JP2024502431A - 肥満患者における、ブレクスピプラゾールを用いた精神疾患の治療方法 - Google Patents

肥満患者における、ブレクスピプラゾールを用いた精神疾患の治療方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、統合失調症または大うつ病性障害の患者において、ブレクスピプラゾール治療を開始する方法に関する。本開示はさらに、肥満患者および/またはCYP2D6の代謝不良者である患者に対する、改変投薬レジメンに関する。実施形態において改変投薬レジメンは、治療開始の間、1日用量の二倍を投与する。【選択図】図1A

Description

REXULTI(登録商標)とも呼ばれるブレクスピプラゾール(Brexpiprazole)は、大うつ病性障害および統合失調症の治療に使用される非定型抗精神病薬である。大うつ病性障害(MDD:major depressive disorder)および統合失調症の治療におけるブレクスピプラゾールの作用機序は不明である。しかしながら、ブレクスピプラゾールの有効性は、セロトニン5-HT1AおよびドーパミンD受容体での部分的なアゴニスト活性、ならびにセロトニン5-HT2A受容体でのアンタゴニスト活性によるものである可能性がある。
2020年3月に改訂されたブレクスピプラゾールの(REXULTI(登録商標))の食品医薬品局(FDA)のラベルには、ブレクスピプラゾールを必要とする患者に対する適切な用量に関する最新情報を反映しており、患者の臨床反応と忍容性に基づく漸増スケジュールとともに、ブレクスピプラゾールの開始用量、推奨用量、および最大用量に関する指示が提示されている。FDAのラベルは、CYP2D6が代謝不良である患者には、通常用量の半分を投与する指示も記載している。
ブレクスピプラゾールの理想的な投薬レジメンによって、精神科の患者は、ブレクスピプラゾールの副作用を回避しつつ、可能な限り素早く治療レベルのブレクスピプラゾールに到達することができる。過剰なブレクスピプラゾールを投与することによる重篤な副作用の一つは、アカシジア、運動障害、ならびに動揺、極度の不安、および不穏の状態である精神的苦痛の障害である。ブレクスピプラゾール患者におけるアカシジア率は用量依存性であり、ブレクスピプラゾール暴露が増加するにつれて上昇することが示されている。
肥満と統合失調症またはうつ病はしばしば併発するという事実があるにもかかわらず、現時点で患者の体重または肥満状態に基づいてブレクスピプラゾールの投薬レジメンを調整するべきであるとは当分野で認識されていない。REXULTI(登録商標)のラベルは、例えば、体重増加はブレクスピプラゾールを用いた治療の副作用である可能性があること、または過体重であることは、例えば高血糖症などの他の副作用のリスク因子であることを記載しているが、ラベルは、正常体重の患者と比較して、肥満患者または過体重患者に対して投薬に変更を行うことを指示していない。ブレクスピプラゾールの投薬調整は、治療される適応症、肝臓もしくは腎臓の機能障害の状態、CYP2D6阻害剤もしくはCYP3A4阻害剤またはそれら誘導剤との薬物相互作用に基づいた場合にのみ、推奨される。
発明者らは、ブレクスピプラゾールの薬物動態が肥満患者ではかなり異なっており、同じ臨床反応(統合失調症または大うつ病性障害の効果的な治療)を得るためには、ブレクスピプラゾールを用いた治療を開始する際に用量を変化させることが必要であることを見出した。本発明より以前の標準治療ではそのような肥満患者は治療されず、または過少治療の状態にあり、彼らの疾患の回復が遅くなっていた。
本発明は、この追加的な複雑さに対処するものであり、ブレクスピプラゾールを用いた治療を安全に、および効果的に開始するために重要な改変投薬レジメンを特定するものである。様々な実施形態において、本発明はとくに、過少治療を回避しながら、患者を重篤な副作用に曝すことが判明している暴露レベルを超えない、特定の用量調整を目的とする。様々な実施形態において、本発明はとくに、様々な適応症に必要とされ、および様々なCYP2D6代謝状態の対象に必要とされる特定の投薬レジメンを目的とする。
予想される薬剤プロファイル
ブレクスピプラゾールのFDAラベル(2020年3月に改訂)に従う、統合失調症および大うつ病性障害(MDD)の患者に対するブレクスピプラゾール治療の開始期間(1~28日目)中に予測される血漿ブレクスピプラゾール濃度を、図1Aおよび図1Bにそれぞれ示す。当分野において、患者の肥満状態に基づいて、ブレクスピプラゾールを用いた治療開始の投薬レジメンを調整するべきであるという認識はなく、肥満状態は、ブレクスピプラゾールの血漿濃度に影響を与えるとは予想されていなかった。言い換えれば、統合失調症または大うつ病性障害の肥満患者は、正常体重の患者と定性的に類似した血漿濃度を有すると予測されていた。
本発明者らは、当分野において、FDAが承認したブレクスピプラゾールのラベルに開示されている、肥満患者および正常体重患者に対して同じブレクスピプラゾール投薬レジメンを使用することを否定する事実は何も認識していない。体格や肥満は、一部の薬剤の薬物動態には影響を及ぼし得ることが当分野で認識されているが、この影響の臨床的関連性は、当該薬剤の特定の性質に大きく依存している。例えば、Hanleyらは、薬物動態に対する肥満の影響を検討する際に、問題となっている特定の薬剤に対する適切な薬剤投与は個別化されるべきであり、肥満患者における薬剤の分布は、薬剤の生理化学的な特性(例えば、親油性、親水性)のみでは完全には予測できないことを見出した。(Hanley et al.,Effect of Obesity on the Pharmacokinetics of Drugs in Humans,Clin. Pharmacokinet 2010,49(2):70-87.)ブレクスピプラゾールの承認に至った薬物動態試験には、BMIが35kg/mを超える患者は含まれておらず、過去の研究では、ブレクスピプラゾールの薬物動態に対する体重の影響は20%未満であり、ブレクスピプラゾールの薬物動態における重要な決定因子ではないことが判明している。発明者らは、ブレクスピプラゾールの薬物動態に関し、肥満は臨床上で意義のある影響を及ぼすため、肥満患者と正常体重患者の間でブレクスピプラゾールの投薬レジメンに何等かの差をつけることを必要とするであろうことを示唆する、先行技術におけるエビデンスを何も認識していない。したがって、本出願の時点で、FDAに承認された投薬指示は、肥満患者および正常体重患者で同一である。しかしながら、本発明は、患者がブレクスピプラゾールの治療レベルに到達するのにかかる時間に、患者の体格が大きな影響を及ぼすという発見に基づいている。図2Aおよび図2Bを参照のこと。
この新しい情報がなければ、当分野において、(本開示の時点で)既存のブレクスピプラゾールのFDA承認ラベルにあるブレクスピプラゾール投与に関する指示を使用した場合、ブレクスピプラゾール治療の開始時に肥満患者は正常体重患者ほど早くはブレクスピプラゾールの治療レベルに達しないとは認識されていなかった。別の言い方をすれば、FDA承認ラベルの指示を使用した場合、正常体重患者と比較し、肥満患者はブレクスピプラゾールの治療レベルに到達するのに有意に長い時間がかかることが見出された。
REXULTI(登録商標)ラベルは、患者がCYP2D6の代謝不良者(CYP2D6 PMまたは単にPM)である場合に、通常の用量の半分にブレクスピプラゾールの用量を減少させるよう教示している。同様に、本発明者らは、PMでもある肥満患者がブレクスピプラゾールの治療レベルに到達するのに必要とされる時間は、FDAが承認したブレクスピプラゾール投薬レジメンを使用した場合(すなわち、推奨用量の半分)、正常体重のPMよりも長いことも見出した。
したがって、本発明の前には、肥満患者集団(本明細書に記載される通り)は、正常体重患者と同程度の時間では治療濃度に到達しなかったため、患者の精神障害(例えば、統合失調症および大うつ病性障害)は、意図せず過少治療の状態となっていた。そのような意図されない精神障害の過少治療は非常に深刻である可能性があり、未治療の精神障害の合併症としては、自殺の試み、不安、うつ病、アルコール依存や薬物乱用、仕事ができない、または学校に通学できない、経済的問題、ホームレス、社会的な隔離、健康や医療上の問題、被害者意識、および攻撃的な行動などが挙げられる。
したがって、本開示の新しい投薬レジメンの開発によって、肥満患者は、アカシジアのリスクに陥ることなく、正常体重患者と同じぐらい迅速に治療レベルのブレクスピプラゾールに到達することが可能になった。
本開示は、例えば統合失調症または大うつ病性障害などの精神障害を有する患者の治療に関し、ブレクスピプラゾールを用いた代替的な投薬レジメンを提供するものであり、この場合において当該患者は、以下の特徴のうちの一つ以上を有する:(i)少なくとも約35のBMI、(ii)少なくとも約150%のIBW%、(iii)約42インチ(約107センチ)より大きいウエストサイズ、(iv)約40%を超える体脂肪率%、(v)約40%を超えるアンドロイド(android)体脂肪率%、(vi)約40%を超えるガイノイド(gynoid)体脂肪率%、(vii)約40kgを超える合計体脂肪、または(viii)CYP2D6の代謝不良者。
本発明者らは、ブレクスピプラゾールFDAラベルの投薬指示に従い投与された、前述の特徴のいずれかを有する患者が、非肥満のCYP2D6 EM患者ほど迅速には治療レベルのブレクスピプラゾールに到達しないことを見出した。特に肥満である(例えば、以下の特徴のうちの一つ以上を有する:(i)少なくとも約35kg/mのBMI、(ii)少なくとも約150%のIBW%、(iii)約42インチ(約107センチ)より大きいウエストサイズ、(iv)約40%を超える体脂肪率%、(v)約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、(vi)約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、(vii)約40kgを超える合計体脂肪、または(viii)肥満(本明細書に定義される)のCYP2D6代謝不良者(PM))の患者は、正常体重のCYP2D6代謝正常者(EM:extensive metabolizer)の患者と同じような治療濃度に到達するまで長い時間がかかる(図2Aおよび2B)。FDAラベルで推奨されるブレクスピプラゾール投薬レジメンを、表1に示す。
MDDに対する補助的な治療については、FDAラベルは、0.5mgのブレクスピプラゾール開始用量、その後、1日1回、1mg(0.5mgで始まる場合)までブレクスピプラゾール開始用量を漸増させ、次いで1日1回、2mgの推奨用量まで漸増させることを推奨している。あるいは、FDAラベルは、1日1回、1mgの開始用量を使用して、その後、1日1回、2mgの推奨用量まで漸増することを推奨している。用量増加は、患者の臨床反応および忍容性に基づいて、週に1回の間隔で行われるべきである。最大1日用量は、3mgである。
統合失調症の治療については、ラベルは、治療の最初の4日間(1~4日目)のそれぞれで1日1回、1mgのブレクスピプラゾールを投与する初期用量または開始用量から開始し、その後の治療の3日間(5日目~7日目)は1日1回、2mgを投与し、その後は患者の臨床反応および忍容性に基づいて、8日目に1日1回、4mgを投与する、と教示している。最大1日用量は、4mgである。
CYP2D6の代謝不良者(CYP2D6の活性が正常レベルの場合と比較して、CYP2D6の活性がほとんどない、または全くないCYP2D6酵素表現型を有すると分類される患者)に対する用量は、患者がCYP2D6の代謝不良者ではない場合に投与されるであろう用量の半分である。
出願人は、ブレクスピプラゾールを用いた治療を開始するための改変ブレクスピプラゾールの投薬レジメンを開発した。当該レジメンによって、肥満患者および/または肥満のCYP2D6 PM(代謝不良者)患者が、正常体重のCYP2D6 EM患者(代謝正常者。すなわち、正常レベルのCYP2D6活性を有するCYP2D6酵素表現型を有すると分類される患者)と比較して、同程度の時間で治療有効濃度に到達することが可能となる(図3~9)。実施例2の表Dが示すように、本発明の改変投薬レジメンの一つの実施形態は、1~7日目に、ブレクスピプラゾールのFDAラベルの合計1日用量の二倍を提供する。実施例3の表Jが示すように、改変投薬レジメンの他の実施形態は、1~14日目に、または1~21日目に、ブレクスピプラゾールのFDAラベルの合計1日用量の二倍を提供する。
ブレクスピプラゾールのFDAラベル(REXULTI(登録商標)改訂2020年3月)は、肥満のCYP2D6 EM患者および/または肥満のCYP2D6 PM患者は、正常体重のCYP2D6 EM患者ほど迅速には治療レベルに到達しないことを認識しておらず、またこの(これまで知られていない)問題を補正する投薬レジメンも提供していない。その代わりに、このラベルは、肥満のCYP2D6 EMは、正常体重のCYP2D6 EMと同じ用量を投与されるべきであることを暗黙的に教示し、すべてのCYP2D6 PM患者(すなわち、正常体重および肥満の患者)は、CYP2D6 EM患者が受ける用量の半分を投与されるべきであることを明示的に教示する。しかしながら、出願人は、正常体重のCYP2D6 EMが受けるのと同じ用量を肥満のCYP2D6 EMに投与すること、および肥満のCYP2D6 PMに対する用量の半分(FDAラベルにより教示される)では、肥満のCYP2D6 EM患者および肥満のCYP2D6 PM患者は、正常体重のCYP2D6 EM患者よりもゆっくりと治療濃度のブレクスピプラゾールに到達することを見出した。本明細書に提供される改変投薬レジメンに従ってブレクスピプラゾールを投与することによって、肥満患者および/または肥満のCYP2D6 PM患者が、正常体重のCYP2D6 EM患者と同じぐらい迅速に治療レベルのブレクスピプラゾールに至ることができる(図3~9)。
複数の実施形態において、本開示は、CYP2D6の代謝不良者ではない肥満患者における、ブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法を提供するものであり、当該方法は、以下を含む:(a)ブレクスピプラゾール治療の最初の4日間のそれぞれで、1日2回、1mgのブレクスピプラゾールを投与すること、(b)工程(a)の後に続く3日間のそれぞれで、1日2回、2mgのブレクスピプラゾールを投与すること、および(c)その後、1日1回、推奨用量のブレクスピプラゾールを投与することであって、この場合において、当該肥満患者は、以下の特徴のうちの一つ以上を有する:(i)少なくとも約35のBMI、(ii)少なくとも約150%のIBW%、(iii)約42インチ(約107センチ)より大きいウエストサイズ、(iv)約40%を超える体脂肪率%、(v)約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、(vi)約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、または(vii)約40kgを超える合計体脂肪。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量は2~4mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量は2mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量は2.25mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量は2.5mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量は2.75mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量は3mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量は3.25mg/日である。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量は3.5mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量は3.75mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量は4mg/日である。
複数の実施形態において、本開示は、CYP2D6の代謝不良者である肥満患者における、ブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法を提供するものであり、当該方法は、以下を含む:(a)ブレクスピプラゾール治療の最初の4日間のそれぞれで、1日2回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与すること、(b)工程(a)の後に続く3日間のそれぞれで、1日2回、1mgのブレクスピプラゾールを投与すること、および(c)その後、1日1回、推奨1日用量の半分のブレクスピプラゾールを投与することであって、この場合において、当該肥満患者は、以下の特徴のうちの一つ以上を有する:(i)少なくとも約35のBMI、(ii)少なくとも約150%のIBW%、(iii)約42インチ(約107センチ)より大きいウエストサイズ、(iv)約40%を超える体脂肪率%、(v)約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、(vi)約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、または(vii)約40kgを超える合計体脂肪。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1~2mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1.25mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1.5mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1.75mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は2mg/日である。
複数の実施形態において、本開示は、CYP2D6の代謝不良者ではない肥満患者における、ブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法を提供するものであり、当該方法は、以下を含む:(a)ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれで、1日2回、0.5mgまたは1mgのいずれかのブレクスピプラゾールを投与すること、(b)工程(a)の後に続く7日間のそれぞれで、1日1回、工程(a)の個々のブレクスピプラゾール投与量の二倍を投与すること、および(c)その後、1日1回、推奨1日用量のブレクスピプラゾールを投与することであって、この場合において、当該肥満患者は、以下の特徴のうちの一つ以上を有する:(i)少なくとも約35のBMI、(ii)少なくとも約150%のIBW%、(iii)約42インチ(約107センチ)より大きいウエストサイズ、(iv)約40%を超える体脂肪率%、(v)約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、(vi)約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、または(vii)約40kgを超える合計体脂肪。ブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法の実施形態において、工程(a)は、ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれについて、1日2回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与することであり、工程(b)は、工程(a)の後に続く7日間のそれぞれについて、1日1回、1mgのブレクスピプラゾールを投与することである。ブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法の実施形態において、工程(a)は、ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれについて、1日2回、1mgのブレクスピプラゾールを投与することであり、工程(b)は、工程(a)の後に続く7日間のそれぞれについて、1日1回、2mgのブレクスピプラゾールを投与することである。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量は2~3mg/日である。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量は2mg/日である。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量は2.25mg/日である。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量は2.5mg/日である。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量は2.75mg/日である。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量は3mg/日である。
複数の実施形態において、本開示は、CYP2D6の代謝不良者である肥満患者における、ブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法を提供するものであり、当該方法は、以下を含む:(a)ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれで、1日2回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与すること、(b)工程(a)の後に続く7日間のそれぞれで、1日2回、1mgを投与すること、および(c)その後、1日1回、推奨1日用量の半分のブレクスピプラゾールを投与することであって、この場合において、当該肥満患者は、以下の特徴のうちの一つ以上を有する:(i)少なくとも約35のBMI、(ii)少なくとも約150%のIBW%、(iii)約42インチ(約107センチ)より大きいウエストサイズ、(iv)約40%を超える体脂肪率%、(v)約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、(vi)約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、または(vii)約40kgを超える合計体脂肪。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は1~1.5mg/日である。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は1mg/日である。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は1.25mg/日である。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は1.5mg/日である。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は1.75mg/日である。複数の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は2mg/日である。
複数の実施形態において、本開示は、CYP2D6代謝不良者である肥満患者における、ブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法を提供するものであり、当該方法は、以下を含む:(a)ブレクスピプラゾールを用いた治療の最初の7日間のそれぞれで、1日2回、0.25mgのブレクスピプラゾールを投与すること、(b)工程(a)の後に続く7日間のそれぞれで、1日2回、0.5を投与すること、(c)工程(b)の後に続く7日間のそれぞれで、1日2回、1mgを投与すること、次いで
(d)その後、1日1回、推奨1日用量の半分のブレクスピプラゾールを投与することであって、この場合において当該肥満患者は、以下の特徴のうちの一つ以上を有する:(i)少なくとも約35のBMI、(ii)少なくとも約150%のIBW%、(iii)約42インチ(約107センチ)より大きいウエストサイズ、(iv)約40%を超える体脂肪率%、(v)約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、(vi)約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、または(vii)約40kgを超える合計体脂肪。一部の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は1~1.5mg/日である。一部の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は1mg/日である。一部の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は1.25mg/日である。一部の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は1.5mg/日である。一部の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は1.75mg/日である。一部の実施形態では、工程(c)の推奨1日用量の半分は2mg/日である。
出願人はさらに驚くべきことに、正常体重のCYP2D6 PM患者は、正常体重のCYP2D6 EMほど迅速には治療レベルに到達しないことも見出した(図1Aおよび図1B)。本明細書に提供される改変投薬レジメンに従ってブレクスピプラゾールを投与することによって、正常体重のCYP2D6 PM患者が、正常体重のCYP2D6 EM患者と同じぐらい迅速に治療レベルのブレクスピプラゾールに至ることができる(図5、11および12)。
複数の実施形態において、本開示は、CYP2D6の代謝不良者である正常体重の患者における、ブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法を提供するものであり、当該方法は、以下を含む:(a)ブレクスピプラゾール治療の最初の4日間のそれぞれで、1日2回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与すること、(b)工程(a)の後に続く3日間のそれぞれで、1日2回、1mgのブレクスピプラゾールを投与すること、次いで(c)その後、1日1回、推奨用量の半分のブレクスピプラゾールを投与することであって、この場合において、当該正常体重の患者は、以下の特徴のうちの少なくとも一つを有する:(i)約35kg/m未満のBMI、(ii)約150%未満のIBW%、(iii)約42インチ(約107センチ)より小さいウエストサイズ、(iv)約40%よりも小さい体脂肪率%、(v)約40%よりも小さいアンドロイド体脂肪率%、(vi)約40%よりも小さいガイノイド体脂肪率%、または(vii)約40kgよりも少ない合計体脂肪。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1~2mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1.25mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1.5mg/日である。
複数の実施形態において、本開示は、CYP2D6の代謝不良者ではない正常体重の患者における、ブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法を提供するものであり、当該方法は、以下を含む:(a)ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれで、1日2回、0.25mgまたは0.5mgのいずれかのブレクスピプラゾールを投与すること、(b)工程(a)の後に続く7日間のそれぞれで、1日1回、工程(a)の個々のブレクスピプラゾール投与量の二倍を投与すること、次いで(c)その後、1日1回、推奨1日用量のブレクスピプラゾールを投与することであって、この場合において、当該正常体重の患者は、以下の特徴のうちの少なくとも一つを有する:(i)約35kg/m未満のBMI、(ii)約150%未満のIBW%、(iii)約42インチ(約107センチ)より小さいウエストサイズ、(iv)約40%よりも小さい体脂肪率%、(v)約40%よりも小さいアンドロイド体脂肪率%、(vi)約40%よりも小さいガイノイド体脂肪率%、または(vii)約40kgよりも少ない合計体脂肪。ブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法の実施形態において、工程(a)は、ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれについて、1日2回、0.25mgのブレクスピプラゾールを投与することであり、工程(b)は、工程(a)の後に続く7日間のそれぞれについて、1日1回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与することである。ブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法の実施形態において、工程(a)は、ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれについて、1日2回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与することであり、工程(b)は、工程(a)の後に続く7日間のそれぞれについて、1日1回、1mgのブレクスピプラゾールを投与することである。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1~1.5mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1.25mg/日である。複数の実施形態では、ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分は1.5mg/日である。
図1Aは、ブレクスピプラゾールFDAラベルに従い治療された統合失調症の正常体重のCYP2D6 EM患者およびCYP2D6 PM患者におけるブレクスピプラゾールの血漿レベルを示すものである。CYP2D6 PM患者のブレクスピプラゾール血漿レベルの定常状態は、CYP2D6 EM患者のブレクスピプラゾールの血漿レベルよりも低いが、これらの定常状態レベルは、CYP2D6 PM患者に対して治療有効濃度とみなされる。
図1Bは、ブレクスピプラゾールFDAラベルに従い、0.5mgの開始用量で治療された大うつ病性障害(MDD)の正常体重のCYP2D6 EM患者およびCYP2D6 PM患者におけるブレクスピプラゾールの血漿レベルを示すものである。CYP2D6 PM患者におけるブレクスピプラゾール血漿レベルの定常状態は、CYP2D6 EM患者におけるブレクスピプラゾールの血漿レベルよりも低いが、これらの定常状態レベルは、CYP2D6 PM患者に対して治療有効濃度とみなされる。
図2Aは、ブレクスピプラゾールFDAラベルに従い治療された統合失調症の正常体重のCYP2D6 EM患者、正常体重のCYP2D6 PM患者、肥満のCYP2D6 EM患者、および肥満のCYP2D6 PM患者におけるブレクスピプラゾールの血漿レベルを示すものである。肥満のCYP2D6 EM患者および肥満のCYP2D6 PM患者は、正常体重のCYP2D6 EM患者よりも、治療濃度のブレクスピプラゾールに到達するのに長い時間がかかり、ブレクスピプラゾール投与から最初の28日間では治療濃度に全く達しない可能性がある。
図2Bは、ブレクスピプラゾールFDAラベルに従い、0.5mgの開始用量で治療されたMDDの正常体重のCYP2D6 EM患者、正常体重のCYP2D6 PM患者、肥満のCYP2D6 EM患者、および肥満のCYP2D6 PM患者におけるブレクスピプラゾールの血漿レベルを示すものである。肥満のCYP2D6 EM患者および肥満のCYP2D6 PM患者は、正常体重のCYP2D6 EM患者よりも、治療濃度のブレクスピプラゾールに到達するのに長い時間がかかり、ブレクスピプラゾール投与から最初の28日間では治療濃度に全く達しない可能性がある。
図3は、1~4日目に1日2回、1mgのブレクスピプラゾールを投与され、5~7日目に2mgをBID投与された肥満のCYP2D6 EM統合失調症患者の経時的なブレクスピプラゾールの血漿レベルを示す(表3、改変投薬レジメン1)。本開示の改変投薬レジメンに従って治療された肥満のCYP2D6 EM患者は、ブレクスピプラゾールFDAラベルに従って治療された正常体重のCYP2D6 EM患者と類似した治療濃度に到達する。
図4は、1~4日目に1日2回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与され、5~7日目に1mgをBID投与され、次いで8~14日目に1日2回、2mgのブレクスピプラゾールを投与された肥満のCYP2D6 PM統合失調症患者の経時的なブレクスピプラゾールの血漿レベルを示す(表3、改変投薬レジメン2)。改変投薬レジメンに従って治療された肥満のCYP2D6 PM患者は、ブレクスピプラゾール FDAラベルに従って治療された正常体重のCYP2D6 EM患者と同じような時間でブレクスピプラゾールの治療濃度に到達する。FDAラベルに従ってブレクスピプラゾールを投与した場合、肥満のCYP2D6 PM患者は、投与から最初の28日間では治療濃度に到達しない。
図5は、表Dの改変投薬レジメンに従いブレクスピプラゾールを投与された正常体重のCYP2D6 PM統合失調症患者の経時的な血漿ブレクスピプラゾール濃度を示す。
図6は、最初の7日間に1日2回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与された肥満のCYP2D6 EMの大うつ病性障害患者の経時的なブレクスピプラゾールの血漿レベルを示す(表4、改変投薬レジメンA)。本開示の改変投薬レジメンに従って治療された肥満のCYP2D6 EM患者は、ブレクスピプラゾール FDAラベルに従って治療された正常体重のCYP2D6 EM患者と類似した治療濃度に到達する。
図7は、最初の7日間に1日2回、1mgのブレクスピプラゾールを投与された肥満のCYP2D6 EMの大うつ病性障害患者の経時的なブレクスピプラゾールの血漿レベルを示す(表4、改変投薬レジメンB)。改変投薬レジメンに従って治療された肥満のCYP2D6 EM患者は、ブレクスピプラゾール FDAラベルに従って治療された正常体重のCYP2D6 EM患者と同じような時間でブレクスピプラゾールの治療濃度に到達する。
図8は、最初の7日間に1日2回、0.25mgのブレクスピプラゾールを投与され、8~15日目に1日2回、0.5mgを投与され、そして16~21日目に1日2回、1mgを投与された肥満のCYP2D6 PMの大うつ病性障害患者の経時的なブレクスピプラゾールの血漿レベルを示す(表4、改変投薬レジメンC)。本開示の改変投薬レジメンに従って治療された肥満のCYP2D6 PM患者は、ブレクスピプラゾール FDAラベルに従って治療された正常体重のCYP2D6 EM患者と類似した治療濃度に到達する。FDAラベルに従ってブレクスピプラゾールを投与した場合、肥満のCYP2D6 PM患者は、投与から最初の28日間では治療濃度に到達しない。
図9は、最初の7日間に1日2回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与され、8~14日目に1日2回、1mgを投与された肥満のCYP2D6 PMの大うつ病性障害患者の経時的なブレクスピプラゾールの血漿レベルを示す(表4、改変投薬レジメンD)。改変投薬レジメンに従って治療された肥満のCYP2D6 PM患者は、ブレクスピプラゾール FDAラベルに従って治療された正常体重のCYP2D6 EM患者と同じような時間でブレクスピプラゾールの治療濃度に到達する。FDAラベルに従ってブレクスピプラゾールを投与した場合、肥満のCYP2D6 PM患者は、投与から最初の28日間では治療濃度に到達しない。
図10は、患者が、(i)ブレクスピプラゾールFDAラベルに従い、(ii)本開示の改変投薬レジメンに従い7日間、BIDで、および(iii)14日間、BIDで、ブレクスピプラゾールを投与された場合の肥満のCYP2D6 EMに関する経時的なブレクスピプラゾールの血漿レベルを示す。BID投与によって、本開示の改変用量を超えた場合、血漿レベルは、正常体重のCYP2D6 EMよりも有意に上昇し、重篤な副作用のリスクを呈する。
図11は、最初の7日間に1日2回、0.25mgのブレクスピプラゾールを投与された正常体重のCYP2D6 PMの大うつ病性障害患者の経時的なブレクスピプラゾールの血漿レベルを示す(表4、改変投薬レジメンE)。改変投薬レジメンに従って治療された正常体重のCYP2D6 PM患者は、ブレクスピプラゾール FDAラベルに従って治療された正常体重のCYP2D6 EM患者と同じような時間でブレクスピプラゾールの治療濃度に到達する。
図12は、最初の7日間に1日2回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与された正常体重のCYP2D6 PMの大うつ病性障害患者の経時的なブレクスピプラゾールの血漿レベルを示す(表4、改変投薬レジメンF)。改変投薬レジメンに従って治療された正常体重のCYP2D6 PM患者は、ブレクスピプラゾール FDAラベルに従って治療された正常体重のCYP2D6 EM患者と同じような時間でブレクスピプラゾールの治療濃度に到達する。
定義
本明細書におけるブレクスピプラゾールへの何等かの言及は、薬学的に許容可能な異性体(例えば、立体異性体)、溶媒和物、水和物、多形体、塩、およびプロドラッグ(例えば、エステルおよびリン酸塩)の全ても包含する。
本明細書で使用される場合、「正常」、「正常体重」、またはそれらの他の派生語または変化形は、以下の特徴のうちの少なくとも一つを有し得る人物における、非肥満状態を指す:約35kg/m未満のBMI、約150%未満のIBW%、約42より小さいウエストサイズ、約40%よりも小さい体脂肪率%、約40%よりも小さいアンドロイド体脂肪率%、約40%よりも小さいガイノイド体脂肪率%、および約40kgよりも少ない合計体脂肪。別段の修正がない限り、「正常代謝者」は、正常なCYP2D6代謝者も意味する。
本明細書で使用される場合、「参照用量」、「参照1日用量」、「推奨用量」、または「通常用量」という用語は、メーカーのFDA承認ラベル(例えば、2020年3月の時点で有効な最新のFDA承認ラベル)に示される、ブレクスピプラゾールの維持用量を指す。また、REXULTI(登録商標)ラベルは、「推奨用量」とは異なる「開始用量」および「最大用量」にも言及している。口語的には、「推奨される」または「通常の」用量という用語は、REXULTI(登録商標)ラベルに教示される任意の用量を指す可能性があるが、本開示では、「推奨用量」という用語は、正常体重の正常CYP2D6代謝患者の維持治療(かかる治療に好適な「最大用量」を含む)に推奨される用量を、より狭義に指す。したがって、REXULTI(登録商標)ラベルがMDD患者に対し、1日1回で2mgから1日1回で3mgの最大用量までを投与することを教示する場合、そのような用量または用量範囲は、「推奨される」用量または用量範囲である。REXULTI(登録商標)ラベルが、「CYP2D6代謝者と判明している者」に対し、「通常用量の半分まで」減少させることを教示する場合、本明細書で使用される推奨用量または通常用量は、CYP2D6 PMではない患者に対して、「推奨される」または「通常の」用量である。
特定の薬剤が複数の様々な適応症に対して承認されることは一般的であり、各適応症は異なる参照用量または推奨用量を有する場合がある。例えば、2020年3月のREXULTI(登録商標)ラベルに列挙される「推奨用量」は、1日1回、2~3mgがMDDの「推奨用量」であり、1日1回、2~4mgが統合失調症の「推奨用量」であると示している。
本明細書で使用される場合、「治療濃度」とは、正常体重患者で測定された、FDAによるブレクスピプラゾールの承認を支持する薬物動態試験に基づくブレクスピプラゾールの定常状態の薬物動態プロファイルを指す。図1Aおよび図1Bに示されるように、ブレクスピプラゾールで治療された正常体重の患者は、典型的には図1Aおよび図1Bに従う、およそ14~21日目の治療といった初期フェーズの治療を開始した後に、定常状態の薬物動態に到達する。図1Aおよび図1Bの血漿レベルは全患者の平均を表しているため、特定の患者または患者集団では平均の定常状態薬物動態プロファイルからいくらか逸脱することが予測されており、そのような逸脱は当分野では許容されている。本開示の改変投薬レジメンは、図1Aおよび図1Bに示されるように、肥満患者および肥満のCYP2D6 PM患者におけるブレクスピプラゾールの血漿濃度を、正常体重のCYP2D6 EM患者の平均定常状態の薬物動態プロファイルからの適切な逸脱の程度内に収める。これによって、肥満患者または肥満のCYP2D6 PM患者は、正常体重のCYP2D6 EM患者と同じ時点でブレクスピプラゾール治療濃度に到達することができ、より良好な臨床反応が得られる。本明細書に開示される改変投薬レジメンの薬物動態プロファイルは、FDAの承認を支持する薬物動態試験に基づくブレクスピプラゾールの薬物動態プロファイルと正確に重複する必要はない。
本明細書で使用される場合、「BID」とは、1日2回の投与を指す。
本明細書で使用される場合、「QD」とは、1日1回の投与を指す。
ブレクスピプラゾール
ブレクスピプラゾールは、REXULTI(登録商標)として入手可能な非定型抗精神病薬であり、大うつ病性障害治療のための抗うつ剤の補助的療法として使用され、および統合失調症の治療剤として使用される。REXULTI(登録商標)のFDAラベル(Otsuka社およびLundbeck社、2020年3月改訂)は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ブレクスピプラゾールは、7-{4-[4-(1-ベンゾチオフェン-4-イル)ピペラジン-1-イル]ブトキシ}キノリン-2(1H)-オンである。経験式は、C2527Sであり、その分子量は433.57である。
ブレクスピプラゾールの化学構造は、以下である。
FDAラベルには、大うつ病性障害に対する補助的治療について、以下の投薬指示が記載される:補助的治療としてのブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))の開始用量は、0.5mgまたは1mgを1日1回であり、食物とともに、または食物を伴わずに経口的に摂取する。1日1回、1mgに漸増させ、その後、1日1回、2mgの推奨用量まで漸増させる。用量増加は、患者の臨床反応および忍容性に基づいて、週に1回の間隔で行われるべきである。推奨される最大1日用量は、3mgである。治療の継続的な必要性、および適切な用量を決定するために、定期的に再評価する。
FDAラベルには、統合失調症に関する以下の投薬指示が記載される:ブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))の開始用量は、1~4日目に1mgを1日1回であり、食物とともに、または食物を伴わずに経口的に摂取する。推奨されるブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))の用量は、1日1回、2mg~4mgである。5日目から7日目に1日1回、2mgに漸増させ、患者の臨床反応と忍容性に基づいて8日目に4mgまで漸増させる。最大1日用量は、4mgである。
FDAラベルは、CYP2D6代謝不良者に対する投薬改変を記載し、およびCYP阻害剤またはCYP誘導剤との併用についても記載する: チトクロームP450(CYP)2D6の代謝不良が判明している患者、およびCYP3A4阻害剤またはCYP2D6阻害剤または強力なCYP3A4誘導剤を併用している患者では投薬調整が推奨される(表2を参照)。併用投与された薬剤が中断された場合、REXULTIの用量を元のレベルに調整する。併用投与されたCYP3A4誘導剤が中断された場合、REXULTIの用量を1~2週間かけて元のレベルに減少させる。
出願人は、ブレクスピプラゾールを用いた治療の開始に関する、ブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))の投薬指示は、肥満患者または肥満のCYP2D6 PM患者に対し、正常体重のCYP2D6 EMほど迅速にはブレクスピプラゾールの治療有効レベルに到達しないことを見出した。
投薬レジメン
本発明の様々な投与方法は、本明細書に記載されるように、一つ以上の規定期間、ブレクスピプラゾールの1日用量を増加させて投与し、その後の適切なとき(本明細書に記載される)に、当該適応症(例えば、統合失調症または大うつ病性障害)に適したFDA推奨用量を投与することによって、治療を開始することを含む。単回での用量増加は血漿レベルに鋭い「ピーク」を生じさせ、例えばアカシジアなどの重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、最初の1日用量の増加は、複数回での1日用量の形態で投与される。本発明の様々な実施形態に従う、ブレクスピプラゾール治療の開始時に投与されるブレクスピプラゾールの複数回での1日用量は、典型的には、二つの等しい1日用量の形態で投与され、それらが組み合わせられると、REXULTI(登録商標)ラベルに記載されるブレクスピプラゾールの開始用量よりも多いブレクスピプラゾールの1日用量となる。典型的には、ブレクスピプラゾール治療の開始時に投与されるブレクスピプラゾールの複数回での1日用量は、REXULTI(登録商標)ラベルに記載されるブレクスピプラゾールの開始用量の二倍である1日用量となる。しかしながら、本明細書に記載される発見を考慮すると、本発明に従うブレクスピプラゾールの初期用量は、等しくない用量を含んでもよく、および/または2回を超える(例えば、3回または4回)の1日用量で投与されてもよい。あるいは、ブレクスピプラゾール治療の開始時に複数回で1日用量を投与する代わりに、本明細書に記載される開始用量(例えば、REXULTI(登録商標)ラベルに記載されるブレクスピプラゾールの開始用量の二倍)を、持続放出製剤または徐放製剤で1日1回、投与してもよい。そのような製剤は、1日2回(またはそれ以上)のブレクスピプラゾール投与と類似した様式で、1日の経過中にブレクスピプラゾールを放出することができる。本明細書に開示される方法に従う、ブレクスピプラゾール投与を開始するための指針となる原則は、規定期間、ブレクスピプラゾール1日用量を増加させることであり、それによって、本発明の前にFDAが承認したブレクスピプラゾールのラベルに記載される投薬レジメンを使用した場合に肥満のCYP2D6 EM患者または肥満のCYP2D6 PM患者よりも、より迅速に、当該患者は治療血漿レベルのブレクスピプラゾールに達する。さらに、このような増加したブレクスピプラゾールの1日用量(例えば、本発明の前に公表されているREXULTI(登録商標)ラベルに記載される1日の「開始用量」および/または「推奨用量」と比較して増加している)を提供するための複数回での1日用量(例えば、BID投与)の使用は、かかる患者のブレクスピプラゾールの血漿レベルを、例えばアカシジアなどの重篤な副作用のリスクを増大させるレベルまで単回投与で上昇させないように設計される。推奨用量または通常の維持用量のブレクスピプラゾールに戻す前の、限られた時間でのかかる複数回での投与も、例えばアカシジアなどの重篤な副作用のリスクを増大させ得るブレクスピプラゾール血漿レベルの上昇を予防するように設計される。図10は、治療の最初の14日間中の、肥満の統合失調症患者におけるBID投与の効果を示す。BID投与から7日後、ブレクスピプラゾールの血漿レベルは、FDAラベルに従って治療された正常体重患者に発生するであろう血漿レベルを超えて上昇し始める。曝露増加は、14日目までのBID治療のそれぞれの日でより顕著になり、危険性が増す可能性がある。これは、許容できない重篤な副作用リスクを呈する血漿濃度をもたらす。
当業者であれば、様々な実施形態において、ブレクスピプラゾールの初期用量の大きさ、および/または回数は、初期投与期間の継続時間とともに変化させ得ること、それによって、本発明に従う肥満患者(EMおよびPM)は、重篤な副作用のリスクを増大させることなく、本発明の前にFDAに承認されたブレクスピプラゾールラベルに記載される投薬レジメンを使用した場合よりも迅速にブレクスピプラゾールの治療血漿レベルに到達することを理解するであろう。
当業者であれば、REXULTI(登録商標)ラベル(2020年3月)が、強力なCYP2D6阻害剤または強力なCYP3A4阻害剤を併用した場合の用量調整に関する条件(例えば、用量の半分を投与する)を含んでいること、または強力なCYP2D6阻害剤および強力なCYP3A4阻害剤を併用した場合の用量調整に関する条件(例えば、用量の四分の一を投与する)を含んでいることを理解する。これらの用量調整は、任意の関連する任意の推奨用量または患者集団に適用される。
一部の実施形態では、本明細書に記載される改変投薬レジメンは、特定の患者集団(例えば、肥満患者、または肥満でCYP2D6が不良代謝である患者)に対して、治療有効レベルのブレクスピプラゾールを提供する。
一部の実施形態では、本発明の改変投薬レジメンは、開始用量を提供する。本明細書で使用される場合、「開始用量」は、ブレクスピプラゾールを用いた治療を開始するときに投与される、ブレクスピプラゾールの最小用量である。一部の実施形態では、開始用量は、ブレクスピプラゾール治療の1日目に投与される。一部の実施形態では、開始用量は、ブレクスピプラゾール治療の1~4日目に投与される。一部の実施形態では、開始用量は、ブレクスピプラゾール治療の1~7日目に投与される。一部の実施形態では、本発明のブレクスピプラゾール改変投薬レジメンの開始用量は、ブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))FDAラベル(03/2020)により指示される開始用量の二倍である。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール改変投薬レジメンの開始用量は、ブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))FDAラベル(03/2020)により指示される開始用量の三倍である。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール改変投薬レジメンの1~4日目の開始用量は、ブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))FDAラベル(03/2020)により指示される1~4日目の開始用量の二倍である。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール改変投薬レジメンの1~7日目の開始用量は、ブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))FDAラベル(03/2020)により指示される1~7日目の開始用量の二倍である。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール改変投薬レジメンの8~14日目または8~21日目に投与される用量は、ブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))FDAラベル(03/2020)により指示される8~14日目または8~21日目の用量の二倍である。本明細書で使用される場合、「1~4日目」、「5~7日目」、「1~7日目」などの語句は、ブレクスピプラゾールを最初に投与開始した後の日数を指す。すなわち、「1日目」は、治療開始時に患者にブレクスピプラゾールが投与される最初の日であり、7日目は、ブレクスピプラゾール治療から7日目である。ブレクスピプラゾール治療の開始とは、ブレクスピプラゾールを投与されたことがないブレクスピプラゾール-未感作の患者への最初の投与、または過去にブレクスピプラゾールを投与され得たが、充分な期間、ブレクスピプラゾールを用いた治療を中止しており、推奨用量まで増加させる前に、低いブレクスピプラゾール開始用量を用いたブレクスピプラゾールの再導入を必要とする患者への最初の投与を指す場合がある。
一部の実施形態では、患者は、約0.25mg~約3mgのブレクスピプラゾール、例えば、約0.25、約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、約2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、または約3mgのブレクスピプラゾールの開始用量を投与される。一部の実施形態では、患者は、1~4日目、または1~7日目に(患者の状態に応じて)、0.5mgのブレクスピプラゾールの合計1日用量を投与される。一部の実施形態では、患者は、1~4日目、または1~7日目に(患者の状態に応じて)、1mgのブレクスピプラゾールの合計1日用量を投与される。一部の実施形態では、患者は、1~4日目、または1~7日目に(患者の状態に応じて)、1.5mgのブレクスピプラゾールの合計1日用量を投与される。一部の実施形態では、患者は、1~4日目、または1~7日目に(患者の状態に応じて)、2mgのブレクスピプラゾールの合計1日用量を投与される。
様々な実施形態では、本明細書に記載される開始用量のいずれかは、例えば、1、2、3、4、5、6、または7日間、またはそれらの任意の組み合わせ、もしくは範囲の間などの規定の期間、1日2回(BID)、二つの等しい用量として投与される。一部の実施形態では、患者は、1~7日目に、1日2回、0.25mgのブレクスピプラゾールを投与される。一部の実施形態では、患者は、1~4日目、または1~7日目に(患者の状態に応じて)、1日2回のブレクスピプラゾールで、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与される。一部の実施形態では、患者は、1~4日目、または1~7日目に(患者の状態に応じて)、1日2回のブレクスピプラゾールで、0.75mgのブレクスピプラゾールを投与される。一部の実施形態では、患者は、1~4日目、または1~7日目に(患者の状態に応じて)、1日2回、1mgのブレクスピプラゾールを投与される。
一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は、開始用量から増加する。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は、2~3日ごと、3~4日ごと、4~5日ごと、または6~7日ごとに増加する。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は、毎週、2週間ごと、3週間ごと、または毎月、増加する。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール投与の5日目で、ブレクスピプラゾールの用量は、FDAラベルに記載される5日目の用量の二倍になる。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール投与の8日目で、ブレクスピプラゾールの用量は、FDAラベルに記載される8日目の用量の二倍になる。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール投与の15日目で、ブレクスピプラゾールの用量は、FDAラベルに記載される15日目の用量の二倍になる。
一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は、開始用量から、約0.25mg~約2mg、例えば、約0.25mg、約0.5mg、約1mg、約1.5mg、または約2mgの範囲(その間のすべての値および範囲を含む)の量まで増加する。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は、約0.25mg~約6mgの範囲の量、例えば、約0.5mg、約1mg、約1.5mg、約2mg、約2.5mg、約3mg、約3.5mg、約4mg、約4.5mg、約5mg、約5.5mg、または約6mg(その間のすべての値および範囲を含む)まで、2~3日ごと、3~4日ごと、4~5日ごと、または6~7日ごとに増加する。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は、約0.5mg~約6mgの範囲の量、例えば、約0.5mg、約1mg、約1.5mg、約2mg、約2.5mg、約3mg、約3.5mg、約4mg、約4.5mg、約5mg、約5.5mg、または約6mg(その間のすべての値および範囲を含む)まで、毎週、2週ごと、3週ごと、または毎月、増加する。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール投与の5日目に、ブレクスピプラゾールの用量は、開始用量の二倍になる。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール投与の8日目に、ブレクスピプラゾールの用量は、開始用量の二倍になる。
統合失調症
一部の実施形態では、肥満のCYP2D6 EM患者または肥満のCYP2D6 PM患者は、本明細書に開示される改変投薬レジメンに従い、1~4日目の合計1日用量として1mgまたは2mgのブレクスピプラゾールの開始用量を投与される。一部の実施形態では、肥満のCYP2D6 EM患者または肥満のCYP2D6 PM患者は、本明細書に開示される改変投薬レジメンに従い、1~4日目に1日2回、0.5mgまたは1mgのブレクスピプラゾールの開始用量を投与される。
一部の実施形態では、5日目にブレクスピプラゾールの用量は開始用量から増加する。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は5日目に増加し、ブレクスピプラゾールの使用期間中、維持される。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は5日目に増加し、増加した用量は、5~7日目に投与される。一部の実施形態では、5~7日目に投与される合計1日用量は、2~4mg(2mg、2.5mg、3mg、3.5mg、または4mg、それらの間のすべての値および範囲を含む)である。一部の実施形態では、5~7日目に投与される用量は、1日2回、1~2mg(例えば、1mg、1.5mg、または2mg、それらの間のすべての値および範囲を含む)のブレクスピプラゾールである。
一部の実施形態では、患者は、8日目から推奨1日用量の投与を再開する。一部の実施形態では、肥満のCYP2D6 EM患者または肥満のCYP2D6 PM患者は、8日目に2~4mg(2mg、2.5mg、3mg、3.5mg、または4mg、その間のすべての値および範囲を含む)を投与される。
一部の実施形態では、8日目にブレクスピプラゾールの用量は開始用量から増加する。一部の実施形態では、8日目にブレクスピプラゾールの用量は、5~7日目に投与された用量から増加する。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は、8日目に、開始用量から、または5~7日目に投与された用量から増加する。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は8日目に増加し、ブレクスピプラゾールの使用期間中、維持される。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は、8日目に、開始用量から、または5~7日目に投与された用量から増加し、当該増加は、ブレクスピプラゾールが使用される8~14日目の間、維持される。一部の実施形態では、8~14日目に投与される用量は、合計1日用量として、1~4mg(1mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、3.5mg、または4mg、それらの間のすべての値および範囲を含む)である。一部の実施形態では、8~14日目に投与される用量は、1日2回、1~2mg(例えば、1mg、1.5mg、または2mg、それらの間のすべての値および範囲を含む)のブレクスピプラゾールである。
一部の実施形態では、患者は、15日目から推奨1日用量の投与を再開する。一部の実施形態では、肥満のCYP2D6 EM患者または肥満のCYP2D6 PM患者は、15日目に2~4mg(2mg、2.5mg、3mg、3.5mg、または4mg、その間のすべての値および範囲を含む)を投与される。
一部の実施形態では、1~4日目では約0.5mg~約1mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、5~7日目では約1mg~約2mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、8日目からは約2mg~約4mgのブレクスピプラゾールが1日1回または1日2回投与される。一部の実施形態では、1~4日目では約0.5mg~約1mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、5~7日目では約1mg~約2mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、8~15日目では約2mg~約4mgのブレクスピプラゾールが1日1回または1日2回投与され、15日目からは約2~4mgのブレクスピプラゾールが1日1回投与される。一部の実施形態では、1~4日目では約0.5mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、5~7日目では約1mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、8~15日目では約2mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、15日目からは約1~2mgのブレクスピプラゾールが1日1回投与される。一部の実施形態では、1~4日目では約1mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、5~7日目では約2mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、8~15日目からは約2~4mgのブレクスピプラゾールが1日1回投与される。一部の実施形態では、1~4日目では約0.5mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、5~7日目では約1mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、8日目からは約1~2mgのブレクスピプラゾールが1日1回投与される。一部の実施形態では、1~4日目では約1mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、5~7日目では約2mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、8日目からは約2~4mgのブレクスピプラゾールが1日1回投与される。
一部の実施形態では、1~4日目では約1mg~約2mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、5~7日目では約2mg~約4mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、8日目からは約2mg~4mgのブレクスピプラゾールの合計1日用量が投与される。
一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は5日目に開始用量から増加し、5~7日目で維持され、次いで8日目ではブレクスピプラゾールの使用期間中、推奨1日用量に減少される。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は5日目に開始用量から増加し、5~7日目は維持され、次いで8日目では再度増加し、8~14日目は維持され、15日目ではブレクスピプラゾールの使用期間中、推奨1日用量に減少される。一部の実施形態では、15日目に投与される用量は、1mg、2mg、3mg、または4mgである。
一部の実施形態では、統合失調症の患者は、CYP2D6の代謝不良者ではない肥満患者(言い換えれば、患者は、肥満のCYP2D6 EM患者である)であり、方法は、(a)ブレクスピプラゾール治療の最初の4日間のそれぞれで、1mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、(b)工程(a)の後に続く3日間のそれぞれで、2mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、次いで(c)その後、1日1回、推奨用量のブレクスピプラゾール(2~4mg/日)を投与すること、を含む。一部の実施形態では、統合失調症の患者は、CYP2D6の代謝不良者である肥満患者であり、方法は、(a)ブレクスピプラゾール治療の最初の4日間のそれぞれで、0.5mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、(b)工程(a)の後に続く3日間のそれぞれで、1mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、次いで(c)その後、1日1回、推奨1日用量の半分のブレクスピプラゾール(例えば、1~2mg/日)を投与すること、を含む。
一部の実施形態では、統合失調症の患者は、表3に見出される改変投薬レジメンを用いて治療される。表3にある用量は、ブレクスピプラゾールの合計1日用量である。一部の実施形態では、合計1日用量は、2回の用量に分割される。例えば、4mgのブレクスピプラゾールの合計1日用量を投与される患者は、第一の用量の2mgのブレクスピプラゾール、および第二の用量の2mgのブレクスピプラゾールを投与されてもよい。
大うつ病性障害の補助的治療
一部の実施形態では、肥満のCYP2D6 EM患者または肥満のCYP2D6 PM患者は、本明細書に開示される改変投薬レジメンに従い、1~7日目に、合計1日用量で0.5mg、1mgまたは2mgのブレクスピプラゾールを開始1日用量として投与される。一部の実施形態では、肥満患者または肥満のCYP2D6 PM患者は、本明細書に開示される改変投薬レジメンに従い、1~7日目に1日2回、0.25mg、0.5mgまたは1mgのブレクスピプラゾールの開始用量を投与される。
一部の実施形態では、8日目にブレクスピプラゾールの用量は開始用量から増加する。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は8日目に増加し、ブレクスピプラゾールの使用期間中、維持される。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は8日目に増加し、増加した用量は、8~14日目に投与される。一部の実施形態では、患者は、8日目から、または15日目から推奨1日用量の投与を再開する。一部の実施形態では、8~14日目に投与されるブレクスピプラゾールの合計1日用量は、1~4mg(例えば、1mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、3.5mg、または4mg、それらの間のすべての値および範囲を含む)である。一部の実施形態では、8~14日目に1日2回、0.5~2mg(0.5mg、1mg、1.5mg、または2mg、その間のすべての値および範囲を含む)が投与される。
一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は、8~14日目のブレクスピプラゾール使用で投与された用量から15日目に増加する。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は、8~14日目で投与された用量から15日目に増加し、ブレクスピプラゾールの使用期間中、維持される。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は、8~14日目に投与された用量から15日目に増加し、当該用量は、ブレクスピプラゾール治療の15~21日目に投与される。一部の実施形態では、15~21日目に投与されるブレクスピプラゾールの合計1日用量は、1~6mg(例えば、1mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、3.5mg、4mg、4.5mg、5mg、5.5mg、または6mg、それらの間のすべての値および範囲を含む)である。一部の実施形態では、8~14日目に1日2回、0.5~3mg(0.5mg、1mg、1.5mg、2mg、2.5mg、または3mg、その間のすべての値および範囲を含む)が投与される。
一部の実施形態では、患者は、22日目から推奨1日用量の投与を再開する。
一部の実施形態では、8日目にブレクスピプラゾールの用量は開始用量から増加する。一部の実施形態では、8日目に投与される用量は、1日目に投与される開始用量の二倍である。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの開始用量は、0.25mg、0.5mg、1mg、または2mgである。一部の実施形態では、8~14日目に投与されるブレクスピプラゾールの用量は、0.5mg、1mg、または2mgである。
一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は8日目に開始用量から増加し、8~14日目は維持され、14日目に再度増加し、14~21日目は維持され、22日目でブレクスピプラゾールの使用期間中、推奨1日用量に減少される。一部の実施形態では、22日目から投与されるブレクスピプラゾールの用量は、1mg、1.5mg、2mgまたは3mgである。
一部の実施形態では、ブレクスピプラゾールの用量は8日目に開始用量から増加し、8~14日目で維持され、次いで15日目ではブレクスピプラゾールの使用期間中、推奨1日用量に減少される。一部の実施形態では、15日目から投与されるブレクスピプラゾールの用量は、1mg、1.5mg、2mgまたは3mgである。
一部の実施形態では、患者は、1~7日目では2mgの開始用量、8~14日目では4mgの合計1日用量、15日目からブレクスピプラゾールの使用期間中、2~3mgの合計1日用量を投与される。
一部の実施形態では、1~7日目では約0.5mg~約2mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、8~14日目では約1mg~約4mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、15日目からは約1~6のブレクスピプラゾールの合計1日用量が投与される。一部の実施形態では、1~7日目では約0.5mg~約1mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、8~14日目では約1mg~約2mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、15日目からは約2~3mgのブレクスピプラゾールの合計1日用量が投与される。一部の実施形態では、1~7日目では約0.5mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、8~14日目では約1mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、14~21日目では約2mgの合計1日用量が投与され、22日目から治療期間中は約2~3mgの合計1日用量が投与される。一部の実施形態では、1~7日目では約1mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、8~14日目では約1mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、14~21日目では約2mgの合計1日用量が投与され、22日目から治療期間中は約2~3mgの合計1日用量が投与される。一部の実施形態では、1~7日目では約0.5mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、8~14日目では約1mgのブレクスピプラゾール合計1日用量が投与され、14~21日目では約1~1.5mgの合計1日用量が投与され、22日目から治療期間中は約1~1.5mgの合計1日用量が投与される。
一部の実施形態では、1~7日目では約0.25mg~約1mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、8~14日目では約0.5mg~約4mgのブレクスピプラゾール用量が投与され、15日目からは約1mg~約3mgのブレクスピプラゾールが投与される。一部の実施形態では、1~7日目では約0.25mg~約1mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、8~14日目では約0.5mg~約2mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、15日目からは約1mg~約3mgのブレクスピプラゾールが1日1回投与される。一部の実施形態では、1~7日目では約0.25mg~約1mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、8~14日目では約0.5mg~約1mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、14~21日目では約1mg~約2mgのブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、22日目からは約1~1.5mgの用量が投与される。
一部の実施形態では、1~7日目では約0.5mg~約1mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、その後、8~14日目では約1mg~約2mgに増加したブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、その後、15日目からは約1mg~約3mgのブレクスピプラゾールが1日1回投与される。一部の実施形態では、1~7日目では約0.5mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、8~14日目では約1mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、その後、15日目からは約2mg~約3mgが1日1回投与される。一部の実施形態では、1~7日目では約1mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、8~14日目では約2mgのブレクスピプラゾールが1日1回投与され、その後、15日目からは約2mg~約3mgが1日1回投与される。
一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール治療の1~7日目では約0.25または0.5mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、8~14日目では0.5mgまたは約1mgに増加したブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、15~21日目では1~1.5mgに増加したブレクスピプラゾール用量が1日2回投与され、22日目からは約1mg~約1.5mgの用量が投与される。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール治療の1~7日目では約0.25mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、8~14日目では約0.5mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、15~21日目では約1mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、22日目からは約1~1.5mgのブレクスピプラゾールが1日1回投与される。一部の実施形態では、ブレクスピプラゾール治療の1~7日目では約0.5mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、8~14日目では約1mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、15~21日目では約1~1.5mgのブレクスピプラゾールが1日2回投与され、22日目からは約1~1.5mgのブレクスピプラゾールが1日1回投与される。
一部の実施形態では、MDDの患者は、CYP2D6の代謝不良者ではない肥満患者(言い換えれば、患者は、肥満のCYP2D6 EM患者である)であり、方法は、(a)ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれで、0.5または1mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、(b)工程(a)の後に続く7日間のそれぞれで、工程(a)の個々のブレクスピプラゾール用量の二倍を1日1回、投与すること、次いで(c)その後、1日1回、推奨1日用量のブレクスピプラゾール(例えば、2~3mg/日)を投与すること、を含む。一部の実施形態では、MDDの患者は、CYP2D6の代謝不良者である肥満患者(すなわち、肥満のCYP2D6 PM)であり、方法は、(a)ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれで、0.5mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、(b)工程(a)の後に続く7日間のそれぞれで、1mgを1日2回、投与すること、次いで(c)その後、1日1回、推奨1日用量の半分のブレクスピプラゾール(1~1.5mg/日)を投与すること、を含む。一部の実施形態では、MDDの患者は、CYP2D6の代謝不良者である肥満患者(すなわち、肥満のCYP2D6 PM)であり、方法は、(a)ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれで、0.25mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、(b)工程(a)の後に続く7日間のそれぞれで、0.5を1日2回、投与すること、(c)工程(b)の後に続く7日間のそれぞれで、1mgを1日2回、投与すること、次いで(d)その後、1日1回、推奨1日用量の半分のブレクスピプラゾール(1~1.5mg/日)を投与すること、を含む。
一部の実施形態では、MDDの肥満のCYP2D6 EM患者または肥満のCYP2D6 PM患者は、表4に見出される改変投薬レジメンを用いて治療される。表4に見出される用量は、ブレクスピプラゾールの合計1日用量である。指定される場合、合計1日用量は、二つの用量に分割される。
患者集団
出願人は、特定のクラスの患者、すなわちブレクスピプラゾールのFDAラベル(2020年3月改訂)内の指示に従ってブレクスピプラゾールで治療された肥満患者および/または肝酵素代謝不良者(例えば、CYP2D6 PM)は、ブレクスピプラゾールを用いた治療を開始したときに、ブレクスピプラゾールの血漿レベルがかなり低く、「正常な」患者と比較して、かなり長いブレクスピプラゾールの排泄半減期(elimination half-lives)(t1/2)を呈し、「正常」患者よりも低いCmin値を有することを見出した。「正常」患者とは、例えばCYP2D6代謝が中間型または不良などの肝臓代謝酵素の機能の障害と任意で組み合わされて、例えば、少なくとも約35kg/mのBMI、少なくとも約150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)より大きいウエストサイズ、約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、または約40kgを超える合計体脂肪を呈しない患者である。本開示の方法に従ってブレクスピプラゾール治療を開始することによって、より迅速に治療レベルにまでブレクスピプラゾールの血漿レベルが上昇し、本発明より前に公開されたブレクスピプラゾールのFDA承認されたラベル(例えば、2020年3月付けのREXULTI(登録商標)ラベル)に記載されるレジメンに従って投与された正常患者により得られる治療レベルにまで、より迅速に、ブレクスピプラゾールのCmin値が増加する。
一部の実施形態では、本開示の方法は、肥満である患者を治療するために使用される。一部の実施形態では、肥満患者は、体脂肪状態(BFS:body fat status)の様々な特徴を有する。「体脂肪状態」、「体脂肪特性」、「肥満状態」、「肥満特性」、「体形」という用語、またはそれらの他の派生語もしくは変形は、本明細書に記載の少なくとも七つの特性(BMI、IBW%、ウエストサイズ、体脂肪率%、アンドロイド脂肪率%、ガイノイド脂肪率%、および合計体脂肪)を指す。一部の実施形態では、肥満患者は、前述のBFSのうちの一つ以上を使用して分類され得る。一部の実施形態では、肥満患者は、以下の特性のうちの一つ以上を呈する:少なくとも約35kg/mのBMI、少なくとも約150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)より大きいウエストサイズ、約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、約40kgを超える合計体脂肪。
一部の実施形態では、本開示の方法により治療される患者のクラスは、少なくとも約25、少なくとも約26、少なくとも約27、少なくとも約28、少なくとも約29、少なくとも約30、少なくとも約31、少なくとも約32、少なくとも約33、少なくとも約34、少なくとも約35、少なくとも約36、少なくとも約37、少なくとも約38、少なくとも約39、少なくとも約40、少なくとも約41、少なくとも約42、少なくとも約43、少なくとも約44、少なくとも約45、少なくとも約46、少なくとも約47、少なくとも約48、少なくとも約49、少なくとも約50、少なくとも約51、少なくとも約52、少なくとも約53、少なくとも約54、少なくとも約55、少なくとも約56、少なくとも約57、少なくとも約58、少なくとも約59、少なくとも約60、少なくとも約61、少なくとも約62、少なくとも約63、少なくとも約64、少なくとも約65、少なくとも約66、少なくとも約67、少なくとも約68、少なくとも約69、少なくとも約70、少なくとも約71、少なくとも約72、少なくとも約73、少なくとも約74、少なくとも約75、少なくとも約76、少なくとも約77、少なくとも約78、少なくとも約79、少なくとも約80、少なくとも約81、少なくとも約82、少なくとも約83、少なくとも約84、少なくとも約85、少なくとも約86、少なくとも約87、少なくとも約88、少なくとも約89、少なくとも約90、少なくとも約91、少なくとも約92、少なくとも約93、少なくとも約94、少なくとも約95、少なくとも約96、少なくとも約97、少なくとも約98、少なくとも約99、少なくとも約100、少なくとも約101、少なくとも約102、少なくとも約103、少なくとも約104、少なくとも約105、少なくとも約106、少なくとも約107、少なくとも約108、少なくとも約109、少なくとも約110、少なくとも約111、少なくとも約112、少なくとも約113、少なくとも約114、少なくとも約115、少なくとも約116、少なくとも約117、少なくとも約118、少なくとも約119、少なくとも約120、少なくとも約121、少なくとも約122、少なくとも約123、少なくとも約124、少なくとも約125、少なくとも約126、少なくとも約127、少なくとも約128、少なくとも約129、少なくとも約130、少なくとも約131、少なくとも約132、少なくとも約133、少なくとも約134、少なくとも約135、少なくとも約136、少なくとも約137、少なくとも約138、少なくとも約139、少なくとも約140、少なくとも約141、少なくとも約142、少なくとも約143、少なくとも約144、少なくとも約145、少なくとも約146、少なくとも約147、少なくとも約148、少なくとも約149、少なくとも約150、少なくとも約151、少なくとも約152、少なくとも約153、少なくとも約154、少なくとも約155、少なくとも約156、少なくとも約157、少なくとも約158、少なくとも約159、少なくとも約160、少なくとも約161、少なくとも約162、少なくとも約163、少なくとも約164、少なくとも約165、少なくとも約166、少なくとも約167、少なくとも約168、少なくとも約169、少なくとも約170、少なくとも約171、少なくとも約172、少なくとも約173、少なくとも約174、少なくとも約175、少なくとも約176、少なくとも約177、少なくとも約178、少なくとも約179、少なくとも約180、少なくとも約181、少なくとも約182、少なくとも約183、少なくとも約184、少なくとも約185、少なくとも約186、少なくとも約187、少なくとも約188、少なくとも約189、少なくとも約190、少なくとも約191、少なくとも約192、少なくとも約193、少なくとも約194、少なくとも約195、少なくとも約195、少なくとも約196、少なくとも約197、少なくとも約198、少なくとも約199、少なくとも約200、少なくとも約201、少なくとも約202、少なくとも約203、少なくとも約204、少なくとも約205、少なくとも約206、少なくとも約207、少なくとも約208、少なくとも約209、または少なくとも約210(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)の体格指数(BMI:body mass index、別段に特定されない限り、kg/mの単位で表される)、および本明細書に記載の任意のBMIを有する。一つの実施形態では、患者は、少なくとも約35の体格指数(BMI)を有する。別の実施形態では、患者は、少なくとも約40の体格指数(BMI)を有する。別の実施形態では、患者は、少なくとも約50の体格指数(BMI)を有する。
一部の実施形態では、本発明方法に従い治療される患者は、少なくとも約25~少なくとも約29.9、少なくとも約25.5~少なくとも約29、少なくとも約26~少なくとも約28.5、少なくとも約26.5~少なくとも約28、または少なくとも約27~少なくとも約27.5(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)のBMIを有し、太りすぎまたは前肥満と呼称され得る。一部の実施形態では、少なくとも約30~少なくとも約34.9、少なくとも約30.5~少なくとも約34、少なくとも約31~少なくとも約33.5、少なくとも約31.5~少なくとも約33、または少なくとも約32~少なくとも約32.5(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)のBMIを有する患者は、肥満とみなされ得る。一部の実施形態では、少なくとも約35~少なくとも約39.9、少なくとも約35.5~少なくとも約39、少なくとも約36~少なくとも約38.5、少なくとも約36.5~少なくとも約38、または少なくとも約37~少なくとも約37.5(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)のBMI、および本明細書に記載される任意のBMIを有する患者は、肥満とみなされ得る。他の実施形態では、本開示の方法により治療される患者は、少なくとも約35以上、40以上、50以上、60以上、70以上、80以上、90以上、100以上、110以上、120以上、130以上、140以上、150以上、160以上、170以上、180以上、190以上、200以上、または210以上(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)のBMIを有する。
一部の実施形態では、本開示の方法に従い治療される患者は、少なくとも約85パーセンタイル~少なくとも約95パーセンタイル、少なくとも約86パーセンタイル~少なくとも約94パーセンタイル、少なくとも約87パーセンタイル~少なくとも約93パーセンタイル、少なくとも約88パーセンタイル~少なくとも約92パーセンタイル、少なくとも約89パーセンタイル~少なくとも約90パーセンタイル(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)のBMIを有する小児または青年であり、太りすぎまたは前肥満とみなされ得る。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約95パーセンタイル、少なくとも約96パーセンタイル、少なくとも約97パーセンタイル、少なくとも約98パーセンタイル、少なくとも約99パーセンタイル、または少なくとも約100パーセンタイル(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)のBMIを有する患者であり、肥満とみなされ得る。一つの実施形態では、患者は、約5~約19歳または約7~約18歳である。
一部の実施形態では、本開示の方法に従い治療される患者は、妊娠初期から妊娠後期にある女性患者であり、少なくとも25~少なくとも約29.9、少なくとも約25.5~少なくとも約29、少なくとも約26~少なくとも約28.5、少なくとも約26.5~少なくとも約28、または少なくとも約27~少なくとも約27.5(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)のBMIを有し、太りすぎまたは前肥満とみなされ得る。一部の実施形態では、患者は、妊娠初期から妊娠後期にある女性患者であり、少なくとも約30~少なくとも約34.9、少なくとも約30.5~少なくとも約34、少なくとも約31~少なくとも約33.5、少なくとも約31.5~少なくとも約33、または少なくとも約32~少なくとも約32.5(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)のBMIを有する患者は、肥満とみなされ得る。一部の実施形態では、本発明の方法に従い治療される患者は、妊娠初期から妊娠後期にある女性患者であり、少なくとも約35~少なくとも約39.9、少なくとも約35.5~少なくとも約39、少なくとも約36~少なくとも約38.5、少なくとも約36.5~少なくとも約38、少なくとも約37~少なくとも約37.5(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)のBMIを有し、重度の肥満とみなされ得る。
一部の実施形態では、BMIを計算する方法としては限定されないが、キログラム単位での体重/(メートル単位での身長)、ポンド単位での体重/(インチ単位での身長)]x703などが挙げられる。
一部の実施形態では、本開示の方法に従い治療される患者は、少なくとも約110%、少なくとも約111%、少なくとも約112%、少なくとも約113%、少なくとも約114%、少なくとも約115%、少なくとも約116%、少なくとも約117%、少なくとも約118%、少なくとも約119%、少なくとも約120%、少なくとも約121%、少なくとも約122%、少なくとも約123%、少なくとも約124%、少なくとも約125%、少なくとも約126%、少なくとも約127%、少なくとも約128%、少なくとも約129%、少なくとも約130%、少なくとも約131%、少なくとも約132%、少なくとも約133%、少なくとも約134%、少なくとも約135%、少なくとも約136%、少なくとも約137%、少なくとも約138%、少なくとも約139%、少なくとも約140%、少なくとも約141%、少なくとも約142%、少なくとも約143%、少なくとも約144%、少なくとも約145%、少なくとも約146%、少なくとも約147%、少なくとも約148%、少なくとも約149%、少なくとも約150%、少なくとも約151%、少なくとも約152%、少なくとも約153%、少なくとも約154%、少なくとも約155%、少なくとも約156%、少なくとも約157%、少なくとも約158%、少なくとも約159%、少なくとも約160%、少なくとも約161%、少なくとも約162%、少なくとも約163%、少なくとも約164%、少なくとも約165%、少なくとも約166%、少なくとも約167%、少なくとも約168%、少なくとも約169%、少なくとも約170%、少なくとも約171%、少なくとも約172%、少なくとも約173%、少なくとも約174%、少なくとも約175%、少なくとも約176%、少なくとも約177%、少なくとも約178%、少なくとも約179%、少なくとも約180%、少なくとも約181%、少なくとも約182%、少なくとも約183%、少なくとも約184%、少なくとも約185%、少なくとも約186%、少なくとも約187%、少なくとも約188%、少なくとも約189%、少なくとも約190%、少なくとも約191%、少なくとも約192%、少なくとも約193%、少なくとも約194%、少なくとも約195%、少なくとも約196%、少なくとも約197%、少なくとも約198%、少なくとも約199%、少なくとも約200%、少なくとも約201%、少なくとも約202%、少なくとも約203%、少なくとも約204%、少なくとも約205%、少なくとも約206%、少なくとも約207%、少なくとも約208%、少なくとも約209%、少なくとも約210%、少なくとも約211%、少なくとも約212%、少なくとも約213%、少なくとも約214%、少なくとも約215%、少なくとも約216%、少なくとも約217%、少なくとも約218%、少なくとも約219%、少なくとも約220%、少なくとも約221%、少なくとも約222%、少なくとも約223%、少なくとも約224%、少なくとも約225%、少なくとも約226%、少なくとも約227%、少なくとも約228%、少なくとも約229%、少なくとも約230%、少なくとも約231%、少なくとも約232%、少なくとも約233%、少なくとも約234%、少なくとも約235%、少なくとも約236%、少なくとも約237%、少なくとも約238%、少なくとも約239%、少なくとも約240%、少なくとも約241%、少なくとも約242%、少なくとも約243%、少なくとも約244%、少なくとも約245%、少なくとも約246%、少なくとも約247%、少なくとも約248%、少なくとも約249%、少なくとも約250%、少なくとも約251%、少なくとも約252%、少なくとも約253%、少なくとも約254%、少なくとも約255%、少なくとも約256%、少なくとも約257%、少なくとも約258%、少なくとも約259%、少なくとも約260%、少なくとも約261%、少なくとも約262%、少なくとも約263%、少なくとも約264%、少なくとも約265%、少なくとも約266%、少なくとも約267%、少なくとも約268%、少なくとも約269%、少なくとも約270%、少なくとも約271%、少なくとも約272%、少なくとも約273%、少なくとも約274%、少なくとも約275%、少なくとも約276%、少なくとも約277%、少なくとも約278%、少なくとも約279%、または少なくとも約280%(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)の標準体重割合%(IBW%)を有するとして、または本明細書に記載される任意の標準体重割合%として代替的に記載され得る。一つの実施形態では、患者は、少なくとも約150%の標準体重割合(IBW)%を有する。一つの実施形態では、患者は、少なくとも約250%の標準体重割合(IBW)%を有する。他の実施形態では、患者は、少なくとも150%のIBW%を有し、肥満とみなされ得る。
一部の実施形態では、本開示に従い治療される患者は代替的に、約32を超える、約33を超える、約34を超える、約35インチ(約89センチ)を超える、約36を超える、約37を超える、約38を超える、約39を超える、約40を超える、約41を超える、約42を超える、約43を超える、約44を超える、約45を超える、約46を超える、約47を超える、約48を超える、約49を超える、約50を超える、約51を超える、約52を超える、約53を超える、約54を超える、約55を超える、約56を超える、約57を超える、約58を超える、約59を超える、約60インチ(約152センチ)を超える、約61インチ(約155センチ)を超える、約62インチ(約157センチ)を超える、約63インチ(約160センチ)を超える、約64インチ(約163センチ)を超える、約65インチ(約165センチ)をこえるウエストサイズもしくは胴囲(その間のすべての範囲および下位範囲を含む)、または本明細書に記載される任意のウエストサイズもしくは胴囲を有するとして記載され得る。一つの実施形態では、約42インチ(約107センチ)のウエストサイズまたは胴囲を有する患者は、肥満とみなされ得る。別の実施形態では、患者は、約48インチ(約122センチ)よりも大きいウエストサイズまたは胴囲を有する。他の実施形態では、患者は、少なくとも42インチ(約107センチ)のウエストサイズまたは胴囲を有する。
一部の実施形態では、本開示の方法に従い治療される患者は、約20%を超える、約21%を超える、約22%を超える、約23%を超える、約24%を超える、約25%を超える、約26%を超える、約27%を超える、約28%を超える、約29%を超える、約30%を超える、約31%を超える、約32%を超える、約33%を超える、約34%を超える、約35%を超える、約36%を超える、約37%を超える、約38%を超える、約39%を超える、約40%を超える、約41%を超える、約42%を超える、約43%を超える、約44%を超える、約45%を超える、約46%を超える、約47%を超える、約48%を超える、約49%を超える、または約50%を超える体脂肪率%(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)、および本明細書に記載される任意の体脂肪率%を有する。一つの実施形態では、患者は、約40%を超える体脂肪率%を有する。一つの実施形態では、患者は、少なくとも約50%の体脂肪率%を有する。別の実施形態では、約40%を超える体脂肪率%を有する患者は、肥満とみなされ得る。一部の実施形態では、体脂肪率%を計算する方法としては限定されないが、総体重の割合として表される総体脂肪が挙げられる。肥満に対する他の基準を使用してもよい。例えば、American Council on Exerciseは、女性の体脂肪の「平均」割合は、約25~31%、男性については約18~24%、肥満女性については約32%以上、肥満男性については約25%以上であると提唱している。
一部の実施形態では、本開示の方法に従い治療される患者は、約30%を超える、約31%を超える、約32%を超える、約33%を超える、約34%を超える、約35%を超える、約36%を超える、約37%を超える、約38%を超える、約39%を超える、約40%を超える、約41%を超える、約42%を超える、約43%を超える、約44%を超える、約45%を超える、約46%を超える、約47%を超える、約48%を超える、約49%を超える、約50%を超える、約51%を超える、約52%を超える、約53%を超える、約54%を超える、約55%を超える、約56%を超える、約57%を超える、約58%を超える、約59%を超える、約60%を超える、約61%を超える、約62%を超える、約63%を超える、約64%を超える、約65%を超える、約66%を超える、約67%を超える、約68%を超える、約69%を超える、約70%を超える、約71%を超える、約72%を超える、約73%を超える、約74%を超える、約75%を超える、約76%を超える、約77%を超える、約78%を超える、約79%を超える、または約80%を超えるアンドロイド体脂肪率%(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)、および本明細書に記載される任意のアンドロイド体脂肪率%を有する。一つの実施形態では、約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%を有する患者は、肥満とみなされ得る。一つの実施形態では、約50%を超えるアンドロイド体脂肪率%を有する患者は、肥満とみなされ得る。
一部の実施形態では、本開示の方法に従い治療される患者は、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、少なくとも約40%、少なくとも約41%、少なくとも約42%、少なくとも約43%、少なくとも約44%、少なくとも約45%、少なくとも約46%、少なくとも約47%、少なくとも約48%、少なくとも約49%、少なくとも約50%、少なくとも約51%、少なくとも約52%、少なくとも約53%、少なくとも約54%、少なくとも約55%、少なくとも約56%、少なくとも約57%、少なくとも約58%、少なくとも約59%、少なくとも約60%、少なくとも約61%、少なくとも約62%、少なくとも約63%、少なくとも約64%、少なくとも約65%、少なくとも約66%、少なくとも約67%、少なくとも約68%、少なくとも約69%、少なくとも約70%、少なくとも約71%、少なくとも約72%、少なくとも約73%、少なくとも約74%、少なくとも約75%、少なくとも約76%、少なくとも約77%、少なくとも約78%、少なくとも約79%、または少なくとも約80%(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)のアンドロイド体脂肪率%、および本明細書に記載される任意のアンドロイド体脂肪率%を有する。一つの実施形態では、患者は、少なくとも約50%のアンドロイド体脂肪率%を有する。
一部の実施形態では、本開示の方法に従い治療される患者は、約30%を超える、約31%を超える、約32%を超える、約33%を超える、約34%を超える、約35%を超える、約36%を超える、約37%を超える、約38%を超える、約39%を超える、約40%を超える、約41%を超える、約42%を超える、約43%を超える、約44%を超える、約45%を超える、約46%を超える、約47%を超える、約48%を超える、約49%を超える、約50%を超える、約51%を超える、約52%を超える、約53%を超える、約54%を超える、約55%を超える、約56%を超える、約57%を超える、約58%を超える、約59%を超える、約60%を超える、約61%を超える、約62%を超える、約63%を超える、約64%を超える、約65%を超える、約66%を超える、約67%を超える、約68%を超える、約69%を超える、約70%を超える、約71%を超える、約72%を超える、約73%を超える、約74%を超える、約75%を超える、約76%を超える、約77%を超える、約78%を超える、約79%を超える、または約80%を超えるガイノイド体脂肪率%(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)、および本明細書に記載される任意のガイノイド体脂肪率%を有する。一つの実施形態では、約40%を超えるガイノイド体脂肪率%を有する患者は、肥満とみなされ得る。一つの実施形態では、約50%を超えるガイノイド体脂肪率%を有する患者は、肥満とみなされ得る。
一部の実施形態では、本開示の方法に従い治療される患者は、約30kgを超える、約31kgを超える、約32kgを超える、約33kgを超える、約34kgを超える、約35kgを超える、約36kgを超える、約37kgを超える、約38kgを超える、約39 kg, greater than about 40kgを超える、約41kgを超える、約42kgを超える、約43kgを超える、約44kgを超える、約45kgを超える、約46kgを超える、約47kgを超える、約48kgを超える、約49kgを超える、約50kgを超える、約51kgを超える、約52kgを超える、約53kgを超える、約54kgを超える、約55kgを超える、約56kgを超える、約57kgを超える、約58kgを超える、約59kgを超える、約60kgを超える、約61kgを超える、約62kgを超える、約63kgを超える、約64kgを超える、約65kgを超える、約66kgを超える、約67kgを超える、約68kgを超える、約69kgを超える、約70kgを超える、約71kgを超える、約72kgを超える、約73kgを超える、約74kgを超える、約75kgを超える、約76kgを超える、約77kgを超える、約78kgを超える、約79kgを超える、約80kgを超える、約81kgを超える、約82kgを超える、約83kgを超える、約84kgを超える、約85kgを超える、約86kgを超える、約87kgを超える、約88kgを超える、約89kgを超える、約90kgを超える、約91kgを超える、約92kgを超える、約93kgを超える、約94kgを超える、約95kgを超える、約96kgを超える、約97kgを超える、約98kgを超える、約99kgを超える、約100kgを超える、少なくとも101kg、少なくとも102kg、少なくとも103kg、少なくとも104kg、少なくとも105kg、少なくとも106kg、少なくとも107kg、少なくとも108kg、少なくとも109kg、または少なくとも110kgの合計体脂肪含量(それらの間のすべての範囲および下位範囲を含む)、および本明細書に記載される任意の合計体脂肪を有すrう。一つの実施形態では、約40kgを超える合計体脂肪を有する患者は、肥満とみなされ得る。一つの実施形態では、約50kgを超える合計体脂肪を有する患者は、肥満とみなされ得る。
他の実施形態では、本開示の方法で治療される患者の肥満状態は、ウェストとヒップの比率で測定されてもよい。他の実施形態では、患者の肥満状態は、皮下脂肪厚によって測定されてもよい。他の実施形態では、患者の肥満状態は、生体電気インピーダンスによって測定されてもよい。他の実施形態では、患者の肥満状態は、水中での計量または密度測定によって測定されてもよい。他の実施形態では、患者の肥満状態は、空気置換プレチスモグラフィーによって測定されてもよい。他の実施形態では、患者の肥満状態は、希釈法または液体比重測定法によって測定されてもよい。他の実施形態では、患者の肥満状態は、二重エネルギーX線吸収測定法によって測定されてもよい。他の実施形態では、患者の肥満状態は、コンピュータ断層撮影法および磁気共鳴撮像法によって測定されてもよい。一部の実施形態では、肥満状態は限定されないが、本明細書に記載される方法を使用する場合、臨床標準、従来標準、および/または世界保健機関および疾病管理センターによって公開された標準(それら両方とも、参照によりその全体ですべての目的に対して本明細書に組み込まれる)によって定義されてもよい。例えば、WHOは、肥満のヒトとは、BMIが30以上のヒトであるとして定義し、過体重のヒトとは、BMIが25以上(30未満)のヒトであると定義している。同様に、CDCは、正常を18.5~25未満とし、25.0~30未満を過体重、30.0以上を肥満として定義している。CDCはさらに肥満を以下の3つのクラスに分類している:クラス1は、BMIが30~35未満、クラス2はBMIが35~40未満、およびクラス3はBMI40以上である。CDCは、クラス3の肥満を「極度」または「重度」の肥満と呼ぶ場合もある。
本明細書で使用される場合、「約」という用語は、指定されたパラメータ値よりも多少多い、または少ない量を指し、例えば、「約」が改変する物体のプラスもしくはマイナスで5または10%、または当業者が文脈から認識するであろう量(例えば、値の間の間隔の約50%)を指す。「約」という用語はまた、参照される値も含む。例えば、約40のBMIは、40、ならびに40をやや下回る値または上回る値も含む。
一部の実施形態では、本開示の方法によって治療される患者は、本明細書に記載される生理学的特徴のうちの二つ以上によって特徴付けることができる。例えば、患者は、少なくとも約35のBMIを有してもよく、および少なくとも150%のIBW%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMIを有してもよく、および約42インチ(約107センチ)より大きいウエストサイズを有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMIを有してもよく、および約40%を超える体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMIを有してもよく、および約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMIを有してもよく、および約40%を超えるガイノイド体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMIを有してもよく、および約40kgを超える合計体脂肪を有してもよい。様々な他の実施形態では、患者は、本明細書に記載される特定の生理学的パラメータのうちのいずれか二つ以上の任意の組み合わせを有してもよい。
一部の実施形態では、患者は、本明細書に記載の生理学的パラメータ、例えば、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、および約42インチ(約107センチ)よりも大きいウエストサイズのうちの三つ以上を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、および約40%を超える体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、および約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、および約40%を超えるガイノイド体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、および約40kgを超える合計体脂肪を有してもよい。様々な他の実施形態では、患者は、本明細書に記載される特定の生理学的パラメータのうちのいずれか三つ以上の任意の組み合わせを有してもよい。
一部の実施形態では、患者は、本明細書に記載の生理学的パラメータ、例えば、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、および約40%を超える体脂肪率%のうちの四つ以上を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、および約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、および約40%を超えるガイノイド体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、および約43kgを超える合計体脂肪を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるガイノイド体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、約40%を超える体脂肪率%、約40kgを超える合計体脂肪を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、および約40kgを超える合計体脂肪を有してもよい。一部の実施形態では、少なくとも約35のBMI、少なくとも150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、および約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、および約40kgを超える合計体脂肪を有する患者。様々な他の実施形態では、患者は、本明細書に記載される特定の生理学的パラメータのうちのいずれか、またはすべての任意の組み合わせを有してもよい。
一部の実施形態では、患者は、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるガイノイド体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、約40%を超える体脂肪率%、約40kgを超える合計体脂肪を有してもよい。
一部の実施形態では、患者は、約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、および約40%を超えるガイノイド体脂肪率%を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、および約40kgを超える合計体脂肪を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、および約40kgを超える合計体脂肪を有してもよい。一部の実施形態では、約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、および約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、および約43kgを超える合計体脂肪を有してもよい。一部の実施形態では、患者は、本明細書に記載される肥満特性の任意の組み合わせを有してもよい。
一部の実施形態では、本開示の方法は、正常体重の患者を治療するために使用される。本明細書で使用される場合、正常体重の患者は、約18kg/m~25kg/mのBMIを有する。一部の実施形態では、正常体重の患者は、以下の特性のうちの一つ以上を呈さない:少なくとも約35kg/mのBMI、少なくとも約150%のIBW%、約42インチ(約107センチ)より大きいウエストサイズ、約40%を超える体脂肪率%、約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、約40kgを超える合計体脂肪。
一部の実施形態では、本開示の方法によって治療される患者は、成人のヒトであってもよい。他の実施形態では、患者は、男性のヒトであってもよい。さらに他の実施形態では、患者は、女性のヒトであってもよい。
一部の実施形態では、本開示の方法は、様々な肝酵素状態を有する患者を治療するために利用される。ブレクスピプラゾールは、例えばCYP2D6など、主にP450アイソザイムを介した酸化により代謝される。あるいは、ブレクスピプラゾールは、例えば、CYP3A4/5、CYP2C9、CYP2C19、CYP2A6、CYP2C8、またはCYP2B6などのP450アイソザイムを介した酸化により代謝される。各個人は、様々な活性レベルのP450アイソザイムを有して、ブレクスピプラゾールを代謝し得る。代謝者のカテゴライズとしては限定されないが、P450アイソザイム遺伝子のアレル異質性が挙げられる。例えば、CYP2D6遺伝子は、アレル異質性を有してもよく、その機能性(すなわち、関連する酵素の活性)は、完全機能性、機能性の低下、および非機能性に分類することができる。さらに、CYP2D6の遺伝型は、その代謝状態に基づいて、「遺伝子量」法を使用してカテゴライズされてもよく、以下のスコアリングスケールを有してもよい:(1)完全な機能性を有するアレル:値は1、(2)機能性が低下したアレル:値は0.5、および(3)機能性がないアレル:値は0。あるいは、一部の実施形態では、CYP2D6遺伝型は、標的バリアント分析を使用することによって検証されてもよい。一部の実施形態では、CYP2D6遺伝型は、選択されたエクソンの配列解析を使用して検証されてもよい。
「正常」患者または典型的な患者は、2つの正常に機能するCYP2D6アレルを有し、完全に「正常な」CYP2D6酵素の機能性または活性を有しており、「正常CYP2D6代謝者」と呼称される。非機能性のCYP2D6アレルを一つ、正常に機能するアレルを一つ有する患者は、CYP2D6酵素の機能が低下しており、「中間型CYP2D6代謝者」と呼ばれる。非機能性のCYP2D6アレルを2つ有する患者は、CYP2D6の機能性もしくは活性がほとんどない、または全くなく、「不良CYP2D6代謝者」、あるいは「CYP2D6代謝不良者(PM)」と呼ばれる。
本明細書で使用される場合、「正常CYP2D6代謝者」という用語は、CYP2D6アレルの遺伝子量スコアが1.5または2であり得るヒトを指し、「中間型CYP2D6代謝者」または「不良CYP2D6代謝者」に割り当てられたカウンターパートと比較して、優れたブレクスピプラゾールの代謝能力を有し得る。本明細書で使用される場合、「中間型CYP2D6代謝者」という用語は、CYP2D6アレルの遺伝子量スコアが0.5~1であり得るヒトを指し、「不良CYP2D6代謝者」に割り当てられたカウンターパートと比較して、優れたブレクスピプラゾールの代謝能力を有し得る。本明細書で使用される場合、「不良CYP2D6代謝者」という用語は、CYP2D6アレルの遺伝子量スコアが0であり得るヒトを指し、「中間型代謝者」または「正常代謝者」に割り当てられたカウンターパートと比較して、最小のブレクスピプラゾール代謝能力を有し得る。一部の実施形態では、CYP2D6代謝者をカテゴライズする他の適切な標準または従来的な標準を使用してもよい。
一部の実施形態では、本開示の方法を使用して、CYP2D6代謝不良者が治療される。一部の実施形態では、本開示の方法を使用して、CYP2D6代謝正常者が治療される。一部の実施形態では、本開示の方法を使用して、中間型CYP2D6代謝者が治療される。
一部の実施形態では、本開示の方法を使用して、中間型CYP2D6代謝者であり、本明細書に記載される肥満の特性の内の少なくとも一つを有する患者が治療される。一部の実施形態では、本開示の方法を使用して、不良CYP2D6代謝者であり、本明細書に記載される肥満の特性の内の少なくとも一つを有する患者が治療される。一部の実施形態では、本開示の方法を使用して、正常CYP2D6代謝者であり、本明細書に記載される肥満の特性の内の少なくとも一つを有する患者が治療される。
一部の実施形態では、本開示の方法を利用して、正常体重であり、中間型CYP2D6代謝者である患者が治療される。一部の実施形態では、本開示の方法を利用して、正常体重であり、不良CYP2D6代謝者である患者が治療される。一部の実施形態では、本開示の方法を利用して、正常体重であり、正常CYP2D6代謝者である患者が治療される。
一部の実施形態では、本開示の方法を利用して、25kg/mを超えるが、35kg/m未満のBMIを有し、中間型CYP2D6代謝者である患者が治療される。一部の実施形態では、本開示の方法を利用して、25kg/mを超えるが、35kg/m未満のBMIを有し、不良CYP2D6代謝者である患者が治療される。一部の実施形態では、本開示の方法を利用して、25kg/mを超えるが、35kg/m未満のBMIを有し、正常CYP2D6代謝者である患者が治療される。
一部の実施形態では、本開示の方法を使用して、大うつ病性障害、統合失調症、外傷後ストレス障害、双極性障害、双極性うつ病、急性躁病、アルツハイマー病に関連する興奮、境界性パーソナリティ障害、注意欠陥多動性障害、自閉症、行動障害、反抗挑発性障害、およびそれらの組み合わせから選択される疾患を有する患者が治療される。
一部の実施形態では、本開示の方法を使用して、大うつ病性障害の患者が治療される。一部の実施形態では、本開示の方法を補助的治療として使用して、大うつ病性障害の患者が治療される。一部の実施形態では、本開示の方法を使用して、統合失調症の患者が治療される。
本明細書で使用される場合、「正常」、「正常体重」、「参照」、またはそれらの他の派生語または変化形は、以下の特徴のうちの少なくとも一つを有し得る人物における、非肥満状態を指す:約35kg/m未満のBMI、約150%未満のIBW%、約42より小さいウエストサイズ、約40%よりも小さい体脂肪率%、約40%よりも小さいアンドロイド体脂肪率%、約40%よりも小さいガイノイド体脂肪率%、および約40kgよりも少ない合計体脂肪。別段の改変がない限り、「正常代謝者」は、正常CYP2D6代謝者も意味する。
薬物動態
一部の実施形態では、約0.5mg~約8mg(例えば、0.25mg、0.5mg、1.0mg、2.0mg、2.5mg、3.0mg、3.5mg、4.0mg、5.0mg、6.0mg、7.5mg、8mg)のブレクスピプラゾールを投与した後、本明細書に開示される改変投薬レジメンに従う、肥満CYP2D6 PM患者または肥満CYP2D6 EM患者の治療によって、約30ng/mL~約120ng/mLの最低血漿薬剤濃度(Cmin)が観察される。一部の実施形態では、Cminは、ブレクスピプラゾールの1日目の投与から9日後、約30ng/mL~約60ng/mLである。一部の実施形態では、Cminは、ブレクスピプラゾールの1日目の投与から16日後、約60ng/mL~約95ng/mLである。一部の実施形態では、Cminは、少なくとも約40.4ng/mLである。一部の実施形態では、Cminは、少なくとも約90.9ng/mLである。一部の実施形態では、Cminは、少なくとも約10.1ng/mLである。一部の実施形態では、Cminは、ブレクスピプラゾール投与から14日目に少なくとも約40.4ng/mLである。一部の実施形態では、Cminは、ブレクスピプラゾール投与から14日目に少なくとも約90.9ng/mLである。一部の実施形態では、Cminは、ブレクスピプラゾール投与から14日目に少なくとも約10.1ng/mLである。一部の実施形態では、Cminは、約30ng/mL、約35ng/mL、約40ng/mL、約45ng/mL、約50ng/mL、約55ng/mL、約60ng/mL、約65 mg/mL、約70ng/mL、約75ng/mL、約80ng/mL、約85ng/mL、約90ng/mL、約95ng/mL、約100ng/mL、約105ng/mL、約110ng/mL、約115ng/mL、約120ng/mL、約125ng/mL、または約130ng/mL(その間のすべての範囲および値を含む)である。一部の実施形態では、Cminは、前述の値のいずれかの80%~125%、または前述の値の間の範囲のいずれかである。
一部の実施形態では、Cminに到達するまでの時間は、2020年3月付のブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))FDAラベルに従う用量と比較して、本明細書に記載される改変投薬レジメンに従うブレクスピプラゾールの投薬の後、短縮される。実施例2は、改変投薬レジメンを使用した場合のブレクスピプラゾールの治療濃度に到達するまでの時間が、ブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))FDAラベルを使用してCminに到達するまでの時間と比較して、本明細書に記載される患者集団において短縮されることを示す。一部の実施形態では、改変投薬レジメンに従いCminに到達するまでの時間は、ブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))FDAラベルに従う投薬と比較して、約1日~約35日、例えば、少なくとも約1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、14日、15日、16日、17日、18日、19日、2日、21日、22日、23日、24日、25日、26日、27日、28日、29日、30日、31日、32日、33日、34日、または少なくとも約35日(それらの間のすべての値および範囲を含む)まで短縮される。
一部の実施形態では、約0.5mg~約8mg(例えば、0.25mg、0.5mg、1.0mg、2.0mg、2.5mg、3.0mg、3.5mg、4.0mg、5.0mg、6.0mg、7.5mg、8mg)のブレクスピプラゾールを投与した後、肥満CYP2D6 PM患者または肥満CYP2D6 EM患者は、約50ng/mL~約150ng/mLの最大血漿薬剤濃度(Cmax)が観察される。一部の実施形態では、Cmaxは、ブレクスピプラゾールの1日目の投与から9日後、約50ng/mL~約100ng/mLである。一部の実施形態では、Cmaxは、ブレクスピプラゾールの1日目の投与から16日後、約80ng/mL~約150ng/mLである。一部の実施形態では、Cmaxは、約50ng/mL、約55ng/mL、約60ng/mL、約65 mg/mL、約70ng/mL、約75ng/mL、約80ng/mL、約85ng/mL、約90ng/mL、約95ng/mL、約100ng/mL、約105ng/mL、約110ng/mL、約115ng/mL、約120ng/mL、約125ng/mL、約130ng/mL、約135ng/mL、約140ng/mL、約145ng/mL、または約150ng/mL(その間のすべての範囲および値を含む)である。一部の実施形態では、Cmaxは、前述の値のいずれかの80%~125%、または前述の値の間の範囲のいずれかである。
一部の実施形態では、約0.25mg~約8mg(例えば、0.25mg、0.5mg、1.0mg、2.0mg、2.5mg、3.0mg、3.5mg、4.0mg、5.0mg、6.0mg、7.5mg、8mg)のブレクスピプラゾールを投与した後、肥満CYP2D6 PM患者または肥満CYP2D6 EM患者は、1000ng*時/mL~約2000ng*時/mLの0~9日目の濃度時間曲線下面積(AUC)を有する。一部の実施形態では、約0.5mg~約10mgの投与後、患者は、1500ng*時間/mL~2000ng*時間/mLのAUCを有する。一部の実施形態では、AUCは、約1000ng*時間/mL、約1100ng*時間/mL、約1200ng*時間/mL、約1300ng*時間/mL、約1400ng*時間/mL、約1500ng*時間/mL、約1600ng*時間/mL、約1700ng*時間/mL、約1800ng*時間/mL、約1900ng*時間/mL、または約2000ng*時間/mL(その間のすべての値および範囲を含む)である。一部の実施形態では、AUCは、前述の値の80%~125%である。
一部の実施形態では、約0.25mg~約8mg(例えば、0.25mg、0.5mg、1.0mg、2.0mg、2.5mg、3.0mg、3.5mg、4.0mg、5.0mg、6.0mg、7.5mg、8mg)のブレクスピプラゾールを投与した後、肥満CYP2D6 PM患者または肥満CYP2D6 EM患者は、1800ng*時/mL~約2600ng*時/mLの0~16日目の濃度時間曲線下面積(AUC16)を有する。一部の実施形態では、約0.5mg~約10mgの投与後、患者は、2000ng*時間/mL~2600ng*時間/mLのAUC16を有する。一部の実施形態では、約0.5mg~約10mgの投与後、患者は、2000ng*時間/mL~2300ng*時間/mLのAUC16を有する。一部の実施形態では、AUC16は、約1800ng*時/mL、約1900ng*時/mL、約2000ng*時/mL、約2100ng*時/mL、約2200ng*時/mL、約2300ng*時/mL、約2400ng*時/mL、約2500ng*時/mL、または約2600ng*時間/mL(その間のすべての値および範囲を含む)である。一部の実施形態では、AUC16は、前述の値の80%~125%である。
本明細書に引用されるすべての文書または特許は、参照によりその全体がすべての目的に対して組み込まれる。
以下の実施例は、解説を目的として提供されるものであり、限定は目的ではない。
実施例1.肥満および肥満 CYP2D6 PMにおける、ブレクスピプラゾールの薬物動態
ブレクスピプラゾールは、非定型抗精神病薬であり、統合失調症の治療に適用され、大うつ病性障害の治療のための抗うつ剤の補助的療法として使用される。ブレクスピプラゾールは、CYP2D6阻害剤との薬物間相互作用を有することが知られており、チトクロームP450 CYP2D6の代謝不良者(PM)である患者、またはCYP2D6阻害剤を摂取している患者に対しては、用量を減少させることが推奨される。CYP2D6 EM患者は正常にブレクスピプラゾールを代謝するが、CYP2D6 PM患者は、ブレクスピプラゾールをよりゆっくりと排泄すると考えられている。ブレクスピプラゾール(REXULTI(登録商標))のFDAラベルは、これら患者集団は、ブレクスピプラゾールの通常用量の半分を摂取することを推奨している。表Aは、CYP2D6 PMの患者、およびCYP2D6正常代謝者(EM)の患者における、統合失調症の治療のためのブレクスピプラゾールの推奨投薬スケジュールを示す。ブレクスピプラゾール FDAラベルは、体格に従うブレクスピプラゾールの用量に関する推奨は含まれていない。したがって、肥満患者(本明細書に記載される)は、(それらのCYP2D6代謝者の状態に応じて)EMまたはPMと同じ投薬スケジュールに従い治療される。
FDAラベルに従いブレクスピプラゾールを投与された患者のPBPKモデリング
生理学に基づいた薬物動態(PBPK:Physiologically based pharmacokinetic)モデリングを使用して、FDAラベル(2020年3月付けのREXULTI(登録商標)ラベル)に従いブレクスピプラゾールを投与された後の以下の統合失調症患者集団のブレクスピプラゾールの薬物動態パラメータを推定した:肥満(BMI>35kg/m)、正常体重(BMI=18kg/m~25kg/m)、CYP2D6代謝不良者(PM)、およびCYP2D6正常代謝者(EM)。PBPKモデリングはFDAラベル(REXULTI(登録商標)、2020年3月)に従った統合失調症の投薬レジメンに基づいているが、薬物動態パラメータは用量依存性であり、MDDでも同様であることが予測される。
様々な条件下でのブレクスピプラゾールをシミュレートするために、全身のPBPKモデルを構築して、主要組織における薬剤の動態を捕捉した。モデルの組織区画には、脂肪、骨、脳、大腸、小腸、心臓、腎臓、肝臓、肺、筋肉、脾臓、胃、および皮膚組織、ならびに静脈血および動脈血の区画が含まれた。薬剤に対する初回通過クリアランス効果を正確に捕捉するために、当該モデルには消化管および肝臓の正確な描写も含まれた。さらにPKサンプリングされた静脈血濃度を描写するために末梢サンプリング部位の区画も使用したところ、より正確に参照となる血漿濃度が捕捉されることが判明した。各組織区画への薬剤分布は、灌流制限動態を想定してモデル化され、Poulin and Theil (2002)により報告された方法を使用して推定された分割係数(Kp)によって、組織への分割が記述された。例えば、オクタノール:水の分配係数(logP)の対数、負の対数の酸解離定数(pKa)、血漿中の非結合画分(fup)、血液:血漿の濃度比(BP)、およびクリアランスなど、ブレクスピプラゾール特異的な生化学的パラメータを文献から取得した。Kpsを計算するために使用される追加の物理化学的特性は、DrugBankを介して取得した。吸収は、単純な一次吸収を想定してモデル化された。ブレクスピプラゾールのクリアランスは、肝臓ですべて発生すると仮定された(約1%の腎クリアランス)。文献によると、ブレクスピプラゾールのクリアランスの46.7%はCYP3A4によるものであり、残りのクリアランスはCYP2D6(43.3%)および他の経路(10%)によるものと想定されている。CYP2D6 PM状態であることの影響は、ベースラインクリアランスを約30%減少させることが知られている。これはPMシミュレーションにおいて、CYP2D6によるベースラインクリアランスのパラメータ低下に反映された。国民健康栄養調査(NHANES:National Health and Nutrition Examination Survey)のデータセットからサンプリングされた、年齢および性別に特異的な生理学的パラメータ(すなわち、組織の流量および体積)を含む、500名の正常体重、および500名の肥満の個人の仮想集団において、シミュレーションを実施した。
利用可能な文献からのPKデータをデジタル化し、様々な用量強度、投薬計画(すなわち、単回投与と反復投与の比較)、および投与経路(すなわち、静脈内製剤または経口製剤)の下で、AUC0-∞、Cmax、およびCmaxまでの時間(Tmax)を予測と実測で比較することによって、モデルパラメータを較正し、続いて適格性を確認した。較正および適格性のシミュレーションは、一人の典型的な個人(男性、年齢=30歳、体重=73kg、および身長=1.76m)を使用して実施された。すべての比較は、2以下の幾何平均倍率誤差(geometric mean fold error)であった。したがってこれらの目的に対し、正確であるとみなされた。
出願人のモデルは検証され、以下の表BおよびCに示されるように、実測と文献上の薬物動態パラメータを正確に予測することが示された。
モデリングデータは、肥満患者および肥満CYP2D6 PM患者が、ブレクスピプラゾール治療を開始するときに、治療血漿レベルのブレクスピプラゾールに達するまでに有意に時間がかかることを示した(表D、および図2A)。これは、少なくとも部分的には、ブレクスピプラゾールの半減期が体格とCYP2D6代謝者の状態の両方に依存するという出願人の驚くべき発見に基づいている。正常体重のCYP2D6 EMは、肥満患者および/またはCYP2D6 PM患者よりも低い平均半減期を呈する(表D)。
さらに、肥満患者および肥満CYP2D6 PM患者は、FDAラベルの指示を使用して投与されたとき、正常体重のCYP2D6 EMと比較して、定常状態の血漿レベルおよび治療濃度に到達するまでより長い時間がかかる(表Eにおいて、EC50、EC80およびEC90はそれぞれ、集団の50%、80%、または90%が治療に反応すると予測される血漿濃度に相当する)。したがって、これらの患者は、過去に判明していたよりも治療に有意に長くかかり、一部の患者は、実際にはブレクスピプラゾールの治療濃度に達しない可能性がある。したがって、FDAラベル(例えば、2020年3月付けのREXULTI(登録商標)ラベル)に従って投与された肥満患者およびCYP2D6 PMの統合失調症患者は、効果的に治療されていない。効果の無い統合失調症治療によって、自殺の試み、不安、うつ病、アルコール依存や薬物乱用、仕事ができない、または学校に通学できない、経済的問題、ホームレス、社会的な隔離、健康や医療上の問題、被害者意識、および攻撃的な行動をはじめとする深刻な合併症をもたらす。
実施例2.統合失調症
改変法に従い高用量で治療された統合失調症患者のPBPKモデリング
改変投薬レジメンが開発され、肥満患者およびCYP2D6 PM患者は早期に治療レベルに到達するようになった(表F)。肥満のCYP2D6 EMおよび正常体重のCYP2D6 PMに対する改変投薬レジメンには、投薬レジメンの1~7日目についてはブレクスピプラゾールの合計1日用量を二倍にすることを含む。8日目に、患者は、1日1回の推奨用量の投与に戻された。肥満のCYP2D6 PMに対する改変投薬レジメンには、投薬レジメンの1~14日目についてはブレクスピプラゾールの合計1日用量を二倍にすることを含む。15日目に、患者は、1日1回の推奨用量の投与に戻された。1~14日目についてはブレクスピプラゾールの合計1日用量を二倍にする、本明細書に記載される肥満のCYP2D6 PMに対する改変投薬レジメンとは対照的に、ブレクスピプラゾールのFDAラベルは、これら患者では、ブレクスピプラゾールの合計1日用量を半分に減少させることを推奨している。
PBPKモデリングは、表Fの改変投薬レジメンで治療された肥満CYP2D6 PMおよび肥満CYP2D6 EMの統合失調症患者の薬物動態パラメータが、正常体重のCYP2D6 EMに近いことを示す(表I)。
図3は、改変投薬レジメン1で治療された肥満CYP2D6 EM統合失調症患者が、正常体重のCYP2D6 EM患者と類似したブレクスピプラゾール血漿濃度を有することを示す。最初の7日間に開始1日用量と推奨1日用量の二倍を投与された肥満CYP2D6 EM患者は、FDAラベルに従ってブレクスピプラゾールを投与された肥満CYP2D6 EM患者よりも3日早く治療濃度に到達している(表H)。
図4は、改変投薬レジメン2に従い治療された肥満CYP2D6 PM統合失調症患者が、正常体重のCYP2D6 EM患者と同様の時間で治療濃度に到達したことを示す。最初の14日間に開始1日用量と推奨1日用量を二倍でブレクスピプラゾール投与された肥満CYP2D6 PM統合失調症患者は、1日1回投与よりも5日早く、ブレクスピプラゾールの治療濃度に到達している(表H)。
図5は、改変投薬レジメン3に従いブレクスピプラゾール投与された正常体重のCYP2D6 PM統合失調症患者が、1日1回投与よりも3日早く治療濃度に到達したことを示す。
表Gは、表Fの改変投薬レジメンが、CYP2D6 PM統合失調症患者および/または肥満統合失調症患者が治療濃度に達するのに必要な時間を短縮させたことを示す。改変投薬レジメンは、肥満CYP2D6 PM患者、正常体重CYP2D6 PM患者、および肥満CYP2D6 EM患者が治療濃度に達するのに必要な時間を、正常体重CYP2D6 EM患者に近づけた。
表Iは、FDAラベルに従って投与された統合失調症患者と、改変投薬レジメンに従って投与された統合失調症患者との間の曲線下面積、最大血漿濃度(Cmax)、および最小血漿濃度(Cmin)の比較を示す。肥満CYP2D6 PM患者、肥満CYP2D6 EM患者、および正常体重CYP2D6 PM患者のAUC、Cmax、およびCminは、改変投薬レジメンで治療を行った後、正常体重CYP2D6 EM患者に近づいている。
実施例3.大うつ病性障害(MDD)
改変法に従い高用量で治療されたMDD患者のPBPKモデリング
改変投薬レジメンが開発され、肥満患者およびCYP2D6 PM患者は早期に治療レベルに到達するようになった(表J)。肥満CYP2D6 EMについて、改変投薬レジメンには、投薬レジメンの1~7日目のブレクスピプラゾールの合計1日用量をブレクスピプラゾールラベルに対して二倍にすることを含む。8日目に患者はブレクスピプラゾールラベルに従って1日1回、推奨用量を用いて治療される。肥満CYP2D6 PMについて、改変投薬レジメンには、投薬レジメンの1~14日目または1~21日目(開始用量に応じる)のブレクスピプラゾールの合計1日用量を二倍にすることを含む。その後(開始用量に応じて15日目または22日目)、患者はブレクスピプラゾールラベルに従って1日1回、推奨用量を用いて治療される。肥満CYP2D6 PMに対する改変投薬レジメン(ブレクスピプラゾールの合計1日用量を二倍にする)とは対照的に、FDAラベルは、これら患者では、ブレクスピプラゾールの合計1日用量を半分に減少させることを推奨している。
PBPKモデリングは、表Jの改変投薬レジメンで治療された肥満CYP2D6 PMおよび肥満CYP2D6 EMの統合失調症患者の薬物動態パラメータが、正常体重のCYP2D6 EMに近いことを示す(表Kおよび表L)。
図6は、改変投薬レジメンAに従い治療されたMDDの肥満CYP2D6 EM患者の血漿プロファイルを示し、図7は、改変投薬レジメンBに従い治療された肥満患者の血漿プロファイルを示す。図6および図7の両方において、8日目から推奨用量が1日1回投与された。
図6は、改変投薬レジメンA(最初の7日間はBID、その後、推奨用量に戻される)に従い治療された肥満CYP2D6 EMのMDD患者が、正常体重のCYP2D6 EM患者と類似したブレクスピプラゾール血漿濃度を有することを示す。
図7は、改変投薬レジメンB(最初の7日間はBID、その後、推奨用量に戻される)に従い治療された肥満CYP2D6 EMのMDD患者が、正常体重のCYP2D6 EM患者と類似したブレクスピプラゾール血漿濃度を有することを示す。
図8は、改変投薬レジメンCに従い治療されたMDDの肥満CYP2D6 PM患者の血漿プロファイルを示し、図9は、改変投薬レジメンDに従い治療された肥満患者の血漿プロファイルを示す。図8において、22日目から推奨用量の半分が1日1回投与された。図9では、15日目から、推奨用量の半分が1日1回投与された。
図8は、改変投薬レジメンC(最初の21日間はBID、その後、推奨用量の半分に戻される)に従い治療された肥満CYP2D6 PMのMDD患者が、正常体重のCYP2D6 EM患者と同程度の時間で治療濃度に到達することを示す。
図9は、改変投薬レジメンD(最初の14日間はBID、その後、推奨用量の半分に戻される)に従い治療された肥満CYP2D6 EMのMDD患者が、正常体重のCYP2D6 EM患者と類似したブレクスピプラゾール血漿濃度を有することを示す。
図11および図12は、それぞれ改変投薬レジメンEおよび改変投薬レジメンFに従いブレクスピプラゾールを投与された正常体重CYP2D6 PM MDD患者が、正常体重CYP2D6 EM患者と同程度の時間でブレクスピプラゾールの治療濃度に到達することを示す。
表Kは、FDAラベルに従って投与されたMDD患者と、改変投薬レジメンA(開始用量は0.5mg BID)および改変投薬レジメンC(開始用量は0.25mg BID)に従って投与されたMDD患者との間の曲線下面積、最大血漿濃度(Cmax)、および最小血漿濃度(Cmin)の比較を示す。肥満CYP2D6 PM患者、肥満CYP2D6 EM患者、および正常体重CYP2D6 PM患者のAUC、Cmax、およびCminは、改変投薬レジメンで治療を行った後、正常体重CYP2D6 EM患者に近づいている。
表Lは、FDAラベルに従って投与されたMDD患者と、改変投薬レジメンB(開始用量は1mg BID)および改変投薬レジメンD(開始用量は0.5mg BID)に従って投与されたMDD患者との間の曲線下面積、最大血漿濃度(Cmax)、および最小血漿濃度(Cmin)の比較を示す。肥満CYP2D6 PM患者、肥満CYP2D6 EM患者、および正常体重CYP2D6 PM患者のAUC、Cmax、およびCminは、改変投薬レジメンで治療を行った後、正常体重CYP2D6 EM患者に近づいている。

Claims (45)

  1. CYP2D6代謝不良者ではない肥満患者において、ブレクスピプラゾールを用いて統合失調症の治療を開始する方法であって、
    (a)ブレクスピプラゾール治療の最初の4日間のそれぞれで、1mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、
    (b)工程(a)の後に続く3日間のそれぞれで、2mgのブレクスピプラゾールを1日2回投与すること、次いで
    (c)その後、1日1回、推奨用量のブレクスピプラゾールを投与すること、を含み、
    前記肥満患者が、以下の特徴:
    (i)少なくとも約35のBMI、
    (ii)少なくとも約150%のIBW%、
    (iii)約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、
    (iv)約40%を超える体脂肪率%、
    (v)約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、
    (vi)約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、または
    (vii)約40kgを超える合計体脂肪、のうちの一つ以上を有する、方法。
  2. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量が、2~4mg/日である、請求項1に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  3. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量が、2mg/日である、請求項1に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  4. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量が、2.25mg/日である、請求項1に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  5. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量が、2.5mg/日である、請求項1に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  6. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量が、2.75mg/日である、請求項1に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  7. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量が、3mg/日である、請求項1に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  8. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量が、3.25mg/日である、請求項1に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  9. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量が、3.5mg/日である、請求項1に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  10. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量が、3.75mg/日である、請求項1に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  11. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量が、4mg/日である、請求項1に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  12. CYP2D6代謝不良者である肥満患者において、ブレクスピプラゾールを用いて統合失調症の治療を開始する方法であって、
    (a)ブレクスピプラゾール治療の最初の4日間のそれぞれで、0.5mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、
    (b)工程(a)の後に続く3日間のそれぞれで、1mgのブレクスピプラゾールを1日2回投与すること、次いで
    (c)その後、1日1回、推奨1日用量の半分のブレクスピプラゾールを投与すること、を含み、
    前記肥満患者が、以下の特徴:
    (i)少なくとも約35のBMI、
    (ii)少なくとも約150%のIBW%、
    (iii)約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、
    (iv)約40%を超える体脂肪率%、
    (v)約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、
    (vi)約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、または
    (vii)約40kgを超える合計体脂肪、のうちの一つ以上を有する、方法。
  13. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1~2mg/日である、請求項12に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  14. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1mg/日である、請求項12に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  15. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1.25mg/日である、請求項12に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  16. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1.5mg/日である、請求項12に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  17. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1.75mg/日である、請求項12に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  18. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、2mg/日である、請求項12に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  19. CYP2D6代謝不良者ではない肥満患者において、ブレクスピプラゾールを用いて大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法であって、
    (a)ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれで、0.5または1mgのいずれかのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、
    (b)工程(a)の後に続く7日間のそれぞれで、工程(a)の個々のブレクスピプラゾール用量の二倍を1日1回、投与すること、次いで
    (c)その後、1日1回、推奨1日用量のブレクスピプラゾールを投与すること、を含み、
    前記肥満患者が、以下の特徴:
    (i)少なくとも約35のBMI、
    (ii)少なくとも約150%のIBW%、
    (iii)約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、
    (iv)約40%を超える体脂肪率%、
    (v)約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、
    (vi)約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、または
    (vii)約40kgを超える合計体脂肪、のうちの一つ以上を有する、方法。
  20. 工程(a)は、ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれについて、1日2回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与することであり、工程(b)は、工程(a)の後に続く7日間のそれぞれについて、1日1回、1mgのブレクスピプラゾールを投与することである、請求項19に記載のブレクスピプラゾールを用いて大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法。
  21. 工程(a)は、ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれについて、1日2回、1mgのブレクスピプラゾールを投与することであり、工程(b)は、工程(a)の後に続く7日間のそれぞれについて、1日1回、2mgのブレクスピプラゾールを投与することである、請求項19に記載のブレクスピプラゾールを用いて大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  22. 工程(c)の前記推奨1日用量が2~3mg/日である、請求項19~21のいずれかに記載のブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  23. 工程(c)の前記推奨1日用量が2mg/日である、請求項19~21のいずれかに記載のブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  24. 工程(c)の前記推奨1日用量が2.25mg/日である、請求項19~21のいずれかに記載のブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  25. 工程(c)の前記推奨1日用量が2.5mg/日である、請求項19~21のいずれかに記載のブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  26. 工程(c)の前記推奨1日用量が2.75mg/日である、請求項19~21のいずれかに記載のブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  27. 工程(c)の前記推奨1日用量が3mg/日である、請求項19~21のいずれかに記載のブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  28. CYP2D6代謝不良者である肥満患者において、ブレクスピプラゾールを用いて大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法であって、
    (a)ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれで、0.5mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、
    (b)工程(a)の後に続く7日間のそれぞれで、1mgを1日2回投与すること、次いで
    (c)その後、1日1回、推奨1日用量の半分のブレクスピプラゾールを投与すること、を含み、
    前記肥満患者が、以下の特徴:
    (i)少なくとも約35のBMI、
    (ii)少なくとも約150%のIBW%、
    (iii)約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、
    (iv)約40%を超える体脂肪率%、
    (v)約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、
    (vi)約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、または
    (vii)約40kgを超える合計体脂肪、のうちの一つ以上を有する、方法。
  29. CYP2D6代謝不良者である肥満患者において、ブレクスピプラゾールを用いて大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法であって、
    (a)ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれで、0.25mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、
    (b)工程(a)の後に続く7日間のそれぞれで、0.5を1日2回投与すること、
    (c)工程(b)の後に続く7日間のそれぞれで、1mgを1日2回投与すること、次いで
    (d)その後、1日1回、推奨1日用量の半分のブレクスピプラゾールを投与すること、を含み、
    前記肥満患者が、以下の特徴:
    (i)少なくとも約35のBMI、
    (ii)少なくとも約150%のIBW%、
    (iii)約42インチ(約107センチ)を超えるウエストサイズ、
    (iv)約40%を超える体脂肪率%、
    (v)約40%を超えるアンドロイド体脂肪率%、
    (vi)約40%を超えるガイノイド体脂肪率%、または
    (vii)約40kgを超える合計体脂肪、のうちの一つ以上を有する、方法。
  30. 工程(c)の前記推奨1日用量の半分が、1~1.5mg/日である、請求項28~29のいずれかに記載のブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  31. 工程(c)の前記推奨1日用量の半分が、1mg/日である、請求項28~29のいずれかに記載のブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  32. 工程(c)の前記推奨1日用量の半分が、1.25mg/日である、請求項28~29のいずれかに記載のブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  33. 工程(c)の前記推奨1日用量の半分が、1.5mg/日である、請求項28~29のいずれかに記載のブレクスピプラゾールを用いた大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  34. CYP2D6代謝不良者である正常体重患者において、ブレクスピプラゾールを用いて統合失調症の治療を開始する方法であって、
    (a)ブレクスピプラゾール治療の最初の4日間のそれぞれで、0.5mgのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、
    (b)工程(a)の後に続く3日間のそれぞれで、1mgのブレクスピプラゾールを1日2回投与すること、次いで
    (c)その後、1日1回、推奨用量の半分のブレクスピプラゾールを投与すること、を含み、
    前記正常体重患者が、以下の特徴:
    (i)約35kg/m未満のBMI、
    (ii)約150%未満のIBW%、
    (iii)約42インチ(約107センチ)未満のウエストサイズ、
    (iv)約40%未満の体脂肪率%、
    (v)約40%未満のアンドロイド体脂肪率%、
    (vi)約40%未満のガイノイド体脂肪率%、または
    (vii)約40kg未満の合計体脂肪、のうちの少なくとも一つを有する、方法。
  35. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1~2mg/日である、請求項34に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  36. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1mg/日である、請求項34に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  37. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1.25mg/日である、請求項34に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  38. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1.5mg/日である、請求項34に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  39. CYP2D6代謝不良者ではない正常体重患者において、ブレクスピプラゾールを用いて大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法であって、
    (a)ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれで、0.25または0.5mgのいずれかのブレクスピプラゾールを1日2回、投与すること、
    (b)工程(a)の後に続く7日間のそれぞれで、工程(a)の個々のブレクスピプラゾール用量の二倍を1日1回、投与すること、次いで
    (c)その後、1日1回、推奨1日用量のブレクスピプラゾールを投与すること、を含み、
    前記正常体重患者が、以下の特徴:
    (i) 約35kg/m未満のBMI、
    (ii)約150%未満のIBW%、
    (iii)約42インチ(約107センチ)未満のウエストサイズ、
    (iv)約40%未満の体脂肪率%、
    (v)約40%未満のアンドロイド体脂肪率%、
    (vi)約40%未満のガイノイド体脂肪率%、または
    (vii)約40kg未満の合計体脂肪、のうちの少なくとも一つを有する、方法。
  40. 工程(a)は、ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれについて、1日2回、0.25mgのブレクスピプラゾールを投与することであり、工程(b)は、工程(a)の後に続く7日間のそれぞれについて、1日1回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与することである、請求項39に記載のブレクスピプラゾールを用いて大うつ病性障害の補助的治療を開始する方法。
  41. 工程(a)は、ブレクスピプラゾール治療の最初の7日間のそれぞれについて、1日2回、0.5mgのブレクスピプラゾールを投与することであり、工程(b)は、工程(a)の後に続く7日間のそれぞれについて、1日1回、1mgのブレクスピプラゾールを投与することである、請求項39に記載のブレクスピプラゾールを用いて大うつ病性障害の治療を開始する方法。
  42. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1~1.5mg/日である、請求項39~41に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  43. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1mg/日である、請求項39~41に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  44. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1.25mg/日である、請求項39~41に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
  45. 前記ブレクスピプラゾールの推奨用量の半分が、1.5mg/日である、請求項39~41に記載のブレクスピプラゾールを用いた統合失調症の治療を開始する方法。
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