JP2024086394A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に熱が籠りにくく、集光レンズ及び投影レンズの熱変形を防ぐことができる車両用灯具を提供する。
【解決手段】車両用灯具10は、光源部12と、支持部11と、集光レンズ13と、遮光部材14と、投影レンズ15と、を備えている。第1レンズ部41、第1レンズ周壁部42及び遮光部材(シェード部51)により第1空間S1が形成されている。第2レンズ部61、第2レンズ周壁部62及び遮光部材(シェード部51)により第2空間S2が形成されている。第1レンズ周壁部42及び第2レンズ周壁部62の少なくとも一方の上部に位置する部分に、上部開口部(第1レンズ周壁部42の場合は上部開口部42b,第2レンズ周壁部62の場合は上部開口部62b)が形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用灯具に関する。
車両用灯具は、車両の周辺の路面に照射パターンを形成するものが考えられている。例えば、特許文献1に記載の車両用灯具は、光源部と、光源部を支持する支持部と、光源部から出射された光を集光する集光レンズと、集光レンズで集光された光を部分的に通す照射スリットが設けられた遮光部材と、遮光部材を通過した光を投影して照射パターンを形成する投影レンズと、これらを収容する筐体と、を備えている。筐体内には、密閉された空間が設けられている。
特開2020-205237号公報
ところで、車両用灯具は、光源部自体が発する熱及び光源部から出射する光による熱により温度が上昇し、内部に熱が籠りやすい。特に、遮光部材は、光が当たる面積が大きく、温度が上昇しやすいため、周囲に存在する集光レンズ及び投影レンズの熱変形の原因となり得ることがわかった。
本発明の目的は、内部に熱が籠りにくく、集光レンズ及び投影レンズの熱変形を防ぐことができる車両用灯具を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明の車両用灯具は、光源部と、前記光源部を支持する支持部と、前記光源部から出射された光を集光する集光レンズと、前記集光レンズで集光された光を部分的に通す照射スリットが設けられた遮光部材と、前記遮光部材を通過した光を投影して照射パターンを形成する投影レンズと、を備え、前記集光レンズは、第1レンズ部と、前記第1レンズ部を底部として前記第1レンズ部から立ち上がる第1レンズ周壁部と、を有し、前記投影レンズは、第2レンズ部と、前記第2レンズ部を底部として前記第2レンズ部から立ち上がる第2レンズ周壁部と、を有し、前記第1レンズ部、前記第1レンズ周壁部及び前記遮光部材により第1空間が形成されており、前記第2レンズ部、前記第2レンズ周壁部及び前記遮光部材により第2空間が形成されており、前記第1レンズ周壁部及び前記第2レンズ周壁部の少なくとも一方の上部に位置する部分に、上部開口部が形成されている。
本発明では、内部に熱が籠りにくく、集光レンズ及び投影レンズの熱変形を防ぐことができる。
本実施の形態の車両用灯具が車両に搭載されてそれぞれ照射パターンを形成した様子を示す説明図である。 車両用灯具の構成を示す斜視図である。 図2に示した車両用灯具の分解斜視図である。 図2に示した車両用灯具の正面図である。 図4に示したV-V線端面図である。 図5の比較例であり、第1上部開口部及び第1下部開口部並びに第2上部開口部及び第2下部開口部が形成されていない車両用灯具の同位置での端面図である。
以下、本発明に係る車両用灯具の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、図1では、車両用灯具10が設けられている様子の把握を容易とするために、車両1に対して車両用灯具10を強調して示しており、必ずしも実際の様子とは一致するものではない。
本実施の形態の車両用灯具10は、図1に示すように、自動車等の車両1の灯具として用いられるもので、車両1に設けられる前照灯とは別に、車両1の前方の周辺の路面2に照射パターンPiを形成すべく車両1の前部に設けられる。その車両1の前方の周辺とは、車両1に設けられる前照灯により照射される前照灯領域よりも車両1に近い近接領域を必ず含むものであり、部分的に前照灯領域を含む場合もある。なお、車両用灯具10は、車両1の後方や側方の周辺の路面2にも照射パターンPiを形成してもよく、本実施の形態の構成に限定されない。
各車両用灯具10は、本実施の形態では、車両1の前端における路面2よりも高い位置に配置されている。車両用灯具10は、投影光軸Lp(図3及び図5等参照)が路面2に向かうように、路面2に対して傾斜した状態で車両1に設けられる。2つの車両用灯具10は、取り付けられる位置および照射パターンPiを形成する位置が異なることを除くと、基本的に等しい構成とされている。
以下の説明では、各車両用灯具10において、光軸方向(Z)、上下方向(Y)、幅方向(X)を図2乃至図5に示すように定義する。すなわち、光軸方向(Z)は、光を照射(投影)する方向となる投影光軸Lpが伸びる方向であり、上下方向(Y)は、光軸方向(Z)と直交する方向であり、幅方向(X)は、光軸方向および上下方向に直交する方向である。
車両用灯具10は、図2及び図3に示すように、設置台部(支持部)11に、光源部12と集光レンズ13とシェード(遮光部材)14と投影レンズ15とが取り付けられ、単一の投射光学系とされて、プロジェクタタイプの路面投影ユニットを構成する。
設置台部11は、光源部12が設けられる箇所であり、熱伝導性を有するアルミダイカストや樹脂で形成され、全体として光源部12で発生する熱を外部に逃がすヒートシンクとして機能する。設置台部11は、ベース部21と、複数の放熱フィン(放熱部)22と、一対の取付腕部(被取付部)23と、を有する。
ベース部21は、光軸方向に直交する平板状とされ、真ん中に光源取付個所24が設けられている。光源取付個所24は、光源部12が取り付けられる箇所を規定するもので、図3に示すように、一対の取付腕部23の間の平坦な面とされるとともに、一対のネジ孔24aと一対の位置決め突起24bとが設けられている。一対のネジ孔24aは、光源取付個所24における対角位置に設けられており、ネジ25(図2参照)の捻じ込みによる固定が可能とされている。一対の位置決め突起24bは、光源取付個所24において幅方向に並んで、それぞれが各取付腕部23近傍に位置して設けられており、光軸方向の前方側に突出されている。各放熱フィン22は、ベース部21の後方側(光軸方向の後側(光が照射される向きとは反対側))において、幅方向に直交する板状とされている。各放熱フィン22は、幅方向に所定の間隔を開けて並んで(並列して)設けられている。設置台部11は、光源取付個所24に設置された光源部12で発生した熱を主に各放熱フィン22から外部に放熱する。
一対の取付腕部23は、光源取付個所24の幅方向での両外側で対を為して設けられ、ベース部21から光軸方向の前方側に突出されている。両取付腕部23は、光軸方向の前方側の端部23aが光軸方向に直交する平面とされており、その互いの端部23aを光軸方向で互いに等しい位置(同じ平面上)とされている。各端部23aには、位置決め突起23bとネジ孔23cとが設けられている。位置決め突起23bは、端部23aにおける上下方向の下部に設けられており、光軸方向の前方側に突出されている。ネジ孔23cは、端部23aにおける上下方向の上部に設けられており、ネジ26の捻じ込みによる集光レンズ13とシェード14と投影レンズ15との固定が可能とされている。
光源部12は、第1光源31と、第2光源32と、コネクタ端子(図示せず)と、それらが実装される基板33と、を有する。第1光源31と第2光源32とは、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子で構成されている。本実施の形態では、第1光源31と第2光源32とは、出射光軸を中心とするランバーシアン分布でアンバー色の光(アンバー色光)を出射する。なお、第1光源31と第2光源32とは、色(波長帯域)や、分布の態様や、光源の数等は適宜設定すればよく、本実施の形態の構成に限定されない。
図示しないコネクタ端子は、基板33の配線パターンと電気的に接続されており、点灯制御回路に接続された接続コネクタが着脱自在とされている。コネクタ端子は、接続コネクタが取り付けられることで、配線パターンを介する点灯制御回路から各光源31、32への電力の供給を可能とする。
基板33は、アルミ基板で形成された板状とされ、第1光源31と第2光源32とが実装される。基板33では、設置台部11のベース部21の光源取付個所24の一対のネジ孔24aに対応する対角線上の位置にネジ通し孔33aが設けられている。また、光源取付個所24の一対の位置決め突起24bに対応して一対の位置決め孔33bが設けられている。基板33は、一対の位置決め孔33bに対応する位置決め突起24bが通されつつ、4つのネジ通し孔33aのうち、一対のネジ孔24aに対応する一対のネジ通し孔33aに通されたネジ25が対応するネジ孔24aに捻じ込まれることにより、光源取付個所24に取り付けられる。これにより、基板33は、光源取付個所24すなわちそこに実装された第1光源31と第2光源32とを、集光レンズ13に対向させる。基板33は、コネクタ端子を介して点灯制御回路から電力を適宜供給して第1光源31と第2光源32とを点灯させる。なお、基板33は、ガラスエポキシ基板で形成されていてもよい。
集光レンズ13は、第1光源31、第2光源32から出射された光を集光するものであり、シェード14上における後述する各スリット部54の周辺、すなわちシェード14上において全てのスリット部54を含みつつ各スリット部54が設けられた領域に光を集める。本実施例では、集光レンズ13は、ポリカーボネート製である。
集光レンズ13は、第1レンズ部41と、第1レンズ周壁部42と、第1レンズ取付部43とを有する。第1レンズ部41は、集光レンズ13の設置状態において中心部が投影光軸Lp上に配置され、第1光源31、第2光源32から出射された光を主に集光する部分である。第1レンズ周壁部42は、第1レンズ部41を底部として第1レンズ部41から立ち上がる部分である。第1レンズ取付部43は、第1レンズ周壁部42の端部42aから幅方向に延びる部分であり、一対の第1レンズ取付片部43aを有する。
両第1レンズ取付片部43aは、光軸方向に直交する板状とされ、設置台部11のベース部21の両取付腕部23の端部23aに重ねて配置することが可能とされている。各第1レンズ取付片部43aには、第1レンズ位置決め孔43bと第1レンズネジ通し孔43cとが設けられている。各第1レンズ位置決め孔43bは、第1レンズ取付片部43aが端部23aに重ねられた状態で、その位置決め突起23bを嵌め入れることが可能とされている。各第1レンズネジ通し孔43cは、第1レンズ取付片部43aが端部23aに重ねられた状態で、そのネジ孔23cに捻じ込まれるネジ26を通すことが可能とされている。集光レンズ13は、各第1レンズ位置決め孔43bに対応する位置決め突起23bが通されつつ、各第1レンズネジ通し孔43cに通された各ネジ26が対応するネジ孔23cに捻じ込まれることにより、設置台部11の両取付腕部23(その端部23a)に取り付けられる。
第1レンズ周壁部42の端部42aには、一対の第1レンズ取付片部43aが形成されていない位置であり、集光レンズ13の設置状態における上部位置及び下部位置に、略矩形に切欠かれた、一対の切欠き部42b,42cが形成されている。
シェード14は、集光レンズ13で集光された第1光源31や第2光源32からの光を照射スリット53から部分的に通すことで照射パターンPiを形成する遮光部材の一例である。その照射パターンPiは、図1に示すように、3つの照射図柄Diが車両1から遠ざかる方向に略等しい間隔で整列されている。ここで、各照射図柄Diは、個別に示す際には、車両1から最も遠いものを第1照射図柄Di1とし、そこから車両1に近づくにつれて順に、第2照射図柄Di2、第3照射図柄Di3とする。本実施の形態では、第1照射図柄Di1乃至第3照射図柄Di3のそれぞれは、V字形状の記号とされており、車両1から遠ざかるように同一直線上に並べられて、車両1から矢印方向Daを指し示す矢印のように見せることができる。
シェード14は、図3に示すように、基本的に光の透過を阻む板状の部材で形成されており、シェード部51と一対のシェード取付片部52とを有する。シェード取付片部52は、シェード部51から幅方向の両側に突出しており、設置台部11の両取付腕部23の端部23aに取り付けられた集光レンズ13の各第1レンズ取付片部43aに重ねて配置することが可能とされている。各シェード取付片部52には、シェード位置決め孔52aとシェードネジ通し孔52bとが設けられている。
各シェード位置決め孔52aは、シェード取付片部52が第1レンズ取付片部43aに重ねられた状態で、そこに通された位置決め突起23bを嵌め入れることが可能とされている。各シェードネジ通し孔52bは、シェード取付片部52が第1レンズ取付片部43aに重ねられた状態で、その第1レンズネジ通し孔43cに通されるネジ26を通すことが可能とされている。シェード14は、各シェード位置決め孔52aに対応する位置決め突起23bが通されつつ、各シェードネジ通し孔52bに通された各ネジ26が対応するネジ孔23cに捻じ込まれることにより、集光レンズ13を介して設置台部11の両取付腕部23に取り付けられる。シェード14は、シェード取付片部52が両取付腕部23に取り付けられることで、シェード部51の中心位置が投影光軸Lp上に位置される。
シェード14が、集光レンズ13に対して固定されることで、第1レンズ部41、第1レンズ周壁部42及びシェード部51に囲まれた第1空間S1が形成される。
一対の切欠き部42b,42cは、第1空間S1と通じた開口部として機能する。集光レンズ13の設置状態で、上部に位置する切欠き部42bが第1上部開口部42bとなり、下部に位置する切欠き部42cが第1下部開口部42cとなる。
シェード部51は、板状の部材が部分的に切り欠かれて貫通された照射スリット53が設けられている。照射スリット53は、集光レンズ13(主に第1レンズ部41)で集光された第1光源31、第2光源32からの光を部分的に通すことで、投影する照射パターンPiを所定の形状に成形する。照射スリット53は、照射パターンPiに対応されており、図3に示すように、本実施の形態では、3つのスリット部54で構成されている。
この3つのスリット部54は、3つの照射図柄Diに一対一で対応している。その各スリット部54は、投影レンズ15がシェード14(照射スリット53)を反転させて路面2に投影することから、照射パターンPiの各照射図柄Diの位置関係に対して、投影光軸Lpを中心として回転対象な位置関係とされている(図3参照)。このため、各スリット部54は、上下方向の最も下側の第1スリット部541が、照射パターンPiの第1照射図柄Di1に対応し、その上の第2スリット部542が、第2照射図柄Di2に対応し、その上の第3スリット部543が、第3照射図柄Di3に対応する。3つのスリット部54は、路面2上で各照射図柄Diが上記した図1に示す大きさで略等間隔となるように、それぞれ路面2までの距離に応じて大きさおよび間隔が設定されている。
投影レンズ15は、シェード14を通した光を路面2に投影する。本実施例では、投影レンズ15は、アクリル製である。
投影レンズ15は、第2レンズ部61と、第2レンズ周壁部62と、第2レンズ取付部63とを有する。第2レンズ部61は、投影レンズ15の設置状態において中心部が投影光軸Lp上に配置され、第1光源31、第2光源32から出射された光を主に投影する部分である。第2レンズ周壁部62は、第2レンズ部61を底部として第2レンズ部61から立ち上がる部分である。第2レンズ取付部63は、第2レンズ周壁部62の端部62aから幅方向に延びる部分であり、一対の第2レンズ取付片部63aを有する。
両第2レンズ取付片部63aは、光軸方向に直交する板状とされ、設置台部11のベース部21の両取付腕部23の端部23aに取り付けられたシェード14の各シェード取付片部52に重ねて配置することが可能とされている。各第2レンズ取付片部63aには、第2レンズ位置決め孔63bと第2レンズネジ通し孔63cとが設けられている。各第2レンズ位置決め孔63bは、第2レンズ取付片部63aがシェード取付片部52に重ねられた状態で、そこに通された位置決め突起23bを嵌め入れることが可能とされている。各第2レンズネジ通し孔63cは、第2レンズ取付片部63aがシェード取付片部52に重ねられた状態で、そのシェードネジ通し孔52bに通されるネジ26を通すことが可能とされている。投影レンズ15は、各第2レンズ位置決め孔63bに対応する位置決め突起23bが通されつつ、各第2レンズネジ通し孔63cに通された各ネジ26が対応するネジ孔23cに捻じ込まれることにより、設置台部11の両取付腕部23(その端部23a)に取り付けられる。これにより、投影レンズ15は、第2レンズ部61の光軸である投影光軸Lpが所定の方向に向けられて、車両用灯具10の投影光軸Lpの向きが設定される。
投影レンズ15が、シェード14に対して固定されることで、第2レンズ部61、第2レンズ周壁部62及びシェード部51に囲まれた第2空間S2が形成される。
第2レンズ周壁部62の端部62aには、一対の第2レンズ取付片部63aが形成されていない位置であり、投影レンズ15の設置状態における上部位置及び下部位置に、略矩形に切欠かれた、一対の切欠き部62b,62cが形成されている。一対の切欠き部62b,62cは、第2空間S2と通じた開口部として機能する。投影レンズ15の設置状態で、上部に位置する切欠き部62bが第2上部開口部62bとなり、下部に位置する切欠き部62cが第2下部開口部62cとなる。
図4は、図2に示した車両用灯具の正面図であり、図5は、図4に示したV-V線端面図である。また、図6は、図5の比較例であり、第1上部開口部及び第1下部開口部並びに第2上部開口部及び第2下部開口部が形成されていない車両用灯具の同位置での端面図である。図6では、図5に示した図と同部材には、「´」の符号を付している。図5及び図6には、空間内の空気の流れを矢印AFとして記載してある。
点灯制御回路による制御により、光源(第1光源31及び第2光源32)が点灯すると、光源から、光が出射される。光源部自体が発する熱及び出射された光により周囲の温度が上昇する。特に、シェード14は、光が当たる面積が大きいため、温度が上昇し、周囲に存在する第1空間S1及び第2空間S2内の空気の温度も上昇させることになる。
図6に示すように、第1上部開口部及び第1下部開口部並びに第2上部開口部及び第2下部開口部が形成されていない車両用灯具10´の場合には、第1空間S1及び第2空間S2内の温められた空気は空間内に籠って、周囲に存在する集光レンズ13´及び投影レンズ15´自体の温度も上昇させる。これが原因となって、集光レンズ13´及び投影レンズ15´の熱変形の原因となり得る。
これに対して、本実施の形態の車両用灯具10の場合には、図5に示すように、第1空間S1は、第1上部開口部42b及び第1下部開口部42cにより外部と通じている。そのため、第1空間S1内の空気が温められて対流が生じると、第1下部開口部42cから第1空間S1に外部の空気が入り、第1上部開口部42bから空気が抜ける。同様に、第2空間S2は、第2上部開口部62b及び第2下部開口部62cにより外部と通じている。そのため、第2空間S2内の空気が温められて対流が生じると、第2下部開口部62cから第2空間S2に外部の空気が入り、第2上部開口部62bから空気が抜ける。これにより、第1空間S1及び第2空間S2内の空気の温度上昇が抑えられ、集光レンズ13及び投影レンズ15の熱変形を抑えることができる。
以下に車両用灯具10の作用を説明する。
車両用灯具10は、光源部12と、光源部12を支持する支持部(設置台部)11と、光源部12から出射された光を集光する集光レンズ13と、集光レンズ13で集光された光を部分的に通す照射スリット53が設けられた遮光部材(シェード)14と、遮光部材14を通過した光を投影して照射パターンPiを形成する投影レンズ15と、を備え、集光レンズ13は、第1レンズ部41と、第1レンズ部41を底部として第1レンズ部41から立ち上がる第1レンズ周壁部42と、を有し、投影レンズ15は、第2レンズ部61と、第2レンズ部61を底部として第2レンズ部61から立ち上がる第2レンズ周壁部62と、を有し、第1レンズ部41、第1レンズ周壁部42及び遮光部材14により第1空間S1が形成されており、第2レンズ部61、第2レンズ周壁部62及び遮光部材14により第2空間S2が形成されており、第1レンズ周壁部42及び第2レンズ周壁部62の少なくとも一方の上部に位置する部分に、上部開口部(第1レンズ周壁部42の場合は第1上部開口部42b,第2レンズ周壁部62の場合は第2上部開口部62b)が形成されている。
空間(第1空間S1または第2空間S2)内の温められた空気は、上部開口部(第1上部開口部42bまたは第2上部開口部62b)から空間外へと放出されるため、内部に熱が籠りにくく、集光レンズ13及び投影レンズ15の熱変形を防ぐことができる。
上部開口部が形成された第1レンズ周壁部42または第2レンズ周壁部62の下部に位置する部分には、下部開口部(第1レンズ周壁部42の場合は第1下部開口部42c,第2レンズ周壁部62の場合は第2下部開口部62c)が形成されていてもよい。上部開口部と対になる下部開口部が形成されていると、空間内の温められた空気が、よりスムーズに上方開口部から空間外へと放出される。
第1レンズ周壁部42には、上部に位置する部分に形成され、第1空間S1と通じた第1上部開口部42bと、下部に位置する部分に形成され、第1空間S1と通じた第1下部開口部42cが形成されており、第2レンズ周壁部62には、上部に位置する部分に形成され、第2空間S2と通じた第2上部開口部62bと、下部に位置する部分に形成され、第2空間S2と通じた第2下部開口部62cが形成されていてもよい。このように構成されていれば、第1上部開口部42bと第1下部開口部42cにより第1空間S1内の温められた空気がスムーズに空間外へと放出される。また、第2上部開口部62bと第2下部開口部62cにより第2空間S2内の温められた空気がスムーズに空間外へと放出される。
支持部11は、被取付部(一対の取付腕部)23及び放熱部(複数の放熱フィン)22を有しており、集光レンズ13は、第1レンズ周壁部42の端部42aから光軸方向と交差する幅方向に延びる第1レンズ取付部43を有しており、遮光部材14は、幅方向に延びる遮光部材取付部(シェード取付片部)52を有しており、投影レンズ15は、第2レンズ周壁部62の端部62aから幅方向に延びる第2レンズ取付部63を有しており、集光レンズ13、遮光部材14及び投影レンズ15は、第1レンズ取付部43、遮光部材取付部52、第2レンズ取付部63、の順に重ねた状態で、被取付部23に固定されていてもよい。
集光レンズ13と投影レンズ15は、光を通す、透明な任意の材料によって形成してよい。原材料としては、例えば、ポリカーボネートやアクリルが考えられる。集光レンズ13と投影レンズ15は同種の材料で形成されていてもよいが、異なる材料で形成されていてもよい。異なる材料で形成する場合、例えば、集光レンズ13は、耐熱性を重視してポリカーボネート製、投影レンズ15は、透明度を重視してアクリル製とすることができる。この場合、アクリルは、ポリカーボネートよりも熱変形しやすいため、上方開口部の形成位置を選択する必要がある場合には、第2レンズ周壁部62に優先して形成した方がよい。
以上、本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で変更が可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、第1上部開口部42b及び第1下部開口部42c、並びに、第2上部開口部62b及び第2下部開口部62cの計4か所の開口部を形成したが、上記作用にも説明したように、少なくとも第1レンズ周壁部42及び第2レンズ周壁部62の少なくとも一方の上部に位置する部分に開口部を形成すればよい。したがって、例えば、第1上部開口部42bまたは第2上部開口部62bのみを形成したり、第1上部開口部42b及び第1下部開口部42cのみを形成したり、第1上部開口部42b及び第2上部開口部62bのみを形成したり、第1上部開口部42b、第1下部開口部42c及び第2上部開口部62bのみを形成したりしてもよいのはもちろんである。
また、上記実施の形態では、第1上部開口部42b及び第1下部開口部42c、並びに、第2上部開口部62b及び第2下部開口部62cは、切欠きによって形成したが、空間(第1空間及び第2空間)と通じた開口部であればよいため、第1レンズ周壁部42または第2レンズ周壁部62に貫通孔により開口部を形成したりしてもよいのはもちろんである。
10 車両用灯具
11 設置台部
12 光源部
13 集光レンズ
41 第1レンズ部
42 第1レンズ周壁部
42a 端部
42b 第1上部開口部(切欠き部)
42c 第1下部開口部(切欠き部)
43 第1レンズ取付部
14 シェード(遮光部材)
15 投影レンズ
61 第2レンズ部
62 第2レンズ周壁部
62a 端部
62b 第2上部開口部(切欠き部)
62c 第2下部開口部(切欠き部)
63 第2レンズ取付部
S1 第1空間
S2 第2空間

Claims (7)

  1. 光源部と、
    前記光源部を支持する支持部と、
    前記光源部から出射された光を集光する集光レンズと、
    前記集光レンズで集光された光を部分的に通す照射スリットが設けられた遮光部材と、
    前記遮光部材を通過した光を投影して照射パターンを形成する投影レンズと、を備え、
    前記集光レンズは、第1レンズ部と、前記第1レンズ部を底部として前記第1レンズ部から立ち上がる第1レンズ周壁部と、を有し、
    前記投影レンズは、第2レンズ部と、前記第2レンズ部を底部として前記第2レンズ部から立ち上がる第2レンズ周壁部と、を有し、
    前記第1レンズ部、前記第1レンズ周壁部及び前記遮光部材により第1空間が形成されており、
    前記第2レンズ部、前記第2レンズ周壁部及び前記遮光部材により第2空間が形成されており、
    前記第1レンズ周壁部及び前記第2レンズ周壁部の少なくとも一方の上部に位置する部分に、上部開口部が形成されている
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記上部開口部が形成された前記第1レンズ周壁部または前記第2レンズ周壁部の下部に位置する部分には、下部開口部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記第1レンズ周壁部には、上部に位置する部分に形成され、前記第1空間と通じた第1上部開口部と、下部に位置する部分に形成され、前記第1空間と通じた第1下部開口部が形成されており、
    前記第2レンズ周壁部には、上部に位置する部分に形成され、前記第2空間と通じた第2上部開口部と、下部に位置する部分に形成され、前記第2空間と通じた第2下部開口部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  4. 前記支持部は、被取付部及び放熱部を有しており、
    前記集光レンズは、前記第1レンズ周壁部の端部から光軸方向と交差する幅方向に延びる第1レンズ取付部を有しており、
    前記遮光部材は、前記幅方向に延びる遮光部材取付部を有しており、
    前記投影レンズは、前記第2レンズ周壁部の端部から前記幅方向に延びる第2レンズ取付部を有しており、
    前記集光レンズ、前記遮光部材及び前記投影レンズは、前記第1レンズ取付部、前記遮光部材取付部、前記第2レンズ取付部、の順に重ねた状態で、前記被取付部に固定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  5. 前記投影レンズは、前記集光レンズと異なる材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  6. 前記集光レンズは、ポリカーボネート製であり、
    前記投影レンズは、アクリル製である
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
  7. 前記上部開口部は、前記第2レンズ周壁部に形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の車両用灯具。
JP2022201498A 2022-12-16 2022-12-16 車両用灯具 Pending JP2024086394A (ja)

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