JP2024504341A - 癌を治療するためのインターフェロンベースの方法及び組合せ医薬 - Google Patents

癌を治療するためのインターフェロンベースの方法及び組合せ医薬 Download PDF

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Abstract

本発明は、生物医学の分野に関する。本明細書に開示されているのは、癌を治療するためのインターフェロンベースの方法及び組合せ医薬である。特に、本発明は、癌を治療するためのインターフェロンベースの方法であって、対象にi)インターフェロンベースの治療剤を間欠的に投与すること、及びii)追加の抗癌剤、好ましくは、ゲムシタビンを投与することを含み、前記追加の抗癌剤が、インターフェロンベースの治療剤の前記間欠的投与の最初の投与の後に投与される、方法に関する。本発明はまた、前記方法において使用するための組合せ医薬に関する。【選択図】 なし

Description

本発明は、生物医学の分野に関する。本明細書に開示されているのは、癌を治療するためのインターフェロンベースの方法及び組合せ医薬である。特に、本発明は、対象にi)インターフェロンベースの治療剤を間欠的に投与すること、及びii)追加の抗癌剤、好ましくは、ゲムシタビンを投与することを含み、前記追加の抗癌剤が、インターフェロンベースの治療剤の前記間欠的投与の最初の投与の後に投与される、癌を治療するためのインターフェロンベースの方法に関する。本発明はまた、前記方法において使用するための組合せ医薬に関する。
インターフェロン(IFN)は、複数の機能を有する活性タンパク質であり、単球及びリンパ球から産生されるサイトカインである。広範囲抗ウイルス活性、細胞の増殖、分化への影響、及び免疫機能の調節等、種々の生物活性を有しており、インターフェロンは、現在、最も重要な抗ウイルス感染症及び抗腫瘍の生物学的製剤である。
現在、インターフェロンはI型、II型、及びIII型インターフェロンに分類される。タイプIインターフェロンは、IFN-α、及びIFN-β等を含む。IFN-αインターフェロンは、主に単球-マクロファージによって生成される。さらに、B細胞及び線維芽細胞もIFN-αインターフェロンを合成し得る。IFN-βインターフェロンは、主に繊維芽細胞によって生成される。IFN-αインターフェロン及びIFN-βインターフェロンは共に、例えば単球-マクロファージ、多形核白血球、B細胞、T細胞、血小板、上皮細胞、内皮細胞、及び腫瘍細胞に広く分布する同じ受容体に結合する。IFNαには23を超えるサブタイプがあることが知られている。IFNβには1つのサブタイプしかない。II型インターフェロン、又はγインターフェロンは、主に活性化T細胞(Th0、Th1細胞、殆ど全てのCD8+T細胞を含む)及びNK細胞によって生成され、いわゆるリンパカインに属する。IFN-γは、細胞外マトリクスに結合した形で存在している場合もあり、バイスタンダー効果によって細胞の増殖を制御し得る。IFN-γは、成熟した赤血球を除く殆ど全ての細胞の表面に分布し得る。IFN-γには1つのサブタイプしかない。III型インターフェロンは、主にインターフェロンλを指す。
インターフェロン、インターフェロン変異体、及びインターフェロン誘導体は、種々の治療に広く使用することが承認されている。ヒトの臨床治療について承認されているインターフェロン及び変異体としては、インターフェロンα2a、インターフェロンα2b、インターフェロンα1b、化合物インターフェロン(インファーゲン(Infergen))、及びインターフェロン変異体(例えばノバフェロン(Novaferon))、インターフェロンβ、及びインターフェロンγ(1b)等が挙げられる。インターフェロン誘導体としては、ペグインターフェロンα2a、ペグインターフェロンα2b、及び統合型インターフェロン等が挙げられる。
また、近年、TLR、RLR、及びSTING等のシグナル経路の発見及び解明に伴い、上述のシグナル経路に作用してインターフェロンを生成する一連のアゴニストが発見及び解明され、その使用も今後のインターフェロンベースの治療の新たな方向性となっている。現在のところ、この種のアゴニストは、HBV及び関連する腫瘍の治療に用いられている。
I型IFNは、癌の臨床治療のためにFDAが承認した最初の免疫療法薬剤のバッチである。IFNは、血液系腫瘍に最も優れた治癒効果を示し、次いでリンパ系腫瘍にも効果があるが、悪性黒色腫、卵巣腫瘍、結直腸癌等の固形腫瘍については治癒効果が20%以下と最悪の結果となる。また、インターフェロンと化学療法、放射線療法、免疫療法との併用適用は、現在のところインターフェロンを用いた一般的な抗腫瘍療法である。例えば、肝臓癌及び結直腸癌の治療に対するインターフェロンと5-フルオロウラシルとの併用適用、肺癌を治療するためのインターフェロンとシスプラチン、カルボプラチン等との併用適用がある。これらの研究は一定の成果を上げているが、全体的な効果はそれほど満足できるものではなく、予後は不良である。また、インターフェロンは一般的に臨床現場では大量に連続適用によって投与され、これにより、薬剤関連毒性、及び患者のコンプライアンス又は耐性が低いなどの問題が必然的に引き起こされる。
要約すると、インターフェロンの適用、又はインターフェロンと抗癌剤若しくは放射線療法及び他の治療方法との併用適用については、臨床応用がある程度進んでいるが、一般的には、そのような方法は、望ましくない効果をもたらし、予後が不良であり、毒性の副作用が大きい。
したがって、当技術分野では、インターフェロンベースの治療法を改善し、より優れた治療効果を達成することが依然として望ましい。
一態様において、本発明は、対象における癌を治療するための方法であって、対象に
i)複数の連続的な治療コースの間、インターフェロンベースの治療剤を間欠的に投与すること;及び
ii)追加の抗癌剤を投与すること
を含む方法を提供し、
ここで、追加の抗癌剤は、複数の連続的な治療コースにおけるインターフェロンベースの治療薬の最初の投与の後に投与される。
いくつかの実施形態において、対象は、複数の連続的な治療コースにおけるインターフェロンベースの治療剤の最初の投与の前の少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも12ヶ月、又はそれより長い期間の内に追加の抗癌剤を投与されていない。
いくつかの実施形態において、連続的な治療コースにおいて、インターフェロンベースの治療剤は、対象におけるネオプテリンの濃度が、実質的にコース全体の間、前記治療コースにおける最初の投与前のネオプテリン濃度よりも高くなるように、例えば、最初の投与前のネオプテリン濃度の約110%、約120%、約130%、約140%、約150%、約200%、約250%又はそれより高くなるように、投与される。
いくつかの実施形態において、連続的な治療コースの期間は、インターフェロンベースの治療剤の最初の投与から最後の投与までの期間に、インターフェロンベースの治療剤のin vivo半減期の約5倍を加えた期間である。
いくつかの実施形態において、複数の連続的な治療コースのそれぞれの期間は、約1週間~約24週間、好ましくは約1週間~約12週間、さらに好ましくは約1週間~約8週間、及びなおさらに好ましくは約2週間~約6週間である。
いくつかの実施形態において、複数の連続的な治療コースのそれぞれの期間は、約1週間~約12週間であり、連続的な治療コース間の間隔は、約1週間~約12週間である。
いくつかの実施形態において、連続的な治療コース間の間隔は、約1週間~約24週間、好ましくは約1週間~約12週間、さらに好ましくは約1週間~約8週間、及びなおさらに好ましくは約2週間~約6週間である。
いくつかの実施形態において、連続的な治療コースのそれぞれの期間は、約1週間~約8週間であり、治療コース間の間隔は、約1週間~約8週間である。
いくつかの実施形態において、連続的な治療コースのそれぞれの期間は、約2週間~約6週間であり、治療コース間の間隔は、約2週間~約6週間である。
いくつかの実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、2~25の、又はそれより多い連続的な治療コースで投与される。
いくつかの実施形態において、複数の連続的な治療コースの期間は実質的に同じである。
いくつかの実施形態において、連続的な治療コース間の間隔は実質的に同じである。
いくつかの実施形態において、追加の抗癌剤は、インターフェロンベースの治療剤の最初の投与の後に投与され、追加の抗癌剤の投与とインターフェロンベースの治療剤の最初の投与との間隔は、インターフェロンベースの治療剤のin vivo半減期の10倍を超えない。
いくつかの実施形態において、追加の抗癌剤は、連続的な治療コースの各々の間に投与され、追加の抗癌剤は、各々の連続的な治療コースの間、インターフェロンベースの治療剤の後に投与される。
いくつかの実施形態において、追加の抗癌剤は、連続的な治療コースの各々の後に投与され、追加の抗癌剤は、各々の連続的な治療コースの間には投与されない。
いくつかの実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体を含むか、又はインターフェロン又はその変異体若しくは誘導体をコードする核酸分子を含むか、又は内在性インターフェロンの生成を促進する物質を含む。
いくつかの実施形態において、インターフェロンは、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンγ又はインターフェロンλ、好ましくはインターフェロンα等の、I型、II型又はIII型インターフェロンである。
いくつかの実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、インターフェロンα2a、インターフェロンα2b、インターフェロンα1b、インターフェロンλ、又はその変異体若しくは誘導体を含む。
いくつかの実施形態において、インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体は、PEG化されている。
いくつかの実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、P1101、Pegberon、Pegasys、Pegintron、Infergen、Novaferon、INTRONA、Roferon-A、Hapgen、PEGINFER及びPeginterferon λからなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、TLR、RLR、及びSTINGシグナル伝達経路のアゴニストを含む。
いくつかの実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、GS-9620、GS-9688、RO7020531、RO6864018、TQ-A3334、JNJ-4964、SB9200、MIW815、DMXAA、MK-1454、及びdiABZIからなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、癌は、白血病(急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病、多毛性白血病(polycapillary leukemia)等)、肝臓癌、肺癌、結直腸癌、皮膚癌、胃癌、乳癌、前立腺癌、非ホジキンリンパ腫、メラノーマ、多発性骨髄腫、喉頭乳頭腫、濾胞性リンパ腫、AIDS関連のカポジ肉腫、及び腎細胞癌、好ましくは肝臓癌、肺癌、乳癌、結直腸癌、又はメラノーマから選択される。
いくつかの実施形態において、抗癌剤は、
i)化学療法剤、例えば、アルキル化剤、アルキル化剤:ニムスチン、カルムスチン、ロムスチン、シクロホスファミド、イホスファミド、グリシホスホラミド、セムスチン;代謝拮抗剤:デオキシフルオグアノシン、ドキシフルグアニジン、5-フルオロウラシル、メルカプトプリン、チオグアニン、シタラビン、フルグアノシン、テガフール、ゲムシタビン、カルモフール、ヒドロキシウレア、メトトレキサート、UFT、アンシタビン、カペシタビン;抗腫瘍性抗生物質:アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、マイトマイシン、ペロマイシン、ピンヤンマイシン、ピラルビシン;化学療法の抗腫瘍性動物及び植物成分:イリノテカン、ハリントニン、ヒドロキシカンプトテシン、ビノレルビン、パクリタキセル、アルブミンパクリタキセル、タキソテール、トポテカン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビンデシン、ビンブラスチン、テニポシド、エトポシド、エレメン;抗腫瘍剤ホルモン:アタメスタン、アナストロゾール、アミノグルテチミド、レトロゾール、フォルメスタン、メタステロン、タモキシフェン;種々の化学療法剤:アスパラギナーゼ、カルボプラチン、シスプラチン、ダカルバジン、オキサリプラチン、ロキサジン、エロキサチン、ミトキサントロン、プロカルバジン;又は
ii)PD-1、PD-L1、CTLA4の阻害剤等の免疫チェックポイント阻害剤、例えば:ニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブから選択される抗体;又は
iii)低分子標的薬、例えば、イマチニブ、ゲフィチニブ、ボルテゾミブ、エルロチニブ、ソラフェニブ、レナリドミド、スニチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、ラパチニブ、パゾパニブ、エベロリムス、バンデタニブ、クリゾチニブ、ベロフィニブ、ルキソリチニブ、アキシチニブ、ビスモデギブ、カルフィルゾミブ、レゴラフェニブ、ボスチニブ、トファシチニブ、カルボチニブ、パナチニブ、ポマリドマイド、トラメチニブ、ダブラフェニブ、アファチニブ、イコチニブ、イブルチニブ、セリチニブ、イデラリス、アパチニブ、パブチリブ、レバチニブ、アキシチニブ、イコチニブ、アパチニブ、ソニデギブ、コビメチニブ、オシメルチニブ、アレクチニブ、イキサゾミブ;又は
iv)リツキサン、ハーセプチン等の腫瘍関連抗原特異的抗体であり、
好ましくは、抗癌剤は、オキサリプラチン、エピルビシン、パクリタキセル及びゲムシタビンから選択され、より好ましくはゲムシタビンである。
一態様において、本発明は、インターフェロンベースの治療剤及び抗癌剤を含む、対象における癌を治療する上で使用するための組合せ医薬を提供する。
いくつかの実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体を含むか、インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体をコードする核酸分子を含むか、又は内在性インターフェロンの生成を促進する物質を含む。
いくつかの実施形態において、インターフェロンは、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンγ又はインターフェロンλ、好ましくはインターフェロンα等のI型、II型又はIII型インターフェロンである。
いくつかの実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、インターフェロンα2a、インターフェロンα2b、インターフェロンα1b、インターフェロンλ、又はその変異体若しくは誘導体を含む。
いくつかの実施形態において、インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体はPEG化されている。
いくつかの実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、P1101、ペグベロン(Pegberon)、ペガシス(Pegasys)、ペギントロン(Pegintron)、インファーゲン(Infergen)、ノバフェロン(Novaferon)、イントロンA(INTRONA)、ロフェロン(Roferon)-A、ハプゲン(Hapgen)、ペギンファー(PEGINFER)及びペグインターフェロンλからなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、TLR、RLR、及びSTINGシグナル経路のアゴニストを含む。
いくつかの実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、GS-9620、GS-9688、RO7020531、RO6864018、TQ-A3334、JNJ-4964、SB9200、MIW815、DMXAA、MK-1454、及びdiABZIからなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、抗癌剤は、
i)化学療法剤、例えば、アルキル化剤、アルキル化剤:ニムスチン、カルムスチン、ロムスチン、シクロホスファミド、イホスファミド、グリシホスホラミド、セムスチン;代謝拮抗剤:デオキシフルオグアノシン、ドキシフルグアニジン、5-フルオロウラシル、メルカプトプリン、チオグアニン、シタラビン、フルグアノシン、テガフール、ゲムシタビン、カルモフール、ヒドロキシウレア、メトトレキサート、UFT、アンシタビン、カペシタビン;抗腫瘍性抗生物質:アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、マイトマイシン、ペロマイシン、ピンヤンマイシン、ピラルビシン;化学療法の抗腫瘍性動物及び植物成分:イリノテカン、ハリントニン、ヒドロキシカンプトテシン、ビノレルビン、パクリタキセル、アルブミンパクリタキセル、タキソテール、トポテカン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビンデシン、ビンブラスチン、テニポシド、エトポシド、エレメン;抗腫瘍剤ホルモン:アタメスタン、アナストロゾール、アミノグルテチミド、レトロゾール、フォルメスタン、メタステロン、タモキシフェン;種々の化学療法剤:アスパラギナーゼ、カルボプラチン、シスプラチン、ダカルバジン、オキサリプラチン、ロキサジン、エロキサチン、ミトキサントロン、プロカルバジン;又は
ii)PD-1、PD-L1、CTLA4の阻害剤等の免疫チェックポイント阻害剤、例えば:ニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブから選択される抗体;又は
iii)低分子標的薬、例えば、イマチニブ、ゲフィチニブ、ボルテゾミブ、エルロチニブ、ソラフェニブ、レナリドミド、スニチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、ラパチニブ、パゾパニブ、エベロリムス、バンデタニブ、クリゾチニブ、ベロフィニブ、ルキソリチニブ、アキシチニブ、ビスモデギブ、カルフィルゾミブ、レゴラフェニブ、ボスチニブ、トファシチニブ、カルボチニブ、パナチニブ、ポマリドマイド、トラメチニブ、ダブラフェニブ、アファチニブ、イコチニブ、イブルチニブ、セリチニブ、イデラリス、アパチニブ、パブチリブ、レバチニブ、アキシチニブ、イコチニブ、アパチニブ、ソニデギブ、コビメチニブ、オシメルチニブ、アレクチニブ、イキサゾミブ;又は
iv)リツキサン、ハーセプチン等の腫瘍関連抗原特異的抗体であり、
好ましくは、抗癌剤は、オキサリプラチン、エピルビシン、パクリタキセル及びゲムシタビンから選択され、より好ましくはゲムシタビンである。
いくつかの実施形態において、組合せ医薬は本発明の方法によって対象における癌の治療に使用するためのものである。
mIFN-α4発酵上清のSPセファロースファーストフロー(Sepharose Fast Flow)の溶出プロファイルを示す。 SPセファロースファーストフロー精製標的mIFN-α4の非還元SDS-PAGE(14%分離ゲル、銀染色)電気泳動の結果を示す。 グリコシルを除去したmIFN-α4のQ Sepharose Fast Flow精製溶出プロファイルを示す。 グリコシルを除去したmIFN-α4のQセファロースファーストフロー精製原液の非還元SDS-PAGE(14%分離ゲル、銀染色)電気泳動の結果を示す。 PEG-mIFN-α4のSPセファロースファーストフロー精製溶出プロファイルを示す。 PEG-mIFN-α4原液の非還元SDS-PAGE(銀染色)電気泳動の結果を示す。 1μg/マウスのPEG-mIFN-α4をBALB/cマウスに単回皮下注射したときの血漿濃度時間曲線を示す。 マウスの移植肝癌H22の治療におけるPEG-mIFN-α4の連続投与及び間欠的投与の有効性に関する比較実験の生存曲線を示す。 マウスにおける移植肝臓癌H22の治療におけるPEG-mIFN-α4連続的投与、PEG-mIFN-α4間欠的投与、及びゲムシタビンと併用したPEG-mIFN-α4間欠的投与の有効性の比較:生存曲線(A)及び死亡曲線(B)を示す。 マウスにおける移植肺癌LLCの治療におけるPEG-mIFN-α4連続的投与、PEG-mIFN-α4間欠的投与、及びゲムシタビンと併用したPEG-mIFN-α4間欠的投与の有効性の比較:死亡曲線を示す。A:腫瘍接種から45日目まで;B:腫瘍接種から64日目まで。 マウスにおける移植結直腸癌CT26の治療におけるPEG-mIFN-α4連続的投与、PEG-mIFN-α4間欠的投与、及びゲムシタビンと併用したPEG-mIFN-α4間欠的投与の有効性の比較:生存曲線(A)及び死亡曲線(B)を示す。 マウスにおける移植メラノーマB16の治療におけるPEG-mIFN-α4連続的投与、PEG-mIFN-α4間欠的投与、及びゲムシタビンと併用したPEG-mIFN-α4間欠的投与の有効性の比較:生存曲線を示す。 マウスにおける移植乳癌4T1の治療におけるPEG-mIFN-α4連続的投与、PEG-mIFN-α4間欠的投与、及びゲムシタビンと併用したPEG-mIFN-α4間欠的投与の有効性の比較:死亡曲線を示す。 マウスの移植肝癌H22の治療における抗癌剤エピルビシンの投与と組み合わせたインターフェロンの間欠的投与の生存曲線を示す。 マウスの移植肝癌H22の治療における抗癌剤オキサリプラチンの投与と組み合わせたインターフェロンの間欠的投与の生存曲線を示す。 マウスの移植肝癌H22の治療における抗癌剤パクリタキセルの投与と組み合わせたインターフェロンの間欠的投与の生存曲線を示す。 マウスにおける移植肝臓癌H22の治療についての異なる投与順序のインターフェロン及びゲムシタビンの比較試験の腫瘍発生率曲線。 マウスにおける移植肝臓癌H22の治療についての異なる投与順序のインターフェロン及びゲムシタビンの比較試験の生存曲線。
本発明者らは、インターフェロンを一定の治療コースで連続的に投与する場合と比較して、複数の治療コースでインターフェロンを間欠的に投与することにより、有意に優れた治療効果を達成し得ること、有意に優れた治療効果を達成し得ることを予想外に見出した。
理論に限定されるものではないが、インターフェロンを長期間連続的して投与すると、回復が困難な免疫細胞の消費が引き起こされ得ると考えられている。インターフェロンの有効性は、免疫系に依存している。そのため、インターフェロンベースの療法は、免疫細胞が未だ十分にある治療初期には、高い腫瘍抑制等の良好な治療効果を達成し得る。しかし、治療後期には、インターフェロンの長期投与によって引き起こされる免疫細胞の欠乏により、治療効果が大幅に低下し、インターフェロンの投与を継続しても改善されないことがある。この問題は、インターフェロンを間欠的に投与することで回避し得る。例えば、一定の治療効果を達成するためにインターフェロンを一定期間投与した後、部分的な免疫抑制及び免疫細胞が疲弊する前に、インターフェロンの投与を一定期間停止し、免疫細胞ができるだけ速く回復することを可能にし、その後、インターフェロンの投与を再開した場合、良好な治療効果をなお達成し得る。インターフェロンの間欠的投与に基づいて、追加の抗癌剤の投与は、治療有効性をさらに改善し得る。さらに、本出願人は、インターフェロンと抗癌剤の投与順序も治療効果に有意に影響することを予想外に見出した。
したがって、一態様において、本発明は、対象における癌を治療する方法であって、対象に
i)インターフェロンベースの治療剤を少なくとも1つの連続的な治療コースで投与すること;及び
ii)追加の抗癌剤を投与すること
を含み、
追加の抗癌剤が、少なくとも1つの連続的な治療コースにおけるインターフェロンベースの治療剤の最初の投与の後に投与される
方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本方法は、対象に
i)複数の連続的な治療コースの間、インターフェロンベースの治療薬を間欠的に投与すること;及び
ii)追加の抗癌剤を投与すること
を含み、
追加の抗癌剤が、複数の連続的な治療コースにおけるインターフェロンベースの治療薬の最初の投与の後に投与される。
いくつかの実施形態において、対象は、複数の連続的な治療コースにおけるインターフェロンベースの治療剤の最初の投与の前の少なくとも1週間以内に追加の抗癌剤を投与されていない。いくつかの実施形態において、対象は、インターフェロンベースの治療剤の最初の投与の前の少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも12ヶ月、又はそれより長い期間の内に、追加の抗癌剤を投与されていない。
「インターフェロン」は、ヒトインターフェロン、例えば、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンγ又はインターフェロンλ、好ましくはインターフェロンα等のI型、II型又はIII型インターフェロンであってもよい。
本明細書で使用する「インターフェロンベースの治療剤」は、天然のインターフェロンの効果の少なくとも一部を生成することができる治療剤を指す。
例えば、「インターフェロンベースの治療剤」は、自然に単離されたインターフェロン、又は組換え生成されたインターフェロン、例えばI型インターフェロン、好ましくはインターフェロンαを含み得る。好適なインターフェロンαとしては、インターフェロンα2a、インターフェロンα2b又はインターフェロンα1bが挙げられるが、これらに限定されない。
また、「インターフェロンベースの治療剤」は、インファーゲン(組換え統合型インターフェロン)等のインターフェロン変異体を含み得る。
また、「インターフェロンベースの治療剤」は、インターフェロン誘導体、例えば、PEG化インターフェロン又はその変異体、アルブミン化インターフェロン又はその変異体、及び他のタンパク質及び有機修飾されたインターフェロン及びその変異体等を含み得る。PEG化修飾インターフェロン又はその変異体の例としては、ペグインターフェロンα2a(例えば、ペガシス、40Kd二分枝UPEG-NHS修飾)、ペグインターフェロンα2b(例えば、ペギントロン(Pegintron)、12Kd直鎖PEG-SC修飾)、ペグインターフェロンα2b(例えば、ペグベロン、Y型40Kd PEG修飾)、培養インターフェロンα-2(例えば、ペギンファー(PEGINFER))、ペグインターフェロンλ、及びP1101等が挙げられる。
いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、PEG化インターフェロン又はその変異体等の長時間作用型インターフェロンを含む。いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、短時間作用型インターフェロンを含む。
いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、複数の種類のインターフェロン又はその変異体若しくは誘導体を含む。
「インターフェロンベースの治療剤」という用語は、販売が承認されているインターフェロン又はその変異体若しくは誘導体を含む種々の治療剤を網羅する。いくつかの実施形態では、「インターフェロンベースの治療剤」は、ペグベロン(Y型40Kd PEG修飾、ペグインターフェロンα2b、アモイトプ(Amoytop))である。いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、ペガシス(ペグインターフェロンα2a、Roche)である。いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」はペギントロン(ペグインターフェロンα2b注射薬、Schering-Plough)である。いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」はインファーゲン(組換え統合型インターフェロン、Amgen、USA)である。いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、Intron A(組換えヒトインターフェロンα2b、Schering-Plough)である。いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、Roferon-A(インターフェロンα2a、Roche)である。いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、ハプゲン(Hapgen)(組換えヒトインターフェロンα1b、Beijing Sanyuan Jiyin Engineering CO.,Ltd)である。いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、PEGINFER(PEG化-統合型インターフェロンα-2注射薬、Beijing Kawin Technology Co.,Ltd.)である。いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、ペグインターフェロンλ(Nanogen Pharmaceutical biotechbology)である。
いくつかの好ましい実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、インターフェロンα2bを含む。いくつかの好ましい実施形態において、インターフェロンベースの治療剤は、ポリエチレングリコール修飾インターフェロンα2bを含む。いくつかの好ましい実施形態において、インターフェロンベースの治療剤はペグベロンである。
いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体を含み、ここで、インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体は、配列番号1~5のいずれか1つのアミノ酸配列を含むか、又は、インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体は、配列番号1~5のいずれか1つに対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体をコードする核酸分子、例えば、組換え核酸発現ベクターも含む。適切な発現ベクター、特に治療用途に適した発現ベクターは、当技術分野の当業者によって容易に決定することができる。
「インターフェロンベースの治療剤」には、また、内在性インターフェロンの生成を促進することができる物質、例えば、TLR、RLR、及びSTINGシグナル経路のアゴニスト等が含まれていてもよい。内在性インターフェロンの生成を促進することができる物質の例としては、GS-9620、GS-9688、RO7020531、RO6864018、TQ-A3334、JNJ-4964、SB9200、MIW815、DMXAA、MK-1454、diABZI等が挙げられるが、これらに限定されない[1]-[34]
本明細書において使用する用語「連続的な治療コース」は、治療コース中に治療剤を投与することにより、患者体内の(外因性又は内在性)インターフェロンのインビボ有効濃度(例えば、有効血中濃度)を連続的に維持すること、又は患者体内のインターフェロンの主要薬力学マーカーであるネオプテリン(NPT)のインビボ濃度(例えば、血中濃度)を、治療剤を投与していない時の濃度(初期濃度又はベースライン濃度)よりも連続的に高く維持することが可能になることを意味する。インターフェロンの主要薬力学的マーカーであるネオプテリンとインターフェロンの投与との間には良好な相関関係があるため、ネオプテリンのインビボ濃度(血中濃度等)の変化を「連続的な治療コース」の指標として使用することが特に好ましい。例えば、「連続的な治療コース」は、インターフェロンベースの治療剤を1回又は複数回投与することにより、実質的に治療コース全体の間、対象のネオプテリン濃度を最初の投与前のネオプテリン濃度(ベースライン濃度)よりも高く、例えば、最初の投与前のネオプテリン濃度の約110%、約120%、約130%、約140%、約150%、約200%、約250%又はそれより高く保つことができる治療コースと定義することができる。ネオプテリンのインビボ濃度は、当技術分野で知られている方法によって決定し得る。
連続的な治療コースでは、インターフェロンベースの治療剤の投与スキームは、一般的には、インビボにおける半減期等、選択された治療剤の特性によって決定される。例えば、連続的治療コースにおいて、長時間作用型インターフェロン(インビボの半減期が概ね30~120時間)は、1週間に1回程度、2週間に1回程度で投与しても、又は1ヶ月に1回程度若しくは投与量を増やす場合にはさらに長期間にわたって投与してもよく、短時間作用型インターフェロン(インビボの半減期が概ね2~5時間)は、1日1回、2日に1回、又は1週間に3回投与しても、又は投与量を増やす(例えば9~36MIU以上)の場合は1週間に1回投与しても、又は投与量を低下させる場合は1日に複数回投与してもよい。連続的な治療コースにおいて、インターフェロンベースの治療剤の投与回数は、上記の「連続的な治療コース」の定義を満たす限り、特に限定されるものではない。当技術分野の当業者であれば、インターフェロンベースの治療剤の、ネオプテリン等の薬力学的マーカーのインビボ濃度(血中濃度等)に基づいて連続的な治療コースを決定することができる。
いくつかの実施形態において、「連続的な治療コース」で、「インターフェロンベースの治療剤」をその従来の投与スキームで投与してもよい。例えば、インファーゲン(組換え統合型インターフェロン)、インターフェロンα2b(イントロンA等)、インターフェロンα2a(ロフェロン-A等)、インターフェロンα1b(ハプゲン等)は、3~18MIUの用量範囲で、1日1回、又は2日に1回、又は1週間に3回、投与してもよい。ペグインターフェロンα2a(例えば、ペガシス)、ペグインターフェロンα2b(例えば、ペギントロン又はペグベロン)、PEG化統合型インターフェロンα-2(例えば、ペギンファー)又はペグインターフェロンλは、45~270μgの投与量範囲で週に1回投与し得る。P1101は、約400μgを2週間に1回投与してもよい。アルブミン化インターフェロンα2bは、約900~約1800μgを2週間に1回、又は約1200μgを4週間に1回投与してもよい。
複数の連続的なコースの各1つの期間は、治療剤が一定の治療効果を達成することを可能にするが、免疫細胞の過剰な消費は避けるべきである。治療コースにおける免疫細胞の消費は、通常、治療指標の変化によって特定される。例えば、関連する治療指標が治療剤の有効性の悪化を示す場合、免疫細胞の過剰な消費を示している可能性がある。
いくつかの実施形態において、複数の連続的な治療コースのそれぞれの期間は、少なくとも約1週間である。
いくつかの実施形態では、複数の連続的な治療コースのそれぞれの期間は、最大で約24週間である。
いくつかの実施形態において、複数の連続的な治療コースのそれぞれの期間は、約1週間~約24週間であり、例えば、約1週間、約2週間、約3週間、約4週間、約5週間、約6週間、約7週間、約8週間、約9週間、約10週間、約11週間、約12週間、約13週間、約14週間、約15週間、約16週間、約17週間、約18週間、約19週間、約20週間、約21週間、約22週間、約23週間、又は約24週間である。
いくつかの好ましい実施形態において、複数の連続的な治療コースのそれぞれの期間は、約1週間~約12週間である。いくつかのさらに好ましい実施形態において、複数の連続的な治療コースのそれぞれの期間は、約1週間~約8週間である。いくつかのさらに好ましい実施形態において、複数の連続的な治療コースのそれぞれの期間は、約2週間~約6週間である。いくつかのさらに好ましい実施形態において、複数の連続的な治療コースのそれぞれの期間は、約2週間である。
いくつかの実施形態において、それぞれの連続的な治療コースの終点(すなわち、連続的な治療コース間の間隔の開始点)は、連続的な治療コースにおけるインターフェロンベースの治療剤の最後の投与の時点、プラス治療剤のインビボ半減期の約5倍であってもよい。すなわち、連続的な治療コースの期間は、治療コースにおける最初の投与から最後の投与までの期間に、治療剤のin vivo半減期の約5倍を加えた期間である。半減期の5倍後では、治療剤は実質的な治療効果をもはや生じないようになると考えられている。
本発明の方法では、複数の連続的な治療コース間の間隔は、免疫細胞の再生サイクルに依存し得る。間隔の期間は、治療によって減少した患者の免疫細胞が、治療を効果的に実施できるレベルまで回復するのを可能にすべきである。一般的に、免疫細胞が増殖するには約1~2週間かかると考えられている。したがって、複数の連続的な治療コースの最短の間隔は、約1週間とし得る。
いくつかの実施形態において、複数の連続的な治療コース間の間隔は、少なくとも約1週間の間隔である。
いくつかの実施形態において、複数の連続的な治療コース間の間隔は最大で約24週間である。
いくつかの実施形態において、複数の連続的な治療コース間の間隔は、約1週間から約24週間であり、例えば、約1週間、約2週間、約3週間、約4週間、約5週間、約6週間、約7週間、約8週間、約9週間、約10週間、約11週間、約12週間、約13週間、約14週間、約15週間、約16週間、約17週間、約18週間、約19週間、約20週間、約21週間、約22週間、約23週間、又は約24週間である。
いくつかの好ましい実施形態において、複数の連続的な治療コース間の間隔は、約1週間~約12週間である。いくつかのより好ましい実施形態において、複数の連続的な治療コース間の間隔は、約1週間~約8週間である。さらにいくつかの好ましい実施形態において、複数の連続的な治療コース間の間隔は、約2週間~約6週間である。
いくつかの実施形態において、連続的な治療コースのそれぞれの期間は、約1週間から約24週間であり、治療コース間の間隔は、約1週間から約24週間である。
いくつかの実施形態において、連続的な治療コースのそれぞれの期間は約1週間~約12週間であり、治療コース間の間隔は約1週間~約12週間である。
いくつかの実施形態において、連続的な治療コースのそれぞれの期間は、約1週間~約8週間であり、治療コース間の間隔は、約1週間~約8週間である。
いくつかの実施形態において、連続的な治療コースのそれぞれの期間は約2週間~約6週間であり、治療コース間の間隔は約2週間~約6週間である。
いくつかの実施形態において、連続的な治療コースのそれぞれの期間は約2週間であり、治療コース間の間隔は約2週間である。
いくつかの実施形態において、「インターフェロンベースの治療剤」は、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25の、又はそれより多い連続的な治療コースで投与される。
いくつかの実施形態において、複数の連続的な治療コースの期間は実質的に同じである。
いくつかの実施形態において、治療コースの時間間隔は実質的に同じである。
いくつかの具体的な実施形態において、インターフェロンベースの治療剤はペグベロンであり、連続的な治療コースのそれぞれの期間は約5週間~約24週間であり、連続的な治療コース間の間隔は約2週間~8週間である。
本明細書において、癌としては、白血病(急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病、多毛性白血病等)、肝臓癌、肺癌、結直腸癌、皮膚癌、胃癌、乳癌、前立腺癌、非ホジキンリンパ腫、メラノーマ、多発性骨髄腫、喉頭乳頭腫、濾胞性リンパ腫、AIDS関連カポジ肉腫、及び腎細胞癌等が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、疾患は骨髄増殖性腫瘍(MPN)である。いくつかの好ましい実施形態において、疾患は、肝臓癌、肺癌、乳癌、結直腸癌又はメラノーマである。
本明細書において、追加の抗癌剤は、化学療法剤であり得、例えば、アルキル化剤:ニムスチン、カルムスチン、ロムスチン、シクロホスファミド、イホスファミド、グリシホスホラミド、セムスチン;例えば、化学療法的な代謝拮抗剤:デオキシフルオグアノシン、ドキシフルグアニジン、5-フルオロウラシル、メルカプトプリン、チオグアニン、シタラビン、フルグアノシン、テガフール、ゲムシタビン、カルモフール、ヒドロキシウレア、メトトレキサート、UFT、アンシタビン、カペシタビン;例えば、化学療法的な抗腫瘍抗生物質:アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、マイトマイシン、ペロマイシン、ピンヤンマイシン、ピラルビシン;例えば化学療法的な抗腫瘍性動物及び植物成分:イリノテカン、ハリントニン、ヒドロキシカンプトテシン、ビノレルビン、パクリタキセル、アルブミンパクリタキセル、タキソテール、トポテカン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビンデシン、ビンブラスチン、テニポシド、エトポシド、エレメン;例えば、抗腫瘍剤のホルモン:アタメスタン、アナストロゾール、アミノグルテチミド、レトロゾール、フォルメスタン、メタステロン、タモキシフェン;種々の化学療法剤等:アスパラギナーゼ、カルボプラチン、シスプラチン、ダカルバジン、オキサリプラチン、ロキサジン、エロキサチン、ミトキサントロン、又はプロカルバジンが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、追加の抗癌剤は小分子標的薬剤であり、イマチニブ、ゲフィチニブ、ボルテゾミブ、エルロチニブ、ソラフェニブ、レナリドミド、スニチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、ラパチニブ、パゾパニブ、エベロリムス、バンデタニブ、クリゾチニブ、ベロフィニブ、ルキソリチニブ、アキシチニブ、ビスモデギブ、カーフィルゾミブ、レゴラフェニブ、ボスチニブ、トファシチニブ、カルボチニブ、パナチニブ、ポマリドマイド、トラメチニブ、ダブラフェニブ、アファチニブ、イコチニブ、イブルチニブ。セリチニブ、イデラリス、アパチニブ、パブチリブ、レバチニブ、アキシチニブ、イコチニブ、アパチニブ、ソニデギブ、コビメチニブ、オシメルチニブ、アレクチニブ、イキサゾミブを含むがこれらに限定されない。
また、追加の抗癌剤はリツキサン、ハーセプチン等の腫瘍関連抗原特異的抗体であってもよい。
また、追加の抗癌剤は、PD1、PDL1、CTLA4等の阻害剤等の免疫チェックポイント阻害剤であってもよく、例えば、特異的抗体等であってもよい。免疫チェックポイント阻害剤の例としては、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、及びアベルマブ等が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの特定の実施形態において、化学療法剤はオキサリプラチンである。いくつかの特定の実施形態において、化学療法剤は、エピルビシンである。いくつかの特定の実施形態において、化学療法剤はパクリタキセルである。
いくつかの好ましい実施形態において、化学療法剤は、ゲムシタビン、カペシタビン、及びアンシタビン等の抗代謝性化学療法剤である。いくつかの最も好ましい実施形態において、化学療法剤はゲムシタビンである。
いくつかの実施形態において、追加の抗癌剤は、複数の連続的なコースのインターフェロンベースの治療剤の最初の投与(すなわち、最初の連続的なコースにおける最初の投与)の後に投与される。例えば、追加の抗癌剤の投与とインターフェロンベースの治療剤の最初の投与との間隔は、インターフェロンベースの治療剤のin vivo半減期の約1~約10倍の期間である。いくつかの実施形態において、抗癌剤は、その従来の方式で投与することができる。
いくつかの実施形態において、追加の抗癌剤の投与は、インターフェロンベースの治療剤の最初の連続的なコースの間に開始され、例えば、その後、従来の方式で投与され得る。
いくつかの実施形態において、追加の抗癌剤は、各々のインターフェロンベースの治療剤の投与後に投与される。例えば、追加の抗癌剤の投与とインターフェロンベースの治療剤の投与との間隔は、インターフェロンベースの治療剤のin vivo半減期の約1~約10倍の期間である。
いくつかの実施形態において、追加の抗癌剤は、各々の連続的な治療コースの間に投与され、各々の連続的な治療コースの間、前記追加の抗癌剤は、少なくとも前記治療コースにおけるインターフェロンベースの治療剤の最初の投与の後に投与される。
いくつかの実施形態において、前記追加の抗癌剤は、各々のインターフェロンベースの治療剤の連続的なコースの後に投与される。例えば、インターフェロンベースの治療剤が3つの連続的なコースで投与される場合、前記追加の治療剤は、最初の連続的なコースの後に投与され、第2の連続的なコースの後に投与され、第3の連続的なコースの後に投与される。いくつかの実施形態において、追加の抗癌剤は、インターフェロンベースの治療剤のいずれの連続的なコース中にも投与されない。
いくつかの実施形態において、追加の治療剤はゲムシタビンであり、ゲムシタビンの投与スキームは、4週間毎に3回:1週間に1回を3週間の後、1週間停止:3週間毎に2回:1週間に1回を2週間の後、1週間停止:又は2週間毎に1回であってもよい。例示的なゲムシタビンの投与量は、表面積1mあたり1000mgである。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、腫瘍の退縮若しくは腫瘍体積の減少、又は対象の生存期間の延長をもたらす。特に、本発明の方法は:癌細胞数の減少、腫瘍体積の低下、末梢器官への癌細胞の浸潤の阻害(すなわち、遅延又は停止)、腫瘍転移の阻害(すなわち、遅延又は停止)、腫瘍成長の阻害、及び/又は癌に関連する1つ又は複数の症候の緩和をもたらす。
一態様において、本発明は、本発明の方法による対象の癌の治療に使用するための、インターフェロンベースの治療剤を含む、医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態において、医薬組成物はまた、追加の薬剤を含む。インターフェロンベースの治療剤及び抗癌剤は、上記で定義した通りである。
一態様において、本発明は、本発明の方法によって対象の癌を治療するための医薬組成物の調製における、インターフェロンベースの治療剤の使用を提供する。いくつかの実施形態では、医薬組成物はまた、追加の抗癌剤を含む。インターフェロンベースの治療剤及び抗癌剤は、上記で定義した通りである。
一態様において、本発明は、対象の癌を治療するための医薬組成物の調製における、追加の抗癌剤と組み合わせたインターフェロンベースの治療剤の使用を提供する。インターフェロンベースの治療剤及び抗癌剤は、上記で定義した通りである。インターフェロンベースの治療剤及び/又は追加の抗癌剤は、本発明の方法に従って投与し得る。
一態様において、本発明は、追加の抗癌剤の有効性を高めるための医薬組成物の調製におけるインターフェロンベースの治療剤の使用を提供する。インターフェロンベースの治療剤及び抗癌剤は、上記で定義した通りである。インターフェロンベースの治療剤及び/又は追加の抗癌剤は、本発明の方法に従って投与し得る。
一態様において、本発明は、本発明の方法によって対象における癌の治療に使用するための、インターフェロンベースの治療剤及び追加の抗癌剤を含む、組合せ医薬を提供する。インターフェロンベースの治療剤及び/又は追加の抗癌剤は、本発明の方法に従って投与し得る。
一態様において、本発明は、インターフェロンベースの治療剤、追加の抗癌剤及び使用説明書を含むキットを提供し、使用説明書は、インターフェロンベースの治療剤及び追加の抗癌剤を対象における癌を治療するために、本発明の方法に従って使用してもよい又は本発明の方法に従って投与してもよいとの説明を提供する。インターフェロンベースの治療剤及び追加の抗癌剤は、上記で定義した通りである。
以下の実施例は、本発明をよりよく説明するために提示するに過ぎず、本発明をいかなる形でも限定することを意図するものではない。
実施例1.組換えマウスインターフェロンα4(mIFN-α4)の調製
インターフェロンは、癌治療にも広く用いられているが、その効果を改善する必要がある。そこで、インターフェロンの連続的投与によって、実際に部分的な免疫抑制及び免疫細胞の疲弊が起こり、その後の治療効果が悪くなるかどうかを検討するために、マウスにおいてインターフェロンの間欠的投与と連続的投与の効果を比較した。
抗腫瘍効果に関する多くの研究は、ヌードマウス(正常な胸腺がない)を宿主として行われていた。ヌードマウスの免疫状態は正常なマウスに比べて弱いため、正常な状態での免疫反応を反映させることは困難である。正常マウスに基づいた抗腫瘍モデルでは、インターフェロンの免疫系への作用が部分的に実現されてもよく、これは、インターフェロンを投与する抗腫瘍療法の効果が反映されていると考えられる。機能実現の観点からは、インターフェロンがその抗ウイルス及び抗腫瘍効果を十分に発揮するためには、宿主の免疫系に依存する必要がある。インターフェロンには強い種特異性があるため、実施例で正常なマウスを研究対象として使用した場合、マウスのインターフェロン又はその誘導体を使用することで、その生理作用及び実施効果をよりよく反映させることができる。本発明のマウスを用いた研究モデルでは、インターフェロン治療薬剤及びその誘導体の代表として、PEG化組換えマウスインターフェロンα4(PEG-mIFNα4)を用いた。
mIFN-α4のアミノ酸配列(GenBank NP_034634)に従い、ピキア・パストリスの好ましいコドンに合わせてmIFN-α4のcDNA配列を最適化して設計し、GenScript Biotechnology Co.,Ltd.に委託してcDNAを合成した。mIFN-α4をコードするcDNAをpPIC9Kプラスミドに組み換え、TOP10コンピテントセルに形質転換し、LB固体培地上にプレーティングし、37℃で一晩培養した。単一のクローンを選んでLB液体培地に接種し、次いでこれを37℃で一晩培養した。プラスミドを抽出し、XhoI及びNotIで二重消化を行った。陽性クローンは、核酸電気泳動で同定し、さらに核酸配列決定で確認した。陽性クローンのプラスミドをSalIで消化して線状化し、ピキア・パストリスGS115に電気形質導入し、RDプレートにプレーティングし、28~30℃で3日間培養した。陽性の形質転換体を選んでYPD液体培地に接種し、28-30℃で一晩培養し、OD600nmの最終濃度が約1になるようにBMMY培地に移し、28-30℃で約24時間インキュベートした。メタノールを最終濃度が約1%になるまで添加し、さらに28~30℃で約24時間培養した。培養液を遠心分離して上清を回収し、SDS-PAGE電気泳動によりmIFN-α4の発現を検出した。SDS-PAGE電気泳動の結果によって、より高い発現及び安定した発現を有する操作株を選択し、その後、発酵槽で発酵させた。
発酵槽は30Lであった。発酵培養及びメタノール誘導については「Pichia Fermentation Process Guidelines」を参照し、誘導時間は約30hであった。発酵上清を遠心分離で回収し、5kDの中空糸膜チューブで3~5回限外濾過して濃縮し、緩衝液系を20mMリン酸緩衝液-20mMアルギニン塩酸塩-50mM塩化ナトリウム緩衝溶液(pH6.5)に置き換えた。続いて、SP Sepharose Fast Flowクロマトグラフィーカラム(GEヘルスケア、カラム床Φ38mm×160mm)に装填した後、20mMリン酸緩衝液-20mMアルギニン塩酸塩(pH6.5)(溶液A)を用いて、カラムの約3容量を洗浄した。溶液A及び20mMリン酸緩衝液-20mMアルギニン塩酸塩-1M塩化ナトリウム溶液(pH6.5)(溶液B)を使用して、勾配溶出を行った。mIFN-α4標的サンプルを回収し、非還元SDS-PAGE用サンプル(分離ゲル濃度14%、銀染色)を採取した。溶出プロファイルを図1に、電気泳動の結果を図2に示す。
mIFN-α4 SP Sepharose Fast Flow精製サンプルを5K限外濾過膜パッケージを用いた限外濾過によって濃縮し、20mMリン酸緩衝液-50mMアルギニン塩酸塩-10mMメチオニン-20mM塩化ナトリウム(pH7.0)に置換した後、その濃度を約1.0mg/mlに調整した。mIFN-α4タンパク質と酵素の質量比が約20:1になるようにグリコシダーゼを添加し、25℃で約20時間消化を行い、グリコシル基を除去した。消化したサンプルを5mMホウ酸緩衝液-10mMアルギニン塩酸塩(pH9.0)で約6倍に希釈し、Q Sepharose Fast Flowクロマトグラフィーカラム(GEヘルスケア、カラム床Φ50mm×154mm)に装填した。20mMホウ酸緩衝液-20mMアルギニン塩酸塩-10mMメチオニン(pH9.0)(溶液C)を用いて、カラムの約3容量を洗浄した。溶液C及び20mMホウ酸緩衝液-20mMアルギニン塩酸塩-10mMフォルマザンチオニン-0.3M塩化ナトリウム(pH9.0)(溶液D)を用いて勾配溶出を行った。目的の脱グリコシル化mIFN-α4サンプルを回収し、10%酢酸でpHを約pH5.0に調整した。5K限外濾過膜を用いて限外濾過により濃縮し、緩衝液を5mM酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液-50mMアルギニン塩酸塩-100mM塩化ナトリウム(pH5.0)に置換した。得られたサンプルは、脱グリコシル化mIFN-α4のストック溶液であった。サンプルは検査に出すために採取して送られ、残りのサンプルは後で使用するために-70℃で凍結した。溶出プロファイルを図3に示し、SDS-PAGE電気泳動の結果を図4に示す。
脱グリコシル化mIFN-α4ストック溶液の細菌性エンドトキシン含有量は、リムルス試薬法により60EU/mg未満と決定した。特異的活性は、市販のmIFN-α4(R&D、カタログ番号12115-1)を標準として使用し、マウス線維芽細胞/脳心筋炎ウイルス(L929/EMCV)サイトパス阻害法を用いて5.4×10U/mgと決定した。
実施例2.PEG化組換えマウスインターフェロン(PEG-mIFN-α4)の調製
この脱グリコシル化mIFN-α4ストック溶液を、5kD限外濾過膜パッケージを用いた5mM酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液-50mM塩化ナトリウム(pH5.0)の緩衝液による限外濾過によって置換した。約333mlのサンプル(脱グリコシル化mIFNα4含量約500mg)を採取し、約22mlの0.8Mホウ酸/水酸化ナトリウム緩衝液(pH9.4)を添加し、よく撹拌した。タンパク質と40kDのY型ポリエチレングリコールスクシンイミドエステル(YPEG-NHS)の質量比が約1:8になるようにYPEG-NHSを添加した後、これを素早く撹拌し、室温で10分間反応させた。その後、約20mlの0.2Mメチオニンを添加して反応を停止させ、10%酢酸でpHを5.0に調整した。その後、550mlの純水を添加した後、さらに600mlの20mM酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液-20mMアルギニン塩酸塩-10mMメチオニン(pH5.1)(溶液E)を添加し、よく混合した。その後、SP Sepharose Fast Flowクロマトグラフィーカラム(GEヘルスケア、カラム床Φ50mm×194mm)に装填し、溶液Eを用いてカラムの約5容量の洗浄を行った。その後、溶液E及び20mM酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液-20mMアルギニン塩酸塩-10mMメチオニン-600mM塩化ナトリウム(pH5.1)(溶液F)を用いて勾配溶出を行い、PEG-mIFN-α4標的サンプルを回収した。5kD限外濾過膜パッケージを用いた限外濾過により緩衝液を20mMリン酸緩衝液-123mM塩化ナトリウム(pH6.5)に置換した後、適当に濃縮し、0.5%のTween80をTween80の最終濃度が約0.005%になるように添加した。得られたサンプルは、PEG-mIFN-α4ストック溶液(PEG-mIFN-α4)であった。サンプルを採取してから検査に出し、残ったサンプルは後で使用するために凍結して-70℃で保存した。溶出プロファイルを図5に示し、SDS-PAGE電気泳動の結果を図6に示す。
PEG-mIFN-α4ストック溶液の細菌性エンドトキシン含有量は、リムルス試薬法により15EU/mg未満と決定した。特異的活性は、市販のmIFN-α4(R&D、カタログ番号12115-1)を標準として使用し、マウス線維芽細胞/脳筋心筋炎ウイルス(L929/EMCV)のサイトパス阻害法を用いて、6.1×10U/mgと決定した。
実施例3.健康なBALB/cマウスにおけるPEG-mIFN-α4の皮下注射の薬物動態学的研究
本実施例では、BALB/cマウスは、Beijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.から購入した。PEG-mIFN-α4の血中濃度を二重抗体サンドイッチELISAにより検出した。Mouse IFN alpha Platinum ELISAキット(カタログ番号BMS6027/ BMS6027TEN,Thermo)の試験キットを使用したが、内在性mIFN-αの測定結果への干渉を避けるため、レポーター抗体を抗PEG抗体3.3ビオチン(Institute of Biomedical Sciences,Academia Sinica(IBMS),Taiwan)に変更した。
6~8週齢、SPFグレードのBALB/cマウス(N=60、雌雄半々)に、1μg/マウスのPEG-mIFN-α4を首後部の皮下に単回皮下注射した。注射前(0時間)と、注射後の15時間、24時間、36時間、48時間、72時間、96時間、120時間、168時間、216時間、264時間、312時間に血漿サンプルを回収し、血中濃度を決定した。薬物動態パラメータの算出にはPhoenix WinNonlin 6.4ソフトウェアを使用した。
血中濃度決定の結果を表1に、血中濃度-投与時間曲線を図7に、及び薬物動態パラメータの結果を表2に示す。1μg/マウスのPEG-mIFN-α4をBALB/cマウスの首後部に単回皮下注射し、血漿濃度ピーク時間(Tmax)は24時間、ピーク濃度時間(Tmax)は268ng/ml、排出半減期(T1/2)は28.3時間であった。
Figure 2024504341000001
Figure 2024504341000002
実施例4.マウスに移植された肝臓癌H22に対するPEG-mIFN-α4の間欠的投与の治療効果の比較試験
本実施例では、BALB/cマウスはBeijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.から購入し、マウス肝臓癌H22細胞株はChina Center for Type Culture Collection(CCTCC)から購入した。
6~8週齢、18~22gのSPFグレードのBALB/cマウスに、H22細胞(0.5×10細胞/mL、0.2ml/マウス)を右前肢腋窩に皮下接種した。腫瘍接種の日に無作為にグループ分けを行った。実験群は、PEG-mIFN-α4連続投与群(N=15、雄7匹、雌8匹)、PEG-mIFN-α4間欠的投与群(N=15、雄7匹、雌8匹)、通常の生理食塩水対照群(N=10、雌5匹、雄5匹)等を含んでいた。
PEG-mIFN-α4は、動物1匹あたり1マイクログラムの投与量で、首後部に皮下注射により投与した。PEG-mIFN-α4間欠的投与群は、48時間に1回、3回投与した後、144時間休止し、これを4回繰り返した。PEG-mIFN-α4連続的投与群は、48時間に1回、21回の連続投与を行った。通常の生理食塩水対照群には、同体積の通常の生理食塩水を投与した。
全ての群で生存率分析を行い、群間の差を比較した。統計解析にはSAS9.4及びoffice2010ソフトウェアを使用し、統計検定は全て両側検定とした。
生存曲線を図8に示し、統計的比較結果を表3に示す。腫瘍接種後40日目、通常の生理食塩水対照群の生存期間の中央値は19.5日であり、PEG-mIFN-α4連続的投与群では38日であった。PEG-mIFN-α4間欠的投与群の生存率は93.3%であったが、生存期間の中央値はまだ算出できない。PEG-mIFN-α4連続的投与群と間欠的投与群の生存曲線は、通常の生理食塩水対照群と比較して有意に異なっていた。また、PEG-mIFN-α4連続的投与群と間欠的投与群の差も有意であった(P=0.0035)。PEG-mIFN-α4の間欠的投与群の生存期間は、連続的投与群よりも有意に長かった。マウスに移植された肝臓癌H22の治療において、PEG-mIFN-α4の間欠的投与は連続的投与に比べて有意に優れた治癒効果を示す。
Figure 2024504341000003
実施例5.マウスの肝臓癌H22を治療するためのゲムシタビンと併用したインターフェロンの間欠的投与
本発明者らは、ゲムシタビンと併用したPEG化組換えマウスインターフェロンα(PEG-mIFN-α4)をマウス肝癌H22に間欠的投与することによる抗腫瘍効果を検討し、インターフェロンとゲムシタビンの併用投与の有効性を探った。本発明者らは驚くべきことに、PEG-mIFN-α4を間欠的投与し、同時にゲムシタビンを投与することにより、ゲムシタビンを単独で投与する場合又はPEG-mIFN-α4を単独で間欠的投与する場合と比較して、H22腫瘍の治療において有意に良好な結果が得られる可能性があることを見出した。
本実施例において、マウスにおけるH22移植肝臓癌に対するPEG-mIFN-α4間欠的投与(48時間毎に1回投与、3回連続投与の後、144時間休薬;8回)、PEG-mIFN-α4連続的投与(48時間に1回、42回連続投与)、ゲムシタビンと併用したPEG-mIFN-α4(PEG-mIFN-α4:48時間毎に1回投与、3回連続投与の後、240時間休薬、6回;ゲムシタビン:1週間に1回)の有効性の比較試験を行った。
本実施例において、BALB/cマウスはBeijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.から購入し、H22マウス肝臓癌細胞株はChina Center for Type Culture Collection(CCTCC)から購入した。
6~8週齢、18~22gのSPFグレードのBALB/cマウスに、肝臓細胞癌H22腫瘍細胞(1×10細胞/mL、0.2ml/マウス)を右前肢腋窩に皮下接種した。腫瘍を接種した日に、PEG-mIFN-α4連続的投与群(N=24、雌12匹、雄12匹)、PEG-mIFN-α4間欠的投与群(N=24、雌12匹、雄12匹)、通常の生理食塩水対照群(N=24、雌12匹、雄12匹)、ゲムシタビン単独群(N=24、雌12匹、雄12匹)、及びPEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(N=24、雌12匹、雄12匹)に無作為に分けた。
PEG-mIFN-α4は首後部に1ug/マウスで皮下注射した。ゲムシタビンは60mg/kgで腹腔内注射した。投与はグループ分けよりも後の日に開始した。
PEG-mIFN-α4間欠的投与群については、PEG-mIFN-α4は48時間毎に1回、3回連続投与の後、144時間休薬で8回投与した。PEG-mIFN-α4連続的投与群については、PEG-mIFN-α4は48時間毎に1回投与した。PEG-mIFN-α4の間欠的投与とゲムシタビンとの併用群については、PEG-mIFN-α4は48時間毎に1回、3回連続投与の後、240時間休薬で6回投与し、ゲムシタビンは1週間に1回投与した。ゲムシタビン単独群については、ゲムシタビンは1週間に1回投与した。生理食塩水対照群については、同体積の生理食塩水を投与した。
生存率分析を全ての群について行い、群間の差を比較した。統計解析には、SAS9.4、office2010ソフトウェアを使用し、統計検定は全て両側検定とした。
生存曲線を図9に示し、統計的比較結果を表4に示す。腫瘍接種後108日目、PEG-mIFN-α4連続的投与群の生存期間の中央値は37.0日であり、PEG-mIFN-α4間欠的投与群では64.0日であり、共に通常の生理食塩水対照群の17.5日を上回っていた。PEG-mIFN-α4連続的投与群と間欠的投与群の生存曲線の間には有意な差があり(P=0.0245)、PEG-mIFN-α4間欠的投与群の生存期間は、PEG-mIFN-α4連続的投与群よりも有意に長かった。マウスにおける移植肝臓癌H22の治療において、PEG-mIFN-α4間欠的投与は連続的投与に比べて有意に改善された効果を示した。
ゲムシタビン単独群の生存期間の中央値は58.5日であり、ゲムシタビンとPEG-mIFN-α4間欠的投与の併用群において観察期間(腫瘍接種108日間)の終了時に観察される生存率は75.0%であった。2群の生存曲線は有意に異なっていた(P<0.001)。PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群の生存期間は、ゲムシタビン単独群よりも有意に長かった。
PEG-mIFN-α4間欠的投与群の生存期間の中央値は64.0日であり、PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群において観察期間(腫瘍接種108日間)の終了時に観察される生存率は75.0%であった。2群の生存曲線は有意に異なっていた(P<0.001)。PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群の生存期間は、PEG-mIFN-α4間欠的投与群よりも有意に長かった。
結果より、マウスにおけるH22移植肝臓癌の治療について、PEG化マウスインターフェロンαの間欠的投与はPEG化マウスインターフェロンαの連続的投与よりも優れていること、ゲムシタビンと併用したPEG化マウスインターフェロンαの間欠的投与の抗癌活性は、ゲムシタビン単独及びPEG化マウスインターフェロンα単独より有意に優れていることが示された。
Figure 2024504341000004
実施例6.マウスの肺癌を治療するためのゲムシタビンと併用したインターフェロンの間欠的投与
本発明者らは、マウス肺癌LLCに対するゲムシタビンと併用したPEG化組換えマウスインターフェロンα(PEG-mIFN-α4)の間欠的投与の抗腫瘍効果を調べ、インターフェロンとゲムシタビンの併用投与の有効性を探った。本発明者らは、PEG-mIFN-α4を間欠的投与し、同時にゲムシタビンを投与することによって、ゲムシタビンを単独で投与した場合又はPEG-mIFN-α4を単独で間欠的投与した場合に比べて、肺癌LLCの治療においても有意に良好な結果が得られる可能性があることを見出した。
本実施例において、マウスにおける移植肝臓癌LLCに対するPEG-mIFN-α4間欠的投与(48時間毎に1回投与、4回連続投与の後、192時間休薬;5回)、PEG-mIFN-α4連続的投与(48時間に1回、32回連続投与)、ゲムシタビンと併用したPEG-mIFN-α4(PEG-mIFN-α4:48時間毎に1回投与、4回連続投与の後、360時間休薬、4回;ゲムシタビン:1週間に1回)の有効性の比較試験を行った。
本実施例において、C57BL/6Nマウスは、Beijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.から購入し、マウス肺癌LLC細胞株はBeijing Union Cell Resource Center、中国から購入した。
6~8週齢、18~22gのSPFグレードのBALB/cマウスに、肺癌LLC細胞(1×10細胞/mL、0.2ml/マウス)を右前肢腋窩に皮下接種した。腫瘍を接種した日に、PEG-mIFN-α4間欠的投与群(N=26、雌13匹、雄13匹)、PEG-mIFN-α4間欠的投与群(N=26、雌13匹、雄13匹)、通常の生理食塩水対照群(N=26、雌13匹、雄13匹)、ゲムシタビン単独群(N=26、雌13匹、雄13匹)、及びPEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(N=26、雌13匹、雄13匹)に無作為に分けた。
PEG-mIFN-α4は首後部に1ug/マウスで皮下注射した。投与はグループ分けよりも後の日に開始した。PEG-mIFN-α4間欠的投与群については、PEG-mIFN-α4は、48時間毎に1回、4回連続投与の後、192時間休薬で8回投与した。PEG-mIFN-α4連続的投与群については、PEG-mIFN-α4は48時間毎に1回投与した。PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群については、PEG-mIFN-α4は48時間毎に1回、4回連続投与の後、360時間休薬で4回投与し、ゲムシタビンは1週間に1回投与した。ゲムシタビン単独群については、ゲムシタビンは1週間に1回投与した。生理食塩水対照群については、同体積の生理食塩水を投与した。ゲムシタビンは60mg/kgで腹腔内注射した。
死亡率の差を比較するために、SAS9.4ソフトウェアを使用し、統計検定は全て両側検定とした。
死亡率を図10に示し、統計的比較結果を表5に示す。腫瘍接種後45日目、PEG-mIFN-α4連続的投与群の死亡率は100%であり、PEG-mIFN-α4間欠的投与群では34.6%であり、差は有意だった(P<0.001)。PEG-mIFN-α4間欠的投与群の死亡率は、PEG-mIFN-α4連続的投与群よりも有意に低かった。マウスにおける移植肺癌LLCについて、PEG-mIFN-α4間欠的投与は、連続的投与よりも有意に改善された効果を示した。
腫瘍接種後64日目、ゲムシタビン単独群の死亡率は80.8%であり、PEG-mIFN-α4の間欠的投与のゲムシタビンとの併用群は53.8%であり、差は有意だった(P=0.0385)。PEG-mIFN-α4の間欠的投与とゲムシタビンとの併用群の死亡率は、ゲムシタビン単独群よりも有意に低かった。
腫瘍接種後64日目、PEG-mIFN-α4の間欠的投与単独群の死亡率は84.6%であり、PEG-mIFN-α4の間欠的投与とゲムシタビンとの併用群では53.8%であり、差は有意だった(P=0.0162)。PEG-mIFN-α4の間欠的投与のゲムシタビンとの併用群の死亡率は、PEG-mIFN-α4間欠的投与単独群よりも有意に低かった。
結果から、マウスにおける移植肺癌LLCの治療には、PEG化マウスインターフェロンαの間欠的投与がPEG化マウスインターフェロンαの連続的投与よりも優れていること、ゲムシタビンと併用したPEG化マウスインターフェロンαの間欠的投与併用時の抗癌活性は、ゲムシタビン単独及びPEG化マウスインターフェロンα単独よりも有意に優れていることが示された。
Figure 2024504341000005
実施例7.マウスの結直腸癌CT26を治療するためのゲムシタビンと併用したインターフェロンの間欠的投与
本発明者らは、マウスの結直腸癌CT26に対して、ゲムシタビンと併用したPEG化組換えマウスインターフェロンα(PEG-mIFN-α4)の間欠的投与の抗腫瘍効果を調べ、インターフェロンとゲムシタビンの併用投与の有効性を探った。本発明者らは驚くべきことに、PEG-mIFN-α4を間欠的投与し、同時にゲムシタビンを投与することによって、ゲムシタビンを単独で投与した場合又はPEG-mIFN-α4を単独で間欠的投与した場合に比べて、結直腸癌CT26の治療においても有意に良好な結果が得られる可能性があることを見出した。
本実施例において、マウスにおける移植結直腸癌CT26に対するPEG-mIFN-α4間欠的投与(48時間毎に1回投与、3回連続投与の後、144時間休薬;11回)、PEG-mIFN-α4連続的投与(48時間に1回、55回連続投与)、ゲムシタビンと併用したPEG-mIFN-α4(PEG-mIFN-α4:48時間毎に1回投与、3回連続投与の後、240時間休薬、8回;ゲムシタビン:1週間に1回)の有効性の比較試験を行った。
本実施例において、BALB/cマウスは、Beijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.から購入し、CT26マウス結直腸癌細胞株はCenter for Cell Resources、Shanghai Academy of Biological Sciences、Chinese Academy of Sciencesから購入した。抗癌剤はゲムシタビン(Jiangsu HAOSEN Pharmaceutical)である。
6~8週齢、18~22gのSPFグレードのBALB/cマウスに、結直腸癌CT26腫瘍細胞(1×10細胞/mL、0.2ml/マウス)を右前肢腋窩に皮下接種した。腫瘍を接種した日に、PEG-mIFN-α4間欠的投与群(N=24、雌12匹、雄12匹)、PEG-mIFN-α4間欠的投与群(N=24、雌12匹、雄12匹)、通常の生理食塩水対照群(N=24、雌12匹、雄12匹)、ゲムシタビン単独群(N=24、雌12匹、雄12匹)、及びPEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(N=24、雌12匹、雄12匹)に無作為に分けた。
PEG-mIFN-α4は首後部に1ug/マウスで皮下注射した。ゲムシタビンは60mg/kgで腹腔内注射した。投与はグループ分けよりも後の日に開始した。PEG-mIFN-α4間欠的投与群については、PEG-mIFN-α4は、48時間毎に1回、3回連続投与の後、144時間の休薬で11回投与した。PEG-mIFN-α4連続的投与群については、PEG-mIFN-α4は48時間毎に1回投与した。PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群については、PEG-mIFN-α4は、48時間毎に1回、3回連続投与の後、240時間の休薬で8回投与し、ゲムシタビンは1週間に1回投与した。ゲムシタビン単独群については、ゲムシタビンは1週間に1回投与した。生理食塩水対照群については、同体積の生理食塩水を投与した。
生存率分析を全ての群について行い、群間の差を比較した。統計解析には、SAS9.4、office2010ソフトウェアを使用し、統計検定は全て両側検定とした。
生存曲線を図11に示し、統計的比較結果を表6に示す。腫瘍接種後110日目、PEG-mIFN-α4連続的投与群の生存期間の中央値は53.5日であり、PEG-mIFN-α4間欠的投与群では89.0日であり、これはいずれも通常の生理食塩水対照群の49.5日よりも長かった。PEG-mIFN-α4連続的投与群と間欠的投与群の生存曲線には有意な差があり(P=0.0150)、PEG-mIFN-α4間欠的投与群の生存期間はPEG-mIFN-α4連続的投与群に比べ有意に長かった。マウスの移植結直腸癌CT26の治療については、PEG-mIFN-α4間欠的投与は連続的投与に比べ有意に改善された効果を示した。
ゲムシタビン単独群の生存期間の中央値は89.0日であり、PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群の観察期間(腫瘍接種後110日)終了時の生存率は75.0%であった。2群間の生存曲線は有意に異なっていた(P=0.0102)。PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群の生存期間は、ゲムシタビン単独群に比べ有意に長かった。
PEG-mIFN-α4間欠的投与群の生存期間中央値は89.0日であり、PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群の観察期間(腫瘍接種後110日)終了時の生存率は75.0%であった。2群間の生存曲線は有意に異なっていた(P=0.0048)。PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群の生存期間は、PEG-mIFN-α4間欠的投与群より有意に長かった。
結果より、マウスにおける移植結直腸癌CT26の治療について、PEG化マウスインターフェロンαの間欠的投与がPEG化マウスインターフェロンαの連続的投与より優れていること、ゲムシタビンと併用したPEG化マウスインターフェロンαの間欠的投与は、ゲムシタビン単独及びPEG化マウスインターフェロンα単独より抗癌活性が有意に優れていることが示された。
Figure 2024504341000006
実施例8.マウスのメラノーマを治療するためのゲムシタビンと併用したインターフェロンの間欠的投与
本発明者らは、マウスのメラノーマB16に対するゲムシタビンと併用したPEG化組換えマウスインターフェロンα(PEG-mIFN-α4)の間欠的投与の抗腫瘍効果を調べ、インターフェロンとゲムシタビンの併用投与の有効性を探った。本発明者らはPEG-mIFN-α4を間欠的投与し、ゲムシタビンを投与することによって、ゲムシタビンを単独で投与した場合又はPEG-mIFN-α4を単独で間欠的投与した場合と比較して、マウスのメラノーマB16の治療において有意に良好な結果が得られる可能性があることを見出した。
本実施例において、マウスにおける移植メラノーマB16に対するPEG-mIFN-α4間欠的投与(48時間毎に1回投与、3回連続投与の後、240時間休薬;4回)、PEG-mIFN-α4連続的投与(48時間に1回、24回連続投与)、ゲムシタビンと併用したPEG-mIFN-α4(PEG-mIFN-α4:48時間毎に1回投与、3回連続投与の後、240時間休薬、4回;ゲムシタビン:1週間に1回)の有効性の比較試験を行った。
6~8週齢、18~22gのSPFグレードのC57BL/6Nマウスに、B16細胞(1×10細胞/mL、0.2ml/マウス)を右前肢腋窩に皮下接種した。腫瘍を接種した日に、PEG-mIFN-α4連続的投与群(N=28、雌14匹、雄14匹)、PEG-mIFN-α4間欠的投与群(N=28、雌14匹、雄14匹)、通常の生理食塩水対照群(N=28、雌14匹、雄14匹)、ゲムシタビン単独群(N=28、雌14匹、雄14匹)、及びPEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(N=28、雌14匹、雄14匹)に無作為に分けた。
PEG-mIFN-α4は首後部に1ug/マウスで皮下注射した。投与はグループ分けよりも後の日に開始した。PEG-mIFN-α4間欠的投与群については、PEG-mIFN-α4は48時間毎に1回、3回の連続投与の後、240時間休薬で、4回投与した。PEG-mIFN-α4連続的投与群については、PEG-mIFN-α4は48時間毎に1回投与した。PEG-mIFN-α4のゲムシタビンとの併用群については、PEG-mIFN-α4は、48時間毎に1回、3回の連続投与の後、240時間休薬で4回投与し、ゲムシタビンは1週間に1回投与した。ゲムシタビン単独群については、ゲムシタビンは1週間に1回投与した。生理食塩水対照群については、同体積の生理食塩水を投与した。ゲムシタビンは60mg/kgで腹腔内投与した。
死亡率の差を比較するために、SAS9.4ソフトウェアを使用し、統計検定は全て両側検定とした。
死亡率を図12に、統計的比較結果を表7に示す。
腫瘍接種後46日目、PEG-mIFN-α4連続的投与群の死亡率は100%、PEG-mIFN-α4間欠的投与群では39.3%であり、差は有意であった(P<0.001)。PEG-mIFN-α4間欠的投与群の死亡率は、PEG-mIFN-α4連続的投与群の死亡率より有意に低かった。マウスの移植メラノーマB16の治療については、PEG-mIFN-α4間欠的投与は連続的投与より有意に改善された効果を示した。
腫瘍接種後48日目、ゲムシタビン単独群の死亡率は89.3%、PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群では21.4%であり、差は有意であった(P<0.0001)。PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群の死亡率は、ゲムシタビン単独群より有意に低かった。
腫瘍接種後48日目、PEG-mIFN-α4間欠的投与単独群の死亡率は46.4%でライ、PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群は21.4%であり、差は有意であった(P=0.0482)。PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群の死亡率は、PEG-mIFN-α4間欠的投与単独群より有意に低かった。
結果より、マウスにおける移植メラノーマB16の治療には、PEG化マウスインターフェロンαの間欠的投与がPEG化マウスインターフェロンαの連続的投与より優れていること、ゲムシタビンと併用したPEG化マウスインターフェロンαの間欠的投与の抗癌活性は、ゲムシタビン単独及びPEG化マウスインターフェロンα単独より有意に優れていることが示された。
Figure 2024504341000007
実施例9.マウスの乳癌を治療するためのゲムシタビンと併用したインターフェロンの間欠的投与
本発明者らは、ゲムシタビンと併用したPEG化組換えマウスインターフェロンα(PEG-mIFN-α4)をマウス乳癌4T1に間欠的投与することによる抗腫瘍効果を検討し、インターフェロンとゲムシタビンの併用投与の有効性を探った。本発明者らは、PEG-mIFN-α4を間欠的投与し、ゲムシタビンを投与することにより、ゲムシタビンを単独で投与する場合又はPEG-mIFN-α4を単独で間欠的投与する場合と比較して、マウス乳癌4T1の治療において有意に良好な結果が得られる可能性があることを見出した。
本実施例において、マウスにおける移植乳癌4T1に対するPEG-mIFN-α4間欠的投与(48時間毎に1回投与、3回連続投与の後、144時間休薬;5回)、PEG-mIFN-α4連続的投与(48時間に1回、25回連続投与)、ゲムシタビンと併用したPEG-mIFN-α4(PEG-mIFN-α4:48時間毎に1回投与、3回連続投与の後、240時間休薬、4回;ゲムシタビン:1週間に1回)の有効性の比較試験を行った。
本実施例において、BALB/cマウスは、Beijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.から購入し、4T1マウス乳癌細胞株はChina Center for Type Culture Collection(CCTCC)から購入した。
6~8週齢、18~22gのSPFグレードのBALB/cマウスに、4T1細胞(1×10細胞/mL、0.2ml/マウス)を右前肢腋窩に皮下接種した。腫瘍を接種した日に、PEG-mIFN-α4連続的投与群(N=24、雌12匹、雄12匹)、PEG-mIFN-α4間欠的投与群(N=24、雌12匹、雄12匹)、通常の生理食塩水対照群(N=24、雌12匹、雄12匹)、ゲムシタビン単独群(N=24、雌12匹、雄12匹)、及びPEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(N=24、雌12匹、雄12匹)に無作為に分けた。
PEG-mIFN-α4は首後部に1ug/マウスで皮下注射した。投与はグループ分けの後の日に開始した。PEG-mIFN-α4間欠的投与群については、PEG-mIFN-α4は、48時間毎に1回、3回の連続投与の後、144時間休薬で5回投与した。PEG-mIFN-α4連続的投与群については、PEG-mIFN-α4は48時間毎に1回投与した。PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群については、PEG-mIFN-α4は、48時間毎に1回、3回の連続投与の後、240時間休薬で4回投与し、ゲムシタビンは1週間に1回投与した。ゲムシタビン単独群については、ゲムシタビンは1週間に1回投与した。生理食塩水対照群については、同体積の生理食塩水を投与した。ゲムシタビンは60mg/kgで腹腔内注射した。
死亡率の差を比較するために、SAS9.4ソフトウェアを使用し、統計検定は全て両側検定とした。
死亡率を図13に示し、統計的比較結果を表8に示す。
腫瘍接種後53日目、PEG-mIFN-α4連続的投与群の死亡率は87.5%であり、PEG-mIFN-α4間欠的投与群では58.3%であり、差は有意であり(P=0.0230)、いずれも生理食塩水対照群(100%)より低かった。PEG-mIFN-α4間欠的投与群の死亡率は、PEG-mIFN-α4連続的投与群の死亡率より有意に低かった。マウスの移植乳癌4T1の治療については、PEG-mIFN-α4の間欠的投与は連続的投与より有意に改善された効果を示した。
腫瘍移植後53日目、ゲムシタビン単独群の死亡率は87.5%であり、PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群は4.2%であり、差は有意であった(P<0.0001)。ゲムシタビンとPEG-mIFN-α4間欠的投与の併用群の死亡率は、ゲムシタビン単独群より有意に低かった。
腫瘍接種後53日目、PEG-mIFN-α4間欠的投与単独群の死亡率は58.3%であり、PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群では4.2%であり、差は有意であった(P<0.0001)。PEG-mIFN-α4間欠的投与とゲムシタビンとの併用群の死亡率は、PEG-mIFN-α4間欠的投与単独群より有意に低かった。
結果より、マウスにおける移植乳癌4T1の治療には、PEG化マウスインターフェロンαの間欠的投与がPEG化マウスインターフェロンαの連続的投与より優れていること、ゲムシタビンと併用したPEG化マウスインターフェロンαの間欠的投与の抗癌活性は、ゲムシタビン単独及びPEG化マウスインターフェロンα単独より有意に優れていることが示された。
Figure 2024504341000008
実施例10.インターフェロンと抗癌剤エピルビシンの間欠的投与によるマウスの移植肝臓癌H22の治療に関する研究
本実施例で使用する抗癌剤は、化学療法剤の中でも抗腫瘍性抗生物質であるエピルビシンであり、マウスに移植された肝臓癌H22の治療において、抗癌剤エピルビシンと併用したインターフェロンの間欠的投与の効果を調べた。
本実施例では、BALB/cマウスはBeijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.から購入し、マウス肝癌H22細胞株はChina Center for Type Culture Collection(CCTCC)から購入した。エピルビシンの製造者はBeijing Union Pharmaceutical Factoryであった。
6~8週齢、18~22gのSPFグレードのBALB/cマウスに、肝臓癌H22腫瘍細胞(1×10細胞/mL、0.2ml/マウス)を右前肢腋窩に皮下接種した。腫瘍接種の3日後、無作為に群分けし、各群28匹(雌雄半々)で、通常の生理食塩水対照群、エピルビシン単独の群、及びPEG-mIFN-α4とエピルビシンの併用群が含まれていた。
群分けの翌日から週1回で投与を開始した。PEG-mIFN-α4を首後部に皮下注射し、エピルビシンを腹腔内に、毎回3.5mg/kgの用量で投与した。通常の生理食塩水の対照群には、同体積の通常の生理食塩水を投与した。
全ての群で生存曲線分析を行い、生存期間の中央値を比較した。統計解析には、SAS 9.4及びoffice2010ソフトウェアを使用した。統計検定は全て両側検定とした。
生存曲線を図14に示し、生存時間の中央値を表9に示す。生理食塩水群の生存期間の中央値は13.5日、エピルビシン群の生存期間の中央値は15日、PEG-mIFN-α4とエピルビシンの併用群の観察期間中の生存率は57.1%であった。PEG-mIFN-α4とエピルビシンの併用群の生存曲線は、通常の生理食塩水群と比較して有意に異なっていた(P<0.0001)。エピルビシンと併用してPEG-mIFN-α4を間欠的投与することによって、エピルビシン単独投与に比べて、腫瘍保有マウスの生存期間が有意に延長し得ることが示された(P<0.0001)。
本実施例は、マウスに移植された肝臓癌H22の治療において、PEG-mIFN-α4をエピルビシンと併用して間欠的投与することで、エピルビシン単独投与に比べて有意に優れた効果が得られたことを示唆している。
Figure 2024504341000009
実施例11.抗癌剤オキサリプラチンと併用したインターフェロンの間欠的投与によるマウスの移植肝臓癌H22の治療に関する研究
本実施例で使用する抗癌剤は化学療法剤オキサリプラチンであり、マウスに移植された肝臓癌H22の治療において、抗癌剤オキサリプラチンと併用したインターフェロンの間欠的投与の効果を調べた。
本実施例では、BALB/cマウスはBeijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.から購入し、H22マウス肝癌細胞株はChina Center for Type Culture Collection(CCTCC)から購入した。オキサリプラチンの製造者は、Qilu Pharmaceutical(Hainan)Coであった。
6~8週齢、18~22gのSPFグレードのBALB/cマウスに、肝臓癌H22腫瘍細胞(1×10細胞/mL、0.2ml/マウス)を右前肢腋窩に皮下接種した。腫瘍接種の3日後、無作為に群分けし、各群28匹(雌雄半々)で、通常の生理食塩水対照群、オキサリプラチン単独の群、PEG-mIFN-α4とオキサリプラチンの併用群が含まれていた。
群分けの翌日から週1回で投与を開始した。PEG-mIFN-α4は首後部に皮下注射し、オキサリプラチンは腹腔内に注射し、毎回10mg/kgの用量で投与した。通常の生理食塩水対照群には、同体積の通常の生理食塩水を投与した。
全ての群で生存曲線分析を行い、生存期間の中央値を比較した。統計解析には、SAS 9.4及びoffice2010ソフトウェアを使用した。統計検定は全て両側検定とした。
生存曲線を図15に示し、生存期間の中央値を表10に示す。通常の生理食塩水群の生存期間の中央値は11日、オキサリプラチン群の生存期間の中央値は12.5日、PEG-mIFN-α4とオキサリプラチンの併用群の生存期間の中央値は31日であった。PEG-mIFN-α4とオキサリプラチン併用群の生存曲線は、通常の生理食塩水群と比較して有意に異なり(P=0.0001)、オキサリプラチン単独群と比較しても有意に異なっていた(P=0.0014)。オキサリプラチンと併用したPEG-mIFN-α4を間欠的に投与することで、腫瘍保有マウスの生存期間を有意に延長し得る。
本実施例は、マウスに移植された肝臓癌H22の治療において、PEG-mIFN-α4をオキサリプラチンと併用して間欠的投与することによって、オキサリプラチン単独に比べて有意に優れた効果が得られたことを示している。
Figure 2024504341000010

実施例12.インターフェロンと抗癌剤パクリタキセルの間欠的投与によるマウスの移植肝臓癌H22の治療に関する研究
本実施例で使用する抗癌剤は化学療法剤パクリタキセルであり、マウスに移植された肝臓癌H22の治療における、抗癌剤パクリタキセルと併用したインターフェロンの間欠的投与の効果を調べた。
本実施例では、BALB/cマウスはBeijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.から購入し、H22マウス肝臓癌細胞株はChina Center for Type Culture Collection(CCTCC)から購入した。パクリタキセルの製造者は、Qilu Pharmaceutical(Hainan)Co.,Ltd.であった。
6~8週齢、18~22gのSPFグレードのBALB/cマウスに、肝臓癌H22腫瘍細胞(1×10細胞/mL、0.2ml/マウス)を右前肢腋窩に皮下接種した。腫瘍接種から3日後、無作為に群分けし、各群28匹(雌雄半々)で、通常の生理食塩水対照群、パクリタキセル単独の群、及びPEG-mIFN-α4とパクリタキセルの併用群が含まれていた。
投与は群分けの翌日から週1回で開始した。PEG-mIFN-α4は毎回1mg/マウスの用量を首後部に皮下注射し、オキサリプラチンは毎回10mg/kgの用量を腹腔内に注射した。
全ての群で生存曲線分析を行い、生存期間の中央値を比較した。統計解析には、SAS 9.4及びoffice2010ソフトウェアを使用した。統計検定は全て両側検定とした。
生存曲線を図16に示し、生存時間の中央値を表11に示す。通常の生理食塩水群の生存期間の中央値は15日であり、パクリタキセル群の生存期間の中央値は17日であった。観察期間中、PEG-mIFN-α4とパクリタキセルの併用群の生存率は82.1%であった。PEG-mIFN-α4とパクリタキセルの併用群の生存曲線は、通常の生理食塩水群と有意に異なり(P=0.0001)、またパクリタキセル単独の群とも有意に異なった(P<0.0001)。パクリタキセルと併用したPEG-mIFN-α4の間欠的投与により、腫瘍保有マウスの生存期間を有意に延長し得る。
本実施例は、マウスに移植された肝臓癌H22の治療において、パクリタキセルと併用したPEG-mIFN-α4の間欠的投与の効果が、パクリタキセル単独の効果よりも有意に優れていたことを示している。
Figure 2024504341000011
本発明の上記結果は、PEG-mIFN-α4をゲムシタビン、パクリタキセル、オキサリプラチン、エピルビシン等の化学療法剤と併用して間欠的投与することで、化学療法剤を単独で投与するよりも格段に優れた癌治療効果を得ることができることを示唆している。
上記結果により、インターフェロンを長期間連続的に投与すると、免疫抑制及び免疫細胞の欠乏が引き起こされ、回復が困難になることが示唆されている。インターフェロンの有効性は、免疫系に依存する。そのため、インターフェロンベースの治療は、免疫細胞が未だ十分である治療初期段階には、高い腫瘍抑制等の良好な治療効果を達成し得る。しかし、治療の後期段階になると、インターフェロンの長期投与による免疫細胞の欠乏又は免疫抑制により、治療効果が大幅に低下し、インターフェロンを投与し続けても高い有効性が維持できない場合がある。この問題は、インターフェロンを間欠的投与することによって回避することができる。例えば、一定の効果を得るためにインターフェロンを一定期間投与した後、部分的な免疫抑制及び免疫細胞の疲弊が起こる前に、インターフェロンの投与を一定期間中断して、免疫細胞をできるだけ速く回復させるようにし、その後、インターフェロンを再投与することで、やはりより優れた治療効果を達成し得る。また、インターフェロン治療剤を他の薬剤と合理的に併用して間欠的投与することにより、より優れた治療効果を達成し得る。
実施例13.インターフェロンとゲムシタビンの併用(PEG-mIFN-α4を週1回投与、及びゲムシタビンを週1回、19週間投与)又はインターフェロンとゲムシタビンの異なる併用方法によるマウス移植肝臓癌H22の治療に関する試験
本実施例では、BALB/cマウスはBeijing Vital River Laboratory Animal Technology CO.,Ltdから購入し、マウス肝臓癌H22細胞株はChina Center for Type Culture Collection(CCTCC)から購入した。
6~8週齢、18~22gのSPFグレードのBALB/cマウスに、H22細胞(1×10/mL、0.2ml/マウス)を右前肢の脇下に皮下接種した。腫瘍接種3日後、無作為に以下の実験群に分けた:PEG-mIFN-α4単独群(N=27、雌14匹、雄13匹)、PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(同時投与;N=27、雌14匹、雄13匹)、PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(ゲムシタビンはPEG-mIFN-α4の72時間後に投与)(N=27、雌14匹、及び雄13匹)、PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(PEG-mIFN-α4はゲムシタビンの72時間後に投与)(N=27、雌14匹、及び雄12匹)並びに通常の生理食塩水対照群(N=27、雌14匹、及び雄13匹)。
PEG-mIFN-α4はマウス1匹あたり1μgの用量を頸部背面に皮下注射により投与した。投与は群分けの翌日から開始した。PEG-mIFN-α4単独群では、PEG-mIFN-α4を週1回投与した。PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用(同時投与)群では、PEG-mIFN-α4及びゲムシタビンを同日に週1回投与した。PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用(PEG-mIFN-α4はゲムシタビンの72時間後に投与)群では、ゲムシタビンはPEG-mIFN-α4の3日前に週1回投与した。PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用(ゲムシタビンはPEG-mIFN-α4の72時間後に投与)群では、PEG-mIFN-α4を最初に投与し、ゲムシタビンを3日後に週1回投与した。通常の生理食塩水対照群では、同体積の生理食塩水を投与した。ゲムシタビンは60mg/kgの用量で腹腔内に注射した。
群間の腫瘍発生率の差を比較するためにSAS9.4ソフトウェアを使用し、統計学的検定は全て両側検定とした。
各群の腫瘍発生率は、腫瘍発生陽性と判定される62.5mm^以上の腫瘍体積に基づいて算出した。腫瘍発生率の変化を図17に示す。腫瘍接種後151日目までの腫瘍発生率は、通常の生理食塩液対照群では100.0%、PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(同時投与)では63.0%、PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(ゲムシタビンはPEG-mIFN-α4の72時間後に投与)では29.6%、及びPEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(PEG-mIFN-α4はゲムシタビンの72時間後に投与)では80.8%であった。PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群の腫瘍発生率は、通常の生理食塩水対照群及びPEG-mIFN-α4単独群よりも低かった。腫瘍発生陰性と判定されたマウスは解剖により確認され、腋窩に固形腫瘍は認められなかった。統計学的比較結果を表12に示す。PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(ゲムシタビンは72時間後に投与)の腫瘍発生率は、PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(同時投与)(P=0.0140)及びPEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(PEG-mIFN-α4は72時間後に投与)(P=0.0002)よりも低かった。
生存曲線を図18に示す。腫瘍接種後151日目までの、通常の生理食塩水対照群の生存期間の中央値は19.0日、PEG-mIFN-α4単独群の生存期間中央値は38.0日、及びPEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(同時投与)の生存期間中央値は122.0日であり;PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(ゲムシタビンはPEG-mIFN-α4の72時間後に投与)の生存率は66.7%であり;PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(PEG-mIFN-α4はゲムシタビンの72時間後に投与)の生存期間中央値は94.0日であった。統計学的比較結果を表13に示す。PEG-mIFN-α4治療群の生存期間は通常の生理食塩水対照群の生存期間より長く;PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群の生存期間はPEG-mIFN-α4単独群の生存期間より長く、生存曲線は統計学的に異なっていた(P<0.0001)。PEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(ゲムシタビンはPEG-mIFN-α4の72時間後に投与)の生存期間は他の併用群よりも長く、その生存曲線はPEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(同時投与)及びPEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用群(PEG-mIFN-α4はゲムシタビンの72時間後に投与)と統計学的に有意に異なっていた(P値はそれぞれ0.0241及び0.0010であった)。
その結果、マウスにおける移植肝臓癌H22の治療について、PEG化マウスインターフェロンαとゲムシタビンの異なる組合せが抗癌活性を有することが示された。PEG化マウスインターフェロンαとゲムシタビンとの併用群では、PEG化マウスインターフェロンαとゲムシタビンの投与順序の違いにより、抗癌活性が異なっていた。PEG-mIFN-α4投与後にゲムシタビンが投与されるPEG-mIFN-α4とゲムシタビンとの併用療法は、他の併用よりも有意に優れていた。
Figure 2024504341000012
Figure 2024504341000013
配列及び説明
>SEQ ID NO:1は、インターフェノンα2aのアミノ酸配列である(例えばロフェロン-A又はペガシス)
CDLPQTHSLGSRRTLMLLAQMRKISLFSCLKDRHDFGFPQEEFGNQFQKAETIPVLHEMIQQIFNLFSTKDSSAAWDETLLDKFYTELYQQLNDLEACVIQGVGVTEPLMKEDSILAVRKYFQRITLYLKEKKYSPCAWEVVRAEIMRSFSLSTNLQESLRSKE
>SEQ ID NO:2は、インターフェノンα2bのアミノ酸配列である(例えばイントロンA又はペギントロン又はペグベロン)
CDLPQTHSLGSRRTLMLLAQMRRISLFSCLKDRHDFGFPQEEFGNQFQKAETIPVLHEMIQQIFNLFSTKDSSAAWDETLLDKFYTELYQQLNDLEACVIQGVGVTETPLMKEDSILAVRKYFQRITLYLKEKKYSPCAWEVVRAEIMRSFSLSTNLQESLRSKE。
>SEQ ID NO:3は、組換え統合インターフェロンのアミノ酸配列である(例えばインファーゲン)
MCDLPQTHSLGNRRALILLAQMRRISPFSCLKDRHDFGFPQEEFDGNQFQKAQAISVLHEMIQQTFNLFSTKDSSAAWDESLLEKFYTELYQQLNDLEACVIQEVGVEETPLMNVDSILAVKKYFQRITLYLTEKKYSPCAWEVVRAEIMRSFSLSTNLQERLRRKE。
>SEQ ID NO:4は、統合インターフェロンα-2のアミノ酸配列である(例えばペギンファー)。
GSGGGCDLPQTHSLGNRRALILLAQMRRISPFSCLKDRHDFGFPQEEFDGNQFQKAQAISVLHEMIQQTFNLFSTKDSSAAWDESLLEKFYTELYQQLNDLEACVIQEVGVEETPLMNVDSILAVRKYFQRITLYLTEKKYSPCAWEVVRAEIMRSFSLSTNLQERLRRKD
>SEQ ID NO:5は、インターフェロンλのアミノ酸配列である。
MGPVPTSKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVADGNLCLRTSTHPEST
>SEQ ID NO:6は、マウスインターフェロンα4のアミノ酸配列である。
CDLPHTYNLGNKRALTVLEEMRRLPPLSCLKDRKDFGFPLEKVDNQQIQKAQAILVLRDLTQQILNLFTSKDLSATWNATLLDSFCNDLHQQLNDLKACVMQEPPLTQEDSLLAVRTYFHRITVYLRKKKHSLCAWEVIRAEVWRALSSSTNLLARLSEEKE
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Claims (34)

  1. 対象における癌を治療する方法であって、前記対象に
    i)インターフェロンベースの治療剤を複数の連続的な治療コースで間欠的に投与するステップ;及び
    ii)追加の抗癌剤を投与するステップ
    を含み、
    前記追加の抗癌剤が、前記複数の連続的な治療コースにおけるインターフェロンベースの治療剤の最初の投与の後に投与される、方法。
  2. 前記対象が、前記複数の連続的な治療コースにおけるインターフェロンベースの治療剤の最初の投与の前の少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも12ヶ月、又はそれより長い期間の内に、追加の抗癌剤を投与されていない、請求項1に記載の方法。
  3. 前記連続的な治療コースにおいて、前記インターフェロンベースの治療剤は、前記対象におけるネオプテリン濃度が、実質的にコース全体の間、前記治療コースにおける前記最初の投与前のネオプテリン濃度よりも高くなるように、例えば、前記最初の投与前のネオプテリン濃度の約110%、約120%、約130%、約140%、約150%、約200%、約250%又はそれより高くなるように、投与される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記連続的な治療コースの期間が、前記インターフェロンベースの治療剤の最初の投与から最後の投与までの期間に、前記インターフェロンベースの治療剤のin vivo半減期の約5倍を加えた期間である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記複数の連続的な治療コースのそれぞれの期間が、約1週間~約24週間、好ましくは約1週間~約12週間、さらに好ましくは約1週間~約8週間、さらに好ましくは約2週間~約6週間である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記連続的な治療コースのそれぞれの期間が約1週間~約12週間であり、前記連続的な治療コース間の間隔が約1週間~約12週間である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記連続的な治療コース間の間隔が、約1週間~約24週間、好ましくは約1週間~約12週間、さらに好ましくは約1週間~約8週間、よりさらに好ましくは約2週間~約6週間である、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記連続的な治療コースのそれぞれの期間が約1週間~約8週間であり、前記連続的な治療コース間の間隔が約1週間~約8週間である、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記連続的な治療コースのそれぞれの期間が約2週間~約6週間であり、前記連続的な治療コース間の間隔が約2週間~約6週間である、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記インターフェロンベースの治療剤を2~25以上の連続的な治療コースで投与する、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記複数の連続的な治療コースの期間が実質的に同じである、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記連続的な治療コース間の間隔が実質的に同じである、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記追加の抗癌剤が、前記インターフェロンベースの治療剤の前記最初の投与の後に投与され、前記追加の抗癌剤の投与と前記インターフェロンベースの治療剤の前記最初の投与との間隔が、前記インターフェロンベースの治療剤のin vivo半減期の10倍を超えない、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記追加の抗癌剤が、各々の連続的な治療コースの間に投与され、前記追加の抗癌剤が、各々の連続的な治療コースの間、インターフェロンベースの治療剤の後に投与される、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記追加の抗癌剤が、各々の連続的な治療コースの後に投与され、前記追加の抗癌剤が、各々の連続的な治療コースの間には投与されない、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記インターフェロンベースの治療剤が、インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体を含むか、又はインターフェロン又はその変異体若しくは誘導体をコードする核酸分子を含むか、又は内在性インターフェロンの生成を促進する物質を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記インターフェロンが、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンγ又はインターフェロンλ、好ましくはインターフェロンα等のI型、II型又はIII型インターフェロンである、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記インターフェロンベースの治療剤が、インターフェロンα2a、インターフェロンα2b、インターフェロンα1b、インターフェロンλ、又はその変異体若しくは誘導体を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体がPEG化されている、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記インターフェロンベースの治療剤が、P1101、Pegberon、Pegasys、Pegintron、Infergen、Novaferon、INTRONA、Roferon-A、Hapgen、PEGINFER及びPeginterferon λからなる群から選択される、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記インターフェロンベースの治療剤が、TLR、RLR、及びSTINGシグナル伝達経路のアゴニストを含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記インターフェロンベースの治療剤が、GS-9620、GS-9688、RO7020531、RO6864018、TQ-A3334、JNJ-4964、SB9200、MIW815、DMXAA、MK-1454、及びdiABZIからなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
  23. 前記癌が、白血病(例えば急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病、多毛性白血病)、肝臓癌、肺癌、結直腸癌、皮膚癌、胃癌、乳癌、前立腺癌、非ホジキンリンパ腫、メラノーマ、多発性骨髄腫、喉頭乳頭腫、濾胞性リンパ腫、AIDS関連のカポジ肉腫、及び腎細胞癌、好ましくは肝臓癌、肺癌、乳癌、結直腸癌、又はメラノーマから選択される、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記抗がん剤が、
    i)化学療法剤、例えば、アルキル化剤、アルキル化剤:ニムスチン、カルムスチン、ロムスチン、シクロホスファミド、イホスファミド、グリシホスホラミド、セムスチン;代謝拮抗剤:デオキシフルオグアノシン、ドキシフルグアニジン、5-フルオロウラシル、メルカプトプリン、チオグアニン、シタラビン、フルグアノシン、テガフール、ゲムシタビン、カルモフール、ヒドロキシウレア、メトトレキサート、UFT、アンシタビン、カペシタビン;抗腫瘍性抗生物質:アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、マイトマイシン、ペロマイシン、ピンヤンマイシン、ピラルビシン;化学療法の抗腫瘍性動物及び植物成分:イリノテカン、ハリントニン、ヒドロキシカンプトテシン、ビノレルビン、パクリタキセル、アルブミンパクリタキセル、タキソテール、トポテカン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビンデシン、ビンブラスチン、テニポシド、エトポシド、エレメン;抗腫瘍剤ホルモン:アタメスタン、アナストロゾール、アミノグルテチミド、レトロゾール、フォルメスタン、メタステロン、タモキシフェン;種々の化学療法剤:アスパラギナーゼ、カルボプラチン、シスプラチン、ダカルバジン、オキサリプラチン、ロキサジン、エロキサチン、ミトキサントロン、若しくはプロカルバジン;又は
    ii)免疫チェックポイント阻害剤、例えばPD-1、PD-L1、CTLA4の阻害剤、例えばニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブから選択される抗体;又は
    iii)低分子標的薬、例えば、イマチニブ、ゲフィチニブ、ボルテゾミブ、エルロチニブ、ソラフェニブ、レナリドミド、スニチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、ラパチニブ、パゾパニブ、エベロリムス、バンデタニブ、クリゾチニブ、ベロフィニブ、ルキソリチニブ、アキシチニブ、ビスモデギブ、カルフィルゾミブ、レゴラフェニブ、ボスチニブ、トファシチニブ、カルボチニブ、パナチニブ、ポマリドマイド、トラメチニブ、ダブラフェニブ、アファチニブ、イコチニブ、イブルチニブ、セリチニブ、イデラリス、アパチニブ、パブチリブ、レバチニブ、アキシチニブ、イコチニブ、アパチニブ、ソニデギブ、コビメチニブ、オシメルチニブ、アレクチニブ、イキサゾミブ;又は
    iv)腫瘍関連抗原特異的抗体、例えばリツキサン、ハーセプチン、
    好ましくは、前記抗癌剤が、オキサリプラチン、エピルビシン、パクリタキセル及びゲムシタビンから選択され、より好ましくはゲムシタビンである、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  25. インターフェロンベースの治療剤及び抗癌剤を含む、対象における癌の治療に使用するための組合せ医薬。
  26. 前記インターフェロンベースの治療剤が、インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体を含むか、又はインターフェロン又はその変異体若しくは誘導体をコードする核酸分子を含むか、又は内在性インターフェロンの生成を促進する物質を含む、請求項25に記載の組合せ医薬。
  27. 前記インターフェロンが、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンγ又はインターフェロンλ、好ましくはインターフェロンα等のI型、II型又はIII型インターフェロンである、請求項25又は26に記載の組合せ医薬。
  28. 前記インターフェロンベースの治療剤が、インターフェロンα2a、インターフェロンα2b、インターフェロンα1b、インターフェロンλ、又はその変異体若しくは誘導体を含む、請求項25~27のいずれか一項に記載の組合せ医薬。
  29. 前記インターフェロン又はその変異体若しくは誘導体がPEG化されている、請求項25~28のいずれか一項に記載の組合せ医薬。
  30. 前記インターフェロンベースの治療剤が、P1101、Pegberon、Pegasys、Pegintron、Infergen、Novaferon、INTRONA、Roferon-A、Hapgen、PEGINFER及びPeginterferonλからなる群から選択される、請求項25~29のいずれか一項に記載の組合せ医薬。
  31. 前記インターフェロンベースの治療剤が、TLR、RLR、及びSTINGシグナル伝達経路のアゴニストを含む、請求項25~27のいずれか一項に記載の組合せ医薬。
  32. 前記インターフェロンベースの治療剤が、GS-9620、GS-9688、RO7020531、RO6864018、TQ-A3334、JNJ-4964、SB9200、MIW815、DMXAA、MK-1454、及びdiABZIからなる群から選択される、請求項31に記載の組合せ医薬。
  33. 前記抗癌剤が、
    i)化学療法剤、例えば、アルキル化剤、アルキル化剤:ニムスチン、カルムスチン、ロムスチン、シクロホスファミド、イホスファミド、グリシホスホラミド、セムスチン;代謝拮抗剤:デオキシフルオグアノシン、ドキシフルグアニジン、5-フルオロウラシル、メルカプトプリン、チオグアニン、シタラビン、フルグアノシン、テガフール、ゲムシタビン、カルモフール、ヒドロキシウレア、メトトレキサート、UFT、アンシタビン、カペシタビン;抗腫瘍性抗生物質:アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、マイトマイシン、ペロマイシン、ピンヤンマイシン、ピラルビシン;化学療法用抗腫瘍性動物及び植物成分:イリノテカン、ハリントニン、ヒドロキシカンプトテシン、ビノレルビン、パクリタキセル、アルブミンパクリタキセル、タキソテール、トポテカン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビンデシン、ビンブラスチン、テニポシド、エトポシド、エレメン;抗腫瘍剤ホルモン:アタメスタン、アナストロゾール、アミノグルテチミド、レトロゾール、フォルメスタン、メタステロン、タモキシフェン;種々雑多な化学療法剤:アスパラギナーゼ、カルボプラチン、シスプラチン、ダカルバジン、オキサリプラチン、ロキサジン、エロキサチン、ミトキサントロン、若しくはプロカルバジン;又は
    ii)免疫チェックポイント阻害剤、例えばPD-1、PD-L1、CTLA4の阻害剤、例えばニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブから選択される抗体;又は
    iii)低分子標的薬、例えば、イマチニブ、ゲフィチニブ、ボルテゾミブ、エルロチニブ、ソラフェニブ、レナリドミド、スニチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、ラパチニブ、パゾパニブ、エベロリムス、バンデタニブ、クリゾチニブ、ベロフィニブ、ルキソリチニブ、アキシチニブ、ビスモデギブ、カルフィルゾミブ、レゴラフェニブ、ボスチニブ、トファシチニブ、カルボチニブ、パナチニブ、ポマリドマイド、トラメチニブ、ダブラフェニブ、アファチニブ、イコチニブ、イブルチニブ、セリチニブ、イデラリス、アパチニブ、パブチリブ、レバチニブ、アキシチニブ、イコチニブ、アパチニブ、ソニデギブ、コビメチニブ、オシメルチニブ、アレクチニブ、イキサゾミブ;又は
    iv)腫瘍関連抗原特異的抗体、例えばリツキサン、ハーセプチン、
    好ましくは、前記抗癌剤が、オキサリプラチン、エピルビシン、パクリタキセル及びゲムシタビンから選択され、より好ましくはゲムシタビンである、請求項25~32のいずれか一項に記載の組合せ医薬。
  34. 前記組合せ医薬が、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法によって対象における癌の治療に使用するための、請求項25~33のいずれか一項に記載の組合せ医薬。
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