JP2024506008A - 多段モジュールで節足動物を飼育するための装置 - Google Patents

多段モジュールで節足動物を飼育するための装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024506008A
JP2024506008A JP2023547344A JP2023547344A JP2024506008A JP 2024506008 A JP2024506008 A JP 2024506008A JP 2023547344 A JP2023547344 A JP 2023547344A JP 2023547344 A JP2023547344 A JP 2023547344A JP 2024506008 A JP2024506008 A JP 2024506008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rearing
module
breeding
arthropod
tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023547344A
Other languages
English (en)
Inventor
オッジェリ バスティアン
シュラー オードリー
ティキシアー アントニン
Original Assignee
イノヴァフィード
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イノヴァフィード filed Critical イノヴァフィード
Publication of JP2024506008A publication Critical patent/JP2024506008A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K67/00Rearing or breeding animals, not otherwise provided for; New or modified breeds of animals
    • A01K67/033Rearing or breeding invertebrates; New breeds of invertebrates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K10/00Animal feeding-stuffs
    • A23K10/20Animal feeding-stuffs from material of animal origin

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Housing For Livestock And Birds (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

本発明は、節足動物の飼育装置であって、各々が、複数の横トレイ(10)を重ね合わせ、各横トレイ(10)の間に少なくとも1つの横方向の細長い穴を画定する取り外し不能なスペーサによって接合された多段ブロックからなる、モジュール(100)と、パレットを介在させることなく、モジュール(100)の底部と直接相互作用する支持部を備える、モジュール(100)を移動させるための手段と、を備え、前記モジュールは、可動部のない多段アセンブリを形成し、破壊されることなく分解することができず、この装置は、節足動物の飼育モジュールを保管するための棚と、少なくとも1つの飼育処理を一時的に実行するための装置とをさらに備え、設置は、モジュール(100)の層を分離することなく、そのアセンブリを傾けることによって、一体構造の多段モジュール(100)を空にするための手段をさらに備える、節足動物の飼育装置。

Description

本発明は、節足動物、特に、動物又はヒトのための食物を生産する目的の昆虫の大規模な飼育の分野に関する。
昆虫には、動物の飼料に使用するのに適したいくつかの特徴がある。昆虫は実際にはタンパク質含有量が高く、脂肪、ミネラル、ビタミンなどの他の有益な栄養素が豊富に含んでいる。動物飼料用の昆虫食のタンパク質濃度は、55%から75%の間で変化する。昆虫は食物変換率が高いという特徴があるため、家畜にとって非常に貴重な飼料源となる。昆虫は、肉食魚(例えば、昆虫はマスが必要とする餌の70%をまかなうことができる)や家禽のような動物の餌の天然成分である。さらに、これらの製品は、人間の食のニーズを満たすバランスのとれた栄養プロファイルを持っている。
このような背景から、孵化、飼育、成熟した動物の収集、および目的の化合物を抽出するための処理に特化した補完的なスペースに組織化された工業施設において、節足動物、特に昆虫の飼育による食品の自動大量生産が開発されるに至った。このような産業用地は、最高の健康保証を提供し、あらゆる季節で最適かつ再現可能な幼虫の成長を可能にする適切な気候条件を確保するために最適化されなければならない。
このような生産現場を設置するために、米国特許出願公開第2020253176号は、昆虫幼虫飼育システムを開示しており、このシステムは、昆虫幼虫用の飼料を入れるコンテナと、幼虫の複数のトレイを取り扱い、トレイに飼料を供給するように構成された飼育モジュールと、を備える。飼料は、コンテナから各飼育モジュールに供給される。コンテナは、トレイ又はトレイの山を、積載ポイントと荷降ろしポイントで受け取り、トレイ又はトレイの山を移動させるように配置されたトレイ取り扱いシステムと、コンテナの外部から受け取った飼料を各トレイに繰り返し供給するように構成された飼料供給システムとを備える。トレイの山は、連動するトレイ又はラックの山の最下段のトレイである、トレイの底部に車輪又はキャスターを備えていてもよい。トレイ取り扱いシステムは、ボール移送ユニット及び/又はローラから構成されてもよい。トレイ取り扱いシステムは、ガイドレールを含んでいてもよい。飼育モジュールは、トレイ又はトレイの山が、フォークリフト、ローラ又はキャスター、又は、他の形態の移送システムを使用して、トレイ取り扱いシステムに挿入可能であり、かつ、トレイ取り扱いシステムから取り外し可能であるように配置され得る。
この解決策は、隣接する鳥類飼育場への供給を目的とした幼虫生産用に設計される。生産は、フォークリフトでこの建物コンテナから取り出すことができるトレイの山が囲まれるコンテナ、つまり、板金製の建物で行われる。トレイの山がコンテナ内にある場合、処理を行うことはできない。コンテナを開け、アクセスを妨げる他のトレイの山を移動させて、コンテナからトレイの山を取り出すコンベアで、トレイの山を取り出し、外部空間を通過させて、別の建物に移動させる必要がある。この解決策は、外部空間を通過さずに、同じ建物内で複数の作業を必要とする幼虫飼育には適さない。
韓国登録実用新案第20-0491810号公報には、上部が開放された四角形の囲い形状を有する昆虫飼育ボックスが記載されている。昆虫飼育ボックスは、中央の内側下面が下向きに傾斜している。ボックスは積み重ねられている。昆虫飼育ボックスの下面中央部には、内側下面と外側下面とを貫通する穴が設けられる。
この凹形状は、幼虫と栄養分が中央部に集中し、利用可能な表面全体にわたって飼育条件を均質化することができないため、適切ではない。
中国特許出願公開第110178797号明細書には、少なくとも2つの飼育ボックスと金属フレームからなる複数のパレットを用いた昆虫の飼育装置が記載されている。可動フラップにはヒンジが設けられ、このフラップを開くことができる。
この装置は、異なる素材で作られた部品の集合体からなり、連接部は集中的な使用には適していない。実際、このシステムは繰り返しの取り扱いにはあまり強くないものであり、可動部がロックされ、飼育ボックスの空け方が悪くなる危険性がある。
国際公開第2014/171684号は、生育・保管用多段ボックスアセンブリに関するものであり、その目的は、様々な種類の生物が、生育する制限された空間を最大限に利用できるようにする生育・保管用多段ボックスアセンブリを提供することである。
英国特許出願公告第1109015号明細書は、発泡プラスチックから形成され、その上に立ち上がる壁を有するベース部分を備え、ベース部分は凸状の上面とその下面に形成された一体型補強リブを有する一体型容器が記載されている。容器は、積み重ねを容易にするための手段を備えた開放ボックスの形状を有していてもよく、十分な強度は、厚みを増した角柱を設けることによって確保され、この角柱は、上方に積み重ねたときに、同様の容器を支えることができるとともに、容器が平面上に立っているときに、使用される間隔をあけた脚部を構成することができる。
この解決策は、個々のトレイの取り扱いが面倒で時間がかかり、多段モジュールを管理するのに必要な取り扱い操作の数に比べて、非常に多くの取り扱い操作を意味するため、満足のいくものではない。
一般に、従来技術の解決策は、非常に多くの取り扱い操作と、1つの装置から別の装置への移動につながる自動化された工業的生産、及び、様々な設備アイテムが配置されている空調スペースを不必要に乱雑にすることなく、飼育段階中に静止させるために、24時間365日の使用には完全に適合していない。
従来技術の問題点を改善するために、本発明は、その最も一般的に認められた態様によれば、請求項1に記載の節足動物の飼育装置、ならびに飼育モジュールに関する独立請求項に記載のこのような装置に意図された飼育モジュール、及び、対応する独立請求項に記載の飼育方法に関する。
本発明は、非限定的な実施形態を示す添付の図面を参照して、以下の説明を読むことによってよりよく理解されるであろう。
図1は、飼育モジュールの斜視図を示す。 図2は、飼育モジュールの中央断面図を示す。 図3は、飼育モジュールを組み立てる前のトレイの斜視図を示す。 図4は、飼育モジュールの側面図を示す。 図5は、ラック上に配置された飼育モジュールの中央断面図を示す。 図6は、シャトルの支持体上の飼育モジュールの中央横断面図を示す。 図7は、ベルトコンベア上に配置された飼育モジュールの中央断面図を示す。 図8は、空状態への開始時における飼育モジュールの概略図を示す。 図9は、中間的な空状態における飼育モジュールの概略図を示す。 図10は、空状態の飼育モジュールの概略図を示す。 図11は、充填状態における飼育モジュールの概略図を示す。 図12は、飼育サイクルの概略図を示す。
節足動物や、非限定的な方法で説明した例では昆虫の飼育に由来する飼料の工業的生産は、卵、卵カプセル、新生幼虫の進化段階から、幼虫(またはウジ、蛹)、ニンフ、無翅虫、成虫への通過を大量に可能にする最適条件を作り出すことを意図した、ほぼ自動化された装置で行われる。
典型的には、これらの装置は、それぞれ、接種された飼育培地を積んだ飼育モジュールを、飼育に適した気候雰囲気の中で保管するための棚と、一時的な処理のための取り扱い設備からなる建物で構成される。目的は、スペースの最適化により、保管ゾーンと処理ゾーン、及び、保管ゾーンと処理ゾーンの間に同じ建物内に残る移送手段を設け、飼育に必要なすべての処理を同じ建物内で行うことで、建物外への移動をできるだけ避けることである。この目的のために、本発明は、幼虫の最適化された培養と、同じ建物内の処理設備への時折の移動のために設計された多段モジュールを提案する。
本発明は、時間を節約し、生産量を増加させ、信頼性が高く経済的な装置の使用を可能にし、感染や病原体発生のリスクを低減する衛生条件を保証するために、取り扱いを簡素化することによって大規模生産を最適化することを目的とする。
<生産サイクル>
直線的に動作する従来技術の工業生産解決策の大部分とは異なり、本発明による装置は、特に、飼育モジュールの循環に関連して、閉じたサイクルで動作する。飼育モジュールの充填から、成熟した昆虫が回収され、飼育モジュールが飼育循環路に再投入されるまでの全ての処理は、閉じたループの中で、数日間(通常は6~20日間)のサイクルに従って行われ、建物の外部への移動も外部からの移動も必要ない。
このサイクルは、処理場所以外への移動なしに実行され、以下の一連のステップから構成される。
-幼虫を接種された飼育培地を充填した飼育モジュールを、制御された雰囲気(温度、湿度、制御された光、化学的及び/又は生物学的組成に関して制御された雰囲気)の飼育場所の棚への保管ステップと、
-処理設備への移動ステップと、
-飼育モジュールを傾けることにより、飼育培地と昆虫を回収するために飼育モジュールへの空ステップと、
-空になった飼育モジュールを洗浄及びすすぐステップと、
-飼育培地の飼育モジュールへの注入ステップと、
-新生児又は成長前の若い幼虫を接種するステップと、
-飼育モジュールは永久的にリサイクルされる(時折破損する場合を除く)、前述した保管ステップを再開するステップ。
したがって、設置の効率は、特に、以下によって条件付けられる。
-飼育モジュールの構成と、
-一部の取り扱い設備や移送設備の動作モード。

この建物内では、米国特許出願公開第2020253176号の教示に反して、多段モジュールは保管棚に保管され、そこから保管棚と処理設備アイテムの1つとの間の内部移送システムによって取り出される。
<成長ステップ>
オプションとして、このサイクルは、成長前ステップと、それに続く孵化ステップに分けられる。
成長前ステップの間、飼育モジュール(100)には若い幼虫に適した第1の飼育培地が装填され、新生児(新生児期)の幼虫が接種される。これらの若齢幼虫が所定の基準サイズに達すると、飼育モジュールを空にして若齢幼虫を回収し、この第2の成熟段階に適した新しい飼育培地をあらかじめ装填した新しい飼育モジュールに接種される。
<飼育モジュール>
保管スペースと取り扱い設備の両方を最適化するため、本発明による飼育モジュールは、ラックへの保管と、可動部がなく、単一の剛性である一体構造のブロックでの取り扱いが可能な多段構成を有し、移動のためのパレットや追加サポートを必要としない。
本特許の意味において、「一体構造」とは、意図的な分解を除き、分離不可能な部品を有する剛性アセンブリを意味し、(分解又は破壊の場合を除き)部品の一部を別々に取り扱う可能性がなく、したがって可動部がなく、全体として取り扱うことができる単一のブロックを形成する。確かに、可動部の使用は、システムの堅固性に問題をもたらし、ロックのリスクにつながるおそれがある。
図1から図4を参照して説明される非限定的な例では、モジュールは6段(1から6)を有する。各段は、条溝(15)からなる縁取りで囲まれた湾曲した横底部(10)を有する。連続する段は、スペーサ(20)で区切られる。モジュールの断面は、通常1200×1000mmで、周縁(15)の高さは、160mmである。構成部分は、プラスチックの射出成形で作られる。
このように、モジュールは、交互に配置された一体構造の多段ブロックのトレイで構成され、このトレイの垂直縁部は、例えば、160mmという、決められた高さを持ち、これらの垂直縁部の縁によって画定される横断面と次のトレイの底面との間には空隙があり、その間隔は例えば、172mmである。この構成により、妥協することなくこれらの高さを最小限に抑えることができる。
-トレイの場合
〇収容可能な基板体積、
〇変位中にオーバーフローがない、
〇漏出される幼虫がいない、

-トレイ間の空隙のため、
〇空気の循環、
〇基板注入パイプの導入、
〇幼虫の接種用滑降斜面路の導入。
このモジュールは、自動化された装置で繰り返される取り扱い操作に対応する優れた堅固性を持つため、可動部を使用せず、確実に連結された部品のアセンブリによって形成される。
周縁(15)には条溝があり、モジュールに荷重がかかったときの剛性と強度を補強するとともに、モジュールの重量を軽減する。トレイの底部(10)には、また、飼育モジュールを補強するための補強リブがある。
底部(10)は、直径600mmの円形断面を持つ半球形状の中央ゾーン(11)を持つ湾曲した形状を有し、中央の高さは50mmである。底部(10)には、飼育培地(13)が敷き詰められている。この中央ゾーン(11)の凸状形状は、たわみを制限し、トレイ(10)上に堆積した材料をよりよく分配し、たわみ許容範囲を拡大することを可能にする(保管/回収時に附属体(30)が、トレイの山における底部トレイの下を通過できるようにするため)。
飼育トレイは、コーナーに配置されたスペーサ(20)を、連続する2つのトレイ(10)の間に、172mmの間隔を空けて強制的には嵌合させることにより、6つのトレイからなる一体型モジュールを形成するように組み立てられる。構成部分は、4つのスペーサによってのみ接続され、周縁全体が互いに支え合うことはない。
モジュールは、意図的な操作なしに分解することはできない。記載されている非限定的な例では、スペーサは非可逆的な方法でトレイ間に強制的に挟み込まれる。
スペーサ(20)は、連続する2つのトレイの間に、周縁(15)の高さの0.5倍から2倍の高さを有する、横方向の細長い穴、例えば、モジュールの連続する2つのトレイ(10)の間に、172mmの高さを有する、横方向の細長い穴を確保するように構成され、空気の良好な循環を確保し、モジュールを空にするための内容物の注入、及び、以下に説明するような充填を可能にする。
<モジュールの取り扱い>
図5から図7は、モジュールの取り扱いモードを示す。モジュールの底部は、凸部ゾーン(11)の両側で支えられた支持部(41,42)(例えば、レールなど)を有する空調管理された空間内のラックに載っている。これらのレール(41,42)は、中間パレットなしで、飼育モジュールの底部の下に配置された支持部(43)の通過を可能にするように間隔をあけて配置され、モジュールの取り外し又はラックへの挿入を確実にする。これらのレールの間隔は、飼育モジュール(100)を空調管理された空間に保管する際の安定性を確保するためにも定められる。この間隔は、下部横トレイ(10)の幅の1/3より大きく、下部横トレイ(10)の幅より小さくなければならない。支持部(43)は、ガイドシャトルの垂直方向に移動する移動附属体を延ばし、モジュールのコンベアへの移動を確実にし、そこにモジュールを配置する。複数のシャトル及び附属体によって、すべてのモジュールをコンベアへ移動させることができる。そしてコンベアが、さまざまな取り付けステーションと飼育ステーションの間でモジュールを移動させる。コンベアの幅は、ラックのレール(41,42)の幅に対応する。
<飼育モジュールを空にする>
図8から図10は、昆虫の成熟後にモジュールを空にする工程を示す。モジュール(100)は、フレーム(50)とトレイ(51)から構成され、横軸を中心に回動することによって固定及び作動される空装置アイテムに堆積される。棚に保管される間、及び、移動の間、モジュール(100)は垂直に置かれ、トレイは水平である。飼育培地と幼虫を降ろすために、モジュールは120°から150°、好ましくは、130°から140°の回転角度で傾けられ、トレイの内容物が、スペーサ(20)によって周縁(15)と隣接するトレイの間に形成された細長い穴を通過して、重力によって、傾斜路(51)上に注がれるようにする。任意選択で、複数のモジュールを同時に空にすることもできる。
<飼育モジュールへの充填>
図11は、モジュール(100)への充填工程を示す。これは、トレイ(60)上に飼育培地を注ぐ傾斜路(61)のシステム、及び/又は、トレイ(60)上に若齢幼虫を注ぐ、同様の傾斜路のシステムによって実施される。このシステムは、傾斜路が、モジュール(100)から分離される待機位置と、傾斜路(60)がトレイ(10)の間からモジュール(100)内に導入され、連続するトレイ間のスペーサによって解放された細長い穴を通過する充填位置との間に配置される。説明された実施例では、傾斜路(61)のシステムは、静止しており、飼育モジュール(100)は充填を可能にするためにシフト装置を使用して移動される。任意選択で、複数の充填モジュール(100)は、複数の傾斜路(61)のシステム、例えば、6つの傾斜路(61)の3つのセットによって同時に充填することができる。
注入は、空のモジュール(100)に飼育培地の準備ゾーンから飼育培地を充填することからなる。注入ラインは、並置された3つのモジュール(100)に、制御された量及び/又は組成の飼育培地を同時に充填する。注入ラインは、傾斜路(60)に内容物を注入する18台の定量ポンプで構成される。
接種は、多段モジュール(100)のトレイ(10)に昆虫の投与量を堆積させることからなる。これらの投与量は、部分的に重力によってトレイ(10)に搬送され、圧縮空気を吹き付けることによって、投与量が飼育モジュールに排出され、接種用滑降斜面路の下部に材料が蓄積するのを避けることが可能になる。
飼育モジュールは、一群を構成する3つのモジュール(100)を搬送するシフト装置(レール上のコンベア)を介して側方に移動される。このシフト装置は、取り扱い循環路の軸に垂直な軸上を移動し、飼育モジュール(100)の各トレイを、その飼育培地注入ノズル(60)、次に、その幼虫接種ノズルの下に持ってくることができる。これらのノズルは、モジュール(100)の各トレイ(10)の上方に配置されているため、モジュール(100)に入り込む。
シフト装置は、注入開始位置にシフトされる。位置センサは、飼育モジュールが十分に移動するとすぐに(つまり、モジュール(100)のトレイ(10)が、注入ノズルの下に入り始めるとすぐに)情報を送信する。モジュール(100)は、飼育モジュール内に飼育培地を分配するために、注入シーケンス中に移動される(注入開始位置から注入終了位置まで)。接種が終了したら、モジュール(100)を非シフト位置に戻す。
この方法により、モジュール(100)のすべてのトレイ(10)に飼育培地を適切に分配することができる。
<機器による処理の特徴>
本発明による装置は、図12に示すシーケンスに従って、貯蔵・飼育ラックの所定のシーケンスに従った一時的な出力により、各モジュール又はモジュール群に適用される処理サイクルの実行を可能にする。
主な処理を以下に説明する。このサイクルの本質は、気候制御された空間に設置されたラックに、飼育モジュールを保管することにある(ステップ110)。前述のように、上流では、成熟した飼育モジュール(100)は、傾斜装置によって空にされ(ステップ120)、必要であれば洗浄される(ステップ130)。このようにして調整された空の飼育モジュール(100)は、飼育培地を注入するステップ(140)に続いて、新生幼虫の幼生、又は、基準サイズに達した幼虫(160)を接種するステップ(150)に供される。ステップ(160)で注入されるこれらの若齢幼虫は、孵化段階、又は、ふるい分けステップ(170)のいずれかからである。ふるい分け自体は、ラックから抽出された飼育モジュールを空にするステップ(120)の間に、傾斜装置に注がれた内容物を受け取るホッパーによって供給される。
さらに、各新しい処理の前に、3つの飼育モジュールの一群によって、ラックから抽出された飼育モジュールは、計量、温度又は他の飼育パラメータの測定、目視検査(190)、及び/又は、カメラ及び自動画像解釈システムによる光学的制御によって、品質管理(180)の対象となる。
内容物が不適合である飼育モジュール(100)は、空にして廃棄物(200)に移すステップに、専用の傾斜装置からなる不適合排出ゾーンに向けられる。
シャトル上で計量し、任意で温度を測定する(ステップ180):各一群の出口で、モジュールを、シャトル上で計量し、各飼育モジュールの各トレイ下の温度を測定する。一群の質量を閾値質量と比較される。一群の質量が閾値より小さい場合、一群は適合しているとみなされ、意図されたとおりに取り扱い循環路に送られる。閾値より大きい場合、一群は不適合とみなされ、検査ゾーンに送られる。温度は、適合性を確認するために、質量を補完する指標となり得る。
取り扱い循環路の入口での飼育モジュールによる計量:取り扱い循環路に到着した一群は、計量テーブル上でモジュール(100)毎に計量される。この飼育モジュール(100)の計量により、シャトルでの計量よりも正確な適合性の確認が可能になる。各モジュール(100)について、測定された質量が閾値質量と比較される。質量が閾値より小さい場合、モジュールは適合しているとみなされる。そうでない場合、そのモジュールは不適合とみなされ、不適合排出ゾーンに送られ、その内容物が破壊される可能性がある。
不適合排出ゾーン(ステップ200):不適合分岐は、不適合と宣言された飼育モジュールの内容物を破壊するために使用される。これらの飼育モジュールは、傾斜装置によって、傾けることで空にされ、その動作は上記で説明されている。内容物は空にされ、排出され、粉砕される。
トリプル・傾斜装置(ステップ120):一群が適合した傾斜装置の前に到着すると、適合した傾斜装置は、その内容物を回収するために、数回の傾斜動作、例えば、3回の連続した傾斜動作を行うことによって一群の全体を戻し、完全に空にした後、静止する。その後、モジュール(100)は、注入・接種ステーションに送られる。
取り扱い循環路の出口での計量:取り扱い循環路の出口で、モジュール(100)は、再び一つずつ計量される。
取り扱い循環路の出口:モジュール(100)は保管庫に送られる。
オペレーターによる適合チェック:オペレーターは、測定された質量が閾値を超えた後、シャトルによって不適合として検出された一群を、その後の処理を決定するためにチェックする。この違いは、実際には成長異常に起因する可能性がある。オペレーターは、目視と触診で飼育モジュール(100)の各トレイの成長状態を検証する。

Claims (15)

  1. 節足動物の飼育装置であって、
    -多段飼育モジュール(100)であって、それぞれ、複数の横トレイ(10)を重ね合わせ、前記横トレイ(10)のそれぞれの間に、少なくとも1つの横方向の細長い穴を画定するスペーサによって接合している、多段飼育モジュール(100)と、
    -パレットを介在させることなく、前記飼育モジュール(100)の底部と直接相互作用する支持部からなる、前記飼育モジュール(100)を移動させるための手段と、
    を備え、
    -各前記飼育モジュールは、可動部のない一体構造の多段アセンブリを形成し、
    -前記飼育装置は、節足動物の前記飼育モジュールを格納するための棚と、少なくとも1つの飼育処理を一時的に実行するための設備と、をさらに備え、
    -前記棚は、間隔が、前記下部横トレイ(10)の幅の1/3より大きく、前記下部横トレイ(10)の幅より小さい平行支持部(41,42)を有する、節足動物の飼育装置。
  2. 前記トレイ(10)が湾曲した中央ゾーン(11)を有し、前記棚が、前記平行支持部(41,42)を有し、その間隔が、前記中央ゾーン(11)の直径と前記下部横トレイ(10)の幅との間である、請求項1に記載の節足動物の飼育装置。
  3. 前記支持部(41,42)は、前記飼育モジュールの取り外し、又は、ラックへの挿入を確実にするように、中間パレットを介さずに、前記飼育モジュールの前記底部の下に配置された支持部(43)の通過を可能にするように、間隔をあけてレールが設けられる、請求項1又は請求項2に記載の節足動物の飼育装置。
  4. 前記支持部(43)は、前記飼育モジュール(100)のコンベアへの変位を確実にし、その上に配置するために、案内シャトルの垂直方向に移動する移動附属体を延在させる、請求項3に記載の節足動物の飼育装置。
  5. 前記変位手段は、前記飼育装置から出ることなく、前記棚と、様々な前記飼育処理の設備との間で、閉ループ状態で、前記飼育モジュール(100)を取り扱うように構成される、請求項1に記載の節足動物の飼育装置。
  6. 前記多段飼育モジュール(100)の各前記トレイ(10)上に、飼育培地及び/又は幼虫の流れを注ぐ一組のダクトを介した供給によって、前記飼育モジュール(100)を充填する手段をさらに備える、請求項1に記載の節足動物の飼育装置。
  7. 前記飼育装置は、可動部、又は、前記飼育モジュール(100)の上下に並んだ多段の分離を必要とせずに、そのアセンブリを傾けることにより、一体構造の前記多段飼育モジュール(100)を空にするための手段をさらに備える、請求項1に記載の節足動物の飼育装置。
  8. 請求項1に記載の飼育装置のための節足動物の飼育モジュールであって、
    前記横トレイ(10)の各々の間に少なくとも1つの横方向の細長い穴を画定する前記スペーサによって重ね合わされて接合された複数の前記横トレイ(10)を有する、可動部のない一体構造の多段ブロックからなる、節足動物の飼育モジュール。
  9. 前記下部トレイ(10)が、前記飼育装置の前記平行レール(41,42)の間隔よりも小さい直径を有する、湾曲した中央ゾーン(11)を有し、前記下部トレイ(10)の幅が、前記平行レール(41,42)の間隔以上である、請求項8に記載の節足動物の飼育モジュール。
  10. 前記スペーサによって延長された複数の前記トレイを破壊することなく、反転不可能なアセンブリからなり、その少なくとも一方の端部は、変形可能なクリップ固定手段を有する、請求項8に記載の節足動物の飼育モジュール。
  11. 各前記トレイは、条溝(15)からなる周縁で囲まれた、湾曲した横底部(10)を有する、請求項10に記載の節足動物の飼育モジュール。
  12. 前記トレイの底部(10)は、前記飼育モジュールを補強するための補強リブを有する、請求項11に記載の節足動物の飼育モジュール。
  13. 節足動物の飼育方法であって、
    -一体構造の多段飼育モジュール(100)は、複数の横トレイを有する、各前記横トレイの間に少なくとも1つの横方向の細長い穴を画定するスペーサによって重ね合わせ接合するものであり、前記飼育モジュールの各トレイ上に、前記飼育培地を堆積させるステップと、
    -成長初期の節足動物を注入することにより、前記飼育培地に接種するステップと、
    -前記節足動物の前記飼育モジュールを格納することができる棚と、少なくとも1つの飼育処理を実行するための装置アイテムとの間で、パレットを介在させることなく、前記飼育モジュールの前記底部と、直接相互作用する支持部からなる変位手段により、分解することなく、閉ループ状態で、前記飼育モジュールを一時的に変位させるステップと、
    を備え、
    各新しい処理の前に、ラックから抽出された前記飼育モジュール(100)の内容物の品質を管理するステップを含み、
    前記品質を管理するステップの間に、内容物が適合していない前記飼育モジュール(100)は、空にするステップ(120)及び廃棄物に移すステップ(200)専用の傾斜装置を含む排出ゾーンに向けられる、節足動物の飼育方法。
  14. 前記飼育モジュール(100)を充填するステップは、前記飼育モジュール(100)の前記細長い穴に、計量システムによって供給される傾斜路(61)を挿入して、成長初期段階の前記飼育培地及び/又は節足動物を前記トレイに堆積させる、請求項13に記載の節足動物の飼育方法。
  15. 前記トレイの内容物の回収手段への注ぎを確実にするために、前記飼育モジュールを傾けることからなる前記飼育モジュール(100)を空にするステップを含む、請求項12に記載の節足動物の飼育方法。
JP2023547344A 2021-02-05 2022-02-04 多段モジュールで節足動物を飼育するための装置 Pending JP2024506008A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR2101144A FR3119511A1 (fr) 2021-02-05 2021-02-05 Installation d'élevage d'arthropodes dans des modules multi-étagés
FR2101144 2021-02-05
PCT/FR2022/050223 WO2022167770A1 (fr) 2021-02-05 2022-02-04 Installation d'élevage d'arthropodes dans des modules multi-étagés

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024506008A true JP2024506008A (ja) 2024-02-08

Family

ID=76159481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023547344A Pending JP2024506008A (ja) 2021-02-05 2022-02-04 多段モジュールで節足動物を飼育するための装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20240099280A1 (ja)
EP (1) EP4287829A1 (ja)
JP (1) JP2024506008A (ja)
CA (1) CA3206737A1 (ja)
FR (1) FR3119511A1 (ja)
WO (1) WO2022167770A1 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1109015A (en) * 1966-03-04 1968-04-10 Truform Plastics Ltd Improvements in or relating to containers
DE69432688T3 (de) * 1993-06-07 2010-01-07 Macroplastics, Inc., Fairfield Stapelbarer Behälter
NL2010666B3 (en) 2013-04-19 2018-11-21 Buhler Changzhou Insect Tech Co Ltd Method and system for breeding insects, using a plurality of individual crates.
KR101421376B1 (ko) * 2013-04-19 2014-07-18 곽계선 생육과 수납 겸용의 다단 적층형 박스 어셈블리
FR3034622B1 (fr) 2015-04-13 2017-05-19 Ynsect Atelier d'elevage d'insectes
FR3053211B1 (fr) * 2016-06-29 2019-05-03 Entofood Sdn Bhd Bac d’elevage empilable destine a l'elevage automatise de larves d'insectes, et installation automatisee pour le traitement des bacs d'elevage
EP3684174A2 (en) * 2017-09-18 2020-07-29 Entomics Biosystems Limited Insect larvae rearing
CN110178797A (zh) * 2019-05-16 2019-08-30 西藏锦瑞环境科技有限责任公司 一种多托盘虫类养殖装置及系统
KR200491810Y1 (ko) * 2019-12-12 2020-06-08 현승민 곤충 사육 장치

Also Published As

Publication number Publication date
FR3119511A1 (fr) 2022-08-12
WO2022167770A1 (fr) 2022-08-11
US20240099280A1 (en) 2024-03-28
CA3206737A1 (fr) 2022-08-11
EP4287829A1 (fr) 2023-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11712027B2 (en) Method and facility for breeding insects
US20180055021A1 (en) Method and facility for breeding insects
NL2010666C (en) Method and system for breeding insects, using a plurality of individual crates.
JP7374295B2 (ja) 特に昆虫を飼育する装置および方法
US20180242563A1 (en) Method and facility for breeding insects
US20130319334A1 (en) Systems and Methods for Rearing Insect Larvae
EP0375030B1 (en) Method and tray system for use in hatching operations
JPH02150221A (ja) ひな鳥収容器の繰出し及び積重ね装置並びに繰出し及び積重ね方法
EP0464954A2 (en) Apparatus for transplant propagation
JP2024506008A (ja) 多段モジュールで節足動物を飼育するための装置
US3777710A (en) Automated systems for raising and transporting broilers
US6739108B2 (en) Fragile container handling system for retort/sterilization processes
JP2024516891A (ja) 新たに孵化した幼虫を生産および収集するための設備
US3996896A (en) Rearing cages
RU2791877C2 (ru) Устройство для транспортировки и инкубации яиц на фермах
CZ20004304A3 (cs) Způsob a zařízení na zpracování a balení hub a podobně
US11716997B2 (en) System for providing a dough sheet of a double pre-fermented dough
CN114743309B (zh) 奶茶制作设备及其制作方法
CN216821607U (zh) 昆虫冷冻系统及冷冻出库系统
CN217260769U (zh) 养猪场自动化输送线装置
KR20240028337A (ko) 하이랙 창고에서 곤충을 사육하는 장치 및 방법
JP2024523681A (ja) 高層ラック倉庫内で昆虫を飼育する装置および方法
NZ735348B2 (en) Method and facility for breeding insects