JP2024078171A - ブラケットの支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接によって所定の部材に締結されるブラケットの締結部分周辺に生じる応力の集中を低減するためのブラケットの支持構造を提供する。【解決手段】所定の第1部材に締結される締結面6と、締結面6から屈曲部12を介して連続する平面部8と、平面部8の屈曲部12とは反対側の端部13a,13bに沿って設けられた溶接部9と、を有するブラケット1を備え、溶接部9が所定の第2部材2の外周面10に溶接されることによりブラケット1を所定の第2部材2に締結するブラケットの支持構造であって、ブラケット1は、平面部8における溶接部9に沿って延伸された延伸部14をさらに有し、延伸部14は、溶接部9から屈曲部12までの長さである幅方向の長さが平面部の幅方向の長さより短くなっている。【選択図】図4
Description
本発明は、溶接によって所定の部材に取り付けられるブラケットの支持構造に関し、特に、その溶接されている部位に生じる応力の集中を抑制するためのブラケットの支持構造に関するものである。
特許文献1には、溶接ビードとブラケットとの接点における応力集中を低減することを目的とした、ブラケットを構造部材に隅肉溶接によって取り付けた溶接構造部材が開示されている。特許文献1の溶接構造部材では、ブラケットが断面コの字型になっており、構造部材に対してブラケットの片面側からコの字に沿ってアーク溶接が施されている。ブラケットには、コの字の開放された側を向く側面の少なくとも一方に切欠きが形成されている。切欠きは、円弧形状であり、構造部材との溶接されている部分の近傍に形成されている。具体的には、溶接ビードの上端と切欠きの下端とが接触する、もしくは溶接ビードの上端より切欠きの下端が下になるように切欠きが形成されている。また、溶接ビードは、断面コの字型のブラケットのうちの一面であるフランジ部の長さよりも長く形成されている。特許文献1では、このような構成により、溶接ビードとブラケットとの接触部分に応力が集中することを抑制することができ、疲労特性に優れた溶接構造部材とすることができる、としている。
特許文献2には、エンジンに取り付けられたブラケットが、エンジンの排気浄化装置である後処理装置を収容するケースに溶接固定されているブラケットの支持構造が開示されている。ブラケットは、一方の辺が長尺な矩形の天板部と、天板部の短手方向の両端から延出し、互いに向かい合う一対の側壁部と、一対の側壁部の天板部とは反対側の端部から互いに離れるように天板部と平行な方向に延びる一対のフランジ部と、フランジ部の側壁部とは反対側の端部から側壁部に亘って切り欠かれたスリットを有する切込み部と、を有している。特許文献2の構造では、一対のフランジ部の側壁部とは反対側の各端部のうち、切込み部を除いた部分がケースに溶接固定されている。また、切込み部を形成する位置は、フランジ部とケースとの溶接部の長さ方向両端にそれぞれ生じる応力の差に基づいて定められている。具体的には、切込み部は、ブラケットに入力されるねじり荷重のねじり中心に対応する位置に設けられている。特許文献2では、そのように切込み部を設けることにより、溶接部に生じる応力の偏りが抑制されるので、ブラケットにおけるねじり中心から遠い端部における応力集中を回避することができ、ブラケットがケースから剥離することを防止することができる、としている。
特許文献1に記載の構造部材では、円弧状の切欠きを形成し、溶接線に垂直な断面の断面積の変化を大きくすることにより溶接ビードとブラケットとの接触部分の応力集中を緩和している。このように応力を分散させることによって母材の耐久性を向上させることは効果的ではあるものの、ブラケットと溶接ビードとの境界部分においてブラケットの断面積を変化させることには限界があるので、所望の効果を得ることができない可能性がある。
特許文献2に記載の構造では、ブラケットに入力されるねじり荷重のねじり中心に切込み部を形成することにより、切込み部近傍の溶接部において生じる応力を大きくさせて、応力の集中を抑制している。しかしながら、特許文献2の装置では、常にほぼ一定の荷重が入力される場合、つまり同じ方向や大きさの荷重が入力される場合には応力の偏りを抑制できるものの、異なる大きさや方向のねじり荷重が入力される場合には、応力の偏りが生じる可能性がある。また、特許文献2のように、エンジンの排気系、特にエキゾーストマニホールドなどの高温になる部材に溶接によってブラケットが締結される場合には、例えば、エンジンの振動による繰り返し荷重に起因する応力集中や、高温の排ガスによる温度変化によって金属部材に収縮や膨張が生じることで応力の集中が生じる場合がある。しかしながら、特許文献2では、そのような課題について着目されていない。このように、溶接によって所定の部材に締結されているブラケットには、複数の要因によって生じる応力に対する高い耐久性が求められるため、さらなる改善の余地があった。
本発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、溶接によって所定の部材に締結されるブラケットの締結部分周辺に生じる応力の集中を低減するためのブラケットの支持構造を提供することを目的としている。
本発明は、上記の目的を達成するために、所定の第1部材に締結される締結面と、前記締結面から屈曲部を介して連続する平面部と、前記平面部の前記屈曲部とは反対側の端部に沿って設けられた溶接部と、を有するブラケットを備え、前記溶接部が所定の第2部材の外周面に溶接されることにより前記ブラケットを前記所定の第2部材に締結するブラケットの支持構造であって、前記ブラケットは、前記平面部における前記溶接部に沿って延伸された延伸部をさらに有し、前記延伸部は、前記溶接部から前記屈曲部までの長さである幅方向の長さが前記平面部の幅方向の長さより短くなっていることを特徴とするものである。
また、前記第2部材は、エンジンの排気側に連結された排気管の一部を構成する部材であってよい。
また、前記溶接部は、長手方向において前記延伸部より長く形成されていてよい。
また、前記延伸部から前記平面部にかけての屈折部が滑らかに湾曲するアール形状であってよい。
本発明のブラケットの支持構造によれば、ブラケットにおける所定の第2部材との溶接部の溶接線に対して垂直な断面が、締結部、屈曲部および平面部によってL字型になる部分と、延伸部によって断面が線状になる部分とを有している。そのため、その延伸部と平面部との境界部分、つまり断面形状が変化する部分が、ブラケットの強度上の弱所となっている。そのため、振動などによってブラケットに荷重が入力されることにより、溶接部において曲げ応力や垂直応力が集中することを抑制することができる。特に、溶接部の長手方向に対する曲げ応力やせん断応力が生じた場合に、その応力が延伸部の端部と溶接部との境目、および、延伸部と平面部との境目のいずれにも生じることになる。つまり、平面部において溶接部から離れた位置に設けられた弱所に応力を分散させることができるので、溶接部に応力が集中することによるブラケットの耐久性の低下が生じることを防止もしくは抑制することができる。
また、第2部材がエンジンの排気側に連結された排気管の一部である場合には、エンジンの稼働時に所定の第2部材に高温の排ガスが流れることにより、所定の第2部材やブラケットに、温度変化によっていわゆる熱応力が生じる場合がある。一方で、締結面が固定されている所定の第1部材には熱応力が生じにくいので、ブラケットの熱膨張に対して締結面がそれを妨げるように作用することになり、溶接部において応力が生じる場合がある。そのような場合であっても、延伸部の端部と溶接部との境界部、および、延伸部と平面部との境界部の二箇所において応力を分散させることができる。したがって、第2部材やブラケットに熱応力が生じたとしても、溶接部において耐久性が低下することを防止もしくは抑制することができる。
以下、本発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は本発明を具体化した場合の一例に過ぎないのであって、本発明を限定するものではない。
図1には、本発明の実施形態におけるブラケットの支持構造を示してある。図1に示すブラケットの支持構造は、車両に搭載されるエンジン(図示なし)の排気側に連結された排気管などの排気系統の一部を構成する部材に適用されている。エンジンは、燃料と空気との混合気を燃焼させて動力を出力する動力装置であり、ガソリンや軽油もしくは水素を燃料とする従来知られているエンジンである。エンジンから排出されるガスは、各気筒からエキゾーストマニホールドで集められて、過給器のタービンや、あるいは、キャタライザーなどに送られる(いずれも図示なし)。また、エンジンの排ガスは、比較的高い圧力と温度とを有しているため、エンジンから排出された後、車外に排出されるまでの間に設けられているサイレンサーによって圧力や温度を低下させて排出される。
このように構成されたエンジンの排気系統において、ブラケット1は、上述したような排気系統を構成する部材を他の固定部材に締結するために設けられている。本発明の実施形態におけるブラケット1は、図1に示すように、エキゾーストマニホールドの一部である部材、例えば、この発明の実施形態における所定の第2部材に相当する、エキゾーストパイプ2にアーク溶接等によって締結されている。ブラケット1は、エキゾーストパイプ2を構成する金属製の素材、例えば鋳鉄やステンレスなどと同様の素材によって構成されている。ブラケット1は、さらに、他のブラケット3に締結されている。他のブラケット3は、この発明の実施形態における所定の第1部材に相当し、固定部材、例えば、図示しないトランスミッションケースにボルト止め等によって締結されている。すなわち、ブラケット1は、エキゾーストパイプ2とトランスミッションケースとを締結するためのものである。エキゾーストパイプ2は、図1に示すように、主にエンジンの排ガスの熱がエキゾーストパイプ2周辺の他の部材に影響を与えないためのヒートインシュレータ4によって覆われており、他のブラケット3は、ヒートインシュレータ4に対してボルト5によって締結されている。図2ないし図4に示すように、ブラケット1は、主に、締結面6、締結孔7、平面部8および溶接部9を備えている。
締結面6は、図2および図4に示すように、ブラケット1の一部であって、エキゾーストパイプ2の外周面10に対して垂直な方向に延びている部分である。締結面6は、図1および図2に示すように、内部にボルト11がねじ込まれる締結孔7が形成されている第1締結面6aと、その締結孔7が形成されていない第1締結面6aから屈曲して形成されている第2締結面6bとを有している。締結孔7は、他のブラケット3の図示しない孔と合わされた状態で、それらの孔を貫通するボルト11によってブラケット1と他のブラケット3とを締結するためのものである。第2締結面6bは、締結孔7が形成されている第1締結面6aに対して垂直な方向であり、かつ後述する平面部8に対しても垂直な方向に屈曲した形状となっている。つまり、締結面6は、エキゾーストパイプ2の外周面10に沿う方向に切った場合の断面がL字型となっており、すなわち、ブラケット1を上から見た形状がL字型になっている。したがって、締結面6は、第1締結面6aの短手方向の長さが第2締結面6bの短手方向の長さより短い形状となっている。また、図1に示すように、締結面6は、エキゾーストパイプ2にヒートインシュレータ4を取り付けた状態で、そのヒートインシュレータ4の外部に突出するように構成されている。つまり、第1締結面6aと他のブラケット3とは、ヒートインシュレータ4の外部において締結されている。
平面部8は、締結面6から屈曲部12を介して連続するとともに、締結面6に対して垂直な方向に延びるように形成されている。つまり、平面部8は、上述した第1締結面6aおよび第2締結面6bのそれぞれから連続する、第1平面部8aと第2平面部8bとを有している。したがって、第1締結面6aと第1平面部8aとの断面形状および第2締結面6bと第2平面部8bとの断面形状が、L字型になっている。また、平面部8は、その第1平面部8aおよび第2平面部8bによって、エキゾーストパイプ2の外周面10に沿う方向においてL字型の面になっている。また、平面部8は、エキゾーストパイプ2の外周面10に沿って僅かに湾曲している。そして、第1平面部8aの屈曲部12とは反対側の端部である第1端部13aおよび第2平面部8bの屈曲部12とは反対側の端部である第2端部13bのそれぞれに沿って、延伸部14が設けられている。
延伸部14は、平面部8の長手方向の両端に溶接部9に沿って形成されており、それぞれ、第1平面部8aの第1端部13aに沿う方向に突出する第1延伸部14aと、第2平面部8bの第2端部13bに沿う方向に突出する第2延伸部14bとによって構成されている。延伸部14は、平面部8の各端部13a,13bから屈曲部12側までの寸法である幅方向の寸法が、平面部8における幅方向の寸法より短くなっている。つまり、第1平面部8aの第1端部13aから屈曲部12までの長さが、第1延伸部14aの第1端部13aから第1延伸部14aの屈曲部12側の端部までの長さより長くなっている。延伸部14の短手方向や長手方向の寸法は、予め定められており、例えば、ブラケット1に生じる応力などに応じて決められている。また、第1延伸部14aから第1平面部8aに亘って滑らかに湾曲しているアール形状である第1屈折部15a、および、第2延伸部14bから第2平面部8bに亘って滑らかに湾曲しているアール形状である第2屈折部15bが形成されている。
溶接部9は、平面部8の第1端部13aおよび第2端部13bに沿って設けられている。溶接部9は、第1端部13aおよび第2端部13bの長さ方向に沿う方向において、各延伸部14a,14bより僅かに長く形成されている。なお、溶接部9には、ブラケット1やエキゾーストパイプ2と同様の特性を有する材質の金属によって構成された溶加材が用いられている。ブラケット1をエキゾーストパイプ2に締結する際には、溶加材に熱を加えることにより溶融させた後に冷却することによって、ブラケット1とエキゾーストパイプ2とが一体化される。
このように、ブラケット1を溶接によってエキゾーストパイプ2に締結し、締結孔7によってブラケット1が他のブラケット3とボルト止めされることにより、ブラケット1および他のブラケット3を介してエキゾーストパイプ2とトランスミッションケースとが連結されている。このようなブラケット1の支持構造において、エンジンの稼働中には、エキゾーストパイプ2にエンジンの振動が伝達されたり、エンジンの排ガスが内部を流動することによりエキゾーストパイプ2自体が高温になってエキゾーストパイプ2やブラケット1に熱膨張が生じたりする場合がある。そのような振動や熱膨張により、ブラケット1の溶接ビードの表面とブラケット1の面とが交わる部分である、いわゆる溶接止端部に応力の集中が生じる場合がある。
例えば、エキゾーストパイプ2に熱膨張が生じる場合には、エキゾーストパイプ2と同様の材質によって形成されているブラケット1にも熱膨張が生じる。一方で、他のブラケット3は、トランスミッションケースに締結されており、ヒートインシュレータ4の外部においてボルト11を介してブラケット1に締結されている。そのため、ブラケット1に熱膨張による表面積の変化が発生した場合には、ブラケット1と他のブラケット3との間において、主にエキゾーストパイプ2の軸線方向、つまり締結面6に沿った方向に相対的に移動しようとする。具体的には、ブラケット1が温度変化によって膨張しようとするのに対して、ブラケット1と他のブラケット3との締結部分がその膨張を妨げるように作用する。その結果、第1平面部8aの第1端部13aにおける溶接止端部には、それらの相対的な移動に応じた引張応力などの垂直応力や曲げ応力が生じる。そして、そのような応力は、溶接止端部の端部、つまり、溶接止端部における第1平面部8aの長手方向の端部において集中することになる。また、ブラケット1およびエキゾーストパイプ2における溶接部9の近傍のいわゆる熱影響部は、溶接の際に受ける熱の影響により、強度が低くなっている場合がある。それらのような要因により、溶接止端部における第1平面部8aの長手方向の端部において、ブラケット1の耐久性が低下する可能性がある。
そのような耐久性の低下に対して、本発明の実施形態では、ブラケット1の平面部8に上述したような第1延伸部14aが設けられている。その第1延伸部14aは、平面部8の第1端部13aに沿って突出しており、平面部8との間でL字を形成するように突出している。言い換えれば、第1延伸部14aは、ブラケット1の締結面6から平面部8の一部に亘って切り欠かれることによって、残った平面部8の他の部分である。すなわち、ブラケット1は、溶接線に垂直な断面の形状が、平面部8および締結面6によって形成されるL字状の部分と延伸部14によって形成される平面の部分とに変化するように形成されている。そのため、上述したような相対的に移動しようとする状態が生じる場合には、溶接止端部における第1延伸部14aの長手方向の端部である境界部だけでなく、第1延伸部14aから平面部8にかけての第2屈曲部12にも応力が集中する。言い換えれば、強度上の弱所として、境界部とは異なる部位に屈折部15a,15bを設けることにより、新たに応力を集中させる部分が形成されている。したがって、上述したようなエンジンの振動による繰り返し荷重や、熱膨張によって生じる垂直応力などが生じたとしても、屈折部15a,15bによって境界部における応力を分散させることができるので、境界部における耐久性の低下を防止もしくは抑制することができる。
また、反対に、エキゾーストパイプ1やブラケット2が冷却されて収縮する際に生じる応力も同様に分散させることができる。例えば、寒冷地や、あるいは、エンジンが停止することにより排ガスの流動が停止し、熱膨張によって塑性変形が可能な温度まで熱せられていたエキゾーストパイプ2やブラケット1が常温に戻る際には、温度が上昇した時とは反対の方向に応力が生じることになる。そのような、ブラケット1やエキゾーストパイプ2が冷却されることにより収縮しようとした場合に境界部に生じる応力についても、同様に屈折部15a,15bによって分散させることができる。
次に、図5を用いて本発明における他の実施形態について説明する。上述した実施形態では、ブラケット1の平面部8における長手方向の両端側にそれぞれ延伸部14a,14bが設けられているが、このような形状に限らず、ブラケット1に入力される荷重の方向や大きさなどに応じて延伸部を設けてよい。例えば、図5(a)に示すブラケット20のように、平面部21における長手方向の両端部のうち一方側の端部のみに延伸部22を設ける構成であっても良い。つまり、図5(a)に示すブラケット1には、上述した実施形態における第1延伸部14aのみが設けられている。
また、ブラケット1に第2締結面6bや第2平面部8bが形成されていない場合であっても、ブラケット1の両端部に上述した各延伸部14a,14bを設けることにより応力の集中を抑制することができる。図5(b)に示すブラケット30のように、平面部31の長手方向における両端にそれぞれ延伸部32a,32bが形成されていても良い。このような構成でも、溶接止端部の両端部におけるいずれの端部においても応力集中を回避することができる。また、図5(c)に示すブラケット40ように、図5(b)に示したブラケット30において、平面部41の長手方向における一方側の端部のみに延伸部42が形成された構成であっても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した例に限定されないのであって、本発明の目的を達成する範囲で適宜変更してもよい。例えば、延伸部14の寸法は、ブラケット1の境界部に生じる応力等に基づいて変更してよい。また、上述した実施形態では、エキゾーストパイプ2とトランスミッションケースとの締結に用いるブラケット1を例に説明したが、これに限らず、二つの剛体を締結するブラケット1に対して適用することができる。さらに、上述した実施形態では、ブラケット1の平面部8から溶接部9に沿って突出した部分を、延長した部分である延伸部14として説明したが、延伸部14は、平面部8を切り欠くことによって形成された部分であってもよい。
1,20,30,40 ブラケット
2 エキゾーストパイプ(所定の第2部材)
3 他のブラケット(所定の第1部材)
6 締結面
8,21,31,41 平面部
9 溶接部
10 外周面
12 屈曲部
14,22,32a,32b,42 延伸部
15a,15b 屈折部
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12 屈曲部
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15a,15b 屈折部
Claims (4)
- 所定の第1部材に締結される締結面と、前記締結面から屈曲部を介して連続する平面部と、前記平面部の前記屈曲部とは反対側の端部に沿って設けられた溶接部と、を有するブラケットを備え、前記溶接部が所定の第2部材の外周面に溶接されることにより前記ブラケットを前記第2部材に締結するブラケットの支持構造であって、
前記ブラケットは、前記平面部における前記溶接部に沿って延伸された延伸部をさらに有し、
前記延伸部は、前記溶接部から前記屈曲部までの長さである幅方向の長さが前記平面部の幅方向の長さより短くなっている
ことを特徴とするブラケットの支持構造。 - 請求項1に記載のブラケットの支持構造であって、
前記第2部材は、エンジンの排気側に連結された排気管の一部を構成する部材である
ことを特徴とするブラケットの支持構造。 - 請求項1または2に記載のブラケットの支持構造であって、
前記溶接部は、長手方向において前記延伸部より長く形成されている
ことを特徴とするブラケットの支持構造。 - 請求項1または2に記載のブラケットの支持構造であって、
前記延伸部から前記平面部にかけての屈折部が滑らかに湾曲するアール形状である
ことを特徴とするブラケットの支持構造。
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