JP2024085972A - バッテリ温度調整装置 - Google Patents

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貴久 兼子
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Abstract

Figure 2024085972000001
【課題】バッテリの消費電力を低減することができるバッテリ温度調整装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載される走行用バッテリ5の電力を用いて冷却水を冷却または加熱し、冷却水によってバッテリ5を冷却または適温加熱してバッテリ5の温度を調整するバッテリ温度調整装置10。車両の現在地から目的地までの距離が所定距離以下の場合であって、車両が目的地に到着してから所定時間だけ駐車された後に次回走行する場合には、所定時間におけるバッテリ5の温度の変化である温度変化分を予測し、次回走行する時のバッテリ5の目標の温度である次回走行前目標温度を第1温度範囲以内にて決定し、温度変化分と次回走行前目標温度とからバッテリ5の駐車前の目標温度である駐車前目標温度を算出し、目的地に到着した時にバッテリ5の温度が駐車前目標温度になるために必要な最小能力にてバッテリ5の温度を調整する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載される走行用バッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置に関する。
ハイブリッド車両(HEV(Hybrid Electric Vehicle))または電気車両(BEV(Battery Electric Vehicle))は、走行用のバッテリを搭載している。また、バッテリを搭載している車両は、バッテリの温度が適正温度となるようにバッテリを冷却または適温加熱してバッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置を有している(例えば、特許文献1)。
特開2020-013726号公報
ところで、バッテリ温度調整装置は、バッテリの電力を用いて冷凍サイクル回路によって冷却水を冷却し、冷却水によってバッテリを冷却している。また、バッテリ温度調整装置は、バッテリの電力を用いてヒータによって冷却水を加熱し、冷却水によってバッテリを適温加熱している。そのため、バッテリ温度調整装置の消費電力を少しでも低減することができれば、車両の航続可能距離を向上させることができる。
そこで、本発明は、バッテリの消費電力を低減することができるバッテリ温度調整装置を提供することを目的とする。
本発明に係るバッテリ温度調整装置は、車両に搭載される走行用バッテリの電力を用いて熱媒体を冷却または加熱し、熱媒体によってバッテリを冷却または適温加熱してバッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置であって、バッテリの温度がその範囲以外ではバッテリの出力が制限される第1温度範囲と、バッテリの温度が第1温度範囲よりも上限温度が小さくかつ下限温度が大きい第2温度範囲と、が設定され、車両の現在地から目的地までの距離が所定距離より大きい場合には、バッテリの温度が第2温度範囲となるようにバッテリの温度を調整し、車両の現在地から目的地までの距離が所定距離以下の場合であって、車両が目的地に到着してから所定時間だけ駐車された後に次回走行する場合には、所定時間におけるバッテリの温度の変化である温度変化分を予測し、次回走行する時のバッテリの目標の温度である次回走行前目標温度を第1温度範囲以内にて決定し、温度変化分と次回走行前目標温度とからバッテリの駐車前の目標温度である駐車前目標温度を算出し、目的地に到着した時にバッテリの温度が駐車前目標温度になるために必要な最小能力にてバッテリの温度を調整する制御部を備えることを特徴とする。
上記構成とすることによって、バッテリの消費電力を低減することができる。
本発明に係るバッテリ温度調整装置において、制御部は、温度変化分が上昇している場合には、前記次回走行前目標温度を第1温度範囲の中央値から下限値までの間にて決定することが好ましい。
上記構成とすることによって、さらにバッテリの消費電力を低減することができる。
本発明に係るバッテリ温度調整装置において、制御部は、温度変化分が低下している場合には、次回走行前目標温度を第1温度範囲の中央値から上限値までの間にて決定することが好ましい。
上記構成とすることによって、さらにバッテリの消費電力を低減することができる。
本発明に係るバッテリ温度調整装置において、制御部は、算出された駐車前目標温度が第1所定温度範囲外の場合には、駐車前目標温度を第1温度範囲の上限値または下限値のうちの近い方に設定することが好ましい。
上記構成とすることによって、駐車前目標温度が第1温度範囲外に設定され、バッテリの出力が制限されることを回避することができる。
本発明に係るバッテリ温度調整装置において、制御部は、少なくとも現在地から目的地までの距離、現在地から目的地までの勾配情報、現在地から目的地までの天気情報、現在地から目的地までの渋滞情報に基づいて最小能力を算出することが好ましい。
本発明のバッテリ温度調整装置によれば、バッテリの消費電力を低減することができる。
実施形態の一例であるバッテリ温度調整装置を示す回路図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 高外気温時のバッテリ温度調整制御の一例を示す温調レベルとバッテリ温度と時系列グラフである。 低外気温時のバッテリ温度調整制御の一例を示す温調レベルとバッテリ温度と時系列グラフである。 バッテリ温度調整制御の流れを示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。以下の説明において、具体的な形状、材料、方向、数値等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができる。
バッテリ温度調整装置10は、車両に搭載される走行用のバッテリ5の温度を調整する装置である。バッテリ温度調整装置10によれば、詳細は後述するが、バッテリ5の消費電力を低減することができる。
[車両]
車両は、バッテリ5の電力のみによってモータ(図示なし)を駆動して走行するBEVである。ただし、本実施形態の車両は、ガソリンエンジンおよびモータを駆動して走行するHEVであってもよい。
[バッテリ]
バッテリ5は、複数のバッテリセル(単電池)を含み、バッテリセルは、例えばリチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池、または全固体電池から構成されている。バッテリ5には、バッテリ温度を検出するバッテリ温度センサ73が設けられている。
ここで、バッテリ5の温度が高すぎる、または低すぎる場合には、バッテリ5の性能が低下し、バッテリセルの損傷または劣化の加速につながる。そこで、バッテリ5では、第1温度範囲が設定され、バッテリ5の温度が第1温度範囲外では、バッテリ5の出力が制限される。また、バッテリ温度調整装置10は、通常、バッテリ5の温度が第1温度範囲よりも上限温度が小さくかつ下限温度が大きい第2温度範囲以内になるように調整している。
[バッテリ温度調整装置]
図1から図4を用いて、バッテリ温度調整装置10について説明する。
図1に示すように、バッテリ温度調整装置10は、バッテリ5の電力を用いて熱媒体としての冷却水を冷却または加熱し、冷却水によってバッテリ5を冷却または適温加熱する。バッテリ温度調整装置10は、バッテリ5を冷却する低温側冷却水回路20と、低温側冷却水回路20から吸熱する冷凍サイクル回路30と、冷凍サイクル回路30によって加熱される高温側冷却水回路40と、バッテリ温度調整装置10の各機器を制御する制御部としてのECU(Electronic Control Unit)50とを有している。
低温側冷却水回路20は、第1低温側ウォーターポンプ21および第2低温側ウォーターポンプ22によって低温冷却水を循環させることによって、バッテリ熱交換器23によってバッテリ5を冷却し、チラー24によって冷凍サイクル回路30に吸熱され、低温側ラジエータ25によって空気中に放熱されることによって冷却される回路である。低温側ラジエータ25は、後述する高温側ラジエータ44と熱交換可能である。
低温側冷却水回路20では、バッテリ熱交換器23と、チラー24と、低温側ラジエータ25とが並列に設けられている。バッテリ熱交換器23に向かう経路と、第1低温側ウォーターポンプ21からの経路と、チラー24に向かう経路と、低温側ラジエータ25に向かう経路と、短絡経路(その他の機器を冷却する経路)とは五方弁26によって切替接続されている。
冷凍サイクル回路30は、冷媒を圧縮する圧縮機31と、高温側冷却水回路40を循環する冷却水を加熱する水冷コンデンサ32と、車室内へ送風する空気を冷却するエバポレータ33と、エバポレータ33への冷媒循環量を調整するエバポレータ側膨張弁34と、低温側冷却水回路20を循環する冷却水から吸熱するチラー24と、チラー24への冷媒循環量を調整するチラー側膨張弁36とを有している。冷凍サイクル回路30では、エバポレータ33とチラー24とが並列に接続されている。また、圧縮機31は、電気モータの回転数を調整することによって、吐出容量(運転容量)を調整することができる。
高温側冷却水回路40は、高温側ウォーターポンプ41によって高温側冷却水を循環させることによって、水冷コンデンサ32を冷却し、電気ヒータ42によって加熱され、車室内へ送風する空気を加熱するヒータコア43を加熱し、高温側ラジエータ44によって空気中に放熱されることによって冷却される回路である。高温側ラジエータ44は、上述した低温側ラジエータ25と熱交換可能である。電気ヒータ42は、出力を調整することができる。
高温側冷却水回路40では、水冷コンデンサ32および電気ヒータ42と、ヒータコア43と、高温側ラジエータ44とが並列に設けられている。水冷コンデンサ32および電気ヒータ42に向かう経路と、ヒータコア43に向かう経路と、高温側ラジエータ44に向かう経路とは三方流量調整弁45によって切替接続されている。
バッテリ温度調整装置10では、上述したように、バッテリ5の電力を用いて冷却水を冷却または加熱し、高温側冷却水または低温側冷却水によってバッテリ5を冷却または適温加熱してバッテリ5の温度を調整する。
バッテリ温度調整装置10では、バッテリ5を冷却する際には、冷凍サイクル回路30の圧縮機31を駆動し、チラー側膨張弁36を調整し、チラー24に冷媒を循環させ、低温側冷却水回路20から吸熱する。低温側冷却水回路20では、第2低温側ウォーターポンプ22を駆動して、五方弁26によってチラー24とバッテリ熱交換器23とを連通させてバッテリ熱交換器23によってバッテリ5を冷却する。
バッテリ温度調整装置10では、バッテリ5を適温加熱する際には、高温側冷却水回路40の高温側ウォーターポンプ41を駆動し、また電気ヒータ42を作動させて高温側冷却水回路40を加熱し、高温側ラジエータ44によって低温側ラジエータ25を加熱する。低温側冷却水回路20では、第1低温側ウォーターポンプ21および第2低温側ウォーターポンプ22を駆動して、五方弁26によって第2低温側ウォーターポンプ22およびバッテリ熱交換器23と、低温側ラジエータ25とを連通させてバッテリ熱交換器23によってバッテリ5を適温加熱する。
[制御部(ECU)]
ECU50は、上述したようにバッテリ温度調整装置10の各機器を制御する。ECU50は、内部に情報処理を行うCPUを有するプロセッサ51と、プロセッサ51が実行するソフトウェア、プログラムまたはデータを格納するメモリ52とを有するコンピュータである。
ECU50は、低温側冷却水回路20の第1低温側ウォーターポンプ21、第2低温側ウォーターポンプ22および五方弁26と、冷凍サイクル回路30の圧縮機31、エバポレータ側膨張弁34およびチラー側膨張弁36と、高温側冷却水回路40の高温側ウォーターポンプ41、電気ヒータ42および三方流量調整弁45と、ナビゲーション装置71と、バッテリ温度センサ73とに接続されている。また、ECU50は、情報センター72と通信可能に構成されている。
ナビゲーション装置71は、車両の走行時において、車両の現在位置を表示する、または車両の目的地への経路案内を行う装置である。本実施形態のナビゲーション装置71は、目的地が設定され、少なくとも現在地から目的地までの距離、現在地から目的地までの勾配情報、現在地から目的地までの天気情報、現在地から目的地までの渋滞情報を出力することができる。ECU50は、ナビゲーション装置71から現在地から目的地までの距離、現在地から目的地までの勾配情報、現在地から目的地までの天気情報、現在地から目的地までの渋滞情報を取得する。
情報センター72には、ユーザの車両の使用履歴を蓄積したビッグデータが記憶されている。ECU50は、情報センター72から、目的地、目的地での駐車予定時間、駐車場所の状況(屋外または屋内等)、現在地から目的地までの天気情報、現在地から目的地までの渋滞情報等を取得してもよい。
図2に示すように、ECU50は、それぞれ詳細は後述する、通常能力温度調整部53と、駐車予定時間取得部54と、バッテリ温度変化予測部55と、次回走行前目標温度決定部56と、駐車前目標温度算出部57と、バッテリ温度判定部58と、走行判定部59と、残走行距離判定部60と、最小能力算出部61と、最小能力補正部62と、最小能力温度調整部63とを有している。通常能力温度調整部53、駐車予定時間取得部54、バッテリ温度変化予測部55、次回走行前目標温度決定部56、駐車前目標温度算出部57、バッテリ温度判定部58、走行判定部59、残走行距離判定部60、最小能力算出部61、最小能力補正部62および最小能力温度調整部63は、プロセッサ51がメモリ52に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
通常能力温度調整部53は、車両の現在地から目的地までの距離が所定距離(例えば10km)より大きい場合には、バッテリ5の温度が上述した第2温度範囲となるようにバッテリ5の温度を調整する。このように、バッテリ5の出力が制限される第1温度範囲よりも狭い範囲である第2範囲以内でバッテリ5の温度を制御することによって、余裕を持ってバッテリ5の出力が制限されないように温度調整することができる。
駐車予定時間取得部54は、車両が目的地に到着してから次回走行するまでの駐車予定時間を取得する。駐車予定時間取得部54では、ユーザによって予め駐車予定時間が入力されたものを取得してもよい。駐車予定時間取得部54では、ユーザの車両の使用履歴を蓄積したビッグデータより駐車予定時間を予測して取得してもよい。
バッテリ温度変化予測部55は、車両の駐車予定時間におけるバッテリ5の温度の変化を予測する。バッテリ温度変化予測部55は、駐車予定時間取得部54にて取得された駐車予定時間、ユーザの車両の使用履歴を蓄積したビッグデータより駐車場所の外気温、駐車場所の状況(屋外または屋内等)に基づいてバッテリ5の温度の変化を予測することが好ましい。
次回走行前目標温度決定部56は、車両が目的地に到着してから次回走行する時のバッテリ5の目標温度を決定する。より具体的には、次回走行前目標温度決定部56は、外気温度が高く、予測された温度変化分が上昇する場合には、第1温度範囲の中央値から下限値までの間にて駐車前目標温度を決定する。また、次回走行前目標温度決定部56は、外気温度が低く、予測された温度変化分が低下する場合には、第1温度範囲の中央値から上限値までの間にて駐車前目標温度を決定する。
駐車前目標温度算出部57は、バッテリ温度変化予測部55によって予測されたバッテリ温度変化と、次回走行前目標温度決定部56によって決定された次回走行時目標温度とから駐車前目標温度を算出する。また、駐車前目標温度算出部57は、算出された駐車前目標温度が第1温度範囲外の場合には、駐車前目標温度を第1温度範囲の上限値または下限値のうちの近い方に設定する。
具体的には、例えば、算出された駐車前目標温度が第1温度範囲の上限値より高い場合には、駐車前目標温度を第1温度範囲の上限値に設定する。また、算出された駐車前目標温度が第1温度範囲の下限値より低い場合には、駐車前目標温度を第1温度範囲の下限値に設定する。これにより、駐車前目標温度が第1温度範囲外に設定され、バッテリ5の出力が制限されることを回避することができる。
バッテリ温度判定部58は、バッテリ温度センサ73によって検出されたバッテリ5の温度が上述した第2温度範囲以内であるかどうかを判定する。
走行判定部59は、車両が走行中であるかどうかを判定する。より具体的には、走行判定部59は、例えばシフトレバー(図示なし)がPレンジ以外であるかどうかによって車両が走行中であるかどうかを判定してもよい。
残走行距離判定部60は、ナビゲーション装置71より現在地から目的地までの残距離を取得して、現在地から目的地までの残距離が所定距離以内であるかどうかを判定する。
最小能力算出部61は、現在地から目的地に到着するまでにバッテリ5の温度が駐車前目標温度となるために、バッテリ温度調整装置10において必要な最小の温度調整能力(以下、最小能力)を算出する。ここで、最小能力とは、バッテリ5を冷却するための冷却能力と、バッテリ5を適温加熱するための加熱能力とが含まれる。また、現在地から目的地に到着するまでにバッテリ5を冷却または適温加熱しない場合(バッテリ温度調整装置10が停止している場合)に、バッテリ5の温度が第1温度範囲以内となる場合は、最小能力が0であってもよい。最小能力の具体例について詳細は後述する。
最小能力補正部62は、ナビゲーション装置71より、現在地から目的地までの勾配情報、現在地から目的地までの天気情報(気温、湿度等)、現在地から目的地までの渋滞情報を取得して、最小能力算出部61によって算出された最小能力を補正する。
より具体的には、最小能力補正部62は、現在地から目的地まで上り勾配が多い場合には最小能力が大きくなるように補正し、現在地から目的地まで下り勾配が多い場合には最小能力が小さくなるように補正してもよい。また、最小能力補正部62は、現在地から目的地まで渋滞している場合には、最小能力が大きくなるように補正してもよい。
また、最小能力補正部62は、バッテリ5を冷却している時には、現在地から目的地まで外気温が高い場合には最小能力が大きくなるように補正し、現在地から目的地まで外気温が低い場合には最小能力が小さくなるように補正してもよい。最小能力補正部62は、バッテリ5を適温加熱している時には、現在地から目的地まで外気温が高い場合には最小能力が小さくなるように補正し、現在地から目的地まで外気温が低い場合には最小能力が大きくなるように補正してもよい。
最小能力温度調整部63は、現在地から目的地に到着するまで最小能力にてバッテリ5の温度を調整するようにバッテリ温度調整装置10を制御する。より具体的には、最小能力温度調整部63は、高外気時にバッテリ5を冷却している時には、目的地に到着する時にバッテリ5の温度が駐車前目標温度となるように、冷凍サイクル回路30の圧縮機31の回転数を調整して冷却能力を調整する。このとき、図3に示すように、バッテリ5の温度は、目的地では駐車前目標温度(図3の例では、第1温度範囲の下限値)に近づくように制御され、次回走行時には次回走行時目標温度(図3の例では、第1温度範囲の上限値)になる。
また、最小能力温度調整部63は、低外気時にバッテリ5を適温加熱している時には、現在地から目的地に到着するまで最小能力となるように、高温側冷却水回路40の電気ヒータ42の出力を調整して加熱能力を調整する、または電気ヒータ42を停止する。このとき、図4に示すように、バッテリ5の温度は、目的地では駐車前目標温度(図4の例では、第1温度範囲の上限値)に近づくように制御され、次回走行時には次回走行時目標温度(図4の例では、第1温度範囲の下限値)になる。
[効果]
バッテリ温度調整装置10によれば、バッテリ5の消費電力を低減することができる。より具体的には、バッテリ温度調整装置10によれば、車両が目的地に到着してから所定時間駐車された後に次回走行する場合であって、所定時間におけるバッテリ5の温度の変化を予測し、次回走行する時にバッテリ5の温度が第1温度範囲以内になるように、バッテリ5の温度の変化からバッテリ5の駐車前目標温度を設定し、車両の現在地から目的地までの距離が所定距離以下の場合には、目的地に到着した時にバッテリ5の温度が駐車前目標温度になるために必要な最小能力を算出し、現在地から目的地に到着するまで最小能力にてバッテリ5の温度を調整することによって、バッテリ5の消費電力を低減することができる。
また、バッテリ温度調整装置10によれば、現在地から目的地までの勾配情報、現在地から目的地までの天気情報、現在地から目的地までの渋滞情報に基づいて最小能力を算出することによって、精度良く最小能力を算出し、バッテリ5の消費電力を低減することができる。
[バッテリ温度調整制御]
図5を用いて、バッテリ温度調整装置10によるバッテリ温度調整制御の流れについて説明する。
ステップS11において、通常能力温度調整部53によって、バッテリ5の温度が第2温度範囲となるようにバッテリ5の温度を調整する。ステップS12において、残走行距離判定部60によって、現在地から目的地までの残距離が所定距離以内であるかどうかを判定する。残距離が所定距離以内の場合には、ステップS13へ移行する。残距離が所定距離より大きい場合には、ステップS11へ移行する。
ステップS13において、駐車予定時間取得部54によって、車両が目的地に到着してから次回走行するまでの駐車予定時間を取得する。ステップS14において、バッテリ温度変化予測部55によって、車両の駐車予定時間におけるバッテリ5の温度の変化を予測する。
ステップS15において、次回走行前目標温度決定部56によって、車両が目的地に到着してから次回走行する時のバッテリ5の目標温度を決定する。ステップS16において、駐車前目標温度算出部57によって、バッテリ温度変化予測部55によって予測されたバッテリ温度変化と、次回走行前目標温度決定部56によって決定された次回走行時目標温度とに基づいて駐車前目標温度を算出する。
ステップS17において、バッテリ温度判定部58によって、バッテリ5の温度が第2温度範囲以内であるかどうかを判定する。バッテリ5の温度が第2温度範囲以内の場合には、ステップS18に移行する。バッテリ5の温度が第2温度範囲以内でない場合には、ステップS11に移行する。
ステップS18において、走行判定部59によって、シフトレバーがPレンジ以外であるかどうかを判定する。シフトレバーがPレンジ以外の場合には、ステップS19へ移行する。シフトレバーがPレンジの場合には、ステップS11へ移行する。
ステップS19において、最小能力算出部61によって、現在地から目的地に到着するまでにバッテリ5の温度が駐車前目標温度となるために、バッテリ温度調整装置10において必要な最小能力を算出する。
ステップS20において、最小能力補正部62によって、現在地から目的地までの勾配情報、現在地から目的地までの天気情報、現在地から目的地までの渋滞情報に基づいて最小能力を補正する。ステップS21において、現在地から目的地に到着するまで最小能力にてバッテリ5の温度を調整する。ステップS21において、通常能力にてバッテリ5の温度を調整する。
なお、本発明は上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の変更や改良が可能であることは勿論である。
5 バッテリ、10 バッテリ温度調整装置、20 低温側冷却水回路、21 第1低温側ウォーターポンプ、22 第2低温側ウォーターポンプ、23 バッテリ熱交換器、24 チラー、25 低温側ラジエータ、26 五方弁、30 冷凍サイクル回路、31 圧縮機、32 水冷コンデンサ、33 エバポレータ、34 エバポレータ側膨張弁、36 チラー側膨張弁、40 高温側冷却水回路、41 高温側ウォーターポンプ、42 電気ヒータ、43 ヒータコア、44 高温側ラジエータ、45 三方流量調整弁、50 ECU(制御部)、51 プロセッサ、52 メモリ、53 通常能力温度調整部、54 駐車予定時間取得部、55 バッテリ温度変化予測部、56 次回走行前目標温度決定部、57 駐車前目標温度算出部、58 バッテリ温度判定部、59 走行判定部、60 残走行距離判定部、61 最小能力算出部、62 最小能力補正部、63 最小能力温度調整部、71 ナビゲーション装置、72 情報センター、73 バッテリ温度センサ

Claims (5)

  1. 車両に搭載される走行用バッテリの電力を用いて熱媒体を冷却または加熱し、前記熱媒体によって前記バッテリを冷却または適温加熱して前記バッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置であって、
    前記バッテリの温度がその範囲以外では前記バッテリの出力が制限される第1温度範囲と、前記バッテリの温度が前記第1温度範囲よりも上限温度が小さくかつ下限温度が大きい第2温度範囲と、が設定され、
    前記車両の現在地から目的地までの距離が所定距離より大きい場合には、前記バッテリの温度が前記第2温度範囲となるように前記バッテリの温度を調整し、
    前記車両の現在地から目的地までの距離が前記所定距離以下の場合であって、前記車両が目的地に到着してから所定時間だけ駐車された後に次回走行する場合には、前記所定時間における前記バッテリの温度の変化である温度変化分を予測し、次回走行する時の前記バッテリの目標の温度である次回走行前目標温度を前記第1温度範囲以内にて決定し、前記温度変化分と前記次回走行前目標温度とから前記バッテリの駐車前の目標温度である駐車前目標温度を算出し、目的地に到着した時に前記バッテリの温度が前記駐車前目標温度になるために必要な最小能力にて前記バッテリの温度を調整する制御部を備える、
    バッテリ温度調整装置。
  2. 請求項1に記載のバッテリ温度調整装置であって、
    前記制御部は、前記温度変化分が上昇している場合には、前記次回走行前目標温度を前記第1温度範囲の中央値から下限値までの間にて決定する、
    バッテリ温度調整装置。
  3. 請求項1に記載のバッテリ温度調整装置であって、
    前記制御部は、前記温度変化分が低下している場合には、前記次回走行前目標温度を前記第1温度範囲の中央値から上限値までの間にて決定する、
    バッテリ温度調整装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のバッテリ温度調整装置であって、
    前記制御部は、算出された前記駐車前目標温度が前記第1温度範囲外の場合には、前記駐車前目標温度を前記第1温度範囲の上限値または下限値のうちの近い方に設定する、
    バッテリ温度調整装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載のバッテリ温度調整装置であって、
    前記制御部は、少なくとも現在地から目的地までの距離、現在地から目的地までの勾配情報、現在地から目的地までの天気情報、現在地から目的地までの渋滞情報に基づいて前記最小能力を算出する、
    バッテリ温度調整装置。
JP2022200786A 2022-12-16 バッテリ温度調整装置 Pending JP2024085972A (ja)

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