JP2024503342A - ドライアイを治療するための装置および方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024503342000001
本開示は、対象の眼瞼または他の体の領域を治療するための装置を開示する。本装置は、遠位端および近位端を有するファイバーバンドルを備える。近位端は光源との光結合のために設計された光カプラーに接続可能である。本装置は、ファイバーバンドルの遠位端の少なくとも一部を収容する剛体管と、剛体管の一部の周りに装着されるカバー部材とをさらに備える。カバー部材は対象の眼瞼の治療中に剛体管に対して回転可能である。剛体管に対するカバー部材の回転は、眼瞼の治療中に必要とされ得る場合に本装置を異なる向きで操作するのを可能にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドライアイを治療するための医療装置および方法に関する。
ドライアイの主な理由の1つは眼瞼炎、すなわち眼瞼辺縁の慢性炎症である。これは眼瞼腺が慢性的に炎症している場合に、そこからの分泌が少なくなったりさらには全く分泌されなくなったりすることにより涙液膜が不安定になることが原因である。慢性眼瞼炎は細菌や皮膚ダニ(ニキビダニ属)などの病原体によって引き起こされる場合が多いため、その治療は厄介である。
例えばIPL(インテンス・パルス・ライト)療法による治療は持続的効果を有し、かつ細菌および皮膚ダニが上手く除去されることが分かっている。IPLはドライアイの炎症の原因を治療し、眼瞼腺を刺激し、かつ治癒を促進するために使用することができる光パルス療法である。LEDまたはレーザー光などの他の光源が使用される場合がある。光源の使用は、マイボーム腺の領域を加熱するために熱を発生させて、フォトモジュレーションを引き起こすという目的のためのものであり、従って他の熱発生源が使用される場合がある。
本発明の譲受人に譲渡された米国特許第9,333,370号および第10,085,814号は、光を用いたドライアイ治療に関する。
治療中に、いくつかの光パルスを患者の眼瞼に送達させる場合がある。角膜に直接光が入ることを回避し、睫毛をエネルギーに曝露することを回避するため(脱毛を回避するため)に注意を払わなければならない。また角膜および他の眼表面の直接加熱を回避しなければならない。
MGD(マイボーム腺機能不全または涙液蒸発亢進型ドライアイ)の治療におけるマイボーム腺発現(MGX:Meibomian gland expression)は、一般にIPLエネルギー、LEDエネルギーまたは他のエネルギーを使用して加熱した後に、マイボーム腺を圧出してマイボーム腺分泌物を押し出す治療手法でもある。典型的にこれは、外から指で眼瞼を眼瞼と強膜との間に配置された綿棒に押し付けることにより達成される。MGXのために専用の鉗子またはへらが使用される場合が多い。
ドライアイを治療するための既存の装置は取り扱いの間に剛体であり、例えば治療中に求められることがある装置の向きの変化のために調整可能ではない場合がある。
従って、上述の限界の1つ以上を克服する改良された装置が必要とされている。
一実施形態では、本開示は対象の眼瞼を治療するための装置を開示している。本装置は、遠位端および近位端を有するファイバーバンドルを備える。近位端は光源との光結合のために設計された光カプラーに接続可能である。本装置は、ファイバーバンドルの遠位端の少なくとも一部を収容する剛体管と、剛体管の一部の周りに装着されるカバー部材とをさらに備える。カバー部材は対象の眼瞼の治療中に剛体管に対して回転可能である。
別の実施形態では、本開示は対象の眼瞼の治療を行うためのシステムを開示している。本システムはコンソールを備えていてもよい。コンソールはIPLもしくはLED装置などの光発生装置に電力を供給する電力供給装置を備えていてもよい。コンソールは、レーザーが眼瞼治療を行うための光エネルギー源である場合にレーザー源も備えていてもよい。本装置は、遠位端および近位端を有するファイバーバンドルを備える。もしそのように備えられている場合には、近位端は、コンソール内の光源との光結合のために設計された光カプラーを備える。コンソールそれ自体がファイバーバンドルの近位端が挿入される空洞を備えていてもよい。あるいは、ファイバーバンドルの近位端がIPLまたは他のハンドピースの空洞内に一致するように構成されていてもよい。公知のIPL装置は、患者の皮膚に接触し、かつ光をIPL源から透過性部材を通って患者の皮膚に伝達させるように構成された取外し可能なガラス、サファイアまたは他の透過性部材を備える。これらの透過性部材は異なるサイズの透過性部材に適応するために取外し可能であってもよい。そのような透過性部材が取り外されると、ファイバーバンドルの近位端を好適なインタフェース部材を介して空洞の中に挿入することができるような空洞が提供される。本装置は、ファイバーバンドルの遠位端の少なくとも一部を収容する剛体管と、剛体管の一部の周りに装着されるカバー部材とをさらに備える。カバー部材は対象の眼瞼の治療中に剛体管に対して回転可能である。
別の実施形態では、本開示は、眼瞼炎またはマイボーム腺機能不全を治療するための方法を開示している。本方法は、上に記載されている装置により患者の眼瞼を治療することと、マイボーム腺発現(MGX)を行うために患者の眼瞼を圧出することとを含む。
本開示の実施形態それ自体、ならびに好ましい使用形態、さらなる目的およびそれらの利点は、添付の図面と共に読んだ場合に例示的な実施形態の以下の詳細な説明を参照することにより、より良く理解されるであろう。以下では1つ以上の実施形態を添付の図面を参照しながら単なる一例として説明する。
本開示のいくつかの実施形態に係る、対象の眼瞼を治療するための装置の非限定的な例の斜視側面図を示す。 本開示のいくつかの実施形態に係る、剛体管に対するカバー部材の回転を示す図1の装置の斜視図を示す。 本開示のいくつかの実施形態に係る、本装置を起動するためのスイッチが設けられている図1の装置の上面斜視図を示す。 本開示のいくつかの実施形態に係る、図1の装置の側面図を示す。 本開示のいくつかの実施形態に係る、図1の装置の剛体管に接続可能な使い捨ての栓の斜視図を示す。 本開示のいくつかの実施形態に係る、コンソールとの電気接続のための電子部品を含む図1の装置の概略図を示す。 図7Aおよび図7Bは、本開示のいくつかの実施形態に係る、コンソールと接続可能な図1の装置のコネクタの斜視図を示す。 本開示のいくつかの実施形態に係る、図7Aおよび図7Bに示されている図1の装置のコネクタを収容するための空洞を備えるIPL装置の斜視図を示す。
これらの図は本開示の実施形態を例示のためにのみ示している。当業者であれば以下の説明から、本明細書に記載されている本開示の原理から逸脱することなく、本明細書に示されている構造および方法の他の実施形態を用いることができることを容易に理解するであろう。
上記は、以下の詳細な説明をより良く理解することができるようにするために本開示の特徴および技術的利点を広く概説してきた。開示されている概念および具体的な実施形態は、本開示の同目的を実施するために修正したり他の構造を設計したりするための基礎として容易に利用できることが当業者によって理解されるはずである。さらなる目的および利点と共にその構成および動作方法の両方に関して本開示に特有であると考えられる新規な特徴は、添付の図に関連させて考察された場合に以下の説明からより良く理解されるであろう。但し、各図は例示および説明のためにのみ提供されており、本開示の限定を定めるものではないことを明確に理解されたい。
図1は、対象の眼瞼を治療するための装置(100)の斜視側面図を示す。ここでは、対象の眼瞼を典型的には人間の眼瞼と呼ぶ場合があるが、それは本開示の限定として解釈されるべきではない。装置(100)を使用してドライアイまたはMGD(マイボーム腺機能不全)を治療することができる。図1に示されている装置(100)は、遠位端(101a)および近位端(101b)を有するファイバーバンドル(101)を備える。ファイバーバンドル(101)は、電気ケーブルと同様のアセンブリ内にあるが光を運ぶために使用される1本以上の光ファイバーを含むファイバー・オプティック・ケーブルとしても知られている光ファイバーケーブルであってもよく、その光源はインテンス・パルス・ライト(IPL)であってもLEDなどの別の光源であってもよい。ファイバーバンドル(101)には、波長選択を可能にし、かつ光源によって放射される本来のフルエンスを眼瞼治療のために許容されるレベルまで減少させるためのエネルギーダンパーとして機能するためのフィルターも組み込まれていてもよい。いくつかの実施形態では使用事例に応じて、ファイバーバンドル(101)は使い捨てまたは再利用可能であってもよい。典型的なファイバーバンドル(101)はプラスチックもしくはシリコンケーシングと共に数千本ものファイバーを含んでいてもよい。達成される治療面積は5mm~8mmの直径の範囲である(円形もしくは半円形の面積と仮定する)。
いくつかの実施形態では、ファイバーバンドル(101)の近位端(101b)は、IPLハンドピース装置(例えば、図8に示されている装置107)、または上に記載されているファイバーバンドル(101)の近位端(101b)を受け入れるように構成されている同様のソケットを有する主コンソールに接続可能であってもよい。さらに、近位端(101b)の近くのファイバーバンドル(101)の一部は可撓性部材(108)の中に収容されていてもよい。可撓性部材(108)はアンビリカルケーブルとも呼ぶ場合がある。IPL装置または任意の他のコンソール(図示せず)から延在するファイバーバンドル(101)は、所定の距離にわたって可撓性部材(108)の中に収容されていてもよい。その距離の後に一般にファイバーの遠位端(101a)に向かって、ファイバーバンドル(101)は剛体管(102)の中に収容されていてもよい。いくつかの実施形態では、剛体管(102)は金属もしくはプラスチック材料で作られていてもよい。いくつかの実施形態では、剛体管(102)は複合材料で作られていてもよい。剛体管(102)はファイバーバンドル(101)の遠位部を受け入れる中空の管状部材であってもよい。
さらに図1に示すように、装置(100)は剛体管(102)の周りに装着されるカバー部材(103)を備える。図では、カバー部材の断面はその側面を通る剛体管(102)を示すのを可能にするように示されている。いくつかの実施形態では、カバー部材(103)は剛体管(102)の周りにのみ装着されており、可撓性部材(108)の周りには装着されていなくてもよい。カバー部材(103)は、装置(100)の保持および取り扱いのために装置(100)の操作者によって使用されてもよい。カバー部材(103)は限定されるものではないが、プラスチックなどのポリマー材料で作られていてもよい。カバー部材(103)は、剛体管(102)に対して自由に回転可能であるように剛体管(102)の周りに装着されていてもよい。カバー部材(103)のこの自由な回転により、操作者が治療中に必要に応じて装置(100)の向きを変えるのを可能にし、このようにして人間のドライアイのより良好な治療を容易にする。
いくつかの実施形態では、剛体管(102)の周りでのカバー部材(103)の自由な相対的回転は、剛体管(102)とカバー部材(103)との間に装着された少なくとも1つの軸受(105)によって容易にしてもよい。軸受(105)は図1に示すように可撓性部材(108)の遠位部分に設けられていてもよい。但し、軸受(105)はカバー部材(103)と剛体管(102)との交点の経路に沿ったあらゆる場所に装着することができるため、その位置は本開示に対する限定としてとして解釈されるべきではない。いくつかの実施形態では、剛体管(102)の直径は軸受(105)の提供点まで大きくし、次いで遠位方向に直径を減少させてもよい。いくつかの実施形態では、別の金属管が軸受(105)の提供点まで剛体管(102)の周りに装着されていてもよい。
次に図2を参照すると、この図は装置(100)の斜視図を示す。図に示すように、カバー部材(103)は、剛体管(102)の長手軸(A-A)を中心に剛体管(102)の周りを自由に回転可能であるように設けられていてもよい。その回転中に、剛体管(102)はその名前が示唆するように剛体であり、カバー部材(103)のみが長手軸(A-A)を中心に回転して操作者が治療中に装置(100)を異なる向きで操作するのを可能にしてもよい。カバー部材(103)が剛体管(102)の周りを自由に回転可能であるため、カバー部材(103)の回転により、剛体管(102)は回転せず、剛体管(102)またはファイバーバンドル(101)に対してトルク力を発生させない。
図3は、装置(100)のカバー部材(103)上に設けられるトリガーまたは押しボタンとして具体化することができるスイッチ(109)を示す。スイッチ(109)は治療中に必要に応じてオンもしくはオフ状態に選択的に操作してもよい。装置(100)のスイッチをオンにすることで、IPLまたは他の光源からの光を治療のために使用されるファイバーバンドル(101)を通して伝達させてもよい。いくつかの実施形態では、スイッチ(109)は常にオフであってもよく、操作者によってオン状態に操作してもよい。
図4は装置(100)の側面図を示す。図示のようにカバー部材(103)は、カバー部材(103)と図5に示されている取外し可能/使い捨て先端(104)との接続を容易にする遠位突起部(103a)と共に画定されている。いくつかの実施形態では、カバー部材(103)と使い捨て先端(104)との接続を可能にする2つ以上の突起部(103a)が存在してもよい。いくつかの実施形態では、使い捨て先端(104)は1つ以上の突起部と共に画定されていてもよく、カバー部材(103)は使い捨て先端(104)およびカバー部材(103)の組み立てを可能にするためのノッチと共に画定されていてもよく、故に組み立て方法は本開示の限定として解釈されるべきではない。さらに剛体管(102)は、剛体管(102)上への使い捨て先端(104)の配置を可能にするスリット(102a)と共に画定されていてもよい。スリット(102a)は剛体管(102)の周りに延在する周囲であってもよい。いくつかの実施形態では、使い捨て先端(104)は剛体管(102)上への使い捨て先端(104)の配置を可能するためのスリットと共に画定されていてもよい。
次に、対象の眼瞼の治療のために使用することができる使い捨て先端(104)の前面および背面斜視図を示す図5を参照する。使い捨てもしくは取外し可能な先端(104)は、眼瞼への光エネルギーの送達を可能にするシリコーンまたはポリカーボネートなどの生体適合性、透過性もしくは半透明材料で構築されていてもよい。使い捨て先端(104)は全ての患者への衛生的な治療を可能にするために、例えば患者の一人一人または各眼に対して清潔な状態/無菌状態または包装された状態で提供されてもよい。処置中に使い捨て先端の包装を開封し、かつ使い捨て先端(104)をファイバーバンドル(101)の遠位端(101a)の上に装着してもよい。この装着は、接着剤または圧入(ファイバーバンドル(101)の側面とファイバーバンドル(101)の周囲の使い捨て先端(104)の環状部分との摩擦)、スナップのオン/オフ、または形状嵌合(例えば、ねじ山によって)を用いて達成してもよい。
治療中に、光線をファイバーバンドル(101)を介してファイバーバンドル(101)の近位端(101b)から遠位端(101a)に、次いで使い捨て先端(104)の中に伝達してもよい。使い捨て先端(104)は光線を接触面(104a)を介して患者の眼瞼に伝達する。丸い剛体もしくは柔軟な先端は、使い捨て先端(104)と眼瞼との物理的接触のために快適なインタフェースを可能にする。また使い捨て先端(104)の接触面(104a)は眼瞼に接触した場合に当該材料の柔らかさが眼瞼に対する力および圧力を分散させるように湾曲していてもよい。いくつかの実施形態では、使い捨て先端(104)の接触面(104a)は、眼瞼の自然なカーブへのより良好な一致を可能にする凹状の形状を有していてもよい。
図5に示されている使い捨て先端(104)は、複数のノッチ(104c)と共に画定されていてもよい。一例として、使い捨て先端(104)の外周の周りに画定された4つのノッチ(104c)が存在してもよい。これらのノッチ(104c)の1つをカバー部材(103)の突起部(103a)と位置合わせして、使い捨て先端(104)とカバー部材(103)との接続を容易にしてもよい。カバー部材(103)および使い捨て先端(104)は互いに組み立てられているので、剛体管(102)の長手軸(A-A)を中心としたカバー部材(103)のあらゆる回転により、使い捨て先端(104)の回転も生じる。従って、カバー部材(103)は使い捨て先端(104)と一緒に剛体管(102)の長手軸(A-A)を中心に回転してもよい。上述のように、使い捨て先端(104)およびカバー部材(103)のこの同時回転は、剛体管(102)またはファイバーバンドル(101)を回転させたり、それらに対するどんなトルク力も発生させたりしない。
有利には、カバー部材(103)と一緒の使い捨て先端(104)の自由な回転は、装置(100)を眼瞼の治療中に異なる向きに操作するのを可能にし、従って使い捨て先端(104)の接触面(104a)を治療のために所望または必要であれば、眼瞼に接触させてもよい。例えば、治療中に使い捨て先端(104)の接触面(104a)の垂直部分を眼瞼と接触させて配置する場合、操作者は眼瞼との必要とされる接触を達成するために、使い捨て先端(104)と共にカバー部材(103)の回転の簡単な調整を行うことができる。操作者は、限定されるものではないが使い捨て先端(104)の接触面(104a)と眼瞼との間の必要とされる接触面積などの因子に基づいてその向きを決定してもよい。
さらに図5に示すように、使い捨て先端(104)は、その内面において膨出部(104b)と共に画定されていてもよい。膨出部(104b)は、ファイバーバンドル(101)の遠位端(101a)における剛体管(102)上への使い捨て先端(104)の配置を可能にする。膨出部(104b)は使い捨て先端(104)と剛体管(102)との接続のために、剛体管(102)上に画定されたスリット(102a)上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、剛体管(102)は膨出部と共に画定されていてもよく、使い捨て先端(104)は、剛体管(102)に対する使い捨て先端(104)の自由な回転をなお可能にしながらも使い捨て先端(104)を剛体管(102)上に配置するための適合スリットと共に画定されていてもよい。
図6は装置(100)の上面図を示す。カバー部材(103)は、限定されるものではないがプロセッサチップ、無線自動識別(RFID)および1つ以上の電池などの複数の電子部品(110)を収容するように構成されていてもよい。これらの部品により、本装置が外部コンソールとの有線もしくは無線接続するのを可能にしてもよい。有線/無線接続により、限定されるものではないがデータ転送などのタスクを助けてもよい。装置(100)内の電子部品としてはブルートゥースまたはWi-Fiあるいは他の部品などが挙げられる。可撓性部材(108)が光ファイバーのみを含んでおり、従って押したり移動させたりした場合にIPLまたは他の光源を起動させる装置にオン/オフスイッチ(109)を接続する必要があるので、これは装置(100)とコンソールとの電気有線接続が存在しない場合に重要である。コンソールにおいて図6に示されているいわゆるドングル(111)を使用可能にして、無線ブルートゥースまたは他の無線信号を遮断し、かつIPLまたは他の光源の発生を引き起こしてもよい。いくつかの実施形態では、無線接続は赤外線(IR)信号を利用してもよく、その場合、オン/オフスイッチ(109)を押すことにより本装置上に位置するIR LEDからIRビームを放射させてもよい。IR信号(ビーム)は、コンソールまたはコンソールが配置されている部屋の中の対応するセンサによって受信される。またIR信号はファイバーバンドル(101)内の1本以上のファイバーを通してコンソールに送信してもよい。無線機能は通常の電池、充電池、専用の充電器および/または太陽/光電池などによって作動させてもよい。いくつかの実施形態では、図1に示されているファイバーバンドル(101)は、装置(100)とコンソールとの電気接続を確立するように構成された電気ワイヤーを有していてもよい。
図7Aおよび図7Bは、ファイバーバンドル(101)の近位端(101b)に設けることができるコネクタ(106)を示す。いくつかの実施形態では、コネクタ(106)はIPLハンドピース装置(107)の空洞(107a)の中に挿入するか差し込んでもよい。但し、コネクタ(106)はまたコンソール(図示せず)内に画定された空洞の中に直接挿入してもよく、それは本開示の限定として解釈されるべきではない。図7Bに示されているコネクタ(106)は、IPLハンドピース装置(107)内のリードスイッチを刺激することを目的とした磁石(106a)を有していてもよい。別の例ではコネクタ(106)は、接触ピンまたはコネクタ(106)と共にIPL装置またはコンソールの空洞に挿入されるRFID機構を備えていてもよい。接触ピン/RFIDは、光エネルギーの活性化およびファイバーバンドル(101)を通したその拡散を開始することができるようなIPL装置(107)内への装置(100)の挿入を識別するために設けられている。
本開示のいくつかの実施形態では、カバー部材(103)と一緒の剛体管(102)の長手軸(A-A)を中心とした使い捨て先端(104)の回転は、本装置の様々な向きでの操作を可能にし、従って操作者が治療中に必要とされ得るような使い捨て先端(104)の接触面(104a)を介した眼瞼との必要とされる接触を達成するのを支援する。
本開示のいくつかの実施形態では、装置(100)は使用が容易であり、取り扱いのために人間工学的であり、かつ軽量である。
本明細書における実質的にあらゆる複数形および/または単数形の用語の使用に関して、当業者であれば文脈および/または用途にとって適当である場合には複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に変換することができる。様々な単数/複数形の置換は、明確性のために本明細書に明示的に記載されている場合がある。
一般に「オープン」用語として意図されている本明細書で使用される用語、例えば「~を含む(備える)(including)」および「~を含む(備える)(includes)」という用語は一般に、「~を含むが、それ(ら)に限定されない」と解釈されるべきであり、「~を有する(having)」という用語は「少なくとも~を有する」として解釈されるべきであることなどが当業者によって理解されるであろう。理解を助けるものとして、詳細な説明では、請求項の記載を導入するために「少なくとも1つの」および「1つ以上の」という導入句の使用を含む場合があることが当業者によってさらに理解されるであろう。但し、そのような語句の使用は、不定冠詞「1つの(a)」または「1つの(an)」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項の記載を含む任意の特定の請求項を1つのみのそのような記載に限定することを示すように解釈されるべきではなく、同請求項が「1つ以上の」または「少なくとも1つの」という導入句および「1つの(a)」または「1つの(an)」などの不定冠詞を含む場合であっても、例えば「1つの(a)」および/または「1つの(an)」は典型的に「少なくとも1つの」または「1つ以上の」を意味するように解釈されるべきであり、これは請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用に当てはまる。また特定の数の導入された請求項の記載が明示的に記載されている場合であっても、当業者であれば、そのような記載が典型的に少なくとも記載されている数を意味するように解釈されるべきできあり、例えば他の修飾語句を伴わない「2つの記載」というそれのみの記載は典型的に少なくとも2つの記載または2つ以上の記載を意味するものと理解するであろう。
様々な態様および実施形態を本明細書に開示してきたが、他の態様および実施形態が当業者には明らかであろう。本明細書に開示されている様々な態様および実施形態は例示のためのものであって限定的なものではなく、真の範囲および趣旨は以下の詳細な説明によって示されている。
参照符号:
参照符号 説明
100 眼瞼を治療するための装置
101 ファイバーバンドル
101a ファイバーバンドルの遠位端
101b ファイバーバンドルの近位端
102 剛体管
102a スリット
103 カバー部材
103a カバー部材の突起部
104 使い捨て先端
104a 接触面
104b 膨出部
104c ノッチ
105 軸受
106 コネクタ
106a 接触ピン
107 IPL装置
107a 空洞
108 可撓性部材
109 スイッチ
110 電子部品
111 ドングル

Claims (21)

  1. 遠位端(101a)および近位端(101b)を有するファイバーバンドル(101)であって、前記近位端(101b)は光源との光結合のために設計された光カプラーに接続可能であるファイバーバンドル(101)と、
    前記ファイバーバンドル(101)の前記遠位端(101a)の少なくとも一部を収容する剛体管(102)と、
    前記剛体管(102)の一部の周りに装着されるカバー部材(103)と
    を備え、
    前記カバー部材(103)は前記光源からの光による対象の眼瞼の治療中に前記剛体管(102)に対して回転可能である、
    対象の眼瞼を治療するための装置(100)。
  2. 前記剛体管(102)の自由端によって受け入れ可能であり、かつ前記カバー部材(103)に取り外し可能に結合される使い捨て先端(104)を備え、前記使い捨て先端(104)は前記対象の眼瞼に接触するための接触面(104a)を含む、請求項1に記載の装置(100)。
  3. 前記使い捨て先端(104)は前記カバー部材(103)に固定的に接続されており、かつ前記使い捨て先端および前記カバー部材の両方が前記剛体管(102)に対して一緒に回転可能であるように構成されている、請求項2に記載の装置(100)。
  4. 前記使い捨て先端(104)の前記接触面(104a)は生体適合性材料で作られている、請求項2に記載の装置(100)。
  5. 前記カバー部材(103)はポリマー材料で作られている、請求項1に記載の装置(100)。
  6. 前記剛体管(102)は金属部材で作られている、請求項1に記載の装置(100)。
  7. 前記剛体管(102)に対する前記カバー部材(103)の相対的回転を可能にするために、前記剛体管(102)と前記カバー部材(103)との間に装着された少なくとも1つの軸受(105)を備える、請求項1に記載の装置(100)。
  8. 前記カバー部材(103)は剛体管(102)の長手軸(A-A)を中心に回転するように構成されている、請求項1に記載の装置(100)。
  9. 前記ファイバーバンドル(101)の前記近位端(101b)は、前記光カプラーに接続可能であるように構成されたコネクタ(106)を備える、請求項1に記載の装置(100)。
  10. 前記光源は空洞(107a)を含み、前記空洞(107a)は前記コネクタ(106)を収容するために前記光カプラーを形成している、請求項1に記載の装置(100)。
  11. 前記コネクタ(106)は、前記光源の中への前記装置(100)の挿入を感知および識別するために少なくとも1つの接触ピン(106a)と共に画定されている、請求項9に記載の装置(100)。
  12. 前記剛体管(102)は前記使い捨て先端(104)の膨出部(104b)を収容し、かつ前記剛体管(102)に対する前記使い捨て先端(104)の回転を可能にするためのスリット(102a)と共に画定されている、請求項1に記載の装置(100)。
  13. 前記カバー部材(103)は突起部(103a)を備え、かつ前記使い捨て先端(104)は、複数のノッチ(104c)の少なくとも1つのノッチによる前記カバー部材(103)と前記使い捨て先端(104)との組み立てを容易にするための前記複数のノッチ(104c)と共に画定されている、請求項2に記載の装置(100)。
  14. 前記ファイバーバンドル(101)の一部は前記近位端(101b)において可撓性部材(108)によって収容されている、請求項1に記載の装置(100)。
  15. 光源を受信するように構成されたコンソールであって、装置の接続を可能にするための空洞と共に画定されているコンソール
    を備え、前記装置は、
    遠位端(101a)および近位端(101b)を有するファイバーバンドル(101)であって、前記近位端(101b)は前記光源との光結合のために設計された光カプラーに接続可能であるファイバーバンドル(101)と、
    前記ファイバーバンドル(101)の前記遠位端(101a)の少なくとも一部を収容する剛体管(102)と、
    前記剛体管(102)の一部の周りに装着されるカバー部材(103)と
    を備え、
    前記カバー部材(103)は前記対象の眼瞼の治療中に前記剛体管(102)に対して回転可能である、
    対象の眼瞼の治療を行うためのシステム。
  16. 前記装置(100)は前記剛体管(102)の自由端によって受け入れ可能であり、かつ前記カバー部材(103)に取り外し可能に結合される使い捨て先端(104)を備え、前記使い捨て先端(104)は前記対象の眼瞼に接触するための接触面(104a)を含む、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記コンソールはIPL装置(107)を収容するように構成されている、請求項15に記載のシステム。
  18. 前記IPL装置(107)は前記装置(100)を収容するための空洞(107a)と共に画定されている、請求項17に記載のシステム。
  19. 請求項1~14のいずれかに記載の装置(100)により患者の眼瞼を治療する工程と、
    前記患者の眼瞼を圧出してマイボーム腺発現(MGX)を行う工程と
    を含む、眼瞼炎またはマイボーム腺機能不全を治療するための方法。
  20. 最初に前記患者の眼瞼を所定の時間にわたって、あるいは前記患者の眼瞼の温度が所定の閾値を超えるまで加熱し、次いでMGXを実行する、請求項19に記載の方法。
  21. 前記加熱する工程すなわちIPL/光を与える工程および前記眼瞼に圧力を加える工程は同時または断続的に実行する、請求項19または請求項20に記載の方法。

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