JP2024503094A - グレージングの製造方法およびグレージング - Google Patents

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Abstract

グレージングを製造する方法であって、(i)第1の主表面と反対側の第2の主表面とを有する第1のガラスシートを準備するステップと、(ii)第1のガラスシートの第1の主表面の少なくとも第1の領域をコーティングでコーティングするステップであって、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域と位置合わせされた第1のガラスシートの第2の主表面の第1の領域が存在するステップと、(iii)第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングを処理して、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域と第1のガラスシートの第2の主表面の第1の領域との間の第1のガラスシートを弱化するステップと、を含む、グレージングを製造する方法を記載する。グレージングは、自動車用フロントガラスなどの積層グレージングにおけるガラス板として使用され得る。【選択図】図7

Description

本発明は、車両に使用するための、特に自動車用積層フロントガラスのシートとして使用するための、グレージングの製造方法およびグレージングに関する。
自動車のフロントガラス用の従来の積層グレージングは、ポリビニルブチラール(PVB)のシートで接合されたソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの2つのプライを備える。通常、各ガラスシートは、厚さ2.1mmであり、PVBシートは、通常、厚さ0.76mmである。より薄いまたはより厚いガラスシートおよび/またはPVBシートが使用されることが知られている。
当技術分野で知られているように、自動車用積層フロントガラスは、改善された安全上の利点を車両の運転者に提供する。しかしながら、自動車メーカーは、歩行者との前方衝突が発生した場合の自動車の安全性にも取り組んでいる。
歩行者と衝突した場合、歩行者が車両のフロントガラスに衝突し、それによって歩行者のさらなる負傷が生じ得る。
歩行者と衝突した場合、歩行者が車両のフロントガラスに衝突し、それによって歩行者のさらなる負傷が生じ得る。
したがって、第1の態様から、本発明は、グレージングを製造する方法であって、(i)第1のガラスシートを準備するステップであって、第1のガラスシートは、第1の主表面と反対側の第2の主表面とを有する、ステップと、(ii)第1のガラスシートの第1の主表面の少なくとも第1の領域をコーティングでコーティングするステップであって、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域と位置合わせされた第1のガラスシートの第2の主表面の第1の領域が存在するステップと、(iii)第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングを処理して、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域と第1のガラスシートの第2の主表面の第1の領域との間の第1のガラスシートを弱化するステップと、を含む、グレージングを製造する方法を提供する。
ステップ(iii)に続いて、処理された第1のガラスシートは、同じ方法を使用するがステップ(iii)を行わずに製造された第1のガラスシートと比較して割れやすいことがわかった。これは、第1のガラスシートが第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングの下で弱化されるためである。
好ましくは、ステップ(ii)の後、コーティングは、1μm~100μm、より好ましくは5μm~75μm、さらにより好ましくは10μm~60μmの厚さを有する。
好ましくは、ステップ(iii)の処理中、コーティングは、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングの少なくとも一部を除去することを含む。
好ましくは、ステップ(iii)中のコーティングの処理は、コーティングの厚さにわたって延在する第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングの一部を除去し、好ましくは第1のガラスシートの第1の主表面を露出させることを含む。
好ましくは、ステップ(iii)中に、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングは、コーティングに向けてレーザーを照射することによって処理される。
好ましくは、ステップ(iii)中に、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングは、コーティングを機械的に研磨することによって処理される。
好ましくは、ステップ(iii)中に、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングは、コーティングをサンドブラストすることによって処理される。
第1のガラスシートは、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域と第1のガラスシートの第2の主表面の第1の領域との間に第1のガラスシートに少なくとも1本の脆弱線を形成することによって弱化される。好ましくは、少なくとも1本の脆弱線は、亀裂である。
いくつかの実施形態では、ステップ(iii)中に、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングは、コーティングに向けてレーザーを照射することによって処理される。
レーザーは、コーティングに当たるレーザービームを生成する。好ましくは、レーザービームは、第1のガラスシートの第2の主表面を通過する前にコーティングに当たる。
好ましくは、レーザーは、100nmを超える波長で動作可能である。
好ましくは、レーザーは、20μm未満の波長で動作可能である。
好ましくは、レーザーは、エキシマレーザーである。
好ましくは、レーザーは、炭酸ガスレーザーである。
好ましくは、レーザーは、ネオジム、YAGレーザーまたはネオジム、イットリウムオルトバナジン酸(YVO)レーザーである。
好ましくは、レーザーは300nm~Lμmの波長で動作可能であり、ここでLは、0.5、または1、または1.5、または2、または3、または4、または5、または6、または7、または8、または9、または10、または11、または15である。例えば、レーザーは、300nm~1.5μmの波長で動作可能であることが好ましい。
好ましくは、レーザーは、約1064nmで動作可能である。
好ましくは、レーザーは、約10.6μmで動作可能である。
好ましくは、レーザーは、1mm未満の最大外形寸法を有するスポットサイズに集束される。スポットが円形の場合、最大外形寸法は、スポットの直径である。
好ましくは、レーザービームは、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングにわたって、直線状または曲線状であり得る線状で照射される。線は、連続線であり得る。
レーザーは、連続レーザーまたはパルスレーザーであり得る。
好ましくは、レーザーは、コーティングの下のガラスを弱化するのに十分な出力を有す。
好ましくは、コーティングの下のガラスを弱化するのに十分な時間、レーザーを第1の領域に向けて照射する。
いくつかの実施形態では、グレージングは、第2のガラスシートと、少なくとも接着性中間層材料の第1のシートを備える中間層構造と、を備える積層グレージングであり、積層グレージングは、第1のシートと第2のシートとの間に中間層構造を有するように配置されており、本方法は、中間層構造によって第1のガラスシートを第2のガラスシートに積層するための積層ステップをさらに含む。
好ましくは、ステップ(iii)は、積層ステップの前に行われる。
好ましくは、積層ステップ中に、第1のガラスシートの第2の主表面は、接着性中間層材料の第1のシートに面する。これらの実施形態では、積層ステップに続いて、積層グレージングは、第1のガラスシートの第2の主表面が接着性中間層材料の第1のシートに面するように配置される。
好ましくは、積層ステップ中に、第1のガラスシートの第1の主表面は、接着性中間層材料の第1のシートに面する。これらの実施形態では、積層ステップに続いて、積層グレージングは、第1のガラスシートの第1の主表面が接着性中間層材料の第1のシートに面するように配置される。
好ましくは、グレージング材料の第1のシートの第1の主表面は凹面である。
好ましくは、積層グレージングは、少なくとも一方向に湾曲している。好ましくは、少なくとも一方向の曲率半径は、500mm~20000mmの間であり、より好ましくは、1000mm~8000mmの間である。
好ましくは、接着性中間層材料の第1のシートは、ポリビニルブチラール(PVB)、吸音性改質PVB、エチレン酢酸ビニル(EVA)などのエチレンのコポリマー、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル酸エチルメチル(EMA)コポリマー、ポリウレタン、特に、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、またはUvekolなどの液体硬化性樹脂を含む。
好ましくは、中間層構造は、2、または3、または4、または5、または6、または7、または8、または9、または10枚、またはそれ以上の、接着性中間層材料のシートを備える。接着性中間層材料の各シートは、同じタイプ、すなわちすべてPVBであり得、すべてが同じ厚さを有し得る。
好ましくは、接着性中間層材料の第1のシートは、0.3mm~2.3mm、より好ましくは0.3mm~1.6mm、最も好ましくは0.3mm~0.8mmの厚さを有する。
好ましくは、中間層構造は、少なくとも1つのポリエステルシート、より好ましくは少なくとも1つのポリエチレンテレフタレート(PET)シートを備え、好ましくは、少なくとも1つのポリエステルシートは、その少なくとも1つの主表面上に、赤外線を反射する光学的に透明なコーティングを担持する。
当技術分野で慣例であるように、積層グレージングの表面1は、積層グレージングの最外面であり、積層グレージングの表面4は、積層グレージングが設置される車両内部について画定される内向き表面である。
グレージングが積層グレージングであるとき、好ましくは、第1のガラスシートの第1の主表面は、積層グレージングの表面3または表面4である。
いくつかの実施形態では、ステップ(iii)中、コーティングは、コーティングに向けてレーザーを向けることによって処理され、好ましくは、コーティングは、380nm~780nmの波長範囲内の1つ以上の波長において光学的に不透明である。1つ以上の波長における第1のガラスシートの被覆された第1の領域を通る法線入射における透過率が10%未満、好ましくは5%未満である場合、コーティングは光学的に不透明である。
レーザーは、コーティングに当たるレーザービームを生成する。好ましくは、レーザービームは、第1のガラスシートの第2の主を通過する前にコーティングに当たる。
好ましくは、レーザーは、100nmを超える波長で動作可能である。
好ましくは、レーザーは、20μm未満の波長で動作可能である。
好ましくは、レーザーは、エキシマレーザーである。
好ましくは、レーザーは、炭酸ガスレーザーである。
好ましくは、レーザーは、ネオジム:YAGレーザーまたはネオジム:イットリウムオルトバナジン酸(YVO4)レーザーである。
好ましくは、レーザーは、エキシマレーザー、炭酸ガスレーザー、ネオジム:YAGレーザー、およびネオジム:イットリウムオルトバナジン酸(YVO)レーザーのうちの少なくとも1つである。
好ましくは、レーザーは300nm~Lμmの波長で動作可能であり、ここでLは、0.5、または1、または1.5、または2、または3、または4、または5、または6、または7、または8、または9、または10、または11、または15である。例えば、レーザーは、300nm~1.5μmの波長で動作可能であることが好ましい。
好ましくは、レーザーは、約1064nmで動作可能である。
好ましくは、レーザーは、約10.6μmで動作可能である。
好ましくは、レーザーは、1mm未満の最大外形寸法を有するスポットサイズに集束される。スポットが円形の場合、最大外形寸法は、スポットの直径である。
好ましくは、レーザービームは、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングにわたって、直線状または曲線状であり得る線状で照射される。線は、連続線であり得る。
レーザーは、連続レーザーまたはパルスレーザーであり得る。
好ましくは、レーザーは、コーティングの下のガラスを弱化するのに十分な出力を有する。
好ましくは、コーティングの下のガラスを弱化するのに十分な時間、レーザーを第1の領域に向けて照射する。
いくつかの実施形態では、コーティングはフリットを含む。
好ましくは、フリットは、遮蔽バンドを備えた自動車用グレージングを提供するために使用されるタイプのフリットである。
好ましくは、ステップ(ii)中に、スクリーン印刷プロセスを使用して、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域にフリットが塗布される。スクリーン印刷プロセスは当技術分野でよく知られている。
好ましくは、スクリーン印刷された材料は、約35~約75重量パーセントのフリット、約5~約40重量パーセントの顔料、0~約25重量パーセントの結晶種粉末、および約10~約40重量パーセントの印刷媒体を含む組成を有する。より好ましくは、スクリーン印刷された材料は、約40~約60重量パーセントのフリット、約10~約35重量パーセントの顔料、0~約25重量パーセントの結晶種粉末、0~約10重量パーセントの金属および/または金属酸化物、および約15~約40重量パーセントの印刷媒体を含む。
フリットがガラスフリットを含むとき、スクリーン印刷された材料のフリットは、鉛含有フリットおよび/または無鉛フリットを含み得る。
好ましくは、フリットは、ガラスフリットおよび/またはセラミックフリットを含む。
本明細書で使用する「ガラスフリット」という用語は、通常、溶融材料の急速凝固およびそれに続く所望の粉末サイズへの粉砕またはミルによって製造される、予め溶融されたガラス材料を意味する。好ましいガラスフリットは、ガラスフリット組成物に従来使用されている他の酸化物と同様、0~75重量%の酸化鉛、0~75重量%の酸化ビスマス、0~75重量%のシリカ、0~50重量%の酸化亜鉛、0~40重量%の酸化ホウ素、0~15重量%の酸化アルミニウム、0~15重量%の酸化ジルコニウム、0~8重量%の酸化チタン、0~20重量%の酸化リン、0~15重量%の酸化カルシウム、0~10重量%の酸化マンガン、0~7重量%の酸化銅、0~5重量%の酸化コバルト、0~15重量%の酸化鉄、0~20重量%の酸化ナトリウム、0~20重量%の酸化カリウム、0~15重量%の酸化リチウム、0~7重量%のフッ化物、を含み得る。
スクリーン印刷された材料の顔料は、スピネル、ジルコン、ルチル、ガーネット、ヘマタイト、ウルトラマリンなどの無機顔料を含み得、マーキング成分としても使用され得る。無機顔料に加えて、その前駆体も高品質のマークを形成するのに有用である。例えば、Cr?Sb?Tiバフの前駆体である、二酸化チタン、三酸化アンチモンおよび酸化クロムの薄緑色混合物を使用し得る。
スクリーン印刷された材料の結晶種粉末は、例えば、ケイ酸ビスマス、ケイ酸亜鉛、および/またはホウ酸亜鉛を含み得る。
金属酸化物としては、酸化コバルト、酸化銅、酸化鉄、酸化プラセオジムなどが挙げられる。
適切な金属には、鉄、銅、ニッケル、銀、クロムなどの金属粉末が含まれる。
いくつかの実施形態では、ステップ(iii)中に、コーティングを処理して、その中または上にパターンを生成する。好ましくは、パターンは、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティング内に少なくとも空隙を含む。空隙は、コーティングの厚さを通ってコーティングの下のガラス表面まで、またはコーティングの厚さの途中まで延在し得る。
好ましくは、パターンは直線を備え、直線または曲線であり得る。
好ましくは、パターンは、正方形、長方形、三角形、台形、円、および楕円のうちの少なくとも1つを含む。
好ましくは、パターンは輪郭を有する形状を含み、好ましくは輪郭の内側にコーティングが処理されている。
好ましくは、パターンは輪郭を有する形状を含み、好ましくは輪郭の内側にコーティングが処理されていない。
好ましくは、パターンは、バーコードまたはクイックレスポンス(QR)コードの形である。
好ましくは、パターンの下のガラスが弱化される。
いくつかの実施形態では、ステップ(ii)に続いて、方法は加熱ステップを含む。
このような実施形態では、好ましくは、加熱ステップは、ステップ(iii)の前に行われる。
好ましくは、加熱ステップは、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域にコーティングが付着するように、第1のガラスシートを適切な高温に加熱することを含む。このような実施形態は、コーティングがフリットを含む場合に特に有用である。
いくつかの実施形態では、ステップ(ii)の後に加熱ステップが続き、加熱ステップは、成形ステップを含み、成形ステップの前に、第1のガラスシートは、第1の方向に第1の形状を有し、成形ステップに続いて、第1のガラスシートは、第1の方向に第2の形状を有し、第1の形状は、第2の形状とは異なり、第2の形状は、好ましくは1つ以上の方向に湾曲している。このような実施形態では、成形ステップの前に、第1のガラスシートが平坦であるか、または実質的に平坦であることが好ましい。
好ましくは、成形ステップは加熱ステップの後に行われるが、第1のガラスシートが成形ステップ中に加熱されるように、加熱ステップおよび成形ステップが時間的に重なり得る。
加熱ステップが成形ステップを含むとき、第1のガラスシートは、成形ステップ中に成形可能な温度まで加熱される。好ましくは、第1のガラスシートは580℃~680℃の温度に加熱される。
好ましくは、成形ステップは、第1のガラスシートを成形部材上に支持するステップを含む。
好ましくは、成形ステップは、重力下でたわむことおよび/または相補的な成形表面を有する一対の成形部材間で加圧することによって、第1のガラスシートを成形することを含む。
好ましくは、第1のガラスシートは、別のガラスシートと同時に曲げられる。このような実施形態では、第1のガラスシートと別のガラスシートとは入れ子構造の対であることが好ましい。
いくつかの実施形態では、第1のガラスシートの第1の主表面の第2の領域がコーティングでコーティングされる。第1のガラスシートの第1の主表面の第2の領域上のコーティングは、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングと同じであっても異なっていてもよい。
第1のガラスシートの第1の主表面の第2の領域上のコーティングは厚さを有し、第1のガラスシートの第1の主表面の第2の領域上のコーティングの厚さは、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングの厚さと同じであっても異なっていてもよい。
好ましくは、第1のガラスシートの第1の主表面の第2の領域は、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域から離隔して分離される。
いくつかの実施形態では、第1のガラスシートは、1mm~3mm、好ましくは1.4mm~2.8mm、より好ましくは1.6mm~2.3mmの厚さを有する。
いくつかの実施形態では、第1のガラスシートは、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスのシートを備える。ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスは、しばしば、ソーダ石灰シリカガラス、または単にシート「ソーダ石灰」ガラスと呼ばれる。
いくつかの実施形態では、第1のガラスシートは、アルカリアルミノケイ酸塩ガラスのシートを備える。
いくつかの実施形態では、第1のガラスシートは、少なくとも約6wt%(重量パーセント)の酸化アルミニウム(Al)を含む。
いくつかの実施形態では、第1のガラスシートは化学強化された、すなわち化学強化ガラスである。
第1のガラスシートが化学強化されるとき、好ましくは、第1のガラスシートは、1.2mm未満、より好ましくは0.3mm~1mm、さらにより好ましくは0.4mm~0.9mmの厚さを有する。
グレージングが第2のガラスシートを備えるいくつかの実施形態では、好ましくは、第2のガラスシートは、1mm~3mm、より好ましくは1.4mm~2.8mm、さらにより好ましくは1.6mm~2.3mmの厚さを有する。
グレージングが第2のガラスシートを備えるいくつかの実施形態では、好ましくは、第2のガラスシートは、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスのシートを備える。ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスは、しばしば、ソーダ石灰シリカガラス、または単に「ソーダ石灰」ガラスのシートと呼ばれる。
グレージングが第2のガラスシートを備えるいくつかの実施形態では、好ましくは、第2のガラスシートは、アルカリアルミノケイ酸塩ガラスのシートを備える。
グレージングが第2のガラスシートを備えるいくつかの実施形態では、好ましくは第2のガラスシートは少なくとも約6wt%(重量パーセント)の酸化アルミニウム(Al)を含む。
グレージングが第2のガラスシートを備えるいくつかの実施形態では、好ましくは第2のガラスシートは化学強化されたガラス、すなわち化学強化ガラスである。
第2のガラスシートが化学強化されるとき、好ましくは、第2のガラスシートは、1.2mm未満、より好ましくは0.3mm~1mm、さらにより好ましくは0.4mm~0.9mmの厚さを有する。
いくつかの実施形態では、グレージングは、接着性中間層材料の第1のシートを備える中間層構造によって第2のガラスシートに接合された第1のガラスシートを備える積層グレージングであり、第1のガラスシートの第2の主表面は、接着性中間層材料の第1のシートに面しており、第1のガラスシートは、内側ガラス板であり、積層グレージングが車両に設置されたときに内側ガラス板が車両の内側に面するようにする。
このような実施形態では、積層グレージングは、車両のフロントガラスであることが好ましい。車両用フロントガラスは、下側周縁と上側周縁とを有するように構成され、車両用フロントガラスが車両に設置されたとき、車両用フロントガラスの上側周縁は、下側周縁よりも車両のルーフに近くなる。
好ましくは、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティングは、車両のフロントガラスの下側周縁より内側に、好ましくは車両のフロントガラスの下側周縁からjcm~kcm処理される。ここで、j=1、または2、または3、または4、または5、または6、または7、または8、または9、または10、およびk=5、または10、または15、または20、または25、または25、ただし、k>jである。
好ましくは、第1のガラスシートの第1の主表面は凹面であり、第1のガラスシートの第2の主表面は凹面である。
第2のガラスシートは、第1の主表面と反対側の第2の主表面とを有する。このような実施形態では、第2のガラスシートの第2の主表面は、接着性中間層材料の第1のシートに面する。
第2のガラスシートの第1の主表面は第1の領域を有し、第2のガラスシートの第1の主表面の第1の領域は、第2のガラスシートの第1の主表面の第1の領域に対して垂直に見たとき、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上と少なくとも部分的に位置合わせされる。
好ましくは、第2のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上の衝突位置で適切な衝突体による衝突の後、積層グレージングは、衝突位置の近傍で2ミリ秒未満で亀裂を生じる。
このような実施形態では、好ましくは、積層グレージングは、亀裂が生じるまでにかかる時間の2ミリ秒以内、より好ましくは1ミリ秒以内に完全に破損することが好ましい。
好ましくは、衝突体は、UN規則第127号(E/ECE/324/Rev.2/Add.126/Rev.2)に記載されている通りである。
好ましくは、衝突体は、3kg~6kg、より好ましくは4kg~5kg、さらにより好ましくは4.5kgの質量を有する。
好ましくは、衝突体は、球体または回転楕円体であり、好ましくは、15cm~20cm、より好ましくは16cm~17cmの直径を有する。
衝突体が衝突位置に衝突するとき、好ましくは、その速度は20km/h~50km/h、より好ましくは35km/h~45km/h、さらに好ましくは40km/hである。
好ましくは、衝突体は、重力のみの影響下で落下することによって衝突位置に衝突する。
好ましくは、衝突体による衝突を受けて積層グレージングが破壊されるのにかかる時間は、本発明に従って処理された第1のガラスシートを有する積層グレージングなしで積層グレージングを破壊するのにかかる時間よりも少なくとも50%、または60%、または70%、または80%短い。
本発明はまた、第2の態様から、グレージングであって、第1の主表面および反対の第2の主表面を有する第1のガラスシートと、第1のガラスシートの第1の主表面の少なくとも第1の領域上のコーティングとを備え、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域と位置合わせされた第1のガラスシートの第2の主表面の第1の領域が存在し、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域と第1のガラスシートの第2の主表面の第1の領域との間には、第1のガラスシートを弱化するための少なくとも1つの脆弱部がある。
好ましくは、脆弱部は、脆弱線を含む。
好ましくは、脆弱部は、亀裂を含む。
好ましくは、グレージングは、車両のグレージング、特に車両のフロントガラス、車両の側部窓、または車両の後部窓のグレージングにおけるガラス板である。
好ましくは、コーティングはフリットを備える。
好ましくは、コーティングは、遮蔽バンドを備えた自動車用グレージングを提供するために使用されるタイプのフリットを備える。
好ましくは、コーティングは、1μm~100μm、より好ましくは5μm~75μm、さらにより好ましくは10μm~60μmの厚さを有する。
いくつかの実施形態では、グレージングは、第2のガラスシートと、少なくとも接着性中間層材料の第1のシートを備える中間層構造と、を備える積層グレージングであり、積層グレージングは、第1のガラスシートと第2のガラスシートとの間に中間層構造を有するように配置されている。
好ましくは、第1のガラスシートの第2の主表面は、接着性中間層材料の第1のシートに面する。
好ましくは、グレージング材料の第1のシートの第1の主表面は凹面である。
好ましくは、積層グレージングは、少なくとも一方向に湾曲している。好ましくは、少なくとも一方向の曲率半径は、500mm~20000mmの間であり、より好ましくは、1000mm~8000mmの間である。
好ましくは、接着性中間層材料の第1のシートは、ポリビニルブチラール(PVB)、吸音性改質PVB、エチレン酢酸ビニル(EVA)などのエチレンのコポリマー、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル酸エチルメチル(EMA)コポリマー、ポリウレタン、特に、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、またはUvekolなどの液体硬化性樹脂を含む。
好ましくは、中間層構造は、2、または3、または4、または5、または6、または7、または8、または9、または10枚、またはそれ以上の、接着性中間層材料のシートを備える。接着性中間層材料の各シートは、同じタイプ、すなわちすべてPVBであり得、すべてが同じ厚さを有し得る。
好ましくは、接着性中間層材料の第1のシートは、0.3mm~2.3mm、より好ましくは0.3mm~1.6mm、最も好ましくは0.3mm~0.8mmの厚さを有する。
好ましくは、中間層構造は、少なくとも1つのポリエステルシート、より好ましくは少なくとも1つのポリエチレンテレフタレート(PET)シートを備え、好ましくは、少なくとも1つのポリエステルシートは、その少なくとも1つの主表面上に、赤外線を反射する光学的に透明なコーティングを担持する。
当技術分野で慣例であるように、積層グレージングの表面1は、積層グレージングの最外面であり、積層グレージングの表面4は、積層グレージングが設置される車両内部について画定される内向き表面である。
好ましくは、第1のガラスシートの第1の主表面は、積層グレージングの表面4である。
いくつかの実施形態では、グレージングは、第2のガラスシートと、少なくとも接着性中間層材料の第1のシートを備える中間層構造と、を備える積層グレージングであり、積層グレージングは、第1のシートと第2のシートとの間に中間層構造を有するように配置されており、第1のガラスシートの第1の主表面は、接着性中間層材料の第1のシートに面する。
好ましくは、第1のガラスシートの第2の主表面は、積層グレージングの表面4である。
本発明の第2の態様は、他の好ましい特徴をも有する。
好ましくは、第1のガラスシートは、1mm~3mm、好ましくは1.4mm~2.8mm、より好ましくは1.6mm~2.3mmの厚さを有する。
好ましくは、第1のガラスシートは、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスのシートを備える。ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスは、しばしば、ソーダ石灰シリカガラス、または単にシート「ソーダ石灰」ガラスと呼ばれる。
好ましくは、第1のガラスシートは、アルカリアルミノケイ酸塩ガラスのシートを備える。
好ましくは、第1のガラスシートは少なくとも約6wt%(重量パーセント)の酸化アルミニウム(Al)を含む。
好ましくは、第1のガラスシートは化学強化されたガラス、すなわち化学強化ガラスである。
第1のガラスシートが化学強化されるとき、好ましくは、第1のガラスシートは、1.2mm未満、より好ましくは0.3mm~1mm、さらにより好ましくは0.4mm~0.9mmの厚さを有する。
好ましくは、第1のガラスシートの第1の主表面は凹面である。
好ましくは、第1のガラスシートは、少なくとも一方向に湾曲している。好ましくは、少なくとも一方向の曲率半径は、500mm~20000mmの間であり、より好ましくは、1000mm~8000mmの間である。
好ましくは、コーティングはその中または上にパターンを有する。好ましくは、パターンは、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上のコーティング内に少なくとも空隙を含む。好ましくは、空隙は、コーティングの厚さを通ってガラス表面まで、またはコーティングの厚さの途中まで延在し得る。
好ましくは、パターンは直線の形であり、直線または曲線であり得る。
好ましくは、パターンは、正方形、長方形、三角形、台形、円、および楕円のうちの少なくとも1つを含む。
好ましくは、パターンは輪郭を有する形状を含み、好ましくは輪郭の内側にコーティングが処理されている。
好ましくは、パターンは、バーコードまたはクイックレスポンス(QR)コードの形である。
好ましくは、パターンの下のガラスが弱化される。
好ましくは、パターンはグレージングの下側周縁より内側にあり、好ましくはグレージングの下側周縁より2cm~40cm内側にあり、より好ましくは5cm~25cmまたは30cmまたは35cm内側にある。
いくつかの実施形態では、グレージングは、接着性中間層材料の第1シートを備える中間層構造によって第2のガラスシートに接合された第1のガラスシートを備える積層グレージングであり、第1のガラスシートは内側ガラス板である。
好ましくは、第1のガラスシートの第2の主表面は、接着性中間層材料の第1のシートに面する。
好ましくは、第1のガラスシートの第2の主表面は、凸面であり、第1のガラスシートの第1の主表面は、凹面である。
第2のガラスシートは、第1の主表面と反対側の第2の主表面とを有し、積層グレージングは、第2のガラスシートの第2の主表面が接着性中間層材料の第1のシートに面するように配置される。
第2のガラスシートの第1の主表面は第1の領域を有し、第2のガラスシートの第1の主表面の第1の領域は、第2のガラスシートの第1の主表面の第1の領域に対して垂直に見たとき、第1のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上と少なくとも部分的に位置合わせされる。
好ましくは、第2のガラスシートの第1の主表面の第1の領域上の衝突位置で適切な衝突体による衝突の後、積層グレージングは、衝突位置の近傍で2ミリ秒未満で亀裂を生じる。
このような実施形態では、好ましくは、積層グレージングは、亀裂が生じるまでにかかる時間の2ミリ秒以内、好ましくは1ミリ秒以内に完全に破損することが好ましい。
好ましくは、衝突体は、UN規則第127号(E/ECE/324/Rev.2/Add.126/Rev.2)に記載されている通りである。
好ましくは、衝突体は、3kg~6kg、より好ましくは4kg~5kg、さらにより好ましくは4.5kgの質量を有する。
好ましくは、衝突体は、球体または回転楕円体であり、好ましくは、15cm~20cm、より好ましくは16cm~17cmの直径を有する。
衝突体が衝突位置に衝突するとき、好ましくは、その速度は20km/h~50km/h、より好ましくは35km/h~45km/h、さらに好ましくは40km/hである。
好ましくは、衝突体は、重力のみの影響下で落下することによって衝突位置に衝突する。
好ましくは、衝突体による衝突を受けて積層グレージングが破壊されるのにかかる時間は、本発明に従って処理された第1のガラスシートを有する積層グレージングなしで積層グレージングを破壊するのにかかる時間よりも少なくとも50%、または60%、または70%、または80%短い。
いくつかの実施形態では、グレージングは、接着性中間層材料の第1シートを備える中間層構造によって第2のガラスシートに接合された第1のガラスシートを備える積層グレージングであり、第1のガラスシートは外側ガラス板である。
好ましくは、第1のガラスシートの第1の主表面は、第1のガラスシートの第2の主表面が表面1となるように、接着性中間層材料の第1のシートに面する。
下記の図を参照して本発明を説明する。
本発明による積層グレージングの概略断面図である。 本発明による積層グレージングの平面図である。 本発明によるフロントガラスを有する車両の内部から見た図である。 図2と同様、本発明による別の積層グレージングの平面図である。 図2と同様、本発明による別の積層グレージングの平面図である。 レーザーによって処理される前のコーティングを示す、本発明によるグレージングの概略断面図である。 レーザーによって処理された後の図6のグレージングの概略断面図である。 遮蔽バンドにバーコードを備えたグレージングの等角投影図である。 本発明に従って処理された、表面4に遮蔽バンドを有する積層グレージングの概略断面図である。
図1は、本発明による湾曲積層グレージングの断面を示す。
積層グレージング1は、透明フロートガラスなどの組成を有するソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの第1のガラスシート3を有し、通常、積層グレージングに何らかの形で太陽光制御を提供するために着色剤として酸化鉄が添加される。第1のガラスシート3は、1.6mmの厚さを有するが、厚さは、1.4mmから2.5mmの範囲または1.6mmから2.3mmの範囲であり得る。
通常のソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの組成(重量)は、SiO 69~74%、Al 0~3%、NaO 10~16%、KO 0~5%、MgO 0~6%、CaO 5~14%、SO3 0~2%、Fe 0.005~2%である。ガラス組成物はまた、他の添加剤、例えば、通常最大2%の量で存在し得る精製助剤を含有し得る。ソーダ石灰ケイ酸塩ガラス組成物は、Co、NiOおよびSeなどの他の着色剤を含有して、透過光を通して見たときに所望の色をガラスに与え得る。ガラスの透過色は、BS EN410などの認識されている規格に基づいて測定され得る。
積層グレージング1はまた、2.3mmの厚さを有するソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの第2のガラスシート7を有するが、第2のシートは、1.4mm~2.5mmの範囲内の厚さを有し得、好ましくは、第1のシート3ほど厚くない。
第1および第2のガラスシート3、7は両方とも、フロートプロセスを使用して製造され得る。
第1のガラスシート3は、接着性中間層5によって第2のガラスシート7に接合される。接着性中間層5は、厚さ0.76mmのPVBのシートである。接着性中間層5は、0.3mm~1.8mmの厚さを有し得る。
他の適切な接着性中間層は、PVC、EVA、EMAおよびポリウレタンを含む。
積層グレージング1は、1つ以上の方向に湾曲する。1つ以上の方向のうちの1つの曲率半径は、1000mm~8000mmである。
積層グレージングが2つの方向に湾曲するとき、適切には、各湾曲方向は、互いに直交する。適切には、湾曲の一方または両方の方向の曲率半径は、1000mm~8000mmである。
第1のガラスシート3は、第1の凸面9と反対側の第2の凹面11とを有する。第2のガラスシート7は、第1の凸面13と反対側の第2の凹面15とを有する。第1のガラスシート3の凸面11は、接着性中間層5と接触し、第2のガラスシート7の凹面15は、接着性中間層5と接触する。
従来の命名法を使用すると、第2のガラスシート7の凸面13は、積層グレージング1の「表面1」(またはS1)であり、第2のガラスシート7の凹面15は、積層グレージング1の「表面2」(またはS2)であり、第1のガラスシート3の凸面9は、積層グレージング1の「表面3」(またはS3)であり、第1のガラスシート3の凹面11は、積層グレージング1の「表面4」(またはS4)である。
表面4(第1のガラスシート3の凹面11)上に処理領域のアレイ17がある。
図2は、図1の矢印10の方向における積層グレージング1の平面図である。
図2では、積層グレージング1の周囲は、車両フロントガラスに典型的なものである。凹面11の周囲には、厚さ約50μmの焼成フリット材料の遮蔽バンド2が延在している。スクリーン印刷プロセスを使用して、フリット材料を平坦なガラスのシートに塗布した。平坦なガラスシートを加熱し、所望の曲率に成形した。ガラスを加熱するとフリットが焼結し、ガラス表面に融合する。
積層グレージングqは、下側周縁19を有し、下側周縁19の内側には、処理領域のアレイ17を形成する、6つの処理領域17a、17b、17c、17c、17e、17fがある。
各処理領域は、成形後、溶融したフリット材料を除去するのに十分な出力密度で遮蔽バンドに向けて波長1064nmのレーザービームを照射することによってフリット材料がガラス表面に溶融した後に、形成された。この例では、各処理領域は同じ方法で処理されたが、異なる領域は、例えば、異なる量の溶融フリット材料を除去するために、異なる方法で処理され得る。処理によって、処理中の領域内の溶融フリット材料が完全に除去され得る。
処理領域17a、17b、17c、17c、17e、17fの下で、第1のガラスシート3は、処理中にガラスに形成される亀裂の形で脆弱線が存在するため、弱化される。
または所与の処理領域17a、17b、17c、17c、17e、17fのそれぞれの亀裂は、表面11および/またはそれぞれの処理領域の下のガラスの体積中に少なくとも部分的に存在し得る。
各サンドブラスト領域17a、17b、17c、17c、17e、17fは、一辺が2cmの正方形であり、その結果、各サンドブラスト領域17a、17b、17c、17c、17e、17fの面積は、4cmである。
処理領域17a、17b、17c、17c、17e、17fは、処理領域17aと17bとの間の空間が処理領域17bと17cとの間の空間と同じになるように等間隔に配置され、他もまた同様である。
処理領域17a、17b、17c、17c、17e、17fは、下側周縁19に平行な一列に並ぶ。
処理領域17a、17b、17c、17c、17e、17fを設けることによって、第2のガラスシート7の第1の凸面13に衝突が加わった場合、第1のガラスシート3は、より破損しやすくなり得、積層グレージング1の剛性が低下する。積層グレージング1がフロントガラスとして車両に設置されるとき、歩行者が車両との衝突に巻き込まれた場合、凸面13との衝突時のフロントガラスの剛性の低下によって、歩行者の負傷の重傷度が軽減される。
図1および2は6つの処理領域のみを有するが、6つ超の処理領域または6つ未満の処理領域が存在し得る。いくつかの実施形態では、7つまたは8つまたは9つまたは10またはそれ以上の処理領域が存在する。いくつかの実施形態では、1つまたは2つまたは3つまたは4つまたは5つの処理領域が存在する。互いに等間隔に離隔した処理領域を有することが好ましい。
本発明の別の実施形態は、図3に示される。
図3は、本発明によるフロントガラス100を有する車両の内側からの図を示す。
フロントガラス100は、前述の積層グレージング1と実質的に同じである。車両フロントガラスは、点Eと点Fとの間に延在する下側周縁を有する。車両フロントガラスは、点Dと点Gとの間に延在する上側周縁を有する。下側周縁は車両のダッシュボードの近くにあり、上側周縁は車両の屋根の近くにある。
フロントガラスの表面4には、点線171’として示される周縁を有する遮蔽バンド171がある。周縁171’の内側は、車両フロントガラス100の視野領域である。フロントガラスの表面4には、点線171’として示される周縁を有する遮蔽バンド171がある。周縁171’の内側は、車両フロントガラス100の視野領域である。
遮蔽バンドの領域におけるフロントガラス100の表面4には、図2を参照して説明したような複数の処理領域、すなわちレーザーで処理された領域がある。20個の正方形領域を有する第1の処理領域のアレイ174が存在する(そのうちの1つのみが175と表示される)。各正方形領域175は、1×1cm~3×3cmの寸法を有する。すべての正方形175は、同じサイズおよび/または面積を有することが好ましい。正方形175は、下側周縁E-Fに平行に延びる列に配置される、すなわち、正方形175の下側は、下側周縁E-Fに整列され、これに平行である。正方形175は、異なる方向に向けられ得る。
この実施形態では、フロントガラス100の表面4にも、フロントガラス100の左側の周縁D-Eに沿って延びる第2の処理領域のアレイ172および右側の周縁に沿って延びる第3の処理領域のアレイ176が存在する。第2の処理領域のアレイ172は、その下側が左側の周縁D-Eに平行である7つの正方形領域(そのうちの1つのみが173と表示される)を有する。第3の処理領域のアレイ176もまた、その下側が右側の周縁F-Gに平行である7つの正方形領域(そのうちの1つのみが177と表示される)を有する。
第2および第3のアレイにおける処理領域の各々は、同じサイズおよび/または同じ面積を有する。
図2を参照すると、処理領域は、波長1064nmのNd:YVOレーザービームを焼成遮蔽バンドに向けて照射し、処理領域付近の遮蔽バンドの下のガラスを弱化することによって作製される。あるいは、処理領域は、10.6μmの波長を有する炭酸ガスレーザービームを、焼成された遮蔽バンドに向けて照射し、処理領域の近くの遮蔽バンドの下のガラスを弱化することによって作製され得る。
図4は、積層グレージング1と同様の構造を有する別の積層グレージング30の表面4(S4)に向かう平面図である。図4は、図2の図と類似し、その視野は、図1の矢印10の方向である。
積層グレージング30は、0.76mmの厚さを有するPVBのシートによって、2.1mmの厚さを有する第2のガラスシートに接合された、1.6mmの厚さを有する第1のガラスシート32を有する。
図4において、積層グレージング30の周囲は、典型的な車両フロントガラスである。積層グレージング30は、下側周縁34および反対側の上側周縁(表示なし)を有する。第1のガラスシート32の主表面の周囲の内側には、積層グレージング30の表面4上に遮蔽バンド35がある。
下周縁34の内側および遮蔽バンド35の領域内で、表面4の一部が前述のようにレーザーで処理され、長方形の処理領域36が形成される。長方形の処理領域36は、約1mmの幅を有するが、その幅は、0.1mm~5mmであり得る。長方形の処理領域36は、積層グレージングの下側周縁34に平行な下縁38を有する。
遮蔽バンドを形成するフリットは、長方形の処理領域36内で完全に除去され得る。あるいは、長方形の処理領域36は、長方形の処理領域36を画定するためのラインまたはグリッドのアレイを含み得る。
図5は、積層グレージング1と同様の構造を有する別の積層グレージング40の表面4の平面図である(図1の矢印10の方向から見た図も同様である)。
積層グレージング40は、0.76mmの厚さを有するPVBシートによって、1.8mmの厚さを有するソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの第2のシートに接合された1.8mmの厚さを有するソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの第1のシート42を備える。
積層グレージング40は、湾曲した下側周縁44を有し、表面4の下側周縁44の内側部分は、処理領域46を提供するために処理される。
処理領域46は、連続した処理領域46を形成する3つの部分46a、46b、46cを有するが、3つの部分46a、46bおよび46cは分離し得る。
積層グレージング40の表面4には遮蔽バンド43がある。処理領域46a、46b、46cは遮蔽バンド43の領域内にある。
各部分46a、46b、46cは長方形であり、これらの部分は、下縁44の輪郭に実質的に沿うように配置される。
積層グレージング40の表面4には、第2のサンドブラスト領域48も設けられる。
第2の処理領域48は、湾曲し、積層グレージング40の下縁44と実質的に平行な下縁49を有する。第2の処理領域48はまた、好ましくは下縁49と平行である、上縁49’を有する。上縁49’と下縁49との間隔は、0.5mm~5mmであり、すなわち1mm~5mm、約2mmであり得る。
第2の処理領域48もまた、遮蔽バンド43の領域内にある。
積層グレージング40は、処理領域46、48のいずれかまたは両方を設け得る。2つの処理領域46、48がある場合(図5に示されるように)、それらの相対位置は、第2の処理領域48が下縁44と処理領域46との間にあるように切り替えられ得る。
処理領域46、48は、積層グレージング40の中心線である軸m-m’に対して対称である。
図6は、本発明によるグレージングがどのように製造されるかを示すために使用される。
図6は、第1の主表面52および反対側の第2の主表面52’を有し厚さが約1.8mmであるソーダ石灰ケイ酸塩ガラス51のシートを備えるグレージング50の概略断面図を示す。第1の主表面52の周囲には遮蔽バンド53がある。遮蔽バンド53の内側にはグレージング50の透視領域がある。
遮蔽バンド53は焼成されたフリットであり、従来の技術を使用してソーダ石灰ケイ酸塩ガラスのシート51に適用された。
例えば、フリットは、最初に、従来のスクリーン印刷プロセスを使用してソーダ石灰ケイ酸塩ガラスシート51の第1の主表面52に塗布され、その一部、すなわち周縁の周りをコーティングした。その後、コーティングされたガラスシートの温度を上げてフリットを焼結させ、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスシート51の第1の主表面52に融着させ、それによって厚さ約50μmの遮蔽バンド53を形成した。この例では、遮蔽バンド53は光学的に不透明である。
一旦周囲条件(例えば室温、すなわち約20℃の温度)まで冷却されると、レーザー55を使用してレーザービーム57を溶融遮蔽バンド53の表面に向けてその領域を処理した。
レーザービーム57は、1064nmの波長を有し、約0.5mmの円形スポットサイズに集束された。レーザーの出力は、遮蔽バンドの一部を除去し、処理される領域の近くの遮蔽バンドの下のガラスを弱化するのに十分であった。レーザービーム57が遮蔽バンド53に入射した場所の近くのガラス本体にいくつかの亀裂が観察された。
上記のレーザー処理後のグレージング50は図7に示されており、グレージング50’と表示されている。レーザービーム57が照射された領域54における遮蔽バンド53の厚さは、未処理の遮蔽バンド53の厚さに比べて減少している。亀裂56は、遮蔽バンド53の領域54の下で観察された。亀裂はまた、遮蔽バンド53と処理された領域54内のソーダ石灰ケイ酸塩ガラス51のシートとの間の界面でも発生し得る。そのような表面亀裂は、領域54の下のガラス本体に延在し得る。
この例では、レーザービーム57は、溶融遮蔽バンド53の露出面53’に向けて照射される。すなわち、この例では、レーザービームは、ガラスシート51と溶融遮蔽バンド53との間の界面で溶融遮蔽バンド53に当たる前に、最初に第2の主表面52’を通過しない。
図8は、上記のようにレーザーで遮蔽バンド53を処理することによって遮蔽バンド53にパターン59をどのように設け得るかを示している。
図8に示されるグレージング50’’は、グレージング50および50’と本質的に同じであるが、遮蔽バンドにパターン59を提供するためにさらに処理されている。
この例では、パターン59は、バーコードの形であるが、ロゴおよび/またはQRコードの形であり得る。本発明に従ってグレージング50’’を処理することによって、パターン59は、バーコード、QRコード、ロゴなどとして使用されるときにグレージングを識別するために使用され得、また、パターン59は、グレージング50’’が衝突を受けたとき、特に遮蔽物が設けられている反対側の表面(すなわち、図6を参照すると、主表面52’)に衝突が加わったときに、より容易に壊れることが可能であるように、脆弱領域を有する。パターン59は、処理されたグレージング50’’の下側周縁の近くに配置される。
図9は、本発明による別のグレージング60を示す。グレージング60は積層グレージングであり、厚さ0.8mmのPVBシート63によって厚さ2.1mmの第2のガラスシート61に接合された、図7に示される処理されたグレージング50’を備える。図8に示す処理されたグレージング50’’を、処理されたグレージング50’の代わりに使用得る。
遮蔽バンドの下(すなわち、図6および図7およびその関連説明を参照して説明したように、レーザービームで処理された領域54の近傍)の亀裂56によって、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスのシート51は、領域54の反対側の領域における積層グレージング60の反対側の主表面への衝突(矢印65で示す)によって、積層グレージング60がより容易に破壊されることが可能になるように、弱化される。これは、積層グレージング60が車両フロントガラスとして構成されており、遮蔽バンド53が積層グレージングの表面4上にある場合に特に有用である。領域54の反対側の領域で積層グレージングの表面1に衝突が加わると、亀裂56によって車両のフロントガラスが破損し、フロントガラスの剛性が失われ得る。これは、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの第1のシート51が車両の内側に面した状態で、積層グレージング60が設置された車両との衝突に巻き込まれる可能性のある歩行者への潜在的な傷害を軽減するために使用され得る。
グレージング50’の代わりにグレージング50’’が使用される場合、パターン59は、好ましくは、車両フロントガラスの下側周縁(図3を参照すると、下側周縁E~F)に沿って離隔して配置される。
図9に示す実施形態の代替実施形態では、車両の内部に面するソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの第1のシート51は、遮蔽バンドがPVBシート63に隣接するように配置される。つまり、遮蔽バンド53は、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの第1シート51とPVBシート63との間にある。積層グレージングの従来の命名法を使用すると、このような実施形態では、遮蔽物は表面3上にある(図9に示すような表面4上ではない)。
図9に示す実施形態の別の代替実施形態では、第2のガラスシート61もその上に遮蔽バンドを有する。第2のガラスシート61上の遮蔽バンドは、遮蔽バンド53と実質的に同じ方法で構成し得、その1つまたは複数の処理領域を含み得る。第2のガラスシート61上の遮蔽バンドは、その露出面上にあり得、第2のガラスシート61上の遮蔽バンドは、第2のガラスシート61とPVBシート63との間に配置され得る。
図9に示す実施形態の別の代替実施形態では、積層グレージングは、第2のガラスシート61が車両の内部に面するように車両に設置される。遮蔽バンドは、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラス51の第1シートの露出した主表面上に配置され得、PVB63のシートとソーダ石灰ケイ酸塩ガラス51の第1シートとの間に配置され得る。このような実施形態では、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの第1のシート51は、積層グレージングの外側ガラス板と呼ばれ得る。このような積層グレージングの従来の命名法を使用すると、このような実施形態における遮蔽バンド53は、表面1または表面2上にある(図9に示すような表面4ではない)。
図6~9では、グレージングは平坦であるように示されているが、グレージングは、まず平坦なガラスシートが成形に適した温度に加熱され、その後に形を整えられる、重力曲げまたはプレス曲げなどの適切な成形プロセスによって成形され、湾曲し得る。コーティング(つまり、遮蔽バンド用のフリット)は、まず平坦なガラスシートに塗布され得、成形プロセス中にコーティングがガラスシートに付着する。
本発明によるガラスシートに1つ以上の処理領域を有することによって、ガラスシートがより容易に破壊されることが判明した。これは、ガラスシートが積層グレージングのガラス板として、例えば車両の積層フロントガラスの内側ガラス板として使用される場合に特に有用である。歩行者が積層フロントガラスの外側に面した表面(すなわち、表面1)に衝突した場合に、内側に面したガラスシートが破損しやすいことが分かっているからである。処理領域は、車両の運転者の視覚的に邪魔にならないように配置され得る。

Claims (35)

  1. グレージングを製造する方法であって、
    (i)第1のガラスシートを準備するステップであって、前記第1のガラスシートは、第1の主表面と反対側の第2の主表面とを有する、ステップと、
    (ii)前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の少なくとも第1の領域をコーティングでコーティングするステップであって、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域と位置合わせされた前記第1のガラスシートの前記第2の主表面の第1の領域が存在するステップと、
    (iii)前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域上の前記コーティングを処理して、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域と前記第1のガラスシートの前記第2の主表面の前記第1の領域との間の前記第1のガラスシートを弱化するステップと、
    を含む、グレージングを製造する方法。
  2. ステップ(iii)中の前記コーティングの処理は、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域上の前記コーティングの少なくとも一部を除去することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. ステップ(iii)中の前記コーティングの処理は、前記コーティングの厚さにわたって延在する前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域上の前記コーティングの一部を除去し、好ましくは前記第1のガラスシートの前記第1の主表面を露出させることを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. ステップ(iii)中に、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域上の前記コーティングは、前記コーティングに向けてレーザーを照射することによって処理される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. ステップ(iii)中に、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域上の前記コーティングは、前記コーティングを機械的に研磨することによって処理される、および/またはステップ(iii)中に、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域上の前記コーティングは、前記コーティングをサンドブラストすることによって処理される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第1のガラスシートは、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域と前記第1のガラスシートの前記第2の主表面の前記第1の領域との間に前記第1のガラスシートに少なくとも1本の脆弱線を形成することによって弱化され、好ましくは、前記少なくとも1本の脆弱線は、亀裂である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記グレージングは、第2のガラスシートと、少なくとも接着性中間層材料の第1のシートを備える中間層構造と、を備える積層グレージングであり、前記積層グレージングは、前記第1のシートと前記第2のシートとの間に前記中間層構造を有するように配置され、本方法は、前記中間層構造によって前記第1のガラスシートを前記第2のガラスシートに積層するための積層ステップをさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. ステップ(iii)が積層ステップの前に行われる、請求項7に記載の方法。
  9. 前記積層ステップ中に、前記第1のガラスシートの第2の主表面は、前記接着性中間層材料の第1のシートに面する、請求項7または8に記載の方法。
  10. 前記積層ステップの後、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面は、前記積層グレージングの表面4である、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記積層ステップ中に、前記第1のガラスシートの第1の主表面は、前記接着性中間層材料の第1のシートに面する、請求項7または8に記載の方法。
  12. ステップ(iii)中、前記コーティングは、前記コーティングに向けてレーザーを向けることによって処理され、前記コーティングは、380nm~780nmの波長範囲内の1つ以上の波長において光学的に不透明である、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記レーザーは、100nmを超える波長で動作可能である、および/またはレーザーは、20μm未満の波長で動作可能である、請求項4または12に記載の方法。
  14. 前記レーザーは、エキシマレーザー、炭酸ガスレーザー、ネオジム:YAGレーザー、およびネオジム:オルトバナジン酸イットリウム(YVO)レーザーのうちの少なくとも1つである、請求項13に記載の方法。
  15. 前記コーティングは、フリットを備え、好ましくは、前記フリットは、自動車用グレージングに遮蔽バンドを設けるために使用されるタイプのフリットである、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. ステップ(ii)中に、スクリーン印刷プロセスを使用して、前記フリットは、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域に塗布される、請求項15に記載の方法。
  17. ステップ(iii)中に、前記コーティングを処理してその中またはその上にパターンを生成し、好ましくは、前記パターンは、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域上の前記コーティングに少なくとも空隙を含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記パターンは、直線または曲線であり得る線、正方形、長方形、三角形、台形、円、楕円、バーコード、およびクイックレスポンス(QR)コードのうちの少なくとも1つを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記パターンの下のガラスが弱化される、請求項18に記載の方法。
  20. ステップ(ii)の後に加熱ステップを含み、好ましくは前記加熱ステップがステップ(iii)の前に行われる、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記加熱ステップは、前記コーティングが前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域に付着するように、前記第1のガラスシートを適切な高温に加熱することを含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記加熱ステップは、成形ステップを含み、前記成形ステップの前に、前記第1のガラスシートは、第1の方向に第1の形状を有し、前記成形ステップに続いて、前記第1のガラスシートは、第1の方向に第2の形状を有し、第1の形状は、第2の形状とは異なり、第2の形状は、好ましくは1つ以上の方向に湾曲している、請求項20または21に記載の方法。
  23. 前記成形ステップは、前記加熱ステップの後に行われるか、または前記第1のガラスシートが前記成形ステップ中に加熱されるように、前記加熱ステップと前記成形ステップとが時間的に重なる、請求項22に記載の方法。
  24. 前記成形ステップ中に前記第1のガラスシートが成形可能な温度に加熱され、および/または前記第1のガラスシートが580℃~680℃の温度に加熱される、請求項20から23のいずれか一項に記載の方法。
  25. グレージングであって、第1の主表面および反対の第2の主表面を有する第1のガラスシートと、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の少なくとも第1の領域上のコーティングと、を備え、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域と位置合わせされた前記第1のガラスシートの前記第2の主表面の第1の領域が存在し、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域と前記第1のガラスシートの前記第2の主表面の前記第1の領域との間には、第1のガラスシートを弱化するための少なくとも1つの脆弱部があり、好ましくは、前記脆弱部は、脆弱線、より好ましくは亀裂を含む、グレージング。
  26. 前記コーティングは、フリットを備え、好ましくは、前記コーティングは、自動車用グレージングに遮蔽バンドを設けるために使用されるタイプのフリットを備える、請求項25に記載のグレージング。
  27. 前記グレージングは、第2のガラスシートと、少なくとも接着性中間層材料の第1のシートを備える中間層構造と、を備える積層グレージングであり、前記積層グレージングは、前記第1のガラスシートと前記第2のガラスシートとの間に前記中間層構造を有するように配置されている、請求項25または26に記載のグレージング。
  28. 前記第1のガラスシートの前記第2の主表面は、前記接着性中間層材料の第1のシートに面する、請求項27に記載のグレージング。
  29. 前記第1のガラスシートの前記第1の主表面は、前記積層グレージングの表面4である、請求項27または28に記載のガラス。
  30. 前記第1のガラスシートの前記第1の主表面は、前記接着性中間層材料の第1のシートに面する、請求項27に記載のグレージング。
  31. 前記コーティングは、その中またはその上にパターンを有し、好ましくは、前記パターンは、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域上の前記コーティング内に少なくとも空隙を含む、請求項25から30のいずれか一項に記載のグレージング。
  32. 前記パターンは、直線、曲線、正方形、長方形、三角形、台形、円、楕円、バーコード、およびクイックレスポンス(QR)コードのうちの少なくとも1つを含む、請求項31に記載のグレージング。
  33. 前記パターンの下のガラスが弱化されている、請求項31または32に記載のグレージング。
  34. 前記グレージングは、接着性中間層材料の第1のシートを備える中間層構造によって第2のガラスシートに接合された前記第1のガラスシートを備える積層グレージングであり、前記第1のガラスシートの前記第2の主表面は、前記接着性中間層材料の第1のシートに面し、第1のガラスシートは、内側ガラス板であり、さらに、前記第2のガラスシートは、前記第1の主表面と反対側の前記第2の主表面を有し、前記第2のガラスシートの前記第1の主表面は、第1の領域を有し、前記第2のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域は、前記第2のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域に対して垂直に見たときに、前記第1のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域と少なくとも部分的に位置合わせされ、さらに、前記第2のガラスシートの前記第1の主表面の前記第1の領域上の衝突位置での適切な衝突体による衝突の後、積層グレージングは、衝突位置の近傍で2ミリ秒未満で亀裂を生じる、請求項27から30のいずれか一項に記載のグレージング。
  35. 前記衝突体が国連規則第127号(E/ECE/324/Rev.2/Add.126/Rev.2)に記載されているとおりである、および/または前記衝突体の質量は3kg~6kgである、および/または前記衝突体は、球もしくは回転楕円体であり、好ましくは直径15cm~20cmの間である、および/または前記衝突体が衝突位置に衝突するとき、その速度は20km/h~50km/hである、請求項34に記載のグレージング。
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