims (11)

  1. 重量%で、0.8~1.3のMg、0.8~1.2のMn、0.05~0.30のCu、0.05~0.30のCr、0.4以下のFe、0.3以下のSi、0.25以下のZn、0.15以下のTi、各々0.05未満、合計0.15未満の不純物、残余はアルミニウム、を含むアルミニウム合金製のシート。
  2. 重量%で、0.10~0.30のCr、好ましくは0.15~0.25のCrを含む、請求項1に記載のシート。
  3. 重量%で、0.15~0.35のFeおよび/または0.10~0.25のSiを含む、請求項1または2に記載のシート。
  4. 重量%で、0.9~1.1のMgを含む、請求項1から3のいずれか一つに記載のシート。
  5. 重量%で、0.85~1.15のMn、好ましくは0.95~1.05のMnを含む、請求項1から4のいずれか一つに記載のシート。
  6. 重量%で、0.10~0.25のCu、好ましくは0.15~0.20のCuを含む、請求項1から5のいずれか一つに記載のシート。
  7. 長手方向におけるTYSが少なくとも130MPaであり、長手方向におけるA%が少なくとも13%である、請求項1から6のいずれか一つに記載のシート。
  8. 195℃で4分間の熱処理後、長手方向におけるTYSが少なくとも110MPaであり、長手方向におけるA%が少なくとも16%である、請求項1から7のいずれか一つに記載のシート。
  9. (a)スラブが、重量%で、0.8~1.3のMg、0.8~1.2のMn、0.05~0.30のCu、0.05~0.30のCr、0.4以下のFe、0.3以下のSi、0.25以下のZn、0.15以下のTi、各々0.05未満、合計0.15未満の不純物、残余はアルミニウム、を含むアルミニウム合金で鋳造され、
    (b)スラブが、少なくとも550℃の温度で均質化され、
    (c)均質化されたスラブが、3~10mmの厚みを有する中間圧延製品へと熱間圧延され、
    (d)中間圧延製品が、任意には冷間圧延中の中間焼鈍を伴って、シートへと冷間圧延され、
    (e)シートが、300℃~400℃の温度で焼鈍され、少なくとも1%の伸張を伴うテンションレベリングを受ける、
    請求項1から8のいずれか一つに記載のシートの製造方法。
  10. コーティングされた装飾部品、好ましくは自動車、または家電製品または医療機器向けの装飾部品を製造するための、請求項1から9のいずれか一つに記載のシートの使用。
  11. ドアハンドル、ギアボックストリム、センターコンソール用トリム要素、ダッシュボード用トリム、ダッシュボード用パネル、ドア用トリム、ドア用パネル、および容量性機能要素からなるリストの中から選択された自動車内部仕上げ要素、または、窓周り、ボディ側またはドアのトリムストリップ、テールゲートトリムストリップ、ラジエータグリルトリム、ホイールハブカバー、ベルトラインおよびバンパーパイピングからなるリストの中から選択された自動車外部要素を製造するための、請求項10に記載の使用。
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