JP2024084587A - プリント配線板 - Google Patents

プリント配線板 Download PDF

Info

Publication number
JP2024084587A
JP2024084587A JP2022198927A JP2022198927A JP2024084587A JP 2024084587 A JP2024084587 A JP 2024084587A JP 2022198927 A JP2022198927 A JP 2022198927A JP 2022198927 A JP2022198927 A JP 2022198927A JP 2024084587 A JP2024084587 A JP 2024084587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resin
inorganic particles
wiring board
printed wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022198927A
Other languages
English (en)
Inventor
純 酒井
Jun Sakai
拓弥 伊西
Takuya Inishi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP2022198927A priority Critical patent/JP2024084587A/ja
Publication of JP2024084587A publication Critical patent/JP2024084587A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

【課題】高い品質を有するプリント配線板の提供。【解決手段】プリント配線板は、第一導体層と、前記第一導体層上に形成されていて、樹脂と無機粒子と繊維補強材とを含み、ビア孔を有する樹脂絶縁層と、前記樹脂絶縁層上に形成されている第二導体層と、前記ビア孔内に形成されていて、前記第一導体層と前記第二導体層とを接続するビア導体と、を有するプリント配線板であって、前記ビア孔の内壁面は、前記樹脂と前記無機粒子と前記繊維補強材とで形成され、前記無機粒子は、前記内壁面を形成する第一平滑面を有する第一無機粒子と、前記樹脂絶縁層内に埋まっている第二無機粒子とを含み、前記繊維補強材を構成する繊維は、前記内壁面を形成する第二平滑面を有する。【選択図】図1

Description

本開示する技術は、プリント配線板に関する。
特許文献1には、絶縁層と、第一導体層と、第二導体層と、ビア導体とからなるプリント配線板が開示されている。絶縁層は、補強材を含む補強層と補強層上に形成されていて補強層を含まない樹脂層とからなる。第一導体層は、樹脂層上に形成されていて第一シード層と第一シード層上の第一電解めっき層で形成されている。第二導体層は、補強層上に形成されていて金属箔と第二シード層と第二シード層上の第二電解めっき層で形成されている。ビア導体は、絶縁層を貫通し、第一導体層と第二導体層を接続していて、第一シード層と第一電解めっき層で形成されている。
特開2015-88544号公報
特許文献1に開示された技術では、絶縁層に形成されるビア導体用開口(ビア孔)の内壁(内壁面)を粗化処理した後で、無電解銅めっき膜としての第一シード層を開口の内壁上に形成している。ここで、絶縁層は、繊維補強材を含む補強層と無機粒子を含む樹脂層とを備えている。このため、開口の内壁が繊維補強材、無機粒子及び樹脂で形成される。これらの材料で形成された開口の内壁には、凹凸が形成されるが無電解銅めっき膜を充填することにより内壁と無電解銅めっき膜との間に隙間が発生するのを抑制できる。しかしながら、凹凸の大きさによっては内壁と無電解銅めっき膜との間に隙間が発生するのを抑制することは難しいと考えられる。無電解銅めっき膜が析出する時、反応により発生するガスが内壁と無電解銅めっき膜との間に無電解銅めっき膜を充填することを阻害すると考えらえる。熱で開口の内壁と無電解銅めっき膜との間の隙間(所謂、ボイド)が大きくなると、無電解銅めっき膜が開口の内壁から剥がれると考えられる。
本開示のプリント配線板は、
第一導体層と、
前記第一導体層上に形成されていて、樹脂と無機粒子と繊維補強材とを含み、ビア孔を有する樹脂絶縁層と、
前記樹脂絶縁層上に形成されている第二導体層と、
前記ビア孔内に形成されていて、前記第一導体層と前記第二導体層とを接続するビア導体と、
を有するプリント配線板であって、
前記ビア孔の内壁面は、前記樹脂と前記無機粒子と前記繊維補強材とで形成され、
前記無機粒子は、前記内壁面を形成する第一平滑面を有する第一無機粒子と、前記樹脂絶縁層内に埋まっている第二無機粒子とを含み、
前記繊維補強材を構成する繊維は、前記内壁面を形成する第二平滑面を有する。
本開示の実施形態のプリント配線板は、樹脂絶縁層は無機粒子と繊維補強材と樹脂とを含む。樹脂絶縁層はビア孔を有する。ビア孔の内壁面はビア導体と接する。ビア孔の内壁面を樹脂と第一無機粒子の第一平滑面と繊維補強材を構成する繊維の第二平滑面とで形成する。ビア孔の内壁面を平滑とすることにより、ビア導体と樹脂絶縁層との間の密着力を高くすることができる。
実施形態のプリント配線板を模式的に示す断面図。 実施形態のプリント配線板の一部を模式的に示す拡大断面図。 実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。 実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。 実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。 実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す拡大断面図。 実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。 実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。 実施形態の別例2のプリント配線板の製造方法を模式的に示す拡大断面図。
以下、図面を参照して本開示の実施形態の一例を詳細に説明する。
各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一又は同様の構成要素であることを意味する。なお、以下に説明する実施形態において重複する説明及び符号については、省略する場合がある。また、以下の説明において用いられる図面は、いずれも模式的なものであり、図面に示される、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実のものとは必ずしも一致していない。また、複数の図面の相互間においても、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は必ずしも一致していない。
図1は実施形態のプリント配線板2を示す断面図である。図2は実施形態のプリント配線板2の一部を示す拡大断面図である。図1に示されるように、プリント配線板2は、絶縁層4と第一導体層10と樹脂絶縁層20と第二導体層30とビア導体40とを有する。
絶縁層4は樹脂を用いて形成される。絶縁層4はシリカ等の無機粒子を含んでもよい。
絶縁層4は、ガラスクロス等の補強材を含んでもよい。絶縁層4は、第三面6(図中の上面)と第三面6と反対側の第四面8(図中の下面)を有する。
第一導体層10は絶縁層4の第三面6上に形成されている。第一導体層10は信号配線12とパッド14を含む。第一導体層10は信号配線12とパッド14とは別の導体回路も含んでいてもよい。第一導体層10は主に銅によって形成される。第一導体層10は、絶縁層4上のシード層10aとシード層10a上の電解めっき層10bで形成されている。シード層10aは第三面6上の第一層11aと第一層11a上の第二層11bで形成されている。第一層11aは銅とケイ素とアルミニウムを含む合金(銅合金)で形成されている。第二層11bは銅で形成されている。電解めっき層10bは銅で形成されている。第一層11aは絶縁層4に接している。
樹脂絶縁層20は絶縁層4の第三面6と第一導体層10上に形成されている。樹脂絶縁層20は第一面22(図中の上面)と第一面22と反対側の第二面24(図中の下面)を有する。樹脂絶縁層20の第二面24は第一導体層10と対向する。樹脂絶縁層20は樹脂80と多数の無機粒子90と繊維補強材110とを含む。樹脂絶縁層20は厚み方向に貫通する貫通孔としてのビア孔26を有している。ビア孔26の内壁面27は樹脂80と無機粒子90と繊維補強材110とで形成されている。内壁面27は平滑に形成されている。
樹脂80は、例えば、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂を用いてもよい。樹脂80は、一例としてエポキシ系樹脂を用いてもよい。
多数の無機粒子90は樹脂80内に分散されている。無機粒子90は、例えば、シリカ、アルミナを用いてもよい。無機粒子90の粒子径は、例えば、平均粒子径0.5μm、粒子径範囲は、0.1μm以上5.0μm以下である。
図1と図2に示されるように、無機粒子90は第一無機粒子91と第二無機粒子92とを含む。第一無機粒子91はビア孔26の内壁面27を形成する第一平滑面91aを有する。第二無機粒子92は樹脂80内に埋まっている。第二無機粒子92の形状は一例として球形である。第一無機粒子91の形状は一例として球形を平面で切断した形状である。例えば、第一無機粒子91の形状は第二無機粒子92を平面で切断することで得られる。第一無機粒子91の形状と第二無機粒子92の形状は異なる。第一平滑面91aは第一無機粒子91の切断面である。
繊維補強材110は樹脂80内に配置されている。繊維補強材110は、複数本の繊維112を有する。繊維補強材110を構成する繊維112はビア孔26の内壁面27を形成する第二平滑面112aを有する。第二平滑面112aは繊維112の切断面である。繊維補強材110は例えば、ガラスクロス、ガラス不織布、アラミド不織布を用いてもよい。繊維補強材110は強度の観点からガラスクロスを含むシート上の補強材を用いることが好ましい。
図1に示されるように、樹脂絶縁層20の第一面22は樹脂80のみで形成されている。第一面22から無機粒子90は露出しない。具体的には、第一面22から第二無機粒子92は露出しない。第一面22は第二無機粒子92の表面を含まない。樹脂絶縁層20の第一面22には凹凸が形成されていない。第一面22は荒らされていない。第一面22は平滑に形成されている。第一面22の算術平均粗さ(Ra)は、例えば0.02μm以上0.06μm以下である。
図2に示されるように、ビア孔26の内壁面27は、樹脂80の面80aと第一無機粒子91の第一平滑面91aと繊維補強材110の第二平滑面112aとで形成されている。面80aと第一平滑面91aと第二平滑面112aは、ほぼ共通な面を形成する。言い換えると、面80aと第一平滑面91aと第二平滑面112aは、面一とされている。このため、内壁面27に凹凸が形成されない。すなわち、内壁面27は平滑である。内壁面27の算術平均粗さ(Ra)は一例として1.0μm以下である。言い換えると、内壁面27を形成する面80aと第一平滑面91aと第二平滑面112aの各々の算術平均粗さ(Ra)は、一例として1.0μm以下である。
図2に示されるように、ビア孔26の内壁面27は傾斜している。パッド14の上面と内壁面27との間の角度(傾斜角度)θ1は例えば70°以上85°以下である。パッド14の上面は第一導体層10の上面に含まれる。樹脂絶縁層20の第一面(上面)22と内壁面27との間の角度(傾斜角度)θ2は例えば95°以上110°以下である。
図1に示されるように、第二導体層30は樹脂絶縁層20の第一面22上に形成されている。第二導体層30は第一信号配線32と第二信号配線34とランド36を含む。第二導体層30は第一信号配線32と第二信号配線34とランド36とは別の導体回路を含んでいてもよい。第一信号配線32と第二信号配線34はペア配線を形成している。第二導体層30は主に銅によって形成される。第二導体層30は、第一面22上のシード層30aとシード層30a上の電解めっき層30bで形成されている。シード層30aは第一面22上の第一層31aと第一層31a上の第二層31bで形成されている。第一層31aは銅とケイ素とアルミニウムを含む合金(銅合金)で形成されている。第二層31bは銅で形成されている。電解めっき層30bは銅で形成されている。第一層31aは第一面22に接している。
ビア導体40はビア孔26内に形成されている。ビア導体40は第一導体層10と第二導体層30を接続する。図1ではビア導体40はパッド14とランド36を接続する。ビア導体40はシード層30aとシード層30a上の電解めっき層30bで形成されている。ビア導体40を形成するシード層30aと第二導体層30を形成するシード層30aは共通である。第一層31aは内壁面27に接している。
[実施形態のプリント配線板2の製造方法]
図3A~図3Fは実施形態のプリント配線板2の製造方法を示す。図3A~図3C、図E~図3Fは断面図である。図3Dは拡大断面図である。図3Aは絶縁層4と絶縁層4の第三面6上に形成されている第一導体層10を示す。第一導体層10はセミアディティブ法によって形成される。第一層11aと第二層11bはスパッタで形成される。電解めっき層10bは電解めっきで形成される。
図3Bに示されるように、絶縁層4と第一導体層10上に樹脂絶縁層20と保護膜50が形成される。樹脂絶縁層20の第二面24が絶縁層4の第三面6と対向している。樹脂絶縁層20の第一面22上に保護膜50が形成されている。樹脂絶縁層20は樹脂80と無機粒子90(第二無機粒子92)と繊維補強材110を有する。無機粒子90は樹脂80内に埋まっている。
保護膜50は樹脂絶縁層20の第一面22を完全に覆っている。保護膜50は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムである。保護膜50と樹脂絶縁層20との間に離型剤による層が形成されている。
図3Cに示されるように、保護膜50の上からレーザ光Lが照射される。レーザ光Lは保護膜50と樹脂絶縁層20を貫通する。第一導体層10のパッド14に至るビア導体用のビア孔26が形成される。レーザ光Lは例えばUVレーザ光、CO2レーザ光である。ビア孔26によりパッド14が露出される。ビア孔26が形成される時、第一面22は保護膜50で覆われている。そのため、ビア孔26が形成される時、樹脂が飛散しても、第一面22に樹脂が付着することが抑制される。
図3Dは、レーザ光照射後のビア孔26の内壁面27bを示す。内壁面27bは樹脂80と樹脂80から突出している無機粒子90と繊維補強材110の繊維112とで形成されている。内壁面の形状を制御するため、レーザ光照射後の内壁面27bは処理される。樹脂80から突出している無機粒子90及び繊維112を選択的に除去することが好ましい。この除去により、無機粒子90から第一無機粒子91が形成される。例えば、レーザ光照射後の内壁面27bを薬品で処理することで、樹脂80から突出している無機粒子90及び繊維112を選択的に除去してもよい。あるいは、レーザ光照射後の内壁面27bをプラズマで処理することで、樹脂80から突出している無機粒子90及び繊維112を選択的に除去してもよい。また、無機粒子90と繊維112を別々の方法で選択的に除去してもよい。無機粒子90を選択的に除去することは、無機粒子90のエッチング速度が樹脂80のエッチング速度より大きいことを含む。例えば、両者のエッチング速度差は10倍以上である。あるいは、両者のエッチング速度差は50倍以上である。あるいは、両者のエッチング速度差は100倍以上である。レーザ光照射後の内壁面27bを処理することで、第一平滑面91a(図2参照)を有する第一無機粒子91及び第二平滑面112a(図2参照)を有する繊維補強材110の繊維112が得られる。また、レーザ光照射後の内壁面27bを処理するための条件を制御することで、内壁面27bの形状を制御することができる。条件の例は、温度、濃度、時間、ガスの種類や圧力である。無機粒子90のエッチング速度と樹脂のエッチング速度が制御される。
樹脂絶縁層20にレーザ光Lを照射することで、樹脂80に埋まっている第二無機粒子92の一部がレーザ光照射後の内壁面27bを形成する。レーザ光照射後の内壁面27bを形成する第二無機粒子92は、樹脂80から突出している突出部分Pと樹脂80に埋まっている部分Eで形成される。レーザ光照射後の内壁面27bが処理される。例えば、四フッ化メタンを含むガスのプラズマで内壁面27bが処理される。突出部分Pが選択的に除去され、実施形態の内壁面27(図1及び図2参照)が形成される。第二無機粒子92から第一無機粒子91が形成される。突出部分Pを選択的に除去することで、第一平滑面91aを有する第一無機粒子91が形成される。球の形を持つ第二無機粒子92が平面で切断されると、第一無機粒子91の形状が得られる。内壁面27は樹脂80の面80aと第一無機粒子91の第一平滑面91aと繊維補強材110の第二平滑面112aとで形成され、面80aと第一平滑面91aと第二平滑面112aとはほぼ同一平面上に位置する。例えば、スパッタで内壁面27b上にシード層30aが形成されると、突出部分Pはスパッタ膜の成長を阻害する。例えば、内壁面27b上に連続しているシード層30aが形成されない。あるいは、シード層30aの厚みを大きくしなければならない。微細な導体回路を形成することができない。実施形態では、突出部分Pが除去される。スパッタで形成されるシード層30aの厚みを薄くできる。スパッタで形成されるシード層30aの厚みが薄くても、連続しているシード層30aが得られる。
内壁面27上に凹凸が形成されない。内壁面27は平滑に形成される。レーザ光照射後の内壁面27bを処理するための条件を制御することで、凹凸の大きさが制御される。
ビア孔26内が洗浄される。ビア孔26内を洗浄することによりビア孔26形成時に発生する樹脂残渣が除去される。ビア孔26内の洗浄はプラズマによって行われる。即ち洗浄はドライプロセスで行われる。洗浄はデスミア処理を含む。樹脂絶縁層20の第一面22は保護膜50で覆われているためプラズマの影響を受けない。樹脂絶縁層20の第一面22には凹凸が形成されない。第一面22は荒らされない。
レーザ光照射後の内壁面27bを処理することがビア孔26内を洗浄することを含む場合、ビア孔26内を洗浄することを削除してもよい。
図3Eに示されるように、ビア孔26内を洗浄することの後に、樹脂絶縁層20から保護膜50が除去される。レーザ光照射後の内壁面27bを処理することがビア孔26内を洗浄することを含む場合、レーザ光照射後の内壁面27bを処理することの後に、樹脂絶縁層20から保護膜50が除去される。レーザ光照射後の内壁面27bが処理される時、保護膜50は樹脂絶縁層20の第一面22を覆っている。保護膜50の除去後、樹脂絶縁層20の第一面22を荒らすことは行われない。そのため、第一面22は平滑に形成される。
図3Fに示されるように、樹脂絶縁層20の第一面22上にシード層30aが形成される。シード層30aはスパッタによって形成される。シード層30aの形成はドライプロセスで行われる。第一層31aが第一面22上にスパッタで形成される。同時に、ビア孔26から露出する内壁面27とパッド14上に第一層31aがスパッタで形成される。その後、第一層31a上に第二層31bがスパッタで形成される。シード層30aはビア孔26から露出するパッド14の上面とビア孔26の内壁面27にも形成される。第一層31aは銅とケイ素とアルミニウムを含む合金で形成される。第二層31bは銅で形成される。
シード層30a上にめっきレジスト(図示省略)が形成される。めっきレジストは、第一信号配線32と第二信号配線34とランド36(図1参照)を形成するための開口を有する。
めっきレジストから露出するシード層30a上に電解めっき層30bが形成される。電解めっき層30bは銅で形成される。電解めっき層30bはビア孔26を充填する。第一面22上のシード層30aと電解めっき層30bによって、第一信号配線32と第二信号配線34とランド36が形成される。第二導体層30が形成される。ビア孔26内のシード層30aと電解めっき層30bによって、ビア導体40が形成される。ビア導体40は、パッド14とランド36を接続する。第一信号配線32と第二信号配線34はペア配線を形成する。
めっきレジストが除去される。電解めっき層30bから露出するシード層30aが除去される。第二導体層30とビア導体40は同時に形成される。実施形態のプリント配線板2(図1参照)が得られる。
実施形態のプリント配線板2(図1及び図2参照)では、ビア孔26の内壁面27は樹脂80の面80aと第一無機粒子91の第一平滑面91aと繊維補強材110の第二平滑面112aとによって形成される。面80aと第一平滑面91aと第二平滑面112aとがほぼ共通な面を形成する。これにより内壁面27は平滑に形成される。そのため、ビア孔26の内壁面27上に均一な厚みのシード層30aが形成される。シード層30aは薄く形成される(図3F参照)。シード層30aが除去される時、エッチング量が少ない。そのため、電解めっき層30bのエッチング量が少ない。第一信号配線32と第二信号配線34を有する第二導体層30が設計値通りの幅を有する。高い品質を有するプリント配線板2が提供される。また、内壁面27が平滑に形成されるため、めっき充填性が向上する。これにより、内壁面27とビア導体40との間にボイドが発生するのが抑制される。ボイドの発生が抑制されることにより、熱サイクル時に内壁面27からビア導体40が剥がれるのが抑制される。プリント配線板2の信頼性が向上する。すなわち、高い品質を有するプリント配線板2が提供される。
実施形態のプリント配線板2では樹脂絶縁層20の第一面22は樹脂80で形成されている。第一面22には無機粒子90が露出しない。第一面22には凹凸が形成されない。
樹脂絶縁層20の第一面22近傍部分の比誘電率の標準偏差が大きくなることが抑制される。第一面22の比誘電率は場所によって大きく変わらない。第一信号配線32と第二信号配線34が第一面22に接していても、第一信号配線32と第二信号配線34間の電気信号の伝搬速度の差を小さくすることができる。そのため、実施形態のプリント配線板2ではノイズが抑制される。実施形態のプリント配線板2にロジックICが実装されても、第一信号配線32で伝達されるデータと第二信号配線34で伝達されるデータがロジックICにほぼ遅延なく到達する。ロジックICの誤動作を抑制することができる。例えば、第一信号配線32の長さと第二信号配線34の長さが5mm以上であっても、両者の伝搬速度の差を小さくすることができる。第一信号配線32の長さと第二信号配線34の長さが10mm以上、20mm以下であっても、ロジックICの誤動作を抑制することができる。高い品質を有するプリント配線板2が提供される。
[実施形態の別例1]
実施形態の別例1では、シード層10a、30aの第一層11a、31aは、銅と第2元素で形成されている。第2元素は、ケイ素、アルミニウム、チタン、ニッケル、クロム、炭素、酸素、スズ、カルシウムの中から選ばれる。第一層11a、31aは銅を含む合金で形成される。第二層11b、31bは銅で形成される。第二層11b、31bを形成している銅の量(原子量%)は99.9%以上である。99.95%以上が好ましい。
[実施形態の別例2]
実施形態の別例2ではレーザ光照射後の内壁面27bを処理するための条件が制御される。そのため、図4に示されるように、内壁面27を形成する樹脂80の面80aと第一無機粒子91の第一平滑面91aと繊維補強材110の第二平滑面112aとは実質的に同一平面を形成する。図4は処理後の内壁面27を示す拡大断面図である。第一平滑面91aと樹脂80の面80aとの間の距離及び第二平滑面112aと面80aとの距離はそれぞれ5μm以下である。そのため、第一無機粒子91と第一無機粒子91の周りに形成されている樹脂80間に隙間100があっても、隙間100内にシード層30aを形成することができる。同様に繊維補強材110の繊維112と繊維112の周りに形成されている樹脂80間に隙間102があっても、隙間102内にシード層30aを形成することができる。この場合、シード層30aは内壁面27上と隙間100及び隙間102の内部に形成される。第一平滑面91aと隙間100の底との間の距離及び第二平滑面112aと隙間100の底との間の距離は各々5μm以下であると、スパッタで形成されるシード層30aが内壁面27から剥がれ難い。第一平滑面91aと隙間100の底との間の距離及び第二平滑面112aと隙間100の底との間の距離は各々3μm以下であることが好ましい。内壁面27上のシード層30aの厚みのバラツキを小さくすることができる。
本開示の技術のプリント配線板は、各図面に例示される構造、並びに、本明細書において例示される構造、形状、及び材料を備えるものに限定されない。実施形態のプリント配線板は任意の積層構造を有し得る。例えば実施形態の配線基板はコア基板を含まないコアレス基板であってもよい。実施形態のプリント配線板は、任意の数の導体層及び絶縁層を含み得る。
本開示の技術のプリント配線板の製造方法は、各図面を参照して説明された方法に限定されない。例えば、各導体層はフルアディティブ法によって形成されてもよい。また、各絶縁層は、フィルム状の樹脂に限らず、任意の形態の樹脂を用いて形成され得る。実施形態のプリント配線板の製造方法には、前述された各工程以外に任意の工程が追加されてもよく、前述された工程のうちの一部が省略されてもよい。
2 :プリント配線板
4 :絶縁層
10 :第一導体層
20 :樹脂絶縁層
22 :第一面(表面の一例)
26 :ビア孔
27 :内壁面
30 :第二導体層
30a :シード層
30b :電解めっき層
31a :第一層
31b :第二層
40 :ビア導体
80 :樹脂
90 :無機粒子
91 :第一無機粒子
91a :第一平滑面
92 :第二無機粒子
110 :繊維補強材
112 :繊維
112a:第二平滑面

Claims (9)

  1. 第一導体層と、
    前記第一導体層上に形成されていて、樹脂と無機粒子と繊維補強材とを含み、ビア孔を有する樹脂絶縁層と、
    前記樹脂絶縁層上に形成されている第二導体層と、
    前記ビア孔内に形成されていて、前記第一導体層と前記第二導体層とを接続するビア導体と、
    を有するプリント配線板であって、
    前記ビア孔の内壁面は、前記樹脂と前記無機粒子と前記繊維補強材とで形成され、
    前記無機粒子は、前記内壁面を形成する第一平滑面を有する第一無機粒子と、前記樹脂絶縁層内に埋まっている第二無機粒子とを含み、
    前記繊維補強材を構成する繊維は、前記内壁面を形成する第二平滑面を有する。
  2. 請求項1のプリント配線板であって、
    前記第一平滑面は、前記無機粒子の切断面である。
  3. 請求項1のプリント配線板であって、
    前記第二平滑面は、前記繊維の切断面である。
  4. 請求項1のプリント配線板であって、
    前記内壁面を形成する前記樹脂の面と前記第一平滑面とが面一である。
  5. 請求項1のプリント配線板であって、
    前記内壁面を形成する前記樹脂の面と前記第二平滑面とが面一である。
  6. 請求項1のプリント配線板であって、
    前記内壁面を形成する前記樹脂の面と前記第一平滑面と前記第二平滑面とによって、前記内壁面が平滑に形成されている。
  7. 請求項1のプリント配線板であって、
    前記ビア導体は、シード層と前記シード層上の電解めっき層で形成されており、
    前記シード層がスパッタ膜である。
  8. 請求項7のプリント配線板であって、
    前記スパッタ膜は、前記ビア孔の内壁面に接する第一層と前記第一層上の第二層で形成されており、
    前記第一層は、銅合金によって形成されていて、
    前記第二層は、銅によって形成されている。
  9. 請求項7のプリント配線板であって、
    前記シード層が形成されている前記樹脂絶縁層の表面は、前記樹脂のみで形成されている。
JP2022198927A 2022-12-13 2022-12-13 プリント配線板 Pending JP2024084587A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022198927A JP2024084587A (ja) 2022-12-13 2022-12-13 プリント配線板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022198927A JP2024084587A (ja) 2022-12-13 2022-12-13 プリント配線板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024084587A true JP2024084587A (ja) 2024-06-25

Family

ID=91590760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022198927A Pending JP2024084587A (ja) 2022-12-13 2022-12-13 プリント配線板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024084587A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109729638A (zh) 布线基板
JP7011946B2 (ja) 配線基板
JP2024084587A (ja) プリント配線板
US20230292448A1 (en) Printed wiring board
JP2024084586A (ja) プリント配線板
JP2024084588A (ja) プリント配線板
JP2024085326A (ja) プリント配線板
US20230276570A1 (en) Printed wiring board
US20240306312A1 (en) Printed wiring board
JP2024126536A (ja) プリント配線板
US20240292536A1 (en) Printed wiring board
JP2024084180A (ja) プリント配線板
US20230319987A1 (en) Printed wiring board
US20240107684A1 (en) Printed wiring board
JP2024123737A (ja) プリント配線板
JP2023126136A (ja) プリント配線板
US20240268021A1 (en) Printed wiring board
US20230328882A1 (en) Printed wiring board
US20240155776A1 (en) Printed wiring board
CN116669292A (zh) 印刷电路板
US20230422408A1 (en) Printed wiring board
JP2024049307A (ja) プリント配線板
US20230071257A1 (en) Printed wiring board
US20230309244A1 (en) Method for manufacturing printed wiring board and printed wiring board
JP2023147188A (ja) プリント配線板