JP2024504581A - 無水ヨウ化水素(hi)を製造するための方法 - Google Patents

無水ヨウ化水素(hi)を製造するための方法 Download PDF

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Abstract

ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法は、ヨウ化水素及び水を含む混合物を提供することと、混合物を吸着剤と接触させて混合物から水を選択的に吸着すること、混合物を弱酸と接触させて混合物から水を吸収すること、及び/又は共沸蒸留によってヨウ化水素(HI)から水を分離して無水ヨウ化水素(HI)を生成することと、を含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2022年1月10日に出願された米国特許出願第17/572,544号に対する優先権を主張し、これは、2021年1月14日に出願された仮特許出願第63/137,470号に対する利益を主張するものであり、これらの両方は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
本開示は、無水ヨウ化水素(hydrogen iodide、HI)を製造するためのプロセスに関する。具体的には、本開示は、吸着、吸収及び/又は蒸留を用いてヨウ化水素(HI)から水を除去する方法に関する。
無水ヨウ化水素(HI)は、ヨウ化水素酸、有機及び無機ヨウ化物、ヨードアルカンの調製において、そして還元剤として使用され得る重要な工業化学物質である。ヨウ化水素(HI)の商業生産において、ヨウ素(I)は、以下の式1に示されるように出発物質として使用することができる。
式1:
+I→2HI。
原料(ヨウ素及び水素)は、HIとともに同伴され得る水を含有する。ヨウ化水素(HI)中の水の存在は、ほとんどの合金に対して腐食性であるヨウ化水素酸が生成され、それによって下流の製造及び処理装置に損傷を与える。更に、水、ヨウ素(I)及びHIは、三成分混合物を形成することができる。水の存在は、この混合物の形成をもたらす可能性があり、これは生成物分離に有害な影響を及ぼし、収率の低下をもたらす可能性がある。
ヨウ化水素(HI)を乾燥させるためのいくつかの方法が、当技術分野で知られている。例えば、活性炭上で塩化マグネシウム(MgCl)を用いて、ハロゲン化水素を乾燥させることは、欧州特許出願公開第1092678(A2)号に既に記載されている。しかしながら、この試薬は市販されておらず、製造するために費用がかかり、工業規模でヨウ化水素(HI)を乾燥させることを考慮するのが面倒である。
必要とされるのは、工業規模で実質的に水を含まないヨウ化水素(HI)を製造する方法である。
本出願は、水及びヨウ化水素(HI)を含む混合物から水を除去するための方法を提供する。
一実施形態において、ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法は、ヨウ化水素及び水を含む混合物を提供することと、混合物を吸着剤と接触させて混合物から水を選択的に吸着することと、を含む。
別の実施形態において、ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法は、ヨウ化水素及び水を含む混合物を提供することと、混合物を弱酸と接触させて混合物から水を吸収することと、を含む。
別の実施形態において、ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法は、ヨウ化水素及び水の混合物を提供することと、共沸蒸留によってヨウ化水素(HI)から水を分離して無水ヨウ化水素(HI)を生成することと、を含む。
無水ヨウ化水素を製造するための統合プロセスを示すプロセスフロー図である。 無水ヨウ化水素を製造するための別の統合プロセスを示すプロセスフロー図である。
本開示は、固体吸着剤、液体吸収剤、蒸留又はこれらの任意の組み合わせを使用して、ヨウ化水素(HI)及び水を含む混合物から水を除去するための方法を提供する。ヨウ化水素(HI)は、上記の式1に従って水素(H)及びヨウ素(I)の気相反応によって生成され得る。
無水ヨウ化水素は、実質的に水を含まない。すなわち、無水ヨウ化水素中の任意の水は、重量比で約500百万分率、約300ppm、約200ppm、約100ppm、約50ppm、約30ppm、約20ppm、約10ppm、約5ppm、約3ppm、約2ppm、若しくは約1ppmに満たない量にあるか、又は前述の値のうちのいずれか2つの間に定義される任意の値未満の量にある。好ましくは、無水ヨウ化水素は、約100重量ppm未満の量の水を含む。より好ましくは、無水ヨウ化水素は、約10重量ppm未満の量の水を含む。最も好ましくは、無水ヨウ化水素は、約1重量ppm未満の量の水を含む。
簡潔には、上記反応を介して無水ヨウ化水素(HI)を作製するための製造プロセスは、以下の工程:i)固体ヨウ素(I)の気化、ii)反応器中でのヨウ素(I)及び水素(H)の触媒気相反応、iii)ヨウ素(I)回収及びリサイクル、iv)水素(H)及びヨウ化水素(HI)の回収/リサイクル、並びにv)生成物精製を含む。このプロセスについては、以下で詳しく説明する。
これらのプロセスに関連して、望ましくない水の少なくとも2つの供給源が存在する。第一に、両方の出発物質-ヨウ素(I)及び水素(H)は、あるレベルの水を含有する。第二に、出発物質、特にヨウ素(I)を取り扱う間、水の侵入は避けられない。それによってプロセスに運ばれた水は、プロセス内で濃縮されることになり得る。高レベルの水は、触媒の失活、装置の腐食の加速、及び副反応の増加の結果としての低下した収率を含むがこれらに限定されない、いくつかの有害な影響を有し得る。
いくつかの実施形態において、水が除去されるべきヨウ化水素及び水を含む混合物中の水の濃度は、約100ppm、約200ppm、約400ppm、約600ppm、約800ppm、約1,000ppm若しくは約1,200ppmまで低くなり得、又は約1,400ppm、約1,600ppm、約1,800ppm、約2,000ppm、約2,200ppm若しくは約2,500ppmまで高くなり得、又は例えば、約100ppm~約2,500ppm、約200ppm~約2,200ppm、約400ppm~約2,000ppm、約600ppm~約1,800ppm、約800ppm~約1,600ppm、約1,000ppm~約1,400ppm、約1,000ppm~約1,200ppm、約1,600ppm~約2,500ppm、若しくは約1,000ppm~約1,600ppmなどの前述の値の任意の2つの間で定義される任意の範囲内であり得る。好ましくは、水が除去されるべきヨウ化水素及び水を含む混合物中の水の濃度は、約200ppm~約2,200ppmである。より好ましくは、水が除去されるべきヨウ化水素及び水を含む混合物中の水の濃度は、約600ppm~約1,800ppmである。最も好ましくは、水が除去されるべきヨウ化水素及び水を含む混合物中の水の濃度は、約600ppm~約1,600ppmである。上記水濃度は、重量基準である。
本開示は、気相又は液相のいずれかのヨウ化水素(HI)からの水の除去のためのいくつかの方法を提供する。いくつかの実施形態において、水は、吸着剤によって除去される。吸着剤は、ヨウ化水素(HI)と、いくつかの実施形態において、存在し得る(I)とも、適合性でなければならない。吸着剤は、ヨウ化水素(HI)及びヨウ素(I)それら自体ではなく水を選択的に吸着する能力を有していなければならない。ヨウ化水素(HI)の反応性は、それをほとんどの工業用乾燥剤と不適合にし、この方法を困難にする。以下で更に説明するように、吸着剤及び条件の適切な選択によって、本明細書に記載の手順の様々な修正を使用して、ヨウ化水素(HI)を乾燥させることができる。更に、吸着剤を再生する能力が、望ましい。本開示はまた、吸収剤によってヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去することができる方法を提供する。本開示はまた、蒸留を用いてヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去することができる方法を提供する。
ヨウ化ニッケル(II)吸着剤による水の除去
本開示は、ヨウ化ニッケル(II)(NiI)を用いた水の除去を含む方法を提供する。ヨウ化ニッケル(II)は、ヨウ化水素(HI)中の水を掃去するための乾燥剤として使用することができる。ヨウ化ニッケル(II)は、バルク形態で使用されてもよく、又は例えばアルミナ、炭化ケイ素、若しくは炭素(例えば、活性炭)などの担体上に担持されてもよい。理論に束縛されるものではないが、アルミナ上に担持されたヨウ化ニッケル(II)は、水と反応して、対応する六水和物(NiI(HO))を形成し得る。
NiI(HO)は、潮解性であるが、その高い水除去能力は、HIから水を除去するための適切な候補にする。水和錯体の形成後、乾燥剤は、熱重量分析(thermogravimetric analysis、TGA)によって確認されるように、200℃程度の低い温度で再生することができる。再生剤は、典型的には加熱された窒素又は空気である。
市販の吸着剤による水の除去
本開示は更に、市販の吸着剤の使用によるヨウ化水素(HI)からの水の除去を提供する。いくつかの吸着剤を評価して、ヨウ化水素(HI)ではなく水を選択的に吸着するそれらの能力を決定した。具体的には、以下に更に詳細に記載されるように、活性アルミナF-200、活性アルミナCLR-204、Sorbead WS(アルミノシリケートゲル)上の硝酸カルシウム、乾燥/焼成ハイドロタルサイト、合成ゼオライト及びリン酸亜鉛(Zn(PO)が、評価されて、様々な程度に、HIに優先して水を選択的に吸着することが見出された。硫酸カルシウム(CaSO)はまた、ヨウ化水素(HI)ではなく水を選択的に吸着することができ、ヨウ化水素(HI)と適合性であり得ると考えられている。他の適切な市販の吸着剤としては、UOPからのP-188アルミナ、XH9活性アルミナ、合成ゼオライト及びシリカゲルが挙げられる。吸着剤は、バルク形態で使用されてもよく、又は例えばアルミナ、炭化ケイ素、若しくは炭素(例えば、活性炭)などの担体上に担持されてもよい。
吸着剤が消費されると、すなわち、もはや十分な水の除去を提供することができないほど十分な水を吸着すると、吸着剤は、例えば、乾燥窒素又は乾燥空気中で、加熱することによって再生することができる。吸着剤は、吸着剤を、約150℃、約175°、約200℃、約225℃若しくは約250℃ほどの低さの、又は約275℃、約300℃、約325℃若しくは約350℃ほどの高さの温度まで、又は例えば、約150℃~約350℃、約175℃~約325℃、約200℃~約300℃、約225℃~約300℃、約150℃~250℃、若しくは約200℃~約300℃などの前述の値のうちの任意の2つの間で定義される任意の範囲内の任意の温度まで、加熱することにより再生することができる。
使用時、いくつかの実施形態において、吸着剤を通る水/HI混合物のフロー速度は、初期の高い吸着熱を克服するために十分高く維持され、それによって、液体ヨウ化水素(HI)及び吸着剤床の温度を65℃以下に維持する。これにより、HIの分解又は吸着剤への損傷をもたらし得る、吸着剤床におけるホットスポットの形成を防止することができる。
シリカライト吸着剤による水の除去
本開示によって提供される更に別の方法は、シリカライトを用いたヨウ化水素(HI)からの水の除去である。シリカライトは、SiOの多孔質形態である。シリカライトは、ヨウ化水素(HI)と適合性であり、これは、前述のように、吸収剤において見出すことが困難な特性であり得る。以下に更に詳細に記載されるように、シリカライトは、高い水除去能力を有すると判定され、ヨウ化水素(HI)から水を除去するための適切な候補にしている。
吸着剤が消費されると、例えば乾燥窒素又は乾燥空気中で、加熱することによって吸着剤を再生することができる。吸着剤は、吸着剤を、約150℃、約175°、約200℃、約225℃若しくは約250℃ほどの低さの、又は約275℃、約300℃、約325℃若しくは約350℃ほどの高さの温度まで、又は例えば、約150℃~約350℃、約175℃~約325℃、約200℃~約300℃、約225℃~約300℃、約150℃~250℃、若しくは約200℃~約300℃などの前述の値のうちの任意の2つの間で定義される任意の範囲内の任意の温度まで、加熱することにより再生することができる。
弱酸への吸収による水の除去
本開示は、酸への吸収によってヨウ化水素(HI)から水を除去することができる方法を更に提供する。好適な弱酸としては、例えば、リン酸(HPO)、メタリン酸(HPO)、及び酢酸(CHCOH)が挙げられる。本明細書で定義されるように、弱酸は、1未満の酸イオン化定数Kを有する酸である。好ましくは、弱酸は、リン酸である。
いくつかの実施形態において、気液混合接触器において、ヨウ化水素(HI)蒸気を液体弱酸と混合することによって、気相ヨウ化水素から水を除去することができる。接触器は、大気圧以上、及び周囲温度以上で操作されてもよい。乾燥ヨウ化水素(HI)蒸気は、接触器から排出され、所望であれば、更なる精製のために下流を通過してもよい。
気液混合接触器は、向流充填塔又は棚段塔であってもよい。ヨウ化水素(HI)蒸気は、底部から接触器に供給されてよく、頂部から排出されてよい。液体弱酸は、頂部から接触器に供給されてよく、底部から排出されてよい。代替的に、接触器は、ヨウ化水素(HI)蒸気及び液体弱酸フローの両方が同じ方向に流れる並流充填又は棚段塔であってもよい。
いくつかの実施形態において、水は、液液混合接触器中で、液体ヨウ化水素(HI)を液体弱酸と混合することによって、液体ヨウ化水素から除去され得る。接触器は、100psig以上、及び周囲温度以上で操作されてもよい。乾燥ヨウ化水素(HI)液体は、接触器から排出され、所望であれば、更なる精製のために下流に通過してもよい。
液体弱酸吸収剤は、もはや十分に水を吸収することができないときにリサイクルされてもよい。リン酸が使用される場合、リン酸のパージは、吸収された水を除去することができ、これは、任意の残留ヨウ化水素を回収するための更なる処理のために別個のユニット動作に送られ得る。
別の代替方法では、接触器は、ヨウ化水素(HI)及び弱酸が完全に混合される混合タンクであってもよい。接触器は、排除器であってもよく、排除器を通って循環する液体弱酸は、排除器を通過するヨウ化水素(HI)と混合されてもよい。ヨウ化水素(HI)は、気相又は液相にあってもよい。
接触器は、単一ユニットである必要はないが、代替的に、ヨウ化水素(HI)蒸気から液体弱酸への水の吸収を増加させるために、直列の複数のユニットであってもよい。これは、弱酸の使用を少なくさせ、それにより、より経済的なプロセスが得られる。
共沸蒸留又は多段階フラッシュによる水の除去
本開示はまた、共沸蒸留によってヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法を提供する。ハロゲン化水素化合物は、水と高沸点共沸混合物を形成し、蒸留によってハロゲン化水素から水を分離することができることが知られている。乾燥HIは、塔頂で蒸留され、水に富んだ底部組成物が残り、これは上記の方法のいずれかで更に処理され得る。共沸蒸留は、圧力スイング及び抽出蒸留の両方を含む。
多段階フラッシュ設定を用いると、水除去及びヨウ素(I)回収効率は、蒸留塔を用いて達成される効率に近づくか、又はそれを超える。実施例7及び8(下記)は、分離段階の数及び還流比を変えることによって達成される広範囲の水除去及び生成物収率を示す。
いくつかの実施形態において、圧力は、約10psia、約20psia、約40psia、約60psia、約80psia、若しくは約100psiaほどの低さ、又は約150psia、約200psia、約250psia、約300psia、約350psia、若しくは約400psiaほどの高さ、又は例えば、約10psia~約400psia、約20psia~約350psia、約40psia~約300psia、約60psia~約250psia、約80psia~約200psia、約100psia~約150psia、若しくは約20psia~約200psiaなど、前述の値のうちの任意の2つの間で定義される任意の範囲内であり得る。好ましくは、圧力は、約80psia~約300psiaである。より好ましくは、圧力は、約100psia~約250psiaである。最も好ましくは、圧力は、約150psia~約200psiaである。
いくつかの実施形態において、いくつかの実施形態では、温度は約-45℃、約-40℃、約-35℃、約-30℃、約-25℃、約-20℃、約-15℃、約-10℃、約-5℃、若しくは約0℃ほどの低さ、又は、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、約25℃、約30℃、約35℃、約40℃、約45℃、約50℃、約55℃若しくは約60℃ほどの高さ又は、例えば、約-45℃~約60℃、約-40℃~約50℃、約-35℃~約40℃、約-30℃~約30℃、約-25℃~約25℃、約-20℃~約20℃、約-15℃~約15℃、約-10℃~約10℃、約-5℃~約5℃、約-15℃~約0℃、若しくは約-0℃~約20℃など、前述の値のうちのいずれか2つの間に定義される任意の範囲内であり得る。好ましくは、温度は、約15℃~約60℃である。より好ましくは、温度は、約25℃~約55℃である。最も好ましくは、温度は、約40℃~約50℃である。
固体吸着剤、液体吸収剤及び共沸蒸留のみを使用して、ヨウ化水素(HI)及び水を含む混合物から水を除去するための方法を、上で説明したが、実施形態は、例えば図1及び図2に示すように、上で説明した方法のいずれかの任意の組み合わせを含むことが、理解される。
統合プロセスは、ヨウ化水素の製造のために使用され得る。図1は、このプロセスを示すプロセスフロー図である。図1に示すように、統合プロセス10は、固体ヨウ素12及び水素ガス14の材料フローを含む。固体ヨウ素12は、固体貯蔵タンク16に連続的又は断続的に添加され得る。固体ヨウ素18のフローは、連続的又は断続的に、固体搬送システム(図示せず)によって又は重力によって、固体貯蔵タンク16からヨウ素液化装置20へ移送され、ここで、固体ヨウ素は、その融点を超えるがその沸点未満に加熱され、ヨウ素液化装置20内の液体ヨウ素のレベルを維持する。1つの液化装置20のみが示されているが、複数の液化装置20が並列配置で使用されてもよいことが理解される。液体ヨウ素22は、ヨウ素液化装置20からヨウ素気化装置24へ流れる。ヨウ素液化装置20は、液体ヨウ素22のフローを動かすために不活性ガスによって加圧されてもよい。不活性ガスとしては、例えば、窒素、アルゴン、若しくはヘリウム、又はこれらの混合物が挙げられ得る。代替的に又は付加的に、液体ヨウ素22のフローは、ポンプ(図示せず)によって駆動されてもよい。液体ヨウ素22のフロー速度は、液体フロー制御装置26によって制御されてもよい。ヨウ素気化装置24では、ヨウ素がその沸点を超えて加熱され、ヨウ素蒸気28のフローを形成する。
水素14のフロー速度は、ガスフロー制御装置30で制御されてもよい。ヨウ素蒸気28のフロー及び水素14のフローは、過熱器36に供給され、反応温度に加熱されて反応物流38を形成する。反応物流38は、反応器40に供給され得る。
反応物流38は、反応器40内に含まれる触媒42の存在下で反応して、生成物流44を生成する。触媒42は、本明細書に記載の触媒のいずれかであってもよい。生成物流44は、ヨウ化水素、未反応ヨウ素、未反応水素並びに微量の水及び他の高沸点不純物を含み得る。
生成物流44は、上流弁46に供給され得る。上流弁46は、生成物流44をヨウ素除去工程に導くことができる。代替的に、生成物流44を冷却器(図示せず)に通して、ヨウ素除去工程に送る前に熱の一部を除去してもよい。ヨウ素除去工程では、第1のヨウ素除去トレーン48aは、第1のヨウ素除去槽50a及び第2のヨウ素除去槽50bを含んでもよい。生成物流44は、第1のヨウ素除去槽50aにおいてヨウ素の沸点未満の温度に冷却され、ヨウ素の少なくとも一部を凝縮するか又はそれから昇華する能力を奪って、生成物流44から分離してもよい。生成物流44は、更に第1のヨウ素除去槽50aにおいてヨウ素の融点未満の温度に冷却され、生成物流44から更に多くのヨウ素を分離し、第1のヨウ素除去槽50a内でヨウ素の少なくとも一部を固体として堆積させ、減ヨウ素生成物流52を生成してもよい。減ヨウ素生成物流52は、第2のヨウ素除去槽50bに供給されて、冷却され、減ヨウ素生成物流52から更なるヨウ素の少なくとも一部を分離して、更に粗ヨウ化水素生成物流54を生成してもよい。
第1のヨウ素除去トレーン48aは、直列配置で動作する2つのヨウ素除去槽からなるが、第1のヨウ素除去トレーン48aは、並列配置で動作する2つ以上のヨウ素除去槽、直列配置で動作する2つを超えるヨウ素除去槽、又はこれらの任意の組み合わせを含み得ることを理解されたい。第1のヨウ素除去トレーン48aは、単一のヨウ素除去槽からなり得ることも理解されたい。ヨウ素除去槽のいずれかは、熱交換器を含んでもよいか、又は熱交換器の形態にあってもよいことが、更に理解される。連続した容器を組み合わせて、複数の冷却段階を有する単一の容器にすることができることも理解される。
第1のヨウ素除去槽50aで捕集されたヨウ素は、第1のヨウ素リサイクル流56aを形成し得る。同様に、第2のヨウ素除去槽50bで捕集されたヨウ素は、第2のヨウ素リサイクル流56bを形成し得る。第1のヨウ素リサイクル流56a及び第2のヨウ素リサイクル流56bの各々は、図のようにヨウ素液化装置20及び/又はヨウ素気化装置24に連続的又は断続的に供給されてもよい。
固体形態でヨウ素を捕集する一方で連続動作を提供するために、上流弁46は、生成物流44を第2のヨウ素除去トレーン48bへ選択的に導くように構成され得る。第2のヨウ素除去トレーン48bは、上述のように、第1のヨウ素除去トレーン48aと実質的に同様であってもよい。第1のヨウ素除去トレーン48aの第1のヨウ素除去槽50a又は第2のヨウ素除去槽50bのいずれかが、固体ヨウ素の除去に都合の良い十分な固体ヨウ素を蓄積したら、上流弁46を選択して、生成物流44を第1のヨウ素除去トレーン48aから第2のヨウ素除去トレーン48bへ導いてもよい。ほぼ同時に、第1のヨウ素除去トレーン48a又は第2のヨウ素除去トレーン48bのいずれかからヨウ素生成物の粗生成物の流れ54を選択的に誘導するように構成された下流弁58を選択して、第2のヨウ素除去トレーン48bからのヨウ化水素生成物流54を誘導してもよく、それによって、生成物流44からヨウ素を除去して粗ヨウ化水素生成物流54を生成するプロセスは、中断されないまま継続することができる。生成物流44がもはや第1のヨウ素除去トレーン48aに導かれなくなると、第1のヨウ素除去トレーン48aの第1のヨウ素除去槽50a及び第2のヨウ素除去槽50bは、ヨウ素の融点を超えて加熱されて、固体ヨウ素を液化してもよく、それによって、液化ヨウ素が、第1のヨウ素除去トレーン48aの第1のヨウ素リサイクル流56a及び第2のヨウ素リサイクル流56bを通ってヨウ素液化装置20へ流れることができる。
プロセスが継続するにつれて、第2のヨウ素除去トレーン48bの第1のヨウ素除去槽50a又は第2のヨウ素除去槽50bのいずれかが、固体ヨウ素を除去するために有益な十分な固体ヨウ素を蓄積したら、上流弁46を選択して、生成物流44を第2のヨウ素除去トレーン48bから第1のヨウ素除去トレーン48aへ戻して導いてもよく、また下流弁58を選択して、粗ヨウ化水素生成物流54を第1のヨウ素除去トレーン48aから導いてもよく、それによって、生成物流44からヨウ素を除去して粗ヨウ化水素生成物流54を生成するプロセスが、中断されずに継続することができる。生成物流44がもはや第2のヨウ素除去トレーン48bに導かれなくなると、第2のヨウ素除去トレーン48bの第1のヨウ素除去槽50a及び第2のヨウ素除去槽50bは、ヨウ素の融点を超えて加熱されて、固体ヨウ素を液化してもよく、それによって、液化ヨウ素が、第2のヨウ素除去トレーン48bの第1のヨウ素リサイクル流56a及び第2のヨウ素リサイクル流56bを通ってヨウ素液化装置20へ流れることができる。第1のヨウ素除去トレーン48aと第2のヨウ素除去トレーン48bとの間で継続して切り替えることにより、生成物流44中の未反応ヨウ素を効率的かつ連続的に除去及びリサイクルすることができる。
上記のように、液体ヨウ素は、第1のヨウ素除去トレーン48a及び第2のヨウ素除去トレーン48bの第1のヨウ素リサイクル流56a及び第2のヨウ素リサイクル流56bを通ってヨウ素液化装置20へ流れることができる。代替的に、液体ヨウ素は、第1のヨウ素除去トレーン48a及び第2のヨウ素除去トレーン48bの第1のヨウ素リサイクル流56a及び第2のヨウ素リサイクル流56bを通ってヨウ素気化装置24へ流れ、ヨウ素液化装置20及び液体フロー制御装置26を迂回してもよい。
図1に示す統合プロセス10では、粗ヨウ化水素生成物流54を第1の容器60に供給する。第1の容器60は、HIから水を吸着又は吸収する際に使用するのに好適なものとして上述した固体吸着剤又は液体吸収剤のいずれかを含む。生成物流54から水の大部分を除去して生成物流55を生成することにより、下流装置が水/HIの組み合わせの腐食性作用から保護される。いくつかの実施形態において、第1の容器60を通るフロー速度は、初期の高い吸着熱を克服するのに十分であり、それによって、精製されたヨウ化水素(HI)及び乾燥剤床の温度を65℃以下に維持する。
第1の容器60からの生成物流55を圧縮機80に供給して、粗ヨウ化水素生成物流55の圧力を上昇させ、水素及びヨウ化水素の回収を促進する。圧縮機80は、粗ヨウ化水素生成物流55の圧力を、反応器42の動作圧力よりも高い分離圧力まで上昇させて、圧縮された生成物流82を生成する。圧縮された生成物流82は、第2の容器87を通過して生成物流83を生成することができる。第2の容器87は、HIから水を吸着又は吸収する際に使用するのに好適なものとして上述した固体吸着剤又は液体吸収剤のいずれかを含む。第2の容器87は、第1の容器60に加えて、又は第1の容器60の代わりであってもよい。いくつかの実施形態において、第2の容器87を通るフロー速度は、初期の高い吸着熱を克服するのに十分であり、それによって、精製されたヨウ化水素(HI)及び乾燥剤床の温度を65℃以下に維持する。
圧縮された生成物流83は分縮機84に送られ、ヨウ化水素及び微量の残留未反応ヨウ素などの高沸点物質の、未反応水素などの低沸点物質からの分離のために、1段階フラッシュ冷却に供される。分縮機84からの水素及びいくらかのヨウ化水素を含むリサイクル流86は、反応器40に戻してリサイクルされ得る。
ヨウ化水素、微量の残留未反応ヨウ素及び微量の水を含む分縮機84からの底部流88は、生成物塔90に供給され得る。生成物塔90は、残留未反応ヨウ素及び他の高沸点化合物を、ヨウ化水素から分離のために、構成することができる。未反応のヨウ素を含む生成物塔90の底部流92は、ヨウ素液化装置20にリサイクルされてもよい。代替的に、未反応のヨウ素を含む生成物塔90の底部流92は、ヨウ素気化装置24へ戻してリサイクルされてもよい。得られた精製ヨウ化水素生成物は、生成物塔90の塔頂流94から捕集され得る。パージ流96を生成物塔90から取り出して、低沸点不純物の蓄積を制御することができる。パージ流96の一部は、反応器40に戻してリサイクルされてよく、他の部分は廃棄され得る。塔頂流94及び、場合により還流流(図示せず)を第3の容器98に供給して、生成物流95を生成する。第3の容器98は、HIから水を吸着又は吸収する際に使用するのに好適なものとして上述した固体吸着剤又は液体吸収剤のいずれかを含む。第3の容器98は、第1の容器60又は第2の容器87のいずれかに加えて、又はその代わりであってもよい。いくつかの実施形態において、第3の容器98を通るフロー速度は、初期の高い吸着熱を克服するのに十分であり、それによって、精製されたヨウ化水素(HI)及び乾燥剤床の温度を65℃以下に維持する。
図2は、無水ヨウ化水素を製造するための別の統合プロセスを示すプロセスフロー図である。図2に示す統合プロセス100は、第3の容器98が分離装置102に置き換えられていることを除いて、図1を参照して上述した統合プロセス10と同じである。分離装置は、HIから水を除去するように構成された共沸蒸留塔であってもよい。代替的に、分離装置102は、多段階フラッシュシステムであってもよい。水は、底部流104中で除去される。底部流104は、塔頂流94よりも水が豊富である。底部流104は、底部流104中に残留するヨウ化水素(HI)から水を除去するために、上述の方法のいずれかによって更に処理することができる。代替的に又は追加的に、底部流104を廃棄してもよい。
本発明は、例示的な設計に対するものとして説明してきたが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に修正することができる。更に、本出願は、本発明が関連する技術分野における既知の又は慣習的な実践に属する本開示からのそのような逸脱を包含することが意図されている。
本明細書で使用する場合、「前述の値のうちのいずれか2つの間で定義される任意の範囲内」という句は、それらの値が列挙のより低い部分にあるか又は列挙のより高い部分にあるかにかかわらず、任意の範囲がそのような句の前に列挙された値のうちのいずれか2つから選択され得ることを意味する。例えば、一対の値は、2つのより低い値、2つのより高い値、又はより低い値及びより高い値から選択されてもよい。
本明細書で使用するとき、量に関連して使用される「約」という修飾語は、記述された値を含み、文脈によって規定される意味を有する(例えば、それは、特定の量の測定に関連する誤差の程度を少なくとも含む)。ある範囲の文脈で使用される場合、「約」という修飾語はまた、2つの端点の絶対値によって定義される範囲を開示するとも考えられる。
以下の非限定的な実施例は、本開示を例解することに役立つ。
実施例1:吸着剤の選択
この実施例では、吸着剤の選択を、異なる吸着剤を水及びヨウ化水素(HI)に曝露することによって試験した。実験は、室温で行った。
約2gの吸着剤を別々のガラスバイアルに充填し、これをデシケーターに入れた。デシケーター内の乾燥剤を、水を含むビーカーと交換した。デシケーターのキャップを元に戻し、通気口を閉じて周囲から隔離した。吸着剤を、3日間曝露した。以下の表1に示すように、熱重量分析-質量分析(thermogravimetric analysis-mass spectrometry、TGA-MS)によって、吸着剤を分析した。
ヨウ化水素(HI)への曝露を分析するために、吸着剤を150mLのサンプルシリンダーに入れ、これを250psigで圧力チェックし、次いで排気し、150~200gのヨウ化水素(HI)を充填した。ヨウ化水素(HI)は、約500ppmのヨウ素(I)を含有していた。サンプルシリンダーを、室温で21日間直立させた。曝露された吸着剤は、アルミナ(F200)、合成ゼオライトから作製されたモレキュラーシーブ(4A)、シリカゲル、ハイドロタルサイト、及びアルミナ上に担持されたヨウ化ニッケル(II)(NiI)を含んでいた。
ヨウ化水素(HI)に室温で21日間曝露した後、吸着剤の外観を、ヨウ化水素(HI)との適合性の指標として使用した。アルミナ、シリカゲル及びハイドロタルサイトは、おそらくヨウ化水素(HI)中の残留ヨウ素(I)の吸着のために変色したが、ヨウ化水素(HI)と適合性であるようであった。
表1は、TGAによって決定されるように、評価された吸着剤に関する両方のSTP(1atm及び0℃)及び52℃での水吸着能力を提供する。表1及び上記の吸着剤の外観を考慮すると、アルミナ、シリカゲル及びヨウ化ニッケル(II)は、ヨウ化水素(HI)と適合性であり、ヨウ化水素(HI)の存在下でそれらの水吸着能力の大部分を保持することが見出された。
実施例2:気相におけるHIからの水の除去
この実施例において、HIからの水の除去における選択性が実証される。ガラス容器(約3L容量の空のデシケーター)に、40gの各吸着剤:F200(活性アルミナ)、CLR204(活性アルミナ)、硝酸カルシウムを有するSorbead WS(シリカゲル)、ハイドロタルサイト(乾燥)、ハイドロタルサイト(焼成)、及びリン酸亜鉛(Zn(PO)を含むビーカーを入れた。各ビーカーに、HI(57%)及び水(43%)の80gの混合物を添加した。デシケーターの蓋を密封し、デシケーターを周囲温度約22~25℃で維持した。特定の間隔で、吸着剤の1gのサンプルを取り出し、分析して、重量増加及びそれぞれにおける吸着されたHIの量を決定した。吸着されたHIの量は、水中への抽出に続くクロマトグラフィー(IC)によって測定されたヨウ化物濃度から導かれた。吸着された水の量は、材料の全重量増加から吸着されたHIの重量を差し引くことによって、得られた。各吸着剤のデータを、以下の表2~6に要約する。データから分かるように、全ての材料は、室温及び約1atmで水中で57%HIに曝露されたときに主に水を吸着する。
表2は、水中で57%のヨウ化水素(HI)への曝露後のF200アルミナ吸着剤についての水及びHIの両方の吸着を示す。全ての場合において、水は、選択的に(>99%)吸着された。
表3は、水中で57%のヨウ化水素(HI)への曝露後のCLR-204アルミナ吸着剤についての水及びHIの両方の吸着を示す。
表4は、水中で57%のヨウ化水素(HI)への曝露後の硝酸カルシウム吸着剤を有するSorbead WS(シリカゲル)についての水及びHIの両方の吸着を示す。
表5は、水中で57%のヨウ化水素(HI)への曝露後の乾燥ハイドロタルサイト吸着剤についての水及びHIの両方の吸着を示す。
表6は、水中で57%のヨウ化水素(HI)への曝露後のリン酸亜鉛(Zn(PO)吸着剤についての水及びHIの両方の吸着を示す。
実施例3:シリカライトの水保持能力の測定
シリカライトの静的水分容量を、Setaram(France)から入手可能なLabSys Evo TGA/DSC機器での熱重量分析(TGA-MS)によって分析した。TGAは、浴ガスとしてヘリウムを用いて、ランプ及び等温TGAを使用して行った。27.7mgのサンプルを、0.4秒/ptのサンプリング速度及び50mL/分のヘリウムのサンプルマスフロー制御(mass flow control、MFC)速度で分析した。初期温度を30℃に設定し、その後のプロトコルは以下の通りであった:10.00℃/分で250℃まで勾配をつけて、250℃で4時間保持して、10.00℃/分で600℃まで勾配をつけて、600℃で1時間保持して、50.00℃/分で30℃まで勾配をつける。
質量分析(mass spectrometry、MS)は、Pffiefer Vacuumから入手可能なOmnistar GCD320機器で行った。分析は、4~300のm/z範囲でスキャンモードで行った。高周波(radio frequency、RF)極性は正であり、二次電子増倍管(secondary electron multiplier、SEM)検出器を使用した。データサンプリング速度は200ms/amuであり、サンプルの前にブランクを流した。
この機器に使用されるAlパンは、35%HCl中に一晩浸漬され、超高純度HOを用いてすすがれ、次いで、汚染物質を除去するために800℃で8時間にわたって炉内で焼成された。全てのパンを、使用前に125℃のオーブン中で保存した。
この試験の結果を図3及び図4に示す。図3は、シリカライトと水を合わせた初期質量が26mgであったことを示している。250℃で15,000秒間の水の除去後、乾燥シリカライトの質量は21.0mgであった。図4は、シリカライトサンプル中の水の量の経時的な減少を示す。乾燥シリカライトの保水容量は、2つの値の差を乾燥シリケートの質量で割り、次いで100を掛けて、以下の式2に示すように重量パーセンテージ(23.8)を求めることによって決定される。
式2
[(26-21)/21]×100=23.8重量%
この値は、100ポンド毎の乾燥シリカライトが、23.8ポンドの水を吸着できることを示している。
実施例4:シリカライトを用いたHIからの水の除去
この実施例では、シリカライト吸着剤を用いたHI及び水の混合物からの水の除去を、実証することができる。5:1のL/D比を有する容器に、1000ポンドの新たに充填したシリカライト乾燥剤を充填することができる。30℃で1000重量ppmの水を有する液体HI混合物を、5GPMの速度で容器中にポンプ輸送することができる。排出される液体HI混合物は、50重量ppm未満の水を含有することができる。連続的な動的動作では、物質移動、再生後の残留水分含有量、並びに吸着剤の経時変化及び/又は不純物の共吸着による吸着効率の損失を説明するために、静的容量の保守的な50%が想定される。
代替的に、上述の乾燥動作は、HI混合物が容器内で所望の水濃度レベルに達するまで、より高い流量(例えば、50GPM)で容器から液体HI混合物を循環させることによって、行うこともできる。
具体的には、吸着剤、シリカライトを塔に充填し、粗い水含有HIを、塔を通して循環させて所望の純度を得ることができる。HIを、気相又は液相で塔に供給することができる。好ましくは、循環は室温で行われる。この方法は、高純度ヨウ化水素(HI)を作製するための最終処理工程としての任意の蒸留に先行してもよい。
実施例5:活性アルミナを用いた液体HIからの水の除去
この実施例では、アルミナ吸着剤を使用して水及びHIの混合物からの水の除去を実証することができる。5:1のL/D比を有する容器に、1000ポンドの新たに充填した活性アルミナ乾燥剤を充填することができる。30℃で1000重量ppmの含水量を有する液体ヨウ化水素(HI)混合物を、50GPMの速度で容器中にポンプ輸送することができる。このフロー速度は、初期の高い吸着熱を克服するのに十分であってよく、それによって、精製された液体ヨウ化水素(HI)及び乾燥剤床の温度を65℃以下に維持することができる。
実施例6:弱酸による水の除去
この実施例では、リン酸(HPO)を使用して水及びHIの混合物からの水の除去を実証することができる。硫酸(HSO)でフルオロカーボンを乾燥させ、リン酸(HPO)のより高い水圧を調整するための同様の方法に基づいて、この実施例の方法は、100重量ppm未満の含水量を有するヨウ化水素(HI)をもたらすであろうことが推定される。
2500重量ppmの含水量を有するヨウ化水素(HI)蒸気を、25℃及び60psiaで動作する向流充填塔に、底部から1000ポンド/時間の速度で通すことができる。94%のリン酸(HPO)を、塔の頂部から循環させることができる。リン酸(HPO)を循環させる速度は、十分な液体分布及び物質移動の両方を達成するために、約10,000ポンド/時であると計算される。典型的には、循環リン酸(HPO)が、90重量%リン酸(HPO)に達するまで、この規模の200ガロン又は2500ポンドの94重量%リン酸(HPO)のリザーバーが使用され、その時点で、消費された酸は廃棄され、新鮮なアリコートと交換される。94重量%のリン酸(HPO)の推定消費量は、ヨウ化水素(HI)1000ポンド当たり60ポンドである。回収された997.5ポンドの生成物は、約997.5ポンドのヨウ化水素(HI)及び約0.06ポンドの水、又は約60ppmの水を含有する。
充填物のタイプ及びサイズに応じて、直径約18インチ及び高さ18フィートの充填塔は、1000ポンド/時の速度でヨウ化水素(HI)蒸気の乾燥プロセスを実施するのに十分である。
実施例7:共沸蒸留による液体HIからの水の除去
この実施例では、共沸蒸留を用いた水及びHIの混合物からの水の除去を実証する。Aspenシミュレーションを使用して、この実施例に記載される方法は、10重量ppm未満の含水量を有するヨウ化水素(HI)をもたらすであろうことが推定される。
2500重量ppmの含水量を有する1000ポンドのヨウ化水素(HI)を、3つの理論段に加えてリボイラー及び凝縮器を有する蒸留塔に供給することができる。動作還流比の仕様は、質量基準で0.3として与えられ、運転圧力は、115psiaとして与えられる。これらの動作条件下で、塔の塔頂からの推定HI回収率は、10重量ppm未満である水を伴い、99%超である。蒸留塔底部は、10ポンド/時未満のHI及び2.5ポンド/時の水を含有する。
実施例8:単段フラッシュによる液体HIからの水の除去
この実施例では、単段フラッシュを用いた水及びHIの混合物からの水の除去を実証する。Aspenシミュレーションを使用して、本実施例の方法は、400重量ppm未満の含水量を有するヨウ化水素(HI)をもたらすであろうことが推定される。
2500重量ppmの含水量を有する1000ポンドの液体ヨウ化水素(HI)を、115psiaの動作圧力で単段フラッシュユニットに供給する。ユニットでは、入ってくるヨウ化水素(HI)の96.4%が頂部にフラッシュされ、底部に水が残る。
態様
態様1は、ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法である。この方法は、ヨウ化水素及び水を含む混合物を提供することと、混合物を吸着剤と接触させて混合物から水を選択的に吸着させることと、を含む。
態様2は、提供する工程において、混合物が約100ppm~約2,500ppmの水濃度を有する、態様1に記載の方法である。
態様3は、提供する工程において、混合物が約200ppm~約2,200ppmの水濃度を有する、態様1に記載の方法である。
態様4は、提供する工程において、混合物が約600ppm~約1,800ppmの水濃度を有する、態様1に記載の方法である。
態様5は、提供する工程において、混合物が約600ppm~約1,600ppmの水濃度を有する、態様1に記載の方法である。
態様6は、接触させる工程において、混合物は気相にある、態様1~5のいずれかに記載の方法である。
態様7は、接触させる工程において、混合物は液相にある、態様1~5のいずれかに記載の方法である。
態様8は、吸着剤が、ヨウ化ニッケル(II)(NiI)、活性アルミナ、天然又は合成ゼオライト、シリカゲル、ハイドロタルサイト、リン酸亜鉛(Zn(PO)、シリカライト及び硫酸カルシウム(CaSO)からなる群から選択される、態様1~7のいずれかに記載の方法である。
態様9は、吸着剤が、ヨウ化ニッケル(II)(NiI)、活性アルミナ、天然又は合成ゼオライト、シリカゲル、リン酸亜鉛(Zn(PO)及びシリカライトからなる群から選択される、態様1~7のいずれかに記載の方法である。
態様10は、吸着剤が活性アルミナ及びシリカゲルからなる群から選択される、態様1~7のいずれかに記載の方法である。
態様11は、吸着剤がヨウ化ニッケル(II)(NiI)を含む、態様1~7のいずれかに記載の方法である。
態様12は、吸着剤を150℃~350℃の温度に加熱することによって吸着剤を再生することを更に含む、態様1~11のいずれかに記載の方法である。
態様13は、接触させる工程の後、混合物の含水量が500重量ppm以下である、態様1~12のいずれかに記載の方法である。
態様14は、接触させる工程の後、混合物の含水量が100重量ppm以下である、態様1~12のいずれかに記載の方法である。
態様15は、接触させる工程の後、混合物の含水量が10重量ppm以下である、態様1~12のいずれかに記載の方法である。
態様16は、接触させる工程の後、混合物の含水量が1重量ppm以下である、態様1~12のいずれかに記載の方法である。
態様17は、ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法である。この方法は、ヨウ化水素及び水を含む混合物を提供することと、混合物を弱酸と接触させて混合物から水を吸収させることと、を含む。
態様18は、提供する工程において、混合物が約100ppm~約2,500ppmの水濃度を有する、態様17に記載の方法である。
態様19は、提供する工程において、混合物が約200ppm~約2,200ppmの水濃度を有する、態様17に記載の方法である。
態様20は、提供する工程において、混合物が約600ppm~約1,800ppmの水濃度を有する、態様17に記載の方法である。
態様21は、提供する工程において、混合物が約600ppm~約1,600ppmの水濃度を有する、態様17に記載の方法である。
態様22は、弱酸が、リン酸(HPO)、メタリン酸(HPO)、及び酢酸からなる群から選択される、態様17~21のいずれかに記載の方法である。
態様23は、弱酸がリン酸(HPO)からなる、態様22に記載の方法である。
態様24は、接触させる工程において、混合物が、バス液(bas-liquid)混合接触器、向流充填又は棚段塔、並流充填又は棚段塔、液液混合接触器、混合容器、及び排除器からなる群から選択される接触器内で、弱酸と接触する、態様17~23のいずれかに記載の方法である。
態様25は、接触させる工程の後、混合物の含水量が500重量ppm以下である、態様17~24のいずれかに記載の方法である。
態様26は、接触させる工程の後、混合物の含水量が100重量ppm以下である、態様17~24のいずれかに記載の方法である。
態様27は、接触させる工程の後、混合物の含水量が10重量ppm以下である、態様17~24のいずれかに記載の方法である。
態様28は、接触させる工程の後、混合物の含水量が1重量ppm以下である、態様17~24のいずれかに記載の方法である。
態様29は、ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法である。この方法は、ヨウ化水素及び水の混合物を提供することと、共沸蒸留によってヨウ化水素(HI)から水を分離して無水ヨウ化水素(HI)を生成することと、を含む。
態様30は、提供する工程において、混合物が約100ppm~約2,500ppmの水濃度を有する、態様29に記載の方法である。
態様31は、提供する工程において、混合物が約200ppm~約2,200ppmの水濃度を有する、態様29に記載の方法である。
態様32は、提供する工程において、混合物が約600ppm~約1,800ppmの水濃度を有する、態様29に記載の方法である。
態様33は、提供する工程において、混合物が約600ppm~約1,600ppmの水濃度を有する、態様29に記載の方法である。
態様34は、分離させる工程において、共沸蒸留が多段階フラッシュを含む、態様29~33のいずれかに記載の方法である。
態様35は、分離させる工程において、共沸蒸留の圧力が約10psia~約400psiaである、態様29~34のいずれかに記載の方法である。
態様36は、分離させる工程において、共沸蒸留の圧力が約80psia~約300psiaである、態様29~34のいずれかに記載の方法である。
態様37は、分離させる工程において、共沸蒸留の圧力が約100psia~約250psiaである、態様29~34のいずれかに記載の方法である。
態様38は、分離させる工程において、共沸蒸留の圧力が約150psia~約200psiaである、態様29~34のいずれかに記載の方法である。
態様39は、分離させる工程において、共沸蒸留の温度が約-45℃~約60℃である、態様29~38のいずれかに記載の方法である。
態様40は、分離させる工程において、共沸蒸留の温度が約15℃~約60℃である、態様29~38のいずれかに記載の方法である。
態様41は、分離させる工程において、共沸蒸留の温度が約25℃~約55℃である、態様29~38のいずれかに記載の方法である。
態様42は、分離させる工程において、共沸蒸留の温度が約40℃~約50℃である、態様29~38のいずれかに記載の方法である。
態様43は、分離させる工程の後、混合物の含水量が500重量ppm以下である、態様29~42のいずれかに記載の方法である。
態様44は、分離させる工程の後、混合物の含水量が100重量ppm以下である、態様29~42のいずれかに記載の方法である。
態様45は、分離させる工程の後、混合物の含水量が10重量ppm以下である、態様29~42のいずれかに記載の方法である。
態様46は、分離させる工程の後、混合物の含水量が1重量ppm以下である、態様29~42のいずれかに記載の方法である。
態様47は、ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法である。この方法は、ヨウ化水素及び水を含む混合物を提供することであって、混合物が約600ppm~約1,600ppmの水濃度を有する、提供することと、混合物を吸着剤と接触させて、混合物から水を選択的に吸着させることであって、接触させる工程の後、混合物の含水量が1重量ppm以下であることと、を含む。
態様48は、ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法である。この方法は、ヨウ化水素及び水を含む混合物を提供することであって、混合物が約600ppm~約1,600ppmの水濃度を有する、提供することと、混合物を弱酸と接触させて、混合物から水を吸収させることであって、接触させる工程の後、混合物の含水量が1重量ppm以下であることと、を含む。
態様49は、ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法である。この方法は、約600ppm~約1,600ppmの水濃度を有するヨウ化水素及び水の混合物を提供することと、共沸蒸留によってヨウ化水素(HI)から水を分離して無水ヨウ化水素(HI)を生成することであって、共沸蒸留の圧力が約150psia~約200psiaであり、共沸蒸留の温度が約40℃~約50℃であり、分離させる工程の後、混合物の含水量が1重量ppm以下である、生成することと、を含む。

Claims (15)

  1. ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法であって、前記方法が、
    ヨウ化水素及び水を含む混合物を提供することと、
    前記混合物を吸着剤と接触させて、前記混合物から水を選択的に吸着させることと、を含む、方法。
  2. 提供する工程において、前記混合物が、約100ppm~約2,500ppmの水濃度を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 接触させる工程において、前記混合物が気相にある、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 接触させる工程において、前記混合物が液相にある、請求項1又は2に記載の方法。
  5. 前記吸着剤が、ヨウ化ニッケル(II)(NiI)、活性アルミナ、天然又は合成ゼオライト、シリカゲル、ハイドロタルサイト、リン酸亜鉛(Zn(PO)、シリカライト及び硫酸カルシウム(CaSO)からなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記吸着剤が、ヨウ化ニッケル(II)(NiI)、活性アルミナ、天然又は合成ゼオライト、シリカゲル、リン酸亜鉛(Zn(PO)及びシリカライトからなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記吸着剤が、活性アルミナ及びシリカゲルからなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記吸着剤が、ヨウ化ニッケル(II)(NiI)を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記吸着剤を150℃~350℃の温度に加熱することによって前記吸着剤を再生することを更に含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記接触させる工程の後、前記混合物の含水量が500重量ppm以下である、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. ヨウ化水素(HI)及び水の混合物から水を除去する方法であって、前記方法が、
    ヨウ化水素及び水を含む混合物を提供することと、
    前記混合物を弱酸と接触させて、前記混合物から水を吸収させることと、を含む、方法。
  12. 提供する工程において、前記混合物が、約100ppm~約2,500ppmの水濃度を有する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記弱酸が、リン酸(HPO)、メタリン酸(HPO)、及び酢酸からなる群から選択される、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 接触させる工程において、前記混合物が、バス液混合接触器、向流充填又は棚段塔、並流充填又は棚段塔、液液混合接触器、混合容器、及び排除器からなる群から選択される接触器内で、前記弱酸と接触する、請求項11~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 接触させる工程の後、前記混合物の含水量が、500重量ppm以下である、請求項11~14のいずれか一項に記載の方法。
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