JP2024093525A - 電池セルケース - Google Patents

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Abstract

【課題】電池セルの冷却に適し、かつ冷却性能の耐久性を向上できる電池セルケースを提供すること。【解決手段】本開示技術は、角形の電池セル1を保持する電池セルケース2である。電池セルケースには、電池セルの下方に位置する下方部材21と、電池セルの上方に位置する上方部材22とを有する。また、下方部材は、電池セルの下面1Kに接触する底面211と、上方部材を固定する固定形状部212と有する。また、下方部材は、放熱部材213として、アルミナセラミックス、窒化アルミセラミックス、炭化ケイ素セラミックスのうち少なくとも1つを樹脂基材214に含むものである。また、上方部材は、電池セルの上面に接する天井部221と、固定形状部に固定される被固定形状部224と有するものである。固定形状部および被固定形状部は、電池セルを底面と天井部とにより挟み付けるように下方部材と上方部材とを固定するものである。【選択図】図3

Description

本開示技術は、電池セルケースに関し、より詳しくは、電池セルの冷却に適した電池セルケースに関する。
従来から、電池セルは、例えば、電気自動車又はハイブリッド電気自動車の電動機に電力を供給するために使用されているが、その使用時には、電気化学反応に伴って多くの熱が発生することが知られている。そのため、電池セルを保持する電池セルケースにおいて、電池セルの冷却性能を向上させる技術が検討されている。
例えば、特許文献1には、図8、図9に示すように、電池モジュールとして、複数の電池セル101が積層されている電池セル積層体110、電池セル積層体110を収容しており、上部が開放されたU字型フレーム102、開放されたU字型フレーム102の上部で電池セル積層体110を覆う上部プレート103、および電池セル積層体110とU字型フレーム102の底面の間に形成されている熱伝導性樹脂層104を含み、上部プレート103は電池セル積層体110が位置する方向に陥没形成されている陥没部103aを含む、電池セル101の冷却性能を向上させる技術が開示されている。
上記特許文献1の技術によれば、図9に示すように、上部プレート103をU字型フレーム102に固定したとき、陥没部103aが電池セル積層体110を下側に加圧することによって熱伝導性樹脂層104を変形させて、電池セル積層体110と熱伝導性樹脂層104との接触面積を増加させることができる。その結果、電池セル積層体110の熱を熱伝導性樹脂層104へより多く逃すことができ、電池セル101の冷却性能を向上させることができる。
特表2022-517686号公報
しかしながら、前記した従来の技術には、以下のような問題点があった。すなわち、熱伝導性樹脂層104には、電池セル積層体110の熱による加熱が繰り返し行われる環境下で、変形させる高い応力が負荷されているので、ストレスクラックが発生しやすく、熱伝導性樹脂層104の寿命が短いという問題点があった。また、上部プレート103をU字型フレーム102に固定したとき、上部プレート103の外周部が撓んで、陥没部103aが電池セル積層体110を下側に十分加圧できない恐れがあった。その場合、電池セル積層体110の下面の外周端側に加圧力が及ばず、場合によっては、電池セル積層体110と熱伝導性樹脂層104との間に隙間が生じて、電池セル積層体110の熱を熱伝導性樹脂層104へ十分逃すことができないという問題があった。
本開示技術の課題とするところは、電池セルの冷却に適し、かつ冷却性能の耐久性を向上できる電池セルケースを提供することにある。
本開示技術の一態様における電池セルケースは、角形の電池セルを保持する電池セルケースであって、
保持する電池セルの下方に位置する下方部材と、
保持する電池セルの上方に位置する上方部材とを有し、
前記下方部材は、
保持する電池セルの下面に接触する底面と、
前記上方部材を固定する固定形状部と有するとともに、
放熱部材として、アルミナセラミックス、窒化アルミセラミックス、炭化ケイ素セラミックスのうち少なくとも1つを樹脂基材に含むものであり、
前記上方部材は、
保持する電池セルの上面に接する天井部と、
前記固定形状部に固定される被固定形状部を有するものであり、
前記固定形状部および前記被固定形状部は、保持する電池セルを前記底面と前記天井部とにより挟み付けるように前記下方部材と前記上方部材とを固定するものである。
上記態様における電池セルケースでは、保持する電池セルの下方に位置する下方部材は、放熱部材として、アルミナセラミックス、窒化アルミセラミックス、炭化ケイ素セラミックスのうち少なくとも1つを樹脂基材に含むものであるので、保持する電池セルの熱を、電池セルと接触する下方部材の底面から、熱伝導率の高い放熱材料として機能するアルミナセラミックス等を介して、外部へ効果的に逃すことができる。
また、アルミナセラミックス等の放熱部材は、下方部材の樹脂基材に含まれているので、固定形状部と被固定形状部とによって、電池セルを底面と天井部とにより挟み付けるように下方部材と上方部材とを固定した状態において、電池セルが底面を加圧する圧力は、下方部材の樹脂基材が主に受け止め、樹脂基材に含まれるアルミナセラミックス等の放熱部材には殆ど作用しない。そのため、放熱材料として機能するアルミナセラミックス等に生じるストレスクラックを抑制でき、冷却性能の耐久性を向上させることができる。
また、上記態様の電池セルケースにおいて、前記上方部材は、保持する角形の電池セルを四隅から位置決めする位置決め形状部を有するものが好ましい。この場合、電池セルを変形の少ない電池セルの上面四隅で位置決めできるので、下方部材の底面に電池セルの下面全体を安定して当接させることができる。その結果、電池セルから下方部材への熱伝導効率が向上して、電池セルをより効率的に冷却できる。
また、上記態様の電池セルケースにおいて、前記樹脂基材の熱伝導率より高い熱伝導率を備えた短繊維が、樹脂基材内に分散して配置されていることが好ましい。この場合、アルミナセラミックス等の放熱部材の体積比率を増加させることなく、下方部材における冷却性能を効果的に向上させることができる。また、短繊維が樹脂基材内に分散配置されることによって、下方部材の強度が向上し、電池セルケースの安全性と冷却性能の耐久性を更に向上させることができる。
以上のように、本開示技術によれば、電池セルの冷却に適し、かつ冷却性能の耐久性を向上できる電池セルケースが提供されている。
本態様に係る電池セルケースに保持する電池セルの外観斜視図である。 本態様に係る電池セルケースの外観斜視図である。 図2に示すA-A断面図である。 図2に示す電池セルケースの下方部材の模式的詳細断面図である。 図2に示すB-B断面図であって、電池セルケースの上方部材の上端部を水平に切断し、上方から見た断面図である。 本態様における変形例に係る電池セルケースの外観斜視図である。 図6に示すC-C断面図である。 特許文献1に記載された電池モジュールにおいて、上部プレートの装着前の概念断面図である。 特許文献1に記載された電池モジュールにおいて、上部プレートの装着後の概念断面図である。
本形態は、図1~図5に示すように、角形の電池セル1を保持する電池セルケース2として本開示技術を具体化したものである。図1に、本態様に係る電池セルケースに保持する電池セルの外観斜視図を示す。図2に、本態様に係る電池セルケースの外観斜視図を示す。図3に、図2に示すA-A断面図を示す。図4に、図2に示す電池セルケースの下方部材の模式的詳細断面図を示す。図5に、図2に示すB-B断面図であって、電池セルケースの上方部材の上端部を水平に切断し、上方から見た断面図を示す。
図1に示す電池セル1は、例えば、電気自動車やハイブリッド電気自動車等に搭載される角型で密閉型の二次電池である。この電池セル1には、角型の電池ケース11と、当該電池ケース11の内部に収容され扁平状に巻回された電極体12と、電池ケース11に支持され電極体12の正極側と接続された正極端子部材13及び電極体12の負極側と接続された負極端子部材14等を備えている。電池セル1の下面1Kは、長方形状の平坦面に形成されている。
また、電池ケース11は、例えば、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)等の金属で中空の略直方体に形成され、上部が開口された有底角筒状のケース本体部111と、当該ケース本体部111の開口を閉塞する長方形の平板状の上部蓋部112とから構成されている。ケース本体部111と上部蓋部112とは、溶接等によって接合されている。上部蓋部112には、絶縁部材132、142を挟んで正極端子部材13と負極端子部材14とが固定されている。また、正極端子部材13には、上部蓋部112の上方へ突出する正極ボルト131を備え、負極端子部材14には、上部蓋部112の上方へ突出する負極ボルト141を備えている。
なお、後述するように、電池セル1を複数集合して組電池を構成する場合には、正極ボルト131と負極ボルト141に対して図示しないバスバーを連結する。また、上部蓋部112には、電池ケース11内の圧力が上昇して所定圧力に達したときに開裂して圧力を低減させるガス排出弁15と、電池ケース11内に必要な電解液を注入する注液孔16とが形成されている。注液孔16は、電解液注入後に注液栓17によって封止される。
また、本態様に係る電池セルケース2は、図2、図3に示すように、保持する電池セル1の下方に位置する下方部材21と、保持する電池セル1の上方に位置する上方部材22とを有している。下方部材21は、電池ケース11のケース本体部111の下部を収容するように形成され、上方部材22は、電池ケース11の上部蓋部112とケース本体部111の上部を収容するように形成されている。ここでは、下方部材21と上方部材22は、それぞれ電池ケース11の下方と上方の外形形状に沿って形成された角筒状の樹脂成形品である。そのため、下方部材21と上方部材22は、両者で電池ケース11全体を略カバーし、電池セル1を安全に保護することができる。
また、電池セルケース2の下方部材21と上方部材22とは、電池ケース11を上下方向から挟み付けた状態で、着脱可能に連結されている。すなわち、電池セルケース2の下方部材21は、保持する電池セル1の下面1Kに接触する底面211と、上方部材22を固定する固定形状部212と有する。固定形状部212は、底面211の長手方向両端部から上方へ垂直状に起立した短辺側立壁部217に形成されており、固定形状部212の先端部には、係止孔212aが形成されている。短辺側立壁部217は、底面211の短手方向両端部から上方へ垂直状に起立した長辺側立壁部216と接続されている。
また、下方部材21は、図4に示すように、放熱部材213として、アルミナセラミックス、窒化アルミセラミックス、炭化ケイ素セラミックスのうち少なくとも1つを樹脂基材214に含むものである。ここで、アルミナセラミックスの熱伝導率は29W/m・K程度であり、窒化アルミセラミックスの熱伝導率は150W/m・K程度であり、炭化ケイ素セラミックスの熱伝導率は200W/m・K程度である。これに対して、一般的な樹脂基材214の熱伝導率は0.2W/m・K程度である。したがって、熱伝導率の高いアルミナセラミックス等のうち少なくとも1つの放熱部材213を樹脂基材214内に含めることによって、下方部材21の電池セル1に対する冷却性能を大幅に向上させることができる。
なお、アルミナセラミックス等の放熱部材213は、下方部材21の樹脂基材214に含まれているので、電池セル1を下方部材21の底面211に押圧した状態において、電池セル1が底面211を加圧する圧力は、下方部材21の樹脂基材214が主に受け止め、樹脂基材214に含まれるアルミナセラミックス等の放熱部材213には殆ど作用しない。そのため、放熱材料として機能するアルミナセラミックス等に生じるストレスクラックを抑制でき、下方部材21における冷却性能の耐久性を向上させることができる。
また、樹脂基材214は、安価なポリプロピレン樹脂でも良いが、ポリプロピレン樹脂より熱伝導率の高い樹脂、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂などを用いることによって、下方部材21の冷却性能をより一層高めることができる。
また、アルミナセラミックス等の放熱部材213は、例えば、外径が10μm~100μm程度の粒子状に形成され、樹脂基材214内に分散して配置されている。この場合、粒子状の放熱部材213は、互いに分離して配置されているため、樹脂基材214に対する放熱部材213の体積比率を一定程度以上に増加させないと、粒子間の熱伝播性が向上しにくいという課題があった。
その点、図4に示すように、樹脂基材214の熱伝導率より高い熱伝導率を備えた短繊維215(例えば、長さ0.5mm~3mm程度の炭素繊維又はガラス繊維など)が、樹脂基材214内に分散して配置されていることが好ましい。この場合、アルミナセラミックス等の粒子状の放熱部材213は、樹脂基材214の熱伝導率より高い熱伝導率を備えた短繊維215と交絡しやすくなり、短繊維215を介して放熱部材213の粒子間における熱伝播性が向上する。そのため、アルミナセラミックス等の放熱部材213の体積比率を大幅に増加させることなく、下方部材21における冷却性能を効果的に向上させることができる。また、短繊維215(例えば、長さ0.5~3mm程度の炭素繊維又はガラス繊維など)が樹脂基材214内に分散配置されることによって、下方部材21の強度が向上し、電池セルケース2の安全性と冷却性能の耐久性を更に向上させることができる。
なお、上記短繊維215(例えば、長さ0.5mm~3mm程度の炭素繊維又はガラス繊維など)は、図4に示すように、湾曲した状態で樹脂基材214内に分散配置されていることが望ましい。短繊維215は、湾曲することによって互いに交絡しやすくなり、短繊維215の交絡部には、アルミナセラミックス等の粒子状の放熱部材213を交絡させやすいからである。また、アルミナセラミックス等の粒子状の放熱部材213は、微細な気孔を多数有するポーラスセラミックスから成ることが望ましい。微細な気孔を多数有することで、延面距離が増加し、放熱性能が一層増加するからである。
また、電池セルケース2の上方部材22は、図2、図3に示すように、保持する電池セル1の上面に接する天井部221と、下方部材21の固定形状部212に固定される被固定形状部224と有するものであり、固定形状部212および被固定形状部224は、保持する電池セル1を下方部材21の底面211と上方部材22の天井部221とにより挟み付けるように下方部材21と上方部材22とを固定するものである。被固定形状部224は、天井部221の長手方向両端部から下方へ垂直状に起立した短辺側立壁部227に形成されており、短辺側立壁部227は、天井部221の短手方向両端部から下方へ垂直状に起立した長辺側立壁部226と接続されている。
なお、上方部材22の天井部221には、電池セル1の正極端子部材13を挿通させる正極挿通孔222aと、負極端子部材14を挿通させる負極挿通孔222bと、ガス排出弁15から排出されるガスの逃し孔223aと、電池セル1の注液孔16に電解液を注液するための注液用の逃し孔223bとが形成されている。ここでは、注液用の逃し孔223bが形成されているが、これは形成しなくても良い。
また、被固定形状部224には、下方部材21の固定形状部212に形成された係止孔212aと係合可能な略V字状の係止爪224aが形成されている。被固定形状部224の上方には、係止爪224aを挟んで上下方向に延びるスリット溝224bが形成されている。スリット溝224bは、短辺側立壁部227と長辺側立壁部226との交差部に形成されている。このスリット溝224bを介して被固定形状部224を電池ケース11側へ撓ませつつ、係止爪224aを撓ませて係止孔212aから離脱させることができる。
また、本態様に係る電池セルケース2において、図2、図3、図5に示すように、上方部材22は、保持する角形の電池セル1を四隅から位置決めする位置決め形状部225を有するものが好ましい。ここで、位置決め形状部225は、上方部材22の天井部221と短辺側立壁部227と長辺側立壁部226とが交差する上部四隅を、三角形に面取りする面取り形状として形成されている。面取り形状として形成された位置決め形状部225は、電池ケース11のケース本体部111と上部蓋部112とが溶接等によって接合されている4つのコーナー部113を、斜め上外方から電池ケース11の内方へ向けて押圧するように形成されている。この場合、電池セル1を変形の少ない電池セル1の上面四隅で位置決めできるので、下方部材21の底面211に電池セル1の下面1K全体を安定して当接させることができる。その結果、電池セル1から下方部材21へ熱を伝導させるときの熱伝導効率が向上して、電池セル1をより効率的に冷却できる。
なお、上方部材22の上部四隅において、位置決め形状部225を上方部材22から部分的に切り離して、位置決め形状部225を弾性的に変形可能なリップ形状にしても良い。この場合、電池ケース11の熱膨張によって、電池セル1の下面1Kが下方部材21の底面211を押圧する押圧力が変動しても、その押圧力の変動を、位置決め形状部225の弾性変形によって吸収させることができる。その結果、下方部材21の電池セル1に対する冷却性能を安定的に維持させ、また、冷却性能の耐久性を向上させることができる。
本実施の形態および実施例は単なる例示にすぎず、本開示技術を何ら限定するものではない。したがって本開示技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、本開示技術は、図6,図7に示すように、電池セル1を複数集合して組電池を構成する場合にも適用することができる。図6に、本態様における変形例に係る電池セルケースの外観斜視図を示す。図7に、図6に示すC-C断面図を示す。なお、図6、図7は、図面を簡略化するため、電池セル1を1つだけ表示しているが、本電池セルケース2Bには、5つの電池セル1が保持されている。
↑ここも、少し気になったので追記しました。
図6、図7に示す変形例に係る電池セルケース2Bは、前述した電池セルケース2と、以下の相違点を除いて共通している。ここでは、主に相違点について説明し、共通点については、共通の符号を付してその説明を原則として割愛する。
変形例に係る電池セルケース2Bは、図6、図7に示すように、複数の電池セル1が集合した組電池を一体で保持するものである。この電池セルケース2Bは、保持する複数の電池セル1の下方に位置する下方部材21Bと、保持する複数の電池セル1の上方に位置する上方部材22Bとを有している。下方部材21Bは、複数の電池ケース11のケース本体部111の下部を下仕切り部218Bを挟んで収容するように形成され、上方部材22は、複数の電池ケース11の上部蓋部112とケース本体部111の上部を上仕切り部228Bを挟んで収容するように形成されている。
また、電池セルケース2Bの下方部材21Bと上方部材22Bとは、複数の電池ケース11を上下方向から挟み付けた状態で、着脱可能に連結されている。すなわち、電池セルケース2Bの下方部材21Bは、保持する複数の電池セル1の下面1Kに接触する底面211Bと、上方部材22Bを固定する固定形状部212と有する。固定形状部212は、底面211Bの各電池ケース11における長手方向両端部に隣接する位置から上方へ垂直状に起立した短辺側立壁部217Bに、電池ケース11毎に形成されており、各固定形状部212の先端部には、それぞれ係止孔212aが形成されている。短辺側立壁部217Bは、底面211Bの電池ケース11における短手方向端部に隣接する位置から上方へ垂直状に起立した長辺側立壁部216Bと接続されている。
また、電池セルケース2Bの上方部材22Bは、保持する複数の電池セル1の上面に接する天井部221Bと、下方部材21Bの固定形状部212に固定される被固定形状部224と有するものであり、固定形状部212および被固定形状部224は、保持する複数の電池セル1を下方部材21Bの底面211Bと上方部材22Bの天井部221Bとにより挟み付けるように下方部材21Bと上方部材22Bとを固定するものである。被固定形状部224は、天井部221Bの各電池ケース11における長手方向両端部から下方へ垂直状に起立した短辺側立壁部227Bに形成されており、短辺側立壁部227Bは、天井部221Bの電池ケース11における短手方向端部から下方へ垂直状に起立した長辺側立壁部226Bと接続されている。
なお、上方部材22Bの天井部221Bには、各電池セル1の正極端子部材13を挿通させる正極挿通孔222aと、負極端子部材14を挿通させる負極挿通孔222bと、ガス排出弁15から排出されるガスの逃し孔223aと、各電池セル1に電解液を注液するための注液用の逃し孔223bとが形成されている。ここでは、注液用の逃し孔223bが形成されているが、これは形成しなくても良い。また、変形例の電池セルケース2Bにおいても、上方部材22Bは、保持する角形の各電池セル1を四隅から位置決めする位置決め形状部225を有するが、隣接する位置決め形状部225は面取り形状がV溝状に形成されている。
以上詳細に説明したように本実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏することができる。すなわち、本態様における電池セルケース2、2Bでは、保持する電池セル1の下方に位置する下方部材21、21Bは、放熱部材213として、アルミナセラミックス、窒化アルミセラミックス、炭化ケイ素セラミックスのうち少なくとも1つを樹脂基材214に含むものであるので、保持する電池セル1の熱を、電池セル1と接触する下方部材21、21Bの底面211、211Bから、熱伝導率の高い放熱材料として機能するアルミナセラミックス等を介して、外部へ効果的に逃すことができる。
また、アルミナセラミックス等の放熱部材213は、下方部材21、21Bの樹脂基材214に含まれているので、固定形状部212と被固定形状部224とによって、電池セル1を底面211、211Bと天井部221,221Bとにより挟み付けるように下方部材21、21Bと上方部材22,22Bとを固定した状態において、電池セル1が底面211、211Bを加圧する圧力は、下方部材21,21Bの樹脂基材214が主に受け止め、樹脂基材214に含まれるアルミナセラミックス等の放熱部材213には殆ど作用しない。そのため、放熱材料として機能するアルミナセラミックス等に生じるストレスクラックを抑制でき、冷却性能の耐久性を向上させることができる。よって、本実施の形態によれば、電池セル1の冷却に適し、かつ冷却性能の耐久性を向上できる電池セルケース2、2Bを提供することができる。
また、本態様の電池セルケース2、2Bによれば、上方部材22、22Bは、保持する角形の電池セル1を四隅から位置決めする位置決め形状部25を有するので、電池セル1を変形の少ない電池セル1の上面四隅(コーナー部113)で位置決めできるので、下方部材21、21Bの底面211、211Bに電池セル1の下面1K全体を安定して当接させることができる。その結果、電池セル1から下方部材21、21Bへの熱伝導効率が向上して、電池セル1をより効率的に冷却できる。
また、本態様の電池セルケース2、2Bによれば、樹脂基材214の熱伝導率より高い熱伝導率を備えた短繊維215が、樹脂基材214内に分散して配置されているので、アルミナセラミックス等の放熱部材213の体積比率を増加させることなく、下方部材21、21Bにおける冷却性能を効果的に向上させることができる。また、短繊維215が樹脂基材214内に分散配置されることによって、下方部材21、21Bの強度が向上し、電池セルケース2、2Bの安全性と冷却性能の耐久性を更に向上させることができる。
1 電池セル
1K 下面
2、2B 電池セルケース
21,21B 下方部材
22、22B 上方部材
211,211B 底面
212 固定形状部
213 放熱部材
214 樹脂基材
215 短繊維
221、221B 天井部
224 被固定形状部
225 位置決め形状部

Claims (3)

  1. 角形の電池セルを保持する電池セルケースであって、
    保持する電池セルの下方に位置する下方部材と、
    保持する電池セルの上方に位置する上方部材とを有し、
    前記下方部材は、
    保持する電池セルの下面に接触する底面と、
    前記上方部材を固定する固定形状部を有するとともに、
    放熱部材として、アルミナセラミックス、窒化アルミセラミックス、炭化ケイ素セラミックスのうち少なくとも1つを樹脂基材に含むものであり、
    前記上方部材は、
    保持する電池セルの上面に接する天井部と、
    前記固定形状部に固定される被固定形状部と有するものであり、
    前記固定形状部および前記被固定形状部は、保持する電池セルを前記底面と前記天井部とにより挟み付けるように前記下方部材と前記上方部材とを固定するものである電池セルケース。
  2. 請求項1に記載の電池セルケースであって、前記上方部材は、
    保持する角形の電池セルを四隅から位置決めする位置決め形状部を有するものである電池セルケース。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電池セルケースであって、前記放熱部材と同等又はそれ以上の熱伝導率を備えた短繊維が、前記樹脂基材内に分散して配置されているものである電池セルケース。






















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