JP2024108339A - 床タイルの施工方法と床タイル構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】大形タイルを張る床タイルの施工において、タイル張り用下地材や大形タイルに発生し得るクラックを抑制でき、工期を短縮でき、施工手間を要することなく、大形タイルの浮きや剥がれを抑制することのできる、床タイルの施工方法と床タイル構造を提供すること。【解決手段】床タイルの施工方法は、床の下地材10の表面に空練りモルタル20を敷き、大形タイル30の裏面31に所定厚t2の張付けモルタル40を塗布して、空練りモルタル20の表面21に張付けモルタル40を付着させるようにして大形タイル30を張り付ける。【選択図】図1
Description
本発明は、床タイルの施工方法と床タイル構造に関する。
コンクリート下地等の下地材の表面に床タイルを施工する方法には、湿式工法が一般に適用される。この湿式工法としては、圧着張り工法や改良圧着張り工法、セメントペースト張り工法等が挙げられる。圧着張り工法は、下地材の表面に下地モルタルを塗布し、木ごて押さえ等によって表面の平坦性(精度)を確保した上で、下地モルタルの表面に張付けモルタルを塗布し、張付けモルタルの硬化前に床タイルを張り付ける工法であり、300mm角以下の所謂小形タイルの施工に好適である。
一方、改良圧着張り工法は、圧着張り工法に対してタイルの裏面に張付けモルタルを塗布した状態で下地モルタルの表面に張り付ける工法であり、不陸の影響を受け易い300mm角以上の所謂大形タイルの施工に好適である。尚、大形タイルの中でも、600mm角以上の大形タイルは、超大形タイルと言われる。上記する圧着張り工法や改良圧着張り工法では、下地モルタルがある程度硬化した段階でタイル張りを行うことから、工期が長くなるといった課題がある。
一方、セメントペースト張り工法は、下地材の表面に空練りモルタルを塗布し、空練りモルタルの表面にセメントペーストを塗布した上で、セメントペーストの表面に床タイルを張り付ける工法である。空練りモルタルは、敷きモルタルやバサモルタル(バサバサモルタル)等と称されこともあり、通常のモルタルに比べて水分の極めて少ない、もしくは水分を含んでいないモルタルである。セメントペースト張り工法では、空練りモルタルを適用することによって、空練りモルタルやセメントペーストといったタイル張り用下地材や大形タイルにおけるクラックの発生を抑制できる。さらに、圧着張り工法等における下地モルタルに相当する空練りモルタルの硬化を待つことなく、空練りモルタルの塗布の直後にセメントペーストを塗布し、その直後に床タイルを張り付けることが可能であることから、空練りモルタルの塗布から床タイルの張り付けまでを例えば同日で行うことができ、工期の短縮を図ることもできる。
しかしながら、セメントペースト張り工法を適用して、比較的薄厚で軽量な大形タイルを張り付ける施工においては、大形タイルの背面に100mm角程度の隙間が生じる場合が往々にしてあり、このような隙間が生じると、隙間上部の耐衝撃性の低下やタイルの破損、付着面積の低下に起因する剥離や突き上げといった課題が生じ得る。
以上のことから、大形タイルを張り付ける床タイルの施工において、セメントペースト張り工法によるクラック抑制効果と工期短縮効果を享受しながら、大形タイルの浮きや剥がれを抑制できる、床タイルの施工方法と床タイル構造が望まれる。
ここで、特許文献1には、大型床タイルの施工方法が提案されている。この大型床タイルの施工方法は、アスファルト常温混合物を下地とし、セメントモルタル系材料でタイル張りを行う方法であり、アスファルト常温混合物とセメントモルタル系材料のせん断接着性を高めるために、アスファルト常温混合物表面に凹凸加工を施す方法である。凹凸加工としては、弾力性を有する材料をアスファルト常温混合物表面に埋め込んで凹凸形状を逆テーパーにする方法や、アスファルト常温混合物が硬化する前に突起がついた鏝やローラー等で圧締して凹凸を形成する方法、アスファルト常温混合物が硬化する前に熊手やレーキ、櫛目ごて等の工具で表面を削り取り、セメントモルタル系材料が嵌合する凹凸表面を形成する方法が適用される。
特許文献1に記載の大型床タイルの施工方法では、セメントモルタル系材料とアスファルト常温混合物のせん断接着性を得ることが可能となり、コンクリート等下地の挙動にともなうタイルのひび割れや剥離を発生させないタイル張り構造を提供できるとしている。しかしながら、タイル張りに際して、アスファルト常温混合物表面に凹凸加工を行うことを要することから、施工手間を要する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、大形タイルを張り付ける床タイルの施工において、タイル張り用下地材や大形タイルに発生し得るクラックを抑制でき、工期を短縮でき、施工手間を要することなく、大形タイルの浮きや剥がれを抑制することのできる、床タイルの施工方法と床タイル構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による床タイルの施工方法の一態様は、床の下地材の表面に空練りモルタルを敷き、大形タイルの裏面に所定厚の張付けモルタルを塗布して、前記空練りモルタルの表面に前記張付けモルタルを付着させるようにして前記大形タイルを張り付けることを特徴とする。
本態様によれば、大形タイルの裏面に所定厚の張付けモルタルを塗布し、空練りモルタルの表面に張付けモルタルを付着させるようにして大形タイルを張り付けることにより、大形タイルに対して張付けモルタルの重量が加算されて、張付けモルタルを含む大形タイルの重量が増加することで空練りモルタルとの付着性が高まり、空練りモルタルとの付着面積を増加(確保)することができる。このことにより、空練りモルタルからの大形タイルの浮きや剥がれを抑制できる。また、張付けモルタルを含む大型タイルの全体の厚みが増すことにより、割れに対する強度が高くなる。さらに、空練りモルタルを適用することにより、タイル張り用下地材である空練りモルタルや大形タイルに発生し得るクラックを抑制でき、工期を短縮でき、施工手間を要することもない。
ここで、「大形タイル」とは、既述するように、300mm角以上のタイルであり、600mm角以上の超大形タイルを含んでいる。本態様では、従来一般のセメントペースト張り工法のように、セメントペーストの塗布を不要にすることから、施工性が一層向上する。
また、「所定厚の張付けモルタル」とは、上記する浮きや剥がれを抑制できる重量を大形タイルに付加できるだけの厚みの張付けモルタルであることを意味している。
また、本発明による床タイルの施工方法の他の態様は、床の下地材の表面に空練りモルタルを敷き、前記空練りモルタルの上にセメントペーストを敷き、大形タイルの裏面に所定厚の張付けモルタルを塗布して、前記セメントペーストの表面に前記張付けモルタルを付着させるようにして前記大形タイルを張り付けることを特徴とする。
本態様によれば、空練りモルタルの上にセメントペーストを敷き、その表面に大形タイルの裏面に塗布された張付けモルタルを付着させるようにして大形タイルを張り付けることから、上記と同様の効果を得ることができる。本態様では、通常のセメントペースト張り工法のように、空練りモルタルの上にセメントペーストを敷くことから、大形タイルの裏面に塗布された張付けモルタルとセメントペーストとの良好な付着性の下で大形タイルを張り付けることが可能になる。
また、本発明による床タイルの施工方法の他の態様は、前記大形タイルと前記張付けモルタルを合わせた単位面積当たり重量が、13kg/m2乃至41kg/m2の範囲であることを特徴とする。
本態様によれば、大形タイルと張付けモルタルを合わせた単位面積当たり重量が、13kg/m2乃至41kg/m2の範囲であることにより、大形タイルの浮きや剥がれを効果的に抑制できる。ここで、本発明者等による検証によれば、大形タイルと張付けモルタルを合わせた単位面積当たり重量の上限値である41kg/m2を超えると、大形タイルと張付けモルタルを合わせた単位面積当たり重量が重くなりすぎ、空練りモルタルの内部に沈み込みすぎることから、この値を上限値としている。一方、単位面積当たり重量の下限値である13kg/m2未満では、軽すぎて十分な付着強度が得られず、大形タイルの浮きや剥がれの抑制効果が期待できないことから、この値を下限値としている。
また、本発明による床タイルの施工方法の他の態様は、前記張付けモルタルの前記所定厚が、5mm乃至15mmの範囲であることを特徴とする。
本態様によれば、張付けモルタルの所定厚が5mm乃至15mmの範囲であることにより、大形タイルに対して十分な付着強度を付与するための張付けモルタル重量を保証することができる。
また、本発明による床タイルの施工方法の他の態様は、前記大形タイルの厚みが6mm乃至15mmの範囲であることを特徴とする。
本態様によれば、大形タイルの厚みが6mm乃至15mmの範囲であることにより、薄厚の大形タイルではあるものの、その裏面に所定厚の張付けモルタルが塗布されていることによって、空練りモルタルやセメントペーストとの付着性を高めることができる。
また、本発明による床タイル構造の一態様は、床の下地材の表面から順に、空練りモルタル層、所定厚の張付けモルタル層、及び大形タイルが積層していることを特徴とする。
本態様によれば、床の下地材の表面から順に、空練りモルタル層、所定厚の張付けモルタル層、大形タイルが積層していることにより、所定厚の張付けモルタル層と大形タイルのうちの一部(例えば張付けモルタルの一部)が空練りモルタル層に沈み込んだ状態で空練りモルタルに対して大形タイルが付着され、付着性に優れて大形タイルの浮きや剥がれが抑制された床タイル構造となる。
また、本発明による床タイル構造の他の態様は、床の下地材の表面から順に、空練りモルタル層、セメントペースト層、所定厚の張付けモルタル層、及び大形タイルが積層していることを特徴とする。
本態様によれば、床の下地材の表面から順に、空練りモルタル層、セメントペースト層、所定厚の張付けモルタル層、大形タイルが積層していることにより、所定厚の張付けモルタル層と大形タイルのうちの一部(例えば張付けモルタルの一部)がセメントペースト層に沈み込んだ状態でセメントペーストに対して大形タイルが付着され、付着性に優れて大形タイルの浮きや剥がれが抑制された床タイル構造となる。
また、本発明による床タイル構造の他の態様は、前記大形タイルと前記張付けモルタルを合わせた単位面積当たり重量が、13kg/m2乃至41kg/m2の範囲であることを特徴とする。
本態様によれば、大形タイルと張付けモルタルを合わせた単位面積当たり重量が、13kg/m2乃至41kg/m2の範囲であることにより、大形タイルの浮きや剥がれを効果的に抑制できる。
また、本発明による床タイル構造の他の態様は、前記張付けモルタルの前記所定厚が5mm乃至15mmの範囲であることを特徴とする。
本態様によれば、張付けモルタルの所定厚が5mm乃至15mmの範囲であることにより、大形タイルに対して十分な付着強度を付与するための張付けモルタル重量を保証することができる。
以上の説明から理解できるように、本発明の床タイルの施工方法と床タイル構造によれば、大形タイルを張り付ける床タイルの施工において、タイル張り用下地材や大形タイルに発生し得るクラックを抑制でき、工期を短縮でき、施工手間を要することなく、大形タイルの浮きや剥がれを抑制することができる。
以下、各実施形態に係る床タイルの施工方法と床タイル構造の一例について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[第1実施形態に係る床タイルの施工方法と床タイル構造]
はじめに、図1と図2を参照して、第1実施形態に係る床タイルの施工方法と床タイル構造の一例について説明する。ここで、図1は、第1実施形態に係る床タイルの施工方法の一例を説明する縦断面図であり、図2は、図1に続いて、床タイルの施工方法の一例を説明する縦断面図であって、第1実施形態に係る床タイル構造の一例をともに示す図である。
はじめに、図1と図2を参照して、第1実施形態に係る床タイルの施工方法と床タイル構造の一例について説明する。ここで、図1は、第1実施形態に係る床タイルの施工方法の一例を説明する縦断面図であり、図2は、図1に続いて、床タイルの施工方法の一例を説明する縦断面図であって、第1実施形態に係る床タイル構造の一例をともに示す図である。
図示する床タイルの施工方法は、コンクリート製(例えば鉄筋コンクリート製)の床の下地材10の表面に所定厚t3の空練りモルタル20を敷く。この所定厚t3は、例えば30mm乃至40mm程度に設定できる。
空練りモルタル20は、セメントと細骨材(例えば粒度2.5mm以下の砂)の体積比率が1:3~4程度で、水分が含まれていない、もしくは水分がわずかしか含まれていないモルタルである。
まず、圧着張り工法で適用される下地モルタルも、セメントと細骨材の体積比率が1:3~4程度であるものの、十分な水分が含まれていることから、その硬化までに時間を要することと、硬化後にクラックが生じ易いことに対して、空練りモルタル20はその塗布後に大形タイル30の張り付けが可能となり、さらには、クラックが生じ難いという効果が奏される。
下地材10の表面に空練りモルタル20を敷いた後、時間を置かずにその表面21に対して大形タイル30をX1方向に張り付ける。ここで、図1に示すように、大形タイル30の張り付けに際して、大形タイル30の裏面31には、所定厚t2の張付けモルタル40を予め塗布しておく。大形タイル30の張り付けにより、図2に示す床タイル構造70が施工される。より詳細には、空練りモルタル20の表面21に対して、張付けモルタル40が裏面31に塗布されている大形タイル30を置き、ゴムハンマー等でたたいて押さえながら、大形タイル30の張り付けを行う。
図2に示すように、床タイル構造70は、床の下地材10の表面から順に、空練りモルタル層20、張付けモルタル層40、及び大形タイル30が積層した構造である。ここで、図2は、広範囲に施工される床タイル構造70のうちの一部のみを抽出して図示したものである。
ここで、図2では、空練りモルタル20の表面21の一部に既に複数の大形タイル30が目地50を介して隣り合うように張り付けられている状態で、その側方に新規の大形タイル30を張り付ける状態を示している。
大形タイル30は、300mm角以上のタイルであり、600mm角以上の超大形タイルを含んでいる。より具体的には、平面視形状が矩形(正方形や長方形)であって、平面寸法が300×300(mm)角で厚みが9mm、400×400(mm)角で厚みが10.5(mm)もしくは11(mm)、600×600(mm)角で厚みが9.2(mm)もしくは10(mm)、800×600(mm)角で厚みが13(mm)もしくは15(mm)、900×600(mm)角で厚みが6(mm)もしくは13(mm)もしくは15(mm)、1200×600(mm)角で厚みが10.3(mm)もしくは15(mm)等のサイズのタイルを使用できる。
以上より、各種サイズの大形タイル30の単位面積当たり重量は、12.2kg/m2乃至40.6kg/m2の範囲にある。尚、大形タイル30の厚みt1は、例えば6mm乃至15mm程度の範囲を例示できるが、厚みt1は材質の硬度に応じて変化し得る。
大形タイル30の裏面31は、下方に配置される各種モルタルやセメントペースト等との付着強度を高めるべく、凹凸状に加工されている。
大形タイル30の裏面31に予め塗布される張付けモルタル40は、セメントと細骨材の体積比率が1:1~2程度であり、水分と適量の混和剤を含んでいる。
張付けモルタル40の所定厚t2は、5mm乃至15mmの範囲に設定される。この所定厚t2の設定範囲は、大形タイル30に対して空練りモルタル20からの浮きや剥がれを抑制可能な重量(0.1kg/m2乃至0.3kg/m2)を付加するのに十分な厚み範囲であり、上記所定厚t2の範囲の張付けモルタル40が大形タイル30の裏面31に塗布されることにより、大形タイル30と張付けモルタル40を合わせた単位面積当たり重量は、13kg/m2乃至41kg/m2の範囲となる。
ここで、より詳細には、大形タイル30と張付けモルタル40を合わせた単位面積当たり重量の上限値である41kg/m2を超えると、大形タイル30と張付けモルタル40を合わせた単位面積当たり重量が重くなりすぎ、空練りモルタル20の内部に沈み込みすぎることから、この値を上限値としている。一方、単位面積当たり重量の下限値である13kg/m2未満では、軽すぎて十分な付着強度が得られず、大形タイル30の浮きや剥がれの抑制効果が期待できないことから、この値を下限値としている。
図示例の施工方法は、空練りモルタルの上にセメントペーストを敷き、セメントペーストの上に大形タイルを張り付ける通常のセメントペースト張り工法とは異なり、セメントペーストの塗布を省略した工法である。そのため、圧着張り工法に比べて工期の短縮を図ることのできる通常のセメントペースト張り工法よりも、さらに工期の短縮を図ることができ、施工効率を高めることができる。
その上で、大形タイル30の裏面31に所定厚t2の張付けモルタル40を塗布し、大形タイル30に対して張付けモルタル40の重量を加算することにより、張付けモルタル40を含む大形タイル30の重量が増加することで空練りモルタル20との付着性が高まり、空練りモルタル20との付着面積を増加することができる。このことにより、従来のセメントペースト張り工法に内包される課題である、空練りモルタルからの大形タイルの浮きや剥がれを抑制できる。
さらに、空練りモルタル20がタイル張り用下地材であることから、上記するように空練りモルタル20や大形タイル30に発生し得るクラックを抑制でき、セメントペースト張り工法(の改良工法)故に工期の短縮を図ることもできる。
[第2実施形態に係る床タイルの施工方法と床タイル構造]
次に、図3と図4を参照して、第2実施形態に係る床タイルの施工方法と床タイル構造の一例について説明する。ここで、図3は、第2実施形態に係る床タイルの施工方法の一例を説明する縦断面図であり、図4は、図3に続いて、床タイルの施工方法の一例を説明する縦断面図であって、第2実施形態に係る床タイル構造の一例をともに示す図である。
次に、図3と図4を参照して、第2実施形態に係る床タイルの施工方法と床タイル構造の一例について説明する。ここで、図3は、第2実施形態に係る床タイルの施工方法の一例を説明する縦断面図であり、図4は、図3に続いて、床タイルの施工方法の一例を説明する縦断面図であって、第2実施形態に係る床タイル構造の一例をともに示す図である。
図示する施工方法は、空練りモルタル20の上にセメントペースト60を敷き、セメントペースト60の表面61に、張付けモルタル40を付着させるようにして大形タイル30をX2方向に張り付ける点において図1に示す施工方法と相違する。
図3において、セメントペースト60の厚みt4は、例えば1mm乃至5mmに設定され、1mm乃至3mmに設定されることがより好ましい。
図3に示す施工方法により、図4に示す床タイル構造80が施工される。図4に示すように、床タイル構造80は、床の下地材10の表面から順に、空練りモルタル層20、セメントペースト層60、張付けモルタル層40、及び大形タイル30が積層した構造である。ここで、図4も図2と同様に、広範囲に施工される床タイル構造80のうちの一部のみを抽出して図示している。
図示する施工方法及び床タイル構造80によっても、第1実施形態に係る施工方法と床タイル構造70と同様の効果が奏される。
上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10:下地材(床の下地材)
20:空練りモルタル(空練りモルタル層)
21:表面
30:大形タイル
31:裏面
40:張付けモルタル(張付けモルタル層)
50:目地
60:セメントペースト(セメントペースト層)
61:表面
70,80:床タイル構造
20:空練りモルタル(空練りモルタル層)
21:表面
30:大形タイル
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50:目地
60:セメントペースト(セメントペースト層)
61:表面
70,80:床タイル構造
Claims (9)
- 床の下地材の表面に空練りモルタルを敷き、
大形タイルの裏面に所定厚の張付けモルタルを塗布して、前記空練りモルタルの表面に前記張付けモルタルを付着させるようにして前記大形タイルを張り付けることを特徴とする、床タイルの施工方法。 - 床の下地材の表面に空練りモルタルを敷き、
前記空練りモルタルの上にセメントペーストを敷き、
大形タイルの裏面に所定厚の張付けモルタルを塗布して、前記セメントペーストの表面に前記張付けモルタルを付着させるようにして前記大形タイルを張り付けることを特徴とする、床タイルの施工方法。 - 前記大形タイルと前記張付けモルタルを合わせた単位面積当たり重量が、13kg/m2乃至41kg/m2の範囲であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の床タイルの施工方法。
- 前記張付けモルタルの前記所定厚が、5mm乃至15mmの範囲であることを特徴とする、請求項3に記載の床タイルの施工方法。
- 前記大形タイルの厚みが6mm乃至15mmの範囲であることを特徴とする、請求項4に記載の床タイルの施工方法。
- 床の下地材の表面から順に、空練りモルタル層、所定厚の張付けモルタル層、及び大形タイルが積層していることを特徴とする、床タイル構造。
- 床の下地材の表面から順に、空練りモルタル層、セメントペースト層、所定厚の張付けモルタル層、及び大形タイルが積層していることを特徴とする、床タイル構造。
- 前記大形タイルと前記張付けモルタルを合わせた単位面積当たり重量が、13kg/m2乃至41kg/m2の範囲であることを特徴とする、請求項6又は7に記載の床タイル構造。
- 前記張付けモルタルの前記所定厚が5mm乃至15mmの範囲であることを特徴とする、請求項8に記載の床タイル構造。
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