JP2024079982A - 帯状ゴム部材製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッフルの寿命低下を抑制しつつバッフルの交換作業の工数増加を抑制することができる技術を提供する。【解決手段】製造装置1は、複数本のワイヤWを整列させるバッフル4と、バッフルホルダ8と、を備える。バッフルホルダ8は、第1面8aと、第1面8aから凹む凹部20と、を有する。バッフル4は、第1面8aから凹部20の底部20aに向かって差し込まれることによって凹部20内に保持される。底部20aは、バッフル4の先端部4bが差し込まれる保持孔30を有する。保持孔30は、保持孔30の孔底32に繋がり、先端部4bに当接する第1内側面34と、第1内側面34と保持孔30の開口縁38とを繋ぐ第2内側面36と、を有する。第2内側面36は、第1内側面34側から開口縁38に向かって広がるように傾斜するテーパ面を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、帯状ゴム部材製造装置に関する。
空気入りタイヤのビード部には、環状のビードコアが設けられている。ビードコアは、帯状ゴム部材を円環状に巻き回すことによって形成されることがある。帯状ゴム部材は、所定の間隔で整列させた複数本のワイヤにゴムを被覆した長尺の部材である(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-289733号公報
帯状ゴム部材の製造装置は、複数本のワイヤを所定の間隔で整列させるバッフルと、バッフルの下流側に対向配置されるダイプレートと、バッフル及びダイプレートの間の空間にゴムを供給する供給機構と、を備える。ダイプレートは、帯状ゴム部材が押し出される押出口を有する。
バッフル及びダイプレートは、バッフルホルダに保持される。
図6は、従来の帯状ゴム部材製造装置のバッフルホルダの斜視図である。図6では、バッフル100をバッフルホルダ102から外す方向へスライドさせた状態を示している。
バッフルホルダ102は、凹部104を有する。凹部104の内部空間には、供給機構からゴムが供給される。
バッフル100は、複数本のワイヤ101を保持する。バッフル100は、バッフルホルダ102の第1面102aから凹部104の底部104aに向かって差し込まれることによって、凹部104内に保持される。
凹部104は、保持溝104bと、バッフル100の先端部100aが差し込まれる保持孔104cと、を有する。保持溝104bは、内部にバッフル100の長手側面を保持する。保持孔104cは、凹部104の底部104aに設けられる。
また、バッフルホルダ102は、ダイプレート106を保持するプレート保持溝108を有する。ダイプレート106は、第1面102aからプレート保持溝108に差し込まれることによって、バッフルホルダ102に保持される。
上記バッフル100は、製造する帯状ゴム部材のサイズ等に応じて適宜交換する必要がある。よって、あるサイズの帯状ゴム部材を製造した後に、異なるサイズの帯状ゴム部材を製造する場合には、バッフルホルダ102に現在装着されているバッフル100を取り外し、異なるサイズに応じたバッフル100をバッフルホルダ102に差し込み装着する。
ここで、凹部104の内部空間には、被覆用のゴムが充填される。よって、バッフル100を交換するためには、凹部104の内部空間に充填されたゴムを除去する必要がある。このとき、ゴムを掻き出すための治具を凹部104内に差し込み、凹部104の内部空間のゴムを除去する。
ところが、凹部104の深さ寸法(第1面102aから底部104aまでの深さ寸法)が比較的大きく、凹部104の内部空間からゴムを除去する際の作業性が悪く、ゴムを除去するための治具を凹部104の内面に接触させてしまうことがあった。
この結果、凹部104の内面に打痕を生じさせ、底部104aの保持孔104cの開口縁等に変形を生じさせることがあった。このような変形によって再度差し込まれるバッフル100が差し込み難くなり、バッフル100の交換作業の工数の増加に繋がることがあった。さらに、差し込み難いバッフル100を無理に差し込むことにより、バッフル100やバッフルホルダ102の寿命を低下させる要因にもなっていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、バッフルの寿命低下を抑制しつつバッフルの交換作業の工数増加を抑制することができる帯状ゴム部材の製造装置を提供することを目的とする。
(1)本発明は、複数本のワイヤにゴムを被覆した帯状ゴム部材を製造する製造装置である。この製造装置は、前記複数本のワイヤを所定の間隔で整列させるバッフルと、前記バッフルの下流側に対向配置され前記帯状ゴム部材が押し出されるダイプレートと、前記バッフル及び前記ダイプレートを保持するバッフルホルダと、前記バッフルホルダが取り付けられる取付面を有し、前記バッフルと前記ダイプレートとの間の空間に前記ゴムを供給する供給機構と、を備える。前記バッフルホルダは、前記取付面に当接するとともに前記複数本のワイヤの整列方向に直交する第1面と、前記第1面から前記整列方向に沿って凹み、前記空間を構成する凹部と、を有する。前記バッフルは、前記第1面から前記凹部の底部に向かって差し込まれることによって前記凹部内に保持される。前記底部は、前記バッフルの先端部が差し込まれる保持孔を有する。前記保持孔は、前記保持孔の孔底に繋がり、前記先端部に当接する第1内側面と、前記第1内側面と前記保持孔の開口縁とを繋ぐ第2内側面と、を有し、前記第2内側面は、前記第1内側面側から前記開口縁に向かって広がるように傾斜するテーパ面を含む。
上記構成によれば、バッフルを交換する際に、凹部の内部にゴムを除去するための治具を差し込み、この治具を凹部の底面に接触させ、保持孔の開口縁に変形が生じたとしても、保持孔の開口縁に繋がる第2内側面が、開口縁に向かって広がるように傾斜するテーパ面であるので、バッフルが保持孔に差し込み難くなることを防止できる。
この結果、保持孔にバッフルを無理に差し込むような作業がなされるのを抑制でき、バッフルの寿命低下を抑制しつつバッフルの交換作業の工数増加を抑制することができる。
(2)上記製造装置において、
前記バッフルホルダは、前記第1面及び前記底面に対して凹み、前記ダイプレートが差し込まれるプレート保持溝をさらに有する場合、前記第2内側面のうち、前記ダイプレートに隣接する内側面部は、前記プレート保持溝の溝縁に繋がっていることが好ましい。
この場合、ダイプレートに隣接する内側面部をできるだけ開口縁に向かって広げることができ、ダイプレートに隣接する内側面部の傾斜をできるだけ緩やかにすることができる。これによって、第2内側面内に充填されるゴムの除去を容易にすることができ、治具の接触によって保持孔の開口縁に変形を生じさせるのを抑制することができる。
本発明によれば、バッフルの寿命低下を抑制しつつバッフルの交換作業の工数増加を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る製造装置を示す斜視図である。 図2は、製造装置の断面図である。 図3は、バッフルホルダを第1面から見たときの斜視図である。 図4(a)は、バッフルホルダの要部断面図である。図4(b)は、バッフルホルダを第1面から見たときの図である。 図5は、図4(b)中、V-V線矢視断面図である。 図6は、従来の帯状ゴム部材製造装置のバッフルホルダの斜視図である。
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態に係る製造装置を示す斜視図である。図2は、製造装置の断面図である。図1及び図2中、製造装置1は、帯状ゴム部材2を製造するための装置である。
なお、以下の説明では、各図中、互いに直交する3方向をX方向、Y方向、及びZ方向とする。また、図1に示すように、X方向のうちの一方向をX1方向、X1方向の反対方向をX2方向とする。Y方向のうちの一方向をY1方向、Y1方向の反対方向をY2方向とする。Z方向のうちの一方向をZ1方向、Z1方向の反対方向をZ2方向とする。
図1では、製造装置1が有する構成のうち、帯状ゴム部材2を製造するために必要最小限の構成のみを示している。
図2は、X-Y平面に平行な断面を示している。
帯状ゴム部材2は、複数本のワイヤWにゴムを被覆した長尺の部材である。
帯状ゴム部材2は、ビードコアの製造に用いられる部材である。帯状ゴム部材2は、環状に巻き回されることで、ビードコアとなる。
製造装置1は、バッフル4と、ダイプレート6と、バッフルホルダ8と、ゴム供給装置10と、を備える。なお、図1では、理解容易のためバッフルホルダ8を省略して示している。
バッフル4は、製造装置1に与えられる複数本のワイヤWを所定の間隔で整列させる部材である。バッフル4は、X方向に沿って配置される棒状の部材である。バッフル4は、複数のワイヤWをX方向に沿って整列させる。
バッフルは、棒状の本体部4aと、本体部4aのX2方向側の端部に設けられた先端部4bと、を有する。
本体部4aは、Y1方向に向かうにつれて先細りとなるテーパ部4a1を有する。
また、本体部4aは、複数の貫通孔4a2を有している。複数の貫通孔4a2はY方向に沿って所定の間隔を置いて配置されている。複数本のワイヤWは複数の貫通孔4a2を通過する。バッフル4は、複数の貫通孔4a2によって、複数本のワイヤWを整列させつつガイドする。複数の貫通孔4a2は、テーパ部4a1の先端部に開口している。
先端部4bは、四角柱形状を有する部分である。
バッフル4は、上部材12と、下部材13とを含む。上部材12及び下部材13は、合わせ面12a及び合わせ面13aを互いに付き合わせた状態で一体に固定される。
なお、図2は、合わせ面13aに沿った断面を示している。
合わせ面12a及び合わせ面13aのそれぞれには、複数の溝部が形成されている。合わせ面12aの複数の溝部及び合わせ面13aの複数の溝部が組み合わされることで、複数の貫通孔4a2が構成される。
ダイプレート6は、バッフル4の下流側に対向配置されている。ダイプレート6は、押出口6aを有する。押出口6aからは、帯状ゴム部材2が押し出される。
ゴム供給装置10は、バッフル4とダイプレート6との間の空間Sに被覆用のゴムを供給する機能を有する。
複数本のワイヤWは、バッフル4の複数の貫通孔4a2、空間S、及び、ダイプレート6の押出口6aを通過するように、製造装置1にセットされる。
ゴムが充填された空間Sを複数のワイヤWが通過し、空間Sを通過した複数のワイヤWがゴムとともに押出口6aを通過することで、帯状ゴム部材2が製造される。
ゴム供給装置10は、バッフルホルダ8が取り付けられる取付面10aを有する。
バッフルホルダ8は、バッフル4及びダイプレート6を保持する。バッフルホルダ8によって保持されたバッフル4及びダイプレート6は、図1にて示した位置関係となる。
バッフルホルダ8は、鋼材によって形成されたブロック状の部材である。
バッフルホルダ8は、取付面10aに当接する第1面8aを有する。第1面8aは、Y-Z平面に平行な面である。よって、第1面8aは、複数本のワイヤWの整列方向であるX方向に対して直交する。
図3は、バッフルホルダ8を第1面8aから見たときの斜視図である。図3では、バッフル4をバッフルホルダ8から外す方向にスライドさせた状態を示している。
図2及び図3を参照して、バッフルホルダ8は、凹部20と、導入口22と、導出口24と、プレート保持溝26と、を有する。
導入口22は、バッフルホルダ8の第2面8bに開口する。第2面8bは、バッフルホルダ8においてY2方向に向く面である。導入口22は、複数本のワイヤWをバッフルホルダ8内に導入するための開口である。
導入口22は、テーパ部22aと、スリット部22bと、を有する。テーパ部22aは、第2面8bの開口部からY1方向へ向かって漸次狭まるように形成された傾斜面を有する。スリット部22bは、X方向に沿って形成されている。テーパ部22aは、第2面8bの開口部と、スリット部22bとを滑らかに繋ぐように傾斜している。
スリット部22bは、導入口22に隣接する凹部20に連通している。
複数本のワイヤWは、スリット部22bを通過し、凹部20内に導かれる。
凹部20は、第1面8aからX方向(整列方向)に沿って凹んでいる。凹部20は、導入口22のY1方向側に隣接して設けられる。
バッフル4は、第1面8aから凹部20の底面21に向かって差し込まれることによって凹部20内に保持される。底面21は、第1面8aに対向する凹部20の底部20aに含まれる面である。
凹部20については、後に詳述する。
導出口24は、バッフルホルダ8の第3面8cに開口する。第3面8cは、バッフルホルダ8においてY1方向に向く面である。導出口24は、帯状ゴム部材2をバッフルホルダ8外へ導出するための開口である。
導出口24は、テーパ部24aと、スリット部24bと、を有する。テーパ部24aは、第3面8cの開口部からY2方向へ向かって漸次狭まるように形成された傾斜面を有する。スリット部24bは、X方向に沿って形成されている。テーパ部24aは、第3面8cの開口部と、スリット部24bとを繋ぐように傾斜している。
プレート保持溝26は、凹部20と、導出口24との間に設けられる。
プレート保持溝26の底面26aは、凹部20の底部20aよりもX2方向側に位置する。よって、プレート保持溝26は、第1面8a及び凹部20の底部20aに対して凹んでいる。
プレート保持溝26には、ダイプレート6が差し込まれている。
プレート保持溝26と、凹部20との間には、開口部27が設けられている。開口部27は、第1面8aから底部20aに亘って矩形状に設けられている。開口部27によって、プレート保持溝26に差し込まれたダイプレート6は、凹部20側に露出する。開口部27を挟んで、バッフル4と、ダイプレート6とが対向配置される。
ダイプレート6がプレート保持溝26に差し込まれているとき、ダイプレート6の押出口6aは、導出口24のスリット部24bに一致する。
よって、押出口6aから押し出される帯状ゴム部材2は、スリット部24bを通過してバッフルホルダ8外へ押し出される。
凹部20は、保持溝28と、保持孔30とを有する。
保持溝28は、第1面8aから底部20aへ向かって延びており、スリット部22bに沿うように凹部20内に設けられている。
保持溝28は、バッフル4の本体部4aの側面4a3及びテーパ部4a1の反対面4a4に当接し、バッフル4を保持する。
保持孔30は、バッフル4の先端部4bが差し込まれる孔である。
図4(a)は、バッフルホルダ8の要部断面図である。図4(b)は、バッフルホルダ8を第1面8aから見たときの図である。
図4(a)に示すように、底面21と、保持孔30とは、凹部20の底部20aに含まれる。
底面21は、第1面8aに対向する面であり、Y-Z平面に平行な面である。
保持孔30は、底面21に対してX2方向に凹んでいる。
保持孔30は、孔底32と、第1内側面34と、第2内側面36と、を有する。
孔底32は、矩形状であり、バッフル4の先端部4bの寸法に対応している。
第1内側面34は、孔底32に繋がる断面矩形状の四角筒状の面である。バッフル4が保持孔30に差し込まれたときに、第1内側面34及び孔底32は、先端部4bの外面に当接し、バッフル4を保持する。
図5は、図4(b)中、V-V線矢視断面図である。
図4及び図5を参照して、第2内側面36は、第1内側面34と、保持孔30の開口縁38と、を繋ぐ面である。
第2内側面36は、ダイプレート6側のプレート側内側面部36aと、幅方向(Z方向)両側の幅方向内側面部36bと、を含む。
また、開口縁38は、プレート側内側面部36aに繋がる縁部38aと、幅方向内側面部36bに繋がる縁部38bと、を含む。
図4(a)及び図5に示すように、第2内側面36(プレート側内側面部36a及び幅方向内側面部36b)は、第1内側面34側から開口縁38に向かって広がるように傾斜するテーパ面を含む。
よって、X1方向側から保持孔30を平面視したとき、プレート側内側面部36aの縁部38aは、第1内側面34よりも外側に位置する。
また、X1方向側から保持孔30を平面視したとき、幅方向内側面部36bの縁部38bは、第1内側面34よりも外側に位置する。
なお、幅方向内側面部36bは、第1内側面34のうちのY方向に沿う面の一部のみに繋がっている。これは、第1内側面34のY2方向側が保持溝28と面一で繋がっているからである。
本実施形態において、バッフル4をバッフルホルダ8に装着する場合、バッフル4は、第1面8a側から凹部20の底部20aに向かって差し込まれる。このとき、バッフル4は、保持溝28に沿うように差し込まれる。
その後、バッフル4の先端部4bが底部20aに到達すると、先端部4bを保持孔30に差し込む。これによって、バッフル4はバッフルホルダ8に装着される。
ここで、バッフル4は、製造する帯状ゴム部材のサイズ等に応じて適宜交換する必要があり、バッフル4を交換するために、凹部20内部に充填されたゴムを除去する必要がある。ゴムを除去するために、凹部20内には、ゴムを掻き出すための治具が差し込まれる。このとき、ゴムを除去するための治具を凹部20の内面、特に底面21に接触させてしまい、保持孔30の開口縁38に打痕を生じさせ開口縁38を変形させるおそれがある。
しかし、本実施形態によれば、バッフル4を交換する際に、凹部20の内部に差し込んだ治具によって、開口縁38を変形させたとしても、保持孔30の開口縁38に繋がる第2内側面36が、開口縁38に向かって広がるように傾斜するテーパ面であるので、バッフル4が保持孔に差し込み難くなることを防止できる。
この結果、保持孔30にバッフル4を無理に差し込むような作業がなされるのを抑制でき、バッフル4の寿命低下を抑制しつつバッフル4の交換作業の工数増加を抑制することができる。
また、本実施形態において、プレート側内側面部36aの縁部38aは、プレート保持溝26の溝縁26bに繋がっている。
このため、プレート側内側面部36aをできるだけ縁部38aに向かって広げることができ、プレート側内側面部36aの傾斜をできるだけ緩やかにすることができる。これによって、第2内側面36内に充填されるゴムの除去を容易にすることができ、治具の接触によって保持孔30の開口縁38に変形を生じさせるのを抑制することができる。さらに、バッフルの交換作業の工数増加も抑制することができる。
なお、プレート側内側面部36aを含む第2内側面36の傾斜角度は、Z2方向に対して40~50度であることが好ましい。
この傾斜角度が50度よりも大きい場合、第2内側面36をテーパ面にしたことによって得られる効果(開口縁38の変形の影響を回避し得る効果)が損なわれてしまう。
また、傾斜角度が40度よりも小さい場合、第1内側面34と第2内側面34との間の縁部に生じる打痕等の変形が、バッフル4の保持孔30への差し込みを阻害することとなる。
このため、プレート側内側面部36aの傾斜角度は、Z2方向に対して40~50度であることが好ましい。
なお、プレート側内側面部36aの傾斜角度は、Z2方向に対して45度であることがさらに好ましい。
なお、従来の製造装置では、2組の複数本のワイヤをバッフル4及びダイプレート6に通し、2本の帯状ゴム部材2を同時に押出成形することがあった。
しかし、本実施形態では、1組の複数本のワイヤWをバッフル4及びダイプレート6に通し、1本の帯状ゴム部材2を押出成形するように構成した。
これにより、凹部20のX方向の深さを比較的浅い寸法にすることができ、凹部20内部のゴムの除去をさらに容易にすることができる。この結果、バッフルの交換作業の工数増加もより効果的に抑制することができる。
また、ダイプレート6を凹部20に装着する際にスペーサ等を用いる場合もあったが、凹部20のX方向の深さを比較的浅い寸法とすることで、スペーサ省略したり、X方向の寸法が小さく比較的取り扱いが容易なスペーサに置換したりすることができる。
〔その他〕
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
本開示の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 製造装置
2 帯状ゴム部材
4 バッフル
4a3 側面
4b 先端部
6 ダイプレート
8 バッフルホルダ
8a 第1面
10 ゴム供給装置(供給機構)
10a 取付面
20 凹部
20a 底部
26 プレート保持溝
26b 溝縁
28 保持溝
30 保持孔
32 孔底
34 第1内側面
36 第2内側面
36a プレート側内側面部
38 開口縁
S 空間
W ワイヤ

Claims (2)

  1. 複数本のワイヤにゴムを被覆した帯状ゴム部材を製造する帯状ゴム部材製造装置であって、
    前記複数本のワイヤを所定の間隔で整列させるバッフルと、
    前記バッフルの下流側に対向配置され前記帯状ゴム部材が押し出されるダイプレートと、
    前記バッフル及び前記ダイプレートを保持するバッフルホルダと、
    前記バッフルホルダが取り付けられる取付面を有し、前記バッフルと前記ダイプレートとの間の空間に前記ゴムを供給する供給機構と、を備え、
    前記バッフルホルダは、
    前記取付面に当接するとともに前記複数本のワイヤの整列方向に直交する第1面と、
    前記第1面から前記整列方向に沿って凹み、前記空間を構成する凹部と、を有し、
    前記バッフルは、前記第1面から前記凹部の底部に向かって差し込まれることによって前記凹部内に保持され、
    前記底部は、前記バッフルの先端部が差し込まれる保持孔を有し、
    前記保持孔は、
    前記保持孔の孔底に繋がり、前記先端部に当接する第1内側面と、
    前記第1内側面と前記保持孔の開口縁とを繋ぐ第2内側面と、を有し、
    前記第2内側面は、前記第1内側面側から前記開口縁に向かって広がるように傾斜するテーパ面を含む
    帯状ゴム部材製造装置。
  2. 前記バッフルホルダは、前記第1面及び前記底部に対して凹み、前記ダイプレートが差し込まれるプレート保持溝をさらに有し、
    前記第2内側面のうち、前記ダイプレートに隣接する内側面部は、前記プレート保持溝の溝縁に繋がっている
    請求項1に記載の帯状ゴム部材製造装置。
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