JP2024078579A - 回転電機の回転子及びこれを備えた回転電機 - Google Patents

回転電機の回転子及びこれを備えた回転電機 Download PDF

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Abstract

【課題】磁石の厳格な寸法管理を要することなく且つ少ない加工工数で磁石を組付可能にし、もって、回転子及び回転電機の製造コストを削減する。【解決手段】ロータ4は、複数の磁石14と、磁石14の径方向内側に配置されたヨーク13とを備える。磁石14の配列は、径方向内側に向く磁極方向を有する第1主磁石31A及び径方向外側に向く磁極方向を有する第2主磁石31Bを含む1対の主磁石31の間に第2主磁石31Bに向く成分を含む磁極方向を有する副磁石33が配置されたハルバッハ配列である。主磁石31及び副磁石33の一方は、外側周方向幅が内側周方向幅よりも短い外テーパーの曲台形を呈し、それらの他方は、内側周方向幅が外側周方向幅よりも短い内テーパーの曲台形を呈する。主磁石31及び副磁石33は、互いに密着した状態で、それらの外側に配置された非磁性体からなる環状の保持部材35によって保持される。【選択図】図4

Description

本発明は、回転電機の回転子及びこれを備えた回転電機に関する。
ロータコアの表面に複数の永久磁石(以下、単に磁石という)が固定された表面磁石型の同期電動機が公知である(特許文献1)。この電動機では、複数の磁石をロータコアの表面に保持するために、磁石を所定位置に固定する固定部材が設けられる。固定部材は、全ての磁石の外周面に締り嵌めの関係で装着され、全ての磁石の外周面に密着してそれら磁石を囲繞する。これにより、磁石が磁気吸引力や遠心力等の半径方向外力によって飛散することが防止される。
また、表面磁石型の同期電動機として、厚さの異なる2種類の分割磁石が周方向に交互に且つ隙間なく並べられたものが公知である(特許文献2の図14)。この電動機では、厚さの薄い分割磁石がロータコアから離れるように配置されることにより、環状に配置された磁石の内周面に溝(ロータコアとの間の貫通孔)が形成される。或いは、環状に配置された磁石の外周面に溝が形成されるように複数の分割磁石が配置される。それにより、ロータの温度上昇が抑制される。
特開平9-93844号公報 特開平8-205438号公報
ところで、ロータの磁石配列には、磁化方向がロータの径方向の外側及び内側を向く1対の主磁石の間に、磁化方向がロータの周方向の成分を含む副磁石が配置される磁石配列、いわゆるハルバッハ配列がある。ハルバッハ配列のロータ(回転子)のように、1つの回転子に使用される磁石の数が多い場合には、全ての磁石に対してより精度の高い飛散防止対策を行う必要がある。例えば、磁石をロータコア(ヨーク)の外周面に貼り付け後に磁石の表面に切削加工を施したり、全ての磁石に対して厚みと幅の寸法公差を厳しく管理したりするなどの対策が必要であった。これにより、加工工数や、寸法管理のための費用が増加していた。
本発明は、以上の背景に鑑み、磁石の厳格な寸法管理を要することなく且つ少ない加工工数で磁石を組付可能にし、もって、回転子及び回転電機の製造コストを削減することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明のある態様は、回転電機(1)の回転子(4)であって、周方向に所定の配列をもって配置された複数の磁石(14)と、前記磁石の径方向内側に配置されたヨーク(13)とを備え、前記所定の配列は、径方向内側に向く磁極方向を有する第1主磁石(31A)及び径方向外側に向く磁極方向を有する第2主磁石(31B)を含む1対の主磁石(31)の間に前記第2主磁石に向く成分を含む磁極方向を有する副磁石(33)が配置されたハルバッハ配列であり、前記主磁石及び前記副磁石の一方は、外側周方向幅が内側周方向幅よりも短い外テーパーの曲台形を呈し、前記主磁石及び前記副磁石の他方は、内側周方向幅が外側周方向幅よりも短い内テーパーの曲台形を呈し、前記主磁石及び前記副磁石が、互いに密着した状態で、それらの外側に配置された非磁性体からなる環状の保持部材(35)によって保持されている。
この態様によれば、外テーパーの磁石は内テーパーの磁石に密着した状態で径方向外側から内テーパーの磁石によって保持され、内テーパーの磁石は径方向外側から保持部材によって保持される。これにより、これらの磁石が遠心力等の半径方向外力によって飛散することが防止される。また、外テーパーの磁石は径方向外側から内テーパーの磁石によって保持されるため、磁石の寸法を厳しく管理しなくても、これらの磁石を周方向に密着した状態でヨークの外周に組み付けることができる。これにより、加工工数や、寸法管理のための費用が削減される。
上記の態様において、前記主磁石が内テーパーの曲台形を呈するとよい。
この態様によれば、隣り合う主磁石と副磁石とが接する接触部における径方向内側及び径方向外側の隅部に生じる反磁界領域を小さくすることができ、回転子の減磁率が低下する。そのため、回転子の減磁による出力低下が改善される。
上記の態様において、前記主磁石及び前記副磁石の一方の径方向の厚さが、前記主磁石及び前記副磁石の他方の径方向の厚さよりも大きいとよい。
この態様によれば、主磁石又は副磁石とヨークとの間、或いは主磁石又は副磁石と保持部材との間に間隙が形成される。これにより、間隙近傍の磁石の隅部における反磁界領域を小さくすることができる。そのため、回転子の減磁による出力低下が更に改善される。
上記の態様において、前記主磁石の径方向の厚さが前記副磁石の径方向の厚さよりも大きいとよい。
この態様によれば、主磁石の径方向の厚さを大きくすることで、副磁石と保持部材との間に間隙が形成される。これにより、間隙近傍の副磁石の隅部における反磁界領域を小さくすることができる。そのため、回転子の減磁による出力低下が一層改善される。
上記の態様において、前記主磁石の内側周方向幅(X)が、前記主磁石の周方向の両側に配置された前記副磁石の内面間距離(A)よりも大きく、且つ、前記主磁石の外側周方向幅(Y)が、前記副磁石の外面間距離(B)よりも大きく、前記主磁石は前記保持部材に当接し、且つ前記ヨークとの間に間隙を形成し、前記副磁石は前記ヨークに当接し、且つ前記保持部材との間に間隙を形成するとよい。
この態様によれば、主磁石とヨークとの間及び、副磁石と保持部材との間に間隙が形成されることにより、磁石表面の大気に晒される面積が増える。そのため、回転子の発熱による出力低下が抑制される。
また、上記課題を解決するために本発明のある態様は、回転電機(1)であって、上記の態様の回転子(4)と、前記回転子の外側に設けられた固定子(5)と、前記回転子によって回転駆動される回転軸(11)と、前記回転軸に設けられ、回転時に前記磁石に向けて送風するファン(22)とを備える。
この態様によれば、ファンから送られる風によって、また、間隙を通過する風によって磁石が冷却される。これにより、磁石の過熱によるトルクむらを低減することができる。
また、上記課題を解決するために本発明のある態様は、回転電機(1)の回転子(4)であって、周方向に所定の配列をもって配置された複数の磁石(14)と、前記磁石の径方向内側に配置されたヨーク(13)とを備え、前記所定の配列は、径方向内側に向く磁極方向を有する第1主磁石(31A)及び径方向外側に向く磁極方向を有する第2主磁石(31B)を含む1対の主磁石(31)の間に前記第2主磁石に向く成分を含む磁極方向を有する副磁石(33)が配置されたハルバッハ配列であり、前記主磁石は内側周方向幅が外側周方向幅よりも短い内テーパーの曲台形を呈し、前記副磁石は外側周方向幅が内側周方向幅よりも短い外テーパーの曲台形を呈し、前記主磁石の周方向の両端面による挟み角(α)が前記副磁石の周方向の両端面による挟み角(β)よりも大きく、前記主磁石及び前記副磁石が、それらの外側に配置された非磁性体からなる環状の保持部材(35)によって互いに密着した状態で保持されている。
この態様によれば、外テーパーの副磁石は内テーパーの主磁石に密着した状態で径方向外側から内テーパーの主磁石によって保持され、内テーパーの主磁石は径方向外側から保持部材によって保持される。これにより、これらの磁石が遠心力等の半径方向外力によって飛散することが防止される。また、外テーパーの副磁石は径方向外側から内テーパーの主磁石によって保持されるため、磁石の寸法を厳しく管理しなくても、これらの磁石を周方向に密着した状態でヨークの外周に組み付けることができる。そのため、加工工数や、寸法管理のための費用が削減される。更に、隣り合う主磁石と副磁石とが接する接触部における径方向内側及び径方向外側の隅部に生じる反磁界領域を小さくすることができる。そのため、回転子の減磁による出力低下が改善される。
以上の態様によれば、磁石の厳格な寸法管理を要することなく且つ少ない加工工数で磁石を組付可能にすることで、回転子及び回転電機の製造コストを削減することができる。
実施形態に係るモータの断面図 第1実施例に係るロータ及びステータの背面図 第1実施例に係るロータの図2中のIII部拡大図 第1実施例に係るロータの要部拡大図 従来例に係るロータの(A)磁束密度分布図、(B)減磁分布図 第1実施例に係るロータの(A)磁束密度分布図、(B)減磁分布図 第2実施例に係るロータの要部拡大図 第2実施例に係るロータの(A)磁束密度分布図、(B)減磁分布図 第3実施例に係るロータの要部拡大図 第3実施例に係るロータの要部を分解して示す説明図 第4実施例に係るロータの要部拡大図 第5実施例に係るロータの要部拡大図 実施例に係るロータの減磁率を示すグラフ 従来例に係るロータの減磁率を示すグラフ 第6実施例に係るロータの要部拡大図 従来例に係るロータの要部拡大図
以下、図面を参照して、本発明に係る回転子が適用された回転電機の実施形態について詳細に説明する。
図1は実施形態に係るモータ1の断面図である。図1に示すように、モータ1は、軸線2を中心とする円筒形をなすケース3と、ケース3によって軸線2の回りに回転可能に支持されたロータ4(回転子)と、ロータ4の外周側に配置され、ケース3に固定されたステータ5(固定子)とを有している。すなわち、モータ1は、インナロータ型且つラジアルギャップ型モータとして構成されている。モータ1は、軸線2が水平に延在する図1に示す姿勢で使用されているが、軸線2が鉛直に延在する姿勢で使用されてもよい。
ケース3は、軸線方向に分割可能なケース本体6とケース蓋体7とを有し、ロータ4及びステータ5を収容する収容空間を内部に画定している。ケース本体6は円筒形の側壁8と、側壁8のケース蓋体7と相反する側の端部を塞ぐ底壁9とを有している。ケース本体6の底壁9及びケース蓋体7には、軸線2を中心とする貫通孔10が形成されている。
ロータ4は、軸線2に沿って延在し、モータ1の出力軸をなす回転軸11と、回転軸11の周りに配置されたロータハブ12と、ロータハブ12の外端に設けられた円筒状のヨーク13(ロータコア)と、複数の永久磁石(単に磁石14という)とを備えている。ロータハブ12は、回転軸11に一体に設けられていてもよく、遊星歯車機構等を介して回転軸11に相対回転可能に設けられていてもよい。いずれの構成においても、ロータハブ12の回転に伴って回転軸11が回転する。
回転軸11は、ケース本体6及びケース蓋体7にベアリング15を介して回転可能に支持されている。回転軸11はケース本体6及びケース蓋体7の貫通孔10を貫通してケース3の両面から軸線方向に突出している。他の実施形態では、回転軸11は、ケース3の片方の面のみから突出していてもよい。ヨーク13は、軸線2を中心とした略円筒形状の回転子鉄心であり、ロータハブ12の外縁に一体に形成され、ロータハブ12と一体に回転する。モータ1は、永久磁石同期モータであり、ヨーク13の外周には、複数の磁石14が周方向に所定の配列をもって配置される。ロータ4はモータ1の界磁子をなす。
ステータ5は、ロータ4の外面との間に径方向に所定のギャップを介してケース本体6の側壁8に沿って配置される。ステータ5は、複数のティース16と、ティース16の外側に配置されてティース16を保持するティース保持リング17(ステータヨーク)とを有するステータコア18と、ティース16に巻回された複数のコイル19とを備えている。ステータ5はモータ1の電機子をなす。ティース保持リング17は円筒状をしており、軸線2を中心として配置される。ティース16はティース保持リング17に沿って周方向に並べられ、ティース保持リング17の内面から径方向内側に突出する。
ケース蓋体7は、側壁8の開放端を塞ぐ蓋壁20と、蓋壁20からケース本体6と相反する側に延出する円筒形のダクト21とを有している。蓋壁20から延出した回転軸11の部分にはファン22が一体に設けられている。ファン22は、ダクト21内に配置されており、径方向内側に配置された円板部23と、円板部23の径方向外側に配置されたブレード部24とを備えている。回転軸11が回転すると、ファン22は回転し、ブレード部24からロータ4及びステータ5に向けて冷却風が送られる。蓋壁20及びケース本体6の底壁9の外周部には通風口25、26が形成されており、冷却風は蓋壁20の通風口25を通って収容空間に入り、ロータ4及びステータ5を冷却した後、ケース本体6の通風口26を通って収容空間の外部に排出される。
図2は、第1実施例に係るロータ4及びステータ5の背面図であり、図3は第1実施例に係るロータ4の図2中のIII部拡大図である。図2及び図3に示すように、磁石14は、径方向内側に向く磁極方向(磁化方向)を有する第1主磁石31Aと、径方向外側に向く磁極方向を有する第2主磁石31Bと、第1主磁石31Aと第2主磁石31Bとの間に配置された副磁石33とを含んでいる。副磁石33は、周方向成分を含む磁極方向を有している。すなわち、磁石14はハルバッハ配列をもって環状に配置されている。なお、各磁石14の磁極方向は図3中に矢印で示されている。副磁石33の磁極方向は第2主磁石31Bに向いている。
ステータ5は、ティース16及びコイル19によって構成される72個の電磁石を有している。電磁石は周方向に等間隔(5°間隔)に配置されている。ロータ4は、24個の第1主磁石31Aと、24個の第2主磁石31Bと、48個の副磁石33とを有している。
図4は、第1実施例に係るロータ4の要部拡大図である。図3及び図4に示すように、第1主磁石31A及び第2主磁石31Bは、互いに同じ形状及び寸法を有している。以下、第1主磁石31A及び第2主磁石31Bを総称する場合及び区別しない場合には、単に主磁石31ということがある。複数の副磁石33は、互いに同じ形状且つ主磁石31と異なる形状をしている。
特許文献2の図14に示されるような従来の一般的なロータ104(図5参照)では、複数の永久磁石(単に磁石114という)は軸線2から放射状に延びる分割線によって分割されている。すなわち、磁石114の実際の周方向の幅寸法は外側ほど大きいが、磁石114の径方向外側の円弧状の外面と径方向内側の円弧状の内面とは互いに同一の中心角を有する。本明細書では、中心角によって表される磁石14、114の周方向の寸法を周方向幅と呼ぶ。また、磁石14、114の径方向外側の円弧状の外面の周方向の寸法を外側周方向幅と呼び、磁石14、114の径方向内側の円弧状の内面の周方向の寸法を内側周方向幅と呼ぶ。更に、磁石14の外面と内面との中心を通る位置における磁石14の周方向の寸法を、単に周方向幅と呼ぶ。特許文献2の図14に示される磁石114では、外側周方向幅及び内側周方向幅は、互いに等しく、且つ周方向幅と同一である。
これに対し、本実施例では、主磁石31は、内側周方向幅が外側周方向幅よりも短い内テーパーの曲台形を呈している。言い換えれば、主磁石31は、軸線2から外周面の両端を通るように放射状に延びる2本の径方向線に対し、周方向の両端面が径方向内側に向けて狭くなる内テーパーの楔形状をしている。一方、副磁石33は、外側周方向幅が内側周方向幅よりも短い外テーパーの曲台形を呈している。言い換えれば、副磁石33は、軸線2から内周面の両端を通るように放射状に延びる2本の径方向線に対し、周方向の両端面が径方向外側に向けて狭くなる外テーパー形状をしている。
本実施例では、主磁石31の周方向幅及び副磁石33の周方向幅は互いに等しい。他の実施例では、主磁石31の周方向幅及び副磁石33の周方向幅が互いに異なっていてもよい。
主磁石31及び副磁石33は、互いに同一の厚さ(径方向寸法)を有している。したがって、磁石14(主磁石31及び副磁石33)は、軸線2を中心とする段差のない円形の外周面を形成している。磁石14の外周には、磁石14をヨーク13の表面に保持して磁石14の飛散を防止するために、磁石14を径方向の所定位置に保持する保持部材35が設けられている。
保持部材35は、磁石14による磁界に影響を及ぼさないように、樹脂成型材料又は非磁性金属材料等の非磁性体からなっている。保持部材35は、円筒形状をしており、全ての主磁石31及び副磁石33の外面に密接してそれら主磁石31及び副磁石33を囲繞している。保持部材35は、ヨーク13の外周に配置された磁石14の外周面の径よりも僅かに小さい内径を有し、磁石14の外周面に締り嵌めの関係で装着される。
他の実施例では、保持部材35は、円筒形状部に加えて、円筒形状部の軸方向の一端から半径方向内方に延設された環状の内フランジ(図示せず)を備えていてもよい。複数の磁石14は接着剤によってヨーク13の表面に接着されていてもよく、接着剤によって互いに接着されていてもよい。
モータ1は以上のように構成されている。以下、このように構成されたモータ1の作用効果について説明する。
最初に、特許文献2の図14に示されるような、複数の磁石114が軸線2から放射状に延びる分割線によって分割された従来例に係る一般的なロータ104の磁束密度及び減磁について説明する。図5は、従来例に係るロータ104の(A)磁束密度分布図、(B)減磁分布図である。図5(A)に示すように、従来例に係るロータ104においても、ヨーク113の外周に配置された複数の磁石114は、複数の第1主磁石131A(図16参照)、複数の第2主磁石131B及び、複数の副磁石133を備えている。この例の主磁石131(131A、131B)は第1実施例の主磁石31の周方向幅と同じ周方向幅を有し、この例の副磁石133は第1実施例の副磁石33の周方向幅と同じ周方向幅を有している。
図5(A)には、磁石14の磁力線が破線で、磁石14の磁化方向が矢印で示されている。磁力線の間隔は磁束密度を示し、磁力線の間隔が狭いことは磁束密度が高いことを意味している。図5(A)に示すように、従来例に係るロータ104では、副磁石133の径方向外側の隅部及び第2主磁石131Bの径方向内側の隅部において、磁化方向と逆向きの磁力線が流入している。このような場所では、副磁石133の磁力は隣接する第2主磁石131Bの磁力に打ち消されて減少し、第2主磁石131Bの磁力は隣接する副磁石133の磁力に打ち消されて減少する。
図5(B)には、磁石14の各位置における減磁率がハッチングによって示されている。なお、減磁率とは、高負荷駆動前後での磁束量の変化率であり、初期の磁束量から減磁発生時の磁束量を減じて求まる差の、初期の磁束量に対する割合を示している。ハッチングが濃いほど減磁率が大きいことを表している。図5(B)に示すように、副磁石133の径方向外側の隅部及び第2主磁石131Bの径方向内側の隅部において、減磁率が大きくなっている。減磁率が大きい部分があること及び減磁された領域が広いことは、磁石14全体としての磁力が低下することを意味する。
次に、第1実施例に係るロータ4の磁束密度及び減磁について説明する。図6は、第1実施例に係るロータ4の(A)磁束密度分布図、(B)減磁分布図である。なお、図6では、保持部材35は省略されている。図5においても同様である。図6(A)に示すように、本実施例に係るロータ4では、従来例に比べ、副磁石33の径方向外側の隅部に向けて第2主磁石31Bの隅部が拡張され、第2主磁石31Bの径方向内側の隅部に向けて副磁石33の隅部が拡張されている。この構成により、磁力の打ち消し合いが減少する。
図6(B)に示すように、副磁石33の径方向外側の隅部において、従来例に比べて減磁率は僅かに小さくなり、第2主磁石131Bの径方向内側の隅部において、従来例に比べて減磁率は大幅に小さくなっている。これにより、磁石14全体としての磁力が従来例に比べて増大する。
このように本実施例のロータ4では、図4に示すように、副磁石33は、外側周方向幅が内側周方向幅よりも短い外テーパーの曲台形を呈し、主磁石31は、内側周方向幅が外側周方向幅よりも短い内テーパーの曲台形を呈する。そして、主磁石31及び副磁石33は、互いに密着した状態で、それらの外側に配置された非磁性体からなる環状の保持部材35によって保持されている。そのため、外テーパーの副磁石33は内テーパーの主磁石31に密着した状態で径方向外側から内テーパーの主磁石31によって保持され、内テーパーの主磁石31は径方向外側から保持部材35によって保持される。これにより、これらの磁石14が遠心力等の半径方向外力によって飛散することが防止される。また、外テーパーの副磁石33は径方向外側から内テーパーの主磁石31によって保持されるため、磁石14の寸法を厳しく管理しなくても、これらの磁石14を周方向に密着した状態でヨーク13の外周に組み付けることができる。これにより、加工工数や、寸法管理のための費用が削減される。
また、本実施例の主磁石31は内テーパーの曲台形を呈している。これにより、図6に示すように、隣り合う主磁石31と副磁石33とが接する接触部における径方向内側及び径方向外側の隅部に生じる反磁界領域が小さくなり、ロータ4の減磁率が低下する。そのため、ロータ4の減磁による出力低下が改善される。減磁率については他の実施例の減磁率と共に、図13及び図14を参照して後に詳述する。
また、本実施例のモータ1では、ロータ4によって回転駆動される回転軸11にファン22が設けられ、ロータ4の回転時にファン22が磁石14に向けて送風する。そのため、ファン22から送られる風によって磁石14が冷却され、これにより、磁石14の過熱によるトルクむらが低減される。
図7及び図8を参照して本発明の第2実施例を説明する。以下の実施例では、第1実施例と同一又は同様の部材に同一の符号を付し、重複する説明は省略する。以降の実施例においても、特段の断りがない限り同様とする。
図7は第2実施例に係るロータ4の要部拡大図である。図7に示すように、本実施例では、主磁石31(31A、31B)が、外側周方向幅が内側周方向幅よりも短い外テーパーの曲台形を呈している。つまり、主磁石31は外テーパー形状をしている。一方、副磁石33は、内側周方向幅が外側周方向幅よりも短い内テーパーの曲台形を呈している。つまり、副磁石33は内テーパーの楔形状をしている。
そして、主磁石31及び副磁石33は、互いに密着した状態で、それらの外側に配置された非磁性体からなる環状の保持部材35によって保持されている。そのため、外テーパーの主磁石31は内テーパーの副磁石33に密着した状態で径方向外側から内テーパーの副磁石33によって保持され、内テーパーの副磁石33は径方向外側から保持部材35によって保持される。これにより、これらの磁石14が遠心力等の半径方向外力によって飛散することが防止される。
図8は第2実施例に係るロータ4の(A)磁束密度分布図、(B)減磁分布図である。図8(A)に示すように、本実施例に係るロータ4では、図5に示す従来例に比べ、副磁石33の径方向外側の隅部が第2主磁石31Bの隅部に向けて拡張され、第2主磁石31Bの径方向内側の隅部が副磁石33の隅部に向けて拡張されている。この構成においては、減磁分布が図8(B)に示すように現れるが、第1実施例のような磁石14全体での減磁率改善効果は確認できなかった。
一方、本実施例においても、外テーパーの主磁石31は径方向外側から内テーパーの副磁石33によって保持されるため、磁石14の寸法を厳しく管理しなくても、これらの磁石14を周方向に密着した状態でヨーク13の外周に組み付けることができる。これにより、加工工数や、寸法管理のための費用が削減される。
図9及び図10を参照して本発明の第3実施例を説明する。本実施例では、第1実施例との相違点を説明する。
図9は第3実施例に係るロータ4の要部拡大図である。図9に示すように、本実施例では、主磁石31及び副磁石33が互いに同一の厚さ(径方向寸法)を有する一方、主磁石31がヨーク13との間に空隙を形成している。したがって、磁石14(主磁石31及び副磁石33)の外周面には段差が形成されている。保持部材35は、主磁石31の外面に密接する一方、副磁石33との間に空隙を形成している。主磁石31が内テーパーの楔形状をしていることから、主磁石31及び副磁石33が互いに密着した状態で保持部材35によって保持されることは第1実施例と同様である。
また、本実施例においても、外テーパーの主磁石31は径方向外側から内テーパーの副磁石33によって保持されるため、磁石14の寸法を厳しく管理しなくても、これらの磁石14を周方向に密着した状態でヨーク13の外周に組み付けることができる。これにより、加工工数や、寸法管理のための費用が削減される。
図10は第3実施例に係るロータ4の要部を分解して示す説明図である。図10に示すように、副磁石33はヨーク13の外周面に所定の間隔を空けて配置されている。互いに隣接する2つの副磁石33の内面間距離Aは、これらの副磁石33の外面間距離Bよりも小さい。主磁石31(31A、31B)は保持部材35の内周面に所定の間隔を空けて配置されている。主磁石31の内側周方向幅(以下、第1内側周方向幅Xという)は、主磁石31の外側周方向幅(以下、第1外側周方向幅Yという)よりも小さい。また、主磁石31の第1内側周方向幅Xは、その周方向の両側に配置された副磁石33の内面間距離Aよりも大きく、主磁石31の第1外側周方向幅Yは副磁石33の外面間距離Bよりも大きい。
主磁石31及び副磁石33がこのような寸法及び配置を有することにより、主磁石31は保持部材35に当接し、且つヨーク13との間に空隙を形成する。また、副磁石33はヨーク13に当接し、且つ保持部材35との間に空隙を形成する。主磁石31とヨーク13との間及び、副磁石33と保持部材35との間に空隙が形成されることにより、磁石表面の大気に晒される面積が増える。そのため、ロータ4の発熱による出力低下が抑制される。
なお、磁石14とヨーク13又は保持部材35との間には間隙(磁気ギャップ)が形成されていればよく、空隙である必要はない。したがって、間隙に非磁性体が配置されていてもよい。
特に、モータ1が主磁石31及び副磁石33に向けて送風するファン22を備えるため、ファン22から送られる風がこれらの空隙を通過することで主磁石31及び副磁石33が効果的に冷却される。よって、磁石14の過熱によるトルクむらが一層低減される。
また、本実施例においては、隣り合う主磁石31の隅部及び副磁石33の隅部に生じる反磁界領域が小さくなり、ロータ4の減磁率が効果的に低下するため、ロータ4の減磁による出力低下が大幅に改善される。減磁率については後に詳述する。
図11を参照して本発明の第4実施例を説明する。本実施例においても、第1実施例との相違点を説明する。
図11は第4実施例に係るロータ4の要部拡大図である。図11に示すように、本実施例では、主磁石31(31A、31B)の径方向の厚さが、副磁石33の径方向の厚さよりも大きく、副磁石33と保持部材35との間に空隙が形成されている。
なお、主磁石31の第1内側周方向幅X(図10の符号を参照。以下同様。)は、その周方向の両側に配置された副磁石33の内面間距離Aと等しく、主磁石31の第1外側周方向幅Yは副磁石33の外面間距離Bよりも大きい。したがって、副磁石33だけでなく主磁石31もヨーク13に密接する。
このように本実施例では、主磁石31の径方向の厚さを大きくすることで、副磁石33と保持部材35との間に間隙が形成される。これにより、間隙近傍の副磁石33の隅部における反磁界領域が小さくなる。そのため、ロータ4の減磁による出力低下が改善される。
なお、主磁石31及び副磁石33の一方の径方向の厚さが他方の径方向の厚さよりも大きければ、主磁石31又は副磁石33とヨーク13との間、或いは主磁石31又は副磁石33と保持部材35との間に間隙が形成される。この構成により、間隙近傍の磁石14の隅部における反磁界領域が小さくなるため、ロータ4の減磁による出力低下が改善される。
図12を参照して本発明の第5実施例を説明する。本実施例においても、第1実施例との相違点を説明する。
図12は第5実施例に係るロータ4の要部拡大図である。図12に示すように、本実施例では、副磁石33の径方向の厚さが、主磁石31(31A、31B)の径方向の厚さよりも大きく、主磁石31とヨーク13との間に空隙が形成されている。
なお、主磁石31の第1内側周方向幅X(図10の符号を参照。以下同様。)は、その周方向の両側に配置された副磁石33の内面間距離Aよりも大きく、主磁石31の第1外側周方向幅Yは副磁石33の外面間距離Bと等しい。したがって、主磁石31だけでなく副磁石33も保持部材35に密接する。
このように本実施例では、副磁石33の径方向の厚さが主磁石31の径方向の厚さよりも大きいため、主磁石31とヨーク13との間に間隙が形成される。これにより、間隙近傍の磁石14の隅部における反磁界領域が小さくなるため、ロータ4の減磁による出力低下が改善される。
次に、図13及び図14を参照して、実施例に係るモータ1の作用効果について説明する。
図13は実施例に係るロータ4の減磁率を示すグラフであり、図14は従来例に係るロータ104の減磁率を示すグラフである。図13には、第1、第3~第5実施例に係るロータ4の減磁率が示されている。図14には、第1実施例に対応する従来例(図5に示す構成)及び、第3~第5実施例に対応して従来例に係るロータ104の減磁率が示されている。
従来例に係るロータ104のそれぞれは、磁石114が軸線2から放射状に延びる分割線によって分割された構成を有している。第1従来例に係るロータ104は、図5に示したように、磁石114の径方向内側にも径方向外側にも空隙を有していない。第3従来例に係るロータ104は、図9の第3実施例と同様に、磁石114の径方向内側及び径方向外側に空隙を有している。第4従来例に係るロータ104は、図11の第4実施例と同様に、磁石114の径方向内側には空隙を有さず、径方向外側に空隙を有している。第5従来例に係るロータ104は、図12の第5実施例と同様に、磁石114の径方向内側に空隙を有し、径方向外側に空隙を有していない。
図14に示すように、第1従来例では、ロータ104の減磁率は2.91%であった。これに対し、第1実施例では、磁石14が図4に示す構成とされたことにより、ロータ4の減磁率が2.72%に改善された(図13参照)。図14に示すように、磁石114の径方向内側に空隙が形成された第5従来例では、ロータ104の減磁率は第1従来例との比較において改善は見られなかった。一方、第5実施例では、図13に示すように、主磁石31の径方向内側に空隙が形成されたことにより、ロータ4の減磁率が2.66%に改善された。また、第3実施例ではロータ4の減磁率が1.38%に大幅に改善され、第4実施例ではロータ4の減磁率が1.28%に更に大幅に改善された。図14に示すように磁石114の径方向外側に空隙が形成された第3従来例及び第4従来例においても、ロータ104の減磁率はそれぞれ1.83%、1.73%に改善されたが、第3実施例及び第4実施例ほどに大きな改善は見られなかった。
このように本実施例では、主磁石31及び副磁石33の一方が外テーパーの曲台形を呈し、主磁石31及び副磁石33の他方が内テーパーの曲台形を呈することにより、ロータ4の減磁率が改善された。
次に、図15を参照して本発明の第6実施例を説明する。第6実施例に係るロータ4は、図9に示した第3実施例と同様の構成を有している。
具体的には、主磁石31は内側周方向幅が外側周方向幅よりも短い内テーパーの曲台形を呈し、副磁石33は外側周方向幅が内側周方向幅よりも短い外テーパーの曲台形を呈している。また、主磁石31は保持部材35に当接し、且つヨーク13との間に空隙を形成し、副磁石33はヨーク13に当接し、且つ保持部材35との間に空隙を形成している。更に、主磁石31及び副磁石33は、それらの外側に配置された非磁性体からなる環状の保持部材35によって互いに密着した状態で保持されている。
図15に示す軸線方向視において、第1主磁石31Aの周方向の両端面を延長すると、両端面は第1主磁石31Aよりも径方向内側の交点aにて挟み角αをもって交差する。第2主磁石31Bの周方向の両端面を延長すると、両端面は第2主磁石31Bよりも径方向内側の交点bにて挟み角αをもって交差する。副磁石33の周方向の両端面を延長すると、両端面は副磁石33よりも径方向外側の交点cにて挟み角βをもって交差する。第1主磁石31Aと第2主磁石31Bの周方向に離間する側の各端面を延長すると、両端面は交点a及び交点bよりも径方向内側の交点dにて所定の角度(図示例では2β)をもって交差する。
主磁石31の周方向の両端面による挟み角αは、副磁石33の周方向の両端面による挟み角β以上である(α≧β)。主磁石31の両端面による挟み角αは、例えば、図15に示されるように副磁石33の両端面による挟み角βの1.5倍であってよい(α=1.5β)。この場合、交点adbを結ぶ直線がなす角度(2β)は、交点acbを結ぶ直線がなす角度(β)の2倍になる。本実施例のロータ4はこのような構成を有している。
図16は、従来例に係るロータ104の要部拡大図である。このロータ104は図5に示したものを同じ構成を有している。つまり、複数の磁石114(第1主磁石131A、第2主磁石131B、副磁石133)は、軸線2から放射状に延びる分割線によって分割されている。なお、上記のように図5では省略されているが、磁石114の外周には保持部材135が設けられている。
これに対し、本実施例のロータ4は図15を参照して説明した上記構成を有する。具体的には、主磁石31の周方向の両端面による挟み角αが、副磁石33の周方向の両端面による挟み角βよりも大きく、主磁石31及び副磁石33が、それらの外側に配置された非磁性体からなる環状の保持部材35によって互いに密着した状態で保持されている。
これにより、外テーパーの副磁石33は内テーパーの主磁石31に密着した状態で径方向外側から内テーパーの主磁石31によって保持され、内テーパーの主磁石31は径方向外側から保持部材35によって保持される。これにより、これらの磁石14が遠心力等の半径方向外力によって飛散することが防止される。また、外テーパーの副磁石33は径方向外側から内テーパーの主磁石31によって保持されるため、磁石14の寸法を厳しく管理しなくても、これらの磁石14を周方向に密着した状態でヨーク13の外周に組み付けることができる。そのため、加工工数や、寸法管理のための費用が削減される。更に、隣り合う主磁石31と副磁石33とが接する接触部における径方向内側及び径方向外側の隅部に生じる反磁界領域が小さくなり、ロータ4の減磁による出力低下が改善される。
以上で具体的な実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態や実施例に限定されることなく、幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、本発明に係る回転子が、モータ1のロータ4に適用されているが、ジェネレータのロータ4に適用されてもよい。また、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、素材など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更することができる。また、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 :モータ(回転電機の一例)
4 :ロータ(回転子)
5 :ステータ(固定子)
11 :回転軸
13 :ヨーク(ロータコア)
14 :磁石
22 :ファン
31 :主磁石
31A :第1主磁石
31B :第2主磁石
33 :副磁石
35 :保持部材
A :副磁石33の内面間距離
B :副磁石33の外面間距離
X :主磁石31の第1内側周方向幅
Y :主磁石31の第1外側周方向幅
α :主磁石31の両端面の挟み角
β :副磁石33の両端面の挟み角

Claims (7)

  1. 回転電機の回転子であって、
    周方向に所定の配列をもって配置された複数の磁石と、
    前記磁石の径方向内側に配置されたヨークと、を備え、
    前記所定の配列は、径方向内側に向く磁極方向を有する第1主磁石及び径方向外側に向く磁極方向を有する第2主磁石を含む1対の主磁石の間に前記第2主磁石に向く成分を含む磁極方向を有する副磁石が配置されたハルバッハ配列であり、
    前記主磁石及び前記副磁石の一方は、外側周方向幅が内側周方向幅よりも短い外テーパーの曲台形を呈し、前記主磁石及び前記副磁石の他方は、内側周方向幅が外側周方向幅よりも短い内テーパーの曲台形を呈し、
    前記主磁石及び前記副磁石が、互いに密着した状態で、それらの外側に配置された非磁性体からなる環状の保持部材によって保持されている、回転電機の回転子。
  2. 前記主磁石が内テーパーの曲台形を呈する、請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記主磁石及び前記副磁石の一方の径方向の厚さが、前記主磁石及び前記副磁石の他方の径方向の厚さよりも大きい、請求項2に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記主磁石の径方向の厚さが前記副磁石の径方向の厚さよりも大きい、請求項3に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記主磁石の内側周方向幅が、前記主磁石の周方向の両側に配置された前記副磁石の内面間距離よりも大きく、且つ、前記主磁石の外側周方向幅が、前記副磁石の外面間距離よりも大きく、
    前記主磁石は前記保持部材に当接し、且つ前記ヨークとの間に間隙を形成し、
    前記副磁石は前記ヨークに当接し、且つ前記保持部材との間に間隙を形成する、請求項2に記載の回転電機の回転子。
  6. 請求項3~5のいずれか1項に記載の回転子と、
    前記回転子の外側に設けられた固定子と、
    前記回転子によって回転駆動される回転軸と、
    前記回転軸に設けられ、回転時に前記磁石に向けて送風するファンと、を備える回転電機。
  7. 回転電機の回転子であって、
    周方向に所定の配列をもって配置された複数の磁石と、前記磁石の径方向内側に配置されて前記磁石を保持するヨークとを備え、
    前記所定の配列は、径方向内側に向く磁極方向を有する第1主磁石及び径方向外側に向く磁極方向を有する第2主磁石を含む1対の主磁石の間に前記第2主磁石に向く成分を含む磁極方向を有する副磁石が配置されたハルバッハ配列であり、
    前記主磁石は外側周方向幅が内側周方向幅よりも短い外テーパーの曲台形を呈し、前記副磁石は内側周方向幅が外側周方向幅よりも短い内テーパーの曲台形を呈し、
    前記主磁石の周方向の両端面による挟み角が前記副磁石の周方向の両端面による挟み角よりも大きく、前記主磁石及び前記副磁石が、それらの外側に配置された非磁性体からなる環状の保持部材によって互いに密着した状態で保持されている、回転電機の回転子。
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