JP2024079494A - 作業機 - Google Patents

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拓也 斎藤
Takuya Saito
太祐 市毛
Daisuke Ichige
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Abstract

【課題】作業性を向上する。【解決手段】グラインダ10のハウジング20では、ハンドル部32がモータ収容部22の後側に設けられ、コントローラ収容部34がハンドル部32の後側に設けられており、コントローラ80がコントローラ収容部34に収容されている。また、モータ50の回転数を変更するための操作パネル90が、コントローラ80に対してモータ50の回転軸51の径方向外側(上側)に位置している。これにより、例えば、操作パネル90をコントローラ80に対して前側に配置する構成と比べて、グラインダ10の前後方向の体格の大型化を抑制しつつ、作業者が把持するハンドル部32の前後方向の長さを長く設定することができる。したがって、作業者に対する作業性を向上することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、作業機に関するものである。
下記特許文献1に記載のディスクグラインダ(作業機)では、前後方向に延在されたモータハウジングの前端部内にモータが収容され、モータハウジングの後端部内にモータを制御するためのコントローラが収容されており、モータハウジングの後端部が前端部よりも下側へ突出している。モータハウジングの前後方向中間部は、作業者が把持する把持部として構成されており、把持部の下端部は、モータハウジングの前端部及び後端部よりも上側に位置している。これにより、作業者が把持部を把持して、加工材に対する研磨作業等を行う。
特開2019-10720号公報
しかしながら、上記ディスクグラインダでは、以下に示す点において改善の余地がある。すなわち、上記ディスクグラインダでは、モータの回転数を変更するためのダイヤル(操作部)が、モータハウジングの後端部における下端部に設けられると共に、コントローラの下端部の前側に位置している。このため、把持部の前後方向の長さが短くなる傾向となり、把持部を把持する作業者に対する作業性が低下する可能性がある。また、モータハウジング全体の前後長さを長くすることで、把持部の前後長さを確保することができるが、この場合には、ディスクグラインダ全体の前後長さが長くなる。この点においても、作業者に対する作業性が低下する可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、作業性を向上することができる作業機を提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前後方向を軸方向とする回転軸を有するモータと、前記モータの後側に配置され、前記モータを制御するコントローラと、前記モータ及び前記コントローラを収容するハウジングと、前記コントローラに接続され、所定方向に延在する前記コントローラの延在方向上に配置され、前記ハウジングから操作可能に露出された制御パネルと、を備えた作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前後方向を軸方向とする回転軸を有するモータと、前記モータの後側に配置され、前記モータを制御するコントローラと、前記モータ及び前記コントローラを収容するハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記モータを収容するモータ収容部と、下端部が前記モータ収容部の下端部よりも下側に配置され、前記コントローラを収容するコントローラ収容部と、前記モータ収容部と前記コントローラ収容部との間に配置され、下端部が前記モータ収容部及び前記コントローラ収容部の下端部よりも上側に配置された把持部と、を含んで構成され、前記コントローラの上端部が前記コントローラの下端部に比べて前側に位置するように、前記コントローラが前傾した姿勢で配置されている作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記コントローラの一部が、前記把持部の内部に位置している作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記コントローラは、基板と、前方側へ開放され且つ前記基板を収容するケースと、を含んで構成されており、前記基板に設けられた電子部品の一部が前記把持部の内部に位置している作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記電子部品の上下方向両側には、端子部品が配置されている作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記端子部品によって、前記基板から延出される第1配線と前記モータのコイルから延出されるモータ配線とが接続されている作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記基板における前記把持部より下側部分から第2配線が前方側へ向けて延出されており、前記第2配線が、前記モータのセンサ基板に接続されている作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記第2配線は、コネクタによって前記基板に接続されている作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記コントローラ収容部には、前記コントローラの後側において、前記コントローラに電力を供給するバッテリが接続されるターミナルを保持するターミナルホルダが設けられており、上下方向から見て、前記ターミナルホルダの一部と前記コントローラの一部とが重なっている作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記コントローラ収容部及び前記把持部は、左右方向に分割された一対の分割ハウジングによって構成されており、前記コントローラ収容部には、前記ターミナルホルダの上側で且つ前記コントローラの上部の後側において、前記分割ハウジングを互いに締結するボスが設けられており、前記ターミナルから上側へ延出された第3配線が、前記ボスと前記コントローラとの間を通過して、前記コントローラに接続されている作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記コントローラの上側には、前記コントローラに接続された制御パネルが設けられ、前記制御パネルは、前記コントローラ収容部から操作可能に露出されており、前記第3配線が、前記コントローラと前記制御パネルとの間に配置されている作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記コントローラは、基板と、前方側へ開放され且つ前記基板を収容するケースと、を含んで構成されており、上側から見て、前記ケースと前記制御パネルとが重なって配置されると共に、前記ケースが前記制御パネルよりも前後方向外側へ突出していない作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、作業性を向上することができる。
本実施の形態に係るディスクグラインダを示す上側から見た平面図である。 図1に示されるディスクグラインダの左側から見た側面図である。 図1に示されるディスクグラインダの内部を示す右側から見た断面図である。 (A)は、図3に示されるモータハウジングにおけるスイッチ保持部を示す左斜め後方から見た斜視図であり、(B)は、(A)のスイッチ保持部の右斜め後方から見た斜視図である。 図2に示されるスイッチレバーのスライドバーへの連結状態を示す上側から見た断面図(図2の5-5線断面図)である。 図5に示されるスライドバーにおけるスイッチ押圧部のスイッチ保持部への収容状態を示す右側から見た断面図(図5の6-6線断面図)である。 図6に示されるスライドバーにおけるスイッチ押圧部及びスイッチのスイッチ保持部への収容状態を示す後側から見た断面図(図6の7-7線断面図)である。 図5に示されるスライドバーが操作位置へスライドした状態を示す断面図である。 図5に示されるスライドバーとスイッチとの配置関係を示す左斜め後方から見た斜視図である。
以下、図面を用いて、本実施形態に係る作業機としてのディスクグラインダ10(以下、単にグラインダ10という)について説明する。なお、図面において適宜示される矢印UP、矢印FR、及び矢印LHは、それぞれグラインダ10の上側、前側、及び左側を示している。そして、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、グラインダ10の上下方向、前後方向、左右方向を示すものとする。
グラインダ10は、加工材に対して研磨加工等を施す電動工具として構成されている。図1~図3に示されるように、グラインダ10は、ハウジング20と、モータ50と、伝達機構60と、を含んで構成されている。また、ハウジング20の内部には、作業者による操作力をモータ用スイッチ12に伝達するためのスライドバー70と、コントローラ80と、が設けられている。以下、グラインダ10の各構成について説明する。
(ハウジング20について)
ハウジング20は、グラインダ10の外郭を構成している。ハウジング20は、全体として前後方向に延在された略中空柱状に形成されている。ハウジング20は、ハウジング20の前後方向中間部を構成するモータハウジング21と、ハウジング20の後端部を構成するハンドルハウジング30と、ハウジング20の前端部を構成するギヤハウジング40と、を含んで構成されている。
(モータハウジング21について)
モータハウジング21は、分割不能な単一部材で構成されている。モータハウジング21は、モータハウジング21の前部を構成するモータ収容部22(図3参照)と、モータハウジング21の後部を構成するスイッチ保持部24と、を有しており、スイッチ保持部24が、後述するハンドルハウジング30内に配置されている。
モータ収容部22は、前側へ開放された略有底円筒状に形成されている。モータ収容部22の前端部には、径方向外側へ張出されたファン収容部22Aが形成されており、ファン収容部22Aは、正面視で略矩形状に形成されている。また、モータ収容部22の左側部には、スイッチレバー72が設けられている。スイッチレバー72は、前後方向にスライド可能にモータ収容部22に連結されている。具体的には、スイッチレバー72は、オフ位置(図1、図2、及び図5参照)と、オフ位置から前側へスライドしたオン位置(図8参照)と、の間を、スライド可能に構成されている。スイッチレバー72は、後述するスライドバー70に連結されており、スイッチレバー72が、オフ位置からオン位置へスライドすることで、スライドバー70によって、後述するモータ用スイッチ12がオフ状態からオン状態に切替わり、後述するモータ50が駆動するようになっている。
図3及び図4に示されるように、モータ収容部22の後壁の略中央部には、軸受保持部22Bが形成されており、軸受保持部22Bは、前側へ開放された略有底円筒状に形成されている。モータ収容部22の後壁には、軸受保持部22Bの左右方向外側において、複数の孔部が形成されている。そして、軸受保持部22Bの左側に配置された孔部が、レバー挿通孔22C(図4(A)参照)として構成され、軸受保持部22Bの右側に配置された孔部が、配線挿通孔22D(図4(B)参照)として構成されている。また、レバー挿通孔22C及び配線挿通孔22D以外の孔部が、後述するハンドルハウジング30とモータ収容部22とを連通する連通孔22Eとして構成されている。
スイッチ保持部24は、左右方向を厚み方向とし且つ前後方向を長手方向とする略直方向体ブロック状に形成されて、モータ収容部22の後壁の略中央部から後側へ突出している。スイッチ保持部24の後端部における上部には、前側へ一段下がった抉り部24Aが形成されている。スイッチ保持部24には、後述するハンドルハウジング30を固定するための複数(本実施の形態では、3箇所)の固定孔24Bが左右方向に貫通形成されている。2箇所の固定孔24Bが、スイッチ保持部24の前端部に上下方向に並んで配置されており、他の1箇所の固定孔24Bが、スイッチ保持部24の後端部で且つ抉り部24Aの下側に配置されている。
スイッチ保持部24の上部における前後方向中間部には、右側へ開放された保持凹部24Cが形成されており、保持凹部24Cの上部は、左右方向に貫通している。保持凹部24Cには、スイッチとしてのモータ用スイッチ12(図6参照)が収容されており、モータ用スイッチ12のスイッチ本体12Aが、スイッチ保持部24と後述するハンドルハウジング30とによって左右方向外側から挟まれて、スイッチ保持部24に保持されている。モータ用スイッチ12は、スイッチ本体12Aから下側へ突出したプランジャ12Bを有している。モータ用スイッチ12は、後述するコントローラ80に電気的に接続されている。
スイッチ保持部24の下部における前後方向中間部には、保持凹部24Cの下側において、後述するスライドバー70の後端部70Dを収容するための収容凹部としてのガイド凹部24Dが形成されている。ガイド凹部24Dは、左側へ開放された凹状に形成されると共に、左側から見て前後方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。スイッチ保持部24における保持凹部24C及びガイド凹部24Dを上下方向に区画する壁部には、挿通部24Eが形成されており、挿通部24Eによって保持凹部24C及びガイド凹部24Dが連通している。そして、モータ用スイッチ12のプランジャ12Bが挿通部24E内を挿通し、プランジャ12Bの先端部が、ガイド凹部24D内に配置されている(図6参照)。ガイド凹部24Dの前壁には、後側へ突出した支持突起24Fが形成されている。
スイッチ保持部24には、ガイド凹部24Dの右側において、右側へ開放された配線溝部24Gが形成されている。配線溝部24Gは、前後方向に延在されており、配線溝部24Gの前端部が、配線挿通孔22Dと連通するようになっている。配線溝部24Gの後端部は、上側へ屈曲されて、抉り部24A側へ開放されている。また、配線溝部24Gの前後方向中間部は、ガイド凹部24Dと連通されており、上側へ開口している。
(ハンドルハウジング30について)
図1~図3に示されるように、ハンドルハウジング30は、左右方向に2分割された分割ハウジングとしてのハウジング部材30L、30Rによって構成されている。ハウジング部材30L、30Rには、左右方向内側へ突出した固定ボス(図示省略)が設けられている。そして、固定ボスによってスイッチ保持部24の固定孔24Bに対応する部位を挟み込んで、固定ボス及び固定孔24Bを挿通する固定ネジによって、ハウジング部材30L、30Rがスイッチ保持部24に固定されている。すなわち、ハウジング部材30L、30Rが、スイッチ保持部24を左右方向外側から挟み込んだ状態で、互いに締結固定されている。
ハンドルハウジング30は、ハンドルハウジング30の前部を構成する把持部としてのハンドル部32と、ハンドルハウジング30の後部を構成するコントローラ収容部34と、を含んで構成されている。
ハンドル部32は、前後方向に延在された略円筒状に形成されて、モータ収容部22の後側に隣接配置されている。ハンドル部32の径寸法は、モータ収容部22の径寸法よりも小さく設定されている。具体的には、左右方向から見て、ハンドル部32の上端とモータ収容部22(のファン収容部22Aを除く部分)の上端とが一致しており、ハンドル部32の下端がモータ収容部22の下端よりも上側にオフセットして配置されている。また、平面視で、ハンドル部32の左右の側面が、モータ収容部22の左右の側面よりも左右方向内側に配置されている。なお、ハウジング20におけるモータ収容部22とハンドル部32との境界部の外周面には、傾斜部20Aが形成されており、傾斜部20Aによってモータ収容部22及びハンドル部32の外周面が滑らかに接続されている。
コントローラ収容部34の左右方向の両側部は、ハンドル部32よりも左右方向外側へ張り出されている。また、コントローラ収容部34の下端部がハンドル部32及びモータ収容部22よりも下側へ突出している。さらに、コントローラ収容部34の上端部は、ハンドル部32よりも若干上側へ突出しており、ファン収容部22A及び後述するギヤハウジング40の上端よりも下側に位置している。コントローラ収容部34の左右の側壁には、複数の吸気口34A(図2参照)が貫通形成されている。吸気口34Aは、上下方向を長手方向とする長孔状に形成されている。なお、吸気口34Aは、コントローラ収容部34に設けられたフィルタ(図示省略)によって、通気可能に覆われている。
図3に示されるように、コントローラ収容部34の側壁の後端部には、左右方向に延在されたボスとしての上側固定ボス34B及び下側固定ボス34Cが設けられており、上側固定ボス34B及び下側固定ボス34C内に挿通された固定ネジによって、ハウジング部材30L、30Rの後端部同士が互いに締結固定されている。上側固定ボス34Bは、コントローラ収容部34の上端側部分に配置され、下側固定ボス34Cは、コントローラ収容部34の下端部に配置されている。
コントローラ収容部34の後端部には、バッテリ14を装着するためのバッテリ装着部34Dが設けられている。バッテリ装着部34Dは、後側及び上側へ開放された凹状に形成されている。バッテリ装着部34Dには、上側固定ボス34B及び下側固定ボス34Cの間において、ターミナルホルダ36が設けられており、ターミナルホルダ36は、ハウジング部材30L、30Rによって左右方向外側から挟み込まれて、コントローラ収容部34に組付けられている。ターミナルホルダ36には、ターミナル36Aが保持されており、バッテリ装着部34Dに上側から装着されるバッテリ14が、ターミナル36Aに接続されるようになっている。
(ギヤハウジング40について)
図1~図3に示されるように、ギヤハウジング40は、下側へ開放された凹状に形成されると共に、ギヤハウジング40の上壁が、左右方向から見て、後側へ向かうにつれて上側へ傾斜している。ギヤハウジング40の後端部は、ギヤハウジング40の上壁よりも上側へ張り出されると共に、後側へ開放された略矩形筒状に形成されている。そして、モータハウジング21のファン収容部22Aがギヤハウジング40の後端部と前後方向に突き合わされた状態で、ギヤハウジング40が、モータハウジング21に締結固定されている。また、ギヤハウジング40の後端部における上側に張出された部分には、複数の排気口40Aが貫通形成されており、排気口40Aは、左右方向を長手方向とする長孔状に形成されている。ギヤハウジング40の下側には、パッキングランド42が設けられている。パッキングランド42は、上下方向を軸方向とする段付き円筒状に形成されて、ギヤハウジング40に固定されている。
(モータ50について)
図3に示されるように、モータ50は、ブラシレスモータとして構成されて、モータハウジング21におけるモータ収容部22に収容されている。モータ50は、回転軸51と、ロータ52と、ステータ53と、を含んで構成されている。
回転軸51は、前後方向を軸方向として配置されている。回転軸51の後端部は、軸受保持部22Bに保持された第1モータ軸受55によって回転可能に支持されている。回転軸51の前端部は、ギヤハウジング40内に配置されており、回転軸51の前端側部分が、ギヤハウジング40に保持された第2モータ軸受56によって回転可能に支持されている。回転軸51の前端部には、ピニオンギヤ57が固定されている。ステータ53は、前後方向を軸方向とする略円筒状に形成されて、ロータ52の径方向外側においてモータ収容部22に支持されている。
回転軸51の前端側部分には、第2モータ軸受56の後側において、ファン58が一体回転可能に設けられており、ファン58は、遠心ファンとして構成されている。ファン58の径方向外側には、ファンガイド59が設けられており、ファンガイド59は、モータハウジング21のファン収容部22A内に収容されている。そして、ファン58によって後側から前側へ向かう空気流が発生するように構成されている。すなわち、吸気口34Aからハウジング20内に流入される空気流が発生し、当該空気流が、モータハウジング21のレバー挿通孔22C、配線挿通孔22D、及び連通孔22Eを通過してギヤハウジング40の排気口40Aから流出される。よって、空気流によって後述するコントローラ80及びモータ50が冷却される構成になっている。
(伝達機構60について)
伝達機構60は、スピンドル61を有している。スピンドル61は、上下方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、ギヤハウジング40内に配置されている。スピンドル61の上端部は、ギヤハウジング40に固定されたスピンドル軸受62によって回転可能に支持され、スピンドル61の上下方向中間部が、パッキングランド42に固定されたスピンドル軸受63によって回転可能に支持されている。スピンドル61の上端側部分には、ベベルギヤ64が一体回転可能に設けられており、ベベルギヤ64には、モータ50のピニオンギヤ57が噛合されている。
スピンドル61の下端部には、砥石65が取付けられており、砥石65は、上下方向を板厚方向とする略円板状に形成されている。これにより、モータ50の駆動力によって、砥石65がスピンドル61と共に回転することで、加工材に対して研磨加工等を施す。また、パッキングランド42の下端部には、ホイールガード66が着脱可能に固定されており、ホイールガード66によって、砥石65の後部が上側及び後側から覆われている。
(スライドバー70について)
図5~図9に示されるように、スライドバー70は、スイッチレバー72に連結されて、スイッチレバー72のオン位置へのスライドに連動して作動して、モータ用スイッチ12をオフ状態からオン状態へ切替える部材として構成されている。スライドバー70は、前後方向に延在され且つ左右方向を板厚方向とする略長尺板状に形成されている。スライドバー70は、モータハウジング21におけるモータ収容部22及びハンドルハウジング30におけるハンドル部32の内部における左端部に収容され、モータ収容部22及びハンドル部32の内周面に近接して配置されている。また、スライドバー70の前後方向中間部が、モータハウジング21のレバー挿通孔22C内を前後方向にスライド可能に挿通している。
スライドバー70の前後方向中間部には、前後方向に延びる延在部70Aが形成されており、延在部70Aの前後方向中間部には、平面視で後側へ向かうに従い右側へ傾斜する傾斜部が形成される。この傾斜部により、スライドバー70(延在部70A)の後部が、スライドバー70の前部よりも右側(グラインダ10の左右方向中央側)にオフセットしている。スライドバー70の前端部には、スイッチレバー72を連結するためのレバー連結部70Bが形成されている。レバー連結部70Bには、連結孔70Cが貫通形成されており、連結孔70Cは左側から見て、横向きの略T字形状に形成されている。そして、スイッチレバー72から突出されたレバーボス72Aが連結孔70Cの前端部内に挿入されて、スイッチレバー72及びスライドバー70が係合した状態で両者が連結されている。これにより、スイッチレバー72のオフ位置からオン位置へのスライドに連動して、スライドバー70が初期位置(図5に示される位置)から前側へスライドした操作位置(図8に示される位置)に配置される構成になっている。
スライドバー70の後端には、後端部70Dが設けられている。後端部70Dは、上下方向を厚み方向とする略直方体ブロック状に形成されて、スライドバー70(延在部70Aの後端)から右側へ突出している。詳細は後述するが、右方向へ突出する後端部70Dの左側部分はリターンスプリング74を係止(保持)する部分となっており、右側部分はモータ用スイッチ12を押圧する部分となっている。後端部70Dは、スイッチ保持部24におけるガイド凹部24D内に前後方向に移動可能に収容されている。具体的には、後端部70Dは、ガイド凹部24Dの後端部内に位置しており、スライドバー70の初期位置から操作位置へのスライド時には、後端部70Dがガイド凹部24D内を前側へ移動する。
後端部70Dのガイド凹部24Dへの収容状態では、後端部70Dが、ガイド凹部24Dの上面及び下面によって、上下方向外側から支持されている。また、後端部70Dのガイド凹部24Dへの収容状態では、後端部70Dが、ガイド凹部24Dによって右側から支持されると共に、ハンドル部32によって左側から支持されている。すなわち、スライドバー70のスライド時には、スライドバー70の後端部70Dが、ガイド凹部24D及びハンドル部32によってガイドされる構成になっている。
後端部70Dの左部には、係止部(保持部)としてのバネ収容部70E(バネ保持部)が形成されている。バネ収容部70Eは、上側且つ前側へ開放された凹状に形成されている。そして、バネ収容部70Eには、付勢部材としてのリターンスプリング74が収容(保持)されている。リターンスプリング74は、圧縮コイルスプリングとして構成され、リターンスプリング74の前端部がガイド凹部24Dの前壁に係止され、リターンスプリング74の後端部が、バネ収容部70E内に配置されると共に、バネ収容部70Eの後壁に係止されている。これにより、前後方向においてモータ用スイッチ12と同様の位置(左右方向視でモータ用スイッチ12と重なる位置)に配置されたリターンスプリング74によって、スライドバー70が初期位置に保持されている。なお、支持突起24Fが、リターンスプリング74の前端部内に挿入されて、支持突起24Fによってリターンスプリング74の前端部が支持されている。また、バネ収容部70Eの後壁には、前側へ突出した支持突起70Fが形成されており、支持突起70Fが、リターンスプリング74の後端部内に挿入されて、支持突起70Fによってリターンスプリング74の後端部が支持されている。また、スライドバー70の後端部70D(詳しくは、後端部70Dにおけるバネ収容部70Eの左壁)は、ガイド凹部24Dの左側開口部を左側から所定距離を空けて覆っている。
後端部70Dの右部は、スイッチ押圧部70Gとして構成されている。すなわち、スイッチ押圧部70Gは、バネ収容部70Eの右壁を構成している。スイッチ押圧部70Gは、モータ用スイッチ12のプランジャ12Bの下側に位置している。スイッチ押圧部70Gの上面における前端部には、傾斜面70Hが形成されており、傾斜面70Hは、左右方向から見て、前側へ向かうに従い下側へ傾斜している。スライドバー70の初期位置では、プランジャ12Bが傾斜面70Hの上側に位置している(図6の実線にて示されるスイッチ押圧部70Gを参照)。そして、スライドバー70が初期位置から前側へスライドすることで、傾斜面70H及びスイッチ押圧部70Gの上面によってプランジャ12Bが上側へ押圧されて、モータ用スイッチ12がオン状態に切替わるようになっている(図6の2点鎖線にて示されるスイッチ押圧部70Gを参照)。図で示すように、スライドバー70におけるモータ用スイッチ12を押圧する部分(接触する部分)は、リターンスプリング74を支持する部分よりも前方に位置している。
また、前後方向から見て、後端部70D及びリターンスプリング74のそれぞれ少なくとも一部が、第1モータ軸受55と重なる位置に配置されている(図5参照)。さらに、ハンドルハウジング30のハンドル部32の内周面には、スライドバー70の後部を上下方向外側から支持する上下一対の支持リブ32A(図7参照)が形成されている。支持リブ32Aは、上下方向を厚み方向とし且つ前後方向に延在されたリブ状に形成されて、スライドバー70の上下方向外側に位置している。また、支持リブ32Aの右端部は、スイッチ保持部24の左側に隣接して配置されており、左右方向から見て、ガイド凹部24Dの開口部を上下方向外側から挟むように支持リブ32Aが配置されている。これにより、支持リブ32Aによって、ガイド凹部24Dの開口部を上下方向外側から塞ぐようになっている。
(コントローラ80について)
図3に示されるように、コントローラ80は、全体として前後方向を厚み方向とする略矩形偏平状に形成されている。コントローラ80は、上側へ向かうに従い前側へ傾斜した状態でコントローラ収容部34内に収容されて、ハンドルハウジング30に保持されている。すなわち、コントローラ80の上端部が、コントローラ80の下端部に対して前側に配置されて、コントローラ80が前傾姿勢でコントローラ収容部34に配置されている。
コントローラ80は、基板としてのコントローラ基板81と、コントローラ基板81を保持するケースとしてのコントローラケース82と、を含んで構成されている。コントローラケース82は、前方側へ開放された比較的底の浅い矩形箱状に形成され、前傾姿勢でハウジング部材30L、30Rによって左右方向外側から挟み込まれている。コントローラケース82の上端部は、上側固定ボス34Bの前側に離間して配置されており、コントローラ収容部34におけるコントローラケース82の上端部と上側固定ボス34Bとの間の空間が上側空間34Eとされている。コントローラケース82の下端部は、コントローラ収容部34の下端部内に配置される共に、下側固定ボス34Cの前斜め上方に配置されている。そして、コントローラ収容部34における、コントローラケース82の下端部とコントローラ収容部34の前壁との間の空間を下側空間34Fとしている。コントローラケース82の下端側部分は、ターミナルホルダ36の前側に隣接しており、平面視で、コントローラケース82の下端部が、ターミナルホルダ36に重なるように配置されている。また、コントローラケース82の上端部は、スイッチ保持部24の抉り部24Aの後側に離間して配置されている。これにより、抉り部24Aによって、コントローラ80の上端部の前側空間が、コントローラ80の前後方向中間部の前側空間と比べて前方側へ広くなっている。
コントローラ基板81は、コントローラケース82の厚み方向を板厚方向とする略矩形板状に形成されて、コントローラケース82内に配置されると共に、コントローラケース82に保持されている。コントローラ基板81には、前述したモータ50が電気的に接続されている。具体的には、モータ50のコイルから延出された3本のモータ配線83が、モータハウジング21の配線挿通孔22Dを挿通し、スイッチ保持部24の配線溝部24G内に配策されて、スイッチ保持部24の抉り部24Aに配置されている。また、コントローラ基板81から前方側へ延出された3本の第1配線84が、端子部品としての接続端子85A、85B、85Cによって、モータ配線83に接続されている。具体的には、接続端子85Aが、抉り部24A内に配置されて、モータ配線83と第1配線84とを接続している。また、接続端子85Bが、接続端子85Aの後側に配置されて、モータ配線83と第1配線84とを接続している。さらに、接続端子85Cが、スイッチ保持部24の下端部の後側に配置されて、モータ配線83と第1配線84とを接続している。なお、接続端子85Cに接続されるモータ配線83は、抉り部24Aからスイッチ保持部24の後側に引き回されている。モータ配線83及び第1配線84は、モータ50への電力供給用の配線として構成されている。
さらに、コントローラ基板81の前面には、電子部品としてのコンデンサ86が設けられている。コンデンサ86は、コントローラケース82の開口部から前側へ突出しており、コンデンサ86の前端部が、ハンドル部32の後端部内に位置している。具体的には、コンデンサ86は、抉り部24Aよりも下側に配置されており、コンデンサ86の前端部が、接続端子85Bと接続端子85Cとの間に位置している。すなわち、接続端子85A、85B、85Cが、コンデンサ86の上下方向両側に位置している。
また、コントローラ基板81の下部からコネクタ87を介して延出された第2配線88が、下側空間34Fに配策されると共に、コンデンサ86の前側且つスイッチ保持部24の配線溝部24G内に配策されて、配線挿通孔22Dを挿通している。そして、第2配線88が、モータ50のセンサ基板54に接続されて、信号線として構成されている。これにより、コントローラ収容部34の下側空間34Fは、コネクタ87を配置し、且つ信号線である第2配線88をハンドル部32側へ引き回すための空間として構成されている。
コントローラ基板81には、前述したバッテリ14用のターミナル36Aが電気的に接続されている。具体的には、ターミナル36Aから上側へ延出された第3配線89が、上側空間34Eに配策され、コントローラ80の上部を囲むように引き回されて、コントローラ基板81の上部に接続されている。このため、上側固定ボス34Bとコントローラ80の上端部との間の上側空間34Eが、コントローラ80とバッテリ14とを接続するための第3配線89を配策するための空間として構成されている。
コントローラ80の上側には、モータ50の回転数を変更するための操作パネル90が設けられている。操作パネル90は、左右方向を長手方向とする略矩形箱状に形成されており、操作パネル90の内部には、図示しない基板が設けられている。基板には、図示しないタクタイルスイッチ及びLEDが実装されている。操作パネル90の上面は、パネルシート91によって構成されており、パネルシート91は、コントローラ収容部34の上端部から上側へ操作可能に露出されている。タクタイルスイッチ及びLEDは、コントローラ80に電気的に接続されている。具体的には、コントローラ80の下端部から延出された第4配線92が、コントローラ80の前側で上下方向に延在されて、第4配線92の下端部が、コントローラ基板81の下端部に接続されている。また、前述した第3配線89は、操作パネル90とコントローラ80との間に配置されている。
また、コントローラ80が操作パネル90の前後の幅内に配置されるように、上下方向に対するコントローラ80の傾斜角度が設定されている。すなわち、上側から見て、前傾姿勢のコントローラ80が、操作パネル90と重なっており、操作パネル90よりも前後方向両側へ突出しないようにコントローラ収容部34内に収容されている。
(作用効果)
次に、本実施の形態のグラインダ10の作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたグラインダ10による加工時には、作業者が、ハウジング20のハンドル部32を把持すると共に、操作パネル90を押圧操作して、モータ50の回転数を設定する。そして、スイッチレバー72をオフ位置からオン位置へスライドすることで、スライドバー70のスイッチ押圧部70Gによってモータ用スイッチ12がオンされて、モータ用スイッチ12からコントローラ80へオン信号が出力される。これにより、モータ50が駆動すると共に、スピンドル61及び砥石65が回転する。よって、グラインダ10によって、加工材に対して研磨加工等を施すことができる。
ここで、グラインダ10のハウジング20では、ハンドル部32がモータ収容部22の後側に設けられ、コントローラ収容部34がハンドル部32の後側に設けられており、コントローラ80がコントローラ収容部34に収容されている。また、モータ50の回転数を設定するための操作パネル90が、コントローラ80に対してモータ50の回転軸51の径方向外側(上側)に位置している。これにより、例えば、操作パネル90をコントローラ80に対して前側に配置する構成と比べて、グラインダ10の前後方向の体格の大型化を抑制しつつ、作業者が把持するハンドル部32の前後方向の長さを長く設定することができる。したがって、作業者に対する作業性を向上することができる。
また、コントローラ80は、前後方向を厚み方向とする矩形偏平状に形成されており、左右方向から見て、上側へ向かうに従い前側へ傾斜して配置されている。すなわち、コントローラ80の上端部が、コントローラ80の下端部に比べて前側に位置している。これにより、ハンドル部32から下側へ突出するコントローラ収容部34をハンドル部32に対して極力後側に配置することができる。すなわち、上述と同様に、グラインダ10の前後方向の体格の大型化を抑制しつつ、作業者が把持するハンドル部32の前後方向の長さを長く設定することができる。したがって、作業者に対する作業性を向上することができる。
また、コントローラ80を前傾姿勢でコントローラ収容部34に収容することで、コントローラ収容部34におけるコントローラ80の前側に形成される下側空間34F及びコントローラ80の後側に形成される上側空間34Eを有効に確保することができる。その結果、例えば、コントローラ80を上下方向に沿って配置して、下側空間34F及び上側空間34Eを確保する構成と比べて、前後方向におけるコントローラ収容部34の体格の大型化を抑制することができる。この点においても、グラインダ10の前後方向の体格の大型化を抑制しつつ、作業者が把持するハンドル部32の前後方向の長さを長く設定することができる。したがって、作業者に対する作業性を向上することができる。
また、コントローラ80では、コンデンサ86がコントローラ基板81の上部から前側へ突出しており、コンデンサ86の前端部が、ハンドル部32の後端部内に位置している。このため、コントローラ80を前傾姿勢に配置した場合でも、比較的高さの高いコンデンサ86等の電子部品の一部をハンドル部32内に配置することで、前後方向におけるコントローラ収容部34の体格の大型化を抑制できる。
また、ハンドル部32の内部には、接続端子85A、85B、85Cがコンデンサ86の上下方向両側に設けられている。そして、モータ50のコイルから延出されるモータ配線83と、コントローラ基板81から延出される第1配線84と、が接続端子85A、85B、85Cによって接続されている。このため、コンデンサ86の上下方向両側の空間を活用して、モータ50への電力供給用配線であるモータ配線83をコントローラ基板81に接続することができる。
また、コントローラ基板81の下端部から前側へ延出された第2配線88が、コントローラ収容部34からハンドル部32内に配策されて、モータ50のセンサ基板54に接続されている。これにより、コントローラ収容部34に形成される下側空間34Fを活用して、信号線である第2配線88を下側空間34Fに配策することができると共に、第2配線88をコントローラ基板81に接続するためのコネクタ87を下側空間34Fに収容することができる。
また、コントローラ収容部34には、ターミナルホルダ36が収容されている。ターミナルホルダ36は、コントローラ80の後側に配置されており、平面視で、コントローラ80の下端部が、ターミナルホルダ36の前端部に重なっている。これにより、コントローラ80の下端部をターミナルホルダ36の下側へ食い込ませるようにして、コントローラ80をターミナルホルダ36に隣接して配置することができる。したがって、前後方向におけるコントローラ収容部34の体格の大型化を一層抑制することができる。
また、ターミナル36Aから延出される第3配線89が、コントローラ80の上端部と上側固定ボス34Bとの間の上側空間34Eに配策されて、コントローラ基板81に接続されている。すなわち、コントローラ80の上端部と上側固定ボス34Bとの間に上側空間34Eを確保して、コントローラ80とターミナル36Aとを接続する第3配線89を上側空間34Eに配策することができる。
また、平面視で、コントローラケース82と操作パネル90とが重なって配置されており、コントローラケース82が操作パネル90よりも前後方向外側へ突出していない。これにより、上下方向に対するコントローラ80の傾きが過度に大きくなることを抑制しつつ、コントローラ80をコントローラ収容部34内に収容することができる。すなわち、前傾姿勢のコントローラ80の前後長さが長くなることを抑制することができる。したがって、前後方向におけるコントローラ収容部34の体格の大型化を効果的に抑制しつつ、操作パネル90及びコントローラ80をコントローラ収容部34に設けることができる。
また、本実施形態のグラインダ10では、スライドバー70を初期位置へ付勢するリターンスプリング74が、前後方向においてモータ用スイッチ12と同様の位置に位置している。すなわち、前後方向において、リターンスプリング74の少なくとも一部が、モータ用スイッチ12と同じ位置に位置している。これにより、仮に、前後方向において、モータ用スイッチ12及びリターンスプリング74の全体をずらして配置した構成と比べて、ハンドルハウジング30内におけるスライドバー70の前後方向の長さを短くすることができる。つまり、スライドバー70の後部におけるハウジング20との摺動長さを短くすることができる。これにより、例えば、研磨加工時に生じる切粉がスライドバー70の後部とハウジング20との間に入り込むことによる、スライドバー70の動作不良を抑制することができる。したがって、スイッチレバー72への操作時におけるグラインダ10の作業性を向上することができる。
また、スライドバー70の後端には、右側へ突出した後端部70Dが設けられている。後端部70Dの左部は、リターンスプリング74の後端部を収容し且つ係止するバネ収容部70Eとして構成され、後端部70Dの右部は、モータ用スイッチ12のプランジャ12Bを押圧するスイッチ押圧部70Gとして構成されている。これにより、バネ収容部70E及びスイッチ押圧部70Gをスライドバー70の後端部70Dにおいて左右方向に集約して配置することができる。
また、モータ用スイッチ12が、スイッチ押圧部70Gの上側に配置されている。これにより、モータ用スイッチ12の周辺におけるハンドルハウジング30の左右方向の大型化を抑制しつつ、スライドバー70の後端部70D、リターンスプリング74、及びモータ用スイッチ12を、ハンドルハウジング30内に集約して配置できる。
また、スライドバー70の後端部70Dが、ハンドルハウジング30によって左側から支持されると共に、スイッチ保持部24におけるガイド凹部24Dの右面によって右側から支持されている。これにより、スライドバー70の前後方向へのスライド時における、スライドバー70の後端部70Dの左右方向の振れを抑制して、スライドバー70を良好にスライドさせることができる。特に、スライドバー70では、スライドバー70の後端部70Dが前端部に対して右側へオフセットして配置されており、リターンスプリング74によってスライドバー70の後端部70Dが付勢されている。このため、スライドバー70には、後端部70Dが左側へ変位するような回転モーメントが発生するが、上述のように、スライドバー70の後端部70Dを左右方向外側からガイドすることで、スライドバー70を良好にスライドさせることができる。
また、スイッチ保持部24におけるガイド凹部24Dの上下面によって、スライドバー70の後端部70Dが上下方向外側から支持されている。これにより、スライドバー70のスライド時における、後端部70Dの上下の振れを抑制することができる。その結果、後端部70Dのスイッチ押圧部70Gによってモータ用スイッチ12のプランジャ12Bを良好に押圧することができる。
また、スイッチ保持部24には、左側へ開放されたガイド凹部24Dが形成されている。そして、スライドバー70の後端部70Dがガイド凹部24Dに収容されて、ガイド凹部24Dの開口部がスライドバー70の後端部70D(詳しくは、後端部70Dにおけるバネ収容部70Eの左壁)によって左側から所定距離を空けて覆われている。これにより、ガイド凹部24D(スイッチ保持部24)内への異物の侵入をスライドバー70によって抑制することができる。したがって、スイッチ保持部24に保持されたモータ用スイッチ12への異物の侵入を抑制できると共に、グラインダ10の信頼性を向上することができる。
また、ハンドル部32には、上下一対の支持リブ32Aが形成されており、スライドバー70の後部が、一対の支持リブ32Aによって上下方向外側から支持されている。また、支持リブ32Aの右端部は、スイッチ保持部24の左側に隣接して配置されて、左右方向から見て、一対の支持リブ32Aがガイド凹部24Dの開口部の上下方向外側から挟むように配置されている。これにより、スライドバー70を上下方向外側から支持する支持リブ32Aを活用して、ガイド凹部24Dの開口部を上下方向外側から塞ぐことができる。これにより、スイッチ保持部24に保持されたモータ用スイッチ12への異物の侵入を一層抑制できると共に、グラインダ10の信頼性を一層向上することができる。
また、リターンスプリング74がガイド凹部24D内に収容されている。これにより、スライドバー70の後端部70D及びリターンスプリング74をスイッチ保持部24内にコンパクトにまとめて配置することができる。
また、前後方向から見て、リターンスプリング74がモータ50の第1モータ軸受55と重なる位置に配置されている。すなわち、リターンスプリング74がモータ50の回転軸51寄りに配置されている。このため、ファン58の回転時にハンドルハウジング30の内周面側に沿って流れる空気流をリターンスプリング74によって遮ることを抑制できる。したがって、空気流をモータ50側へ良好に流して、モータ50を冷却することができる。
10 ディスクグラインダ(作業機)
14 バッテリ
20 ハウジング
22 モータ収容部
30L ハウジング部材(分割ハウジング)
30R ハウジング部材(分割ハウジング)
32 ハンドル部(把持部)
34 コントローラ収容部
34B 上側固定ボス(ボス)
36 ターミナルホルダ
36A ターミナル
50 モータ
51 回転軸
54 センサ基板
80 コントローラ
81 コントローラ基板(基板)
82 コントローラケース(ケース)
83 モータ配線
84 第1配線
85A 接続端子(端子部品)
85B 接続端子(端子部品)
85C 接続端子(端子部品)
86 コンデンサ(電子部品)
87 コネクタ
88 第2配線
89 第3配線
90 操作パネル

Claims (12)

  1. 前後方向を軸方向とする回転軸を有するモータと、
    前記モータの後側に配置され、前記モータを制御するコントローラと、
    前記モータ及び前記コントローラを収容するハウジングと、
    前記コントローラに接続され、所定方向に延在する前記コントローラの延在方向上に配置され、前記ハウジングから操作可能に露出された制御パネルと、
    を備えた作業機。
  2. 前後方向を軸方向とする回転軸を有するモータと、
    前記モータの後側に配置され、前記モータを制御するコントローラと、
    前記モータ及び前記コントローラを収容するハウジングと、
    を備え、
    前記ハウジングは、
    前記モータを収容するモータ収容部と、
    下端部が前記モータ収容部の下端部よりも下側に配置され、前記コントローラを収容するコントローラ収容部と、
    前記モータ収容部と前記コントローラ収容部との間に配置され、下端部が前記モータ収容部及び前記コントローラ収容部の下端部よりも上側に配置された把持部と、
    を含んで構成され、
    前記コントローラの上端部が前記コントローラの下端部に比べて前側に位置するように、前記コントローラが前傾した姿勢で配置されている作業機。
  3. 前記コントローラの一部が、前記把持部の内部に位置している請求項2に記載の作業機。
  4. 前記コントローラは、基板と、前方側へ開放され且つ前記基板を収容するケースと、を含んで構成されており、
    前記基板に設けられた電子部品の一部が前記把持部の内部に位置している請求項3に記載の作業機。
  5. 前記電子部品の上下方向両側には、端子部品が配置されている請求項4に記載の作業機。
  6. 前記端子部品によって、前記基板から延出される第1配線と前記モータのコイルから延出されるモータ配線とが接続されている請求項5に記載の作業機。
  7. 前記基板における前記把持部より下側部分から第2配線が前方側へ向けて延出されており、前記第2配線が、前記モータのセンサ基板に接続されている請求項4に記載の作業機。
  8. 前記第2配線は、コネクタによって前記基板に接続されている請求項7に記載の作業機。
  9. 前記コントローラ収容部には、前記コントローラの後側において、前記コントローラに電力を供給するバッテリが接続されるターミナルを保持するターミナルホルダが設けられており、
    上下方向から見て、前記ターミナルホルダの一部と前記コントローラの一部とが重なっている請求項2記載の作業機。
  10. 前記コントローラ収容部及び前記把持部は、左右方向に分割された一対の分割ハウジングによって構成されており、
    前記コントローラ収容部には、前記ターミナルホルダの上側で且つ前記コントローラの上部の後側において、前記分割ハウジングを互いに締結するボスが設けられており、
    前記ターミナルから上側へ延出された第3配線が、前記ボスと前記コントローラとの間を通過して、前記コントローラに接続されている請求項9に記載の作業機。
  11. 前記コントローラの上側には、前記コントローラに接続された制御パネルが設けられ、前記制御パネルは、前記コントローラ収容部から操作可能に露出されており、
    前記第3配線が、前記コントローラと前記制御パネルとの間に配置されている請求項10に記載の作業機。
  12. 前記コントローラは、基板と、前方側へ開放され且つ前記基板を収容するケースと、を含んで構成されており、
    上側から見て、前記ケースと前記制御パネルとが重なって配置されると共に、前記ケースが前記制御パネルよりも前後方向外側へ突出していない請求項11に記載の作業機。
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