JP2024505207A - プレボテラ(Prevotella)細胞外小胞調製物 - Google Patents

プレボテラ(Prevotella)細胞外小胞調製物 Download PDF

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Abstract

治療薬として有用であり得るプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)の溶液及び乾燥形態(及びその治療用組成物)並びにその使用方法が本明細書に提供される。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2021年1月26日出願の米国仮特許出願第63/141,693号明細書;2021年4月16日出願の米国仮特許出願第63/175,855号明細書;2021年6月4日出願の米国仮特許出願第63/196,984号明細書;及び2021年12月14日出願の米国仮特許出願第63/289,348号明細書の利益を主張するものであり、それぞれの全内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌から得られる細胞外小胞(EV)などのEVを含む治療用組成物は、治療効果を有し、疾患及び/又は健康障害の処置及び/又は予防に有用である。本明細書に記載されるように、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、バイオマスとして調製することができる(例えば、単離されたEVをPBSなどの緩衝液に再懸濁することができる)。本明細書に記載されるように、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物として調製することができる。
いくつかの実施形態では、約6%未満の水分含有量を有する乾燥形態は、下流処理によりよく適する。いくつかの実施形態では、約6%未満の水分含有量を有する乾燥形態は、改善された安定性を有する。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む溶液は、増量剤を含有する賦形剤も含み、任意選択的に凍結乾燥保護剤などの1つ以上の追加の成分を含む。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む溶液は、凍結乾燥保護剤を含有する賦形剤も含み、任意選択的に増量剤などの1つ以上の追加の成分を含む。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む乾燥形態は、増量剤を含有する賦形剤も含み、任意選択的に凍結乾燥保護剤などの1つ以上の追加の成分を含む。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む乾燥形態は、凍結乾燥保護剤を含有する賦形剤も含み、任意選択的に増量剤などの1つ以上の追加の成分を含む。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む、対象(例えば、ヒト対象)の免疫障害を処置する方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、免疫障害は、自己免疫疾患、炎症性疾患又はアレルギーを含む。いくつかの実施形態では、免疫障害は、炎症性疾患を含む。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の免疫障害を処置するための薬剤の調製のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の使用が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の免疫障害の処置における使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)が本明細書に提供される。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む、対象(例えば、ヒト対象)の炎症性疾患を処置する方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、炎症性疾患は、Th1媒介型炎症性疾患を含む。いくつかの実施形態では、炎症性疾患は、Th2媒介型炎症性疾患(喘息又はアトピー性皮膚炎など)を含む。いくつかの実施形態では、炎症性疾患は、Th17媒介型炎症性疾患(乾癬など)を含む。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の炎症性疾患を処置するための薬剤の調製のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の使用が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の炎症性疾患の処置における使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)が本明細書に提供される。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む、対象(例えば、ヒト対象)のTLR2を活性化する方法が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)のTLR2を活性化するための薬剤の調製のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の使用が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)のTLR2の活性化における使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)が本明細書に提供される。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む、対象(例えば、ヒト対象)のインターロイキン-10受容体(IL-10R)を刺激する方法が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)のインターロイキン-10受容体(IL-10R)を刺激するための薬剤の調製のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の使用が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)のインターロイキン-10受容体(IL-10R)の刺激における使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)が本明細書に提供される。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む、対象(例えば、ヒト対象)の抗炎症性サイトカイン反応を活性化する方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、抗炎症性サイトカイン反応は、インターロイキン-10(IL-10)産生を含む。いくつかの実施形態では、抗炎症性サイトカイン反応は、IL-27産生を含む。いくつかの実施形態では、抗炎症性サイトカイン反応は、IL-10及びIL-27の産生を含む。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の抗炎症性サイトカイン反応を活性化するための薬剤の調製のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の使用が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の抗炎症性サイトカイン反応の活性化における使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)が本明細書に提供される。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む、対象(例えば、ヒト対象)の(例えば、そのPBMCにおける)抗炎症性サイトカイン分泌を増加させる方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、抗炎症性サイトカインは、IL-10である。いくつかの実施形態では、抗炎症性サイトカインは、IL-27である。いくつかの実施形態では、抗炎症性サイトカインは、IL-10及びIL-27である。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の抗炎症性サイトカイン分泌を増加させるための薬剤の調製のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の使用が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の抗炎症性サイトカイン分泌の増加における使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)が本明細書に提供される。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む、対象(例えば、ヒト対象)のTLR1/2及び/又はTLR2/6ヘテロ二量体を活性化する方法が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)のTLR1/2及び/又はTLR2/6ヘテロ二量体の活性化における使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)のTLR1/2及び/又はTLR2/6ヘテロ二量体を活性化するための薬剤の調製のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の使用が本明細書に提供される。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株は、例えば、本明細書に記載されるように、例えばインビトロアッセイにおいてTLR1/2及び/又はTLR2/6ヘテロ二量体を活性化する。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む、対象(例えば、ヒト対象)において炎症性が低くなるようにT細胞に指示する方法が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)において炎症性が低くなるようにT細胞に指示することにおける使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)において炎症性が低くなるようにT細胞に指示するための薬剤の調製のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の使用が本明細書に提供される。
いくつかの実施形態では、T細胞は、腸間膜リンパ節に誘導される。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)が経口投与され(例えば、小腸に移動し)、樹状細胞が小腸でプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)と相互作用し、樹状細胞が腸間膜リンパ節に移動し、腸間膜リンパ節を通って輸送するT細胞が樹状細胞に遭遇する。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む、対象(例えば、ヒト対象)の腸間膜リンパ節に輸送するT細胞に影響を与える方法が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の腸間膜リンパ節に輸送するT細胞に影響を与えることにおける使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の腸間膜リンパ節に輸送するT細胞に影響を与えるための薬剤の調製のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の使用が本明細書に提供される。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む、対象(例えば、ヒト対象)において炎症消散CD4+T細胞を生成する方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される実施例で実証されるように、細胞外小胞は、炎症を消散させることができるCD4+T細胞の集団を生成する。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)における炎症消散CD4+T細胞の生成における使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)において炎症消散CD4+T細胞を生成するための薬剤の調製における使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の使用が本明細書に提供される。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の用量(例えば、治療有効用量)を対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む、対象(例えば、ヒト対象)の炎症を消散させる方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される実施例で実証されるように、炎症の不存在下で投与された細胞外小胞は、免疫反応を阻害せず、代わりに進行中の炎症反応を解消する。いくつかの実施形態では、本明細書の実施例に記載されるように、抗原非依存性機構は、抗原特異的炎症を軽減することができる。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の炎症の消散における使用のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)が本明細書に提供される。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)の炎症を消散させるための薬剤の調製のための、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)の使用が本明細書に提供される。
いくつかの実施形態では、対象(例えば、ヒト対象)は、Th1媒介型炎症を有する。
いくつかの実施形態では、対象(例えば、ヒト対象)は、Th2媒介型炎症を有する。
いくつかの実施形態では、対象(例えば、ヒト対象)は、Th17媒介型炎症を有する。
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)は、抗TNFアルファ抗体と組み合わせて投与される。本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)は、TNFアルファアンタゴニスト(例えば、TNFアルファアンタゴニスト又はTNFアルファ受容体アンタゴニスト)、例えばアダリムマブ(Humira(登録商標))、エタネルセプト(Enbrel(登録商標))、インフリキシマブ(Remicade(登録商標);TA-650)、セルトリズマブペゴル(Cimzia(登録商標);CDP870)、ゴリムマブ(Simpom(登録商標);CNTO148)、アナキンラ(Kineret(登録商標))、リツキシマブ(Rituxan(登録商標);MabThera(登録商標))、アバタセプト(Orencia(登録商標))、トシリズマブ(RoActemra/Actemra(登録商標))と組み合わせて投与される。
いくつかの実施形態では、細胞外小胞は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株(NRRL受託番号B50329)のヌクレオチド配列(例えば、ゲノム配列、16S配列、CRISPR配列)に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性(例えば、少なくとも99.5%の配列同一性、少なくとも99.6%の配列同一性、少なくとも99.7%の配列同一性、少なくとも99.8%の配列同一性、少なくとも99.9%の配列同一性)を含むプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来である。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株(NRRL受託番号B50329)である。
いくつかの実施形態では、対象(例えば、ヒト対象)は、免疫障害を有する。いくつかの実施形態では、免疫障害は、関節硬化症、関節炎、静脈炎、血管炎及びリンパ管炎、胆管炎、胆嚢炎、腸炎、小腸結腸炎、胃炎、胃腸炎、炎症性腸疾患、回腸炎、直腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、顕微鏡的大腸炎、リンパ球性-形質細胞性腸炎、セリアック病、コラーゲン大腸炎、リンパ球性大腸炎、好酸球性腸炎、不確定大腸炎、偽膜性大腸炎(壊死性大腸炎)、虚血性炎症性腸疾患、ベーチェット病、サルコイドーシス、強皮症、IBD関連異形成、異形成関連の腫瘤又は病変、原発性硬化性胆管炎、子宮頸管炎、絨毛羊膜炎、子宮内膜炎、精巣上体炎、臍炎、卵巣炎、精巣炎、卵管炎、卵管卵巣膿瘍、尿道炎、腟炎、外陰炎、外陰部痛、急性播種性全身性脱毛症、ベーチェット病、シャーガス病、慢性疲労症候群、自律神経障害、脳脊髄炎、強直性脊椎炎、再生不良性貧血、化膿性汗腺炎、自己免疫性肝炎、自己免疫性卵巣炎、セリアック病、1型糖尿病、巨細胞性動脈炎、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギラン・バレー症候群、橋本病、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、川崎病、紅斑性狼瘡、顕微鏡的大腸炎、顕微鏡的多発動脈炎、混合性結合組織病、マックル・ウェルズ症候群、多発性硬化症、重症筋無力症、眼球クローヌス・ミオクローヌス症候群、視神経炎、オード甲状腺炎(Ord’s thyroiditis)、天疱瘡、結節性多発動脈炎、多発性筋痛、関節リウマチ、ライター症候群、シェーグレン症候群、側頭動脈炎、ウェゲナー肉芽腫症、温式自己免疫性溶血性貧血、間質性膀胱炎、ライム病、モルフェア、乾癬、サルコイドーシス、強皮症、接触過敏症、接触性皮膚炎(ツタウルシに起因するものを含む)、じんま疹、皮膚アレルギー、呼吸アレルギー(枯草熱、アレルギー性鼻炎、チリダニアレルギー)、虫垂炎、皮膚炎、皮膚筋炎、心内膜炎、結合織炎、歯肉炎、舌炎、化膿性汗腺炎、虹彩炎、喉頭炎、乳腺炎、心筋炎、腎炎、耳炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、間質性肺炎、前立腺炎、腎盂腎炎、口内炎、移植片拒絶、急性膵炎、慢性膵炎、急性呼吸促迫症候群、セザール症候群、先天性副腎過形成、非化膿性甲状腺炎、癌と関連する高カルシウム血症、天疱瘡、水疱性ヘルペス状皮膚炎、重度の多形性紅斑、剥離性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、季節性の又は通年性のアレルギー性鼻炎、気管支喘息、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、薬物過敏症反応、アレルギー性結膜炎、角膜炎、眼部帯状疱疹、虹彩炎及び虹彩毛様体炎、脈絡網膜炎、視神経炎、症候性サルコイドーシス、電撃性の又は播種性の肺結核化学療法、成人の特発性血小板減少性紫斑病、成人の続発性血小板減少症、後天性の(自己免疫)溶血性貧血、成人の白血病及びリンパ腫、子供の急性白血病、限局性腸炎、自己免疫血管炎、慢性閉塞性肺疾患又は敗血症である。
いくつかの実施形態では、対象(例えば、ヒト対象)は、乾癬を有する。
いくつかの実施形態では、対象(例えば、ヒト対象)は、アトピー性皮膚炎を有する。
いくつかの実施形態では、対象(例えば、ヒト対象)は、Th1媒介型炎症性疾患を有する。
いくつかの実施形態では、対象(例えば、ヒト対象)は、Th2媒介型炎症性疾患を有する。
いくつかの実施形態では、対象(例えば、ヒト対象)は、Th17媒介型炎症性疾患を有する。
いくつかの実施形態では、EVは、経口投与される。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)は、炎症のDTHモデルで炎症を軽減する。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)は、インビトロ培養HEK293レポーター細胞株アッセイでTLR2を刺激する。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)は、インビトロ培養U937細胞(例えば、PMA処理で分化したもの)からのIL-10分泌を刺激する。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)は、インビトロ培養ヒトPBMCからのIL-10分泌を刺激する。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)は、インビトロ培養ヒトPBMCからのIL-27分泌を刺激する。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)は、インビトロ培養ヒトPBMCからのIL-10、IL-27、IL-6、IP-10及び/又はTNFa分泌を誘導する。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)は、インビトロ培養ヒトマクロファージからのIL-10、IL-27、IL-6、IP-10及び/又はTNFa分泌を誘導する。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)は、インビトロ培養ヒト樹状細胞からのIL-10、IL-27、IL-6、IP-10及び/又はTNFa分泌を誘導する。特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)は、インビトロ培養ヒト樹状細胞からのIL-10、IL-6及び/又はTNFa分泌を誘導する。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)は、インビトロ培養U937細胞からのIL-10、IL-27、IL-6、IP-10及びTNFa分泌を誘導する。
いくつかの実施形態では、用量は、任意選択的に腸溶性コーティングを含む、1つ以上のカプセル(例えば、腸溶性コーティングされたカプセル)の形態である。いくつかの実施形態では、用量は、任意選択的に腸溶性コーティングを含む、1つ以上の錠剤(例えば、腸溶性コーティングされた錠剤)の形態である。いくつかの実施形態では、用量は、1つ以上の小型錠剤の形態である。いくつかの実施形態では、小型錠剤は、腸溶性コーティングされた小型錠剤である。いくつかの実施形態では、用量は、1つ以上の腸溶性コーティングされた小型錠剤を含む、腸溶性コーティングされていないカプセルの形態である。
本明細書に開示されるように、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)は、治療効果を有し、疾患及び/又は健康障害の処置及び/又は予防に有用である。プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有するバイオマス、溶液及び乾燥形態の治療用組成物を調製することができる。
増量剤及び/又は凍結乾燥保護剤は、凍結乾燥及び噴霧乾燥などの乾燥のための細胞外小胞(EV)を調製する場合に使用される。いくつかの実施形態では、スクロース、マンニトール、ポリエチレングリコール(PEG6000などのPEG)、シクロデキストリン、マルトデキストリン及びデキストラン(デキストラン40kなど)を含むが、これらに限定されない増量剤は、乾燥後の乾燥形態(粉末及び/又は凍結乾燥物など)の取り扱いをより容易にする。いくつかの実施形態では、増量剤は、乾燥形態の特性を改善する。いくつかの実施形態では、トレハロース、スクロース及びラクトースを含むが、これらに限定されない凍結乾燥保護剤は、凍結乾燥又は噴霧乾燥などの乾燥中にEVを保護する。いくつかの実施形態では、賦形剤は、乾燥サイクル時間を短縮するように機能する。いくつかの実施形態では、賦形剤は、EVの治療効果を維持するように機能する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を提供し、ここで、乾燥形態は、約6%未満の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される乾燥形態は、約5%未満の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される乾燥形態は、約4%未満の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される乾燥形態は、約1%~約4%の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される乾燥形態は、約2%~約4%の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される乾燥形態は、約2%~約3%の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を提供し、ここで、凍結乾燥物は、約6%未満の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は、約5%未満の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は、約4%未満の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は、約1%~約4%の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は、約2%~約4%の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は、約2%~約3%の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を提供し、ここで、粉末は、約6%未満の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、粉末は、約5%未満の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、粉末は、約4%未満の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、粉末は、約1%~約4%の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、粉末は、約2%~約4%の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの実施形態では、粉末は、約2%~約3%の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、賦形剤とを含む乾燥形態を提供し、ここで、賦形剤は、乾燥形態の総質量の約95%~約99%を構成する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、賦形剤とを含む乾燥形態を提供し、ここで、EVは、乾燥形態の総質量の約2%~約6%を占め得る。
本明細書で提供される乾燥形態のいくつかの実施形態では、乾燥形態は粉末を含む。いくつかの実施形態では、粉末は凍結乾燥粉末を含む。いくつかの実施形態では、粉末は噴霧乾燥粉末を含む。
本明細書で提供される乾燥形態のいくつかの実施形態では、乾燥形態は凍結乾燥物を含む。いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は凍結乾燥粉末を含む。いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は凍結乾燥ケーキを含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む溶液を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とから本質的になる溶液を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む溶液を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる溶液を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む溶液を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる溶液を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、溶液を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む乾燥形態を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とから本質的になる乾燥形態を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む乾燥形態を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる乾燥形態を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む乾燥形態を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる乾燥形態を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、乾燥形態を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とから本質的になる粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、粉末を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む噴霧乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とから本質的になる噴霧乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む噴霧乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる噴霧乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む噴霧乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる噴霧乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、噴霧乾燥粉末を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む凍結乾燥物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とから本質的になる凍結乾燥物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む凍結乾燥物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる凍結乾燥物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む凍結乾燥物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる凍結乾燥物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、凍結乾燥物を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む凍結乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とから本質的になる凍結乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む凍結乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる凍結乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む凍結乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる凍結乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、凍結乾燥粉末を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む凍結乾燥ケーキを提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とから本質的になる凍結乾燥ケーキを提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む凍結乾燥ケーキを提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる凍結乾燥ケーキを提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む凍結乾燥ケーキを提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる凍結乾燥ケーキを提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む治療用組成物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とから本質的になる治療用組成物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む治療用組成物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる治療用組成物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む治療用組成物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とから本質的になる治療用組成物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とを含む溶液を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とから本質的になる溶液を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、そのような溶液を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とを含む乾燥形態を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とから本質的になる乾燥形態を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、そのような乾燥形態を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とを含む粉末を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とから本質的になる粉末を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、そのような粉末を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とを含む噴霧乾燥粉末を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とから本質的になる噴霧乾燥粉末を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、そのような噴霧乾燥粉末を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とを含む凍結乾燥物を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とから本質的になる凍結乾燥物を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、そのような凍結乾燥物を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とを含む凍結乾燥粉末を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とから本質的になる凍結乾燥粉末を提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、そのような凍結乾燥粉末を含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とを含む凍結乾燥ケーキを提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とから本質的になる凍結乾燥ケーキを提供し、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
いくつかの態様では、本開示は、そのような凍結乾燥ケーキを含む治療用組成物を提供し、ここで、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの態様では、本開示は、対象(例えば、ヒト)(例えば、処置を必要とする対象)を処置する方法を提供し、本方法は、
本明細書に記載のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又は溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物を対象に投与すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又は溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、対象(例えば、ヒト)(例えば、処置を必要とする対象)の処置における使用のためのものである。
いくつかの態様では、本開示は、対象(例えば、ヒト)(例えば、処置を必要とする対象)を処置するための薬剤の調製のための、本明細書で提供されるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又は溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物の使用を提供する。
本明細書で提供される方法、溶液、乾燥形態、治療用組成物又は使用のいくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又は溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、経口投与される(例えば、経口投与のためのものである)。
本明細書で提供される方法、溶液、乾燥形態、治療用組成物又は使用のいくつかの実施形態では、対象は、免疫疾患の処置(及び/又は予防)を必要としている。
本明細書で提供される方法、溶液、乾燥形態、治療用組成物又は使用のいくつかの実施形態では、対象は、自己免疫疾患の処置(及び/又は予防)を必要としている。
本明細書で提供される方法、溶液、乾燥形態、治療用組成物又は使用のいくつかの実施形態では、対象は、炎症性疾患の処置(及び/又は予防)を必要としている。
本明細書で提供される方法、溶液、乾燥形態、治療用組成物又は使用のいくつかの実施形態では、対象は、代謝疾患の処置(及び/又は予防)を必要としている。
本明細書で提供される方法、溶液、乾燥形態、治療用組成物又は使用のいくつかの実施形態では、対象は、ディスバイオシスの処置(及び/又は予防)を必要としている。
本明細書で提供される方法、溶液、乾燥形態、治療用組成物又は使用のいくつかの実施形態では、溶液、乾燥形態又は治療用組成物は、追加の治療薬と組み合わせて投与される。
本明細書で提供される方法、溶液、乾燥形態、治療用組成物又は使用のいくつかの実施形態では、乾燥形態は粉末である。いくつかの実施形態では、粉末は凍結乾燥粉末である。いくつかの実施形態では、粉末は噴霧乾燥粉末である。
本明細書で提供される方法、溶液、乾燥形態、治療用組成物又は使用のいくつかの実施形態では、乾燥形態は凍結乾燥物である。いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は凍結乾燥粉末である。いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は凍結乾燥ケーキである。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む溶液を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせ、それによって溶液を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む溶液を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせ、それによって溶液を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む溶液を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせ、それによって溶液を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された溶液を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を乾燥させ、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
本明細書で提供される乾燥形態を調製する方法のいくつかの実施形態では、乾燥は凍結乾燥を含む。
本明細書で提供される乾燥形態を調製する方法のいくつかの実施形態では、乾燥は噴霧乾燥を含む。
本明細書で提供される乾燥形態を調製する方法のいくつかの実施形態では、本方法は、乾燥形態を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された乾燥形態を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を乾燥させ、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって粉末を調製すること
を含む。
本明細書で提供される粉末を調製する方法のいくつかの実施形態では、乾燥は凍結乾燥を含む。
本明細書で提供される粉末を調製する方法のいくつかの実施形態では、乾燥は噴霧乾燥を含む。
本明細書で提供される粉末を調製する方法のいくつかの実施形態では、本方法は、粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む噴霧乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を噴霧乾燥させ、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む噴霧乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を噴霧乾燥させ、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む噴霧乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を噴霧乾燥させ、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
本明細書で提供される噴霧乾燥粉末を調製する方法のいくつかの実施形態では、本方法は、噴霧乾燥粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された噴霧乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
本明細書で提供される凍結乾燥物を調製する方法のいくつかの実施形態では、本方法は、凍結乾燥物を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥粉末を調製すること
を含む。
本明細書で提供される凍結乾燥粉末を調製する方法のいくつかの実施形態では、本方法は、凍結乾燥粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥ケーキを調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥ケーキを調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥ケーキを調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥ケーキを調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥ケーキを調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥ケーキを調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥ケーキを提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む溶液を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された溶液を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
本明細書で提供される乾燥形態を調製する方法のいくつかの実施形態では、乾燥は凍結乾燥を含む。
本明細書で提供される乾燥形態を調製する方法のいくつかの実施形態では、乾燥は噴霧乾燥を含む。
本明細書で提供される乾燥形態を調製する方法のいくつかの実施形態では、本方法は、乾燥形態を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された乾燥形態を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって粉末を調製すること
を含む。
本明細書で提供される粉末を調製する方法のいくつかの実施形態では、乾燥は凍結乾燥を含む。
本明細書で提供される粉末を調製する方法のいくつかの実施形態では、乾燥は噴霧乾燥を含む。
本明細書で提供される粉末を調製する方法のいくつかの実施形態では、本方法は、粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む噴霧乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を噴霧乾燥させ、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
本明細書で提供される噴霧乾燥粉末を調製する方法のいくつかの実施形態では、本方法は、噴霧乾燥粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された噴霧乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
本明細書で提供される凍結乾燥物を調製する方法のいくつかの実施形態では、本方法は、凍結乾燥物を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥粉末を調製すること
を含む。
本明細書で提供される凍結乾燥粉末を調製する方法のいくつかの実施形態では、本方法は、凍結乾燥粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥ケーキを調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥ケーキを調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥ケーキを提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥ケーキを提供する。
凍結乾燥工程を含む方法のいくつかの実施形態では、凍結乾燥は、一次乾燥及び二次乾燥を含む。いくつかの実施形態では、一次乾燥は、約-35℃~約-20℃の間の温度で実施される。例えば、一次乾燥は、約-20℃、約-25℃、約-30℃又は約-35℃の温度で実施される。いくつかの実施形態では、二次乾燥は、約+20℃~約+30℃の温度で実施される。例えば、二次乾燥は、+25℃程度の温度で実施される。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、増量剤は、マンニトール、スクロース、マルトデキストリン、デキストラン、フィコール、ポリエチレングリコール(PEG6000などのPEG)、シクロデキストリン又はPVP-K30を含む。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、増量剤はマンニトールを含む。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤は追加の成分を含む。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、追加の成分は、トレハロース、マンニトール、スクロース、ソルビトール、デキストラン、ポロキサマー188、マルトデキストリン、PVP-K30、フィコール、クエン酸、アルギニン及び/又はヒドロキシプロピルB-シクロデキストリンを含む。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤は、マンニトール及びトレハロースを含む。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤は、本質的にマンニトール及びトレハロースからなる。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤は、マンニトール、トレハロース及びソルビトールを含む。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤は、本質的にマンニトール、トレハロース及びソルビトールからなる。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤は、トレハロースを含む。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤は、本質的にトレハロースからなる。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤は、1つ以上の賦形剤を含むストックからのものであり、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は粉末である。いくつかの実施形態では、粉末は凍結乾燥粉末である。いくつかの実施形態では、粉末は噴霧乾燥粉末である。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は凍結乾燥物である。いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は凍結乾燥粉末である。いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は凍結乾燥ケーキである。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含み、ここで、マンニトールとトレハロースは等量では存在しない(例えば、マンニトールとトレハロースは、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、不等量で存在する)。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースよりも多くのマンニトールを含む。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも2倍多いマンニトールを含む。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも3倍多いマンニトールを含む。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、マンニトール及びトレハロースを含み、ここで、マンニトールとトレハロースは等量では存在しない(例えば、マンニトールとトレハロースは、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、不等量で存在する)。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースよりも多くのマンニトールを含む。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも2倍多いマンニトールを含む。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも3倍多いマンニトールを含む。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、本質的にマンニトール及びトレハロースからなる。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、マンニトールとトレハロースは等量では存在しない(例えば、マンニトールとトレハロースは、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、不等量で存在する)。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースよりも多くのマンニトールを含有する。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、賦形剤溶液は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも2倍多いマンニトールを含有する。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、賦形剤溶液は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも3倍多いマンニトールを含有する。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースよりも多くのマンニトールを含有する。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも2倍多いマンニトールを含有する。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも3倍多いマンニトールを含有する。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、ここで、マンニトールもトレハロースも5mg/ml~15mg/mlの量では存在しない。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、マンニトールは5mg/ml~15mg/mlの量では存在しない。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、トレハロースは5mg/ml~15mg/mlの量では存在しない。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、ここで、マンニトールもトレハロースも9mg/mlの量では存在しない。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、マンニトールは9mg/mlの量では存在しない。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、トレハロースは9mg/mlの量では存在しない。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、賦形剤は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、メチオニンを含まない。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態又は治療用組成物は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、マンニトールとトレハロースは、乾燥形態又は治療用組成物中に等量では存在しない(例えば、マンニトールとトレハロースは、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、不等量で存在する)。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の少なくとも約10%(重量)が賦形剤ストックである。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の約10%~約80%(重量)が賦形剤ストックである。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の約20%~約70%(重量)が賦形剤ストックである。
本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の約30%~約60%(重量)が賦形剤ストックである。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、乾燥形態の重量で全固形分の少なくとも約1%を構成する。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、乾燥形態の重量で全固形分の約1%~約99%を構成する。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、乾燥形態の重量で全固形分の約5%~約90%を構成する。本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、乾燥形態の重量で全固形分の約1%~約60%を構成する。本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、粉末又はケーキの重量で全固形分の約1%~約20%を構成する。本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、乾燥形態の重量で全固形分の約2%~約10%を構成する。本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、乾燥形態の重量で全固形分の約2%~約6%を構成する。本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、約6%未満の水分含有量を含む(例えば、カールフィッシャー滴定によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、約5%未満の水分含有量を含む(例えば、カールフィッシャー滴定によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、約0.5%~約5%の水分含有量を含む(例えば、カールフィッシャー滴定によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、約1%~約5%の水分含有量を含む(例えば、カールフィッシャー滴定によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、約1%~約4%の水分含有量を含む(例えば、カールフィッシャー滴定によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、約2%~約5%の水分含有量を含む(例えば、カールフィッシャー滴定によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、約2%~約4%の水分含有量を含む(例えば、カールフィッシャー滴定によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、乾燥形態1mg当たり少なくとも1e10個の粒子を含む(例えば、NTAなど、1mg当たりの粒子によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、乾燥形態1mg当たり約3e10~約6.5e10個の粒子を含む(例えば、NTAなど、1mg当たりの粒子によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、乾燥形態1mg当たり約3e10~約8e10個の粒子を含む(例えば、NTAなど、1mg当たりの粒子によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、乾燥形態1mg当たり約6e10~約8e10個の粒子を含む(例えば、NTAなど、1mg当たりの粒子によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、乾燥形態1mg当たり約6.7e8~約2.55e10個の粒子を含む(例えば、NTAなど、1mg当たりの粒子によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、乾燥形態は、乾燥形態1mg当たり約6.7e8~約2.89e10個の粒子を含む。
いくつかの実施形態では、粒子数は、乾燥形態について、NTAによって決定される。いくつかの実施形態では、粒子数は、乾燥形態について、NTAによってZetaviewカメラを使用して決定される。
いくつかの実施形態では、粒子数は、水中に再懸濁された乾燥形態について、NTAによってZetaviewカメラを使用して決定される。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、粒子は、乾燥形態からの再懸濁(例えば、脱イオン水中での再懸濁)後、約100nm~約300nmの流体力学直径(Z平均、Zave)を有する(例えば、動的光散乱によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、粒子は、乾燥形態からの再懸濁(例えば、脱イオン水中での再懸濁)後、約130nm~約250nmの流体力学直径(Z平均、Zave)を有する(例えば、動的光散乱によって決定される)。
本明細書で提供される乾燥形態又は治療用組成物のいくつかの実施形態では、粒子は、乾燥形態からの再懸濁(例えば、脱イオン水中での再懸濁)後、約200nmの流体力学直径(Z平均、Zave)を有する(例えば、動的光散乱によって決定される)。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)由来のEVに加えて、1つ以上の細菌株由来のEVを含有し得る。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される溶液、乾燥形態又は治療用組成物は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)由来のEVに加えて、1つの細菌株由来のEVを含有し得る。EVの供給源として使用される細菌株は、細菌の特性(例えば、増殖特性、収量、アッセイ又は対象における免疫反応を調節する能力)に基づいて選択され得る。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む本明細書で提供される溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、例えば対象(例えば、ヒト)における、疾患及び/又は健康障害の処置又は予防に使用することができる。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む、本明細書に提供される乾燥形態(又はその治療用組成物)は、錠剤、小型錠剤、カプセル又は粉末などの固形用量形態;又はこれらの形態の組み合わせ(例えば、カプセル中に含まれる小型錠剤)として調製することができる。固形用量形態は、コーティング(例えば、腸溶性コーティング)を含み得る。
特定の実施形態では、治療用組成物は固形用量形態を含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVの凍結乾燥粉末及び賦形剤のブレンド(例えば、本明細書で提供されるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVのカプセル化凍結乾燥粉末及び賦形剤)を含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、カプセル中にプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVの凍結乾燥(freeze-dried)(例えば、凍結乾燥(lyophilized))粉末を含む。いくつかの実施形態では、カプセルは、ゼラチン又はヒドロキシプロピルメチルセルロースHPMCを含む。いくつかの実施形態では、カプセルは腸溶性コーティングされている。いくつかの実施形態では、賦形剤は、マンニトール、ステアリン酸マグネシウム及びコロイド状二酸化ケイ素の1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、賦形剤は、マンニトール、ステアリン酸マグネシウム及びコロイド状二酸化ケイ素を含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、錠剤又は小型錠剤中にプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVの凍結乾燥(freeze-dried)(例えば、凍結乾燥(lyophilized))粉末を含む。いくつかの実施形態では、錠剤又は小型錠剤は、腸溶性コーティングされている。いくつかの実施形態では、賦形剤は、ケイ化微結晶セルロース、クロスポビドン、ステアリン酸マグネシウム及びコロイド状二酸化ケイ素の1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、賦形剤は、ケイ化微結晶セルロース、クロスポビドン、ステアリン酸マグネシウム及びコロイド状二酸化ケイ素を含む。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む、本明細書に提供される乾燥形態(又はその治療用組成物)は、再構成することができる。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む、本明細書に提供される溶液(又はその治療用組成物)は、懸濁液として、例えば、懸濁液に希釈して又は未希釈の形態で使用することができる。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む溶液及び/又は乾燥形態を含む治療用組成物は、本明細書で提供されるように調製することができる。乾燥形態を含む治療用組成物は、錠剤、小型錠剤、カプセル又は粉末などの固形用量形態に製剤化することができ;又は懸濁液中で再構成することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又は溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のガンマ線照射されたEVを含み得る。プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のガンマ線照射されたEVは、治療用組成物中に配合することができる。プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のガンマ線照射されたEVは、錠剤、小型錠剤、カプセル又は粉末などの固形用量形態に製剤化することができ;又は懸濁液中で再構成することができる。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む本明細書で提供される溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、経口投与することができる。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む本明細書で提供される溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、鼻腔内投与することができる。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む本明細書で提供される溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、吸入によって投与することができる。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む本明細書で提供される溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、静脈内投与することができる。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む本明細書で提供される溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、注射によって投与することができる。
特定の態様では、疾患又は健康障害(例えば、有害な健康障害)(例えば、免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)、ディスバイオシス又は代謝疾患)の処置及び/又は予防に有用なプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態を含む治療用組成物、並びにそのようなプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態及び治療用組成物を作製及び/又は同定する方法、並びにそのようなプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態を使用する方法、並びに(単独での又は治療薬と組み合わせた、例えば免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)、ディスバイオシス又は代謝疾患の処置のための)その治療用組成物が本明細書に提供される。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVと、全細菌、例えば、生細菌、死滅細菌、弱毒化細菌などのEVが得られたプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌との両方を含み得る。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、溶液及び/又は乾燥形態の細菌由来の含有量の約85%超、約90%超又は約95%超(又は約99%超が、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVから構成されるように、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを、それらが得られた細菌の不存在下で含む。プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、例えば本明細書に記載の方法によって単離された、単離EVであり得る。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又は溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、単離されたプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV(例えば、1つ以上の細菌株由来(例えば、その治療有効量)を含む。例えば、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態の含有量(例えば、賦形剤を除外しない含有量)の少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌(例えば、目的の細菌)から単離されたEVである。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又は溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、単離されたプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV(例えば、1つの細菌株(例えば、目的の細菌)由来(例えば、その治療有効量)を含む。例えば、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態の含有量(例えば、賦形剤を除外しない含有量)の少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌(例えば、目的の細菌、例えば、本明細書に開示される細菌)の単離されたEVである。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV又は溶液、乾燥形態若しくは治療用組成物は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む。
いくつかの実施形態では、溶液、乾燥形態又は治療用組成物は、2つ以上の細菌株に由来するEV(例えば、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVに加え、ある株に由来するEV)を含む。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは凍結乾燥される。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVはガンマ線照射される。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVはUV照射される。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、熱失活されている(例えば、50℃で2時間又は90℃で2時間)。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは酸処理される。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、酸素散布されている(例えば、0.1vvmで2時間)。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、プレボテラ属(Prevotella)B 50329株(NRRL受託番号B50329)のヌクレオチド配列に対して少なくとも90%(又は少なくとも97%)のゲノム、16S及び/又はCRISPR配列同一性を含む株由来である。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、プレボテラ属(Prevotella)B 50329株(NRRL受託番号B50329)のヌクレオチド配列に対して少なくとも99%のゲノム、16S及び/又はCRISPR配列同一性を含む株由来である。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌は、プレボテラ属(Prevotella)B 50329株(NRRL受託番号B50329)由来である。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、毒性及び有害の軽減(例えば、リポ多糖(LPS)の除去又は欠失による)、経口送達の強化(例えば、耐酸性、粘膜付着及び/若しくは浸透並びに/又は胆汁酸に対する耐性、抗細菌性ペプチド及び/若しくは抗体中和に対する耐性の改善による)、所望の細胞タイプ(例えば、M細胞、杯細胞、腸細胞、樹状細胞、マクロファージ)の標的化、全身又は適切なニッチ(例えば、腸間膜リンパ節、パイエル板、粘膜固有層、リンパ節及び/又は血液)における生体利用可能性の改善、免疫調節効果及び/又は治療効果の強化(例えば、単独で又は別の治療薬と組み合わせて)、免疫活性化の強化及び/又は製造特性(例えば、増殖特性、収量、より良い安定性、改善された凍結解凍耐性、より短い生成時間)など、特定の望ましい特性に基づいて選択された細菌から得られる。
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、特定の望ましい特性を強化するように改変された、操作された細菌に由来する。いくつかの実施形態では、操作された細菌は、そこから産生されるEVが、毒性及び有害の軽減(例えば、リポ多糖(LPS)の除去又は欠失による)、経口送達の強化(例えば、耐酸性、粘膜付着及び/若しくは浸透並びに/又は胆汁酸に対する耐性、抗菌性ペプチド及び/若しくは抗体中和に対する耐性の改善による)、所望の細胞タイプ(例えば、M細胞、杯細胞、腸細胞、樹状細胞、マクロファージ)の標的化、全身又は適切なニッチ(例えば、腸間膜リンパ節、パイエル板、粘膜固有層、リンパ節及び/又は血液)における生体利用可能性の改善、免疫調節効果及び/又は治療効果の強化(例えば、単独で又は別の治療薬と組み合わせて)、免疫活性化の強化及び/又は製造特性の改善(例えば、増殖特性、収量、より良い安定性、改善された凍結解凍耐性、より短い生成時間)を有するように改変される。いくつかの実施形態では、そのようなEVを作製する方法が本明細書に提供される。
特定の態様では、疾患又は健康障害(例えば、免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)、ディスバイオシス又は代謝疾患)の処置及び/又は予防に有用なプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態(又はその治療用組成物)、並びにそのような溶液及び/又は乾燥形態(又はその治療用組成物)を作製及び/又は同定する方法、並びに(例えば、免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)、ディスバイオシス又は代謝疾患の処置のための)そのような溶液及び/又は乾燥形態を、単独で又は1つ以上の別の治療薬と組み合わせて使用する方法が本明細書に提供される。
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態を含有する治療用組成物は、EVが得られたプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)全細菌を含有する治療用組成物と同等以上の効力を提供することができる。例えば、同じ用量のEV(例えば、粒子数又はタンパク質含有量に基づく)で、溶液及び/又は乾燥形態を含有する治療用組成物は、EVが得られたものと同じプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株の全細菌を含有する治療用組成物と同等又はそれ以上の効力を提供することができる。このようなEV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態を含有する治療用組成物は、より高用量の投与を可能にし、EVが得られたものと同じプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株の全細菌を含有する治療用組成物で観察されたものと同等以上の(例えば、より効果的な)反応を引き出すことができる。
更なる例として、同じ用量(例えば、粒子数又はタンパク質含有量に基づく)で、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態を含有する治療用組成物は、EVが得られたものと同じ細菌株のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)全細菌を含有する治療用組成物と比較して、より少ない微生物由来物質(粒子数又はタンパク質含有量に基づく)を含むことができ、そのような治療用組成物を投与される対象に同等以上の治療効果を提供する。
更なる例として、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、例えば、NTAによって測定して、例えば、約1×10~約1×1015粒子の用量で投与することができる。いくつかの実施形態では、EVの用量は約1×10~約7×1013粒子(例えば、ここで、粒子数は、NTA(ナノ粒子追跡分析)によって決定される)である。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVの用量は約1×1010~約7×1013粒子(例えば、ここで、粒子数は、NTA(ナノ粒子追跡分析)によって決定される)である。NTAはZetaviewによって実施できる。
別の例として、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、例えば、Bradfordアッセイによって測定して、例えば、約5mg~約900mgの総タンパク質の用量で投与することができる。別の例として、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、例えば、BCAアッセイによって測定して、例えば、約5mg~約900mgの総タンパク質の用量で投与することができる。
特定の実施形態では、本明細書に記載の治療用組成物若しくはプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態を対象に投与することを含む、免疫障害(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)を有する対象を処置する方法が本明細書に提供される。特定の実施形態では、本明細書に記載の治療用組成物若しくはプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態を対象に投与することを含む、代謝疾患を有する対象を処置する方法が本明細書に提供される。特定の実施形態では、本明細書に記載の治療用組成物若しくはプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態を対象に投与することを含む、ディスバイオシスを有する対象を処置する方法が本明細書に提供される。特定の実施形態では、本明細書に記載の治療用組成物若しくはプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態を対象に投与することを含む、神経疾患を有する対象を処置する方法が本明細書に提供される。
いくつかの実施形態では、本方法は、対象に抗生物質を投与することを更に含む。いくつかの実施形態では、本方法は、免疫抑制剤及び/又は抗炎症剤の投与を更に含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液、乾燥形態及び/又は凍結乾燥物は、1つ以上の他の免疫効果調節剤と組み合わせた使用のためのものであり得る。いくつかの実施形態では、本方法は、代謝疾患治療薬の投与を更に含む。
特定の態様では、疾患(例えば、免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)、ディスバイオシス又は代謝疾患)又は健康障害の処置及び/又は予防における使用のための、単独の又は1つ以上の他の(例えば、追加の)治療薬と組み合わせた、治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態が本明細書に提供される。
特定の実施形態では、対象(例えば、ヒト)の免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)の処置及び/又は予防における使用のための治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態が本明細書に提供される。治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、単独で又は免疫障害の処置のための1つ以上の他の治療薬と組み合わせて使用することができる。特定の実施形態では、対象(例えば、ヒト)のディスバイオシスの処置及び/又は予防における使用のための治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態が本明細書に提供される。治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、単独で又はディスバイオシスの処置のための治療薬と組み合わせて使用することができる。特定の実施形態では、対象(例えば、ヒト)の代謝疾患の処置及び/又は予防における使用のための治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態が本明細書に提供される。治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、単独で又は代謝疾患の処置のための治療薬と組み合わせて使用することができる。特定の実施形態では、対象(例えば、ヒト)のディスバイオシスの処置及び/又は予防における使用のための治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態が本明細書に提供される。治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、単独で又はディスバイオシスの処置のための治療薬と組み合わせて使用することができる。特定の実施形態では、対象(例えば、ヒト)の神経疾患の処置及び/又は予防における使用のための治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態が本明細書に提供される。治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、単独で又は神経障害の処置のための1つ以上の他の治療薬と組み合わせて使用することができる。
いくつかの実施形態では、治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、抗生物質と組み合わせた使用のためのものであり得る。いくつかの実施形態では、治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、別の治療用細菌及び/又は1つ以上の他の細菌株(例えば、治療用細菌)から得られるEVと組み合わせた使用のためのものであり得る。いくつかの実施形態では、治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、1つ以上の免疫抑制剤及び/又は抗炎症剤と組み合わせた使用のためのものであり得る。いくつかの実施形態では、治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、1つ以上の他の代謝疾患治療薬と組み合わせた使用のためのものであり得る。
特定の態様では、疾患(例えば、免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)、ディスバイオシス又は代謝疾患)を処置及び/又は予防するための薬剤の調製のための治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態の、単独での又は別の治療薬と組み合わせた使用が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、使用は、別の治療用細菌及び/又は1つ以上の他の細菌株(例えば、治療用細菌)から得られるEVと組み合わせたものである。
特定の実施形態では、(対象(例えば、ヒト)の免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)を処置及び/又は予防するための薬剤の調製のための)治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態の使用が本明細書に提供される。治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、単独での又は免疫障害のための別の治療薬と組み合わせた使用のためのものであり得る。特定の実施形態では、対象(例えば、ヒト)のディスバイオシスを処置及び/又は予防するための薬剤の調製のための治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態の使用が本明細書に提供される。治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、単独での又はディスバイオシスのための別の治療薬と組み合わせた使用のためのものであり得る。特定の実施形態では、対象(例えば、ヒト)の代謝疾患を処置及び/又は予防するための薬剤の調製のための治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態の使用が本明細書に提供される。治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、単独での又は代謝疾患のための別の治療薬と組み合わせた使用のためのものであり得る。特定の実施形態では、対象(例えば、ヒト)のディスバイオシスを処置及び/又は予防するための薬剤の調製のための治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態の使用が本明細書に提供される。治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、単独での又はディスバイオシスのための別の治療薬と組み合わせた使用のためのものであり得る。特定の実施形態では、対象(例えば、ヒト)の神経疾患を処置及び/又は予防するための薬剤の調製のための治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態の使用が本明細書に提供される。治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、単独での又は神経障害のための別の治療薬と組み合わせた使用のためのものであり得る。
いくつかの実施形態では、治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、抗生物質と組み合わせた使用のためのものであり得る。いくつかの実施形態では、治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、別の治療用細菌及び/又は1つ以上の他の細菌株(例えば、治療用細菌)から得られるEVと組み合わせた使用のためのものであり得る。いくつかの実施形態では、治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、1つ以上の他の免疫抑制剤及び/又は抗炎症剤と組み合わせた使用のためのものであり得る。いくつかの実施形態では、治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は溶液及び/又は乾燥形態は、1つ以上の他の代謝疾患治療薬と組み合わせた使用のためのものであり得る。
治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む溶液及び/又は乾燥形態(例えば、本明細書に記載されるもの)は、治療有効量のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを対象、例えばヒトに提供することができる。
治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む溶液及び/又は乾燥形態(例えば、本明細書に記載されるもの)は、非天然量(non-natural amount)の治療有効成分(例えば、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV中に存在する)を対象、例えばヒトに提供することができる。
治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む溶液及び/又は乾燥形態(例えば、本明細書に記載されるもの)は、非天然量(unnatural quantity)の治療有効成分(例えば、EV中に存在する)を対象、例えばヒトに提供することができる。
治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む溶液及び/又は乾燥形態(例えば、本明細書に記載されるもの)は、例えば、疾患又は健康障害を処置又は予防するために、対象、例えばヒトに1つ以上の変化をもたらすことができる。
治療用組成物又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む溶液及び/又は乾燥形態(例えば、本明細書に記載されるもの)は、例えば、疾患又は健康障害を処置又は予防するために、対象、例えばヒトに影響を与えるなど、大きい有用性への可能性を有する。
特定の態様では、1つ以上の賦形剤を含むストックが本明細書に提供され、ここで、ストックは、増量剤を含み、ここで、ストックは、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)(例えば、その液体調製物)と組み合わせた使用のためのものである。
特定の態様では、1つ以上の賦形剤を含むストックが本明細書に提供され、ここで、ストックは、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含み、ここで、ストックは、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)(例えば、その液体調製物)と組み合わせた使用のためのものである。
特定の態様では、1つ以上の賦形剤を含むストックが本明細書に提供され、ここで、ストックは、凍結乾燥保護剤を含み、ここで、ストックは、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)(例えば、その液体調製物)と組み合わせた使用のためのものである。
いくつかの実施形態では、増量剤は、マンニトール、スクロース、マルトデキストリン、デキストラン、フィコール又はPVP-K30を含む。
いくつかの実施形態では、増量剤は、マンニトールを含む。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は追加の成分を含む。
いくつかの実施形態では、追加の成分は、トレハロース、マンニトール、スクロース、ソルビトール、デキストラン、ポロキサマー188、マルトデキストリン、PVP-K30、フィコール、クエン酸、アルギニン及び/又はヒドロキシプロピルB-シクロデキストリンを含む。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液はマンニトール及びトレハロースを含む。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は本質的にマンニトール及びトレハロースからなる。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液はマンニトール、トレハロース及びソルビトールを含む。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は本質的にマンニトール、トレハロース及びソルビトールからなる。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液はトレハロースを含む。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は本質的にトレハロースからなる。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含み、ここで、マンニトールとトレハロースは等量では存在しない(例えば、マンニトールとトレハロースは、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、不等量で存在する)。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースよりも多くのマンニトールを含む。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも2倍多いマンニトールを含む。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも3倍多いマンニトールを含む。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、マンニトール及びトレハロースを含み、ここで、マンニトールとトレハロースは等量では存在しない(例えば、マンニトールとトレハロースは、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、不等量で存在する)。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースよりも多くのマンニトールを含む。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも2倍多いマンニトールを含む。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも3倍多いマンニトールを含む。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は本質的にマンニトール及びトレハロースからなる。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、マンニトールとトレハロースは等量では存在しない(例えば、マンニトールとトレハロースは、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、不等量で存在する)。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、賦形剤溶液は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースよりも多くのマンニトールを含有する。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、賦形剤溶液は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも2倍多いマンニトールを含有する。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、賦形剤溶液は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも3倍多いマンニトールを含有する。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースよりも多くのマンニトールを含有する。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも2倍多いマンニトールを含有する。いくつかの実施形態では、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、本質的にマンニトール及びトレハロースからなり、ここで、溶液又は乾燥形態の賦形剤は、例えば重量ベース又は重量パーセントベースで、トレハロースより少なくとも3倍多いマンニトールを含有する。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、マンニトールもトレハロースも5mg/ml~15mg/mlの量では存在しない。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、マンニトールは5mg/ml~15mg/mlの量では存在しない。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、トレハロースは5mg/ml~15mg/mlの量では存在しない。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、マンニトールもトレハロースも9mg/mlの量では存在しない。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、マンニトールは9mg/mlの量では存在しない。いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、トレハロースは9mg/mlの量では存在しない。
いくつかの実施形態では、賦形剤溶液は、マンニトール及びトレハロースを含むか又は本質的にそれらからなり、メチオニンを含まない。
特定の態様では、1つ以上の賦形剤を含むストックが本明細書に提供され、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む。
特定の態様では、1つ以上の賦形剤を含むストックが本明細書に提供され、ここで、ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、ここで、ストックは、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)(例えば、その液体調製物)と組み合わせた使用のためのものである。
本明細書に記載の溶液及び乾燥形態及び方法のいくつかの実施形態では、液体調製物は、例えば本明細書に記載されるような、細菌細胞培養上清などの細胞培養上清を含む。本明細書に記載の溶液及び乾燥形態及び方法のいくつかの実施形態では、液体調製物は、例えば本明細書に記載されるような、濃縮された保持液などの保持液を含む。
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、賦形剤は賦形剤溶液中に存在する(例えば、賦形剤溶液中に提供される)。賦形剤溶液の例には、表A、B、C、D、K又はPに提供される1つ以上の賦形剤を含むストックが含まれる。例えば、本明細書で提供される乾燥形態は、乾燥などによって水分が除去された後の賦形剤溶液(ストックなど)からの賦形剤を含有する。例えば、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、表Aの配合7aのストック(賦形剤マンニトール及びトレハロースを含む)と組み合わせて、溶液を調製する。溶液を乾燥させて乾燥形態を調製する。乾燥形態は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEV、マンニトール及びトレハロースを含む。本明細書で使用される場合、「ストック」は、1つ以上の賦形剤を含むが、有効成分(細胞外小胞など)を含まない溶液を指す。いくつかの実施形態では、ストックは、EVを含む調製物(液体調製物など)に1つ以上の賦形剤を導入するために使用される。いくつかの実施形態では、ストックは、既知量の1つ以上の賦形剤を含む濃縮溶液である。いくつかの実施形態では、ストックを、EVを含む調製物(液体調製物など)と組み合わせて、本明細書で提供される溶液又は乾燥形態を調製する。
炎症の遅延型過敏症(DTH)モデルにおいて、経口投与されたプレボテラ(Prevotella)EVが抗炎症効果のために複数の経路を要することを示すグラフである。炎症は、耳の厚さの変化(mm)として評価される。TLR2に対する抗体(抗TLR2)又はIL-10受容体(IL-10R)に対する抗体(抗IL-10R)(図1A)及びCD62及びLPAM-1に対する抗体(抗CD62/LPAM-1)(図1B)の、プレボテラ(Prevotella)EVでの炎症を軽減する能力を評価した。デキサメタゾンは、炎症軽減の陽性対照として使用した。 図1Aの続きである。 HEK293レポーター細胞アッセイにおいてプレボテラ(Prevotella)EVが強力なヒトTLR2アゴニスト活性を有することを示すグラフである。様々な濃度のプレボテラ(Prevotella)EVでのTLR1/2/6、TLR1/2又はTLR2/6の活性化を、正規化された反応(OD630nm)として決定した。 プレボテラ(Prevotella)EVに反応してU937細胞からのIL-10放出を誘導するために、TLR1/2シグナル伝達が必要であることを示すグラフである。U937細胞からのIL-10サイトカイン放出(pg/ml)を引き起こすプレボテラ(Prevotella)EVの能力に対する、TLR2に対する抗体(抗TLR2)、TLR1に対する抗体(抗TLR-1)及びTLR6に対する抗体(抗TLR6)の効果を測定した。 プレボテラ(Prevotella)EVがヒトPBMCからのIL-10(図4A)及びIL-27(図4B)の濃度依存性産生を誘導することを示すグラフである。IL-10及びIL-27のレベルは、プレボテラ(Prevotella)EVの様々な濃度でpg/mlとして測定された。 炎症の遅延型過敏症(DTH)モデルにおける、配合7aで調製された、経口投与されたプレボテラ(Prevotella)EV粉末の効果を示すグラフである。炎症は、耳の厚さの変化(mm)として評価される。 炎症の遅延型過敏症(DTH)モデルにおける、経口投与されたプレボテラ(Prevotella)smEV(EV)及び腹腔内投与された抗TNFa抗体の効果を示すグラフである。炎症は、耳の厚さの変化(mm)として評価される。 KLH-CFAによる免疫前又は後の、ビヒクル(PBS)、デキサメタゾン若しくはプレボテラ(Prevotella)smEV(EV)又は別の細菌株(他の株EV)からのsmEV(EV)を投与した後のKLH耳チャレンジから24時間後の耳の厚さの変化を示すグラフである。 IFA-PBS又はCFA-PBSのいずれかで免疫し、ビヒクル(PBS)、デキサメタゾン又はプレボテラ(Prevotella)smEV(EV)を投与し、次いでKLHで免疫した後のKLH-CFA耳チャレンジから24時間後の耳の厚さの変化を示すグラフである。 ビヒクル又はプレボテラsmEV(EV)又は別の細菌株由来のsmEV(EV)(他株EV)を投与されたKLH-CFA免疫ドナーマウスからのCD4+T細胞の移植後の、レシピエントマウスにおけるKLH耳チャレンジの24時間後の耳の厚さの変化を示すグラフである。 ビヒクル又はプレボテラ(Prevotella)smEV(EV)を投与されたアイソタイプ対照又は抗TLR2処置KLH-CFA免疫マウスからのCD4+T細胞を、KLH-CFAで免疫したレシピエントマウスに移植した後の、レシピエントマウスにおけるKLH耳チャレンジの24時間後の耳の厚さの変化を示すグラフである。 ビヒクル又はプレボテラsmEV(EV)又は別の細菌株由来のsmEV(EV)(他株EV)を投与されたKLH-CFA免疫ドナーマウスからのCD8+T細胞の移植後の、レシピエントマウスにおけるKLH耳チャレンジの24時間後の耳の厚さの変化を示すグラフである。
本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV、並びにプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含有する溶液、乾燥形態及び治療用組成物、並びにそれらを調製及び使用する方法を提供する。
小腸軸は、小腸を体の残りの部分と結ぶ解剖学的及び機能的接続の網状組織である。腸管腔内の外部シグナルを感知し、それらを全身的な免疫効果に変換する。本発明者らは過去に、経口微生物薬剤候補が、腸への定着又はマイクロバイオームの調節を伴わずに宿主細胞に直接作用することにより、炎症の前臨床モデルにおいて抗炎症活性を誘導することを示した。本発明者らは今回、これらの観察結果を、前臨床モデルで強力な抗炎症活性を有するプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVに拡張した。EVは、親細胞のおよそ1/1000の体積を有する非複製細菌膜小胞である。プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、経口送達され、分布が腸内に限定され、小腸内の自然免疫及び適応免疫を調節することによって作用して、全身性の炎症反応を軽減する。
本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含有する溶液及び乾燥形態並びにそれらを調製及び使用する方法を提供する。本開示は、溶液及び/又は乾燥形態を含有する治療用組成物も提供する。いくつかの実施形態では、EVは、培養物中の細菌細胞によって分泌される(例えば、産生される)。このような分泌された細胞外小胞は、分泌された微生物細胞外小胞(smEV)と呼ばれ得る。いくつかの実施形態では、EVは、例えば、超音波処理などの細菌膜を破壊する方法によって細菌細胞を処理することによって調製される(例えば、人工的に調製される)。このように人工的に調製されたものは、処理された微生物細胞外小胞(pmEV)と呼ばれ得る。
本明細書で使用される場合、細胞外小胞(EV)(例えば、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来)を含有する「乾燥形態」は、EVを含有する溶液を乾燥することによって得られる生成物を指す。いくつかの実施形態では、乾燥は、例えば、凍結乾燥(freeze drying)(凍結乾燥(lyophilization))又は噴霧乾燥によって実施される。いくつかの実施形態では、乾燥形態は粉末である。本明細書で使用される場合、粉末は、乾燥形態の一種を指し、凍結乾燥粉末及び噴霧乾燥などの方法により得られる噴霧乾燥粉末を含む。
凍結乾燥(freeze drying)(凍結乾燥(lyophilization))を実施する場合、得られる乾燥形態は凍結乾燥物である。いくつかの実施形態では、乾燥形態は凍結乾燥物である。例えば、いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は凍結乾燥粉末又は凍結乾燥ケーキである。いくつかの実施形態では、凍結乾燥ケーキを粉砕して、凍結乾燥粉末を生成する。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含有する溶液及び乾燥形態は、増量剤及び/又は凍結乾燥保護剤などの1つ以上の賦形剤も含む。
いくつかの実施形態では、凍結乾燥のための細胞外小胞(EV)を調製する場合、増量剤及び凍結乾燥保護剤が使用される。いくつかの実施形態では、スクロース、マンニトール、ポリエチレングリコール(PEG6000などのPEG)、シクロデキストリン、マルトデキストリン及びデキストラン(デキストラン40kなど)を含むが、これらに限定されない増量剤を、EVの液体調製物(例えば、細菌培養物からEVを単離することによって得られる)に(例えば、それを含有するストックとして)添加して、凍結乾燥物などの乾燥形態に調製し、乾燥後の取り扱いをより容易にする(及び任意選択的に、例えば治療用組成物へと更に製剤化する)。いくつかの実施形態では、トレハロース、スクロース及びラクトースを含むが、これらに限定されない凍結乾燥保護剤を、EVの液体調製物(例えば、細菌培養物からEVを単離することによって得られる)に(例えば、それを含有するストックとして)添加して、凍結乾燥又は噴霧乾燥中にEVを保護する。いくつかの実施形態では、増量剤及び/又は凍結乾燥保護剤は、溶液を生成し、且つ/又はその後の(例えば、溶液の)乾燥時に乾燥形態を生成するために、EV(例えば、精製及び/又は濃縮されたEV)に添加される賦形剤ストックから含まれる。いくつかの実施形態では、凍結乾燥物などの乾燥形態は、重量で約5%~約100%のEV固形分を含む。いくつかの実施形態では、乾燥(凍結乾燥などによる)前、EV及び賦形剤を含む全固形分は、約2重量%~約20重量%である。
本明細書に記載されるように、いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する凍結乾燥物において、賦形剤は、粉末又はケーキの総質量の約95%~約99%を占める。
本明細書に記載されるように、いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する凍結乾燥物において、EVは、凍結乾燥物の総質量の約2%~約6%(例えば、約2%~約5%、約2%~約3%又は約3%~約5%)を占める。
いくつかの実施形態では、賦形剤は、EV有効性を維持し、且つ/又は乾燥(例えば、凍結乾燥)サイクル時間を短縮するように機能する。いくつかの実施形態では、凍結乾燥保護剤は、凍結乾燥プロセス中にEV(例えば、そのタンパク質成分)を保護する。いくつかの実施形態では、増量剤は、例えば、更なる下流処理(粉砕、ブレンド及び/又は治療用組成物の調製など)のために、凍結乾燥物の特性を改善する。
凍結乾燥サイクルの長さは、コストを考慮する上で重要である。増量剤及び/又は凍結乾燥保護剤などの臨界温度調節剤は、乾燥時間を大幅に短縮できる。いくつかの実施形態では、1つ以上の賦形剤(例えば、増量剤及び/又は凍結乾燥保護剤を含有する)を含有する賦形剤ストックを濃縮されたEV(例えば、その液体調製物)に添加して、全固形分を約2%~約20%とする。いくつかの実施形態では、EVは、体積濃縮係数(VCF)の5~100倍に濃縮される。本明細書で提供される例は、全固形分約10%、実際の溶解固形分約6%~約8%の範囲を目標としている。いくつかの実施形態では、1つ以上の賦形剤(例えば、増量剤及び/又は凍結乾燥保護剤を含有する)を含有する賦形剤ストック(例えば、表A、B、C、D、K又はPの1つに提供される配合の賦形剤を含むストック)は、脱イオン水中のストック溶液として調製され、使用前に0.2mmフィルターで滅菌濾過される。いくつかの実施形態では、ストック溶液は、例えば、重量に基づいて最大80%まで濃縮されたEVに添加される。いくつかの実施形態では、添加するパーセンテージは、凍結乾燥前に所望の全固形分含有量を達成するための、EVの推定固形分寄与に賦形剤ストックの溶解固形分を加えたものに基づく。
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを凍結乾燥(例えば、増量剤を含む賦形剤を用いて(例えば、本明細書に記載される通り))した後、いくつかの実施形態では、得られた凍結乾燥物(例えば、凍結乾燥ケーキ)は均一な外観を有し、白色~オフホワイトである。いくつかの実施形態では、凍結乾燥後に得られる凍結乾燥物(例えば、凍結乾燥ケーキ)は、白色~オフホワイトの、細かく滑らかな顆粒状の粉末である(例えば、凍結乾燥ケーキを粉砕した(例えば、すり潰した)後)。いくつかの実施形態では、動的光散乱(DLS)を使用して、凍結乾燥物(例えば、凍結乾燥粉末)を脱イオン水中又はPBS(例えば、0.1X PBS)などの緩衝液中に再懸濁した後に存在する粒子の流体力学直径(Z平均、Zave)を得る。いくつかの実施形態では、Zaveは、安定剤の有効性を定量するために使用される。例えば、理想的なZave粒子サイズが200nmである場合、したがって、この粒子サイズに最も近い最低のZaveを有する再懸濁されたEVは、十分に安定化されているとみなされる。いくつかの実施形態では、粒子サイズは、例えば130nm~300nmの範囲である。いくつかの実施形態では、動的光散乱(DLS)を使用して、凍結乾燥物(例えば、凍結乾燥粉末)を脱イオン水中又はPBS(例えば、0.1X PBS)などの緩衝液中に再懸濁した後に存在する粒子の最も支配的なDLS積分ピークの平均サイズを得る。特に、粒子の平均サイズは、Z平均で測定した場合でも、最も支配的なDLS積分ピークの平均サイズで測定した場合でも、凍結乾燥前のEVの平均サイズと必ずしも同一ではない。例えば、いくつかの実施形態では、凍結乾燥後(例えば、凍結乾燥物を脱イオン水中又はPBS(例えば、0.1X PBS)などの緩衝液中に再懸濁した後)の粒子の平均サイズは、凍結乾燥前の平均EVサイズ又は細菌培養物からEVを単離又は調製した後の平均サイズ(例えば、細菌培養物からのEVの勾配精製後の平均サイズ)よりも、大きい又は小さい。凍結乾燥物(EVを含有する溶液を凍結乾燥した後)中の粒子は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有し、細胞残骸、LPS及び/又はタンパク質などの培養培地由来の他の成分も含み得る。
本明細書で提供される賦形剤及び/又は条件を用いた凍結乾燥後に得られる凍結乾燥物は、多孔質のスポンジ形状を有しない。いくつかの実施形態では、粉砕後、本明細書で提供される賦形剤及び/又は条件を用いた凍結乾燥後に得られる凍結乾燥物は、白色からオフホワイトの、細かく滑らかな顆粒状の凍結乾燥物粉末である。
本明細書に記載されるように、本明細書に提供される賦形剤の使用により、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含む溶液をより高い温度及びより短い乾燥時間で凍結乾燥することも可能になる。例えば、本明細書で提供される賦形剤及び方法により、EVを4000分未満で凍結乾燥することができ、例えば、約2800~約3200分で凍結乾燥することができる。別の例として、いくつかの実施形態では、凍結工程は、10~15時間(600~900分)とは対照的に、225分未満で実施される。別の例として、いくつかの実施形態では、本明細書で提供される賦形剤及び方法を使用して、一次乾燥は、例えば-50℃とは対照的に、約-35℃~約-20℃の温度、例えば、約-20℃、約-25℃、約-30℃又は約-35℃で実施される。別の例として、いくつかの実施形態では、本明細書に提供される賦形剤及び方法を使用して、一次乾燥は、例えば50~60時間(3000~3600分)とは対照的に、約42時間以下(例えば、2500分以下)実施される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される賦形剤及び方法を使用して、総乾燥時間は、例えば、約72時間以下、例えば、約48~約72時間、例えば、約48時間未満である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される賦形剤及び方法を使用して、一次乾燥は、約65時間以下(例えば、約60時間以下)にわたって実施される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される賦形剤及び方法を使用して、二次乾燥は、約12時間以下(例えば、約10~約12時間、約5~約10時間、約10時間以下又は約5時間以下)にわたって実施される。別の例として、いくつかの実施形態では、本明細書で提供される賦形剤及び方法を使用して、二次乾燥は、例えば-20℃とは対照的に、約+20℃~約+30℃の間の温度、例えば室温、例えば約+25℃で実施される。いくつかの実施形態では、より短い乾燥時間及び/又はより高い乾燥温度の使用により、EVの凍結乾燥プロセスがより商業的に実現可能になる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する凍結乾燥物(例えば、本明細書に記載の賦形剤及び/又は方法を使用して調製される)は、凍結乾燥の完了時、約10%未満(例えば、約9%未満、約8%未満、約7%未満、約6%未満、約5%未満又は約4%未満、例えば、約1%~約4%、約1.5%~約4%、約2%~約4%、約2%~約3%)の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有するように調製される。いくつかの実施形態では、約6%未満の水分含有量を有するように凍結乾燥物を調製することにより、凍結乾燥物は、下流処理、例えば、治療用組成物における使用により適する。いくつかの実施形態では、約6%未満の水分含有量を有するように凍結乾燥物を調製することにより、凍結乾燥物は、安定性(例えば保存時)が改善される。
本明細書に提供される例に記載されるように、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する凍結乾燥物の水分含有量(カールフィッシャーによって決定)は、約1.8%~約3.8%の水分含有量を有していた。賦形剤の成分は、所望の水分含有量を得るために選択することができる。乾燥条件は、所望の水分含有量を得るために選択することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する凍結乾燥物(例えば、本明細書に記載の賦形剤及び/又は方法を使用して調製される)は、凍結乾燥物1mg当たり約3.25e10~約7.77e10個の粒子数を有するように調製される。いくつかの実施形態では、粒子数は、水中に再懸濁された凍結乾燥物について、例えばNTAによってZetaviewカメラを使用して決定される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する凍結乾燥物(例えば、本明細書に記載の賦形剤及び/又は方法を使用して調製される)は、凍結乾燥物1mg当たり約3.25e10~約6.45e10個の粒子数を有するように調製される。いくつかの実施形態では、粒子数は、水中に再懸濁された凍結乾燥物について、例えばNTAによってZetaviewカメラを使用して決定される。賦形剤の成分は、所望の粒子数を得るために選択することができる。乾燥条件は、望ましい粒子数を得るために選択することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される凍結乾燥物(例えば、凍結乾燥粉末)中の粒子(例えば、本明細書に記載される賦形剤及び/又は方法を使用して調製される)は、約137.4nm~約226.1nmの流体力学直径(Z平均、Zave)を有するように調製される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される凍結乾燥物(例えば、凍結乾燥粉末)中の粒子(例えば、本明細書に記載される賦形剤及び/又は方法を使用して調製される)は、約137.4nm~約212.8nmの流体力学直径(Z平均、Zave)を有するように調製される。いくつかの実施形態では、動的光散乱(DLS)を使用して、凍結乾燥物を脱イオン水中又はPBS(例えば、0.1X PBS)などの緩衝液中に再懸濁した後に存在する粒子の流体力学直径(Z平均、Zave)を得る。賦形剤の成分は、所望のZaveを得るために選択することができる。乾燥条件は、所望のZaveを得るために選択することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のEVを含有する噴霧乾燥粉末(例えば、本明細書に記載の賦形剤及び/又は方法を使用して調製される)は、噴霧乾燥の完了時、約10%未満(例えば、約9%未満、約8%未満、約7%未満、約6%未満、約5%未満又は約4%未満、例えば、約1%~約4%、約1.5%~約4%、約2%~約3%)の水分含有量(例えば、カールフィッシャー法によって決定される)を有するように調製される。いくつかの実施形態では、約6%未満の水分含有量を有するように噴霧乾燥粉末を調製することにより、噴霧乾燥粉末は、下流処理、例えば、治療用組成物における使用により適する。いくつかの実施形態では、約6%未満の水分含有量を有するように噴霧乾燥粉末を調製することにより、噴霧乾燥粉末は、安定性(例えば、保存時)が向上する。
本明細書に提供される例に記載されるように、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する噴霧乾燥粉末の水分含有量(カールフィッシャーによって決定)は、約2.54%~約8.38%の水分含有量を有していた。賦形剤の成分は、所望の水分含有量を得るために選択することができる。乾燥条件は、所望の水分含有量を得るために選択することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のEVを含有する噴霧乾燥粉末(例えば、本明細書に記載の賦形剤及び/又は方法を使用して調製される)は、噴霧乾燥粉末1mg当たり約6.7e8~約2.55e10個の粒子数を有するように調製される。いくつかの実施形態では、粒子数は、例えば、Zetaviewカメラを使用してNTAによって決定される。
本明細書に提供される実施例に記載されるように、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する噴霧乾燥粉末は、噴霧乾燥粉末1mg当たり約8.05e9~約2.e10個の粒子数を有していた。賦形剤の成分は、所望の粒子数を得るために選択することができる。乾燥条件は、望ましい粒子数を得るために選択することができる。
定義
特に記載のない限り又は文脈から明らかでない限り、本明細書で使用される場合、「又は」という用語は包括的であると理解される。特に記載のない限り又は文脈から明らかでない限り、本明細書で使用される「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その」という用語は、単数又は複数であると理解される。
「アジュバント」又は「アジュバント療法」は、患者又は対象(例えばヒト)の免疫学的又は生理学的反応に影響を及ぼす薬剤を広く指す。例えば、アジュバントは、時間と共に抗原の存在を増加させる又は腫瘍のような目的の領域における抗原の存在を増加させ、抗原提示細胞抗原の吸収を助け、マクロファージ及びリンパ球を活性化し、且つサイトカインの産生を支援する可能性がある。免疫応答を変えることにより、アジュバントは、より少ない用量の免疫相互作用剤が特定の用量の免疫相互作用剤の有効性又は安全性を高めることができる可能性がある。例えば、アジュバントは、T細胞の疲弊を防止し、従って特定の免疫相互作用剤の有効性又は安全性を高める可能性がある。
「投与」は、対象への組成物(例えば、治療用組成物)の投与経路を広く指す。投与経路の例には、経口投与、直腸投与、局所投与、吸入(鼻)又は注射が含まれる。注射による投与には、静脈内(IV)投与、筋肉内(IM)投与及び皮下(SC)投与が含まれる。本明細書に記載の治療用組成物は、限定されるものではないが、経口、非経口、腸内、静脈内、腹腔内、局所、経皮(例えば、任意の標準的なパッチを使用)、皮内、眼内、経鼻(鼻腔内)、局所、非経口、例えばエアロゾル、吸入、皮下、筋肉内、口腔、舌下、(経)直腸、膣内、動脈内及び髄腔内、経粘膜(例えば、舌下、舌、(経)頬、(経)尿道、膣(例えば、経膣及び膣周囲)、埋め込み、膀胱内、肺内、十二指腸内、胃内及び気管支内を含む任意の効果的な経路によって任意の形態で投与することができる。好ましい実施形態では、本明細書に記載の治療用組成物は、経口、直腸、局所、膀胱内、排出リンパ節内又はその近傍への注射により、静脈内、吸入若しくはエアロゾルにより又は皮下投与される。別の好ましい実施形態では、本明細書に記載の治療用組成物は、経口又は皮下投与される。
本明細書で使用する場合、「抗体」という用語は、インタクト抗体及びその抗原結合断片の両方を指し得る。インタクト抗体は、ジスルフィド結合によって相互接続された少なくとも2つの重(H)鎖及び2つの軽(L)鎖を含む糖タンパク質である。各重鎖は、重鎖可変領域(本明細書ではVと略記)及び重鎖定常領域を含む。各軽鎖は、軽鎖可変領域(本明細書ではVと略記)及び軽鎖定常領域を含む。V及びV領域は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれるより保存された領域が散在する、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる超可変領域に更に細分化することができる。各V及びVは、3つのCDR及び4つのFRで構成され、アミノ末端からカルボキシ末端に向かって次の順序で配置されている:FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4。重鎖及び軽鎖の可変領域は抗原と相互作用する結合ドメインを含有する。「抗体」という用語には、例えば、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、単鎖抗体及び抗原結合抗体断片が含まれる。
本明細書で使用される抗体の「抗原結合断片」及び「抗原結合部分」という用語は、抗原に結合する能力を保持した抗体の1つ以上の断片を指す。抗体の「抗原結合断片」という用語に含まれる結合断片の例としては、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv、scFv、ジスルフィド結合Fv、Fd、ダイアボディ、単鎖抗体、NANOBODIES(登録商標)、単離CDRH3及びインタクト抗体の可変領域の少なくとも一部を保持した他の抗体断片が挙げられる。これらの抗体断片は、従来の組換え技術及び/又は酵素技術を用いて得ることができ、インタクト抗体と同じ要領で抗原結合についてスクリーニングすることができる。
「炭水化物」は糖又は糖のポリマーを指す。「糖」、「多糖」、「炭水化物」及び「オリゴ糖」という用語は互換的に使用され得る。ほとんどの炭水化物は、多くのヒドロキシル基(通常は分子の各炭素原子上に1個)を有するアルデヒド又はケトンである。炭水化物は、一般に、分子式C2nを有する。炭水化物は、単糖、二糖、三糖、オリゴ糖又は多糖であり得る。最も基本的な炭水化物は、単糖であり、例えばグルコース、スクロース、ガラクトース、マンノース、リボース、アラビノース、キシロース及びフルクトースである。二糖は、2個の連結された単糖である。例示的な二糖としては、スクロース、マルトース、セロビオース及びラクトースが挙げられる。典型的には、オリゴ糖は3~6個の単糖単位(例えば、ラフィノース、スタキオース)を含み、多糖は6個以上の単糖単位を含む。例示的な多糖として、デンプン、グリコーゲン及びセルロースが挙げられる。炭水化物は、改変された糖単位を含み得、例えばヒドロキシル基が除去されている2’-デオキシリボース、ヒドロキシル基がフッ素に置き換えられている2’-フルオロリボース又はグルコースの窒素含有形態であるN-アセチルグルコサミン(例えば、2’-フルオロリボース、デオキシリボース及びヘキソース)を含み得る。炭水化物は多くの異なる形態で存在し得、例えば配座異性体、環式形態、非環式形態、立体異性体、互変異性体、アノマー及び異性体で存在し得る。
「細胞増加」は、環境中における細胞の流入又は細胞の拡大を広く指し、この細胞は、組成物の投与前にはこの環境中に実質的に存在せず、且つこの組成物自体に存在しない。この環境を増加する細胞として、免疫細胞、間質細胞、細菌細胞及び真菌細胞が挙げられる。
「クレード」は、系統樹における統計的に妥当なノードの下流であるOTU又は系統樹のメンバーを指す。クレードは、明確な単系統進化単位であり且つある程度の配列類似性を共有する、系統樹における一連の末端葉を含む。
「組み合わせ」は、ある供給株からのEVと、別の薬剤、例えば別のEV(例えば、別の株由来)、細菌(例えば、EVが得られたものと同じ又は異なる株)又は別の治療薬との組み合わせを指し得る。この組み合わせは、同じ材料又は製品内又は物理的に接続された製品内での物理的共存及びEVと他の薬剤の一時的な共投与又は共局在化であり得る。
本明細書で使用される場合、「本質的に~からなる」(又は「本質的に~からなっている」)という用語は、列挙された要素及び/又は工程並びに特許請求される発明の基本的及び新規な特徴に実質的に影響を与えない要素及び/又は工程に限定されることを意味する。
「ディスバイオシス」は、宿主の腸内マイクロバイオームの生態学的なネットワーク(「マイクロバイオーム」)の正常な多様性及び/又は機能が破壊されている、腸又は他の身体領域(例えば、粘膜表面若しくは皮膚表面を含む)の微生物叢又はマイクロバイオーム(又は任意の他のマイクロバイオームニッチ)の状態を指す。ディスバイオシスの状態は、病的状態を引き起こす可能性があるか、又は特定の条件下にのみか若しくは長期にわたり存在する場合にのみ、不健康な可能性がある。ディスバイオシスは、環境因子、感染因子、宿主の遺伝子型、宿主の食事及び/又はストレスを含む様々な因子に起因し得る。ディスバイオシスは、下記を引き起こす可能性がある:1つ以上の細菌のタイプ(例えば嫌気性)、種及び/若しくは株の有病率の変化(例えば上昇又は低下);宿主のマイクロバイオーム集団構成の多様性の変化(例えば増加又は減少)、1つ以上の有益な効果の減少若しくは喪失をもたらす共生生物の1つ以上の集団の変化(例えば増加又は減少);病原体(例えば病原菌)の1つ以上の集団の過剰増殖;並びに/又は特定の条件が存在する場合にのみ疾患を引き起こす共生生物の存在及び/若しくは過剰増殖。
「減少する」又は「枯渇する」という用語は、状況に応じて、処置前の状態と比較したときに処置後、差が少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、1/100、1/1000、1/10,000、1/100,000、1/1,000,000又は検出不能であるような変化を意味する。減少し得る特性としては、免疫細胞、細菌細胞、間質細胞、骨髄由来抑制細胞、線維芽細胞、代謝産物の数;サイトカインのレベル;又は別の物理的パラメータ(例えば、(例えばDTH動物モデルにおける)耳の厚さ又は(例えば動物腫瘍モデルにおける)腫瘍サイズ)が挙げられる。
「有効用量」という用語は、患者への毒性が最小な、特定の患者、組成物及び投与様式に対して所望の治療反応を達成するのに有効な追加の治療用組成物の量である。
本明細書で使用する場合、「操作された細菌」とは、人間の介入により自然状態から遺伝的に変更されている任意細菌と、任意のそのような細菌の子孫とのことである。操作された細菌は、例えば、標的とされた遺伝子改変の産物、ランダム変異誘発スクリーニングの産物及び定向進化の産物を含む。
「エピトープ」という用語は、抗体又はT細胞受容体に特異的に結合することができるタンパク質決定基を意味する。エピトープは通常、アミノ酸又は糖側鎖などの化学的に活性な表面分子群で構成されている。特定のエピトープは、抗体が結合できる特定のアミノ酸配列によって定義することができる。
「細胞外小胞」(EV)は、smEVなど、細菌に由来する自然に生成された小胞であ得る。EVは、細菌脂質及び/又は細菌タンパク質及び/又は細菌核酸及び/又は細菌炭水化物部分で構成され、培養上清から単離される。これらの小胞の自然な生成は、細菌細胞が培養されている環境の操作によって(例えば、培地又は温度の変化によって)、人工的に増強(例えば、増加)又は減少させることができる。更に、EV組成物は、細菌成分又は異物を減少、増加、追加又は除去して、有効性、免疫刺激、安定性、免疫刺激能力、安定性、臓器標的化(例えば、リンパ節)、吸収(例えば、胃腸)及び/又は収量を変更する(例えば、それによって有効性を変える)ように改変することができる。本明細書で使用される場合、「精製されたEV組成物」又は「EV組成物」という用語は、原材料中に見出される少なくとも1つの付随する物質から分離されている(例えば、少なくとも1つの他の微生物成分から分離されている)EVの調製物又はこの調製物を生成するために使用される任意のプロセスにおいてEVに付随する任意の物質から分離されているEVの調製物を指す。この用語は、特定の成分について有意に富化されている組成物も指し得る。細胞外小胞は、哺乳動物細胞から得ることができ、古細菌、真菌、微細藻類、原生動物、寄生虫などの微生物から得ることもできる。これらの供給源のいずれかからの細胞外小胞は、本明細書に記載されるように、溶液及び/又は乾燥形態に調製することができる。細胞外小胞は、pmEVなど、細菌から調製される、例えば細菌細胞を(例えば、リゾチーム及び/又はリソスタフィンにより)化学的に破壊すること及び/又は(例えば、機械的な力により)物理的に破壊することと、遠心分離及び/若しくは超遠心分離又は他の方法によって細菌膜成分を細胞内成分から分離することとによって得られる人工的に生成された小胞であり得、本明細書に記載されるように溶液及び/又は乾燥形態に調製することもできる。
用語「遺伝子」は、生物学的機能に関連する核酸を指すために広く使用される。用語「遺伝子」は、特定のゲノム配列及びそのゲノム配列によってコードされるcDNA又はmRNAに適用される。
2つの核酸分子の核酸配列間の「同一性」は、「FASTA」プログラムなどの既知のコンピューターアルゴリズムを使用し、例えばPearson et al.(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:2444におけるようなデフォルトパラメーターを使用して、同一性のパーセンテージとして決定することができる(他のプログラムとしては、GCGプログラムパッケージ(Devereux,J.,et al.,Nucleic Acids Research 12(I):387(1984))、BLASTP、BLASTN、FASTA Atschul、S.F.,et al.,J Molec Biol 215:403(1990);Guide to Huge Computers,Mrtin J.Bishop,ed.,Academic Press,San Diego,1994及びCarillo et al.(1988)SIAM J Applied Math 48:1073が挙げられる)。例えば、アメリカ国立生物工学情報センター(National Center for Biotechnology Information)のデータベースのBLAST機能を用いて同一性を決定することができる。他の市販の又は公的に入手可能なプログラムとしては、DNAStar「MegAlign」プログラム(Madison、Wis.)及びUniversity of Wisconsin Genetics Computer Group(UWG)「Gap」プログラム(Madison Wis.))が挙げられる。
本明細書で使用する場合、「免疫障害」という用語は、免疫系の活性により引き起こされる任意の疾患、障害又は疾患症状(自己免疫疾患、炎症性疾患及びアレルギーを含む)を指す。免疫障害としては下記が挙げられるが、これらに限定されない:自己免疫疾患(例えば、乾癬、アトピー性皮膚炎、ループス、強皮症、溶血性貧血、血管炎、1型糖尿病、グレーブス病、関節リウマチ、多発性硬化症、グッドパスチャー症候群、悪性貧血及び/又はミオパチー)、炎症性疾患(例えば、尋常性ざ瘡、喘息、小児脂肪便症、慢性前立腺炎、糸球体腎炎、炎症性腸疾患、骨盤内炎症性疾患、再灌流傷害、関節リウマチ、サルコイドーシス、移植片拒絶、血管炎及び/又は間質性膀胱炎)並びに/又はアレルギー(例えば、食物アレルギー、薬物アレルギー及び/又は環境アレルギー)。
「免疫療法」とは、対象の免疫系を使用して疾患(例えば、免疫疾患、炎症性疾患、代謝疾患、癌)を処置する処置のことであり、この免疫療法として、例えばチェックポイント阻害剤、癌ワクチン、サイトカイン、細胞療法、CAR-T細胞及び樹状細胞療法が挙げられる。
「増加する」という用語は、状況に応じて、治療前の状態と比較したときに治療後、差が少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、2倍、4倍、10倍、100倍、10倍、10倍、10倍、10倍及び/又は10倍超であるような変化を意味する。増加し得る特性として、免疫細胞、細菌細胞、間質細胞、骨髄由来抑制細胞、線維芽細胞、代謝産物の数;サイトカインのレベル;又は別の物理的パラメータ(例えば、(例えばDTH動物モデルにおける)耳の厚さ又は腫瘍サイズ(例えば、動物腫瘍モデルにおける)が挙げられる。
「自然免疫アゴニスト」又は「免疫アジュバント」とは、自然免疫受容体(Toll様受容体(TLR)、NOD受容体、RLR、C型レクチン受容体、STING-cGAS経路成分、インフラマソーム複合体を含む)を特異的に標的とする小分子、タンパク質又は他の作用物質である。例えば、LPSは、細菌由来であるか又は合成されたTLR-4アゴニストであり、アルミニウムを免疫刺激アジュバントとして使用し得る。免疫アジュバントは、より広範なアジュバント又はアジュバント療法の特定のクラスである。STINGアゴニストの例として、2’3’-cGAMP、3’3’-cGAMP、c-ジ-AMP、c-ジ-GMP、2’2’-cGAMP及び2’3’-cGAM(PS)2(Rp/Sp)(2’3’-cGAMPのビス-ホスホロチオエート類似体のRp,Sp-異性体)が挙げられるが、これらに限定されない。TLRアゴニストの例としては、TLRl、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10及びTLR11が挙げられるが、これらに限定されない。NODアゴニストの例としては、N-アセチルムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミン(ムラミルジペプチド(MDP))、γ-D-グルタミル-メソ-ジアミノピメリン酸(iE-DAP)及びデスムラミルペプチド(DMP)が挙げられるが、これらに限定されない。
「内部転写スペーサー」又は「ITS」は、特定の真菌において真核生物種の同定に使用されることが多い一般的な前駆体転写産物上の構造リボソームRNA(rRNA)の間に位置する非機能的RNAの一部である。リボソームのコアを形成する真菌のrRNAは、シグナル遺伝子として転写され、8S領域、5.8S領域及び28S領域からなり、8S領域及び5.8S領域並びに5.8S領域及び28S領域のそれぞれの間にITS4及び5が存在する。18S領域及び5.8S領域並びに5.8S領域及び28S領域間のこれら2つのシストロン間セグメントは、スプライシングにより除去され、既に説明されているようにバーコーディング目的で種間に有意な変動を含む(Schoch et al Nuclear ribosomal internal transcribed spacer(ITS)region as a universal DNA barcode marker for Fungi.PNAS 109:6241-6246.2012)。系統発生の再構築には18S rDNAが伝統的に使用されているが、ITSはこの機能を果たし得、なぜならば、ITSは、一般的に高度に保存されているが、ほとんどの真菌の属及び種を区別するのに十分なヌクレオチド多様性を保有する超可変領域を含むからである。
「単離された」又は「濃縮された」という用語は、(1)(天然又は実験的設定にかかわらず)最初に産生されたときに結合していた成分の少なくとも一部から分離された、且つ/又は(2)人間の手によって生産、調製、精製、且つ/若しくは製造された、微生物、EV(細菌EVなど)又は他の実体若しくは物質を含む。単離された細菌又はEVは、最初に結合していた他の成分の少なくとも約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%又はそれを超えるものから分離することができる。いくつかの実施形態では、単離された細菌又はEVは、約80%超、約85%超、約90%超、約91%超、約92%超、約93%超、約94%超、約95%超、約96%超、約97%超、約98%超、約99%超又は約99%超純度であり、例えば、他の成分を実質的に含まない。
本明細書で使用する場合、「脂質」は、脂肪、油、トリグリセリド、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸を含む任意の形態の脂肪酸を含む。脂肪、油及び脂肪酸は、飽和であり得るか、不飽和(シス又はトランス)であり得るか、又は部分的に不飽和(シス又はトランス)であり得る。
「代謝産物」は、本明細書で使用される場合、あらゆる細胞の若しくは細菌の代謝反応において基質として使用されるあらゆる分子化合物、組成物、分子、イオン、補助因子、触媒若しくは栄養素を指すか、又はあらゆる細胞の若しくは細菌の代謝反応から生成物として得られる化合物、組成物、分子、イオン、補助因子、触媒又は栄養素を指す。
「マイクロバイオーム」は、対象又は患者の身体部位上に存在するか又は身体部位中に存在する微生物を広く指す。マイクロバイオームの微生物には、細菌、ウイルス、真核微生物及び/又はウイルスが含まれ得る。マイクロバイオームの個々の微生物は、代謝的に活性であるか、休眠しているか、潜伏しているか、胞子として存在するか、プランクトン様に若しくは生体膜中に存在するか、又は持続可能な態様若しくは一過性の態様でマイクロバイオームに存在し得る。マイクロバイオームは、共生的若しくは健康な状態のマイクロバイオーム又は病的状態若しくはディスバイオシスのマイクロバイオームであり得る。マイクロバイオームは、対象又は患者にとって天然であり得るか、又はマイクロバイオームの成分は、健康状態又は治療状態(例えば、抗生物質による治療、異なる微生物への曝露)の変化のために調節されるか、導入されるか若しくは枯渇し得る。いくつかの態様では、マイクロバイオームは粘膜表面に存在する。いくつかの態様では、マイクロバイオームは腸内マイクロバイオームである。
組織又はサンプルの「マイクロバイオームプロファイル」又は「マイクロバイオームシグネチャ」は、マイクロバイオームの細菌構造の少なくとも部分的な特徴を指す。いくつかの実施形態では、マイクロバイオームプロファイルは、マイクロバイオーム中に少なくとも2種、3種、4種、5種、6種、7種、8種、9種、10種、15種、20種、25種、30種、35種、40種、45種、50種、55種、60種、65種、70種、75種、80種、85種、90種、95種、100種又はそれを超える細菌株が存在するか又は存在しないかを示す。
細菌に関する「改変された」は、野生型から変化を受けている細菌を広く指す。細菌改変は、細菌の操作から生じ得る。細菌改変の例としては、遺伝子改変、遺伝子発現改変、表現型改変、製剤化改変、化学的改変及び用量又は濃度が挙げられる。改善された特性の例は本明細書全体を通して説明されており、例えば弱毒化、栄養素要求性、ホーミング又は抗原性が挙げられる。表現型改変としては、例えば、病原性を増加させるか又は減少させるように細菌の表現型を改変する培地中での細菌増殖が挙げられる可能性がある。
「操作的分類単位」及び「OTU及び」は、系統樹における末端の葉を指し、核酸配列、例えば全ゲノム又は特定の遺伝子配列この核酸配列と種のレベルで配列同一性を共有する全ての配列によって定義される。いくつかの実施形態では、特定の遺伝子配列は、16S配列又は16S配列の一部であり得る。他の実施形態では、2つの実体の全ゲノムが配列決定され、比較される。別の実施形態では、多遺伝子座配列タグ(MLST)、特定の遺伝子又は遺伝子のセットなどの選択領域を遺伝的に比較することができる。16Sの場合、16S全体又は16Sの一部の可変領域で97%以上の平均ヌクレオチド同一性を共有するOTUは、同じOTUと見なされる。例えば、Claesson MJ,Wang Q,O’Sullivan O,Greene-Diniz R,Cole JR,Ross RP,and O’Toole PW.2010.Comparison of two next-generation sequencing technologies for resolving highly complex microbiota composition using tandem variable 16S rRNA gene regions.Nucleic Acids Res 38:e200.Konstantinidis KT,Ramette A,and Tiedje JM.2006.The bacterial species definition in the genomic era.Philos Trans R Soc Lond B Biol Sci 361:1929-1940を参照されたい。完全なゲノムの場合、MLST、16S以外の特定の遺伝子又は95%以上の平均ヌクレオチド同一性を共有する遺伝子セットOTUは同じOTUと見なす。例えば、Achtman M,and Wagner M.2008.Microbial diversity and the genetic nature of microbial species.Nat.Rev.Microbiol.6:431-440.Konstantinidis KT,Ramette A,and Tiedje JM.2006.The bacterial species definition in the genomic era.Philos Trans R Soc Lond B Biol Sci 361:1929-1940を参照されたい。OTUは、多くの場合、生物間の配列を比較することで定義される。一般に、95%未満の配列同一性を有する配列は、同じOTUの部分を形成するとは見なされない。OTUは、ヌクレオチドマーカー又は遺伝子、特に高度に保存された遺伝子(例えば、「ハウスキーピング」遺伝子)の任意の組み合わせ又はそれらの組み合わせによっても特徴付けることができる。本明細書では、例えば、属、種及び系統分岐群に分類学的に割り当てられた操作的分類単位(OTU)が提供される。
本明細書で使用される場合、遺伝子が細菌で「過剰発現」されるとは、同じ条件下で同じ種の野生型細菌によって発現されるよりも、少なくともいくつかの条件下で操作された細菌でより高いレベルで発現される場合である。同様に、遺伝子が細菌で「過少発現」されるとは、同じ条件下で同じ種の野生型細菌によって発現されるよりも、少なくともいくつかの条件下で操作された細菌でより低いレベルで発現される場合である。
「ポリヌクレオチド」及び「核酸」という用語は互換的に使用される。それらは、デオキシリボヌクレオチド若しくはリボヌクレオチド又はその類似体のいずれかの任意の長さのヌクレオチドのポリマー形態を指す。ポリヌクレオチドは、任意の三次元構造を有し得、あらゆる機能を果たし得る。以下は、ポリヌクレオチドの非限定的な例である:遺伝子又は遺伝子断片のコード領域又は非コード領域、連鎖解析から定義される遺伝子座、エクソン、イントロン、メッセンジャーRNA(mRNA)、マイクロRNA(miRNA)、サイレンシングRNA(siRNA)、トランスファーRNA、リボソームRNA、リボザイム、cDNA、組換えポリヌクレオチド、分岐ポリヌクレオチド、プラスミド、ベクター、任意の配列の単離DNA、任意の配列の単離RNA、核酸プローブ及びプライマー。ポリヌクレオチドは、メチル化ヌクレオチド及びヌクレオチド類似体などの修飾ヌクレオチドを含み得る。存在する場合、ヌクレオチド構造に対する修飾は、ポリマーのアセンブリ前又は後に付与され得る。ポリヌクレオチドは、標識成分との結合などにより更に修飾され得る。本明細書で提供される全ての核酸配列において、Uヌクレオチドは、Tヌクレオチドと交換可能である。
本明細書で使用される場合、物質は、他の成分を実質的に含まない場合に「純粋」である。「精製する」、「精製すること」及び「精製された」という用語は、(例えば、自然界で又は実験的な設定で)最初に産生されたか若しくは生成されたかのいずれかの場合に付随したか、又は最初の産生後の任意の時間にわたり付随した成分の少なくとも一部から分離されているEV(細菌由来のEVなど)調製物又は他の物質を指す。EV調製物又は組成物は、産生時又は産生後、例えば1つ以上の他の細菌成分から単離されている場合に精製されたと見なされ得、精製された微生物又は細菌集団は、他の物質を最大約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%又は約90%超含み得、それでもなお「精製された」と見なされる。いくつかの実施形態では、精製されたEVは、約80%超、約85%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%又は約99%超純粋である。EV組成物(又は調製物)は、例えば、残存生息環境産物から精製されている。
本明細書で使用される場合、「精製されたEV組成物」又は「EV組成物」という用語は、原材料中に見出される少なくとも1つの付随する物質から分離されている(例えば、少なくとも1つの他の細菌成分から分離されている)、細菌由来のEVを含む調製物又はこの調製物を生成するために使用される任意のプロセスにおいてEVに付随する任意の物質から分離されている、細菌由来のEVを含む調製物を指す。この用語は、有意に富化されているか又は濃縮されている組成物も指す。いくつかの実施形態では、EVは、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、100倍、1000倍、10,000倍又は10,000倍超濃縮されている。
「残存生息環境産物」は、対象内の又は対象上の微生物叢の生息環境に由来する物質を指す。例えば、微生物の発酵培養物は、汚染物質、例えば他の微生物株又は形態(例えば、細菌、ウイルス、マイコプラズマ及び/又は真菌)を含み得る。例えば、微生物は、胃腸管内の糞便中、皮膚自体上、唾液中、気道の粘膜中又は尿生殖路の分泌物(即ち微生物群衆に関連する生物学的物質)中に生息する。残存生息環境産物を実質的に含まないということは、細菌組成物が、培養物若しくはヒト若しくは動物対象上又は内の微生物環境と関連する生物学的物質をもはや含んでおらず、且つ微生物群衆と関連するあらゆる混入性生物学的物質を100%含まず、99%含まず、98%含まず、97%含まず、96%含まず、又は95%含まないことを意味する。残存生息環境産物は、非生物的物質(未消化の食物を含む)を含み得るか、又は不要な微生物を含み得る。残存生息環境産物を実質的に含まないということは、微生物組成物が混入物又はヒト又は動物に由来する検出可能な細胞を含まず、且つ微生物細胞のみが検出可能であることも意味し得る。一実施形態では、残存生息環境産物を実施的に含まないということは、微生物組成物が検出可能なウイルス(細菌ウイルス(例えばファージ)を含む)混入物、真菌混入物、マイコプラズマ混入物を含まないことも意味し得る。別の実施形態では、残存生息環境産物を実施的に含まないということは、微生物細胞と比較して、微生物組成物中の生細胞の1×10-2%、1×10-3%、1×10-4%、1×10-5%、1×10-6%、1×10-7%、1×10-8%未満がヒト又は動物であることを意味する。この純度を達成するための複数の方法が存在しており、これらのいずれも限定するものではない。そのため、一連の単一コロニーからの反復(例えば、限定されないが2回)画線が単一コロニー形態のみを示しているまで固体培地上で単一コロニーを画線する複数の工程により所望の構成物を単離することにより、混入を減少させ得る。代わりに、単一の所望される細胞に対する、複数回の10倍連続希釈等の複数回の連続希釈(例えば10-8又は10-9の希釈)により、混入の減少を達成し得る。これは、複数の単離コロニーが類似の細胞形状及びグラム染色挙動を有することを示すことにより、更に裏付けられ得る。十分な純度を確認する他の方法として、遺伝子解析(例えば、PCR、DNA配列決定)、血清学的分析及び抗原分析、酵素学的分析及び代謝分析並びに混入物から所望の構成物を区別する試薬によるフローサイトメトリーなどの計測手段を使用する方法が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「特異的結合」は、抗体が所定の抗原に結合する能力又はポリペプチドがその所定の結合パートナーに結合する能力を指す。典型的には、抗体又はポリペプチドは、約10-7M以下のKに対応する親和性でその所定の抗原又は結合パートナーに特異的に結合し、非特異的及び無関係な抗原/結合パートナー(例えば、BSA、カゼイン)に結合する親和性に対して少なくとも10倍未満、少なくとも100倍未満又は少なくとも1000倍未満である親和性(Kで表される)で所定の抗原/結合パートナーに結合する。代わりに、特異的結合は、1つの成分がタンパク質、脂質又は炭水化物又はそれらの組み合わせであり、且つタンパク質、脂質、炭水化物又はそれらの組み合わせである第2の成分と特異的に結合する2成分系により広く当てはまる。
「株」は、同じ細菌種の密接に関連したメンバーから区別され得るような遺伝的特徴を有する細菌種のメンバーを指す。遺伝的特徴は、少なくとも1つの遺伝子の全部又は一部の欠損、少なくとも1つの調節領域(例えば、プロモーター、ターミネーター、リボスイッチ、リボソーム結合部位)の全部又は一部の欠損、少なくとも1つの天然プラスミドの不在(「キュアリング」)、少なくとも1つの組換え遺伝子の存在、少なくとも1つの変異遺伝子の存在、少なくとも1つの外来遺伝子(別の種に由来する遺伝子)の存在、少なくとも1つの変異調節領域(例えば、プロモーター、ターミネーター、リボスイッチ、リボソーム結合部位)の存在、少なくとも1つの非天然プラスミドの存在、少なくとも1つの抗生物質耐性カセットの存在又はこれらの組み合わせであり得る。異なる株間の遺伝的特徴は、PCR増幅、続いて任意選択的に目的のゲノム領域又は全ゲノムのDNA配列決定を行うことにより、同定され得る。1つの株が(同じ種の別の株と比較して)抗生物質耐性を獲得したり失ったり、又は生合成能力を獲得したり失ったりした場合(栄養要求性株など)、抗生物質又は栄養素/代謝産物をそれぞれ用いて選択又は対抗選択することにより、株を識別し得る。
「対象」又は「患者」という用語は、任意の動物を指す。「それを必要とする」として記載される対象又は患者は、疾患の治療(又は予防)を必要とする者を指す。哺乳類(即ち哺乳動物)には、ヒト、実験動物(例えば、霊長類、ラット、マウス)、家畜(例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ)及びペット(例えば、イヌ、ネコ、げっ歯類)が含まれる。対象はヒトであり得る。対象は、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、ロバ、ヤギ、ラクダ、マウス、ラット、モルモット、ヒツジ、ラマ、サル、ゴリラ又はチンパンジーを含むが、これらに限定されない非ヒト哺乳動物であり得る。対象は、健康であり得、任意の発達段階で疾患又は障害に罹患していてもよい。
本明細書で使用される場合、「治療薬」という用語は、治療用途のための薬剤を指す。いくつかの実施形態では、治療薬は、疾患及び/又は状態を処置及び/又は予防するために使用することができるEVを含む組成物(「EV組成物」)である。いくつかの実施形態では、治療薬は医薬品である。いくつかの実施形態では、医薬品、医療食品、食品又は栄養補助食品は、治療薬を含む。いくつかの実施形態では、治療薬は溶液中であり、他の実施形態では、乾燥形態である。乾燥形態の実施形態は、例えば、凍結乾燥又は噴霧乾燥によって生成され得る。いくつかの実施形態では、治療薬の乾燥形態は凍結乾燥ケーキ又は粉末である。いくつかの実施形態では、治療薬の乾燥形態は噴霧乾燥粉末である。
本明細書で使用される場合、「治療用組成物」又は「医薬組成物」という用語は、治療有効量の治療薬を含む組成物(例えば、本明細書に記載のEV組成物)を指す。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、医薬品、医療食品、食品又は栄養補助食品である(又はその中に存在する)。
本明細書で使用される場合、対象の疾患を「処置する」又は疾患を有するか若しくは有すると疑われる対象を「処置する」という用語は、この疾患の少なくとも1つの症状が軽減されるか又は悪化することが防止されるように、この対象に薬学的処置を施すこと、例えば1つ以上の薬剤を投与することを指す。そのため、一実施形態では、「処置する」は、とりわけ、進行の遅延、寛解の促進、寛解の誘発、寛解の増強、回復の加速、代替治療薬の有効性の増加若しくは代替治療薬への耐性の低下又はこれらの組み合わせを指す。本明細書で使用される場合、対象の疾患を「予防する」という用語は、疾患の少なくとも1つの症状の発症が遅延されるか又は予防されるように、薬学的処置を対象に施すこと(例えば、1つ以上の薬剤の投与)を指す。
細菌
特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)を含む溶液及び/又は乾燥形態並びに治療用組成物が本明細書で提供される。特定の態様では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌から得られるEVを含む溶液及び/又は乾燥形態及び治療用組成物が本明細書に提供される。
いくつかの実施形態では、EVが得られるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌は凍結乾燥される。
いくつかの実施形態では、EVが得られるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌はガンマ線照射される(例えば、17.5又は25kGy)。
いくつかの実施形態では、EVが得られるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌はUV照射される。
いくつかの実施形態では、EVが得られるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌は、熱失活されている(例えば、50℃で2時間又は90℃で2時間)。
いくつかの実施形態では、EVが得られるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌は酸処理される。
いくつかの実施形態では、EVが得られるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌は酸素散布される(例えば、0.1vvmで2時間)。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは凍結乾燥される。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは噴霧乾燥される。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVはガンマ線照射される(例えば、17.5又は25kGy)。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVはUV照射される。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、熱失活されている(例えば、50℃で2時間又は90℃で2時間)。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは酸処理される。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、酸素散布されている(例えば、0.1vvmで2時間)。
増殖期は、細菌及び/又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌により産生されるEVの量又は特性に影響を及ぼす可能性がある。例えば、本明細書で提供されるEVの調製方法では、EVを、対数増殖期の開始時、対数期の途中及び/又は定常増殖期に達した時点で例えば培養物から単離することができる。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、1つの細菌株、例えば、本明細書で提供される株に由来する。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、1つの細菌株(例えば、本明細書で提供される株)に由来するか又は2つ以上の株に由来する。
いくつかの実施形態では、EVは、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌、例えば、プレボテラ属(Prevotella)B 50329株(NRRL受託番号B50329)のヌクレオチド配列に対して少なくとも90%又は少なくとも99%のゲノム、16S及び/又はCRISPR配列同一性を含む株由来である。いくつかの実施形態では、EVは、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)、例えばプレボテラ属(Prevotella)B 50329株(NRRL受託番号B50329)由来である。
いくつかの実施形態では、EVが得られるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌は、毒性若しくは他の有害作用を低減するように、(例えば、耐酸性、粘膜付着及び/若しくは浸透並びに/又は胆汁酸、消化酵素に対する耐性、抗菌性ペプチド及び/若しくは抗体中和に対する耐性の改善により)EVの送達(例えば、経口送達)を増強するように、所望の細胞タイプ(例えば、M細胞、杯細胞、腸細胞、樹状細胞、マクロファージ)を標的とするように、EV(例えば、単独又は別の治療薬との組み合わせのいずれかで)のそれらの免疫調節効果及び/若しくは治療効果を増強するように、且つ/又は(例えば、多糖、線毛(pili)、線毛(fimbriae)、アドヘシンの産生の改変を通して)EVによる免疫の活性化若しくは抑制を増強するように改変(例えば、操作)されている。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された細菌は、EVの製造を改善する(例えば、より高い酸素耐性、安定性、改善された凍結解凍耐性、より短い生成時間)ように改変されている。例えば、いくつかの実施形態では、記載される操作された細菌として、1つ以上の遺伝的変化を保有する細菌が挙げられ、そのような変化は、細菌染色体若しくは内因性プラスミド及び/又は1つ以上の外来性プラスミドで含まれる1つ以上のヌクレオチドの挿入、欠失、転座若しくは置換又はこれらの任意の組み合わせであり、この遺伝的変化により、1つ以上の遺伝子の過剰発現及び/又は過小発現が引き起こされ得る。操作された細菌を、当技術分野で公知の任意の技術(限定されないが、部位特異的変異誘発、トランスポゾン突然変異誘発、ノックアウト、ノックイン、ポリメラーゼ連鎖反応変異誘発、化学的変異誘発、紫外線変異誘発、形質転換(化学的又はエレクトロポレーションによる)、ファージ形質導入、定向進化又はこれらの任意の組み合わせを含む)を使用して生成し得る。
改変EV
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)は、治療用部分を含み、それに連結され、且つ/又はそれに結合されるように改変されている。いくつかの実施形態では、磁性部分及び/又は常磁性部分は、細菌に含まれ、且つ/又は細菌に直接連結されている。いくつかの実施形態では、この磁性部分及び/又は常磁性部分は、EVに結合するEV結合部分に連結され、且つ/又はこのEV結合部分の一部である。いくつかの実施形態では、EV結合部分は、PGRP等の完全長ペプチドグリカン認識タンパク質又はその断片である。いくつかの実施形態では、EV結合部分は、(例えば、細菌抗原に対する結合特異性を有することにより)EVに対する結合特異性を有する。いくつかの実施形態では、EV結合部分は、抗体又はその抗原結合断片を含む。いくつかの実施形態では、EV結合部分は、T細胞受容体又はキメラ抗原受容体(CAR)を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、磁性部分及び/又は常磁性部分(例えば磁気ビーズ)を含み、それに連結され、且つ/又はそれに結合されるように操作されている。
細菌の細胞外小胞(EV)の生成
分泌されたEV。特定の態様では、EV(本明細書に記載の細菌からの分泌EV(smEV)など)は、当技術分野で公知の任意の方法を使用して調製される。
いくつかの実施形態では、smEVをsmEV精製工程なしで調製する。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書に記載される細菌を、smEVをインタクトのままにする方法を使用して死滅させ、得られたsmEVを含む細菌成分を、本明細書に記載される方法及び組成物で使用する。いくつかの実施形態では、この細菌を、抗生物質を使用して(例えば、本明細書に記載されている抗生物質を使用して)死滅させる。いくつかの実施形態では、この細菌を、UV照射を使用して死滅させる。いくつかの実施形態では、細菌を、加熱により死滅させる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるsmEVを、1つ以上の他の細菌成分から精製する。細菌からsmEVを精製するための方法は、当技術分野で公知である。いくつかの実施形態では、S.Bin Park,et al.PLoS ONE.6(3):E17629(2011)又はG.Norheim,et al.PLoS ONE.10(9):e0134353(2015)又はJeppesen,et al.Cell 177:428(2019)(その各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)で記載される方法を使用して細菌培養物から調製する。いくつかの実施形態では、細菌を高い光学密度まで培養し、次いで(例えば、10,000×gにおいて4℃で30分間、15,500×gにおいて4℃で15分間)細菌を遠心分離してペレット化する。いくつかの実施形態では、次いで、培養上清をフィルター(例えば、0.22μmフィルター)に通して、インタクトの細菌細胞を排除する。いくつかの実施形態では、次いで、上清をタンジェント流濾過にかけ、その間に上清を濃縮し、100kDa未満の種を除去し、培地を部分的にPBSと交換する。いくつかの実施形態では、濾過した上清を遠心分離して細菌のsmEVをペレット化する(例えば、100,000~150,000×gにおいて4℃で1~3時間、200,000×gにおいて4℃で1~3時間)。いくつかの実施形態では、得られたsmEVペレットを(例えば、PBSに)再懸濁し、再懸濁したsmEVをOptiprep(ヨージキサノール)勾配又は勾配(例えば、30~60%の不連続勾配、0~45%の不連続勾配)に適用し、続いて遠心分離(例えば、200,000×gにおいて4℃で4~20時間)することにより、smEVを更に精製する。smEVバンドを収集し、PBSで希釈し、遠心分離してsmEVをペレット化する(例えば、150,000×gにおいて4℃で3時間、200,000×gにおいて4℃で1時間)。精製されたsmEVは、使用するまで、例えば-80℃又は-20℃で貯蔵することができる。いくつかの実施形態では、smEVは、DNase及び/又はプロテイナーゼKで処理することにより更に精製される。
例えば、いくつかの実施形態では、細菌培養物を、11,000×gにおいて4℃で20~40分間遠心分離し、細菌をペレット化することができる。培養上清を0.22μmフィルターに通し、インタクトな細菌細胞を排除し得る。次いで、濾過された上清は、硫酸アンモニウム沈殿、超遠心分離又は濾過を含み得るが、これらに限定されない方法を使用して濃縮され得る。例えば、硫酸アンモニウム沈殿の場合、4℃で撹拌しながら、濾過した上清に、1.5~3Mの硫酸アンモニウムをゆっくりと添加することができる。沈殿物を4℃で8~48時間インキュベートし、次いで11,000×gにおいて4℃で20~40分間遠心分離することができる。得られたペレットには、細菌のsmEV及び他の残骸が含まれる。超遠心分離を使用して、濾過した上清を100,000~200,000×gにおいて4℃で1~16時間遠心分離することができる。この遠心分離のペレットには、細胞のsmEV及び大きいタンパク質複合体などの他の残骸が含まれる。いくつかの実施形態では、Amicon Ultraスピンフィルターの使用又はタンジェント流濾過などの濾過技術を使用して、分子量が50又は100kDaを超える種を保持するように上清を濾過することができる。
代わりに、増殖中の細菌培養から継続的に又は増殖中の選択された時点で、例えばバイオリアクターを交互タンジェント流(ATF)システム(例えば、RepligenのXCell ATF)に接続することによってsmEVを入手することができる。ATFシステムは、バイオリアクター内にインタクトな細胞(>0.22μm)を保持し、より小さい成分(例えば、smEV、遊離タンパク質)がフィルターを通過して収集できるようにする。例えば、システムは、<0.22μmの濾液が100kDaの2番目のフィルターを通過するように構成でき、これにより、0.22μm~100kDaのsmEVなどの種を収集し、100kDa未満の種をポンプでバイオリアクター内に戻すことができる。代わりに、システムは、培養物の増殖中にバイオリアクター内の培地を補充及び/又は改変できるように構成することができる。この方法によって収集されたsmEVは、濾過された上清について上記したように、超遠心分離又は濾過によって更に精製及び/又は濃縮され得る。
本明細書で提供される方法によって得られるsmEVは、限定されるものではないが、スクロース勾配又はOptiprep勾配の使用を含み得る方法を用いて、サイズ排除カラムクロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー及び勾配超遠心分離によって更に精製することができる。簡単に述べると、スクロース勾配法を用いて、硫酸アンモニウム沈殿又は超遠心分離が使用されて濾過された上清が濃縮されたら、ペレットを60%スクロース、30mM Tris、pH8.0に再懸濁される。濾過を使用して濾過した上清を濃縮する場合、濃縮液が、Amicon Ultraカラムを用いて、60%スクロース、30mM Tris、pH8.0に緩衝液交換される。サンプルは、35~60%の不連続スクロース勾配に適用され、4℃で3~24時間、200,000×gで遠心分離される。簡単に述べると、Optiprep勾配法を用いて、硫酸アンモニウム沈殿又は超遠心分離の使用により、濾過された上清が濃縮されたら、ペレットがPBS中に再懸濁され、3つの体積の60%Optiprepがサンプルに添加される。いくつかの実施形態では、濾過を用いて濾過された上清が濃縮されたら、濃縮物が、60%Optiprepを用いて35%Optiprepの最終濃度まで希釈される。サンプルは、0~45%の不連続Optiprep勾配に適用され、4℃で3~24時間、例えば4℃で4~24時間、200,000×gで遠心分離される。
いくつかの実施形態では、smEV調製物の無菌性及び単離を確認するために、smEVは、試験される細菌の日常的な培養に使用される寒天培地に連続希釈され、日常的な条件を用いてインキュベートされる。非無菌調製物は、インタクトな細胞を排除するために0.22μmフィルターに通される。純度を更に高めるために、単離されたsmEVを、DNase又はプロテイナーゼKで処理することができる。
いくつかの実施形態では、インビボでの注射に使用されるsmEVの調製について、精製されたsmEVは前述のように処理される(G.Norheim,et al.PLoS ONE.10(9):e0134353(2015))。簡単に述べると、スクロース勾配遠心分離後、smEVを含むバンドは、3%スクロースを含む溶液又は当業者に公知のインビボでの注射に好適な他の溶液中に50μg/mLの最終濃度まで再懸濁される。この溶液は、アジュバント、例えば0~0.5%(w/v)の濃度の水酸化アルミニウムも含み得る。いくつかの実施形態では、インビボでの注射に使用されるsmEVの調製のために、PBS中のsmEVは<0.22μmまで滅菌濾過される。
特定の実施形態では、サンプルを更なるテストと相溶性を持たせるために(例えば、TEMイメージング又はインビトロアッセイ前にスクロースを除去するために)、濾過(例えば、Amicon Ultraカラム)、透析又は超遠心分離(200,000×g、≧3時間、4℃)及び再懸濁を使用して、サンプルをPBS又は30mMのTris、pH8.0中にバッファー交換する。
いくつかの実施形態では、smEV調製物の無菌性は、smEVの生成に使用される細菌の標準培養に使用される寒天培地上にsmEVの一部を播種し、標準条件を用いてインキュベートすることによって確認することができる。
いくつかの実施形態では、選択されたsmEVは、クロマトグラフィー及びsmEV上の結合表面部分によって単離及び富化される。他の実施形態では、選択されたsmEVは、親和性試薬、化学染料、組換えタンパク質を使用する方法又は当業者に公知の他の方法による蛍光細胞選別によって単離及び/又は富化される。
いくつかの実施形態では、smEVは、例えば、Jeppesen,et al.Cell 177:428(2019)で記載されているように、分析される。
いくつかの実施形態では、smEVは凍結乾燥されている。
いくつかの実施形態では、smEVは噴霧乾燥されている。
いくつかの実施形態では、smEVは、(例えば17.5又は25kGyで)ガンマ線照射されている。
いくつかの実施形態では、smEVはUV照射されている。
いくつかの実施形態では、smEVは熱失活されている(例えば、50℃で2時間又は90℃で2時間)。
いくつかの実施形態では、smEVは酸処理されている。
いくつかの実施形態では、smEVは酸素散布されている(例えば、0.1vvmで2時間)。
増殖期は、細菌及び/又は細菌により産生されるsmEVの量又は特性に影響を及ぼす可能性がある。例えば、本明細書で提供されるsmEVの調製方法では、smEVを、対数増殖期の開始時、対数期の途中及び/又は定常増殖期に達した時点で例えば培養物から単離することができる。
増殖環境(培養条件など)は、細菌によって産生されるsmEVの量に影響を与える可能性がある。例えば、表4で提供されているように、smEVの収量はsmEVインデューサによって増加させることができる。
本明細書で提供されるsmEVを調製する方法では、方法は、任意選択的に、細菌培養物からsmEVを単離する前に、細菌培養物をsmEVインデューサに曝露することを含み得る。細菌培養物を、対数増殖期の開始時、対数期の途中及び/又は定常増殖期に達した時点でsmEVインデューサに曝露することができる。
処理されたEV。特定の態様では、EV(本明細書に記載の処理されたEV(pmEV)など)は、当技術分野で公知の任意の方法を使用して調製される(例えば、人工的に調製される)。
いくつかの実施形態では、pmEVをpmEV精製工程なしで調製する。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるpmEVを放出する細菌を、細菌のpmEVをインタクトのままにする方法を使用して死滅させ、得られたpmEVを含む細菌成分を、本明細書に記載される方法及び組成物で使用する。いくつかの実施形態では、細菌は、抗生物質を使用して(例えば、本明細書に記載される抗生物質を使用して)死滅させる。いくつかの実施形態では、細菌は、UV照射を使用して死滅させる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるpmEVを、1つ以上の他の細菌成分から精製する。細菌(及び任意選択的に他の細菌成分)からpmEVを精製する方法は、当技術分野で公知である。いくつかの実施形態では、pmEVを、Thein,et al.(J.Proteome Res.9(12):6135-6147(2010))又はSandrini,et al.(Bio-protocol 4(21):e1287(2014))(その各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)で記載される方法を使用して細菌培養物から調製する。いくつかの実施形態では、細菌を高い光学密度まで培養し、次いで(例えば、室温又は4℃において10,000~15,000×gで10~15分間)遠心分離して細菌をペレット化する。いくつかの実施形態では、上清を廃棄し、細胞ペレットを-80℃で凍結させる。いくつかの実施形態では、細胞ペレットを氷上で解凍し、1mg/mL DNアーゼIが補充された100mM Tris-HCl、pH7.5に再懸濁させる。いくつかの実施形態では、細胞を、製造業者により推奨される条件下でEmulsiflex C-3(Avestin,Inc.)を使用して溶解させる。いくつかの実施形態では、残屑及び未溶解の細胞を、4℃において10,000×gでの15分間の遠心分離によりペレット化する。いくつかの実施形態では、次いで、上清を、4℃において120,000×gで1時間遠心分離する。いくつかの実施形態では、ペレットを、100mMの氷冷炭酸ナトリウム、pH11に再懸濁させ、4℃で1時間撹拌しつつインキュベートし、次いで、4℃において120,000×gで1時間遠心分離する。いくつかの実施形態では、ペレットを、100mMのTris-HCl、pH7.5に再懸濁させ、4℃において120,000×gで20分間再度遠心分離し、次いで、0.1MのTris-HCl、pH7.5又はPBSに再懸濁させる。いくつかの実施形態では、サンプルを、-20℃で保存する。
特定の態様では、Sandrini et al,2014から適合された方法によりpmEVを得る。いくつかの実施形態では、細菌培養物を、室温又は4℃において10,000~15,500×gで10~15分間遠心分離する。いくつかの実施形態では、細胞ペレットを-80℃で凍結させ、上清を廃棄する。いくつかの実施形態では、細胞ペレットを氷上で解凍し、0.1mg/mLのリゾチームが補充された10mM Tris-HCl、pH8.0、1mM EDTAに再懸濁させる。いくつかの実施形態では、サンプルを、室温又は37℃で30分間混合しつつインキュベートする。いくつかの実施形態では、サンプルを-80℃で再度凍結させ、氷上で再び解凍する。いくつかの実施形態では、DNアーゼIを、1.6mg/mLの最終濃度まで添加し、MgCl2を、100mMの最終濃度まで添加する。いくつかの実施形態では、サンプルを、30秒オン及び30秒オフの7サイクルでQSonica Q500超音波処理器を使用して超音波処理する。いくつかの実施形態では、残屑及び未溶解の細胞を、4℃において10,000×gでの15分間の遠心分離によりペレット化する。いくつかの実施形態では、次いで、上清を、4℃において110,000×gで15分間遠心分離する。いくつかの実施形態では、ペレットを、10mM Tris-HCl、pH8.0、2%のTriton-X100に再懸濁させ、室温で混合しつつ30~60分間インキュベートする。いくつかの実施形態では、サンプルを、4℃において110,000×gで15分間遠心分離する。いくつかの実施形態では、ペレットを、PBSに再懸濁させて-20℃で保存する。
特定の態様では、本明細書に記載される単離された細菌のpmEVを形成する(例えば調製する)方法は、(a)細菌培養物を遠心分離し、それにより第1のペレット及び第1の上清を形成する工程であって、第1のペレットは、細胞を含む、工程と、(b)第1の上清を廃棄する工程と、(c)第1のペレットを溶液に再懸濁させる工程と、(d)細胞を溶解させる工程と、(e)溶解した細胞を遠心分離し、それにより第2のペレット及び第2の上清を形成する工程と、(f)第2のペレットを廃棄し、第2の上清を遠心分離し、それにより第3のペレット及び第3の上清を形成する工程と、(g)第3の上清を廃棄し、第3のペレットを第2の溶液に再懸濁させ、それにより単離された細菌のpmEVを形成する工程とを含む。
いくつかの実施形態では、方法は、(h)工程(g)の溶液を遠心分離し、それにより第4のペレット及び第4の上清を形成する工程と、(i)第4の上清を廃棄し、第4のペレットを第3の溶液に再懸濁させる工程とを更に含む。いくつかの実施形態では、方法は、(j)工程(i)の溶液を遠心分離し、それにより第5のペレット及び第5の上清を形成する工程と、(k)第5の上清を廃棄し、第5のペレットを第4の溶液に再懸濁させる工程とを更に含む。
いくつかの実施形態では、工程(a)の遠心分離を、10,000×gで行う。いくつかの実施形態では、工程(a)の遠心分離は、10~15分間実施する。いくつかの実施形態では、工程(a)の遠心分離は、4℃又は室温で実施する。いくつかの実施形態では、工程(b)は、-80℃で第1のペレットを凍結させることを更に含む。いくつかの実施形態では、工程(c)での溶液は、1mg/mlのDNアーゼIが補充された100mMのTris-HCl、pH7.5である。いくつかの実施形態では、工程(c)での溶液は、0.1mg/mlのリゾチームが補充された10mM Tris-HCl、pH8.0、1mM EDTAである。いくつかの実施形態では、工程(c)は、37℃又は室温で30分間インキュベートすることを更に含む。いくつかの実施形態では、工程(c)は、-80℃で第1のペレットを凍結させることを更に含む。いくつかの実施形態では、工程(c)は、1.6mg/mlの最終濃度までDNアーゼIを添加することを更に含む。いくつかの実施形態では、工程(c)は、100mMの最終濃度までMgClを添加することを更に含む。いくつかの実施形態では、細胞を、均質化により工程(d)で溶解させる。いくつかの実施形態では、細胞を、emulsiflex C3により工程(d)で溶解させる。いくつかの実施形態では、細胞を、超音波処理により工程(d)で溶解させる。いくつかの実施形態では、細胞を7サイクルで超音波処理し、各サイクルは、30秒間の超音波処理及び超音波処理なしの30秒間を含む。いくつかの実施形態では、工程(e)の遠心分離を、10,000×gで実施する。いくつかの実施形態では、工程(e)の遠心分離を、15分間実施する。いくつかの実施形態では、工程(e)の遠心分離を、4℃又は室温で実施する。
いくつかの実施形態では、工程(f)の遠心分離を、120,000×gで実施する。いくつかの実施形態では、工程(f)の遠心分離を、110,000×gで実施する。いくつかの実施形態では、工程(f)の遠心分離を、1時間実施する。いくつかの実施形態では、工程(f)の遠心分離を、15分間実施する。いくつかの実施形態では、工程(f)の遠心分離を、4℃又は室温で実施する。いくつかの実施形態では、工程(g)での第2の溶液は、100mMの炭酸ナトリウム、pH11である。いくつかの実施形態では、工程(g)での第2の溶液は、10mMのTris-HCl pH8.0、2%のトリトンX-100である。いくつかの実施形態では、工程(g)は、4℃で溶液を1時間インキュベートすることを更に含む。いくつかの実施形態では、工程(g)は、室温で溶液を30~60分間インキュベートすることを更に含む。いくつかの実施形態では、工程(h)の遠心分離を、120,000×gで実施する。いくつかの実施形態では、工程(h)の遠心分離を、110,000×gで実施する。いくつかの実施形態では、工程(h)の遠心分離を、1時間実施する。いくつかの実施形態では、工程(h)の遠心分離を、15分間実施する。いくつかの実施形態では、工程(h)の遠心分離を、4℃又は室温で実施する。いくつかの実施形態では、工程(i)での第3の溶液は、100mMのTris-HCl、pH7.5である。いくつかの実施形態では、工程(i)での第3の溶液は、PBSである。いくつかの実施形態では、工程(j)の遠心分離を、120,000×gで実施する。いくつかの実施形態では、工程(j)の遠心分離を、20分間実施する。いくつかの実施形態では、工程(j)の遠心分離を、4℃又は室温で実施する。いくつかの実施形態では、工程(k)での第4の溶液は、100mMのTris-HCl、pH7.5又はPBSである。
本明細書で提供される方法によって得られるpmEVは、限定されるものではないが、スクロース勾配又はOptiprep勾配の使用を含み得る方法を用いて、サイズ排除カラムクロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー及び勾配超遠心分離によって更に精製することができる。簡単に述べると、スクロース勾配法を用いて、硫酸アンモニウム沈殿又は超遠心分離が使用されて濾過された上清が濃縮されたら、ペレットを60%スクロース、30mM Tris、pH8.0に再懸濁される。濾過を使用して濾過した上清を濃縮する場合、濃縮液が、Amicon Ultraカラムを用いて、60%スクロース、30mM Tris、pH8.0に緩衝液交換される。サンプルは、35~60%の不連続スクロース勾配に適用され、4℃で3~24時間、200,000×gで遠心分離される。簡単に述べると、Optiprep勾配法を用いて、硫酸アンモニウム沈殿又は超遠心分離の使用により、濾過された上清が濃縮されたら、ペレットがPBS中、35%Optiprepに再懸濁される。いくつかの実施形態では、濾過を用いて濾過された上清が濃縮されたら、濃縮物が、60%Optiprepを用いて35%Optiprepの最終濃度まで希釈される。サンプルは、35~60%の不連続スクロース勾配に適用され4℃において200,000×gで3~24時間遠心分離される。
いくつかの実施形態では、pmEV調製物の無菌性及び単離を確認するために、pmEVは、試験される細菌の日常的な培養に使用される寒天培地に連続希釈され、日常的な条件を用いてインキュベートされる。非無菌調製物は、インタクトな細胞を排除するために0.22μmフィルターに通される。純度を更に高めるために、単離されたpmEVを、DNase又はプロテイナーゼKで処理することができる。
いくつかの実施形態では、pmEV調製物の無菌性は、pmEVの生成に使用される細菌の標準培養に使用される寒天培地上にpmEVの一部を播種し、標準条件を用いてインキュベートすることによって確認することができる。
いくつかの実施形態では、選択されたpmEVは、クロマトグラフィー及びpmEV上の結合表面部分によって単離及び濃縮される。他の実施形態では、選択されたpmEVは、親和性試薬、化学染料、組換えタンパク質を使用する方法又は当業者に公知の他の方法による蛍光細胞選別によって単離及び/又は濃縮される。
いくつかの実施形態では、pmEVは、例えば、Jeppesen et al.Cell 177:428(2019)で記載されているように、分析される。
いくつかの実施形態では、pmEVは凍結乾燥されている。
いくつかの実施形態では、pmEVは噴霧乾燥されている。
いくつかの実施形態では、pmEVは、(例えば17.5又は25kGyで)ガンマ線照射されている。
いくつかの実施形態では、pmEVはUV照射されている。
いくつかの実施形態では、pmEVは熱失活されている(例えば、50℃で2時間又は90℃で2時間)。
いくつかの実施形態では、pmEVは酸処理されている。
いくつかの実施形態では、pmEVは酸素散布されている(例えば、0.1vvmで2時間)。
増殖期は、細菌の量又は特性に影響を及ぼす可能性がある。本明細書で提供されるpmEVの調製方法では、pmEVを、対数増殖期の開始時、対数期の途中及び/又は定常増殖期に達した時点で例えば培養物から単離することができる。
溶液及び乾燥形態
本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV(例えば、本明細書に記載のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又はEVの組み合わせ)を含む溶液(例えば、液体混合物)を提供する。例えば、いくつかの実施形態では、溶液は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVと、増量剤を含む賦形剤とを含む。別の例として、いくつかの実施形態では、溶液は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVと、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む。別の例として、いくつかの実施形態では、溶液は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVと、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む。
例えば、いくつかの実施形態では、増量剤は、マンニトール、スクロース、マルトデキストリン、デキストラン、フィコール又はPVP-K30を含む。いくつかの実施形態では、賦形剤は、任意選択的に、トレハロース、マンニトール、スクロース、ソルビトール、マルトデキストリン、デキストラン、ポロキサマー188、マルトデキストリン、PVP-K30、フィコール、クエン酸塩、アルギニン及び/又はヒドロキシプロピル-B-シクロデキストリンなどの追加の成分を含む。例えば、いくつかの実施形態では、溶液は、EVの液体調製物と、増量剤を含む賦形剤、例えば表A、B、C、D、K又はPの1つに提供される配合のストックからの賦形剤とを含有する。例えば、いくつかの実施形態では、溶液は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する液体調製物(例えば、細菌培養物(上清など)又は保持液からプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを単離することによって得られる)と、増量剤を含む賦形剤とを含み、例えば、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する液体調製物を、増量剤を含む賦形剤ストック、例えば、表A、B、C、D、K又はPの1つに提供される配合の賦形剤ストックと組み合わせて、溶液を調製する。
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)を含有する「乾燥形態」は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する溶液を乾燥させることによって得られる生成物を指す。いくつかの実施形態では、乾燥は、凍結乾燥(freeze drying)(凍結乾燥(lyophilization))又は噴霧乾燥によって実施される。いくつかの実施形態では、乾燥形態は粉末である。本明細書で使用される場合、粉末は、乾燥形態の一種を指し、凍結乾燥粉末を含むが、噴霧乾燥などの方法により得られる噴霧乾燥粉末などの粉末を含む。
凍結乾燥(freeze drying)(凍結乾燥(lyophilization))を実施する場合、得られる生成物は凍結乾燥物である。いくつかの実施形態では、乾燥形態は凍結乾燥物である。本明細書で使用される場合、凍結乾燥物は、乾燥形態の一種を指し、凍結乾燥粉末及び凍結乾燥ケーキを含む。いくつかの実施形態では、凍結乾燥ケーキを粉砕して(例えば、すり潰して)、凍結乾燥粉末を生成する。粉砕は、固体の機械的なサイズの縮小を指す。すり潰しは、粉砕の一種で、例えば、乾燥形態に対して実施できる。例えば、Seibert et al.,“MILLING OPERATIONS IN THE PHARMACEUTICAL INDUSTRY”in Chemical Engineering in the Pharmaceutical Industry:R&D to Manufacturing,Edited by David J.am Ende(2011)を参照されたい。
本開示は、いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV(例えば、本明細書に記載のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又はEVの組み合わせ)と、賦形剤とを含む、凍結乾燥物などの乾燥形態も提供する。例えば、乾燥形態は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVと、増量剤を含む賦形剤とを含み得る。別の例として、乾燥形態は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVと、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含み得る。別の例として、乾燥形態は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVと、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含み得る。例えば、本明細書に記載されるように、いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを、増量剤及び/又は凍結乾燥保護剤を含む賦形剤と組み合わせて、例えば、溶液を調製する。いくつかの実施形態では、溶液は乾燥される。得られた乾燥形態(例えば、凍結乾燥物)は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVと、賦形剤の成分、例えば増量剤及び/又は凍結乾燥保護剤(例えば、乾燥形態)とを含有する。
本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び賦形剤の乾燥形態も提供する。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、例えば、凍結乾燥ケーキ又は凍結乾燥粉末などの凍結乾燥物である。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、例えば噴霧乾燥粉末又は凍結乾燥粉末などの粉末である。例えば、いくつかの実施形態では、増量剤は、マンニトール、スクロース、マルトデキストリン、デキストラン、フィコール又はPVP-K30を含む。いくつかの実施形態では、賦形剤は、トレハロース、マンニトール、スクロース、ソルビトール、デキストラン、ポロキサマー188、マルトデキストリン、PVP-K30、フィコール、クエン酸塩、アルギニン及び/又はヒドロキシプロピル-B-シクロデキストリンなどの追加の成分を含む。例えば、いくつかの実施形態では、乾燥形態は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVと、賦形剤、例えば増量剤を含む賦形剤、例えば、表A、B、C、D、K又はPの1つに提供される配合のストックからの賦形剤とを含有する。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、約6%未満(又は約5%未満)の水分含有量を有する(例えば、カールフィッシャー滴定によって決定される)。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、約10%~約80%(重量)の賦形剤、例えば、増量剤を含む賦形剤を有する。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、約10%~約80%(重量)の賦形剤、例えば、表A、B、C、D、K又はPの1つに提供される配合のストックからの賦形剤を有する。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、乾燥形態の重量で全固形分の約1%~約99%を構成する。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、乾燥形態1mg当たり少なくとも約1e10粒子のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)を有する(例えば、NTAなど、1mg当たりの粒子によって決定される)。いくつかの実施形態では、乾燥形態の粒子は、乾燥形態からの再懸濁(例えば、脱イオン水中での再懸濁)後、約130nm~約300nmの流体力学直径(Z平均、Zave)を有する(例えば、動的光散乱によって決定される)。
いくつかの実施形態では、溶液及び/又は乾燥形態は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)全細菌(例えば、生細菌、死滅細菌及び/又は弱毒化細菌)を実質的に又は全く含まない、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含む。いくつかの実施形態では、溶液及び/又は乾燥形態は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及びプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)全細菌(例えば、生細菌、死滅細菌及び/又は弱毒化細菌)を両方含む。いくつかの実施形態では、溶液及び/又は乾燥形態は、ガンマ線照射されたプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含む。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、EVが単離された(例えば、調製された)後にガンマ線照射される。
いくつかの実施形態では、細菌由来のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及び/又は細菌サンプル中に存在する細菌の数を定量するために、電子顕微鏡法(例えば、超薄凍結切片のEM)を使用して、EV及び/又は細菌を視覚化し、それらの相対数を数える。代わりに、ナノ粒子追跡分析(NTA)、Coulter計数若しくは動的光散乱(DLS)又はこれらの技術の組み合わせを使用する。NTA及びCoulter計数器は粒子を計数し、そのサイズを示す。DLSは粒子の粒度分布を示すが、濃度は示さない。細菌の直径は、多くの場合、1~2μm(ミクロン)である。全範囲は0.2~20μmである。Coulter計数とNTAの結果を組み合わせると、所与のサンプル中の細菌及び/又は細菌由来のEVの数を明らかにすることができる。Coulter計数により、直径が0.7~10μmの粒子の数が明らかになる。ほとんどの細菌及び/又はEVサンプルの場合、Coulter計数のみでサンプル内の細菌及び/又はEVの数を明らかにできる。NTAの場合、Nanosight機器は、Malvern Pananlyticalから入手することができる。例えば、NS300は、10~2000nmのサイズ範囲の懸濁液中の粒子を視覚化及び測定できる。NTAでは、例えば、直径50~1000nmの粒子の数を数えることができる。DLSは、およそ1nm~3μmの範囲内の様々な直径の粒子の分布を明らかにする。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、当技術分野で公知の分析方法によって特徴付けられる(Jeppesen,et al.Cell 177:428(2019))。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、粒子数に基づいて定量される。例えば、EV調製物の粒子数は、NTAを使用して測定できる。例えば、EV調製物の粒子数は、ZetaviewによってNTAを使用して測定できる。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)は、タンパク質、脂質又は炭水化物の量に基づいて定量される。例えば、いくつかの実施形態では、EV調製物の総タンパク質含有量は、Bradfordアッセイ又はBCAを使用して測定される。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、元の細菌の1つ以上の他の細菌成分から単離される。いくつかの実施形態では、溶液及び/又は乾燥形態は、他の細菌成分を更に含む。
特定の実施形態では、元の細菌から得られたプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV液体調製物は、亜集団の物理的特性(例えば、サイズ、密度、タンパク質含有量及び/又は結合親和性)に基づいて亜集団に分画され得る。次いで、1つ以上のEV亜集団を(例えば、液体調製物として)、本発明の溶液、粉末及び/又は凍結乾燥物に組み込むことができる。
特定の態様では、疾患(例えば、免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)、ディスバイオシス又は代謝疾患)の処置及び/又は予防に有用な細菌由来のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含む溶液及び/又は乾燥形態(及びその治療用組成物)、並びにそのようなEVを作製及び/又は同定する方法、並びに(単独での又は治療薬と組み合わせた、例えば、免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)、ディスバイオシス又は代謝疾患の処置のための)そのような溶液及び/又は乾燥形態(及びその治療用組成物)を使用する方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV及びプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)全細菌(例えば、生細菌、死滅細菌及び/又は弱毒化細菌)を両方含む。いくつかの実施形態では、溶液及び/又は乾燥形態は、1つ以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10以上)の分類群(例えば、綱、目、科、属、種又は株)の細菌に由来するEVを含む。いくつかの実施形態では、溶液及び/又は乾燥形態は、1つ以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10以上)の細菌株又は種の細菌に由来するEVを含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、細菌の不存在下(例えば、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%又は少なくとも約99%細菌を含まない)プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、1つ以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10以上)の分類群(例えば、綱、目、科、属、種又は株)の細菌に由来するEVを含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、1つ以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10以上)の細菌株又は種の細菌に由来するEVを含む。
いくつかの実施形態では、溶液及び/又は乾燥形態は、健康食品若しくは飲料、乳児用食品若しくは飲料、妊婦、スポーツ選手、高齢者若しくは他の特定の集団のための食品若しくは飲料、機能性食品、飲料、特定保健用食品若しくは飲料、栄養補助食品、プロバイオティクス、患者のための食品若しくは飲料又は動物の飼料などの食品(例えば、食品又は飲料)に添加されるか又は組み込まれる。飲食品の具体例としては、ジュース、清涼飲料、茶飲料、飲料調製物、ゼリー飲料及び機能性飲料などの様々な飲料;ビールなどのアルコール飲料;米飯食品、麺、パン及びパスタなどの炭水化物含有食品;魚肉ハム、ソーセージ、魚介類の練り製品などの練り製品;カレー、あんかけ食品、スープなどのレトルト食品;牛乳、乳飲料、アイスクリーム、チーズ及びヨーグルトなどの乳製品;味噌、ヨーグルト、発酵飲料及び漬物などの発酵食品;豆製品;ビスケット、クッキー等を含む様々な菓子製品、キャンディー、チューインガム、グミ及びゼリー、クリームキャラメル、氷菓を含む冷菓;即席スープ、即席豆乳スープなどの即席食品;電子レンジ対応食品;等が挙げられる。更に、粉末、顆粒、錠剤、カプセル、液体、ペースト、ゼリーの形態に調製された健康食品及び飲料も含まれる。
いくつかの実施形態では、溶液及び/又は乾燥形態は、ヒトを含む動物のための食品又は栄養補助食品に添加される。ヒト以外の動物としては特に限定されず、組成物は、様々な家畜、家禽、ペット、実験動物等に使用することができる。動物の具体例としては、ブタ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ、アヒル、ダチョウ、シチメンチョウ、イヌ、ネコ、ウサギ、ハムスター、マウス、ラット、サルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
治療用組成物
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される溶液及び/又は乾燥形態は、治療用組成物に製剤化される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の溶液及び/又は乾燥形態を含む治療用組成物が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、本明細書で提供される溶液及び/又は乾燥形態と、薬学的に許容される担体とを含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤などの薬学的に許容される賦形剤を含む。
特定の態様では、疾患(例えば、免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)、ディスバイオシス又は代謝疾患)の処置及び/又は予防に有用な細菌由来のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含む治療用組成物、並びにそのようなEVを作製及び/又は同定する方法、並びに(単独での又は治療薬と組み合わせた、例えば、免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)、ディスバイオシス又は代謝疾患の処置のための)そのような治療用組成物を使用する方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、EV及び全細菌(例えば、生細菌、死滅細菌、弱毒化細菌)を両方含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、細菌の不存在下(例えば、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%又は少なくとも約99%細菌を含まない)EVを含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、分類群に由来する細菌の1つ以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10以上)に由来するEV及び/又は細菌を含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、1つ以上の細菌株からのEV及び/又は細菌を含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、分類群に由来する細菌の1つに由来するEV及び/又は細菌を含む。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、細菌株又は細菌種の1つに由来するEV及び/又は細菌を含む。
特定の態様では、対象(例えば、ヒト対象)への投与のための治療用組成物が提供される。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、単回投与単位又は複数回投与形式であり得る最終製品を製造するために、追加の活性物質及び/又は不活性物質と組み合わされている。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、免疫アジュバント(例えば、STINGアゴニスト、TLRアゴニスト、NODアゴニスト)などのアジュバントと組み合わされている。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、少なくとも1つの炭水化物を含む。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、少なくとも1つの脂質を含む。いくつかの実施形態では、脂質は、ラウリン酸(12:0)、ミリスチン酸(14:0)、パルミチン酸(16:0)、パルミトレイン酸(16:1)、マルガリン酸(17:0)、ヘプタデセン酸(17:1)、ステアリン酸(18:0)、オレイン酸(18:1)、リノール酸(18:2)、リノレン酸(18:3)、オクタデカテトラエン酸(18:4)、アラキジン酸(20:0)、エイコセン酸(20:1)、エイコサジエン酸(20:2)、エイコサテトラエン酸(20:4)、エイコサペンタエン酸(20:5)(EPA)、ドコサン酸(22:0)、ドコセン酸(22:1)、ドコサペンタエン酸(22:5)、ドコサヘキサエン酸(22:6)(DHA)及びテトラコサン酸(24:0)から選択される少なくとも1つの脂肪酸を含む。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、少なくとも1つの補助ミネラル又はミネラル源を含む。ミネラルの例として、塩化物、ナトリウム、カルシウム、鉄、クロム、銅、ヨウ素、亜鉛、マグネシウム、マンガン、モリブデン、リン、カリウム及びセレンが挙げられるが、これらに限定されない。上述したミネラルのいずれかの好適な形態として、可溶性のミネラル塩、わずかに可能性のミネラル塩、不溶性のミネラル塩、キレート化ミネラル、ミネラル複合体、非反応性ミネラル(例えばカルボニルミネラル)及び還元ミネラル並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、少なくとも1つの補助ビタミンを含む。少なくとも1つのビタミンは、脂溶性又は水溶性のビタミンであり得る。好適なビタミンとして、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB12、ビタミンK、リボフラビン、ナイアシン、ビタミンD、ビタミンB6、葉酸、ピリドキシン、チアミン、パントテン酸及びビオチンが挙げられるが、これらに限定されない。上述のいずれかの好適な形態は、ビタミンの塩、ビタミンの誘導体、ビタミンと同一の又は類似の活性を有する化合物及びビタミンの代謝物である。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、賦形剤を含む。好適な賦形剤の非限定的な例としては、緩衝剤、保存料、安定剤、結合剤、圧縮剤、潤滑剤、分散増強剤、崩壊剤、香味剤、甘味料及び着色剤が挙げられる。
いくつかの実施形態では、賦形剤は緩衝剤である。適切な緩衝剤の非限定的な例としては、クエン酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、重炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム及び重炭酸カルシウムが挙げられる。
いくつかの実施形態では、賦形剤は保存剤を含む。適切な保存剤の非限定的な例としては、アルファトコフェロール及びアスコルビン酸塩などの抗酸化剤並びにパラベン、クロロブタノール及びフェノールなどの抗菌剤が挙げられる。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、賦形剤として結合剤を含む。適切な結合剤の非限定的な例としては、デンプン、アルファ化デンプン、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルオキソアゾリドン、ポリビニルアルコール、C12~C18脂肪酸アルコール、ポリエチレングリコール、ポリオール、糖類、オリゴ糖及びそれらの組み合わせが挙げられる。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、賦形剤として潤滑剤を含む。適切な潤滑剤の非限定的な例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、硬化植物油、ステロテックス(sterotex)、ポリオキシエチレンモノステアレート、タルク、ポリエチレングリコール、安息香酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム及び軽鉱油が挙げられる。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、賦形剤として分散促進剤を含む。適切な分散剤の非限定的な例としては、高HLB乳化界面活性剤として、デンプン、アルギン酸、ポリビニルピロリドン、グアーガム、カオリン、ベントナイト、精製木材セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、イソアモルファスケイ酸塩及び微結晶セルロースが挙げられる。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、賦形剤として崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、崩壊剤は非発泡性崩壊剤である。適切な非発泡性崩壊剤の非限定的な例としては、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、それらのアルファ化デンプン及び変性デンプンなどのデンプン、甘味料、ベントナイトなどの粘土、微結晶セルロース、アルギン酸塩、デンプングリコール酸ナトリウム、寒天、グアー、ローカストビーン、カラヤ、ペクチン及びトラガカントなどのガムが挙げられる。いくつかの実施形態では、崩壊剤は発泡性崩壊剤である。適切な発泡性崩壊剤の非限定的な例としては、クエン酸と組み合わせた重炭酸ナトリウム及び酒石酸と組み合わせた重炭酸ナトリウムが挙げられる。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、健康食品若しくは飲料、乳児用食品若しくは飲料、妊婦、スポーツ選手、高齢者若しくは他の特定の集団のための食品若しくは飲料、機能性食品、飲料、特定保健用食品若しくは飲料、栄養補助食品、患者のための食品若しくは飲料又は動物の飼料などの食品(例えば、食品又は飲料)である。飲食品の具体例としては、ジュース、清涼飲料、茶飲料、飲料調製物、ゼリー飲料及び機能性飲料などの様々な飲料;ビールなどのアルコール飲料;米飯食品、麺、パン及びパスタなどの炭水化物含有食品;魚肉ハム、ソーセージ、魚介類の練り製品などの練り製品;カレー、あんかけ食品及び中華スープなどのレトルト食品;スープ;牛乳、乳飲料、アイスクリーム、チーズ及びヨーグルトなどの乳製品;味噌、ヨーグルト、発酵飲料及び漬物などの発酵食品;豆製品;ビスケット、クッキー等を含む様々な菓子製品、キャンディー、チューインガム、グミ及びゼリー、クリームキャラメル、氷菓を含む冷菓;即席スープ、即席豆乳スープなどの即席食品;電子レンジ対応食品;等が挙げられる。更に、粉末、顆粒、錠剤、カプセル、液体、ペースト、ゼリーの形態に調製された健康食品及び飲料も含まれる。
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、ヒトを含む動物のための食品である。ヒト以外の動物としては特に限定されず、組成物は、様々な家畜、家禽、ペット、実験動物等に使用することができる。動物の具体例としては、ブタ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ、カモ、ダチョウ、アヒル、シチメンチョウ、イヌ、ネコ、ウサギ、ハムスター、マウス、ラット、サルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
用量形態
いくつかの実施形態では、乾燥形態を含む治療用組成物は、例えば、経口投与のための固形剤形(「固形用量形態」とも呼ばれる)として製剤化される。いくつかの実施形態では、固形剤形は、乾燥形態に加えて、1つ以上の賦形剤、例えば、薬学的に許容される賦形剤を含む。固形剤形の乾燥形態は、単離されたプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する。任意選択的に、固形剤形中のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVはガンマ線照射される。いくつかの実施形態では、固形剤形は、錠剤、小型錠剤、カプセル若しくは粉末;又はこれらの形態の組み合わせ(例えば、カプセル中に含まれる小型錠剤)を含む。
本明細書に記載の固形剤形は、例えば、カプセルであり得る。本明細書に記載される固形剤形は、例えば、錠剤又は小型錠剤であり得る。更に、複数の小型錠剤をカプセル中に入れる(例えば、中に充填する)ことができる。
特定の実施形態では、固形剤形は、カプセルを含む。いくつかの実施形態では、カプセルは、00号、0号、1号、2号、3号、4号又は5号のカプセルである。いくつかの実施形態では、カプセルは、0号のカプセルである。本明細書で使用される場合、カプセルのサイズは、腸溶性コーティングを施す前の錠剤のサイズを指す。いくつかの実施形態では、カプセルは充填した後(及びカプセルを腸溶性コーティングする前)にバンディングされる。いくつかの実施形態では、カプセルは、HPMC系バンディング溶液でバンディングされる。
いくつかの実施形態では、固形剤形は錠剤(>4mm)(例えば、5mm~17mm)を含む。例えば、錠剤は5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、16mm、17mm又は18mmの錠剤である。サイズは、当技術分野で公知であるように、錠剤の直径を指す。本明細書で使用される場合、錠剤のサイズは、腸溶性コーティングを施す前の錠剤のサイズを指す。
いくつかの実施形態では、固形剤形は小型錠剤を含む。小型錠剤は、1mm~4mmのサイズ範囲であり得る。例えば、小型錠剤は、1mmの小型錠剤、1.5mmの小型錠剤、2mmの小型錠剤、3mmの小型錠剤又は4mmの小型錠剤であり得る。サイズは、当技術分野で公知であるように、小型錠剤の直径を指す。本明細書で使用される場合、小型錠剤のサイズは、腸溶性コーティングを施す前の小型錠剤のサイズを指す。
小型錠剤はカプセル中に存在し得る。カプセルは、00号、0号、1号、2号、3号、4号又は5号のカプセルであり得る。小型錠剤を収容するカプセルは、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)又はゼラチンを含み得る。小型錠剤はカプセル内部に存在し得る:カプセル内部の小型錠剤の数は、カプセルのサイズと小型錠剤のサイズによって異なる。例として、0号のカプセルは、3mmの小型錠剤である小型錠剤を31~35個(平均、33個)を収容することができる。いくつかの実施形態では、カプセルは充填した後にバンディングされる。いくつかの実施形態では、カプセルは、HPMC系バンディング溶液でバンディングされる。
溶液及び/又は粉末(例えば、EV及び増量剤を含む)を含む治療用組成物は、例えば、経口投与又は注射のための懸濁液として製剤化することができる(例えば、粉末は再構成することができ;溶液は希釈することができる)。注射による投与には、静脈内(IV)投与、筋肉内(IM)投与及び皮下(SC)投与が含まれる。懸濁液の場合、EVは、緩衝液、例えば薬学的に許容される緩衝液、例えば生理食塩水又はPBS中に存在することができる。懸濁液は、1つ以上の賦形剤、例えば、薬学的に許容される賦形剤を含み得る。懸濁液は、例えばスクロース又はグルコースを含み得る。溶液又は粉末(例えば、EV及び増量剤を含む)中のEVは、単離されたEVであり得る。任意選択的に、懸濁液内のEVにガンマ線照射することもできる。
コーティング:
本明細書に記載される固形剤形(例えば、カプセル、錠剤又は小型錠剤)は、例えば、1層の腸溶性コーティング又は例えば、内側腸溶性コーティング及び外側腸溶性コーティングの2層の腸溶性コーティングで、腸溶性コーティングされ得る。内側腸溶性コーティング及び外側腸溶性コーティングは同一ではない(例えば、内側腸溶性コーティング及び外側腸溶性コーティングは、同一の成分を同一の量で含有しない)。腸溶性コーティングは、例えば小腸内での、治療薬(プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EV、その乾燥形態及び/又は固形剤形など)の放出を可能にする。
小腸内での治療薬の放出は、治療薬が、これらの特定の位置に位置する細胞(例えば、上皮細胞及び/又は免疫細胞)をターゲティングし、その細胞に作用することを可能にし、これにより、消化管内の局部効果を引き起こすことができ、且つ/又は全身効果(例えば、胃腸管外での効果)を引き起こし得る。
EUDRAGITは、様々な範囲のポリメタクリレート系コポリマーのブランド名である。これには、メタクリル酸及びメタクリル/アクリル酸エステル又はそれらの誘導体に基づくアニオン性、カチオン性及び中性のコポリマーが含まれる。
腸溶性コーティング(例えば、1つの腸溶性コーティング又は内側腸溶性コーティング及び/若しくは外側腸溶性コーティング)で使用することができる他の物質の例としては、セルロースアセテートフタレート(CAP)、セルロースアセテートトリメリテート(CAT)、ポリ(ビニルアセテートフタレート)(PVAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、脂肪酸、ワックス、シェラック(アロイリット酸のエステル)、プラスチック、植物繊維、Zein、Aqua-Zein(登録商標)(アルコールを含有しない水性ゼイン製剤)、アミロースデンプン、デンプン誘導体、デキストリン、メチルアクリレート-メタクリル酸コポリマー、セルロースアセテートサクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(ヒプロメロースアセテートサクシネート)、メチルメタクリレート-メタクリル酸コポリマー及び/又はアルギン酸ナトリウムが挙げられる。
腸溶性コーティング(例えば、1つの腸溶性コーティング又は内部腸溶性コーティング及び/若しくは外部腸溶性コーティング)は、メタクリル酸エチルアクリレート(MAE)コポリマー(1:1)を含む。
1つの内部腸溶性コーティングは、メタクリル酸エチルアクリレート(MAE)コポリマー(1:1)(Kollicoat MAE 100Pなど)を含み得る。
1つの腸溶性コーティングは、Eudragitコポリマー、例えばEudragit L(例えば、Eudragit L 100-55;Eudragit L30 D-55)、Eudragit S、Eudragit RL、Eudragit RS、Eudragit E又はEudragit FS(例えば、Eudragit FS 30 D)を含み得る。
腸溶性コーティング(例えば、1つの腸溶性コーティング又は内側腸溶性コーティング及び/若しくは外側腸溶性コーティング)に使用することができる物質の他の例としては、例えば、米国特許第6312728号明細書;同第6623759号明細書;同第4775536号明細書;同第5047258号明細書;同第5292522号明細書;同第6555124号明細書;同第6638534号明細書;米国特許出願公開第2006/0210631号明細書;同第2008/200482号明細書;同第2005/0271778号明細書;同第2004/0028737号明細書;国際公開第2005/044240号パンフレットに記載されているものが挙げられる。
メタクリル酸コポリマー、フタル酸ポリビニルアセテート、コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びフタル酸セルロースを含む、本明細書で提供される固形剤形と共に使用できるpH依存性腸溶性ポリマーを提供する、例えば米国特許第9233074号明細書も参照されたく、好適なメタクリル酸コポリマーとしては、ポリ(メタクリル酸、メタクリル酸メチル)1:1は、例えば、EudragitL100の商品名で販売されており;ポリ(メタクリル酸、アクリル酸エチル)1:1は、例えば、EudragitL100-55の商品名で販売されており;部分的に中和されたポリ(メタクリル酸、アクリル酸エチル)1:1は、例えば、KollicoatMAE-100Pの商品名で販売されており;ポリ(メタクリル酸、メタクリル酸メチル)1:2は、例えば、EudragitS100の商品名で販売されている。
固形用量形態(例えば、カプセル)は、単層コーティング、例えばHPMC(ヒドロキシルプロピルメチルセルロース)又はゼラチンなどの非腸溶性コーティングを含み得る。
溶液及び乾燥形態の製造方法
本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVと増量剤を含む賦形剤との溶液を調製する方法も提供する。例えば、いくつかの実施形態では、増量剤は、マンニトール、スクロース、ポリエチレングリコール(PEG6000などのPEG)、シクロデキストリン、マルトデキストリン、デキストラン、フィコール又はPVP-K30を含む。いくつかの実施形態では、賦形剤は凍結乾燥保護剤を含む。いくつかの実施形態では、賦形剤は、任意選択的に、トレハロース、マンニトール、スクロース、ソルビトール、デキストラン、ポロキサマー188、マルトデキストリン、PVP-K30、フィコール、クエン酸塩、アルギニン及び/又はヒドロキシプロピル-B-シクロデキストリンなどの追加の成分を含む。例えば、いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVの液体調製物と、増量剤を含む賦形剤とを組み合わせて、溶液を調製する。例えば、いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVの液体調製物(例えば、細菌培養物(上清又は保持液など)からEVを単離することによって得られる)と、増量剤を含む賦形剤、例えば、表A、B、C、D、K又はPの1つに提供される配合の賦形剤ストックとを組み合わせて、溶液を調製する。例えば、いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する液体調製物(例えば、細菌培養物(上清又は保持液など)からEVを単離することによって得られる)と、増量剤を含む賦形剤とを組み合わせて、例えば、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する液体調製物(例えば、細菌培養物(上清又は保持液など)又は保持液からEVを単離することによって得られる)を、例えばマンニトールなどの増量剤を含む賦形剤又は表A、B、C、D、K若しくはPの1つに提供される配合の賦形剤ストックの賦形剤と組み合わせて、溶液を調製する。
本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVの乾燥形態を調製する方法も提供する。例えば、いくつかの実施形態では、本方法は、凍結乾燥粉末及び/又は凍結乾燥ケーキなどの凍結乾燥物を調製するために使用される。例えば、いくつかの実施形態では、本方法は、凍結乾燥粉末及び/又は噴霧乾燥粉末などの粉末を調製するために使用される。いくつかの実施形態では、賦形剤は増量剤を含む。例えば、いくつかの実施形態では、増量剤は、マンニトール、スクロース、ポリエチレングリコール(PEG6000などのPEG)、シクロデキストリン、マルトデキストリン、デキストラン、フィコール又はPVP-K30を含む。いくつかの実施形態では、賦形剤は凍結乾燥保護剤を含む。いくつかの実施形態では、賦形剤は、任意選択的に、トレハロース、マンニトール、スクロース、ソルビトール、デキストラン、ポロキサマー188、マルトデキストリン、PVP-K30、フィコール、クエン酸塩、アルギニン及び/又はヒドロキシプロピル-B-シクロデキストリンなどの追加の成分を含む。例えば、いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する液体調製物(例えば、細菌培養物(上清又は保持液など)からEVを単離することによって得られる)を、マンニトール又は表A、B、C、D、K又はPの1つに提供される配合の賦形剤ストックの賦形剤など、増量剤を含む賦形剤と組み合わせ、乾燥(例えば、凍結乾燥又は噴霧乾燥)させて、それによって乾燥形態を調製する。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、約6%未満、約5%未満、約4%未満、約0.5%~約5%、約1%~約5%、約1%~約4%、約1.5%~約4%、約2%~約4%又は約2%~約3%の水分含有量を有する(例えば、カールフィッシャー滴定によって決定される)。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、約10%~約80%(重量)の賦形剤、例えば、増量剤を含む賦形剤を有する。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、約10%~約80%(重量)の賦形剤、例えば、表A、B、C、D、K又はPの1つに提供される配合のストックからの賦形剤を有する。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、乾燥形態の重量で全固形分の約1%~約99%を構成する。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、乾燥形態1mg当たり少なくとも約1e10粒子のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)を有する(例えば、NTAなど、1mg当たりの粒子によって決定される)。いくつかの実施形態では、乾燥形態中の粒子は、乾燥形態からの再懸濁(例えば、脱イオン水中での再懸濁)後、約130nm~約300nmの流体力学直径(Z平均、Zave)を有する(例えば、動的光散乱によって決定される)。
いくつかの実施形態では、乾燥形態は凍結乾燥物である。いくつかの実施形態では、凍結乾燥物は凍結乾燥粉末又は凍結乾燥ケーキである。いくつかの実施形態では、乾燥形態は粉末である。いくつかの実施形態では、粉末は凍結乾燥粉末又は噴霧乾燥粉末である。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む溶液を調製する方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む賦形剤と組み合わせ、それによって溶液を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む溶液を調製する方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤と組み合わせ、それによって溶液を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む溶液を調製する方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤と組み合わせ、それによって溶液を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む溶液を調製する方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された溶液を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を乾燥させ、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、乾燥は凍結乾燥を含む。
いくつかの実施形態では、乾燥は噴霧乾燥を含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、乾燥形態を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された乾燥形態を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を乾燥させ、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、乾燥は凍結乾燥を含む。
いくつかの実施形態では、乾燥は噴霧乾燥を含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む噴霧乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を噴霧乾燥させ、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む噴霧乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を噴霧乾燥させ、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む噴霧乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を噴霧乾燥させ、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、噴霧乾燥粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された噴霧乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、凍結乾燥物を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、凍結乾燥粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥ケーキを調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥ケーキを調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥ケーキを調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;並びに
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥ケーキを調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥ケーキを調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、凍結乾燥保護剤を含む(又は本質的に増量剤からなる)賦形剤と組み合わせて、溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥ケーキを調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥ケーキを提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む溶液を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された溶液を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって乾燥形態を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、乾燥は凍結乾燥を含む。
いくつかの実施形態では、乾燥は噴霧乾燥を含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、乾燥形態を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された乾燥形態を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を乾燥させ、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;
溶液を乾燥させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって粉末を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、乾燥は凍結乾燥を含む。
いくつかの実施形態では、乾燥は噴霧乾燥を含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む噴霧乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を噴霧乾燥させ、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、噴霧乾燥粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された噴霧乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥物を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥物を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、凍結乾燥物を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥粉末を調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、ケーキを調製すること、及び
ケーキを粉砕し(例えば、すり潰し)、それによって凍結乾燥粉末を調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、凍結乾燥粉末を追加の成分と組み合わせることを更に含む。いくつかの実施形態では、追加の成分は、賦形剤、例えば流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥粉末を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の細胞外小胞(EV)を含む凍結乾燥ケーキを調製する方法を提供し、本方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む液体調製物を、1つ以上の賦形剤を含むストックと組み合わせることであって、ストックが表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含み、それによって溶液を調製すること;及び
溶液を凍結乾燥(freeze dry)(凍結乾燥(lyophilize))させて、それによって噴霧乾燥ケーキを調製すること
を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の方法によって調製された凍結乾燥ケーキを提供する。
治療用組成物の調製方法
本開示は、治療用組成物を調製する方法も提供する。いくつかの実施形態では、本方法は、本明細書に記載の溶液又は乾燥形態を、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤などの薬学的に許容される賦形剤と組み合わせ、それによって治療用組成物を調製することを含む。
本開示は、本明細書に記載の乾燥形態を含有する固形剤形などの治療用組成物を調製する方法も提供する。いくつかの実施形態では、固形剤形はカプセル、錠剤又は小型錠剤である。
本開示は、乾燥形態を含む固形剤形(例えば、経口投与用)(例えば、医薬用途用)を作製する方法も提供する。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)と、凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)と、増量剤及び凍結乾燥保護剤を含む賦形剤とを含む。いくつかの実施形態では、乾燥形態は1つ以上の追加の成分も含む。いくつかの実施形態では、乾燥形態は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と組み合わされる。いくつかの実施形態では、固形剤形は、例えば本明細書に記載のコーティングで、腸溶性コーティングされる。
いくつかの態様では、固形剤形を作製する方法は、
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態をカプセルに充填し、それによってカプセルを調製し、それによって固形剤形を調製すること;
任意選択的に、カプセルに充填する前に、乾燥形態を薬学的に許容される賦形剤と組み合わせること;及び/又は
任意選択的に、カプセルを充填した後、カプセルをバンディングすること(例えば、任意選択的に、カプセルを充填した後、カプセルをバンディングすること)
を含む。
いくつかの態様では、固形剤形を作製する方法は、
本明細書に記載のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を小型錠剤に圧縮し、それによって小型錠剤を調製し、それによって固形剤形を調製すること;
任意選択的に、圧縮する前に、乾燥形態を薬学的に許容される賦形剤と組み合わせること;
任意選択的に、複数の腸溶性コーティングされた小型錠剤をカプセルに充填すること
を含む。
いくつかの態様では、固形剤形を作製する方法は、
本明細書に記載のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(EV)を含む乾燥形態を錠剤に圧縮し、それによって錠剤を調製し、それによって固形剤形を調製すること;
任意選択的に、圧縮する前に、乾燥形態を薬学的に許容される賦形剤と組み合わせること
を含む。
特定の実施形態では、本方法は、粉末と1つ以上(例えば、1つ、2つ又は3つ)の賦形剤を組み合わせて固形剤形などの治療用組成物にする前に、粉末に湿式造粒を実施することを含む。いくつかの実施形態では、湿式造粒は、(i)粉末を造粒液(例えば、水、エタノール又はイソプロパノールを、単独で又は組み合わせて)と混合することを含む。いくつかの実施形態では、湿式造粒は、粉末を水と混合することを含む。いくつかの実施形態では、湿式造粒は、(ii)混合された粉末及び造粒液を乾燥させること(例えば、流動層乾燥機で乾燥させること)を含む。いくつかの実施形態では、湿式造粒は、(iii)乾燥粉末及び造粒液を粉砕する(例えば、すり潰す)ことを含む。次いで、粉砕された(例えば、すり潰された)粉末及び造粒液を1つ以上(例えば、1つ、2つ又は3つ)の賦形剤と組み合わせて、固形剤形などの治療用組成物を調製する。いくつかの実施形態では、粉末は凍結乾燥粉末である。いくつかの実施形態では、粉末は噴霧乾燥粉末である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の乾燥形態を液体(例えば、緩衝液、ジュース又は水)中で再構成して、治療用組成物を調製する。
いくつかの実施形態では、溶液を液体(例えば、緩衝液、ジュース又は水)中に再懸濁(例えば、希釈)して、治療用組成物を調製する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の乾燥形態を含む治療用組成物は、液体(例えば、緩衝液、ジュース又は水)中で再構成して、懸濁液を調製する。
いくつかの実施形態では、溶液を含む治療用組成物を液体(例えば、緩衝液、ジュース又は水)中に再懸濁(例えば、希釈)して、懸濁液を調製する。
ガンマ線照射:
粉末(例えば、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVの粉末)に17.5kGyの放射線単位で周囲温度においてガンマ線を照射する。
凍結バイオマス(例えば、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEV)は、ドライアイスの存在下、25kGyの放射線単位でガンマ線照射できる。
追加の治療薬
特定の態様では、本明細書で提供される方法は、単独又は追加の治療薬との組み合わせのいずれかでの、本明細書に記載される治療用組成物の対象への投与を含む。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、免疫抑制剤、抗炎症剤及び/又はステロイドである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬を投与する前(例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23若しくは24時間前又は少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29若しくは30日前)に、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物を対象に投与する。いくつかの実施形態では、追加の治療薬を投与した後(例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23若しくは24時間後又は少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29若しくは30日後)に、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物を対象に投与する。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物及び追加の治療薬を、同時又はほぼ同時に対象に投与する(例えば、互いに1時間以内に投与する)。
いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物を対象に投与する前(例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23若しくは24時間前又は少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29若しくは30日前)に、抗生物質を対象に投与する。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物を対象に投与した後(例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23若しくは24時間前又は少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29若しくは30日後)に、抗生物質を対象に投与する。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物及び抗生物質を、同時又はほぼ同時に対象に投与する(例えば、互いに1時間以内に投与する)。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法は、1つ以上の追加の治療薬との組み合わせでの、本明細書に記載される治療用組成物の投与を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、2つの治療薬の投与を含む。
いくつかの実施形態では、治療薬は抗生物質である。「抗生物質」は、細菌感染を阻害又は予防できる化合物を広く指す。抗生物質は、特定の感染症への使用、作用機序、生体利用可能性又は標的微生物のスペクトル(例えば、グラム陰性菌とグラム陽性菌、好気性菌と嫌気性菌など)を含め、様々に分類することができ、これらは、宿主の特定の領域(「ニッチ」)で特定の細菌を殺すために使用することができる(Leekha,et al 2011.General Principles of Antimicrobial Therapy.Mayo Clin Proc.86(2):156-167)。特定の実施形態では、抗生物質を使用して、特定のニッチの細菌を選択的に標的とすることができる。いくつかの実施形態では、抗生物質は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物の後に投与される。いくつかの実施形態では、抗生物質は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物の前に投与される。
いくつかの態様では、抗生物質は、それらの殺菌特性又は静菌特性に基づいて選択することができる。殺菌性抗生物質には、細胞壁(例えば、β-ラクタム)、細胞膜(例えば、ダプトマイシン)又は細菌DNA(例えば、フルオロキノロン)を破壊する作用機序が含まれる。静菌剤は、細菌の複製を阻害し、スルホンアミド、テトラサイクリン及びマクロライドを含み、タンパク質合成を阻害することによって作用する。更に、一部の薬物は特定の生物では殺菌性であり、他の薬物では静菌性であり得るが、標的生物を知ることで、当業者は適切な特性を有する抗生物質を選択することができる。特定の治療条件では、静菌性抗生物質は殺菌性抗生物質の活性を阻害する。従って、特定の実施形態では、殺菌性抗生物質と静菌性抗生物質とは、組み合わされない。
抗生物質としては、限定されるものではないが、アミノグリコシド、アンサマイシン、カルバセフェム、カルバペネム、セファロスポリン、グリコペプチド、リンコサミド、リポペプチド、マクロライド、モノバクタム、ニトロフラン、オキサゾリドノン(oxazolidonone)、ペニシリン、ポリペプチド抗生物質、キノロン、フルオロキノロン、スルホンアミド、テトラサイクリン及び抗マイコバクテリア化合物並びにそれらの組み合わせが挙げられる。
アミノグリコシドとしては、限定されるものではないが、アミカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、トブラマイシン、パロモマイシン及びスペクチノマイシンが挙げられる。アミノグリコシドは、例えば、大腸菌(Escherichia coli)、クレブシエラ(Klebsiella)、シュードモナス・エルギノーザ(Pseudomonas aeruginosa)及びフランシセラ・トゥラレンシス(Francisella tularensis)などのグラム陰性細菌に対して且つ特定の好気性菌に対して有効であるが、偏性/通性嫌気性菌に対してあまり有効ではない。アミノグリコシドは、細菌の30S又は50Sリボソームサブユニットに結合し、それによって細菌のタンパク質合成を阻害すると考えられている。
アンサマイシンとしては、限定されるものではないが、ゲルダナマイシン、ハービマイシン、リファマイシン及びストレプトバリシンが挙げられる。ゲルダナマイシン及びハービマイシンは、熱ショックタンパク質90の機能を阻害又は変更すると考えられている。
カルバセフェムとしては、限定されるものではないが、ロラカルベフが挙げられる。カルバセフェムは、細菌の細胞壁合成を阻害すると考えられている。
カルバペネムとしては、限定されるものではないが、エルタペネム、ドリペネム、イミペネム/シラスタチン及びメロペネムが挙げられる。カルバペネムは、広域抗生物質としてのグラム陽性菌とグラム陰性菌の両方に対して殺菌性がある。カルバペネムは、細菌の細胞壁合成を阻害すると考えられている。
セファロスポリンとしては、限定されるものではないが、セファドロキシル、セファゾリン、セファロチン(Cefalotin)、セファロチン(Cefalothin)、セファレキシン、セファクロル、セファマンドール、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、セフィキシム、セフジニル、セフジトレン、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフェピム、セフタロリンフォサミル及びセフトビプロールが挙げられる。選択されたセファロスポリンは、例えば、シュードモナス(Pseudomonas)を含むグラム陰性菌及びグラム陽性菌対して有効であり、特定のセファロスポリンは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(MRSA)に対して有効である。セファロスポリンは、細菌細胞壁のペプチドグリカン層の合成を妨害することにより、細菌細胞壁合成を阻害すると考えられている。
糖ペプチドには、限定されるものではないが、テイコプラニン、バンコマイシン及びテラバンシンが含まれる。糖ペプチドは、例えば、MRSA及びクロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)を含む好気性及び嫌気性のグラム陽性菌に対して有効である。糖ペプチドは、細菌細胞壁のペプチドグリカン層の合成を妨害することによって細菌細胞壁の合成を阻害すると考えられている。
リンコサミドとしては、限定されるものではないが、クリンダマイシン及びリンコマイシンが挙げられる。リンコサミドは、例えば、嫌気性菌並びにスタフィロコッカス(Staphylococcus)及びストレプトコッカス(Streptococcus)に対して有効である。リンコサミドは、細菌の50Sリボソームサブユニットに結合し、それによって細菌のタンパク質合成を阻害すると考えられている。
リポペプチドとしては、限定されるものではないが、ダプトマイシンが挙げられる。リポペプチドは、例えば、グラム陽性菌に対して有効である。リポペプチドは、細菌膜に結合し、急速な脱分極を引き起こすと考えられている。
マクロライドとしては、限定されるものではないが、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、ロキシスロマイシン、トロレアンドマイシン、テリスロマイシン及びスピラマイシンが挙げられる。マクロライドは、例えば、ストレプトコッカス(Streptococcus)及びマイコプラズマ(Mycoplasma)に対して有効である。マクロライドは、細菌又は50Sリボソームサブユニットに結合し、それによって細菌のタンパク質合成を阻害すると考えられている。
モノバクタムとしては、限定されるものではないが、アズトレオナムが挙げられる。モノバクタムは、例えば、グラム陰性菌に対して有効である。モノバクタムは、細菌細胞壁のペプチドグリカン層の合成を妨害することによって細菌細胞壁の合成を阻害すると考えられている。
ニトロフランとしては、限定されるものではないが、フラゾリドン及びニトロフラントインが挙げられる。
オキサゾリドノンとしては、限定されるものではないが、リネゾリド、ポシゾリド、ラデゾリド及びトレゾリドが挙げられる。オキサゾリドノンは、タンパク質合成阻害剤であると考えられている。
ペニシリンとしては、限定されるものではないが、アモキシシリン、アンピシリン、アズロシリン、カルベニシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、フルクロキサシリン、メズロシリン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリン、ペニシリンG、ペニシリンV、ピペラシリン、テモシリン及びチカルシリンが挙げられる。ペニシリンは、例えば、グラム陽性菌、通性嫌気性菌、例えばストレプトコッカス(Streptococcus)、ボレリア及びトレポネーマに対して有効である。ペニシリンは、細菌細胞壁のペプチドグリカン層の合成を妨害することによって細菌細胞壁の合成を阻害すると考えられている。
ペニシリンの組み合わせとしては、限定されるものではないが、アモキシシリン/クラブラン酸塩、アンピシリン/スルバクタム、ピペラシリン/タゾバクタム及びチカルシリン/クラブラン酸塩が挙げられる。
ポリペプチド抗生物質としては、限定されるものではないが、バシトラシン、コリスチン及びポリミキシンB及びEが挙げられる。ポリペプチド抗生物質は、例えば、グラム陰性菌に対して有効である。特定のポリペプチド抗生物質は、細菌細胞壁のペプチドグリカン層の合成に関与するイソプレニルピロリン酸を阻害すると考えられているが、細菌の対イオンを置き換えることによって細菌の外膜を不安定にするものもある。
キノロン及びフルオロキノロンとしては、限定されるものではないが、シプロフロキサシン、エノキサシン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、レボフロキサシン、ロメフロキサシン、モキシフロキサシン、ナリジクス酸、ノルフロキサシン、オフロキサシン、トロバフロキサシン、グレパフロキサシン、スパルフロキサシン及びテマフロキサシンが挙げられる。キノロン/フルオロキノロンは、例えば、ストレプトコッカス(Streptococcus)及びナイセリア(Neisseria)に対して有効である。キノロン/フルオロキノロンは、細菌のDNAジャイレース又はトポイソメラーゼIVを阻害し、それによってDNAの複製及び転写を阻害すると考えられている。
スルホンアミドとしては、限定されるものではないが、マフェニド、スルファセタミド、スルファジアジン、スルファジアジン銀、スルファジメトキシン、スルファメチゾール、スルファメトキサゾール、スルファニルイミド、スルファサラジン、スルフイソキサゾール、トリメトプリム-スルファメトキサゾール(コトリモキサゾール)及びスルホンアミドクリソイジンが挙げられる。スルホンアミドは、ジヒドロプテロイン酸合成酵素の競合的阻害によって葉酸合成を阻害し、それによって核酸合成を阻害すると考えられている。
テトラサイクリンとしては、限定されるものではないが、デメクロサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン及びテトラサイクリンが挙げられる。テトラサイクリンは、例えば、グラム陰性菌に対して有効である。テトラサイクリンは、細菌の30Sリボソームサブユニットに結合し、それによって細菌のタンパク質合成を阻害すると考えられている。
抗マイコバクテリア化合物としては、限定されるものではないが、クロファジミン、ダプソン、カプレオマイシン、サイクロセリン、エタンブトール、エチオナミド、イソニアジド、ピラジナミド、リファンピシン、リファブチン、リファペンチン及びストレプトマイシンが挙げられる。
好適な抗生物質としては、アルスフェナミン、クロラムフェニコール、フォスフォマイシン、フシジン酸、メトロニダゾール、ムピロシン、プラテンシマイシン、キヌプリスチン/ダルフォプリスチン、チゲサイクリン、チニダゾール、トリメトプリム・アモキシシリン/クラブラン酸塩、アンピシリン/スルバクタム、アンホマイシンリストセチン、アジスロマイシン、バシトラシン、ブフォリンII、カルボマイシン、セクロピンP1、クラリスロマイシン、エリスロマイシン、フラゾリドン、フシジン酸、フシジン酸ナトリウム、グラミシジン、イミペネム、インドリシジン、ジョサマイシン、マガイナンII、メトロニダゾール、ニトロイミダゾール、ミカマイシン、ムタシンB-Ny266、ムタシンB-JHl 140、ムタシンJ-T8、ナイシン、ナイシンA、ノボビオシン、オレアンドマイシン、オストレオグリシン、ピペラシリン/タゾバクタム、プリスチナマイシン、ラモプラニン、ラナレキシン、ロイテリン、リファキシミン、ロザマイシン、ロサラマイシン、スペクチノマイシン、スピラマイシン、スタフィロマイシン、ストレプトグラミン、ストレプトグラミンA、シネルギスチン、タウロリジン、テイコプラニン、テリスロマイシン、チカルシリン/クラブラン酸、トリアセチルオレアンドマイシン、タイロシン、チロシジン、チロトリシン、バンコマイシン、ベママイシン(vemamycin)及びバージニアマイシンも挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、免疫抑制剤、DMARD、疼痛制御剤、ステロイド、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)又はサイトカイン拮抗薬及びこれらの組み合わせである。代表的な薬剤として下記が挙げられるが、これらに限定されない:シクロスポリン、レチノイド、副腎皮質ステロイド、プロピオン酸誘導体、酢酸誘導体、エノール酸誘導体、フェナム酸誘導体、Cox-2阻害剤、ルミラコキシブ、イブプロフェン、サリチル酸コリンマグネシウム、フェノプロフェン、サルサラート、ジフニサル(difunisal)、トルメチン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、オキサプロジン、インドメタシン、スリンダク、エトドラク、ケトロラック、ナブメトン、ナプロキセン、バルデコキシブ、エトリコキシブ、MK0966;ロフェコキシブ、アセトミノフェン、セレコキシブ、ジクロフェナク、トラマドール、ピロキシカム、メロキシカム、テノキシカム、ドロキシカム、ロルノキシカム、イソキシカム、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、トルフェナム酸、バルデコキシブ、パレコキシブ、エトドラク、インドメタシン、アスピリン、イブプロフェン、フィロコキシブ、メトトレキサート(MTX)、抗マラリア剤(例えば、ヒドロキシクロロキン及びクロロキン)、スルファサラジン、レフルノミド、アザチオプリン、シクロスポリン、金塩、ミノサイクリン、シクロホスファミド、D-ペニシラミン、ミノサイクリン、オーラノフィン、タクロリムス、ミオクリシン、クロラムブシル、TNFα拮抗薬(例えば、TNFα拮抗薬又はTNFα受容体拮抗薬)、例えばアダリムマブ(Humira(登録商標))、エタネルセプト(Enbrel(登録商標))、インフリキシマブ(Remicade(登録商標);TA-650)、セルトリズマブペゴル(Cimzia(登録商標);CDP870)、ゴリムマブ(Simpom(登録商標);CNTO 148)、アナキンラ(Kineret(登録商標))、リツキシマブ(Rituxan(登録商標);MabThera(登録商標))、アバタセプト(Orencia(登録商標))、トシリズマブ(RoActemra/Actemra(登録商標))、インテグリン拮抗薬(TYSABRI(登録商標)(ナタリズマブ))、IL-1拮抗薬(ACZ885(イラリス))、アナキンラ(Kineret(登録商標)))、CD4拮抗薬、IL-23拮抗薬、IL-20拮抗薬、IL-6拮抗薬、BLyS拮抗薬(例えば、アタシセプト、Benlysta(登録商標)/LymphoStat-B(登録商標)(ベリムマブ))、p38阻害剤、CD20拮抗薬(オクレリズマブ、オファツムマブ(Arzerra(登録商標)))、インターフェロンγ拮抗薬(フォントリズマブ)、プレドニゾロン、プレドニゾン、デキサメタゾン、コルチゾール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、ベクロメタゾン、フルドロコルチゾン、デオキシコルチコステロン、アルドステロン、ドキシサイクリン、バンコマイシン、ピオグリタゾン、SBI-087、SCIO-469、Cura-100、オンコキシン+ビウシド(Oncoxin+Viusid)、TwHF、メトキサレン、ビタミンD-エルゴカルシフェロール、ミルナシプラン、パクリタキセル、ロージングタゾン、タクロリムス(Prograf(登録商標))、RADOOl、ラパミューン、ラパマイシン、フォスタマチニブ、フェンタニル、XOMA 052、フォスタマチニブ二ナトリウム、ロシグリタゾン、クルクミン(Longvida(商標))、ロスバスタチン、マラビロク、ラミピニル(ramipnl)、ミルナシプラン、コビプロストン、ソマトロピン、tgAAC94遺伝子治療用ベクター、MK0359、GW856553、エソメプラゾール、エベロリムス、トラスツズマブ、JAKl阻害剤及びJAK2阻害剤、パンJAK阻害剤、例えば四環系ピリドン6(P6)、325、PF-956980、デノスマブ、IL-6拮抗薬、CD20拮抗薬、CTLA4拮抗薬、IL-8拮抗薬、IL-21拮抗薬、IL-22拮抗薬、インテグリン拮抗薬(Tysarbri(登録商標)(ナタリズマブ))、VGEF拮抗薬、CXCL拮抗薬、MMP拮抗薬、ディフェンシン拮抗薬、IL-1拮抗薬(例えばIL-1β拮抗薬)並びにIL-23拮抗薬(例えば、レセプターデコイ、拮抗性抗体等)。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、免疫抑制剤である。免疫抑制剤の例として下記が挙げられるが、これらに限定されない:副腎皮質ステロイド、メサラジン、メサラミン、スルファサラジン、スルファサラジン誘導体、免疫抑制薬、シクロスポリンA、メルカプトプリン、アザチオプリン、プレドニゾン、メトトレキサート、抗ヒスタミン薬、グルココルチコイド、エピネフリン、テオフィリン、クロモグリク酸ナトリウム、抗ロイコトリエン、鼻炎のための抗コリン薬、TLR拮抗薬、インフラマソーム阻害剤、抗コリン性うっ血除去薬、肥満細胞安定化薬、モノクローナル抗IgE抗体、ワクチン(例えば、アレルゲンの量の徐々に増加するワクチン接種に使用されるワクチン)、サイトカイン阻害剤、例えば抗IL-6抗体、TNF阻害剤、例えばインフリキシマブ、アダリムマブ、セルトリズマブペゴル、ゴリムマブ又はエタネルセプト及びこれらの組み合わせ。
投与
特定の態様では、本明細書に記載の治療用組成物(例えば、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来の治療用組成物EV)を対象に送達する方法が本明細書に提供される。本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、治療用組成物を追加の治療薬の投与と共に投与する。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、追加の治療薬と共製剤化されたプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む。いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物は、追加の治療薬と共投与される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬を、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物の投与前(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50若しくは55分前、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22若しくは23時間前又は約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13若しくは14日前)に対象に投与する。いくつかの実施形態では、追加の治療薬を、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物の投与後(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50若しくは55分後、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22若しくは23時間後又は約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13若しくは14日後)に対象に投与する。いくつかの実施形態では、同じ送達様式を使用して、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物及び追加の治療薬の両方を送達する。いくつかの実施形態では、異なる送達様式を使用して、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEV及び追加の治療薬を含む治療用組成物を投与する。例えば、いくつかの実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物は経口投与され、追加の治療薬は注射(例えば、静脈内及び/又は筋肉内注射)により投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の治療用組成物は、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の治療用組成物は、1日2回投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の治療用組成物は、1日用量のために製剤化される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の治療用組成物は、1日2回の用量で製剤化され、ここで、各用量は1日用量の半分である。
投与レジメンは、様々な方法及び量のいずれかであり得、且つ既知の臨床学的因子に従って当業者によって決定され得る。医学分野で既知であるように、任意の一患者のための投与量は多くの因子に依存し得、例えば対象の種、サイズ、体表面積、年齢、性別、免疫能力及び全体的な健康、投与する特定の微生物、投与の持続期間及び経路、例えば疾患の種類及び段階並びに他の化合物(例えば、同時又はほぼ同時に投与する薬剤)に依存し得る。上記の因子に加えて、そのようなレベルは、当業者によって決定され得るように、微生物の感染力及び微生物の性質の影響を受け得る。本方法では、微生物の適切な最小投与量レベルは、微生物が生存し、増殖し、且つ複製するのに十分なレベルであり得る。本明細書に記載のプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVを含む治療用組成物の用量は、剤形、投与経路、標的疾患の程度又は段階及び同類のものに従って適切に設定又は調整され得る。例えば、薬剤の一般的な有効用量は、0.01mg/体重kg/日~1000mg/体重kg/日、0.1mg/体重kg/日~1000mg/体重kg/日、0.5mg/体重kg/日~500mg/体重kg/日、1mg/体重kg/日~100mg/体重kg/日又は5mg/体重kg/日~50mg/体重kg/日の範囲であり得る。この有効用量は、0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、500若しくは1000mg/体重kg/日又はより多くであり得るが、この用量はこれらに限定されない。
いくつかの実施形態では、対象に投与する用量は、疾患(例えば、免疫疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、アレルギー)、ディスバイオシス又は代謝性疾患)を予防するのに、疾患の発症を遅延させるか、又は疾患の進行を遅らせるか若しくは停止させるか、又は疾患の1つ以上の症状を緩和するのに十分である。投与量は、用いる特定の薬剤(例えば、治療薬)の強度並びに対象の年齢、種、病態及び体重を含む様々な因子に依存することを当業者は理解するであろう。用量のサイズは、投与の経路、タイミング及び頻度並びに特定の治療薬の投与に伴う可能性があるあらゆる有害な副作用及び所望される生理学的効果の存在、性質及び程度によっても決定されるであろう。
好適な用量及び投与レジメンを、当業者に既知の従来の範囲発見技術によって決定し得る。一般に、治療は、化合物の適切な用量未満である、より少ない投与量で開始する。その後、投与量は、この状況下で最適な効果に達するまで少しずつ増加させる。有効な投与量及び治療プロトコルを、例えば実験動物での低用量から始めて、次いで効果をモニタリングしつつ投与量を増加させ、更に投与量レジメンを体系的に変えることにより、日常的で従来の手段によって決定し得る。一般には、実験動物を使用して体重1キログラム当たりの生物活性剤の最大耐量(「MTD」)を決定する。当業者は、ヒトを含む他の種において、毒性を回避しつつ有効性のために用量を定期的に推定する。
上記に従い、治療用途において、本発明に従って使用される治療薬の用量は、選択された用量に影響を与える他の要因の中で、活性剤、レシピエント患者の年齢、体重及び臨床状態並びに治療を行う臨床医又は開業医の経験及び判断に依存して変化する。別の例として、用量は、対象が治療されている疾患の進行の遅延を引き起こすのに十分であるべきであり、好ましくは対象が治療されている疾患の1つ以上の症状を改善するのに十分であるべきである。
個別の投与は、2回以上の投与(2回、3回、4回、5回又は6回の投与を含む)のいずれかの数を含み得る。当業者は、本明細書で提供される治療方法をモニタリングするための当技術分野で既知の方法及び他のモニタリング方法に従って、1回以上の追加の投与を実施するための投与の数又はこの投与の実施の望ましさを容易に決定し得る。従って、本明細書で提供される方法は、治療用組成物の1回以上の投与を対象にもたらす方法を含み、投与回数は、対象をモニタリングし、このモニタリングの結果に基づいて、1回以上の追加の投与をもたらすかどうかを決定することにより、決定し得る。1回以上の追加の投与をもたらすかどうかの決定は、様々なモニタリング結果に基づき得る。
投与間の間隔は、様々な期間のいずれかであり得る。この投与間の間隔は、投与回数、対象が免疫反応を開始するための期間に関して説明されているように、モニタリング工程を含む様々な因子のいずれかの関数であり得る。一例では、この期間は対象が免疫反応を開始するための期間の関数であり得、例えば、この期間は、対象が免疫反応を開始するための期間超であり得、例えば約1週間超、約10日超、約2週間超又は約1ヶ月超であり得、別の例では、この期間は対象が免疫反応を開始するための期間未満であり得、例えば約1週間未満、約10日未満、約2週間未満又は約1カ月未満であり得る。
いくつかの実施形態では、本明細書で記載される治療用組成物と組み合わせた追加の治療薬の送達により、有害作用が低減され、且つ/又は追加の治療薬の有効性が改善される。
本明細書で記載される追加の治療薬の有効用量は、患者への毒性が最小な、特定の患者、組成物及び投与様式に対して所望の治療反応を達成するのに有効な追加の治療薬の量である。有効投与量レベルは、本明細書で説明されている方法を使用して特定され得、且つ様々な薬物動態学的因子(投与される特定の組成物の活性、投与経路、投与期間、用いられる特定の化合物の排泄速度、治療の持続期間、用いられる特定の組成物と組み合わせて使用される他の薬剤、化合物及び/又は物質、治療される患者の年齢、性別、体重、状態、全体的な健康及び過去の病歴並びに医療分野で公知の類似の因子を含む)に依存するであろう。一般に、追加の治療薬の有効用量は、治療効果を生じるのに有効な最低用量である追加の治療薬の量であろう。そのような有効用量は一般に、上記で説明されている因子に依存するであろう。
追加の治療薬の毒性は、治療中又は後に対象が経験する有害作用のレベルである。追加の治療の毒性と関連する有害事象として、下記が挙げられる、これらに限定されない:腹痛、胃酸過多、呑酸、アレルギー反応、脱毛、アナフィラキシー、貧血症、不安、食欲不振、関節痛、無力症、運動失調、高窒素血症、平衡の欠如、骨痛、出血、血餅、低血圧、高血圧、呼吸困難、気管支炎、挫傷、低白血球数、低赤血球数、低血小板数、心毒性、膀胱炎、出血性膀胱炎、不整脈、心臓弁膜症、心筋症、冠動脈疾患、白内障、中枢神経毒性、認知障害、錯乱、結膜炎、便秘、咳嗽、筋痙攣、膀胱炎、深部静脈血栓症、脱水、うつ病、下痢、眩暈、口渇、乾燥皮膚、消化不良、呼吸困難、浮腫、電解質異常、食道炎、疲労、生殖能力の欠如、発熱、鼓腸、潮紅、胃逆流、胃食道逆流症、生殖器痛、顆粒球減少症、女性化乳房、緑内障、脱毛、手足症候群、頭痛、難聴、心不全、心臓の動悸、胸やけ、血腫、出血性膀胱炎、肝毒性、高アミラーゼ血症、高カルシウム血症、高クロール血症、高血糖、高カリウム血症、高リパーゼ血症、高マグネシウム血症、高ナトリウム血症、高リン酸血症、色素増加症、高トリグリセリド血症、高尿酸血症、低アルブミン血症、低カルシウム血症、低クロール血症、低血糖症、低カリウム血症、低マグネシウム血症、低ナトリウム血症、低リン酸血症、勃起不全、感染、注射部位反応、不眠症、鉄欠乏症、そう痒、関節痛、腎不全、白血球減少症、肝機能障害、記憶喪失、閉経、口の痛み、粘膜炎、筋痛、筋肉痛、骨髄抑制、心筋炎、好中球減少性発熱、吐き気、腎毒性、好中球減少症、鼻血、しびれ、聴器毒性、疼痛、手掌足底感覚異常症、汎血球減少症、心膜炎、末梢神経障害、咽頭炎、羞明、光線過敏症、肺炎、間質性肺炎、タンパク尿症、肺塞栓症、肺線維症、肺毒性、発疹、速い心臓の鼓動、直腸出血、不穏状態、鼻炎、発作、息切れ、副鼻腔炎、血小板減少症、耳鳴、尿路感染、腟出血、腟乾燥、回転性めまい、水貯留、脱力、体重減少、体重増加及び口腔乾燥症。一般に、治療を通して達成される患者への利益が、治療に起因して患者が経験する有害事象を上回る場合、毒性は、許容される。
免疫障害
いくつかの実施形態では、本明細書で記載される方法及び治療用組成物は、病理学的免疫反応に関連する疾患又は障害(例えば、自己免疫疾患、アレルギー反応及び/又は炎症性疾患)の治療又は予防に関する。いくつかの実施形態では、この疾患又は障害は、炎症性腸疾患(例えば、クローン病又は潰瘍性大腸炎)である。いくつかの実施形態では、疾患又は障害は乾癬である。いくつかの実施形態では、疾患又は障害はアトピー性皮膚炎である。
本明細書で記載される方法を使用して、それを必要とするあらゆる対象を治療するこができる。本明細書で使用する場合、「それを必要とする対象」は、病理学的免疫反応に関連する疾患又は障害(例えば、炎症性腸疾患)を有するあらゆる対象及びそのような疾患又は障害を獲得する可能性が高いあらゆる対象を含む。
本明細書で記載される治療用組成物は、例えば、自己免疫疾患、例えば慢性炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、乾癬、マックル・ウェルズ症候群、関節リウマチ、多発性硬化症若しくは橋本病;アレルギー性疾患、例えば食物アレルギー、花粉症若しくは喘息;感染性疾患、例えばクロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)による感染;炎症性疾患、例えばTNF媒介型炎症性疾患(例えば、胃腸管の炎症性疾患、例えば嚢炎、心臓血管の炎症状態、例えばアテローム性動脈硬化症若しくは炎症性肺疾患、例えば慢性閉塞性肺疾患);組織拒絶が生じる可能性がある臓器移植若しくは他の状況での拒絶を抑制するための治療用(例えば、医薬)組成物;免疫機能を改善するためのサプリメント、食物若しくは飲料;又は免疫細胞の増殖若しくは機能を抑制するための試薬を予防するか又は治療する(有害作用を部分的に又は完全に低減する)ための医薬組成物として使用することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法は、炎症の治療に有用である。特定の実施形態では、下記で論じられるように、身体のあらゆる組織及び臓器の炎症としては、筋骨格の炎症、血管の炎症、神経の炎症、消化器系の炎症、眼の炎症、生殖器系の炎症及び他の炎症が挙げられる。いくつかの実施形態では、炎症はTh1媒介型炎症を含む。いくつかの実施形態では、炎症はTh2媒介型炎症(喘息又はアトピー性皮膚炎によるものなど)を含む。いくつかの実施形態では、炎症はTh17媒介型炎症(乾癬によるものなど)を含む。
筋骨格系の免疫障害としては、骨格関節(手、手首、肘、肩、顎、脊椎、首、臀部、膝、足首及び足の関節を含む)に影響を及ぼす病態並びに腱等の骨格に筋肉を結びつける組織に影響を及ぼす病態が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で記載される方法及び組成物で治療され得るそのような免疫障害の例としては、下記が挙げられるが、これらに限定されない:関節炎(例えば、骨関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、急性及び慢性の感染性関節炎、痛風及び偽痛風と関連する関節炎並びに若年性特発性関節炎を含む)、腱炎、滑膜炎、腱鞘炎、滑液包炎、結合織炎(線維筋痛症)、上顆炎、筋炎並びに骨炎(例えば、パジェット病、恥骨骨炎及び嚢胞性線維性骨炎を含む)。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法は、乾癬の処置に有用である。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法は、アトピー性皮膚炎の処置に有用である。
眼の免疫障害は、まぶたを含む眼のあらゆる構造に影響を及ぼす免疫障害を指す。本明細書で記載される方法及び組成物で治療され得る眼の免疫障害の例としては、眼瞼炎、眼瞼皮膚弛緩症、結膜炎、涙腺炎、角膜炎、乾性角結膜炎(ドライアイ)、強膜炎、睫毛乱生及びぶどう膜炎が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書に記載される方法及び組成物で治療され得る神経系の免疫障害の例としては、脳炎、ギラン・バレー症候群、髄膜炎、神経性筋強直症、ナルコレプシー、多発性硬化症、脊髄炎及び統合失調症が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に記載される方法及び組成物で治療され得る血管系又はリンパ系の炎症の例としては、関節硬化症、関節炎、静脈炎、血管炎及びリンパ管炎が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書に記載される方法及び治療用組成物で治療され得る消化器系の免疫障害の例としては、胆管炎、胆嚢炎、腸炎、小腸結腸炎、胃炎、胃腸炎、炎症性腸疾患、回腸炎及び直腸炎が挙げられるが、これらに限定されない。炎症性腸疾患としては、例えば、関連疾患の群の特定の当技術分野で認められた形態が挙げられる。炎症性腸疾患のいくつかの主要な形態が知られており、この障害の最も一般的なものはクローン病(局所性腸疾患、例えば不活性な形態及び活性な形態)及び潰瘍性大腸炎(例えば、不活性な形態及び活性な形態)である。加えて、この炎症性腸疾患には、過敏性腸症候群、顕微鏡的大腸炎、リンパ球性-形質細胞性腸炎、セリアック病、コラーゲン大腸炎、リンパ球性大腸炎及び好酸球性腸炎が含まれる。IBDの他のあまり一般的ではない形態としては、不確定大腸炎、偽膜性大腸炎(壊死性大腸炎)、虚血性炎症性腸疾患、ベーチェット病、サルコイドーシス、強皮症、IBD関連異形成、異形成関連の腫瘤又は病変及び原発性硬化性胆管炎が挙げられる。
本明細書に記載される方法及び治療用組成物で治療され得る生殖器系の免疫障害の例として、子宮頸管炎、絨毛羊膜炎、子宮内膜炎、精巣上体炎、臍炎、卵巣炎、精巣炎、卵管炎、卵管卵巣膿瘍、尿道炎、腟炎、外陰炎及び外陰部痛が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書に記載される方法及び治療用組成物を使用して、炎症性成分を有する自己免疫病態を治療し得る。そのような病態としては、下記が挙げられるが、これらに限定されない:急性播種性全身性脱毛症、ベーチェット病、シャーガス病、慢性疲労症候群、自律神経障害、脳脊髄炎、強直性脊椎炎、再生不良性貧血、化膿性汗腺炎、自己免疫性肝炎、自己免疫性卵巣炎、セリアック病、クローン病、1型糖尿病、巨細胞性動脈炎、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギラン・バレー症候群、橋本病、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、川崎病、紅斑性狼瘡、顕微鏡的大腸炎、顕微鏡的多発動脈炎、混合性結合組織病、マックル・ウェルズ症候群、多発性硬化症、重症筋無力症、眼球クローヌス・ミオクローヌス症候群、視神経炎、オード甲状腺炎、天疱瘡、結節性多発動脈炎、多発性筋痛、関節リウマチ、ライター症候群、シェーグレン症候群、側頭動脈炎、ウェゲナー肉芽腫症、温式自己免疫性溶血性貧血、間質性膀胱炎、ライム病、モルフェア、乾癬、サルコイドーシス、強皮症、潰瘍性大腸炎及び白斑。
本明細書に記載される方法及び治療用組成物を使用して、炎症性成分を有するT細胞媒介型過敏性疾患を治療し得る。そのような病態としては、接触過敏症、接触性皮膚炎(ツタウルシに起因するものを含む)、じんま疹、皮膚アレルギー、呼吸アレルギー(枯草熱、アレルギー性鼻炎、チリダニアレルギー)及びグルテン過敏性腸症(セリアック病)が挙げられるが、これらに限定されない。
本方法及び治療用組成物で治療され得る他の免疫障害としては、例えば下記が挙げられる;虫垂炎、皮膚炎、皮膚筋炎、心内膜炎、結合織炎、歯肉炎、舌炎、肝炎、化膿性汗腺炎、虹彩炎、喉頭炎、乳腺炎、心筋炎、腎炎、耳炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、間質性肺炎、前立腺炎、腎盂腎炎及び口内炎、移植片拒絶(例えば、腎臓、肝臓、心臓、肺、膵臓(例えば膵島細胞)、骨髄、角膜、小腸、皮膚同種移植片(skin allograft)、皮膚同種移植片(skin homograft)及び心臓弁異種移植片等の臓器、血清病及び移植片対宿主病を含む)、急性膵炎、慢性膵炎、急性呼吸促迫症候群、セザール症候群、先天性副腎過形成、非化膿性甲状腺炎、癌と関連する高カルシウム血症、天疱瘡、水疱性ヘルペス状皮膚炎、重度の多形性紅斑、剥離性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、季節性の又は通年性のアレルギー性鼻炎、気管支喘息、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、薬物過敏症反応、アレルギー性結膜炎、角膜炎、眼部帯状疱疹、虹彩炎及び虹彩毛様体炎、脈絡網膜炎、視神経炎、症候性サルコイドーシス、電撃性の又は播種性の肺結核化学療法、成人の特発性血小板減少性紫斑病、成人の続発性血小板減少症、後天性の(自己免疫)溶血性貧血、成人の白血病及びリンパ腫、子供の急性白血病、限局性腸炎、自己免疫血管炎、多発性硬化症、慢性閉塞性肺疾患、固形臓器移植拒絶、敗血症。好ましい治療としては、移植拒絶、関節リウマチ、乾癬性関節炎、多発性硬化症、1型糖尿病、喘息、炎症性大腸疾患、全身性紅斑性狼瘡、乾癬、慢性障害肺疾患及び感染状態を伴う炎症(例えば敗血症)の治療が挙げられる。
代謝性障害
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される方法及び治療用組成物は、代謝性疾患又は障害、例えばII型糖尿病、耐糖能異常、インスリン抵抗性、肥満症、高血糖症、高インスリン血症、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎、高コレステロール血症、高血圧症、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、ケトアシドーシス、高血糖症、血栓性障害、脂質異常症、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)又は関連疾患などの治療又は予防に関する。いくつかの実施形態では、関連疾患は、心臓血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性的機能不全、皮膚症、消化不良症又は浮腫である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される方法及び治療用組成物は、NAFLD及びNASHの治療に関する。
本明細書で記載される方法を使用して、それを必要とするあらゆる対象を治療するこができる。本明細書で使用される場合、「それを必要とする対象」は、代謝性疾患又は障害を有するあらゆる対象及びそのような疾患又は障害を獲得する可能性が高いあらゆる対象を含む。
本明細書に記載される治療用組成物は、例えば、代謝性疾患、例えばII型糖尿病、耐糖能異常、インスリン抵抗性、肥満症、高血糖症、高インスリン血症、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎、高コレステロール血症、高血圧症、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、ケトアシドーシス、高血糖症、血栓性障害、脂質異常症、NAFLD、NASH又は関連疾患などを予防又は治療する(有害作用を部分的に又は完全に低減する)ために使用することができる。いくつかの実施形態では、関連疾患は、心臓血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性的機能不全、皮膚症、消化不良症又は浮腫である。
他の疾患及び障害
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される方法及び治療用組成物は肝疾患の処置に関する。そのような疾患として下記が挙げられるが、これらに限定されない:アラジール症候群、アルコール関連肝疾患、α-1抗トリプシン欠損症、自己免疫性肝炎、胆道閉鎖症、肝硬変、ガラクトース血症、ジルベール症候群、ヘモクロマトーシス、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、肝性脳症、妊娠性肝内胆汁うっ滞(ICP)、ライソゾーム酸性リパーゼ欠損症(LAL-D)、肝嚢胞、新生児黄疸、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、ライ症候群、I型糖原病及びウィルソン病。
本明細書に記載される方法及び治療用組成物を使用して、神経変性疾患及び神経性疾患を治療し得る。特定の実施形態では、この神経変性疾患及び神経性疾患は、パーキンソン病、アルツハイマー病、プリオン病、ハンチントン病、運動ニューロン疾患(MND)、脊髄小脳失調症、脊髄性筋萎縮症、ジストニア、特発性頭蓋内圧亢進症、てんかん、神経系疾患、中枢神経系疾患、運動障害、多発性硬化症、脳症、末梢神経障害又は術後認知機能障害である。
ディスバイオシス
腸内マイクロバイオーム(「腸内微生物叢」とも呼ばれる)は、微生物の活動並びに宿主の免疫細胞及び他の細胞への(局所及び/又は遠位での)影響を介して個体の健康に大きい影響を及ぼし得る(Walker,W.A.,Dysbiosis.The Microbiota in Gastrointestinal Pathophysiology.Chapter 25.2017;Weiss and Thierry,Mechanisms and consequences of intestinal dysbiosis.Cellular and Molecular Life Sciences.(2017)74(16):2959-2977.Zurich Open Repository and Archive,doi.org/10.1007/s00018-017-2509-x))。
健康な宿主の腸内マイクロバイオームの恒常性は、「ユービオシス」又は「ノルモバイオシス」と称されることもあり、宿主のマイクロバイオームの組成及び/又はその多様性の有害な変化は、マイクロバイオームでの不健康な不均衡又は「ディスバイオシス」を引き起こす可能性がある(Hooks and O’Malley.Dysbiosis and its discontents.American Society for Microbiology.Oct 2017.Vol.8.Issue 5.mBio 8:e01492-17.doi.org/10.1128/mBio.01492-17)。マイクロバイオームの恒常性が失われているか又は減少している場合、ディスバイオシス及び付随する局所的な又は遠位の宿主炎症又は免疫効果が起こる場合があり、病原体に対する感受性の増加、宿主の細菌代謝活性の変更、宿主の炎症促進活性の誘発及び/又は宿主の抗炎症活性の減少が生じる。そのような効果は、宿主免疫細胞(例えば、T細胞、樹状細胞、肥満細胞、NK細胞、腸上皮リンパ球(IEC)、マクロファージ及び食細胞)と、そのような細胞及び他の宿主細胞により放出されるサイトカイン及び他の物質との間の相互作用により部分的に媒介される。
ディスバイオシスは、消化管内で起こり得るか(「消化管ディスバイオシス」又は「腸ディスバイオシス」)又は消化管の管腔外で起こり得る(「遠位ディスバイオシス」)。消化管ディスバイオシスは、腸上皮バリアの完全性の低下、密着結合の完全性の低下及び腸透過性の増加を伴うことが多い。Citi,S.Intestinal Barriers protect against disease,Science 359:1098-99(2018);Srinivasan et al.,TEER measurement techniques for インビトロ barrier model systems.J.Lab.Autom.20:107-126(2015)。消化管ディスバイオシスは、消化管の内外で生理的な及び免疫的な影響を及ぼす可能性がある。
ディスバイオシスの存在は、下記を含む多様な疾患及び病態と関連し得る:感染、癌、自己免疫障害(例えば、全身性エリテマトーデス(SLE))又は炎症性障害(例えば、機能性消化管障害、例えば炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎及びクローン病)、神経炎症性疾患(例えば、多発性硬化症)、移植障害(例えば、移植片対宿主病)、脂肪性肝疾患、I型糖尿病、関節リウマチ、シェーグレン症候群、セリアック病、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)並びに免疫機能不全と関連する他の疾患及び病態。Lynch et al.,The Human Microbiome in Health and Disease,N.Engl.J.Med.375:2369-79(2016),Carding et al.,Dysbiosis of the gut microbiota in disease.Microb.Ecol.Health Dis.(2015);26:10:3402/mehd.v26.2619;Levy et al,Dysbiosis and the Immune System,Nature Reviews Immunology 17:219(April 2017)。
特定の実施形態では、本明細書に開示される例示的な治療用組成物は、ディスバイオシスの部位に存在する免疫活性を改変することにより、ディスバイオシス及びその影響を処置し得る。本明細書に記載されるとおり、そのような組成物は、対象レシピエントの炎症を軽減する抗炎症性サイトカインの分泌の増加及び/若しくは炎症促進性サイトカインの分泌の減少を引き起こす宿主免疫細胞への作用によるか又は代謝産物産生の変化により、ディスバイオシスを改変し得る。
ディスバイオシスに関連する障害の処置に有用な、本明細書に開示される例示的な治療用組成物は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有する。そのような組成物は、消化管中において、レシピエントである宿主の免疫機能に影響を及ぼし得、且つ/又は対象の消化管外の遠位部位で全身性効果を及ぼし得る。
ディスバイオシスに関連する障害の処置に有用な、本明細書に開示される例示的な治療用組成物は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVの集団を含有する。そのような組成物は、消化管中において、レシピエントである宿主の免疫機能に影響を及ぼし得、且つ/又は対象の消化管外の遠位部位で全身性効果を及ぼし得る。
一実施形態では、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌に由来する単離されたEVの集団を含有する治療用組成物は、哺乳動物のディスバイオシス及びその影響の1つ以上を処置するのに有効な量でレシピエントに投与される(例えば、経口投与される)。ディスバイオシスは、消化管ディスバイオシス又は遠位ディスバイオシスであり得る。
別の実施形態では、本発明の治療用組成物は、消化管ディスバイオシス又はその宿主免疫細胞への影響の1つ以上を治療することができ、対象レシピエントの炎症を軽減する抗炎症性サイトカインの分泌の増加及び/又は炎症促進性サイトカインの分泌の減少を引き起こす。
別の実施形態では、治療用組成物は、腸上皮バリアの完全性を増加させることにより腸透過性を低下させるために、細胞及びサイトカインの調節によりレシピエントの免疫反応を改変することにより、消化管ディスバイオシス及びその影響の1つ以上を治療することができる。
別の実施形態では、治療用組成物は、宿主免疫細胞の改変によりディスバイオシスの部位でのレシピエントの免疫反応を改変することにより、遠位ディスバイオシス及びその影響の1つ以上を治療することができる。
他の例示的な治療用組成物は、ディスバイオシスを伴う障害の治療に有用であり、この組成物は、レシピエントにおける宿主免疫細胞の亜集団(例えば、T細胞、免疫リンパ球系細胞、樹状細胞、NK細胞及び他の免疫細胞の亜集団)又はその機能の相対的な割合を変更し得る1つ以上のタイプの細菌及び/又はEVを含む。
他の例示的な治療用組成物は、ディスバイオシスを伴う障害の治療に有用であり、この組成物は、レシピエント対象における免疫細胞の亜集団(例えば、T細胞亜集団、免疫リンパ球系細胞、NK細胞及び他の免疫細胞)又はその機能の相対的な割合を変更し得るプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVの集団を含む。
一実施形態では、本発明は、消化管ディスバイオシスの部位に存在するマイクロバイオーム集団を変更する治療用組成物を、その必要な対象に経口投与することにより、消化管ディスバイオシス及びその影響の1つ以上を処置する方法を提供する。治療用組成物は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含有し得る。
一実施形態では、本発明は、消化管外での対象の免疫反応を変更する治療用組成物を、その必要な対象に経口投与することにより、遠位ディスバイオシス及びその影響の1つ以上を処置する方法を提供する。治療用組成物は、免疫調節細菌又はプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVの集団由来の1つ以上のタイプのEVを含有し得る。
例示的な実施形態では、ディスバイオシスを伴う障害の治療に有用な治療用組成物は、宿主免疫細胞による1つ以上の抗炎症性サイトカインの分泌を刺激する。抗炎症性サイトカインとしては、IL-10、IL-13、IL-9、IL-4、IL-5、TGFβ及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。他の例示的な実施形態では、宿主免疫細胞による1つ以上の炎症促進性サイトカインの分泌を減少させる(例えば阻害する)、ディスバイオシスを伴う障害の治療に有用な治療用組成物である。炎症促進性サイトカインとしては、IFNγ、IL-12p70、IL-1α、IL-6、IL-8、MCP1、MIP1α、MIP1β、TNFα及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。他の例示的なサイトカインは、当技術分野で公知であり、且つ本明細書に記載されている。
別の態様では、本発明は、それを必要とする対象のディスバイオシスを伴う障害を治療するか又は予防する方法であって、ディスバイオシスを伴う障害が治療されるように、ディスバイオシスの部位でのマイクロバイオームを変更するのに十分な量でプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVを含むプロバイオティック食品又は医療食品の形態の医薬組成物を対象に投与する(例えば経口投与する)ことを含む方法を提供する。
別の実施形態では、プロバイオティック食品又は医療食品の形態の本発明の医薬組成物を使用して、ディスバイオシスを発症するリスクがある対象でのディスバイオシスの発症を予防し得るか又は遅延させ得る。
強化された細菌を製造する方法
特定の態様では、本明細書に記載されるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVの産生のために操作された細菌を作製する方法が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、操作された細菌は、特定の所望の特性を増強するように改変されている。例えば、いくつかの実施形態では、操作された細菌は、(例えば、単独で又は別の治療薬との組み合わせで)EVの免疫調節効果及び/若しくは治療効果を増強するように改変されており、毒性を減少するように改変されており、且つ/又は細菌及び/若しくはEVの製造を改善する(例えば、より高い酸素耐性、凍結融解耐性の改善、より短い生成時間)ように改変されている。操作された細菌を、当技術分野で公知の任意の技術(部位特異的変異誘発、トランスポゾン突然変異誘発、ノックアウト、ノックイン、ポリメラーゼ連鎖反応変異誘発、化学的変異誘発、紫外線変異誘発、形質転換(化学的又はエレクトロポレーションによる)、ファージ形質導入、定向進化、CRISPR/Cas9又はこれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない)を使用して製造し得る。
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、細菌は定向進化により改変されている。いくつかの実施形態では、定向進化は、細菌の環境条件への曝露と、この環境条件下での生存及び/又は増殖が改善されている細菌の選択とを含む。いくつかの実施形態では、方法は、強化された細菌を同定するアッセイを使用する変異誘発細菌のスクリーニングを含む。いくつかの実施形態では、方法は、(例えば、化学的変異原及び/又はUV放射線への曝露により)細菌を変異誘発させること又は細菌を治療薬(例えば抗生剤)に曝露すること、その後に続く所望の表現型を有する細菌を検出するためのアッセイ(例えば、インビボでのアッセイ、エクスビボでのアッセイ又はインビトロでのアッセイ)を更に含む。
実施例1:凍結乾燥物の調製
表A~表Dに提供される配合を有する賦形剤ストックを溶液として調製した(示される量は、配合中の各成分のパーセンテージである)。賦形剤ストックの配合は、ポリマーありとポリマーなしの2つの主なカテゴリーに分類される。賦形剤ストック溶液を細胞外小胞の液体調製物と混合した。得られた溶液を凍結乾燥し、分析した。
この実施例では、試験で使用した細胞外小胞(smEV)は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)の株(プレボテラ(Prevotella)B株)(NRRL受託番号B50329)から単離された。
これらの混合物の凍結乾燥から収集したデータを表Eに提供する。測定された全てのサンプルの残留水分含有量は5%未満であった。いくつかのサンプルは、遅延型過敏症(DTH)モデルでキーホールリンペットヘモシアニン(KLH)特異的炎症を使用してインビボで更にテストした。KLH-DTHでテストしたサンプルは有効性を示した。
細胞外小胞(EV)の凍結乾燥サイクル
凍結乾燥サイクルは、各賦形剤配合について最適化される。混合物の臨界温度と崩壊温度の差は、凍結乾燥中の棚温度がそれに応じて調整されることを意味する。最適化プロセスには、初期スクリーニング、一次乾燥最適化、二次乾燥最適化の3工程が含まれる。最終サイクルは、材料を残留水分5%未満に乾燥させるのに十分であることが確認されている。この例では、最適化のために選択された賦形剤配合は賦形剤配合7であった。
実施例2:経口送達された微生物細胞外小胞はマウスの抗炎症活性を誘導する
遅延型過敏症モデルでは耳の腫れ及び炎症の有意な軽減が観察され、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株(NRRL受託番号B50329)の細胞外小胞(EV)が全身性炎症反応を調節することが示された。プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVの活性は、TLR2シグナル伝達及び局所免疫細胞の存在の両方に依存する。インビトロの結果は、EVによる免疫細胞におけるTLR2アゴニズム及び抗炎症性サイトカイン反応の誘導を示している。これらの発見は、経口送達された微生物細胞外小胞の抗炎症効果を実証する。プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVは、全身への曝露なしで、全身的薬理学の新規機序を介して、複数の経路にわたる炎症の広範な解消を誘導する。EVは、腸内の宿主細胞を関与させて遠位の炎症を調節するのに特に効果的である。これらのデータは、経口EVが新しい種類の免疫療法薬であることを示している。
実施例3:細菌からの細胞外小胞(EV)の精製及び調製
精製
細胞外小胞(EV)は、当業者に公知の方法を用いて細菌培養物から精製及び調製される(S.Bin Park,et al.PLoS ONE.6(3):e17629(2011))。
例えば、細菌培養物を10,000~15,500×g、4℃又は室温で10~40分間遠心分離して細菌をペレット化する。次いで、0.22μm以下の物質を含み、インタクトな細菌細胞を除外するように、培養上清を濾過した(例えば、0.22μm又は0.45μmフィルターを介して)。濾過された上清は、硫酸アンモニウム沈殿、超遠心分離又は濾過を含み得るが、これらに限定されない方法を使用して濃縮される。簡単に述べると、硫酸アンモニウム沈殿の場合、4℃で撹拌しながら、濾過した上清に、1.5~3Mの硫酸アンモニウムをゆっくりと添加する。沈殿物を4℃で8~48時間インキュベートし、次いで11,000×gにおいて4℃で20~40分間遠心分離する。ペレットには、smEV及び他の残骸が含まれる。簡単に述べると、超遠心分離を使用して、濾過した上清を100,000~200,000×gにおいて4℃で1~16時間遠心分離する。この遠心分離のペレットには、EV及び他の残骸が含まれる。簡単に述べると、濾過技術を使用して、Amicon Ultraスピンフィルターを使用して又はタンジェント流濾過により、分子量が50、100、300又は500kDaを超える種を保持するように上清を濾過する。
代わりに、製造業者の指示に従って、増殖中の細菌培養から継続的に又は増殖中の選択された時点で、バイオリアクターを交互タンジェント流(ATF)システム(例えば、RepligenのXCell ATF)に接続することによってEVが入手される。ATFシステムは、バイオリアクター内にインタクトな細胞(>0.22μm)を保持し、より小さい成分(例えば、EV、遊離タンパク質)がフィルターを通過して収集できるようにする。例えば、システムは、<0.22μmの濾液が100kDaの2番目のフィルターを通過するように構成でき、これにより、0.22μm~100kDaのEVなどの種を収集し、100kDa未満の種をポンプでバイオリアクター内に戻すことができる。代わりに、システムは、培養物の増殖中にバイオリアクター内の培地を補充及び/又は改変できるように構成することができる。この方法によって収集されたEVは、濾過された上清について上記したように、超遠心分離又は濾過によって更に精製及び/又は濃縮され得る。
上記の方法によって得られたEVは、限定されるものではないが、スクロース勾配又はOptiprep勾配の使用を含み得る方法を用いて、勾配超遠心分離によって更に精製され得る。簡単に述べると、スクロース勾配法を用いて、硫酸アンモニウム沈殿又は超遠心分離が使用されて濾過された上清が濃縮されたら、ペレットを60%スクロース、30mM Tris、pH8.0に再懸濁される。濾過を使用して濾過した上清を濃縮する場合、濃縮液が、Amicon Ultraカラムを用いて、60%スクロース、30mM Tris、pH8.0に緩衝液交換される。サンプルは、35~60%の不連続スクロース勾配に適用され、4℃で3~24時間、200,000×gで遠心分離される。簡単に述べると、Optiprep勾配法を用いて、硫酸アンモニウム沈殿又は超遠心分離の使用により、濾過された上清が濃縮されたら、ペレットがPBS中、45%Optiprepに再懸濁される。濾過を用いて濾過された上清が濃縮されたら、濃縮物が、60%Optiprepを用いて45%Optiprepの最終濃度まで希釈される。サンプルは、0~45%の不連続スクロース勾配に適用され、4℃で3~24時間、200,000×gで遠心分離される。代わりに、高分離能の密度勾配分割を使用して、密度に基づいてEVを分離することもできる。
調製
EV調製物の無菌性及び単離を確認するために、EVは、試験される細菌の日常的な培養に使用される寒天培地に連続希釈され、日常的な条件を用いてインキュベートされる。非無菌調製物は、インタクトな細胞を排除するために0.22μmフィルターに通される。純度を更に高めるために、単離されたEVを、DNase又はプロテイナーゼKで処理することができる。
代わりに、インビボでの注射に使用されるEVの調製について、精製されたEVは前述のように処理される(G.Norheim,et al.PLoS ONE.10(9):e0134353(2015))。簡単に述べると、スクロース勾配遠心分離後、EVを含むバンドは、3%スクロースを含む溶液又は当業者に公知のインビボでの注射に好適な他の溶液中に50μg/mLの最終濃度まで再懸濁される。この溶液は、アジュバント、例えば0~0.5%(w/v)の濃度の水酸化アルミニウムも含み得る。
サンプルを更なるテストと相溶性を持たせるために(例えば、TEMイメージング又はインビトロアッセイ前にスクロースを除去するために)、濾過(例えば、Amicon Ultraカラム)、透析又は超遠心分離(PBSで15倍以上に希釈後、200,000×g、1~3時間、4℃)及びPBSへの再懸濁を使用して、サンプルをPBS又は30mMのTris、pH8.0中にバッファー交換する。
これらの試験の全てについて、EVは、投与前に加熱、照射及び/又は凍結乾燥され得る(本明細書に記載されるように)。
実施例4:ストレスによって細菌を操作して様々な量のEVを生成する及び/又はEVの内容を変動させる
ストレス、特にエンベロープストレスは、いくつかの細菌株によるEVの産生を増加させることが示されている(I.MacDonald,M.Kuehn.J Bacteriol 195(13):doi:10/1128/JB.02267-12)。細菌によるEVの産生を変動させるために、様々な方法を使用して細菌にストレスが与えられる。
細菌は、単一のストレス因子又は複数のストレス因子の組み合わせに供され得る。異なる細菌に対する異なるストレッサーの効果は、ストレス条件を変動させ、IC50値(細胞増殖を50%阻害するのに必要な条件)を決定することによって経験的に決定される。EVの精製、定量及び特性評価が行われる。EVの産生は、(1)ナノ粒子追跡分析(NTA)又は透過型電子顕微鏡(TEM)によって細菌及びEVの複合なサンプルで;又は(2)NTA、脂質定量又はタンパク質定量によるEV精製後に定量される。EV含有量は、上記の方法による精製後に評価される。
抗生物質ストレス
細菌は、亜致死濃度の抗生物質を添加した標準的な増殖条件下で培養される。これは、0.1~1μg/mLのクロラムフェニコール、0.1~0.3μg/mLのゲンタマイシン又は同様の濃度の他の抗生物質(例えば、アンピシリン、ポリミキシンB)を含み得る。リゾチーム、ディフェンシン及びRegタンパク質などの宿主抗菌産物を抗生物質の代わりに使用し得る。バクテリオシン及びミクロシンを含む、細菌によって産生される抗菌ペプチドを使用し得る。
温度ストレス
細菌は標準的な増殖条件下で培養されるが、その増殖に典型的な温度よりも高い又は低い温度で培養される。代わりに、細菌を標準条件下で増殖させた後、それぞれ低温又は高温で短時間インキュベートすることにより、コールドショック又はヒートショックに供する。例えば、37℃で増殖した細菌は、コールドショックの場合には4℃~18℃、ヒートショックの場合には42℃~50℃で1時間培養する。
飢餓及び栄養制限
栄養ストレスを誘発するために、細菌は、1つ以上の栄養素が制限された条件下で培養される。細菌は、増殖中に栄養ストレスに供されるか、又は富栄養培地から貧栄養培地に移行され得る。制限される培地成分の例は、炭素、窒素、鉄及び硫黄である。培地の例は、唯一の炭素源として低グルコースを含有するM9最少培地(Sigma-Aldrich)である。特にプレボテラ属の場合、低ヘミン条件で増殖した細胞はより多数のEVを生成することが見出されたため、培地中のヘミンの濃度を変更し、且つ/又は培地中に存在するポルフィリン又は他の鉄担体の種類を変更することにより、鉄の利用可能性が変化する(S.Stubbs et al.Letters in Applied Microbiology.29:31-36(1999)。培地成分は、EDTA及びデフェロキサミンなどのキレート剤の添加によっても操作される。
飽和
細菌を飽和まで増殖させ、飽和点を超えて様々な期間培養する。代わりに、馴化培地を使用して、指数増殖中の飽和環境を模倣する。馴化培地は、遠心分離及び濾過によって飽和培養物からインタクトな細胞を除去することによって調製され、馴化培地は、特定の成分を濃縮又は除去するために更に処理され得る。
塩ストレス
細菌は、NaCl、胆汁酸塩又は他の塩を含有する培地中で培養又は短期間曝露される。
UVストレス
UVストレスは、UVランプ下で細菌を培養するか、又はStratalinker(Agilent)などの装置を使用して細菌をUVにさらすことによって達成される。UVは、培養期間全体を通してショートバーストで又は増殖後の1回の所定期間にわたって照射され得る。
活性酸素ストレス
細菌は亜致死濃度の過酸化水素(250~1,000μM)の存在下で培養され、活性酸素種の形態でストレスを誘発する。嫌気性細菌は、それらにとって有毒な酸素濃度で培養されるか又はそれにさらされる。
界面活性剤ストレス
細菌は、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)又はデオキシコール酸などの界面活性剤中で培養されるか又はそれに曝露される。
pHストレス
細菌は、異なるpHの培地で培養されるか、又は限られた時間培地に曝露される。
実施例5:EV組成物及び内容のプロファイリング
EVは、NanoSight特性評価、SDS-PAGEゲル電気泳動、ウェスタンブロット、ELISA、液体クロマトグラフィー質量分析法及び質量分析法、動的光散乱法、脂質レベル、総タンパク質、脂質対タンパク質比率、核酸分析及び/又はゼータ電位を含むが、これらに限定されない、様々な方法のいずれか1つによって特性評価される。
EVのNanoSight特性評価
ナノ粒子追跡分析(NTA)は、精製されたEVのサイズ分布を特徴付けるために使用される。精製EV調製物をNanoSight装置(Malvern Instruments)にかけ、EVのサイズ及び濃度を評価する。
SDS-PAGEゲル電気泳動
精製されたEVのタンパク質成分を同定するために、標準的な技術を使用して、サンプルをゲル、例えばBoltBis-Tris Plus4~12%ゲル(Thermo-FisherScientific)上で泳動する。サンプルを1x SDSサンプルバッファー中で10分間煮沸し、4℃に冷却し、16,000×gで1分間遠心分離する。次いで、サンプルをSDS-PAGEゲル上で泳動し、バンドを視覚化するためにいくつかの標準的な技術(例えば、銀染色、クマシーブルー、Gel Code Blue)の1つを使用して染色する。
ウェスタンブロット分析
精製されたEVの特定のタンパク質成分を同定及び定量するために、EVタンパク質は上記のようにSDS-PAGEによって分離され、ウェスタンブロット分析に供され(Cvjetkovic et al.,Sci.Rep.6,36338(2016))、ELISAによって定量される。
EVプロテオミクス及び液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS/MS)及び質量分析(MS)
EVに存在するタンパク質は、質量分析技術によって同定及び定量される。EVタンパク質は、Erickson et al,2017(Molecular Cell,VOLUME 65,ISSUE 2,P361-370,2017年1月19日)に記載されるように、ジチオスレイトール溶液(DTT)を使用したタンパク質の還元並びにLysC及びトリプシンなどの酵素を使用したタンパク質消化を含む標準的な技術を使用して、LC-MS/MSのために調製され得る。代わりに、ペプチドは、Liu et al.2010(JOURNAL OF BACTERIOLOGY,2010年6月,p.2852-2860 Vol.192,No.11),Kieselbach and Oscarsson 2017(Data Brief.2017年2月;10:426-431.),Vildhede et al,2018(Drug Metabolism and Disposition 2018年2月8日)に記載されているように調製される。消化後、単一サンプル内のタンパク質同定のために、ペプチド調製物を直接、液体クロマトグラフィー及び質量分析装置にかける。サンプル間のタンパク質の相対定量では、異なるサンプルからのペプチド消化物は、iTRAQ Reagent-8plex Multiplex Kit(Applied Biosystems,Foster City,CA)又はTMT 10plex及び11plex Label Reagents(Thermo Fischer Scientific,San Jose,CA,USA)を使用して同重体タグで標識される。各ペプチド消化物は異なる同重体タグで標識され、標識された消化物は1つのサンプル混合物にまとめられる。結合したペプチド混合物は、同定及び定量の両方のためにLC-MS/MSによって分析される。LC-MS/MSデータを使用してデータベース検索を実施して、標識ペプチド及び対応するタンパク質を特定する。同重体標識の場合、付けられたタグの断片化により、各EVに存在するペプチド及びタンパク質の相対定量を取得するために使用される低分子量レポーターイオンが生成される。
更に、代謝量は、質量分析法と組み合わせた液体クロマトグラフィー技術を使用して確認される。様々なサンプルのメタボローム含有量を決定するために様々な技術が存在し、溶媒抽出、クロマトグラフィー分離及び質量決定と組み合わせた様々なイオン化技術を含み、当業者に公知である(Roberts et al 2012 Targeted Metabolomics.Curr Protoc Mol Biol.30:1-24;Dettmer et al 2007,Mass spectrometry-based metabolomics.Mass Spectrom Rev.26(1):51-78)。非限定的な例として、LC-MSシステムは、1100シリーズポンプ(Agilent)及びHTS PALオートサンプラー(Leap Technologies)と組み合わせた4000 QTRAP三連四重極質量分析計(AB SCIEX)を含む。培地サンプル又は他の複合代謝混合物(約10μL)は、安定同位体標識内部標準(バリン-d8,Isotec;及びフェニルアラニン-d8,Cambridge Isotope Laboratories)を含有する9体積部の74.9:24.9:0.2(v/v/v)アセトニトリル/メタノール/ギ酸を使用して抽出される。標準は、目的の代謝産物に応じて調整又は改変され得る。サンプルを遠心分離し(10分間、9,000×g、4℃)、上清(10μL)をHILICカラム(150×2.1mm、粒径3μm)に注入してLCMSに供する。カラムは、5%移動相[水中10mMギ酸アンモニウム、0.1%ギ酸]を250μL/分の速度で1分間流し、続いて40%移動相[0.1%ギ酸を含むアセトニトリル]の溶液まで10分間かけて直線勾配で溶出する。イオンスプレーの電圧は4.5kV、イオン源温度は450℃に設定する。
データは、質量スペクトルピーク統合のためにAB SCIEXのMultiquant1.2などの市販のソフトウェアを使用して分析される。目的のピークを手動で精選し、標準と比較して、ピークの同一性を確認する必要がある。適切な標準を用いた定量を実施して、細菌による前処置後の初期培地に存在する代謝産物の数を決定する。非標的メタボロミクス手法は、ピークの同定のために、限定されないが、NISTデータベースなどの代謝産物データベースを用いても使用され得る。
動的光散乱(DLS)
異なるEV調製物中の異なるサイズの粒子の分布を含むDLS測定は、DynaPro NanoStar(Wyatt Technology)及びZetasizer Nano ZS(Malvern Instruments)などの機器を使用して行われる。
脂質レベル
脂質レベルは、A.J.McBroom et al.J Bacteriol 188:5385-5392.及びA.Frias,et al.Microb Ecol.59:476-486(2010)に記載されているものと同様の方法で、FM4-64(Life Technologies)を使用して定量する。サンプルをFM4-64と共にインキュベートする(PBS中3.3μg/mL、37℃、暗所で10分間)。515nmで励起した後、Spectramax M5プレートリーダー(Molecular Devices)を使用して635nmでの発光を測定する。絶対濃度は、未知のサンプルを既知濃度の標準(パルミトイルオレオイルホスファチジルグリセロール(POPG)小胞など)と比較することによって決定される。リピドミクスを使用して、EVに存在する脂質を特定できる。
総タンパク質
タンパク質レベルは、Bradfordアッセイ及びBCAアッセイなどの標準的なアッセイによって定量される。Bradfordアッセイは、製造元のプロトコルに従って、Quick Start Bradford 1x Dye Reagent(Bio-Rad)を使用して実行される。BCAアッセイは、Pierce BCAタンパク質アッセイキット(Thermo-Fisher Scientific)を使用して実行される。絶対濃度は、既知濃度のBSAから生成された標準曲線と比較することによって決定される。代わりに、タンパク質濃度は、Nanodrop分光光度計(Thermo-Fisher Scientific)で測定される、280nmでのサンプル吸光度(A280)を用いたBeer-Lambert方程式を使用して計算できる。更に、プロテオミクスを使用してサンプル中のタンパク質を同定し得る。
脂質:タンパク質比
脂質:タンパク質の比率は、脂質濃度をタンパク質濃度で割ることによって算出される。これらは、各調製物中の遊離タンパク質と比較した小胞の純度の尺度を提供する。
核酸分析
核酸はEVから抽出され、Qubit蛍光光度計を使用して定量される。BioAnalyzerを使用してサイズ分布が評価され、材料が配列決定される。
ゼータ電位
異なる調製物のゼータ電位は、Zetasizer ZS(Malvern Instruments)などの機器を使用して測定される。
実施例6:製造条件
富化培地は、細菌を増殖させ、インビトロ及びインビボでの使用並びに最終的にはEV調製のために調製するために使用される。例えば、培地は、糖、酵母エキス、植物ベースのペプトン、緩衝剤、塩、微量元素、界面活性剤、消泡剤及びビタミンを含有し得る。酵母エキス及びペプトンなどの複合成分の組成物は、未定義であるか又は部分的に定義され得る(アミノ酸、糖などのおよその濃度を含む)。微生物の代謝は、炭素及び窒素などの資源の利用可能性に依存し得る。様々な糖又は他の炭素源がテストされ得る。代わりに、参照により本明細書に組み込まれるSaarela et al.,J.Applied Microbiology.2005.99:1330-1339に示されるように培地を調製し、選択した細菌を増殖させ得る。乳ベースの成分を使用せずに産生された、選択された細菌の凍結乾燥生存率、保存安定性並びに酸及び胆汁への曝露に対する、発酵時間、凍結保護剤及び細胞濃縮物の中和の影響。
大規模では、培地は滅菌される。滅菌は、超高温(UHT)処理によって行われ得る。UHT処理は、非常に高温で短時間実施される。UHTの範囲は、135~180℃であり得る。例えば、培地は、135℃で10~30秒間滅菌され得る。
接種物は、フラスコ又はより小さいバイオリアクターにおいて調製することができ、増殖がモニターされる。例えば、接種物のサイズは、バイオリアクターの総容量のおよそ0.5%~3%であり得る。材料の用途及び必要性に応じて、バイオリアクターの容量は、少なくとも2L、10L、80L、100L、250L、1000L、2500L、5000L、10,000Lであり得る。
接種前に、バイオリアクターは、所望のpH、温度、酸素濃度の培地で準備される。培養培地の初期pHは、プロセス設定値と異なり得る。pHストレスは、細胞濃度が低いと有害な場合があり、初期pHは、pH7.5とプロセス設定値との間であり得る。例えば、pHは、4.5~8.0に設定され得る。発酵中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化アンモニウムを使用してpHを制御できる。温度は、25℃~45℃、例えば37℃に制御され得る。嫌気性条件は、培養ブロス中の酸素レベルを約8mg/Lから0mg/Lに下げることによって作成される。例えば、嫌気性条件を確立するために窒素又は混合ガス(N、CO及びH)を使用し得る。代わりに、ガスを使用せず、細胞が培地からの残りの酸素を消費することによって嫌気性条件が確立される。菌株及び接種物のサイズに応じて、バイオリアクター発酵時間は変化し得る。例えば、発酵時間は、およそ5時間~48時間で変化し得る。
凍結状態から細菌を復活させるには、特別の配慮を要し得る。生産培地は解凍後に細胞にストレスを与え得る。解凍した材料から種系列を一貫して開始するには、特定の解凍培地を要し得る。種の体積を増やすか又は微生物の増殖状態を維持する目的で、種材料を新鮮培地に導入又は継代する動態は、細菌の現在の状態(例えば、指数増殖、定常増殖、ストレスなし、ストレスあり)によって影響を受け得る。
生産発酵槽への接種は、増殖動態及び細胞活性に影響を与え得る。安定した生産を成功させるには、バイオリアクターシステムの初期状態を最適化しなければならない。全培地に対する種培養物の割合(例えば、パーセンテージ)は、増殖速度に劇的な影響を与える。範囲は、発酵槽の作業体積の1~5%であり得る。培養培地の初期pHは、プロセス設定値と異なり得る。pHストレスは、細胞濃度が低いと有害な場合があり、初期pHは、pH7.5とプロセス設定値との間であり得る。接種中の撹拌及びシステムへのガス流入は、プロセス設定値と異なり得る。両方の条件による物理的及び化学的ストレスは、細胞濃度が低いと有害な場合がある。
処理条件及び制御設定は、微生物の増殖及び細胞活性の動態に影響を与え得る。プロセス条件の変化により、膜組成、代謝産物の産生、増殖速度、細胞ストレスなどが変化し得る。増殖に最適な温度範囲は株によって変動し得る。範囲は20~40℃であり得る。細胞増殖及び下流活性のパフォーマンスに最適なpHは株によって変動し得る。範囲はpH5~8であり得る。培地に溶解したガスは、細胞の代謝に使用され得る。プロセス全体を通して、O、CO及びNの濃度を調整することを要し得る。栄養素の利用可能性により、細胞の成長が変化し得る。過剰の栄養素が利用可能な場合、細菌は別の動態を有し得る。
発酵終了時及び回収中の細菌の状態は、細胞の生存及び活性に影響を与え得る。細菌は、分離及び下流処理に伴う物理的及び化学的ストレスに対してよりよく備えるために、回収の直前に前処理され得る。温度の変化(多くの場合に20~5℃に低下)は、細胞の代謝を低下させ、増殖(及び/又は死滅)及び発酵槽から取り出したときの生理学的変化を遅らせ得る。遠心濃縮の有効性は培養物のpHに影響され得る。pHを1~2ポイント上げると、濃縮の有効性を改善することができるが、細胞に有害である可能性もある。細菌は、培地中の塩及び/又は糖の濃度を高めることによって回収の直前にストレスを受け得る。この方法でストレスを受けた細胞は、下流での凍結及び凍結乾燥でよりよく生存し得る。
分離方法及び技術は、培養培地から細菌を効率的に分離する方法に影響を与え得る。固体は、遠心分離技術を使用して除去され得る。遠心濃縮の有効性は、培養物のpH又は凝集剤の使用によって影響を受け得る。pHを1~2ポイント上げると、濃縮の有効性が改善され得るが、細胞に有害である可能性もある。細菌は、培地中の塩及び/又は糖の濃度を高めることによって回収の直前にストレスを受け得る。この方法でストレスを受けた細胞は、下流での凍結及び凍結乾燥でよりよく生存し得る。更に、細菌は、濾過によって分離され得る。細胞が遠心分離を成功させるために過剰なg-分(g-minutes)を要する場合、精製には濾過が遠心分離技術よりも優れている。賦形剤は分離前に添加することができる。凍結保護又は凍結乾燥中の保護のために、賦形剤を追加することができる。賦形剤としては、限定されるものではないが、スクロース、トレハロース又はラクトースが挙げられ、これらは代替的に緩衝剤及び抗酸化剤と混合され得る。凍結乾燥前に、賦形剤と混合した細胞ペレットの液滴を液体窒素中に浸漬する。
回収は、連続遠心分離によって実施することができる。産物は、様々な賦形剤で所望の最終濃度に再懸濁され得る。凍結保護又は凍結乾燥中の保護のために、賦形剤を追加することができる。賦形剤としては、限定されるものではないが、スクロース、トレハロース又はラクトースが挙げられ、これらは、代替的に緩衝剤及び抗酸化剤と混合され得る。凍結乾燥前に、賦形剤と混合した細胞ペレットの液滴を液体窒素中に浸漬する。
生細菌、小胞又は他の細菌派生体を含む材料の凍結乾燥には、凍結、一次乾燥及び二次乾燥段階が含まれる。凍結乾燥は凍結から始まる。生成物は、凍結段階前に凍結乾燥保護剤又は安定剤と混合しても又はしなくてもよい。生成物は、凍結乾燥機に入れる前に又は凍結乾燥機の棚上の制御された条件下で冷凍され得る。次の段階である一次乾燥段階では、氷が昇華によって除去される。ここで、減圧が発生し、適切な量の熱が材料に供給される。氷は、生成物の温度を氷点下且つ材料の臨界温度(T)未満に保ちながら昇華する。材料を載せる棚の温度及び容器の真空を操作して、望ましい生成物温度を達成できる。二次乾燥段階では、産物に結合した水分子が除去される。ここで、一般的に、温度を一次乾燥段階よりも高くして、水分子と生成物との間に形成された物理化学的相互作用を破壊する。凍結乾燥プロセスが完了した後、容器を窒素などの不活性ガスで充填し得る。産物は、ガラスバイアル又は他の同様の容器中、乾燥条件下で凍結乾燥機内に密封され、大気中の水及び汚染物質への曝露を防ぐことができる。
実施例7:smEVの調製
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEVを以下のように調製した。
smEV:smEVの下流処理は、バイオリアクターの回収直後に開始した。20,000×gでの遠心分離を使用して、ブロスから細胞を除去した。得られた上清を、0.22μmフィルターを使用して清澄化した。EVを濃縮し、100kDaの分画分子量(MWCO)のフラットシートカセット限外濾過(UF)膜による接線流濾過(TFF)を使用して洗浄した。透析濾過(DF)を使用して、5体積部のリン酸緩衝液(PBS)を使用して小分子及び小タンパク質を洗い流した。TFFからの保持液を超遠心機で、200,000×gで1時間遠心沈降して、高速ペレット(HSP)と呼ばれるEVが豊富に含まれるペレットを形成した。ペレットを最少量のPBSで再懸濁し、OptiPrep(商標)密度勾配培地で勾配を調製し、200,000×gで16時間、超遠心分離した。得られた画分のうち、2つの中間バンドにEVが含まれていた。画分を15倍PBSで洗浄し、EVを200,000×gで1時間遠心沈殿して、分画HSP又はfHSPを生成した。続いて、これを最小限のPBSに再懸濁し、プールし、mL当たりの粒子及びタンパク質含有量を分析した。所望の濃度を達成するために、粒子/mLカウントから用量を調製した。Malvern PanalyticalのNanoSight NS300を使用して、532nmレーザーを用いた散乱モードでEVを特性評価した。
実施例8:EVの単離及び計数
EV単離に使用される装置には、SLA-3000ローターを備えたSorvall RC-5C遠心機;Beckman-Coulter 45Tiローターを備えたOptima XE-90超遠心機;Thermo ScientificのSorvall wX+Ultraシリーズ遠心機;及びFiberlite F37L-8x100ローターが含まれる。
細菌上清の収集及び濾過
細菌ではなくEVを回収するためには、細菌をペレット化し、上清から濾別しなければならない。
ペレット細菌培養物は、SLA-3000ローターを備えたSorvall RC-5C遠心機を使用し、培養物を最低7,000rpmで最低15分間遠心分離することによって生成される。次いで、上清を新しい滅菌容器にデカントする。
上清を0.2μmフィルターで濾過する。濾過性の悪い上清(フィルターを通過する上清が300ml未満)の場合、0.2μm真空フィルターの前に0.45μmカプセルフィルターが取り付けられる。濾過した上清を4℃で保存する。濾過した上清は、次いで、TFFを使用して濃縮できる。
超遠心分離を使用したEVの単離
濃縮された上清を超遠心機で遠心分離してEVをペレット化し、より小さい生体分子からEVを単離する。速度は200,000×g、時間は1時間、温度は4℃である。ローターが停止したら、チューブを超遠心機から取り出し、上清を静かに注ぎ出す。更に上清を加え、チューブを再度遠心分離する。全ての濃縮された上清が遠心分離された後、生成されたペレットは「粗製」EVペレットと呼ばれる。滅菌1xPBSをペレットに加え、容器に入れる。容器を速度70に設定したシェーカー上に4℃で一晩以上置く。EVペレットを追加の滅菌1xPBSに再懸濁する。再懸濁した粗製EVサンプルを4℃又は-80℃で保存する。
密度勾配を使用したEVの精製
EVの精製には密度勾配が使用される。超遠心分離中、サンプル中の粒子は、その「浮遊」密度に基づいて段階的密度媒体内で移動し、分離する。このようにして、EVは、サンプル中の糖、脂質又は他のタンパク質などの他の粒子から分離される。
EV精製には、4つの異なるパーセンテージの密度媒体(60%Optiprep)、45%層、35%層、25%及び15%層が使用される。これにより、段階的な層が作成される。滅菌1×PBSからなる0%層を上部に加える。45%勾配層には粗製EVサンプルが含まれている必要がある。5mlのサンプルを15mlのOptiPrep(商標)に添加する。粗製EVサンプルが5ml未満の場合、滅菌1xPBSを使用して定量にする。
血清ピペットを使用して、45%勾配混合物をピペットで上下させて混合する。次いで、ラベルを付した清潔な滅菌超遠心管にサンプルをピペットで移す。次に、10ml血清ピペットを使用して、13mlの35%勾配混合物をゆっくりと加える。次に、13mlの25%勾配混合物を加え、続いて13mlの15%混合物、最後に6mlの滅菌1xPBSを加える。超遠心管は滅菌1xPBSで平衡にする。勾配混合物を慎重にローターに配置し、超遠心機を200,000×g、4℃に設定する。勾配混合物を少なくとも16時間遠心分離する。
清潔なピペットを使用して目的の画分を取り出し、15mlコニカルチューブに加える。これらの「精製」EVサンプルを4℃で保管する。
EVから残留するOptiPrep(商標)を洗浄及び除去するために、精製されたEVに10倍量のPBSが添加される。超遠心機を200,000×g、4℃に設定する。1時間にわたって遠心分離及び回転させる。チューブを超遠心機から慎重に取り出し、上清をデカントする。精製されたEVは、全てのサンプルがペレット化されるまで洗浄される。1xPBSを精製ペレットに加え、容器に入れる。容器を速度70に設定したシェーカー上に4℃で一晩以上置く。「精製」EVペレットを追加の滅菌1xPBSに再懸濁する。再懸濁した精製EVサンプルを4℃又は-80℃で保存する。
実施例9:プレボテラ(Prevotella)smEVの作用機序
一部の細菌は、親細菌と含有分子を共有する細胞外小胞(smEV)を、体積の約1/1000の粒子内に非複製形態で産生する。
抗炎症薬理学のためのEVのスクリーニングから選択されたプレボテラ科(Prevotellaceae)の単一のグラム陰性菌株に由来するプレボテラ(Prevotella)smEVの経口投与調製物の前臨床薬理効果、作用機序及び生体内分布。経口送達されたプレボテラ(Prevotella)smEVは、Th1及びTh17炎症のマウスモデルにおいて強力に炎症を軽減する、腸に限定された細菌性EVである。
この実施例では、試験で使用したプレボテラ(Prevotella)細胞外小胞(smEV)は、プレボテラ(Prevotella)B株(NRRL受託番号B50329)から単離された。
経口投与されるプレボテラ(Prevotella)smEVは、抗炎症効果のために複数の経路を要する。キーホールリンペットヘマグルチニン(KLH)に対する遅延型過敏症(DTH)反応を起こしているマウスに、5~8日目に2E10粒子/用量のプレボテラ(Prevotella)EVを強制経口投与した。試験中、示されているように、抗体の腹腔内注射によって様々な作用機序が調べられた。図1A:グラフは、KLHタンパク質によるチャレンジ及びTLR2又はIL-10Rシグナル伝達の遮断から24時間後の耳の厚さの変化を示す。図1B:グラフは、KLHタンパク質によるチャレンジ及びリンパ球腸ホーミングの阻害(抗CD62及び抗LPAM-1抗体による)から24時間後の耳の厚さの変化を示す。点は個々のマウスを示し、線は耳の厚さの中央値の変化を示す。データは2つの独立した試験の代表である。統計分析は、一元配置分散分析(対ビヒクル)又は両側不対t検定(アイソタイプ対処理済)を使用して実施した。Ns=有意でない、*p<0.05、**p<0.01、***p<0.001、****p<0.0001。
プレボテラ(Prevotella)smEVは消化管に限定される。IRDye800又は色素のみの対照で共有結合的に標識されたプレボテラ(Prevotella)EVの2E10粒子をマウスに静脈内注射又は経口投与した。10分間、1時間、6時間又は24時間後、小動物イメージングシステム(Licor Pearl(登録商標))を使用して臓器(脾臓、肝臓、消化管、MLN(腸間膜リンパ節)、腎臓、肺)における蛍光を測定した。データは示さず。結果は、経口投与されたプレボテラ(Prevotella)EVが腸に限定されているようであることを示した。
プレボテラ(Prevotella)smEVは、TLR2の刺激後にIL-10の放出を誘導する。図2:プレボテラ(Prevotella)EVは、TLR1/2及びTLR2/6ヘテロ二量体の両方を刺激し、TLR1/2ヘテロ二量体に対してより高い効力を有する。ヒトTLR1、TLR2及びTLR6の組み合わせを発現するHEK293-SEAPレポーター細胞(Invivogen)を、示された濃度のプレボテラ(Prevotella)EVと24時間インキュベートした。上清を収集し、分泌型胎児性アルカリホスファターゼ(SEAP)産生を分析して、TLR2ヘテロ二量体の刺激を決定した。図3:プレボテラ(Prevotella)EVによって刺激された、U937細胞からのIL-10放出は、TLR1又はTLR2の抗体媒介型遮断によって障害されるが、TLR6では障害されない。PMA分化ヒト単球U937細胞を、プレボテラ(Prevotella)EV±2.5μg/mLの抗TLR1、TLR2、TLR6又はアイソタイプ対照抗体と共に24時間インキュベートした。上清を収集し、MSDによってIL-10反応について分析した。データは2つの独立した実験の代表である。
プレボテラ(Prevotella)smEVは、ヒトPBMC由来のIL-10及びIL-27の濃度依存的な産生を誘導する。PBMCを6人のヒトドナーの全血から単離し、ウェルあたり100,000細胞でプレーティングし、一晩静置し、次いで異なる濃度のプレボテラ(Prevotella)EVと共に24時間インキュベートした。上清を収集し、IL-10(図4A)及びIL-27(図4B)濃度をMSDによって決定した。データは2つの独立した実験の代表である。
結論:経口送達された微生物細胞外小胞は、自然炎症状態を確立している炎症を広範囲に消散させる。プレボテラ(Prevotella)EVの有効性は、腸リンパ組織へのリンパ球ホーミングに加え、TLR2受容体及びIL-10受容体の両方の刺激に依存する。プレボテラ(Prevotella)EVは、IL-10のTLR2依存性放出を誘導する。EVは、経口投与され腸に制限される治療薬であり、動物モデルにおいて明らかな安全性又は忍容性の問題はなく、望ましい治療プロファイルとなる。
これらのデータは、新しい種類の免疫療法薬としてのEVの開発を裏付けるものである。それらは小腸軸を関与させるのに特に効果的であり、腸内の宿主細胞に局所的に作用して遠位免疫反応を活性化する。プレボテラ(Prevotella)EVは、異常なTh1及びTh17免疫反応の両方を含む炎症性疾患について、前臨床開発中である。
実施例10:プレボテラ(Prevotella)smEV凍結乾燥物:DTHの有効性
雌の5週齢C57BL/6マウスは、Taconic Biosciencesから購入し、ビバリウムで1週間順化させた。0日目に、皮下免疫により、KLH及びCFA(1:1)のエマルジョンでマウスをプライミングした。マウスに、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEVを毎日強制経口投与するか、又は6~8日目に1mg/kgのデキサメタゾン(陽性対照)を腹腔内投与した。8日目の投与後、マウスをイソフルランで麻酔し、左耳をFowlerカリパスでベースライン測定値のために測定した後、左耳において生理食塩水(10μl)中のKLHでマウスを皮内チャレンジし、耳の厚さを24時間時点で測定した。
この実施例では、試験で使用したプレボテラ(Prevotella)細胞外小胞(smEV)は、プレボテラ(Prevotella)B株(NRRL受託番号B50329)から単離された。smEVを賦形剤配合7a中で凍結乾燥した。
24時間時点の耳介測定結果を図5に示す。プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)から作製され、配合7aの賦形剤中で凍結乾燥されたEVを、3日間の投与で、4用量(2E09、2E07、2E05、2E03)による用量範囲試験でテストした。プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)EVの全用量は、最低用量(2E03)以外はビヒクルと比較して有効であり、用量反応傾向が見られた。陰性対照として、配合7aのみを使用した(2e11EVが製剤化された場合に存在する量と同等の用量の賦形剤成分を含む)。
実施例11:乾燥のための追加のストック
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細菌由来のEVは、表Kに提供されるストックの1つを使用して、凍結乾燥又は噴霧乾燥などによって乾燥される。
表Lの乾燥条件が凍結乾燥に使用される。
実施例12:プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEVの噴霧乾燥粉末
この実施例では、試験で使用した細胞外小胞(smEV)は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株から単離された。
smEVは以下のように噴霧乾燥した。
EV保持液を、表Pに提供される賦形剤の1つと混合した。
噴霧乾燥は100℃又は130℃で実施した。表Qには温度も含まれている。
噴霧乾燥後、各粉末の水分含有量(MC)(カールフィッシャー滴定(KF)による)及び粒子(噴霧乾燥粉末1mgあたりの粒子数(p/mg))(Zetaviewを使用したナノ粒子追跡分析(NTA)による定量)を分析した。結果を表Qに示す。EXP7Aは配合7aのストックである。
噴霧乾燥も、PEG6000-マンニトール-トレハロース(60:20:20)からなるストックを使用して実施された。しかし、他の方法と比較して回収される乾燥生成物が少なく、それ以上の分析は行われなかった。
プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEVを、配合7a(F7A)のストック内、入口温度130℃で、2つの濃度:25X及び500Xで噴霧乾燥又は凍結乾燥した。
噴霧乾燥粉末1mg当たりの粒子数及びサイズの比較を表Rに示す。SD=噴霧乾燥;L0.47=凍結乾燥;0.47は使用されたストック比を指す:保持液100gごとに47gの賦形剤。
噴霧乾燥及び凍結乾燥されたEVの粒子充填及びサイズは、両方の乾燥方法で、同様であった。
実施例13:プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEV及び抗TNFa抗体:DTHの有効性
この実施例では、試験で使用した細胞外小胞(smEV)は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株から単離された。
雌の5週齢C57BL/6マウスは、Taconic Biosciencesから購入し、ビバリウムで1週間順化させた。0日目に、皮下免疫により、KLH及びCFA(1:1)のエマルジョンでマウスをプライミングした。0日目、3日目及び6日目に、3mg/kgの抗TNFアルファ(抗TNFa)抗体(クローン:XT3.11、BioXCellから購入)又は同等のアイソタイプ対照(IgG1、BioXCellから購入)をマウスに腹腔内注射した。マウスに、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)細胞外小胞(smEV)を毎日強制経口投与するか、又は5~8日目に1mg/kgのデキサメタゾンを腹腔内投与した。8日目の投与後、マウスをイソフルランで麻酔し、左耳をFowlerカリパスでベースライン測定値のために測定した後、左耳において生理食塩水(10μl)中のKLHでマウスを皮内チャレンジした。耳の厚さの測定を24時間後に行った。
24時間時点の耳介測定結果を図6に示す。プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)から作製したsmEV(用量あたり2E09粒子)を、単独で又は3mg/kgの抗TNFアルファ抗体又は同等のアイソタイプ対照(IgG1)と組み合わせて、試験した。3mg/kgの抗TNFアルファ抗体も、単独で又はビヒクル対照と共にテストした。プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEVと抗TNFアルファの組み合わせは、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEV単独及び抗TNFアルファ抗体単独の両方よりも有効であった。
実施例14:プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEVの経口投与は非炎症条件下で免疫系を阻害しない
この実施例では、試験で使用した細胞外小胞(smEV)は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株から単離された。
KLH DTH反応前又は後の経口投与:この研究では2つのマウスグループを使用した。免疫前にsmEV又は対照を投与した「免疫前」マウス及び免疫後にsmEV又は対照を投与した「免疫後」マウスである。-5日目から開始して、「免疫前」マウスにPBSビヒクルPO、デキサメタゾン(1mg/kg、IP(腹腔内))又はプレボテラsmEV若しくは別の細菌株由来のsmEV PO(経口)を4日間毎日投与した。0日目に、完全フロイントアジュバント(CFA)で乳化させたKLHを皮下注射することによって全てのマウスを免疫した。「免疫後」マウスに、免疫後5日目から開始して毎日、スクロースビヒクル、プレボテラ(Prevotella)smEV若しくは別の細菌株由来のsmEV PO又はデキサメタゾン(1mg/kg、IP)を4日間投与した。8日目に、カリパスを使用してベースラインの耳の厚さを測定し、次いでマウスをKLHの皮内耳注射によりチャレンジした。24時間後、耳の厚さの変化を評価し、ベースラインの測定値と比較した。プレボテラ(Prevotella)smEV及び別の細菌株由来のsmEVを、2E9粒子/用量で使用した。他の細菌株smEVは、DTHモデルにおける炎症を軽減する能力に基づいて試験に選択された。
結果及び結論:結果を図7に示す。デキサメタゾンによる処置により、その後のDTH反応における炎症が軽減された。免疫前にプレボテラ(Prevotella)smEV又は別の細菌株由来のsmEVを投与しても、皮内耳チャレンジによってその後誘発された炎症は軽減されなかった。免疫後にプレボテラ(Prevotella)smEV又は別の細菌株からのsmEVを投与すると、チャレンジ後の耳の炎症が軽減された。これらのデータは、炎症の不存在下で投与されたsmEVは、免疫反応を阻害せず、代わりに進行中の炎症反応を解消することを示している。
実施例15:炎症誘発時の抗原特異的反応は、その後のプレボテラ(Prevotella)smEVによるKLH DTH反応における炎症の解消に必要でない
この実施例では、試験で使用した細胞外小胞(smEV)は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株から単離された。
完全フロイントアジュバント(CFA)(TLRアゴニスト及び加熱死菌結核菌(Mycobacterium tuberculosis)を含有)及び不完全フロイントアジュバント(IFA)(TLRアゴニストのみを含有する)は、それぞれTh1及びTh2免疫反応を駆動することが示されている。更に、IFA-PBS免疫は、抗原が存在しない炎症反応を誘導する。
炎症誘発後の投与は、その後のKLH DTHチャレンジにおける炎症消散を誘発するのに十分である。-9日目に、完全又は不完全フロイントアジュバント(それぞれCFA又はIFA)で乳化したPBSを皮下注射して、「PBS-IFA」及び「PBS-CFA」マウスを免疫した。-5日目に、マウスにPBSビヒクルPO又はプレボテラ(Prevotella)smEV POを4日間毎日経口投与した。0日目に、完全フロイントアジュバントで乳化させたKLHでマウスを免疫したが、KLH-CFA免疫後にsmEVは投与しなかった。5日目に、カリパスを使用してベースラインの耳の厚さを測定し、次いでマウスをKLHの皮内耳注射によりチャレンジした。24時間後、耳の厚さの変化を評価し、ベースラインの測定値と比較した。プレボテラ(Prevotella)smEVを、2E9粒子/用量で使用した。
結果及び結論:結果を図8に示す。KLH感作前、CFA又はIFAを用いた炎症の誘発中にのみ投与されたsmEVは、耳チャレンジ後のKLH DTH反応を阻害することができた。これらのデータは、DTH(KLH)で使用される関連抗原の不存在下での全身性炎症の誘発は、KLH DTHの有効性にとって十分であり、したがって、抗原特異的炎症を軽減することができる抗原非依存性機構であることを示している。
実施例16:プレボテラ(Prevotella)smEVを投与されたKLH-CFA免疫マウス由来のCD4+T細胞の養子移植は、レシピエントKLH-CFA免疫マウスの免疫回復をもたらす
この実施例では、試験で使用した細胞外小胞(smEV)は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株から単離された。
経口投与されたKLH-CFA免疫マウスからKLH-DTH免疫レシピエントマウスへのCD4+T細胞の養子細胞移植:0日目に、完全フロイントアジュバントで乳化させたKLHを皮下注射することによって「ドナーマウス」を免疫した。5日目に、「レシピエントマウス」に完全フロイントアジュバントで乳化させたKLHを皮下注射することによって免疫し、「ドナーマウス」にPBSビヒクル又はプレボテラ(Prevotella)smEV若しくは別の細菌株由来のsmEV POを4日間毎日投与した。9日目に、上腕、腋窩、鼠径リンパ節及び脾臓をドナーマウスから採取し、磁気ビーズでのネガティブセレクションによってCD4+T細胞を富化した。次いで、富化された細胞を計数し、PBS(300×g、10分間、4℃)で洗浄し、5×10細胞/mLでPBSに再懸濁した。富化後、5×10個のCD4+T細胞をIP注射によって「レシピエントマウス」に移植した。12日目に、カリパスを使用してベースラインの耳の厚さを測定し、次いでレシピエントマウスをKLHの皮内耳注射によりチャレンジした。24時間後、耳の厚さの変化を評価し、ベースラインの測定値と比較した。プレボテラ(Prevotella)smEV及び別の細菌株由来のsmEVを、2E9粒子/用量で使用した。他の細菌株smEVは、DTHモデルにおける炎症を軽減する能力に基づいて試験に選択された。
結果及び結論:結果を図9に示す。プレボテラ(Prevotella)で処置したマウスから移植したCD4+T細胞及び別の細菌株からのsmEVは、smEVで処置されていないレシピエントマウスのDTH反応を阻害できたが、PBSビヒクルで処置したドナー由来のCD4+T細胞は、レシピエントマウスでは効果がなかった。これらのデータは、プレボテラ(Prevotella)smEV又は別の細菌株由来のsmEVの経口投与により、プレボテラ(Prevotella)smEV又は別の細菌株由来のsmEVの経口投与を受けていない炎症を起こしたマウスの炎症を解消できるCD4+T細胞の集団が生成されたことを示している。
実施例17:プレボテラ(Prevotella)smEVの経口投与中、TLR2シグナル伝達は、レシピエントKLH DTHモデルにおける免疫回復を媒介するために養子移植できるCD4+T細胞の生成に不可欠である
この実施例では、試験で使用した細胞外小胞(smEV)は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株から単離された。
小腸には、微生物の複数の成分を認識するトール様受容体(TLR)が多量に含まれている。本発明者らは過去に、プレボテラ(Prevotella)smEVの経口投与により、KLH DTHモデルへの養子移植後の免疫回復を媒介するCD4+T細胞の集団を生成できることを示した。
抗TLR2で処置された経口投与KLH-CFA免疫マウスからKLH-DTH免疫レシピエントマウスへのCD4+T細胞の養子細胞移植:0日目に、完全フロイントアジュバントで乳化させたKLHを皮下注射することによって「ドナーマウス」を免疫し、0日目、3日目及び6日目に抗TLR2又はラットIgG2aアイソタイプ対照抗体(2μg/マウス)IPで処置した。5日目に、「レシピエントマウス」に完全フロイントアジュバントで乳化させたKLHを皮下注射することによって免疫し、「ドナーマウス」にPBSビヒクル又はプレボテラ(Prevotella)smEV POを4日間毎日投与した。9日目に、上腕、腋窩、鼠径リンパ節及び脾臓をドナーマウスから採取し、磁気ビーズでのネガティブセレクションによってCD4+T細胞を富化した。次いで、富化された細胞を計数し、PBS(300×g、10分間、4℃)で洗浄し、5×10細胞/mLでPBSに再懸濁した。富化後、5×10個のCD4+T細胞をIP注射によって「レシピエントマウス」に移植した。12日目に、カリパスを使用してベースラインの耳の厚さを測定し、次いでレシピエントマウスをKLHの皮内耳注射によりチャレンジした。24時間後、耳の厚さの変化を評価し、ベースラインの測定値と比較した。プレボテラ(Prevotella)smEVを、2E9粒子/用量で使用した。
結果及び結論:結果を図10に示す。PBSビヒクル及び抗TLR2遮断抗体で処置したマウスから単離されたCD4+T細胞は、PBS単独又はアイソタイプ対照抗体を含むPBSで処置したマウスからのCD4+T細胞と比較して、KLHに対するDTH反応を阻害しなかった。以前に示されたように、プレボテラ(Prevotella)smEV及びアイソタイプ対照抗体で処置したマウスからのCD4+T細胞はこのモデルで有効であり、皮内KLHチャレンジ後の耳の炎症を阻害できた。しかし、抗TLR2抗体の存在下でプレボテラ(Prevotella)smEVを投与したマウスから移植されたCD4+T細胞は、レシピエントマウスでは効果がなく、耳の腫れはPBSで処理されたCD4+T細胞のものと同等であった。ドナーマウスにおけるこの受容体の抗体媒介遮断により、プレボテラ(Prevotella)EV投与マウスから移植されたCD4+T細胞の有効性がなくなったため、これらのデータは、TLR2シグナル伝達がプレボテラ(Prevotella)EV誘導性の免疫回復CD4+T細胞の生成に必須であったことを実証している。
実施例18:プレボテラ(Prevotella)smEVを投与されたKLH-CFA免疫マウス由来のCD8+T細胞の養子移植は、レシピエントKLH-CFA免疫マウスの免疫回復をもたらさない
この実施例では、試験で使用した細胞外小胞(smEV)は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株から単離された。
本発明者らは過去に、プレボテラ(Prevotella)EV投与マウスからのCD4+T細胞の養子移植がKLH-DTHレシピエントの炎症を解消する能力があることを示した。
経口投与されたKLH-CFA免疫マウスからKLH-DTH免疫レシピエントマウスへのCD8+T細胞の養子細胞移植:0日目に、完全フロイントアジュバントで乳化させたKLHを皮下注射することによって「ドナーマウス」を免疫した。5日目に、「レシピエントマウス」に完全フロイントアジュバントで乳化させたKLHを皮下注射することによって免疫し、「ドナーマウス」にPBS又はプレボテラ(Prevotella)smEV若しくは別の細菌株由来のsmEV POを4日間QD投与した。9日目に、上腕、腋窩、鼠径リンパ節及び脾臓をドナーマウスから採取し、磁気ビーズでのネガティブセレクションによってCD4+T細胞を富化した。次いで、富化された細胞を計数し、PBS(300×g、10分間、4℃)で洗浄し、5×10細胞/mLでPBSに再懸濁した。富化後、5×10個のCD8+T細胞をIP注射によって「レシピエントマウス」に移植した。12日目に、カリパスを使用してベースラインの耳の厚さを測定し、次いでレシピエントマウスをKLHの皮内耳注射によりチャレンジした。24時間後、耳の厚さの変化を評価し、ベースラインの測定値と比較した。プレボテラ(Prevotella)smEV及び別の細菌株由来のsmEVを、2E9粒子/用量で使用した。他の細菌株smEVは、DTHモデルにおける炎症を軽減する能力に基づいて試験に選択された。
結果及び結論:結果を図11に示す。CD4+T細胞と異なり、KLH-CFA炎症を起こしたプレボテラ(Prevotella)smEV及び別の細菌株由来のsmEVを投与されたドナーマウスからのCD8+T細胞の、KLH-CFA炎症を起こしたレシピエントマウスへの養子細胞移植は、レシピエントマウスにおいてKLH DTHモデルの免疫回復をもたらさなかった。これらのデータは、プレボテラ(Prevotella)smEV及び別の細菌株由来のsmEVを経口投与すると、免疫回復性CD4+T細胞の集団を誘導するが、レシピエントマウスのDTH反応を阻害できるCD8+T細胞は誘導しないことを示唆している。
実施例19:プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEVを含む固形剤形の調製
表Sの製法の錠剤を調製した。
表Sのプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEVは、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B 50329株(NRRL受託番号B50329)由来である。
原薬(粉末)は、賦形剤配合7aを使用して凍結乾燥によって調製した。HS DS:高強度原薬。LS DS:低強度原薬。LS DSは、凍結乾燥前にHS DSを(凍結乾燥賦形剤を使用して)10倍に希釈することによって調製された。
医薬組成物錠剤を調製するために、smEVを含有する原薬(医薬品)に湿式造粒を実施した。原薬は、(i)水と混合され、(ii)流動層乾燥機で乾燥され、(iii)粉砕され、(iv)次いで、表Sに提供される薬物製品賦形剤とブレンドされる。
錠剤は5.5mm×15.8mmであった。
実施例20:プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEVを含む固形剤形の調製
表Tの製法のカプセルを調製した。
表Tのプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEVは、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B 50329株(NRRL受託番号B50329)由来である。
原薬(粉末)は、賦形剤配合7aを使用して凍結乾燥によって調製した。HS DS:高強度原薬。LS DS:低強度原薬。LS DSは、凍結乾燥前にHS DSを(凍結乾燥賦形剤を使用して)10倍に希釈することによって調製された。HS DS:高強度原薬。LS DS:低強度原薬。
LS DSは、凍結乾燥前にHS DSを(凍結乾燥賦形剤を使用して)10倍に希釈することによって調製された。
医薬組成物カプセルを調製するために、smEVを含有する原薬(医薬品)に湿式造粒を実施した。原薬は、(i)水と混合され、(ii)流動層乾燥機で乾燥され、(iii)粉砕され、(iv)次いで、表Tに提供される薬物製品賦形剤とブレンドされる。
カプセルは0号であった。
実施例21:原薬のテスト
原薬(DS)の調製に使用されるプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)smEVは、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B 50329株(NRRL受託番号B50329)由来である。
原薬(粉末)は、賦形剤配合7a(80%マンニトール;20%トレハロース)を使用して凍結乾燥によって調製した。HS DS:高強度原薬。LS DS:低強度原薬。LS DSは、凍結乾燥前にHS DSを(凍結乾燥賦形剤を使用して)10倍に希釈することによって調製された。
HS DS及びLS DSは、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)、マクロファージ及び樹状細胞で実施したインビトロアッセイで評価した。細胞は5人のドナーから入手した;5人のドナーを生物学的複製として実行し、データは平均反応として表した。段階希釈を実施した:HS DS及びLS DSの両方の1×10、1×10、1×10、1×10、1×10、1×10、1×10及び1×1010個の粒子を、PBMC、マクロファージ及び樹状細胞からのサイトカイン分泌に対する影響について評価した。同様の傾向が3つの細胞集団全てにわたって見られた。HS DS及びLS DSは、3つの細胞集団全てからIL-10、IL-27、IL-6、IP-10及びTNFaを誘導することができた。樹状細胞は、両方のDSに反応して低レベルのIL-27及びIP-10を産生した。
HS DS及びLS DSは、U937で実施したインビトロアッセイで評価した。段階希釈を実施した:HS DS及びLS DSの両方の7.06×10、2.12×10、6.35×10、1.91×10、5.72×10、1.71×10、5.14×10、1.54×10、4.63×10、1.39×10、4.17×10及び1.25×10個の粒子を、U937細胞からのサイトカイン分泌に対する影響について評価した。HS DS及びLS DSは、U937細胞からIL-10、IL-27、IL-6、IP-10及びTNFaを誘導することができた。
参照による組み込み
本明細で言及される全ての刊行物、特許出願は、個々の刊行物又は特許出願の各々が具体的に且つ個々に参照により組み込まれていると示されているかのように、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる。競合する場合、本明細書中の定義を含む本出願が優先されることとなる。
均等物
当業者は、日常的実験のみを使用して、本明細書に記載された本発明の特定の実施形態に対する多くの均等物を認識又は確認することがきできるであろう。そのような均等物は、以下の特許請求の範囲に包含されるものとする。

Claims (46)

  1. 対象のTLR2を活性化する方法であって、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は前記細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を前記対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む方法。
  2. 対象の抗炎症性サイトカイン反応を活性化する方法であって、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)及び/又は前記細胞外小胞を含む組成物(例えば、溶液、乾燥形態及び/又は治療用組成物)の用量(例えば、治療有効用量)を前記対象に投与する(例えば、経口投与する)ことを含む方法。
  3. 前記細胞外小胞は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株(NRRL受託番号B50329)のヌクレオチド配列(例えば、ゲノム配列、16S配列、CRISPR配列)に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性(例えば、少なくとも99.5%の配列同一性、少なくとも99.6%の配列同一性、少なくとも99.7%の配列同一性、少なくとも99.8%の配列同一性、少なくとも99.9%の配列同一性)を含むプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株は、前記プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株(NRRL受託番号B50329)である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記対象は、免疫障害を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記免疫障害は、関節硬化症、関節炎、静脈炎、血管炎及びリンパ管炎、胆管炎、胆嚢炎、腸炎、小腸結腸炎、胃炎、胃腸炎、炎症性腸疾患、回腸炎、直腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、顕微鏡的大腸炎、リンパ球性-形質細胞性腸炎、セリアック病、コラーゲン大腸炎、リンパ球性大腸炎、好酸球性腸炎、不確定大腸炎、偽膜性大腸炎(壊死性大腸炎)、虚血性炎症性腸疾患、ベーチェット病、サルコイドーシス、強皮症、IBD関連異形成、異形成関連の腫瘤又は病変、原発性硬化性胆管炎、子宮頸管炎、絨毛羊膜炎、子宮内膜炎、精巣上体炎、臍炎、卵巣炎、精巣炎、卵管炎、卵管卵巣膿瘍、尿道炎、腟炎、外陰炎、外陰部痛、急性播種性全身性脱毛症、ベーチェット病、シャーガス病、慢性疲労症候群、自律神経障害、脳脊髄炎、強直性脊椎炎、再生不良性貧血、化膿性汗腺炎、自己免疫性肝炎、自己免疫性卵巣炎、セリアック病、1型糖尿病、巨細胞性動脈炎、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギラン・バレー症候群、橋本病、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、川崎病、紅斑性狼瘡、顕微鏡的大腸炎、顕微鏡的多発動脈炎、混合性結合組織病、マックル・ウェルズ症候群、多発性硬化症、重症筋無力症、眼球クローヌス・ミオクローヌス症候群、視神経炎、オード甲状腺炎、天疱瘡、結節性多発動脈炎、多発性筋痛、関節リウマチ、ライター症候群、シェーグレン症候群、側頭動脈炎、ウェゲナー肉芽腫症、温式自己免疫性溶血性貧血、間質性膀胱炎、ライム病、モルフェア、乾癬、サルコイドーシス、強皮症、接触過敏症、接触性皮膚炎(ツタウルシに起因するものを含む)、じんま疹、皮膚アレルギー、呼吸アレルギー(枯草熱、アレルギー性鼻炎、チリダニアレルギー)、虫垂炎、皮膚炎、皮膚筋炎、心内膜炎、結合織炎、歯肉炎、舌炎、化膿性汗腺炎、虹彩炎、喉頭炎、乳腺炎、心筋炎、腎炎、耳炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、間質性肺炎、前立腺炎、腎盂腎炎、口内炎、移植片拒絶、急性膵炎、慢性膵炎、急性呼吸促迫症候群、セザール症候群、先天性副腎過形成、非化膿性甲状腺炎、癌と関連する高カルシウム血症、天疱瘡、水疱性ヘルペス状皮膚炎、重度の多形性紅斑、剥離性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、季節性の又は通年性のアレルギー性鼻炎、気管支喘息、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、薬物過敏症反応、アレルギー性結膜炎、角膜炎、眼部帯状疱疹、虹彩炎及び虹彩毛様体炎、脈絡網膜炎、視神経炎、症候性サルコイドーシス、電撃性の又は播種性の肺結核化学療法、成人の特発性血小板減少性紫斑病、成人の続発性血小板減少症、後天性の(自己免疫)溶血性貧血、成人の白血病及びリンパ腫、子供の急性白血病、限局性腸炎、自己免疫血管炎、慢性閉塞性肺疾患又は敗血症である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記対象は、乾癬を有する、請求項6に記載の方法。
  8. 前記対象は、アトピー性皮膚炎を有する、請求項6に記載の方法。
  9. 前記対象は、Th1媒介型炎症性疾患を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記対象は、Th2媒介型炎症性疾患を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記対象は、Th17媒介型炎症性疾患を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記EVは、経口投与される、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記用量は、任意選択的に腸溶性コーティングを含む、1つ以上のカプセル(例えば、腸溶性コーティングされたカプセル)の形態である、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記用量は、任意選択的に腸溶性コーティングを含む、1つ以上の錠剤(例えば、腸溶性コーティングされた錠剤)の形態である、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記用量は、1つ以上の小型錠剤の形態である、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記小型錠剤は、腸溶性コーティングされた小型錠剤である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記用量は、腸溶性コーティングされた小型錠剤を含む、腸溶性コーティングされていないカプセルの形態である、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記用量は、追加の治療薬と組み合わせて投与される、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む溶液。
  20. 請求項19に記載の溶液を含む治療用組成物であって、薬学的に許容される賦形剤を更に含む治療用組成物。
  21. 前記薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む、請求項20に記載の治療用組成物。
  22. プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む乾燥形態。
  23. 請求項22に記載の乾燥形態を含む治療用組成物であって、薬学的に許容される賦形剤を更に含む治療用組成物。
  24. 前記薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む、請求項23に記載の治療用組成物。
  25. プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)と、増量剤を含む賦形剤とを含む治療用組成物。
  26. プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とを含む溶液であって、前記ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む、溶液。
  27. 請求項26に記載の溶液を含む治療用組成物であって、薬学的に許容される賦形剤を更に含む治療用組成物。
  28. 前記薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む、請求項27に記載の治療用組成物。
  29. プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来の細胞外小胞(EV)と、1つ以上の賦形剤を含むストックの賦形剤とを含む乾燥形態であって、前記ストックは、表A、B、C、D、K又はPに提供される配合を含む、乾燥形態。
  30. 請求項29に記載の乾燥形態を含む治療用組成物であって、薬学的に許容される賦形剤を更に含む治療用組成物。
  31. 前記薬学的に許容される賦形剤は、流動化剤、潤滑剤及び/又は希釈剤を含む、請求項30に記載の治療用組成物。
  32. 対象(例えば、処置を必要とする対象)を処置する方法であって、請求項19~31のいずれか一項に記載の溶液、乾燥形態又は治療用組成物(例えば、その治療有効量)を前記対象に投与することを含む方法。
  33. 対象(例えば、処置を必要とする対象)の処置における使用のためのものである、請求項19~31のいずれか一項に記載の溶液、粉末又は治療用組成物(例えば、その治療有効量)。
  34. 対象(例えば、ヒト)(例えば、処置を必要とする対象)を処置するための薬剤の調製のための、請求項19~31のいずれか一項に記載の溶液、乾燥形態又は治療用組成物(例えば、その治療有効量)の使用。
  35. 前記溶液/粉末/治療組成物は、経口投与される(例えば、経口投与のためのものである)、請求項32~34のいずれか一項に記載の方法/溶液/粉末/治療用組成物/使用。
  36. 前記対象は、免疫障害を有する、請求項32~35のいずれか一項に記載の方法/溶液/粉末/治療用組成物/使用。
  37. 前記免疫障害は、関節硬化症、関節炎、静脈炎、血管炎及びリンパ管炎、胆管炎、胆嚢炎、腸炎、小腸結腸炎、胃炎、胃腸炎、炎症性腸疾患、回腸炎、直腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、顕微鏡的大腸炎、リンパ球性-形質細胞性腸炎、セリアック病、コラーゲン大腸炎、リンパ球性大腸炎、好酸球性腸炎、不確定大腸炎、偽膜性大腸炎(壊死性大腸炎)、虚血性炎症性腸疾患、ベーチェット病、サルコイドーシス、強皮症、IBD関連異形成、異形成関連の腫瘤又は病変、原発性硬化性胆管炎、子宮頸管炎、絨毛羊膜炎、子宮内膜炎、精巣上体炎、臍炎、卵巣炎、精巣炎、卵管炎、卵管卵巣膿瘍、尿道炎、腟炎、外陰炎、外陰部痛、急性播種性全身性脱毛症、ベーチェット病、シャーガス病、慢性疲労症候群、自律神経障害、脳脊髄炎、強直性脊椎炎、再生不良性貧血、化膿性汗腺炎、自己免疫性肝炎、自己免疫性卵巣炎、セリアック病、1型糖尿病、巨細胞性動脈炎、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギラン・バレー症候群、橋本病、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、川崎病、紅斑性狼瘡、顕微鏡的大腸炎、顕微鏡的多発動脈炎、混合性結合組織病、マックル・ウェルズ症候群、多発性硬化症、重症筋無力症、眼球クローヌス・ミオクローヌス症候群、視神経炎、オード甲状腺炎、天疱瘡、結節性多発動脈炎、多発性筋痛、関節リウマチ、ライター症候群、シェーグレン症候群、側頭動脈炎、ウェゲナー肉芽腫症、温式自己免疫性溶血性貧血、間質性膀胱炎、ライム病、モルフェア、乾癬、サルコイドーシス、強皮症、接触過敏症、接触性皮膚炎(ツタウルシに起因するものを含む)、じんま疹、皮膚アレルギー、呼吸アレルギー(枯草熱、アレルギー性鼻炎、チリダニアレルギー)、虫垂炎、皮膚炎、皮膚筋炎、心内膜炎、結合織炎、歯肉炎、舌炎、化膿性汗腺炎、虹彩炎、喉頭炎、乳腺炎、心筋炎、腎炎、耳炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、間質性肺炎、前立腺炎、腎盂腎炎、口内炎、移植片拒絶、急性膵炎、慢性膵炎、急性呼吸促迫症候群、セザール症候群、先天性副腎過形成、非化膿性甲状腺炎、癌と関連する高カルシウム血症、天疱瘡、水疱性ヘルペス状皮膚炎、重度の多形性紅斑、剥離性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、季節性の又は通年性のアレルギー性鼻炎、気管支喘息、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、薬物過敏症反応、アレルギー性結膜炎、角膜炎、眼部帯状疱疹、虹彩炎及び虹彩毛様体炎、脈絡網膜炎、視神経炎、症候性サルコイドーシス、電撃性の又は播種性の肺結核化学療法、成人の特発性血小板減少性紫斑病、成人の続発性血小板減少症、後天性の(自己免疫)溶血性貧血、成人の白血病及びリンパ腫、子供の急性白血病、限局性腸炎、自己免疫血管炎、慢性閉塞性肺疾患又は敗血症である、請求項36に記載の方法/溶液/粉末/治療用組成物/使用。
  38. 前記対象は、乾癬を有する、請求項32~37のいずれか一項に記載の方法/溶液/粉末/治療用組成物/使用。
  39. 前記対象は、アトピー性皮膚炎を有する、請求項32~37のいずれか一項に記載の方法/溶液/粉末/治療用組成物/使用。
  40. 前記対象は、Th1媒介型炎症性疾患を有する、請求項32~35のいずれか一項に記載の方法/溶液/粉末/治療用組成物/使用。
  41. 前記対象は、Th2媒介型炎症性疾患を有する、請求項32~35のいずれか一項に記載の方法/溶液/粉末/治療用組成物/使用。
  42. 前記対象は、Th17媒介型炎症性疾患を有する、請求項32~35のいずれか一項に記載の方法/溶液/粉末/治療用組成物/使用。
  43. 前記溶液/粉末/治療用組成物は、追加の治療薬と組み合わせて投与される、請求項32~42のいずれか一項に記載の方法/溶液/乾燥形態/治療用組成物/使用。
  44. 前記細胞外小胞は、プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株(NRRL受託番号B50329)のヌクレオチド配列(例えば、ゲノム配列、16S配列、CRISPR配列)に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の配列同一性(例えば、少なくとも99.5%の配列同一性、少なくとも99.6%の配列同一性、少なくとも99.7%の配列同一性、少なくとも99.8%の配列同一性、少なくとも99.9%の配列同一性)を含むプレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株由来である、請求項19~43のいずれか一項に記載の方法/溶液/乾燥形態/治療用組成物/使用。
  45. 前記プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)株は、前記プレボテラ・ヒスチコラ(Prevotella histicola)B株(NRRL受託番号B50329)である、請求項19~44のいずれか一項に記載の方法/溶液/乾燥形態/治療用組成物/使用。
  46. 前記対象は、ヒト又は非ヒト哺乳動物である、請求項1~18又は32~44のいずれか一項に記載の方法。
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