JP2024085499A - ハイパースペクトルカメラ用光学ユニット及びハイパースペクトルカメラ - Google Patents

ハイパースペクトルカメラ用光学ユニット及びハイパースペクトルカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】分解能を高めることができると共に製造コストの増加を抑制することができるハイパースペクトルカメラ用光学ユニット及びハイパースペクトルカメラを提供する。【解決手段】光学ユニット2は、ファブリペロー干渉フィルタ10と、ファブリペロー干渉フィルタ10に向かう光L、又はファブリペロー干渉フィルタ10を透過した光Lが通過する第1アパーチャP1と、ファブリペロー干渉フィルタ10及び第1アパーチャP1を通過した光Lを結像させる結像レンズ部23と、ファブリペロー干渉フィルタ10、第1アパーチャP1及び結像レンズ部23を収容しており、ファブリペロー干渉フィルタ10に入射する光Lの入射部21aを有する筐体21と、を備える。光軸方向Dから見た場合に、結像レンズ部23による光Lの結像領域Rの幅は、第1アパーチャP1の幅よりも広い。【選択図】図1

Description

本発明は、ハイパースペクトルカメラ用光学ユニット及びハイパースペクトルカメラに関する。
例えば特許文献1には、ファブリペロー干渉フィルタにより光を波長ごとに分光し、分光された光を撮像するハイパースペクトルカメラが記載されている。特許文献1に記載のハイパースペクトルカメラでは、ファブリペロー干渉フィルタを透過した光が集束レンズにより集束されて画像センサに入射する。
特表2020-525830号公報
上述したようなハイパースペクトルカメラには、分解能を高めることが求められ、また、製造コストの増加を抑制することが併せて求められる。
そこで、本発明は、分解能を高めることができると共に製造コストの増加を抑制することができるハイパースペクトルカメラ用光学ユニット及びハイパースペクトルカメラを提供することを目的とする。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[1]「互いの間の距離が可変である一対のミラー部を有し、入射した光を前記一対のミラー部間の距離に応じて透過させるファブリペロー干渉フィルタと、前記ファブリペロー干渉フィルタに向かう前記光、又は前記ファブリペロー干渉フィルタを透過した前記光が通過する第1アパーチャと、前記ファブリペロー干渉フィルタ及び前記第1アパーチャを通過した前記光を結像させる結像レンズ部と、前記ファブリペロー干渉フィルタ、前記第1アパーチャ及び前記結像レンズ部を収容しており、前記ファブリペロー干渉フィルタに入射する前記光の入射部を有する筐体と、を備え、光軸方向から見た場合に、前記結像レンズ部による前記光の結像領域の幅は、前記第1アパーチャの幅よりも広い、ハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」である。
このハイパースペクトルカメラ用光学ユニットでは、光軸方向から見た場合に、結像レンズ部による光の結像領域の幅が、第1アパーチャの幅よりも広い。換言すれば、第1アパーチャの幅が、結像レンズ部による光の結像領域の幅よりも狭い。第1アパーチャの幅を狭くすることで、光を波長ごとに精度良く取り出すことができ、分解能を高めることができる。また、第1アパーチャの幅が狭いことで、ファブリペロー干渉フィルタのサイズを小さくすることができ、その結果、ファブリペロー干渉フィルタの生産性を確保することができると共に、分解能の低下を抑制することができる。すなわち、例えば結像レンズ部による光の結像領域と同程度の大きさにまでファブリペロー干渉フィルタのサイズを大きくした場合、ファブリペロー干渉フィルタの製造が難しくなり、製造コストが増加するおそれがある。また、ファブリペロー干渉フィルタにおける一対のミラー部間の距離を精度良く制御することが難しくなり、分解能が低下するおそれもある。この点、この光学ユニットでは、ファブリペロー干渉フィルタのサイズを小さくすることができるため、上述したような製造コストの増加や分解能の低下を抑制することができる。また、結像レンズ部による光の結像領域の幅が広いことで、例えば、結像された光を検出する撮像素子として面積が大きいものを用いることが可能となる。このように、このハイパースペクトルカメラ用光学ユニットによれば、分解能を高めることができると共に、製造コストの増加を抑制することができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[2]「前記第1アパーチャは、前記ファブリペロー干渉フィルタと一体に形成されている、[1]に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、第1アパーチャ及びファブリペロー干渉フィルタのサイズを併せて小さくすることができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[3]「前記結像レンズ部は、前記光の幅を拡大させる拡大レンズ部と、前記拡大レンズ部からの光を集光する集光レンズ部と、を有する、[1]又は[2]に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、第1アパーチャを通過した光を、拡大させた後に集光して結像させることができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[4]「前記ファブリペロー干渉フィルタに向かう前記光、又は前記ファブリペロー干渉フィルタを透過した前記光が通過する第2アパーチャを更に備え、前記結像レンズ部は、前記ファブリペロー干渉フィルタ、前記第1アパーチャ及び前記第2アパーチャを通過した前記光を結像させる、[1]~[3]のいずれかに記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、第1アパーチャ及び第2アパーチャを通過した光を撮像することができ、分解能を一層高めることができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[5]「前記第2アパーチャは、支持体に形成された開口によって構成されており、前記ファブリペロー干渉フィルタは、前記支持体に固定されている、[4]に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、ファブリペロー干渉フィルタを第2アパーチャの近くに好適に固定することができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[6]「前記第2アパーチャは、前記入射部と前記ファブリペロー干渉フィルタとの間に配置されている、[4]又は[5]に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、一対のミラー部への入射前に第2アパーチャによって迷光や大きな入射角の光をカットすることができ、ノイズを低減することができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[7]「前記光軸方向から見た場合に、前記結像領域の幅は、前記第1アパーチャの幅よりも1.5倍以上広い、[1]~[6]のいずれかに記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、例えば、結像された光を検出する撮像素子として面積が大きいものを用いることが可能となる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[8]「前記入射部と前記ファブリペロー干渉フィルタとの間に配置され、前記光の幅を縮小させる追加光学系を更に含む、[1]~[7]のいずれかに記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、ファブリペロー干渉フィルタへの入射前に光の幅を縮小させることで、光の利用効率を高めることができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[9]「前記入射部と前記ファブリペロー干渉フィルタとの間に配置され、前記光を平行化する追加光学系を更に含む、[1]~[7]のいずれかに記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、ファブリペロー干渉フィルタへの入射前に光を平行化することで、ファブリペロー干渉フィルタにおける波長シフトの発生を抑制することができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[10]「前記追加光学系は、前記光の幅を縮小させる、[9]に記載のハイパースペクトルカメラ用レンズユニット」であってもよい。この場合、光の利用効率を高めることができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[11]「前記筐体は、前記結像レンズ部からの前記光が出射する出射部を更に有する、[1]~[10]のいずれかに記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、例えば出射部から出射した光を撮像することで、波長ごとに分光された光を撮像することができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[12]「前記筐体は、前記出射部に対して前記入射部が位置する側に設けられ、第1光学装置が着脱可能に取り付けられる第1取付部と、前記入射部に対して前記出射部が位置する側に設けられ、第2光学装置が着脱可能に取り付けられる第2取付部と、を更に有する、[11]に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、例えば、第1光学装置としてレンズユニットを第1取付部に取り付け、第2光学装置として撮像素子を有するカメラユニットを第2取付部に取り付けることで、ハイパースペクトルカメラを構成することができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[13]「前記筐体内に配置され、前記結像レンズ部からの前記光を撮像する撮像素子を更に備える、[1]~[12]のいずれかに記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、波長ごとに分光された光を筐体内の撮像素子により撮像することができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[14]「前記ファブリペロー干渉フィルタは、第1表面及び前記第1表面とは反対側の第2表面を含む基板と、前記第1表面上に配置された第1積層構造と、を有し、前記第1積層構造は、前記第1表面上に配置され、前記一対のミラー部の一方を有する第1積層体と、前記第1積層体に対して前記基板とは反対側に配置され、前記一対のミラー部の他方を有する第2積層体と、を有する、[1]~[13]のいずれかに記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合にも、分解能を高めることができると共に、製造コストの増加を抑制することができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[15]「前記ファブリペロー干渉フィルタは、前記基板の前記第2表面上に配置された第2積層構造を更に有し、前記第2積層構造における前記基板とは反対側の表面には、凹部が形成されており、前記凹部の少なくとも一部は、前記光軸方向から見た場合に前記第1アパーチャと重なっている、[14]に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、凹部が形成されていることで、ファブリペロー干渉フィルタにおける第1アパーチャと重なる部分において光を透過させやすくすることができ、光の利用効率を高めることができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[16]「前記ファブリペロー干渉フィルタは、第1表面を有する第1基板と、前記第1表面と向かい合う第2表面を有する第2基板と、前記第1表面上に形成された前記一対のミラー部の一方と、前記第2表面上に形成された前記一対のミラー部の他方と、を有する、[1]~[13]のいずれかに記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合にも、分解能を高めることができると共に、製造コストの増加を抑制することができる。
本発明のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットは、[17]「前記第1アパーチャは、前記ファブリペロー干渉フィルタにおける光透過領域以外の領域に遮光層が設けられる一方で前記光透過領域に前記遮光層が設けられていないことにより、形成されている、[1]~[16]のいずれかに記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット」であってもよい。この場合、第1アパーチャをファブリペロー干渉フィルタと一体に形成することができる。
本発明のハイパースペクトルカメラは、[18]「[1]~[17]のいずれかに記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットと、前記筐体から出射した前記光を撮像する撮像素子を有し、前記筐体に取り付けられたカメラユニットと、を備える、ハイパースペクトルカメラ」である。このハイパースペクトルカメラによれば、上述した理由により、分解能を高めることができると共に、製造コストの増加を抑制することができる。
本発明によれば、分解能を高めることができると共に製造コストの増加を抑制することができるハイパースペクトルカメラ用光学ユニット及びハイパースペクトルカメラを提供することが可能となる。
実施形態に係るハイパースペクトルカメラの構成図である。 フィルタユニットの斜視図である。 図2のIII-III線に沿ってのフィルタユニットの断面図である。 ファブリペロー干渉フィルタの斜視図である。 図4のV-V線に沿ってのファブリペロー干渉フィルタの断面図である。 第1変形例の構成図である。 第2変形例の構成図である。 (a)及び(b)は、他の変形例の構成図である。 第3変形例のファブリペロー干渉フィルタの断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、ハイパースペクトルカメラ1は、光学ユニット2(ハイパースペクトルカメラ用光学ユニット)と、レンズユニット4(第1光学装置)と、カメラユニット5(第2光学装置)と、を備えている。ハイパースペクトルカメラ1は、光を波長に応じて数十バンド~数百バンドに分光してバンドごとの像を取得することができるカメラである。
光学ユニット2は、筐体21と、筐体21内に配置された光学系22と、を備えている。光学系22は、ファブリペロー干渉フィルタ10と、結像レンズ部23と、を含んでいる。ファブリペロー干渉フィルタ10は、支持体31に固定されており、支持体31と共にフィルタユニット30を構成している。カメラユニット5は、筐体51と、筐体51内に配置された撮像素子52と、を有している。ハイパースペクトルカメラ1では、レンズユニット4により集光された光Lが光軸方向Dに沿ってファブリペロー干渉フィルタ10を透過する。ファブリペロー干渉フィルタ10を透過した光Lは、結像レンズ部23により結像され、撮像素子52により撮像される。以下ではまず、図4及び図5を参照しつつ、ファブリペロー干渉フィルタ10について説明する。
[ファブリペロー干渉フィルタ]
図4に示されるように、ファブリペロー干渉フィルタ10は、光透過領域10aを有している。ファブリペロー干渉フィルタ10は、矩形板状の素子である。後述するように、ファブリペロー干渉フィルタ10は、厚さ方向が光軸方向Dと平行になるように配置されている。光透過領域10aは、光軸方向Dに平行な中心線を有する円柱状の領域である。光軸方向Dから見た場合に、光透過領域10aの中心は、ファブリペロー干渉フィルタ10の中心に一致している。
図5に示されるように、ファブリペロー干渉フィルタ10は、光軸方向Dを厚さ方向とする基板11を備えている。基板11の材料は、例えばシリコン、石英又はガラス等である。基板11は、第1表面11aと、第1表面11aとは反対側の第2表面11bと、を有している。第1表面11a及び第2表面11bは、例えば光軸方向Dと垂直な平坦面である。第1表面11a上には第1積層構造12が積層されており、第2表面11b上には第2積層構造13が積層されている。
第1積層構造12は、反射防止層121、第1積層体122、中間層123及び第2積層体124を含んでいる。反射防止層121、第1積層体122、中間層123及び第2積層体124は、この順序で基板11の第1表面11a上に積層されている。すなわち、第1積層体122は、反射防止層121を介して第1表面11a上に配置されており、第2積層体124は、第1積層体122に対して基板とは反対側(図5中の上側)に配置されている。第1積層体122と第2積層体124との間には、枠状の中間層123によって空隙(エアギャップ)Sが形成されている。基板11の材料がシリコンである場合、反射防止層121及び中間層123のそれぞれの材料は、例えば、酸化シリコン等である。中間層123の厚さは、例えば、設計中心波長の1/2の整数倍である。なお、中間層123の厚さは、必要に応じて、設計中心波長の1/2の整数倍よりも大きくされてもよい。
第1積層体122のうち光透過領域10aに対応する部分は、ミラー部14として機能する。すなわち、第1積層体122は、ミラー部14を有している。ミラー部14は、反射防止層121を介して基板11に支持されている。一例として、第1積層体122は、複数のポリシリコン層と複数の窒化シリコン層とが一層ずつ交互に積層されることで構成されている。ミラー部14を構成する各層の光学厚さは、例えば、設計中心波長の1/4の整数倍である。なお、窒化シリコン層の代わりに酸化シリコン層が用いられてもよい。
第2積層体124のうち光透過領域10aに対応する部分は、ミラー部15として機能する。すなわち、第2積層体124は、ミラー部15を有している。ミラー部15は、反射防止層121、第1積層体122及び中間層123を介して基板11に支持されており、光軸方向Dにおいて空隙Sを介してミラー部14と向かい合っている。一例として、第2積層体124は、複数のポリシリコン層と複数の窒化シリコン層とが一層ずつ交互に積層されることで構成されている。ミラー部15を構成する各層の光学厚さは、例えば、設計中心波長の1/4の整数倍である。なお、窒化シリコン層の代わりに酸化シリコン層が用いられてもよい。なお、第2積層体124のうち空隙Sに対応する部分には、ミラー部15の機能に実質的に影響を与えない程度に、複数の貫通孔が形成されている。複数の貫通孔は、エッチングによって中間層123の一部を除去することで空隙Sを形成する際に用いられたものである。
ミラー部14には、第1電極125及び第2電極126が形成されている。第1電極125は、光軸方向Dから見た場合に光透過領域10aを包囲している。第2電極126は、光軸方向Dから見た場合に光透過領域10aと重なっている。光軸方向Dから見た場合における第2電極126の形状は、光軸方向Dから見た場合における光透過領域10aの形状と略同一である。第1電極125及び第2電極126のそれぞれは、ポリシリコン層の一部分に不純物をドープして当該一部分を低抵抗化することで形成されている。
ミラー部15には、第3電極127が形成されている。第3電極127は、空隙Sを介して第1電極125及び第2電極126と向かい合っている。第3電極127は、ポリシリコン層の一部分に不純物をドープして当該一部分を低抵抗化することで形成されている。一例として、第2電極126と第3電極127との間の距離は、第1電極125と第3電極127との間の距離と略同一である。
第1積層構造12には、光透過領域10aを挟むように一対の端子16が設けられている(図4参照)。各端子16は、基板11とは反対側に開口し且つ第1積層体122に至るように第2積層体124及び中間層123に形成された貫通孔内に配置されている。各端子16は、配線125aを介して第1電極125と電気的に接続されている。
第1積層構造12には、光透過領域10aを挟むように一対の端子17が設けられている(図4参照)。各端子17は、基板11とは反対側に開口し且つ中間層123に至るように第2積層体124及び中間層123に形成された貫通孔内に配置されている。各端子17は、配線126aを介して第2電極126と電気的に接続されていると共に、配線127aを介して第3電極127と電気的に接続されている。なお、一対の端子17が光透過領域10aを挟んでいる方向は、一対の端子16が光透過領域10aを挟んでいる方向に垂直な方向である(図4参照)。
第1積層体122には、一対のトレンチ122aが形成されている。各トレンチ122aは、配線126aのうち各端子17から光軸方向Dに延在している部分を包囲するように、環状に延在している。各トレンチ122aは、第1電極125と配線126aとを電気的に絶縁している。第1積層体122には、トレンチ122bが形成されている。トレンチ122bは、第1電極125の内縁に沿って環状に延在している。トレンチ122bは、第1電極125と第2電極126とを電気的に絶縁している。各トレンチ122a,122b内の領域は、絶縁材料で埋められていてもよいし、空隙であってもよい。
第2積層体124には、一対のトレンチ124aが形成されている。各トレンチ124aは、各端子16を包囲するように環状に延在している。各トレンチ124aは、各端子16と第3電極127とを電気的に絶縁している。各トレンチ124a内の領域は、絶縁材料で埋められていてもよいし、空隙であってもよい。
第2積層構造13は、反射防止層131、第3積層体132、中間層133及び第4積層体134を含んでいる。反射防止層131、第3積層体132、中間層133及び第4積層体134は、この順序で基板11の第2表面11b上に積層されている。反射防止層131及び中間層133は、それぞれ、反射防止層121及び中間層123と同様の構成を有している。第3積層体132及び第4積層体134は、それぞれ、基板11を基準として第1積層体122及び第2積層体124と対称の積層構造を有している。反射防止層131、第3積層体132、中間層133及び第4積層体134は、基板11の反りを抑制する機能を有している。
第2積層構造13における基板11とは反対側の表面13aには、凹部18が形成されている。凹部18は、基板11とは反対側に開口している。凹部18は、光軸方向Dから見た場合に光透過領域10aと重なっている。光軸方向Dから見た場合における凹部18の形状は、光軸方向Dから見た場合における光透過領域10aの形状と略同一であり、この例では円形状である。凹部18の中心線は、光透過領域10aの中心線に一致している。凹部18は、第3積層体132、中間層133及び第4積層体134に形成されており、反射防止層131に至っている。
第2積層構造13の表面13a上には、遮光層135が形成されている。遮光層135は、例えば表面13aの全面にわたって形成されている。遮光層135の材料は、例えばアルミニウム等である。遮光層135は、光Lを遮断する。この例では、遮光層135は、光Lを反射させることにより遮断する。一方、遮光層135が形成されていない領域(この例では凹部18が形成された領域)においては、光Lが通過する。すなわち、光透過領域10aは、遮光層135が形成されていない領域に対応する。このように、ファブリペロー干渉フィルタ10では、遮光層135により光透過領域10aを画定する第1アパーチャP1が形成されている。すなわち、第1アパーチャP1は、光軸方向Dから見た場合にファブリペロー干渉フィルタ10における光透過領域10a以外の領域に遮光層135が設けられる一方で光透過領域10aに遮光層135が設けられていないことにより、形成されている。また、第1アパーチャP1は、ファブリペロー干渉フィルタ10と一体に形成されている。第1アパーチャP1の幅は、固定されている(変化しない)。
第1アパーチャP1は、光軸方向Dから見た場合に円形状に形成されている。凹部18の全体は、光軸方向Dから見た場合に第1アパーチャP1と重なっている。この例では、光軸方向Dから見た場合における凹部18の形状は、光軸方向Dから見た場合における第1アパーチャP1の形状と略同一である。凹部18の中心線は、第1アパーチャP1の中心線に一致している。
遮光層135上及び凹部18の内面上には、保護層136が形成されている。保護層136の材料は、例えば酸化アルミニウム等である。なお、保護層136の厚さを100nm以下(好ましくは、30nm程度)にすることで、保護層136による光学的な影響を無視することができる。
以上のように構成されたファブリペロー干渉フィルタ10では、複数の端子16,17を介して第1電極125及び第3電極127に電圧が印加されることで第1電極125と第3電極127との間に電位差が発生すると、当該電位差に応じた静電気力が第1電極125と第3電極127との間に発生する。第1電極125と第3電極127との間に静電気力が発生することでミラー部14にミラー部15が引き付けられ、ミラー部14とミラー部15との間の距離が調整される。このとき、第3電極127と同電位である第2電極126が補償電極として機能し、光透過領域10aにおいてミラー部15が平坦に保たれる。
このように、ファブリペロー干渉フィルタ10では、光軸方向Dにおいて互いに向かい合っている一対のミラー部14,15が、互いの間の距離が可変である一対のミラー部として機能する。ここで、ファブリペロー干渉フィルタ10を透過する光の波長は、ミラー部14とミラー部15との間の距離に依存する。したがって、第1電極125及び第3電極127に印加する電圧(第1電極125と第3電極127との間に発生する電位差)を調整することで、ファブリペロー干渉フィルタ10を透過する光の波長を選択することができる。このように、ファブリペロー干渉フィルタ10は、入射した光のうち、ミラー部14,15間の距離に応じた波長の光を透過させる。
[フィルタユニット]
図1~図3に示されるように、フィルタユニット30は、支持体31(アパーチャプレート)と、上述したファブリペロー干渉フィルタ10と、バンドパスフィルタ32と、を備えている。後述するように、フィルタユニット30は、ファブリペロー干渉フィルタ10の厚さ方向が光軸方向Dと平行になるように配置されている。図2では、ファブリペロー干渉フィルタ10が破線で示され、バンドパスフィルタ32が二点鎖線で示されている。
支持体31は、例えば、ステンレス鋼等の金属材料により略円形板状に形成されている。支持体31は、第1表面31aと、第1表面31aとは反対側の第2表面32bと、を有している。第1表面31a及び第2表面31bは、例えば光軸方向Dと垂直な平坦面である。支持体31には、ファブリペロー干渉フィルタ10及びバンドパスフィルタ32を配置するための凹部33が形成されている。凹部33は、第1表面31aに形成されており、第1表面31aに開口している。
凹部33は、第1凹部34と、第2凹部35と、を有している。第1凹部34の底面34a及び第2凹部35の底面35aは、光軸方向Dに垂直な同一平面上に位置している。第1凹部34及び第2凹部35は、X方向(光軸方向Dに垂直な方向)に並んでいる。
光軸方向Dから見た場合に、第1凹部34及び第2凹部35の各々は、矩形状に形成されている。この例では、光軸方向Dから見た場合に、第1凹部34及び第2凹部35の各々は、X方向を長手方向とする長方形状に形成されている。光軸方向Dから見た場合に、第1凹部34は支持体31の外縁に至っていないが、第2凹部35は支持体31の外縁に至っている。すなわち、第2凹部35は支持体31の側面に開口している。
Y方向(光軸方向D及びX方向の両方に垂直な方向)における第2凹部35の幅は、Y方向における第1凹部34の幅よりも広い。支持体31には、開口36及び貫通孔37が形成されている。開口36及び貫通孔37の各々は、第1凹部34の底面34a及び支持体31の第2表面31bに開口している。開口36及び貫通孔37は、X方向に並んでいる。開口36及び貫通孔37の各々は、光軸方向Dから見た場合に、例えば円形状に形成されている。開口36は、ファブリペロー干渉フィルタ10に向かう光Lが通過する第2アパーチャP2を構成している。この例では、第2アパーチャP2の直径(幅)は、第1アパーチャP1の直径(幅)よりも大きい。第2アパーチャP2の幅は、固定されている(変化しない)。貫通孔37は、例えば、フィルタユニット30の製造時に、ファブリペロー干渉フィルタ10及びバンドパスフィルタ32を固定するための接着材から発生するガスを逃がすために用いられる。
支持体31には、拡幅部38が形成されている。拡幅部38は、第1凹部34の開口に対して、X方向における第2凹部35とは反対側、及びY方向における両側に拡幅されている。拡幅部38は、光軸方向Dを深さ方向として第1表面31aに開口し且つ第1凹部34の開口に至るように支持体31に形成された凹部である。本実施形態では、Y方向における拡幅部38の幅は、Y方向における第2凹部35の幅に等しい。
支持体31は、仕切部39を有している。仕切部39は、第1凹部34と第2凹部35との間に配置されている。本実施形態では、仕切部39は、第1凹部34の底面34aと第2凹部35の底面35aとの間においてY方向に延在している壁部である。底面34a及び底面35aが位置する平面を基準とすると、光軸方向Dにおける仕切部39の高さは、光軸方向Dにおける支持体31の第1表面31aの高さよりも低く、光軸方向Dにおける拡幅部38の底面38aの高さよりも低い。
ファブリペロー干渉フィルタ10は、光軸方向Dから見た場合に第2アパーチャP2(開口36)と重なるように、且つ厚さ方向が光軸方向Dと平行になるように、支持体31上に配置されている。より具体的には、ファブリペロー干渉フィルタ10は、光軸方向Dから見た場合に開口36と重なるように、且つ厚さ方向が光軸方向Dと平行になるように、第1凹部34内に配置されている。ファブリペロー干渉フィルタ10は、第1凹部34内において仕切部39と接触している。第1凹部34の底面34aを基準とすると、光軸方向Dにおけるファブリペロー干渉フィルタ10の高さは、光軸方向Dにおける支持体31の第1表面31aの高さよりも低く、光軸方向Dにおける拡幅部38の底面38aの高さよりも低い。第1凹部34の底面34aを基準とすると、光軸方向Dにおける仕切部39の高さは、光軸方向Dにおけるファブリペロー干渉フィルタ10の高さ以下である。
上述したように、ファブリペロー干渉フィルタ10は、光軸方向Dを厚さ方向とする矩形板状の素子である。ファブリペロー干渉フィルタ10は、光軸方向Dから見た場合に矩形状の外縁の各辺がX方向又はY方向に平行となり且つ第1アパーチャP1が第2アパーチャP2(開口36)と向かい合うように、第1凹部34の底面34a上に配置されている。ファブリペロー干渉フィルタ10は、例えば接着材により底面34aに固定されている。第1アパーチャP1の中心線は、第2アパーチャP2の中心線に一致している。
バンドパスフィルタ32は、第1凹部34の開口を覆うように、且つ厚さ方向が光軸方向Dと平行になるように、支持体31上に配置されている。より具体的には、バンドパスフィルタ32は、第1凹部34の開口を覆うように、且つ厚さ方向が光軸方向Dと平行になるように、拡幅部38内に配置されている。バンドパスフィルタ32は、例えば接着材により拡幅部38の底面38aに固定されている。本実施形態では、バンドパスフィルタ32は、第1凹部34の開口を覆うと共に、第2凹部35の開口の一部を覆っている。拡幅部38の底面38aを基準とすると、光軸方向Dにおけるバンドパスフィルタ32の高さは、光軸方向Dにおける支持体31の第1表面31aの高さよりも低い。
バンドパスフィルタ32は、光軸方向Dを厚さ方向とし且つX方向を長手方向とする矩形板状に形成されている。バンドパスフィルタ32は、光軸方向Dから見た場合に矩形状の外縁の各辺がX方向又はY方向に平行となるように、拡幅部38の底面38a上に配置されている。バンドパスフィルタ32は、所定の波長範囲の光を透過させる。また、図示は省略されているが、第2凹部35には、例えばファブリペロー干渉フィルタ10と電気的に接続された配線基板等が配置されている。
[光学ユニット、レンズユニット及びカメラユニット]
図1に示されるように、光学ユニット2は、筐体21と、筐体21内に配置された光学系22と、を備えている。光学系22は、上述したファブリペロー干渉フィルタ10と、結像レンズ部23と、を含んでいる。また、光学系22は、上述した第1アパーチャP1及び第2アパーチャP2を更に含んでいる。
筐体21は、例えば略円筒状に形成されている。筐体21は、光Lが入射する入射部21aと、光Lが出射する出射部21bと、レンズユニット4が着脱可能に取り付けられた第1取付部21cと、カメラユニット5が着脱可能に取り付けられた第2取付部21dと、を有している。この例では、入射部21aは光軸方向Dにおける筐体21の一方側の端部により構成されており、出射部21bは光軸方向Dにおける筐体21の他方側の端部により構成されている。光学ユニット2においては、入射部21aから入射した光Lがファブリペロー干渉フィルタ10に入射し、結像レンズ部23により結像された光Lが出射部21bからカメラユニット5に向けて出射する。
第1取付部21cは、出射部21bに対して入射部21aが位置する側(光軸方向Dにおける一方側)に設けられている。この例では、第1取付部21cは、筐体21における入射部21a側の端部(光軸方向Dにおける一方側の端部)に設けられている。第1取付部21cは、後述するレンズユニット4の取付部41aと着脱可能に係合する。例えば、光学ユニット2とレンズユニット4とが螺合により着脱可能に取り付けられる場合、第1取付部21cにはネジ山及びネジ溝の一方が設けられ、取付部41aには当該一方と螺合するネジ山及びネジ溝の他方が設けられる。
第2取付部21dは、入射部21aに対して出射部21bが位置する側(光軸方向Dにおける他方側)に設けられている。この例では、第2取付部21dは、筐体21における出射部21b側の端部(光軸方向Dにおける他方側の端部)に設けられている。第2取付部21dは、後述するカメラユニット5の取付部51aと着脱可能に係合する。例えば、光学ユニット2とカメラユニット5とが螺合により着脱可能に取り付けられる場合、第2取付部21dにはネジ山及びネジ溝の一方が設けられ、取付部51aには当該一方と螺合するネジ山及びネジ溝の他方が設けられる。
筐体21には、フィルタユニット30の支持体31が固定されている。支持体31は、例えば外周部において筐体21に嵌められて固定されている。これにより、ファブリペロー干渉フィルタ10が、入射部21aと結像レンズ部23との間において光軸A上に固定されている。フィルタユニット30は、ファブリペロー干渉フィルタ10の光透過領域10aの中心線、第1アパーチャP1の中心線、及び第2アパーチャP2の中心線が光軸A上に位置するように、光軸A上に固定されている(図1~図5参照)。この固定状態においては、支持体31の第2表面31bが入射部21aの側を向いており、第1アパーチャP1がファブリペロー干渉フィルタ10のミラー部14,15に対して入射部21aの側に位置している。第2アパーチャP2が、入射部21aとファブリペロー干渉フィルタ10との間に位置している。すなわち、第2アパーチャP2は、第1アパーチャP1に対して入射部21aの側に位置している。
結像レンズ部23は、入射部21aから入射して第2アパーチャP2、第1アパーチャP1及びファブリペロー干渉フィルタ10をこの順に通過又は透過した光Lを結像する結像光学系である。この例では、結像レンズ部23は、拡大レンズ部23aと、集光レンズ部23bと、を含んでいる。拡大レンズ部23aは、光Lの幅を拡大させる拡大光学系であり、少なくとも1つのレンズを含んで構成されている。集光レンズ部23bは、拡大レンズ部23aからの光Lを集光させる集光光学系であり、少なくとも1つのレンズを含んで構成されている。すなわち、この例では、結像レンズ部23は、光Lの幅を拡大させた後に集光させる拡大光学系であり、光学ユニット2は、コンバージョンレンズユニットである。結像レンズ部23(拡大レンズ部23a及び集光レンズ部23b)は、例えば外周部において筐体21に嵌められて固定されている。
レンズユニット4は、筐体41と、筐体41内に配置されたレンズ部(図示省略)と、を有している。レンズユニット4は、光学ユニット2に対して交換可能に(着脱可能に)取り付けられる交換レンズ装置である。筐体41は、例えば円筒状に形成されており、光軸方向Dにおける他方側(光学ユニット2の側)に円筒状の取付部41aを有している。取付部41aは、上述した光学ユニット2の第1取付部21cと着脱可能に係合する。筐体41内に配置されたレンズ部は、入射部21aへ向かう光Lを集光する集光光学系であり、例えば少なくとも1つのレンズを含んで構成されている。
カメラユニット5は、筐体51と、筐体51内に配置された撮像素子52と、を有している。筐体51は、例えば円筒状に形成されており、光軸方向Dにおける一方側(光学ユニット2の側)に円筒状の取付部51aを有している。取付部51aは、上述した光学ユニット2の第2取付部21dと着脱可能に係合する。
筐体51内には、撮像素子52が配置されている。撮像素子52は、例えばInGaAsイメージセンサである。撮像素子52は、結像レンズ部23による光Lの結像面上に(結像レンズ部23の焦点位置に)配置された受光面52aを有し、出射部21bから出射した光Lを撮像する。この例では、撮像素子52は、パッケージ53内に収容されている。また、筐体51内には、撮像素子52を制御するための制御回路、撮像素子52により取得された画像を処理するための画像処理回路、及び撮像素子52を冷却するための冷却機構等が更に配置されている。図1では、それらが符号54で示されている。
ハイパースペクトルカメラ1においては、レンズユニット4に入射した光Lがレンズユニット4内において集光され、光学ユニット2の入射部2aに入射する。入射部21aに入射した光Lは、フィルタユニット30に向かって進行する(図1、図3参照)。フィルタユニット30に向かって進行した光Lは、第2アパーチャP2、第1アパーチャP1、ミラー部14,15及びバンドパスフィルタ32をこの順に通過又は透過する(図1、図3、図5参照)。光Lは、ファブリペロー干渉フィルタ10(ミラー部14,15)を透過する際に波長に応じて分光される。フィルタユニット30(バンドパスフィルタ32)から出射した光Lは、結像レンズ部23によって撮像素子52の受光面52a上に結像され、撮像素子52により撮像される。
ハイパースペクトルカメラ1においては、光軸方向Dから見た場合に、第1アパーチャP1への入射位置における光Lの幅(スポット幅)が、第1アパーチャP1の幅よりも広い。これにより、ファブリペロー干渉フィルタ10(ミラー部14,15)に向かう光Lを第1アパーチャP1によって絞ることができる。一例として、第1アパーチャP1への入射位置において光Lは直径1.6mmの円形状であり、第1アパーチャP1は直径1.5mmの円形状である。なお、本実施形態では、光軸方向Dに垂直な全ての方向において、第1アパーチャP1への入射位置における光Lの幅が第1アパーチャP1の幅よりも広くなっているが、光軸方向Dに垂直な少なくとも1つの方向において、第1アパーチャP1への入射位置における光Lの幅が第1アパーチャP1の幅よりも広くなっていればよい。
ハイパースペクトルカメラ1においては、光軸方向Dから見た場合に、結像レンズ部23による光Lの結像領域Rの幅(結像レンズ部23の焦点位置におけるスポット幅)が、第1アパーチャP1の幅よりも広い。この例では結像領域Rは撮像素子52の受光面52aの全面であり、図1には結像領域Rの外縁Raが示されている。結像領域Rは、例えば12.8mm×9.6mmの長方形状である。第1アパーチャP1は例えば直径1.5mm~5mmの円形状であり、この場合、結像領域Rの幅は、第1アパーチャP1の幅よりも1.5倍以上広い。なお、本実施形態では、光軸方向Dに垂直な全ての方向において、結像領域Rの幅が第1アパーチャP1の幅よりも広くなっているが、光軸方向Dに垂直な少なくとも1つの方向において、結像領域Rの幅が第1アパーチャP1の幅よりも広くなっていればよい。
[作用及び効果]
光学ユニット2では、光軸方向Dから見た場合に、結像レンズ部23による光Lの結像領域Rの幅が、第1アパーチャP1の幅よりも広い。換言すれば、第1アパーチャP1の幅が結像領域Rの幅よりも狭い。第1アパーチャP1の幅を狭くすることで、光Lを波長ごとに精度良く取り出すことができ、分解能を高めることができる。また、第1アパーチャP1の幅が狭いことで、ファブリペロー干渉フィルタ10のサイズを小さくすることができ、その結果、ファブリペロー干渉フィルタ10の生産性を確保することができると共に、分解能の低下を抑制することができる。すなわち、例えば結像領域Rと同程度の大きさにまでファブリペロー干渉フィルタ10のサイズを大きくした場合、ファブリペロー干渉フィルタ10の製造が難しくなり、製造コストが増加するおそれがある。また、ファブリペロー干渉フィルタ10における一対のミラー部14,15間の距離を精度良く制御することが難しくなり、分解能が低下するおそれもある。この点、光学ユニット2では、ファブリペロー干渉フィルタ10のサイズを小さくすることができるため、上述したような製造コストの増加や分解能の低下を抑制することができる。また、結像領域Rの幅が広いことで、例えば、結像された光Lを検出する撮像素子52として面積が大きいものを用いることが可能となり、画角を広くすることが可能となる。このように、光学ユニット2によれば、分解能を高めることができると共に、製造コストの増加を抑制することができる。また、ファブリペロー干渉フィルタ10が光学ユニット2を構成しており、光学ユニット2に対してレンズユニット4及びカメラユニット5が着脱可能となっているため、レンズユニット4及びカメラユニット5の選択の自由度を高めることができる。また、ファブリペロー干渉フィルタ10の有効径よりも大きな面積を有する撮像素子52を用いることができる。
第1アパーチャP1が、ファブリペロー干渉フィルタ10と一体に形成されている。これにより、第1アパーチャP1及びファブリペロー干渉フィルタ10のサイズを併せて小さくすることができる。
結像レンズ部23が、光Lの幅を拡大させる拡大レンズ部23aと、拡大レンズ部23aからの光Lを集光する集光レンズ部23bと、を有する。これにより、第1アパーチャP1を通過した光Lを、拡大させた後に集光して結像させることができる。拡大レンズ部23aによって光Lの幅を拡大させることで、解像度を高めることができる。
光学系22が、ファブリペロー干渉フィルタ10に向かう光Lが通過する第2アパーチャP2を更に有しており、結像レンズ部23が、ファブリペロー干渉フィルタ10、第1アパーチャP1及び第2アパーチャP2を通過した光Lを結像。これにより、第1アパーチャP1及び第2アパーチャP2を通過した光を撮像することができ、分解能を一層高めることができる。
第2アパーチャP2が、支持体31に形成された開口36によって構成されており、ファブリペロー干渉フィルタ10が、支持体31に固定されている。これにより、ファブリペロー干渉フィルタ10を第2アパーチャP2の近くに好適に固定することができる。
第2アパーチャP2が、入射部21aとファブリペロー干渉フィルタ10との間に配置されている。これにより、一対のミラー部14,15への入射前に第2アパーチャP2によって迷光や大きな入射角の光をカットすることができ、ノイズを低減することができる。
光軸方向Dから見た場合に、結像領域Rの幅が、第1アパーチャP1の幅よりも1.5倍以上広い。これにより、例えば、結像された光Lを検出する撮像素子52として面積が大きいものを用いることが可能となる。
筐体21が、結像レンズ部23からの光が出射する出射部21bを有している。これにより、例えば出射部21bから出射した光Lを撮像することで、波長ごとに分光された光Lを撮像することができる。
筐体21が、出射部21bに対して入射部21aが位置する側に設けられ、レンズユニット4(第1光学装置)が着脱可能に取り付けられる第1取付部21cと、入射部21aに対して出射部21bが位置する側に設けられ、カメラユニット5(第2光学装置が)着脱可能に取り付けられる第2取付部21dと、を有している。これにより、例えば、レンズユニット4を第1取付部21cに取り付け、撮像素子52を有するカメラユニット5を第2取付部21dに取り付けることで、ハイパースペクトルカメラ1を構成することができる。
ファブリペロー干渉フィルタ10が、第1表面11a及び第2表面11bを含む基板11と、第1表面11a上に配置された第1積層構造12と、を有している。第1積層構造12は、第1表面11a上に配置され、ミラー部14を有する第1積層体122と、第1積層体122に対して基板11とは反対側に配置され、ミラー部15を有する第2積層体124と、を有している。この場合にも、ハイパースペクトルカメラ1による撮像を良好に行うことができる。
ファブリペロー干渉フィルタ10が、基板11の第2表面11b上に配置された第2積層構造13を有し、第2積層構造13における基板11とは反対側の表面13aには、凹部18が形成されている。凹部18は、光軸方向Dから見た場合に第1アパーチャP1と重なっている。これにより、凹部18が形成されていることで、ファブリペロー干渉フィルタ10における第1アパーチャP1と重なる部分において光Lを透過させやすくすることができ、光の利用効率を高めることができる。
第1アパーチャP1が、ファブリペロー干渉フィルタ10における光透過領域10a以外の領域に遮光層135が設けられる一方で光透過領域10aに遮光層135が設けられていないことにより、形成されている。これにより、第1アパーチャP1をファブリペロー干渉フィルタ10と一体に形成することができる。
[変形例]
図6に示される第1変形例のように、光学系22は、入射部21aとファブリペロー干渉フィルタ10との間に配置され、光Lの幅を縮小させる縮小光学系26(追加光学系)を更に含んでいてもよい。この例では、縮小光学系26は、入射部21aと第2アパーチャP2との間に配置されている。縮小光学系26は、例えば複数のレンズを含んで構成されている。このような第1変形例によっても、上記実施形態と同様に、分解能を高めることができると共に、製造コストの増加を抑制することができる。また、縮小光学系26によってファブリペロー干渉フィルタ10への入射前に光Lの幅を縮小させることで、光の利用効率を高めることができる。
図7に示される第2変形例では、縮小光学系26が、光Lの幅を縮小させると共に光Lを平行化する(ファブリペロー干渉フィルタ10への入射角、すなわち光軸方向Dに対する角度を小さくする)光学系として構成されている。すなわち、縮小光学系26は、入射部21aからファブリペロー干渉フィルタ10(縮小光学系26)に向かう光Lの角度よりも、光Lのファブリペロー干渉フィルタ10への入射角を小さくする。この場合、結像レンズ部23は、光Lの角度を平行化される前の角度に戻す(光軸方向Dに対する角度を元の角度に戻す)光学系(レンズ)を更に含んで構成される。この光学系は、例えばファブリペロー干渉フィルタ10と拡大レンズ部23aとの間に配置される。このような第2変形例によっても、上記実施形態と同様に、分解能を高めることができると共に、製造コストの増加を抑制することができる。また、ファブリペロー干渉フィルタ10への入射前に光Lの幅を縮小させることで、光の利用効率を高めることができる。また、ファブリペロー干渉フィルタ10への入射前に光Lを平行化(コリメート)することで、ファブリペロー干渉フィルタ10における波長シフトの発生を抑制することができる。なお、第2変形例において、光学系22は、縮小光学系26に代えて、光Lの幅を縮小させることなく光Lを平行化する追加光学系を備えていてもよい。この場合にも、波長シフトの発生を抑制することができる。
図8に示されるように、上記実施形態又は第2変形例において、光学ユニット2及びカメラユニット5は一体化されて1つの光学ユニット2Aを構成していてもよい。光学ユニット2Aは、上述した筐体21及び筐体51に対応する円筒状の筐体21Aを有している。筐体21Aは、入射部21a及び第1取付部21cを有し、出射部21b、第2取付部21d及び取付部51aを有していない。図8(a)の例では、筐体21A内に、フィルタユニット30(ファブリペロー干渉フィルタ10、第1アパーチャP1及び第2アパーチャP2)、結像レンズ部23及び撮像素子52が配置されている。図8(b)の例では、筐体21A内に縮小光学系26が更に配置されている。これらの変形例によっても、上記実施形態と同様に、分解能を高めることができると共に、製造コストの増加を抑制することができる。また、波長ごとに分光された光Lを筐体21A内の撮像素子52により撮像することができる。また、一体の筐体21A内に撮像素子52が配置されるため、撮像素子52の受光面52a上へのパーティクルの付着を抑制することができる。また、カメラユニット5に対応する部分を含めて光学設計を行うことができるため、迷光の発生等を効果的に抑制することができる。なお、第1変形例において、光学ユニット2及びカメラユニット5が一体化されて1つの光学ユニット2Aを構成してもよい。
図9に示される第3変形例のファブリペロー干渉フィルタ400がファブリペロー干渉フィルタ10に代えて用いられてもよい。ファブリペロー干渉フィルタ400は、基板層411(第1基板)と、ミラー部412と、駆動電極413と、を備えている。基板層411は、互いに向かい合っている表面411a及び表面411bを有している。基板層411は、光透過性材料によって形成されている。ミラー部412は、例えば、金属膜、誘電体多層膜、又はそれらの複合膜である。駆動電極413は、例えば、金属材料によって形成されている。
ファブリペロー干渉フィルタ400は、基板層421(第2基板)と、ミラー部422と、駆動電極423と、を更に備えている。基板層421は、互いに向かい合っている表面421a及び表面421bを有している。基板層421は、光透過性材料によって形成されている。ミラー部422は、例えば、金属膜、誘電体多層膜、又はそれらの複合膜である。駆動電極423は、例えば、金属材料によって形成されている。
基板層411の表面411aには、凹部414が形成されている。凹部414の底面414aには、凸部415が設けられている。底面414aを基準とすると、凸部415の端面415aの高さは、基板層411の表面411aの高さよりも低い。ミラー部412は、凸部415の端面415a(第1表面)に設けられている。駆動電極413は、凸部415を包囲するように凹部414の底面414aに設けられている。駆動電極413は、例えば、基板層411に設けられた配線(図示省略)を介して、電極パッド(図示省略)と電気的に接続されている。当該電極パッドは、例えば、基板層411のうち外部からアクセス可能な領域に設けられている。
基板層421の表面421bは、例えば、プラズマ接合等によって、基板層411の表面411aと接合されている。基板層421の表面421b(第2表面)には、ミラー部422及び駆動電極423が設けられている。基板層421の表面421bは、光軸方向Dにおいて基板層411の端面415aと向かい合っている。ミラー部422は、光軸方向Dにおいて空隙Sを介してミラー部412と向かい合っている。駆動電極423は、ミラー部422を包囲するように基板層421の表面421bに設けられており、空隙Sを介して駆動電極413と向かい合っている。駆動電極423は、例えば、基板層421に設けられた配線(図示省略)を介して、電極パッド(図示省略)と電気的に接続されている。当該電極パッドは、例えば、基板層421のうち外部からアクセス可能な領域に設けられている。
基板層421の表面421aには、光軸方向Dから見た場合に、ミラー部422及び駆動電極423を包囲するように溝424が形成されている。溝424は、円環状に延在している。基板層421のうち溝424に包囲された部分は、溝424が形成された部分をダイヤフラム状の保持部425として、一対のミラー部412,422が互いに向かい合っている方向に移動可能である。
なお、ダイヤフラム状の保持部425は、光軸方向Dから見た場合にミラー部422及び駆動電極423を包囲する溝が、基板層421の表面421a及び表面421bの少なくとも一方に形成されることで、構成されていてもよい。光軸方向Dから見た場合にミラー部412及び駆動電極413を包囲する溝が、基板層411に形成されることで、基板層411においてダイヤフラム状の保持部が構成されていてもよい。ダイヤフラム状の保持部に代えて、放射状に配置された複数の梁によって保持部が構成されていてもよい。
ファブリペロー干渉フィルタ400では、駆動電極413及び駆動電極423に電圧が印加されることで駆動電極413と駆動電極423との間に電位差が発生すると、当該電位差に応じた静電気力が駆動電極413と駆動電極423との間に発生する。駆動電極413と駆動電極423との間に静電気力が発生することで、基板層421のうち溝424に包囲された部分が基板層411側に引き付けられ、ミラー部412とミラー部422との間の距離が調整される。これにより、ミラー部412とミラー部422との間の距離に応じた波長を有する光が透過する。
このような第3変形例のファブリペロー干渉フィルタ400がファブリペロー干渉フィルタ10に代えて用いられた場合にも、上記実施形態と同様に、ハイパースペクトルカメラ1による撮像を良好に行うことができる。なお、ファブリペロー干渉フィルタ400においても、例えば基板層411における基板層421とは反対側の表面411b上に遮光層が形成されることで、第1アパーチャP1がファブリペロー干渉フィルタ400と一体に形成されていてもよい。このような第1アパーチャP1は、上記実施形態と同様に、ファブリペロー干渉フィルタ400における光透過領域以外の領域に遮光層が設けられる一方で光透過領域に遮光層が設けられないことにより、形成され得る。あるいは、基板層421における基板層411とは反対側の表面421a上に遮光層が形成されることで、第1アパーチャP1がファブリペロー干渉フィルタ400と一体に形成されてもよい。この場合、第1アパーチャP1は、ファブリペロー干渉フィルタ1400のミラー部412,422に対して入射部21aとは反対側(出射部21bの側)に位置する。
本発明は、上記実施形態及び変形例に限られない。例えば、各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。
上記実施形態ではファブリペロー干渉フィルタ10が支持体31に接触していたが、ファブリペロー干渉フィルタ10は支持体31から離れて配置されていてもよい。例えば、ファブリペロー干渉フィルタ10と支持体31との間に空隙が形成されていてもよいし、ファブリペロー干渉フィルタ10と支持体31との間にガラス部材が配置されていてもよい。
第1アパーチャP1は、ファブリペロー干渉フィルタ10のミラー部14,15に対して入射部21aとは反対側(出射部21bの側)に位置していてもよい。この場合、ファブリペロー干渉フィルタ10を透過した光Lが第1アパーチャP1を通過する。例えば、上記実施形態においてファブリペロー干渉フィルタ10を光軸方向Dに関して反対の向きで支持体31に固定することで、そのような配置を実現することができる。あるいは、上記実施形態においてミラー部14,15に対して入射部21aの側に遮光層135を形成して第1アパーチャP1を設けることに代えて、ミラー部14,15に対して入射部21aとは反対側に(例えばファブリペロー干渉フィルタ10における入射部21aとは反対側の表面に)遮光層135を形成して第1アパーチャP1を設けることによっても、当該配置を実現することができる。
第2アパーチャP2は、ファブリペロー干渉フィルタ10のミラー部14,15に対して入射部21aとは反対側(出射部21bの側)に位置していてもよい。すなわち、第2アパーチャP2は、ファブリペロー干渉フィルタ10と結像レンズ部23との間に配置されていてもよい。この場合、ファブリペロー干渉フィルタ10を透過した光Lが第2アパーチャP2を通過する。あるいは、第1アパーチャP1及び第2アパーチャP2の両方が、ファブリペロー干渉フィルタ10のミラー部14,15に対して入射部21aとは反対側(出射部21bの側)に位置していてもよい。
第1アパーチャP1は、ファブリペロー干渉フィルタ10と一体に形成されていなくてもよい。例えば、ファブリペロー干渉フィルタ10とは別に、第1アパーチャP1を構成する開口が形成されたアパーチャ部材が設けられてもよい。光軸方向Dから見た場合に、第1アパーチャP1への入射位置における光Lの幅は、第1アパーチャP1の幅よりも狭くてもよい。すなわち、光Lは必ずしも第1アパーチャP1によって絞られなくてもよい。光軸方向Dから見た場合に、第2アパーチャP2への入射位置における光Lの幅は、第2アパーチャP2の幅よりも狭くてもよい。すなわち、光Lは必ずしも第2アパーチャP2によって絞られなくてもよい。
ファブリペロー干渉フィルタ10は、支持体31に固定されていなくてもよく、第2アパーチャP2が形成された部材とは別の部材に固定されていてもよい。第2アパーチャP2は、支持体31に形成された開口36によって構成されていなくてもよく、例えば支持体31とは別に、第2アパーチャP2を構成する開口が形成されたアパーチャ部材が設けられてもよい。第2アパーチャP2の直径(幅)は、第1アパーチャP1の直径(幅)よりも小さくてもよい。第2アパーチャP2は省略されてもよい。
結像レンズ部23は、拡大レンズ部23aを有していなくてもよい。この場合、結像レンズ部23は、ファブリペロー干渉フィルタ10を透過して拡がった光Lを集光レンズ部23bにより集光して結像させてもよい。光軸方向Dから見た場合に、結像領域Rの幅は、第1アパーチャP1の幅の1.5倍よりも狭くてもよい。
光軸方向Dから見た場合に凹部18の少なくとも一部が第1アパーチャP1と重なっていればよく、光軸方向Dから見た場合に凹部18の外縁が第1アパーチャP1の外縁の外側に位置していてもよいし、或いは第1アパーチャP1の外縁が凹部18の外縁よりも外側に位置していてもよい。上記実施形態において、遮光層135は、第2積層構造13の表面13aの全面に形成されていなくてもよく、Z方向から見た場合に、第1アパーチャP1の外縁が凹部18の外縁よりも外側に位置していてもよい。凹部18は設けられていなくてもよい。
筐体21の第1取付部21cには、レンズユニット4以外の光学装置が取り付けられてもよい。筐体21の第2取付部21dには、カメラユニット5以外の光学装置が取り付けられてもよい。
1…ハイパースペクトルカメラ、2…光学ユニット(ハイパースペクトルカメラ用光学ユニット)、4…レンズユニット(第1光学装置)、5…カメラユニット(第2光学装置)、10…ファブリペロー干渉フィルタ、10a…光透過領域、11…基板、11a…第1表面、11b…第2表面、12…第1積層構造、122…第1積層体、124…第2積層体、13…第2積層構造、13a…表面、135…遮光層、14,15…ミラー部、18…凹部、21…筐体、21a…入射部、21b…出射部、21c…第1取付部、21d…第2取付部、23…結像レンズ部、23a…拡大レンズ部、23b…集光レンズ部、26…縮小光学系(追加光学系)、31…支持体、36…開口、52…撮像素子、400…ファブリペロー干渉フィルタ、411…基板層(第1基板)、412,422…ミラー部、415a…端面(第1表面)、421…基板層(第2基板)、421b…表面(第2表面)、P1…第1アパーチャ、P2…第2アパーチャ、A…光軸、D…光軸方向、L…光、R…結像領域。

Claims (18)

  1. 互いの間の距離が可変である一対のミラー部を有し、入射した光を前記一対のミラー部間の距離に応じて透過させるファブリペロー干渉フィルタと、
    前記ファブリペロー干渉フィルタに向かう前記光、又は前記ファブリペロー干渉フィルタを透過した前記光が通過する第1アパーチャと、
    前記ファブリペロー干渉フィルタ及び前記第1アパーチャを通過した前記光を結像させる結像レンズ部と、
    前記ファブリペロー干渉フィルタ、前記第1アパーチャ及び前記結像レンズ部を収容しており、前記ファブリペロー干渉フィルタに入射する前記光の入射部を有する筐体と、を備え、
    光軸方向から見た場合に、前記結像レンズ部による前記光の結像領域の幅は、前記第1アパーチャの幅よりも広い、ハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  2. 前記第1アパーチャは、前記ファブリペロー干渉フィルタと一体に形成されている、請求項1に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  3. 前記結像レンズ部は、前記光の幅を拡大させる拡大レンズ部と、前記拡大レンズ部からの光を集光する集光レンズ部と、を有する、請求項1又は2に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  4. 前記ファブリペロー干渉フィルタに向かう前記光、又は前記ファブリペロー干渉フィルタを透過した前記光が通過する第2アパーチャを更に備え、
    前記結像レンズ部は、前記ファブリペロー干渉フィルタ、前記第1アパーチャ及び前記第2アパーチャを通過した前記光を結像させる、請求項1又2に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  5. 前記第2アパーチャは、支持体に形成された開口によって構成されており、
    前記ファブリペロー干渉フィルタは、前記支持体に固定されている、請求項4に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  6. 前記第2アパーチャは、前記入射部と前記ファブリペロー干渉フィルタとの間に配置されている、請求項4に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  7. 前記光軸方向から見た場合に、前記結像領域の幅は、前記第1アパーチャの幅よりも1.5倍以上広い、請求項1又は2に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  8. 前記入射部と前記ファブリペロー干渉フィルタとの間に配置され、前記光の幅を縮小させる追加光学系を更に含む、請求項1又は2に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  9. 前記入射部と前記ファブリペロー干渉フィルタとの間に配置され、前記光を平行化する追加光学系を更に含む、請求項1又は2に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  10. 前記追加光学系は、前記光の幅を縮小させる、請求項9に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  11. 前記筐体は、前記結像レンズ部からの前記光が出射する出射部を更に有する、請求項1又は2に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  12. 前記筐体は、前記出射部に対して前記入射部が位置する側に設けられ、第1光学装置が着脱可能に取り付けられる第1取付部と、前記入射部に対して前記出射部が位置する側に設けられ、第2光学装置が着脱可能に取り付けられる第2取付部と、を更に有する、請求項11に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  13. 前記筐体内に配置され、前記結像レンズ部からの前記光を撮像する撮像素子を更に備える、請求項1又は2に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  14. 前記ファブリペロー干渉フィルタは、第1表面及び前記第1表面とは反対側の第2表面を含む基板と、前記第1表面上に配置された第1積層構造と、を有し、
    前記第1積層構造は、
    前記第1表面上に配置され、前記一対のミラー部の一方を有する第1積層体と、
    前記第1積層体に対して前記基板とは反対側に配置され、前記一対のミラー部の他方を有する第2積層体と、を有する、請求項1又2に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  15. 前記ファブリペロー干渉フィルタは、前記基板の前記第2表面上に配置された第2積層構造を更に有し、
    前記第2積層構造における前記基板とは反対側の表面には、凹部が形成されており、
    前記凹部の少なくとも一部は、前記光軸方向から見た場合に前記第1アパーチャと重なっている、請求項14に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  16. 前記ファブリペロー干渉フィルタは、第1表面を有する第1基板と、前記第1表面と向かい合う第2表面を有する第2基板と、前記第1表面上に形成された前記一対のミラー部の一方と、前記第2表面上に形成された前記一対のミラー部の他方と、を有する、請求項1又2に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  17. 前記第1アパーチャは、前記ファブリペロー干渉フィルタにおける光透過領域以外の領域に遮光層が設けられる一方で前記光透過領域に前記遮光層が設けられていないことにより、形成されている、請求項1又は2に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニット。
  18. 請求項1又は2に記載のハイパースペクトルカメラ用光学ユニットと、
    前記筐体から出射した前記光を撮像する撮像素子を有し、前記筐体に取り付けられたカメラユニットと、を備える、ハイパースペクトルカメラ。
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