JP2024108268A - 収納方法、および収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品保持具を収納部に適切に収納することを課題とする。【解決手段】部品を保持するための部品保持具を収納部に収納する収納方法であって、部品保持具を保持装置により保持する保持工程と、保持装置により保持した部品保持具を収納部の上方に移動させる移動工程と、収納部の上方において保持装置が部品保持具に向かって気体を噴出しながら部品保持具を離脱することで、部品保持具を収納部に収納する収納工程と、を含む収納方法。【選択図】図13

Description

本開示は、部品を保持するための部品保持具を収納部に収納する収納方法、および収納装置に関するものである。
下記特許文献には、部品保持具を収納部に収納する技術が記載されている。
特開2021-166226号広報
本明細書は、部品保持具を収納部に適切に収納することを課題とする。
上記課題を解決するために、本明細書は、部品を保持するための部品保持具を収納部に収納する収納方法であって、前記部品保持具を保持装置により保持する保持工程と、前記保持装置により保持した前記部品保持具を前記収納部の上方に移動させる移動工程と、前記収納部の上方において前記保持装置が前記部品保持具に向かって気体を噴出しながら前記部品保持具を離脱することで、前記部品保持具を前記収納部に収納する収納工程と、を含む収納方法を開示する。
本開示では、収納部の上方において保持装置が部品保持具に向かって気体を噴出しながら部品保持具を離脱することで、部品保持具が収納部に収納される。これにより、部品保持具を収納部に適切に収納することが可能となる。
電子部品装着装置を示す斜視図である。 吸着ノズルを示す斜視図である。 ノズル管理装置の外観を示す斜視図である。 ノズル管理装置の内部構造を示す斜視図である。 吸着ノズルが収納穴に収納される際の概略図である。 制御装置を示すブロック図である。 ノズルトレイを示す平面図である。 吸着ノズルが収納穴に収納される際の概略図である。 吸着ノズルが収納穴に収納される際の概略図である。 吸着ノズルが収納穴に収納される際の概略図である。 吸着ノズルが収納穴に収納される際の概略図である。 吸着ノズルが収納穴に収納される際の概略図である。 吸着ノズルが収納穴に収納される際の概略図である。
以下、本開示の好適な実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に、電子部品装着装置10を示す。先ず、電子部品装着装置10の構成について説明する。電子部品装着装置10は、1つのシステムベース12と、そのシステムベース12の上に隣接された2台の電子部品装着機(以下、装着機と略す場合がある)14とを有している。なお、装着機14の並ぶ方向をX軸方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY軸方向と称する。
各装着機14は、主に、装着機本体20、搬送装置22、装着ヘッド移動装置(以下、移動装置と略す場合がある)24、装着ヘッド26、供給装置28、ノズルステーション30を備えている。装着機本体20は、フレーム32と、そのフレーム32に上架されたビーム34とによって構成されている。
搬送装置22は、2つのコンベア装置40,42を備えている。それら2つのコンベア装置40,42は、互いに平行、かつ、X軸方向に延びるようにフレーム32に配設されている。2つのコンベア装置40,42の各々は、電磁モータ(図示省略)によって各コンベア装置40,42に支持される回路基板をX軸方向に搬送する。また、回路基板は、所定の位置において、基板保持装置(図示省略)によって保持される。
移動装置24は、XYロボット型の移動装置である。移動装置24は、スライダ50をX軸方向にスライドさせる電磁モータ(図示省略)と、Y軸方向にスライドさせる電磁モータ(図示省略)とを備えている。スライダ50には、装着ヘッド26が取り付けられており、その装着ヘッド26は、2つの電磁モータの作動によって、フレーム32上の任意の位置に移動させられる。
装着ヘッド26は、回路基板に対して電子部品を装着するものである。装着ヘッド26の下端面には、吸着ノズル60が設けられている。吸着ノズル60は、図2に示すように、胴体筒64とフランジ66と吸着管68と掛止ピン70とによって構成されている。胴体筒64は、円筒状をなし、フランジ66は、胴体筒64の外周面に張り出すようにして固定されている。吸着管68は、細いパイプ状をなし、胴体筒64の下端部から下方に向かって延び出した状態で、胴体筒64に軸線方向に移動可能に保持されている。掛止ピン70は、胴体筒64の径方向に延びるように、胴体筒64の上端部に設けられている。吸着ノズル60は、掛止ピン70を利用して、装着ヘッド26にワンタッチで着脱可能に取り付けられる。なお、掛止ピン70の図示は、後述する図5,図8乃至図13では省略される。また、装着ヘッド26には、バネ(図示省略)が内蔵されており、そのバネは、装着ヘッド26に取り付けられる吸着ノズル60の吸着管68に、弾性力を付与する。これにより、その吸着管68は、装着ヘッド26に内蔵されたバネの弾性力によって、胴体筒64の下端部から下方に延び出す方向に付勢されている。また、フランジ66の上面には、2Dコード74が付されている。2Dコード74には、個別情報として、吸着ノズル60のID(identification)等が示されている。なお、2Dコード74に代えて、バーコード又はRFタグがフランジ66の上面に付されてもよい。但し、RFタグがフランジ66の上面に付される場合には、RFタグから個別情報を取得するためのリーダが、後述するノズル管理装置(図3参照)80の移載ヘッド(図4参照)120に取り付けられる。
また、吸着ノズル60は、負圧エア、正圧エア通路を介して、正負圧供給装置(図示省略)に通じている。吸着ノズル60は、負圧によって電子部品を吸着保持し、保持した電子部品を正圧によって離脱する。また、装着ヘッド26は、吸着ノズル60を昇降させるノズル昇降装置(図示省略)を有している。そのノズル昇降装置によって、装着ヘッド26は、保持する電子部品の上下方向の位置を変更する。
供給装置28は、フィーダ型の供給装置であり、図1に示すように、複数のテープフィーダ72を有している。テープフィーダ72は、テープ化部品を巻回させた状態で収容している。テープ化部品は、電子部品がテーピング化されたものである。そして、テープフィーダ72は、送り装置(図示省略)によって、テープ化部品を送り出す。これにより、フィーダ型の供給装置28は、テープ化部品の送り出しによって、電子部品を供給位置において供給する。
ノズルステーション30は、ノズルトレイ76を有している。ノズルトレイ76には、複数の吸着ノズル60が収容されている。このノズルステーション30では、装着ヘッド26に取り付けられている吸着ノズル60と、ノズルトレイ76に収容されている吸着ノズル60との交換等が、必要に応じて行われる。また、ノズルトレイ76は、ノズルステーション30に着脱可能であり、ノズルトレイ76に収容された吸着ノズル60の回収や、ノズルトレイ76への吸着ノズル60の補給等を装着機14の外部において行うことが可能である。
次に、装着機14による装着作業について説明する。装着機14では、上述した構成によって、搬送装置22に保持された回路基板に対して、装着ヘッド26によって装着作業を行うことが可能である。具体的には、装着機14の制御装置(図示省略)の指令により、回路基板が、作業位置まで搬送され、その位置において、基板保持装置によって保持される。また、テープフィーダ72は、制御装置の指令により、テープ化部品を送り出し、電子部品を供給位置において供給する。そして、装着ヘッド26が、電子部品の供給位置の上方に移動し、吸着ノズル60によって電子部品を吸着保持する。続いて、装着ヘッド26は、回路基板の上方に移動し、保持している電子部品を回路基板上に装着する。
装着機14では、上述したように、テープフィーダ72によって供給された電子部品を、吸着ノズル60によって吸着保持し、その電子部品が回路基板上に装着される。このため、吸着ノズル60に不具合が生じている場合には、装着作業を適切に行うことができない虞があるため、吸着ノズル60を適切に管理する必要がある。そこで、以下に説明するノズル管理装置により、吸着ノズル60の管理が行われる。
次に、ノズル管理装置の構成について説明する。ノズル管理装置80は、図3に示すように、概して直方体形状をなしており、正面に、ノズルトレイ76をノズル管理装置80内に収納、若しくは、ノズル管理装置80からノズルトレイ76を取り出すための扉82が設けられている。その扉82の上方には、各種情報を表示し、各操作が行われるタッチパネル86等が配設されている。
ノズル管理装置80は、図4に示すように、管理装置本体90、パレット収容装置92、ノズル移載装置94、ノズル検査装置96、ノズル洗浄装置98、ノズル乾燥装置100を有している。なお、図4は、ノズル管理装置80の外殻部材を取り外した状態を示す斜視図であり、ノズル管理装置80の内部構造を示している。また、ノズル管理装置80には、制御装置200が接続されている。なお、制御装置200の詳細な説明は、後述する。
管理装置本体90は、フレーム102と、そのフレーム102に上架されたビーム104とによって構成されている。フレーム102は、中空構造とされており、フレーム102内にパレット収容装置92が配設され、パレット収容装置92の上端部が、フレーム102の上面に露出している。
パレット収容装置92は、複数のパレット載置棚106と、支持アーム108とを含む。パレット載置棚106は、ノズルパレット110を載置するための棚であり、複数のパレット載置棚106が、フレーム102の内部において、上下方向に並んで配設されている。なお、ノズルパレット110には、複数の吸着ノズル60が収容される。また、支持アーム108は、アーム移動装置(図示省略)の作動により、複数のパレット載置棚106の前方において、上下方向に移動するとともに、パレット載置棚106に接近・離間する。これにより、パレット載置棚106へのノズルパレット110の収納、パレット載置棚106からのノズルパレット110の取出しが、支持アーム108によって行われる。なお、パレット載置棚106から取り出されたノズルパレット110は、支持アーム108が上方に移動することで、フレーム102の上面側に移動する。
ノズル移載装置94は、ノズルトレイ76とノズルパレット110との間で吸着ノズル60を移載するための装置であり、ビーム104に配設されている。ノズル移載装置94は、移載ヘッド120とヘッド移動装置122とを有している。移載ヘッド120の下端面には、下方を向いた状態のカメラ126と、吸着ノズル60を保持するための保持チャック128と、エア供給装置130とが取り付けられている。
保持チャック128は、図5に示すように、3本の保持爪132(図では、2本の把持爪132が図示されている。)を有しており、それら2本の保持爪132を接近させることで、吸着ノズル60を胴体筒64において把持し、2本の保持爪132を離間させることで、保持した吸着ノズル60を離脱する。また、保持チャック128の本体部134には、エア流路136が形成されている。そのエア流路136の下端部は、2本の保持爪132の間に開口しており、上端部は、エア供給装置130に接続されている。このため、保持チャック128が吸着ノズル60を保持した状態において、エア供給装置130によってエア流路136にエアが供給されることで、吸着ノズル60の内部に向かってエアが、エア流路136の下端部から噴き出される。これにより、吸着ノズル60の内部にエアが噴きこまれ、吸着管68の先端部からエアが噴き出される。
また、ヘッド移動装置122は、図4に示すように、移載ヘッド120をフレーム102の上において前後方向、左右方向、上下方向に移動させるXYZ型の移動装置である。なお、フレーム102の前方側の上面には、ノズルトレイ76をセットするための固定ステージ131が設けられており、固定ステージ131にセットされたノズルトレイ76と、パレット収容装置92の支持アーム108に支持されたノズルパレット110との間で、吸着ノズル60が移載される。
ノズル検査装置96は、カメラ140とロードセル142とジョイント146とを有している。カメラ140は、上方を向いた状態でフレーム102の上面に配設されており、カメラ140を用いて、吸着ノズル60の先端部が検査される。詳しくは、検査対象の吸着ノズル60が保持チャック128によって保持され、その保持チャック128に保持された吸着ノズル60が、下方からカメラ140によって撮像される。これにより、吸着ノズル60の先端部の撮像データが得られ、その撮像データに基づいて、吸着ノズル60の先端部の状態が検査される。
また、ロードセル142は、カメラ140の隣に配設されており、ロードセル142を用いて、吸着ノズル60の先端部の伸縮状態が検査される。詳しくは、検査対象の吸着ノズル60が保持チャック128によって保持され、その保持チャック128に保持された吸着ノズル60の先端部がロードセル142に当接される。吸着ノズル60の先端部は、上述したように、伸縮可能とされており、ロードセル142により測定された荷重に基づいて、吸着ノズル60の先端部の伸縮状態が検査される。なお、保持チャック128に保持された吸着ノズル60の先端部がロードセル142に当接された際に、吸着ノズルの先端部、つまり、吸着管68が胴体筒64の内部に進入する。そして、吸着管68のロードセル142への当接が解除されると、吸着管68の自重により吸着管68が胴体筒64の内部から外部に延びだす。ただし、吸着管68と胴体筒64との摺動性が低い場合に、吸着管68が胴体筒64の内部に進入して入り込んだ状態となる虞がある。そこで、吸着管68のロードセル142への当接が解除された後に、ノズル移載装置94においてエア供給装置130によって保持チャック128にエアが供給される。この際、保持チャック128に保持されている吸着ノズルの内部にエアが噴きこまれる。これにより、吸着ノズル60の吸着管68が胴体筒64の内部に入り込んだ状態であっても、エアの噴出により、吸着管68が胴体筒64の内部から外部に延びだす。
また、ジョイント146は、エア供給装置130の下面に配設され、そのエア供給装置130からエアが供給される。そして、エア供給装置130からジョイント146に供給されるエアを用いて、吸着ノズル60のエア流量検査が行われる。詳しくは、ジョイント146が、ヘッド移動装置122の作動により、後述する洗浄パレット158に載置された吸着ノズル60の上方に移動する。そして、ジョイント146が、検査対象の吸着ノズル60に接続され、エア供給装置130から負圧のエアが供給される。この際にエア圧が測定され、そのエア圧に基づいて、吸着ノズル60のエア流量検査が行われる。
なお、フレーム102の上面には、複数の廃棄ボックス148が配設されており、上記検査により不良ノズルと判定された吸着ノズル60は、廃棄ボックス148に廃棄される。また、上記検査により正常なノズルと判定された吸着ノズル60は、ノズルトレイ76若しくは、ノズルパレット110に戻される。
ノズル洗浄装置98は、吸着ノズル60の洗浄および乾燥を行う装置であり、パレット収容装置92の隣に配設されている。ノズル洗浄装置98は、洗浄・乾燥機構150と洗浄パレット移動機構152とを備えている。洗浄・乾燥機構150は、内部において吸着ノズル60の洗浄および乾燥を行う機構である。また、洗浄パレット移動機構152は、洗浄パレット158が露出する露出位置(図4で洗浄パレット158が図示されている位置)と、洗浄・乾燥機構150の内部との間で、洗浄パレット158を移動させる機構である。
ノズル乾燥装置100は、吸着ノズル60の乾燥を行う装置であり、露出位置に位置する洗浄パレット158の隣に配設されている。ノズル洗浄装置98では、乾燥も行われるが、吸着ノズル60の内部に水分が残存する場合がある。特に、吸着ノズル60では、胴体筒64と吸着管68とが摺動するため、胴体筒64と吸着管68との摺動面に、水分が残存する場合がある。このため、ノズル乾燥装置100には、上面に開口する乾燥庫(図示省略)が形成されており、洗浄の完了した吸着ノズル60が保持チャック128によって保持され、その吸着ノズル60が乾燥庫に挿入される。乾燥庫の内部には、エアブロー装置(図6参照)162が配設されており、乾燥庫に挿入された吸着ノズル60に、エアブロー装置162によりエアが吹き付けられる。これにより、胴体筒64と吸着管68との摺動面の水分を除去し、吸着ノズル60を適切に乾燥することができる。
また、制御装置200は、図6に示すように、コントローラ202と、複数の駆動回路206とを備えている。複数の駆動回路206は、パレット収容装置92、エア供給装置130、ノズル検査装置96、ノズル洗浄装置98、エアブロー装置162に接続されている。コントローラ202は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路206に接続されている。これにより、パレット収容装置92、ノズル移載装置94等の作動が、コントローラ202によって制御される。
ノズル管理装置80では、上述した構成によって、吸着ノズル60を適切に管理するべく、吸着ノズル60の洗浄,検査などが行われる。詳しくは、作業者は、管理対象の吸着ノズル60が収容されているノズルトレイ76を、ノズル管理装置80の固定ステージ131に載置する。ノズル管理装置80では、固定ステージ131にノズルトレイ76が載置されると、載置されたノズルトレイ76の上方に、カメラ126が、ヘッド移動装置122の作動により移動し、ノズルトレイ76に収容されている吸着ノズル60を撮像する。この際、コントローラ202は、その撮像により得られた撮像データに基づいて、ノズルトレイ76に収容されている吸着ノズル60のIDを取得する。そして、コントローラ202は、取得した吸着ノズル60のIDを利用して、ノズル管理装置80において吸着ノズル60を管理する。
そして、ノズルトレイ76に収容されている吸着ノズル60の撮像により、吸着ノズル60のIDが取得されると、ノズルトレイ76に収容されている吸着ノズル60が、ノズル移載装置94によって、ノズル洗浄装置98の洗浄パレット158に移載される。この際、洗浄パレット158は、洗浄パレット移動機構152の作動により、露出位置に移動している。そして、洗浄パレット158への吸着ノズル60の移載が完了すると、洗浄パレット158が、洗浄パレット移動機構152の作動により、洗浄・乾燥機構150の内部に移動し、吸着ノズル60の洗浄および乾燥が行われる。洗浄・乾燥機構150による吸着ノズル60の洗浄および乾燥が完了すると、洗浄パレット158が、洗浄パレット移動機構152の作動により、洗浄・乾燥機構150の内部から露出位置に移動する。この際、露出位置に移動した洗浄パレット158の上方に、保持チャック128が、ヘッド移動装置122の作動により移動する。そして、洗浄パレット158に搭載されている吸着ノズル60に向って、保持チャック128からエア供給装置130の作動により、エアが噴き出される。これにより、洗浄パレット158に搭載されている吸着ノズル60の上面、特に、フランジ66の上面等から水分が吹き飛ばされる。そして、吸着ノズル60から水分が吹き飛ばされると、上述した吸着ノズル60のエア流量検査が行われる。つまり、洗浄パレット158に搭載されている吸着ノズル60にジョイント146が接続されて、エア流量検査が行われる。そして、洗浄パレット158に載置されている吸着ノズル60が保持チャック128により保持されて、その吸着ノズル60にエアブロー装置162によりエアが吹き付けられることで、吸着ノズル60の乾燥が行われる。
続いて、吸着ノズル60の乾燥が完了すると、ノズル検査装置96において上述した吸着ノズル60の先端部の検査、及び吸着ノズル60の伸縮状態の検査が行われる。そして、それらの検査により正常なノズルと判定された吸着ノズル60は、ノズル移載装置94によりノズルトレイ76若しくは、ノズルパレット110に収納される。詳しくは、ノズル検査装置96において検査が完了すると、ノズル移載装置94の保持チャック128に保持された吸着ノズル60がノズルトレイ76若しくは、ノズルパレット110の上方に移動する。例えば、ノズルトレイ76には、図7に示すように、複数の収納穴210が形成されている。収納穴210は、図5に示すように、有底穴であり、収納穴210の開口は、吸着ノズル60の吸着管68の外径より大きく、吸着ノズル60のフランジ66の外径より小さい。そして、吸着ノズル60を保持した保持チャック128が、ヘッド移動装置122の作動によりノズルトレイ76の収納穴210の上方に移動し、吸着ノズル60の吸着管68の先端部が収納穴210に挿入されるように下降する。この際、吸着管68の先端部は収納穴210に挿入されるが、フランジ66はノズルトレイ76の上面に接触しないように、保持チャック128は下降する。このように、保持チャック128が下降すると、保持チャック128の2本の保持爪132が離間することで、図8に示すように、保持チャック128が吸着ノズル60を離脱し、吸着ノズル60が自重により落下する。そして、吸着ノズル60のフランジ66がノズルトレイ76の上面に接触して、吸着ノズル60が収納穴210に収納される。
ただし、吸着ノズル60の洗浄時において吸着ノズルはノズル乾燥装置100等により乾燥されるが、吸着ノズルに水分が付着している場合がある。また、洗浄により落とすことができなかった油分等が吸着ノズル60に付着している場合もある。また、吸着ノズル60でなく、保持チャック128に水分,油分等が付着している場合もある。このような場合には、吸着ノズル60を保持している2本の保持爪132が離間する際に、吸着ノズル60と保持チャック128との少なくとも一方に付着している水分,油分等により吸着ノズル60と保持爪132とが密着し、吸着ノズル60が傾く虞がある。詳しくは、例えば、図9に示すように、保持爪132aと吸着ノズル60とが水分等により密着している場合には、3本の保持爪132が離間する際に、吸着ノズル60の胴体筒64が保持爪132aにより引っ張られて吸着ノズル60が傾く虞がある。このように、吸着ノズル60が傾くと、収納穴210に収納されない場合がある。特に、吸着ノズル60の離脱前に吸着管68の先端部が収納穴210に挿入される際に、図10に示すように、吸着管68の先端部が収納穴210の中心からズレて挿入されると、離脱時に傾いた吸着ノズル60は収納穴210に収納され難い。このように、保持チャック128から離脱した吸着ノズル60が収納穴210に収納されないと、例えば、吸着管68などが破損する虞がある。また、破損しなくても、吸着ノズル60の収納不良によりノズル管理装置80の作動が停止するため、生産効率が低下する。さらに、作業者は収納穴210に収納されなかった吸着ノズル60の回収等を行う必要があり、作業者の負担となる。
このようなことに鑑みて、保持チャック128に保持された吸着ノズル60の収納穴210への収納時において、エア供給装置130が吸着ノズル60に向かってエアを噴出しながら保持チャック128が吸着ノズル60を離脱することで、吸着ノズル60が収納穴210に収納される。詳しくは、図11に示すように、吸着ノズル60の吸着管68の先端部が収納穴210に挿入され、保持チャック128が吸着ノズル60を離脱する際に、2本の保持爪132が離間するタイミングでエア供給装置130がエアを吸着ノズル60に向けて噴出する。つまり、保持爪132の離間とエア供給装置130によるエアの噴出とが同時に行われる。この際、例えば、図12に示すように、保持爪132aと吸着ノズル60とが水分等により密着しており、2本の保持爪132が離間する際に、吸着ノズル60の胴体筒64が保持爪132aにより引っ張られた場合に、エア供給装置により噴出されたエアが保持爪132bと胴体筒64との間に流れる。そして、保持爪132bと胴体筒64との間に流れるエアが、吸着ノズル60のフランジ66の上面に向かって噴出される。この際、図13に示すように、フランジ66の上面へのエアの噴出により保持爪132aと吸着ノズル60との密着が解除され、吸着ノズル60の傾きが矯正される。そして、吸着ノズル60が落下することで、図8に示すように、吸着ノズル60のフランジ66がノズルトレイ76の上面に接触して、吸着ノズル60が収納穴210に収納される。この際、吸着ノズル60は、自重だけでなく、エア圧により落下して収納穴210に収納されるため、吸着ノズル60を収納穴210に適切に収納することができる。また、図10に示すように、吸着管68の先端部が収納穴210の中心からズレて挿入されている場合であっても、エア圧により吸着ノズル60が収納穴210に向かって付勢されるため、吸着ノズル60の姿勢が強制的に矯正されて、吸着ノズル60を安定して収納穴210に収納することができる。そして、吸着ノズル60が収納穴210に収納されたと想定されるタイミングでエアの噴出が停止する。つまり、吸着ノズル60の落下時間を考慮して、エア供給装置130によるエアの噴出時間(例えば、数百ms)が設定されている。そして、保持爪132が離間するタイミングから設定された噴出時間、エア供給装置130がエアを噴出した後に停止する。これにより、吸着ノズル60が収納された収納穴210の周囲へのエアの噴出による影響を少なくすることができる。つまり、例えば、収納穴210a(図7参照)に吸着ノズル60が収納される際に、その収納穴210aの隣の収納穴210b(図7参照)に既に吸着ノズルが収納されている場合がある。このような場合に、収納穴210aへの吸着ノズル60の収納時にエアが噴出されると、噴出されたエアにより収納穴210bに収納されている吸着ノズルが揺れる虞がある。このようなことに鑑みて、吸着ノズル60が収納穴210aに収納されたタイミングでエアの噴出を停止することで、収納穴210bに収納されている吸着ノズルへのエアの噴出による影響を少なくすることができる。
このように、エア供給装置130が吸着ノズル60に向かってエアを噴出しながら保持チャック128が吸着ノズル60を離脱することで、保持爪132aと吸着ノズル60とが水分等により密着している場合であっても、吸着ノズル60を適切に収納穴210に収納することができる。これにより、吸着ノズル60の破損を防止し、吸着ノズル60の破損による吸着ノズルの新規購入を抑制することが可能となり、コスト低減を図ることができる。また、吸着ノズルが収納穴210に収納されない場合のノズル管理装置80の作動停止を防止することが可能となり、生産効率を向上させることができる。また、吸着ノズルが収納穴210に収納されない場合の作業者による吸着ノズルの回収を防止することが可能となり、作業者の負担を軽減することもできる。さらに言えば、吸着ノズルの収納時においてエア供給装置130によりエアが噴出されるが、そのエア供給装置130は、吸着ノズルの検査に用いられる装置である。つまり、吸着ノズルの検査に用いられるエア供給装置130を流用して、吸着ノズルの収納時においてエアが噴出される。これにより、設備投資によるコストアップを抑制することも可能となる。
なお、ノズルパレット110及び洗浄パレット158にも、ノズルトレイ76の収納穴210と同形状の収納穴が形成されている。そして、ノズルパレット110の収納穴及び洗浄パレット158の収納穴に吸着ノズル60が収納される際にも、エア供給装置130が吸着ノズル60に向かってエアを噴出しながら保持チャック128が吸着ノズル60を離脱する。これにより、ノズルパレット110及び洗浄パレット158においても、吸着ノズル60を収納穴に適切に収納することができる。
また、図6に示すように、制御装置200のコントローラ202は、保持部220と移動部222と収納部224とを有している。 保持部220は、保持チャック128により吸着ノズル60を保持するための機能部である。また、移動部222は、吸着ノズル60を保持した保持チャック128を収納穴210の上方に移動させるための機能部である。また、収納部224は、エア供給装置130が吸着ノズル60に向かってエアを噴出しながら保持チャック128が吸着ノズル60を離脱することで、吸着ノズル60を収納穴210に収納するための機能部である。
なお、吸着ノズル60は、部品保持具及び吸着ノズルの一例である。フランジ66は、フランジの一例である。ノズル移載装置94は、収納装置の一例である。移載ヘッド120は、保持装置の一例である。ヘッド移動装置122は、移動装置の一例である。保持爪132は、爪の一例である。収納穴210は、収納部の一例である。また、保持部220により実行される工程は、保持工程の一例である。移動部222により実行される工程は、移動工程の一例である。収納部224により実行される工程は、収納工程の一例である。
以上、上記した本実施形態では、以下の効果を奏する。
保持チャック128が吸着ノズル60を保持し、その保持チャック128がヘッド移動装置122の作動によりノズルトレイ76の収納穴210の上方に移動する。そして、収納穴210の上方においてエア供給装置130が吸着ノズル60に向かってエアを噴出しながら保持チャック128が吸着ノズル60を離脱することで、吸着ノズル60が収納穴210に収納される。これにより、エア圧を利用して吸着ノズル60を収納穴210に適切に収納させることができる。
また、保持チャック128が吸着ノズル60を離脱するタイミングで吸着ノズル60に向かってエアが噴出される。これにより、保持爪132と吸着ノズル60とが水分等により密着している場合において、吸着ノズル60が保持チャック128により引っ張られる際に、吸着ノズル60の姿勢を矯正することで、吸着ノズル60を収納穴210に適切に収納させることができる。
また、保持チャック128が吸着ノズル60を離脱する際に吸着ノズル60のフランジ66の上面に向かってエアが噴出される。これにより、吸着ノズル60の姿勢をエア圧により適切に矯正することで、吸着ノズル60を収納穴210に適切に収納させることができる。
また、エア供給装置130が複数の保持爪132の間から吸着ノズル60に向かってエアを噴出しながら、複数の保持爪132が離間することで吸着ノズル60を離脱する。これにより、吸着ノズル60に向かって適切にエアを噴出することができる。
尚、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施形態では、収納穴210に収納される部品保持具として吸着ノズル60が採用されているが、吸着ノズル60以外の部品保持具が、収納穴210に収納される部品保持具として採用されてもよい。具体的には、例えば、複数の爪により部品を把持する把持具等、種々の部品保持具が、収納穴210に収納される部品保持具として採用されてもよい。
また、上記実施形態では、吸着ノズル60を保持する保持具として保持チャック128が採用されているが、保持チャック128以外の保持具が、吸着ノズル60を保持する保持具として採用されてもよい。具体的には、例えば、エアの吸引により保持を行う吸着ノズル等、種々の保持具が、吸着ノズル60を保持する保持具として採用されてもよい。
また、上記実施例では、保持チャック128が吸着ノズル60を離脱するタイミングで吸着ノズル60に向かってエアが噴出されるが、保持チャック128が吸着ノズル60を離脱する前から吸着ノズル60に向かってエアが噴出されてもよい。また、保持チャック128が吸着ノズル60を離脱した直後に吸着ノズル60に向かってエアが噴出されてもよい。
また、上記実施例では、吸着ノズル60を収納する収納部として収納穴210が採用されており、その収納穴210は有底穴とされている。一方で、貫通孔、溝、凹部など、種々の形状の収納部を採用することができる。つまり、吸着ノズル60等の部品保持具を収納可能な開口を有するものであればよい。
また、上記実施例では、吸着ノズル60にエアが噴出されているが、エアに限定されず、窒素,酸素等、種々の気体を吸着ノズル60に噴出することが可能である。
また、上記実施例では、吸着ノズル60のフランジ66の上面に向かってエアが噴出されているが、フランジ66の種々の部位に向かってエアを噴出してもよい。
60:吸着ノズル(部品保持具) 66:フランジ 94:ノズル移載装置(収納装置) 120:移載ヘッド(保持装置) 122:ヘッド移動装置(移動装置) 132:保持爪(爪) 210:収納穴(収納部) 220:保持部(保持工程) 222:移動部(移動工程) 224:収納部(収納工程)

Claims (5)

  1. 部品を保持するための部品保持具を収納部に収納する収納方法であって、
    前記部品保持具を保持装置により保持する保持工程と、
    前記保持装置により保持した前記部品保持具を前記収納部の上方に移動させる移動工程と、
    前記収納部の上方において前記保持装置が前記部品保持具に向かって気体を噴出しながら前記部品保持具を離脱することで、前記部品保持具を前記収納部に収納する収納工程と、
    を含む収納方法。
  2. 前記収納工程において、前記保持装置が前記部品保持具を離脱するタイミングで前記部品保持具に向かって気体を噴出する請求項1に記載の収納方法。
  3. 前記部品保持具は、吸着ノズルであり、
    前記収納工程において、前記保持装置が前記吸着ノズルを離脱する際に前記吸着ノズルのフランジに向かって気体を噴出する請求項1に記載の収納方法。
  4. 前記保持装置は、複数の爪により前記部品保持具を把持し、
    前記収納工程において、前記保持装置が前記複数の爪の間から前記部品保持具に向かって気体を噴出しながら前記複数の爪を離間させて前記部品保持具を離脱する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の収納方法。
  5. 部品を保持するための部品保持具を保持する保持装置と、
    前記保持装置により保持した前記部品保持具を収納部の上方に移動させる移動装置と、
    を備え、
    前記保持装置が、
    前記収納部の上方において前記部品保持具に向かって気体を噴出しながら前記部品保持具を離脱することで、前記部品保持具を前記収納部に収納する収納装置。
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