JP2024112429A - 車両用制御装置 - Google Patents

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【課題】サスペンションが設置されたベッド部材の上で、スムーズに且つ効果的に心臓マッサージを行うことができる車両用制御装置を提供する。【解決手段】本発明は、車両に搭載された、ベッド9又はストレッチャー用架台90であるベッド部材と、ベッド部材と車体10との間に配置されたサスペンション2と、ベッド部材に加わる荷重又はベッド部材の上下方向の加速度に関する情報を検出する検出装置3と、車体10に対するベッド部材の上下方向の相対変位を規制するロック装置4と、検出装置3の検出結果に基づいて、ベッド部材上の患者に対して心臓マッサージが行われているか否かを判定し、患者に対して心臓マッサージが行われていると判定した場合、ロック装置4を作動させて車体10に対するベッド部材の上下方向の相対変位を規制するコントローラ5と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用制御装置に関する。
車両のシートの振動を抑制するために、シートと車体との間にアクティブサスペンションが配置されている場合がある。アクティブサスペンションは、シートと車体との間に作用する力を制御可能に構成されている。コントローラは、シートへの振動の入力に対して、シートの振動が抑制されるようにアクティブサスペンションを制御する。例えば特表2006-509673号公報には、シートに設けられた、2つの運動自由度を有するアクティブサスペンションが記載されている。
特表2006-509673号公報
例えば救急車などの車両には、ベッド又はストレッチャー用架台が搭載されている。ベッドとストレッチャー用架台は、それぞれベッド部材と呼ぶこともできる。ベッド部材と車体との間には、振動を低減させるためにサスペンションが配置されている。このベッド部材の上で心臓マッサージが行われると、心臓マッサージによりベッド部材に加わる力がベッド部材の変位により吸収され、効果的な心臓マッサージが行えない場合がある。
本発明の目的は、サスペンションが設置されたベッド部材の上で、スムーズに且つ効果的に心臓マッサージを行うことができる車両用制御装置を提供することである。
本発明の車両用制御装置は、車両に搭載された、ベッド又はストレッチャー用架台であるベッド部材と、前記ベッド部材と車体との間に配置されたサスペンションと、前記ベッド部材に加わる荷重又は前記ベッド部材の上下方向の加速度に関する情報を検出する検出装置と、前記車体に対する前記ベッド部材の上下方向の相対変位を規制するロック装置と、コントローラと、を備える。前記コントローラは、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記ベッド部材上の患者に対して心臓マッサージが行われているか否かを判定し、前記患者に対して前記心臓マッサージが行われていると判定した場合、前記ロック装置を作動させて前記車体に対する前記ベッド部材の上下方向の相対変位を規制する。
本発明によれば、ベッド部材の上で患者に対して心臓マッサージが行われると、コントローラがそれを検知してロック装置を作動させる。これにより、ユーザの操作なく自動的に、車体に対するベッドの上下方向の相対変位が規制される。本発明によれば、普段はサスペンションによりベッド部材が適切に支えられ、ベッド部材上で患者に心臓マッサージが行われた際には心臓マッサージを阻害する(吸収してしまう)ベッド部材の上下動が規制される。このように、本発明によれば、サスペンションが設置されたベッド部材の上で、スムーズに且つ効果的に心臓マッサージを行うことができる。
本実施形態の車両用制御装置の構成図である。 本実施形態の制御例を示すフローチャートである。 本実施形態の車両用制御装置の変形例を示す構成図である。 本実施形態の車両用制御装置の変形例を示す構成図である。 本実施形態の車両用制御装置の変形例を示す構成図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の一実施形態である車両用制御装置を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記実施例の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の形態で実施することができる。本実施形態の車両には、前後左右にそれぞれ車輪8が配置されている。
図1に示すように、車両用制御装置1は、ベッド(「ベッド部材」に相当する)9と、サスペンション2と、検出装置3と、ロック装置4と、コントローラ5と、を備えている。サスペンション2は、車両に搭載されたベッド9と車体10との間に配置されている。サスペンション2は、例えば、車体10の底面形成部材(フロア面部材)上に設置されている。サスペンション2は、ベッド9と車体10との間に作用する力を制御可能に構成されたアクティブサスペンションである。サスペンション2は、例えば、車体10に対するベッド9の相対位置(例えば移動力又は保持力)、車体10とベッド9との間の減衰力、及び車体10とベッド9との間のばね定数(弾性力)を制御可能に構成されている。サスペンション2は、アクチュエータ23を備えており、車体に対するベッド9の相対位置(変位量)を調整可能に構成されている。サスペンション2に接続されたベッド9は、アクティブベッドとも呼ばれる。
サスペンション2の一例を概念的に説明すると、サスペンション2は、ダンパー要素としてのショックアブソーバ21と、ばね要素としてのサスペンションスプリング22と、アクチュエータ23と、を備えている。アクチュエータ23は、車体10に対するベッド9の上下方向の相対位置を変化させる。ベッド9は、アクチュエータ23の駆動により、上下方向に移動する。アクチュエータ23は、駆動源である電動モータと減速機構を備えている。なお、アクチュエータ23の駆動源は、例えば油圧式の駆動源であってもよい。1つのベッド9に対して1つ以上のアクチュエータ23が設置される。なお、1つのベッド9に複数のアクチュエータ23が互いに離間して配置されることで、ベッド9を傾けることができ、例えばロール方向の揺れやピッチ方向の揺れに対して対応することも可能となる。
ショックアブソーバ21は、車体10とベッド9との間に減衰力を発生させる。ショックアブソーバ21は、減衰力(減衰係数又は減衰比でもよい)が変更できる可変式でも、変更できない非可変式でもよい。サスペンションスプリング22は、ばね定数に応じて、車体10とベッド9との間に弾性力を発生させる。サスペンションスプリング22は、ばね定数可変式でもばね定数非可変式であってもよい。サスペンション2は、例えば、ベッド9の可動部が上下方向のみの自由を持つようなリンク機構(例えばパンダグラフのような構成)を備えていてもよい。この場合、例えば、アクチュエータ23は、リンク機構の作動に対して作用するショックアブソーバ21及びサスペンションスプリング22に対して、並列に接続されていてもよい。
検出装置3は、ベッド9に加わる荷重に関する情報を検出する装置である。検出装置3は、ベッド9に設置された荷重センサである。検出装置3は、ベッド9の上面に加わる荷重、すなわちベッド9の上面に対して下方に加わる力(押圧力)を検出する。検出装置3は、荷重変化を検出するともいえる。検出装置3は、検出結果をコントローラ5に送信する。
ロック装置4は、車体10に対するベッド9の上下方向の相対変位を規制する装置である。本実施形態では、コントローラ5が制御するアクチュエータ23によって、ベッド9の上下動が規制される。すなわち、本実施形態のロック装置4は、アクチュエータ23により構成されている。
コントローラ5は、1つ以上のプロセッサ51及び1つ以上のメモリ52を備えるECU(電子制御ユニット)により構成されている。メモリ52は、プロセッサ51と通信可能に接続されている。メモリ52は、内部メモリでも外部メモリでもよい。コントローラ5は、サスペンション2及び検出装置3に通信可能に接続されている。
コントローラ5は、例えば、検出装置3の検出結果に基づいてベッド9上に患者(乗員)が存在すると判定した場合に、サスペンション2を制御するように構成されてもよい。コントローラ5は、ベッド9に加わる荷重の変動に基づいて、ベッド9上に患者が存在するか否かを判定することができる。
コントローラ5は、ベッド9上に患者が存在する場合、ベッド9の振動を低減させるようにサスペンション2を制御する。この制御は、通常制振制御と呼ぶことができる。コントローラ5は、アクチュエータ23を制御し、ベッド9の上下方向の位置を制御する。コントローラ5は、アクチュエータ23に供給する制御電流の電流値を設定する。コントローラ5は、駆動回路(図示略)を介して、制御電流をアクチュエータ23の電動モータに供給する。制御電流の電流値は、アクチュエータ23の伸縮量に相関する。アクチュエータ23の伸縮量、すなわちアクチュエータ23の作動によるベッド9の変位量は、アクチュエータ23の制御量ともいえる。コントローラ5は、通常制振制御として、例えば、ベッド9に設置された上下方向の加速度を検出する加速度センサ91の検出値に基づいて、検出値が目標値に近づくようにフィードバック制御を実行する。
(ロック制御)
コントローラ5は、検出装置3の検出結果に基づいて、ベッド9上の患者に対して心臓マッサージが行われているか否かを判定する。コントローラ5は、検出装置3の検出値(荷重)が所定の閾値以上である場合、ベッド9上で患者に対して心臓マッサージが行われていると判定する。ベッド9上で心臓マッサージが行われると、通常のベッド9の使用では想定されない大きさの荷重がベッド9に加わる。この荷重の変化を検出することで、ベッド9上で心臓マッサージが行われているか否かが判定可能となる。コントローラ5は、ベッド9上で患者に対して心臓マッサージが行われていないと判定した場合、通常制振制御を実行(継続)する。
一方、コントローラ5は、ベッド9上の患者に対して心臓マッサージが行われていると判定した場合、ロック装置4すなわちアクチュエータ23を作動させて、車体10に対するベッド9の上下方向の相対変位を規制する。コントローラ5は、車体10に対するベッド9の上下方向の相対変位量又は相対速度を取得し、当該相対変位量又は相対速度に応じた力(比例した力)をアクチュエータ23で発生させる。
一例として、ベッド9には、上下方向の加速度センサ91が設置されている。また、車体10にも、上下方向の加速度センサ101が設置されている。加速度センサ91、101は、検出結果をコントローラ5に送信する。コントローラ5は、加速度センサ91の検出値に基づいて、ベッド9の上下方向の速度(加速度の1階時間積分値)及び変位量(加速度の2階時間積分値)を算出することができる。同様に、コントローラ5は、加速度センサ101の検出値に基づいて、車体10の上下方向の速度及び変位量を算出することができる。コントローラ5は、加速度センサ91、101の検出値に基づいて、車体10に対するベッド9の上下方向の相対変位量又は相対速度を演算することができる。
コントローラ5は、患者に対して心臓マッサージが行われていると判定した場合、ベッド9が車体10に対して上下方向に相対変位しないように、アクチュエータ23を制御する。以下、コントローラ5がロック装置4(ここではアクチュエータ23)を制御してベッド9の車体10に対する上下方向の相対変位を抑制する制御を、「ロック制御」ともいう。コントローラ5は、ベッド9に患者が横たわった場合、通常制振制御を実行して振動を低減させ、その患者に対して心臓マッサージが行われた場合、ロック制御を実行してベッド9の車体10に対する上下方向の相対移動を規制する。
図2に示すように、コントローラ5は、通常制振制御の実行中、ベッド9上で心臓マッサージが行われているか否かを判定する(S1)。コントローラ5は、心臓マッサージが行われていると判定した場合(S1:Yes)、ロック制御を実行する(S2)。また、コントローラ5は、心臓マッサージが行われていないと判定した場合(S1:No)、通常制振制御を継続する(S3)。コントローラ5は、このような処理を繰り返す。
コントローラ5は、ロック制御を開始すると、少なくとも所定時間はロック制御を継続して実行する。これは、心臓マッサージが即座に終了する可能性は低いと考えられるからである。コントローラ5は、ロック制御の開始から所定時間が経過した後、検出装置3の検出値が所定の閾時間継続して閾値未満であった場合、ロック制御を停止する。本実施形態のコントローラ5は、ロック制御を停止して通常制振制御を実行する。患者がベッド9から降りた場合、コントローラ5は、通常制振制御を停止する。
本実施形態によれば、ベッド9で心臓マッサージが行われると、コントローラ5がそれを検知してロック装置4すなわちアクチュエータ23を作動させる。これにより、ユーザの操作なく自動的に、車体10に対するベッド9の上下方向の相対変位が規制される。本実施形態によれば、普段はサスペンション2によりベッド9が適切に支えられ、ベッド9上で患者に心臓マッサージが行われた際には心臓マッサージを阻害する(吸収してしまう)ベッド9の上下動が規制される。本実施形態によれば、サスペンション2が設置されたベッド9の上で、スムーズに且つ効果的に心臓マッサージを行うことができる。
(ロック装置の変形例)
ロック装置4は、上記に限らず、物理的なロック機構であってもよい。例えば、ロック装置4は、上下からベッド9を挟み込んで、車体10に対するベッド9の相対位置を固定するものでもよい。この場合、ロック装置4は、例えば、図3に示すように、基台41と、ロック部材42、43と、駆動装置44と、を備えている。基台41は、車体10に固定され直立した部材であって、ベッド9のサイドに配置されている。ロック部材42は、基台41に上下移動可能に設置され、ベッド9の上方に配置された部材である。ロック部材43は、基台41に上下移動可能に設置され、ベッド9を介してロック部材42に対向するように、ベッド9の下方に配置された部材である。駆動装置44は、例えば電気モータであって、コントローラ5の制御に応じてロック部材42、43を上下方向に移動させる。
ロック部材42、43は、通常時はベッド9から離間した位置に配置されている。コントローラ5は、ベッド9上で心臓マッサージが行われていると判定した場合、駆動装置44を制御してロック部材42を下方に移動させ、ロック部材43を上方に移動させる。これにより、ベッド9はロック部材42、43に挟まれて固定される。ベッド9は、ロック部材42、43に把持されることで、車体10に対する上下方向の相対移動を規制される。
コントローラ5は、ロック装置4を制御することで、ベッド9をロック又はロック解除することができる。コントローラ5は、心臓マッサージが行われていないときにはロック装置4をロック解除状態(非把持状態)とし、心臓マッサージが行われているときにはロック制御としてロック装置4をロック状態(把持状態)にする。このように、ベッド9を物理的にロックする構成であっても、上記同様の効果が発揮される。なお、このようなロック装置4は、1つのベッド9に対して複数設置されてもよい。また、ロック装置4としてベッド9を物理的にロックする機構が採用された場合、例えば加速度センサ91はなくてもよい。
(検出装置の第1変形例)
検出装置3は、上記に限らず、例えば対象車輪が走行する予定の路面である走行予定路面の情報を検出する装置を含んで構成されてもよい。この場合、検出装置3は、図4に示すように、1つ以上のプロセッサと1つ以上のメモリを備えるECU31と、自車両の位置を検出する位置検出装置32と、を含んで構成されている。なお、ECU31は、コントローラ5と共通のECUであってもよい。また、メモリは、内部メモリでも外部メモリでもよい。
説明において、すべての車輪8が対象車輪として設定されているとする。検出装置3は、走行予定路面の情報(以下、路面情報ともいう)を取得する。路面情報には、例えば、路面の上下方向の変位、速度(変位の時間微分値)、及び/又は加速度(速度の時間微分値)が含まれている。つまり、路面情報は、走行予定路面の上下方向の変位に関連する情報である。対象車輪は適宜設定可能である。
ECU31のメモリには、地図情報と、地図情報に関連付けられた路面情報とを含む路面情報マップMpが記憶されている。本例の路面情報マップMpにおける路面情報は、車両のばね下の状態量であるばね下状態量である。つまり、路面情報マップMpでは、ばね下状態量と地図上の位置とが関連付けられている(紐付けられている)。路面情報マップMpでは、例えば、道路が所定形状のエリアに区画されている地図情報の各エリアに対して、ばね下状態量の情報が関連付けされている。路面情報マップMpを参照すると、地図上の任意の位置に対して、車両が当該任意の位置を走行した場合のばね下状態量を把握することができる。ばね下状態量は、例えば、各車輪8に対する、ばね下の上下方向の変位量、ばね下の上下方向の速度、又はばね下の上下方向の加速度である。
ECU31は、路面情報マップMpと自車両の位置情報とに基づいて、車両がXメートル進んだときの又はt秒後のばね下状態量を検出することができる。位置検出装置32は、車両に搭載され、人工衛星から車両の位置情報を受信する受信機を含んで構成されている。受信機は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)の受信機である。ECU31は、例えば、路面情報マップMp、自車両の位置、自車両の走行方向、及び自車両の車速に基づいて、t秒後のばね下状態量を算出する。ECU31は、取得したばね下状態量の情報をコントローラ5に送信する。コントローラ5は、t秒後の路面状態に対応するばね下状態量に基づいて、t秒後に通常制振制御を実行する。つまり、コントローラ5は、走行予定路面に対応するばね下状態量に基づいて、対象車輪が走行予定路面を走行した際に通常制振制御を実行する。この通常制振制御は、フィードフォワード制御といえる。このような制御は、足回りのアクティブサスペンション7に対して実行される場合、プレビュー制振制御と呼ばれる。プレビュー制振制御が実行される車両において、通常制振制御は、プレビュー制振制御を考慮して実行される。
コントローラ5は、走行予定路面の情報に基づいて、対象車輪が走行予定路面を走行した際のベッド9の上下方向の加速度、速度、又は変位量を予測値として演算する。換言すると、コントローラ5は、検出装置3の検出結果に基づいて、対象車輪が走行予定路面を走行し且つ通常制振制御が実行された場合のベッド9の振動状態(ここでは加速度)を、予測値として算出する。
また、検出装置3は、さらに、ベッド9に設置された上下方向の加速度を検出する加速度センサ(「上部状態センサ」に相当する)91を含んで構成されている。コントローラ5は、加速度センサ91の検出値と、その検出値に対応する予測値とを比較する。換言すると、コントローラ5は、演算されたt秒後の予測値と、t秒後に実際に検出された加速度センサ91の検出値とを比較する。コントローラ5は、予測値と検出値との差分が所定の差分閾値以上である場合、心臓マッサージが行われていると判定する。
コントローラ5は、心臓マッサージが行われていると判定した場合、ロック装置4に対してロック制御を実行する。コントローラ5は、上記差分が差分閾値未満である場合、心臓マッサージが行われていないと判定する。この構成であっても、上記同様の効果が発揮される。なお、予測値は、加速度の他、速度又は変位量であってもよい。速度及び変位量は、検出装置3の検出値から演算可能である。コントローラ5は、予測値に基づいて、通常制振制御を実行してもよい。
また、路面情報は、カメラ及び/又はライダー(LiDAR:Light Detection and Ranging, or Laser Imaging Detection and Ranging)等を含む周辺監視装置の検出結果であってもよい。つまり、検出装置3は、周辺監視装置を含んでいてもよい。コントローラ5は、周辺監視装置の検出結果に基づいて、路面の凹凸等を検出して予測値を演算してもよい。
(検出装置の第2変形例)
検出装置3は、ベッド9に設置され上下方向の加速度を検出する加速度センサ(「上部状態センサ」に相当する)91と、車体10に設置され上下方向の加速度を検出する加速度センサ(「下部状態センサ」に相当する)101と、を含んで構成されてもよい。
この構成において、コントローラ5は、加速度センサ101の検出値に基づいて、通常制振制御が実行された場合のベッド9の加速度を予測値として演算する。コントローラ5は、予め設定されたサスペンション2のモデル(例えばn自由度振動系モデル:nは自然数)及び運動方程式に基づいて、車体10の加速度から、通常制振制御実行後のベッド9の加速度を演算する。なお、コントローラ5は、通常制振制御を実行していない場合、車体10の加速度からベッド9の加速度を演算する。
コントローラ5は、演算した予測値と加速度センサ91の検出値(すなわち実際のベッド9の加速度)との差分が所定の差分閾値以上であるか否かを判定する。コントローラ5は、この差分が差分閾値以上である場合、心臓マッサージが行われていると判定する。コントローラ5は、心臓マッサージが行われていると判定した場合、ロック装置4に対してロック制御を実行する。コントローラ5は、上記差分が差分閾値未満である場合、心臓マッサージが行われていないと判定する。この構成であっても上記同様の効果が発揮される。なお、上記同様、予測値は、加速度の他、速度又は変位量であってもよい。速度及び変位量は、検出装置3の検出値から演算可能である。
検出装置3の第1変形例及び第2変形例のように、検出装置3がベッド9の上下方向の加速度に関する情報を検出する場合、コントローラ5は、他の情報(例えば路面情報又は車体の状態情報)に基づく演算によりベッド9の振動に関する予測値を演算する。コントローラ5は、ベッド9の実際の状態(センサの検出値)が予測値を含む想定範囲から外れた場合、心臓マッサージが行われていると判定する。
(ストレッチャー用架台)
本開示のロック制御の対象となるベッド部材としては、ベッド9の他に、図5に示すように、車両に搭載されたストレッチャー用架台(以下、単に「架台」ともいう)90であってもよい。架台90は、ストレッチャー6を車室内で固定するための架台である。ストレッチャー6は、例えば患者を搬送するためのベッド部材といえる。例えば、キャスタ付きのストレッチャー6は、スロープを介して架台90上に運ばれる。架台90には、ストレッチャー6を固定する固定手段(図示略)が設けられている。コントローラ5は、架台90に加わる荷重の変動に基づいて、架台90上にストレッチャー6が載置されたか否か、及びストレッチャー6上に患者が存在するか否かを判定することができる。
上面にストレッチャー6が載置され固定された架台90は、ストレッチャー6と一体となって、サスペンション2及び車体10に支持される。ベッド9と同様に、車体10の振動は、サスペンション2を介して、架台90及びストレッチャー6に伝達される。コントローラ5は、例えば架台90にストレッチャー6が載置されていると判定した場合(又は架台90上にストレッチャー6と患者が存在すると判定した場合)、サスペンション2に対して通常制振制御を実行する。コントローラ5は、このような存在判定を、例えば架台90に設置された荷重センサ(検出装置3)の検出値又はユーザの操作等に基づいて実行する。検出装置3としての荷重センサは、架台90に加わる荷重(下方への押圧力)を検出する。
コントローラ5は、検出装置3の検出結果に基づいて、架台90及びストレッチャー6上で心臓マッサージが行われているか否かを判定する。ストレッチャー6上で心臓マッサージが行われると、ベッド9と同様に、架台90にも通常の想定範囲外の荷重が加わる。したがって、検出装置3の検出値が所定の閾値以上となった場合、コントローラ5は、心臓マッサージが行われていると判定する。
このような構成であっても、ストレッチャー6上で心臓マッサージが行われた際、コントローラ5がロック制御を実行し、架台90の車体10に対する上下動をロックすることで、上記同様の効果が発揮される。ロック制御は、上記のように、アクチュエータ23に対して実行されてもよいし、物理的なロック機構に対して実行されてもよい。上記の開示技術においてベッド9を架台90に置換することができる。
(その他)
本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、サスペンション2は、アクチュエータ23がないものでもよい。この場合、ロック装置4は、物理的な機構によりベッド部材(ベッド9又は架台90)をロックするように構成される。サスペンション2はアクティブサスペンションでなくてもよく、この場合、コントローラ5は、サスペンション2に対して通常制振制御を実行しない。この場合、コントローラ5は、ロック装置4を制御して、サスペンション2の状態をロック状態又はロック解除状態とする。また、ロック制御は、サスペンション2のショックアブソーバ21又はサスペンションスプリング22に対して実行されてもよい。例えば、ショックアブソーバ21のロックは、ショックアブソーバ21内の流体(例えばオイル)の流れを止める等により実現される。
また、ベッド部材上に患者が存在するか否かの判定は、荷重に基づく判定に限らず、ベッド部材の変位量に基づいて実行されてもよい。ベッド部材の変位量は、例えば、ベッド部材に設置された加速度センサの検出値に基づいて演算可能である。また、ベッド部材上の患者の有無は、ユーザの操作(例えばスイッチ操作)に基づいて判定されてもよい。また、検出装置3は、車体10に対するベッド部材の上下方向の相対変位を検出する相対変位計であってもよい。この場合、コントローラ5は、相対変位計の検出値が所定値以上である場合、心臓マッサージが行われていると判定する。また、通常制振制御は、患者の有無にかかわらず実行されてもよい。また、コントローラ5は、複数のECUにより構成されてもよい。また、本開示における「ECU」の用語は、「コンピュータ」と同義であって、「コンピュータ」に置き換えることができる。
1…車両用制御装置、10…車体、101…加速度センサ(下部状態センサ)、2…サスペンション、3…検出装置、4…ロック装置、5…コントローラ、9…ベッド(ベッド部材)、90…ストレッチャー用架台(ベッド部材)、91…加速度センサ(上部状態センサ)。

Claims (5)

  1. 車両に搭載された、ベッド又はストレッチャー用架台であるベッド部材と、
    前記ベッド部材と車体との間に配置されたサスペンションと、
    前記ベッド部材に加わる荷重又は前記ベッド部材の上下方向の加速度に関する情報を検出する検出装置と、
    前記車体に対する前記ベッド部材の上下方向の相対変位を規制するロック装置と、
    前記検出装置の検出結果に基づいて、前記ベッド部材上の患者に対して心臓マッサージが行われているか否かを判定し、前記患者に対して前記心臓マッサージが行われていると判定した場合、前記ロック装置を作動させて前記車体に対する前記ベッド部材の上下方向の相対変位を規制するコントローラと、
    を備える、車両用制御装置。
  2. 前記サスペンションは、前記車体に対する前記ベッド部材の上下方向の相対位置を変化させるアクチュエータを備えるアクティブサスペンションであり、
    前記ロック装置は、前記アクチュエータにより構成され、
    前記コントローラは、
    前記ベッド部材上の前記患者に対して前記前記心臓マッサージが行われていないと判定した場合、前記ベッド部材の振動を低減させるように前記アクチュエータを制御し、
    前記ベッド部材上の前記患者に対して前記心臓マッサージが行われていると判定した場合、前記ベッド部材が前記車体に対して上下方向に相対変位しないように、前記アクチュエータを制御する、
    請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記検出装置は、前記ベッド部材に加わる荷重を検出する荷重センサであり、
    前記コントローラは、前記荷重センサの検出値が所定の閾値以上である場合、前記患者に対して前記心臓マッサージが行われていると判定する、
    請求項1又は2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記検出装置は、前記車両の対象車輪が走行する予定の路面である走行予定路面の情報を検出する装置、及び前記ベッド部材に設置され上下方向の加速度、速度、又は変位量を検出する上部状態センサを備え、
    前記コントローラは、
    前記走行予定路面の情報に基づいて、前記対象車輪が前記走行予定路面を走行する際の前記ベッド部材の上下方向の加速度、速度、又は変位量を予測値として演算し、
    前記予測値と前記上部状態センサの検出値との差分が所定の差分閾値以上である場合、前記患者に対して前記心臓マッサージが行われていると判定する、
    請求項1又は2に記載の車両用制御装置。
  5. 前記検出装置は、前記ベッド部材に設置され上下方向の加速度、速度、又は変位量を検出する上部状態センサ、及び前記車体に設置され上下方向の加速度、速度、又は変位量を検出する下部状態センサを備え、
    前記コントローラは、
    前記下部状態センサの検出値に基づいて、前記ベッド部材の上下方向の加速度、速度、又は変位量を予測値として演算し、
    前記予測値と前記上部状態センサの検出値との差分が所定の差分閾値以上である場合、前記患者に対して前記心臓マッサージが行われていると判定する、
    請求項1又は2に記載の車両用制御装置。
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