JP2024504766A - 誘導コイルを備えるエアロゾル供給デバイス - Google Patents

Abstract

エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスであって、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を受容するエアロゾル生成ゾーンと、エアロゾル生成ゾーンにおいて、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品からエアロゾルを生成させるように構成されたエアロゾル生成器と、エアロゾル生成ゾーンにおいてエアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を支持する少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部との係合及び係合解除のための係合領域と、を備える、不燃性エアロゾル供給デバイスである。【選択図】 図１

Description

本発明は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する装置（不燃性エアロゾル供給デバイス）、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する装置（不燃性エアロゾル供給デバイス）を構成する方法、及びエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給システムに関する。

背景

シガレット、シガー等の喫煙品は、使用中にタバコを燃焼させて、タバコ煙を生成する。燃焼なしに化合物を放出する製品の創出によって、これらの物品の代替物を提供しようとする試みがなされている。このような製品の例は、いわゆる「非燃焼加熱式」製品又はタバコ加熱デバイス若しくは製品であり、材料を燃焼させずに加熱することによって化合物を放出する。この材料は、例えばタバコ又は他の非タバコ製品が考えられ、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。

概要

本発明の第１の態様は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスであって、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を受容するエアロゾル生成ゾーンと、エアロゾル生成ゾーンにおいて、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品からエアロゾルを生成させるように構成されたエアロゾル生成器と、エアロゾル生成ゾーンにおいてエアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を支持する少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部との係合及び係合解除のための係合領域と、を備える、不燃性エアロゾル供給デバイスを提供する。

例示的な一実施形態において、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成ゾーンにおいてエアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品の加熱に使用する加熱デバイスであるか、又は、加熱デバイスを備える。

いくつかの実施形態において、加熱デバイスは、使用時にエアロゾル生成ゾーンの１つ又は複数の各長手方向部に侵入する１つ又は複数の変動磁場を生成する磁場生成器を備える。

例示的な一実施形態において、磁場生成器、加熱ゾーン等のエアロゾル生成ゾーンの長手方向軸線に沿って順次、各平面において配置された導電性材料の複数の平坦螺旋コイルを備える。

例示的な一実施形態において、エアロゾル生成ゾーンは、複数の平坦螺旋コイルそれぞれの孔を通って延びている。いくつかの実施形態において、複数の平坦螺旋コイルそれぞれの孔は、各平坦螺旋コイルの中心にある。

例示的な一実施形態において、この不燃性エアロゾル供給デバイスは、磁場生成器により生成可能な変動磁場の侵入によってエアロゾル生成ゾーンを加熱することにより加熱可能な加熱材料を含む加熱要素を備える。

例示的な一実施形態において、加熱要素は、管状であり、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品がエアロゾル生成ゾーンにより受容された場合に、１つ又は複数の消耗品を囲むように構成されている。

例示的な一実施形態において、加熱要素は、雄部材であり、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品がエアロゾル生成ゾーンにより受容された場合に、１つ又は複数の消耗品に侵入するように構成されている。

例示的な一実施形態において、加熱要素は、エアロゾル生成ゾーンにより囲まれている。

例示的な一実施形態において、係合領域は、少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部と摺動可能に係合及び係合解除するように構成されている。

例示的な一実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ含有、再生物、ゲルの形態、及び／又はアモルファス固体含有である。

例示的な一実施形態において、加熱材料は、導電性材料、磁性材料、及び磁気導電性材料から成る群から選択される１つ又は複数の材料を含む。

例示的な一実施形態において、加熱材料は、金属又は合金を含む。

例示的な一実施形態において、加熱材料は、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性カーボン、グラファイト、鋼、普通炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅から成る群から選択される１つ又は複数の材料を含む。

例示的な一実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ含有、再生物、ゲルの形態、及び／又はアモルファス固体含有である。

本発明の第２の態様は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給システムであって、少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部と、不燃性エアロゾル供給デバイスと、を備え、不燃性エアロゾル供給デバイスが、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を受容するエアロゾル生成ゾーンと、エアロゾル生成ゾーンにおいて、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品からエアロゾルを生成させるように構成された加熱デバイス等のエアロゾル生成器と、係合領域と、を備え、少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部が、係合領域と係合可能及び係合解除可能であり、エアロゾル生成ゾーンにおいてエアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を支持する、不燃性エアロゾル供給システムを提供する。

例示的な一実施形態において、少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部は、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を受容するエアロゾル生成ゾーンの少なくとも一部を構成する通路を備える。

例示的な一実施形態において、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成ゾーンにおいてエアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品の加熱に使用する加熱デバイスであるか、又は、加熱デバイスを備える。

いくつかの実施形態において、加熱デバイスは、使用時にエアロゾル生成ゾーンの１つ又は複数の各長手方向部に侵入する１つ又は複数の変動磁場を生成する磁場生成器を備える。

例示的な一実施形態において、磁場生成器は、エアロゾル生成ゾーンの長手方向軸線に沿って順次、各平面において配置された導電性材料の複数の平坦螺旋コイルを備える。

例示的な一実施形態において、エアロゾル生成ゾーンは、複数の平坦螺旋コイルそれぞれの孔を通って延びている。いくつかの実施形態において、複数の平坦螺旋コイルそれぞれの孔は、各平坦螺旋コイルの中心にある。

例示的な一実施形態において、この不燃性エアロゾル供給システムは、磁場生成器により生成可能な変動磁場の侵入によってエアロゾル生成ゾーンを加熱することにより加熱可能な加熱材料を含む加熱要素を備える。

例示的な一実施形態において、不燃性エアロゾル供給デバイスは、加熱要素を備える。

例示的な一実施形態において、加熱要素は、雄部材であり、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品がエアロゾル生成ゾーンにより受容された場合に、１つ又は複数の消耗品に侵入するように構成されている。

例示的な一実施形態において、少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部は、雄部材としての加熱要素が挿入経路に沿って挿入可能な通路と連通し得る開口を含む。例示的な一実施形態において、挿入経路は、エアロゾル生成ゾーンの長手方向軸線に平行ではない部分を含む。例示的な一実施形態において、挿入経路は、エアロゾル生成ゾーンの長手方向軸線に対して完全に非平行である。

例示的な一実施形態において、この不燃性エアロゾル供給システム、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を備え、１つ又は複数の消耗品は、加熱要素を備える。

例示的な一実施形態において、この不燃性エアロゾル供給システムは、第１のユーザ挿入可能支持部及び第２のユーザ挿入可能支持部を備え、第１のユーザ挿入可能支持部及び第２のユーザ挿入可能支持部は、当該不燃性エアロゾル供給システムのユーザにより不燃性エアロゾル供給デバイスに対して互いに取り換え可能に挿入可能である。例示的な一実施形態において、第１のユーザ挿入可能支持部は、第１のエアロゾル生成ゾーンの少なくとも一部を構成する第１の通路を備え、第２のユーザ挿入可能支持部は、第２のエアロゾル生成ゾーンの少なくとも一部を構成する第２の通路を備え、第１の通路は、第２の通路と幾何学的に異なる。

例示的な一実施形態において、第１のユーザ挿入可能支持部及び第１の加熱要素は、第１の組のコンポーネントを構成し、第２のユーザ挿入可能支持部及び第２の加熱要素は、第２の組のコンポーネントを構成し、第１の加熱要素及び第２の加熱要素はそれぞれ、磁場生成器により生成可能な変動磁場の侵入によって第１のエアロゾル生成ゾーン及び前記第２のエアロゾル生成ゾーンをそれぞれ加熱することにより加熱可能な加熱材料を含む。

例示的な一実施形態において、第１の加熱要素は、管状であり、第１の管状通路を備え、第２の加熱要素は、管状であり、第２の管状通路を備え、第１の管状通路及び第２の管状通路は、幾何学的に異なる。

例示的な一実施形態において、加熱材料は、導電性材料、磁性材料、及び磁気導電性材料から成る群から選択される１つ又は複数の材料を含む。

例示的な一実施形態において、加熱材料は、金属又は合金を含む。

例示的な一実施形態において、加熱材料は、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性カーボン、グラファイト、鋼、普通炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅から成る群から選択される１つ又は複数の材料を含む。

例示的な一実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ含有、再生物、ゲルの形態、及び／又はアモルファス固体含有である。

本発明の第３の態様は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスを構成する方法であって、エアロゾル生成材料から前記エアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスを用意するステップと、不燃性エアロゾル供給デバイスのエアロゾル生成ゾーンにおいてエアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を支持する少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部に対して、不燃性エアロゾル供給デバイスの係合領域をユーザ係合させるステップと、を含む、方法を提供する。

例示的な一実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ含有、再生物、ゲルの形態、及び／又はアモルファス固体含有である。

例示的な一実施形態において、この方法は、不燃性エアロゾル供給デバイスの加熱要素を加熱するステップを含む。

例示的な一実施形態において、加熱要素は、加熱材料を含み、加熱するステップは、磁場生成器により生成された変動磁場の侵入によってエアロゾル生成ゾーンを加熱することにより加熱材料を加熱することを含む。

例示的な一実施形態において、加熱材料は、導電性材料、磁性材料、及び磁気導電性材料から成る群から選択される１つ又は複数の材料を含む。

例示的な一実施形態において、加熱材料は、金属又は合金を含む。

例示的な一実施形態において、加熱材料は、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性カーボン、グラファイト、鋼、普通炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅から成る群から選択される１つ又は複数の材料を含む。

本発明の第４の態様は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給システムであって、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品からのエアロゾルの生成に使用する加熱器等のエアロゾル生成器と、当該不燃性エアロゾル供給システムのユーザによりエアロゾル生成器に対して互いに取り換え可能に結合可能な複数のアダプタと、を備え、複数のアダプタがそれぞれ、エアロゾル生成器において、エアロゾル生成材料を含むそれぞれ異なる寸法の消耗品を支持するように異なって寸法規定された、不燃性エアロゾル供給システムを提供する。

例示的な一実施形態において、エアロゾル生成器は、各変動磁場を生成するために当該エアロゾル生成器の軸線に沿って互いに離隔した導電性材料の複数の螺旋コイルを備える。

例示的な一実施形態において、エアロゾル生成器は、加熱器と熱的接触したエアロゾル生成材料を加熱する加熱器である。例示的な一実施形態において、導電性材料の複数の螺旋コイルは、使用時にエアロゾル生成材料を加熱するように構成されている。

以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を説明するが、これらは一例に過ぎない。

エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスの一例の模式斜視図である。 エアロゾル生成材料を含む消耗品との組み合わせにより不燃性エアロゾル供給システムを構成可能な場合の図１の例示的なデバイスの模式側面図である。 図２の一部の拡大模式側面図である。 通路と連通し得る開口を有するユーザ挿入可能支持部の一例を示した図である。 エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスを構成する方法の一例を示したフロー図である。

詳細な説明

エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射、又はその他任意の方法でエネルギー供給された場合にエアロゾルを生成可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、活性物質及び／又は香味料を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、「アモルファス固体」を含んでいてもよく、これは代替として、「モノリシック固体」（すなわち、非繊維質）と称する場合もある。いくつかの実施形態において、アモルファス固体は、乾燥ゲルであってもよい。アモルファス固体は、液体等の何らかの流体を内部の保持可能な固体材料である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、例えばおよそ５０ｗｔ％、６０ｗｔ％、又は７０ｗｔ％～およそ９０ｗｔ％、９５ｗｔ％、又は１００ｗｔ％のアモルファス固体を含んでいてもよい。

エアロゾル生成材料は、１つ若しくは複数の活性物質及び／若しくは香料、１つ若しくは複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択として、１つ若しくは複数の他の機能材料を含んでいてもよい。

エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成可能な１つ又は複数の構成物質を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、１，３－ブチレングリコール、エリスリトール、メソ－エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、ジエチル硫酸塩、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの１つ又は複数を含んでいてもよい。

１つ又は複数の他の機能材料は、ｐＨ調整剤、着色剤、防腐剤、バインダ、充填剤、安定剤、及び／又は酸化防止剤のうちの１つ又は複数を含んでいてもよい。

本明細書に記載の材料は、支持部上又は支持部中に存在して、基板を形成していてもよい。支持部は、例えば紙、ボール紙、板紙、厚紙、再生材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材、ガラス、金属、又は合金であってもよいし、これらの材料を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、支持部は、サセプタを備える。いくつかの実施形態において、サセプタは、材料内に埋め込まれている。いくつかの代替実施形態において、サセプタは、材料の片側又は両側にある。

エアロゾル変性剤は、通常はエアロゾル生成エリアの下流に配置され、例えばエアロゾルの風味、香味、酸味、又は別の特性を変更することによって、生成されたエアロゾルを変性させるように構成された物質である。エアロゾル変性剤は、当該エアロゾル変性剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル変性剤放出コンポーネントに設けられていてもよい。

エアロゾル変性剤は、例えば添加剤であってもよいし、吸着剤であってもよい。エアロゾル変性剤は、例えば香味料、着色料、水、及び炭素吸着剤のうちの１つ又は複数を含んでいてもよい。エアロゾル変性剤は、例えば固体であってもよいし、液体であってもよいし、ゲルであってもよい。エアロゾル変性剤は、粉末状であってもよいし、糸状であってもよいし、顆粒状であってもよい。エアロゾル変性剤は、ろ過材を有していなくてもよい。

消耗品は、エアロゾル生成材料を含む物品又はエアロゾル生成材料から成る物品であって、その一部又は全部がユーザによる使用時に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料格納エリア、エアロゾル生成材料移動コンポーネント、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルタ、及び／又はエアロゾル変性剤等の１つ又は複数の他のコンポーネントを備えていてもよい。また、消耗品は、使用時に熱を放出してエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させる加熱器等のエアロゾル生成器を備えていてもよい。加熱器は、例えば燃焼性材料、電気伝導により加熱可能な材料、又はサセプタを含んでいてもよい。

本明細書において、用語「送達システム（ｄｅｌｉｖｅｒｙ ｓｙｓｔｅｍ）」は、少なくとも１つの物質をユーザに送達するシステムを含むことが意図され、燃焼なしにエアロゾル生成材料から化合物を放出する不燃性エアロゾル供給システム（電子タバコ、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組み合わせによってエアロゾルを生成する混成システム等）を含む。

本開示によれば、「不燃性」エアロゾル供給システムは、少なくとも１つの物質のユーザへの送達を容易化するために、当該エアロゾル供給システムの構成物質であるエアロゾル生成材料（又は、その成分）が燃焼されないものである。

いくつかの実施形態において、送達システムは、給電式不燃性エアロゾル供給システム等の不燃性エアロゾル供給システムである。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、ベーピングデバイス又は電子ニコチン送達システム（ＥＮＤ）としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではない。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。このようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料（これらのうちの１つが加熱されるようになっていてもよいし、複数が加熱されるようになっていてもよい）の組み合わせによってエアロゾルを生成する混成システムである。エアロゾル生成材料はそれぞれ、例えば固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。いくつかの実施形態において、混成システムは、液体若しくはゲルエアロゾル生成材料並びに固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えばタバコ又は非タバコ製品を含んでいてもよい。

通常、不燃性エアロゾル供給システムは、不燃性エアロゾル供給デバイスと、不燃性エアロゾル供給デバイスとともに使用する消耗品と、を備えていてもよい。

いくつかの実施形態において、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、不燃性エアロゾル供給デバイスとともに使用するように構成された消耗品に関する。本開示の全体を通して、これらの消耗品を物品と称する場合がある。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システム（その不燃性エアロゾル供給デバイス等）は、動力源及びコントローラを備えていてもよい。動力源は、例えば電力源であってもよいし、発熱動力源であってもよい。いくつかの実施形態において、発熱動力源は、当該発熱動力源に近接するエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に対して、熱の形の動力を供給するようにエネルギー供給可能な炭素基板を備える。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するエリア、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、マウスピース、フィルタ、及び／又はエアロゾル変性剤を備えていてもよい。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給デバイスとともに使用する消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料格納エリア、エアロゾル生成材料移動コンポーネント、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、フィルタ、マウスピース、及び／又はエアロゾル変性剤を備えていてもよい。

本明細書において、用語「エアロゾル生成材料（ａｅｒｏｓｏｌ－ｇｅｎｅｒａｔｉｎｇ ｍａｔｅｒｉａｌ）」は、通常は蒸気又はエアロゾルの形態で、加熱時に揮発成分を与える材料を含む。「エアロゾル生成材料」は、非タバコ含有材料であってもよいし、タバコ含有材料であってもよい。「エアロゾル生成材料」としては、例えば、タバコそれ自体、タバコ派生物、拡張タバコ、再生タバコ、タバコ抽出物、均質化タバコ、及びタバコ代替品のうちの１つ又は複数が挙げられる。エアロゾル生成材料としては、挽きタバコ、刻みラグタバコ、押出タバコ、再生タバコ、再生エアロゾル生成材料、液体、ゲル、アモルファス固体、ゲル化シート、粉末、又は塊等の形態が可能である。また、「エアロゾル生成材料」としては、他の非タバコ製品も挙げられ、製品によっては、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。「エアロゾル生成材料」には、グリセロール又はプロピレングリコール等の１つ又は複数の保湿剤を含んでいてもよい。

上述の通り、エアロゾル生成材料は、「アモルファス固体」を含んでいてもよく、これは代替として、「モノリシック固体」（すなわち、非繊維質）又は「乾燥ゲル」と称する場合もある。アモルファス固体は、液体等の何らかの流体を内部の保持可能な固体材料である。場合により、エアロゾル生成材料は、およそ５０ｗｔ％、６０ｗｔ％、又は７０ｗｔ％～およそ９０ｗｔ％、９５ｗｔ％、又は１００ｗｔ％のアモルファス固体を含む。場合により、エアロゾル生成材料は、アモルファス固体から成る。

本明細書において、用語「シート（ｓｈｅｅｔ）」は、厚さよりも幅及び長さの方が実質的に大きい要素を示す。シートは、例えばストリップであってもよい。

本明細書において、用語「加熱材料（ｈｅａｔｉｎｇ ｍａｔｅｒｉａｌ又はｈｅａｔｅｒ ｍａｔｅｒｉａｌ）」は、変動磁場の侵入によって加熱可能な材料を表す。

サセプタは、交番磁場等の変動磁場の侵入により加熱可能な材料である。サセプタは、変動磁場の侵入によって加熱材料の誘導加熱が生じるように、導電性材料であってもよい。加熱材料は、変動磁場の侵入によって当該加熱材料の磁気ヒステリシス加熱が生じるように、磁性材料であってもよい。サセプタは、導電性及び磁性の両加熱メカニズムで加熱可能となるように、両特性であってもよい。本明細書においては、変動磁場を生成するように構成されたデバイスを磁場生成器と称する。

サセプタが閉回路の形態である場合は、使用中のサセプタと電磁石との磁気結合が増強されて、ジュール加熱が増大又は向上することが分かっている。

エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成された装置である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に熱エネルギーを加えることにより、エアロゾル生成材料から１つ又は複数の揮発性物質を放出してエアロゾルを形成するように構成された加熱器である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成器は、加熱なしにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成されている。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に振動、高圧、又は静電エネルギーのうちの１つ又は複数を加えるように構成されていてもよい。

図１を参照して、この図は、本発明の一実施形態に係る、構造５０の一例の模式斜視図である。図２に示すとともに後述する１００のような不燃性エアロゾル供給デバイスに構造５０の一部が含まれていてもよい。

本実施形態の構造５０は、銅等の導電性材料の平坦螺旋誘導コイルがボード又はプレート１０の一面に搭載された第１～第５の誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅを含む。以下により詳しく説明する通り、使用時は、変動（例えば、交流）電流が誘導コイルそれぞれを通過し、加熱要素に侵入して加熱要素を加熱するのに使用可能な変動（例えば、交番）磁場を生成する。いくつかの実施形態においては、不燃性エアロゾル供給デバイスにおいて磁場が１つだけ生成されるようになっていてもよい。

構造５０は、誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅの各プレート１０が取り付けられ、誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅを相互に適所に固定するホルダー５２を含む。本実施形態において、各プレート１０は、実質的に平面状である。いくつかの実施形態において、各プレート１０は、隣り合うコイル構成体のコイルを互いに絶縁するため、プラスチック材料等の非導電性材料で構成されていてもよい。

本実施形態において、ホルダー５２は基部５４を備え、誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅは、基部５４の表面と直交する方向又は垂直な方向において、基部５４から離れるように延びている。

ホルダー５２は、軸線Ａ－Ａに沿って順次、各平面において誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅの平坦螺旋コイルが配置されるように、誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅを相互に保持する。本実施形態において、誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅの平坦螺旋コイルは、それぞれが軸線Ａ－Ａと直交する実質的に平行な各平面に存在する。さらに、平坦螺旋コイルは互いに軸線方向に、完全に位置合わせされている。コイルの経路が延びる起点となる各仮想点がすべて、共通軸線（この場合は、軸線Ａ－Ａ）上に存在するためである。

本実施形態において、構造５０は、平坦螺旋コイルの動作を制御するコントローラ（図示せず）を含む。コントローラは、ホルダー５２に収容され、集積回路（ＩＣ）を備えるが、他の実施形態においては、異なる形態であってもよい。いくつかの実施形態において、コントローラは、誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅのうちの少なくとも１つの動作を他の少なくとも１つの誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅとは独立に制御するためのものである。例えば、コントローラは、誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅそれぞれのコイルに対して、その他の誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅのコイルとは独立に電力を供給するようにしてもよい。いくつかの実施形態において、コントローラは、誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅそれぞれのコイルに対して、電力を順次供給するようにしてもよい。或いは、少なくとも１つの動作モードにおいて、コントローラは、すべての誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅの動作を同時に制御するようにしてもよい。

ホルダー５２は、基部５４の表面に直交する方向又は垂直な方向且つ誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅと実質的に平行な方向において、係合した場合の基部５４から離れるように延びる３つの支持部材５５、５６、５７をさらに備える。いくつかの実施形態において、支持部材５５、５６、５７は、デバイス１００に含まれるのではなく、デバイス１００との組み合わせによって、図２に示すような不燃性エアロゾル供給システム１０００を構成していてもよい。ただし、図示の実施形態においては、支持部材５５、５６、５７を除いた構造５０がデバイス１００に含まれる。

支持部材５５、５６、５７は、ユーザにより挿入可能である。したがって、支持部材５５、５６、５７は、ユーザ挿入可能支持部と称し得る。支持部材５５、５６、５７は、デバイス１００とは別個であるが、係合によりデバイス１００と組み合わせ可能である。いくつかの実施形態において、係合には摺動可能な結合を含み、例えば、支持部材５５、５６、５７がユーザによって、長手方向軸線Ａ－Ａに沿った直線方向又は長手方向軸線Ａ－Ａに対して放射状の直線方向に、デバイス１００の基部５４に組み付けられる。いくつかの実施形態においては、弓状の挿入経路が利用されるが、このような利用は、デバイス１００の係合領域及び支持部材５５、５６、５７の各係合部の形状によって決まる。

本実施形態において、支持部材５５、５６、５７は、３Ｄ印刷ＳＬＳ（選択的レーザ焼結）ナイロンであり、デバイス１００の基部５４に結合可能である。ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７は、基部５４とは別個の構成要素として示しており、構造５０を含むデバイスのユーザによって基部５４と一体的に結合可能であることから、ユーザ挿入可能である。ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７はそれぞれ、基部５４の係合領域と係合及び係合解除するように構成され（図３のエリアＣの拡大模式側断面図参照）、また、加熱ゾーン１１０において、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を支持するように構成されている。本実施形態及び他の実施形態において、加熱ゾーンはエアロゾル生成ゾーンである。すなわち、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７は、デバイス１００と組み合わされた場合の消耗品の重量を支持するように構成されており、消耗品７０自体がエアロゾル生成材料を含む。いくつかの実施形態において、消耗品は、加熱要素１３０を備える。ただし、他の実施形態において、消耗品は、加熱要素１３０を備えない。係合領域は、少なくとも１つの支持部材のデバイス１００との結合の確立によって、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品の加熱ゾーン１１０における安定した配置の維持を可能にするためのものである。ここで、係合領域は、少なくとも１つの支持部材のデバイス１００との結合を容易化する。したがって、エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品の加熱ゾーン１１０における安定を維持する任意好適な結合機構が適している。少なくとも１つの支持部材は、洗浄のための取り外し及び／又は少なくとも１つの他の支持部材との交換の場合、係合領域と係合解除可能である。

ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７はそれぞれ、当該各ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７を通過する開口部又は開口として設けられた通路が貫通している。通路群はすべて、コイルの経路が延びる起点となる各仮想点と同じ軸線Ａ－Ａ上に存在する。通路は、デバイス１００において、消耗品７０及び／又は加熱要素１３０をガイドするために設けられている。

軸線Ａ－Ａの方向に見た場合、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の各通路の断面は同じである。ただし、いくつかの実施形態においては、断面が異なっていてもよい。例えば、断面は、円形、三角形、正方形、長方形、又は任意の正多角形若しくは非正多角形であってもよい。いくつかの実施形態において、あるユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の通路は、別のユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の通路と幾何学的に異なっていてもよい。例えば、直径が異なっていてもよい。このような差異は、一組のユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７中に存在していてもよい。例えば、各通路のサイズが第１の端部１１１から第２の端部１１２まで変化していてもよい。サイズは、第１の端部１１１から第２の端部１１２まで大きくなっていてもよいし、小さくなっていてもよい。この追加又は代替として、ある一組のユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の通路は、別の一組のユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の通路と幾何学的に異なっていてもよい。例えば、第１の組のユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の直径は、第２の組のユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７より大きくてもよい。各組のユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７が対応する各係合領域と互いに取り換え可能に係合可能であり、所与の時間においては、ある一組のユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７のみがデバイス１００で用いられるようになっていてもよい。それぞれが異なるサイズの通路を有する交換可能な支持部材を提供することの利点として、同じデバイスを使用する際でもユーザが希望により消耗品のサイズを変更可能となる。そして、ユーザは、第１の種類の支持部材を取り出し、第２の種類の支持部材を挿入することができる。このように、ユーザは、デバイスが受容し得るとともにユーザが使用可能な消耗品の種類をカスタマイズすることができる。

上述のような各組のユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７は、各組のユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７に対して具体的に成形された加熱要素１３０と組み合わせ可能であってもよい。一組のユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７及び具体的に構成された加熱要素１３０は、一組のコンポーネントを構成していてもよい。第１の組のコンポーネントの加熱要素１３０は、第２の組のコンポーネントの加熱要素１３０と幾何学的に異なっていてもよい。例えば、幾何学的差異は、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の通路の厚さ又は直径であってもよい。

いくつかの実施形態において、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の数は、誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅの数に等しい。ただし、図示の実施形態においては、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の数が誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅの数よりも少ない。少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７が誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ間に配置されている。

図２を参照して、この図は、本発明の一実施形態に係る、不燃性エアロゾル供給システムの一例の模式断面図である。不燃性エアロゾル供給システム１０００は、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７と、エアロゾル生成材料７２からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイス１００と、を備える。任意選択として、不燃性エアロゾル供給システム１０００は、図２に示すように、エアロゾル生成材料７２を含む消耗品７０を備える。本実施形態において、エアロゾル生成材料７２は、タバコを含み、デバイス１００は、タバコ加熱製品（当技術分野においては、タバコ加熱デバイスとしても知られる）である。本実施形態のデバイス１００は、非燃焼加熱式デバイスの一例である。

図２に示すように、不燃性エアロゾル供給システム１０００は、使用時に、エアロゾル生成材料を含む消耗品７０を支持する細長支持部として作用する加熱要素１３０を備える。本実施形態において、加熱要素１３０は、デバイス１００から取り外し可能であるとともに、エアロゾル生成材料を含む消耗品７０とは別個のものである。また、加熱要素１３０及び消耗品７０は、組み合わせによって、使用後に併せて廃棄される一体型の消耗品を構成可能であってもよい。加熱要素１３０は、消耗品７０と別個である場合、デバイス１００に固定されていてもよく、ユーザが容易に取り外し可能ではない。すなわち、加熱要素１３０は、デバイス１００のその他の部分に固定されていてもよい。

本実施形態において、加熱要素１３０は、管状であり、軸線Ａ－Ａと同軸線の長手方向軸線Ｈ－Ｈを有する。したがって、加熱要素１３０の長さは、長手方向軸線Ａ－Ａと垂直な加熱要素１３０の幅よりも大きい。他の実施形態において、加熱要素１３０は、ロッド、ピン、又はブレード等の雄部材であり、加熱ゾーン１１０に受容された場合のエアロゾル生成材料を含む消耗品７０に侵入するように構成可能である。加熱要素１３０は、誘導加熱可能なサセプタであってもよい。ただし、加熱要素１３０は、このような加熱方法に限定されず、抵抗加熱による加熱が可能であってもよい。いくつかの実施形態において、雄部材は、加熱ゾーン１１０の中心軸線Ａ－Ａに沿って延び、挿入された場合のエアロゾル生成材料を含む消耗品７０に自動的に侵入するように構成されている。

使用時、加熱要素１３０は、コイルを通って同軸線に延びるように構成可能である。加熱要素１３０は、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７によって適所に保持可能であり、複数の平坦螺旋コイルの孔、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の通路、及びプレート１０の開口部を通って延びる。ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７は、加熱要素１３０が誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ、特に、そのコイルに接触するのを防止するのに役立つ。ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７は、誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅの中心軸線Ａ－Ａとの位置合わせを可能にする。ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７は、加熱要素１３０の半径方向の配置に用いられる。また、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７は、例えば摩擦によって、加熱要素１３０の半径方向の動きを制限する。

本実施形態において、加熱要素１３０は、変動磁場の侵入によって加熱要素１３０の内部容積を加熱することにより加熱可能な加熱材料を含む。より具体的には、使用時に、コイルによって生成された各変動磁場が加熱要素１３０に侵入する。したがって、各変動磁場の侵入により加熱要素１３０の各部を加熱可能である。消耗品７０が加熱要素１３０の内部容積に配置されると、内部容積中のエアロゾル生成材料が加熱される。加熱要素１３０が雄部材である場合は、加熱要素１３０の外部に隣り合ってエアロゾル生成材料が配置可能となり得る。本実例においては、加熱要素１３０の外面から離れる外部方向に熱が通され得る。

加熱要素１３０は、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の各通路に挿入可能なカラー又はシムであってもよく、また、チャンバ１１０に挿入可能なエアロゾル生成材料の構造的支持として作用するようになっていてもよい。挿入経路には、誘導コイル構成体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅの軸線Ａ－Ａに平行な方向のコンポーネントを含んでいてもよい。したがって、加熱要素１３０は、使用時に加熱可能なコンポーネントとして作用する消耗品７０の付加的な支持部である。コントローラ６は、例えばそれぞれ異なる時間に、それぞれ異なる持続時間にわたって、及び／又はそれぞれ異なるレートで加熱要素１３０の各部を加熱させるように構成されていてもよい。

或いは、図４を参照して、各ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７は、通路５５１と連通するように配置された開口５５２を含んでいてもよい。開口５５２は、軸線Ａ－Ａを横切る挿入方向Ｐでの通路５５１への加熱要素１３０の進入を可能にする。本実例において、通路は、エアロゾル生成材料に侵入して、エアロゾル生成材料を囲んだり包んだりするのではなく、エアロゾル生成材料に囲まれるように構成された雄部材の種類の加熱要素１３０を受容するのに適する。したがって、開口５２２のサイズは、加熱要素１３０を収容可能である一方、加熱要素１３０及びエアロゾル生成材料の組み合わせは収容不可能である。開口５２２は一般的に、通路５５１よりもサイズが小さい。加熱要素１３０が上述のような雄部材である場合、ユーザ挿入可能支持部５５は、加熱要素１３０を保持するように構成されていなくてもよく、デバイスの一部がこの機能を代わりに提供していてもよい。開口５５２は、中心軸線Ａ－Ａと異なる方向で通路にアクセスするための切り欠きであってもよい。

いくつかの実施形態において、磁場生成器１２０は、電力源（図示せず）と、コントローラ６のユーザ操作のためのユーザインターフェース２１８と、を備える。本実施形態のデバイス１００は、加熱ゾーン１１０の温度を検知する温度センサ（図示せず）をさらに備える。

電力源は、充電式バッテリであってもよい。他の実施形態において、電力源は、非充電式バッテリ、キャパシタ、バッテリ・キャパシタ混成、又は商用電源への接続等、充電式バッテリ以外であってもよい。

本実施形態において、エアロゾル生成材料７２は、ロッドの形態であり、消耗品７０は、エアロゾル生成材料７２の周りのカバー７４を含む。カバー７４は、エアロゾル生成材料７２を囲み、消耗品７０の輸送及び使用中の損傷からエアロゾル生成材料７２を保護するのに役立つ。カバー７４は、ラッパーの重なった自由端を互いに接着する接着剤（図示せず）を含んでいてもよい。接着剤は、ラッパーの重なった自由端の分離を防止するのに役立つ。他の実施形態においては、接着剤及び／又はカバー７４が省略されてもよい。さらに他の実施形態において、消耗品は、上述のいずれとも異なる形態であってもよい。

全般的に、デバイス１００は、消耗品７０を受容する細長チャンバ又は加熱ゾーン１１０と、エアロゾル生成材料を含む消耗品７０からエアロゾルを生成させるように構成されたエアロゾル生成器と、を備える。本実施形態において、エアロゾル生成器は、使用時に加熱ゾーン１１０の各部１１０ａ、１１０ｂ、１１０ｃ、１１０ｄ、１１０ｅに侵入する変動磁場を生成する磁場生成器１２０を備える加熱デバイスである。本実施形態において、加熱ゾーン１１０は、消耗品７０を受容する凹部を含む。消耗品７０は、デバイス１００の壁のスロットを通す様態、口金等のデバイス１００の部分を最初に動かして加熱ゾーン１１０にアクセスする様態等、任意好適な様態でユーザにより加熱ゾーン１１０に挿入可能であってもよい。他の実施形態において、加熱ゾーン１１０は、棚、表面、又は突起等、凹部以外であってもよく、また、消耗品との協働又は消耗品の受容のため、消耗品との機械的係合を要するものであってもよい。本実施形態において、加熱ゾーン１１０は、消耗品７０全体を収容するようにサイズ規定及び成形されている。他の実施形態において、加熱ゾーン１１０は、使用時に消耗品７０の一部のみを受容するように寸法規定されていてもよい。

デバイス１００は、加熱ゾーン１１０をデバイス１００の外部と流体接続する空気入口（図示せず）と、使用時に加熱ゾーン１１０からデバイス１００の外部への揮発材料の通過を可能にする出口（図示せず）と、を有する。ユーザは、出口を通じてエアロゾル生成材料７２の（１つ又は複数の）揮発成分を吸い出すことにより、（１つ又は複数の）揮発成分を吸引可能であってもよい。（１つ又は複数の）揮発成分が加熱ゾーン１１０から取り出されると、デバイス１００の空気入口を介して、空気が加熱ゾーン１１０に取り込まれ得る。加熱ゾーン１１０の第１の端部１１１が出口に最も近く、加熱ゾーン１１０の第２の端部１１２が空気入口に最も近い。

加熱要素１３０は、第１の端部１１１及び第１の端部１１１の反対の第２の端部１１２の両者において開放されている。したがって、第１の端部１１１には第１の開口を含み、第２の端部１１２には第２の開口を含む。第１及び第２の開口は、図２に示す軸線Ｈ－Ｈ上で軸線方向に位置合わせされている。また、第１及び第２の開口は、相互に平行である。エアロゾル生成材料は、第１の開口に挿入されることで、加熱要素１３０のチャンバ１１０にアクセス可能である。したがって、第１の開口は、チャンバ１１０におけるエアロゾル生成材料の最初の通過点である。チャンバ１１０は、一定の断面を有するとともに、加熱要素１３０の第１の端部１１１及び第２の端部１１２間に延びる。

図２に示す配向において、加熱要素１３０は一般的に、断面が実質的に円形の円筒状である。他の実施形態において、加熱要素１３０は、長円又は楕円断面を有していてもよいし、円筒状以外であってもよい。いくつかの実施形態において、加熱要素１３０は、例えば多角形状、四角形状、長方形状、正方形状、三角形状、星形状、又は不規則な断面を有していてもよい。本実施形態においては、加熱要素１３０がチューブであり、本体２が管状である。加熱要素１３０は、チューブの中空内側領域であるチャンバ１１０を備える。チャンバ１１０は、加熱要素１３０がデバイス１００に配置された場合の加熱ゾーンに対応する。チャンバ１１０は、加熱要素１３０の本体２により形成され、エアロゾル生成材料を受容するように構成されている。

本実施形態において、消耗品７０は、長手方向軸線Ｂ－Ｂを有する細長状である。使用時、消耗品７０が加熱ゾーン１１０に配置されている場合、この軸線Ｂ－Ｂは、加熱ゾーン１１０の長手方向軸線Ｈ－Ｈと同軸線又は平行に存在する。したがって、加熱要素１３０の１つ又は複数の部分の加熱により、加熱ゾーン１１０の対応する１つ又は複数の部分１１０ａ、１１０ｂ、１１０ｃ、１１０ｄ、１１０ｅが加熱される。そして、これにより、消耗品７０が加熱ゾーン１１０に配置されている場合は、消耗品７０のエアロゾル生成材料７２の対応する１つ又は複数の部位７２ａ、７２ｂ、７２ｃ、７２ｄ、７２ｅが加熱される。加熱ゾーン１１０において加熱される（１つ又は複数の）部分１１０ａ、１１０ｂ、１１０ｃ、１１０ｄ、１１０ｅに隣り合う加熱要素１３０の他の部分は、伝導により加熱される。

図３を参照して、この図は、図２の例示的な不燃性エアロゾル供給システムの部分拡大模式側断面図である。図３は特に、加熱ゾーン１１０の第１の端部１１１に配置された第１のユーザ挿入可能支持部５７に関するものであるが、第１のユーザ挿入可能支持部５７の特徴は、ユーザ挿入可能支持部５５、５６の少なくとも一方に含まれていてもよい。

第１のユーザ挿入可能支持部５７は、本体５７１及び第１の結合部材５７２を備える。本体５７１は、エアロゾル生成材料を挿入可能な通路を含む。第１の結合部材５７２は、本体５７１からの半径方向突起である。すなわち、第１のユーザ挿入可能支持部５７が基部５４に配置された場合、第１の結合部材５７２は、長手方向軸線Ｈ－Ｈと直交して突き出るように構成されている。

基部５４は、凹部として示す第２の結合部材を備える。ただし、他の実施形態において、第２の結合部材は、第１の結合部材５７２が第１のユーザ挿入可能支持部５７の本体５７１中の凹部として設けられている場合に、第１の結合部材５７２に受容可能な突起である。

第１の結合部材５７２の外面５７３は、第２の結合部材の対応する外面５７ａ、５７ｂ、５７ｃに対して隣接可能である。第２の結合部材は、ホルダー５２の基部５４に対する第１のユーザ挿入可能支持部５７の動きを防止するように構成されている。したがって、第２の結合部材は、第１の結合部材５７２の少なくとも一部により占有可能な係合領域である。係合領域（すなわち、第２の結合部材）は、第１のユーザ挿入可能支持部５７がデバイス１００に設置された場合の基部５４に対する第１のユーザ挿入可能支持部５７の動き（例えば、長手方向の動き）を制限するのに適する。したがって、係合領域は、第１のユーザ挿入可能支持部５７の動きを保持するとともに、デバイス１００において、少なくとも１つの移動方向に対して加熱要素１３０を保持する保持器として作用する。このような方向の移動は、例えば図２に示す長手方向軸線Ｈ－Ｈに沿ったユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の軸線方向の動きである軸線方向移動であってもよい。いくつかの実施形態において、係合領域は、基部２４に対するユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の並進移動に抵抗する。この代替又は追加として、本実施形態に示す係合領域は、長手方向軸線Ｈ－Ｈ周りのユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の回転に抵抗する。

係合領域は、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の少なくとも１つの表面に隣接してユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の移動範囲を制限する隣接部材である。第１の結合部材５７２の対応する第２の結合部材（すなわち、デバイス１００の係合領域）による固定によって、特にエアロゾル生成材料を含む消耗品がデバイス１００から取り外された場合に、デバイス１００におけるユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の動きを防止することができる。

ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の第１の結合部材５７２は、デバイス１００中の特定の箇所におけるユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の保持に用いられる。いくつかの実施形態において、第１の結合部材５７２は、押し込み関係により係合領域と係合する。本実例において、押し込み関係は、挿入力によって第１の部材（例えば、第１の結合部材又は第２の結合部材）を第２の部材（例えば、第１の結合部材又は第２の結合部材の他方）に挿入可能な場合である。挿入力をユーザの指により及ぼすことで、第１及び第２の部材間の摩擦抵抗に打ち勝つことができる。この摩擦抵抗は、摩擦下で第１及び第２の部材を１つの組み合わせとして一体的に保持するものである。したがって、第１及び第２の部材の分離は、挿入力と同様の指の力を及ぼすことにより実現される。押し込み関係において、第１及び第２の部材は、互いに自由に動くことはできないが、指の力によって相互に移動可能であることから、互いの位置が永久に固定されることもない。したがって、第１の結合部材及び第２の結合部材はそれぞれ、押し込み関係の使用に際して位置が固定されないユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の自由な移動を防止する。このため、図２及び図３の実施形態において、第２の結合部材は、デバイスにおけるユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の保持の改善を促進する。

他の実施形態においては、押し込み関係の代わりとして、ねじ関係が用いられるようになっていてもよい。例えば、第１の結合部材５７２は、ねじロッドであってもよく、係合領域は、ねじロッドを受容するねじ孔であってもよい。押し込み関係の代替又は追加としての係合の別の手段は、係合領域からの支持部材５５、５６、５７の取り外しを防止するため、支持部材５５、５６、５７及び係合領域の一方又は両方に挿入可能なロックピンの使用であってもよい。いくつかの実施形態において、このデバイスは、ロックピンをそれぞれ受容する複数の受容部を備える。このような実施形態において、このデバイスは、順次挿入可能な複数の支持部材５５、５６、５７との係合のための単一の係合領域を含む。したがって、ロックピンは、使用時に支持部材５５、５６、５７を配置する。

いくつかの実施形態において、第１の結合部材５７２及び係合領域は、蟻継ぎ連動関係によって相互作用する。例えば、第１の結合部材５７２は、対応する形状の係合領域に受容して組み合わせた場合に蟻継ぎを構成し得る蟻継ぎ形状を有していてもよい。

いくつかの実施形態において、第１の結合部材５７２はそれぞれ、同じ一般形状を有する。対応する第２の結合部材はそれぞれ、同じ一般形状を有していてもよい。第１の結合部材５７２はそれぞれ、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の本体５７１から離れる方向に同じような程度で突き出る。いくつかの実施形態において、第１の結合部材５７２はそれぞれ、ユーザ挿入可能支持部５５、５６、５７の幅に沿って同じような程度で延びている。第２の結合部材はそれぞれ、デバイス１００の幅に沿って同じような程度で延びていてもよい。ただし、第１及び第２の結合部材それぞれの長さ及び幅は、異なっていてもよい。各結合部材の少なくとも１つの隅部及び／又は縁部が面取りされていてもよいし、丸められていてもよいし、傾斜されていてもよい。

図５は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスを構成する方法９００の一例を示したフロー図である。この方法は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスを用意するステップ９０１を含む。また、この方法は、デバイスの加熱ゾーンにおいてエアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を支持する少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部に対して、デバイスの係合領域をユーザ係合させるステップ９０２を含む。

いくつかの実施形態において、ユーザ係合９０２には、少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部の第１の結合部材をデバイスの係合領域に挿入することを含む。或いは、ユーザ係合９０２には、デバイスの係合領域を少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部の第１の結合部材に挿入することを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、ユーザ係合９０２には、摩擦抵抗がユーザ係合を維持するように、押し込みによって、デバイスの係合領域を少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部と係合させることを含む。ユーザ係合９０２には、デバイスの第１の係合領域に対する少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部の第１の結合部材の挿入と、デバイスの第２の係合領域に対する少なくとも１つの別のユーザ挿入可能支持部の第２の結合部材の挿入と、を順次行うことを含んでいてもよい。

この方法は、加熱要素を少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部の開口に挿入するステップをさらに含んでいてもよく、開口は、加熱要素が挿入経路に沿って挿入可能なユーザ挿入可能支持部の通路と連通可能である。開口の軸線は、通路の軸線と直交していてもよい。加熱要素は、ロッド、ピン、又はブレード等の雄部材であってもよく、また、加熱ゾーンに受容された場合のエアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品に侵入するように構成可能であってもよい。雄部材は、加熱ゾーンの中心軸線に沿って延び、挿入された場合のエアロゾル生成材料を含む消耗品に自動的に侵入するように構成されていてもよい。

いくつかの実施形態において、加熱材料は、アルミニウムである。ただし、他の実施形態において、加熱材料は、アルミニウム以外であってもよい。いくつかの実施形態において、加熱材料は、導電性材料、磁性材料、及び磁気導電性材料から成る群から選択される１つ又は複数の材料を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、加熱材料は、金属又は合金を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、加熱材料は、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性カーボン、グラファイト、鋼、普通炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅から成る群から選択される１つ又は複数の材料を含んでいてもよい。他の実施形態においては、（１つ又は複数の）他の加熱材料が用いられるようになっていてもよい。

いくつかの実施形態において、加熱材料を含むシートには、孔も切れ目もない。いくつかの実施形態において、加熱材料を含むシートは、金属又は合金箔（例えば、アルミニウム箔）等の箔を含む。ただし、いくつかの実施形態において、加熱材料を含むシートは、孔又は切れ目を有していてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、加熱材料を含むシートは、メッシュ、穿孔シート、又は金属若しくは合金穿孔箔（例えば、穿孔アルミニウム箔）等の穿孔箔を含んでいてもよい。

加熱材料が鋼（例えば、軟鋼又はステンレス鋼）等の鉄又はアルミニウムを含むようないくつかの実施形態において、加熱材料を含むシートは、使用中の加熱材料の腐食又は酸化の回避に役立つように被覆されていてもよい。このような被覆は、例えばニッケルめっき、金めっき、又はセラミック若しくは不活性ポリマーの被覆を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、加熱材料を含むシートは、ニッケルめっきのアルミニウム箔を含んでいてもよいし、ニッケルめっきのアルミニウム箔から成っていてもよい。

加熱材料は、誘導電流及び／又は磁気双極子の誘導再配向のほとんどが発生する外部ゾーンである表皮深さを有していてもよい。加熱材料の厚さが比較的小さいことを前提に、その他の寸法よりも比較的大きな深さ又は厚さを有する加熱材料と比較して、加熱材料のより大きな割合が所与の変動磁場により加熱可能であってもよい。このため、材料のより効率的な使用が実現される一方、コストは低下する。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコを含む。ただし、他の実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコから成っていてもよいし、実質的に全体がタバコから成っていてもよいし、タバコ及びタバコ以外のエアロゾル生成材料を含んでいてもよいし、タバコ以外のエアロゾル生成材料を含んでいてもよいし、タバコを含んでいなくてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、蒸気若しくはエアロゾル形成剤又はグリセロール、プロピレングリコール、トリアセチン、若しくはジエチレングリコール等の保湿剤を含んでいてもよい。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、非液体エアロゾル生成材料であり、デバイスは、非液体エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのものである。

消耗品７０中のエアロゾル生成材料の（１つ又は複数の）揮発可能な成分のすべて又は実質的にすべてが使い果たされたら、ユーザは、デバイス１００の加熱ゾーン１１０から消耗品７０を取り外して破棄するようにしてもよい。その後、ユーザは、別の消耗品７０とともにデバイス１００を再利用するようにしてもよい。ただし、他の各実施形態においては、エアロゾル生成材料の（１つ又は複数の）揮発可能な成分が使い果たされた場合に、デバイス１００及び消耗品７０が一体的に破棄されるようになっていてもよい。

いくつかの実施形態において、消耗品７０は、当該消耗品７０を使用可能なデバイス１００とは別個に販売、供給、或いは提供される。ただし、いくつかの実施形態においては、場合により洗浄用具等の付加的な構成要素とともに、キット又はアセンブリ等の不燃性エアロゾル供給システムとして、デバイス１００並びに１つ若しくは複数の消耗品７０が一体的に提供されるようになっていてもよい。

様々な問題に対処するとともに当技術を進歩させるため、本開示全体が説明及び一例として、特許請求の範囲に係る発明が実現され得るとともに、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する優れた不燃性エアロゾル供給デバイス、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスを構成する方法、及びエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給システムを提供する種々実施形態を示す。本開示の利点及び特徴は、実施形態の代表的なサンプルに過ぎず、網羅的及び／又は排他的なものではない。これらは、理解の手助け及び特許請求の範囲或いは開示の特徴の教示のみを目的として提示される。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び／又は他の態様は、特許請求の範囲により規定される本開示に対する制限とも、特許請求の範囲の同等物に対する制限とも考えるべきではなく、また、本開示の範囲及び／又は主旨から逸脱することなく、他の実施形態の利用及び改良が可能であることが了解されるものとする。種々実施形態は、開示の要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段等の種々組み合わせを好適に含んでいてもよいし、種々組み合わせから成っていてもよいし、種々組み合わせから本質的に成っていてもよい。本開示は、現時点では請求されていないものの、将来的に請求され得る他の発明を含んでいてもよい。

Claims (25)

1. エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスであって、
   エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を受容するエアロゾル生成ゾーンと、
   前記エアロゾル生成ゾーンにおいて、エアロゾル生成材料を含む前記１つ又は複数の消耗品から前記エアロゾルを生成させるように構成されたエアロゾル生成器と、
   前記エアロゾル生成ゾーンにおいてエアロゾル生成材料を含む前記１つ又は複数の消耗品を支持する少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部との係合及び係合解除のための係合領域と、
   を備える、不燃性エアロゾル供給デバイス。
2. 前記エアロゾル生成器が、前記エアロゾル生成ゾーンにおいてエアロゾル生成材料を含む前記１つ又は複数の消耗品の加熱に使用する加熱デバイスを備えるか、又は、前記加熱デバイスである、請求項１に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
3. 前記加熱デバイスが、使用時に前記エアロゾル生成ゾーンの１つ又は複数の各長手方向部に侵入する１つ又は複数の変動磁場を生成する磁場生成器を備える、請求項２に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
4. 前記磁場生成器が、前記エアロゾル生成ゾーンの長手方向軸線に沿って順次、各平面において配置された導電性材料の複数の平坦螺旋コイルを備える、請求項３に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
5. 前記エアロゾル生成ゾーンが、前記複数の平坦螺旋コイルそれぞれの孔を通って延びる、請求項４に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
6. 前記装置が、前記磁場生成器により生成可能な変動磁場の侵入によって前記エアロゾル生成ゾーンを加熱することにより加熱可能な加熱材料を含む加熱要素を備える、請求項３～５のいずれか一項に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
7. 前記加熱要素が、管状であり、エアロゾル生成材料を含む前記１つ又は複数の消耗品が前記エアロゾル生成ゾーンにより受容された場合に、前記１つ又は複数の消耗品を囲むように構成された、請求項６に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
8. 前記加熱要素が、雄部材であり、エアロゾル生成材料を含む前記１つ又は複数の消耗品が前記エアロゾル生成ゾーンにより受容された場合に、前記１つ又は複数の消耗品に侵入するように構成された、請求項６に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
9. エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給システムであって、
   少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部と、
   不燃性エアロゾル供給デバイスと、
   を備え、
   前記不燃性エアロゾル供給デバイスが、
   エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を受容するエアロゾル生成ゾーンと、
   前記エアロゾル生成ゾーンにおいて、エアロゾル生成材料を含む前記１つ又は複数の消耗品から前記エアロゾルを生成させるように構成されたエアロゾル生成器と、
   係合領域と、
   を備え、
   前記少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部が、前記係合領域と係合可能及び係合解除可能であり、前記エアロゾル生成ゾーンにおいて、エアロゾル生成材料を含む前記１つ又は複数の消耗品を支持する、不燃性エアロゾル供給システム。
10. 前記少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部が、エアロゾル生成材料を含む前記１つ又は複数の消耗品を受容する前記エアロゾル生成ゾーンの少なくとも一部を構成する通路を備える、請求項９に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
11. 前記エアロゾル生成器が、前記エアロゾル生成ゾーンにおいてエアロゾル生成材料を含む前記１つ又は複数の消耗品の加熱に使用する加熱デバイスを備えるか、又は、前記加熱デバイスである、請求項９又は１０に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
12. 前記加熱デバイスが、使用時に前記エアロゾル生成ゾーンの１つ又は複数の各長手方向部に侵入する１つ又は複数の変動磁場を生成する磁場生成器を備える、請求項１１に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
13. 前記磁場生成器が、前記エアロゾル生成ゾーンの長手方向軸線に沿って順次、各平面において配置された導電性材料の複数の平坦螺旋コイルを備える、請求項１２に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
14. 前記エアロゾル生成ゾーンが、前記複数の平坦螺旋コイルそれぞれの孔を通って延びる、請求項１３に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
15. 磁場生成器により生成可能な変動磁場の侵入によって前記エアロゾル生成ゾーンを加熱することにより加熱可能な加熱材料を含む加熱要素を備える、請求項１１～１４のいずれか一項に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
16. 前記不燃性エアロゾル供給デバイスが、前記加熱要素を備える、請求項１５に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
17. 前記加熱要素が、雄部材であり、エアロゾル生成材料を含む前記１つ又は複数の消耗品が前記エアロゾル生成ゾーンにより受容された場合に、前記１つ又は複数の消耗品に侵入するように構成された、請求項１６に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
18. 前記少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部が、雄部材としての前記加熱要素が挿入経路に沿って挿入可能な通路と連通し得る開口を含む、請求項１７に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
19. 第１のユーザ挿入可能支持部及び第２のユーザ挿入可能支持部を備え、
    前記第１のユーザ挿入可能支持部及び前記第２のユーザ挿入可能支持部が、前記不燃性エアロゾル供給システムのユーザにより前記不燃性エアロゾル供給デバイスに対して互いに取り換え可能に挿入可能である、請求項９～１８のいずれか一項に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
20. 前記第１のユーザ挿入可能支持部が、第１のエアロゾル生成ゾーンの少なくとも一部を構成する第１の通路を備え、前記第２のユーザ挿入可能支持部が、第２のエアロゾル生成ゾーンの少なくとも一部を構成する第２の通路を備え、前記第１の通路が、前記第２の通路と幾何学的に異なる、請求項１９に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
21. 前記第１のユーザ挿入可能支持部及び第１の加熱要素が、第１の組のコンポーネントを構成し、前記第２のユーザ挿入可能支持部及び第２の加熱要素が、第２の組のコンポーネントを構成し、前記第１の加熱要素及び前記第２の加熱要素がそれぞれ、磁場生成器により生成可能な変動磁場の侵入によって前記第１のエアロゾル生成ゾーン及び前記第２のエアロゾル生成ゾーンをそれぞれ加熱することにより加熱可能な加熱材料を含む、請求項２０に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
22. エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスを構成する方法であって、
    エアロゾル生成材料から前記エアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスを用意するステップと、
    前記不燃性エアロゾル供給デバイスのエアロゾル生成ゾーンにおいてエアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品を支持する少なくとも１つのユーザ挿入可能支持部に対して、前記不燃性エアロゾル供給デバイスの係合領域をユーザ係合させるステップと、
    を含む、方法。
23. エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給システムであって、
    エアロゾル生成材料を含む１つ又は複数の消耗品からのエアロゾルの生成に使用するエアロゾル生成器と、
    前記不燃性エアロゾル供給システムのユーザにより前記エアロゾル生成器に対して互いに取り換え可能に結合可能な複数のアダプタと、
    を備え、
    前記複数のアダプタがそれぞれ、前記エアロゾル生成器においてエアロゾル生成材料を含むそれぞれ異なる寸法の消耗品を支持するように異なって寸法規定された、不燃性エアロゾル供給システム。
24. 前記エアロゾル生成器が、各変動磁場を生成するために前記エアロゾル生成器の軸線に沿って互いに離隔した導電性材料の複数の螺旋コイルを備える、請求項２３に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
25. 前記エアロゾル生成器が、加熱器と熱的接触した前記エアロゾル生成材料を加熱する前記加熱器である、請求項２３又は２４に記載の不燃性エアロゾル供給システム。
    

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