JP2024106641A - 加熱装置、定着装置、画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、定着装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2024106641000001
【課題】ローラ部材の長手方向端部側の温度を適切に保つことを課題とする。
【解決手段】加熱ローラ20と、加熱ローラ20に対向する加圧ローラ21と、中央側ヒータ22および端部側ヒータ23とを備えた定着装置9であって、加熱ローラ20は、長手方向中央側から端部側にわたって設けられる素管20aと、加熱ローラ20の長手方向端部側に設けられる大熱容量部20cとを有し、大熱容量部20cは、素管20aよりも熱容量の大きい材料により形成されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、加熱装置、定着装置および画像形成装置に関する。
加熱装置の一例として、用紙などの記録媒体を加熱して記録媒体上の未定着画像を記録媒体に定着させる定着装置が知られている。
この定着装置においては、ローラ部材としての加熱ローラの温度が低くなりすぎることにより、定着不良を起こして画像の欠損につながるといった問題がある。またこれとは逆に、加熱ローラの温度が高くなりすぎることにより、加圧部材としての加圧ローラのシリコンゴムやトナーワックス成分が揮発してUFP(Ultra Fine Particle)を発生させるという問題がある。例えば、加熱ローラが過昇温する場合として、小サイズ紙が連続通紙されることにより、加熱ローラの長手方向端部側の非通紙領域が過昇温する場合がある。
例えば特許文献1(国際公開番号WO2015/093131)では、加圧ローラの軸方向端部側に粉塵防止部材を設けることにより、加圧ローラから発生するUFPを低減する発明が記載されている。
本発明では、ローラ部材の長手方向端部側の温度を適切に保つことを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、ローラ部材と、ローラ部材に対向する加圧部材と、加熱体とを備えた定着装置であって、ローラ部材は、長手方向中央側から端部側にわたって設けられる基体と、ローラ部材の長手方向端部側に設けられる大熱容量部とを有し、大熱容量部は、基体よりも熱容量の大きい材料により形成されることを特徴とする。
本発明によれば、ローラ部材の長手方向端部側の温度を適切に保つことができる。
画像形成装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の側面断面図である。 加熱ローラおよびその内側を示す断面図である。 異なる実施形態の加熱ローラを示す断面図である。 異なる実施形態の加熱ローラを示す断面図である。 シリコーンオイルの温度と微粒子の発生濃度の関係を示す図である。 本実施形態と異なる加熱ローラを示す断面図である。 加熱ローラの温度変化の実験結果を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。以下、本発明の一実施形態に係る加熱装置として、画像形成装置に設けられた定着装置を説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置100は、画像形成装置本体に対して着脱可能な4つの作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkを備える。各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。これらの色の現像剤は、カラー画像の色分解成分に対応する。各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、像担持体としてのドラム状の感光体2と、帯電装置3と、現像装置4と、クリーニング装置5とを備える 。帯電装置3は感光体2の表面を帯電する。現像装置4は、感光体2の表面に現像剤としてのトナーを供給してトナー画像を形成する。クリーニング装置5は感光体2の表面をクリーニングする。
また、画像形成装置100は、露光装置6と、給紙装置7と、転写装置8と、定着装置9と、排紙装置10とを備える。露光装置6は、各感光体2の表面を露光し、その表面に静電潜像を形成する。給紙装置7は、記録媒体としての用紙Pを用紙搬送路14に供給する。転写装置8は各感光体2に形成されたトナー画像を用紙Pに転写する。定着装置9は用紙Pに転写されたトナー画像を用紙P表面に定着させる。排紙装置10は用紙Pを装置外に排出する。各作像ユニット1、感光体2、帯電装置3、露光装置6、転写装置8などは、用紙に画像を形成するための画像形成手段を構成している。
転写装置8は、中間転写体としての無端状の中間転写ベルト11と、一次転写部材としての4つの一次転写ローラ12と、二次転写部材としての二次転写ローラ13とを有する。中間転写ベルト11は複数のローラによって張架される。一次転写ローラ12は各感光体2上のトナー画像を中間転写ベルト11へ転写する。二次転写ローラ13は中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像を用紙Pへ転写する。複数の一次転写ローラ12は、それぞれ、中間転写ベルト11を介して感光体2に接触している。これにより、中間転写ベルト11と各感光体2とが互いに接触し、これらの間に一次転写ニップが形成される。一方、二次転写ローラ13は、中間転写ベルト11を介して中間転写ベルト11を張架するローラの1つに接触している。これにより、二次転写ローラ13と中間転写ベルト11との間には二次転写ニップが形成されている。
また、用紙搬送路14における給紙装置7から二次転写ニップ(二次転写ローラ13)に至るまでの途中には、一対のタイミングローラ15が設けられている。
次に、図1を参照して上記画像形成装置の印刷動作について説明する。
印刷動作開始の指示があると、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkにおいては、感光体2が図1の時計回りに回転駆動され、帯電装置3によって感光体2の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント情報に基づいて、露光装置6が各感光体2の表面を露光する。これにより、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像装置4からトナーが供給され、各感光体2上にトナー画像が形成される。
各感光体2上に形成されたトナー画像は、各感光体2の回転に伴って回転し、一次転写ニップ(一次転写ローラ12の位置)に達する。そしてトナー画像は、図1の反時計回りに回転駆動する中間転写ベルト11に順次重なり合うように転写される。そして、中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト11の回転に伴って二次転写ニップ(二次転写ローラ13の位置)へ搬送される。トナー画像は、二次転写ニップにおいて搬送されてきた用紙Pに転写される。この用紙Pは、給紙装置7から供給されたものである。給紙装置7から供給された用紙Pは、タイミングローラ15によって一旦停止された後、中間転写ベルト11上のトナー画像が二次転写ニップに至るタイミングに合わせて二次転写ニップへ搬送される。かくして、用紙P上にフルカラーのトナー画像が担持される。また、トナー画像が転写された後、各感光体2上に残留するトナーは各クリーニング装置5によって除去される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置9へと搬送され、定着装置9によって用紙Pにトナー画像が定着される。その後、用紙Pは排紙装置10によって装置外に排出されて、一連の印刷動作が完了する。
次に、定着装置9の構成について図2および図3を用いて説明する。
図2に示すように、定着装置9は、ローラ部材としての加熱ローラ20と、加圧部材としての加圧ローラ21と、中央側加熱体としての中央側ヒータ22と、端部側加熱体としての端部側ヒータ23と、中央側温度検知部材としての中央側サーミスタ24と、端部側温度検知部材としての端部側サーミスタ25とを有する。加熱ローラ20、加圧ローラ21、中央側ヒータ22、端部側ヒータ23は図2の紙面に直交する方向である、図3の左右方向Xに延在する。この左右方向Xは、定着装置9、および、これらの部材の長手方向であり、加熱ローラ20および加圧ローラ21の回転軸線方向、あるいは定着装置9に通紙される用紙Pの搬送方向と直交する幅方向でもある。
加熱ローラ20は中空の筒状部材である。図3に示すように、本実施形態の加熱ローラ20は、基体としての素管20aと、表層部20bと、熱容量変化部としての大熱容量部20cとを有する。素管20aおよび表層部20bは、加熱ローラ20の長手方向一方の端部側から他方の端部側にまでわたって設けられる。
素管20aは中空筒状をなす。素管20aは、例えばアルミニウム、鉄、ステンレスなどにより形成され、本実施形態はアルミニウムにより形成される。表層部20bは、用紙の離型性を向上させる目的で素管20aの外周面側に形成され、本実施形態ではテフロン(登録商標)コーティングにより形成される。表層部20bをポリイミドフィルムにより形成してもよい。
大熱容量部20cは、素管20aよりも熱容量の大きい材料により形成され、例えば樹脂塗料により形成される。大熱容量部20cは、加熱ローラ20の長手方向端部側にのみ設けられる。本実施形態では、素管20aの長手方向端部側の一部分が、大熱容量部20cに置き換えられている。つまり、素管20aの長手方向端部側には、中央側よりも厚みの小さい部分が設けられており、この部分に大熱容量部20cが設けられて加熱ローラ20の長手方向中央側と端部側の厚みが同じに設けられている。ただし、素管20aの厚みが長手方向に均一で、大熱容量部20cの分だけ加熱ローラ20の長手方向端部側の厚みが大きい構成であってもよい。なお、大熱容量部20cが長手方向中央側の一部領域にわたって設けられていてもよい。ここで、加熱ローラ20の長手方向端部側とは、加熱ローラ20を長手方向に3等分した際に、その両端の領域のことであり、加熱ローラ20の長手方向中央側とは、その中央の領域のことである。
加圧ローラ21は、中実の金属製芯金21aと、この芯金21aの表面に形成された弾性層21bと、弾性層21bの外側に形成された離型層21cとで構成されている。弾性層21bはシリコンゴムで形成されている。弾性層21bの表面は離型性を高めるために、離型層21cを形成するのが望ましい。
加熱ローラ20と加圧ローラ21との間には定着ニップNが形成される。
加熱ローラ20の内側には、中央側ヒータ22および端部側ヒータ23が設けられる。中央側ヒータ22および端部側ヒータ23は、ハロゲンヒータである。図3に示すように、中央側ヒータ22は、長手方向の中央側にフィラメントが密に巻かれた密巻部22aを有し、端部側にフィラメントの密度が小さい疎巻部22bを有する。端部側ヒータ23は、これとは逆に、長手方向の中央側に疎巻部23bを有し、両端側にそれぞれ密巻部23aを有する。このように、主な加熱領域の異なる複数の加熱体を設けることにより、後述の加熱ローラ20の端部温度上昇を抑制できる。ただし、定着装置が単一の加熱体を有する構成であってもよい。また加熱体は、IHコイル、抵抗発熱体やカーボンヒータ等でもよい。
中央側サーミスタ24は、加熱ローラ20の長手方向中央側の外周面に対向する位置に配置され、加熱ローラ20のこの部分の温度を検知する。端部側サーミスタ25は、加熱ローラ20の長手方向端部側の外周面に対向する位置に配置され、加熱ローラ20のこの部分の温度を検知する。
本実施形態に係る定着装置9において、印刷動作が開始されると、加圧ローラ21が回転駆動され、加熱ローラ20が従動回転を開始する。中央側ヒータ22あるいは端部側ヒータ23に通電されることで加熱ローラ20が加熱される。そして、加熱ローラ20の温度が所定の目標温度である定着温度に到達した状態で、未定着トナー画像が担持された用紙Pが、加熱ローラ20と加圧ローラ21との間の定着ニップNに搬送されることで、未定着トナー画像が加熱および加圧されて用紙Pに定着される。
本実施形態のように、長手方向の中央側および端部側を加熱する加熱体がそれぞれ独立して設けられる構成では、それぞれの発熱量を調整することにより、長手方向中央側と端部側との温度調整ができる。この際、長手方向中央側と端部側とにそれぞれ対応する中央側サーミスタ24および端部側サーミスタ25を設けることにより、それぞれの検知温度に基づいて発熱量の調整が可能になる。
ところで、本実施形態のようにローラ部材である加熱ローラ20と加圧部材である加圧ローラ21の間の定着ニップNで用紙Pを加熱および加圧する構成では、加熱ローラ20の温度が低くなりすぎると、用紙P上のトナーが十分に溶解せずに用紙Pに固着しづらくなる。これにより、定着不良を起こして画像の欠損につながるといった問題がある。またこれとは逆に加熱ローラ20の温度が高くなりすぎると、加熱ローラ20と摺動する加圧ローラ21の弾性層21bやトナーのワックス成分から微粒子が発生するという問題がある。この「微粒子」とは、後述の図6に示される実験により測定される超微粒子(以下、「UFP」という。)である。
特に加熱ローラ20の温度が過昇温する原因として、小サイズ紙を連続通紙した際の端部温度上昇の問題がある。つまり、小サイズ紙を連続通紙すると、通紙領域では用紙によって熱が奪われるのに対して、非通紙領域では用紙に熱が奪われずに温度が上昇し続けるため、加熱ローラ20の長手方向端部側が過昇温してしまう。
上記の問題に対して、本実施形態では、加熱ローラ20の長手方向端部側の熱容量を中央側よりも大きくしている。具体的には、長手方向端部側では、長手方向中央側と比較すると、大熱容量部20cの分だけその熱容量が大きい。なお、ここでいう長手方向端部側の熱容量が中央側よりも大きい、というのは、例えば、長手方向の単位長さ当たりの熱容量の平均値が、端部側は中央側よりも大きいということである。
加熱ローラ20の長手方向端部側の熱容量を中央側と比較して大きくすることにより、加熱ローラ20の長手方向端部側の温度変化を中央側と比較して小さく抑えることができる。これにより、小サイズ紙を連続通紙した際の加熱ローラ20の長手方向端部側の過昇温を抑制するとともに、加熱ローラ20の長手方向端部側の温度が低くなりすぎることを防止できる。つまり、加熱ローラ20の温度を適切に保つことができる。
次に、潤滑剤として使用されるシリコーンオイルおよびフッ素グリースの温度上昇と、これらの材料から生じるUFPの発生濃度(1cmあたりのUFPの発生個数)との関係を調べる試験を行った。その結果を、図6に示す。
本試験は、ドイツ環境ラベル「ブルーエンジェルマーク」の認証試験所の試験装置(チャンバー容積:1m3、換気回数:5回)内で、ホットプレート上に各潤滑剤を入れたシャーレを置き、250℃まで加熱した。ホットプレートの温度をモニターしながら、試験装置内の微粒子濃度をモデル 3091 Fast Mobility Particle Sizer(FMPS 東京ダイレック製)で測定をした。なお、試験を行った潤滑剤の重量は、フッ素グリースA、フッ素グリースBが70mg、シリコーンオイルが35mgである。
図6に示すように、フッ素グリースでは185℃から微粒子が発生し始めて、195℃付近から微粒子濃度は急激に上昇した。一方、シリコーンオイルでは200℃を超えた辺りから少しずつUFPが発生し始め、210℃付近からUFPの濃度が急激に上昇した。
このように、195℃を超える温度となり得る定着装置においては、上記材料が揮発した後、大気で冷やされることにより凝集してUFPが発生する虞がある。従って、このようなUFPを効果的に低減するには、UFPが発生しやすい部分の温度上昇を抑制することが重要である。
次に、上記本実施形態と異なる構成の加熱ローラ20’について、図7を用いて説明する。図7に示すように、加熱ローラ20’は、前述の加熱ローラ20と異なる点として、大熱容量部20cを有していない。つまり、加熱ローラ20’はその長手方向の熱容量が中央側と端部側とで等しい。
図7の加熱ローラ20’を有する定着装置(比較例)と図3の加熱ローラ20を有する定着装置(実施例)とについて、定着装置を動作させた際のそれぞれの加熱ローラの温度変化の範囲についての実験結果を図8に示す。
図8に示すように、比較例の加熱ローラ20’は、その温度が195℃を超えることがあり、UFPが発生する。また165℃を下回ることもあり、定着不良による画像の欠損が生じてしまう。これに対して、本実施形態の加熱ローラ20は、その温度変化が165℃より大きく195℃未満の範囲に収まっており、このような不具合が生じない。以上のように、大熱容量部20cを設けるなどして加熱ローラ20の長手方向端部側の熱容量を大きくすることにより、加熱ローラ20の温度変化を抑制できることがわかる。
次に、上記実施形態と異なる熱容量変化部を有する加熱ローラの実施形態について、順に説明する。
図4に示すように、本実施形態の加熱ローラ20は、素管20aと表層部20bとを有する。素管20aはその長手方向中央側に、熱容量変化部としての切削加工部20dを有する。切削加工部20dにより、素管20aの長手方向中央側の厚みが端部側よりも小さく設けられる。これにより、加熱ローラ20の長手方向端部側の熱容量が中央側よりも大きくなる。また、表層部20bの長手方向中央側の厚みを端部側より小さくしてもよい。
図5に示す実施形態では、素管が、長手方向中央側に設けられる第1部分20a1と、長手方向両端部側にそれぞれ設けられ、第1部分20a1よりも熱容量の大きい材料により形成される、熱容量変化部としての第2部分20a2とからなる。この素管の構成により、加熱ローラ20の長手方向端部側の熱容量が中央側よりも大きくなる。第1部分20a1は少なくとも長手方向中央側に設けられればよく、端部側の一部にわたって設けられていてもよい。また第2部分20a2は少なくとも長手方向端部側に設けられればよく、中央側の一部にわたって設けられていてもよい。
以上の図4および図5の実施形態においても、加熱ローラ20の長手方向端部側の熱容量を中央側よりも大きくすることにより、加熱ローラ20の過度な温度上昇および温度低下を抑制し、加熱ローラ20の温度を適切に保つことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
また、本発明は、上記の実施形態で説明したような定着装置に限らず、用紙に塗布されたインクを乾燥させる乾燥装置、さらには、被覆部材としてのフィルムを用紙等のシートの表面に熱圧着するラミネータや、包材のシール部を熱圧着するヒートシーラーなどの熱圧着装置のような加熱装置にも適用可能である。このような装置にも本発明を適用することで、ローラ部材の長手方向端部側の温度を適切に保つことができる。
記録媒体としては、用紙P(普通紙)の他、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔等が含まれる。
本発明の態様は、例えば以下のとおりである。
<1>
ローラ部材と、
前記ローラ部材に対向する加圧部材と、
加熱体とを備えた定着装置であって、
前記ローラ部材は、長手方向中央側から端部側にわたって設けられる基体と、前記ローラ部材の長手方向端部側に設けられる大熱容量部とを有し、
前記大熱容量部は、前記基体よりも熱容量の大きい材料により形成されることを特徴とする加熱装置。
<2>
前記大熱容量部は、前記基体の長手方向端部側の厚みを長手方向中央側に対して小さくした部分に設けられる<1記載の加熱装置。
<3>
ローラ部材と、
前記ローラ部材に対向する加圧部材と、
加熱体とを備えた定着装置であって、
前記ローラ部材は、その長手方向中央側に切削加工部を有し、当該切削加工部により、前記ローラ部材の長手方向中央側の厚みが端部側よりも小さく設けられることを特徴とする加熱装置。
<4>
ローラ部材と、
前記ローラ部材に対向する加圧部材と、
加熱体とを備えた定着装置であって、
前記ローラ部材は、少なくとも長手方向の中央側に設けられる第1部分と、少なくとも長手方向端部側に設けられ、前記第1部分よりも熱容量の大きい材料により形成される第2部分とを有することを特徴とする加熱装置である。
<5>
加熱装置であるの長手方向中央側に配置される中央側温度検知部材、および、長手方向端部側に配置される端部側温度検知部材を有し、
前記加熱体として、前記ローラ部材の長手方向中央側を主に加熱する中央側加熱体と、長手方向端部側を主に加熱する端部側加熱体と、を有する<1>から<4>いずれか記載の加熱装置である。
<6>
<1>から<5>いずれか記載の加熱装置を用いて未定着画像を担持する記録媒体を加熱し、前記未定着画像を前記記録媒体に定着させることを特徴とする定着装置である。
<7>
<6>記載の定着装置を備えた画像形成装置である。
1 画像形成装置
9 定着装置(加熱装置)
20 加熱ローラ(ローラ部材)
20a 素管(基体)
20a1 素管の第1部分
20a2 素管の第2部分(熱容量変化部)
20c 大熱容量部(熱容量変化部)
20d 切削加工部(熱容量変化部)
21 加圧ローラ(加圧部材)
22 中央側ヒータ(中央側加熱体)
23 端部側ヒータ(端部側加熱体)
24 中央側サーミスタ(中央側温度検知部材)
25 端部側サーミスタ(端部側温度検知部材)
国際公開番号WO2015/093131

Claims (7)

  1. ローラ部材と、
    前記ローラ部材に対向する加圧部材と、
    加熱体とを備えた定着装置であって、
    前記ローラ部材は、長手方向中央側から端部側にわたって設けられる基体と、前記ローラ部材の長手方向端部側に設けられる大熱容量部とを有し、
    前記大熱容量部は、前記基体よりも熱容量の大きい材料により形成されることを特徴とする加熱装置。
  2. 前記大熱容量部は、前記基体の長手方向端部側の厚みを長手方向中央側に対して小さくした部分に設けられる請求項1記載の加熱装置。
  3. ローラ部材と、
    前記ローラ部材に対向する加圧部材と、
    加熱体とを備えた定着装置であって、
    前記ローラ部材は、その長手方向中央側に切削加工部を有し、当該切削加工部により、前記ローラ部材の長手方向中央側の厚みが端部側よりも小さく設けられることを特徴とする加熱装置。
  4. ローラ部材と、
    前記ローラ部材に対向する加圧部材と、
    加熱体とを備えた定着装置であって、
    前記ローラ部材は、少なくとも長手方向の中央側に設けられる第1部分と、少なくとも長手方向端部側に設けられ、前記第1部分よりも熱容量の大きい材料により形成される第2部分とを有することを特徴とする加熱装置。
  5. 加熱装置の長手方向中央側に配置される中央側温度検知部材、および、長手方向端部側に配置される端部側温度検知部材を有し、
    前記加熱体として、前記ローラ部材の長手方向中央側を主に加熱する中央側加熱体と、長手方向端部側を主に加熱する端部側加熱体と、を有する請求項1記載の加熱装置。
  6. 請求項1から5いずれか1項に記載の加熱装置を用いて未定着画像を担持する記録媒体を加熱し、前記未定着画像を前記記録媒体に定着させることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項6記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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