JP2024504418A - エアロゾル供給システム - Google Patents

Abstract

エアロゾル供給デバイス（１２）と、アダプタ（１４）とを備える、エアロゾル供給システム（１０）が開示される。エアロゾル供給デバイス（１２）は、エアロゾル生成材料を含む消耗品を受け入れるためのチャンバ（２２）と、消耗品がチャンバ（２２）に配置されたときにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器（２０）とを有する。チャンバ（２２）は、開口（４８）を含む近位端部（４０）であり、開口（４８）を通って消耗品がチャンバに挿入可能である、近位端部（４０）と、開口からの距離が大きくなるにつれてチャンバの中心軸線に向かって減径している先細状壁部（４４）を含む遠位端部（４２）とを有する。アダプタ（１４）は、開口を通ってチャンバ（２２）に挿入可能な消耗品の最大幅を選択的に決定する。
【選択図】 図２

Description

本発明は、エアロゾル供給システム、エアロゾル供給デバイス、及びエアロゾル供給デバイスのためのアダプタに関する。

紙巻タバコ、葉巻タバコなどの喫煙品は、使用中に、タバコ煙を生じさせるためにタバコを燃やす。燃やすことなしに化合物を放出する製品を製造することによって、タバコを燃やすこれらの喫煙品に対する代替物を提供する試みがなされている。このような製品の例としては、材料を燃やすことによってではなく、加熱することによって化合物を放出する加熱デバイスがある。このような材料は、例えば、タバコ又は他の非タバコ製品でもよく、ニコチンを含有してもよく、又は含有しなくてもよい。

本開示の第１の態様によると、エアロゾル供給システムが提供され、エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料を含む消耗品を受け入れるためのチャンバと、消耗品がチャンバに配置されたときにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器とを有するエアロゾル供給デバイスであって、チャンバが、開口を含む近位端部であり、開口を通って消耗品がチャンバに挿入可能である、近位端部と、開口からの距離が大きくなるにつれてチャンバの中心軸線に向かって減径している先細状壁部を含む遠位端部とを有する、エアロゾル供給デバイスと、開口を通ってチャンバに挿入可能な消耗品の最大幅を選択的に決定するアダプタとを備える。

チャンバの中心軸線は、開口の平面に垂直な方向に延在し得る。

エアロゾル供給デバイスは、チャンバを画定する消耗品ホルダを備え得る。

アダプタは、開口を通ってチャンバに挿入可能な消耗品の最大幅を選択的に決定するようにエアロゾル供給デバイスに接続可能、例えば、解除可能に接続可能であり得る。

アダプタは、開口を部分的に塞ぐように開口に対して配置可能であり得る。アダプタは、開口を部分的に塞ぐようにエアロゾル供給デバイスに接続可能、例えば、解除可能に接続可能であり得る。

アダプタは、開口を部分的に塞ぐように開口に対して配置可能である本体部と、孔とを有し、消耗品が孔を通り開口に挿入可能であり、孔は本体部に形成されており、孔は開口の最大幅よりも小さい幅を有する。孔は、開口の最大幅よりも小さい直径を有する全体として円形状の断面を有し得る。

孔は、５．０～５．５ｍｍの範囲の幅を有し得る。

孔は、６．５～７．０ｍｍの範囲の幅を有し得る。

チャンバは、孔の幅よりも大きい幅を有する主たる部分を有し得る。主たる部分は、開口の幅に実質的に等しい幅を有し得る。主たる部分は、近位端部と遠位端部との間に延在し得る。先細状壁部及びアダプタは、主たる部分を定める壁部に消耗品が接触しないように消耗品を支持し得る。主たる部分を定める壁部は、チャンバに受け入れられた消耗品を加熱するためのヒーター要素を有し得る。チャンバは、消耗品を少なくとも部分的に受け入れ得る。

アダプタは第１のねじ山付き接続部を有し得、エアロゾル供給デバイスは第２のねじ山付き接続部を有し得、アダプタをエアロゾル供給デバイスに対して配置するように第１のねじ山付き接続部は第２のねじ山付き接続部に解除可能に接続可能である。エアロゾル供給デバイスは、チャンバを画定する消耗品ホルダを有し得、消耗品ホルダは第１のねじ山付き接続部を含み得る。エアロゾル供給デバイスは、チャンバが配置される筐体を有し得、筐体は、第１のねじ山付き接続部を含み得る。

アダプタは、３００℃よりも高い融点を有する材料を含み得る。アダプタは、ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）を含み得る。

アダプタはポリオキシメチレンを含み得る。

チャンバの壁部、例えば主たる部分の壁部は、アダプタの材料よりも耐熱性の高い材料を含み得る。

エアロゾル供給システムは複数のアダプタを備え得、各アダプタは、開口を通ってチャンバに挿入可能な消耗品の異なる最大幅を選択的に決定する。各アダプタは、エアロゾル供給デバイスに個々に接続されたときに、開口を通ってチャンバに挿入可能な消耗品の異なる最大幅を選択的に決定し得る。各アダプタは、開口を異なる程度まで部分的に塞ぎ得る。各アダプタは、エアロゾル供給デバイスに個々に接続されたときに、開口を部分的に塞ぎ得る。

各アダプタは、開口を部分的に塞ぐように開口に対して配置可能である本体部と、孔とを有し、消耗品が孔を通り開口に挿入可能であり、孔は本体部に形成されており、各アダプタの孔は異なる幅を有する。

複数のアダプタのうちの第１のアダプタは、５．０～５．５ｍｍの範囲の幅、例えば５．０～５．５ｍｍの範囲の直径を有する孔を備え得る。

複数のアダプタのうちの第２のアダプタは、６．５～７．０ｍｍの範囲の幅、例えば６．５～７．０ｍｍの範囲の直径を有する孔を備え得る。

エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料を含む消耗品を備え得る。

エアロゾル生成器は、消耗品がチャンバに配置されたときに消耗品に熱を印加してエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するための加熱アセンブリを備え得る。加熱アセンブリは、誘導加熱アセンブリ、例えば、磁場生成器、及びサセプタであって、サセプタの加熱をもたらすために変化する磁場が侵入可能なサセプタを有する加熱アセンブリを備え得る。

本開示の第２の態様によると、エアロゾル生成材料を含む消耗品を受け入れるためのチャンバと、消耗品がチャンバに配置されたときにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器とを有するエアロゾル供給デバイスであって、チャンバは、開口を含む近位端部であり、開口を通って消耗品がチャンバに挿入可能である、近位端部と、開口からの距離が大きくなるにつれてチャンバの中心軸線に向かって減径している先細状壁部を含む遠位端部とを有し、エアロゾル供給デバイスはさらに、開口を通ってチャンバに挿入可能な消耗品の最大幅を選択的に決定するアダプタに接続するための接続機構を有する、エアロゾル供給デバイスが提供される。

本開示の第３の態様によると、エアロゾル生成材料を含む消耗品を受け入れるためのチャンバと、開口であって、開口を通って消耗品がチャンバに挿入可能である、開口とを有するエアロゾル供給デバイスとの接続のためのアダプタが提供され、アダプタは、開口を通ってチャンバに挿入可能な消耗品の最大幅を選択的に決定する。

本発明の更なる特徴及び利点は、単なる例示として与えられた、添付の図面を参照してなされる本発明の好ましい実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。

一例によるエアロゾル供給システムの概略図である。 図１のエアロゾル供給システムのエアロゾル供給デバイスの一部分の概略的な断面図である。 図１のエアロゾル供給システムのアダプタの概略的な断面図である。 使用時に消耗品を受け入れた図１のエアロゾル供給システムの概略的な断面図である。 図１のエアロゾル供給システムにおける使用のための第１及び第２のアダプタの概略的な断面図である。

図１において、全体として符号１０で示されるエアロゾル供給システムが概略的に図示されている。エアロゾル供給システム１０は、エアロゾル供給デバイス１２とアダプタ１４とを備える。

エアロゾル供給デバイス１２は、筐体１６と、電源１８と、加熱アセンブリ２０の形態のエアロゾル生成器と、チャンバ２２と、プロセッサ２４と、コンピュータ可読メモリ２５と、ユーザ操作可能制御要素２６とを有する。

筐体１６は、エアロゾル供給デバイス１２の外側カバーを形成し、エアロゾル供給デバイス１２の様々な構成要素を包囲し、収容する。

電源１８は、例えば加熱アセンブリ２０を含む、エアロゾル供給デバイス１２の様々な構成要素に電力を供給する。図１の実施形態において、電源１８は、バッテリー２８と、加熱アセンブリ２０にＡＣ電流を供給するＤＣ－ＡＣ変換器３０とを備える。代替的な実施形態において、加熱アセンブリ２０がＤＣ電流を必要とすることがあり、従って、ＤＣ－ＡＣ変換器３０が省略されてもよいこと、又はＤＣ－ＤＣ変換器、例えば、必要に応じてバック変換器又はブースト変換器によって置き換えられてもよいことが理解されよう。

エアロゾル供給デバイス１２は、バッテリー２８に充電するためのケーブルを受け入れ可能なソケット／ポート（図示されず）などの電気的構成要素も備え得る。例えば、ソケットはＵＳＢ充電ポートなどの充電ポートを備え得る。いくつかの例において、ソケットは、追加的に又は代替的に、エアロゾル供給デバイス１２とコンピューティングデバイスなどの他のデバイスとの間でデータを転送するために使用され得る。ソケットは、電気的配線を介してバッテリー２８に電気的に結合されてもよい。

プロセッサ２４はコンピュータ可読メモリ２５とデータ通信している。プロセッサ２４は、エアロゾル供給デバイス１２の動作の様々な態様を制御するように構成される。プロセッサ２４は、コンピュータ可読メモリ２５に記憶された命令を実行することによって様々な態様を制御する。例えば、プロセッサ２４は加熱アセンブリ２０の動作を制御し得る。例えば、プロセッサは、スイッチなど（図１においては図示されず）の様々な電気的構成要素を制御することによって、電源１８から加熱アセンブリ２０への電力の送達を制御し得る。

ユーザ操作可能制御要素２６は、例えば、ボタン又はスイッチであり、押されたときにエアロゾル供給デバイス１２を動作させる。例えば、ユーザは、ユーザ操作可能制御要素２６を操作することによってエアロゾル供給デバイス１２の電源を入れることができ、又は、ユーザ操作可能制御要素２６を操作することによって加熱アセンブリ２０の設定を変更することができる。

図１の加熱アセンブリ２０は誘導式加熱アセンブリであり、複数の加熱コイル３２とサセプタ３４とを備える。複数の加熱コイル３２は、個々に制御可能であり、チャンバ２２に沿って離間され、サセプタ３４は、チャンバ２２の壁部内に埋め込まれている。サセプタ３４の他の場所も想定され、実際、いくつかの実施形態において、サセプタ３４が、使用時にチャンバ２２内に受け入れられる消耗品に設けられてもよいことが理解されよう。いくつかの実施形態において、サセプタ３４が複数のサセプタ、例えば加熱コイル３２ごとに１つのサセプタを備えてもよいことも更に理解されよう。

サセプタは、交番磁場などの変化する磁場の侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは、導電性材料であってもよく、変化する磁場が侵入すると加熱材料の誘導加熱をもたらす。加熱材料は磁気的材料であってもよく、変化する磁場が侵入すると加熱材料の磁気ヒステリシス加熱をもたらす。サセプタは、導電性及び磁気的の両方であってもよく、従って、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能である。

チャンバ２２の加熱をもたらし、従って、チャンバ２２内に受け入れられた消耗品の加熱をもたらすために、複数の加熱コイル３２が変化する磁場を生成するように、ＤＣ－ＡＣ変換器３０は複数の加熱コイル３２にＡＣ電流を供給する。変化する磁場はサセプタ３４と相互作用してサセプタ３４内に渦電流を駆動し、渦電流の流れがサセプタ３４の加熱、従ってチャンバ２２の加熱をもたらす。このようにして、チャンバ２２内に受け入れられた消耗品が加熱され得る。

上述された加熱アセンブリ２０は誘導加熱を利用しているが、他のタイプの加熱アセンブリ、例えば抵抗要素に沿って電流が駆動される他のタイプのジュール加熱アセンブリが使用されてもよいことが理解されよう。

加熱を必要としない他の形態のエアロゾル生成器が使用されてもよいことが更に理解されよう。例えば、いくつかの実施形態において、エアロゾル生成器は、加熱なしにエアロゾル生成材料からのエアロゾルの生成をもたらす。エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料を、振動、圧力上昇、又は静電エネルギーのうちの１つ又は複数に晒すように構成されてもよい。

図２において断面図で図示されているように、チャンバ２２は、全体的に中空の筒状部材３６によって画定される。筒状部材３６は、拡大された接続部分３８を有する長細状の中空本体部を備える。筒状部材３６の内部壁部がチャンバ２２を画定し、チャンバ２２は近位端部４０と遠位端部４２とを有する。近位端部４０と遠位端部４２との間のチャンバ２２の範囲は、チャンバ２２の主たる部分２３と呼ばれ得る。遠位端部４２は、先細状壁部４４を含み、先細状壁部４４はチャンバ２２の中心軸線Ａ－Ａに向かって減径している。先細状壁部４４の開口部４６は、エアロゾル供給デバイス１２の空気入口４７と流体連通している。

チャンバ２２の近位端部４０は開口４８を備え、開口４８を通って消耗品（図２においては図示されず）がチャンバ２２内に挿入可能である。開口４８の平面は、拡大された接続部分３８の内部壁部５０の対向する側部の間に延在し、以下において説明されるように、内部壁部５０は、アダプタ１４のねじ山付き接続部分５４との接続のためのねじ山付き接続部５２を備える。

チャンバ２２は、使用時に、エアロゾル生成材料を含む消耗品を一度に１つずつ収納するように構成され、加熱アセンブリ２０が、ユーザによって吸入されるためにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するために使用される。従って、チャンバ２２は、加熱チャンバであると考えられる。

エアロゾル生成材料は、例えば加熱されたとき、照射を受けたとき、又は任意の他の方法によってエネルギーを印加されたときに、エアロゾルを生成可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質及び／又は香味料を含有してもよく又は含有しなくてもよいが、固体、液体、又はゲルの形態をとり得る。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、「無定形固体」を含み得、無定形固体は、代替的に、「モノリシック固体」とも呼ばれる（すなわち、非繊維状である）。いくつかの実施形態において、無定形固体は、乾燥したゲルであってもよい。無定形固体は、液体などの流体をいくらか内部に保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、例えば、約５０ｗｔ％、６０ｗｔ％又は７０ｗｔ％の無定形固体から約９０ｗｔ％、９５ｗｔ％又は１００ｗｔ％の無定形固体を含み得る。

エアロゾル生成材料は、１つ又は複数の活性物質及び／又は香料と、１つ又は複数のエアロゾ形成材料と、任意選択で、１つ又は複数の他の機能性材料とを含み得る。

上述されたように、エアロゾル供給デバイス１２は、消耗品において加熱されるべきエアロゾル生成材料を受け入れる。消耗品は、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料から成る物品であり、その一部又は全部がユーザによって使用中に消費されるものと意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料保管エリア、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成エリア、筐体、包装材、マウスピース、フィルタ及び／又はエアロゾル調整剤などの１つ又は他の構成要素を備え得る。消耗品は、使用時にエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるために熱を発するヒーターなどのエアロゾル生成器も備え得る。ヒーターは、例えば、燃焼可能な材料、電気伝導によって加熱可能な材料又はサセプタを備え得る。このような消耗品は、典型的には、長細状で、実質的に円筒状の形態である。しかしながら、異なる寸法、例えば異なる長さ及び／又は直径を有する消耗品が提供されてもよい。

エアロゾル供給デバイス１２が異なる直径の消耗品とともに効果的に使用されることを可能とするために、エアロゾル供給システムはアダプタ１４を備え、アダプタ１４は図３において断面図で図示されている。

アダプタ１４は、ねじ山付き接続部分５４と、当接部分５６と、受け入れ部分５８とを有する。ねじ山付き接続部分５４、当接部分５６及び受け入れ部分５８の各々は、全体的に円筒状で中空の形態である。ねじ山付き接続部分５４、当接部分５６及び受け入れ部分５８は集合的に、アダプタ１４の本体部を定める。ねじ山付き接続部分５４、当接部分５６及び受け入れ部分５８は一体的に形成され、例えば、アダプタ１４は、モノリシック構造を備え、成形プロセス、例えばシングルショット成形プロセスによって形成され得る。

ねじ山付き接続部分５４の外側面はねじ山６０を具備し、ねじ山付き接続部分５４は、拡大された接続部分３８のメス接続部との接続のためのオス接続部を定める。ねじ山付き接続部分５４の外径は、筒状部材３６の拡大された接続部分３８の内径と実質的に等しく、アダプタ１４は、アダプタ１４のねじ山付き接続部分５４との拡大された接続部分３８のねじ山付き接続部５２の接続によって筒状部材３６にしっかりと接続されることができる。ねじ山付き接続部分５４の内径は、開口４８の幅と実質的に等しい。アダプタ１４の過度の挿入を防止するために、ねじ山付き接続部分５４の端面は開口４８と隣り合う拡大された接続部分３８の面に当接する。

当接部分５６は、拡大された接続部分３８の外径と実質的に対応する外径を有し、拡大された接続部分３８内へのアダプタ１４の過度の挿入を防止するために、当接部分５６は拡大された接続部分３８の端面と接触することができる。

孔６２が、当接部分５６及び受け入れ部分５８を貫通して形成され、孔６２の幅、例えば直径は開口４８の幅よりも小さい。孔６２の正確な寸法は、アダプタ１４とともに使用されることが意図される消耗品に依存するが、孔の典型的な直径は、５～５．０ｍｍの範囲又は６．５～７．０ｍｍの範囲であり得る。孔６２は、先細状の入口を具備し、先細状の入口は、孔６２を通った消耗品の挿入を容易にし得る。

アダプタ１４が筒状部材３６に接続されている使用時の構成が図４において概略的に図示されている。アダプタ１４は、アダプタ１４のねじ山付き接続部分５４との拡大された接続部分３８のねじ山付き接続部５２の係合によって、筒状部材３６の拡大された接続部分３８に接続され、当接部分５６は拡大された接続部分３８の端面と係合される。いくつかの例において、係合は、アダプタ１４が筐体１６の外部に配置されるように行われるが、他の例において、係合は、アダプタ１４が筐体１６内に配置されるように行われてもよい。後者の例において、アダプタ１４の挿入及び取り外しを可能とするように、筐体１６は取り外し可能な端壁部を備え得る。

消耗品６４は、孔６２及び開口４８を通ってチャンバ２２内に挿入される。消耗品６４の第１の端部６６は、先細状壁部４４と接触し、第１の端部６６から離間した消耗品の本体部の一部分は孔６２内に保持される。こうして、消耗品６４は、孔６２及び先細状壁部４４によってしっかりと保持され得る。先細状壁部４４及びアダプタ１４は、エアロゾル供給デバイス１２が、異なる幅、例えば異なる直径の消耗品をしっかりと保持しつつ、これらの消耗品とともに使用されることを可能とし得る。

孔６２が、開口４８の幅よりも小さい幅、例えば直径を有するので、アダプタ１４、特にはアダプタ１４の本体部は、開口４８を部分的に塞ぎ、消耗品６４は、チャンバ２２の壁部と消耗品６４との間にギャップが存在するように支持される。このことは、チャンバ２２の壁部との消耗品６４の直接的な接触を禁じることができ、消耗品６４の挿入及びチャンバ２２からの消耗品６４の取り外しを容易にし得る。

図４から、アダプタ１４は、チャンバ２２の主たる部分２３から離れて配置されていることが分かり、これは、サセプタ３４が配置されている領域であり、従って、チャンバ２２が加熱されるエリアから離れている。このことは、アダプタ１４が、チャンバ２２の壁部、例えば、筒状部材３６よりも耐熱性の低い材料で形成されることを可能とし得る。いずれにしても、使用時のアダプタ１４の変形のリスクを最小化するためにも、いくつかの例において、アダプタ１４は、３００℃よりも高い融点を有する材料から形成される。このことは、アダプタ１４が、使用時にエアロゾル供給デバイス１２の通常の動作温度に堪えることができること保証し得る。

いくつかの例において、アダプタ１４は、ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）で形成され得る。しかしながら、ＰＥＥＫは比較的高価な材料であり、従って、他の例において、アダプタはポリオキシメチレン（アセタール）で形成されてもよい。ポリオキシメチレン（アセタール）でアダプタ１４を形成すると、ＰＥＥＫから作られた対応するアダプタよりも、ねじ山付き接続部分５４をより容易に形成することもできる。

前述されたように、異なる寸法、例えば異なる長さ及び／又は直径を有する消耗品が提供され得る。エアロゾル供給デバイス１２が異なる直径を有する別の消耗品とともに使用されることを可能とするために、エアロゾル供給システム１０の一部として第２のアダプタ６８が提供されてもよい。

図５において、第２のアダプタ６８が、第１のアダプタ１４とは別個に図示されている。第２のアダプタ６８は、第１のアダプタ１４と実質的に同一の形態を有し、孔６２の幅、すなわち直径だけが異なっている。図５において図示されているように、第１のアダプタ１４は、６．５～７．０ｍｍの範囲の直径を有する孔６２を有し、第２のアダプタ６８は、５．０～５．５ｍｍの範囲の直径を有する孔６２を有する。故に、第１のアダプタ１４及び第２のアダプタ６８は、開口４８を異なる程度まで部分的に塞ぎ得、異なる直径を有する消耗品の開口４８内への挿入を可能とし得る。先細状壁部４４は、エアロゾル供給デバイス１２が異なる直径の消耗品を収納することを更に可能とし得る。

任意の数のアダプタが提供されてもよく、各アダプタが異なる直径の消耗品を内部に保持するような寸法を有する孔を有してもよいことが、当業者によって理解されるであろう。エアロゾル供給デバイスは、複数の異なる消耗品とともに使用されてもよく、複数の異なる消耗品のうちのいくつかだけがアダプタの使用を必要としてもよいことも理解されるであろう。

本明細書において説明された様々な実施形態は、特許請求された特徴の理解及び教示を補助するためにだけ提示されている。これらの実施形態は、単に実施形態の代表的な例として提供されており、網羅的及び／又は排他的なものではない。本明細書において説明された利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、及び／又は他の態様は、特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲に対する限定、又は特許請求の範囲の均等物に対する限定であると考えられるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用され得、修正がなされ得ることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書において特に説明されたもの以外の開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組み合せを好適に備え得、それらから成り得、又はそれらから本質的になり得る。加えて、本開示は、現在は特許請求されていないものの将来的に特許請求される可能性のある他の発明を含み得る。

Claims (16)

1. エアロゾル生成材料を含む消耗品を受け入れるためのチャンバと、前記消耗品が前記チャンバに配置されたときに前記エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器とを有するエアロゾル供給デバイスであって、前記チャンバが、開口を含む近位端部であり、前記開口を通って前記消耗品が前記チャンバに挿入可能である、近位端部と、前記開口からの距離が大きくなるにつれて前記チャンバの中心軸線に向かって減径している先細状壁部を含む遠位端部とを有する、エアロゾル供給デバイスと、
   前記開口を通って前記チャンバに挿入可能な消耗品の最大幅を選択的に決定するアダプタと
   を備える、エアロゾル供給システム。
2. 前記アダプタが、前記開口を部分的に塞ぐように前記開口に対して配置可能である、請求項１に記載のエアロゾル供給システム。
3. 前記アダプタが、前記開口を部分的に塞ぐように前記開口に対して配置可能である本体部と、孔とを有し、前記消耗品が前記孔を通り前記開口に挿入可能であり、前記孔が前記本体部に形成されており、前記孔が前記開口の最大幅よりも小さい幅を有する、請求項１又は２に記載のエアロゾル供給システム。
4. 前記孔が、５．０～５．５ｍｍの範囲の幅を有する、請求項３に記載のエアロゾル供給システム。
5. 前記孔が、６．５～７．０ｍｍの範囲の幅を有する、請求項３に記載のエアロゾル供給システム。
6. 前記チャンバが、前記孔の幅よりも大きい幅を有する主たる部分を有する、請求項３～５のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
7. 前記アダプタが第１のねじ山付き接続部を有し、前記エアロゾル供給デバイスが第２のねじ山付き接続部を有し、前記アダプタを前記エアロゾル供給デバイスに対して配置するように前記第１のねじ山付き接続部が前記第２のねじ山付き接続部に解除可能に接続可能である、請求項１～６のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
8. 前記アダプタが、３００℃よりも高い融点を有する材料を含む、請求項１～７のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
9. 前記アダプタがポリオキシメチレンを含む、請求項１～７のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
10. 前記チャンバの壁部が、前記アダプタの材料よりも耐熱性の高い材料を含む、請求項１～９のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
11. 前記エアロゾル供給システムが複数のアダプタを備え、各アダプタが、前記開口を通って前記チャンバに挿入可能な消耗品の異なる最大幅を選択的に決定する、請求項１～１０のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
12. 各アダプタが、前記開口を部分的に塞ぐように前記開口に対して配置可能な本体部と、孔とを有し、前記消耗品が前記孔を通り前記開口に挿入可能であり、前記孔が前記本体部に形成されており、各アダプタの前記孔が異なる幅を有する、請求項１１に記載のエアロゾル供給システム。
13. 前記エアロゾル供給システムが、エアロゾル生成材料を含む前記消耗品を備える、請求項１～１２のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
14. 前記エアロゾル生成器が、前記消耗品が前記チャンバに配置されたときに前記消耗品に熱を印加して前記エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するための加熱アセンブリを含む、請求項１～１３のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
15. エアロゾル生成材料を含む消耗品を受け入れるためのチャンバと、前記消耗品が前記チャンバに配置されたときに前記エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器とを有するエアロゾル供給デバイスであって、前記チャンバが、開口を含む近位端部であり、前記開口を通って前記消耗品が前記チャンバに挿入可能である、近位端部と、前記開口からの距離が大きくなるにつれて前記チャンバの中心軸線に向かって減径している先細状壁部を含む遠位端部とを有し、前記エアロゾル供給デバイスはさらに、前記開口を通って前記チャンバに挿入可能な消耗品の最大幅を選択的に決定するアダプタに接続するための接続機構を有する、エアロゾル供給デバイス。
16. エアロゾル生成材料を含む消耗品を受け入れるためのチャンバと、開口であって、前記開口を通って前記消耗品が前記チャンバに挿入可能である、開口とを有するエアロゾル供給デバイスとの接続のためのアダプタであって、前記アダプタが、前記開口を通って前記チャンバに挿入可能な消耗品の最大幅を選択的に決定する、アダプタ。

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