JP2024081525A - 作業車両 - Google Patents

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学 高橋
佳菜子 山田
和之 藤本
匡良 阿部
一生 池田
悠太 鈴木
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Abstract

【課題】無線通信アンテナ及び状態表示灯が外部の障害物と接触する事態を良好に防止できる作業車両を提供する。【解決手段】測位装置M、無線通信装置T及び状態表示灯55は、前記走行車体2に立設された立設パイプ100の上部に、近接するように集中して配設されており、状態表示灯55の姿勢を切り替える第1姿勢切替機構KJと、無線通信アンテナT1の姿勢を切り替える第2姿勢切替機構KTとを備え、第1姿勢切替機構KJ及び第2姿勢切替機構KTによって、状態表示灯55及び無線通信アンテナT1の姿勢を、それぞれ、立設した姿勢である立設姿勢と、倒伏した姿勢である倒伏姿勢とに切り替え可能に構成されたことを特徴とする作業車両1の提供によって、上記課題が解決される。【選択図】 図1

Description

本発明は、圃場を自動走行可能な作業車両に関するものである。
従来より、例えば、特許文献1に示されるように、予め計画した経路(予定走行経路)に沿って、圃場を自動走行可能な作業車両が知られている。このような、従来の作業車両は、自動走行中、測位装置により位置情報を取得し、予定走行経路と自機位置との偏差(ズレ)を算出し、この偏差を解消するよう、ステアリングモータの制御によってステアリングホイールの舵角を調整する。これにより、予定走行経路に沿って圃場内を自動走行する仕組みとなっている。
このような従来の作業車両には、例えば、特許文献2に示されるように、遠隔で操作や設定を行うため、ユーザ(作業者)が操作する無線通信端末からの信号を受信したり、無線通信端末への信号を送信する機能を果たす無線通信アンテナが設けられる。
また、例えば、特許文献3に記載のように、安全性の観点から、点灯パターンによって、自動走行中か否かを表示する状態表示灯が設けられる。この状態表示灯は、一般に、上下方向に異なる色彩の光源(例えば、LED)を複数配列した筒状のランプである。
この無線通信アンテナ及び状態表示灯は、それぞれ、機能性の観点から高い位置に配設されることが望ましく、したがって、作業車両の上部に配設されることが通常である。
特開2021-108595号公報 特開2021-166520号公報 特開2022-093131号公報
しかしながら、無線通信アンテナ及び状態表示灯は、作業車両の上方の障害物(例えば、木の枝や、トンネル、天井など)に対して接触しやすく、また、構造上華奢であるため、外部の障害物に接触すると破損や故障しやすいという問題があった。特に、作業車両をトラックに積載して運搬するときなど、上方の障害物と接触する可能性が高まり、この問題は顕著であった。
さらに、無線通信端末によって、ユーザが作業車両1の走行を無線通信端末を用いて遠隔で操作する場合、応答性が悪いと、作業車両1のコントロールの精度が低下するため、コントロール精度不足により障害物と接触し、破損や故障が発生するリスクが高まるものであった。
したがって、本発明は、無線通信アンテナ及び状態表示灯が外部の障害物と接触する事態を良好に防止できる作業車両を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するため、第1の発明は、
圃場を自動走行可能に構成された走行車体と、前記走行車体に設けられた作業機と、前記走行車体の位置情報を取得する測位装置と、前記測位装置によって取得された位置情報に基づき前記走行車体を制御して自動走行させる制御部と、前記制御部に、無線通信装置を介し、無線通信により指示情報を送信する無線通信端末と、無線通信アンテナによって前記無線通信端末と無線通信を行う無線通信装置と、点灯パターンによって前記走行車体が自動走行中か否かを表示する状態表示灯と、を備えた作業車両であって、
前記測位装置、前記無線通信装置及び前記状態表示灯は、前記走行車体に立設された立設パイプの上部に、近接するように集中して配設されており、
前記状態表示灯の姿勢を切り替える第1姿勢切替機構と、前記無線通信アンテナの姿勢を切り替える第2姿勢切替機構とを備え、前記第1姿勢切替機構及び前記第2姿勢切替機構によって、前記状態表示灯及び前記無線通信アンテナの姿勢を、それぞれ、立設した姿勢である立設姿勢と、倒伏した姿勢である倒伏姿勢とに切り替え可能に構成されたことを特徴とする作業車両を提供する。
上記第1の発明によれば、状態表示灯の姿勢を切り替える第1姿勢切替機構と、無線通信アンテナの姿勢を切り替える第2姿勢切替機構によって、状態表示灯及び無線通信アンテナの姿勢を、それぞれ、立設した姿勢である立設姿勢と、倒伏した姿勢である倒伏姿勢とに切り替え可能に構成されたため、非使用時には、状態表示灯及び無線通信アンテナの姿勢を倒伏姿勢にすることで、無線通信アンテナ及び状態表示灯が外部の障害物と接触する事態を良好に防止できる。
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記第1姿勢切替機構は、前記状態表示灯を、前記測位装置の上面よりも下方の位置において、前記測位装置の側部に沿うように倒伏させ、かつ、
前記第2姿勢切替機構は、前記無線通信アンテナを、前記測位装置の上面よりも下方の位置において、前記測位装置の後部に沿うように倒伏させることを特徴とする。
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、状態表示灯及び無線通信アンテナを、測位装置の上面よりも下方の位置に倒伏させることで、これら装置の全高を低くできるため、上方の障害物との接触をより好適に防止できる。加えて、状態表示灯は、測位装置の側部に沿うように倒伏し、前記無線通信アンテナは、測位装置の後部に沿うように倒伏することで、装置全体のコンパクト化が図られ、さらに良好に外部の障害物との接触が回避される。
第3の発明は、上記第2の発明において、
前記立設パイプは、前記走行車体に左右対称に2本立設されており、左右それぞれ、前記走行車体のフロアステップに下端が固定され、前記フロアステップから緩やかな後ろ向きの傾斜を有して上方へと伸びる支柱パイプ部と、前記支柱パイプ部の上端から屈曲して後方へと水平方向に延び、さらに、前記測位装置の側方及び背後を囲うように平面視略L字状に形成された腕状のアームパイプ部とを備え、
前記無線通信アンテナは、倒伏姿勢時に、左右の前記アームパイプ部の左右両端より内側に納まる寸法に形成されたことを特徴とする。
上記第3の発明によれば、上記第2の発明の効果に加え、無線通信アンテナの倒伏姿勢時に、左右のアームパイプ部100bが無線通信アンテナの周囲を保護(ガード)し、良好に外部の障害物との接触を防止できる。
第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明において、
前記無線通信端末は、前記無線通信装置との通信において、通信距離よりも通信速度を優先して通信を行う速度優先モードと、通信速度よりも通信距離を優先して通信を行う距離優先モードを切り替え可能に構成され、
前記無線通信装置との通信時、所定の時間間隔で、受信信号強度を示す指標の数値であるRSSI値を算出し、算出されたRSSI値が所定値より小さい場合、距離優先モードに切り替え、算出されたRSSI値が所定値以上である場合、速度優先モードに切り替える自動切替部を備えたことを特徴とする。
上記第4の発明によれば、上記第1から第3のいずれかの発明の効果に加え、通信距離が短いとき、自動で速度優先モードに切り替えることができるため、無線通信端末によって、作業車両から近距離で、作業者が作業車両の走行を遠隔で操作する場合、応答性を向上し、作業車両のコントロールの精度を高めることができるため、コントロール精度不足により障害物と接触し、状態表示灯、無線通信装置の破損や故障が発生するリスクを低減できる。
第5の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明において、
前記分割された作業領域の範囲を増加させた場合であって、かつ、増加した作業領域の刈取草量が、収容容器の容量を超える場合に、分割された作業領域の直線走行経路の数を減少することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の作業車両。
上記第5の発明によれば、上記第1から第3のいずれかの発明の効果に加え、無線通信端末によって、作業車両から近距離で、ユーザ(作業者)が作業車両の走行を遠隔で操作する場合、応答性を向上し、作業車両のコントロールの精度を高めることができるため、コントロール精度不足により障害物と接触し、状態表示灯、無線通信装置の破損や故障が発生するリスクを低減できる。また、通信が不安定であるときは、自動で距離優先モードに切り替えることができるため、通信距離を優先して通信を行うことで、作業を安定させることができる。
本発明によれば、無線通信アンテナ及び状態表示灯が外部の障害物と接触する事態を良好に防止できる作業車両を提供することが可能になる。
図1は、本発明の好ましい実施形態にかかる作業車両の左側面図である。 図2は、図1に示された作業車両の制御系のブロック図である。 図3は、図1に示された主変速レバーの要部斜視図である。 図4は、図1のリモートコントローラの外観を示す平面図である。 図5は、図1に示された作業車両の測位装置周辺の正面図である。 図6は、正面側から見た図1の測位装置周辺の斜視図である。 図7は、背面側から見た図1の測位装置周辺の斜視図である。 図8は、使用時における図1の測位装置周辺の斜視図である。 図9は、非使用時における図1の測位装置周辺の斜視図である。 図10は、図1の収容部の内部構成を示す斜視図である。
<1.作業車両の全体構成>
以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施形態について、詳細に説明を加える。
図1は、本発明の好ましい実施形態にかかる作業車両1の左側面図であり、図2は、図1に示された作業車両1の制御系のブロック図である。
また、図3は、図1に示される主変速レバーの拡大図であり、図4は、作業車両1を遠隔操作するリモートコントローラ44の外観を示す平面図である。
本明細書においては、図1に矢印で示されるように、作業車両1の進行方向となる側を前方とし、特に断りがない限り、作業車両1の進行方向に向かって左側を「左」といい、その反対側を「右」という。
本実施形態にかかる作業車両1は、圃場に苗を植え付ける田植機として構成されており、図1に示されるように、走行用の車体である走行車体2(以下、単に「車体」ともいう。)を備え、圃場に苗を植え付ける苗植付部63が車体2の後部に配設され、さらに、車体2上に、自動走行中か否かを表示する状態表示灯55と、圃場に肥料を供給する施肥装置26と、次工程における走行方向の目安となるラインを圃場上に形成する左右一対の線引きマーカー40と、自機位置を測位する測位装置Mのアンテナ部分である測位アンテナ130と、走行車体2の方位を検出する方位センサ80と、走行車体2の前部に設けられ、苗植付部63に供給される苗を収容する補助苗枠74と、外部から作業車両1を遠隔操作するリモートコントローラ44(図2及び図4参照)を備えて構成されている。
測位アンテナ130および方位センサ80は、図1に示されるように、これらを収容する筐体である平面視略矩形の測位アンテナ収容ケース50に収容されている。
測位アンテナ130はGNSS衛星からの電波を受け取るアンテナであり、車体2の位置を示す位置情報を取得することができる。取得した位置情報は走行車体2に設けられた制御部87のナビゲーションECU70に送信される(図2参照)。位置情報の取得にはRTK-GNSSが用いられており、補正情報を受信することにより高精度な位置情報を取得できる。
本実施形態においては、補正情報の入力インターフェイスとしてBluetooth(登録商標)のSPP(Serial Port Profile)を使用しており、携帯電話やBluetooth(登録商標)変換機がデバイス名で接続されて入力される。
リモートコントローラ44は、作業者が携帯可能な情報処理装置(例えば、タブレット端末)であって、各種の制御を行う端末制御部44cを備え、該端末制御部44cは、演算処理を行うCPUと、演算処理に必要な情報を読み書き可能なメモリ等を備えて構成されている。メモリに記憶された各種制御プログラムに従って、CPUが動作することにより、図2中に機能ブロックとして記載された構成が実現される。
リモートコントローラ44は、図4に示されるように、操作に必要な情報を表示するディスプレイ44aと、入力ボタン44bとを備え、入力ボタン44bにより作業者から入力操作を受け付けて入力情報を取得し、取得した入力情報に基づき、作業車両1を遠隔で操作するために、作業車両1の制御部87に指示する指示情報を送信する無線通信端末44である。指示情報として、例えば、苗植付部63の駆動による作業開始や、車両2の自動による走行、手動による走行等の走行モードの切り替え、前後進、停車等の走行操作、通信速度の切り替え等が含まれる。後述する無線通信アンテナT1に送信することができる。なお、作業車両1は、リモートコントローラ44と作業車両1が所定の通信距離以上に離間すると、これを検知したリモートコントローラ44が作業車両1へ、停車を指示する停車信号を送信することによって、作業車両1は安全のため自動的に停車するように構成されている。
図1に示されるように、走行車体2は、フロントカバー47に覆われた制御部87と、走行車体2の略中央に配置されたメインフレーム3と、メインフレーム3の後端部に取り付けられ、作業車両1の幅方向に延びる後部フレーム6と、メインフレーム3の上方に配置されたフロアステップ60と、フロアステップ60の上方に設けられた操縦席48と、操縦部49と、操縦席48の下方に設けられたエンジン7と、走行車輪としての左右一対の前輪8(操舵輪)および左右一対の後輪9と、エンジン7の動力を左右一対の前輪8および後輪9に伝達するミッションケース30などの伝達機構とを備えている。
操縦部49は、走行車体2の前後進と車速を変更する主変速レバー35と、左右一対の前輪8を操舵するステアリングホイール56を含む操舵機構43と、ステアリングホイール56の左側近傍に設けられた直進アシストレバー79と、操作スイッチを有するモニタ61と、作業車両1を操作するための種々の操作スイッチが設けられた操作部54を備えている。
直進アシストレバー79は、走行車体2の位置情報を取得する際と、自動運転の一つである直進制御を開始または停止させる際に揺動操作される。
操舵機構43は、ステアリングホイール56の他、ステアリングシャフト83、ピットマンアームおよびタイロッド(不図示)を備えている。
本実施形態にかかる作業車両1は、手動走行モードと、ティーチングモードと、自動走行モードと、遠隔走行操作モードの計4つの走行モードのうちのいずれかに設定された状態で走行車体2を走行させることが可能に構成されており、リモートコントローラ44又は車体の前部に設けられたモニタ61上で走行モードの切り換え操作ができるよう構成されている。なお、制御部87に、作業車両1が、いずれの走行モードであるか設定情報が記憶されている。
手動走行モードは、車両に搭乗した作業者が、主変速レバー35を操作して車速を調整しつつ、ステアリングホイール56を回転(回動)させて操舵輪である前輪8を操舵するモードである。
ティーチングモードは、作業者の操縦により圃場の外周を走行する間に、測位アンテナ130を用いて圃場の形状情報と直進制御に用いられる基準線を読み取るモードである。本実施形態においては、圃場形状の読み取りは、植付けが行われている間、又は苗植付部63が、後に詳述する作業位置にある間のみ行われ、直進アシストレバー79(図1参照)が下方に揺動操作されることによって、基準線の始点と終点並びに圃場の輪郭の位置情報が各々取得される。ティーチングモードにより取得された圃場の形状情報および基準線の情報はエンジン7が切られても消えないが、別の圃場でティーチングが行われると前の圃場の形状情報および基準線は消去されるよう構成されている。
自動走行モードは、制御部87の制御に基づき、HSTサーボモータ150を駆動して作業車両1の車速を自動的に調整しつつ、ステアリングモータ57を駆動してステアリングホイール56を自動操舵するモードであり、ティーチングモードにより取得された圃場の形状情報に基づき自動作成された予定走行経路(作業経路)に沿うように、作業車両1が自動運転による走行を行い、発進、停止、減速、加速および旋回が自動的に行われる。
なお、GNSSの受信状況が「RTK-FIX」以外の場合や、車体が15°以上傾いた場合、ティーチングした圃場の作業範囲から車体が逸脱した場合には、自動停止するよう構成されている。
本実施形態においては、旋回制御の開始についても作業者の操作に基づいて行われる。また、車速の調整は主変速レバー35の手動操作により行われるが、ペダルの踏み込み操作により行われるよう構成してもよい。
遠隔走行操作モードは、リモートコントローラ44を用いて、走行に係る制御信号を送信し、離れた場所から作業車両1の走行を遠隔操作するモードある。より詳細には、作業者がリモートコントローラ44を操作して、作業車両1の前後進、停車、右折、左折等の走行操作が可能なモードである。これにより、遠隔走行操作モードにおいては、作業者が、作業車両1の走行を遠隔で細かく操作して、例えば、圃場への進入、畦際での資材補給、トラックへの積み込み・積み下ろし、狭い車庫での出し入れなどを行うことができる。
後述する制御部87は、図2に示されるように、ナビゲーションECU70と操舵ECU71を備えている。ナビゲーションECU70は、GNSS衛星からの位置情報並びに圃場の形状情報に基づき、作業時の自動運転による走行(自動運転走行)の経路を算出し、その走行に合わせた適切な操舵情報を操舵ECU71に伝達する。
また、リモコンアンテナ52がリモートコントローラ44から指示情報(制御信号)を受信すると、ナビゲーションECU70に操作信号が伝達されるよう構成されており、ナビゲーションECU70は、リモートコントローラ44から取得した指示情報に基づき、HSTサーボモータ150を駆動して車速を変更したり、油圧機器の制御を行う。
操舵ECU71は、自動運転時にナビゲーションECU70から出力された情報に基づき、ステアリングモータ57を制御する。手動走行モード時には、ステアリングホイール56の操舵角に基づきステアリングモータ57を駆動するステアバイワイヤ方式が採用されている。
一方、エンジン7から出力された駆動力は、図1に示されるように、フロアステップ60の下方に設けられたベルト式動力伝達機構4および静油圧式無段変速機(HST)25を介してミッションケース30に伝動される。
静油圧式無段変速機25は、トラニオン軸(図示せず)を備え、主変速レバー35が操作されると、トラニオン軸の開度がHSTサーボモータ150(図2参照)の駆動によって調整されて、ミッションケース30への出力が変更され、車速が調整されるように構成されており、前進する場合、すなわち、図3(b)に示される前進領域に主変速レバー35が位置する場合に、主変速レバー35がより前方の位置に操作されるほど、車速が高く調整される。
ミッションケース30に伝達された動力は、その内部で変速されて、左右一対の前輪8および左右一対の後輪9への走行用の動力と、苗植付部63を駆動するための動力(駆動用の動力)とに分けて伝動される。
走行用の動力は、前輪ファイナルケース13および前輪車軸31(図1参照)を介して、左右一対の前輪8に伝達される他、図1に示される左右一対の後輪伝動軸14、左右一対の後輪ギアケース51および車軸82を介して、左右一対の後輪9に伝達される。
一方、駆動用の動力は、走行車体2の後部に設けられた植付クラッチ(図示せず)まで伝達され、植付クラッチが入れられた際に、さらに苗植付部63へ伝達される。
苗植付部63は、図1に示されるように、昇降リンク装置5を介して、走行車体2に取り付けられている。昇降リンク装置5は、上部リンクアーム85および左右一対の下部リンクアーム86を備え、苗植付部63を昇降可能に構成されている。
上部リンクアーム85および下部リンクアーム86の前側の端部は、後部フレーム6に固定されたリンクベースフレーム10に取り付けられ、他端は苗植付部63の下部に位置する上下リンクアーム11に取り付けられている。
ここで、制御部87によって電子油圧バルブ88(図2参照)が制御されて、図1に示される昇降油圧シリンダ12が油圧で縮められると、上部リンクアーム85が後ろ上がりに回動され、苗植付部63が非作業位置まで上昇されるように構成されている。苗植付部63が非作業位置にあるときには、その下端部がメインフレーム3の底部と略同一の高さに位置する。
これに対して、昇降油圧シリンダ12が油圧で伸ばされると、上部リンクアーム85が後ろ下がりに回動され、苗植付部63が、苗の植付け作業が可能な作業位置(図1に示された位置)まで下降される。
図1および図2に示されるように、苗植付部63は、土付きのマット状の苗(以下、「苗マット」という。)を立て掛ける台65と、台65の後方かつ下方に設けられた複数の植付装置64と、苗植付部63の下部に設けられたセンターフロート38と、センターフロート38の左右に配置されたサイドフロート39を備えている。
複数の植付装置64は作業車両1の幅方向に並べて設けられ、各植付装置64は、前後方向に並ぶ左右二対の植付具69を備えている。植付クラッチが入れられて、図1に示される駆動軸67が回転されると、図1に示される前側の植付具69と後ろ側の植付具69とが、駆動軸67まわりに回転しつつ、交互に台65の下端部に位置する苗を取出し、圃場に植え付けるように構成されている。
センターフロート38およびサイドフロート39はそれぞれ、作業車両1が走行するのに伴って、圃場上を滑走し、整地するように構成され、各フロート38,39によって整地された圃場に、各植付装置64によって苗が植え付けられる。センターフロート38およびサイドフロート39はそれぞれ、圃場の凹凸に合わせて揺動される。
図1に示される左右一対の線引きマーカー40はそれぞれ、走行車体2が走行する際に、圃場上を転動して線を形成する線引き体41と、線引き体41と走行車体2とを結ぶ正面視L字状のマーカーロッド42を備え、線引き体41が圃場に接触する作用姿勢と、線引き体41が圃場に接触しない非作用姿勢との間で切り換え可能に構成されている。
作業車両1が圃場上を直進走行しつつ、苗を植え付けるときに、左右一対の線引きマーカー40のうち、次に苗を植付けする(旋回後の)列の方の線引きマーカー40が作用姿勢にある状態で直進走行することによって、旋回後に直進走行する際の走行位置の目安となるラインが圃場上に形成される。なお、図1には、作用姿勢にある左側の線引きマーカー40と、非作用姿勢にある右側の線引きマーカー40が示されている。
図1及び図5に示されるように、作業車両1の前部かつ幅方向中央部には、センターマスコット18が設けられており、作業車両1が圃場上を旋回し、次の列上を直進走行するときに、線引きマーカー40によって形成されたライン上を、センターマスコット18が通過するように、ステアリングホイール56を操作しつつ、直進走行することによって、適切な位置に苗を植え付けることができる。
補助苗枠74は、台65に補充する苗マットを収容するため、図1に示されるように、補助苗枠74を支持するフレーム77を介して、走行車体2の前部に取り付けられている。
図2に示されるように、作業車両1の制御系は、作業車両1全体の動作を制御する制御部87と、時間を計測するタイマー105を備えている。
制御部87は、CPU(Central Processing Unit)を有する処理部と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を有する記憶部を備え、記憶部には、作業車両1を制御する種々のプログラムおよびデータが格納されている。
図2に示されるように、作業車両1の検出系は、ステアリングホイール56の舵角を検出するピットマンセンサ58と、ステアリングモータ57に設けられ、ステアリングモータ57の回転位置と回転速度を検出するステアリングセンサ45と、エンジン7の回転数を検出するエンジン回転センサ96と、リンクベースフレーム10に対する上部リンクアーム85の相対角度を検出するリンクセンサ89と、人工衛星からの電波を受信する測位アンテナ130と、左右一対の後輪9に連結された左右の各車軸82の回転数をカウントする後輪回転センサ29と、センターフロート38前部の上下位置を検出するフロートセンサ33と、方位センサ80と、走行車体2の傾きを検出する傾斜検知センサ37と、操縦席48への着座を検出するシートスイッチ110を備えている。
ピットマンセンサ58は、本実施形態においてはピットマンアームに取り付けられているが、ステアリングシャフト83等に設けられてもよい。
フロートセンサ33は、センターフロート38の前部が圃場の凹凸に合わせて揺動される際に、センターフロート38前部の上下位置を検出し、制御部87に出力するように構成されている。
図2に示されるように、作業車両1の入力系は、作業車両1の前後進および車速を変更する主変速レバー35(図1および図3参照)の操作位置を検出する主変速レバーセンサ36と、走行車体2の位置情報を取得する際、又は直進制御を開始し、あるいは停止する際に、上下一方に揺動操作される直進アシストレバー79の操作を検知する直進アシストレバーセンサ81と、苗植付部63の昇降を行うフィンガーレバー23の揺動操作を検知するフィンガーレバーセンサ16と、苗の植付作業の入切の切り換え操作を行う植付入切スイッチ19と、図8に示されるモニタ61と、左右の各線引きマーカー40の姿勢の切り換え操作を行うマーカースイッチ28と、旋回制御を設定する旋回制御スイッチ17を備えている。マーカースイッチ28および旋回制御スイッチ17は操作部54に設けられている。また、フィンガーレバー23と植付入切スイッチ19は、図3に示される主変速レバー35に設けられている。
本実施形態においては、直進アシストレバー79は上方および下方に揺動操作が可能であり、上下いずれかの方向に揺動操作された後には、スプリングによって自動的に元の上下位置に戻るように構成されている。
図2に示されるように、作業車両1の駆動系は、操縦席48の下方に設けられたエンジン7の吸気量を調節するスロットルモータ97と、苗植付部35が昇降される際に昇降油圧シリンダ12を伸縮させる電子油圧バルブ88と、静油圧式無段変速機25内のトラニオン軸の開度を調整し、作業車両1の前後進および車速を変更するHSTサーボモータ150と、ステアリングシャフト83およびステアリングホイール56を回動させるステアリングモータ57と、後輪9のサイドクラッチを入切する電磁バルブ103と、パワーステアリング108と、植付クラッチを作動させる植付クラッチモータ27と、左右一対の各線引きマーカー40を揺動させるマーカーモータ34と、施肥装置26による圃場への施肥量を調節する施肥量調節モータ66を備えている。
ステアリングモータ57は、直進制御および旋回制御並びに自動走行モードにおいて自動的にステアリングホイール56を回転させることを目的として制御部87により制御される。
また、制御部87は、リンクセンサ89からの出力信号に基づいて苗植付部35の現在の高さ(上下位置)を算出可能に構成されている。
加えて、作業車両1が苗を植え付けつつ、圃場上を走行しているときには、制御部87は、フロートセンサ33からの検出信号に基づき、電子油圧バルブ88を制御して、図1に示された昇降油圧シリンダ12を伸縮させ、図1に示された苗植付部63を昇降させることにより、圃場への苗の植付深さを一定に維持することができる。
<2.状態表示灯、測位装置、無線通信送受信機の取付構成>
図5は、図1に示された作業車両の測位装置M周辺の正面図であり、図6は、正面側から見た図1の測位装置M周辺の斜視図であり、図7は、背面側から見た測位装置M周辺の斜視図である。また、図8は、使用時、図9は非使用時における測位装置M周辺の斜視図である。以下、図5~図8を参照しながら、状態表示灯55、測位装置M、無線通信送受信機Tの取付構成について説明する。
図5に示されるように、走行車体2の上方において、状態表示灯55、測位装置M、無線通信装置Tは、これらの装置を支持固定するため車体2に立設されたパイプ部材である左右一対のスタンドパイプ100の上部に、これらの装置が近接するように集中して配設されている。なお、状態表示灯55は、上下方向に異なる色彩の光源(例えば、LED)を複数配列した筒状のランプであり、制御部87に点灯制御され、その点灯パターンにより、作業車両1の走行モードを周囲に報知(表示)可能となっている。
スタンドパイプ100は、走行車体2に左右対称に立設された2本の立設パイプであり、図1、図5及び図7に示されるように、左右それぞれ、走行車体2のフロアステップ60に下端が固定され、フロアステップ60から緩やかな後ろ向きの傾斜を有して上方へと伸びる支柱パイプ部100aと、該支柱パイプ部100aの上端から屈曲して後方へと水平方向に延び、さらに、測位装置Mの側方及び背後を囲うように平面視略L字状に形成された腕状のアームパイプ部100bとを備えている。
この腕状のアームパイプ部100bに、左右のアームパイプ部100bの先端同士に架け渡されるようにしてボルト締結により固定された支持ブラケット77によって、測位装置Mがアームパイプ部100bに固定されている。
図7に示されるように支持ブラケット77の下部には、背面が開放された略箱形状の収容部77aが取付固定され、この収容部77a内に小物を収容することができる程度のスペースが設けられている。また、この収容部77a内の左方前側の隅角部に、無線通信アンテナT1により受信した各種情報を制御部87に送信する無線通信装置本体T2が配設されている。この無線通信アンテナT1と無線通信装置本体T2は、図示しない通信ケーブルにより連結され通信可能となっている。また、収容部77a内の左方前側の隅角部に、無線通信アンテナT1無線通信装置本体T2が配置されたことにより、通信ケーブルが短くなるよう構成されている。また、このように無線通信装置本体T2を収容部77a内に設ければ、防水性を向上することができる。
図10は、収容部77aの内部構成を示す斜視図である。
この収容部77aの左右両側には、それぞれ、図10に示されるように、断面略L字状に張り出すように形成された、ボルト穴を有する張り出し部68が形成されており、この張り出し部68によって、収容部77aは支持ブラケット77にボルト締結されて固定されている。
図10に示されるように、収容部77aの内側の底面にはゴム板84が張り付けられており、収容部77a内に収納された精密機器への振動伝達・衝撃伝達の抑制が図られている。
図9に示されるように、収容部77aの上端部と測位アンテナ収容ケース50の底面(GNSSプレート)104との間には、開口78を除いて隙間がないように収容部77aが底面に密着した状態で固定されており、開口78以外の部分からの水やゴミの侵入を防止できるとともに、見栄え良く形成できる。また、収容部77aの底面には左右方向に延びるスリット101が形成されているため、収容部77a内に水やゴミが溜まることを防止できる。
図8,図9および図10に示されるように、収容部77aの後部には、20mm程度の長さの返し(返り)106が設けられており、収容部77a内に収納されたものが外に落下してしまうことを防止できる。
図10に「折り返し」として示されるように、返し106の後端部は外側の面に密着するように下側へ折り返されており、バリカエリによる怪我を防止できる。
次に、状態表示灯55の姿勢切替構成について説明する。
図6に戻り、本実施形態に係る作業車両1は、状態表示灯55に第1姿勢切替機構KJを備え、該第1姿勢切替機構KJにより、使用時(換言するならば、作業時)においては、状態表示灯55の長さ方向が鉛直方向と平行となる立設姿勢(図8参照)とし、非使用時(換言するならば、非作業時)においては、状態表示灯55の長さ方向が水平方向と平行となる倒伏姿勢(図9参照)とすることが可能となっている。
第1姿勢切替機構KJは、状態表示灯55の姿勢切替を可能とする機構であり、状態表示灯55を回動可能とする回動部材90を備えている。この回動部材90は、図5中の吹き出し部分に要部拡大図が示されるように、該回動部材90は、測位装置Mの上面よりも下方の位置となるように、支持ブラケット77に取り付けられている。
また、回動部材90は、上方が開放した断面略コの字状の取付基部プレート91に、断面略L字状の回動プレート92が、段付きボルト59によって締結されて構成されている。さらに、取付基部プレート91は、支持ブラケット77に固定用ボルト93によって固定されており、この取付基部プレート91に対して、段付きボルト59を支点として、回動プレート92が回動可能となっている。回動プレート92には、状態表示灯55の下端が固定されている。
このような構成により、状態表示灯55は、回動プレート92とともに回動可能となっており、作業者の操作により、第1姿勢切替機構KJによって、状態表示灯55を、立設姿勢から、その先端側を図6の矢線F1方向に回動して倒伏させた倒伏姿勢へと姿勢切替が可能となっている。なお、状態表示灯55の立設姿勢時及び倒伏姿勢時は、回動プレート92が取付基部プレート91の図示しない突起部に係止されて、姿勢が維持される構成となっている。
また、図5に示されるように、回動部材90の取付基部プレート91の右部がボルト93により支持ブラケット77へ固定されている。なお、状態表示灯55の使用時においては、回動プレート92及び取付基部プレート91を挿通するノブボルト58(図6参照)の取り付けによって、回動プレート92の回動を規制し、状態表示灯55の立設姿勢の固定が可能となっている。これにより、作業時においては、ノブボルト58の取り付けによって、外力や振動が加わっても、状態表示灯55の立設姿勢が維持される仕組みとなっている。
なお、詳細には、回動プレート92に形成された前側のネジ孔94を取付基部プレート91に形成された前側のネジ孔98に、回動プレート92に形成された後側の孔95を取付基部プレート91に形成された後側の孔99に各々重ねた状態で、各前側のネジ孔94,98に、段付きボルト59が挿入され、ナットで内側(左方)から留められ、取付基部プレート91に回動プレート92が取り付けられている。また、各後側の孔95,99には、作業者による持ち手(ノブ)の操作により、ノブボルト58を挿入・螺合でき、ノブボルト58は着脱可能な構成である。すなわち、ノブボルト58が取付基部プレート91及び回動プレート92から取り外されると、ノブボルト58による回動プレート92に対する回動の規制が解除され、状態表示灯55の姿勢変更が可能となる。
このようにして、状態表示灯55の倒伏姿勢時においては、図9に示されるように、状態表示灯55の状態表示灯55の全高を低くすることができる。さらに、測位アンテナ収容ケース50の上面よりも下方の位置に倒伏させることで、状態表示灯55が作業車両1上方の障害物に接触し、破損してしまう事態を好適に防止できる。加えて、状態表示灯55は、倒伏姿勢時、測位アンテナ収容ケース50の側部に沿うように倒伏し、これにより、装置全体のコンパクト化が図られ、さらに良好に外部の障害物との接触が回避される。
次に、無線通信装置Tの無線通信アンテナT1の姿勢切替構成について説明する。
図6に戻り、本実施形態に係る作業車両1は、無線通信アンテナT1に第2姿勢切替機構KTを備え、該第2姿勢切替機構KTにより、使用時(換言するならば、作業時)においては、無線通信アンテナT1の長さ方向が鉛直方向と平行となる立設姿勢(図8参照)とし、非使用時(換言するならば、非作業時)においては、無線通信アンテナT1の長さ方向が水平方向と平行となる倒伏姿勢(図9参照)とすることが可能となっている。
第2姿勢切替機構KTは、無線通信アンテナT1の姿勢切替を可能とする機構であり、図8及び図9に示されるように、無線通信アンテナT1を支持ブラケット77に固定する固定用金具140と、該固定用金具140に支点Xを中心として回動可能に連結された回動基部141を備えたアンテナ用ロッド142と、このアンテナ用ロッド142の先端に設けられたアンテナ用土台143とを備えて構成されており、該アンテナ用土台143に無線通信アンテナT1が取り付けられている。
なお、アンテナ用ロッド142は、合成樹脂やゴム等の可撓性を有する材料で形成されることが望ましい。これにより、無線通信アンテナT1が外部の障害物と接触した場合に、アンテナ用ロッド142が撓むことで、無線通信アンテナT1が破損する事態を防止できる。
このような構成により、無線通信アンテナT1は、回動基部141とともに回動可能となっており、作業者の操作により、立設姿勢から、その先端側を図6の矢線F2方向に回動して倒伏させた倒伏姿勢へと姿勢切替が可能となっている。なお、無線通信アンテナT1の立設姿勢時及び倒伏姿勢時は、回動基部141に設けられた係止用突起部が固定用金具140と当接することで回動が規制され、姿勢が維持される構成となっている。
このようにして、無線通信アンテナT1の倒伏姿勢時においては、図9に示されるように、無線通信アンテナT1の全高を低くすることができる。さらに、測位アンテナ収容ケース50の上面よりも下方の位置に倒伏させることで、無線通信アンテナT1が作業車両1上方の障害物に接触し、破損してしまう事態を好適に防止できる。加えて、無線通信アンテナT1は、倒伏姿勢時、測位アンテナ収容ケース50の後部に沿うように倒伏し、これにより、装置全体のコンパクト化が図られ、さらに良好に外部の障害物との接触が回避される。
さらに、無線通信アンテナT1は、倒伏姿勢時に、左右のアームパイプ部100bの左右両端より内側に納まる寸法となっており、これにより、倒伏姿勢時に、左右のアームパイプ部100bが無線通信アンテナT1の、特に、先端部分を外部との接触から良好に保護できる。
以上のように、本実施形態に係る作業車両1は、第1姿勢切替機構KJによって状態表示灯55が、第2姿勢切替機構KTによって無線通信アンテナT1が、それぞれ、立設姿勢と倒伏姿勢とを切替可能となっており、これにより、非使用時には、機能性の観点から作業車両1の最上部に配設されたこれら状態表示灯55及び無線通信アンテナT1を倒伏姿勢とすることで、車高を低くし、無線通信アンテナ及び状態表示灯が上方の障害物と接触することを良好に防止できる。
さらに、姿勢切替の際、状態表示灯55は、前後方向に回動可能とし、無線通信アンテナT1は、左右方向に回動可能としたことにより、状態表示灯55は、測位アンテナ収容ケース50の側部に沿うように倒伏し、無線通信アンテナT1は、測位アンテナ収容ケース50の後部に沿うように倒伏する。このような構成により、倒伏姿勢時におけるコンパクト化が図られ、より好適に外部の障害物との接触が回避される。
<3.通信モード切替>
リモートコントローラ(無線通信端末)44は、図2に示されるように、通信方法(より詳細には、空間データレート、1パケットの送信時間、空間伝送速度、電波強度など)を切り替える通信モード切替部44dを備えている。この通信モード切替部44dによって、リモートコントローラ44の通信方法が異なる2つの通信モードを切替可能に構成されている。通信モード切替部44dは、通信モードを切り替える機能を果たすプログラムである。
この通信モードの切替に関しては、作業者による入力ボタン44bの操作によって、手動で切り替える方法と、通信モードを自動で切り替える自動切替部44jによって自動で切り替える方法と、作業車両1からのモード切り替え指令により通信モードを切り替える方法が可能に構成されている。作業者は、通信モードの切り替えに関し、手動で切り替えるか(手動切替モード)、自動で切り替えるか(自動切替モード)か、入力ボタン44bの操作により、適宜、作業中に選択・設定変更が可能となっている。なお、係る設定情報は、リモートコントローラ44のメモリに都度記憶される。また、ディスプレイ44aには、現在の通信モードを示すアイコンが表示され、これにより、作業者が現在の通信モードを確認可能となっている。
第1の通信モードは、速度優先モードであり、通信距離よりも通信速度を優先した通信方法で通信を行うモードである。速度優先モードにおいては、例えば、空間伝送速度が100kbpsであり、通信距離は、約2.4kmである。
第2の通信モードは、距離優先モードであり、通信速度よりも通信距離を優先した通信方法で通信を行うモードである。距離優先モードにおいては、例えば、空間伝送速度が2.5kbpsであり、通信距離は、約7kmである
<4.第1の自動切替制御>
第1の自動切替制御として、自動切替部44jは、自動切替モードが選択されている場合、所定の時間間隔で(例えば、1分)、無線通信装置Tとの通信における受信信号強度を示す指標の数値であるRSSI(Received Signal Strength Indicator)値を算出する。なお、RSSI値は、受信機入力に入る受信信号の強度を示す数値であり、数値が大きいほど入力電圧が高く安定して受信できていることを示す。
自動切替部44jは、算出されたRSSI値が所定値より小さい場合(例えば、-89dBm未満)、距離優先モードに切り替える。また、算出されたRSSI値が所定値以上である場合(例えば、70dBm)、速度優先モードに切り替える。このように、RSSI値を参照することにより、リモートコントローラ44の通信距離の判定を行うことができる。すなわち、RSSI値が大きいほど、通信距離が短く、小さいほど遠いと判断することができる。
係る構成によれば、通信距離が短いとき、自動で速度優先モードに切り替えることができるため、リモートコントローラ44によって、作業車両1から近距離で、ユーザが作業車両1の走行を遠隔で操作する場合、応答性を向上し、作業車両1のコントロールの精度を高めることができるため、コントロール精度不足により障害物と接触し、状態表示灯55、無線通信装置Tの破損や故障が発生するリスクを低減できる。なお、圃場等における作業時は、通常、作業車両1から遠距離で、作業車両1をコントロールするため、距離優先モードが好ましく、圃場においては、一般に、状態表示灯55、無線通信装置KT
が外部と接触するリスクも少ない。一方で、非作業時は、作業車両1のコントロールの精度を高めることが望ましく、通常、作業車両1から近距離で、作業車両1をコントロールするため、速度優先モードにより作業車両1のコントロールの精度を高めることで良好に外部の障害物との接触を回避できる。また、作業中においても、作業車両1が畦際で資材を補給するときなどは、作業者との距離が近くなるため、作業車両1のコントロールの精度を高めることが望ましいため、係る構成によれば、畦際での作業等において、作業効率を向上できる。
<5.第2の自動切替制御>
第2の自動切替制御として、自動切替部44jは、自動切替モードが選択されている場合、作業者が、リモートコントローラ44の入力ボタン44を操作し、その操作結果に基づき、作業車両1を遠隔操作するための各種指令を送信したとき、自動切替部44jは、無線通信装置Tとの通信安定性を示す指標の数値であるPER(パケットエラー率)値を算出する。なお、PER値は、通信エラー率を示し、送信したパケットの何%が正常に受信されたかを示す数値である。
自動切替部44jは、算出されたPER値が所定値以上の場合(例えば、50%)、距離優先モードに切り替える。また、算出されたPER値が所定値より小さい場合(例えば、30%未満)、速度優先モードに切り替える。このように、PER値を参照することにより、リモートコントローラ44の通信安定性に係る判定を行うことができる。すなわち、PER値が大きいほど、通信が不安定であり、小さいほど通信が安定していると判断することができる。
係る構成によれば、通信が安定しているとき、自動で速度優先モードに切り替えることができるため、リモートコントローラ44によって、作業車両1から近距離で、ユーザ(作業者)が作業車両1の走行を遠隔で操作する場合、応答性を向上し、作業車両1のコントロールの精度を高めることができるため、コントロール精度不足により障害物と接触し、状態表示灯55、無線通信装置Tの破損や故障が発生するリスクを低減できる。また、通信が不安定であるときは、自動で距離優先モードに切り替えることができるため、通信距離を優先して通信を行うことで、作業を安定させることができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
<6.変形例1>
上記実施形態では、リモートコントローラ44の自動切替部44jにより通信モードを切り替えるよう構成されているが、作業車両1側で通信モードの切り替えに係る処理を行うように構成されてもよい。この場合、リモートコントローラ44の自動切替部44jに代わり、作業車両1の制御部87が、リモートコントローラ44との通信間でRSSI値、PER値を算出し、算出されたRSSI値が所定値より小さい場合(例えば、-89dBm未満)、モード切り替え指令をリモートコントローラ44に送信して距離優先モードに切り替える。また、算出されたRSSI値が所定値以上である場合(例えば、70dBm)、モード切り替え指令をリモートコントローラ44に送信し、速度優先モードに切り替える。
さらに、作業車両1の制御部87は、算出されたPER値が所定値以上の場合(例えば、50%)、モード切り替え指令をリモートコントローラ44に送信して距離優先モードに切り替える。また、算出されたPER値が所定値より小さい場合(例えば、30%未満)、モード切り替え指令をリモートコントローラ44に送信して速度優先モードに切り替える。このように、作業車両1側で、通信モードを切り替える構成によれば、リモートコントローラ44の故障等により、リモートコントローラ44を交換する必要が生じた場合などに良好に対応できる。
<7.変形例2>
第1姿勢切替機構KJ及び第2姿勢切替機構KTの適宜の箇所に、それぞれ接触センサを設け、該接触センサの検知情報を無線通信により制御部87が取得することで、制御部87が、状態表示灯55及び無線通信アンテナT1が、立設姿勢か倒伏姿勢のいずれの姿勢であるかを判定できるよう構成されてもよい。
この場合において、制御部87は、状態表示灯55及び無線通信アンテナT1が倒伏姿勢であり、かつ、自動運転モードとなっている場合、制御部87は、警告を表示する指令を無線通信端末44に送信し、ディスプレイ44aに警告を表示するよう構成されてもよい。さらに、制御部87は、自動で、手動走行モードに切り替えるよう構成されてもよい。係る構成によれば、状態表示灯55及び無線通信アンテナT1が倒伏姿勢であるときに自動運転を行うことを防止し、安全性を向上することができる。
加えて、第1姿勢切替機構KJ及び第2姿勢切替機構KTの適宜の箇所に、制御部87によって駆動が制御される電動モータをそれぞれ設け、該電動モータの駆動により、状態表示灯55及び無線通信アンテナT1を回動動作させる構成とし、これにより、制御部87が、立設姿勢及び倒伏姿勢の姿勢変更を制御できるよう構成されてもよい。
この場合、制御部87は、作業者の所定操作により、手動走行モードから自動運転モードに切り替えた際に、接触センサの検知情報を取得し、状態表示灯55及び/または無線通信アンテナT1が倒伏姿勢であると判断される場合に、電動モータを駆動制御して、状態表示灯55及び/または無線通信アンテナT1を立設姿勢とするように構成されてもよい。これにより、自走運転モードに切り替えた際の、状態表示灯55及び/または無線通信アンテナT1を立設姿勢に変更する手間を省き、作業者の失念により、状態表示灯55及び/または無線通信アンテナT1を倒伏姿勢のまま自動走行する事態を防ぎ、安全性を向上できる。
<8.その他>
線引きマーカー40は、左右の線引き体41の回動部にアングルセンサを用いて収納状態か展開状態かを検知するよう構成されてもよい。このとき、制御部87は、マーカ設定が「両出し」あるいは「オートマーカ」で有効である場合、左右いずれかの線引きマーカー40が収納状態である場合、左右の線引きマーカー40を強制的に収納位置にするよう構成されてもよい。苗植付部63下げ操作により規制が掛かった側の線引きマーカー40を出力しようとした場合、線引きマーカーが作動しない旨をモニタ61で表示させるよう構成されてもよい。
また、無線通信アンテナT1は、図7~図9の図示例において、アームパイプ部100bの後端よりもやや後方に配設されているが、アームパイプ部100bの後端よりもやや前方に配設し、これにより、走行車体1の後進時、後方からの障害物に対し、アームパイプ部100bが無線通信アンテナT1を接触から保護(ガード)させるよう構成してもよい。
1 作業車両
2 走行車体
3 メインフレーム
4 ベルト式動力伝達機構
5 昇降リンク装置
6 後部フレーム
7 エンジン
8 前輪
9 後輪
10 リンクベースフレーム
11 上下リンクアーム
12 昇降油圧シリンダ
13 前輪ファイナルケース
14 後輪伝動軸
15 動力伝達機構
16 フィンガーレバーセンサ
17 旋回制御スイッチ
18 センターマスコット
19 植付入切スイッチ
20 副変速機構
21 前輪回転センサ
23 フィンガーレバー
24 副変速レバー
25 静油圧式無段変速機
26 施肥装置
27 植付クラッチモータ
28 マーカースイッチ
29 後輪回転センサ
30 ミッションケース
31 前輪車軸
32 ディスプレイ
33 フロートセンサ
34 マーカーモータ
35 主変速レバー
36 主変速レバーセンサ
37 傾斜検知センサ
38 センターフロート
39 サイドフロート
40 線引きマーカー
41 線引き体
42 マーカーロッド
43 操舵機構
44 リモートコントローラ
44a ディスプレイ
44b 入力ボタン
44c 端末制御部
44d 通信モード切替部
45 ステアリングセンサ
46 フレーム
47 フロントカバー
48 操縦席
49 操縦部
50 アンテナカバー
51 後輪ギアケース
54 操作部
55 状態表示灯
56 ステアリングホイール
57 ステアリングモータ
58 ノブボルト
59 段付きボルト
60 フロアステップ
61 モニタ
62 操作スイッチ
63 苗植付部
64 植付装置
65 台
66 施肥量調節モータ
67 駆動軸
68 プレート
69 植付具
70 ナビゲーションECU
71 操舵ECU
72 ナット
73 ナット
74 補助苗枠
77 支持ブラケット
77a 収容部
85 上部リンクアーム
86 下部リンクアーム
87 制御部
88 電子油圧バルブ
89 リンクセンサ
90 回動部材
91 取付基部プレート
92 回動プレート
93 ボルト
94 前側のネジ孔
95 後側のネジ孔
96 エンジン回転センサ
97 スロットルモータ
100 スタンドパイプ
100a 支柱パイプ部
100b アームパイプ部
108 パワーステアリング
109 バイザー支持フレーム
110 シートスイッチ
111 トルクセンサ
112 スピーカー
130 測位アンテナ
140 固定用金具
141 回動基部
142 アンテナ用ロッド
143 アンテナ用土台
150 HSTサーボモータ
KJ 第1姿勢切替機構
KT 第2姿勢切替機構
T 無線通信装置
T1 無線通信アンテナ
T2 無線通信装置本体

Claims (5)

  1. 圃場を自動走行可能に構成された走行車体と、前記走行車体に設けられた作業機と、前記走行車体の位置情報を取得する測位装置と、前記測位装置によって取得された位置情報に基づき前記走行車体を制御して自動走行させる制御部と、前記制御部に、無線通信装置を介し、無線通信により指示情報を送信する無線通信端末と、無線通信アンテナによって前記無線通信端末と無線通信を行う無線通信装置と、点灯パターンによって前記走行車体が自動走行中か否かを表示する状態表示灯と、を備えた作業車両であって、
    前記測位装置、前記無線通信装置及び前記状態表示灯は、前記走行車体に立設された立設パイプの上部に、近接するように集中して配設されており、
    前記状態表示灯の姿勢を切り替える第1姿勢切替機構と、前記無線通信アンテナの姿勢を切り替える第2姿勢切替機構とを備え、前記第1姿勢切替機構及び前記第2姿勢切替機構によって、前記状態表示灯及び前記無線通信アンテナの姿勢を、それぞれ、立設した姿勢である立設姿勢と、倒伏した姿勢である倒伏姿勢とに切り替え可能に構成されたことを特徴とする作業車両。
  2. 前記第1姿勢切替機構は、前記状態表示灯を、前記測位装置の上面よりも下方の位置において、前記測位装置の側部に沿うように倒伏させ、かつ、
    前記第2姿勢切替機構は、前記無線通信アンテナを、前記測位装置の上面よりも下方の位置において、前記測位装置の後部に沿うように倒伏させることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記立設パイプは、前記走行車体に左右対称に2本立設されており、左右それぞれ、前記走行車体のフロアステップに下端が固定され、前記フロアステップから緩やかな後ろ向きの傾斜を有して上方へと伸びる支柱パイプ部と、前記支柱パイプ部の上端から屈曲して後方へと水平方向に延び、さらに、前記測位装置の側方及び背後を囲うように平面視略L字状に形成された腕状のアームパイプ部とを備え、
    前記無線通信アンテナは、倒伏姿勢時に、左右の前記アームパイプ部の左右両端より内側に納まる寸法に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記無線通信端末は、前記無線通信装置との通信において、通信距離よりも通信速度を優先して通信を行う速度優先モードと、通信速度よりも通信距離を優先して通信を行う距離優先モードを切り替え可能に構成され、
    前記無線通信装置との通信時、所定の時間間隔で、受信信号強度を示す指標の数値であるRSSI値を算出し、算出されたRSSI値が所定値より小さい場合、距離優先モードに切り替え、算出されたRSSI値が所定値以上である場合、速度優先モードに切り替える自動切替部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の作業車両。
  5. 前記無線通信端末は、前記無線通信装置との通信において、通信距離よりも通信速度を優先して通信を行う速度優先モードと、通信速度よりも通信距離を優先して通信を行う距離優先モードを切り替え可能に構成され、
    前記無線通信装置との通信時、前記無線通信端末の入力操作によって、前記作業車両を遠隔操作するための各種指令を送信したとき、前記無線通信装置との通信安定性を示す指標の数値であるPER値を算出し、算出されたPER値が所定値以上の場合、距離優先モードに切り替え、算出されたPER値が所定値より小さい場合、速度優先モードに切り替える自動切替部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の作業車両。
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