JP2024501567A - 単結晶シリコンインゴットの成長中における緩衝部材の使用 - Google Patents

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Abstract

連続チョクラルスキ(CCz)によって単結晶シリコンシリコンインゴットの製造方法が開示される。緩衝部材(例えば石英カレット)のバッチは、インゴットの本体が成長する前に坩堝アセンブリの外側溶融ゾーンに添加される。いくつかの実施形態において、溶融物に添加される緩衝部材のバッチの質量Mと、溶融物に緩衝部材のバッチを添加してインゴット本体が成長し始める時までの間の時間と、の比は、M/Tの比が閾値M/Tより大きくなるように、制御される。

Description

[関連出願の相互参照]
本願は、2020年12月31日に出願された米国仮特許出願第63/132,712号及び2020年12月31日に出願された米国仮特許出願第63/132,713号の利益を主張する。両出願は、参照によりその全体がここに組み込まれる。
本開示の分野は、連続チョクラルスキ(CCz)法による単結晶シリコンインゴットの製造方法に関するものであり、具体的には、坩堝アセンブリの外側溶融ゾーンに緩衝部材を添加する方法に関するものである。
連続チョクラルスキ(CCz)法は、ヒ素又はリンが比較的大量にドーピングされるインゴット等、直径300mm又は200mmのインゴットの形成によく適している。連続チョクラルスキ(CCz)法は、シリコン溶融物から単結晶シリコンインゴットを形成する一方で、インゴットが成長している間に溶融物を補充するために溶融物に固体多結晶シリコンを連続的又は断続的に添加することを伴う。該方法は、ホットゾーンが温度を保っている間(すなわち複数のインゴットが成長している間、溶融物が坩堝アセンブリに連続的に存在している)、同じ溶融物から複数のインゴットを形成することを伴い得る。
顧客は、200mmと300mmの両方のインゴットについて、連続チョクラルスキ法によって成長したインゴットからスライスしたウェハが少ないボイド数(例えばウェハ当たり30個未満の欠陥)を有することを、一層指定している。連続チョクラルスキ法は、物理的な障壁によって分離される少なくとも2つ、多くの場合3つの溶融ゾーン、-固体多結晶シリコンが供給される外側溶融ゾーン、溶融物が安定する中間溶融ゾーン、及びシリコンインゴットが引き上げられる内側溶融ゾーン-、を含む坩堝アセンブリを伴い得る。溶融物への固体多結晶シリコンの添加によって、溶融物において不活性ガスの気泡(例えばアルゴン気泡)の形成を引き起こし、ボイド数に影響を与える。
インゴットからスライスされたシリコンウェハの欠陥数を減少させ、及び/又は溶融物における不活性ガス気泡の形成を減少させ、又は不活性ガス気泡の消滅を促進させる、シリコンインゴットを形成する方法の要望が存在する。
本セクションは、本開示の様々な側面に関し得る様々な技術の側面を読者に紹介することを企図しており、以下で説明され開示される。この説明は、本開示の様々な側面のより良い理解を容易にするための背景情報を読者に提供するのに役立つことであると考えられる。従って、これら記述はこの観点で読まれるべきであり、先行技術の自認としてではない、と理解されるべきである。
本発明の一側面は、連続チョクラルスキプロセスにおいて単結晶シリコンインゴットを成長させる方法に向けられている。シリコンの溶融物は、坩堝アセンブリにおいて形成される。緩衝部材のバッチは、溶融物に添加される。バッチの質量は、Mである。溶融物の表面は、種結晶と接触する。単結晶シリコンインゴットは、溶融物から引き抜かれる。単結晶シリコンインゴットは、本体を含む。溶融物に緩衝部材のバッチを添加して本体の成長の開始までの間の時間Tが存在する。M/Tの比は、単結晶シリコンインゴットからスライスされるウェハのボイド数を低減させるように閾値M/Tより大きくなるように制御される。固体多結晶シリコン供給原料は、単結晶シリコンインゴットを引き抜いている間、溶融物を補充するために坩堝に添加される。
本発明の一側面は、連続チョクラルスキプロセスにおいて単結晶シリコンインゴットを成長させるためのM/Tの閾値比を決定する方法に向けられている。連続チョクラルスキプロセスは、坩堝アセンブリでシリコンの溶融物を形成すること、緩衝部材の質量Mのバッチを溶融物に添加すること、溶融物を種結晶と接触させること、単結晶シリコンインゴットを溶融物から引き抜くこと、ここで単結晶シリコンインゴットは本体を有しており、緩衝部材のバッチを溶融物に添加して本体の成長の開始までの時間Tが存在しており、及び単結晶シリコンインゴットを引き抜いている間に溶融物を補充するために固体多結晶シリコン供給原料を坩堝アセンブリに添加すること、を含む。M/Tの閾値比を決定する方法は、複数の単結晶シリコンインゴットを成長させることを含んでおり、ここで複数のインゴットのうち2つは、異なるM/T比で成長する。複数の単結晶シリコンインゴットからスライスされた複数のウェハの欠陥数が測定される。欠陥数が閾値欠陥数より少ないウェハがスライスされた単結晶シリコンインゴットのM/T比が確定される。
本開示の上記の側面に関して言及される特徴の様々な改良が存在する。さらなる特徴はまた、同様に本開示の上記の側面に組み込まれ得る。これらの改良及び追加の特徴は個々又は任意の組み合わせで存在し得る。例えば、示される本開示の実施形態の何れかに関連して以下で説明される様々な特徴は、単独又は任意の組み合わせで、本開示の上記の側面の何れかに組み込まれ得る。
そこに配置される固体多結晶シリコンチャージを有するインゴット引上げ装置の実施例の断面図である。
溶融物内に緩衝部材を含む溶融物を有するインゴット引上げ装置の断面図である。
シリコンインゴットがシリコン溶融物から引き上げられているところを示しているインゴット引上げ装置の断面図である。
M/Tが閾値M/T未満であったインゴットからスライスされたウェハのボイド数を示したボックスプロットである。
M/Tが閾値M/Tより大きかったインゴットからスライスされたウェハのボイド数を示したボックスプロットである。
欠陥数をM/Tの関数として示した散布図である。
M/Tが閾値M/T未満であったインゴットからスライスされたウェハのボックスプロットである。
M/Tが閾値M/Tより大きかったインゴットからスライスされたウェハのボックスプロットである。
他のインゴット引上げ装置の欠陥数をM/Tの関数として示した散布図である。
対応する参照符号は、図面の至るところに対応する要素を示している。
本開示の提供は、連続チョクラルスキ(CCz)プロセスにおいて単結晶シリコンインゴットを成長させる方法に関する。緩衝部材(例えば石英カレット)は、インゴットの本体の形成前にシリコン溶融物に添加される。添加される緩衝部材の質量Mと、緩衝部材の添加からインゴットの本体の成長開始までの時間Tと、の比は、閾値M/Tより大きくなるように制御される。緩衝部材の質量とインゴット本体が成長し始めるまでの時間との比(M/T)を、閾値M/Tより大きくなるように制御することによって、シリコンウェハに得られる欠陥量は、低減され得る。
連続チョクラルスキプロセスによってインゴット60を製造するインゴット引上げ装置5の実施例は、図3に示される。インゴット引上げ装置5は、半導体又はソーラグレードのシリコン材料の溶融物6が入っている坩堝アセンブリ10を含む。サセプタ13は、坩堝アセンブリ10を支持する。坩堝アセンブリ10は、側壁40と、溶融物を異なる溶融ゾーンに分離する1つ以上の流体障壁20、30つまり「堰」と、を有する。示される実施形態において、坩堝アセンブリ10は、第1堰20を含む。第1堰20と側壁40とは、シリコン溶融物の外側溶融ゾーン42を画定する。坩堝アセンブリ10は、第1堰20の内径側に第2堰30を含み、該第2堰30は、シリコン溶融物の内側溶融ゾーン22を画定する。内側溶融ゾーン22は、単結晶シリコンインゴット60が成長する成長領域である。第1堰20と第2堰30とは、溶融物6が内側溶融ゾーン22に向かって移動するに従って安定し得る、シリコン溶融物の中間溶融ゾーン32を画定する。第1及び第2堰20、30はそれぞれ、内側溶融ゾーン22の成長領域に向かって内径側に溶融シリコンが流れることを可能にするために、そこで画定される少なくとも1つの開口を有する。
示される実施形態において、第1堰20、第2堰30、及び側壁40のそれぞれは、概して環状の形状を有する。第1堰20、第2堰30、及び側壁40は、坩堝アセンブリ10の底、又はフロア45で結合される3つの入れ子の一部であり得る(すなわち、第1及び第2堰20,30は、より大きな坩堝内の2つの入れ子坩堝の側壁である)。図1-3に描かれる坩堝アセンブリ構成は、例示的なものである。他の実施形態において、坩堝アセンブリ10は、堰がフロア45から上方に延びる単層のフロア(すなわち入れ子坩堝を有さない)を有する。任意に、フロア45は、湾曲というよりむしろ平坦であってもよく、及び/又は堰20、30及び/又は側壁40は、まっすぐな面を有していてもよい。さらに、図示される坩堝アセンブリ10は、2つの堰を備えて示されているが、他の実施形態の坩堝アセンブリ10は、単体の堰を有してもよく、又は堰を有さないことさえあってもよい。
供給管46は、例えば粒状、塊状、又は粒状と塊状との組み合わせであり得る多結晶シリコンを、インゴット60の成長中に実質的に一定の溶融物の高さレベルと容積とを維持するために、十分な速度で外側溶融ゾーン42に供給する。
概して、インゴット60が引き抜かれる溶融物6は、初期シリコンチャージ27(図1)を形成するために、多結晶シリコンを坩堝内に装填することによって形成される。概して、初期チャージは、約10kgから約200kgの多結晶シリコンであり、粒状、塊状、又は粒状と塊状との組み合わせであり得る。初期チャージの質量は、所望の結晶の直径とホットゾーンの設計とに依存する。多結晶シリコンが結晶成長中に連続的に供給されるので、初期チャージは、インゴット結晶の長さに反映しない。
例えば流動層反応器におけるシラン又はハロシランの熱分解によって製造された粒状多結晶シリコン、又はシーメンス反応器において製造された多結晶シリコンを含む様々な供給源の多結晶シリコンが使用され得る。以下で説明されるように、緩衝部材の量は、多結晶シリコン初期チャージ27が溶融する前、又はその最中に、坩堝アセンブリ10の外側溶融ゾーン42における多結晶シリコンの初期チャージ27に添加され得る。
チャージ27を形成するように多結晶シリコン(及び任意に緩衝部材)が坩堝アセンブリ10に添加されると、チャージ27は、チャージが溶融するシリコンの溶融温度(例えば約1412℃)を超える温度に加熱され、それによって溶融シリコンを有するシリコン溶融物6(図2)を形成する。シリコン溶融物6は、溶融シリコンの初期容積と、初期溶融高さレベルとを有しており、これらのパラメータは、初期チャージ27のサイズによって決定される。いくつかの実施形態において、シリコン溶融物6を有する坩堝アセンブリ10は、少なくとも約1425℃、少なくとも約1450℃、又はさらに少なくとも約1500℃、の温度に加熱される。
インゴット引上げ装置5は、内側溶融ゾーン22内の溶融物からインゴット60を成長させ、引き引き上げるための、引上げ機構114(図3)を含む。引上げ機構114は、引上げケーブル118と、引上げケーブル118の一端に結合されるシードホルダ又はチャック120と、シードホルダ又はチャック120に結合され、結晶成長を開始するための種結晶122と、を含む。引上げケーブル118の一端は、昇降機構(例えば駆動プーリ又はドラム、又は他の何らかの適した上昇機構のタイプ)に接続されており、他端は、種結晶122を保持するチャック120に接続される。操作において、種結晶122は、溶融物6に接触するために内側溶融ゾーン22に降下する。引上げ機構114は、種結晶122を引き上げ軸Aに沿って上昇させるために操作される。これにより、単結晶インゴット60が溶融物6から引き上げられる。
多結晶シリコンのチャージ27(図1)が溶融シリコンを有するシリコン溶融物6(図2)を形成するために液化すると、シリコン種結晶122(図3)は、溶融物6に接触するために内側溶融ゾーン22内に降下する。次にシリコン種結晶122は、シリコンが付着した状態で溶融物6から引き抜かれ、そこでネック52を形成し、それにより溶融物6の表面近傍又は該表面に溶融個体境界面を形成する。
引上げ機構114は、種結晶122とそれに接続されるインゴット60とを回転させ得る。坩堝駆動ユニット44は、サセプタ13と坩堝アセンブリ10とを回転させ得る。いくつかの実施形態において、シリコン種結晶122と坩堝アセンブリ10とは、反対方向に回転、すなわち逆回転する。逆回転は、シリコン溶融物6の対流を為す。種結晶122の回転は主に、対称的な温度プロファイルを提供し、不純物の角度変化を抑制し、さらに結晶溶融表面形状を制御する、ために使用される。
ネック52の形成後、ネック52に隣接し外側にフレアとなっているシードコーン部54(つまり「クラウン」)が成長する。概して、引上げレートは、ネック部の引上げレートから、外側にフレアとなっているシードコーン部54を成長させるのに適したレートに減少する。シードコーン部が目標の直径に達成すると、本体56つまりインゴット60の「一定直径部」が成長する。いくつかの実施形態において、インゴット60の本体56の直径は、約150mm、少なくとも約150mm、約200mm、少なくとも約200mm、約300mm、少なくとも約300mm、約450mm、又はさらに少なくとも約450mmである。
インゴット60が溶融物6から引上げられる間、固体ポリシリコン供給原料は、インゴット成長装置5の溶融物6を補充するために、管46又は他の流路を通して外側溶融ゾーン42に添加される。固体多結晶シリコンは、多結晶シリコン供給システム66から添加されてもよく、溶融レベルを維持するために連続的又は断続的にインゴット引上げ装置5に添加されてもよい。概して、多結晶シリコンは、当業者にとって可能な任意の方法によってインゴット引上げ装置5の中で計量されてもよい。
いくつかの実施形態において、ドーパントもまた、インゴット成長中に溶融物6に添加される。ドーパントは、ドーパント供給システム72から導入されてもよい。ドーパントは、ガス又は固体として添加されてもよく、外側溶融ゾーン42に添加されてもよい。
装置5は、成長するインゴット60が凝固潜熱と溶融物6からの熱流速とを放射することを可能にするために、インゴット60の周りに配置されるヒートシールド116を含み得る。ヒートシールド116は、少なくとも部分的に円錐形状であり得、インゴット60が配置される環状開口を形成する角度で下方向に傾斜している。アルゴン等の不活性ガスの流れは、典型的には、成長している結晶の長さに沿って供給される。インゴット60は、周囲の空気から密閉された成長チャンバ78を通して引き上げられる。
独立して制御される複数の環状ボトムヒータ70は、坩堝アセンブリ10の下に放射状に配置され得る。環状ボトムヒータ70は、坩堝アセンブリ10の基部表面領域全体にわたって相対的に制御された分布で熱を加える。環状ボトムヒータ70は、米国特許第7,635,414にて説明され、ここに全ての関連し一貫した目的の参照によって組み込まれている、個別に制御される平面抵抗加熱素子であってもよい。装置5は、溶融物6を通る温度分布を制御するために、坩堝アセンブリ10の外径側に配置される1つ以上のサイドヒータ74を含み得る。
図1-3に示され、ここで説明されるインゴット成長装置5は、例示的なものであり、結晶インゴットが特に定めがない限り使用され得る連続チョクラルスキ方法によって製造される一般的な任意のシステムである。
本開示の実施形態によれば、インゴット60が成長する前に、緩衝部材35(例えば石英カレット)のバッチ31(図2)は、シリコン溶融物6に添加され、具体的には、外側溶融ゾーン42に添加される。緩衝部材35は、溶融物6内で浮く(すなわち一部が溶融物6の表面上に配置される)ように、シリコン溶融物6より密度が低くあり得る。外側溶融ゾーン42に添加され得るのに適した緩衝部材35は、例えば、供給管46を通って添加されるポリシリコンが溶融物6に直接入るのを防止する、及び/又は不活性ガス気泡が消失している表面領域を提供する、固体材料を含む。緩衝部材35は、緩衝部材35間に隙間を形成してもよい。緩衝部材35は、(例えば落下する多結晶供給原料によって衝撃を受けたときに)自由に移動し得る。いくつかの実施形態において、緩衝部材35は、石英カレット等、石英を含む。石英カレットが使用される場合、カレットは、任意の適した形状(例えば円筒)と、任意の適したサイズ(例えば円筒カレットが使用される場合、直径約1mm~10mm及び/又は長さ約1mm~約10mm)と、を有し得る。
緩衝部材35のバッチ31が溶融物6に添加された後、インゴット60は、溶融物6から引き上げられる。本開示の実施形態によれば、溶融物6に添加される緩衝部材35のバッチ31の質量Mと、緩衝部材35のバッチ31を溶融物6に添加してからインゴット本体56(図3)が成長し始める時までの間の時間Tと、の比は、M/Tの比が単結晶シリコンインゴットからスライスされたウェハ内のボイド数を低減させるようにM/Tの閾値比よりも大きくなるように、制御される。概して、時間Tは、緩衝部材35のバッチ31が完全に添加されて、インゴット本体56が成長し始める時までの時間に対応する。
いくつかの実施形態において、M/Tの比は、単結晶シリコンインゴットからスライスされたウェハが、0.2μm以上のサイズの欠陥が30未満のボイド数又はさらに0.2μm以上のサイズの欠陥が20未満のボイド数を有するように、閾値M/Tよりも大きくなるように制御される。閾値M/Tは、インゴット引上げ装置のホットゾーン設計によって異なっていてもよい。閾値M/Tを決定するために、閾値欠陥数(例えば0.2μm以上のサイズの欠陥が30欠陥未満、20欠陥未満、又は10欠陥未満等、製造業者及び/又は顧客にとって望ましい最大欠陥数)が設定される。複数の単結晶シリコンインゴットを成長させ、そのうち(例えば2、3、5、10、25、100インゴット)少なくとも2つのインゴットは、異なるM/T比で成長する。複数の単結晶シリコンインゴットからスライスされた1つ以上のウェハの欠陥数は、(例えばSP1検査ツールで)測定される。閾値欠陥数より少ない欠陥数を有するウェハがスライスされた単結晶シリコンのM/Tの比は、測定された欠陥数に基づいて確定される(すなわち、閾値M/Tは、欠陥数が閾値欠陥数以下であったM/Tの値に基づいて決定される)。
いくつかの実施形態において、M/Tがより大きくなるように制御される閾値M/Tは、40g/hである。他の実施形態において、閾値M/Tは、50g/h又はさらに55g/hである。いくつかの実施形態において、M/Tがより大きくなるように制御される閾値M/Tは、60g/hである。さらに他の実施形態において、M/Tがより大きくなるように制御される閾値M/Tは、70g/hである。閾値M/T(及びインゴットを成長させるインゴット引上げ装置で使用される実際のM/T)は、インゴット成長プロセスの実用的限界(例えば固体ポリシリコンが緩衝部材の上にマウンドし始める場合等、固体ポリシリコンインゴットの溶融物への流れが妨げられない場合)によって拘束され得る。例えば、M/Tは、上記の閾値M/Tを上回り、且つ500g/h未満又はさらに250g/h未満となるように、制御され得る。
図2に示されるように、本開示のいくつかの実施形態によれば、緩衝部材35のバッチ31は、緩衝部材35が坩堝アセンブリ10の側壁40から第1堰20に連続的に延びるように、十分に大きくてもよい。
この際、緩衝部材35(例えば石英カレット)のバッチ31の質量Mは、概して、初期チャージ27(図1)が溶融される前に添加されたいずれの緩衝部材を除外する(すなわち、固体単結晶チャージに添加された緩衝部材の初期チャージを除外する)。
M/Tの比が閾値M/Tより大きくなるようにM/Tの比を制御するために、外側溶融ゾーン42に添加される緩衝部材35のバッチ31の質量Mを増加させてもよく、又は緩衝部材の添加とインゴット60の本体56の成長との間の時間Tを減少させてもよい(例えば緩衝部材をより遅く、すなわちインゴット本体56が成長し始める時に近づけて、添加することによって)。M/Tを閾値M/T「より大きく」なるように制御することは、概して最小M/Tがインゴット成長プロセスで使用するために選択または設定される任意の方法を含む(すなわちインゴット成長プロセスにおけるM/Tが最小値に「等しい」又は大きい、言い換えれば閾値M/Tは、M/Tが閾値より大きくなるように選択された最小M/Tより小さい単位である、実施形態を含む)ことに留意すべきである。
インゴット60が溶融物6から引き抜かれるに従って、固体単結晶シリコン供給原料は、溶融物6を補充するために、単結晶シリコンインゴット60を引き抜いている間に坩堝アセンブリ10に添加される。いくつかの実施形態において、緩衝部材35は、インゴットが成長している(例えばネック、クラウン及び/又は本体)間に溶融物に添加されない。本開示の他の実施形態のようにネック52及び/又はクラウン54の成長中に緩衝部材が添加されると、緩衝部材35のバッチ31の質量Mは、種結晶122(図3)が下降している間に添加された任意の緩衝部材、及び/又はインゴット60のネック52及びクラウン54の成長中に添加された任意の緩衝部材、ならびに種結晶122の下降前(及び固体単結晶シリコンチャージの溶融後、及び/又はもしあれば前のインゴットの成長終了後)に追加された任意の緩衝部材、を含み得る。本開示のいくつかの実施形態において、インゴット本体56が溶融物6から引き上げられている間、緩衝部材35は、添加されない。緩衝部材35がインゴット本体56の成長中に添加される場合、そのような緩衝部材35は、インゴット60の本体56の成長前に添加されたバッチ31の一部とみなされない(すなわちバッチ31の質量Mの一部でない)。
いくつかの連続チョクラルスキプロセスにおいて、ホットゾーン(すなわち坩堝アセンブリ10及びサセプタ13等、装置5の下部)が坩堝アセンブリ10内に連続的に存在するシリコン溶融物6と共に加熱されている状態の間に、1つ以上のインゴットは、成長する。そのような方法において、第1インゴットは、目標の長さまで成長して、成長は終了し、インゴットは、インゴット引上げ機から除去され、種結晶は、第2単結晶シリコンインゴットの成長を開始するために溶融物の中に下降する(すなわち第1インゴットが引き抜かれた同じ溶融物を使用する)。その次のインゴットは、ホットゾーンがそのままで、坩堝アセンブリ10内の連続シリコン溶融物が存在する温度で、成長し得る(例えば坩堝アセンブリの冷却及び劣化した構成要素の交換を必要とする等、ホットゾーンのうち1つ以上の構成要素が劣化するまで)。例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、10、又は20以上のインゴットが成長し得る。
第1インゴット60の成長が終了し、インゴットが除去された(例えばインゴット引上げ装置の引上げチャンバ10から除去された)後、第2の緩衝部材のバッチは、第1インゴットが除去された後に残っている溶融物に添加され得る。種結晶122(すなわち第1インゴットを引き上げるために使用された同じ種結晶又は異なる種結晶)は、溶融物に接触するために下降する。本開示の実施形態によれば、溶融物に添加される第2の緩衝部材のバッチの質量Mと、第2の緩衝部材のバッチを添加してインゴットの本体の成長が開始するまでの時間Tと、の比は、第2単結晶シリコンインゴットからスライスされるウェハのボイド数を低減させるように閾値M/T(すなわち上記で参照された閾値M/T)より大きくなるように制御される。この際、第2のバッチが添加される時、溶融物に依然として残っている第1の緩衝部材のバッチの量が存在してもよい。第1のバッチの量(又は全量)は、シリコン溶融物の中での溶融により枯渇し得る。溶融物に残っている第1のバッチは、概して第2のバッチの質量Mの一部でない。
インゴット引上げ装置5は、緩衝部材35のバッチを外側溶融ゾーン42に添加するための緩衝部材供給システム55(図2)を含んでいてもよい。緩衝システム55は、緩衝部材を自動で添加又は手動で添加するように構成されていてもよい。例えば、緩衝部材供給システム55は、緩衝部材(例えば石英カレット)を収容する貯蔵容器と計量装置(例えば計量ホッパー、測量ホイール、又は同様のもの)とを含んでいてもよい。緩衝部材供給システム55は、ポリシリコンが添加される管46と同じ、又は分離した、緩衝部材供給管を含んでもよい。緩衝部材35は、作業者によって量り分けられてもよく、又は緩衝部材供給システム55によって自動的に管に供給されてもよい。
従来の連続チョクラルスキプロセスで単結晶シリコンインゴットを成長させる方法と比較して、本開示の方法は、いくつかの利点を有する。溶融物に添加される緩衝部材のバッチの質量Mと、溶融物に緩衝部材のバッチが添加されて単結晶シリコンインゴットの本体が成長し始める時までの間の時間Tと、の比がM/Tの閾値より大きくなるように制御することによって、そのような連続チョクラルスキ方法で成長したインゴットからスライスされたウェハのボイド数は、低減され得る。例えば、そのようなウェハは、ウェハ当たり30個未満の欠陥(0.2μm以上のサイズで、SP1検査ツールで測定された)を有し得る。何らかの特定の理論に拘束されることなく、坩堝アセンブリの外側溶融ゾーン内への多結晶シリコンの添加によって、不活性ガス(例えばアルゴン)の比較的小さな気泡(例えば10pm未満)が生じ、該気泡は、気泡が固体-溶融物境界面に到達することを可能とするそれぞれの堰内の開口を通って溶融物によって運ばれ得る、と考えられる。緩衝部材は、多結晶供給原料が溶融物に直接ダンプするのを妨げることによって、不活性ガスの溶融物への封入を妨げるように作用し得る。緩衝部材はまた、不活性ガス気泡が集合するための表面領域と核形成点とを提供し得、それによって気泡のサイズを大きくし、浮力をもつことを可能にする。溶融物に添加される緩衝部材のバッチの質量Mと、溶融物に緩衝部材のバッチを添加してインゴット本体の成長開始までの間の時間Tと、の比を少なくとも60g/hまで増加させることによって、緩衝部材が不活性ガスの衝突を低減させ及び/又は不活性ガス気泡を消失させる、効率が増加する。
本開示のプロセスは、以下の実施例によってさらに示される。これら実施例は限定的な意味とみなされるべきではない。

実施例1:M/Tの閾値より小さいM/Tのインゴットから成長したウェハのボイド数
単結晶シリコンインゴットは、図3に示される装置と同様のインゴット引上げ装置において連続チョクラルスキ方法で成長した。シリコンインゴットは、300mmの本体部分を有して成長し、赤リンがドープされた。多結晶シリコンの初期チャージは、外側溶融ゾーン、中間溶融ゾーン、及び内側溶融ゾーン、に添加された。石英カレット(4kg)は、外側溶融ゾーンの多結晶供給原料の上部に添加された。チャージが溶融した後、追加の多結晶シリコンは、多結晶シリコン供給システムを通じて、初期チャージが完全に形成されるまで添加された。石英カレットのバッチ(1kg)は、溶融物に添加された。種結晶が下降し、単結晶シリコンインゴットは、溶融物から成長した。その後インゴットは、ホットゾーンが温度を維持している間(すなわちホットゾーンを冷却させずに同じ溶融物から)、成長した。後続の各インゴットの成長前に、緩衝部材(石英カレット)のバッチ(1.5kg)は、外側溶融ゾーンに添加された。1回目のインゴットは、溶融物に添加される緩衝部材のバッチの質量Mと、溶融物に緩衝部材のバッチを添加してインゴット本体の成長開始までの間の時間Tと、の比が閾値M/T未満(この場合60g/h未満)の状態の成長であった。2回目のインゴットは、最初のインゴットの後にM/Tの比が閾値M/Tより大きくなるように(すなわち60g/h以上)、成長した。示したように、2回目のうち1つのインゴットは、効果の確認のために閾値M/Tより小さいM/Tで成長した。
1回目の試験(M/Tが閾値M/Tより小さい)のインゴットと、2回目の試験(M/Tが閾値M/Tより大きい)のインゴットと、からスライスされたウェハの欠陥数がそれぞれ図4及び5に示されている。図の比較からわかるように、M/Tを閾値M/Tまで増加させることによって、ウェハの欠陥成長が30欠陥/ウェハ未満に減少し、それによって顧客指定の範囲内にあるウェハの量が増加した。図6は、欠陥数をM/T比の関数として(赤リンインゴットとヒ素がドープされた他のインゴットとの両方について)示した散布図である。図6に示されるように、欠陥数は、M/Tが閾値M/Tより大きい全ての試験において、30欠陥/ウェハ未満であった。

実施例2:欠陥数の軸トレンド
図7は、M/Tが約27g/hであった実施例1のプロセスで成長したインゴットの軸方向に沿ってスライスされたウェハの欠陥数を示している。図7に示されるように、インゴットの軸全体にわたる欠陥数は、30欠陥/ウェハより大きかった。図8は、M/Tが約70g/hであった実施例1のプロセスで成長したインゴットの軸方向に沿ってスライスされたウェハの欠陥数を示している。図8に示されるように、インゴットの軸全体にわたる欠陥数は、30未満であった。両方の条件下で成長したインゴットは、欠陥の軸方向の均一性を示した。このことは、緩衝部材がインゴット本体の成長中に添加される必要がないことを、示している。

実施例3:インゴット引上げ装置の閾値M/Tの決定
図9は、図3に示される装置と同様の単結晶シリコンインゴットからスライスしたウェハの欠陥数をM/T比の関数として示した散布図である。インゴット引上げ装置は、実施例1-2で使用されたものとは異なる装置であった。図9に示されるように、M/Tの最小閾値を70g/hとすると、M/Tが閾値M/Tより大きい全ての試験において欠陥数が30欠陥/ウェハ未満という結果となった。インゴット引上げ装置の閾値M/T(すなわち最小値)は、約70g/hと決定された。
寸法、濃度、温度、又は他の物理的もしくは化学的性質又は特性、の範囲と関連して使用される場合、ここで使用される用語「約」、「実質的に」、「本質的に」、及び「おおよそ」は、性質又は特性の範囲の上限及び/又は下限に存在し得る変動を網羅し、例えば丸め、測定方法論、又は他の統計的変動から生じる変動を含んでいることを意味する。
本開示の要素またはその実施形態を導入する場合、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は1つ又は複数の要素があることを意味すると意図される。用語「有する」、「含む」、「含む」、及び「有する」は包括的であることが意図され、列挙された要素以上の追加の要素があり得ることを意味する。特定の向きを示す用語(例えば「上」、「底」、「側」等)は説明の便宜のためであり、説明されたアイテムの特定の向きを何ら要求しない。
本開示の範囲から逸脱することなく、上記の構造および方法において様々な変更がなされ得るので、上記の説明に含まれ、添付の図面に示されるすべての事項は、限定的な意味ではなく、例示として解釈されるべきことが意図される。

Claims (26)

  1. 連続チョクラルスキプロセスにおいて単結晶シリコンインゴットを成長させる方法であって、前記方法は、
    坩堝アセンブリにおいてシリコンの溶融物を形成すること、
    緩衝部材の質量Mのバッチを前記溶融物に添加すること、
    前記溶融物の表面を種結晶と接触させること、
    前記溶融物から単結晶シリコンインゴットを引き抜くこと、ここで前記単結晶シリコンインゴットは本体を有しており、前記溶融物に前記緩衝部材のバッチを添加して前記本体の成長の開始までの間の時間Tが存在し、
    前記単結晶シリコンインゴットからスライスされるウェハのボイド数を低減させるようにM/Tの比を閾値M/Tより大きくなるように制御すること、
    前記単結晶シリコンインゴットを引き抜いている間、前記溶融物を補充するために前記坩堝アセンブリに固体多結晶シリコン供給原料を添加すること、
    を備える、方法。
  2. 前記M/Tの比は、前記単結晶シリコンインゴットからスライスされるウェハが、ボイド数が0.2μm以上のサイズの30未満の欠陥となるように、閾値M/Tより大きくなるように制御される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記M/Tの比は、前記単結晶シリコンインゴットからスライスされるウェハが、ボイド数が0.2μm以上のサイズの20未満の欠陥となるように、閾値M/Tより大きくなるように制御される、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記方法は、
    複数の単結晶シリコンインゴットを成長させること、ここで、前記複数のインゴットのうち少なくともの2つは、異なるM/Tの比で成長しており、
    前記複数の単結晶シリコンインゴットからスライスされた1つ以上のウェハの欠陥数を測定すること、
    欠陥数が閾値欠陥数より少ないウェハがスライスされた単結晶シリコンインゴットのM/T比を確定すること、
    によって閾値M/Tを決定すること、を有する、
    請求項1~3の何れか1つに記載の方法。
  5. 前記閾値欠陥数は、0.2μm以上のサイズの欠陥が30である、
    請求項4に記載の方法。
  6. 前記閾値M/Tは、40g/h、50g/h、又は55g/hである、
    請求項1~5の何れか1つに記載の方法。
  7. 前記閾値M/Tは、60g/hである、
    請求項1~5の何れか1つに記載の方法。
  8. 前記閾値M/Tは、250g/h未満である、
    請求項6又は7に記載の方法。
  9. 前記単結晶シリコンインゴットの前記本体の直径は、約150mm、少なくとも約150mm、約200mm、少なくとも約200mm、約300mm、少なくとも約300mm、約450mm、又はさらに少なくとも約450mmである、
    請求項1~8の何れか1つに記載の方法。
  10. 前記緩衝部材は、石英製である、
    請求項1~9の何れか1つに記載の方法。
  11. 前記緩衝部材は、石英カレットである、
    請求項1~9の何れか1つに記載の方法。
  12. 前記緩衝部材のバッチは、第1のバッチであり、前記単結晶シリコンインゴットは、第1シリコンインゴットであり、前記方法は、
    前記第1単結晶シリコンインゴットの成長を終了させること、
    第2の緩衝部材の質量Mのバッチを前記溶融物に添加すること、
    前記溶融物の表面を種結晶と接触させること、
    第2単結晶シリコンインゴットを前記溶融物から引き抜くこと、ここで前記第2単結晶シリコンインゴットは本体を有しており、前記溶融物に前記第2の緩衝部材のバッチを添加して前記本体の成長の開始までの間の時間Tが存在し、前記第2単結晶シリコンインゴットからスライスされるウェハのボイド数を低減させるようにM/Tの比が前記閾値M/Tより大きくなるように制御される、
    を備える、請求項1~11の何れか1つに記載の方法。
  13. 前記坩堝アセンブリは、堰と側壁とを有しており、前記堰及び前記側壁は、前記堰と前記側壁との間に外側溶融ゾーンを画定し、前記緩衝部材のバッチは、前記外側溶融ゾーンに添加される、
    請求項1~12の何れか1つに記載の方法。
  14. 前記堰は、第1堰であり、前記坩堝アセンブリは、前記第1堰の内径側に第2堰を有しており、前記第1堰及び前記第2堰は、前記第1堰と前記第2堰との間に中間溶融ゾーンを画定し、前記第2堰は、前記第2堰内に内側溶融ゾーンを画定する、
    請求項13に記載の方法。
  15. 前記坩堝アセンブリの前記シリコン溶融物は、前記坩堝アセンブリへの固体多結晶シリコンの初期チャージの添加によって形成されており、前記方法は、
    緩衝部材のバッチを前記固体多結晶シリコンの初期チャージに添加すること、
    前記固体多結晶シリコンの初期チャージをそこに配置された前記緩衝部材と共に溶融させること、
    を備える、請求項1~14の何れか1つに記載の方法。
  16. 前記緩衝部材は密度が、前記緩衝部材が前記溶融物内で浮くように、前記シリコン溶融物より低い、
    請求項1~15の何れか1つに記載の方法。
  17. 前記単結晶シリコンインゴットは、前記坩堝アセンブリの前記シリコン溶融物が形成された後に前記溶融物から引き抜かれる最初のインゴットである、
    請求項1~16の何れか1つに記載の方法。
  18. 前記単結晶シリコンインゴットは、最初の単結晶シリコンインゴットが前記溶融物から引き抜かれた後に成長する単結晶シリコンインゴットである、
    請求項1~16の何れか1つに記載の方法。
  19. 前記単結晶シリコンインゴットの前記本体が前記溶融物から引き抜かれている間、緩衝部材は、添加されない、
    請求項1~18の何れか1つに記載の方法。
  20. 前記単結晶シリコンインゴットのネック及び/又はクラウンが前記溶融物から引き抜かれている間、緩衝部材は、添加されない、
    請求項1~19の何れか1つに記載の方法。
  21. 坩堝アセンブリでシリコンの溶融物を形成すること、緩衝部材の質量Mのバッチを前記溶融物に添加すること、前記溶融物を種結晶と接触させること、単結晶シリコンインゴットを前記溶融物から引き抜くこと、ここで前記単結晶シリコンインゴットは本体を有しており、前記緩衝部材のバッチを前記溶融物に添加して前記本体の成長の開始までの間の時間Tが存在し、及び前記単結晶シリコンインゴットを引き抜いている間に前記溶融物を補充するために固体多結晶シリコン供給原料を前記坩堝アセンブリに添加すること、を含む連続チョクラルスキプロセスにおいて単結晶シリコンインゴットを成長させるためのM/Tの閾値比を決定する方法であって、前記方法は、
    複数の単結晶シリコンインゴットを成長させること、ここで、前記複数のインゴットのうち少なくとも2つは、異なるM/T比で成長しており、
    前記複数の単結晶シリコンインゴットからスライスされた1つ以上のウェハの欠陥数を測定すること、
    欠陥数が閾値欠陥数より少ないウェハがスライスされた単結晶シリコンインゴットのM/T比を確定すること、
    を備える、方法。
  22. 前記閾値欠陥数は、0.2μm以上のサイズの欠陥が20である、
    請求項21に記載の方法。
  23. 前記閾値欠陥数は、0.2μm以上のサイズの欠陥が30である、
    請求項21に記載の方法。
  24. 前記緩衝部材は、石英製である、
    請求項21~23の何れか1つに記載の方法。
  25. 前記緩衝部材は、石英カレットである、
    請求項21~23の何れか1つに記載の方法。
  26. 前記複数の単結晶シリコンインゴットからスライスされた1つ又は複数のウェハの欠陥数を測定することは、前記ウェハの表面に光を向け、前記表面からの反射光を検出することを含む、
    請求項21~23の何れか1つに記載の方法。
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