JP2024081551A - 香り付き風船 - Google Patents

Abstract

【課題】風船を見る者をより楽しませることができる風船を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の一態様における風船は、本体内部に香料を充填させたことを特徴とする。【選択図】図１

Description

本発明は、香り付き風船に関する。

従来、風船はお祝い事等のイベントで楽しむための用途として愛用され、装飾用の風船を含め様々な種類のものが流通している。

例えば、特許文献１において、装飾用風船が開示されている。

特開２０１７－００６６０５号

しかしながら、上記特許文献１に開示された装飾用風船は、視覚的に見る者を楽しませることができるが、お祝い事や思い出となるようなイベントに接した者は、視覚的な記憶と同様に、そのときの匂いをイベントと関連させて記憶するとも言われている。

そこで、本発明は、風船を見る者をより楽しませることができる風船を提供することを目的とする。

本発明の一態様における風船は、本体内部に香料を充填させたことを特徴とする。

本発明によれば、風船を見る者をより楽しませることができる風船を提供することを実現できる。

本発明の第一実施形態に係る、風船の外観図を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る、風船を装飾に用いた例を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る、風船を装飾に用いた他の例を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る、風船の外観図を示す図である。

以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。

＜構成＞
図１は、本発明の第一実施形態に係る、風船の外観図を示す図である。

本発明の第一実施形態に係る風船１は、所定の素材で構成される本体２と、本体２内部に香料を充填させたことを特徴とする。

風船本体２として、天然ゴム（ラテックス）、ナイロンフィルム、塩化ビニール、アルミ等の素材を用いることができるが、装飾の目的で、風船本体２にヘリウムガスを充填させることに適した上記素材、特に、比重が軽い素材であることが好ましい。例えば、塩化ビニールは比重が重いため、ヘリウムガスの充填に向かず、紙風船は、構造上ガスを充填すること自体が難しい。また、本体２として、ヘリウムガスの透過係数を考慮して、ヘリウムガスが本体を透過しないよう、肉厚が相対的に大きい素材を使用することが望ましい。また、ヘリウムガスを充填して所定期間浮遊させるだけに必要な大きさ（容積）を有する本体２であることが好ましい。なお、浮遊させる必要のない風船については、ヘリウムガスではなく、空気を充填させることもできる。その際は、風船本体２の素材としては、ヘリウムガスを充填させることに適した素材に限定されない。また、一つの風船の中に、一または複数の、小さめのサイズの風船を入れるようなデザインを有する風船の場合、風船内に内包される一または複数の風船に香料を充填させておくこともできる。

風船１は、天然ゴムを本体２の素材とする場合、ゴムの樹液（ラテックス）に膨脹前の風船の形状をした型を浸し込み、ラテックスを乾燥させることで製造される。本実施形態は、膨脹前の風船本体２に香料を事前に注入しておき、その後、ヘリウムや空気等のガスを充填することで、香料付き風船１を製造することを特徴とする。香料の充填方法としては、香料を格納したスポイトを介して風船本体２に注入する方法、香料を浸した紙等を風船本体２に配置する方法、固形の香料を風船本体２内に配置する方法、香料を格納した充填用ボンベによる手動または電動による注入方法、香料を格納した瓶やプラスチックケースから噴霧する方法等が考えられる。また、ヘリウム等のガスを格納する充填用ボンベに、香料とガスを混合させておく方法も考えられる。

香料としては、天然香料、合成香料及び調合香料等が挙げられ、イベントや贈呈相手に応じて、嗜好などを考慮して選択される。例えば、天然香料として、ローズ、ジャスミン、キンモクセイ、シナモン、キハダ、カシス、ジンジャー、ターメリック、ペパーミント、スペアミント、シソ、ローズマリー、セージ、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ、バニラ、ローレル、ウインターグリーン、ユーカリ、ナツメグ、ビターアーモンド、マスタード等が挙げられるがこれらに限られない。また、香料は、固体、液体及び気体に限られない。特に、本実施形態において、香料が人体に直接摂取されるものでなく、空気中において揮発、浮遊するものであるため、合成香料、調合香料を用いることができることを特徴とする。例えば、誕生日やウェルカムパーティ等のシーンにおいて、主賓が好みとする香水を香料として用いることもできる。

図２は、本発明の第一実施形態に係る、風船を装飾に用いた例を示す図である。

香料３を本体２に充填した風船１を、誕生日やウェルカムパーティ等のイベントにおいて装飾に用いることができる。また、ゲストが宿泊する部屋に事前に風船１を装飾として用いることができる。図２に示すように、風船を装飾に用いる際には、複数の風船を使用することが通常であり、この際に、香料付きの風船１と、香料付きではない風船５Ａ、５Ｂを部屋等の同じ空間内に設置することが好ましい。香料付き風船１は、香料が風船本体２内に充填されているうちは、香料３が風船外部に透過しないため、装飾空間内は無臭となるが、風船１が破裂することで香料３が風船１外部に放出され、ゲストは装飾空間において匂いを楽しむことができる。アルミバルーンの場合、固定された逆止弁を解除することで、内部のガスが外部に放出されるため、または、外部の刺激に対して大きな破裂音を発することなく破裂するため、ゲストを驚かせることなく、香料３を風船１外部に放出することができる。また、他の例として、風船１の本体２内部に香料３を充填させるとともに、婚約指輪等の物（ギフト）を風船１内に入れておくことで、演出効果をさらに高めることもできる。

図３は、本発明の第一実施形態に係る、風船を装飾に用いた例を示す図である。

図３に示すように、香料付き風船１として、香料付きでない風船５Ａ、５Ｂと視覚的に区別できるような外観のものを使用することができる。これにより、香料付き風船１がどの風船であるか、ホストまたはゲストが容易に判別することができるため、例えば、ホストはゲストに対し、「ハート型の風船を割ってほしい」等指示を送ることができる。なお、外観上風船を区別するために、風船の形状だけでなく、異なる色、異なる透明度の風船を用いることもできる。外観上異なる風船を使用することで、視覚的な演出効果を高めることもできる。

以上、本実施形態によれば、風船本体内に香料を充填させておくことで、風船による演出効果とともに匂いによる演出効果を見るものを対して奏することができる。

図４は、本発明の第二実施形態に係る、風船の外観図を示す図である。

第二の実施形態において、風船１の本体２内部に香料３を充填させることに替えて、風船１０について、香料１２を本体１１の素材に練り込んでおくことか、香水を塗料として本体１１に塗布することを特徴とする。上記第一実施形態において説明したように、風船１の製造工程において、ゴムの樹液（ラテックス）に香料を混合したうえで、膨脹前の風船の形状をした型を浸し込み、ラテックスを乾燥させることで風船１を製造することとしてもよいし、ゴムの樹液に香料を混合させることなく、風船１の製造後に香料を本体２に塗布または噴霧することとしてもよい。

以上、第二の実施形態によれば、風船が破裂する前から、見る者は匂いを楽しむことができ、匂いによる演出効果をさらに奏することができる。また、第一の実施形態の香り付きの風船と第二の実施形態の香り付き風船とを併用することで両方の風船を楽しむこともできる。

以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。

１ 風船 ２ 本体 ３ 香料 ５ 風船 １０ 風船 １１ 本体 １２ 香料

Claims (5)

1. 本体内部に香料を充填させた風船。
2. 請求項１に記載の風船であって、前記本体は、天然ゴム、ナイロンフィルムおのいずれかで構成される風船。
3. 請求項１に記載の風船であって、前記香料は、天然香料、合成香料及び調合香料のいずれかである風船。
4. 香料を含有する本体で構成される風船。
5. 請求項４に記載の風船であって、前記本体は、天然ゴム及びナイロンフィルムのいずれかで構成される風船。