JP2024084960A - 蓄電システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2024084960000001
【課題】スイッチングノイズを低減させ、電力変換効率の向上させることが可能な蓄電システムを提供する。
【解決手段】インバータ回路2と、双方向DC/DCコンバータ回路3と、制御回路6とを備える蓄電システム1であって、ARCP回路5と、インバータ回路2のスイッチング素子Q5、Q6の第1接続点X1と端子Toとの間に介装された第1切換えスイッチS1と、双方向DC/DCコンバータ回路3のスイッチング素子Q7、Q8の第2接続点X2と第1接続点X1との間に介装された第2切換えスイッチS2とをさらに備え、制御回路6は、ARCP回路5に共振動作を行わせる場合、第1切換えスイッチS1をオフ状態にするとともに第2切換えスイッチS2をオン状態にし、スイッチング素子Q7、Q8のスイッチング時に、スイッチング素子Q5、Q6をARCP回路5の共振用スイッチとして動作させることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電システムに関する。
従来から、ARCP(Auxiliary Resonant Commutated Pole:補助共振転流ポール)回路を備える双方向DC/DCコンバータが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。ARCP回路は、直列接続された第1共振用スイッチおよび第2共振用スイッチと、共振用リアクトルと、第1共振用コンデンサおよび第2共振用コンデンサと、回生用トランスと、回生用ダイオードとを含む。
ARCP回路は、双方向DC/DCコンバータのメインスイッチのスイッチング時にLC共振動作を行うことで、メインスイッチのソフトスイッチングを可能にする。その結果、双方向DC/DCコンバータでは、スイッチングノイズを低減することができ、電力変換効率を向上させることができる。
図3に、従来のハイブリッド型の蓄電システム10を示す。蓄電システム10は、電力系統の単相3線(U相、W相、O相の配線)に接続されるインバータ回路20と、コンデンサC4と、蓄電池BTに接続される双方向DC/DCコンバータ回路30と、太陽電池PVに接続されるDC/DCコンバータ回路40と、インバータ回路20、双方向DC/DCコンバータ回路30およびDC/DCコンバータ回路40を制御するための図示しない制御回路とを備える。
インバータ回路20は、スイッチング素子Q1~Q6と、コンデンサC1~C3と、チョークコイルL1~L3とで構成される。スイッチング素子Q1~Q6の電流路には、ダイオードD1~D6が並列接続される。インバータ回路20は、系統通電時に単相2線動作(スイッチング素子Q1~Q4、コンデンサC1、チョークコイルL1、L2による動作)を行う一方、系統停電時には単相3線動作(スイッチング素子Q1~Q6、コンデンサC1~C3、チョークコイルL1~L3による動作)を行う。
双方向DC/DCコンバータ回路30は、スイッチング素子Q7、Q8と、コンデンサC5と、チョークコイルL4とで構成される。スイッチング素子Q7、Q8の電流路には、ダイオードD7、D8が並列接続される。双方向DC/DCコンバータ回路30は、スイッチング素子Q7、Q8をオンオフさせることで蓄電池BTの充放電を行う。
DC/DCコンバータ回路40は、スイッチング素子Q9と、コンデンサC6と、チョークコイルL5と、ダイオードD10とで構成される。スイッチング素子Q9の電流路には、ダイオードD9が並列接続される。DC/DCコンバータ回路40は、太陽電池PVが発電している場合に、太陽電池PVの発電電力を昇圧して、インバータ回路20および/または双方向DC/DCコンバータ回路30に供給する。
従来の蓄電システム10では、双方向DC/DCコンバータ回路30において、スイッチング素子Q7、Q8のスイッチングノイズの低減および電力変換効率の向上が求められている。
特開2021-19396号公報 特開2019-146469号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、スイッチングノイズを低減させ、電力変換効率の向上させることが可能な蓄電システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る蓄電システムは、
単相3線の第1電圧線に接続される第1レグ、第2電圧線に接続される第2レグおよび中性線に接続される第3レグを備え、前記第3レグが上アームを構成する第1スイッチング素子と下アームを構成する第2スイッチング素子とを備えるインバータ回路と、
蓄電手段に接続される第4レグを備え、前記第4レグの両端が前記第3レグの両端に接続され、前記第4レグが上アームを構成する第3スイッチング素子と下アームを構成する第4スイッチング素子とを備える双方向DC/DCコンバータ回路と、
前記双方向DC/DCコンバータ回路と前記インバータ回路とを制御する制御回路と、
を備える蓄電システムであって、
共振用リアクトル、共振用コンデンサ、回生用トランスおよび回生用ダイオードを含むARCP回路と、
前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続点である第1接続点と前記中性線とを接続する第1電力ラインに介装された第1切換えスイッチと、
前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子との接続点である第2接続点と前記第1接続点とを接続する第2電力ラインに介装された第2切換えスイッチと、
をさらに備え、
前記制御回路は、
前記ARCP回路に共振動作を行わせる場合、前記第1切換えスイッチをオフ状態にするとともに前記第2切換えスイッチをオン状態にし、前記第3スイッチング素子または前記第4スイッチング素子のスイッチング時に、前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子を前記ARCP回路の共振用スイッチとして動作させることを特徴とする。
この構成によれば、ARCP回路の共振動作により、双方向DC/DCコンバータ回路の第3スイッチング素子および第4スイッチング素子のスイッチングノイズを低減することができ、双方向DC/DCコンバータ回路の電力変換効率を向上させることができる。また、この構成によれば、インバータ回路の第1スイッチング素子および第2スイッチング素子をARCP回路の共振用スイッチとして流用するため、共振用スイッチの追加による部品点数の増加およびコストの増大を回避することができる。
前記蓄電システムにおいて、
前記制御回路は、
電力系統から前記単相3線に系統電力が供給されている系統通電時に、前記第1切換えスイッチをオフ状態にするとともに前記第2切換えスイッチをオン状態にして、前記インバータ回路に単相2線動作を行わせる一方、
前記単相3線に前記系統電力が供給されていない系統停電時に、前記第1切換えスイッチをオン状態にするとともに前記第2切換えスイッチをオフ状態にして、前記インバータ回路に単相3線動作を行わせるよう構成できる。
前記蓄電システムは、
前記インバータ回路と前記双方向DC/DCコンバータ回路との間において、前記第3レグおよび前記第4レグに並列接続されたコンデンサをさらに備え、
前記共振用リアクトルは、前記第2切換えスイッチに直列接続され、
前記共振用コンデンサは、前記第3スイッチング素子の電流路に並列接続される第1共振用コンデンサおよび前記第4スイッチング素子の電流路に並列接続される第2共振用コンデンサを備え、
前記回生用トランスは、1次側コイルおよび2次側コイルを備え、
前記1次側コイルは、前記共振用リアクトルに直列接続され、
前記2次側コイルは、両端が前記回生用ダイオードを介して前記コンデンサのプラス端子に接続されるよう構成できる。
前記蓄電システムにおいて、
前記ARCP回路は、前記第1共振用コンデンサと前記第2共振用コンデンサとが直列接続され、前記第1共振用コンデンサと前記第2共振用コンデンサとの接続点である第3接続点が前記第2電力ラインに接続され、
前記第2切換えスイッチは、前記第2電力ラインの前記第3接続点と前記第2接続点との間に介装されるよう構成できる。
前記蓄電システムは、
DC/DCコンバータ回路をさらに備え、
前記DC/DCコンバータ回路は、一端側に直流電源が接続され、他端側に前記双方向DC/DCコンバータ回路および前記前記ARCP回路が接続されるよう構成できる。
本発明によれば、スイッチングノイズを低減させ、電力変換効率の向上させることが可能な蓄電システムを提供することができる。
本発明に係る蓄電システムを示す図である。 本発明に係るARCP回路の動作時の各種波形図であって、(A)はメインスイッチおよび共振用スイッチのゲート電圧、(B)はリアクトル電流および共振電流、(C)はメインスイッチのドレイン電流およびドレイン・ソース間電圧の波形図である。 従来の蓄電システムを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る蓄電システムの実施形態について説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る蓄電システム1を示す。蓄電システム1は、蓄電池充放電機能と太陽光発電機能とを備えたハイブリッド型の蓄電システムであり、端子Tu、Tw、Toと、端子Ta、Tbと、端子Tc、Tdとを備える。
端子Tu、Tw、Toは、単相3線(U相、W相、O相の配線)を介して商用の電力系統に接続される。具体的には、端子Tuは、本発明の「第1電圧線」に相当するU相の配線に接続され、端子Twは、本発明の「第2電圧線」に相当するW相の配線に接続され、端子Toは、本発明の「中性線」に相当するO相の配線に接続される。これらの各配線間には、家庭内の負荷(例えば、家電製品)が接続される。
端子Taは、本発明の「蓄電手段」に相当する蓄電池BTのプラス極に接続され、端子Tbは、蓄電池BTのマイナス極に接続される。蓄電池BTとして、例えば、リチウムイオン蓄電池を用いることができる。また、端子Tcは、本発明の「直流電源」に相当する太陽電池PVのプラス極に接続され、端子Tdは、太陽電池PVのマイナス極に接続される。
蓄電システム1は、インバータ回路2と、双方向DC/DCコンバータ回路3と、DC/DCコンバータ回路4と、ARCP回路5と、制御回路6とを備える。なお、説明上、蓄電システム1の主回路部をインバータ回路2、双方向DC/DCコンバータ回路3、DC/DCコンバータ回路4およびARCP回路5の4つの部分に分けて説明するが、4つの部分は機能上の分類であり、4つの部分が一体となった構成でもよい。
インバータ回路2は、コンデンサC1~C3およびチョークコイルL1~L3で構成されたフィルタ回路と、スイッチング素子Q1が上アームを構成してスイッチング素子Q2が下アームを構成するU相スイッチング回路(本発明の「第1レグ」に相当)と、スイッチング素子Q3が上アームを構成してスイッチング素子Q4が下アームを構成するW相スイッチング回路(本発明の「第2レグ」に相当)と、スイッチング素子Q5(本発明の「第1スイッチング素子」に相当)が上アームを構成してスイッチング素子Q6(本発明の「第2スイッチング素子」に相当)が下アームを構成するO相スイッチング回路(本発明の「第3レグ」に相当)と、第1切換えスイッチS1とを備える。スイッチング素子Q1~Q6の電流路には、ダイオードD1~D6が並列接続される。
U相スイッチング回路、W相スイッチング回路およびO相スイッチング回路は、互いに並列接続されるとともに、後述するコンデンサC4にも並列接続される。スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との接続点は、チョークコイルL1を介して端子Tuに接続される。スイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4との接続点は、チョークコイルL2を介して端子Twに接続される。スイッチング素子Q5とスイッチング素子Q6との接続点X1(本発明の「第1接続点」に相当)は、第1切換えスイッチS1およびチョークコイルL3を介して端子Toに接続される。コンデンサC1は、U相-W相間に接続され、コンデンサC2は、U相-O相間に接続され、コンデンサC3は、O相-W相間に接続される。
スイッチング素子Q1~Q6として、本実施形態では、MOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)を用いるが、MOSFET以外の半導体スイッチ(例えば、IGBT)を用いてもよい。ダイオードD1~D6は、スイッチング素子Q1~Q6の寄生ダイオードでもよいし、スイッチング素子Q1~Q6とは独立した外付けダイオードでもよいし、その両方でもよい。なお、後述するスイッチング素子Q7~Q9およびダイオードD7~D9も同様である。
第1切換えスイッチS1は、O相スイッチング回路の接続点X1とフィルタ回路のチョークコイルL3とを接続する電力ライン(本発明の「第1電力ライン」に相当)に介装される。第1切換えスイッチS1は、制御回路6の制御下でオン状態とオフ状態とが切り換わり、オン状態の時にO相スイッチング回路と端子Toとを導通接続し、オフ状態の時にO相スイッチング回路を端子Toから電気的に切り離す。第1切換えスイッチS1には、半導体スイッチを用いてもよいし、それ以外のスイッチ(例えば、リレー)を用いてもよい。
双方向DC/DCコンバータ回路3は、スイッチング素子Q7(本発明の「第3スイッチング素子」に相当)が上アームを構成してスイッチング素子Q8(本発明の「第4スイッチング素子」に相当)が下アームを構成するスイッチング回路(本発明の「第4レグ」に相当)と、チョークコイルL4およびコンデンサC5とを備える。スイッチング素子Q7、Q8の電流路には、ダイオードD7、D8が並列接続される。
スイッチング素子Q7、Q8からなるスイッチング回路は、一端がコンデンサC4のプラス端子に接続され、他端がコンデンサC4のマイナス端子および端子Tbに接続される。スイッチング素子Q7とスイッチング素子Q8との接続点X2(本発明の「第2接続点」に相当)は、チョークコイルL4を介して端子Taに接続される。コンデンサC5は、端子Ta、Tb間に接続される。
DC/DCコンバータ回路4は、ダイオードD10と、スイッチング素子Q9と、チョークコイルL5と、コンデンサC6とを備える。スイッチング素子Q9の電流路には、ダイオードD9が並列接続される。
ダイオードD10は、カソードがコンデンサC4のプラス端子に接続され、アノードがスイッチング素子Q9の電流路の一端に接続される。スイッチング素子Q9の電流路の他端は、コンデンサC4のマイナス端子および端子Tdに接続される。チョークコイルL5は、一端がダイオードD10のアノードに接続され、他端が端子Tcに接続される。コンデンサC6は、端子Tc、Td間に接続される。
ARCP回路5は、コンデンサC4と、共振用リアクトルL6と、共振用コンデンサC7、C8と、回生用トランスTR1と、回生用ダイオードD11、D12と、第2切換えスイッチS2とを備える。回生用トランスTR1は、1次側コイルN1および2次側コイルN2を備える。
コンデンサC4は、スイッチング素子Q5、Q6からなるO相スイッチング回路およびスイッチング素子Q7、Q8からなるスイッチング回路に並列接続される。共振用コンデンサC7、C8は、直列回路を構成する。共振用コンデンサC7は、第2切換えスイッチS2を介してスイッチング素子Q7の電流路に並列接続され、共振用コンデンサC8は、第2切換えスイッチS2を介してスイッチング素子Q8の電流路に並列接続される。
共振用リアクトルL6は、一端がO相スイッチング回路の接続点X1に接続され、他端が回生用トランスTR1の1次側コイルN1を介して共振用コンデンサC7と共振用コンデンサC8との接続点X3(本発明の「第3接続点」に相当)に接続される。なお、共振用リアクトルL6は、1次側コイルN1と接続点X3との間に設けてもよい。
回生用トランスTR1の2次側コイルN2は、一端が回生用ダイオードD11を介してコンデンサC4のプラス端子に接続され、他端が回生用ダイオードD12を介してコンデンサC4のプラス端子に接続され、センタータップがコンデンサC4のマイナス端子に接続される。1次側コイルN1と2次側コイルN2との巻き数比は、例えば、N1:N2=1:2である。
第2切換えスイッチS2は、第1接続点X1と第2接続点X2とを接続する電力ライン(本発明の「第2電力ライン」に相当)において、接続点X3と第2接続点X2との間に介装される。第2切換えスイッチS2は、制御回路6の制御下でオン状態とオフ状態とが切り換わり、オン状態の時にARCP回路5を動作可能とし、オフ状態の時にARCP回路5を双方向DC/DCコンバータ回路3から電気的に切り離す。第2切換えスイッチS2には、半導体スイッチを用いてもよいし、それ以外のスイッチ(例えば、リレー)を用いてもよい。
制御回路6は、スイッチング素子Q1~Q9、第1切換えスイッチS1および第2切換えスイッチS2を制御するよう構成される。制御回路6は、制御プロセッサ、メモリ、周辺回路で構成され、例えば、マイクロコントローラやDSPを用いることができる。また、制御回路6は、制御に必要な電圧および電流を検出するセンサ等で構成された検出回路を含むが、検出回路の説明および図示は省略する。
電力系統から単相3線に系統電力が供給されている系統通電時において、制御回路6は、第1切換えスイッチS1をオフ状態にする一方、第2切換えスイッチS2をオン状態にする。これにより、O相スイッチング回路がインバータ回路2から切り離され、ARCP回路5が動作可能となる。
系統通電時の制御回路6は、インバータ回路2に単相2線動作(スイッチング素子Q1~Q4、コンデンサC1、チョークコイルL1、L2による動作)を行わせる。系統通電時のインバータ回路2は、ARCP回路5側から入力された直流電力を交流電力に変換して端子Tu、Twから出力するDC/AC変換動作と、端子Tu、Twから入力された交流電力を直流電力に変換してARCP回路5側に出力するAC/DC変換動作とを行う。
系統通電時の制御回路6は、蓄電池BTの充放電を行う際に、双方向DC/DCコンバータ回路3のスイッチング素子Q7、Q8をメインスイッチとして動作させるとともに、O相スイッチング回路のスイッチング素子Q5、Q6をARCP回路5の共振用スイッチとして動作させ、ARCP回路5に共振動作を行わせる。制御回路6は、スイッチング素子Q7、Q8に対して、例えば、PWM制御を行う。双方向DC/DCコンバータ回路3は、蓄電池BTの放電時に昇圧動作を行い、蓄電池BTの充電時に降圧動作を行う。
太陽電池PVが発電している場合、系統通電時の制御回路6は、DC/DCコンバータ回路4に昇圧動作を行わせる。DC/DCコンバータ回路4は、太陽電池PVの直流の発電電力を昇圧して、ARCP回路5側および/または双方向DC/DCコンバータ回路3側に出力する。
電力系統から単相3線に系統電力が供給されていない系統停電時において、制御回路6は、第1切換えスイッチS1をオン状態にする一方、第2切換えスイッチS2をオフ状態にする。これにより、ARCP回路5が双方向DC/DCコンバータ回路3から切り離される。
系統停電時の制御回路6は、インバータ回路2に単相3線動作(スイッチング素子Q1~Q6、コンデンサC1~C3、チョークコイルL1~L3による動作)を行わせる。系統停電時のインバータ回路2は、ARCP回路5側から入力された直流電力を交流電力に変換して端子Tu、Tw、Toから出力するDC/AC変換動作を行う。これにより、インバータ回路2は、単相3線動作による自立出力が可能となる。
系統停電時の制御回路6は、ARCP回路5を動作させることなく、双方向DC/DCコンバータ回路3に蓄電池BTの充放電動作を行わせ、太陽電池PVが発電している場合にはDC/DCコンバータ回路4に昇圧動作を行わせる。
図2(A)~(C)に、系統通電時かつ蓄電池BTの放電時における各種波形図を示す。図2(A)はスイッチング素子Q6、Q8のゲート電圧Vgs、図2(B)はチョークコイルL4を流れるリアクトル電流IL4および共振用リアクトルL6を流れる共振電流IL6、図2(C)はスイッチング素子Q8のドレイン電流Idおよびドレイン・ソース間電圧Vdsの波形図である。スイッチング素子Q6、Q8は、ゲート電圧Vgsがハイレベル(H)の時にオン状態となり、ローレベル(L)の時にオフ状態となる。
時刻tにおいて、制御回路6がスイッチング素子Q6をターンオンさせると、チョークコイルL4からダイオードD7に流れていた電流が回生用トランスTR1の1次側コイルN1および共振用リアクトルL6に転流する。さらに、共振用リアクトルL6が共振用コンデンサC7、C8から電荷を引き抜くように作用するため、共振用リアクトルL6、回生用トランスTR1のリーケージインダクタンスおよび共振用コンデンサC7、C8が共振する。これにより、共振用リアクトルL6に共振電流IL6が流れ、スイッチング素子Q8のドレイン・ソース間電圧Vdsは減少する。
時刻tにおいて、共振電流IL6の立下り時の電流波形とリアクトル電流IL4の電流波形とが交差するタイミングで、制御回路6がスイッチング素子Q8をターンオンさせると、スイッチング素子Q6がオン状態なのでスイッチング素子Q8のドレイン・ソース間電圧Vdsはほぼ0[V]になり、スイッチング素子Q8のドレイン電流Idは0[A]から立ち上がる。その結果、ゼロ電圧スイッチングおよびゼロ電流スイッチングが実現し、スイッチング素子Q8のターンオン時のスイッチングロスが低減される。
共振電流IL6が回生用トランスTR1の1次側コイルN1に流れると、回生用トランスTR1の2次側コイルN2に電圧が誘起される。2次側コイルN2に誘起された電圧は、回生用ダイオードD11、D12を介してコンデンサC4に回生される。
時刻tにおいて共振電流IL6が0[A]になった後、制御回路6は、時刻tにおいてスイッチング素子Q6をターンオフさせ、その後、PWM制御のオンデューティに応じてスイッチング素子Q8をターンオフさせる(時刻t)。
時刻tにおいて、制御回路6がスイッチング素子Q8をターンオフさせると、スイッチング素子Q8を流れていた電流は共振用コンデンサC7、C8に転流し、共振用コンデンサC8が充電(共振用コンデンサC7は放電)される。スイッチング素子Q8のドレイン電流Idが比較的早く減少する一方、スイッチング素子Q8のドレイン・ソース間電圧Vdsは緩やかに増加するため、ドレイン電流Idの立下りとドレイン・ソース間電圧Vdsの立上りとの重なる領域が減少する。その結果、ゼロ電圧スイッチングが実現され、スイッチング素子Q8のターンオフ時のスイッチングロスが低減される。
双方向DC/DCコンバータ回路3では、蓄電池BTの放電時と充電時とで電力の伝送方向が異なるだけで動作原理は同じである。すなわち、蓄電池BTの充電時の制御回路6は、上記と同様にしてメインスイッチであるスイッチング素子Q7および共振用スイッチであるスイッチング素子Q5を制御する。
なお、ARCP回路5において共振電流が流れている期間をPWM制御不可期間(例えば、図2の時刻t~t)とし、共振電流が流れていない期間をPWM制御可能期間(例えば、図2の時刻t~t)とすると、制御回路6は、PWM制御可能期間内でスイッチング素子Q7、Q8のオンデューティを可変させてPWM制御を行う。
しかしながら、PWM制御不可期間が確保できないほど、スイッチング素子Q7、Q8のオン時間が短くなる場合(入出力電圧差が小さく軽負荷の状態の場合)やスイッチング素子Q7、Q8のオフ時間が短くなる場合(入出力電圧差が大きく重負荷の状態の場合)は、ARCP回路5を動作させてもスイッチング素子Q7、Q8のソフトスイッチングを実現できず、スイッチング素子Q5、Q6によるスイッチングロスが増加してしまう。したがって、軽負荷または重負荷の場合、制御回路6は、ARCP回路5の動作を停止させて、双方向DC/DCコンバータ回路3の動作をPWM制御の双方向チョッパ動作へと切り換えることが好ましい。
上記のとおり、本実施形態に係る蓄電システム1によれば、系統通電時に、ARCP回路5の共振動作により双方向DC/DCコンバータ回路3のスイッチング素子Q7、Q8のスイッチングノイズを低減することができ、双方向DC/DCコンバータ回路3の電力変換効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る蓄電システム1によれば、インバータ回路2のO相スイッチング回路のスイッチング素子Q5、Q6をARCP回路5の共振用スイッチとして流用するため、共振用スイッチの追加による部品点数の増加およびコスト(放熱対策のためのコストを含む。)の増大等を回避することができる。
[変形例]
以上、本発明に係る蓄電システムの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本発明の蓄電システムは、単相3線の第1電圧線に接続される第1レグ、第2電圧線に接続される第2レグおよび中性線に接続される第3レグを備え、第3レグが上アームを構成する第1スイッチング素子と下アームを構成する第2スイッチング素子とを備えるインバータ回路と、蓄電手段に接続される第4レグを備え、第4レグの両端が第3レグの両端に接続され、第4レグが上アームを構成する第3スイッチング素子と下アームを構成する第4スイッチング素子とを備える双方向DC/DCコンバータ回路と、双方向DC/DCコンバータ回路とインバータ回路とを制御する制御回路と、を備える蓄電システムであって、共振用リアクトル、共振用コンデンサ、回生用トランスおよび回生用ダイオードを含むARCP回路と、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子との接続点である第1接続点と中性線とを接続する第1電力ラインに介装された第1切換えスイッチと、第3スイッチング素子と第4スイッチング素子との接続点である第2接続点と第1接続点とを接続する第2電力ラインに介装された第2切換えスイッチと、をさらに備え、制御回路は、ARCP回路に共振動作を行わせる場合、第1切換えスイッチをオフ状態にするとともに第2切換えスイッチをオン状態にし、第3スイッチング素子または第4スイッチング素子のスイッチング時に、第1スイッチング素子または第2スイッチング素子をARCP回路の共振用スイッチとして動作させるのであれば、適宜構成を変更できる。
上記実施形態では、太陽電池PVの発電電力をDC/DCコンバータ回路4の端子Tc、Tdに入力しているが、直流電源から供給される直流電力をDC/DCコンバータ回路4の端子Tc、Tdに入力してもよい。
1 蓄電システム
2 インバータ回路
3 双方向DC/DCコンバータ回路
4 DC/DCコンバータ回路
5 ARCP回路
6 制御回路

Claims (5)

  1. 単相3線の第1電圧線に接続される第1レグ、第2電圧線に接続される第2レグおよび中性線に接続される第3レグを備え、前記第3レグが上アームを構成する第1スイッチング素子と下アームを構成する第2スイッチング素子とを備えるインバータ回路と、
    蓄電手段に接続される第4レグを備え、前記第4レグの両端が前記第3レグの両端に接続され、前記第4レグが上アームを構成する第3スイッチング素子と下アームを構成する第4スイッチング素子とを備える双方向DC/DCコンバータ回路と、
    前記双方向DC/DCコンバータ回路と前記インバータ回路とを制御する制御回路と、
    を備える蓄電システムであって、
    共振用リアクトル、共振用コンデンサ、回生用トランスおよび回生用ダイオードを含むARCP回路と、
    前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続点である第1接続点と前記中性線とを接続する第1電力ラインに介装された第1切換えスイッチと、
    前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子との接続点である第2接続点と前記第1接続点とを接続する第2電力ラインに介装された第2切換えスイッチと、
    をさらに備え、
    前記制御回路は、
    前記ARCP回路に共振動作を行わせる場合、前記第1切換えスイッチをオフ状態にするとともに前記第2切換えスイッチをオン状態にし、前記第3スイッチング素子または前記第4スイッチング素子のスイッチング時に、前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子を前記ARCP回路の共振用スイッチとして動作させる
    ことを特徴とする蓄電システム。
  2. 前記制御回路は、
    電力系統から前記単相3線に系統電力が供給されている系統通電時に、前記第1切換えスイッチをオフ状態にするとともに前記第2切換えスイッチをオン状態にして、前記インバータ回路に単相2線動作を行わせる一方、
    前記単相3線に前記系統電力が供給されていない系統停電時に、前記第1切換えスイッチをオン状態にするとともに前記第2切換えスイッチをオフ状態にして、前記インバータ回路に単相3線動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記インバータ回路と前記双方向DC/DCコンバータ回路との間において、前記第3レグおよび前記第4レグに並列接続されたコンデンサをさらに備え、
    前記共振用リアクトルは、前記第2切換えスイッチに直列接続され、
    前記共振用コンデンサは、前記第3スイッチング素子の電流路に並列接続される第1共振用コンデンサおよび前記第4スイッチング素子の電流路に並列接続される第2共振用コンデンサを備え、
    前記回生用トランスは、1次側コイルおよび2次側コイルを備え、
    前記1次側コイルは、前記共振用リアクトルに直列接続され、
    前記2次側コイルは、両端が前記回生用ダイオードを介して前記コンデンサのプラス端子に接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  4. 前記ARCP回路は、前記第1共振用コンデンサと前記第2共振用コンデンサとが直列接続され、前記第1共振用コンデンサと前記第2共振用コンデンサとの接続点である第3接続点が前記第2電力ラインに接続され、
    前記第2切換えスイッチは、前記第2電力ラインの前記第3接続点と前記第2接続点との間に介装される
    ことを特徴とする請求項3に記載の蓄電システム。
  5. DC/DCコンバータ回路をさらに備え、
    前記DC/DCコンバータ回路は、一端側に直流電源が接続され、他端側に前記双方向DC/DCコンバータ回路および前記前記ARCP回路が接続される
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄電システム。
JP2022199186A 2022-12-14 蓄電システム Pending JP2024084960A (ja)

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