JP2024074051A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドライ性能、ウェット性能及び耐摩耗性能を高次元で発揮し得るタイヤを提供する。【解決手段】 車両装着の向きが指定されたトレッド部2は、車両外側に位置する外側トレッド端Toと、車両内側に位置する内側トレッド端Tiと、第1周方向溝3と、第2周方向溝4と、第1周方向溝3と外側トレッド端Toとの間の外側ショルダー陸部5と、第2周方向溝4と内側トレッド端Tiとの間の内側ショルダー陸部6と、第1周方向溝3と第2周方向溝4との間のクラウン陸部7とを有する。第1周方向溝3の溝中心線とタイヤ赤道Cとの距離L1は、トレッド半幅TW/2の25%~50%である。第2周方向溝4の溝中心線とタイヤ赤道Cとの距離L2は、トレッド半幅TW/2の65%~75%である。外側ショルダー陸部5、内側ショルダー陸部6及びクラウン陸部7の少なくとも1つには、両端が各陸部内で終端する複数の閉鎖横溝8が設けられる。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤに関する。
従来、サーキット等での高負荷走行に好適に用いられるタイヤが種々提案されている。例えば、下記特許文献1は、タイヤ周方向にのびる主溝と、主溝に区分された陸部と、陸部内で閉じた複数の閉鎖溝とを有するタイヤを提案している。
特開2018-167717号公報
しかしながら、特許文献1のタイヤにおいて、優れたドライ性能、ウェット性能及び耐摩耗性能を高次元で発揮するために、更なる改善が要望されていた。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、優れたドライ性能、ウェット性能及び耐摩耗性能を高次元で発揮し得るタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、車両装着時に前記車両の外側に位置する外側トレッド端と、車両装着時に前記車両の内側に位置する内側トレッド端と、タイヤ赤道と前記外側トレッド端との間でタイヤ周方向に延びる第1周方向溝と、前記タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間でタイヤ周方向に延びる第2周方向溝と、前記第1周方向溝と前記外側トレッド端との間に区分された外側ショルダー陸部と、前記第2周方向溝と前記内側トレッド端との間に区分された内側ショルダー陸部と、前記第1周方向溝と前記第2周方向溝との間に区分されたクラウン陸部とを有し、前記第1周方向溝の溝中心線と前記タイヤ赤道との距離は、トレッド半幅の25%~50%であり、前記第2周方向溝の溝中心線と前記タイヤ赤道との距離は、トレッド半幅の65%~75%であり、前記外側ショルダー陸部、前記内側ショルダー陸部及び前記クラウン陸部の少なくとも1つには、両端が各陸部内で終端する複数の閉鎖横溝が設けられている、タイヤである。
本発明のタイヤは、上述の構成を備えることにより、優れたドライ性能、ウェット性能及び耐摩耗性能を高次元で発揮することができる。
本発明のタイヤのトレッド部の一実施形態を示す展開図である。 図1のA-A線の断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2を示す展開図である。図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、車両(図示省略)への装着の向きが指定されたトレッド部2を有している。タイヤ1は、例えば、サーキット等での高負荷走行に好適に用いられる空気入りタイヤである。タイヤ1は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤ、いわゆるエアレスタイヤであってもよい。
本実施形態のトレッド部2は、車両装着時に車両の外側に位置する外側トレッド端Toと、車両装着時に車両の内側に位置する内側トレッド端Tiとを有している。ここで、タイヤ1が空気入りタイヤである場合、外側トレッド端To及び内側トレッド端Tiは、それぞれ、正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。すなわち、外側トレッド端Toと内側トレッド端Tiとのトレッド接地幅TWが、正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されときの接地面の最大幅である。
タイヤ赤道Cは、外側トレッド端Toと内側トレッド端Tiとのタイヤ軸方向の中央位置である。すなわち、タイヤ赤道Cと外側トレッド端Toとの距離は、タイヤ赤道Cと内側トレッド端Tiとの距離に等しく、それぞれ、トレッド半幅TW/2である。
「正規状態」とは、タイヤ1が正規リムにリム組みされ、かつ、正規内圧に調整された無負荷の状態である。以下、特に言及しない場合、タイヤ1の各部の寸法等は、この正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系が有る場合、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系が無い場合、リム組み可能であって、エア漏れを生じさせないリムのうち、最もリム径が小さく、その中で最もリム幅が小さいリムである。
「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系が有る場合、各規格がタイヤ毎に定める空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系が無い場合、メーカー等がタイヤ毎に定める空気圧である。
「正規荷重」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系が有る場合、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。「正規荷重」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系が無い場合、メーカー等がタイヤ毎に定める荷重である。
本実施形態のトレッド部2は、タイヤ赤道Cと外側トレッド端Toとの間でタイヤ周方向に延びる第1周方向溝3と、タイヤ赤道Cと内側トレッド端Tiとの間でタイヤ周方向に延びる第2周方向溝4とを有している。このような第1周方向溝3及び第2周方向溝4は、接地面の排水性を向上させることに役立ち、タイヤ1のウェット性能を向上させることができる。
第1周方向溝3の溝中心線3cとタイヤ赤道Cとの距離L1は、好ましくは、トレッド半幅TW/2の25%~50%である。距離L1がトレッド半幅TW/2の25%以上であることで、タイヤ赤道C近傍の剛性低下を抑制し、タイヤ1のドライ性能と耐摩耗性能とを維持させることができる。このような観点から、距離L1は、より好ましくは、トレッド半幅TW/2の30%以上であり、更に好ましくは、35%以上である。
距離L1がトレッド半幅TW/2の50%以下であることで、サーキット等の走行に適したマイナスのキャンバー角に設定された車両で高付加場合にも、排水性を向上させることができ、タイヤ1のウェット性能を向上させることができる。このような観点から、距離L1は、より好ましくは、トレッド半幅TW/2の45%以下であり、更に好ましくは、40%以下である。
第2周方向溝4の溝中心線4cとタイヤ赤道Cとの距離L2は、好ましくは、トレッド半幅TW/2の65%~75%である。距離L2がトレッド半幅TW/2の65%以上であることで、タイヤ赤道C近傍の剛性が向上し、タイヤ1のドライ性能と耐摩耗性能とを向上させることができる。このような観点から、距離L2は、より好ましくは、トレッド半幅TW/2の70%以上であり、更に好ましくは、75%以上である。
距離L2がトレッド半幅TW/2の75%以下であることで、排水性が低下することを抑制し、タイヤ1のウェット性能を維持させることができる。このような観点から、距離L2は、トレッド半幅TW/2の75%であるのが最も好ましい。
トレッド部2は、第1周方向溝3と外側トレッド端Toとの間に区分された外側ショルダー陸部5と、第2周方向溝4と内側トレッド端Tiとの間に区分された内側ショルダー陸部6とを有するのが望ましい。本実施形態のトレッド部2は、第1周方向溝3と第2周方向溝4との間に区分されたクラウン陸部7を有している。このようなトレッド部2は、それぞれの陸部の幅が大きいことから高い剛性を発揮し、タイヤ1のドライ性能を向上させることができる。
本実施形態の外側ショルダー陸部5、内側ショルダー陸部6及びクラウン陸部7の少なくとも1つには、両端が各陸部内で終端する複数の閉鎖横溝8が設けられている。このような閉鎖横溝8は、陸部の剛性分布を均一にすることができ、タイヤ1の耐摩耗性能を向上させることができる。また、閉鎖横溝8は、排水性を向上させることにも寄与し、タイヤ1のウェット性能を向上させることに役立つ。
この閉鎖横溝8は、両端が陸部内で終端しているので、陸部の高い剛性を維持することができ、タイヤ1のドライ性能を向上させることができる。このため、本実施形態のタイヤ1は、優れたドライ性能、ウェット性能及び耐摩耗性能を高次元で発揮することができる。
より好ましい態様として、複数の閉鎖横溝8は、タイヤ赤道Cからトレッド半幅TW/2の75%よりも外側に設けられていない。このようなトレッド部2は、サーキット等での高負荷走行時の外側ショルダー陸部5及び内側ショルダー陸部6の接地面積を増やし接地圧を低減することができるので、タイヤ1のドライ性能を向上させることができる。
本実施形態の閉鎖横溝8は、内側ショルダー陸部6に設けられていない。すなわち、内側ショルダー陸部6は、タイヤ周方向に連続して延びるプレーン陸部である。なお、第2周方向溝4の距離L2がトレッド半幅TW/2の65%程度の場合、閉鎖横溝8は、例えば、内側ショルダー陸部6に設けられていてもよい。
本実施形態の複数の閉鎖横溝8は、それぞれ、タイヤ軸方向に対して傾斜している。このようなトレッド部2は、スリップ角が付いたときの剛性変化を低減して操縦安定性を向上させることができ、タイヤ1のドライ性能を向上させることができる。
複数の閉鎖横溝8のそれぞれのタイヤ軸方向に対する角度θは、好ましくは、10~30°である。閉鎖横溝8の角度θが10°以上であることで、スリップ角が付いたときの剛性変化をより確実に低減することができ、タイヤ1のドライ性能を向上させることに役立つ。このような観点から、閉鎖横溝8の角度θは、より好ましくは、15°以上である。
閉鎖横溝8の角度θが30°以下であることで、タイヤ周方向の剛性低下を抑制し、タイヤ1の耐摩耗性能を向上させることができる。このような観点から、閉鎖横溝8の角度θは、より好ましくは、25°以下であり、最も好ましくは、20°である。
複数の閉鎖横溝8のそれぞれの溝幅w1は、好ましくは、2mm以上である。閉鎖横溝8の溝幅w1が2mm以上であることで、大きい溝容積を確保することができ、タイヤ1のウェット性能と耐摩耗性能とを向上させることができる。閉鎖横溝8の溝幅w1の上限値は、特に限定されるものではないが、タイヤ1のドライ性能の観点から、15mm以下であるのが好ましい。
第1周方向溝3の溝幅w2は、複数の閉鎖横溝8のそれぞれの溝幅w1よりも大きいのが望ましい。このような第1周方向溝3は、陸部の高い剛性を維持しつつ排水性を向上させることができ、タイヤ1のドライ性能とウェット性能とを両立することに役立つ。
第2周方向溝4の溝幅w3は、複数の閉鎖横溝8のそれぞれの溝幅w1よりも大きいのが望ましい。このような第2周方向溝4は、陸部の高い剛性を維持しつつ排水性を向上させることができ、タイヤ1のドライ性能とウェット性能とを両立することに役立つ。
本実施形態の第2周方向溝4の溝幅w3は、第1周方向溝3の溝幅w2に等しい。このようなトレッド部2は、タイヤ軸方向の剛性変化を低減して操縦安定性を向上させることができ、タイヤ1のドライ性能を向上させることに役立つ。
図2は、図1のA-A線の断面図である。図2に示されるように、複数の閉鎖横溝8のそれぞれの溝深さd1は、好ましくは、5~7mmである。閉鎖横溝8の溝深さd1が5mm以上であることで、大きい溝容積を確保することができ、タイヤ1のウェット性能と耐摩耗性能とを向上させることができる。閉鎖横溝8の溝深さd1が7mm以下であることで、陸部の高い剛性を維持することができ、タイヤ1の優れたドライ性能を維持することができる。
第1周方向溝3の溝深さd2は、複数の閉鎖横溝8のそれぞれの溝深さd1よりも大きいのが望ましい。このような第1周方向溝3は、陸部の高い剛性を維持しつつ排水性を向上させることができ、タイヤ1のドライ性能とウェット性能とを両立することに役立つ。
第2周方向溝4の溝深さd3は、複数の閉鎖横溝8のそれぞれの溝深さd1よりも大きいのが望ましい。このような第2周方向溝4は、陸部の高い剛性を維持しつつ排水性を向上させることができ、タイヤ1のドライ性能とウェット性能とを両立することに役立つ。
本実施形態の第2周方向溝4の溝深さd3は、第1周方向溝3の溝深さd2に等しい。このようなトレッド部2は、タイヤ軸方向の剛性変化を低減して操縦安定性を向上させることができ、タイヤ1のドライ性能を向上させることに役立つ。
図1に示されるように、複数の閉鎖横溝8のピッチ数は、好ましくは、40~80である。閉鎖横溝8のピッチ数が40以上であることで、優れた排水性を維持することができ、タイヤ1のウェット性能を向上させることに役立つ。このような観点から、閉鎖横溝8のピッチ数は、より好ましくは、50以上である。
閉鎖横溝8のピッチ数が80以下であることで、陸部の高い剛性を維持することができ、タイヤ1のドライ性能を向上させることに役立つ。このような観点から、閉鎖横溝8のピッチ数は、より好ましくは、70以下である。
トレッド部2のランド比は、好ましくは、70%~80%である。ここで、トレッド部2のランド比とは、トレッド部2に設けられた溝を全て埋めた仮想の接地面の面積に対する実際の接地面の面積の割合である。
トレッド部2のランド比が70%以上であることで、陸部の高い剛性を維持することができ、タイヤ1のドライ性能を向上させることに役立つ。このような観点から、トレッド部2のランド比は、より好ましくは、75%以上である。
トレッド部2のランド比が80%以下であることで、優れた排水性を維持することができ、タイヤ1のウェット性能を向上させることに役立つ。このような観点から、トレッド部2のランド比は、より好ましくは、75%以下である。すなわち、トレッド部2のランド比は、75%であるのが望ましい。
本実施形態の複数の閉鎖横溝8は、外側ショルダー陸部5に設けられた複数の第1横溝8Aと、クラウン陸部7の第1周方向溝3側に設けられた複数の第2横溝8Bと、クラウン陸部7の第2周方向溝4側に設けられた複数の第3横溝8Cとを含んでいる。
本実施形態の複数の第1横溝8Aと複数の第3横溝8Cの傾斜の向きは、それぞれ、同じである。複数の第2横溝8Bの傾斜の向きは、それぞれ、複数の第1横溝8A及び複数の第3横溝8Cの傾斜の向きと異なるのが望ましい。すなわち、複数の閉鎖横溝8は、タイヤ軸方向において、ジグザグ状に配されるのが望ましい。このような閉鎖横溝8は、スリップ角に向きによらず剛性変化を低減して操縦安定性を向上させることができ、タイヤ1のドライ性能を向上させることができる。
複数の第2横溝8Bは、例えば、タイヤ赤道C上に配列されている。このような第2横溝8Bは、タイヤ赤道C近傍の排水性を向上させることができ、タイヤ1のウェット性能を向上させることに役立つ。
第2横溝8Bと第3横溝8Cとのタイヤ軸方向の最短距離L3は、好ましくは、トレッド接地幅TWの3.0%~7.0%である。最短距離L3がトレッド接地幅TWの3.0%以上であることで、陸部の高い剛性を維持することができ、タイヤ1のドライ性能を向上させることに役立つ。このような観点から、最短距離L3は、より好ましくは、トレッド接地幅TWの4.0%以上である。
最短距離L3がトレッド接地幅TWの7.0%以下であることで、優れた排水性を維持することができ、タイヤ1のウェット性能を向上させることに役立つ。このような観点から、最短距離L3は、より好ましくは、トレッド接地幅TWの6.0%以下である。
第2横溝8Bと第3横溝8Cとのタイヤ周方向の最短距離L4は、好ましくは、トレッド接地幅TWの2.0%~6.0%である。最短距離L4がトレッド接地幅TWの2.0%以上であることで、陸部の高い剛性を維持することができ、タイヤ1のドライ性能を向上させることに役立つ。このような観点から、最短距離L4は、より好ましくは、トレッド接地幅TWの3.0%以上である。
最短距離L4がトレッド接地幅TWの6.0%以下であることで、優れた排水性を維持することができ、タイヤ1のウェット性能を向上させることに役立つ。このような観点から、最短距離L4は、より好ましくは、トレッド接地幅TWの5.0%以下である。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施され得る。
図1に示される基本パターンを有する空気入りタイヤが、表1及び表2に記載される仕様に基づき試作された。試作された供試タイヤを用いて、ドライ性能、ウェット性能及び耐摩耗性能が試験された。主な共通仕様と試験方法は、以下のとおりである。
<共通仕様>
タイヤサイズ : 225/45R17
リムサイズ : 17×8.5J
空気圧 : 180kPa
テスト車両 : 後輪駆動車(排気量2000ccクラス)
<ドライ性能>
供試タイヤが全輪に装着されたテスト車両にテストドライバー1名が乗車し、ドライ条件のテストコースを走行したときのグリップ性能とコントロール性能とが、テストドライバーの官能により評価された。結果は、比較例1を100とする指数で表され、数値が大きいほど、ドライ性能に優れていることを示す。
<ウェット性能>
供試タイヤが全輪に装着されたテスト車両にテストドライバー1名が乗車し、ウェット条件のテストコースを走行したときのグリップ性能とコントロール性能とが、テストドライバーの官能により評価された。結果は、比較例1を100とする指数で表され、数値が大きいほど、ウェット性能に優れていることを示す。
<耐摩耗性能>
供試タイヤが全輪に装着されたテスト車両にテストドライバー1名が乗車し、ドライ条件のテストコースを走行したときの摩耗量が、評価された。結果は、比較例1を100とする指数で表され、数値が大きいほど、摩耗量が小さく、耐摩耗性能に優れていることを示す。
試験の結果が、表1及び表2に示される。
Figure 2024074051000002
Figure 2024074051000003
試験の結果、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに対して、ドライ性能、ウェット性能及び耐摩耗性能の合計点数で示される総合評価において優れており、優れたドライ性能、ウェット性能及び耐摩耗性能を高次元で発揮していることが確認された。
[付記]
本発明は、次のとおりである。
[本発明1]
車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、
車両装着時に前記車両の外側に位置する外側トレッド端と、
車両装着時に前記車両の内側に位置する内側トレッド端と、
タイヤ赤道と前記外側トレッド端との間でタイヤ周方向に延びる第1周方向溝と、
前記タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間でタイヤ周方向に延びる第2周方向溝と、
前記第1周方向溝と前記外側トレッド端との間に区分された外側ショルダー陸部と、
前記第2周方向溝と前記内側トレッド端との間に区分された内側ショルダー陸部と、
前記第1周方向溝と前記第2周方向溝との間に区分されたクラウン陸部とを有し、
前記第1周方向溝の溝中心線と前記タイヤ赤道との距離は、トレッド半幅の25%~50%であり、
前記第2周方向溝の溝中心線と前記タイヤ赤道との距離は、トレッド半幅の65%~75%であり、
前記外側ショルダー陸部、前記内側ショルダー陸部及び前記クラウン陸部の少なくとも1つには、両端が各陸部内で終端する複数の閉鎖横溝が設けられている、
タイヤ。
[本発明2]
前記複数の閉鎖横溝は、前記タイヤ赤道からトレッド半幅の75%よりも外側に設けられていない、本発明1に記載のタイヤ。
[本発明3]
前記複数の閉鎖横溝は、それぞれ、タイヤ軸方向に対して傾斜している、本発明1又は2に記載のタイヤ。
[本発明4]
前記複数の閉鎖横溝のそれぞれのタイヤ軸方向に対する角度は、10~30°である、本発明3に記載のタイヤ。
[本発明5]
前記複数の閉鎖横溝は、前記外側ショルダー陸部に設けられた複数の第1横溝と、前記クラウン陸部の前記第1周方向溝側に設けられた複数の第2横溝と、前記クラウン陸部の前記第2周方向溝側に設けられた複数の第3横溝とを含む、本発明3又は4に記載のタイヤ。
[本発明6]
前記複数の第1横溝と前記複数の第3横溝の傾斜の向きは、それぞれ、同じであり、
前記複数の第2横溝の傾斜の向きは、それぞれ、前記複数の第1横溝及び前記複数の第3横溝の傾斜の向きと異なる、本発明5に記載のタイヤ。
[本発明7]
前記第1周方向溝の溝幅は、前記複数の閉鎖横溝のそれぞれの溝幅よりも大きい、本発明1ないし6のいずれかに記載のタイヤ。
[本発明8]
前記第2周方向溝の溝幅は、前記複数の閉鎖横溝のそれぞれの溝幅よりも大きい、本発明1ないし7のいずれかに記載のタイヤ。
[本発明9]
前記複数の閉鎖横溝のそれぞれの溝幅は、2mm以上であり、
前記複数の閉鎖横溝のそれぞれの溝深さは、5~7mmである、本発明1ないし8のいずれかに記載のタイヤ。
[本発明10]
前記複数の閉鎖横溝のピッチ数は、40~80である、本発明1ないし9のいずれかに記載のタイヤ。
[本発明11]
前記トレッド部のランド比は、70%~80%である、本発明1ないし10のいずれかに記載のタイヤ。
2 トレッド部
3 第1周方向溝
4 第2周方向溝
5 外側ショルダー陸部
6 内側ショルダー陸部
7 クラウン陸部
8 閉鎖横溝

Claims (11)

  1. 車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、
    車両装着時に前記車両の外側に位置する外側トレッド端と、
    車両装着時に前記車両の内側に位置する内側トレッド端と、
    タイヤ赤道と前記外側トレッド端との間でタイヤ周方向に延びる第1周方向溝と、
    前記タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間でタイヤ周方向に延びる第2周方向溝と、
    前記第1周方向溝と前記外側トレッド端との間に区分された外側ショルダー陸部と、
    前記第2周方向溝と前記内側トレッド端との間に区分された内側ショルダー陸部と、
    前記第1周方向溝と前記第2周方向溝との間に区分されたクラウン陸部とを有し、
    前記第1周方向溝の溝中心線と前記タイヤ赤道との距離は、トレッド半幅の25%~50%であり、
    前記第2周方向溝の溝中心線と前記タイヤ赤道との距離は、トレッド半幅の65%~75%であり、
    前記外側ショルダー陸部、前記内側ショルダー陸部及び前記クラウン陸部の少なくとも1つには、両端が各陸部内で終端する複数の閉鎖横溝が設けられている、
    タイヤ。
  2. 前記複数の閉鎖横溝は、前記タイヤ赤道からトレッド半幅の75%よりも外側に設けられていない、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記複数の閉鎖横溝は、それぞれ、タイヤ軸方向に対して傾斜している、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記複数の閉鎖横溝のそれぞれのタイヤ軸方向に対する角度は、10~30°である、請求項3に記載のタイヤ。
  5. 前記複数の閉鎖横溝は、前記外側ショルダー陸部に設けられた複数の第1横溝と、前記クラウン陸部の前記第1周方向溝側に設けられた複数の第2横溝と、前記クラウン陸部の前記第2周方向溝側に設けられた複数の第3横溝とを含む、請求項3に記載のタイヤ。
  6. 前記複数の第1横溝と前記複数の第3横溝の傾斜の向きは、それぞれ、同じであり、
    前記複数の第2横溝の傾斜の向きは、それぞれ、前記複数の第1横溝及び前記複数の第3横溝の傾斜の向きと異なる、請求項5に記載のタイヤ。
  7. 前記第1周方向溝の溝幅は、前記複数の閉鎖横溝のそれぞれの溝幅よりも大きい、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  8. 前記第2周方向溝の溝幅は、前記複数の閉鎖横溝のそれぞれの溝幅よりも大きい、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  9. 前記複数の閉鎖横溝のそれぞれの溝幅は、2mm以上であり、
    前記複数の閉鎖横溝のそれぞれの溝深さは、5~7mmである、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  10. 前記複数の閉鎖横溝のピッチ数は、40~80である、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  11. 前記トレッド部のランド比は、70%~80%である、請求項1又は2に記載のタイヤ。
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