JP2024073227A - 電磁弁制御装置および作業車 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024073227000001
【課題】適切な時期に電磁弁を切り替えることを目的とする。
【解決手段】目標ギヤ比72に基づいて、第1電磁弁52Aおよび第2電磁弁52Bを電流値により制御する電磁弁制御装置であって、駆動部4の出力回転数74とトランスミッションの出力回転数75の比である現在ギヤ比76を取得する現在ギヤ比取得部64と、第1電磁弁52Aまたは第2電磁弁52Bに入力される電流値である現在電流値78を取得する現在電流値取得部65と、目標ギヤ比72および現在ギヤ比76の差分であるギヤ比差79と現在電流値78とに基づいて、第1電磁弁52Aを用いてポンプ斜板を制御するか、第2電磁弁52Bを用いてポンプ斜板を制御するかを切り替える電磁弁切替制御を行う切替制御部67とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、電磁弁を介して静油圧式無段変速装置を制御する電磁弁制御装置、および、電磁弁制御装置により静油圧式無段変速装置を制御する作業車に関する。
特許文献1に示される作業車(トラクタ)は、静油圧式の無段変速装置(無段変速部)と、遊星変速装置(複合遊星伝動部、変速出力部)と、前後進切換装置と、変速操作具(変速レバー)と、前後進切換具(前後進レバー)とを備える。無段変速装置は、エンジンから出力された動力が入力され、入力された動力を変速して出力する。遊星変速装置は、エンジンから出力された動力および無段変速装置から出力された動力を合成して合成動力として出力する。また、遊星変速装置は、無段変速装置が変速されることによって出力する合成動力を変速する。前後進切換装置は、遊星変速装置から出力された合成動力を前進動力に切り換えて走行装置(前車輪、後車輪)に向けて出力する前進伝動状態と、遊星変速装置からの合成動力を後進動力に切り換えて走行装置に向けて出力する後進伝動状態とに切り換える。変速操作具は、無段変速装置を変速操作することにより車速を操作する。前後進切換具は前後進切換装置を切り換え操作する。
このような構成の作業車(トラクタ)において、車速は合成動力の回転速度(回転数)、つまり、エンジン回転数と出力軸の回転数の比(ギヤ比)によって定まる。合成動力の回転速度は、遊星変速装置の変速レンジと、無段変速装置から出力する動力(斜板角)によって定まる。変速レンジは、遊星変速装置のクラッチの操作により決定される。無段変速装置の斜板角は、中立位置を挟んで、一方側に最大に傾斜した状態(-MAX)と他方側に最大に傾斜した状態(+MAX)との間を往復して傾転される。つまり、無段変速装置は、正回転と逆回転とを交互に繰り返す。そして、変速レンジが変速される毎に、斜板角の傾転方向が切り替わって正回転と逆回転とが切り替わることにより、合成動力の回転速度が徐々に変化していく。
無段変速装置の斜板角は油圧シリンダから供給される操作油によって制御される。油圧シリンダは2つの電磁弁によって制御される。電磁弁は制御信号の電流値によって制御される。一方の電磁弁によって、油圧シリンダを介して中立位置より正回転側の斜板角が制御され、他方の電磁弁によって、油圧シリンダを介して中立位置より逆回転側の斜板角が制御される場合がある。この場合、斜板の中立位置において電磁弁を切り替える制御が行われる。
特開2019-95058号公報
しかしながら、電磁弁の切り替え時において無段変速装置の斜板が傾転し始める際に電磁弁に入力される電流値(立ち上がり電流値)は、車軸(無段変速装置の入力軸・出力軸)の負荷や、操作油の油温、エンジン回転数等によって、電磁弁毎にばらつく場合がある。その結果、斜板の中立位置付近において、ギヤ比が適切に制御されない場合がある。
例えば、電磁弁を切り替えて、電磁弁を制御する電流値をあらかじめ定められた立ち上がり電流値にしても目標とするギヤ比に到達しない場合や、立ち上がり電流値に至る前に目標とするギヤ比に到達する場合がある。また、油圧回路の構成により、電磁弁を制御してから実際に斜板が傾転し始めるまでの遅延が問題になる場合もある。
本発明は、適切な時期に電磁弁を切り替えることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る電磁弁制御装置は、駆動部から出力される動力を、ギヤミッションと静油圧式無段変速装置とで変速して出力するトランスミッションにおいて、目標ギヤ比に基づいて、前記静油圧式無段変速装置に対する、中立位置から正回転側のポンプ斜板を制御する第1電磁弁および中立位置から逆回転側の前記ポンプ斜板を制御する第2電磁弁を電流値により制御する電磁弁制御装置であって、前記駆動部の出力回転数と前記トランスミッションの出力回転数の比である現在ギヤ比を取得する現在ギヤ比取得部と、前記第1電磁弁または前記第2電磁弁に入力される前記電流値である現在電流値を取得する現在電流値取得部と、前記目標ギヤ比および前記現在ギヤ比の差分であるギヤ比差と前記現在電流値とに基づいて、前記第1電磁弁を用いて前記ポンプ斜板を制御するか、前記第2電磁弁を用いて前記ポンプ斜板を制御するかを切り替える電磁弁切替制御を行う切替制御部とを備える。
本発明の一実施形態に係る作業車は、駆動部と、前記駆動部から出力される動力を変速して出力する静油圧式無段変速装置と、前記駆動部から出力される動力と前記静油圧式無段変速装置から出力される動力とを合成すると共に、合成された動力を変速して出力するギヤミッションと、前記静油圧式無段変速装置における、中立位置から正回転側のポンプ斜板を制御する第1電磁弁および中立位置から逆回側の前記ポンプ斜板を制御する第2電磁弁と、前記電磁弁制御装置とを備える。
以上のような構成により、ギヤ比差によって把握される第1電磁弁および第2電磁弁によりポンプ斜板が制御される状態に応じて電磁弁切替制御を行うことができるため、適切な時期に電磁弁を切り替えることができる。
また、前記切替制御部は、前記現在電流値が所定の電流閾値以下であり、かつ、前記ギヤ比差が所定のギヤ比差閾値以上である際に、前記電磁弁切替制御を行ってもよい。
このような構成により、現在電流値とギヤ比差とを考慮して、より精度良く適切な時期に電磁弁を切り替えることができる。
また、前記ポンプ斜板が中立位置から傾斜し始める前記電流値である立ち上がり電流値を記憶する記憶部をさらに備え、前記切替制御部は、前記現在電流値から前記立ち上がり電流値を減じた値が、電流閾値に相当する所定の第1電流閾値以下であり、かつ、前記ギヤ比差が、ギヤ比差閾値に相当する所定の第1切替目標偏差以上である際に、前記電磁弁切替制御を行ってもよい。
このような構成により、車軸の負荷や操作油の油温、エンジン回転数等により変動する立ち上がり電流値を考慮して、現在電流値が立ち上がり電流値に到達していなくてもギヤ比差が大きい場合には早期に電磁弁の切り替えを行うことができる。その結果、適切な時期に電磁弁を切り替えることができる。
また、前記切替制御部は、前記現在電流値が前記立ち上がり電流値以下であり、かつ、前記ギヤ比差が、前記ギヤ比差閾値に相当する、前記第1切替目標偏差より小さい所定の第2切替目標偏差以上である際に、前記電磁弁切替制御を行ってもよい。
このような構成により、現在電流値が立ち上がり電流値となっていない場合でも、現在ギヤ比が目標ギヤ比に対して所定以上離れている場合には電磁弁の切り替えを行うので、適切に電磁弁の切り替えを行うことができる。
また、前記切替制御部は、前記立ち上がり電流値から前記現在電流値を減じた値が、所定の第2電流閾値以下であり、かつ、前記ギヤ比差が、前記ギヤ比差閾値に相当する、前記第2切替目標偏差より小さな所定の第3切替目標偏差以上である際に、前記電磁弁切替制御を行ってもよい。
このような構成により、現在電流値が立ち上がり電流値になる前に電磁弁切替制御を実行することができるため、適切な時期に電磁弁を切り替えて、早期に適切なギヤ比に制御することができる。
また、前記切替制御部は、前記立ち上がり電流値から前記現在電流値を減じた値が前記第2電流閾値以下であり、かつ、前記ギヤ比差が前記第3切替目標偏差より小さい場合、前記電流値を維持してもよい。
このような構成により、現在電流値を維持した後、ギヤ比差が所定以上大きくなった時点で電磁弁切替制御を再開することにより、適切な時期に電磁弁を切り替えることができる。
また、前記切替制御部は、前記電磁弁切替制御が行われた後、所定の時間が経過するまでは、前記電磁弁切替制御を禁止してもよい。
電磁弁が切り替えられても、実際に電磁弁に制御信号(電流値)が入力されるまでの遅れや、斜板の傾転の遅れが生じる場合がある。また、電磁弁の切り替えが短時間に繰り返されることにより、無段変速装置の動作が不安定になる場合がある。上記構成により、短時間に電磁弁が切り替えられることが抑制され、制御信号(電流値)や斜板の傾転が適切に行われ、無段変速装置が安定して動作する。
トラクタの構成例を示す側面図である。 動力伝達装置の構成例を示す模式図である。 遊星変速部の構成例を示す模式図である。 無段変速装置および無段変速装置の操作構造を例示する油圧回路図である。 変速制御手段による車速変速を説明する図である。 電磁弁切替制御を行う構成を例示する図である。 電磁弁切替制御に用いる情報を例示する図である。 立ち上がり電流値を例示する図である。 電磁弁切替制御を行うフローを例示する図である。 電磁弁切替制御を行うフローを例示する図である。
以下、本発明の作業車の一例であるトラクタについて図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、トラクタに関し、図1に示される矢印Fの方向を「車体前側」、図1に示される矢印Bの方向を「車体後側」、図1に示される矢印Uの方向を「車体上側」、図1に示される矢印Dの方向を「車体下側」、図1の紙面表側の方向を「車体左側」、図1の紙面裏側の方向を「車体右側」とする。
〔トラクタの全体〕
図1に示されるように、トラクタは、左右一対の操向操作可能かつ駆動可能な前車輪1(走行装置)、および左右一対の駆動可能な後車輪2(走行装置)によって支持される走行車体3を備える。走行車体3の前部に、エンジン4(駆動部)を備える原動部5が設けられる。走行車体3の後部に、操縦者が搭乗して運転操作を行う運転部6、ロータリ耕耘装置等の作業装置を昇降操作可能に連結するリンク機構7が設けられる。運転部6には、運転座席8、前車輪1を操向操作するステアリングホイール9、搭乗空間を覆うキャビン10が設けられる。走行車体3の車体フレーム11は、エンジン4、エンジン4の後部に前部が連結されたミッションケース12、エンジン4の下部に連結された前輪支持フレーム13等によって構成される。ミッションケース12の後部に、リンク機構7によって連結された作業装置にエンジン4からの動力を取り出して伝達する動力取出し軸14が設けられている。
〔走行用の動力伝達装置〕
図2に示されるように、トラクタは、走行用の動力伝達装置15を備える。動力伝達装置15は、エンジン4からの動力を前車輪1および後車輪2に伝達する。動力伝達装置15は、エンジン4からの動力を変速して後輪差動機構16および前輪差動機構17に伝達するトランスミッション18を備える。トランスミッション18は、ミッションケース12に収容される。
図2に示されるように、トランスミッション18には、入力軸20と、主変速部21と、前後進切換装置23と、ギヤ機構24と、前輪伝動部25とが設けられる。入力軸20は、ミッションケース12の前部に設けられ、エンジン4の出力軸4aの動力が伝達される。主変速部21は、入力軸20の動力が入力され、入力された動力を変速して出力する。前後進切換装置23は主変速部21の出力が入力され、主変速部21から出力される動力の回転方向を前進方向または後進方向に切り替える。ギヤ機構24は、前後進切換装置23の出力を後輪差動機構16の入力軸16aに伝達する。前輪伝動部25は、前後進切換装置23の出力が入力され、入力された動力を変速して前輪差動機構17に出力する。
〔主変速部〕
図2に示されるように、主変速部21は、入力軸20の動力が入力される無段変速装置28と、入力軸20の動力および無段変速装置28の出力が入力される遊星変速装置31(ギヤミッション)とを備えている。
無段変速装置28は、静油圧式の無段変速装置(静油圧式無段変速装置(HST:Hydro Static Transmission))であり、可変容量形の油圧ポンプPと油圧モータMとを備える。無段変速装置28は、油圧ポンプPの斜板角が変更されることにより、斜板角に応じて、入力軸20から入力される動力を正転動力または逆転動力に変速する。さらに、無段変速装置28は、斜板角に応じて、正転動力または逆転動力の回転速度(回転数)を無段階に変速してモータ軸28bから出力する。図2に示されるように、油圧ポンプPは、入力軸20に前端部が連結された回転軸26、および回転軸26の後端部に連結された第1ギヤ機構27を介して入力軸20にポンプ軸28aが連結される。油圧モータMは、油圧ポンプPから供給される圧油に応じた動力をモータ軸28bに出力する。
遊星変速装置31は、図2に示されるように、遊星変速部31Aと出力部31Bとを備える。遊星変速部31Aは、入力軸20の動力および無段変速装置28の出力が入力される。出力部31Bは、遊星変速部31Aの出力を4段階の速度レンジに段階分けして出力する。図2,3に示されるように、遊星変速部31Aには、第1遊星変速部32と第2遊星変速部33とが設けられる、第1遊星変速部32は、第1太陽ギヤ32a、第1太陽ギヤ32aに噛み合う第1遊星ギヤ32b、第1遊星ギヤ32bに噛み合う内歯を備える第1リングギヤ32cを有する。第2遊星変速部33は、第1遊星変速部32よりも後側に設けられる。第2遊星変速部33は、第2太陽ギヤ33a、第2太陽ギヤ33aに噛み合う第2遊星ギヤ33b、第2遊星ギヤ33bに噛み合う内歯を備える第2リングギヤ33c、第2遊星ギヤ33bを支持する第2キャリヤ33dを有する。
図2に示されるように、第1太陽ギヤ32aと無段変速装置28のモータ軸28bとにわたって第2ギヤ機構30が設けられ、無段変速装置28の出力が第2ギヤ機構30を介して第1太陽ギヤ32aに入力される。第1リングギヤ32cと入力軸20とにわたって第3ギヤ機構29が設けられ、入力軸20の動力が第3ギヤ機構29を介して第1リングギヤ32cに入力される。図2,3に示されるように、第1遊星変速部32に、第1遊星ギヤ32bと噛み合う連動ギヤ32dが設けられ、連動ギヤ32dと第2遊星ギヤ33bとが連結部材33eによって連動連結される。第1遊星変速部32と第2遊星変速部33とは、いわゆる複合遊星変速部を構成する。
図2,3に示されるように、出力部31Bは、3重軸構造の第1入力軸34a、第2入力軸34bおよび第3入力軸34cと、第1入力軸34a等と平行に位置する出力軸35とを備える。第1入力軸34aは第2リングギヤ33cに連結され、第2入力軸34bは第2キャリヤ33dに連結され、第3入力軸34cは第2太陽ギヤ33aに連結される。第1入力軸34aは第1レンジギヤ機構36aに連結され、第1レンジギヤ機構36aと出力軸35とにわたって第1クラッチCL1が設けられる。第3入力軸34cに第2レンジギヤ機構36bが連結され、第2レンジギヤ機構36bと出力軸35とにわたって第2クラッチCL2が設けられる。第2入力軸34bに第3レンジギヤ機構36cが連結され、第3レンジギヤ機構36cと出力軸35とにわたって第3クラッチCL3が設けられる。第3入力軸34cに第4レンジギヤ機構36dが連結され、第4レンジギヤ機構36dと出力軸35とにわたって第4クラッチCL4が設けられる。
主変速部21においては、エンジン4から出力された動力は、入力軸20、回転軸26、および第1ギヤ機構27を介して無段変速装置28の油圧ポンプPに入力される。油圧ポンプPに入力された動力は、無段変速装置28によって正転動力または逆転動力としてモータ軸28bから出力される。出力される正転動力の回転速度(回転数)または逆転動力の回転速度(回転数)は、無段変速装置28によって無段階に変速される。無段変速装置28の出力が第2ギヤ機構30を介して第1遊星変速部32の第1太陽ギヤ32aに入力され、エンジン4から出力された動力が入力軸20および第3ギヤ機構29を介して第1遊星変速部32の第1リングギヤ32cに入力さる。第1リングギヤ32cに入力された無段変速装置28から出力された動力とエンジン4から出力された動力とが遊星変速部31Aの第1遊星変速部32と第2遊星変速部33とによって合成され、合成動力が第2遊星変速部33から出力部31Bに伝達されて出力軸35から出力される。
主変速部21においては、第1クラッチCL1が入りにされた状態になると、遊星変速部31Aによって合成される合成動力が、出力部31Bの第1レンジギヤ機構36aおよび第1クラッチCL1によって1速レンジの動力に変速される。変速された1速レンジの動力は、第2リングギヤ33cから出力部31Bの第1入力軸34aに伝達される。さらに、この状態で、無段変速装置28が変速操作されることにより、1速レンジの動力は、無段階に変速されて出力軸35から出力される。
第2クラッチCL2が入りにされた状態になると、遊星変速部31Aによって合成される合成動力が、出力部31Bの第2レンジギヤ機構36bおよび第2クラッチCL2によって2速レンジの動力に変速される。変速された2速レンジの動力は、第2太陽ギヤ33aから出力部31Bの第3入力軸34cに伝達される。さらに、この状態で、無段変速装置28が変速操作されることにより、2速レンジの動力は、無段階に変速されて出力軸35から出力される。
第3クラッチCL3が入りにされた状態になると、遊星変速部31Aによって合成される合成動力が、出力部31Bの第3レンジギヤ機構36cおよび第3クラッチCL3によって3速レンジの動力に変速される。変速された3速レンジの動力は、第2キャリヤ33dから出力部31Bの第2入力軸34bに伝達される。さらに、この状態で、無段変速装置28が変速操作されることにより、3速レンジの動力は、無段階に変速されて出力軸35から出力される。
第4クラッチCL4が入りにされた状態になると、遊星変速部31Aによって合成される合成動力が、出力部31Bの第4レンジギヤ機構36dおよび第4クラッチCL4によって4速レンジの動力に変速される。変速された4速レンジの動力は、第2太陽ギヤ33aから出力部31Bの第3入力軸34cに伝達される。さらに、この状態で、無段変速装置28が変速操作されることにより、4速レンジの動力は、無段階に変速されて出力軸35から出力される。
〔前後進切換装置〕
図2に示されるように、前後進切換装置23は、入力軸23aと、出力軸23bと、前進ギヤ連動機構23cと、後進ギヤ連動機構23dとを備える。入力軸23aは遊星変速装置31の出力軸35に連結される。出力軸23bは入力軸23aと平行に設けられる。入力軸23aに、前進クラッチCLFおよび後進クラッチCLRが設けられる。前進ギヤ連動機構23cは前進クラッチCLFと出力軸23bとにわたって設けられる。後進ギヤ連動機構23dは後進クラッチCLRと出力軸23bとにわたって設けられる。
前進クラッチCLFは、入りに操作されると、入力軸23aと前進ギヤ連動機構23cとを連結し、入力軸23aの動力が前進ギヤ連動機構23cを介して出力軸23bに伝達されるように前進伝動状態を現出する。後進クラッチCLRは、入りに操作されると、入力軸23aと後進ギヤ連動機構23dとを連結し、入力軸23aの動力が後進ギヤ連動機構23dを介して出力軸23bに伝達されるように後進伝動状態を現出する。
前後進切換装置23においては、入力軸23aに遊星変速装置31の出力が入力され、前進クラッチCLFが入りに操作されることにより、入力軸23aの動力が前進クラッチCLFおよび前進ギヤ連動機構23cによって前進動力に変換されて出力軸23bに伝達される。後進クラッチCLRが入りに操作されることにより、入力軸23aの動力が後進クラッチCLRおよび後進ギヤ連動機構23dによって後進動力に変換されて出力軸23bに伝達される。出力軸23bの前進動力および後進動力は、ギヤ機構24によって後輪差動機構16および前輪伝動部25に伝達される。
後輪差動機構16においては、前後進切換装置23から伝達された前進動力あるいは後進動力が左右の出力軸16bから左右の後車輪2に伝達される。左の出力軸16bの動力は、遊星減速機構37を介して左の後車輪2に伝達される。左の出力軸16bに操向ブレーキ38が設けられている。図示されないが、右の出力軸16bから右の後車輪2への伝動系には、左の後車輪2への伝動系と同様に、遊星減速機構37および操向ブレーキ38が設けられている。左右の操向ブレーキ38の制動状態に応じて走行車体3(図1参照)を容易に旋回させることができる。
〔前輪伝動部〕
図2に示されるように、前輪伝動部25は、ギヤ機構24の出力軸24aに連結された入力軸25a、および、入力軸25aと平行に位置する出力軸25bを備える。入力軸25aに、等速クラッチCLT、および、等速クラッチCLTよりも後側に位置する増速クラッチCLHが設けられる。等速クラッチCLTと出力軸25bとにわたり、等速ギヤ機構40が設けられる。増速クラッチCLHと出力軸25bとにわたり、増速ギヤ機構41が設けられる。ギヤ機構24の出力軸24aに駐車ブレーキ39が設けられる。
前輪伝動部25においては、等速クラッチCLTが入りに操作されると、入力軸25aの動力が等速クラッチCLTおよび等速ギヤ機構40によって出力軸25bに伝達される。そして、等速ギヤ機構40によって等速伝動状態が現出され、前車輪1の周速度が後車輪2の周速度と同じになる状態で前車輪1を駆動する動力が出力軸25bから出力される。増速クラッチCLHが入りに操作されると、入力軸25aの動力が増速クラッチCLHおよび増速ギヤ機構41によって出力軸25bに伝達される。そして、増速ギヤ機構41によって前輪増速伝動状態が現出され、前車輪1の周速度が後車輪2の周速度よりも高速になる状態で前車輪1を駆動する動力が出力軸25bから出力される。出力軸25bからの出力は、出力軸25bと前輪差動機構17の入力軸17aとを連結する回転軸42を介して前輪差動機構17に入力される。
走行車体3(図1参照)は、等速クラッチCLTが入りにされると、左右の前車輪1の平均周速度が左右の後車輪2の平均周速度と同じになる状態で前車輪1および後車輪2が駆動される四輪駆動状態になり、増速クラッチCLHが入りにされると、左右の前車輪1の平均周速度が左右の後車輪2の平均周速度よりも高速になる状態で前車輪1および後車輪2が駆動される四輪駆動状態になる。これにより、増速クラッチCLHが入りにされた場合、等速クラッチCLTが入り状態にされた場合の旋回半径よりも小さい旋回半径で走行車体3を旋回走行させることができる。
〔油圧回路〕
無段変速装置28は、図4に例示されるような油圧回路により制御される。油圧回路は、油圧シリンダ50、電磁操作弁によって構成される変速操作弁52、および油圧ポンプ54を備える。無段変速装置28は、油圧ポンプPの斜板49(ポンプ斜板)の角度(斜板角)が変更(傾転)されることにより制御され、油圧ポンプPの斜板角に応じた動力を油圧モータMから出力する。油圧ポンプPの斜板49は、油圧ポンプ54から油圧シリンダ50を介して供給される操作油の油量および油圧(操作油圧)によって制御され、油圧シリンダ50から供給(排出)される操作油は変速操作弁52によって制御される。
図4に示されるように、油圧シリンダ50は油圧ポンプPの斜板49に連結される。油圧シリンダ50は、油室50Aと油室50Bとの2つの油室を備える。変速操作弁52は操作油路51を介して油圧シリンダ50と接続され、油圧シリンダ50を制御して、油圧ポンプPに操作油を排出させる。油圧ポンプ54は、給油路53を介して変速操作弁52と接続される。また、無段変速装置28の油圧ポンプPと油圧モータMとを接続する駆動油路55に緊急用リリーフ弁56が接続される。
このような油圧回路において、変速操作弁52は、切り換え操作されることにより、油圧ポンプ54から供給される操作油を油圧シリンダ50の2つの油室のうちのいずれかから排出させる。変速操作弁52は、第1電磁弁52Aと第2電磁弁52Bとを備える。第1電磁弁52Aは、油圧シリンダ50の油室50Aから操作油を排出させることにより、中立位置より正回転側の油圧ポンプPの斜板49を傾転させる。第2電磁弁52Bは、油圧シリンダ50の油室50Bから操作油を排出させることにより、中立位置より逆回転側の油圧ポンプPの斜板49を傾転させる。このように、無段変速装置28は、斜板49の中立位置(無段変速装置28が中立状態)を境として変速操作弁52の第1電磁弁52Aと第2電磁弁52Bとが切り換え操作されることにより、斜板49が変速操作弁52の操作位置に対応する傾斜角に傾動操作されて変速操作される。
〔車速の変速〕
次に、図2を参照しながら図5を用いて、主変速部21により車速を変速する構成について説明する。図5の縦軸は、算出ギヤ比G(現在ギヤ比)、および入力軸16aの回転速度V(車速に対応)を示す。算出ギヤ比Gは、入力軸20の回転数に対する入力軸16aの回転数の比である。図5の横軸は、無段変速装置28の変速状態を示し、[N]は、中立状態を示し、[-MAX]は、最高速の逆転動力を出力する変速状態(逆回転における最大斜板角)を示す。[+MAX]は、最高速の正転動力を出力する変速状態(正回転における最大斜板角)を示す。[G1]、[G2]、[G3]、[G4]は、予め設定された設定ギヤ比である。
第1クラッチCL1が入りにされた状態で無段変速装置28が[-MAX]から[+MAX]に向けて変速されるに伴い、回転速度Vが1速レンジで零速度[0]から無段階に増速する。1速レンジにおいて、無段変速装置28が中立状態である際の算出ギヤ比Gを[C1N]とする。算出ギヤ比Gが[G1]になると、変速制御手段48が第1クラッチCL1を切りに切り換え、第2クラッチCL2を入りに切り換える。第2クラッチCL2が入りの状態で無段変速装置28が[+MAX]から[-MAX]に向けて変速されるに伴い、回転速度Vが2速レンジで無段階に増速する。2速レンジにおいて、無段変速装置28が中立状態である際の算出ギヤ比Gを[C2N]とする。算出ギヤ比Gが[G2]になると、変速制御手段48が第2クラッチCL2を切りに切り換え、第3クラッチCL3を入りに切り換える。第3クラッチCL3の入り状態で無段変速装置28が[-MAX]から[+MAX]に向けて変速操作されると、回転速度Vが3速レンジで無段階に増速する。3速レンジにおいて、無段変速装置28が中立状態である際の算出ギヤ比Gを[C3N]とする。算出ギヤ比Gが[G3]になると、変速制御手段48が第3クラッチCL3を切りに切り換え、第4クラッチCL4を入りに切り換える。第4クラッチCL4の入り状態で無段変速装置28が[+MAX]から[-MAX]に向けて変速されるに伴い回転速度Vが4速レンジで無段階に増速する。4速レンジにおいて、無段変速装置28が中立状態である際の算出ギヤ比Gを[C4N]とする。
〔変速制御〕
図1,図2を参照しながら図6を用いて、変速制御を行う構成について説明する。
無段変速装置28の変速操作を行うための変速操作具として、例えば変速ペダル45が運転部6に設けられる。変速ペダル45の操作位置はポテンショメータ46によって検出される。本実施形態では、ポテンショメータ46を採用しているが、ポテンショメータ46に替え、検出スイッチを利用したもの等各種の操作位置検出機構の採用が可能である。
変速操作は、変速ペダル45の操作位置に応じて、制御部60によって制御される。制御部60は、CPUやECU等のプロセッサを搭載する。制御部60は、第1電磁弁52Aまたは第2電磁弁52Bを介して無段変速装置28と連係される。また、制御部60は、遊星変速装置31(ギヤミッション)の第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3および第4クラッチCL4のそれぞれに連係される。制御部60は、変速ペダル45が操作されると、ポテンショメータ46よる検出情報を基に変速操作が行われたことを検出して無段変速装置28を変速操作する。この際、制御部60は、油圧ポンプPの斜板49が中立位置をまたいで傾転するたびに、斜板角を制御する変速操作弁52を第1電磁弁52Aまたは第2電磁弁52Bに切り替える制御(電磁弁切替制御)を行う。また、制御部60は、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3および第4クラッチCL4の切り換え操作を制御する。
制御部60は、回転数検出部4A、回転数検出部31C、段数検出部31D、電流検出部52C、電流検出部52Dと連携される。
回転数検出部4Aはエンジン4の回転数(エンジン出力回転数74)を検出し、制御部60に送信する。回転数検出部31Cは、トランスミッション18の出力回転数(ギヤ出力回転数75)を検出し、制御部60に送信する。例えば、回転数検出部31Cは後輪差動機構16の入力軸16aの回転数を検出しても良いし、遊星変速装置31(ギヤミッション)の出力軸35の回転数を検出しても良い。後輪差動機構16の入力軸16aの回転数を検出する場合、回転数検出部31Cは入力軸16aに設けられた伝動ギヤ63の回転数を検出する構成としてもよい。
段数検出部31Dは、変速レンジを検出し、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3および第4クラッチCL4のいずれが入りに切り替えられているかを検出し、検出結果を制御部60に送信する。
電流検出部52Cは、第1電磁弁52Aに入力される電流(制御信号)の電流値を測定し、制御部60に送信する。電流検出部52Dは、第2電磁弁52Bに入力される電流(制御信号)の電流値を測定し、制御部60に送信する。
制御部60は電磁弁制御装置として機能し、無段変速装置28を変速操作の一環として、回転数検出部4A等から取得した情報と切替テーブル70とに基づいて、第1電磁弁52Aおよび第2電磁弁52Bを入切に切り替える電磁弁切替制御を行う。また、制御部60は、入りに切り替えられた第1電磁弁52Aまたは第2電磁弁52Bに入力する電流値を決定し、第1電磁弁52Aまたは第2電磁弁52Bに出力する。
〔電磁弁切替制御〕
図1,図2を参照しながら図6~図8を用いて、電磁弁切替制御を行う構成について説明する。
制御部60は、データ通信部61、目標ギヤ比取得部62、現在ギヤ比取得部64、現在電流値取得部65、切替制御部67、および記憶部69を備える。また、制御部60は、切替制御部67と共に変速制御を行う変速制御部68を備える。
データ通信部61は、ポテンショメータ46、回転数検出部4A、回転数検出部31C、段数検出部31D、電流検出部52C、および電流検出部52D等とデータ通信可能な状態で接続される。また、データ通信部61は、第1電磁弁52A、第2電磁弁52B、および遊星変速装置31(ギヤミッション)等に制御信号を送信する。
記憶部69は、第1電磁弁52Aおよび第2電磁弁52Bのそれぞれの立ち上がり電流値71(以下(b)とする場合がある)と、切替テーブル70とがあらかじめ格納される。立ち上がり電流値71は、第1電磁弁52Aおよび第2電磁弁52Bのそれぞれにおいて、ギヤ比が変化し始める制御信号の電流値であり、斜板49が中立位置から傾斜(傾転)し始める電流値である。つまり、各速度レンジにおいて、徐々に電流を上げた時にギヤ比が変動した時点が斜板49の動き出し点として立ち上げり電流点とされ、この際の電流値が立ち上がり電流値71とされる。
目標ギヤ比取得部62は、データ通信部61を介してポテンショメータ46から取得した変速ペダル45の操作位置に応じた目標ギヤ比72(以下(c)とする場合がある)を算出(取得)し、記憶部69に格納する。
現在ギヤ比取得部64は、データ通信部61を介して、回転数検出部4Aが取得したエンジン出力回転数74および回転数検出部31Cが取得したギヤ出力回転数75を取得し、現在ギヤ比76(以下(d)とする場合がある)を算出する。現在ギヤ比取得部64は、算出した現在ギヤ比76を記憶部69に格納する。
現在電流値取得部65は、データ通信部61を介して、電流検出部52Cおよび電流検出部52Dが検出した電流値を取得する。現在電流値取得部65は、これらの電流値のうちの大きい方を、油圧ポンプPを制御している制御信号に係る電流値である現在電流値78(以下(a)とする場合がある)として記憶部69に格納する。なお、格納される現在電流値78は、電流検出部52Cまたは電流検出部52Dの電流値である情報、つまり、正回転側の制御信号に係る電流値であるか逆回転側の制御信号に係る電流値であるかの情報が紐づけられる。
切替制御部67は、目標ギヤ比72と現在ギヤ比76との差を、ギヤ比差79(以下(f)とする場合がある)を算出し、記憶部69に格納する。切替制御部67は、現在電流値78および切替テーブル70に基づいて、第1電磁弁52Aおよび第2電磁弁52Bを入切に切り替える電磁弁切替制御を行う。例えば、切替制御部67は、後述のように、立ち上がり電流値71、現在電流値78、ギヤ比差79、および切替テーブル70に基づいて、電磁弁切替制御を行う。
また、記憶部69は、データ通信部61を介して段数検出部31Dから取得されたギヤ段数73が格納される。ギヤ段数73は、入に切り替えられた出力部31Bのクラッチに対応し、速度レンジに相当する。つまり、ギヤ段数73「1」は第1クラッチCL1が入に切り替えられた1速レンジに相当し、ギヤ段数73「2」は第2クラッチCL2が入に切り替えられた2速レンジに相当し、ギヤ段数73「3」は第3クラッチCL3が入に切り替えられた3速レンジに相当し、ギヤ段数73「4」は第4クラッチCL4が入に切り替えられた4速レンジに相当する。
なお、第1電磁弁52Aおよび第2電磁弁52Bのそれぞれの立ち上がり電流値71は、エンジン4の暖機運転を行い、ミッションオイル温度が50℃の状態で、以下のように、ギヤ段数73毎にあらかじめ求められ、記憶部69に格納される。
まず、ギヤ段数73を「1」にした状態で、図8に示されるように、無段変速装置28が中立状態である、現在ギヤ比76がC1Nである状態から、第1電磁弁52Aに対して目標電流値が徐々に掃引される。これに伴い、現在電流値78が上昇していき、現在ギヤ比76が、中立位置を示す値(C1N)から変化し始める。そして、現在ギヤ比76がC1Nから変化した時の電流値が、斜板49が傾転を開始する第1電磁弁52Aの立ち上がり電流値71とされる。その後、第2電磁弁52Bについて同様に立ち上がり電流値71が求められ、さらに、ギヤ段数73を切り替えて、それぞれのギヤ段数73において、第1電磁弁52Aおよび第2電磁弁52Bのそれぞれの立ち上がり電流値71が求められる。なお、図8において、第1電磁弁52Aに供給される目標電流値に応じた現在ギヤ比の変化が実線で示され、第2電磁弁52Bに供給される目標電流値に応じた現在ギヤ比の変化が破線で示される。
また、記憶部69に格納される切替テーブル70は電磁弁切替制御における切替条件が記憶され、入に切り替えられたクラッチ(ギヤ段数73)毎の切替閾値のうちのギヤ比差閾値である、第1切替目標偏差70b(以下(F1)とする場合がある)、第2切替目標偏差70c(以下(F2)とする場合がある)、第3切替目標偏差70a(以下(F3)とする場合がある)があらかじめ定められて記憶される。なお、第1切替目標偏差70b、および第2切替目標偏差70c、第3切替目標偏差70aは、ギヤ段数73毎に、無段変速装置28の中立状態におけるギヤ比やギヤ比の変動範囲等に基づいてあらかじめ定められ、第3切替目標偏差70a<第2切替目標偏差70c<第1切替目標偏差70bの関係を有する。また、切替テーブル70は、切替閾値のうちの電流閾値として、図6に示されるように、第1電流閾値70f(以下(A1)とする場合がある)および第2電流閾値70g(以下(A2)とする場合がある)があらかじめ定められて記憶される。切替テーブル70は、さらに、あらかじめ想定される無段変速装置28の中立位置(中立点)に対応するギヤ比や、ギヤ比の変動範囲、ギヤ比の変動範囲の幅であるギヤ比の幅等の情報が記憶されてもよい。
〔切替制御部〕
図1,図2を参照しながら図6~図10を用いて、電磁弁切替制御における切替制御部67の動作構成について説明する。
上述のように、切替テーブル70と立ち上がり電流値71は、あらかじめ定められて記憶部69に格納される(図9のステップ#1)。
走行中における電磁弁切替制御を含めた変速制御を行うために、目標ギヤ比取得部62は、データ通信部61を介して、変速ペダル45のポテンショメータ46から、変速ペダル45の操作位置を継続的に取得する。目標ギヤ比取得部62は、取得された変速ペダル45の操作位置に応じた目標ギヤ比72を算出して記憶部69に格納する(図9のステップ#2)。
また、現在ギヤ比取得部64は、データ通信部61を介して、エンジン4の回転数検出部4Aからエンジン出力回転数74を継続的に取得する。同様に、現在ギヤ比取得部64は、データ通信部61を介して、遊星変速装置31の回転数検出部31Cから、遊星変速装置31の出力回転数であるギヤ出力回転数75を継続的に取得する。そして、現在ギヤ比取得部64は、ギヤ出力回転数75をエンジン出力回転数74で除して1万倍することにより現在ギヤ比76を求め、記憶部69に格納する(図9のステップ#3)。さらに、現在ギヤ比取得部64は、データ通信部61を介して、遊星変速装置31の段数検出部31Dから、ギヤ段数73を取得し、記憶部69に格納する。
また、現在電流値取得部65は、データ通信部61を介して、電流検出部52Cおよび電流検出部52Dから、第1電磁弁52Aおよび第2電磁弁52Bに送信される制御信号の電流値を継続的に取得する。そして、制御部60は、いずれの電磁弁が無段変速装置28の斜板49の制御に用いられているかを判断し、制御に用いられる電磁弁に入力されている電流値を現在電流値78として記憶部69に格納する(図9のステップ#4)。
なお、図9のステップ#2~ステップ#4は、走行中あるいはエンジン4の稼働中に随時実行され、必ずしもこの順で実行されるとは限らない。
次に、切替制御部67は、目標ギヤ比72と現在ギヤ比76との差分をギヤ比差79として求め、記憶部69に格納する(図9のステップ#5)。ギヤ比差79は、目標ギヤ比72から現在ギヤ比76を減じた値の絶対値とする。
そして、切替制御部67は、切替テーブル70、立ち上がり電流値71、現在電流値78、およびギヤ比差79に基づいて、電磁弁切替制御を行う(図9のステップ#6)。すなわち、切替制御部67は、現在電流値78が低下してどの程度立ち上がり電流値71に近づいているかと、現在ギヤ比76が目標ギヤ比72に対してどの程度離れているかとを、ギヤ段数73を考慮して判断し、第1電磁弁52Aおよび第2電磁弁52Bを入切に切り替える電磁弁切替制御を行う。
このような制御を行うことにより、現在電流値78と立ち上がり電流値71との差を用いて車軸負荷が考慮された斜板49の傾転状態を把握することができる。また、目標ギヤ比72と現在ギヤ比76との関係から、斜板49が中立位置に向かうように制御されている状態であるか、中立位置を超えて傾転が加速するように制御されている状態であるかを把握することができる。そして、車軸負荷が考慮された斜板49の傾転状態を考慮して電磁弁切替制御を行うことにより、切り替えのタイミングが遅れることが抑制され、スムーズな切り替えを行うことができる。また、中立位置を超えて傾転が加速するように制御されている状態である場合には切り替えを早期に行うことができる。以上により、適切な時期に電磁弁を切り替えることができる。
以下、具体的な電磁弁切替制御について説明する。
まず、切替制御部67は、現在電流値78から立ち上がり電流値71を減算した値が、切替テーブル70に記憶される所定の第1電流閾値70f以下((a)―(b)≦(A1))であるか否かを判定する(図10のステップ#61)。例えば、第1電流閾値70fは20mAである。
現在電流値78から立ち上がり電流値71を減算した値が第1電流閾値70f以下であると判定された場合(図10のステップ#61のYes)、切替制御部67は、現在電流値78がある程度立ち上がり電流値71に近い値になっていると判断する。そして、切替制御部67は、ギヤ段数73を考慮し、ギヤ比差79が切替テーブル70に記憶され、ギヤ段数73に応じて決まる所定の第1切替目標偏差70b以上((f)≧(F1))であるか否かを判定する(図10のステップ#62)。
ギヤ比差79が第1切替目標偏差70b以上であると判定された場合(図10のステップ#62のYes)、切替制御部67は、電磁弁切替制御を行い、入にされている第1電磁弁52Aまたは第2電磁弁52Bを切に切り替え、切にされている第1電磁弁52Aまたは第2電磁弁52Bを入に切り替える(図10のステップ#63)。
現在電流値78と立ち上がり電流値71とが近い状態において、ギヤ比差79がある程度以上大きな場合、現在電流値78が立ち上がり電流値71になってから電磁弁切替制御を行っても、適切なギヤ比に近づきにくい状態である。上記構成によると、現在電流値78が立ち上がり電流値71になる前に電磁弁切替制御を行うことができ、適切な時期に電磁弁を切り替えて、早期に適切なギヤ比に制御することができる。
ステップ#62において、ギヤ比差79が第1切替目標偏差70b以上でないと判定された場合(図10のステップ#62のNo)、切替制御部67は、現在電流値78が立ち上がり電流値71以下((a)≦(b))であるか否かを判定する(図10のステップ#64)。
現在電流値78が立ち上がり電流値71以下であると判定された場合(図10のステップ#64のYes)、切替制御部67は、立ち上がり電流値71から現在電流値78を減じた値が切替テーブル70に記憶される所定の第2電流閾値70g以下であるか否かを判定する(図10のステップ#65)。例えば、第2電流閾値70gは40mAである。
立ち上がり電流値71から現在電流値78を減じた値が第2電流閾値70g以下であると判定された場合(図10のステップ#65のYes)、切替制御部67は、ギヤ段数73を考慮し、ギヤ比差79が第1切替目標偏差70bより小さな第3切替目標偏差70a以上であるか否かを判定する(図10のステップ#66)。
ギヤ比差79が第3切替目標偏差70a以上であると判定された場合(図10のステップ#66のYes)、切替制御部67は電磁弁切替制御を行う(図10のステップ#63)。
このように、現在電流値78が立ち上がり電流値71にある程度近い状態において、ギヤ比差79が比較的小さくなっている場合、切替制御部67は、現在電流値78が立ち上がり電流値71になっていなくても電磁弁切替制御を実行する。つまり、現在電流値78と立ち上がり電流値71がある程度近くなり、ギヤ比差79がある程度ある場合は切り替えが必要である。現在電流値78が立ち上がり電流値71を下回った場合も同じである。ただし、後述のように、ギヤ比差79が非常に小さい(第3切替目標偏差70a以下)場合に切り替えを行うと、無段変速装置28は中立近辺ではそれほど細かな動きができないことと、負荷変動により電磁弁の切り替えが頻繁に行われるようになることから、ギヤ比差79が非常に小さい(第3切替目標偏差70a以下)場合は意図して切り替えを行わないようにする。これにより、適切な時期に電磁弁を切り替えて、早期に適切なギヤ比に制御することができる。
ステップ#66において、ギヤ比差79が第3切替目標偏差70a以上でないと判定された場合(図10のステップ#66のNo)、切替制御部67は、電磁弁切替制御を行わず、現在電流値78を維持するように制御する(図10のステップ#67)。
現在電流値78が立ち上がり電流値71の近くまで低下し、ギヤ比差79が比較的小さくなっている状態では、現在電流値78が小さいため斜板49があまり傾転しないことになるおそれがある。そのため、このような状態では現在電流値78を維持し、その後、ギヤ比差79が所定以上大きくなった時点で電磁弁切替制御を再開する。これにより、適切な時期に電磁弁を切り替えることができる。
ステップ#65において、立ち上がり電流値71から現在電流値78を減じた値が第2電流閾値70g以下でないと判定された場合(図10のステップ#65のNo)、切替制御部67は、ギヤ段数73を考慮し、ギヤ比差79が、第3切替目標偏差70aより大きく第1切替目標偏差70bより小さな第2切替目標偏差70c以上であるか否かを判定する(図10のステップ#68)。
ギヤ比差79が第2切替目標偏差70c以上であると判定された場合(図10のステップ#68のYes)、切替制御部67は電磁弁切替制御を行う(図10のステップ#63)。
このように、現在電流値78が立ち上がり電流値71以下であり、かつ、ギヤ比差79が第2切替目標偏差70c以上である場合、切替制御部67は電磁弁切替制御を行う。これにより、現在電流値78が立ち上がり電流値71となっていない場合でも、現在ギヤ比76が所定以上離れている場合には電磁弁の切り替えを行うので、適切に電磁弁の切り替えを行うことができる。
ステップ#61がNo、ステップ#64がNo、ステップ#68がNoである場合、ステップ#61からの処理が継続して行われる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態において、切替制御部67は、電磁弁の切り替えを行った後、所定の時間が経過するまでは、切替条件が整っても電磁弁の切り替えを行わないように制御してもよい。所定の時間は、例えば、150ミリ秒である。
電磁弁が切り替えられても、実際に電磁弁に制御信号(電流値)が入力されるにはタイムラグがある。また、電磁弁が切り替えられてから、実際に斜板49が傾転し始めるまでにもタイムラグがある。そのため、電磁弁が切り替えられた直後に、さらに切替条件が整うとそれに応じて再度電磁弁が切り替えられる。このような場合、制御信号(電流値)が適切に入力されなかったり、斜板49の傾転が適切に行われなかったりする場合がある。さらに、電磁弁の切り替えが短時間に繰り返されることにより、無段変速装置28の動作が不安定になる場合がある。
上記構成により、電磁弁の切り替えを行った後は所定の時間が経過するまで電磁弁切替制御を行わないので、制御信号(電流値)や斜板49の傾転が適切に行われ、無段変速装置28が安定して動作する。
(2)上記各実施形態において、切替テーブル70に記憶される切替閾値(ギヤ比差閾値)は、第3切替目標偏差70a、第1切替目標偏差70b、および第2切替目標偏差70cの3つに限らず、2以下、または4以上の切替閾値が設定されてもよい。この場合も、切替制御部67は、ギヤ段数73毎に、現在電流値78および立ち上がり電流値71とこれらの切替閾値との関係に応じて電磁弁切替制御を実行する。
これにより、トランスミッション18や周囲の環境状態等に応じて、適切に電磁弁切替制御を行うことができる。
(3)上記各実施形態において、切替閾値は切替テーブル70に記憶される構成に限らず、ギヤ段数73に応じた、現在電流値78および立ち上がり電流値71を含む関数として設定されてもよい。このような関数は、所定の値を直線補完する等の方法で設定されてもよい。
これにより、より容易に電磁弁切替制御を行うことができる。
(4)上記各実施形態において、制御部60は上記のような機能ブロックから構成されるものに限定されず、任意の機能ブロックから構成されてもよい。例えば、制御部60の各機能ブロックはさらに細分化されても良く、逆に、各機能ブロックの一部または全部がまとめられてもよい。また、制御部60の機能は、上記機能ブロックに限らず、任意の機能ブロックが実行する方法により実現されてもよい。また、制御部60の機能の一部または全部は、ソフトウエアで構成されてもよい。ソフトウエアに係るプログラムは、記憶部69等の任意の記憶装置に記憶され、制御部60が備えるCPU等のプロセッサ、あるいは別に設けられたプロセッサにより実行される。
(5)上記各実施形態において、遊星変速装置31は合成動力を4段階の速度レンジに段階分けするように構成されたが、遊星変速装置31は3段階以下あるいは5段階以上の速度レンジに段階分けされるものであってもよい。
(6)上記各実施形態において、前車輪1および後車輪2を備えた例が示されたが、トラクタは、走行装置として、クローラ走行装置、あるいは、ミニクローラと車輪とを組み合わせたものが採用されてもよい。
(7)上記各実施形態において、変速ペダル45を設けた例を示したが、これに限らず、トラクタは、変速レバーを変速操作具として採用したものであってもよい。
(8)上記各実施形態において、電磁弁制御装置は、トラクタに限らず、農作業車等の各種の作業車に搭載することができる。
本発明は、無段変速装置に対する電磁弁を制御する電磁弁制御装置、および、電磁弁制御装置を備える作業車に適用することができる。
4 エンジン(駆動部)
18 トランスミッション
28 無段変速装置(静油圧式無段変速装置)
31 遊星変速装置(ギヤミッション)
49 斜板(ポンプ斜板)
52A 第1電磁弁
52B 第2電磁弁
60 制御部(電磁弁制御装置)
64 現在ギヤ比取得部
65 現在電流値取得部
67 切替制御部
69 記憶部
70 切替テーブル
70a 第3切替目標偏差(F3)
70b 第1切替目標偏差(F1)
70c 第2切替目標偏差(F2)
70f 第1電流閾値(A1)
70g 第2電流閾値(A2)
71 立ち上がり電流値
72 目標ギヤ比
73 ギヤ段数
74 エンジン出力回転数
75 ギヤ出力回転数
76 現在ギヤ比
78 現在電流値
79 ギヤ比差

Claims (8)

  1. 駆動部から出力される動力を、ギヤミッションと静油圧式無段変速装置とで変速して出力するトランスミッションにおいて、目標ギヤ比に基づいて、前記静油圧式無段変速装置に対する、中立位置から正回転側のポンプ斜板を制御する第1電磁弁および中立位置から逆回転側の前記ポンプ斜板を制御する第2電磁弁を電流値により制御する電磁弁制御装置であって、
    前記駆動部の出力回転数と前記トランスミッションの出力回転数の比である現在ギヤ比を取得する現在ギヤ比取得部と、
    前記第1電磁弁または前記第2電磁弁に入力される前記電流値である現在電流値を取得する現在電流値取得部と、
    前記目標ギヤ比および前記現在ギヤ比の差分であるギヤ比差と前記現在電流値とに基づいて、前記第1電磁弁を用いて前記ポンプ斜板を制御するか、前記第2電磁弁を用いて前記ポンプ斜板を制御するかを切り替える電磁弁切替制御を行う切替制御部とを備える電磁弁制御装置。
  2. 前記切替制御部は、前記現在電流値が所定の電流閾値以下であり、かつ、前記ギヤ比差が所定のギヤ比差閾値以上である際に、前記電磁弁切替制御を行う請求項1に記載の電磁弁制御装置。
  3. 前記ポンプ斜板が中立位置から傾斜し始める前記電流値である立ち上がり電流値を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記切替制御部は、前記現在電流値から前記立ち上がり電流値を減じた値が、電流閾値に相当する所定の第1電流閾値以下であり、かつ、前記ギヤ比差が、ギヤ比差閾値に相当する所定の第1切替目標偏差以上である際に、前記電磁弁切替制御を行う請求項1に記載の電磁弁制御装置。
  4. 前記切替制御部は、前記現在電流値が前記立ち上がり電流値以下であり、かつ、前記ギヤ比差が、前記ギヤ比差閾値に相当する、前記第1切替目標偏差より小さい所定の第2切替目標偏差以上である際に、前記電磁弁切替制御を行う請求項3に記載の電磁弁制御装置。
  5. 前記切替制御部は、前記立ち上がり電流値から前記現在電流値を減じた値が、所定の第2電流閾値以下であり、かつ、前記ギヤ比差が、前記ギヤ比差閾値に相当する、前記第2切替目標偏差より小さな所定の第3切替目標偏差以上である際に、前記電磁弁切替制御を行う請求項4に記載の電磁弁制御装置。
  6. 前記切替制御部は、前記立ち上がり電流値から前記現在電流値を減じた値が前記第2電流閾値以下であり、かつ、前記ギヤ比差が前記第3切替目標偏差より小さい場合、前記電流値を維持する請求項5に記載の電磁弁制御装置。
  7. 前記切替制御部は、前記電磁弁切替制御が行われた後、所定の時間が経過するまでは、前記電磁弁切替制御を禁止する請求項1から6のいずれか一項に記載の電磁弁制御装置。
  8. 駆動部と、
    前記駆動部から出力される動力を変速して出力する静油圧式無段変速装置と、
    前記駆動部から出力される動力と前記静油圧式無段変速装置から出力される動力とを合成すると共に、合成された動力を変速して出力するギヤミッションと、
    前記静油圧式無段変速装置における、中立位置から正回転側のポンプ斜板を制御する第1電磁弁および中立位置から逆回側の前記ポンプ斜板を制御する第2電磁弁と、
    請求項1に記載の電磁弁制御装置とを備える作業車。
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